JP2002013243A - 建築用板 - Google Patents

建築用板

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JP2002013243A
JP2002013243A JP2000196565A JP2000196565A JP2002013243A JP 2002013243 A JP2002013243 A JP 2002013243A JP 2000196565 A JP2000196565 A JP 2000196565A JP 2000196565 A JP2000196565 A JP 2000196565A JP 2002013243 A JP2002013243 A JP 2002013243A
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JP
Japan
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density
wood fiber
board
building
fiber board
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Pending
Application number
JP2000196565A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shimamura
明 島村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noda Corp
Original Assignee
Noda Corp
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Publication date
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  • Building Environments (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた防音性能・遮音性能を発揮するものであ
って建築物の天井、壁、床等の下地材として好適に用い
られる建築用板を提供する。 【構成】高密度遮音シート1の表裏面に各々木質繊維板
2,3が貼着一体化されてなり、表面側に貼着される木
質繊維板2の密度を裏面側に貼着される木質繊維板3の
密度よりも高くすることを特徴とする建築用板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の天井、壁、
床等の下地材として好適に用いられる建築用板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より建築物の天井、壁、床等の下地
材としては合板やパーティクルボード等の木質材が広く
用いられており、躯体上に下地材を施工した後に、各種
天井材、壁材または床材を敷設して仕上げている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、住宅やマン
ションでは階上や階下、あるいは隣室等から聞こえてく
る騒音を押さえるために室内の防音性能を高めることが
要求されており、近年ではこの要求がますます大きくな
ってきている。
【0004】このような要求に応えるために、裏面側に
クッション材を貼着することにより防音性能を高めた防
音床材や、吸音性能を有する天井材を用いることも行わ
れているが、このようにして表面材(床材、天井材等)
に防音性能を付与するだけでは限界があり、要求性能を
十分に満たすことができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
問題点を解消することを目的とし、優れた防音性能・遮
音性能を発揮するものであって建築物の天井、壁、床等
の下地材として好適に用いられる建築用板を提供するこ
とを目的とする。
【0006】この目的を達成するため、請求項1にかか
る本発明は、高密度遮音シートの表裏面に各々木質繊維
板が貼着一体化されてなり、表面側に貼着される木質繊
維板の密度を裏面側に貼着される木質繊維板の密度より
も高くすることを特徴とする建築用板である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の建築用板は、図1に示す
ように、高密度遮音シート1の表裏面に各々木質繊維板
2,3が貼着一体化されてなるものである。
【0008】木質繊維板2,3は、広葉樹または針葉樹
の原木を切削して木材チップとし、これを解繊して得ら
れる木質繊維を圧締成形することによって製造されるも
のであり、一般に製造・市販されている木質繊維板を用
いることができる。
【0009】木質繊維板の片面または両面に硬質層が形
成されている。この硬質層は木質繊維をフォーミングし
て得られる繊維マットを圧締成形するときに形成され、
内層に比べて密度が高く硬質であって吸湿性が低い。
【0010】木質繊維板の木口には合成樹脂等を塗布
し、または合成樹脂シートや縁貼材等を貼着することに
より、木口からの吸湿を防止して、防湿性能をさらに向
上させるようにしてもよい。
【0011】木質繊維板の密度は0.5〜1.1程度に
設定されることが好ましい。密度が0.5よりも小さく
なると、建築用板として用いたときに荷重に対する強度
が低くなって実用に適さないものとなり、逆に密度が
1.1を越えるようになると重量増によって建築用板の
施工時等に運搬しにくいものとなる。
【0012】そして、表面側に貼着される木質繊維板2
の密度を、裏面側に貼着される木質繊維板3の密度より
も高いものとする。これにより、衝撃音が表面側の木質
繊維板2に入射する時点で衝撃が緩衝されて、内部に伝
わる衝撃が大幅に低減され、その低減された衝撃が高密
度遮音シート1に到達してさらに低減されることになる
ため、裏面側の木質繊維板3に伝わる衝撃は小さくな
り、比較的低い密度のものであってもこれを最終的に緩
衝するには十分な役割を果たすことができる。
【0013】さらに、表面側の木質繊維板2の密度を高
くすることによって建築用板の表面側の曲げ強度が高く
なり、表面側に荷重がかかったときであっても撓みを生
じない、剛性の高い建築用板とすることができる。
【0014】また、表面側の木質繊維板2の密度を高く
することで表面硬度も高くなるため、落下物等によって
も凹みや傷がつきにくい建築用板となり、施工や運搬の
際にも作業がしやすく、また施工後においても家具の移
動や掃除の際にも家具や掃除器具の取り扱いに気を使わ
なくてすみ、長期にわたって平滑で美麗な表面を維持す
ることができる。
【0015】一方、高密度遮音シート1とは高密度であ
り且つ遮音性を有するシート材であり、その主材には塩
化ビニル樹脂等の合成樹脂系、天然ゴム・SBR(スチ
レンブタジエンゴム)・NBR(ニトリルブタジエンゴ
ム)等のゴム系、アスファルト系、これらを任意複合さ
せたもの等が適宜用いられる。これら主材に、砂鉄・鉄
粉等の金属粉、炭酸カルシウム・硫酸バリウム等の金属
酸化物が充填材として混入されたものであってもよい。
【0016】このような高密度遮音シート1は木質板な
どにはない粘弾性を有している。粘弾性とは粘性と弾性
の両方を兼ね備えた性質であり、建築用板の表面に加え
られた衝撃は表面側の木質繊維板2を伝わって高密度遮
音シート1に到達するが、その粘弾性によって衝撃が吸
収されるため、反対側の木質繊維板3に衝撃が伝わるこ
とを防止し、遮音性能を発揮するものである。
【0017】高密度遮音シート1の密度は1.2〜2.
2g/cmの範囲であることが好ましく、この範囲の
密度を有することによって上記遮音性能と重量のバラン
スが良好となる。高密度遮音シート1の密度が1.2g
/cmに満たないと遮音性能が不十分となり、2.2
g/cmを越える密度となっても遮音性能の向上が鈍
化する一方で重量増が顕著となって運搬等の取り扱いに
不便となる。
【0018】高密度遮音シート1の厚さは、建築用板の
全体厚の1/3未満であることが好ましい。高密度遮音
シート1が全体の1/3以上の厚さを占めるようになる
と、高密度遮音シートの可撓性によって建築用板として
の剛性が低下して撓みやすいものとなり、場合によって
は荷重を受けたときに破壊する恐れも生ずる。建築用板
の全体厚の2/3以上を木質繊維板2,3で占めること
になるため、建築用板として十分な強度を有し、大きな
荷重を受けても曲げや撓みを発生しないものとなる。
【0019】高密度遮音シート1の密度は、表裏面に貼
着される木質繊維板2,3の密度の1.5倍以上である
ことが好ましい。このようにして高密度遮音シート1の
密度を高めることにより、高密度遮音シート1による遮
音性能がより一層向上されるとともに、高密度遮音シー
ト1にも剛性が付与されることとなって建築用板全体と
しての曲げ強度を向上させることができる。特に床下地
材として用いる場合において、全体の曲げ強度が向上さ
れることから歩行時の沈み込み量が小さくなり、歩行感
に優れた床施工を行うことができる。
【0020】酢酸ビニル系、尿素系、ゴム系、エポキシ
系、ウレタン系等の任意の接着剤を高密度遮音シート1
および/または木質繊維板2,3の接着面に塗布し、こ
れらを接合してプレスで圧締することにより、高密度遮
音シート1の表裏面に木質繊維板2,3が貼着一体化さ
れて、本発明の建築用板が得られる。
【0021】なお、本発明においては、高密度遮音シー
ト1の表裏面に貼着される木質材料は木質繊維板である
ことを必須の要件としている。前述のように木質繊維板
の片面または両面には高密度の硬質層が形成されてお
り、この硬質層は非透水性であって水分や湿気を内部に
侵入させにくい性質を持っていることから表裏面からの
吸放湿が抑制され、合板等の他の木質材料よりも優れた
寸法安定性を有している。したがって、このような性質
を有する木質繊維板2,3を建築用板の表裏層に配する
ことによって建築用板全体としての寸法安定性を大幅に
向上させることができるのである。
【0022】また、木質繊維板は硬質層を有するために
釘やネジを保持する力が他の木質材料よりも大きく、施
工時に用いられる釘やネジが抜けにくいものであるとと
もに、硬質層により表面硬度も大であることから耐衝撃
性に優れ、傷つきにくくへこみにくい性質も持ってい
る。本発明の建築用板においては、このような性質を有
する木質繊維板2,3が表裏層に配されているため、建
築物の天井、壁、床等の下地材として好適に用いること
ができるのである。
【0023】
【発明の効果】本発明による建築用板は、高密度遮音シ
ートの表裏面に各々木質繊維板が貼着一体化されてなる
構成を有しており、高密度遮音シートが衝撃音の伝達を
防ぐことから優れた遮音性能を発揮することができ、建
築物の天井、壁、床等の下地材として好適に用いられ
る。
【0024】また、表面側の木質繊維板の密度を裏面側
の木質繊維板の密度よりも高いものとされていることか
ら、これら密度差を有する2種類の木質繊維板に中層の
高密度遮音シートを加えて、各層がそれぞれ異なったパ
ターンの緩衝特性を備え、すなわち異なる周波数の衝撃
を緩衝することができるため、遮音性能を大幅に向上さ
せることができる。
【0025】さらに、表面側の木質繊維板が高密度を有
するため、落下物等による凹みや傷の発生が防止され、
施工時や運搬時の作業がしやすいものとなるだけでな
く、施工後においても平滑で美麗な表面意匠が長期にわ
たって維持され、しかも釘やネジに対する保持力にも優
れている等、建築用板として好適に用いることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による建築用板の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 高密度遮音シート 2 密度の高い木質繊維板 3 密度の低い木質繊維板
フロントページの続き Fターム(参考) 2B260 AA09 BA02 BA15 BA19 CA02 CB02 CB04 CD02 DA02 DA06 DA08 DB01 DB02 EB06 EB19 2E001 DF02 FA03 FA11 FA14 GA24 GA42 HC11 HD13 HE01 JA00 JB01 JB02 LA04 MA01 MA04 2E162 CC08 CD10 CE01 FB00 FB01 FB02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高密度遮音シートの表裏面に各々木質繊維
    板が貼着一体化されてなり、表面側に貼着される木質繊
    維板の密度を裏面側に貼着される木質繊維板の密度より
    も高くすることを特徴とする建築用板。
JP2000196565A 2000-06-29 2000-06-29 建築用板 Pending JP2002013243A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056091A (ja) * 2001-08-21 2003-02-26 Sekisui Chem Co Ltd 防音界床構成体
JP2010253808A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Noda Corp 木質繊維板およびその製造方法
JP2013002242A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 M Tec:Kk 遮音コンクリート板
JP2015061770A (ja) * 2014-12-19 2015-04-02 株式会社ノダ 木質繊維板の製造方法
CN106193352A (zh) * 2016-08-24 2016-12-07 梁丽珍 一种复合消音材料

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