JP2018001785A - キャノピー付き三輪車 - Google Patents

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Yuta Saijo
雄太 西條
裕司 石山
Yuji Ishiyama
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Abstract

【課題】 走行性能を低下させずに、安定走行ができるキャノピー付き三輪車を提供すること。【解決手段】 車本体51と、車本体51の前部の左右に設置された前輪FL,FRと、車本体51の後部の左右中央に設置された後輪Rと、キャノピーCとを備えたキャノピー付き三輪車10の前輪FL,FRをパラレルリンク機構20aで連結して、前輪FL,FRの中心部a,bを結ぶ線l5が、後輪Rの車軸R1に対して上下方向に傾斜できるようにした。また、車本体51におけるサドル12よりも前方部分に前端側部分が支持された状態で車本体51の上方にキャノピーCを取付け、平面視によるキャノピーCの重心dが、前輪FL,FRの中心部a,bと後輪Rの中心部cとを結んだ三角形の内側に位置するようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、キャノピー(屋根)が備わったキャノピー付き三輪車に関する。
従来から、三輪車の中には、雨、風、日光などを避けるためのキャノピーを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この三輪自転車では、車体フレームの車輪支持体に逆ハ字状前二輪機構が取り付けられ、車体フレームの後部に1つの後輪が取り付けられている。また、車体フレームのヘッドパイプにはハンドルが回転自在に装着されるとともに、屋根支持体が立設され、この屋根支持体に屋根が取り付けられている。このため、この三輪自転車は、降雨時、強風時、日差しの強い日照時でも使用することができる。また、この三輪自転車では、前輪が後輪に対して傾斜(リーン)しないため、直進するときには安定した走行ができるが、旋回するときには一方の前輪が浮いた不安定な状態になる。
特開2012−56553号公報
キャノピー付き三輪車では、キャノピーの重量が車体にかかるため、走行中の車体を安定させるためには、前輪が後輪に対して傾斜しないことが好ましいが、これによると、走行性能が低下するという問題がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、走行性能を低下させずに、安定走行ができるキャノピー付き三輪車を提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明に係るキャノピー付き三輪車(10,50)の構成上の特徴は、車本体(11,51)と、車本体の前部の左右に設置された一対の前輪(FL,FR)と、車本体の後部の左右中央に設置された後輪(R)と、一対の前輪の中心部(a,b)を結ぶ線(l5)が、後輪の車軸(R1)に対して少なくとも上下方向に傾斜できるようにして一対の前輪に掛け渡された連結機構(20)と、車本体の上部に設置されたサドル(12)と、車本体におけるサドルよりも前方部分(11d)に前端側部分が支持された状態で車本体の上方に取り付けられたキャノピー(C)とを備え、平面視によるキャノピーの重心(d)が、一対の前輪のそれぞれの中心部と後輪の中心部(c)とを結んだ三角形の内側に位置するようになっていることにある。
本発明に係るキャノピー付き三輪車が備える一対の前輪は、中心部を結ぶ線が後輪に対して少なくとも上下方向に傾斜可能な状態で連結機構を介して車本体に取り付けられている。このため、後輪に対して一対の前輪は上下移動が可能になり、常時、3つの車輪が路面に接触するようになる。これによって、直進時の走行が安定し、特に、路面が傾斜している場合でも操作性が低下することはない。さらに、キャノピー付き三輪車が旋回する場合も走行性能が低下することはない。
また、キャノピーは、重心が、上方から見た平面視で一対の前輪のそれぞれの中心部と後輪の中心部とを結んだ三角形の内側に位置するようにして車本体に取り付けられているため、キャノピー付き三輪車は安定走行ができ、キャノピーを取り付けたことで、キャノピー付き三輪車が安定性を損なうことを抑制できる。なお、本発明において、キャノピーの重心が、平面視で一対の前輪の中心部と後輪の中心部とを結んだ三角形の内側に位置するのは、キャノピー付き三輪車の左右方向の傾斜角度が15度程度以内の場合とする。また、一対の前輪の中心部を結ぶ線は、後輪の車軸に対して上下方向だけでなく前後方向にも傾斜可能になっていてもよい。
本発明に係るキャノピー付き三輪車の他の構成上の特徴は、平面視によるキャノピーの重心が、一対の前輪の中心部と後輪の中心部との前後方向の間の中心よりも前方に位置していることにある。
本発明によると、キャノピーの重心が、車本体の後部中央に設けられた1つの後輪よりも車本体の前部左右に設けられた一対の前輪に近い位置になるため、キャノピー付き三輪車はより安定するようになる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、平面視によるキャノピーの重心と、一対の前輪のそれぞれの中心部と後輪の中心部とを結んだ三角形の中心とが略一致していることにある。
本発明によると、キャノピーの重心と、中心部を結んだ形状が三角形になるように配置された一対の前輪と後輪の中心とが平面視で一致するため、キャノピー付き三輪車はさらに安定するようになる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、車本体に、一対の前輪の中間部分から上方斜め後方に延びるステアリング軸(14)が備わっており、平面視によるキャノピーの重心が、ステアリング軸が延びる方向の延長線上でキャノピーよりも低い位置に位置していることにある。
ステアリング軸は、車本体の前部における左右方向の中央に配置されて、車本体の前部からやや後方に傾斜して上方に延びている。また、平面視において、ステアリング軸の上端部と、ステアリング軸が延びる方向の延長線とキャノピーが交差する位置との間は、重量の大きなものを配置しても車本体が前後のバランスよくその重量物を支持できる範囲である。このため、本発明によると、キャノピーの重量が大きくても、三輪車がキャノピーをバランスよく支持することができる。なお、キャノピーが車本体に対して移動可能な場合、キャノピーの位置は、キャノピー付き三輪車を走行させるときの位置とする。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、キャノピーの少なくとも一部が一対の前輪の中心部よりも前方に位置していることにある。
本発明によると、降雨時の走行の際に、運転者の足元が雨にさらされることを防止できる。また、車本体の前部に、普段運転者が携帯している小物を入れるための収容箱や、所定の装置などを設置した場合には、それらの物が雨にさらされることも防止できる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、連結機構に、一対の前輪の車軸(FL1,FR1)にそれぞれ連結され上下にそれぞれ回転支点(23a)が設けられた一対の上下軸(23)が備わっていることにある。
本発明によると、一対の上下軸の上下の回転支点にそれぞれ連結部材を回転可能に連結することにより、一対の前輪を上下動させることができる。この場合、一対の前輪をそれぞれ上下軸を介して別々の連結部材で支えることで独立懸架にすることができ、これによると、一対の前輪を独立して上下動させることもできる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、連結機構に、一対の前輪の車軸にそれぞれ連結された一対の上下軸と、一対の上下軸の上部間と下部間にそれぞれ掛け渡され、それぞれの連結部が互いに回転可能になった一対の左右軸(21,22)とが備わっていることにある。
本発明では、一対の前輪を傾斜させるための連結機構をパラレルリンク機構を備えた構成にしている。これによると、簡単な構造で一対の前輪を互いに上下動させることができ、キャノピー付き三輪車の走行性能を向上させることができる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、後輪を回転駆動するモータおよびモータの駆動力を制御するコントローラを備えたアシストユニット(18)が一対の前輪と後輪との前後方向の間に設置されていることにある。
本発明に係るキャノピー付き三輪車には、アシストユニットが備わっているため、疲れたときや坂道を登坂するときの運転が楽になる。また、アシストユニットが一対の前輪と後輪との前後方向の間に設置されているため、アシストユニットを設置することで、キャノピー付き三輪車のバランスが悪くなることを防止できる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、キャノピーと車本体とが軸部(34)を備えた連結部(30)で連結され、キャノピーが軸部を中心として、サドルから上方に離れた位置である開位置とサドルを近傍で覆う位置である閉位置との間で回転可能になっていることにある。
本発明では、キャノピーがサドルの上方で上下に回転可能になっている。このため、キャノピー付き三輪車を使用するときには、キャノピーを開位置に上昇させて、運転者の上方を覆えるようにし、キャノピー付き三輪車を使用しないときには、キャノピーを閉位置に下降させて、サドルや車本体を近傍で覆うことができる。このため、不使用時に降雨があっても、サドルや車本体が雨に濡れることを防止できる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、キャノピーに設けられた開位置側係合部(33b)と、車本体に設けられキャノピーが開位置にあるときに、開位置側係合部に係合して、キャノピーを開位置に保持する開位置側被係合部(38)とからなる開位置ロック機構(37)が備わっていることにある。
本発明によると、キャノピー付き三輪車を走行させるときは、キャノピーを上昇位置である開位置に固定することができるため、衝撃や振動などでキャノピーが下降したり揺れたりすることを防止できる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、キャノピーに設けられた閉位置側係合部(32b)と、車本体に設けられキャノピーが閉位置にあるときに、閉位置側係合部に係合して、キャノピーを閉位置に保持する閉位置側被係合部(36)とからなる閉位置ロック機構(35)が備わっていることにある。
キャノピーが下降位置である閉位置にあるときには、サドルがキャノピーで覆われているため、運転者がサドルに座ってキャノピー付き三輪車を運転することはできない。本発明によると、キャノピー付き三輪車を不使用時に駐車しておくときに、キャノピーを閉位置に固定しておくことができるため、キャノピー付き三輪車が盗難にあうことを防止できる。
本発明に係るキャノピー付き三輪車のさらに他の構成上の特徴は、キャノピーと車本体との間にダンパ機構(40)が備わっていることにある。
本発明によると、キャノピーを昇降させる際に、キャノピーに大きな衝撃が加わることが防止される。これにより、キャノピーの破損防止が図れる。また、キャノピーを昇降させるときの操作が滑らかになる。
本発明の一実施形態に係るキャノピー付き三輪車を示した側面図である。 キャノピーを閉じた状態のキャノピー付き三輪車を示した斜視図である。 運転者がキャノピー付き三輪車を走行させている状態を示した側面図である。 一対の前輪と前輪連結機構との組付け状態を示した斜視図である。 前輪連結機構を前方から見た状態を示した斜視図である。 前輪連結機構を後方から見た状態を示した斜視図である。 一対の前輪と前輪連結機構を後方から見た状態を示した斜視図である。 支持フレームとキャノピーとの連結部を示した斜視図である。 閉位置にあるキャノピーを示した側面図である。 図9の開位置ロック機構を拡大した斜視図である。 ロックされた状態の開位置ロック機構を拡大した斜視図である。 開位置にあるキャノピーを示した側面図である。 支持フレームとキャノピーとの連結部に設けられたバンパを示した斜視図である。 キャノピーの重心を示した説明図である。 キャノピー付き三輪車が水平路面を走行している状態を示した正面図である。 キャノピー付き三輪車が旋回している状態を示した正面図である。 キャノピー付き三輪車が傾斜路面を走行している状態を示した正面図である。 変形例に係るキャノピー付き三輪車を示した斜視図である。 変形例に係るキャノピー付き三輪車のキャノピーを閉じた状態を示した側面図である。 支持フレームにバスケットを取り付けた状態を示した正面図である。
(実施形態)
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態に係るキャノピー付き三輪車10を示しており、図3は、運転者Dがキャノピー付き三輪車10を走行させている状態を示している。このキャノピー付き三輪車10は、車本体11と、車本体11の前部の下部の左右に取り付けられた前輪FL,FRと、車本体11の後部の下部に取り付けられた後輪Rとを備えており、車本体11の上部には、サドル12、ハンドル13およびキャノピーCが取り付けられている。車本体11は、ヘッドパイプ11a、メインフレーム11b、フレームリンク11c、支持フレーム11dおよびシートチューブ11eを連結して形成されており、メインフレーム11bの下部には一対のステイ11fが連結されている。
ヘッドパイプ11aは、車本体11の前部に位置するパイプからなっており、上部よりも下部が前方に位置するように傾斜して上下方向に延びるように配置されている。メインフレーム11bは、ヘッドパイプ11aの下端部から後方に延びた後に屈曲して後方斜め上方に延びるパイプで構成されている。フレームリンク11cは、ヘッドパイプ11aの中央よりも少し下側の部分と、メインフレーム11bの水平部分の後部とに掛け渡されたパイプで構成されており、後方が凸状になるように湾曲している。
支持フレーム11dは、キャノピーCが取り付けられる部分であり、略U字状のパイプ(図8参照)で構成されている。この支持フレーム11dは、両端部を前方斜め上方に位置させるようにして中央部がヘッドパイプ11aの上部後面に固定されている。シートチューブ11eは、メインフレーム11bの上端部から上方に延びる短いパイプで構成されており、その中央部にサドル12が取り付けられている。サドル12は、シートチューブ11eに連結されて前方に延びる連結部材12aと、前部が連結部材12aに支持され、後部がシートチューブ11eの上方に位置する座面部12bとで構成されている。
ステイ11fは、メインフレーム11bの後部側から後方斜め下方に延びる幅広の左右一対のフレームで構成されており、その下端部には、後輪Rが車軸R1を中心として回転自在に取り付けられている。また、ヘッドパイプ11aの上部には、ステアリング軸14を介してハンドル13が配置されている。ステアリング軸14は、ヘッドパイプ11aの内部を軸周り方向に回転可能な状態で貫通しており、ハンドル13は、ステアリング軸14の上端部を中心として左右に延びるパイプで構成されている。このハンドル13の左右両端には把持部13aが設けられ、把持部13aの近傍にはブレーキレバー13bが設けられている。運転者Dがこの把持部13aを持って前後に回転移動させると、ステアリング軸14が回転する。
また、ステアリング軸14の下端部14a(図6参照)はヘッドパイプ11aの下端開口から突出しており、この下端部14aとヘッドパイプ11aとに、図4に示したように、前輪連結機構20を介して前輪FL,FRが取り付けられている。前輪連結機構20は、図4ないし図7に示したように、上下に配置された搖動アーム21,22と、搖動アーム21,22の左右に配置された一対のサイドリンク23からなり、前輪FL,FRを交互に上下移動させるパラレルリンク機構20aおよびパラレルリンク機構20aの左右に配置された一対の前輪支持部25を備えている。さらに、前輪連結機構20には、ステアリング軸14の回転によって、前輪FL,FRを左右に回転させる転舵用リンク機構20bが備わっている。
揺動アーム21は、左右に延び下面が凸状になった板状の湾曲部21aと、湾曲部21aの中央部から上方に突出した軸受部21bと、湾曲部21aの左右部分と軸受部21bの上部とをそれぞれ連結した一対の棒状補強部21cからなっている。そして、軸受部21bの上部には前後に貫通する軸穴が形成され、湾曲部21aの左右両端にはそれぞれ平面視がU形になった連結部21dが開放側端部を左右の外側に向けて形成されている。各連結部21dの前後両側部分には、それぞれ前後に貫通する軸穴が形成されている。搖動アーム22は、搖動アーム21と上下対称の形状をしており、左右両端にそれぞれ軸穴を備えた連結部22dが形成された湾曲部22aと、軸穴を備えた軸受部22bと、一対の棒状補強部22cからなっている。
一対のサイドリンク23は、同じ部材で構成されており、ともに上下に延びる短い棒状に形成されている。各サイドリンク23の上下両端には前後に貫通する穴が形成され、この穴にそれぞれ支軸23aが挿通している。一方のサイドリンク23は、上方の支軸23aを搖動アーム21の左側の連結部21dの一対の軸穴に通し、下方の支軸23aを搖動アーム22の左側の連結部21dの一対の軸穴に通して搖動アーム21,22に回転自在に組み付けられている。他方のサイドリンク23は、上方の支軸23aを搖動アーム21の右側の連結部21dの一対の軸穴に通し、下方の支軸23aを搖動アーム22の右側の連結部21dの一対の軸穴に通して搖動アーム21,22に回転自在に組み付けられている。なお、一対のサイドリンク23は、本発明に係る一対の上下軸を構成し、搖動アーム21,22は、本発明に係る一対の左右軸を構成する。
このように構成されたパラレルリンク機構20aは、固定部材24を介してヘッドパイプ11aに固定されている。固定部材24は、ヘッドパイプ11aに固定される固定片24aと、縦長の板状片24bと、一対の支軸24cとで構成されている。固定片24aは、ヘッドパイプ11aに沿って上下に延びる板状部分と、その後面の上下に設けられてヘッドパイプ11aに固定されるコ字状の2つの固定部とからなっており、各固定部にネジ穴を有するネジ部(図示せず)が設けられている。板状片24bは、軸受部21b,22bの前面に掛け渡されその上下に軸受部21b,22bの軸穴に対向する穴が形成されている。
一対の支軸24cは、後端にネジが形成され前端に頭部が形成されたボルトで構成され、後端のネジが固定片24aのネジ部に螺合し、頭部が板状片24bの穴の周縁部に係合している。そして、搖動アーム21は、軸受部21bの軸穴に上方に位置する支軸24cを挿通させて、支軸24cを中心として上下に搖動可能になり、搖動アーム22は、軸受部22bの軸穴に下方に位置する支軸24cを挿通させて、支軸24cを中心として上下に搖動可能になっている。このため、一対のサイドリンク23は、平行状態を保った状態で一方が上昇すると他方が下降するようになり、そのとき搖動アーム21,22の左右の端部は、連結されたサイドリンク23と一緒に上下動する。
左右一対のサイドリンク23の外側部の中央部分にそれぞれ前輪支持部25が取り付けられている。各前輪支持部25は、それぞれサイドリンク23の中央部に軸周り方向に回転自在に組み付けられた円筒状の回転部25aと、回転部25aから外側に延びる筒状の軸受け部25bと、回転部25aから後方の上下にそれぞれ延びる2つの連結片25c,25dとで構成されている。軸受け部25bの内部にはベアリングが設けられており、左側の前輪支持部25の軸受け部25bには前輪FLの車軸FL1がベアリングを介して回転自在に組み付けられ、右側の前輪支持部25の軸受け部25bには前輪FRの車軸FR1がベアリングを介して回転自在に組み付けられている。
転舵用リンク機構20bは、ステアリング軸14の下端部14aに固定された水平回転板26と、各前輪支持部25の連結片25cに連結された一対のタイロッド27を備えている。水平回転板26は、ステアリング軸14の下端部14aから後方に延びる板部材で構成されており、上面後部の左右両側に、上方に延びる細くて短い一対の軸部26aが形成されている。タイロッド27は、それぞれ両端に上下に貫通する挿通穴を備えた軸受け部27aが形成された細長い棒で構成され、水平回転板26と一対の連結片25cに掛け渡されている。
なお、一対の連結片25cの後部には、それぞれ上方に延びる細くて短い軸部25eが形成されている。そして、一方のタイロッド27は、2つの軸受け部27aに左側に位置する軸部25eと軸部26aを回転可能な状態で挿通させ、他方のタイロッド27は、2つの軸受け部27aに右側に位置する軸部25eと軸部26aを回転可能な状態で挿通させている。このため、ステアリング軸14が回転すると、水平回転板26、一対のタイロッド27および一対の前輪支持部25を介して前輪FL,FRも左右に回転する。なお、連結片25dは、それぞれ対応するFL,FRのカバー部材に連結されてタイロッド27を補強する。
また、メインフレーム11bの傾斜部分の下部の下方にはブラケット15が固定されており、このブラケット15を貫通してペダル軸16が回転自在に取り付けられている。このペダル軸16にはクランク16aを介してペダル16bが取り付けられているとともに、駆動スプロケット17が取り付けられている。また、後輪Rの車軸R1には従動スプロケット17aが設けられており、駆動スプロケット17と従動スプロケット17aにはチェーン17bが掛け渡されている。このため、ペダル16bを回転させると後輪Rが回転する。
さらに、ブラケット15には、ペダル軸16の中央部分を覆うようにしてアシストユニット18が設けられている。このアシストユニット18は、モータ、コントローラ、トルクセンサ、速度センサなどから構成されている。また、アシストユニット18の前方には、メインフレーム11bの水平部分から傾斜部分にかけての部分に固定されたブラケット15aを介してバッテリ18aが取り付けられている。トルクセンサはペダル軸16に発生するトルクを検出し、その検出値をコントローラに出力する。そして、コントローラはトルクセンサの検出値に基づいて補助駆動力を算出し、補助駆動力に応じた電流がバッテリ18aからモータに供給されるように制御する。モータは、駆動スプロケット17に回転力を付与する。
キャノピーCは、透明のカーボン、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどからなる曲面状の板の外周に枠部を取り付けるとともに、内面(下面)にUVカットフィルムを貼り付けて構成されており、前側下部が支持フレーム11dの両端に組み付けられている。このキャノピーCは、図3に示したように、キャノピー付き三輪車10を運転する運転者Dを上方から覆える形状に形成されており、側方から見た状態では、前側下部から湾曲しながら上方に延びたのちに後方に延びている。また、キャノピーCは、図2に示したように、左右方向の中央が両側よりも上方に突出した滑らかな曲面状に形成されており、上方から見た形状(図14参照)は、左右の幅が前部よりも後部が広くなった略楕円形に形成されている。
キャノピーCは、図8に示したように、連結部30によって支持フレーム11dに組み付けられており、その重量は5kg程度である。連結部30は、キャノピーCの内面下部の左右方向の中央部に固定された固定部材31、支軸34、閉位置ロック機構35および開位置ロック機構37を備えている。固定部材31は、キャノピーCの内面に沿って配置された略板状に形成されその左右上下に間隔をおいて4つの固定片31aが設けられている。また、固定部材31の左縁部からは、閉位置ロック機構35の一部を構成する取付片32が前方に向かって突出し、固定部材31の右縁部からは、開位置ロック機構37の一部を構成する取付片33が取付片32と対向するようにして前方に向かって突出している。そして、4つの固定片31aがそれぞれネジとナットからなる固着具31bによってキャノピーCに固定されている。
取付片32の下部には、左右に貫通する軸挿通穴32aが形成され、取付片32の上部には、左右に貫通するロック用穴32bが形成されている。取付片33は、取付片32に対向する部分と右側に延びる部分とが交互に繰り返された屈曲した形状をしており、取付片32に対向する部分と右側に延びる部分とがそれぞれ2つ形成されている。そして、取付片33における固定部材31に近い部分の上端に、左右に貫通するとともに上部が開放された軸穴33aが軸挿通穴32aと対向して形成され、取付片33の後面に左右が開放されたコ字形の棒状フック33bが取り付けられている。軸挿通穴32aと軸穴33aに支軸34が回転可能な状態で挿通している。
閉位置ロック機構35は、支持フレーム11dの左端部に固定された連結部材35aと、連結部材35aに取り付けられたロック部36と、取付片32からなっている。連結部材35aは、前方に位置する垂直部分(図示せず)と後方に位置する水平部分とからなる屈曲した板で構成され、垂直部分が支軸34の左端部に固定され、水平部分の上面にロック部36が取り付けられている。ロック部36は、右面に円形の穴が開口し後面に十字形の穴が開口したロック部本体36aと、円形の穴に進退可能に取り付けられた円柱状の係合部36bと、前部が十字形の穴に挿入された操作部36cからなっており、操作部36cの操作により、係合部36bがロック部本体36a内に後退したり、ロック部本体36aから突出したりするように構成されている。
また、係合部36bを後退させた状態で、キャノピーCを支軸34を中心として下方に回転すると、取付片32のロック用穴32bが、係合部36bの位置に移動する。このため、操作部36cを、図8の状態で時計周り方向に回すと係合部36bとロック用穴32bが係合して、キャノピーCはその位置(図2参照)に固定される。また、その状態から操作部36cを、半時計周り方向に回して係合部36bとロック用穴32bとの係合を解除するとキャノピーCを上方に回転することができる。操作部36cは、十字形の穴に対して着脱可能になっており、操作時以外のときには、十字形の穴から外される。
開位置ロック機構37は、支持フレーム11dの右端部に固定された連結部材37aと、連結部材37aに取り付けられたロック部38と、取付片33に設けられた棒状フック33bからなっている。連結部材37aは、前後に延びる垂直部分とその後端から右側に延びる垂直部分とからなる屈曲した板で構成され、前部の上端が支軸34の右端部に固定され、後部の垂直部分が支持フレーム11dに固定されている。また、ロック部38は、連結部材37aの前後に延びる部分に固定されたロック部本体39と、係合部38a(図11,12参照)と、解除レバー38bと、バネ38c(図11,12参照)からなっている。
ロック部本体39は、連結部材37aの左右両面にそれぞれ固定された垂直部と、両垂直部の下端から上下に間隔を保ってそれぞれ右側に延びる水平部とからなる一対の支持部材39a,39bからなっており、両水平部の前部には前縁部から中央部分に向かって後方に延びる細長い切欠き部39cが形成されている。また、両水平部における切欠き部39cの後端近傍には切欠き部39cを挟んで穴が上下に対向して形成され、それらの穴に支軸39d,39eが平行して固定されている。
係合部38aは、支軸39dに回転可能な状態で中央部分が支持部材39a,39b間に配置された前後に長い板状部材で構成されており、前部の左側部に大きな係合凹部が形成され後部の右側部に小さな係合凹部が形成されている。また、係合部38aの前縁部には左端から右側に行くほど前方に突出した傾斜部が形成されている。解除レバー38bは、係合部38aの左側から後側を覆うように曲がった略L形の板状部材で構成されており、前部が支軸39eに回転可能な状態で支持されて支持部材39a,39b間に配置されている。解除レバー38bの後部は支持部材39a,39b間から突出した把持部で構成され、前部と把持部との境界部分には、左側が凹部になった係合凸部が形成されている。
バネ38cは、コイルバネで構成されておりその両端にC形に湾曲した係合部が形成されている。このバネ38cは、両係合部を、係合部38aの後部の小さな係合凹部と、解除レバー38bの係合凸部に係合させて係合部38aと解除レバー38bの間に配置され、係合部38aと解除レバー38bの間隔が所定の間隔になるように維持する。また、係合部38aの前部は、支持部材39a,39bの切欠き部39cの前方に位置しているが、解除レバー38bを左方向に操作すると、右側に移動して切欠き部39cから離れていく。
閉位置ロック機構35をロック状態にして、キャノピーCを図9の状態にしたときには、開位置ロック機構37は、ロックが解除された状態になっている。この場合、図10に示したように、取付片33の棒状フック33bは、ロック部38の前方に位置している。その状態から、キャノピーCの後部を上方に持ち上げていくと、棒状フック33bは、切欠き部39cに近づいていき、係合部38aの前部に当接する。さらに、キャノピーCを上昇させると、棒状フック33bは、係合部38aの傾斜部を押圧して、係合部38aの前部を右側に移動させ、切欠き部39c内に入っていく。そして、棒状フック33bの後部が係合部38aの前端部を通過すると、バネ38cの復元力によって、係合部38aが元の位置に戻るように付勢され、棒状フック33bの後部と係合部38aの前部の係合凹部が係合して、図12の状態になる。このとき、キャノピーCの前部は直立状態になっている。
また、図8では省略しているが、連結部材37aと固定部材31との間には、図13に示したダンパ機構40が設けられている。なお、図13は、連結部材37a、固定部材31等のダンパ機構40の周囲の各部材を簡略化して示しており、図8に示した各部材とは形状が異なっている。このダンパ機構40は、円筒状のギアダンパを4個組み付けて構成されており、連結部材37aと、固定部材31に設けられた支持片41との間に配置されて、内部を支軸34が貫通している。また、支持片41には貫通穴41aが形成されており、支軸34は、貫通穴41aを貫通して左側に延びている。
ダンパ機構40を構成する各ギアダンパは、ベーンとオイルを備えており、連結部材37aに対して固定部材31が回転することでベーンが回転してオイルを圧縮する。そして、このオイルの圧縮によって、制動力が発生する。このダンパ機構40を設けたため、キャノピーCを昇降させる際に、連結部30に強い衝撃が加わることが防止される。これによって、連結部30が破損することを防止できるとともに、キャノピーCを昇降させる操作が滑らかになる。
また、図8に示したように、固定部材31の上部には、表示部42と操作部43とが左右に並んで設置されている。表示部42にはバッテリ18aの残量、走行距離、速度などが表示され、操作部43には、表示部42をオンオフしたり、表示画面を選択したりする操作が行われる。
図14は、キャノピーCが上昇した開位置にあるときのキャノピー付き三輪車10を上方から見た状態を示している。そして、図14において、符号aは前輪FLの中心(車軸FL1)、符号bは前輪FRの中心(車軸FR1)、符号cは後輪Rの中心(車軸R1)をそれぞれ示しており、符号dはキャノピーCの重心を示している。この重心dは、中心a,b,cを線で結んだときに形成される三角形の中心と一致しており、この三角形の中心は、中心aと中心cを結ぶ線l1の中央部eと中心bを結ぶ線l2と、中心bと中心cを結ぶ線l3の中央部fと中心aを結ぶ線l4との交点として求めた。
また、キャノピーCの重心dは、ステアリング軸14の上端よりも後方で、ステアリング軸14が延びる方向の延長線とキャノピーCとが交差する点よりも前方に位置している。これによると、キャノピー付き三輪車10を走行させる際に、キャノピーCの重量によってキャノピー付き三輪車10のバランスが崩れることを防止できる。また、アシストユニット18およびバッテリ18aも、中心a,bと中心cの間で、キャノピー付き三輪車10の左右方向の中央部分に配置されているため、アシストユニット18およびバッテリ18aを設置したことによって、キャノピー付き三輪車10のバランスが崩れることも防止できる。
さらに、キャノピーCの前端部は、中心a,bを結ぶ線l5よりも前方に位置し、後端部は中心cよりも後方に位置している。そして、キャノピーCの幅は、前部側が中心a,b間の長さかそれよりも少し短く、後部側が中心a,b間の長さかそれよりも少し長くなっている。このため、キャノピーCは、キャノピー付き三輪車10の前輪FL,FRおよび後輪R以外の部分および運転者Dを上方から充分に覆うことができる。
この構成において、キャノピー付き三輪車10を走行させる際には、運転者Dは、ハンドル13の把持部13aを持ってサドル12に座り、足でペダル16bを回転させる。これによって、駆動スプロケット17には、ペダル踏力とアシストユニット18のモータによる回転力が付与されて、キャノピー付き三輪車10は走行する。この場合、走行路面が水平面であれば、キャノピー付き三輪車10は、図15に示したように、パラレルリンク機構20aの一対のサイドリンク23を垂直にした状態で走行する。
また、走行路面がカーブであれば、運転者Dはカーブの内側にキャノピー付き三輪車10を傾斜させて走行させる。この場合、キャノピー付き三輪車10は、図16に示したように、パラレルリンク機構20aの一対のサイドリンク23を上端部が下端部よりもカーブの内側に位置するように傾斜させた状態で走行する。このとき、前輪FL,FRおよび後輪Rは、路面に接触した状態で、キャノピー付き三輪車10の車体および一対のサイドリンク23と同じ角度に傾斜する。これによって、キャノピー付き三輪車10は、カーブの路面を安定した状態で走行できる。
この場合、キャノピー付き三輪車10の傾斜角度が15度以内であれば、キャノピーCの重心dは、図14に示した中心a,b,cを線l1,l3,l5で結んだときに形成される三角形の内部に位置する。なお、ハンドル13は、カーブの角度に応じて転舵され、前輪FL,FRは、ハンドル13の転舵角度に応じて左右に回転する。また、走行路面が進行方向の左右に傾斜した傾斜路面であれば、キャノピー付き三輪車10は、図17に示したように、パラレルリンク機構20aの搖動アーム21,22を路面の傾斜に合わせて傾斜させた状態で走行する。このとき、一対のサイドリンク23は、互いに平行を保ったまま直立した状態になる。この場合、走行路面が傾斜路面であっても、キャノピー付き三輪車10は直立の姿勢を維持できるため、安定した走行ができる。
以上のように、本実施形態に係るキャノピー付き三輪車10は、キャノピーCを備えているため、降雨時、強風時、日差しの強い日照時でも使用することができる。また、本実施形態では、キャノピーCの平面視による重心dが、前輪FLの中心a、前輪FRの中心bおよび後輪Rの中心cを線で結んだときに形成される三角形の中心と一致するようにしている。このため、キャノピーCの重量がバランスよく、前輪FL,FRおよび後輪Rにかかるようになり、キャノピー付き三輪車10は安定した走行ができる。
また、キャノピー付き三輪車10の前輪FL,FRは、パラレルリンク機構20aおよび転舵用リンク機構20bからなる前輪連結機構20によって連結されている。このため、前輪FL,FRは、路面の形状や走行状態に応じて上下移動が可能になり、常時、前輪FL,FRおよび後輪Rが路面に接触するようになる。これによって、直進時の走行が安定するようになり、路面が傾斜している場合でも操作性が低下することはない。さらに、キャノピー付き三輪車10が旋回する場合も走行性能が低下することはない。
また、本実施形態に係るキャノピー付き三輪車10では、アシストユニット18およびバッテリ18aが前輪FL,FRと後輪Rとの前後方向の間に設置されているため、これらのものを設置することで、キャノピー付き三輪車10のバランスが悪くなることを防止できる。さらに、キャノピーCが上下に回転可能になっているとともに、キャノピーCを上方の開位置に保持する開位置ロック機構37と、キャノピーCを下方の閉位置に保持する閉位置ロック機構35とが設けられている。このため、キャノピー付き三輪車10を使用するときには、キャノピーCを開位置に固定し、キャノピー付き三輪車10を使用しないときには、キャノピーCを閉位置に固定しておくことができる。
これによると、キャノピー付き三輪車10が走行しているときには、衝撃や振動などでキャノピーCが下降したり揺れたりすることを防止でき、キャノピー付き三輪車10の不使用時には、降雨があっても車本体11やサドル12が濡れることを防止できるとともに盗難防止も図れる。さらに、キャノピーCの固定部材31と車本体11側の取付片33との間にダンパ機構40が設けられているため、キャノピーCを昇降させる際に、キャノピーCに大きな衝撃が加わることが防止される。
(変形例)
つぎに、前述したキャノピー付き三輪車10の変形例を説明する。図18および図19は、同変形例に係るキャノピー付き三輪車50を示している。このキャノピー付き三輪車50では車本体51が、キャノピー付き三輪車10のヘッドパイプ11a、メインフレーム11b、フレームリンク11c、支持フレーム11dおよびシートチューブ11eに代えて、一体に組み付けられたカーボン製のモノコックフレームで構成されている。また、車本体51の支持フレーム51aにはバスケット52が設置されている。このキャノピー付き三輪車50のそれ以外の部分の構成は、キャノピー付き三輪車10と同一である。
図20に示したように、バスケット52は、線ファスナーで開閉可能になった収納部材で構成されており、支持フレーム51aの二股に分かれた部分に、下部を支持フレーム51aの下方に突出させた状態で取り付けられている。このバスケット52は、下部が一対の固定バンド52aで支持フレーム51aの両側部分に着脱可能に固定され、上部が一対の固定バンド52bで支軸34に着脱自在に固定されている。このバスケット52には、運転者Dが携帯している小物を収容することができる。
また、キャノピーCの前端部は、支持フレーム51aの前端よりも前方に突出し、バスケット52は、キャノピーCの内面の近傍で支持フレーム51aに取り付けられている。このため、バスケット52は、キャノピー付き三輪車50の使用時、不使用時にかかわらず、上方をキャノピーCに覆われて、雨、日光などから護られる。また、バスケット52がキャノピーCの回転の妨げになることもない。このキャノピー付き三輪車50のそれ以外の作用効果については前述した実施形態のキャノピー付き三輪車10と同様である。
本発明に係るキャノピー付き三輪車は、前述した実施形態および変形例に限定するものでなく、適宜、変更して実施することが可能である。例えば、前述した実施形態等では、キャノピー付き三輪車10,50を、アシストユニット付きの三輪車としているが、このキャノピー付き三輪車は、アシストユニットが備わっていないキャノピー付きの三輪自転車であってもよいし、キャノピー付きの自動三輪車であってもよい。
さらに、前述した実施形態等では、前輪FL,FRの中心部を結ぶ線l5が後輪Rの車軸R1に対して上下に傾斜できるようにするための機構を、搖動アーム21,22と、一対のサイドリンク23からなるパラレルリンク機構20aで構成しているが、これに代えて他の機構を用いてもよい。例えば、搖動アーム21,22と、一対のサイドリンク23とを直接連結せずに、間に他の連結部材を回転可能に組み付けて、前輪FL,FRが独立して上下動できるようにすることもできる。さらに、前述した実施形態等では、パラレルリンク機構20aをヘッドパイプ11aに取り付けているが、パラレルリンク機構20aをステアリング軸14に取り付けて、ステアリング軸14とともに回転できるようにしてもよい。また、本発明に係るキャノピー付き三輪車のそれ以外の部分の構成についても本発明の技術的範囲内で適宜変更して実施することが可能である。
10,50…キャノピー付き三輪車、11,51…車本体、12…サドル、14…ステアリング軸、18…アシストユニット、20…前輪連結機構、20a…パラレルリンク機構、21,22…搖動アーム、23…サイドリンク、30…連結部、32b…ロック用穴、33b…棒状フック部、34…支軸、35…閉位置ロック機構、36…ロック部、36b…係合部、37…開位置ロック機構、38…ロック部、40…ダンパ機構、C…キャノピー、a,b,c…中心、d…重心、FL,FR…前輪、R…後輪、FL1,FR1,R1…車軸。

Claims (12)

  1. 車本体と、
    前記車本体の前部の左右に設置された一対の前輪と、
    前記車本体の後部の左右中央に設置された後輪と、
    前記一対の前輪の中心部を結ぶ線が、前記後輪の車軸に対して少なくとも上下方向に傾斜できるようにして前記一対の前輪に掛け渡された連結機構と、
    前記車本体の上部に設置されたサドルと、
    前記車本体における前記サドルよりも前方部分に前端側部分が支持された状態で前記車本体の上方に取り付けられたキャノピーとを備え、
    平面視による前記キャノピーの重心が、前記一対の前輪のそれぞれの中心部と前記後輪の中心部とを結んだ三角形の内側に位置するようになっていることを特徴とするキャノピー付き三輪車。
  2. 平面視による前記キャノピーの重心が、前記一対の前輪の中心部と前記後輪の中心部との前後方向の間の中心よりも前方に位置している請求項1に記載のキャノピー付き三輪車。
  3. 平面視による前記キャノピーの重心と、前記一対の前輪のそれぞれの中心部と前記後輪の中心部とを結んだ三角形の中心とが略一致している請求項1または2に記載のキャノピー付き三輪車。
  4. 前記車本体に、前記一対の前輪の中間部分から上方斜め後方に延びるステアリング軸が備わっており、平面視による前記キャノピーの重心が、前記ステアリング軸が延びる方向の延長線上で前記キャノピーよりも低い位置に位置している請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のキャノピー付き三輪車。
  5. 前記キャノピーの少なくとも一部が前記一対の前輪の中心部よりも前方に位置している請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載のキャノピー付き三輪車。
  6. 前記連結機構に、前記一対の前輪の車軸にそれぞれ連結され上下にそれぞれ回転支点が設けられた一対の上下軸が備わっている請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載のキャノピー付き三輪車。
  7. 前記連結機構に、前記一対の前輪の車軸にそれぞれ連結された一対の上下軸と、前記一対の上下軸の上部間と下部間にそれぞれ掛け渡され、それぞれの連結部が互いに回転可能になった一対の左右軸とが備わっている請求項1ないし6のうちのいずれか一つに記載のキャノピー付き三輪車。
  8. 前記後輪を回転駆動するモータおよび前記モータの駆動力を制御するコントローラを備えたアシストユニットが前記一対の前輪と前記後輪との前後方向の間に設置されている請求項1ないし7のうちのいずれか一つに記載のキャノピー付き三輪車。
  9. 前記キャノピーと前記車本体とが軸部を備えた連結部で連結され、前記キャノピーが前記軸部を中心として、前記サドルから上方に離れた位置である開位置と前記サドルを近傍で覆う位置である閉位置との間で回転可能になっている請求項1ないし8のうちのいずれか一つに記載のキャノピー付き三輪車。
  10. 前記キャノピーに設けられた開位置側係合部と、前記車本体に設けられ前記キャノピーが開位置にあるときに、前記開位置側係合部に係合して、前記キャノピーを開位置に保持する開位置側被係合部とからなる開位置ロック機構が備わっている請求項9に記載のキャノピー付き三輪車。
  11. 前記キャノピーに設けられた閉位置側係合部と、前記車本体に設けられ前記キャノピーが閉位置にあるときに、前記閉位置側係合部に係合して、前記キャノピーを閉位置に保持する閉位置側被係合部とからなる閉位置ロック機構が備わっている請求項9または10に記載のキャノピー付き三輪車。
  12. 前記キャノピーと前記車本体との間にダンパ機構が備わっている請求項1ないし11のうちのいずれか一つに記載のキャノピー付き三輪車。
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