「ヘテロアルキル」という用語はそれ自体でまたは別の用語と組み合わせて、別途記述のない限り、安定した直鎖または分岐鎖の炭化水素ラジカル、規定された数の炭素原子及びO、N、Si及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子からなり、この窒素及び硫黄原子は、任意に、酸化され得、窒素ヘテロ原子は、任意に、四級化され得る。ヘテロ原子(複数を含む)O、N及びSは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に配置され得る。ヘテロ原子Siは、アルキル基が分子の残りに結合された位置を含む、ヘテロアルキル基の任意の位置に配置され得る。「ヘテロアルキル」は、最大で3単位の不飽和を含むことができ、モノ及びポリハロゲン化変異体、またはその組み合わせも含む。例としては、−CH2−CH2−O−CH3、−CH2−CH2−O−CF3、−CH2−CH2−NH−CH3、−CH2−CH2−N(CH3)−CH3、−CH2−S−CH2−CH3、−S(O)−CH3、−CH2−CH2−S(O)2−CH3、−CH=CH−O−CH3、−Si(CH3)3、−CH2−CH=N−OCH3、及び−CH=CH=N(CH3)−CH3が挙げられる。例えば、−CH2−NH−OCH3及び−CH2−O−Si(CH3)3等、最大で2個のヘテロ原子が連続することができる。
「アルコキシ」、「アルキルアミノ」、及び「アルキルチオ」という用語は、それらの従来の意味で使用され、酸素原子(「オキシ」)、アミノ基(「アミノ」)、またはチオ基を介して、分子の残り部分に結合されたアルキル基を指し、そのモノ及びポリハロゲン化変異体をさらに含む。さらに、ジアルキルアミノ基について、アルキル部分は、同じであっても異なっていてもよい。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語はそれ自体でまたは別の置換基の一部として、別途記述のない限り、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味する。「(ハロ)アルキル」という用語は、「アルキル」及び「ハロアルキル」置換基の両方を含むよう意図されている。さらに、「ハロアルキル」という用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むよう意図されている。例えば、「C1〜4 ハロアルキル」という用語は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピル、ジフルオロメチル等を含むよう意図されている。
「アリール」という用語は、本明細書で使用される場合、単一のすべての炭素芳香族環または複数の縮合されたすべての環系を指し、これらの環のうちの少なくとも1つは芳香族である。例えば、ある特定の実施形態では、アリール基は、6〜20個の炭素原子、6〜14個の炭素原子、または6〜12個の炭素原子を有する。アリールは、フェニルラジカルを含む。アリールはまた、約9〜20個の炭素原子を有する複数の縮合された環系(例えば、2、3、または4個の環を含む環系)を含み、少なくとも1つの環は芳香族であり、他の環は、芳香族であっても芳香族でなくてもよい(すなわち炭素環)。かかる複数の縮合された環系は、複数の縮合された環系の任意の炭素環部分において、1個以上の(例えば、1、2、または3個の)オキソ基で任意に置換される。複数の縮合された環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに接続することができる。上で定義したように、複数の縮合された環系の結合点は、環の芳香族または炭素環部分を含む環系の任意の位置にあることができることを理解されたい。アリール基の非限定的な例としては、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、アントラセニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリール」という用語は、本明細書で使用される場合、環中に炭素以外の少なくとも1個の原子を有する単一芳香族環を指し、この原子は、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択され、「ヘテロアリール」はまた、少なくとも1つのかかる芳香族環を有する複数の縮合された環系も含み、複数の縮合された環系は以下にさらに記載される。それ故に、「ヘテロアリール」は、約1〜6個の炭素原子、ならびに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1〜4個のヘテロ原子の単一芳香族環を含む。硫黄及び窒素原子はまた、酸化型で存在してもよいが、この環は芳香族であるものとする。例示的なヘテロアリール環系としては、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリル、またはフリルが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」はまた、複数の縮合された環系(例えば、2、3、または4つの環を含む環系)も含み、上で定義されるヘテロアリール基は、複数の縮合された環系を形成するために、ヘテロアリール(例えば、1,8−ナフチリジニル等のナフチリジニルを形成する)、複素環、(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジニル等の1,2,3,4−テトラヒドロナフチリジニルを形成する)、炭素環(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロキノリルを形成する)、及びアリール(例えば、インダゾリルを形成する)から選択される1個以上の環で縮合される。それ故に、ヘテロアリール(単一芳香族環または複数の縮合された環系)は、ヘテロアリール環内の約1〜20個の炭素原子及び約1〜6個のヘテロ原子を有する。かかる複数の縮合された環系は、縮合環の炭素環または複素環における1個以上の(例えば、1、2、3、または4個の)オキソ基で任意に置換され得る。複数の縮合された環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに接続することができる。複数の縮合された環系の個々の環が互いに対して任意の順序で接続され得ることを理解されたい。また、(ヘテロアリールについて上で定義されるように)複数の縮合された環系の結合点は、複数の縮合された環系のヘテロアリール、複素環、アリール、または炭素環部分を含む複数の縮合された環系の任意の位置に存在し得ることも理解されたい。また、ヘテロアリールまたはヘテロアリールの複数の縮合された環系の結合点は、炭素原子及びヘテロ原子(例えば、窒素)を含むヘテロアリールまたはヘテロアリールの複数の縮合された環系の任意の好適な原子に存在し得ることも理解されたい。例示的なヘテロアリールとしては、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニル ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、チアナフテニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、キナゾリニル−4(3H)−オン、トリアゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール、及び3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロ−ペンタ[1,2−c]ピラゾールが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクロアルキル」、または「複素環」という用語は、本明細書で使用される場合、環中に炭素以外の少なくとも1個の原子を有する単一の飽和または部分的に不飽和の環を指し、この原子は、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択され、この用語はまた、少なくとも1つのかかる飽和または部分的に不飽和の環を有する複数の縮合された環系も含み、複数の縮合された環系は以下にさらに記載される。それ故に、この用語は、環中に、約1〜6個の炭素原子、ならびに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1〜3個のヘテロ原子の単一の飽和または部分的に不飽和の環(例えば、3、4、5、6、または7員環)を含む。この環は、1個以上の(例えば、1、2、または3個の)オキソ基で置換され得、硫黄及び窒素原子はまた、それらの酸化型で存在し得る。例示的な複素環としては、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、及びピペリジニルが挙げられるが、これらに限定されない。「複素環」という用語は、複数の縮合された環系(例えば、2、3、または4つの環を含む環系)も含み、単一の複素環式環(上で定義される)は、複数の縮合された環系を形成するために、複素環(例えば、1,8−デカヒドロナフチリジニル)、炭素環(例えば、デカヒドロキノリル)、及びアリールから選択される1個以上の基で縮合され得る。それ故に、複素環(単一の飽和若しくは単一の部分的に不飽和の環または複数の縮合された環系)は、複素環式環内の約2〜20個の炭素原子及び1〜6個のヘテロ原子を有する。かかる複数の縮合された環系は、複数の縮合された環の炭素環または複素環部分における1個以上の(例えば、1、2、3または4個の)オキソ基で任意に置換され得る。複数の縮合された環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに接続することができる。複数の縮合された環系の個々の環が互いに対して任意の順序で接続され得ることを理解されたい。また、(複素環について上で定義されるように)複数の縮合された環系の結合点は、複素環、アリール、及び炭素環部分を含む複数の縮合された環系の任意の位置に存在し得ることも理解されたい。複素環または複素環の複数の縮合された環系の結合点は、炭素原子及びヘテロ原子(例えば、窒素)を含む複素環または複素環の複数の縮合された環系の任意の好適な原子に存在し得ることも理解されたい。一実施形態では、複素環という用語は、C2〜20複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、C2〜7複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、C2〜5複素環を含む。一実施形態では、複素環という用語は、C2〜4複素環を含む。例示的な複素環としては、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロオキサゾリル、クロマニル、1,2−ジヒドロピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ベンゾジオキソリニル、1,4−ベンゾジオキサニル、スピロ[シクロプロパン−1,1’−イソインドリニル]−3’−オン、イソインドリニル−1−オン、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、イミダゾリジン−2−オン N−メチルピペリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ブチロラクタム、バレロラクタム、イミダゾリジノン、ヒダントイン、ジオキソラン、フタルイミド、1,4−ジオキサン、チオモルホリン、チオモルホリン−S−オキシド、チオモルホリン−S,S−オキシド、ピラン、3−ピロリン、チオピラン、ピロン、テトラヒドロチオフェン、キヌクリジン、トロパン、2−アザスピロ[3.3]ヘプタン、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、(1s,4s)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、及びピロリジン−2−オンが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリルオキシ」という用語は、本明細書で使用される場合、基(ヘテロシクリル)−O−を指し、ヘテロシクリルという用語は、本明細書に定義される意味を有する。
「アルコキシカルボニル」という用語は、本明細書で使用される場合、基(アルキル)−O−C(=O)−を指し、アルキルという用語は、本明細書に定義される意味を有する。
上の用語(例えば、「アルキル」、「アリール」、及び「ヘテロアリール」)は、いくつかの実施形態では、指示されたラジカルの置換型及び非置換型の両方を含むであろう。ラジカルの各タイプについて好ましい置換基は、以下に提供される。
アルキルラジカル(しばしば、アルキレン、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、炭素環、及びヘテロシクリルと称されるこれらの基を含む)に対する置換基には、0から(2m’+1)の範囲の数(式中、m’はかかるラジカルにおける炭素原子の総数である)の、−ハロゲン、−OR’、−NR’R’’、−SR’、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’’’C(O)NR’R’’、−NR’’C(O)2R’、−NHC(NH2)=NH、−NR’C(NH2)=NH、−NHC(NH2)=NR’、−NR’’’C(NR’R’’)=N−CN、−NR’’’C(NR’R’’)=NOR’、−NHC(NH2)=NR’,−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R’’、−NR’S(O)2R’’、−NR’’’S(O)2NR’R’’、−CN、−NO2、−(CH2)1〜4−OR’、−(CH2)1〜4−NR’R’’、−(CH2)1〜4−SR’、−(CH2)1〜4−SiR’R’’R’’’、−(CH2)1〜4−OC(O)R’、−(CH2)1〜4−C(O)R’、−(CH2)1〜4−CO2R’、−(CH2)1〜4CONR’R’’が含まれるが、これらに限定されない、多様な基であり得る。R’、R’’、及びR’’’はそれぞれ独立して、例えば、水素、非置換C1〜6アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換アリール、1〜3個のハロゲンで置換されたアリール、非置換C1〜6アルキル、C1〜6 アルコキシまたはC1〜6アルキルチオ基、または非置換アリール−C1〜4アルキル基、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロアリール等を含む基を指す。R’及びR’’が同じ窒素原子に結合している場合、それらは窒素原子と組み合わされて、3−、4−、5−、6−、または7員環を形成することができる。例えば、−NR’R’’は、1−ピロリジニル及び4−モルホリニルを含むよう意図されている。ヘテロアルキル、アルキレンを含むアルキルラジカルに対する他の置換基には、例えば、=O、=NR’、=N−OR’、=N−CN、=NHが含まれ、式中、R’は、上述の置換基を含む。
同様に、アリール及びヘテロアリール基に対する置換基は変化し、概して、0〜芳香族環系上の開放原子価の総数の範囲の数の、ハロゲン、−OR’、−OC(O)R’、−NR’R’’、−SR’、−R’、−CN、−NO2、−CO2R’、−CONR’R’’、−C(O)R’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’’C(O)2R’、−NR’C(O)NR’’R’’’、−NHC(NH2)=NH、−NR’C(NH2)=NH、−NHC(NH2)=NR’、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R’’、−NR’S(O)2R’’、−N3、ペルフルオロ−C1〜4 アルコキシ、及びペルフルオロ−C1〜4アルキル、−(CH2)1〜4−OR’、−(CH2)1〜4−NR’R’’、−(CH2)1〜4−SR’、−(CH2)1〜4−SiR’R’’R’’’、−(CH2)1〜4−OC(O)R’、−(CH2)1〜4−C(O)R’、−(CH2)1〜4−CO2R’、−(CH2)1〜4CONR’R’’を含むが、これらに限定されない、基から選択され、式中、R’、R’’、及びR’’’が独立して、水素、C1〜6アルキル、C3〜6 炭素環、C2−6 アルケニル、C2−6 アルキニル、非置換アリール及びヘテロアリール、(非置換アリール)−C1〜4アルキル、及び非置換アリールオキシ−C1〜4アルキルから選択される。他の好適な置換基には、1〜4個の炭素原子のアルキレン連結によって環原子に結合した上記アリール置換基の各々が含まれる。アリールまたはヘテロアリール基に対する置換基がアルキレンリンカー(例えば、−(CH2)1〜4−NR’R’’)を含有する場合、このアルキレンリンカーは、ハロ変異体も含む。例えば、リンカー「−(CH2)1〜4−」は、置換基の一部として使用される場合、ジフルオロメチレン、1,2−ジフルオロエチレン等を含むよう意図されている。
本明細書で使用される場合、「キラル」という用語は、鏡像パートナーに重ね合わせることができない特性を有する分子を指し、一方、「アキラル」という用語は、それらの鏡像パートナーに重ね合わせることができる分子を指す。
「ジアステレオマー」は、2つ以上のキラル中心を有し、それらの分子が互いの鏡像でない立体異性体を指す。ジアステレオマーは、異なる物理的特性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動及びクロマトグラフィー等の高分解能分析手順で分離することができる。
本明細書で使用される立体化学の定義及び規則は、概して、S. P. Parker, Ed., McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company, New York、及びEliel, E. and Wilen, S., ”Stereochemistry of Organic Compounds”, John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は、非対称またはキラル中心を含有することができ、したがって、異なる立体異性形態で存在することができる。ジアステレオマー、鏡像異性体、及びアトロプ異性体、ならびにラセミ混合物等のそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない、本発明の化合物のすべての立体異性形態が、本発明の一部を形成するよう意図されている。多くの有機化合物は、光学活性形態で存在し、すなわち、それらは平面偏光の面を回転させる能力を有する。光学活性化合物の説明において、そのキラル中心(複数を含む)のまわりの分子の絶対配置を表すために、接頭辞D及びL、またはR及びSが用いられる。接頭辞d及びl、または(+)及び(−)は、化合物による平面偏光の回転のサインを指定するために用いられ、(−)またはlは化合物が左旋性であることを意味する。接頭辞(+)またはdを有する化合物は、右旋性である。所与の化学構造については、これらの立体異性体はそれらが互いの鏡像であること以外は同一である。特定の立体異性体は鏡像異性体と呼ぶこともでき、かかる異性体の混合物は鏡像異性混合物としばしば呼ばれる。50:50の鏡像異性体の混合物は、ラセミ混合物またはラセミ化合物と呼ばれ、それは、化学的反応またはプロセスに立体選択または立体特異性がなかった場合に起こり得る。「ラセミ混合物」及び「ラセミ化合物」という用語は、光学的活性を欠いた2つの鏡像異性種の等モル混合物を指す。
本明細書で使用される場合、「互変異性体」または「互変異性型」という用語は、低エネルギー障壁を介して相互変換性である異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、陽子互変異性体(プロトトロピー互変異性体としても知られる)は、陽子の移動を介しての相互変換、例えばケト−エノール及びイミン−エナミン異性化を含む。結合価互変異性体は、結合電子の一部の再構築による相互変換を含む。
本明細書で使用される場合、「溶媒和物」という用語は、1つ以上の溶媒分子と本発明の化合物の会合体または複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例には、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタノールアミンが含まれるが、これらに限定されない。「水和物」という用語は、溶媒分子が水である複合体を指す。
本明細書で使用される場合、「保護基」という用語は、化合物の特定の官能基を遮断または保護するために一般的に用いられる置換基を指す。例えば、「アミノ保護基」は、化合物のアミノ官能性を遮断または保護する、アミノ基に結合した置換基である。好適なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が含まれる。同様に、「ヒドロキシ保護基」は、ヒドロキシ官能性を遮断または保護するヒドロキシ基の置換基を指す。好適な保護基には、アセチル及びシリルが含まれる。「カルボキシ保護基」は、カルボキシ官能性を遮断または保護するカルボキシ基の置換基を指す。一般的なカルボキシ保護基には、フェニルスルホニルエチル、シアノエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2−(p−ニトロフェニルスルフェニル)エチル、2−(ジフェニルホスフィノ)−エチル、ニトロエチル等が含まれる。保護基及びそれらの使用の一般記載については、P.G.M. Wuts and T.W. Greene, Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis 4thedition, Wiley−Interscience, New York, 2006を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「哺乳動物」という用語としては、ヒト、マウス、ラット、モルモット、サル、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、及びヒツジが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載される化合物で見出される特定の置換基に応じて、比較的無毒の酸または塩基で調製される活性化合物の塩を含むよう意図されている。本発明の化合物が比較的酸性の官能性を有する場合は、塩基付加塩は、そのような化合物の中性形態を十分な量の所望の塩基と未希釈または好適な不活性溶媒中で接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される無機塩基由来の塩の例には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、亜マンガン(manganous)、カリウム、ナトリウム、亜鉛等が含まれる。薬学的に許容される有機塩基由来の塩には、一級、二級、及び三級アミンの塩、例えば置換アミン、環状アミン、天然に存在するアミン等、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等が含まれる。本発明の化合物が比較的塩基性の官能性を有する場合は、酸付加塩は、そのような化合物の中性形態を十分な量の所望の酸と未希釈または好適な不活性溶媒中で接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸(monohydrogencarbonic)、リン酸、一水素リン酸(monohydrogenphosphoric)、二水素リン酸(dihydrogenphosphoric)、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸等の無機酸に由来するもの、ならびに、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸等の比較的無毒の有機酸に由来する塩が含まれる。アルギネート等のアミノ酸の塩、及びグルクロン酸またはガラクツロン酸(galactunoric)等の有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge, S. M., et al., ”Pharmaceutical Salts”, Journal of Pharmaceutical Science, 1977, 66, 1−19を参照されたい)。本発明のある特定の具体的な化合物は、化合物が塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換されるのを可能にする、塩基性官能性及び酸性官能性の両方を含む。
これらの化合物の中性形態は、塩を塩基または酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することによって再生することができる。化合物の親形態は、ある特定の物理的特性、例えば極性溶媒中での溶解性において様々な塩の形態とは異なるが、それ以外では、塩は本発明のための化合物の親形態と同等である。
塩の形態に加えて、本発明は、プロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書で使用される場合、「プロドラッグ」という用語は、生理学的条件下で化学的変化を容易に経て、本発明の化合物を提供するような化合物を指す。さらに、プロドラッグは、エクスビボ環境で化学的または生化学的方法によって、本発明の化合物に変換することができる。例えば、プロドラッグは、好適な酵素または化学試薬と共に経皮パッチリザーバ中に入れられた場合に、本発明の化合物にゆっくりと変換することができる。
本発明のプロドラッグには、アミノ酸残基、または2つ以上(例えば、2、3、または4個)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖が、アミドまたはエステル結合を介して本発明の化合物の遊離アミノ、ヒドロキシ、またはカルボン酸基に共有結合する化合物が含まれる。アミノ酸残基としては、一般的に3つの文字記号によって指定される20個の天然に存在するアミノ酸が含まれるが、これらに限定されず、さらに、ホスホセリン、ホスホトレオニン、ホスホチロシン、4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デモシン、イソデモシン、ガンマ−カルボキシグルタメート、馬尿酸、オクタヒドロインドール−2−カルボン酸、スタチン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸、ペニシラミン、オルニチン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータ−アラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、メチル−アラニン、パラ−ベンゾイルフェニルアラニン、フェニルグリシン、プロパルギルグリシン、サルコシン、メチオニンスルホン、及びtert−ブチルグリシンも含まれる。
さらなるタイプのプロドラッグも包含される。例えば、本発明の化合物の遊離カルボキシル基は、アミドまたはアルキルエステルとして誘導体化され得る。別の例として、遊離ヒドロキシ基を含む本発明の化合物は、Fleisher, D. et al.,(1996)Improved oral drug delivery:solubility limitations overcome by the use of prodrugs Advanced Drug Delivery Reviews, 19:115に概説されるように、ヒドロキシ基を、リン酸エステル、ヘミスクシネート、ジメチルアミノアセテート、またはホスホリルオキシメチルオキシカルボニル基等であるが、これらに限定されない、基に変換することによってプロドラッグとして誘導体化することができる。ヒドロキシ及びアミノ基のカルバメートプロドラッグも含まれ、ヒドロキシ基のカーボネートプロドラッグ、スルホン酸エステル、及び硫酸エステルも同様である。アシル基が、エーテル、アミン、及びカルボン酸官能性を含むが、これらに限定されない、基で任意に置換されるアルキルエステルであり得るか、またはアシル基が上記のアミノ酸エステルである、(アシルオキシ)メチル及び(アシルオキシ)エチルエーテルとしてのヒドロキシ基の誘導体化も包含される。このタイプのプロドラッグは、J. Med. Chem.,(1996), 39:10に記載されている。より具体的な例は、(C1〜6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1〜6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1〜6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1〜6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1〜6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1〜6)アルカノイル、アルファ−アミノ(C1〜4)アルカノイル、アリールアシル、及びアルファ−アミノアシル、またはアルファ−アミノアシル−アルファ−アミノアシル等の基によるアルコール基の水素原子の置き換えを含み、各アルファ−アミノアシル基は独立して、天然に存在するL−アミノ酸、P(O)(OH)2、−P(O)(O(C1〜6)アルキル)2、またはグリコシル(ヘミアセタール形の炭水化物のヒドロキシル基の除去から生じるラジカル)から選択される。
プロドラッグ誘導体のさらなる例については、例えば、a)Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard,(Elsevier, 1985)and Methods in Enzymology, Vol. 42, p. 309−396, edited by K. Widder, et al. (Academic Press,1985)、b)A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard−Larsen and H. Bundgaard, Chapter 5 ”Design and Application of Prodrugs,” by H. Bundgaard p. 113−191(1991)、c)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8:1−38(1992)、d)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77:285(1988)、及びe)N. Kakeya, et al., Chem. Pharm. Bull.,32:692(1984)を参照されたく、これらのそれぞれは、具体的には、参照により本明細書に組み込まれる。
さらに、本発明は、本発明の化合物の代謝産物を提供する。本明細書で使用される場合、「代謝産物」は、特定の化合物またはその塩の体内の代謝を通して生成される生成物を指す。かかる生成物は、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素的切断等によって生じ得る。
本発明のある特定の化合物は、水和形態を含む、非溶媒和形態及び溶媒和形態で存在し得る。通常は、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、本発明の範囲に包含されるよう意図されている。本発明のある特定の化合物は、複数の結晶または非結晶形態で存在し得る。通常は、すべての物理的形態は、本発明によって企図される使用と同等であり、本発明の範囲内にあるよう意図されている。
本発明のある特定の化合物は、不斉炭素原子(光学的中心)または二重結合を有し、ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体、位置異性体、及び個々の異性体(例えば、分離鏡像異性体)は、すべて本発明の範囲に包含されるよう意図されている。
本発明の化合物はまた、原子の同位体の不自然な比率をそのような化合物を構成する1つ以上の原子で含有し得る。例えば、本発明はまた、1個以上の原子が、原子に対し通常見出される主な原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置換されるということがなければ、本明細書で示されたものと同一である本発明の同位体で標識された変異体も包含する。規定されたようなあらゆる特定の原子または元素のすべての同位体は、本発明の化合物及びそれらの使用の範囲内であると企図される。本発明の化合物に組み込むことができる例示的な同位体として、2H(「D」)、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123I、及び125I等の、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、硫黄、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体が挙げられる。ある特定の同位体的に標識した本発明の化合物(例えば、3Hまたは14Cで標識したもの)は、化合物及び/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化(3H)及び炭素−14(14C)同位体は、調製のし易さ及び検出可能性で有用である。重水素(すなわち、2H)等のより重い同位体によるさらなる置換は、より大きな代謝的安定性(例えば、増加したインビボ半減期または減少した必要用量)から得られるある治療上の利点をもたらす場合があり、それ故にいくつかの環境で好ましい場合がある。15O、13N、11C、及び18F等の陽電子放出同位体は、基質受容体占有を検査する陽電子放出断層撮影(PET)試験に有用である。同位体で標識された本発明の化合物は、同位体で標識された試薬を同位体で標識されていない試薬に対して置換することによる、本明細書の以下に記載のスキーム中及び/または実施例中に開示される手順と類似した以下の手順によって、一般的に調製することができる。
「治療する」及び「治療」という用語は、治療的治療及び/または予防的治療若しくは予防的処置の両方を指し、ここでの目的は例えば、癌の発生または転移等の望ましくない生理学的変化または障害を予防することまたは遅延させる(和らげる)ことである。本発明の目的のために、有益なまたは所望の臨床結果としては、検出可能または検出不可能に関わらず、症状の軽減、疾患または障害の範囲の縮小、疾患または障害の安定した(すなわち、悪化していない)状態、疾患進行の遅延または緩徐化、疾患状態または障害の寛解または緩和、及び緩解(部分的または全体に関わらない)が挙げられるが、これらに限定されない。「治療」はまた、治療を受けていない場合に予想される生存期間と比べて、生存期間を延長することも意味し得る。治療が必要なものとしては、すでに疾患若しくは障害に罹患しているもの、ならびに疾患若しくは障害に罹患する傾向のあるもの、または疾患若しくは障害が予防されているものが挙げられる。
「治療有効量」または「有効量」という表現は、本明細書に記載の(i)特定の疾患、状態、若しくは障害を治療若しくは予防する、(ii)特定の疾患、状態、若しくは障害の1つ以上の症状を減弱、寛解、若しくは除去する、または(iii)特定の疾患、状態、若しくは障害の1つ以上の症状の発症を予防する若しくは遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌治療について、有効性は、例えば、疾患進行の時間(TTP)の評価、及び/または応答率(RR)の決定により測定することができる。
「バイオアベイラビリティ」という用語は、患者に投与した所与の量の薬物の全身アベイラビリティ(すなわち、血液/血漿濃度)を指す。バイオアベイラビリティは、投与した剤形から全身循環に達する薬物の時間(速度)及び総量(範囲)の両方の測定値を示す絶対項である。
式(I)の化合物は、トリフルオロ酢酸等の酸(Rがt−ブチルである場合)、塩化水素による処理により、または水酸化リチウム等の塩基が存在する条件下での塩基性加水分解によるステップ(ix)に従って、式(IX)の化合物から作製され得る。
式(IX)の化合物は、式(III)及び塩基(スキーム1における反応ステップii)による置換によって式(II)の化合物から作製され得る。好適な条件には、DMSO中のカリウムtert−ブトキシド、DMF中のNaH、またはDMF中のK2CO3が含まれる。式(II)は、塩化オキサリル、カルボニルジ−イミダゾール(CDl)、プロピルホスホン酸無水物、ウロニウム系アミドカップリング試薬、またはカルボジイミド試薬等の試薬を用いた式(IV)の酸性基の活性化、続いて、式(VII)との置き換えによるステップ(i)のアミド形成条件に従って、作製され得る。
あるいは、式(IX)の化合物は、スキーム1に記載のステップ(i)とステップ(ii)を逆にすることによって式(IV)の化合物から作製され得る。ステップvi及びステップviiの例示的な条件は、それぞれ、ステップ(ii)及びステップ(i)において上に記載される通りである。
式(IX)の化合物はまた、(OPgが好適なエステル解離基である場合に)エステルと式(VII)の化合物及びカリウムtert−ブトキシド、NaH、またはDBU等の好適な塩基との置換によるステップ(v)に従って、式(V)の化合物からも作製され得る。
式(IX)の化合物はまた、2つのステップの順序(スキーム1のステップviii及びviiを参照のこと)による式(V)の化合物からも作製され得る。式(V)の化合物は、式(III)の化合物及びステップiiに記載の塩基を用いた求核置換反応に介してステップ(iv)に従って、式(VIII)の化合物から作製され得る。式(VIII)の化合物は、「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」等の参照文献に記載の保護基の手法を用いたステップ(iii)に従って、式(IV)の化合物から作製され得る。Pgがトリルである場合、例示的な条件は、パラ−クレゾールを用いた塩化チオニルまたはカルボニルジイミダゾールを含む。Pgがtert−ブチルである場合、例示的な条件は、tert−ブタノール中のジ−tert ブチルジカルボネート及び4−ジメチルアミノピリジンを含む。
「組成物」という用語は、本明細書で使用される場合、特定量の特定成分を含む生成物、ならびに特定量の特定成分との組み合わせから直接または間接的に生じる任意の生成物を包含するよう意図している。「薬学的に許容される」とは、この担体、希釈剤、または賦形剤が配合物の他の成分と適合性であり、そのレシピエントに有害であってはならないことが意図されている。
一実施形態では、本発明は、式Iの化合物またはその一実施形態、及びその立体異性体、幾何学的異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝体、同位体、薬学的に許容される塩、若しくはプロドラッグ)、ならびに薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む薬学的組成物(または薬剤)を提供する。別の実施形態では、本発明は、本発明の化合物を含む組成物(薬剤)を調製することを提供する。別の実施形態では、本発明は、投与を必要とする患者(例えば、ヒト患者)に、式Iの化合物またはその実施形態、及び式Iの化合物またはその一実施形態を含む組成物を投与することを提供する。
組成物は、良好な医療業務と一致した様式において、配合され、投薬され、かつ投与される。この文脈における考慮のための要素は、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達の部位、投与の方法、投与のスケジューリング、及び医師に公知である他の要素を含む。投与される化合物の有効量は、かかる考慮により支配されるであろう、及び例えば、疼痛等の望ましくない疾患または障害を予防または治療するために必要とされるNaV1.7活性を阻害するのに必要な最低量である。例えば、かかる量は、全体として正常細胞または哺乳動物に対して毒性がある量を下回り得る。
一例において、1用量当たり非経口に投与される本発明の化合物の治療有効量は、1日当たり患者の体重1kgにつき約0.01〜100mg/kg、あるいは、例えば、約0.1〜20mg/kgの範囲内であり、使用される化合物の典型的な初期範囲は0.3〜15mg/kg/日である。一日用量は、ある特定の実施形態では、一日単回用量として、または1日に2〜6回の分割用量で、または徐放性形態で与えられる。70kgの成人ヒトの場合、総一日用量は、概して、約7mg〜約1,400mgであろう。この投薬レジメンは、最適な治療反応を提供するために調整されてもよい。本化合物は、1日当たり1〜4回、好ましくは1日当たり1回または2回のレジメンで投与されてもよい。
本発明の化合物は、任意の好都合な投与形態、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチ剤等で投与されてもよい。かかる組成物は、薬学的製剤で慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、増量剤、及びさらなる活性剤を含有してもよい。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、くも膜下腔内、及び硬膜外、ならびに鼻腔内投与、そして局所処置が望ましい場合は病巣内投与を含む、任意の適切な手段によって投与されてもよい。非経口的注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、脳内、眼内、病巣内、または皮下投与を含む。
式Iの化合物またはその一実施形態を含む組成物は、通常、薬学的組成物として標準的な薬学的慣例に従って、配合される。典型的な配合物は、本発明の化合物及び希釈剤、担体、または賦形剤を混合することにより調製される。好適な希釈剤、担体、及び賦形剤は、当業者に公知であり、例えば、Ansel, Howard C., et al., Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems. Philadelphia:Lippincott, Williams & Wilkins, 2004、Gennaro, Alfonso R., et al Remington:The Science and Practice of Pharmacy. Philadelphia:Lippincott, Williams & Wilkins, 2000、及びRowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients. Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。配合物はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物またはその薬学的組成物)の美しい体裁を提供するため、または薬学的製品(すなわち、薬剤)の製造を助けるために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存料、抗酸化剤、不透明化剤(opaquing agents)、流動促進剤、加工助剤、着色料、甘味料、芳香剤、風味剤、希釈剤、及び他の公知の添加剤を含んでもよい。
好適な担体、希釈剤、及び賦形剤は、当業者に公知であり、かつ、例えば、炭水化物、ロウ、水溶性及び/または水膨潤性ポリマー、親水性または疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水等の材料を含む。使用される特定の担体、希釈剤、または賦形剤は、本発明の化合物が適用されている手段及び目的によって異なるであろう。溶媒は、概して、哺乳動物に投与されるのに安全と当業者によって認められている(GRAS)溶媒に基づいて選択される。一般に、安全な溶媒は、水等の非毒性水性溶媒、及び水に可溶性または混和性である他の非毒性溶媒である。好適な水性溶媒は、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG300)等及びそれらの混合物を含む。配合物はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物またはその薬学的組成物)の美しい体裁を提供するため、または薬学的製品(すなわち、薬剤)の製造を助けるために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存料、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色料、甘味料、芳香剤、風味剤、希釈剤、及び他の公知の添加剤も含むことができる。
許容される希釈剤、担体、賦形剤、及び安定化剤は、用いられる投薬量及び濃度でレシピエントに非毒性であり、かつ、緩衝剤、例えば、ホスファート、シトラート、及び他の有機酸;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;保存剤(例えば、塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチル、若しくはベンジルアルコール;メチル若しくはプロピルパラベン等のアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;及びm−クレゾール);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質、例えば血清アルブミン、ゼラチン、若しくは免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、若しくはリジン;単糖類、二糖類、及び、グルコース、マンノース、若しくはデキストリンを含む他の炭水化物;キレート化剤、例えば、EDTA;糖類、例えば、スクロース、マンニトール、トレハロース、若しくはソルビトール;塩形成対イオン、例えば、ナトリウム;金属錯体(例えば、Zn−タンパク質複合体);ならびに/または非イオン性界面活性剤、例えば、TWEEN(商標)、PLURONICS(商標)、若しくはポリエチレングリコール(PEG)を含む。本発明の活性薬学的成分(例えば、式Iの化合物またはその一実施形態)はまた、例えば、コアセルベーション技術によるか、または界面重合によって調製されるマイクロカプセル内、例えば、コロイド状薬物送達システム(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、及びナノカプセル)内またはマクロエマルション内の、それぞれヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン−マイクロカプセル及びポリ−(メチルメタクリレート)マイクロカプセル内に閉じ込められ得る。かかる技術は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy:Remington the Science及びPractice of Pharmacy(2005)21stEdition, Lippincott Williams & Wilkins, Philidelphia, PAに開示されている。
本発明の化合物(例えば、式Iの化合物またはその一実施形態)の徐放性製剤は、調製され得る。徐放性製剤の好適な例は、式Iの化合物またはその一実施形態を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリクスを含み、そのマトリクスは、成形された物品、例えば、フィルムまたはマイクロカプセルの形態である。徐放性マトリクスの例としては、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸及びガンマ−エチル−L−グルタマートのコポリマー(Sidman et al., Biopolymers 22:547, 1983)、非分解性エチレン−酢酸ビニル(Langer et al., J. Biomed. Mater. Res. 15:167, 1981)、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、例えば、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドからなる注射可能なミクロスフィア)及びポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP 133,988A)が挙げられる。徐放性組成物はまた、リポソームで閉じ込められている化合物も含み、それらは、それら自体が公知である方法によって調製され得る(Epstein et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 82:3688, 1985、Hwang et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 77:4030,1980、米国特許第4,485,045号及び同第4,544,545号、ならびにEP 102,324A)。通常、リポソームは、脂質含量が約30モル%コレステロールを上回る、小型の(約200〜800オングストローム)単層タイプのものであり、選択される割合は、最適な療法のために調整される。
配合物は、本明細書において詳述される投与経路に適するものを含む。配合物は、好都合に、単位剤形で提供され得、薬学の技術分野において公知の方法のいずれかによって調製され得る。技術及び配合物は、概して、Remington:The Science and Practice of Pharmacy:Remington the Science and Practice of Pharmacy(2005)21stEdition,Lippincott Williams & Wilkins,Philidelphia,PAに見出される。かかる方法は、活性成分を1個以上の副成分を構成する担体と関連付けるステップを含む。
一般に、配合物は、活性成分を液体担体、希釈剤、若しくは賦形剤または微粉化した固体担体、希釈剤、若しくは賦形剤または両方と一様及び密接に関連付けること、次いで必要ならば生成物を成形することによって調製される。典型的な配合物は、本発明の化合物と担体、希釈剤、または賦形剤とを混合することによって調製される。配合物は、従来の溶解及び混合手順を使用して調製され得る。例えば、原薬物質(すなわち、本発明の化合物または化合物の安定化形態(例えば、シクロデキストリン誘導体または他の周知の複合体形成剤)を、上に記載の1種以上の賦形剤の存在下、好適な溶媒中に溶解する。本発明の化合物は、典型的には、容易に制御可能な薬物の投薬量を提供し、所定のレジメンに対する患者のコンプライアンスを可能にするための薬学的剤形に配合される。
一例において、式Iの化合物またはその一実施形態は、周囲温度で適切なpHで、かつ所要の純度で、生理学的に許容される担体、すなわちガレヌス投与形態に用いられる投薬量及び濃度でレシピエントに非毒性である担体と混合することによって配合され得る。配合物のpHは、主に、特定の用途及び化合物の濃度に依存するが、好ましくは、約3〜約8の範囲である。一例において、式Iの化合物(またはその一実施形態)は、pH5の酢酸緩衝液中に配合される。別の実施形態では、式Iの化合物またはその一実施形態は、無菌である。化合物は、例えば、固体若しくは非晶質の組成物として、凍結乾燥配合物として、または水溶液として保存されてもよい。
経口投与に適した本発明の化合物(例えば、式Iの化合物またはその一実施形態)の配合物は、各々所定量の本発明の化合物を含有する丸剤、カプセル剤、カシェ剤、または錠剤等の個別単位として調製され得る。
圧縮錠剤は、任意に、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、保存料、表面活性剤、または分散剤と共に混合された、粉末または顆粒等の自由流動形態の活性成分を好適な機械内で圧縮することによって調製され得る。成型錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を好適な機械内で成型することによって作製され得る。錠剤は、任意に、コーティングされるか、または切り込みを入れられ得、任意に、錠剤からの活性成分のゆっくりとしたまたは制御された放出を提供するように配合される。
錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性若しくは油性懸濁剤、分散性粉末剤若しくは顆粒剤、乳剤、硬若しくは軟カプセル剤、例えば、ゼラチンカプセル剤、シロップ剤、またはエリキシル剤は、経口使用のために調製され得る。経口使用のために意図される本発明の化合物(例えば、式Iの化合物またはその一実施態様)の配合物は、薬学的組成物の製造のために当技術分野で公知の任意の方法に従って調製され得、かかる組成物は、味の良い製剤を提供するために、甘味剤、風味剤、着色剤、及び保存剤を含む、1種以上の薬剤を含有することができる。錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混和して活性成分を含有する錠剤が、許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム等の不活性希釈剤;トウモロコシデンプンまたはアルギン酸等の造粒剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン、またはアラビアゴム等の結合剤;及びステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルク等の滑沢剤であり得る。錠剤は、コーティングされていなくてもよいか、または胃腸管内で崩壊及び吸着を遅延させ、それによってより長い期間にわたり徐放作用を提供するために、マイクロカプセル化を含む公知の技術によってコーティングすることができる。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル等の時間遅延材料を、単独でまたはロウと共に、用いることができる。
好適な経口投与形態の例は、約90〜30mgの無水乳糖、約5〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムと混ぜ合わされた、約1mg、5mg、10mg、25mg、30mg、50mg、80mg、100mg、150mg、250mg、300mg、及び500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末成分を、最初に一緒に混合し、次いでPVPの溶液と混合する。結果として生じた組成物を、乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来機器を用いて錠剤形態に圧縮することができる。エアロゾル配合物の例は、例えば、5〜400mgの本発明の化合物を、好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液中に溶解し、所望であれば、等張剤(tonicifier)、例えば塩化ナトリウム等の塩を加えることによって調製され得る。溶液は、不純物及び混入物を除去するために、例えば、0.2ミクロンフィルターを用いて濾過されてもよい。
眼または他の外側組織、例えば、口及び皮膚の処置のために、配合物は、好ましくは、例えば0.075〜20w/w%の量で活性成分(複数を含む)を含有する局所用軟膏剤またはクリーム剤として適用される。軟膏剤に配合されるとき、活性成分は、パラフィンまたは水混和性軟膏基剤のいずれかと共に用いられ得る。活性成分は、あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤と共にクリーム剤に配合され得る。所望ならば、クリーム基剤の水相は、多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセリン、及びポリエチレングリコール(PEG400を含む)ならびにそれらの混合物等の、2個以上のヒドロキシル基を有するアルコールを含むことができる。局所用配合物は、望ましくは、皮膚または他の患部を通る活性成分の吸収または浸透を高める化合物を含むことができる。かかる皮膚浸透賦活剤の例は、ジメチルスルホキシド及び関連類似体を含む。
本発明の乳剤の油相は、既知の方法で既知の成分から構成され得る。その相は、単に乳化剤だけを含むことができるが、それは、望ましくは、少なくとも1種の乳化剤と、脂肪若しくは油、または脂肪及び油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤としての機能を果たす親油性乳化剤と一緒に含まれる。油及び脂肪の両方を含むことも好ましい。同時に、安定剤(複数を含む)を含むかまたは含まない乳化剤(複数を含む)は、いわゆる乳化ロウを作り上げ、そのロウは油及び脂肪と一緒に、クリーム配合物の油分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を作り上げる。本発明の配合物での使用に適した乳化剤及びエマルション安定剤は、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリールアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、及びラウリル硫酸ナトリウムを含む。
局所適用の一態様では、例えば、治療されるべき末梢ニューロンに隣接している、皮膚表面、粘膜等の標的領域に、本発明に従って有効量の薬学的組成物を投与することが望ましい。この量は、概して、治療される領域、その使用が診断的、予防的、または治療的使用であるかどうか、症状の重症度、及び用いられる局所ビヒクルの性質に応じて、1回の適用につき本発明の化合物の約0.0001mg〜約1gの範囲に及ぶであろう。好ましい局所調製物は軟膏であり、軟膏基剤1cc当たり活性成分の約0.001〜約50mgが使用される。薬学的組成物は、経皮組成物または経皮送達装置(「パッチ剤」)として配合され得る。かかる組成物は、例えば、裏張り層、活性化合物リザーバ、制御膜、ライナー、及び接触接着剤を含む。かかる経皮パッチ剤は、所望の本発明の化合物の連続式拍動(pulsatile)、またはオンデマンド送達を提供するために使用されてもよい。
本発明の化合物(例えば、式Iの化合物またはその一実施形態)の水性懸濁剤は、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤と混和して活性材料を含有する。かかる賦形剤は、懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、及びアラビアゴム、ならびに分散剤または湿潤剤、例えば、天然に発生するリン脂質(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート)を含む。水性懸濁剤はまた、1種以上の保存料、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはn−プロピル、1種以上の着色剤、1種以上の風味剤、及び1種以上の甘味剤、例えば、スクロースまたはサッカリンも含有することができる。
本発明の化合物(例えば、式Iの化合物またはその一実施形態)の配合物は、無菌注射用水性または油性懸濁剤等の無菌注射用製剤の形態であり得る。この懸濁剤は、前述された好適な分散剤または湿潤剤及び懸濁化剤を用いて、公知の技術に従って配合され得る。無菌注射用調製物はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の液剤であるか、または凍結乾燥粉末として調製される、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の無菌注射用液剤または懸濁剤であり得る。用いられ得る許容されるビヒクル及び溶媒の中には、水、リンガー溶液、及び等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、無菌固定油が、従来的に、溶媒または懸濁媒として用いられ得る。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含む、任意の無菌性固定油が用いられ得る。加えて、オレイン酸等の脂肪酸が、同様に、注射可能物質の調製で使用され得る。
単一剤形を生成するために担体材料と組み合され得る活性成分の量は、処置される宿主及び特定の投与モードによって変わるであろう。例えば、ヒトへの経口投与用に意図される持続放出型の配合物は、全組成の約5〜約95%(重量:重量)まで変わることができる適切かつ好都合な量の担体材料と混ぜ合わされる、活性材料の約1〜1000mgを含有することができる。薬学的組成物は、投与のために容易に計量できるを提供するように調製され得る。例えば、静脈内注入用に意図される水性液剤は、約30mL/時の速度で好適な容量の注入が生じ得るために、液剤1ミリリットル当たり約3〜500μgの活性成分を含有することができる。
非経口投与に適した配合物は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌薬、及び配合物を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質を含有することができる水性及び非水性の無菌注射液剤、ならびに、懸濁化剤及び増粘剤を含むことができる水性及び非水性の無菌懸濁剤を含む。
眼への局所投与に適した配合物はまた、点眼剤を含み、この活性成分は、好適な担体、特に活性成分用の水性溶媒に、溶解されるかまたは懸濁される。活性成分は、好ましくは、かかる配合物中に、約0.5〜20w/w%、例えば約0.5〜10w/w%、例えば約1.5w/w%の濃度で存在する。
口内での局所投与に適した配合物は、風味付けされた基剤、通常はスクロース及びアラビアガムまたはトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ剤、ゼラチン及びグリセリンまたはスクロース及びアラビアゴム等の不活性基剤中に活性成分を含む香錠、ならびに好適な液体担体中に活性成分を含む口腔洗浄薬を含む。
肺内または鼻腔内投与に適した配合物は、例えば、0.1〜500ミクロンの範囲内の粒径を有し(0.5、1、30ミクロン、35ミクロン等の増分ミクロンで、0.1〜500ミクロンの間の範囲内の粒径を含む)、それは、肺胞嚢に達するように、鼻孔を通る急速吸入によって、または口を通る吸入によって投与される。好適な配合物は、活性成分の水性または油性液剤を含む。エアロゾルまたは乾燥粉末剤投与に適した配合物は、従来の方法に従って調製され得、以下に記載されるような障害の処置においてこれまで使用されている化合物等の他の治療薬と共に送達され得る。
配合物は、単位用量または複数用量容器、例えば密閉されたアンプル及びバイアル内に包装され得、使用の直前に注射用の無菌液体担体、例えば水の添加のみを必要とする、フリーズドライ(凍結乾燥)させた状態で保存され得る。即席の注射液剤及び懸濁剤は、先に記載された種類の無菌粉末剤、顆粒剤、及び錠剤から調製される。好ましい単位投薬配合物は、活性成分の、本明細書において上記で列挙した通りの一日用量若しくは単位一日サブ用量、またはその適切な画分を含有するものである。
結合標的が脳内に位置するとき、本発明のある特定の実施態様は、血液脳関門を横断する式Iの化合物(またはその一実施形態)を提供する。ある特定の神経変性疾患は、血液脳関門の透過性における増加に関連し、したがって式Iの化合物(またはその一実施形態)が、脳に容易に導入され得る。血液脳関門が無傷のままであるとき、それを横切って分子を運搬するために、当技術分野において公知のいくつかのアプローチが存在し、それは物理的方法、脂質ベースの方法、ならびに受容体及びチャネルベースの方法を含むが、これらに限定されない。
血液脳関門を横切って式Iの化合物(またはその一実施形態)を運搬する物理的方法は、血液脳関門を完全に回避するもの、または血液脳関門に開口を作り出すことによるものを含むが、これらに限定されない。
回避方法は、脳への直接注射(例えば、Papanastassiou et al., Gene Therapy 9:398−406, 2002を参照のこと)、間質内注入/対流増大送達(例えば、Bobo et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 91:2076−2080,1994を参照のこと)、及び送達装置を脳内に埋め込むこと(例えば、Gill et al., Nature Med. 9:589−595, 2003、及びGliadel Wafers(商標), Guildford.
Pharmaceuticalを参照のこと)を含むが、これらに限定されない。関門に開口を作り出す方法は、超音波(例えば、米国特許出願公開第2002/0038086号を参照のこと)、浸透圧(例えば、高張マンニトールの投与による(Neuwelt, E. A., Implication of the Blood−Brain Barrier and its Manipulation, Volumes 1 and 2, Plenum Press, N.Y., 1989)を参照のこと)及び、例えばブラジキニンまたは透過剤A−7による透過処理(例えば、米国特許第5,112,596号、同第5,268,164号、同第5,506,206号、及び同第5,686,416号を参照のこと)を含むが、これらに限定されない。
血液脳関門を横切って式Iの化合物(またはその一実施形態)を運搬する脂質ベースの方法は、血液脳関門の血管内皮上の受容体に結合する抗体結合断片に結合されるリポソーム内に式Iの化合物(またはその一実施形態)をカプセル化すること(例えば、米国特許出願公開第2002/0025313号を参照のこと)、及び式Iの化合物(またはその一実施形態)を低密度リポタンパク質粒子(例えば、米国特許出願公開第2004/0204354号を参照のこと)またはアポリポタンパク質E(例えば、米国特許出願公開第2004/0131692号を参照のこと)でコーティングすることを含むが、これらに限定されない。
血液脳関門を横切って式Iの化合物(またはその一実施形態)を運搬する受容体及びチャネルベースの方法は、血液脳関門の透過性を増加させるためにグルココルチコイド遮断薬を使用すること(例えば、米国特許出願公開第2002/0065259号、同第2003/0162695号、及び同第2005/0124533号を参照のこと)、カリウムチャネルを活性化すること(例えば、米国特許出願公開第2005/0089473号を参照のこと)、ABC薬物輸送体を阻害すること(例えば、米国特許出願公開第2003/0073713号を参照のこと)、式Iの化合物(またはその一実施形態)をトランスフェリンでコーティングし、1つ以上のトランスフェリン受容体の活性を調整すること(例えば、米国特許出願公開第2003/0129186号を参照のこと)、及び抗体をカチオン化すること(例えば、米国特許第5,004,697号を参照のこと)を含むが、これらに限定されない。
脳内使用では、ある特定の実施形態では、ボーラス注射が許容され得るが、化合物は、CNSの流体リザーバへの注入によって連続的に投与され得る。阻害剤は、脳の室に投与され得るか、そうでなければCNSまたは髄液内に導入され得る。投与は、留置カテーテル、及びポンプ等の連続投与手段の使用によって実施され得るか、または移植、例えば徐放ビヒクルの脳内移植によって投与され得る。より具体的には、阻害剤は、慢性的に埋め込まれたカニューレを通して注射され得るか、または浸透圧ミニポンプを活用して慢性的に注入され得る。タンパク質を小管を介して脳室へ送達する皮下ポンプが利用可能である。高度に精巧なポンプは、皮膚を通して補充され得、それらの送達速度は、外科的介入なく設定され得る。皮下ポンプ装置を伴う好適な投与プロトコル及び送達システム、または完全に埋め込まれた薬物送達システムを介する連続脳室内注入の例は、Harbaugh, J. Neural Transm. Suppl. 24:271, 1987、及びDeYebenes et al., Mov. Disord. 2:143, 1987によって説明されたように、ドーパミン、ドーパミンアゴニスト、及びコリン作動性アゴニストのアルツハイマー病患者及びパーキンソン病の動物モデルへの投与のために使用されるものである。
本発明において使用される式Iの化合物(またはその一実施形態)は、良好な医療行為と一致した様式において、配合され、投薬され、かつ投与される。この文脈における考慮のための要素は、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達の部位、投与の方法、投与のスケジューリング、及び医師に公知である他の要素を含む。式Iの化合物(またはその一実施形態)は、必要はないが、任意に、問題になっている障害を予防または治療するために現在使用されている1種以上の薬剤と共に配合される。かかる他の薬剤の有効量は、配合物中に存在する本発明の化合物の量、障害または処置のタイプ、及び上で論じられた他の要素に応じて異なる。
これらは、概して、本明細書において記載されたのと同じ投薬量及び投与経路で使用されるか、あるいは本明細書において記載された投薬量の約1〜99%か、または経験的/臨床的に適切であると決定されている任意の投薬量で、及び任意の経路によって使用される。
疾患の予防または治療のために、適切な投薬量の式Iの化合物(またはその一実施形態)(単独または他の薬剤との組み合わせで使用されるとき)は、処置される疾患のタイプ、化合物の特性、疾患の重症度及び経過、化合物が予防または治療目的のために投与されるかどうか、先の治療法、患者の臨床歴及び化合物に対する反応、及び担当医の裁量によって異なるであろう。化合物は、一度にまたは一連の処置にわたって患者に好適に投与される。疾患のタイプ及び重症度に応じて、約1μg/kg〜15mg/kg(例えば、0.1mg/kg〜10mg/kg)の化合物が、例えば、1回以上の別個投与によるか、または連続注入によるかのいずれにせよ、患者への投与についての最初の投薬量候補であり得る。1つの典型的な一日投薬量は、前述の因子に応じて、約1μgkg〜100mg/kgまたはそれ以上の範囲でもよい。数日間以上にわたる反復投与について、状況に応じて、処置は、概して、疾患の症状の所望の抑制が起こるまで、持続されるであろう。式Iの化合物(またはその一実施形態)の1つの例示的投薬量は、約0.05mg/kg〜約10mg/kgの範囲であろう。したがって、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、4.0mg/kg、または10mg/kgの1種以上の用量(またはその任意の組み合わせ)が、患者に投与されてもよい。かかる用量は、間欠的に、例えば、毎週または3週間毎に投与されてもよい(例えば、患者が、約2〜約20種、または例えば約6種類の用量の抗体を受けるように)。最初のより高い負荷用量、続いて1種以上のより低い用量が投与されてもよい。例示的投与レジメンは、最初の負荷用量の約4mg/kgの化合物、続いて毎週維持量の約2mg kgの化合物を投与することを含む。しかしながら、他の投薬量レジメンも有用であり得る。この治療法の進行は、従来の技術及びアッセイによって容易に監視される。
他の典型的な一日投薬量は、前述の要素に応じて、例えば、約1g/kgから最大100mg/kgまたはそれ以上の範囲であってもよい(例えば、約1μg kg〜1mg/kg、約1μg/kg〜約5mg/kg、約1mg kg〜10mg/kg、約5mg/kg〜約200mg/kg、約50mg/kg〜約150mg/mg、約100mg/kg〜約500mg/kg、約100mg/kg〜約400mg/kg、及び約200mg/kg〜約400mg/kg)。典型的には、臨床医は、処置される疾患または状態の1つ以上の症状に改善をもたらすか、または最適にはその症状の消失をもたらす投薬量に達するまで化合物を投与するであろう。この治療法の進行は、従来のアッセイによって容易に監視される。本明細書において提供される1種以上の薬剤は、一緒にまたは異なる時間に投与されてもよい(例えば、1種の薬剤が、第2の薬剤の投与の前に投与される)。1種以上の薬剤が、異なる技術を使用して、対象に投与されてもよい(例えば、1種の薬剤は経口投与され得るが、一方、第2の薬剤は筋肉内注射を介して、または鼻腔内に投与される)。1種以上の薬剤は、その1種以上の薬剤が対象において薬理学的効果を同時に有するように、投与されてもよい。あるいは、1種以上の薬剤は、最初に投与された薬剤の薬理活性が、1種以上の2番目に投与される薬剤(例えば、1、2、3、または4種の2番目に投与される薬剤)の投与の前に無くなるように、投与されてもよい。
したがって、本発明の化合物は、ナトリウムチャネル遮断剤であり、したがって、哺乳動物、例えば、ヒト、及び他の生物における疾患及び状態を治療するのに有用であり、これには、異常な電位依存性ナトリウムチャネル生物活性の結果として生じ、電位依存性ナトリウムチャネル生物活性の調節により回復し得るすべてのこれらの疾患及び状態が含まれる。具体的には、本発明の化合物、すなわち、式(I)の化合物及び実施形態及び(またはその立体異性体、幾何学的異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝体、同位体、薬学的に許容される塩、若しくはプロドラッグ)は、哺乳動物、例えば、ヒトにおける疾患及び状態を治療するのに有用であり、これは、異常な電位依存性NaV1.7生物活性の結果であるか、またはNaV1.7生物活性の調節、好ましくは阻害によって回復し得る。ある特定の態様では、本発明の化合物は、NaV1.5と比較してNaV1.7を選択的に阻害する。
本明細書中で定義される通り、ナトリウムチャネル媒介性疾患または状態は、ナトリウムチャネルの調節により回復する、哺乳動物、好ましくはヒトにおける疾患または状態を指し、これには、疼痛、中枢神経の状態(例えばてんかん、不安、うつ病、及び双極性疾患等)、循環器系の状態(例えば不整脈、心房細動、及び心室細動等)、神経筋の状態(例えば下肢静止不能症候群及び筋肉運動麻痺または破傷風等)、脳卒中、神経性外傷に対する神経防護作用及び多発性硬化症、ならびにチャネル病、例えば肢端紅痛症及び家族性直腸痛症候群等が挙げられるが、これらに限らない。
一態様では、本発明は、哺乳動物、好ましくはヒトにおけるナトリウムチャネル媒介性疾患、ならびに好ましくは、疼痛、中枢神経の状態(例えばてんかん、不安、うつ病、及び双極性疾患等)、循環器系の状態(例えば不整脈、心房細動、及び心室細動等)、神経筋の状態(例えば下肢静止不能症候群及び筋肉運動麻痺または破傷風等)、脳卒中、神経性外傷に対する神経防護作用及び多発性硬化症、ならびにチャネル病、例えば肢端紅痛症及び家族性直腸痛症候群等に関連する疾患及び状態の治療のための、そのような治療を必要とする哺乳動物、例えば、ヒトに、ナトリウムチャネル遮断物質を調節、特に阻害する薬剤の有効量を投与することによって治療するための、化合物、薬学的組成物、ならびにこれらの化合物及び薬学的組成物を使用する方法に関する。
ナトリウムチャネル媒介性疾患または状態はまた、HIVに関連する疼痛、HIV治療誘導性神経障害、三叉神経痛、舌咽神経痛、ニューロパシーに続発する転移性浸潤、有痛脂肪症、視床病変、高血圧、自己免疫性疾患、喘息、薬物嗜癖(例えばオピエート、ベンゾジアゼピン、アンフェタミン、コカイン、アルコール、ブタン吸入)、アルツハイマー病、認知症、年齢関連性記憶障害、コルサコフ症候群、再狭窄、排尿障害、失禁、パーキンソン病、脳血管虚血、神経症、消化器疾患、鎌状赤血球貧血、移植片拒絶、心不全、心筋梗塞、再潅流障害、間欠性跛行、アンギナ、痙攣、呼吸障害、大脳または心筋虚血、QT延長症候群、カテコールアミン性(catecholeminergic)多形性心室頻拍、眼疾患、痙縮、痙性対麻痺、ミオパチー、重症筋無力症、先天性異常筋強直、高カリウム性周期性四肢麻痺、低カリウム血性周期性四肢麻痺、脱毛症、不安障害、精神病性障害、狂躁、妄想症、季節性情動障害、パニック障害、強迫性障害(OCD)、恐怖症、自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群、崩壊性障害、注意欠陥障害、攻撃力、衝動制御障害、血栓症、子癇前症、鬱血性心不全、心停止、フリードライヒ運動失調、脊髄小脳性運動失調症(Spinocerebellear ataxia)、ミエロパシー、神経根症、全身性ループスエリテマトーデス(systemic lupus erythamatosis)、肉芽腫症、オリーブ橋小脳変性症、脊髄小脳性運動失調症、発作性運動失調症、ミオキミア、進行性淡蒼球萎縮症、進行性核上性麻痺及び痙攣、外傷性脳損傷、脳浮腫、水頭症傷害、脊椎損傷、神経性食欲不振症、過食症、プラダーウィリ症候群、肥満、視神経炎、白内障、レチナール出血、虚血下の網膜症、網膜色素変性症、急性及び慢性緑内障、黄斑変性症、網膜動脈閉塞症、舞踏病、ハンチントン舞踏病、脳浮腫、直腸炎、ヘルペス後神経痛、急性痛、熱感度、サルコイドーシス、過敏性腸症候群、トゥレット症候群、レッシュナイハン症候群、ブルガダ症候群、リドル症候群、クローン病、多発性硬化症及び多発性硬化症(MS)に関連する疼痛、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、シャルコー・マリー・トゥース候群、関節炎、リウマチ性関節炎、変形性関節炎、軟骨石灰化症、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症症候群、筋緊張症、筋強直性ジストロフィー、筋ジストロフィー、悪性高体温症、嚢胞性線維症、偽アルドステロン症、横紋筋融解症、知的障害、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安症、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連疾患、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、直腸痛、癌、てんかん、部分及び全身強直性発作、熱性発作、欠神発作(小発作)、ミオクローヌス発作、脱力発作、間代発作、レノックスガストー症候群、ウェスト症候群(点頭てんかん)、多耐性てんかん、てんかん予防(抗てんかん発作性)、家族性地中海熱症候群、痛風、下肢静止不能症候群、不整脈、線維筋痛、脳卒中または神経外傷に起因する虚血状態下における神経保護、頻脈性不整脈、心房細動、及び心室細動、ならびに全身または局所麻酔も含む。
本明細書で使用される場合、「疼痛」という用語は、全種類の疼痛を指し、神経障害性疼痛、炎症性疼痛、侵害受容性疼痛、特発性疼痛、神経痛性疼痛、口腔顔面痛、火傷疼痛、焼け口症候群、体性痛、内臓痛、顔面筋痛、歯痛、癌性疼痛、化学療法疼痛、外傷性疼痛、手術疼痛、術後疼痛、出産疼痛、陣痛、慢性複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射***感神経性ジストロフィー、腕神経叢裂離、神経因性膀胱、急性疼痛(例えば、筋骨格の及び術後疼痛)、慢性疼痛、持続性疼痛、末梢介在性疼痛、中枢介在性疼痛、慢性頭痛、片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、頭部痛に伴う状態、副鼻腔炎性頭痛、緊張性頭痛、幻肢痛、末梢神経損傷、脳卒中に続く疼痛、視床病変、神経根症、HIV疼痛、ペルペス後疼痛、非心臓性胸痛、過敏性腸症候群、ならび腸障害及び消化不良に伴うに疼痛、ならびにこれらの組み合わせが含まれると認識されているが、これらに限定されない。
さらに、ナトリウムチャネル遮断剤は、疼痛に加えて臨床での使用を有する。したがって、本発明はまた、化合物、薬学的組成物、ならびに癌及び掻痒症(かゆみ)等の疾患または状態の治療のために化合物及び薬学的組成物の使用方法に関する。
一般にかゆみとして知られている掻痒症は、よく起こる皮膚の状態である。掻痒症の正確な原因は複雑であり、完全には理解されていないが、長い間、疼痛を介在するものと同様に、かゆみには感覚ニューロン、特にC線維が関与するという証拠がある(Schmelz, M., et al., J. Neurosci. (1997),17:8003−8)。特に、電位開閉型ナトリウムチャネルを通るナトリウムの流入が皮膚からのかゆみ感の伝播に不可欠であると考えられている。かゆみインパルス伝達は、引っ掻きの欲求または反射を誘発する不快な感覚が生じる。
かゆみを誘発する多くの原因及び電気経路が知られている。ヒトにおいて、掻痒症は、C線維の特徴的な集団を活性化する、ヒスタミンまたはムクナイン等のPAR−2アゴニストによって誘発され得る(Namer, B., et al., J. Neurophysiol. (2008),100:2062−9)。様々な神経栄養因子ペプチドが、動物モデルにおけるかゆみを媒介することが知られている(Wang, H., and Yosipovitch, G., International Journal of Dermatology(2010),49:1−11)。かゆみはまた、疼痛反応のものとは異なる薬理学の証拠である、オピオイドによっても誘発され得る。
皮膚からの重複する感覚入力より一部分において生じる(Ikoma, A., et al.,Arch. Dermatol.(2003),139:1475−8)、ならびに疼痛及び掻痒症の両方の多様な病因よっても生じるかゆみと疼痛反応との間には、複雑な相互作用が存在する。疼痛応答は中枢性感作を増強させることによってかゆみを悪化させる場合があるか、または有痛性の引っ掻き行動を阻害させる場合がある。慢性的なかゆみの特に重篤な形態は、ヘルペス後のかゆみの場合のように疼痛反応が非存在である場合に発生する(Oaklander, A.L. , et al., Pain(2002),96:9−12)。
本発明の化合物はまた、掻痒症を治療するのにも有用であり得る。電位開閉型ナトリウムチャネル、特にNaV1.7の阻害剤でかゆみを治療するため根拠は、以下の通りである:
NaV1.7がヒト皮膚におけるC線維及びケラチノサイトにおいて発現する(Zhao, P., et al.,Pain(2008),139:90−105)。
肢端紅痛症を引き起こすNaV1.7(L858F)の機能獲得型突然変異が、慢性的なかゆみもまた引き起こす(Li, Y., et al., Clinical and Experimental Dermatology(2009),34:e313−e4)。
慢性的なかゆみを局所麻酔性リドカイン等のナトリウムチャネル遮断薬による治療で軽減することができる(Oaklander, A.L., et al., Pain(2002),96:9−12、Villamil, A.G., et al., The American Journal of Medicine(2005),118:1160−3)。これらの報告では、静脈内または局所的(Lidodermパッチ)のいずれかで投与した場合に、リドカインが効果的であった。リドカインは、全身的に投与した場合に達しる血漿中濃度で複数の活性を有することができるが、局所的に投与した場合には、血漿中濃度はわずか約1μMである(Center for Drug Evaluation and Research NDA 20−612)。これらの濃度で、リドカインは、ナトリウムチャネル遮断に選択的であり、かつ動物モデルにおいてC線維での自発的な電気的活動及び疼痛反応を阻害する(Xiao, W.H., and Bennett, G.J.. Pain(2008),137:218−28)。かゆみまたは皮膚刺激の種類としては、
乾癬性掻痒、血液透析によるかゆみ、水原性掻痒症、及び皮膚障害(例えば、接触性皮膚炎)、全身性疾患、神経障害、心因性要因、またはそれらの混合によって引き起こされるかゆみ、
アレルギー反応、虫刺され、過敏症(例えば、皮膚乾燥、挫創、湿疹、乾癬)、炎症状態、または外傷によって引き起こされるかゆみ、
外陰部前庭炎と関連するかゆみ、ならびに
例えば、抗生物質、抗ウイルス剤、及び抗ヒスタミン剤等の別の治療の投与による皮膚刺激または炎症効果、が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化合物はまた、哺乳動物、好ましくはヒトにおける前立腺癌(腺癌)、乳癌、卵巣癌、精巣癌、及び甲状腺腫瘍等のホルモン感受性癌等のある特定の癌の治療にも有用である。電位開閉型ナトリウムチャネルは、前立腺及び乳癌細胞中で発現することが示されている。新生児NaV1.5の上方制御はヒト乳癌における転移過程の重要な部分として発生し、転移性表現型の新規のマーカー及び治療標的の両方として作用することができる(Clin. Cancer Res.(2005),Aug. 1;11(15):5381−9)。電位開閉型ナトリウムチャネルアルファ−サブユニット、特にNaV1.7の機能発現は、インビトロでの前立腺癌(CaP)における強力な転移能と関連している。電位開閉型ナトリウムチャネルアルファ−サブユニットに特異的な抗体を用いる電位開閉型ナトリウムチャネルアルファ−サブユニット免疫染色はインビトロで、前立腺組織にて明白であり、CaP患者において非CaP患者と比較して顕著に強かった(Prostate Cancer Prostatic Dis.,2005;8(3):266−73)。Diss,J.K.J.,et al.,Mol. Cell. Neurosci.(2008),37:537−547及びKis−Toth,K.、et al.,The Journal of Immunology(2011),187:1273−1280もまた参照のこと。
上記を考慮して、一実施形態では、本発明は、ナトリウムチャネル媒介性疾患、特に疼痛の発生について哺乳動物を治療する方法、またはそれから哺乳動物を保護する方法を提供し、それらを必要とする哺乳動物、特にヒトに、治療有効量の本発明の化合物、または治療有効量の本発明の化合物を含む薬学的組成物を投与することを含み、この化合物は1つ以上の電位依存性ナトリウムチャネルの活性を調節する。
本発明の別の実施形態では、哺乳動物、好ましくはヒトにおける疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、疼痛、うつ病、心血管疾患、呼吸器疾患、及び精神疾患、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、この方法は、投与を必要とする哺乳動物に、その立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物の一実施形態を、あるいはその立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
この実施形態の一実施形態は、疾患または状態が、急性疼痛、慢性疼痛、神経障害性疼痛、炎症性疼痛、内臓疼痛、癌性疼痛、化学療法疼痛、外傷性疼痛、手術疼痛、術後疼痛、出産疼痛、陣痛、神経因性膀胱、潰瘍性大腸炎、持続性疼痛、末梢介在性疼痛、中枢介在性疼痛、慢性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎性頭痛、緊張性頭痛、幻肢痛、末梢神経損傷、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものである。
この実施形態の別の実施形態は、疾患または状態が、HIVに関連する疼痛、HIV治療誘導性神経障害、三叉神経痛、ヘルペス後神経痛、急性痛、熱感度、トサルコイドーシス、過敏性腸症候群、クローン病、多発性硬化症(MS)に関連する疼痛、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、関節炎、リウマチ性関節炎、変形性関節炎、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症症候群、筋緊張症、悪性高体温症、嚢胞性線維症、偽アルドステロン症、横紋筋融解症、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安症、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連疾病、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、家族性直腸痛、癌、てんかん、部分及び全身強直性発作、下肢静止不能症候群、不整脈、線維筋痛、脳卒中または神経外傷に起因する虚血状態下における神経保護、頻脈性不整脈、心房細動及び心室細動からなる群から選択されるものである。
本発明の別の実施形態は、哺乳動物における疼痛を予防ではなく、治療する方法であって、この方法は、投与を必要とする哺乳動物に、その立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物を、あるいはその立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
この実施形態の一実施形態は、疼痛が、神経障害性疼痛、炎症性疼痛、内臓疼痛、癌性疼痛、化学療法疼痛、外傷性疼痛、手術疼痛、術後疼痛、出産疼痛、陣痛、歯痛、慢性疼痛、持続性疼痛、末梢介在性疼痛、中枢介在性疼痛、慢性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎性頭痛、緊張性頭痛、幻肢痛、末梢神経損傷、三叉神経痛、ヘルペス後神経痛、急性痛、家族性肢端紅痛症、原発性肢端紅痛症、家族性直腸痛または線維筋痛、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、方法である。
この実施形態の別の実施形態は、疼痛が、HIV、HIV治療誘導性神経障害、熱感度、トサルコイドーシス、過敏性腸症候群、クローン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、糖尿病性神経障害、末梢神経障害、リウマチ性関節炎、変形性関節炎、アテローム性動脈硬化症、発作性ジストニア、筋無力症症候群、筋緊張症、悪性高体温症、嚢胞性線維症、偽アルドステロン症、横紋筋融解症、甲状腺機能低下症、双極性うつ病、不安症、統合失調症、ナトリウムチャネル毒素関連疾病、神経因性膀胱、潰瘍性大腸炎、癌、てんかん、部分及び全身強直性発作、下肢静止不能症候群、不整脈、脳卒中または神経外傷に起因する虚血状態、頻脈性不整脈、心房細動及び心室細動から選択される疾患または状態と関連する、方法である。
本発明の別の実施形態は、哺乳動物における電位依存性ナトリウムチャネルを介したイオン流動の阻害によって、哺乳動物、好ましくはヒトにおける疼痛の治療方法であって、この方法は、投与を必要とする哺乳動物に、その立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物の一実施形態を、あるいはその立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳動物、好ましくはヒトにおける掻痒症の治療方法であって、この方法は、投与を必要とする哺乳動物に、その立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物の一実施形態を、あるいはその立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳動物、好ましくはヒトにおける癌の治療方法であって、この方法は、投与を必要とする哺乳動物に、その立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物の一実施形態を、あるいはその立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される治療有効量の本発明の化合物、及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を投与することを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳動物における細胞中の電位依存性ナトリウムチャネルを通るイオン流動の低減方法であって、この方法は、細胞を、その立体異性体、鏡像異性体、若しくは互変異性体、若しくはこれらの混合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグとして、上に記載される本発明の化合物の一実施形態、またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳動物における第2の電位開閉型ナトリウムチャネルと比較して第1の電位開閉型ナトリウムチャネルを選択的に阻害する方法であって、この方法は、哺乳動物に、阻害量の式(I)の化合物、または式(I)の化合物の一実施形態を投与することを含む。
本発明の別の実施形態は、哺乳動物または哺乳動物細胞におけるNaV1.5と比較してNaV1.7を選択的に阻害する方法であって、この方法は、阻害を必要とする哺乳動物に、阻害量の式(I)の化合物またはその一実施形態の一実施形態を投与することを含む。
哺乳動物における疾患及び状態の治療に関連して記載される上の実施形態の各々について、本発明はまた、かかる疾患及び状態の治療における薬物として使用するための式Iの化合物またはその実施形態の使用も関連して企図する。
哺乳動物における疾患及び状態の治療に関連して記載される上の実施形態の各々について、本発明はまた、かかる疾患及び状態の治療における薬物を製造するための式Iの化合物またはその実施形態の使用も関連して企図する。
本発明の別の実施形態は、電位依存性ナトリウムチャネルの調節における試験化合物の有効性の判断でのインビトロまたはインビボアッセイにおける基準または対照として、式(I)の化合物の使用方法である。
本発明の別の実施形態では、式(I)の化合物は、そこに、異なる原子質量または質量数を有する原子によって置換された1つ以上の原子を有することによって同位体で標識されている。かかる同位体で標識された(すなわち、放射標識された)式(I)の化合物は、本発明の範囲内であるとみなされる。式(I)の化合物に組み込むことができる同位体の例には、それぞれ、2H、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、及び125I等であるが、これらに限定されない、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、硫黄、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体が含まれる。これらの同位体で標識された化合物は、例えば、ナトリウムチャネル上での作用部位若しくは作用様式、またはナトリウムチャネル、特にNaV1.7上での作用の薬理学的に重要な部位への結合親和性を特徴付けることによって、化合物の有効性の判定または測定を補助するのに有用であり得る。ある特定の同位体で標識された式(I)の化合物、例えば、放射性同意元素を組み込むものは、薬物及び/または基質組織分布研究に有用である。放射性同位体トリチウム、すなわち 3H、及び炭素−14、すなわち、14Cは、それらの組み込み易さ、及び容易な検知手段の点からこの目的のために特に有用である。
末梢神経損傷のラットモデルにおいて、負傷した神経での異所性の活性は疼痛の行動徴候と対応する。これらのモデルにおいて、ナトリウムチャネル遮断薬及び局所麻酔薬リドカインの静脈内投与は、一般行動及び運動機能に影響しない濃度で異所性の活性を抑制し、触覚アロディニアを逆転させることができる(Mao, J. and Chen, L.L,Pain(2000),87:7−17)。これらのラットモデルに有効な用量の相対成長率を、ヒトにおいて効果的であると見られるものと同様の用量に換算する(Tanelian, D.L. and Brose, W.G., Anesthesiology(1991),74(5):949−951)。さらに、皮膚パッチの形態で適用されるリドカインであるLidoderm(登録商標)は、ヘルペス後神経痛に対して、現在FDAで認可されている治療である(Devers, A. and Glaler, B.S., Clin. J. Pain(2000),16(3):205−8)。
本発明は、治療薬として有用であるナトリウムチャネル調節薬を同定する、多くの異なる手段を容易にもたらす。ナトリウムチャネル調節薬の同定は、様々なインビトロ及びインビボアッセイ、例えば、電流の測定、膜電位の測定、イオン流動(例えば、ナトリウムまたはグアニジウム)の測定、ナトリウム濃度の測定、2次メッセンジャー及び転写レベルの測定を用いて、ならびに例えば、電位感受性色素、放射性トレーサー、及びパッチクランプ電気生理学を用いて、評価することができる。
1つのこのようなプロトコルは、ナトリウムチャネルの活性を調節する能力についての化学薬品のスクリーニングを行い、それによって、調節薬としてこれを同定することを含む。
Bean et al., J. General Physiology(1983), 83:613−642及びLeuwer, M., et al., Br. J. Pharmacol(2004),141(1):47−54に記載される典型的なアッセイは、パッチクランプ技術を使用してチャネルの挙動を研究する。かかる技術は、当業者に既知であり、現在の技術を用いて、ナトリウムチャネル挙動を調節するそれらの能力について化合物を評価するための、低または中処理能力アッセイに発展させてもよい。
試験化合物の処理能力は、使用するスクリーニングアッセイの選択において重要事項である。数十万の化合物が試験されるいくつかの戦略において、低処理能力の手段を使用するのは望ましいことではない。他の場合においては、しかしながら、限定数の化合物中の重要差異を同定するには低処理能力で十分である。特定のナトリウムチャネル調節化合物を同定するために、アッセイのタイプの併用がしばしば必要となるであろう。
パッチクランプ技術を用いる電気生理学的なアッセイは、ナトリウムチャネル化合物相互作用の詳細な特徴付けのための至適基準として受け入れられており、Bean et al., 前掲書中及びLeuwer, M., et al., 前掲書中に記載の通りである。1日に2〜10個の化合物を比較することができる手動低処理能力スクリーニング(LTS)法;1日に20〜50枚のパッチ剤(すなわち化合物)の自動中処理能力スクリーニング(MTS)の最近開発されたシステム;及び1日に1000〜3000枚のパッチ剤(すなわち化合物)の自動高処理能力スクリーニング(HTS)を可能にするMolecular Devices Corporation(Sunnyvale, CA)の技術がある。
1つの自動パッチクランプシステムは、創薬速度を速める平坦電極技術を利用している。平坦電極は、高い抵抗性、細胞が結合した密閉を達成し、続いて従来の記録に匹敵する安定した低ノイズホールセル記録を達成することができる。好適な装置は、PatchXpress 7000A(Axon Instruments Inc, Union City, CA)である。接着細胞ならびに懸濁液中で自発的に成長する細胞を含む様々な細胞株及び培養技術が密閉の成功率及び安定性について順位付けされている。高濃度の関連するナトリウムイオンチャネルを安定して発現する不死化した細胞(例えば、HEK及びCHO)は高密度懸濁培養液に適応させることができる。
チャネルの特定の状態、例えば、その開口状態、閉鎖状態、若しくは休止状態、または開口から閉鎖、閉鎖から休止、または休止から開口への移行を遮断する化合物を研究者が同定できるようにする他のアッセイを選択することができる。当業者は、一般的に、そのようなアッセイに精通している。
結合アッセイもまた利用することができる。設計は、伝統的な放射性フィルターベース結合アッセイ、またはEvotec OAI企業グループ(Hamburg, Germany)より入手可能な共焦点ベース蛍光システムを含み、これらは両方ともHTSである。
放射性の流動アッセイもまた使用することができる。このアッセイにおいて、チャネルをベラトリジンまたはアコニチンで開口するように刺激し、毒素で安定した開口状態に維持し、チャネル遮断薬を、イオン流動を阻害するそれらの能力によって同定する。アッセイは、放射性22[Na]及び14[C]グアニジウムイオンをトレーサーとして使用することができる。生細胞内のFlashPlate & Cytostar−Tプレートは分離ステップを回避し、HTSに適している。シンチレーションプレート技術も、この方法をHTS適合性のために発展している。このアッセイの機能面に起因して、情報内容は適度に良い。
さらに別の型式は、Molecular Dynamics(Amersham Biosciences(Piscataway,NJ)の一部門)より入手可能なFLIPRシステム膜電位キット(HTS)を使用して膜電位の再分布を測定する。この方法は、遅い膜電位変化に限定される。いくつかの問題が、化合物の蛍光のバックグラウンドから生じ得る。試験化合物はまた細胞膜の流動性に直接影響する場合があり、細胞内の色素濃度の増加を引き起こし得る。しかし、このアッセイの機能的局面に起因して、情報量は適度に良い。
ナトリウム色素を使用して、チャネルを通じたナトリウムイオン流動の速度または量を測定することができる。このアッセイの型は電位チャネル遮断薬に関して非常に多い情報量を提供する。アッセイは機能的であり、Na+流動を直接測定し得る。CoroNa Red、SBFI、及び/またはナトリウムグリーン(Molecular Probes,Inc. Eugene OR)を使用してNa流動を測定することができる;すべてNa応答性色素である。これらはFLIPR装置と組み合わせて使用することができる。スクリーニングにおけるこれらの色素の用途は、以前には文献に記載されていない。カルシウム色素もまたこの型式において有望であり得る。
別のアッセイにおいて、FRETベース電位センサを使用してNa流動を直接遮断する試験化合物の能力を測定する。FRET色素と関連して使用してもよいVIPR(商標) II FRETシステム(Life TechnologiesまたはAurora Biosciences Corporation,San Diego,CA,Vertex Pharmaceuticals,Inc.の一部門)を含む市販のHTSシステムもまた、Aurora Biosciencesより入手可能である。このアッセイは、電位変化に対する1秒以内の応答を測定する。チャネル機能の修飾因子に対する必要条件はない。このアッセイは、脱分極及び過分極を測定し、定量化のための割合計量出力を提供する。このアッセイのいくらか安価なMTS版は、Aurora BiosciencesからのFRET色素と共に、FLEXstation(商標)(Molecular Devices Corporation)を利用する。本明細書に開示されている化合物を試験する他の方法もまた、当業者であれば容易に公知であり、利用可能である。
次いで、そのように同定した調節剤を、疼痛、特に慢性疼痛、または癌及び掻痒症(かゆみ)等の他の状態を最小の有害事象で軽減するかどうかを判定するために様々なインビボモデルにおいて試験する。以下の生物学的アッセイの段落に記載のアッセイは、本発明の化合物の生物活性を評価するのに有用である。
通常、本発明の化合物の有効性は、そのIC50値(「抑制濃度50%」)で発現し、これは特定の期間にわたって標的ナトリウムチャネルの活性の50%の阻害を達成するのに必要な化合物の量の基準である。例えば、本発明の代表的な化合物は、本明細書に記載のパッチ電位固定のNaV1.7電気生理学アッセイ中で100ナノモル未満〜10マイクロモル未満のIC50の範囲を示している。
本発明の別の態様では、本発明の化合物物は、本明細書で開示されている様々な疾患の治療、またはそれらからの保護にも有用である他の化合物を見つける比較の目的のための例示的な薬剤として、インビトロまたはインビボ研究で使用することができる。
本発明の別の態様は、生物試料または哺乳動物、好ましくはヒトにおけるNaV1.1、NaV1.2、NaV1.3、NaV1.4、NaV1.5、NaV1.6、NaV1.7、NaV1.8、またはNaV1.9活性、好ましくはNaV1.7活性を阻害することに関し、この方法は、哺乳動物、好ましくはヒトに投与すること、または前記生物試料を、式(I)の化合物または式(I)の化合物を含む組成物に接触させることを含む。「生物試料」という用語は、本明細書で使用される場合、細胞培養液またはその抽出物、哺乳動物から得られた生検物質またはその抽出物、及び血液、唾液、尿、糞、***、涙、若しくは他の体液、またはそれらの抽出物を非限定的に含むが、これらに限定されない。
生物試料のNaV1.1、NaV1.2、NaV1.3、NaV1.4、NaV1.5、NaV1.6、NaV1.7、NaV1.8、またはNaV1.9活性の阻害は、当業者には公知の様々な目的に対して有用である。かかる目的の例としては、生物学的及び病理学的現象におけるナトリウムイオンチャネルの研究、ならびに新しいナトリウムイオンチャネル阻害剤の比較評価が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化合物(またはその立体異性体、幾何学的異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝体、同位体、薬学的に許容される塩、若しくはプロドラッグ)、ならびに/または薬学的に許容される賦形剤及び1個以上の本発明の化合物を含む本明細書に記載の薬学的組成物は、哺乳動物におけるナトリウムチャネル媒介性疾患または状態の治療のための薬剤の調製に使用することができる。
かかる組み合わせを用いて治療及び/または予防され得るナトリウムチャネル媒介性疾患及び状態としては、疼痛、中枢及び末梢性媒介、急性、慢性、神経障害、ならびに疼痛及びてんかん、不安症、うつ病、及び双極性疾患等の他の中枢神経障害と関連する疾患;または不整脈、心房細動、及び心室細動等の心血管障害;下肢静止不能症候群及び筋麻痺若しくは破傷風等の神経筋障害;脳卒中、神経性外傷、及び多発性硬化症に対する神経保護;ならびに紅痛症(erythromyalgia)及び家族性直腸痛症候群等のチャネル病が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合 「組み合わせ」とは、1つ以上の本発明の化合物及び1つ以上の他の本発明の化合物または1つ以上のさらなる治療剤のあらゆる混合物または置換を指す。文脈で別段明確にされない限り、「組み合わせ」は、1つ以上の治療剤を有する本発明の化合物の同時または順次の送達を含み得る。文脈で別段明確にされない限り、「組み合わせ」は、別の治療剤を有する本発明の化合物の剤形を含み得る。文脈で別段明確にされない限り、「組み合わせ」は、別の治療剤を有する本発明の化合物の投与経路を含み得る。文脈で別段明確にされない限り、「組み合わせ」は、別の治療剤を有する本発明の化合物の配合物を含み得る。剤形、投与経路、及び薬学的組成物には、本明細書に記載のものを含むが、これらに限定されない。
これらの実施例は、本発明の化合物、組成物、及び方法を調製し、使用するためのガイダンスを当業者に提供するのに役立つ。本発明の特定の実施形態を記載するが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更及び改変を成し得ることを当業者は理解するであろう。
記載の実施例の化学反応は、本発明のいくつかのその他の化合物を調製するために容易に適用することができ、本発明の化合物を調製するための代替方法は本発明の範囲にあると見なされる。本発明に従って例示されない化合物の合成は、例えば、干渉する基を適切に保護することによって、当該技術分野に周知のその他の好適な試薬を利用することによって、例えば、記載されるもの以外の当該技術分野に周知のその他の好適な試薬を利用することによって干渉する基を適切に保護することによって、及び/または反応条件を通例のように改変することによって、当業者に明白な改変によって上手く実施することができる。
以下の実施例では、他に示されない限り、すべての温度は摂氏で示される。市販の試薬は、Aldrich Chemical Company(Lancaster,TCI)またはMaybridge等の供給業者から購入し、他に示されない限り、さらなる精製することなく使用した。以下に示される反応は、通常、窒素またはアルゴンの陽圧下、または無水溶媒中の乾燥している管(他に示されない限り)で実施し、反応フラスコは、一般的には、シリンジを経由して基材及び試薬を導入するためにゴム製の隔壁を装着した。ガラス器具はオーブンで乾燥させ、及び/または加熱乾燥した。1H NMRスペクトルは、参照基準として、またはトリメチルシラン(TMS)または残りの非重水素化溶媒ピークを使用して、重水素化CDCl3、d6−DMSO、CH3OD、またはd6−アセトン溶媒溶液(ppmで報告される)中において得られた。ピークの多重度を報告する場合に、以下の略語を使用する:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項、br(広がった)、dd(二重項の二重項)、dt(三重項の二重項)。所望であれば、結合定数が、Hz(ヘルツ)で報告される。
実施例1
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
アセトニトリル(20mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.35g、1.00mmol)の撹拌溶液に、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)(0.64g、2.00mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(0.20g、1.50mmol),及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.74mL)を添加した。10分後、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩(0.30g、1.44mmol)を添加し、撹拌を周囲温度で20時間継続した。酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL×3),水、及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%の酢酸エチル)によって残渣を精製して、無色発泡体として表題化合物(0.34g、68%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.92(d,J=8.1Hz,1H),6.47(d,J=11.7Hz,1H),4.49−4.43(m,1H),3.54−3.33(m,4H),2.30−2.21(m,1H),2.05−1.63(m、17H),1.45(s,9H),0.89−0.78(m,4H),0.62−0.51(m,2H)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボキシレート(0.34g、0.68mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。混合物を周囲温度で4時間撹拌し、真空内で濃縮した。残渣をヘキサンで洗浄して、無色固体として表題化合物(0.28g、92%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.95(d,J=8.1Hz,1H),6.51(d,J=12.0Hz,1H),4.75−4.69(m,1H),3.55−3.37(m,4H),2.55−2.40(m,1H),2.19−1.64(m、17H),0.96−0.80(m,4H),0.65−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 442.1(M+1)。
実施例2
(R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(R)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.26g、2ステップにわたって58%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.95(d,J=8.1Hz,1H),6.51(d,J=12.0Hz,1H),4.75−4.69(m,1H),3.55−3.37(m,4H),2.55−2.40(m,1H),2.19−1.64(m、17H),0.96−0.80(m,4H),0.65−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 442.1(M+1)。
実施例3
(S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリメチルアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリメチルアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリメチルアダマンタン−1−イル)メトキシ)安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.49g、90%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.90(d,J=7.8Hz,1H),6.44(d,J=11.7Hz,1H),4.46−4.40(m,1H),3.72−3.30(m,4H),2.29−2.15(m,1H),2.01−1.75(m,4H),1.43(s,6H),1.23(s,3H),1.19(s,6H),1.05(s,6H),0.86−0.77(m、11H),0.59−0.50(m,2H)。
ステップ2. (S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリメチルアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7− トリメチルアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.40g、82%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.95(d,J=7.8Hz,1H),6.50(d,J=12.0Hz,1H),4.75−4.69(m,1H),3.58−3.36(m,4H),2.55−2.41(m,1H),2.21−1.80(m,4H),1.23(s,6H),1.09(s,6H),0.94−0.80(m、11H),0.65−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 484.2(M+1)。
実施例4
(S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリフルオロアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリフルオロアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリフルオロアダマンタン−1−イル)メトキシ)安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.26g、47%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.96(d,J=7.8Hz,1H),6.46(d,J=11.1Hz,1H),4.48−4.41(m,1H),3.78−3.69(m,2H),3.56−3.43(m,1H),3.39−3.30(m,1H),2.30−1.88(m、11H),1.80(s,6H),1.44(s,9H),0.90−0.78(m,2H),0.59−0.52(m,2H)。
ステップ2. (S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリフルオロアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボン酸
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((3,5,7−トリフルオロアダマンタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.21g、90%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.50(d,J=11.4Hz,1H),4.73−4.65(m,1H),3.79(s,2H),3.54−3.38(m,2H),2.44−1.69(m、17H),0.95−0.80(m,2H),0.65−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 496.1(M+1)。
実施例5
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−(((R)−2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (R)−1−クロロ−3−(3,5−ジクロロフェニル)プロパン−2−オールの調製
250mLのフラスコを、削り屑状マグネシウム(1.90g、78.00mmol)で充填し、高真空下でヒートガンを介して加熱した。フラスコを周囲温度まで冷却し、新たに蒸留したジエチルエーテル(9mL)及び1,2−ジブロモエタン(2滴)を添加する前にアルゴンでフラッシュした。このフラスコに、穏やかな還流を維持するために、ジエチルエーテル(84mL)中の1−ブロモ−3,5−ジクロロベンゼン(17.64g、78.00mmol)の溶液を滴加する前に、凝縮器を装備した。混濁した溶液を周囲温度で1時間撹拌した。0℃まで冷却した後、ヨウ化銅(1.49g、7.80mmol)を添加した。10分間の撹拌後、ジエチルエーテル(84mL)中の(R)−エピクロルヒドリン(5.1mL、65.00mmol)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を周囲温度までゆっくりと加温し、18時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、飽和水性塩化アンモニウム溶液(60mL)で反応停止させ、水(250mL)に注ぎ入れた。二相混合物を、すべての固体が溶解するまで、撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜10%の酢酸エチル)を用いて精製して、無色油として表題化合物(12.93g、69%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.27−7.24(m,1H),7.18−7.12(m,2H),4.09−3.98(m,1H),3.62(dd,J=3.9、11.2Hz,1H),3.49(dd,J=6.3、11.2Hz,1H),2.87−2.79(m,2H),2.22(br s,1H)。
ステップ2. (R)−2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリンの調製
水(26mL)中の水酸化ナトリウム(12.96g、324.0mmol)の溶液に、メタノール(56mL)中の(R)−1−クロロ−3−(3,5−ジクロロフェニル)プロパン−2−オール(12.93g、54.0mmol)を添加した。5分後、2−アミノエチル硫酸水素塩(30.49g、215.6mmol)を6分量で添加した。結果として生じた懸濁液を40℃で3.5時間加熱した。トルエン(130mL)及び水酸化ナトリウム(12.96g、324.0mmol)を添加した。反応混合物を65℃で18時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、トルエン層を単離し、水(200mL)で洗浄した。合わせた水層を水(200mL)で希釈し、トルエン(200mL×2)で抽出した。合わせた有機物を水(150mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー[ジクロロメタン中の0%〜100%(85:14:1のジクロロメタン/エタノール/水酸化アンモニウム)]を用いて精製して、無色油として表題化合物(6.98g、53%)を得た:MS(ES+)m/z 246.1、248.1(M+1)。
ステップ3. tert−ブチル5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(ヨードメチル)安息香酸塩の調製
ジクロロメタン(60mL)中のポリマー結合トリフェニルホスフィン(2.60g、7.80mmol)の懸濁液に、イミダゾール(0.53g、7.80mmol)を添加し、続いて、ヨウ素(2.00g、7.80mmol)を添加した。5分後、tert−ブチル5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)安息香酸塩(1.60g、6.00mmol)を添加した。撹拌を周囲温度で18時間継続し、反応混合物を濾過し、濾液を飽和水性重硫酸ナトリウム溶液(50mL)及び水(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解し、飽和水性重硫酸ナトリウム溶液(20mL)、1.0N 塩酸溶液(20mL)、及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色固体として表題化合物(2.14g、94%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.50(d,J=7.3Hz,1H),7.05(d,J=10.9Hz,1H),4.58(m,2H),1.97−1.84(m,1H),1.58(s,9H),1.08−0.99(m,2H),0.78−0.70(m,2H)。
ステップ4. (R)−tert−ブチル5−シクロプロピル−4−((2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)−メチル)−2−フルオロベンゾエートの調製
マイクロ波バイアルに、tert−ブチル5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(ヨードメチル)ベンゾエート(0.14g、0.37mmol)、(R)−2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリン(0.18g、0.75mmol)、リン酸カリウム(0.16g、0.75mmol)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を添加した。反応混合物を、マイクロ波反応器中で、80℃で2時間加熱し、周囲温度まで冷却し、水(200mL)及び酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜10%の酢酸エチル)によって精製して、表題化合物(0.18g、98%)を得た:MS(ES+)m/z 494.2、496.2(M+1)。
ステップ5. (R)−5−シクロプロピル−4−((2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)メチル)−2−フルオロ安息香酸塩酸塩の調製
1,4−ジオキサン(4mL)中の(R)−tert−ブチル5−シクロプロピル−4−((2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)−メチル)−2−フルオロベンゾエート(0.18g、0.36mmol)及び濃塩酸(0.8mL、9.46mmol)の溶液を周囲温度で18時間撹拌した。反応混合物をトルエン(10mL)で希釈し、真空内で濃縮した。残渣を乾燥させて、白色固体として表題化合物(0.08g、49%)を得た:MS(ES+)m/z 437.9、439.9(M+1);MS(ES−)m/z 436.0、438.0(M − 1)。
ステップ6. (S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−(((R)−2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)−メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を(R)−5−シクロプロピル−4−((2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)メチル)−2−フルオロ安息香酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、白色固体として表題化合物(0.09g、80%)を得た:MS(ES+)m/z 591.2、593.2(M+1)。
ステップ7. (S)−1−(5−シクロプロピル−4−(((R)−2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
ジクロロメタン(2mL)中の(S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−(((R)−2−(3,5−ジクロロベンジル)モルホリノ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.09g、0.15mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加した。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌し、真空内で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(20mL)中に溶解し、飽和塩化アンモニウム溶液(10mL×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を逆相分取HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.06g、69%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ7.49−7.38(m,2H),7.30(d,J=1.8Hz,2H)6.99(d,J=6.8Hz,0.7H),6.90(d,J=6.8Hz,0.3H),4.58−4.52(m,2H),4.37(dd,J=4.3、8.7Hz,1H),4.12−3.94(m,2H),3.94−3.80(m,1H),3.77−3.60(m,1H),3.39−3.08(m,4H),3.03−2.69(m,3H),2.34−2.18(m,1H),2.18−2.05(m,1H),2.00−1.74(m,3H),1.07−0.92(m,2H),0.78−0.56(m,2H);MS(ES+)m/z 535.1、537.1(M+1),(ES−)m/z 533.2、535.2(M − 1)。
実施例6
1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパンカルボン酸の合成
ステップ1. エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパンカルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をエチル1−アミノシクロプロパン−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して 、無色発泡体として表題化合物(0.88g、96%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.59(d,J=9.3Hz,1H),7.08(d,J=14.1Hz,1H),6.48(d、J =14.4Hz,1H),4.12(、q、J =7.2Hz,2H),3.50(s,2H),2.11−1.97(m,4H),1.79−1.58(m,14H),1.25−1.16(m,5H),0.92−0.84(m,2H),0.68−0.62(m,2H)。
ステップ2. 1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボン酸の調製
テトラヒドロフラン(20mL)及び水(4mL)中のエチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレート(0.23g、0.50mmol)の溶液に、水酸化リチウム(0.06g、2.50mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で50時間撹拌し、次いで、真空内で濃縮して、揮発物の大部分を除去した。残渣を、5% 塩酸溶液でpHが約1になるまで酸性化し、固体を濾過によって回収し、ヘキサンで洗浄して、無色固体として表題化合物(0.20g、93%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ8.44(d,J=5.4Hz,1H),7.16(d,J=8.7Hz,1H),6.84(d、J =13.2Hz,1H),3.61(s,2H),2.02−1.93(m,4H),1.76−1.62(m,12H),1.28−1.13(m,5H),0.94−0.86(m,2H),0.63−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 428.2(M+1)。
実施例7
1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)−シクロプロパンカルボン酸の合成
ステップ1. エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレートの調製
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中のエチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパンカルボキシレート(0.28g、0.61mmol)の溶液に、炭酸セシウム(0.80g、2.45mmol)及びヨードメタン(0.15mL、2.40mmol)を添加した。反応混合物を周囲で50時間撹拌し、酢酸エチル(200mL)で希釈し、水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%の酢酸エチル)によって残渣の精製により、無色固体として表題化合物(0.24g、83%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.91(d,J=7.8Hz,0.5H),6.73(d,J=7.8Hz,0.5H),6.50−6.42(m,1H),4.22−4.04(m,2H),3.46(s,2H),3.11(s,1.5H),2.92(s,1.5H),2.08−1.94(m,4H),1.82−1.55(m,13H),1.32−1.18(m,5H),1.10−0.95(m,1H),0.90−0.79(m,2H),0.63−0.44(m,2H)。
ステップ2. 1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)シクロプロパンカルボン酸の調製
テトラヒドロフラン(20mL)及び水(4mL)中のエチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレート(0.24g、0.51mmol)の溶液に、水酸化リチウム(0.10g、4.16mmol)を添加した。反応混合物を70℃で20時間加熱し、次いで真空内で濃縮して、揮発物の大部分を除去した。残渣を、10% 塩酸溶液でpHが約1になるまで酸性化し、固体を濾過によって回収し、ヘキサンで洗浄して、無色固体として表題化合物(0.21g、93%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ11.65(br s,1H),6.99(d,J=7.8Hz,0.6H),6.81(d,J=7.8Hz,0.4H),6.53−6.42(m,1H),3.47(s,2H),3.13(s,1H),2.96(s,2H),2.01(br s,4H),1.79−1.62(m,12H),1.42−1.08(m,4H),0.91−0.82(m,2H),0.65−0.43(m,2H);MS(ES+)m/z 442.1(M+1)。
実施例8
2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−メチルプロパン酸の合成
ステップ1. メチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−メチルプロパノエートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル2−アミノ−2−メチルプロパノエート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.34g、76%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.53(d,J=9.3Hz,1H),7.15(d,J=14.7Hz,1H),6.47(d、J =14.1Hz,1H),3.71(s,3H),3.48(s,2H),2.03(br s,4H),1.76−1.58(m、18H),0.88−0.80(m,2H),0.66−0.59(m,2H)。
ステップ2. 2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−メチルプロパン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパンカルボキシレートをメチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−メチルプロパノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.23g、98%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.55(d,J=9.3Hz,1H),7.13(d,J=15.3Hz,1H),6.48(d、J =15.6Hz,1H),3.50(s,2H),2.01(br s,4H),1.78−1.59(m、18H),0.92−0.84(m,2H),0.68−0.61(m,2H);MS(ES+)m/z 430.1(M+1)。
実施例9
(R)−1−(5−シクロプロピル−4−(1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボン酸の合成
ステップ1. (R)−エチル1−(5−シクロプロピル−4−(1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を(R)−5−シクロプロピル−4−(1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロ安息香酸と置き換え、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をエチル1−アミノシクロプロパンカルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.17g、70%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ772(d,J=7.5Hz,1H),7.21−7.06(m,3H),6.86−6.83(m,1H),6.63−6.55(m,1H),5.69(q,J=6.9Hz,1H),4.10(q,J=9.0Hz,2H),1.90−1.79(m,1H),1.65−1.58(m,5H),1.26−1.14(m,5H),1.10−0.93(m,2H),0.90−0.82(m,1H),0.77−0.68(m,1H)。
ステップ2. (R)−1−(5−シクロプロピル−4−(1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパンカルボキシレートを(R)−エチル1−(5−シクロプロピル−4−(1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して 、無色固体として表題化合物(0.11g、69%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.45(br s,1H),8.69(s,1H),744(d,J=8.7Hz,1H),7.17−7.09(m,3H),6.89−6.83(m,1H),5.93(q,J=12.3Hz,1H),2.14−2.03(m,1H),1.55(d,J=6.3Hz,3H),1.33−1.27(m,2H),1.17−0.90(m,4H),0.78−0.61(m,2H);MS(ES−)m/z 450.0、452.0(M − 1)。
実施例10
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メトキシプロパン酸の合成
ステップ1. (S)−メチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メトキシプロパノエートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(S)−メチル2−アミノ−3−メトキシプロパノエート塩酸塩(0.04g、0.24mmol)(Tetrahedron:Asymmetry 1998, 9, 3841に記載されるように調製)と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.08g、87%)を得た:MS(ES+)m/z 460.2(M+1)。
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メトキシプロパン酸の調製
テトラヒドロフラン(1.8mL)中の(S)−メチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メトキシプロパノエート(0.08g、0.17mmol)の溶液に、0.2M 水酸化リチウム溶液(0.88mL、0.17mmol)を添加した。周囲温度で1時間撹拌した後、反応混合物をジエチルエーテル(20mL)で希釈した。水層を単離し、ジエチルエーテル(20mL×2)で抽出した。水層を5% 水性塩酸溶液でpHが約1になるまで酸性化し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー[ヘキサン中0%〜40%の酢酸エチル(添加剤として0.1%のギ酸を用いる)]によって精製して、無色固体として表題化合物(0.05g、67%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.59(d,J=9.1Hz,2H)7.49(dd,J=7.1、13.8Hz,1H),6.52(d,J=14.1Hz,1H),4.93−4.88(m,1H),3.97(dd,J=3.4、9.6Hz,1H),3.75(dd,J=3.7、9.6Hz,1H),3.53(s,2H),3.41(s,3H),2.09−1.98(m,4H),1.82−1.64(m,12H),0.96−0.85(m,2H),0.71−0.64(m,2H);MS(ES+)m/z 446.2(M+1),(ES−)m/z 444.3(M − 1)。
実施例11
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)プロパン酸の合成
ステップ1. (S)−メチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)プロパノエートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(S)−メチル2−アミノプロパノエート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して 、無色発泡体として表題化合物(0.70g、81%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.57(d,J=9.0Hz,1H),7.22−7.14(m,1H),6.50(d、J =14.1Hz,1H),4.82−4.70(m,1H),3.76(s,3H),3.51(s,2H),2.08−1.98(m,4H),1.80−1.64(m,12H),1.48(d、J =7.2Hz,3H),0.93−0.85(m,2H),0.68−0.62(m,2H)。
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)プロパン酸の調製
テトラヒドロフラン(20mL)及び水(4mL)中の(S)−メチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)プロパノエート(0.35g、0.81mmol)の溶液に、水酸化リチウム(0.03g、1.25mmol)を添加した。反応混合物を周囲で20時間撹拌し、次いで真空内で濃縮して、揮発物の大部分を除去した。残渣を、5% 塩酸水溶液でpHが約1になるまで酸性化し、固体を濾過によって回収し、ヘキサンで洗浄して、無色固体として表題化合物(0.28g、83%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.56(d,J=9.0Hz,1H),7.19−7.11(m,1H),6.50(d、J =14.4Hz,1H),4.78−4.69(m,1H),3.51(s,2H),2.02(br s,4H),1.79−1.64(m,12H),1.54(d、J =7.2Hz,3H),0.93−0.85(m,2H),0.68−0.62(m,2H);MS(ES+)m/z 416.1(M+1)。
実施例12
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジフルオロ−1−メチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジフルオロ−1−メチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((4,4−ジフルオロ−1−メチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.47g、93%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.04−6.88(m,1H),6.57−6.43(m,1H),4.54−4.18(m,1H),3.82−3.34(m,4H),2.36−2.19(m,1H),2.08−1.72(m,10H),1.67−1.60(m,2H),1.54−1.11(m,12H),0.92−0.81(m,2H),0.65−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 496.3(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジフルオロ−1−メチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジフルオロ−1−メチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.22g、54%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.05−6.97(m,1H),6.59−6.50(m,1H),4.80−4.69(m,1H),3.71(s,2H),3.57−3.38(m,2H),2.56−2.41(m,1H),2.26−2.09(m,1H),2.07−1.74(m,9H),1.67−1.55(m,2H),1.16(s,3H),0.96−0.86(m,2H),0.67−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 440.2(M+1)。
実施例13
(S)−1−(4−(シクロヘキシルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2− カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(シクロヘキシルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(シクロヘキシルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.36g、79%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.96−6.82(m,1H),6.56−6.44(m,1H),4.54−4.19(m,1H),3.83−3.34(m,4H),2.35−2.18(m,1H),2.11−1.65(m,10H),1.53−0.99(m,14H),0.93−0.79(m,2H),0.67−0.52(m,2H);MS(ES+)m/z 446.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(シクロヘキシルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−(シクロヘキシルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.20g、65%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.98−6.91(m,1H),6.58−6.49(m,1H),4.77−4.70(m,1H),3.82−3.73(m,2H),3.59−3.37(m,2H),2.57−2.43(m,1H),2.25−1.67(m,10H),1.41−1.04(m,5H),0.98−0.81(m,2H),0.71−0.55(m,2H);MS(ES−)m/z 388.2(M − 1)。
実施例14
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−((R)−1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((R)−1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を(R)−5−シクロプロピル−4−(1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.29g、91%)を得た:MS(ES+)m/z 522.1、524.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−シクロプロピル−4−((R)−1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((R)−1−(3,4−ジクロロフェノキシ)エチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.08g、30%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.26−7.21(m,1H),7.18−7.10(m,2H),6.93−6.87(m,1H),6.67−6.56(m,1H),5.81−5.66(m,1H),4.81−4.68(m,1H),3.55−3.35(m,2H),2.52−2.37(m,1H),2.30−1.80(m,4H),1.67−1.58(m,3H),1.15−0.97(m,2H),0.92−0.67(m,2H);MS(ES−)m/z 464.0、466.0(M − 1)。
実施例15
(S)−1−(4−((R)−1−((5−クロロ−6−シクロプロピルピリジン−3−イル)オキシ)エチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−((R)−1−((5−クロロ−6−シクロプロピルピリジン−3−イル)オキシ)エチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を(R)−4−(1−((5−クロロ−6−シクロプロピルピリジン−3−イル)オキシ)エチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.42g、85%)を得た:MS(ES+)m/z 529.2、531.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−((R)−1−((5−クロロ−6−シクロプロピルピリジン−3−イル)オキシ)エチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−((R)−1−((5−クロロ−6−シクロプロピルピリジン−3−イル)オキシ)エチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.10g、27%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.95−7.89(m,1H),7.23−7.00(m,3H),5.80−5.64(m,1H),4.79−4.54(m,1H),3.49−3.20(m,2H),2.42−2.26(m,2H),2.13−1.92(m,2H),1.89−1.56(m,5H),1.06−0.62(m,8H);MS(ES+)m/z 473.2、475.1(M+1)。
実施例16
(2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((3,3−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((3,3−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((3,3−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.33g、97%)を得た:MS(ES+)m/z 474.3(M+1)。
ステップ2. (2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((3,3−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((3,3−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.23g、79%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.97−6.92(m,1H),6.57−6.49(m,1H),4.78−4.70(m,1H),3.81−3.68(m,2H),3.58−3.38(m,2H),2.57−2.44(m,1H),2.24−1.83(m,6H),1.70−1.35(m,4H),1.20−1.05(m,1H),1.05−0.84(m,10H),0.68−0.56(m,2H);MS(ES+)m/z 418.1(M+1)。
実施例17
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5−イソプロピルベンゾイル)ピロリジン−2− カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5− イソプロピルベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5−イソプロピル安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.31g、86%)を得た:MS(ES+)m/z 500.3(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5− イソプロピルベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5− イソプロピルベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.22g、79%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.29−7.22(m,1H),6.59−6.50(m,1H),4.81−4.71(m,1H),3.63−3.38(m,4H),3.34−3.18(m,1H),2.62−2.48(m,1H),2.25−1.58(m、18H),1.27−1.13(m,6H);MS(ES+)m/z 444.1(M+1)。
実施例18
(S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(((1R,2s,3S,5R,7R)−5−フルオロアダマンタン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(((1R,2s,3S,5R,7R)−5−フルオロアダマンタン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(((1R,2s,3S,5s,7s)−5−フルオロアダマンタン−2−イル)オキシ)安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.33g、91%)を得た:MS(ES+)m/z 502.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(((1R,2s,3S,5R,7R)−5−フルオロアダマンタン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをS)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(((1R,2s,3S,5R,7R)−5−フルオロアダマンタン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.13g、44%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.02−6.96(m,1H),6.56−6.48(m,1H),4.80−4.70(m,1H),4.47−4.43(m,1H),3.60−3.38(m,2H),2.58−2.39(m,3H),2.36−1.83(m,13H),1.54−1.42(m,2H),0.97−0.85(m,2H),0.70−0.59(m,2H);MS(ES+)m/z 446.0(M+1)。
実施例19
(S)−1−(4−(((1R,3S,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(((1R,3S,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)− 8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(10mL)中の4−(((1R,3r,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]− オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸塩酸塩(0.21g、0.39mmol),N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.11g、0.57mmol),4−ジメチルアミノピリジン(0.19g、1.52mmol),及び(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩(0.12g、0.57mmol)の混合物を、周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(50mL)で希釈し、1.0 M 塩酸(20mL),ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(2:1のヘキサン:酢酸エチル)によって精製して、油として表題化合物(0.21g、81%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.29(d,J=11.0Hz,1H),7.05(d,J=6.8Hz,1H),6.76(d,J=12.7Hz,2H),6.55(s,1H),4.53−4.46(m,2H),3.82−3.70(m,1H),3.67−3.60(m,2H),3.56−3.45(m,1H),3.43−3.32(m,1H),3.19−3.11(m,2H),2.34−2.21(m,1H),2.20−2.09(m,2H),2.05−2.00(m,3H),2.00−1.78(m,6H),1.47(s,9H),0.90−0.80(m,2H),0.62−0.52(m,2H)(注釈:2つの回転異性体を観察した。主要な回転異性体に対して得られたデータ。);MS(ES+)m/z 667.2、669.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(((1R,3S,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
ジクロロメタン(30mL)中の(S)−tert−ブチル1−(4−(((1R,3S,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.21g、0.31mmol)の溶液をトリフルオロ酢酸(10mL)で処理した。結果として生じた混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いで真空内で濃縮して、無色固体として表題化合物(0.22g、定量収率)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.62(br s,1H),9.65(br s,1H),7.55(d,J=10.3Hz,1H),7.22−7.18(m,1H),7.11−7.03(m,2H),7.01(d,J=6.8Hz,1H),4.83−4.73(m,1H),4.45−4.30(m,2H),4.12−3.90(m,3H),3.35−3.18(m,2H),2.36−2.18(m,5H),2.15−2.03(m,2H),1.96−1.74(m,3H),1.29−1.15(m,2H),1.03−0.92(m,2H),0.87−0.78(m,1H),0.74−0.65(m,2H)(注釈:2つの回転異性体を観察した。主要な回転異性体に対して得られたデータ。);MS(ES+)m/z 611.2、613.3(M+1)。
実施例20
(S)−1−(4−((4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−((4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−ピペリジン−1−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例19の ステップ1に記載の手順に従い、4−(((1R,3r,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン− 8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸塩酸塩を4−((4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、油として表題化合物(0.39g、97%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.14(d,J=10.7Hz,1H),7.06(d,J=6.7Hz,1H),6.83−6.76(m,2H),6.65−6.61(m,1H),4.49(dd,J=8.4、4.8Hz,1H),4.36−4.25(m,1H),3.80−3.70(m,1H),3.65−3.59(m,2H),3.41−3.32(m,1H),2.75−2.65(m,2H),2.40−2.20(m,3H),2.04−1.90(m,5H),1.86−1.74(m,3H),1.47(s,9H),0.92−0.82(m,2H),0.63−0.54(m,2H)(注釈:2つの回転異性体を観察した。主要な回転異性体に対して得られたデータ。);MS(ES+)m/z 641.2、643.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−((4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
実施例19のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(((1R,3S,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−((4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.28g、66%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.53(br s,1H),9.83(br s,1H),7.49(d,J=10.3Hz,1H),7.25−7.16(m,1H),7.13−6.84(m,3H),4.91−4.80(m,1H),4.53(s,2H),4.34(dd,J=8.3、4.1Hz,1H),3.59−3.43(m,2H),3.39−3.13(m,3H),2.31−1.98(m,4H),1.96−1.71(m,4H),1.34−1.15(m,1H),1.05−0.92(m,2H),0.87−0.77(m,1H),0.73−.059(m,2H)(注釈:2つの回転異性体を観察した。主要な回転異性体に対して得られたデータ。);MS(ES+)m/z 585.2、587.2(M+1)。
実施例21
(S)−1−(4−((1−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−((1−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例19の ステップ1に記載の手順に従い、4−(((1R,3r,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸塩酸塩を4−((1−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、油として表題化合物(0.46g、94%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.16(s,1H),6.93(d,J=7.7Hz,1H),6.52(d,J=11.4Hz,1H),6.46(s,1H),4.46(dd,J=8.4、5.0Hz,1H),4.20−4.05(m,2H),4.00−3.91(m,2H),3.88−3.69(m,2H),3.54−3.43(m,1H),3.40−3.30(m,1H),2.32−2.18(m,1H),2.01−1.65(m,4H),1.46(s,9H),1.25(s,3H),0.70−0.59(m,2H),0.56−0.45(m,2H)(注釈:2つの回転異性体を観察した。主要な回転異性体に対して得られたデータ。);MS(ES+)m/z 612.1、614.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−((1−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
実施例19のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(((1R,3S,5S)−3−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−((1−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、HPLC(Gemini NX、5μm、30×150mm;水(+0.1% トリフルオロ酢酸)中のアセトニトリル(+0.1% トリフルオロ酢酸);2.5分間20% アセトニトリル、25分間にわたって20〜80%超)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.16g、32%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 11.31(br s,2H),8.27(s,1H),6.91(d,J=11.8Hz,1H),6.77−6.72(m,2H),4.29(dd,J=8.3、4.1Hz,1H),4.08−3.98(m,4H),3.78(d,J=8.9Hz,2H),3.35−3.19(m,2H),2.27−2.12(m,1H),1.93−1.72(m,3H),1.70−1.60(m,1H),1.39(s,3H),0.59−0.42(m,4H)(注釈:2つの回転異性体を観察した。主要な回転異性体に対して得られたデータ。);MS(ES+)m/z 556.2、558.2(M+1)。
実施例22
(S)−1−(4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸
ステップ1. メチル4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロベンゾエートの調製
無水ジメチルスルホキシド(50mL)中の5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−オール(5.0g、24.4mmol)の溶液に、炭酸カリウム(5.1g、36.6mmol)及びメチル2,4,5−トリフルオロベンゾエート(4.4g、24.4mmol)を添加し、反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(400mL)と水(100mL)とに分け、有機相を水(50mL x 2),ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮して、無色発泡体として表題化合物(8.9g、定量収率)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.61(dd,J=10.9、6.6Hz,1H),7.48−7.42(m,3H),7.37−7.26(m,4H),7.05(d,J=8.6Hz,1H),6.39(dd,J=11.1、6.6Hz,1H),3.85(s,3H)。
ステップ2. 4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸の調製
テトラヒドロフラン(5mL)中のメチル4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロベンゾエート(0.5g、1.33mmol)の溶液に、水(5mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.28g、6.65mmol)の溶液を添加し、反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を1 N 塩酸でpH約1〜2に調整し、ジクロロメタン(150mL)で希釈した。有機相をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮して、無色固体として表題化合物(0.48g、定量収率)を得た:MS(ES−)m/z 359.1、361.1(M − 1)。
ステップ3. (S)−tert−ブチル1−(4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(10mL)中の4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸(0.48g、1.33mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.77g、4.00mmol),4−(ジメチルアミノ)−ピリジン(0.49mg、4.00mmol),及び(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩(0.42g、2.00mmol)に添加し、反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。ジクロロメタン(100mL)で希釈した後、有機相を1.0N 塩酸塩溶液(2×10mL),ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮して、無色発泡体として表題化合物(0.68g、99%)を得た:MS(ES+)m/z 514.1、516.1(M+1)。
ステップ4. (S)−1−(4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5 −ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−tert−ブチル1−(4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.68g、1.32mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加した。混合物を周囲温度で16時間撹拌した。真空内で濃縮した後、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.30g、49%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.50−7.41(m,3H),7.39−7.25(m,5H),7.17(dd,J=10.0、6.1Hz,1H),7.01(d,J=8.7Hz,1H),6.45(dd,J=10.0、6.4Hz,1H),4.64(dd,J=7.2、5.5Hz,1H),3.42−3.34(m,2H),2.31−2.20(m,2H),2.07−1.82(m,2H);MS(ES−)m/z 456.2、458.2(M−1)。
実施例23
(S)−1−((4−(アダマンタン−1−イルメトキシ))−3−クロロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−3−クロロ安息香酸の調製
無水ジメチルスルホキシド(700mL)中の1−アダマンテメタノールメタノール(19g、115mmol)の混合物に、カリウムtert−ブトキシド(32g、290mmol)を添加し、反応混合物を周囲温度で10分間撹拌した。3−クロロ−4−フルオロ安息香酸(20g、115mmol)を反応混合物に添加し、結果として生じた濃い懸濁液を周囲温度で16時間静置した。反応混合物を、1N 塩酸(300mL)と水(300mL)の混合物に注ぎ入れ、沈殿した固体を濾過によって回収し、水(500mL)で洗浄し、次いで酢酸エチルとテトラヒドロフランの混合物(1:1のv/v、1000mL)中に溶解した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮して、無色固体として表題化合物(36.7g、99%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.90(br s,1H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.82(dd,J=8.5、2.1Hz,1H),7.16(d,J=8.6Hz,1H),3.64(s,2H),1.98−1.90(m,3H),1.73−1.54(m,12H)。
ステップ2. (S)−tert−ブチル1−((4−(アダマンタン−1−イルメトキシ))−3− クロロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例22のステップ3に記載の手順に従い、4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−3−クロロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.95g、定量収率)を得た:MS(ES−)m/z 476.3、478.3(M+1)。
ステップ3. (S)−1−((4−(アダマンタン−1−イルメトキシ))−3−クロロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例22のステップ4に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−((5−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ))−3− クロロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.41g、48%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.60(d,J=1.7Hz,1H),7.46(dd,J=8.5、1.8Hz,1H),6.89(d,J=8.4Hz,1H),4.76−4.67(m,1H),3.66−3.53(m,4H),2.45−2.26(m,1H),2.27−2.13(m,1H),2.10−1.97(m,5H),1.96−1.84(m,1H),1.80−1.63(m,12H);MS(ES−)m/z 416.2、418.1(M − 1)。
実施例24
(S)−1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(3mL)中の5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸(0.20g、0.50mmol)の溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(0.17g、0.90mmol),4−ジメチルアミノピリジン(0.140g、1.15mmol),及び(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩(0.09g、0.50mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、真空内で濃縮して、溶媒を除去した。残渣を、ヘキサン中30〜70%の酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、油として表題化合物(0.20g、74%)を得た:MS(ES+)m/z 553.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
ジクロロメタン(3mL)中の(S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.20g、0.37mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL)を添加した。周囲温度で4時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、分取 HPLC(水中アセトニトリルの勾配)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.07g、31%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ8.14−7.99(m,2H),7.61−7.52(m,1H),7.23−6.88(m,1H),7.17−7.08(m,1H),5.11−4.96(m,2H),4.65−3.94(m,1H),4.38−4.17(m,1H),3.58−3.29(m,2H),2.32−2.16(m,1H),1.99−1.74(m,3H);MS(ES+)m/z 497.0、499.0(M+1)。
実施例25
(S)−1−(4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸の合成
ジクロロメタン(3mL)中の4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸(0.21g、0.50mmol)の溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(0.17g、0.90mmol),4−ジメチルアミノピリジン(0.150g、1.25mmol),及び(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩(0.085g、0.50mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、トリフルオロ酢酸(3mL)を添加した。周囲温度で4時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、残渣を、分取HPLC(水中アセトニトリルの勾配)によって精製して、白色固体として表題化合物(0.08g、25%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ8.02−7.91(m,1H),7.68−7.61(m,1H),7.56(d,J=2.62Hz,1H),7.50−7.39(m,2H),7.38−7.26(m,1H),7.24−7.16(m,1H),7.15−6.87(m,2H),6.84−6.09(m,3H),4.34−4.14(m,1H),3.56−3.10(m,2H),2.29−2.13(m,1H),2.01−1.71(m,3H);MS(ES+)m/z 514.1、516.1(M+1)。
実施例26
(2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例25に記載の手順に従い、4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.03g、21%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.68−7.55(m,4H),7.51−7.31(m,4H),6.92(d,J=7.7Hz,1H),6.50(d,J=11.6Hz,1H),4.91−4.77(br,s,1H),4.71(dd,J=7.9、4.2Hz,1H),3.91−3.82(m,2H),3.68−3.34(m,4H),2.80−2.59(m,3H),2.54−2.42(m,1H),2.25−1.82(m,9H),0.92−0.79(m,2H),0.62−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 627.0、625.1(M+1)。
実施例27
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロブチル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2− カルボン酸の合成
実施例25に記載の手順に従い、4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロブチル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.03g、31%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ7.08−6.94(m,1H),6.85−6.72(m,1H),4.37−4.09(m,1H),3.97−3.81(br,s,2H),3.64−3.25(m,5H),2.32−2.14(m,3H),2.13−1.90(m,6H),1.90−1.55(m、16H);MS(ES+)m/z 456.1(M+1)。
実施例28
(2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例25に記載の手順に従い、4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.06g、44%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ7.64(t,J=1.7Hz,1H),7.54(m,2H),7.49−7.39(m,5H),6.90−6.67(m,2H),5.81−5.72(br s,1H),4.35−4.26(m,1H),4.15−4.01(m,4H),3.98−3.88(m,2H),3.54−3.43(m,1H),3.33−3.21(m,1H),2.31−2.13(m,1H),2.05−1.70(m,5H),1.43(s,3H),0.84−0.73(m,2H),0.57−0.44(m,2H);MS(ES+)m/z 613.0、611.1(M+1)。
実施例29
(S)−1−(4−((1−((3−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例25に記載の手順に従い、4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸を4−((1−((3−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.05g、37%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.91(d,J=7.5Hz,1H),7.55(d,J=7.8Hz,1H),7.52−7.35(m,2H),6.91(d,J=7.6Hz,1H),6.47(d,J=11.3Hz,1H),5.38−4.97(br,s,2H),4.74−4.60(m,3H),3.93−3.68(m,4H),3.50−3.39(m,2H),3.21−3.06(m,3H),2.44−1.78(m,10H),0.97−0.78(m,2H),0.60−0.48(m,2H);MS(ES+)m/z 585.1、583.1(M+1)。
実施例30
(S)−1−(5−クロロ−4−((3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−((3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)− フェノキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−((3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.42g、92%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.48(d,J=5.8Hz,0.7H),7.38(d,J=5.9Hz,0.3H),7.32−7.22(m,2H),7.07−7.05(m,1H),6.88−6.82(m,1H),5.09−5.07(m,2H),4.50(dd,J=8.5、4.4Hz,0.7H),4.15−4.10(m,0.3H),3.83−3.68(m,0.6H),3.55−3.47(m,0.7 H),3.42−3.35(m,0.7H),2.33−2.23(m,1H),2.06−1.85(m,3H),1.47(s,6H),1.28(s,3H);MS(ES+)m/z 553.9、552.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−クロロ−4−((3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−((3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.38g、定量収率)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.56(br s,1H),7.51(d,J=5.8Hz,1H),7.36(d,J=9.8Hz,1H),7.24(s,1H),7.08(d,J=3.0Hz,1H),6.87(dd,J=9.0、3.0Hz,1H),5.10(s,2H),4.71(dd,J=7.6、5.3Hz,1H),3.56−3.43(m,2H),2.36−2.24(m,2H),2.11−1.91(m,2H);MS(ES−)m/z 495.9、493.9(M − 1)。
実施例31
(S)−1−(5−クロロ−4−(((1S,3S,5S,7S)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−(((1S,3S,5S,7S)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−(((1r,3r,5r,7r)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.37g、83%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.47(d,J=7.0Hz,0.7H),7.36(d,J=7.0Hz,0.3H),6.68(d,J=10.5Hz,0.7H),6.67(d,J=10.5Hz,0.3H),4.49(dd,J=4.8、8.4Hz,0.7H),4.28(s,2H),4.16−4.12(m,0.3H),3.79−3.70(m,0.6H),3.56−3.47(m,0.7H),3.43−3.35(m,0.7H),2.36−2.22(m,5H),2.02−1.73(m,13H),1.47(s,6H),1.31(s,3H);MS(ES+)m/z 517.0、519.0(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−クロロ−4−(((1S,3S,5S,7S)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−(((1S,3S,5S,7S)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、トリフルオロ酢酸を用いた1:1の複合体として無色固体として表題化合物(0.38g、97%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.93(br s,2H),7.48(d,J=7.0Hz,1H),6.72(d,J=10.7Hz,1H),4.72−4.68(m,1H),4.30(s,2H),3.59−3.46(m,2H),2.35−2.27(m,6H),2.11−1.74(m,12H);MS(ES+)m/z 462.9、460.9(M+1)。
実施例32
(S)−1−(4−(((1S,3S,5S,7S)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(((1S,3S,5S,7S)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(((1r,3r,5r,7r)−2− シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.36g、90%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.97(d,J=7.7Hz,0.7H),6.90(d,J=7.8Hz,0.3H),6.53(d,J=11.2Hz,0.7H),6.50(d,J=11.1Hz,0.3H),4.48(dd,J=5.0、8.4Hz,0.7H),4.24(s,2H),4.20−4.16(m,0.3H),3.77−3.71(m,0.6H),3.55−3.47(m,0.7H),3.41−3.33(m,0.7H),2.36−2.24(m,5H),2.08−1.73(m,14H),1.47(s,6H),1.27(s,3H),0.92−0.84(m,2H),0.63−0.55(m,2H);MS(ES+)m/z 523.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(((1S,3S,5S,7S)−2−シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−(((1S,3S,5S,7S)−2− シアノアダマンタン−2−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、トリフルオロ酢酸を用いた1:1の複合体として無色固体として表題化合物(0.31g、81%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.48(br s,2H),6.98(d,J=7.7Hz,1H),6.56(d,J=11.3Hz,1H),4.72−4.68(m,1H),4.26(s,2H),3.53−3.45(m,2H),2.39−2.24(m,6H),2.09−1.74(m,13H),0.95−0.84(m,2H),0.64−0.59(m,2H);MS(ES+)m/z 467.0(M+1)。
実施例33
(S)−1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸と置き換え、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(S)−メチル ピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.29g、94%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.61−7.58(m,1H),7.41−7.35(m,1H),7.33−7.30(m,1H),7.25−7.18(m,1H),6.91−6.86(m,1H),6.56−6.50(m,1H),6.25−6.23(m,1H),4.94−4.85(m,1H),4.62−4.56(m,1H),4.41−4.33(m,2H),4.27−4.19(m,2H),3.73(s,3H),3.52−3.33(m,1H),2.35−2.18(m,1H),2.10−1.81(m,4H),1.40(s,9H)。
ステップ2. (S)−1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
テトラヒドロフラン(20mL)及び水(4mL)中の(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.29g、0.47mmol)の溶液に、水酸化リチウム(0.02g、0.83mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で20時間撹拌し、次いで真空内で濃縮して、テトラヒドロフランの大部分を除去した。残渣を、5% 塩酸溶液でpHが約1になるまで酸性化した。固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、乾燥させて、無色固体として表題化合物(0.22g、77%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.68−7.60(m,1H),7.43−7.32(m,2H),7.29−7.21(m,1H),6.96−6.79(m,2H),6.31−6.22(m,1H),4.94−4.80(m,1H),4.70−4.62(m,1H),4.44−4.18(m,4H),3.88−3.36(m,2H),2.44−1.87(m,4H),1.40(s,9H);(ES−)m/z 601.2、603.2(M−1)。
実施例34
(S)−1−(4−(2−(1−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.07g、54%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ10.01−8.94 br s,2H),7.81−7.72(m,1H),7.66−7.55(m,2H),7.49−7.32(m,1H),7.29−7.12(m,2H),6.55−6.40(m,1H),5.35−4.97(m,1H),4.47−3.98(m,5H),3.58−3.50(m,2H),2.35−2.16(m,1H),2.02−1.73(m,3H);MS(ES−)m/z 501.0、503.0(M − 1)。
実施例35
2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)酢酸の合成
ステップ1. tert−ブチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)アセテートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチル2−アミノアセテートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.71g、76%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ7.60(d,J=9.1Hz,1H),7.21−7.13(m,1H),6.52(d,J=14.2Hz,1H),4.14(d,J=4.2Hz,2H),3.53(s,2H),2.10−2.03(m,4H),1.80−1.69(m,12H),1.50(s,9H),0.94−0.87(m,2H),0.70−0.65(m,2H);MS(ES+)m/z 458.2(M+1)。
ステップ2. 2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)酢酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)アセテートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.19g、31%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.65(s,1H),8.20−8.14(m,1H),7.23(d,J=8.7Hz,1H),6.89(d,J=13.4Hz,1H),3.88(d,J=5.7Hz,2H),3.63(s,3H),2.09−1.99(m,4H),1.75−1.67(m,12H),0.94−0.87(m,2H),0.63−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 402.1(M+1);MS(ES−)m/z 400.2(M − 1)。
実施例36
1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパンカルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロ安息香酸と、ならびに、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチル1−アミノシクロプロパンカルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.60g、90%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ8.17(d,J=7.8Hz,1H),7.33−7.29(m,1H),7.15−7.10(m,2H),6.92(dd,J=2.9Hz,9.0Hz,1H),6.68(d,J=11.9Hz,1H),3.66(s,3H),1.65−1.61(m,2H),1.25−1.21(m,2H);MS(ES+)m/z 481.9、483.9(M+1);MS(ES−)m/z 480.0、482.0(M − 1)。
ステップ2. 1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.31g、99%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.49(s,1H),8.92(s,1H),7.81(d,J=7.2Hz,1H),7.63−7.60(m,1H),7.49(d,J=3.0Hz,1H),7.33(d,J=10.6Hz,1H),7.15(dd,J=3.0Hz,9.1Hz,1H),1.43−1.38(m,2H),1.14−1.10(m,2H);MS(ES+)m/z 467.8、469.8(M+1);MS(ES−)m/z 465.9、467.9(M − 1)。
実施例37
(S)−1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.17g、67%)を得た:MS(ES+)m/z 538.0、540.0(M+1);MS(ES−)m/z 480.0、482.0(M − 1)。
ステップ2. (S)−1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.14g、91%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.61(d,J=6.7Hz,1H),7.34−7.31(m,1H),7.12(d,J=2.9Hz,1H),6.93(dd,J=2.9Hz,9.0Hz,1H),6.73(d,J=9.8Hz,1H),4.70(t,J=6.3Hz,1H),3.54−3.48(m,2H),2.33−2.26(m,2H),2.12−1.91(m,2H)(OHプロトンは観察されず);MS(ES+)m/z 481.9、483.9(M+1);MS(ES−)m/z 480.0、482.0(M − 1)。
実施例38
(S)−1−(4−(((R)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(((R)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を(R)−4−((1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.18g、67%)を得た:MS(ES+)m/z 575.2、577.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(((R)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−(((R)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.12g、72%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6+60℃でD2Oを滴加)δ7.76(dd,J=6.2Hz,8.7Hz,1H),7.53(dd,J=2.6Hz,8.8Hz,1H),7.32(dt,J=2.7Hz,8.5Hz,1H),6.98−6.72(m,2H),4.74−4.73(m,1H),4.45(s,2H),4.41−4.37(m,0.7H),4.11−4.07(m,0.3H),3.53−3.48(m,2H),3.34−3.23(m,4H),2.32−1.80(m,9H),0.90−0.88(m,2H),0.61−0.60(m,2H);MS(ES+)m/z 519.1、521.1(M+1)。
実施例39
(2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (2S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.60g、52%)を得た:MS(ES+)m/z 619.2、621.2(M+1)。
ステップ2. (2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.27g、57%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ11.21−10.82(m,1H),7.44−7.37(m,3H),6.90−6.79(m,1H),6.47−6.38(m,1H),4.65−4.61(m,1H),4.45−4.27(m,1H),3.82−3.72(m,3H),3.57−3.38(m,3H),2.72−2.65(m,2H),2.33−2.17(m,2H),2.05−1.75(m、11H),0.85−0.76(m,2H),0.51−0.48(m,2H);MS(ES+)m/z 563.1、565.0(M+1)。
実施例40
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5−メチルベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5−メチルベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5−メチル安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.42g、95%)を得た:MS(ES+)m/z 472.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5−メチルベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−フルオロ−5−メチルベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.32g、87%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.01(br s,1H),7.21(d,J=8.0Hz,0.7H),7.12(d,J=8.5Hz,0.3H),6.60(d,J=11.3Hz,0.3H),6.52(d,J=12.0Hz,0.7H),4.79−4.71(m,1H),3.589−3.38(m,4H),2.60−2.40(m,1H),2.20−2.13(m,4H),2.03−1.88(m,5H),1.80−1.57(m,12H);MS(ES+)m/z 416.0(M+1);MS(ES−)m/z 414.1(M − 1)。
実施例41
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−クロロ−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2− カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−クロロ−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−クロロ−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.24g、65%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.41(d,J=7.1Hz,0.7H),7.30(d,J=7.1Hz,0.3H),6.62−6.56(m,1H),4.48−4.44(m,0.7H),4.16−4.13(m,0.3H),3.76−3.69(m,0.7H),3.54−3.46(m,0.6H),3.50(s,2H),3.42−3.34(m,0.7H),2.31−2.20(m,1H),2.07−1.86(m,6H),1.78−1.66(m,12H),1.45(s,6.5H),1.29(s,2.5H);MS(ES+)m/z 492.1、494.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−クロロ−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2− カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−クロロ−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.18g、88%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.46(d,J=7.1Hz,0.9H),7.35(d,J=7.1Hz,0.1H),6.65−6.57(m,1H),5.29(br s,1H),4.71−4.67(m,0.9H),4.35−4.31(m,0.1H),3.79−3.72(m,0.2H),3.52(s,2H),3.50−3.46(m,1.8H),2.42−2.15(m,2H),2.07−1.86(m,5H),1.78−1.66(m,12H);MS(ES+)m/z 436.0、438.0(M+1);MS(ES−)m/z 434.1、436.1(M − 1)。
実施例42
シス−(S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−メチル−4−(トリフルオロメチル)−シクロヘキシル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. シス−(S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−メチル−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸をシス−5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−メチル−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メトキシ)安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.43g、87%)を得た:MS(ES+)m/z 528.1(M+1),472.1(M − 55)。
ステップ2. シス−(S)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−メチル−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをシス−(S)−tert−ブチル1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−メチル−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メトキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.40g、95%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.93(br s,1H),7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.57(d,J=11.8Hz,1H),4.75−4.71(m,1H),3.80(s,2H),3.57−3.42(m,2H),2.49−2.39(m,1H),2.26−2.14(m,1H),2.10−1.80(m,8H),1.55−1.41(m,2H),1.34−1.25(m,2H),1.11(s,3H),0.93−0.87(m,2H),0.64−0.59(m,2H);MS(ES+)m/z 472.1(M+1);MS(ES−)m/z 470.0(M − 1)。
実施例43
(2S,3S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタン酸の合成
ステップ1. (2S,3S)−tert−ブチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタノエートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(2S,3S)−tert−ブチル2−アミノ−3−メチルペンタノエート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.27g、76%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.58(d,J=9.1Hz,1H),7.25−7.18(m,1H),6.50(d,J=14.2Hz,1H),4.72−4.67(m,1H),3.51(s,2H),2.08−1.92(m,5H),1.77−1.67(m,12H),1.60−1.50(m,1H),1.29−1.19(m,1H),0.98−0.85(m,9H),0.68−0.63(m,2H)。
ステップ2. (2S,3S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S,3S)−tert−ブチル2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.25g、95%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.58(d,J=9.2Hz,1H),7.27(br s,1H),7.20−7.12(m,1H),6.52(d,J=14.3Hz,1H),4.82−4.77(m,1H),3.53(s,2H),2.12−2.04(m,5H),1.80−1.49(m,13H),1.35−1.20(m,1H),1.03−0.87(m,8H),0.69−0.64(m,2H);MS(ES+)m/z 458.1(M+1);MS(ES−)m/z 456.2(M − 1)。
実施例44
(S)−1−(5−クロロ−4−(((6,6−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−1−(5−クロロ−4−(((6,6−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例46に記載の手順に従い、6−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−クロロニコチン酸を5−クロロ−4−6,6−ジフルオロビシクロ−[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.25g、2つのステップで63%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ(d,J=7.0Hz,1H),6.64(d,J=11.1Hz,1H),4.72−4.68(m,1H),3.91(d,J=5.9Hz,2H),3.50(t,J=6.8Hz,1H),2.63−2.44(m,1H),2.42−2.15(m,4H),2.12−1.85(m,7H)。MS(ES+)m/z 418.0(M+1)。
実施例45
2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)酢酸の合成
ステップ1. 4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
ジクロロメタン(30mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(2.06g、5.98mmol)の撹拌懸濁液に、塩化オキサリル(1.04mL、11.90mmol)を添加し、続いて、一滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、反応混合物を周囲温度で140分間撹拌した。溶液を濃縮し、ジクロロメタン(20mL)を用いた塩化オキサリルの共沸除去により、淡い固体として表題化合物(2.19g、定量収率)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.63(d,J=8.3Hz,1H),6.57(d,J=12.8Hz,1H),3.57(s,2H),2.05−1.98(m,4H),1.81−1.69(m,12H),1.00−0.93(m,2H),0.69−0.63(m,2H)。
ステップ2. エチル 2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)アセテートの調製
ジクロロメタン(4mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド(0.30g、0.83mmol)の溶液に、ジクロロメタン(4.3mL)中のサルコシンエチルエステル塩酸塩(0.19g、1.24mmol)とトリエチルアミン(0.4mL、2.90mmol)の混合物に添加した。周囲温度で16時間撹拌した後、反応混合物を真空内で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(40mL)と1.0N 塩酸溶液(15mL)とに分けた。有機層を、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(15mL×2)及びブライン(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜20%の酢酸エチル)による残渣の精製により、無色発泡体として表題化合物(0.34g、92%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.95(d,J=7.8Hz,0.7H),6.87(d,J=7.9Hz,0.3H),6.53−6.48(m,1H),4.27−4.16(m、3.3H),3.95(s,0.7H),3.51(m,2H),3.12(s,1H),3.00(m,2H),2.07−2.03(m,4H),1.80−1.69(m,12H),1.33−1.23(m,3H),0.93−0.85(m,2H),0.66−0.55(m,2H)。
ステップ3. 2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)酢酸の調製
テトラヒドロフラン(6mL)中のエチル 2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)アセテート(0.33g、0.74mmol)の溶液に、水(1.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.05g、1.10mmol)の溶液を添加した。周囲温度で3日間撹拌した後、反応混合物をジエチルエーテル(20mL)で希釈し、1N 塩酸溶液(15mL)で洗浄した。水層をジエチルエーテル(15mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。再結晶(アセトニトリル)による残渣の精製により、無色固体として表題化合物(0.29g、93%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.81(br s,1H),6.89−6.83(m,1H),6.79(d,J=7.9Hz,0.6H),6.68(d,J=7.9Hz,0.4H),4.12(s,1.2H),3.88(s,0.8H),3.60−3.58(m,2H),2.96(s,1.2H),2.87−2.86(m,1.8H),2.06−1.99(m,4H),1.75−1.66(m,12H),0.93−0.85(m,2H),0.63−0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 416.1(M+1)。
実施例46
(2S,4S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドの調製
塩化チオニル(1105mg、9.29mmol)を、ジクロロメタン(5ml)中の4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸(800mg、2.32mmol)の懸濁液に添加した。0.5mlのDMFを添加し、混合物を溶液に入れた。混合物を15分間撹拌し、次いで濃縮して、淡黄色固体として815mg(97%)の4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを得た。この化合物は、精製することなく次のステップで用いた。
ステップ2. (2S,4S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸の調製
トリフルオロ酢酸(0.49mL、6.49mmol)を、ジクロロメタン(3ml)中の(2s,4s)−1−tert− ブトキシカルボニル−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸(150mg、0.65mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで混合物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(2mL)中に取り込み、N,N−ジイソプロピル−エチルアミン(0.57mL、3.24mmol)を添加した。次いで、ジクロロメタン(5ml)中に溶解した4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド(247mg、0.68mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を室温で20分間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を逆相HPLC(方法)によって精製して、白色固体として171mg(57%)の(2S,4S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸を得た。LCMS(Method Waters,ESI):室温=7.1分、m+H=458.4。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.88 − 6.77(m,2H),6.77 − 6.71(m,2H),4.26(dd,J=9.0、4.4Hz,1H),4.12(dq,J=14.1、4.7Hz,2H),3.83(d,J=9.1Hz,1H),3.65 − 3.53(m,5H),3.15(dd,J=10.5、3.9Hz,1H),2.28(td,J=8.7、4.5Hz,1H),2.22 −2.13(m,1H),2.08 − 1.94(m,4H),0.94 − 0.79(m,4H),0.68 − 0.53(m,1H)。
実施例47〜50の化合物を、上述のものと同様の手順を用いて調製した。
実施例47
(2R,4R)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ− ベンゾイル]−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
LCMS(Method Waters,ESI):室温=7.1分、333+H=458.4。
実施例48
(2S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
(LCMS(Method Waters,ESI):室温=7.9分、m+H=478.2。
実施例49
(2S,4R)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
LCMS(Method Waters,ESI):室温=7.7分、m+H=460.2
実施例50
(4S)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]チアゾリジン−4−カルボン酸の合成
LCMS(Method Waters,ESI):室温=7.9分、m+H=460.2
実施例51
(S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を2−メチル−L−プロリンメチルエステル塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.45g、87%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.88(d,J=7.8Hz,1H),6.46(d,J=12.0Hz,1H),3.72(s,3H),3.51−3.40(m,4H),2.20−2.14(m,1H),2.05−1.81(m,5H),1.77−1.62(m、17H),0.87−0.80(m,2H),0.63−0.55(m,2H)。
ステップ2. (S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン−カルボキシレートを(S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.31g、78%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.95(d,J=7.8Hz,1H),6.49(d,J=12.3Hz,1H),3.66−3.45(m,3H),3.42−3.31(m,1H),2.06−1.97(m,4H),2.86−2.75(m,1H),2.12−1.96(m,2H),1.87−1.61(m、17H),0.96−0.80(m,2H),0.65−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z:456.1(M+1)。
実施例52
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3,3−ジメチルブタン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3,3−ジメチルブタノエートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチル(S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノエート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.20g、78%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.55(d,J=9.0Hz,1H),7.22−7.10(m,1H),6.49(d,J=14.4Hz,1H),4.55−4.50(m,1H),3.48(s,2H),2.05−1.92(m,4H),1.75−1.62(m,12H),1.43(s,9H),0.99(s,9H),0.90−0.82(m,2H),0.66−0.60(m,2H)。
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3,3−ジメチルブタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレートをtert−ブチル(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3,3−ジメチルブタノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.31g、78%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.76(br s,1H),7.70−7.64(m,1H),7.13(d,J=8.7Hz,1H),6.85(d、J =13.5Hz,1H),4.27(d、J =9.0Hz,1H),3.59(s,2H),2.05−1.89(m,4H),1.75−1.58(m,12H),0.96(s,9H),0.90−0.83(m,2H),0.59−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 458.1(M+1)。
実施例53
(2S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸の合成
ステップ1. メチル(2S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)アセテートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と、ならびに、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルアセテート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.30g、48%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.60−7.48(m,1H),7.38−7.23(m,3H),7.17−7.09(m,1H),6.49(d、J =14.1Hz,1H),4.21(s,1H),4.19−4.02(m,1H),3.84−3.73(m,4H),3.08−2.92(m,2H),2.50−2.30(m,2H),2.07−1.95(m,2H),2.03−1.78(m,4H),1.53−1.40(m,2H),0.91−0.82(m,2H),0.67−0.42(m,6H)。
ステップ2. (2S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパンカルボキシレートをメチル(2S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)アセテートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.11g、37%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.56(br s,1H),8.15−8.10(m,1H),7.69−7.67(m,1H),7.42(s,1H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),6.84(d、J =13.2Hz,1H),4.79−4.68(m,1H),3.88−3.06(m,3H),2.97(br s,2H),2.32−2.20(m,1H),2.07−1.95(m,2H),1.58−1.52(m,3H),1.38−1.05(m,4H),0.32−0.89(m,2H),0.59−0.26(m,6H);MS(ES+)m/z 617.1、619.1(M +1)。
実施例54
((S)−2−(1H−テトラゾール−5−イル)ピロリジン−1−イル)(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)メタノンの合成
ステップ1. (S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボニトリルの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(S)−ピロリジン−2−カルボニトリル塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して 、無色発泡体として表題化合物(1.04g、60%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.97(d,J=8.1Hz,1H),6.49(d,J=12.0Hz,1H),4.86−4.81(m,1H),3.55−3.37(m,4H),2.35−1.96(m,7H),1.79−1.64(m,13H),0.93−0.85(m,2H),0.65−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 423.1(M+1)。
ステップ2. ((S)−2−(1H−テトラゾール−5−イル)ピロリジン−1−イル)(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)メタノンの調製
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の(S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボニトリル(0.42g、1.00mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(1.30g、20.00mmol)及び塩化アンモニウム(1.08g、20.00mmol)を添加した。結果として生じた混合物を100℃で18時間加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、続いて、水(10.0mL)を添加し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.35g、75%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.90(d,J=7.8Hz,0.8H),6.83(d,J=12.0Hz,0.8H),6.67(d,J=12.0Hz,0.2H),6.39(d,J=7.8Hz,0.2H),5.39−5.34(m,0.8H),5.06−5.01(m,0.2H),3.75−3.41(m,4H),2.41−2.28(m,1H),2.06−1.80(m,7H),1.71−1.58(m,12H),0.89−0.84(m,2H),0.61−0.55(m,2H);MS(ES+)m/z 466.1(M+1)。
実施例55
(5−シクロプロピル−4−((1,1−ジフルオロ−6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの合成
ステップ1. tert−ブチル(5−シクロプロピル−4−((1,1−ジフルオロ−6−メチルスピロ[2.5]オクタン− 6−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1,1−ジフルオロ−6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.19g、94%)を得た:MS(ES+)m/z 522.3(M+1)。
ステップ2. (5−シクロプロピル−4−((1,1−ジフルオロ−6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、tert−ブチル(4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートをtert−ブチル(5−シクロプロピル−4−((1,1−ジフルオロ−6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣を逆相HPLCによって精製した後、無色固体として表題化合物(0.073g、44%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.56(d,J=11.9Hz,1H),6.54(d,J=11.9Hz,rotomer),4.73(dd,J=4.2、8.1Hz,1H),3.80−3.67(m,2H),3.56−3.40(m,2H),2.54−2.40(m,1H),2.26−2.10(m,1H),2.08−1.86(m,3H),1.82−1.38(m,8H),1.13(s,3H),1.15(s,rotomer),1.07−0.97(m,2H),0.99−0.83(m,2H),0.65−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 466.1、467.1、(ES−)m/z 464.2、465.2。
実施例56
合成(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリン
ステップ1. メチル4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレートの調製
無水クロロホルム(12mL)中のメチル4−ヒドロキシビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート(2.0g、10.86mmol)及び無水メタノール(0.08mL、1.63mmol)の冷却(0℃)溶液に、2−クロロ−N,N−ジエチル−1,1,2−トリフルオロエタンアミン(2.59mL、16.28mmol)を滴加して、内部温度を最低限に抑えた。結果として生じた溶液を60℃で24時間加熱した。この溶液を周囲温度まで冷却し、ジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中0%〜10%の酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、無色液体として表題化合物(1.67g、83%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 3.64(s,3H),2.05−1.96(m,6H),1.86−1.79(m,6H)。
ステップ2. (4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)メタノールの調製
無水ジエチルエーテル(50mL)中の水素化アルミニウムリチウム(1.34g、35.9mmol)の冷却(0℃)懸濁液に、無水ジエチルエーテル(30mL)中のメチル4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート(1.67g、8.97mmol)の溶液を添加した。反応物を周囲温度までゆっくりと加温し、一晩撹拌した。反応物を0℃で冷却し、水(1.4mL)で慎重に反応停止させ、次いでジエチルエーテル(50mL)で希釈した。沈殿物を濾過によって除去し、濾液を真空内で濃縮して、無色液体として表題化合物(1.33g、93%)を得、これをさらなる精製することなく使用した:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 3.28(s,2H),1.88−1.78(m,6H),1.68−1.56(m,6H),1.56−1.37(br s,1H)。
ステップ3. 調製tert−ブチル5−クロロ−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−メトキシ)安息香酸塩
無水ジメチルスルホキシド(4mL)中の(4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)メタノール(0.180g、1.14mmol),tert−ブチル5−クロロ−2,4−ジフルオロベンゾエート(0.296g、1.19mmol),及び炭酸セシウム(0.743g、2.28mmol)の懸濁液を80℃で加熱し、一晩撹拌した。溶液を 1N 水性塩酸(10mL)で反応停止させ、飽和水性塩化アンモニウム(50mL)及び酢酸エチル(150mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0%〜5%の酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、無色ゴム様物質として表題化合物(0.27g、61%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.87(d,J=7.6Hz,1H),6.57(d,J=12.1Hz,1H),3.62(s,2H),1.94−1.78(m,12H),1.57(s,9H)。
ステップ4. tert−ブチル5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン− 1−イル)メトキシ)安息香酸塩の調製
トルエン(5.0mL)及び水(0.5mL)中のtert−ブチル5−クロロ−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)メトキシ)ベンゾエート(0.26g、0.48mmol),シクロプロピルボロン酸(0.089g、1.03mmol),トリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボラート(0.026g、0.069mmol),リン酸カリウム(0.65g、3.08mmol)の懸濁液を、酢酸パラジウム(0.008g、0.034mmol)を添加する前に、アルゴンで10分間パージした。混合物を110℃で加熱し、一晩撹拌した。周囲温度まで冷却した後、反応混合物をセライトプラグを通して濾過し、水(10mL)、テトラヒドロフラン(20mL)、及び酢酸エチル(50mL)ですすいだ。濾液を濃縮し、残渣を水(25mL)及び酢酸エチル(50mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0%〜10%の酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、無色ゴム様物質として表題化合物(0.255g、95%)を得た:MS(ES+)m/z 337.1、338.1(M+1)。
ステップ5. 5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン− 1−イル)メトキシ)安息香酸の調製
1,4−ジオキサン(8mL)中のtert−ブチル5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン− 1−イル)メトキシ)ベンゾエート(0.20g、0.51mmol)の溶液に、12M 水性塩酸(2.10mL、25.5mmol)を添加した。混合物を周囲温度で一晩撹拌した。反応物をジクロロメタン(100mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、ゴム様物質として表題化合物(0.17g、定量収率)を得、これをさらなる精製することなく使用した:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ12.82(s,1H),7.31(d,J=8.5Hz,1H),6.85(d,J=13.1Hz,1H),3.71(s,2H),2.08−1.95(m,1H),1.85−1.73(m,12H),0.94−0.86(m,2H),0.62−0.55(m,2H);MS(ES+)m/z 337.1、338.1(M+1)。
ステップ6. 調製tert−ブチル(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリナート
アセトニトリル(12mL)中の溶液5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)メトキシ)安息香酸(0.167g、0.496mmol),O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(0.318g、0.992mmol),ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.087g、0.645mmol),及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.345mL、1.98mmol)を20分間撹拌し、次いでtert−ブチルL−プロリナート塩酸塩(0.123g、0.595mmol)を一度に添加した。反応物を周囲温度で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、5% 水性塩酸(20mL)で洗浄した。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0%〜10%の酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、無色ゴム様物質として表題化合物(0.22g、92%)を得た:MS(ES+)m/z 490.3、491.3(M+1)。
ステップ7. (5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン− 1−イル)メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリンの調製
1,4−ジオキサン(7mL)中の溶液tert−ブチル(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((4−フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリナート(0.22g、0.46mmol)に、12M 水性塩酸(1.9mL、22.8mmol)を添加した。反応物を周囲温度で一晩撹拌した。反応物をジクロロメタン(100mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.17g、87%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.97(d,J=7.8Hz,1H),6.49(d,J=11.8Hz,1H),4.72(dd,J=4.2、8.1Hz,1H),3.71(s,2H),3.58(s,1H),3.55−3.39(m,2H),2.52−2.39(m,1H),2.26−2.10(m,1H),2.05−1.96(m,2H),1.93−1.71(m,12H),0.95−0.88(m,2H),0.65−0.60(m,2H);MS(ES+)m/z 434.1、435.1(M+1)。
実施例57
(4−((アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−トレオニンの合成
ステップ1. tert−ブチル(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−トレオニナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチルL−トレオニナート塩酸塩と置き換えるために重要でない変異を施す。反応物を周囲温度で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、5% 塩酸溶液(2×10mL)で洗浄した。水層を分離し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、tert−ブチル(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−トレオニナート(0.23g)を得た。残渣を、いかなるさらなる精製もすることなく次のステップで使用した:MS(ES+)m/z 502.3、503.3(M+1)。
ステップ2. (4−((アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−スレオニンの調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、tert−ブチル(4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートをtert−ブチル(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−トレオニナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣を逆相HPLCによって精製した後、無色固体として表題化合物(0.068g、34%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.57(d,J=8.9Hz,1H),7.55−7.49(m,1H),6.55(d,J=14.3Hz,1H),4.76−4.50(m,2H),3.54(s,2H),2.12−1.96(m,4H),1.85−1.58(m,12H),1.36−1.16(m,4H),0.97−0.80(m,2H),0.72−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 446.2、447.2(M+1)。
実施例58
(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)−メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリンの合成
ステップ1. 調製メチル(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((6−メチルスピロ[2.5]−オクタン−6−イル)メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリナート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メトキシ)安息香酸と、ならびに、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチルL−プロリナート塩酸塩と置き換えるために重要でない変形を施して、無色ゴム様物質として表題化合物(0.120g、58%)を得た:MS(ES+)m/z 444.2、445.2(M 1+ 1)。
ステップ2. (5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリンの調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパンカルボキシレートをメチル(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((6−メチルスピロ[2.5]オクタン−6−イル)メトキシ)ベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣を逆相HPLCによって精製した後、無色固体として表題化合物(0.066g、57%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.98(d,J=7.1Hz,1H),6.56(d,J=11.8Hz,1H),4.86−4.60(m,1H),3.71(s,2H),3.57−3.45(m,2H),2.41−2.16(m,2H),2.10−1.83(m,3H),1.71−1.41(m,6H),1.12(s,3H),1.12−1.08(m,2H),0.95−0.84(m,2H),0.62−0.56(m,2H),0.32−0.18(m,4H);MS(ES+)m/z 430.1、431.1(M+1)。
実施例59
(2S,4R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸の調製
1N 水性水酸化ナトリウム(20mL、20.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)中の(2S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(2.54g、19.37mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(4.89mL、21.31mmol)を0℃で滴加した。結果として生じた溶液を周囲温度までゆっくりと16時間加温した。反応混合物を濃縮し、5% 水性塩酸で酸性化し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、表題化合物(4.38g)を得、これをさらなる精製することなく使用した:MS(ES−)m/z 230.3.
ステップ2. 1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,4R)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートの調製
無水アセトニトリル(140mL)中の(2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(1.84g、7.96mmol)の溶液に、酸化銀(I)(9.22g、39.8mmol)を添加し、続いて、0℃で冷却したヨードメタン(4.96mL、79.6mmol)を添加した。結果として生じた懸濁液を周囲温度までゆっくりと加温し、激しく2日間撹拌した。固体物質を吸引濾過によって除去し、濾液を真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0%〜40%の酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、無色液体として表題化合物(1.71g、83%)を得た:MS(ES+)m/z 160.1(M+1)。
ステップ3. メチル(2S, 4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩の調製
ジクロロメタン(55mL)中の1−(tert−ブチル)2−メチル(2S, 4R)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(1.71g、6.59mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(55mL、724mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、トルエンで希釈し、真空内で濃縮して、淡黄色ゴム様物質として表題化合物(1.62g、90%)を得、これをいかなるさらなる精製もすることなく次のステップで使用した:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ4.56(dd,J=7.4、10.7Hz,1H),4.23−4.15(m,1H),3.83(s,3H),3.69−3.54(m,2H),3.32(s,3H),2.58(dd,J=7.1、13.7Hz,1H),2.23−2.06(m,1H);MS(ES+)m/z 160.1.
ステップ4. 調製メチル(2S,4R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレート
ジクロロメタン(1.5mL)中のメチル(2S,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩(0.083g、0.30mmol)及びトリエチルアミン(0.134mL、0.966mmol)の溶液に、4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド(0.10g、0.28mmol)を0℃で添加した。反応物を周囲温度までゆっくりと加温し、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで酢酸エチル(20mL)で希釈し、5% 塩酸溶液(10mL)で洗浄した。水層を分離し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮して、表題化合物(0.15g、定量収率)を得、これをいかなるさらなる精製もすることなく使用した:MS(ES+)m/z 486.2、487.2(M+1)。
ステップ5. (2S,4R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例11のステップ2に記載の手順に従い、メチル(4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−アラニナートをメチル(2S,4R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣を逆相HPLCによって精製した後、無色固体として表題化合物(0.093g、66%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.01(d,J=7.9Hz,1H),6.53(d,J=12.1Hz,1H),4.84(t,J=8.1Hz,1H),4.00−3.95(m,1H),4.13−4.10(m,1H、ロトマー(rotomer))、3.65−3.55(m,2H),3.51(s,2H),3.24(s,3H),2.61−2.51(m,1H),2.40−2.31(m,1H),2.09−2.00(m,4H),1.80−1.62(m,12H),0.95−0.88(m,2H),0.66−0.61(m,2H);19F MNR(300MHz, CDCl3)δ−112.84;MS(ES+)m/z 472.3、473.3(M+1)。
実施例60
(1R,3S,5R)−2−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸の合成
実施例59のステップ4に記載の手順に従い、メチル(2S,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩を(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.168g、89%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.01(d,J=7.8Hz,1H),6.56(d,J=11.8Hz,1H),4.63(dd,J=4.4、9.1Hz,1H),3.52(s,2H),3.21(dt,J=2.4、6.3Hz,1H),2.85−2.70(m,1H),2.27(dd,J=9.5、13.6Hz,1H),2.10−2.03(m,4H),1.89−1.62(m,13H),0.98−0.82(m,3H),0.73−0.58(m,3H);19F MNR(300MHz, CDCl3)δ−113.25;MS(ES+)m/z 454.2、455.2(M+1)。
実施例61
ラセミ体−(1R、3S、5R)−2−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸の合成
実施例59のステップ4に記載の手順に従い、メチル(2S,4R)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩をラセミ体−(1R,2S,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣を、添加剤として0.1% ギ酸を用いるヘキサン中0%〜60%の酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.060g、57%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.90(d,J=7.8Hz,1H),6.50(d,J=11.8Hz,1H),4.68(d,J=5.3Hz,1H),3.64−3.53(m,2H),3.49(s,2H),2.10−1.94(m,5H),1.85−1.68(m,13H),0.95−0.73(m,4H),0.67−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 454.2、455.2(M+1)。
実施例62
(2S,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S,3R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸の調製
無水テトラヒドロフラン(60mL)中の1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(1.81g、7.38mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(2.03g、7.75mmol)及びパラ−ニトロ安息香酸(1.30g、7.75mmol)を0℃で添加した。無水テトラヒドロフラン(6mL)中のジ−イソプロピルアザジカルボキシレート(1.55mL、7.89mmol)を滴加した。結果として生じた溶液を、1N 水性水酸化ナトリウム(24mL、24.0mmol)で反応停止させる前に、0℃で3時間撹拌した。反応混合物を周囲温度までゆっくりと加温し、1時間撹拌した。溶液を部分的に真空内で濃縮して、テトラヒドロフランを除去し、次いで水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。水層を10% 水性硫酸水素カリウムでpH=2になるまで酸性化し、結果として生じた沈殿物を真空濾過によって除去した。濾液を飽和塩化ナトリウムで処理し、2:1のクロロホルム/エタノール(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、及び真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0〜30%の酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色シロップとして表題化合物(1.14g、67%)を得、これをさらなる精製することなく使用した:MS(ES+)m/z 230.3、231.3(M+1)。
ステップ2. 2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートの調製
メタノール(23mL)中の(2S,3R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(1.14g、4.93mmol)の溶液に、水(14mL)中の炭酸セシウム(0.80g、2.46mmol)の溶液を0℃で添加した。結果として生じた懸濁液を周囲温度まで0.5時間にわたってゆっくりと加温し、次いで真空内で濃縮した。水性残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(41mL)で希釈し、結果として生じたスラリーを0℃まで冷却し、次いで臭化ベンジル(0.6mL、4.93mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度までゆっくりと加温し、16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残渣を酢酸エチル(250mL)で希釈し、飽和水性重炭酸ナトリウム(100mL)及び水(2×75mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0%〜30%の酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.49g、31%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.40−7.26(m,5H),5.32−5.06(m,2H),4.63−4.53(m,1H),4.35(d,J=6.8Hz,1H),4.44(d,J=6.8Hz,1H,ロタマー),3.71−3.53(m,1H),3.50−3.33(m,1H),2.15−1.90(m,3H),1.31(s,9H),1.43(s,9H,ロタマー);MS(ES+)m/z 222.2(M+1)。
ステップ3. ベンジル(2S,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例59のステップ3及びステップ4に記載の手順に従い、1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,4R)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート 2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを置き換えるために必要とされる変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.16g、96%)を得、これをいかなるさらなる精製もすることなく使用した:MS(ES+)m/z 548.3、549.3(M+1)。
ステップ4. (2S,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸の調製
メタノール(4mL)中のベンジル(2S,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレート(0.16g、0.28mmol)及び10% パラジウム炭素(0.038g、0.036mmol)の懸濁液を排気し、次いで水素ガスでフラッシュした。このプロセスを3回繰り返し、次いで水素雰囲気で反応槽をパージした。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物をセライトプラグを通して濾過し、濾過床をメタノール(2×20mL)及び酢酸エチル(2×20mL)ですすいだ。濾液を真空内で濃縮し、残渣を逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.068g、53%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.55(d,J=12.1Hz,1H),4.79−4.71(m,2H),3.93−3.76(m,1H),3.60−3.45(m,1H),3.52(s,2H),2.14−1.85(m,5H),1.85−1.61(m,12H),0.99−0.80(m,3H),0.68−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 458.2、459.1(M+1)。
実施例63
(2R,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S,3S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸の調製
テトラヒドロフラン(12mL)中の1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(0.30g、1.22mmol)の溶液に、0.2N 水性水酸化リチウム(6.12mL、1.22mmol)を添加した。反応物を周囲温度で3時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(30mL)で希釈し、0.2N 水性水酸化リチウム(3×5mL)で抽出した。合わせた水層を、pHが2になるまで5% 水性塩酸で酸性化した。酸性水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、ゴム様物質として表題化合物(0.25g、88%)を得、これをいかなるさらなる精製もすることなく次のステップで使用した:MS(ES+)m/z 230.3(M+1)。
ステップ2. 2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートの調製
実施例62のステップ2に記載の手順に従い、(2S,3R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸を(2S,3S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために重要でない変形を施して、無色ゴム様物質として表題化合物(0.15g、44%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.46−7.28(m,5H),5.29−5.04(m,2H),4.46−4.42(m,1H),4.21(s,1H)[4.34、ロタマー]、3.71−3.51(m,2H),2.20−1.97(m,2H),1.97−1.82(m,1H),1.32(s,9H)[1.46、ロタマー];MS(ES+)m/z 222.1、322.1.
ステップ3. 2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2R,3R)−3−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレートの調製
ジクロロメタン(1.5mL)中の2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(0.15g、0.47mmol)の溶液に、ジエチルアミノ硫黄三フッ化物(0.1mL、0.93mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を−78℃で2時間撹拌し、次いで周囲温度までゆっくりと加温し、撹拌を2日間継続した。反応混合物を0℃で冷却し、メタノール(2mL)、続いて水(30mL)で慎重に反応停止させ、溶媒を真空内で濃縮した。水性残渣を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和水性重炭酸ナトリウム(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、ゴム様物質として表題化合物(0.06g、36%)を得、これをさらなる分析特性評価をすることなく次のステップで直接使用した。
ステップ4. ベンジル(2R,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例59のステップ3及びステップ4に記載の手順に従い、1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,4R)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2R,3R)−3−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.041g、51%)を得、これをいかなるさらなる精製もすることなく使用した:MS(ES+)m/z 550.3、551.3(M+1)。
ステップ5. (2R,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例62のステップ4に記載の手順に従い、ベンジル(2S,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートをベンジル(2R,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣の逆相HPLCの精製後、無色固体として表題化合物(0.013g、38%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.04(d,J=7.6Hz,1H),6.53(d,J=12.0Hz,1H),5.64−5.40(m,1H),5.03−4.85(m,1H),3.95−3.77(m,1H),3.62−3.43(m,1H),3.51(s,2H),2.38−2.17(m,1H),2.13−1.89(m,4H),1.84−1.57(m,12H),0.98−0.78(m,3H),0.71−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 460.1、461.1(M+1)。
実施例64
(2R,3S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1〜3. 2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2R,3S)−3−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレートの調製
実施例3のステップ3に記載の手順に従い、2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、淡黄色油として表題化合物(0.13g、86%)を得、これをいかなるさらなる分析特性評価をすることなく次のステップで直接使用した。
ステップ2. ベンジル(2R,3S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例59のステップ3及びステップ4に記載の手順に従い、1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,4R)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2R,3S)−3−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色ゴム様物質として表題化合物(0.12g、74%)を得、これをいかなるさらなる分析特性評価をすることなく次のステップで使用した:MS(ES+)m/z 550.3、551.3(M+1)。
ステップ3. (2R,3S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例62のステップ4に記載の手順に従い、ベンジル(2S,3R)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートをベンジル(2R,3S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣の逆相HPLCの後、無色固体として表題化合物(0.049g、50%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.97(d,J=7.8Hz,1H),6.55(d,J=12.0Hz,1H),5.70−5.48(m,1H),5.01−4.91(m,1H),3.88−3.71(m,1H),3.64−3.45(m,1H),3.52(s,2H),2.33−2.19(m,1H),2.19−1.94(m,4H),1.85−1.60(m,12H),0.99−0.79(m,3H),0.69−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 460.2、461.2(M+1)。
実施例65
1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−3−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−3−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル ピロリジン−3−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.26g、78%)を得た:MS(ES+)m/z 456.3(M+1)。
ステップ2. 1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−3−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−シクロプロパン−1−カルボキシレートをメチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−3−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.15g、62%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.98−6.92(m,1H),6.54−6.46(m,1H),3.97−3.57(m,4H),3.55−3.39(m,3H),3.25−3.03(m,1H),2.34−2.11(m,2H),2.11−1.95(m,4H),1.83−1.63(m、11H),0.94−0.83(m,2H),0.67−0.56(m,2H);MS(ES−)m/z 440.3(M − 1)。
実施例66
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−バリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチルL−バリナート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.30g、82%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.59(m,1H),7.16(m,1H),6.53(m,1H),4.68(m,1H),3.53(s,2H),2.25(m,1H),2.04(m,4H),1.74(m,12H),1.48(s,9H),0.94(m,8H),0.67(m,2H)。
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−バリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.033g、37%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.64−7.56(m,1H),7.17−7.06(m,1H),6.58−6.49(m,1H),4.79−4.65(m,1H),3.53(s,2H),2.45−2.27(m,1H),2.14−1.97(m,4H),1.87−1.61(m,12H),1.13−0.98(m,6H),0.95−0.83(m,2H),0.75−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 444.1(M+1)。
実施例67
N−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−N−メチル−L−バリンの合成
ステップ1. tert−ブチル N−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−N−メチル−L−バリナートの調製
実施例7のステップ1に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン−1−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−バリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.31g、89%)を得た:MS(ES+)m/z 514.4(M+1)。
ステップ2. N−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−N−メチル−L−バリンの調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル N−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−N−メチル−L−バリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.04g、13%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.05−6.79(m,1H),6.58−6.47(m,1H),4.24−4.05(m,1H),3.58−3.45(m,2H),3.13−2.95(m,3H),2.66−2.46(m,1H),2.12−1.95(m,4H),1.87−1.64(m,12H),1.16−0.98(m,5H),0.96−0.84(m,3H),0.70−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 458.2(M+1)。
実施例68
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)−メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.16g、78%)を得た:MS(ES+)m/z 474.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(5−シクロプロピル−4−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.12g、85%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.97−6.90(m,1H),6.57−6.48(m,1H),4.77−4.70(m,1H),3.83−3.77(m,2H),3.55−3.38(m,2H),2.57−2.45(m,1H),2.19−1.84(m,4H),1.81−1.63(m,3H),1.47−1.17(m,6H),0.96−0.83(m,8H),0.65−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 418.1(M+1)。
実施例69
(4−(ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの合成
ステップ1. メチル(4−(ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチルL−プロリナート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.23g、80%)を得た:MS(ES+)m/z 416.2(M+1)。
ステップ2. (4−(ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン−1−カルボキシレートをメチル(4−(ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−1− イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.19g、87%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.98−6.93(m,1H),6.50−6.43(m,1H),4.77−4.70(m,1H),3.83−3.74(m,1H),3.65−3.58(m,1H),3.57−3.37(m,2H),2.56−2.43(m,1H),2.23−1.76(m,7H),1.72−1.59(m,1H),1.43−1.18(m,5H),1.05−0.86(m,3H),0.70−0.61(m,3H),0.42−0.34(m,1H);MS(ES+)m/z 402.2(M+1)。
実施例70
(S)−1−(4−(アダマンタン−2−イルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(アダマンタン−2−イルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−2−イルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.31g、84%)を得た:MS(ES+)m/z 484.3(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−2−イルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(アダマンタン−2−イルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.21g、77%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.00−6.94(m,1H),6.57−6.49(m,1H),4.79−4.69(m,1H),4.48−4.38(m,1H),3.61−3.37(m,2H),2.58−2.44(m,1H),2.24−1.71(m、17H),1.65−1.50(m,2H),1.00−0.83(m,2H),0.68−0.56(m,2H);MS(ES+)m/z 428.2(M+1)。
実施例71
(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)−L−プロリンの合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.10g、95%)を得た;MS(ES+)m/z 476.3(M+1)。
ステップ2. (4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)−L−プロリンの調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.08g、89%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.23−7.15(m,1H),6.74−6.65(m,1H),4.78−4.67(m,1H),3.58−3.45(m,4H),2.49−2.35(m,1H),2.30−2.14(m,1H),2.10−1.98(m,4H),1.98−1.86(m,1H),1.84−1.60(m,13H);MS(ES+)m/z 420.2(M+1)。
実施例72
4−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)モルホリン−3−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル4−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)モルホリン−3−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル モルホリン−3−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.29g、84%)を得た;MS(ES+)m/z 472.2(M+1)。
ステップ2. 4−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)モルホリン−3−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン−1−カルボキシレートをメチル4−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)モルホリン−3−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.08g、28%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.00−6.88(m,1H),6.55−6.47(m,1H),5.30−5.16(m,1H),4.60−4.32(m,2H),4.25−3.96(m,1H),3.89−3.48(m,5H),3.45−3.33(m,1H),2.11−1.97(m,4H),1.85−1.62(m、11H),0.96−0.83(m,2H),0.71−0.55(m,2H);MS(ES+)m/z 458.1(M+1)。
実施例73a及び実施例73b
(5−シクロプロピル−4−(((S)−1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリン及び(5−シクロプロピル−4−(((S)−1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの合成
ステップ1. tert−ブチル(5−シクロプロピル−4−(((3S)−1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)− ピペリジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−(((3S)−1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.32g、68%)を得た:MS(ES+)m/z 563.2、565.2(M − 56)。
ステップ2. (5−シクロプロピル−4−(((S)−1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)− ピペリジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリン及び(5−シクロプロピル−4−(((S)−1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(5−シクロプロピル−4−(((3S)−1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、残渣を分取HPLC(水中アセトニトリルの勾配)によって精製した後、第1の溶離液(メチル置換ベンジル位での立体化学を任意に割り当てられた)の表題化合物(0.10g、34%)を得:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.33−7.16(m,3H),6.97−6.86(m,1H),6.48−6.36(m,1H),4.74−4.22(m,1H),3.94−3.61(m,4H),3.58−3.29(m,3H),3.24−3.00(m,2H),2.40−1.88(m,6H),1.86−1.65(m,4H),1.52−1.33(m,3H),0.81−0.59(m,2H),0.56−0.40(m,2H);MS(ES +)m/z 563.4、565.2(M +1),及び無色固体として第2の溶離液の表題化合物(0.05g、18%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.33−7.16(m,3H),6.96−6.87(m,1H),6.50−6.41(m,1H),4.71−4.24(m,1H),3.93−3.55(m,3H),3.50−3.26(m,1H),3.20−3.06(m,1H),2.96−2.57(m,5H),2.45−1.93(m,5H),1.91−1.63(m,4H),1.52−1.29(m,3H),0.84−0.68(m,2H),0.60−0.43(m,2H);MS(ES +)m/z 563.3、565.1(M +1)。
実施例74
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−シクロプロピル酢酸の合成
ステップ1. メチル(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−シクロプロピルアセテートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルアセテートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.20g、76%)を得た:MS(ES+)m/z 456.3(M+1)。
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−シクロプロピル酢酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン− 1−カルボキシレートをメチル(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−シクロプロピルアセテートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.123g、63%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.62−7.54(m,1H),7.24−7.12(m,1H),6.59−6.48(m,1H),4.13−4.03(m,1H),3.53(s,2H),2.11−1.98(m,4H),1.85−1.63(m,12H),1.35−1.22(m,1H),0.96−0.85(m,2H),0.76−0.56(m,5H),0.53−0.43(m,1H);MS(ES+)m/z 442.3(M+1)。
実施例75
(2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.46g、70%)を得た;MS(ES+)m/z 472.2(M+1)。
ステップ2. (2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン− 1−カルボキシレートをメチル(2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.119g、77%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.98(m,1H),6.54(m,1H),4.69(m,2H),3.73(m,1H),3.52(m,2H),3.22(m,5H),2.18(m,1H),2.00(m,4H),1.72(m,10H),0.90(m,2H),0.62(m,2H);MS(ES+)m/z 458.2(M+1)。
実施例76
(2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−メトキシピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートの調製
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のメチル(2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレート(0.20g、0.42mmol)の撹拌溶液に、ヨードメタン(0.13mL、2.10mmol)を添加し、続いて、酸化銀(0.29g、1.26mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、セライトパットを通して濾過した。濾液を、ブライン(20mL),飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中(0〜50%)酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色油として表題化合物(0.125g、61%)を得た:MS(ES+)m/z 486.3(M+1)。
ステップ2. (2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−メトキシピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン− 1−カルボキシレートをメチル(2S,3S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.049g、42%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.04−6.86(m,1H),6.57−6.37(m,1H),4.80−4.60(m,1H),4.37−4.12(m,1H),3.62−3.15(m,6H),3.16−2.44(m,4H),2.31−1.52(m,15H),0.97−0.74(m,2H),0.70−0.48(m,2H);MS(ES+)m/z 472.2(M+1)。
実施例77
3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)オキセタン−3−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)オキセタン−3−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル3−アミノオキセタン−3−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して 、無色固体として表題化合物(0.34g、94%)を得た:MS(ES+)m/z 458.2(M+1)。
ステップ2. 3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)オキセタン−3−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン− 1−カルボキシレートをメチル3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)− オキセタン−3−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.030g、9%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.63−7.46(m,3H),6.60−6.51(m,1H),5.21−5.10(m,2H),4.84−4.75(m,2H),3.59−3.49(m,2H),2.11−1.95(m,4H),1.86−1.61(m,12H),0.98−0.83(m,2H),0.72−0.59(m,2H);MS(ES+)m/z 444.2(M+1)。
実施例78
3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)チアゾリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)チアゾリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチルチアゾリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.20g、49%)を得た:MS(ES+)m/z 474.3(M+1)。
ステップ2. 3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)チアゾリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン−1−カルボキシレートをメチル3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)− チアゾリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.14g、69%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ13.06(s,1H),6.99−6.65(m,2H),5.49−4.96(m,1H),4.26−3.64(m,2H),3.61(s,2H),3.20−3.02(m,2H),2.10−1.94(m,4H),1.79−1.59(m,12H),0.96−0.83(m,2H),0.68−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 460.2(M+1)。
実施例79a及び実施例79b
(2S)−1−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]ピロリジン−2−カルボン酸及び(2S)−1−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]ピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶離画分の表題化合物を任意に割り当てた:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47(t,J=1.9Hz,1H),7.36(d,J=1.9Hz,2H),6.93−6.65(m,2H),4.34(dd,J=8.6、4.5Hz,1H),3.87(dd,J=12.4、5.8Hz,2H),3.61−3.49(m,2H),2.86(dd,J=59.2、11.0Hz,2H),2.24(ddd,J=8.5、6.7、4.9Hz,1H),2.07−1.66(m,9H),1.42−1.22(m,5H),0.91−0.82(m,2H),0.58(qd,J=5.8、2.6Hz,2H);MS(ES+)m/z 563.2(M),及び第2の溶離液の表題化合物を任意に割り当てた:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47(t,J=1.9Hz,1H),7.36(d,J=1.9Hz,2H),6.95−6.63(m,2H),4.39−4.27(m,1H),3.87(dd,J=12.2、5.9Hz,2H),3.54(dd,J=15.7、7.4Hz,2H),2.93(d,J=11.0Hz,1H),2.79(d,J=11.0Hz,1H),2.30−2.16(m,1H),2.06−1.65(m,9H),1.30(t,J=7.3Hz,5H),1.04(d,J=6.1Hz,2H),0.94−0.78(m,2H),0.65−0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 563.2(M)。
実施例80
(S)−1−(4−(((1R, 3S, 5R, 7R)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(任意に割り当てられた)の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル(4−(((1R, 3S, 5R, 7R)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(((1R,3S,5S,7S)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(定量的収率で)を得た:MS(ES+)m/z 518.1、520.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(((1R,3S,5R,7R)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(任意に割り当てられた)の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)− tert−ブチル(4−(((1R,3S,5R,7R)−5− クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.07g、19%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.99−6.97(m,0.85H),6.88−6.85(m,0.15H),6.63(br, 1H),6.53−6.47(m,1H),4.70(m,1H),4.47(s,1H),3.79(t,J=6.7Hz,0.2H),3.51(t,J=6.4Hz,1.8H),2.36−1.86(m、16H),1.54(d,J=12.3Hz,2H),0.92−0.85(m,2H),0.65−0.62(m,2H);MS(ES+)m/z 462.0、464.0(M+1)。
実施例81
(S)−1−(5−クロロ−4−(((1R,3S,5R,7R)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(任意に割り当てられた)の合成
実施例のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル(5−クロロ−4−(((1R,3S,5R,7R)−5− クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.01g、19%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.50−7.48(m,0.85H),7.40−7.38(m,0.15H),6.67.6.60(m,1H),4.70(br, 1H),4.50(br, 1H),4.49(s,1H),3.81−3.74(m,0.3H),3.52(t,J=6.3Hz,1.7H),2.34−1.88(m,15H),1.52(d,J=12.0Hz,2H);MS(ES+)m/z 456.0、458.0(M+1)。
実施例82
(S)−1−(4−(((1R,3S,5R,7R)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(任意に割り当てられた)の合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(((1R,2S,3S,5R,7R)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(((1R,2S,3S,5S,7S)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.23g、64%)を得た:MS(ES+)m/z 518.1、520.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(((1R,2S,3S,5R,7R)−5−クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(任意に割り当てられた)の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(((1R,2S,3S,5R,7R)−5− クロロアダマンタン−2−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.09g、45%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.00(d,J=7.9Hz,0.85H),6.87(d,J=7.9Hz,0.15H),6.78(br, 1H),6.53−6.46(m,1H),4.73−4.68(m,1H),4.33−4.32(m,1H),3.80−3.75(m,0.2H),3.52−3.47(m,1.8H),2.57−2.53(m,2H),2.43−1.85(m,14H),1.75−1.71(m,2H),0.97−0.91(m,2H),0.66−0.61(m,2H);MS(ES+)m/z 462.1、464.1(M+1)。
実施例83
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピペリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピペリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(S)−ピペリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.22g、67%)を得た:MS(ES+)m/z 470.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピペリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンザアミド)シクロプロパンカルボキシレートをメチル(S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン− 1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピペリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、ヘキサン中10%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによる残渣後、無色固体として表題化合物(0.15g、68%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.59(br, 1H),6.95−6.87(m,1H),6.53−6.48(m,1H),5.48(br,0.75H),4.66−4.62(m,0.25H),4.39(br,0.25H),3.57−3.48(m,2.75H),3.25−2.88(m,1H),2.37−2.17(m,1H),2.06−2.02(m,4H),1.79−1.47(m,17H),0.92−0.86(m,2H),0.66−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 456.1(M+1)。
実施例84
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)コハク酸の合成
ステップ1. ジ−tert−ブチル(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−アスパルテートの調製
実施例のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をジ−tert−ブチルL−アスパルテートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.24g、95%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.63−7.53(m,2H),6.49(d,J=14.0Hz,1H),4.89−4.83(m,1H),3.49(s,2H),2.94(dd,J=4.2Hz,16.9Hz,1H),2.81(dd,J=4.6Hz,16.9Hz,1H),2.08−1.98(m,4H),1.75−1.65(m,12H),1.44(s,9H),1.40(s,9H),0.89−0.83(m,2H),0.66−0.61(m,2H);
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)コハク酸の調製
実施例のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをジ−tert−ブチル(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン− 1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−アスパルテートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.18g、92%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.62(br,2H),7.80−7.73(m,1H),7.54(d,J=9.0Hz,1H),6.49(d,J=14.2Hz,1H),5.12−5.10(m,1H),3.50(s,2H),3.22−3.00(m,2H),2.02(br,4H),1.79−1.67(m,12H),0.92−0.86(m,2H),0.67−0.62(m,2H);MS(ES+)m/z 460.1(M+1)。
実施例85
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.18g、81%)を得た:MS(ES+)m/z 508.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.09g、53%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ9.93(br, 1H),7.83(s,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),6.99(d,J=8.7Hz,1H),4.76−4.71(m,1H),3.66−3.60(m,4H),2.38−2.20(m,2H),2.11−1.89(m,5H),1.79−1.66(m,12H);MS(ES+)m/z 452.1(M+1)。
実施例86
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、メチル(S)−アゼチジン−2−カルボキシレート塩酸塩とともに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩に必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.16g、84%)を得た:MS(ES+)m/z 442.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンザアミド)シクロプロパンカルボキシレートをメチル(S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン− 1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.12g、78%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.92(br, 1H),7.08(d,J=7.9Hz,1H),6.53(d,J=12.5Hz,1H),5.20−5.15(m,1H),4.23−4.08(m,2H),3.52(s,2H),2.80−2.68(m,1H),2.60−2.48(m,1H),2.03−1.99(m,4H),1.80−1.68(m,12H),0.96−0.89(m,2H),0.65−0.60(m,2H);MS(ES+)m/z 428.1(M+1)。
実施例87
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)ブタン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(S)−2−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)ブタノエートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチル(S)−2−アミノブタノエート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.21g、95%)を得た:MS(ES+)m/z 486.2(M+1)。
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)ブタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(S)−2−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)ブタノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.17g、96%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.28(br, 1H),7.57(d,J=9.1Hz,1H),7.22−7.15(m,1H),6.53(d,J=14.3Hz,1H),4.78−4.72(m,1H),3.53(s,2H),2.12−2.04(m,5H),1.96−1.84(m,1H),1.80−1.69(m,12H),1.02(t,J=7.4Hz,3H),0.94−0.87(m,2H),0.69−0.64(m,2H);MS(ES+)m/z 430.1(M+1)。
実施例88
(S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−4−メチルペンタン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−ロイシネートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチル(S)−2−アミノブタノエート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.19g、95%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.57(d,J=9.1Hz,1H),7.08−7.00(m,1H),6.48(d,J=14.3Hz,1H),4.73−4.66(m,1H),3.49(s,2H),2.04−1.99(m,4H),1.76−1.65(m,15H),1.44(s,9H),0.95−0.83(m,8H),0.66−0.61(m,2H)。
ステップ2. (S)−2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−4−メチルペンタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン− 1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−ロイシネートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.16g、95%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.59(d,J=9.1Hz,1H),7.04−6.96(m,1H),6.82(br, 1H),6.53(d,J=14.3Hz,1H),4.79−4.73(m,1H),3.53(s,2H),2.07−2.00(m,4H),1.85−1.69(m,15H),1.00−0.87(m,8H),0.69−0.64(m,2H);MS(ES+)m/z 458.1(M+1)。
実施例89
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−エチル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(((3S、5S、7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5− エチル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−(((3r,5r,7r)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−エチル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.23g、定量収率で)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.15−7.03(m,1H),6.47−6.40(m,1H),4.45−4.17(m,1H),3.74−3.31(m,4H),2.58−2.48(m,2H),2.25−2.14(m,1H),2.00−1.89(m,5H),1.72−1.60(m,13H),1.42(s,9H),1.21−1.16(m,3H)。
ステップ2. (S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−エチル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン− 1−イル)メトキシ)−5−エチル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.13g、67%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ9.05(br s. 1H),7.22(d,J=8.0Hz,1H),6.53(d,J=12.1Hz,1H),4.74−4.69(m,1H),3.54−3.47(m,2H),3.47(s,2H),2.61(q,J=7.5Hz,2H),2.41−2.16(m,2H),2.04−1.97(m,4H),1.96−1.85(m,1H),1.79−1.66(m,12H),1.19(t,J=7.5Hz,3H);MS(ES+)m/z 430.1(M+1)。
実施例90
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−(((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2 −イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(5−シクロプロピル−4−(((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ−[3.1.1]ヘプタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−(((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.13g、51%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ6.89−6.79(m,1H),6.50−6.43(m,1H),4.46−4.16(m,1H),3.75−3.31(m,4H),2.53−2.43(m,1H),2.28−2.17(m,1H),2.10−1.65(m,10H),1.44−1.19(m,14H),0.84−0.77(m,5H),0.59−0.51(m,2H)。
ステップ2. (S)−1−(5−シクロプロピル−4−(((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ−[3.1.1]ヘプタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(5−シクロプロピル−4−(((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.08g、81%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.40(br s. 1H),6.94(d,J=6.5Hz,1H),6.54(d,J=12.0Hz,1H),4.74−4.70(m,1H),3.82−3.73(m,2H),3.56−3.41(m,2H),2.58−2.40(m,2H),2.25−1.71(m,10H),1.52−1.41(m,2H),1.24(s,3H),0.91−0.89(m,5H),0.63−0.62(m,2H);MS(ES+)m/z 430.1(M+1)。
実施例91
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)− エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換え、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、茶色油として表題化合物(0.25g、定量収率で)を得た:MS(ES+)m/z 595.2, 597.2(M+1)。
ステップ2. (2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンザアミド)シクロプロパンカルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して 、無色固体として表題化合物(0.05g、23%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.26(br s,1H),7.38−7.33(m,3H),6.90−6.87(m,1H),6.35−6.29(m,1H),5.28(brs,0.5H),0.51(brs,0.5H),4.76−4.70(m,1H),4.32−4.11(m,1H),3.89−3.30(m,6H),2.76−2.62(m,1H),2.42−2.24(m,3H),1.91−1.64(m,9H),0.80−0.78(m,2H),0.56−0.47(m,2H);MS(ES+)m/z 581.1,583.0(M+1)。
実施例92
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、茶色油として表題化合物(0.74g、40%)を得た:MS(ES+)m/z 649.1,651.1(M+1)。
ステップ2. (2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンザアミド)シクロプロパンカルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.48g、82%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.38−7.37(m,1H),7.32(br,2H),7.01(d,J=7.8Hz,1H),6.52(d,J=11.9Hz,1H),6.23(br, 1H),5.29(br,0.5H),5.12(br,0.5H),4.93(t,J=8.7Hz,1H),4.08(q,J=8.5Hz,1H),3.86−3.70(m,4H),3.02−2.96(m,2H),2.67−2.31(m,4H),2.05−1.95(m,1H),1.87−1.83(m,3H),1.53−1.41(m,2H),0.93−0.88(m,2H),0.64−0.60(m,2H);MS(ES+)m/z 635.1,637.1(M+1)。
実施例93
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((6−シクロプロピル−4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((6−シクロプロピル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−((6−シクロプロピル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、表題化合物を得、これをさらなる精製することなく直接使用した:MS(ES+)m/z 622.3(M+1)。
ステップ2. (2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((6−シクロプロピル−4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンザアミド)−シクロプロパンカルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((6−シクロプロピル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.03g、ステップにわたって23%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.47−7.46(m,1H),7.38(s,1H),6.95(d,J=7.8Hz,1H),6.46(d,J=11.6Hz,1H),5.28(brs,0.5H),0.51(brs,0.5H),4.77−4.71(m,1H),4.35(s,2H),3.87−3.56(m,6H),2.98−2.92(m,2H),2.74−2.55(m,2H),2.36−1.86(m,8H),1.10−1.04(m,4H),0.86−0.83(m,2H),0.56−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 608.2(M+1)。
実施例94
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−(2−(1−(3,5−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)エトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−(2−(1−(3,5−ジクロロベンジル)− ピペリジン−4−イル)エトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−(2−(1−(3,5−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)エトキシ)−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、茶色油として表題化合物(0.20g、92%)を得た:MS(ES+)m/z 595.3,597.1(M+1)。
ステップ2. (2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−(2−(1−(3,5−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)エトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンザアミド)シクロプロパン−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−(2−(1−(3,5−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)エトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.07g、27%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.36−7.29(m,3H),7.05(br, 1H),6.96−6.87(m,1H),6.47−6.42(m,1H),5.40−5.11(m,1H),4.80−4.51(m,1H),4.26−3.57(m,6H),3.37−3.22(m,2H),2.77−2.63(m,1H),2.40−2.22(m,3H),1.97−1.90(m,1H),1.78−1.64(m,7H),0.85−0.82(m,2H),0.63−0.55(m,2H);MS(ES+)m/z 581.1,583.1(M+1)。
実施例95
(S)−1−(4−(((S)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(4−(((S)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を(S)−4−((1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.40g、83%)を得た:MS(ES+)m/z 575.3,577.2(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−(((S)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−(((S)−1−(2−クロロ−4−フルオロベンジル)− ピペリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.31g、86%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ7.55(br, 1H),7.42−7.40(m,1H),7.16− 7.15(m,1H),6.93−6.87(m,1H),6.80−6.64(m,1H),4.56(br, 1H),4.34−4.07(m,1H),3.69−3.25(m,7H),2.94−2.57(m,3H),2.26−2.19(m,1H),2.07−2.03(m,1H),1.89−1.79(m,5H),1.60(br,2H),0.88−0.85(m,2H),0.60−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 519.1,521.1(M+1)。
実施例96
1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸の合成
ステップ1. エチル1−(4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(20mL)中のエチル 4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(0.77g、3.0mmol)とN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(1.22g、10.0mmol)の混合物に、ジクロロメタン(10mL)中の4−(アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド(0.73g、2.0mmol)を添加した。混合物を周囲温度で24時間撹拌し、塩酸塩の1N 溶液でpHが約4になるまで調整し、次いでジクロロメタン(2×40mL)で抽出し、25% 塩化アンモニウム溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10%〜40%の酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.60g、64%)を得た:MS(ES+)m/z 469.2(M+1)。
ステップ2. 1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸の調製
メタノール(6mL)中のエチル1−(4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(0.60g、1.28mmol)の混合物に、水(2mL)中の水酸化リチウム(0.09g、3.84mmol)の溶液を添加した。反応混合物を周囲温度で5時間撹拌し、真空内で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(50mL)で希釈し、塩酸塩の1N 溶液及び25% 塩化アンモニウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、メタノール中の勾配2%〜10% ジクロロメタンで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.23g、41%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ10.98(s,1H),7.09(d,J=7.6Hz 1H),6.98(br, 1H),5.08−5.02(m,1H),3.50(s,2H),3.39−3.20(m,2H),2.04−1.98(m,4H),1.79−1.67(m,12H),0.91−0.85(m,2H),0.65−0.60(m,2H);13C−APT NMR(75MHz,CDCl3)δ171.4,166.2,161.6(d,J=10.0Hz),158.6(d,J=251Hz),148.0,127.9(d,J=2.9Hz),126.9(d,J=4.3Hz),112.6(d,J=14.7Hz),98.7(d,J=25.9Hz),78.4,56.9,39.4,37.8,36.9,33.7,28.0,9.5,6.7;MS(ES+)m/z 441.2(M+1)。
実施例97
5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリントリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. tert−ブチル(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色シロップとして表題化合物(1.36g、収率96%)を得た:MS(ES+)m/z 528.9,527.0(M+1)。
ステップ2. 5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリントリフルオロ酢酸塩の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(5−クロロ−4−((5−クロロ−6− イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.87g、収率75%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.05(br,s,0.5H),8.07(d,J=2.7Hz,0.7H),8.01(d,J=2.7Hz,0.3H),7.98(d,J=2.7Hz,0.7H)7.93(d,J=2.7Hz,0.3H),7.60(d,J=6.8Hz,0.7H),7.57(d,J=6.8Hz,0.3H),7,42(br,s,0.5H),7.09(d,J=10.5Hz,0.7H),7.07(d,J=10.4Hz,0.3H),4.36−4.31(m,0.8H),4.22−4.18(m,0.4H),4.11−4.64(m,2H),3.55−3.50(m,0.6H),3.40−3.30(m,2H),2.30−2.18(m,1H),2.10−1.77(m,4H),0.99(d,J=6.7Hz,6H);MS(ES+)m/z 473.0,471.0(M+1)。
実施例98
(5−シクロプロピル−4−((5−シクロプロピル−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリントリフルオロ酢酸塩及び(4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリントリフルオロ酢酸塩の合成
トルエン(10mL)及び水(1mL)中の5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリン(0.53g、1.12mmol)、シクロプロピルボロン酸(0.57g、6.75mmol)、リン酸カリウム(1.19g、5.6mmol)、及びトリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボラート(0.082g、0.224mmol)の混合物に、窒素雰囲気下で、酢酸パラジウム(0.056g、0.168mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱し、周囲温度まで冷却した。反応混合物に、水(20mL)を添加し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。溶媒を真空内で濃縮し、残渣をジクロロメタン中の5% メタノールで溶出カラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として第1の表題化合物(0.064g、収率12%)を得:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.71(d,J=2.3Hz,0.8H),7.61(d,J=2.6Hz,0.2H),7.58−7.26(br,s,2H),7.00(d,J=7.4Hz,1H),6.86(d,J=2.3Hz,1H),6.45(d,J=10.3Hz,0.2H),6.35(d,J=10.9Hz,0.8H),4.72−4.59(m,1H),4.08(d,J=6.6Hz,2H),3.45(t,J=6.6,6.6Hz,2H),2.34−1.82(m,8H),1.04(d,J=6.7Hz,6H),1.00−0.98(m,4H),0.72−0.61(m,4H);MS(ES+)m/z 484.0,483.0(M+1)、及び無色固体として第2の表題化合物(0.29g、53%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.80−8.44(br,s,2H),7.76(d,J=2.5Hz,0.8H),7.70(d,J=1.8Hz,0.2H),7.55(d,J=6.7Hz,0.8H),7.51(d,J=6.7Hz,0.2H),7.17(d,J=2.1Hz,0.2H),6.92(d,J=2.6Hz,0.8H),6.68(d,J=9.7Hz,0.2H),6.47(d,J=10.4Hz,0.8H),4.68(t,J=6.2Hz,1H),4.18(d,J=6.3Hz,0.4H),4.10(d,J=6.5Hz,1.6H),3.86−3.74(m,0.4H),3.56−3.43(m,1.6H),2.32−2.25(m,2H),2.20−1.88(m,4H),1.05(d,J=6.7Hz,6H),1.15−0.95(m,2H),0.75−0.70(m,0.4H),0.68−0.63(m,1.6H);MS(ES+)m/z 479.0,477.0(M+1)。
実施例99
1−(4−((1−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−3−フルオロアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. 調製tert−ブチル(4−((1−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−3−フルオロアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−3−フルオロアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.14g、30%)を得た:MS(ES+)m/z 631.2、629.2(M+1)。
ステップ2. 1−(4−((1−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−3−フルオロアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(4−((1−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−3−フルオロアゼチジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.10g、79%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.96−8.05(br,s,2.5H),7.92(s,1H),7.67−7.60(m,2H),6.87(d,J=7.64Hz,1H),6.44(d,J=11.23,1H),4.88−4.77(m,4H),4.58(dd,J=5.90Hz,7.72Hz,1H),4.42−4.32(m,4H),3.76−3.72(m,0.2H),3.52−3.43(m,1.8H),2.35−2.26(m,2H),2.00−1.83(m,4H),1.26(t,J=7,14Hz,1H),0.88−0.80(m,2H),0.56−0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 575.0、573.0(M+1)。
実施例100
(S)−1−(4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
実施例046のステップ1に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸を(S)−5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、淡黄色固体として表題化合物を得、これをさらなる精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2. (S)−1−(4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを(S)−5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイルクロリド、ならびに(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩を(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.023g、収率6.2%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.37−7.32(m,3H),6.89(d,J=7.8Hz,1H),6.32(d,J=11.8Hz,1H),5.28(s,0.5H),5.11(s,0.5H),4.74(t,J=8.2Hz,1H),4.10(dd,J=13.6,6.6Hz,1H),3.90−3.52(m,6.5H),3.32−3.21(m,1.5H),2.76−2.62(m,1H),2.45−2.18(m,3H),1.98−1.78(m,4H),1.73 −1.60(m,4H),0.84 −0.74(m,2H),0.58−0.45(m,2H);MS(ES+)m/z 582.0、581.0(M+1)。
実施例101
(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成 ステップ1. 4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)− ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
実施例046のステップ1に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸を4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、淡黄色固体として表題化合物を得、これを精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2. (2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド、ならびに(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩を(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.010g、収率3.3%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.06(s,1H)),7.70(d,J=4.5Hz,1H),6.89(d,J=7.8Hz,1H),6.34(d,J=11.7Hz,1H),5.26(s,0.5H),5.08(s,0.5H),4.74(t,J=8.6Hz,1H),4.31−3.52(m,9H),2.75−1.63(m,9H),0.86−0.79(m,2H),0.56−0.47(m,2H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 621.2、619.2(M+1)。
実施例102
(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
実施例046のステップ1に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸を4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、淡黄色固体として表題化合物を得、これを精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2. (2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド、及び(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩を(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.010g、2.7%):1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.16(s,1H)),7.77(d,J=5.2Hz,1H),6.85(d,J=7.7Hz,1H),6.30(d,J=11.3Hz,1H),5.27(s,0.5H),5.10(s,0.5H),4.69(t,J=8.7Hz,1H),4.37−3.37(m,8H),3.04−2.12(m,9H),0.89−0.83(m,2H),0.57−0.44(m,2H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 639.2、637.2(M+1)。
実施例103
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 調製メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)安息香酸、及び(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.30g、収率90%)を得た:MS(ES+)m/z 599.2(M+1)。
ステップ2. 調製(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.07g、収率23%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.14(d,J=5.2Hz,1H),7.67−7.62(m,1H),7.22(t,J=8.9Hz,1H),6.88(d,J=7.8Hz,1H),6.34(d,J=11.8Hz,1H),5.25(s,0.5H),5.08(s,0.5H),4.72(t,J=8.5Hz,1H),4.40−4.03(m,2H),3.80−3.49(m,7H),2.74−2.48(m,3H),2.03−1.67(m,6H),0.85−0.76(m,2H),0.57−0.46(m,2H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 585.3(M+1)。
実施例104
(2S,4R)−1−(4−((1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 調製メチル(2S,4R)−1−(4−((1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.28g、収率91%)を得た:MS(ES+)m/z 567.1、565.1(M+1)。
ステップ2. 調製(2S,4R)−1−(4−((1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(4−((1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.04g、13% )を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.59(d,J=6.6Hz,1H),7.40−7.34(m,1H),7.14(t,J=8.6Hz,1H),6.89(d,J=7.8Hz,1H),6.32(d,J=11.7Hz,1H),5.28(s,0.5H),5.10(s,0.5H),4.72(t,J=8.6Hz,1H),4.51−4.34(m,1H),3.89−3.67(m,3H),3.62−3.10(m,2H),2.78−2.17(m,4H),2.02−1.59(m,6H),0.83−0.76(m,2H),0.57−0.45(m,2H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 553.2、551.2(M+1)。
実施例105
(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 調製メチル(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.37g、95%)を得た:MS(ES+)m/z 633.2、631.2(M+1)。
ステップ2. 調製(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.10g、27%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.20(br,s,0.5H),7.41(s,1H),7.26(m,1H),7.20(m,1H),6.83(d,J=7.8Hz,1H),6.30−6.24(m,1H),5.23(s,0.5H),5.05(s,0.5H),4.66(t,J=8.6Hz,1H),4.28−4.23(m,1H),3.87−3.46(m,6H),3.34−3.23(m,1H),2.71−2.46(m,3H),2.34−2.07(m,1H),1.99−1.54(m,.6H),0.79−0.68(m,2H),0.52−0.36(m,2H);MS(ES+)m/z 619.3、617.3(M+1)。
実施例106
(2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 調製メチル(2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.53g、50%)を得た:MS(ES+)m/z 635.0、633.0(M+1)。
ステップ2. 調製(2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.21g、42%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.24(s,1H),7.60−7.54(m,2H),6.82(d,J=7.7Hz,1H),6.24(d,J=11.5Hz,1H),5.26(s,0.5H),5.08(s,0.5H),4.65(t,J=8.7Hz,1H),4.46−4.36(m,1H),4.31−4.22(m,1H),4.09(dd,J=25.5,10.5Hz,1H),3.90−3.44(m,4H),3.32−3.21(m,1H),3.07−2.90(m,2H),2.75−2.39(m,2H),2.34−2.04(m,4H),1.94−1.81(m,1H),0.87−0.76(m,2H),0.54−0.39(m,2H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 621.2、619.2(M+1)。
実施例107
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(5−フルオロ−2−(イソプロピルアミノ)ベンジル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 調製メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(5−フルオロ−2−(イソプロピルアミノ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(5−フルオロ−2−(イソプロピルアミノ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.19g、36%)を得た:MS(ES+)m/z 588.3(M+1)。
ステップ2. 調製(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(5−フルオロ−2−(イソプロピルアミノ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)− 1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−((1−(5−フルオロ−2−(イソプロピルアミノ)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.03g、18%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 6.97−6.88(m,2H),6.84−6.76(m,1H),6.65−6.55(m,1H),6.34(d,J=11.8Hz,1H),5.84(br,s,1H),5.26(s,0.5H),5.08(s,0.5H),4.82−4.70(m,1H),4.14−4.00(m,1H),3.88−3.49(m,6H),3.46−3.18(m,2H),2.76−2.55(m,1H),2.49−2.16(m,3H),2.00−1.51(m,6H),1.29−1.09(m,7H),0.87−0.69(m,2H),0.59−0.42(m,2H);MS(ES+)m/z 574.3(M+1)。
実施例108
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 調製メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−(2,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.03g、18%)を得た:MS(ES+)m/z 601.1、599.1(M+1)。
ステップ2. 調製(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.040g、19%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.63−7.45(m,1H),7.41(d,J=6.6Hz,1H),6.70−6.89(m,1H),6.42(d,J=11.4Hz,1H),5.18(s,0.5H),5.01(s,0.5H),4.69(s,2H),3.94−3.63(m,5H),3.60−3.43(m,1H),3.22−2.95(m,2H),2.64−2.15(m,3H),2.03−1.77(m,4H),1.68−1.44(m,2H),1.42−1.33(s,1H),0.89−0.73(m,2H),0.66−0.49(m,2H);MS(ES+)m/z 587.2、585.2(M+1)。
実施例109
(2S,4R)−1−(4−((1−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)メチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2− カルボン酸の合成
ステップ1. 調製メチル(2S,4R)−1−(4−((1−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)メチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)メチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.38g、98%)を得た:MS(ES+)m/z 626.2、624.2(M+1)。
ステップ2. 調製(2S,4R)−1−(4−((1−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)メチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(4−((1−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)メチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.15g、41%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 7.89(s,1H),7.86(s,1H),6.82(d,J=7.3Hz,1H),6.21(d,J=11.3Hz,1H),5.43−5.19(m,3H),4.63(t,J=7.2Hz,1H),4.26−3.93(m,2H),3.88−3.58(m,4H),3.49(m,2H),3.25−3.04(m,1H),2.89−2.58(m,3H),2.23−1.9(m,4H),1.92−1.76(m,1H),1.39(d,J=6.2Hz,6H),0.93−0.70(m,2H),0.60−0.33(m,2H);MS(ES+)m/z 612.2、610.2(M+1)。
実施例110
2−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−シクロブチル酢酸の合成
テトラヒドロフラン(10mL)中の4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.25g、0.50mmol)の撹拌溶液に、2−アミノ−2−シクロブチル酢酸(0.128g、1.0mmol)1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)(0.097g、0.60mmol)、及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)(0.379g、2.50mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いでジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、逆相分取HPLC(水中アセトニトリルの勾配)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.054g、18%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 9.36−8.59(br,s,1H),8.02(s,1H),7.60−7.43(m,3H),7.12(dd,J=12.1、7.5Hz,1H),6.38(d,J=13.5Hz,1H),4.56(t,J=7.0Hz,1H),4.24−4.07(m,2H),4.06−3.84(m,2H),3.19(t,J=12.8Hz,2H),2.93−2.67(m,3H),2.29−2.14(m,2H),2.14−1.70(m,9H),0.94−0.79(m,2H),0.70−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 617.2、615.2(M+1)。
実施例111
(2S,3R,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 1−(tert−ブチル)2−メチル(2S)−3−メチル−4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレートの調製
無水アセトン(250mL)中の1−(tert−ブチル)2−メチル(S,Z)−3−((ジメチルアミノ)メチレン)−4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(12.0g、40.3mmol)の溶液に、窒素下で、パラジウム炭素(2.40g)を添加した。この反応混合物を水素でパージし、撹拌を水素ガス雰囲気下で2日間継続した。この混合物をセライトパットを通して濾過し、アセトンで洗浄した。濾液を真空内で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中50%の酢酸エチル)によって精製して、淡黄色シロップとして表題化合物(7.00g、67%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 4.74(dd,J −23.2,9.8Hz,0.5H),4.24−4.07(m,0.5H),3.93−3.78(m,2H),3.67(d,J=3.7Hz,3H),2.91−2.75(m,0.5H),2.64−2.49(m,0.5H),1.38(d,J=6.6Hz,9H),1.24(d,J=7.4Hz,1.5H),0.99(d,J=7.2Hz,1.5H)。
ステップ2、メチル(2S)−3−メチル−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロアセテートの調製
ジクロロメタン(15mL)中の1−(tert−ブチル)2−メチル(2S)−3−メチル−4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(2.50g、9.72mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(1.50mL、19.5mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で6時間撹拌した。粗生成物を真空内で濃縮して、濃茶色シロップとして表題化合物(2.80g、定量収率)を得、これをいかなる精製もすることなく次のステップで使用した。
ステップ3. メチル(2S)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−メチル−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S)−3−メチル−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(1.60g、91%)を得た:MS(ES+)m/z 644.2、642.2(M+1)。
ステップ4. メチル(2S)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(10mL)中のメチル(2S)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−メチル−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.50g、0.78mmol)の撹拌溶液に、単一分量で(S)−(−)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジン溶液(0.8mL、0.78mmol)を得た。この混合物を−78℃まで冷却し、次いでボランジメチルスルフィド(74μL、0.78mmol)を5分間にわたって添加した。反応混合物を−78℃で20分間撹拌し、次いで周囲温度で水槽中に入れ、周囲温度で撹拌を7分間継続した。反応物をメタノール(5mL)の滴加により反応停止させ、撹拌を2.5時間継続した。溶媒を真空内で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)中に溶解し、0.2 M 塩酸溶液(50mL×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中の3% メタノールで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.23g、45%)を得た:MS(ES+)m/z 647.3、645.3(M+1)。
ステップ5. メチル(2S)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(7mL)中のメチル(2S)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(0.45g、0.70mmol)の撹拌溶液に、ジクロロメタン(2.80mL)中のジエチルアミノ硫黄三フッ化物(369μL、2.80mmol)及びフッ化水素ピリジン(72μL、2.80mmol)の溶液を0℃で滴加した。この反応混合物を周囲温度までゆっくりと加温し、撹拌を3時間継続した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)の添加により反応停止させ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。溶媒を真空内で濃縮し、残渣を、ヘキサン中50%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.16g、34%)を得た:MS(ES+)m/z 649.1、647.1(M+1)。
ステップ6. (2S,3R,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製の合成
実施例33(ステップ2)に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S)−1−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.047g、34%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 8.13(s,1H),7.55(s,2H),6.89 −6.72(m,2H),6.32−6.15(m,2H),4.89(d,J=53.3Hz,1H),4.37−4.97(m,4H),3.88−3.39(m,4H),3.15−2.76(m,2H),2.72−2.28(m,2H),2.25−1.77(m,4H),1.44−1.23(m,3H),0.91−0.70(m,2H),0.56−0.30(m,2H);MS(ES+)m/z 635.1、633.1(M+1)。
実施例112
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−(1−(3,5−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イルオキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例39に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法A:室温=5.20分、m/z 535.2 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.50(s,1H),7.38(s,2H),7.00−6.90(m,1H),6.81−6.66(m,1H),4.61−4.50(m,1H),4.34−4.10(m,1H),3.56−3.51(m,3H),2.65−2.57(m,2H),2.39−2.30(m,2H),2.28−2.18(m,1H),2.05−1.65(m,9H),0.88−0.84(m,2H),0.59−0.51(m,2H)。
実施例113
(S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸の合成
表題化合物を実施例28に記載されるように合成した。ジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第2の溶出画分を、((S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸として任意に割り当てた:キラルHPLC(セルロース−1、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界 CO2、B:メタノール(0.5% DEA),A:B=65:35;流速:3.0mL/分;カラム温度:42.6℃;室温= 5.34分);LCMS(ESI)方法C:室温=6.89分、m/z 611.2 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.99(br s,1H),7.48−7.43(m,5H),7.32−7.19(m,4H),7.01−6.99(m,1H),4.56(s,1H),4.10−4.08(m,2H)、3.89−3.88(m,1H),3.51−3.48(m,2H),3.16−3.14(m,2H),2.10−2.05(m,1H),1.34(s,3H),1.23−1.20(m,1H),0.91−0.85(m,2H),0.61−0.68(m,2H),0.42−0.32(m,4H)。
実施例114
(S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸の合成
表題化合物を実施例28に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を((S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法C:室温=6.89分、m/z 611.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.92(br s,1H),7.48−7.43(m,5H),7.32−7.19(m,4H),7.01−6.98(m,1H),4.55(s,1H),4.12−4.07(m,2H),3.93−3.92(m,1H),3.51−3.50(m,2H),3.16−3.14(m,2H),2.10−2.06(m,1H),1.34(s,3H),1.23−1.18(m,1H),0.91−0.89(m,2H),0.61−0.60(m,2H),0.44−0.36(m,4H)。
実施例115
(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例28に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第2の溶出画分を(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法C:室温=6.67分、m/z 625.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.48−7.48(m,2H),7.45−7.40(m,3H),7.32−7.28(m,2H),7.23−7.19(m,1H),6.99−6.72(m,2H),4.56(s,1H),4.08−4.04(m,2H)、3.63−3.49(m,2H),3.15−3.13(m,2H),2.86−2.84(m,2H),2.33−2.25(m,1H),2.07−1.97(m,2H),1.55−1.46(m,2H),1.34−1.33(m,3H),1.15−1.14(m,2H),1.05−1.03(m,1H),0.89−0.84(m,2H),0.60−0.57(m,2H)。
実施例116
(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例28に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法C:室温=6.67分、m/z 625.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.45−7.48(m,2H),7.45−7.43(m,3H),7.32−7.28(m,2H),7.23−7.19(m,1H),6.98−6.74(m,2H),4.56(s,1H),4.07−4.03(m,2H),3.63−3.43(m,2H),3.16−3.13(m,2H),2.86−2.84(m,2H),2.33−2.25(m,1H),2.28−2.25(m,2H),1.49−1.45(m,2H),1.34−1.33(m,3H),1.15−1.13(m,2H),1.03−1.02(m,1H),0.89−0.83(m,2H),0.59−0.55(m,2H)。
実施例117
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例28に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.45分、m/z 629.2 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.49−7.48(m,2H),7.45−7.43(m,3H),7.32−7.28(m,2H),7.23−7.21(m,1H),7.00−6.84(m,2H),5.37−5.18(m,1H),4.56(s,1H)、4.46−4.42(m,1H),4.08−3.88(m,3H),3.64−3.40(m,2H),3.16−3.13(m,2H),2.86−2.84(m,2H),2.23−2.08(m,2H),1.34−1.35(m,3H),0.90−0.83(m,2H),0.61−0.58(m,2H)。
実施例118
(S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)−(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸の合成
表題化合物を実施例26に記載されるように合成した。鏡像異性体を(S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)−(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.87分、m/z 625.2[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.49−7.06(m,9H),6.93−6.86(m,1H),4.44(s,1H),3.99−3.94(m,2H),3.81−3.73(m,1H),2.84−2.76(m,2H),2.03−1.95(m,1H),1.87−1.76(m,4H),1.48−1.38(m,2H),1.24−1.19(m,2H),0.90−0.82(m,2H),0.61−0.58(m,2H),0.52−0.30(m,4H)。
実施例119
(S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)−(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸の合成
表題化合物を実施例26に記載されるように合成した。鏡像異性体を(S)−2−シクロプロピル−2−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンズアミド)酢酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.98分、m/z 625.2[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47−7.20(m,9H),6.93−6.89(m,1H),4.44(s,1H),3.95−3.93(m,2H),3.85−3.81(m,1H),2.82−2.71(m,2H),2.03−1.95(m,1H),1.89−1.71(m,4H),1.48−1.33(m,2H),1.25−1.13(m,2H),0.91−0.80(m,2H),0.61−0.55(m,2H),0.51−0.31(m,4H)。
実施例120
(R)−2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−2−シクロプロピル酢酸の合成
表題化合物を実施例9に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法A:室温=7.78分、m/z 502.1[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.51(br s,1H),7.42−7.16(m,5H),5.374(s,2H),3.83−3.79(m,1H),2.05−2.01(m,1H),1.23−1.17(m,1H),0.98−0.93(m,2H),0.70−0.66(m,2H),0.54−0.36(m,4H)。
実施例121a及び実施例121b
(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸及び(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例39に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.45分、m/z 631.1[M+1];1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 7.71(s,1H),7.45(s,2H),6.87−6.68(m,2H),4.77−4.75(m,1H),3.88−3.82(m,3H),3.57−3.41(m,2H),3.00(s,2H),2.32−2.26(m,2H),2.05−1.94(m,3H),1.79−1.36(m,6H),1.13(d,J= 6.8Hz,3H),0.87−0.81(m,2H),0.57−0.56(m,2H)、第2の溶出画分を(2S,3S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.47分、m/z 631.1[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.71(s,1H),7.45(s,2H),6.86−6.74(m,2H),4.78−4.75(m,1H),3.88−3.83(m,3H),3.57−3.42(m,2H),3.00(m,2H),2.33−2.27(m,2H),2.07−1.94(m,3H),1.79−1.36(m,6H),1.13(d,J= 6.8Hz,3H),0.87−0.81(m,2H),0.57−0.56(m,2H)。
実施例122
(5−シクロプロピル−4−((3−(3,5−ジクロロフェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの合成
ステップ1. tert−ブチル(5−シクロプロピル−4−((3−(3,5−ジクロロフェノキシ)アゼチジン− 1−イル)メチル)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((3−(3,5−ジクロロフェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色発泡体として表題化合物(0.24g、45%)を得た:MS(ES+)m/z 563.0、564.9(M+1)。
ステップ2. (5−シクロプロピル−4−((3−(3,5−ジクロロフェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボキシレートをtert−ブチル(5−シクロプロピル−4−((3−(3,5−ジクロロフェノキシ)アゼチジン− 1−イル)メチル)−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.67(br s,1H),11.06(br s,1H),7.38−7.26(m,1H),7.26−7.21(m,1H),7.03−6.88(m,3H),5.16(br s,1H),4.76−4.54(m,4H),4.38−4.15(m,3H),3.56−3.46(m,1H),3.32−3.17(m,1H),2.29−2.13(m,1H),2.09−1.98(m,1H),1.94−1.73(m,3H),1.01−0.87(m,2H),0.70−0.53(m,2H);MS(ES +)m/z 509.1、507.1(M +1)
実施例123a及び実施例123b
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸及び(S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例39に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.40分、m/z 617.0[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.71(s,1H),7.42(s,2H),6.88−6.76(m,2H),4.77−4.75(m,1H),4.32(m,1H),3.88−3.83(m,2H),3.51−3.48(m,1H),3.01−2.97(m,2H),2.33−2.30(m,2H),2.08−1.97(m,3H),1.89−1.76(m,6H),1.37−1.34(m,2H),0.82−0.79(m,2H),0.60−0.51(m,2H)、及び第2の溶出画分を(S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.40分、m/z 617.0[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.71(s,1H),7.45(s,2H),6.88−6.72(m,2H),4.83−4.71(m,1H),4.34−3.83(m,3H),3.51−3.47(m,1H),3.01−2.99(m,2H),2.33−1.68(m,11H),1.37−1.35(m,2H),0.87−0.81(m,2H),0.59−0.54(m,2H)。
実施例124
(S)−5−(4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸の合成
ステップ1. 4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
無水アセトニトリル(12.30mL)中の4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(1.84mmol)の溶液に、塩化オキサリル(2.40mL、27.6mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.020mL)を添加した。反応混合物を周囲温度で1.5時間撹拌し、次いで真空内で乾燥するまで蒸発した。結果として生じた残渣をさらなる精製または特性評価することなく使用した。
ステップ2. (S)−5−(4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸の調製
アセトニトリル(5.0mL)中の4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド(1.84mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.64mL、3.68mmol)を添加し、続いて、(S)−6−カルボキシ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−5−イウムトリフルオロアセテート(0.21g、0.83mmol)をアセトニトリル(1.0mL)中に溶解した。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌し、次いで水性塩酸(1mol/L、10mL)で希釈した。酢酸エチル(3×75mL)で抽出後、プールした有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残渣を分取HPLC(0.1 % ギ酸でアセトニトリル及び水)によって精製して、無色固体として(S)−5−(4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸(0.11g、収率21%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.84(d,J=8.1Hz,1H),7.66(s,1H),7.52(d,J=7.2Hz,1H),6.79(d,J=7.5Hz,1H),6.25(d,J=11.4Hz,1H),4.64(t,J=7.5Hz,1H),4.16−3.99(m,3H),3.84−3.75(m,1H),3.54(d,J=10.2Hz,1H),3.34−3.22(m,1H),3.07−2.90(m,2H),2.82−2.65(m,2H),2.24−1.84(m,7H),0.80(d,J=8.4Hz,2H),0.61−0.42(m,6H);注釈:COOHプロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 627.1(M+1)。
実施例125
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例26に記載されるように合成した。ジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:キラルHPLC(カラム:OJ−H、4.6×250mm、5μm;移動相:A:超臨界CO2、B:メタノール(0.5%NH4OH),A:B=70:30;流速:2.1mL/分;カラム温度:41.4℃;室温=5.24分);LCMS(ESI)方法A:室温=6.77分、m/z 643.2[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.46−7.22(m,8H),6.93−6.81(m,2H),5.41−5.18(m,1H),4.47−4.03(m,2H),3.94−3.87(m,2H),3.78−3.54(m,1H),3.46−3.41(m,2H),2.82−2.77(m,2H),2.23−2.17(m,1H),2.01−1.93(m,3H),1.81−1.72(m,3H),1.48−1.37(m,2H),0.89−0.79(m,2H),0.70−0.61(m,2H)。
実施例126a及び実施例126b
(2S,4R)−1−(4−((4−シアノ−1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸及び(2S,4R)−1−(4−((4−シアノ−1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例39に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(2S,4R)−1−(4−((4−シアノ−1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.00分、m/z 606.2 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.49(s,1H),7.40(s,2H),6.96− 6.80(m,2H),4.17(m,4H),3.64(m,4H),3.04(m,2H),2.16(m,7H),1.27(m,5H),0.75(m,3H)、及び第2の溶出画分を(2S,4R)−1−(4−((4−シアノ−1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法A:室温=6.05分、m/z 606.2[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.49(s,1H),7.40(s,2H),6.97− 6.81(m,2H),4.17(m,4H),3.64(m,4H),3.04(m,2H),2.16(m,7H),1.27(m,5H),0.75(m,3H)。
実施例127
(2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル 4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾエートの調製
実施例128のステップ1に記載の手順に従い、3−クロロ−4−フルオロベンジル 4−メチルベンゼンスルホネートを2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)− ベンジルメタンスルホネートと置き換えるために必要とされる変形を施して、黄色油として表題化合物(2.74g、収率54%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.67−7.60(m,2H),7.55−7.45(m,1H),7.40(d,J=8.3Hz,1H),6.50(d,J=12.4Hz,1H),3.99(d,J=18.0Hz,2H),3.68(s,2H),2.85−2.71(m,2H),2.52(t,J=10.6Hz,2H),2.10−1.90(m,4H),1.91−1.75(m,1H),1.55(s,9H),0.95−0.85(m,2H),0.67−0.59(m,2H);MS(ES+)m/z 559.8、562.2(M+1)。
ステップ3. 4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン−カルボキシレートをtert−ブチル 4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、得られた表題化合物をさらなる精製することなく使用した。
ステップ4. メチル(2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸及び4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、黄色油として表題化合物(0.29g、収率38%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.70−7.60(m,2H),7.55−7.40(m,2H),7.01(d,J=7.8Hz,1H),6.52(d,J=11.7Hz,1H),5.20(d,J=51.9Hz,1H),4.80(t,J=8.6Hz,1H),3.98(d,J=18.0Hz,2H),3.75(s,3H),3.72−3.59(m,4H),2.82−2.46(m,6H),2.30 −2.12(m,1H),2.00−1.69(m,3H),0.90 − 0.85(m,2H),0.64−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 633.3、635.2(M+1)。
ステップ5. (2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例230のステップ2に記載の手順に従い、メチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(4−((1−(2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.11g、収率39%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.90(d,J=7.8Hz,1H),7.73(s,1H),7.62(d,J=7.8Hz,1H),6.91(d,J=7.8Hz,1H),6.40(d,J=11.4Hz,1H),5.19(d,J=52.2Hz,1H),4.86−4.70(m,1H),4.55(s,2H),4.00(六重項,J=9.9Hz,2H),3.77−3.65(m,5H),3.20(t,J=10.2Hz,2H),2.75−2.55(m,1H),2.52−2.16(m,4H),1.95−1.80(m,1H),0.84(d,J=8.4Hz,2H),0.51(s,2H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 619.1(M+1)。
実施例128
(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル 4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾエートの調製
N,N−ジメチルホルムアミド(4.5mL)中の3−クロロ−4−フルオロベンジル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.46g、1.46mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.47g、3.37mmol)及び4−((4−カルボキシ−2−シクロプロピル−5−フルオロフェノキシ)メチル)−4−フルオロピペリジン−1−イウムクロリド(0.43g、1.12mmol)を添加した。反応混合物を70℃で2時間撹拌し、次いでブライン(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.35g、収率47%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.42−7.34(m,2H),7.21−7.12(m,1H),7.06(t,J=8.6Hz,1H),6.49(d,J=12.4Hz,1H),3.97(d,J=18.1Hz,2H),3.47(s,2H),2.80−2.65(m,2H),2.37(t,J=10.7Hz,2H),2.05−1.90(m,4H),1.85−1.72(m,1H),1.55(s,9H),0.94−0.82(m,2H),0.68−0.57(m,2H);MS(ES+)m/z 554.3、556.3(M + 45)。
ステップ2. 4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)シクロプロパン−カルボキシレートをtert−ブチル 4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、得られた表題化合物をさらなる精製することなく使用した。
ステップ3. メチル(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(2S,4R)−4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)ピロリジン−1−イウムクロリドと置き換えるために重要でない変形を施して、黄色油として表題化合物(0.29g、収率73%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.42(dd,J=7.2、1.9Hz,1H),7.24−7.17(m,1H),7.13−7.01(m,2H),6.55(d,J=11.7Hz,1H),5.24(d,J=52.2Hz,1H),4.93−4.77(m,1H),4.00(d,J=18.1Hz,2H),3.80(m,3H),3.79−3.62(m,2H),3.51(s,2H),3.47−3.38(m,1H),2.80−2.65(m,3H),2.41(t,J=10.8Hz,2H),2.31−2.15(m,1H),2.08−1.85(m,4H),0.97−0.85(m,2H),0.69−0.60(m,2H);MS(ES+)m/z 583.2、585.3(M+1)。
ステップ4. (2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例230のステップ2に記載の手順に従い、メチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.044g、収率15%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.52(d,J=4.8Hz,1H),7.42−7.32(m,1H),7.18(t,J=8.7Hz,1H),6.87(d,J=7.8Hz,1H),6.34(d,J=11.4Hz,1H),5.18(d,J=51.9Hz,1H),4.72(t,J=8.7、1H),4.22(q,J=13.2Hz,2H),4.10−3.87(m,2H),3.81−3.43(m,4H),3.13−2.85(m,2H),2.76−2.55(m,1H),2.50−2.10(m,5H),1.92−1.78(m,1H),0.82(d,J=8.2Hz,2H),0.49(br s,2H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 569.2、571.2(M+1)。
実施例129
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法A:室温=5.96分、m/z 599.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.48(s,1H),7.38(s,2H),6.98−9.73(m,2H),5.42−5.20(m,1H),4.50−3.42(m,6H),2.78−2.58(m,3H),2.27−1.73(m,8H),1.30(d,J=6.4Hz,3H),0.89−0.87(m,2H),0.64−0.59(m,2H)。
実施例130
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法C:室温=5.57分、m/z 611.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.49(s,1H),7.38−7.37(m,2H),6.91−6.71(m,2H),5.42−5.20(m,1H),4.50−4.16(m,1H),3.92−3.81(m,2H),3.78−3.62(m,4H),3.51−3.42(m,2H),3.21(s,3H),2.98−2.94(m,1H),2.80−2.76(m,1H),2.26−1.90(m,4H),1.80−1.64(m,3H),1.40−1.23(m,2H),0.89−0.81(m,2H),0.61−0.52(m,2H)。
実施例131
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法C:室温=5.54分、m/z 611.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.49(s,1H),7.38−7.37(m,2H),6.91−6.71(m,2H),5.40−5.20(m,1H),4.49−4.13(m,1H),3.90−3.81(m,2H),3.78−3.60(m,4H),3.50−3.43(m,2H),3.21(s,3H),2.98−2.94(m,1H),2.80−2.76(m,1H),2.24−1.90(m,4H),1.80−1.67(m,3H),1.40−1.20(m,2H),0.90−0.81(m,2H),0.61−0.52(m,2H)。
実施例132
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸及び(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てられた:LCMS(ESI)方法C:室温=6.29分、m/z 595.2 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.46(s,1H),7.37(s,2H),6.94−6.85(m,2H),5.35−5.22(m,1H),4.51−4.46(m,1H),3.80−3.74(m,3H),3.59−3.46(m,2H),2.60−2.57(m,2H),2.50−2.25(m,4H),2.01−1.99(m,1H),1.67−1.64(m,2H),1.43−1.38(m,2H),1.29−1.27(m,3H),1.08(s,3H),0.90−0.86(m,2H),0.62−0.56(m,2H)、及び第2の溶出画分を(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てられた:LCMS(ESI)方法C:室温=6.29分、m/z 595.1 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47(s,1H),7.37(s,2H),6.94−6.85(m,2H),5.35−5.22(m,1H),4.51−4.46(m,1H),3.80−3.74(m,3H),3.59−3.46(m,2H),2.60−2.57(m,2H),2.46−2.25(m,4H),2.01−1.99(m,1H),1.67−1.63(m,2H),1.43−1.38(m,2H),1.29−1.26(m,3H),1.02(s,3H),0.90−0.86(m,2H),0.62−0.56(m,2H)。
実施例133
(S)−3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−オキソオキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−オキソオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
無水ジクロロメタン(10mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.25g、0.7mmol)の撹拌溶液に、無水ジメチルホルムアミド(0.1mL、1.3mmol)及び塩化オキサリル(0.18mL、2.1mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、真空内で濃縮して、粗4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドを得、これをその後のステップで直接使用した。無水テトラヒドロフラン(10mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの撹拌溶液に、(S)−2−オキソオキサゾリジン−4−カルボン酸(0.11g、0.9mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(0.5mL、3.6mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、酢酸エチル(50mL)を添加した。混合物を塩酸(1M、2×40mL)及びブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%〜30%の酢酸エチル+0.2%のギ酸)によって精製して、無色固体として(S)−3−(4−(アダマンタン− 1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−オキソオキサゾリジン−4−カルボン酸(0.055g、17%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.79(s,1H),7.32(d,J=8.5Hz,1H),6.87(d,J=13.2Hz,1H),3.63(s,2H),3.33(s,2H),2.06−1.99(m,4H),1.75−1.66(m,13H),0.94−0.88(m,2H),0.62−0.56(m,2H);19F NMR(282MHz,DMSO−d6)δ −109.3(s,1F);MS(ES −)m/z 412.3(M −45)。
実施例134
(S)−1−(4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル4−ブロモ−5−メチルチオフェン−2−カルボキシレートの調製
酢酸(100mL)中のメチル5−メチルチオフェン−2−カルボキシレート(9.8g、62.8mmol)の溶液に、酢酸(50mL)中の塩化第二鉄(2.0g、12.4mmol)及び臭素(3.1mL、75mmol)を0℃で添加し、それを室温で5時間撹拌した。反応混合物を亜ジチオン酸ナトリウム(5.00g、28.7mmol)で反応停止させ、濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解し、ブライン(50 × 2mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(石油エーテルで溶出する)によって精製して、黄色固体としてメチル4−ブロモ−5−メチルチオフェン−2−カルボキシレート(10.7g、72%)を得た:LCMS(ESI)m/z 235.0、237.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.69(s,1H),3.82(s,3H),2.43(s,3H)。
ステップ2. メチル4−ブロモ−5−(ブロモメチル)チオフェン−2−カルボキシレートの調製
四塩化炭素(200mL)中のメチル4−ブロモ−5−メチルチオフェン−2−カルボキシレート(10.7g、45.9mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(9.7g、55.1mmol)及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(0.38g、2.30mmol)を添加した。反応混合物を16時間還流し、濃縮し、石油エーテルで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、白色固体としてメチル4−ブロモ−5−(ブロモメチル)チオフェン−2−カルボキシレート(6.1g、43%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.79(s,1H),4.92(s,2H),3.84(s,3H)。
ステップ3. メチル4−ブロモ−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボキシレートの調製
DMF(200mL)中のメチル4−ブロモ−5−(ブロモメチル)チオフェン−2−カルボキシレート(6.1g、19.6mmol)及び3,5−ジクロロフェノール(3.2g、19.6mmol)及び炭酸カリウム(8.3g、60.0mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、酢酸エチル(100× 3mL)で希釈し、ブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色固体としてメチル4−ブロモ−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボキシレート(7g、90%)を得た:LCMS(ESI)m/z 395.1、397.1 [M+1]。
ステップ4. メチル4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボキシレートの調製
アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)中のメチル4−ブロモ−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボキシレート(100mg、0.25mmol)、シクロプロピルボロン酸(64mg、0.75mmol)、リン酸カリウム(265mg、1.25mmol)、及び(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(29mg、0.04mmol)の混合物を、窒素下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(石油エーテル中の2〜20% 酢酸エチルで溶出する)によって精製して、淡黄色油として標的化合物(60mg、66%)を得た:LCMS(ESI)m/z 357.0[M+1]。
ステップ5. 4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボン酸の調製
THF(10mL)及び水(4mL)中のメチル4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボキシレート(60mg、0.17mmol)と水酸化リチウム(20mg、0.84mmol)の混合物を、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を水性HCl(1N、20ml)で反応停止させ、酢酸エチル(20mL × 3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色固体として標的化合物(50mg、87%)を得た:LCMS(ESI)m/z 341.0[M−1]。
ステップ6. (S)−メチル1−(4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボニル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(10mL)中の4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボン酸(50mg、0.14mmol)、(S)−メチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩塩(36mg、0.22mmol)、1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(54mg、0.28mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(51mg、0.42mmol)の溶液を、室温で16時間撹拌した。反応混合物をHCl(1N、20mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(10mL× 3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色油として標的化合物(35mg、53%)を得た:LCMS(ESI)m/z 454.0[M+1]。
ステップ7. (S)−1−(4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)チオフェン−2−カルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
THF(10mL)及び水(4mL)中の(S)−メチル1−(4−シクロプロピル−5−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)−チオフェン−2− カルボニル)ピロリジン−2−カルボキシレート(35mg、0.08mmol)及び水酸化リチウム(10mg、0.4mmol)の混合物を50℃で16時間撹拌した。反応物を水性HCl(1N、20mL)で反応停止させ、酢酸エチル(20mL× 3)で抽出し、濃縮した。残渣を分取HPLC(5% HCOOH中の0〜35% アセトニトリル)によって精製して、無色固体として表題化合物(15mg、44%)を得た:LCMS(ESI)m/z 440.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.18(m,3H),7.05(m,1H),5.51−3.45(m,2H),4.36−4.35(m,1H),3.80−3.76(m,1H),3.50−3.45(m,1H),2.11−1.75(m,5H),0.95−0.88(m,2H),0.74−0.64(m,2H)。
実施例135
(S)−1−(4−(((S)−1−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルピロリジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法A:室温=5.51分、m/z 570.2 [M+1];1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 6.91(d,J=8.0Hz,1H),6.79−6.64(m,3H),4.42−4.39(m,1H),3.90−3.87(m,2H),3.64−3.53(m,4H),3.41−3.24(m,2H),2.28−2.14(m,2H),2.00−1.78(m,5H),1.27(s,3H),0.84−0.69(m,2H),0.52−0.49(m,2H)。
実施例136
(S)−1−(4−(((R)−1−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルピロリジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法A:室温=5.49分、m/z 570.2 [M+1];1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 6.91(d,J=8.0Hz,1H),6.77−6.64(m,3H),4.44−4.41(m,1H),3.90−3.87(m,2H),3.64−3.50(m,4H),3.41−3.24(m,2H),2.29−2.13(m,2H),2.00−1.78(m,5H),1.27(s,3H),0.83−0.69(m,2H),0.54−0.47(m,2H)。
実施例137a及び実施例137b
(4−(((R)−1−(3−クロロ−5−フルオロベンジル)−3−メチルピロリジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリン及び(S)−1−(4−(((S)−1−(3−クロロ−5−フルオロベンジル)−3−メチルピロリジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例39に記載されるように合成した:実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いてジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した:表題化合物の第1の溶出画分を任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法C:室温=4.86分、m/z 533.0 [M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.30−7.14(m,3H),6.94−6.72(m,2H),4.36−4.10(m,1H),3.91−3.78(m,2H),3.65−3.61(m,2H),3.58−3.52(m,1H),2.69−2.52(m,4H),2.27−2.22(m,2H),1.99−1.79(m,5H),1.60−1.54(m,1H),1.21(s,3H),0.85−0.81(m,2H),0.60−0.54(m,2H)、及び表題化合物の第2の溶出画分を任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法C:室温=4.90分、m/z 533.0 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.30−7.14(m,3H),6.94−6.72(m,2H),4.36−4.10(m,1H),3.91−3.78(m,2H),3.65−3.60(m,2H),3.57−3.52(m,1H),2.69−2.52(m,4H),2.28−2.22(m,2H),2.00−1.79(m,5H),1.60−1.55(m,1H),1.19(s,3H),0.87−0.81(m,2H),0.60−0.53(m,2H)。
実施例138a及び実施例138b
(4S,5R)−3−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロ−エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸及び(4S,5R)−3−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロ−エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例225に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。表題化合物の第1の溶出画分を任意に割り当てた:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.41(s,1H),7.03 − 6.70(m,2H),3.83(dt,J=11.6、8.3Hz,2H),3.57(d,J=10.1Hz,2H),2.22(s,2H),2.03(d,J=32.3Hz,4H),1.83(s,2H),1.79−1.60(m,10H),0.89(dd,J=8.7、2.2Hz,2H),0.57(d,J=35.8Hz,2H);MS(ES+)m/z 454.2(M+1)、及び表題化合物の第2の溶出画分を任意に割り当てた:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.71(t,J=1.9Hz,1H),7.45(d,J=1.9Hz,2H),6.86(dt,J=22.1、10.6Hz,2H),4.88−4.71(m,3H),4.25−3.99(m,2H),3.94−3.81(m,2H),3.01(t,J=9.7Hz,2H),2.36−2.25(m,1H),2.12−1.94(m,2H),1.75(t,J=17.7Hz,3H),1.47−1.22(m,6H),0.87(d,J=8.5Hz,2H),0.66−0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 633.2(M)。
実施例139a及び実施例139b
(S)−1−(4−(((S)−1−ベンズヒドリルピロリジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸及び(4−(((R)−1−ベンズヒドリルピロリジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−プロリンの合成
この化合物を実施例28に記載されるように合成した:実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いてジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。第1の溶出画分を(S)−1−(4−(((S)−1− ベンズヒドリルピロリジン−3−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法C:室温=5.04分、m/z 543.2 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.46−7.45(m,4H),7.29−7.24(m,4H),7.18−7.14(m,2H),6.93−6.71(m,2H),4.35−4.32(m,1H),4.25(s,1H),4.01−3.94(m、2 H),3.53−3.49(m,2H),2.61−2.50(m,2H),2.46−2.36(m,3H),2.25−2.14(m,1H),1.98−1.79(m,5H),1.63−1.57(m,1H),0.81−0.72(m,2H),0.55−0.48(m,2H)、及び第2の溶出画分を表題化合物として任意に割り当てた:LCMS(ESI)方法C:室温=5.03分、m/z 543.1[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.5(brs,1H),7.47−7.18(m,10H),6.94−6.68(m,2H),4.36−4.33(m,4H),3.55−3.35(m,2H),2.73−2.53(m,2H),2.50−2.36(m,3H),2.27−2.23(m,1H),1.95−1.79(m,5H),1.61(brs,1H),0.80−0.72(m,2H),0.56−0.48(m,2H)。
実施例140a及び実施例140b
(2S,4R)−1−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロ−エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸及び(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
表題化合物を実施例92に記載されるように合成した。実施例113に記載されるようにキラルHPLC条件を用いたジアステレオマーの混合物から、鏡像異性体をキラルSFCで分離した。表題化合物の第1の溶出画分を任意に割り当てた:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.71(q,J=1.9Hz,1H),7.45(d,J=1.8Hz,2H),6.89(d,J=12.2Hz,1H),6.86−6.71(m,1H),5.43−5.14(m,1H),4.77(q,J=9.7Hz,1H),4.47(dd,J=9.3、8.2Hz,1H),4.00−3.80(m,2H),3.09−2.92(m,2H),2.38−1.89(m,4H),1.86−1.62(m,3H),1.46−1.28(m,2H),0.93−0.78(m,2H),0.66−0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 635.2(M)、及び第2の溶出画分をタイル化合物として任意に割り当てた:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.71(t,J=1.9Hz,1H),7.45(d,J=1.9Hz,2H),6.89(d,J=12.1Hz,1H),6.83(d,J=7.7Hz,1H),5.31(dd,J=53.0、27.1Hz,1H),4.76(q,J=9.3Hz,1H),4.48(t,J=8.8Hz,1H),3.95−3.81(m,2H),3.81−3.43(m,2H),3.11−2.92(m,3H),2.39−1.92(m,4H),1.86−1.65(m,3H),1.48−1.28(m,2H),0.92−0.77(m,2H),0.66−0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 635.2(M)。
実施例141
(S)−1−(4−(1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−イルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
この化合物を実施例28に記載されるように合成した:LCMS(ESI)方法A:室温=5.06分、m/z 515.2 [M+1];1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.5(br s,1H),7.46−7.44(m,4H),7.31−7.27(m,4H),7.21−7.17(m,2H),6.79−6.59(m,2H),4.94−4.89(m,1H),4.54(s,1H),4.34−4.07(m,1H),3.71−3.49(m,3H),3.27−3.23(m,1H),3.01−2.99(m,2H),2.26−2.21(m,1H),2.09−2.03(m,1H),1.91−1.78(m,3H),0.94−0.88(m,2H),0.64−0.56(m,2H)。
実施例142a及び実施例142b
(4R,5S)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−チアゾリジン−4−カルボン酸及び(4S,5S)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−チアゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,3R)−2−(ベンゼンカルボノチオイルアミノ)−3−ヒドロキシ−ブタノエートの調製
トリエチルアミン(4.1mL、29mmol)をピリジン(10mL)中のメチル(2S,3R)−2−アミノ−3−ヒドロキシ− ブタノエート(1.4g、11mmol)の混合物に添加した。混合物を5分間撹拌し、次いで2−(ベンゾチオイルチオ)酢酸(2.4g、11mmol)を添加した。反応物を室温で4時間撹拌し、次いでジクロロメタン(30mL)で希釈し、1N 塩酸(2×30mL)及び重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×30mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色固体として表題化合物(2.38 g(89%)を得た:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.20(d,J=8.6Hz,1H),7.89−7.78(m,2H),7.56−7.46(m,1H),7.47−7.38(m,2H),5.50(dd,J=8.6、2.3Hz,1H),4.57(qd,J=6.5、2.3Hz,1H),3.83(s,3H),1.35(d,J=6.5Hz,3H);MS(ES+)m/z 253.9(M)。
ステップ2. メチル(4R,5S)−5−メチル−2−フェニル−4,5−ジヒドロチアゾール−4−カルボキシレートの調製
Xtalfluor−E(R)(913.2mg、3.95mmol)をジクロロメタン(20mL)中のメチル(2S,3R)−2−(ベンゼンカルボノチオイルアミノ)−3−ヒドロキシ−ブタノエート(500mg、1.97mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘプタン勾配)によって精製して、黄色固体として表題化合物(240mg、52%)を得た:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.95−7.81(m,2H),7.54−7.45(m,1H),7.45−7.37(m,2H),5.14(d,J=7.6Hz,1H),4.23(dq,J=7.7、7.0Hz,1H),3.85(s,3H),1.29(d,J=7.0Hz,3H);MS(ES+)m/z 236.0(M+1)。
ステップ3. (3S)−2−アミノ−3−スルファニル−ブタン酸塩酸塩の調製
メチル(4R,5S)−5−メチル−2−フェニル−4,5−ジヒドロチアゾール−4−カルボキシレート(240mg、1.02mmol)を1N 塩酸(5mL)中で100℃で16時間撹拌した。次いで反応物を冷却し、エチルエーテル(2×20mL)で抽出した。水相を濃縮して、白色固体として175mg(99%)の(3S)−2−アミノ−3−スルファニル−ブタン酸塩酸塩を得た。この化合物を精製することなく次のステップで使用した。
ステップ4. (5S)−5−メチルチアゾリジン−4−カルボン酸の調製
1,3,5−トリオキサン(275mg、3.06mmol)を、トルエン(3mL)中のメチル(3S)−2−アミノ−3−スルファニル− ブタン酸塩酸塩(175mg、1.02mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、2.04mmolの混合物を添加した。混合物をほぼ透明な溶液(4時間)に変化するまで65℃で撹拌した。混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣をジクロロメタン(15mL)中に取り込んだ。有機相を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、無色油として(5S)−5−メチルチアゾリジン−4−カルボン酸を含有する化合物の混合物を得た。混合物を精製することなく次のステップを行った。
ステップ5. (4R,5S)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−チアゾリジン−4−カルボン酸及び(4S,5S)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル− チアゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例046のステップ1に記載の手順に従い、(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸を(5S)−5−メチルチアゾリジン−4−カルボン酸及び残渣と置き換えるために重要でない変形を施して、ジアステレオマーの混合物をキラルSFCで分離し、第1の化合物は無色固体として(4R,5S)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−チアゾリジン−4−カルボン酸を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.93−6.72(m,2H),4.79(dd,J=31.8、8.2Hz,1H),4.60(dd,J=9.4、3.5Hz,1H),3.83(dt,J=55.7、6.9Hz,1H),3.59(d,J=13.0Hz,2H),2.06−1.95(m,4H),1.69(d,J=20.4Hz,11H),1.32(d,J=6.9Hz,1H),1.23(d,J=6.8Hz,1H),0.94−0.81(m,2H),0.68−0.56(m,2H);MS(ES+)m/z 474.2(M+1)、及び第2の化合物は無色固体として(4S,5S)−3−[4−(1− アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−チアゾリジン−4−カルボン酸を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.95−6.77(m,2H),4.94(d,J=9.3Hz,1H),4.59−4.39(m,1H),4.35(d,J=9.4Hz,1H),3.84−3.70(m,1H),3.60(d,J=12.4Hz,2H),2.07−1.93(m,4H),1.78−1.59(m、11H),1.41(d,J=6.7Hz,1H),1.26(d,J=6.8Hz,2H),0.95−0.82(m,2H),0.66−0.49(m,2H);MS(ES+)m/z 474.2(M+1)。
実施例143
(4R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]− 1,1−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸の合成
3−クロロペロキシ安息香酸(42.9mg 0.17mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の(4R)−3−[4−(1− アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]チアゾリジン−4−カルボン酸(80mg、0.17mmol)の溶液に添加した。混合物を周囲温度で48時間撹拌した。次いで混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(11.3mg、13%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.90(t,J=9.9Hz,2H),5.29(s,1H),4.69(d,J=12.1Hz,2H),4.49(d,J=12.1Hz,2H),3.86(q,J=15.3、13.6Hz,2H),3.62(dp、J = 7.2、2.7Hz,4H),2.58−2.50(m,1H),2.10−1.96(m,6H),1.78−1.62(m,6H),0.95−0.86(m,2H),0.62(s,2H);MS(ES+)m/z 491.2(M+1)。
実施例144
(2S,4S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−シアノ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−シアノピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩をメチル(2S,4S)−4−シアノピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.37−7.32(m,3H),6.89(d,J=7.8Hz,1H),6.32(d,J=11.8Hz,1H),5.28(s,0.5H),5.11(s,0.5H),4.74(t,J=8.2Hz,1H),4.10(dd,J=13.6、6.6Hz,1H),3.90−3.52(m、6.5H),3.32−3.21(m、1.5H),2.76−2.62(m,1H),2.45−2.18(m,3H),1.98−1.78(m,4H),1.73 −1.60(m,4H),0.84−0.74(m,2H),0.58−0.45(m,2H);MS(ES+)m/z 582.0、581.0(M+1)。
ステップ2. (2S,4S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−シアノ−ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−シアノピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.94−6.76(m,3H),4.46(q,J=8.3Hz,1H),3.72(dd,J=10.4、7.4Hz,1H),3.67−3.46(m,5H),3.43(p、J = 8.0Hz,1H),2.75(dt,J=12.5、7.9Hz,1H),2.24−1.97(m,4H),1.78−1.63(m,6H),0.89(ddd,J=11.0、8.2、4.0Hz,2H),0.67−0.53(m,3H);MS(ES+)m/z 467.2(M+1)。
実施例145
(2S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドの調製
塩化チオニル(0.73mL、10.0mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸(860mg、2.50mmol)の懸濁液に添加した。0.5mLのDMFを添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで溶液を濃縮して、無色固体として表題化合物(900mg、99.3%)を得、これを精製することなく次のステップのために使用した。
ステップ2. (2S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸の調製
(2S)−1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸(155mg、0.41mmol)の溶液をDMF(1mL)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.36mL、2.08mmol)と共に40℃で12時間撹拌した。次いで、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド(50mg、0.14mmol)を添加し、混合物を40℃で10分間撹拌した。溶媒を濃縮し、逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(4.4mg、7%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.95−6.76(m,2H),4.73−4.62(m,1H),3.90− 3.70(m,2H),3.60(d,J=12.0Hz,2H),2.98−2.82(m,1H),2.10−1.94(m,4H),1.79−1.58(m、11H),0.89(t,J=9.4Hz,2H),0.67−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 478.2(M+1)。
実施例146
(1S,2S,4R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸の合成
ジクロロメタン(3mL)中に溶解した4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド(50mg、0.14mmol)をジクロロメタン(3mL)中の(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩(36.7mg、0.21mmol)及びトリエチルアミン(0.06mL、0.41mmol)の溶液に添加した。混合物を周囲温度で2時間撹拌し、溶媒を濃縮した。残渣を逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(25.9mg、50.2%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.87(d,J=12.0Hz,1H),6.83−6.64(m,1H),3.88(d,J=3.3Hz,2H),3.65−3.53(m,2H),2.59−2.51(m,1H),2.10−1.89(m,3H),1.77−1.43(m,12H),1.32 − 1.25(m,1H),0.95−0.81(m,2H),0.65 − 0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 468.2(M+1)。
実施例147
1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5,5−ジメチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を5,5−ジメチルピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.70(s,1H),6.76(d,J=11.8Hz,1H),6.62(d,J=7.8Hz,1H),4.01(d,J=8.2Hz,1H),3.56(s,2H),3.35(s,3H),2.54(s,6H),2.22 −2.13(m,1H),1.99(dq,J=7.1、4.3、3.6Hz,4H),1.86−1.63(m,8H),1.56(s,3H),1.43(s,3H),0.93−0.82(m,2H),0.55(tt,J=5.3、2.8Hz,2H):MS(ES+)m/z 470.2(M+1)。
実施例148
(2S,4S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,4S)−4−メチルピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.55(s,1H),6.90− 6.71(m,2H),4.32(dd,J=9.6、7.9Hz,1H),3.63− 3.53(m,2H),2.49−2.33(m,1H),2.26−1.95(m,4H),1.77−1.63(m,6H),1.54−1.37(m,1H),1.02(d,J=6.6Hz,1H),0.98−0.82(m,2H),0.66− 0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
実施例149
(2S,3S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,3S)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.64(s,1H),6.90− 6.75(m,2H),3.86(d,J=7.2Hz,1H),3.71−3.54(m,3H),3.49−3.31(m,2H),2.37−2.18(m,1H),2.01(ddddd,J=18.4、15.8、12.2、6.2、3.9Hz,4H),1.78−1.63(m,6H),1.52(dddd,J=20.8、16.7、11.9、7.4Hz,1H),1.15(d,J=6.7Hz,3H),1.05(d,J=6.8Hz,1H),0.98−0.81(m,2H),0.58(ddq,J=14.4、5.4、3.0、2.2Hz,2H);MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
実施例150
(2S,4R)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,4R)−4−メチルピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.86(d,J=12.0Hz,1H),6.83−6.78(m,1H),4.38(dd,J=8.8、3.5Hz,1H),3.60(s,2H),3.57(s,1H),3.44(dd,J=10.0、7.0Hz,1H),2.89(dd,J=10.1、7.8Hz,1H),2.09−1.94(m,6H),1.93−1.80(m,1H),1.76−1.59(m,12H),1.02(d,J=6.6Hz,1H),0.92(d,J=6.7Hz,3H),0.90−0.83(m,2H),0.58(ddt,J=15.2、5.3、2.8Hz,2H);MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
実施例151
(2R)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3,3−ジメチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(S)−3,3−ジメチルピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.86(d,J=12.1Hz,1H),6.84−6.81(m,1H),3.59(d,J=12.2Hz,3H),2.01(d,J=16.5Hz,4H),1.84−1.58(m、11H),1.16(s,2H),1.04(d,J=9.1Hz,3H),0.96(s,1H),0.89(ddt,J=9.6、7.6、4.9Hz,2H),0.67 − 0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 470.2(M+1)。
実施例152
(2S,5R)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,5R)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
実施例153
(2S,5S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
実施例154
(4R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]オキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(S)−オキサゾリジン−4−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 13.06(s,1H),6.89(d,J=13.6Hz,2H),4.80(s,1H),4.33(d,J=14.2Hz,1H),3.61(s,2H),2.10−1.95(m,4H),1.77−1.62(m,10H),0.90(dd,J=8.5、2.0Hz,2H),0.61(s,2H);MS(ES+)m/z 444.2(M+1)。
実施例155
(4R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5,5−ジメチル−チアゾリジン−4−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(R)−5,5−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.94−6.81(m,2H),4.91(d,J=9.6Hz,1H),4.66(d,J=9.7Hz,1H),4.48(d,J=9.5Hz,1H),4.41(s,1H),3.60(d,J=11.7Hz,2H),2.09−1.96(m,4H),1.77−1.63(m,8H),1.58(s,1H),1.43(d,J=3.3Hz,6H),1.34(s,1H),0.90(td,J=8.3、7.5、5.4Hz,2H),0.64(td,J=5.8、3.8Hz,1H),0.58(s,1H);MS(ES+)m/z 488.2(M+11)。
実施例156
(1R,3S,5R)−4−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸の合成
ステップ1. 5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドの調製
実施例145のステップ1に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸を4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、表題化合物を得、これをいかなるさらなる分析特性評価をすることなく次のステップで直接使用した。
ステップ2. (1R,3S,5R)−4−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸の調製
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドと、ならびに(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47(t,J=1.9Hz,1H),7.36(d,J=2.0Hz,2H),6.92−6.85(m,2H),4.22(dd,J=9.2、5.5Hz,1H),3.94−3.86(m,2H),3.56(q,J=6.7Hz,1H),3.15−3.06(m,1H),2.93(d,J=10.9Hz,1H),2.79(d,J=11.1Hz,1H),2.37−2.26(m,1H),2.16(dt,J=12.8、6.1Hz,1H),2.08−1.85(m,4H),1.83−1.65(m,4H),1.41−1.31(m,2H),1.30(d、3H),0.89(dd,J=8.3、2.2Hz,2H),0.73−0.53(m,4H);MS(ES+)m/z 575.2(M+1)。
実施例157
(2S,3S)−1−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドと、ならびに(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩をオキサゾリジン−4−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(4 00MHz,DMSO−d6)δ 12.57(s,1H),7.46(t,J=1.9Hz,1H),7.36(d,J=1.9Hz,2H),6.91−6.76(m,2H),3.87(dd,J=14.9、6.3Hz,3H),3.67−3.50(m,2H),2.93(d,J=10.8Hz,1H),2.78(d,J=11.1Hz,1H),2.27(dq,J=15.4、7.1、6.6Hz,1H),2.11−1.86(m,4H),1.83−1.70(m,4H),1.49(dq,J=11.8、8.4Hz,2H),1.42−1.25(m,5H),1.14(d,J=6.7Hz,2H),1.04(d,J=6.8Hz,1H),0.92 − 0.80(m,2H),0.63−0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 577.2(M+1)。
実施例158
(2S,4R)−1−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドと、ならびに(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47(t,J=1.8Hz,1H),7.36(d,J=1.9Hz,2H),6.96−6.71(m,2H),5.29(dd,J=53.3、18.4Hz,1H),4.47(t,J=9.2、8.1Hz,1H),3.97−3.61(m,4H),2.93(d,J=10.9Hz,1H),2.79(d,J=10.9Hz,1H),2.06−1.85(m,3H),1.85−1.66(m,3H),1.43−1.21(m,5H),1.02(t,J=7.2Hz,1H),0.92−0.80(m,2H),0.64−0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 581.2(M+1)。
実施例159
(4R)−3−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]チアゾリジン−4−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド、ならびに(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(R)−チアゾリジン−4−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47(t,J=2.0Hz,1H),7.36(d,J=2.0Hz,2H),6.91(d,J=12.3Hz,1H),6.84(s,2H),4.42(s,2H),3.89(s,3H),3.56(q,J=6.8Hz,2H),3.37(s,6H),3.27(s,2H),3.19(s,2H),2.94(d,J=11.0Hz,2H),2.79(d,J=11.1Hz,2H),2.55(dd,J=4.2、2.3Hz,3H),2.45(dt,J=3.7、1.9Hz,1H),2.03−1.87(m,4H),1.83−1.70(m,4H),1.29(d,J=6.7Hz,6H),0.86(d,J=8.4Hz,2H),0.60(s,2H);MS(ES+)m/z 581.2(M+1)。
実施例160
(2S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
(2S)−1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸(155mg、0.41mmol)の溶液をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.36mL、2.08mmol)と共に40℃で12時間撹拌した。この反応混合物に、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド(50mg、0.14mmol)を添加し、混合物を40℃で10分間撹拌した。溶媒を真空内で濃縮した。残渣を逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(4.4mg、7%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.95−6.76(m,2H),4.73−4.62(m,1H),3.90−3.70(m,2H),3.60(d,J=12.0Hz,2H),2.98−2.82(m,1H),2.10−1.94(m,4H),1.79−1.58(m、11H),0.89(t,J=9.4Hz,2H),0.67−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 478.2(M+1)。
実施例161
(2S,4S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例160に記載の手順に従い、(2S)−1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−2−カルボキシリックを(2S,4S)−1−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.88−6.77(m,2H),6.77−6.71(m,2H),4.26(dd,J=9.0、4.4Hz,1H),4.12(dq,J=14.1、4.7Hz,2H),3.83(d,J=9.1Hz,1H),3.65−3.53(m,5H),3.15(dd,J=10.5、3.9Hz,1H),2.28(td,J=8.7、4.5Hz,1H),2.22−2.13(m,1H),2.08−1.94(m,4H),0.94−0.79(m,4H),0.68−0.53(m,1H);MS(ES+)m/z 458.2(M+1)。
実施例162
(4S,5R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(4S,5R)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
1,3,5−トリオキサン(797mg、8.84mmol)を、トルエン(5mL)中のメチル(2S,3R)−2−アミノ−3−ヒドロキシ−ブタノエート塩酸塩(500mg、2.95mmol)及びトリエチルアミン(0.82mL、5.89mmolの混合物に添加した。混合物をほぼ透明な溶液(4時間)に変化するまで65℃で撹拌した。混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣をジクロロメタン(15mL)中に取り込んだ。有機相を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮して、無色油として表題化合物を得た。この残渣を精製及び分析的特性評価をすることなく次のステップで使用した。
ステップ2. メチル(4S,5R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
アセトニトリル(2mL)中に溶解した4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド(250mg、0.69mmol)の溶液を、水(2mL)中の1:1のアセトニトリル(2mL)と炭酸ナトリウム(15質量%)の混合物でメチル(4S,5R)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレート(50mg、0.34mmol)の溶液に滴加した。混合物を周囲温度で2時間撹拌し、溶媒を真空内で濃縮した。残渣をジクロロメタン(25mL)中で溶解し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮して、無色固体として表題化合物(115mg、71%)を得、これを精製することなく次のステップで使用した:MS(ES+)m/z 472.2(M+1)。
ステップ3. (4S,5R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(4S,5R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、残渣を逆相HPLCによって精製した後、無色固体として表題化合物(110mg、99%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.97−6.69(m,2H),4.81(s,1H),4.26−3.96(m,1H),3.59(d,J=17.2Hz,2H),1.99(s,3H),1.69(d,J=20.0Hz,10H),1.39(d,J=6.0Hz,1H),1.27(d,J=6.1Hz,1H),0.90(d,J=9.8Hz,2H),0.71−0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 458.2(M+1)。
実施例163
(4R,5S)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
実施例162のステップ2及びステップ3に記載の手順に従い、メチル(4S,5R)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートをメチル(4R,5S)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:MS(ES+)m/z 458.2(M+1)。
実施例164
(4S,5R)−3−[5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
実施例162のステップ2及びステップ3に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを5−シクロプロピル−4−[[1−[(1S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.47(t,J=1.9Hz,1H),7.36(d,J=2.0Hz,2H),6.97−6.77(m,2H),4.83(s,2H),4.10(dd,J=32.1、8.0Hz,2H),3.89(d,J=12.5Hz,2H),3.58(d,J=7.0Hz,1H),3.00−2.72(m,3H),2.10−1.88(m,3H),1.85−1.67(m,3H),1.35(dd,J=45.3、6.3Hz,10H),0.87(d,J=8.3Hz,2H),0.59(d,J=10.5Hz,2H);MS(ES+)m/z 479.2(M+1)。
実施例165
(4S,5R)−3−[5−シクロプロピル−4−[(3,5−ジクロロフェノキシ)メチル]−2−フルオロベンゾイル]−5−メチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
実施例162のステップ2及びステップ3に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを5−シクロプロピル−4−((3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイルクロリドと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.39(dd,J=30.9、10.5Hz,1H),7.25(dd,J=3.9、1.8Hz,2H),7.23−7.18(m,1H),7.05(dd,J=10.6、6.7Hz,1H),5.32(d,J=17.6Hz,2H),4.90−4.79(m,1H),4.21(dt,J=23.3、6.2Hz,1H),4.08(d,J=7.5Hz,1H),2.10−1.92(m,1H),1.42(d,J=6.0Hz,3H),1.31(d,J=6.1Hz,1H),0.93(ddd,J=10.4、8.3、1.9Hz,2H),0.75−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 468.1(M+1)。
実施例166
(4S,5R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−2,5−ジメチル−オキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
実施例162のステップ2及びステップ3に記載の手順に従い、メチル(4S,5R)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートを(4S,5R)−2,5−ジメチルオキサゾリジン−4−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.83(dd,J=17.0、10.2Hz,2H),5.55(d,J=6.9Hz,1H),4.52 −4.34(m,1H),3.59(s,2H),2.02(d,J=18.8Hz,4H),1.80−1.60(m、11H),1.50−1.04(m,6H),0.89(t,J=7.4Hz,2H),0.59(d,J=14.6Hz,2H):MS(ES+)m/z 472.2(M+1)。
実施例167
1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−2,3−ジヒドロピロール−5− カルボン酸の合成
ステップ1. メチル1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−2,3− ジヒドロピロール−5−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(10mL)中のメチル(2S)−ピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩(300mg、1.81mmol)の溶液に、0℃で(激しく撹拌して)、トリエチルアミン(0.55mL、3.98mmol)を添加し、続いて、少量でN−クロロスクシンイミド(266mg、1.99mmol)を添加した。溶液を周囲温度で15分間撹拌した。次いでピリジン(0.34mL、4.17mmol)をゆっくりと添加し、反応物を30分間撹拌した。混合物を−40℃まで冷却し、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド(1.45g、3.98mmol)をゆっくりと添加した。混合物を周囲温度まで加温し、48時間撹拌した。混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、1N 塩酸及び水性重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、ヘプタンの勾配中の勾配0〜80%の酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(215mg、26%)を得た:
MS(ES+)m/z 454.2(M+1)。
ステップ3. 1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−2,3−ジヒドロピロール−5−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル1−[4−(1− アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−2,3−ジヒドロピロール−5−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、残渣を逆相HPLCによって精製した後、無色固体として表題化合物(25.2mg、69%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.85(s,1H),6.93−6.75(m,2H),6.13−5.97(m,1H),5.87(ddq,J=30.0、6.4、2.2Hz,1H),5.14−4.77(m,1H),4.35−3.95(m,2H),3.66−3.55(m,2H),2.10−1.96(m,4H),1.78−1.63(m,12H),0.89(tdd,J=7.7、3.9、2.0Hz,2H),0.60(ddt,J=13.1、5.3、2.5Hz,2H);MS(ES+)m/z 440.2(M+1)。
実施例168a及び実施例168b
(2S,3S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−エチル−ピロリジン−2−カルボン酸及び(2R,3R)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−エチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 1−ベンジル 2−メチル4,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1,2−ジカルボキシレートの調製
ジクロロメタン(60mL)中のメチル(2S)−ピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩2.0g、12mmol)の溶液に、0℃で(激しく撹拌して)、トリエチルアミン(3.7mL、27mmol)を添加し、続いて、少量でN−クロロスクシンイミド(1.8g、13mmol)を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。次いでピリジン(2.2mL、28mmol)をゆっくりと添加し、反応物を30分間撹拌した。混合物を−40℃まで冷却し、クロロギ酸ベンジル(3.9mL、27mmol)をゆっくりと添加した。混合物を周囲温度まで加温し、48時間撹拌した。この混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、1N 塩酸及び水性重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をヘプタン中勾配0〜80%の酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色油として表題化合物(2.71g、86%)を得た:MS(ES+)m/z 262.2(M+1)。
ステップ2. 1−ベンジル2−メチル(2S)−3−ビニルピロリジン−1,2−ジカルボキシレートの調製
臭化銅(I)−ジメチルスルフィド(39.3mg、0.19mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)中の塩化ビニルマグネシウム(0.9mL、1.43mmol、テトラヒドロフラン中1.6M)の溶液に−40℃で添加した。この混合物を−40℃で3時間撹拌した。1.0Nのテトラヒドロフラン(5mL)中の1−ベンジル−5−メチル2,3−ジヒドロピロール−1,5−ジカルボキシレート(250mg、0.96mmol)の溶液を、混合物に−40℃で滴加した。反応物を5時間にわたって周囲温度まで加温した。反応物を飽和塩化アンモニウムの添加によって反応停止させ、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲル上で濃縮し、ヘプタン中の勾配0〜100%の酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色油として表題化合物を得た:MS(ES+)m/z 290.1(M+1)。
ステップ3. メチル(2S)−3−エチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
メタノール(5mL)中の1−ベンジル 2−メチル(2S)−3−ビニルピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(175mg、0.60mmol)、及び10% パラジウム炭素(64.36mg、0.06mmol)の混合物を、水素雰囲気下で一晩撹拌した。次いで、混合物をセライト上で濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、無色固体として表題化合物(45mg、47%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 3.69−3.54(m,3H),2.91−2.76(m,2H),2.00−1.79(m,1H),1.53(tt,J=13.3、7.4Hz,1H),1.39−1.21(m,2H),0.88(td,J=7.4、3.5Hz,3H)。
ステップ4. 調製メチル(2S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−エチルピロリジン−2−カルボキシレート
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中のメチル(2S)−3−エチルピロリジン−2−カルボキシレート(45mg、0.29mmol)の溶液を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸(99mg、0.29mmol)、HATU(131mg、0.34mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL、0.43mmol)の溶液に添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。次いで重炭酸ナトリウム飽和水溶液を添加し、水相をジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、無色油として表題化合物(135mg、97%)を得、これを精製することなく次のステップに持ち込んだ。
ステップ5. (2S,3S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−エチル−ピロリジン−2−カルボン酸及び(2R,3R)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−エチル−ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S)−1−(4−(((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−エチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、残渣をSFCキラル分離によって精製した後、無色固体として第1の表題化合物(15.9mg、12%)を得:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.94−6.75(m,2H),3.95(d,J=6.6Hz,1H),3.59(d,J=9.4Hz,2H),2.21−1.89(m,4H),1.80−1.58(m,8H),1.56−1.30(m,2H),1.05−0.76(m,4H),0.67−0.45(m,2H);MS(ES+)m/z 470.2(M+1)、無色固体として第2の化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.55(s,1H),6.90−6.76(m,2H),3.71−3.55(m,2H),2.18−1.92(m,6H),1.77−1.29(m,10H),1.23(d,J=5.1Hz,1H),0.99−0.81(m,5H),0.57(dtd,J=19.9、5.7、3.8Hz,2H);MS(ES+)m/z 470.2(M+1)。
実施例169
(2S,4R)−4−クロロ−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,4R)−4−クロロピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.026g、収率10%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.46(q,J=2.0Hz,1H),7.36(d,J=2.0Hz,3H),6.90(d,J=12.1Hz,1H),6.86 − 6.72(m,2H),6.68(s,1H),4.70(s,2H),4.52(t,J=8.4Hz,1H),3.93−3.73(m,5H),3.61−3.50(m,2H),3.39(d,J=12.6Hz,1H),2.93(d,J=11.1Hz,2H),2.78(d,J=10.9Hz,2H),2.50 −2.32(m,3H),2.07−1.86(m,5H),1.76(dd,J=20.4,13.0Hz,5H),1.39−1.21(m,9H),0.89−0.84(m,3H),0.61−0.56(m,3H);MS(ES−)m/z 613(M − 1)。
実施例170
合成(2S)−2−[[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル]アミノ]−2−シクロブチル−酢酸
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(S)−2−アミノ−2−シクロブチル酢酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.95(dd,J=7.8,5.1Hz,1H),7.16(d,J=8.5Hz,1H),6.87(d,J=13.2Hz,1H),4.31(t,J=8.0Hz,1H),3.63(s,2H),2.71(q,J=8.2Hz,1H),2.58−2.51(m,1H),2.45(p,J = 1.8Hz,1H),2.09−1.97(m,4H),1.96−1.62(m,17H),0.95−0.86(m,2H),0.65−0.56(m,2H);MS(ES+)m/z 456.4(M+1)。
実施例171
3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. (1S,2S,5R)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
リチウムジイソプロピルアミド(0.13mL、0.26mmol、テトラヒドロフラン中の2.0M溶液)の溶液を、テトラヒドロフラン(0.6mL)中のシス−3−tert−ブトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−4−カルボン酸(30mg、0.12mmol)の溶液に−40℃で滴加した。5分後、反応物を室温まで加温し、1.5時間撹拌した。反応物を10% 水性HCl(1mL)で反応停止させ、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。ジアステレオマーの粗混合物(LCMSによる約1:1)をジクロロメタン(3mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.09mL、1.18mmol)を室温で滴加した。2.5時間後、反応物を真空内で濃縮して、表題化合物を得、これをさらなる精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2. 3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−4−カルボン酸の調製
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,4R)−4−クロロピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(3.2mg、収率6%)を得た:MS(ES+)m/z 454.3(M+1)。
実施例172
(2R,3R,6R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸の合成
実施例145のステップ2に記載の手順に従い、(1S,2S,4R)−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩酸塩を(2S,4R)−4−クロロピロリジン−2−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.0064g、20%)を得た:MS(ES+)m/z 605.1、603.1(M+1)。
実施例173
(2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾエートの調製
4−メチル−2−ペンタノン(9mL)中のメチル5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−(4−ピペリジルメトキシ)ベンゾエート(0.090g、0.29mmol)の溶液に、[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチルメタンスルホン酸塩(0.10g、0.35mmol)を添加した。この反応混合物に、水(1mL)を添加し、続いて炭酸カリウム(0.061g、0.44mmol)を添加した。反応混合物を60℃で加熱し、24時間撹拌した。粗溶液を室温まで冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色油(0.046g、収率32%)を得た:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.57−7.41(m,4H),6.54(d,J=12.7Hz,1H),3.92−3.83(m,5H),3.53(s,2H),2.90(dt,J=11.2,2.9Hz,2H),2.13−1.97(m,3H),1.98−1.80(m,3H),1.56−1.41(m,2H),1.26(s,1H),0.95−0.82(m,2H),0.71−0.60(m,2H)。
ステップ4. 4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル4−[[1−[[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−4−ピペリジル]メトキシ]−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.48g、収率95%)を得た:MS(ES−)m/z 484(M−1)。
ステップ5. 4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
実施例046のステップ1に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−安息香酸を4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、淡黄色固体として表題化合物を得、これを精製することなく次のステップで使用した。
ステップ6. (2S,4R)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドと、ならびに(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩を(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.009g、収率29%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.77(s,1H),7.24(s,2H),7.11(s,2H),6.84(d,J=8.0Hz,4H),4.49(dd,J=9.4,8.1Hz,1H),3.94(s,2H),3.71−3.55(m,2H),3.53−3.32(m,24H),3.27(s,1H),2.84(s,1H),2.67(t,J=1.9Hz,1H),2.54(d,J=2.4Hz,4H),2.03(ddd,J=14.1,8.6,5.4Hz,2H),1.82(s,4H),1.41(s,2H),1.29 − 1.21(m,1H),0.87(ddt,J=9.2,6.3,4.5Hz,2H),0.60(tt,J=8.7,4.3Hz,2H);MS(ES+)m/z 601.2(M+1)。
実施例174
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,4−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例173のステップ2〜6に記載の手順に従い、ステップ2における(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノールを(2,4−ジクロロフェニル)メタノールと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.042g、収率43%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 12.75(s,1H),7.61−7.54(m,2H),7.43(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),6.96−6.78(m,2H),6.51(s,1H),4.49(dd,J=9.5,8.1Hz,1H),3.89(dt,J=14.2,5.0Hz,3H),3.13(d,J=10.3Hz,1H),2.72(d,J=13.2Hz,1H),2.66−2.51(m,1H),2.28−1.93(m,3H),1.83(t,J =15.1Hz,2H),1.71(d,J=12.8Hz,1H),1.42 − 1.34(m,1H),1.29−1.20(m,4H),0.87(ddd,J=8.6,4.5,1.9Hz,2H),0.58(ddq,J=10.4,5.3,2.8,1.9Hz,2H);MS(ES+)m/z 581(M +1)。
実施例175
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(3,4−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例173のステップ2〜6に記載の手順に従い、ステップ2における(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノールを(3,4−ジクロロフェニル)メタノールと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.016g、収率50%)を得た:MS(ES−)m/z 579(M − 1)。
実施例176
3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−アザビシクロ[2.1.1]ヘキサン−4−カルボン酸の合成
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドと、ならびに(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩を2−アザビシクロ[2.1.1]ヘキサン−1−カルボン酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.009g、収率29%)を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.95(d,J=8.0Hz,1H),6.87(d,J=10.2Hz,1H),2.71−2.65(m,2H),2.09−1.95(m,6H),1.79−1.55(m,10H),0.93(t,J=7.1Hz,1H),0.89(d,J=8.6Hz,2H),0.66−0.59(m,2H);MS(ES+)m/z 454.2(M+1)。
実施例177
(2S,4R,5S)−1−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル]−4−フルオロ−5−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸の合成
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドと、ならびに(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩を2(2S,4R,5S)−4−フルオロ−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た:1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.95−6.65(m,3H),5.04(d,J=3.6Hz,1H),4.91(d,J=3.6Hz,1H),4.44(t,J=8.9Hz,1H),4.37−4.22(m,1H),4.05(s,1H),3.77(dd,J=19.2,7.3Hz,1H),3.58(d,J=18.7Hz,2H),2.35−2.12(m,1H),2.09−1.93(m,4H),1.80−1.60(m,10H),1.20(d,J=6.9Hz,1H),0.99−0.81(m,2H),0.57(dq,J=7.7,4.6Hz,2H);MS(ES+)m/z 474.2(M+1)。
実施例178
(2R)−3−[4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイル]−3−アザビシクロ[2.1.1]ヘキサン−2−カルボン酸の合成
実施例046のステップ2に記載の手順に従い、4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリドを4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドと、ならびに(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩を(S)−2−アザビシクロ[2.1.1]ヘキサン−3−カルボン酸トリフルオロ酢酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物を得た: 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 6.91−6.80(m,2H),4.30(s,1H),4.01− 3.91(m,1H),3.65−3.52(m,2H),2.08−1.95(m,4H),1.93−1.84(m,1H),1.77−1.60(m,11H),1.45(dt,J=10.4,5.4Hz,1H),0.95−0.80(m,2H),0.65−0.52(m,2H);MS(ES+)m/z 454.2(M+1)。
実施例179
(S)−1−(4−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ−5−(2−メトキシピリジン−3−イル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル(4−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ−5−(2−メトキシピリジン−3−イル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((5−クロロ− 6−イソプロポキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ−5−(2−メトキシピリジン−3−イル)安息香酸と、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.091g、収率20%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.16−8.12(m,1H),7.78−7.75(m,1H),7.54−7.48(m,1H),7.44−7.31(m,2H),6.94−6.89(m,1H),6.58−6.53(m,1H),5.32−5.19(m,1H),4.50(dd,J=4.6,8.3Hz,0.7H),4.28(dd,J=2.8,8.4Hz,0.3H),3.91−3.47(m,5H),2.32−2.20(m,1.3H),2.05−1.85(m,2.7H),1.46(s,6H),1.36(d,J=6.2Hz,6H),1.26(s,3H)(回転異性体の2:1の混合物);MS(ES+)m/z:586.1、588.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ−5−(2−メトキシピリジン−3−イル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル(4−((5−クロロ−6−イソプロポキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ−5−(2−メトキシピリジン−3−イル)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.09g、収率75%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.22(dd,J=1.7,5.2Hz,1H),7.80(d,J=2.6Hz,1H),7.62(dd,J=1.8,7.3Hz,1H),7.44(d,J=7.6Hz,1H),7.37(d,J=2.6Hz,1H),7.01(dd,J=5.2,7.2Hz,1H),6.58(d,J=10.8Hz,1H),6.11(br s,3H),5.31−5.23(m,1H),4.74(dd,J=4.4,8.2Hz,1H),3.91(s,3H),3.59−3.55(m,2H),2.44−2.18(m,2H),2.10−1.90(m,2H),1.38(d,J=6.2Hz,6H);MS(ES+)m/z 529.9、531.9(M+1)。
実施例180
(S)−1−(5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
無水アセトニトリル(8mL)中の5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸(0.15g、0.34mmol)の溶液に、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(0.34g、1.1mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.090g、0.67mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.29mL、1.7mmol)、及び(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩(0.14g、0.68mmol)を添加した。溶液を周囲温度で17時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈し、1M 塩酸(2×100mL)及びブライン(2×100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色シロップとして表題化合物(0.14g、収率67%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.76−7.74(m,1H),7.49(d,J=5.8Hz,0.7H),7.42−7.24(m,2.3H),6.05(tt,J=4.9、53.1Hz,1H),5.10−5.08(m,2H),4.73−4.65(m,2H),4.50(dd,J=4.2,8.3Hz,0.7H),4.14−4.11(m,0.3H),3.83−3.68(m,0.6H),3.54−3.46(m,0.7H),3.42−3.34(m,0.7H),2.32−2.23(m,1H),2.06−1.85(m,3H),1.47(s,6H),1.29(s,3H)(回転異性体の2:1の混合物)を得た;MS(ES+)m/z:599.0、601.0(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−(((5−クロロ− 6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.12g、80%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.77(d,J=2.7Hz,1H),7.52(d,J=5.8Hz,1H),7.43(d,J=2.7Hz,1H),7.35(d,J=9.7Hz,1H),6.06(tt,J=4.9,4.9,53.1,53.1Hz,1H),5.68(br s,2H),5.11(s,2H),4.74−4.66(m,3H),3.51−3.44(m,2H),2.34−2.26(m,2H),2.13−1.88(m,2H);MS(ES+)m/z 543.0、544.9(M+1)。
実施例181
(S)−1−(4−((1−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−((1−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例180のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.15g、収率23%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.78(s,1H),7.45−7.38(m,2H),6.91(d,J=7.8Hz,0.7H),6.84(d,J=7.9Hz,0.3H),6.52−6.45(m,1H),4.46(dd,J=5.1,8.3Hz,0.7H),4.21−4.18(m,0.3H),3.84−3.70(m,3H),3.64(s,2H),3.55−3.47(m,0.7H),3.41−3.32(m,0.7H),3.12−3.04(m,0.6H),2.94−2.90(m,2H),2.30−2.13(m,3H),1.99−1.81(m,8H),1.46(s,6H),1.25(s,3H),0.88−0.79(m,2H),0.61−0.53(m,2H)(回転異性体の2:1の混合物);MS(ES+)m/z 639.1、641.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−((1−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−((1−(5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、逆相HPLCによって精製した後、無色固体として表題化合物(0.098g、収率59%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ12.11(br s,1H),8.01(s,1H),7.66−7.58(m,2H),6.89(d,J=7.4Hz,1H),6.46(d,J=11.5Hz,1H),4.84−4.65(m,4H),4.50(s,2H),3.86−3.73(m,4H),3.46−3.42(m,2H),2.94−2.85(m,2H),2.41−2.33(m,1H),2.25−1.83(m,7H),0.88−0.82(m,2H),0.55−0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 583.1、585.1(M+1)。
実施例182
(S)−1−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例180のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)− フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.16g、収率57%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.18−7.09(m,2H),6.91−6.86(m,2H),6.73(br s,1H),5.19(s,2H),4.50(dd,J=4.7Hz,8.5Hz,0.7H),4.17(dd,J=2.6,8.5Hz,0.3H),3.81−3.71(m,0.6H),3.54−3.46(m,0.7H),3.40−3.33(m,0.7H),2.34−2.22(m,1H),2.01−1.77(m,4H),1.48(s,6H),1.24(s,3H),0.97−0.88(m,2H),0.70−0.64(m,2H)(回転異性体の2:1の混合物);MS(ES+)m/z 558.1、560.0(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)−フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.077g、収率94%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.24(s,1H),7.20−7.17(m,1H),6.92−6.88(m,2H),6.73(br s,1H),6.24(br s,1H),5.21(s,2H),4.73(dd,J=4.1,8.3Hz,1H),3.48−3.44(m,2H),2.44−2.35(m,1H),2.29−2.17(m,1H),2.07−1.78(m,3H),1.01−0.94(m,2H),0.72−0.67(m,2H);MS(ES+)m/z 501.9、503.8(M+1)。
実施例183
(S)−2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタノエートの調製
実施例180のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)−フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチルL−バリナート塩酸塩と置き換えるために重要でない変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.18g、収率74%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.68(d,J=7.7Hz,1H),7.24−7.18(m,2H),6.91−6.87(m,2H),6.74(s,1H),5.22(s,2H),4.69−4.64(m,1H),2.31−2.21(m,1H),1.86−1.76(m,1H),1.47(s,9H),1.00−0.95(m,8H),0.75−0.70(m,2H);MS(ES+)m/z 560.1、562.1(M+1)。
ステップ2. (S)−2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.053g、収率75%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.79(d,J=7.7Hz,1H),7.23(d,J=12.5Hz,1H),7.16(dd,J=8.2,13.7Hz,1H),6.91−6.88(m,2H),6.74(s,1H),5.22(s,2H),4.79−4.74(m,1H),2.41−2.30(m,1H),1.86−1.76(m,1H),1.06−0.95(m,8H),0.76−0.71(m,2H)(酸性プロトンは観察されず);MS(ES+)m/z 503.9、505.9(M+1)。
実施例184
(S)−1−(5−シクロプロピル−4−(((5−シクロプロピル−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
トルエン(15mL)及び水(1.5mL)中の(S)−1−(5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(0.10g、0.18mmol)の脱気混合物に、シクロプロピルボロン酸(0.10g、1.2mmol)、リン酸三カリウム(0.12g、0.56mmol)、トリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボラート(0.019g、0.062mmol)、及び酢酸パラジウム(II)三量体(0.008g、0.036mmol)を添加した。混合物を、アルゴン雰囲気下で10時間加熱還流し、次いで周囲温度まで冷却した。さらなる量のシクロプロピルボロン酸(0.050g、0.58mmol)、リン酸三カリウム(0.12g、0.56mmol)、トリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボラート(0.017g、0.055mmol)、及び酢酸パラジウム(II)三量体(0.006g、0.03mmol)を添加し、この混合物を、アルゴン雰囲気下で4時間加熱還流した。周囲温度まで冷却した後、混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和水性塩化アンモニウム(2×100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.043g、収率42%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.60(d,J=2.8Hz,1H),7.24−7.15(m,2H),6.88(d,J=2.7Hz,1H),6.01(tt,J=4.7,53.2Hz,1H),5.18(s,2H),4.73−4.65(m,3H),3.46−3.42(m,2H),2.43−2.37(m,1H),2.26−2.14(m,1H),2.04−1.77(m,4H),1.00−0.94(m,4H),0.70−0.62(m,4H)(酸性プロトンは観察されず);MS(ES+)m/z 555.1(M+1)。
実施例185
(S)−2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタノエートの調製
実施例180のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸と、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチル L−バリナート塩酸塩と置き換えるために重要でない変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.30g、収率81%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.18(d,J=7.8Hz,1H),7.87(dd,J=0.9、2.6Hz,1H),7.43(dd,J=1.0、2.6Hz,1H),7.10(dd,J=8.6、12.3Hz,1H),6.54(d,J=12.3Hz,1H),4.66−4.62(m,1H),4.12(dd,J=0.7、6.7Hz,2H),2.30−2.06(m,2H),1.46(s,9H),1.03(dd,J=0.7、6.7Hz,6H),0.96(t,J=7.1Hz,6H);MS(ES+)m/z 529.0、531.0(M+1)。
ステップ2. (S)−2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6− イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.14g、定量収率)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.18(d,J=7.8Hz,1H),7.89−7.88(m,1H),7.47(br s,1H),7.45−7.44(m,1H),7.05(dd,J=8.3,12.9Hz,1H),6.54(d,J=12.4Hz,1H),4.79−4.74(m,1H),4.13(d,J=6.6Hz,2H),2.39−2.29(m,1H),2.20−2.07(m,1H),1.05−0.99(m,12H);MS(ES+)m/z 473.0、474.9(M+1)。
実施例186
(2S,3R)−2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタン酸の合成
ステップ1. (2S,3R)−tert−ブチル2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタノエートの調製
実施例180のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−((5−クロロ−6− イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸と、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチルL−イソロイシナート塩酸塩と置き換えるために重要でない変形を施して、無色シロップとして表題化合物(0.31g、収率82%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.18(d,J=7.9Hz,1H),7.87(d,J=2.7Hz,1H),7.42(d,J=2.7Hz,1H),7.15(dd,J=8.2,12.5Hz,1H),6.53(d,J=12.3Hz,1H),4.68(ddd,J=2.4,4.3,8.0Hz,1H),4.12(d,J=6.7Hz,2H),2.20−2.06(m,1H),2.00−1.91(m,1H),1.55−1.48(m,1H),1.46(s,9H),1.30−1.15(m,1H),1.03(d,J=6.7Hz,6H),0.97−0.92(m,6H);MS(ES+)m/z 543.1、545.1(M+1)。
ステップ2. (2S,3R)−2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S,3R)−tert−ブチル2−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−イソブトキシピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルペンタノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.12g、収率95%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ8.18(d,J=7.9Hz,1H),8.05(br s,1H),7.88(d,J=2.7Hz,1H),7.44(d,J=2.6Hz,1H),7.08(dd,J=8.1,13.0Hz,1H),6.54(d,J=12.4Hz,1H),4.83−4.78(m,1H),4.12(d,J=6.7Hz,2H),2.20−2.02(m,2H),1.61−1.48(m,1H),1.33−1.18(m,1H),1.05−0.93(m,12H);MS(ES+)m/z 487.0、489.0(M+1)。
実施例187
(S)−2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)−3−メチルブタン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)−3−メチルブタノエートの調製
無水N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の(S)−tert−ブチル2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−メチルブタノエート(0.094g、0.17mmol)の0℃の溶液に、鉱油中60% 分散液として水素化ナトリウム(0.016g、0.40mmol)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。この混合物に、ヨードメタン(0.04mL、0.6mmol)を添加した。混合物を、周囲温度まで加温しながら、3時間撹拌し、次いでジエチルエーテル(75mL)で希釈し、1M 塩酸(100mL)及びブライン(2×75mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮し、残渣を、ヘキサン中0〜20%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色シロップとして表題化合物(0.062g、収率65%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.20−7.14(m,1H),7.08(d,J=6.5Hz,0.5H),7.02−7.01(m,0.5H),6.93−6.90(m,1H),6.87(br s,1H),6.74−6.73(m,1H),5.19(s,2H),4.90(d,J=10.5Hz,0.5H),3.54(d,J=10.5Hz,0.5H),3.08(s,1.5H),2.85(s,1.5H),2.30−2.16(m,1H),1.89−1.78(m,1H),1.47(s,4.5H),1.44(s,4.5H),1.07(d,J=6.5Hz,2H),0.97−0.94(m,3H),0.87−0.82(m,3H),0.71−0.66(m,2H)(回転異性体の1:1の混合物)を得た;MS(ES+)m/z 574.1、576.1(M+1)。
ステップ2. (S)−2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)−3−メチルブタン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル2−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)−メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)−3−メチルブタノエートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.057g、定量収率)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.22−7.17(m,2H),6.92−6.88(m,2H),6.74(s,1H),5.21(s,2H),5.04(br s,1H),4.53−4.50(m,1H),2.96−2.95(m,3H),2.52−2.40(m,1H),1.87−1.78(m,1H),1.11(d,J=6.5Hz,3H),1.04(d,J=6.6Hz,3H),0.99−0.88(m,2H),0.73−0.66(m,2H);MS(ES+)m/z 518.0、520.0(M+1)。
実施例188
(S)−1−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキサミドの合成
無水テトラヒドロフラン(12mL)中の(S)−1−(4−((3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(0.36g、0.72mmol)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.58g、3.6mmol)を添加した。溶液を窒素雰囲気下で40分間加熱還流し、次いで周囲温度まで冷却した。この溶液に、30% 水性水酸化アンモニウム(3mL)を添加し、次いで周囲温度で5時間撹拌した。溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1M 塩酸(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮し、無色固体として表題化合物(0.35g、収率95%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.22−7.13(m,1H),6.91−6.88(m,3H),6.73(br s,1H),5.61(br s,1H),5.20(s,2H),4.76(dd,J=3.8,7.6Hz,1H),3.50−3.42(m,1H),3.38−3.30(m,1H),2.53−2.37(m,2H),2.14−1.99(m,2H),1.92−1.78(m,2H),1.00−0.94(m,2H),0.72−0.66(m,2H);MS(ES+)m/z 501.0、503.0(M+1)。
実施例189
(S)−2−(4−((3S,5S,7S)−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3−シクロプロピルプロパン酸の合成
無水テトラヒドロフラン(12mL)中の4−(アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.26g、0.76mmol)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.13g、0.83mmol)を添加した。溶液を窒素雰囲気下で40分間加熱還流し、次いで周囲温度まで冷却した。この溶液に、L−3−シクロプロピルアラニン(0.12g、0.90mmol)及び1,8−ジアザビシクロウンデク−7−エン(0.32mL、2.3mmol)を添加した。溶液を周囲温度で15時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈し、1M 塩酸(2×100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、逆相HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.16g、収率45%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.56(d,J=9.1Hz,1H),7.39(dd,J=6.4、13.9Hz,1H),6.52(d,J=14.3Hz,1H),5.75(br s,1.25H),4.82−4.77(m,1H),3.52(s,2H),2.07−2.02(m,4H),1.89−1.82(m,1H),1.78−1.68(m,13H),0.93−0.87(m,2H),0.83−0.74(m,1H),0.68−0.63(m,2H),0.55−0.49(m,2H),0.17−0.13(m,2H);19F NMR(282MHz,CDCl3)δ −75.8(s,0.7F),−113.1(s,1F);MS(ES+)m/z 456.1(M+1)。
実施例190
(S)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(4−((1−(3−クロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例180のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(3−クロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、薄黄色シロップとして表題化合物(0.25g、収率64%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ7.09(br s,1H),6.96−6.89(m,2.7H),6.83(d,J=7.8Hz,0.3H),6.48(d,J=11.7Hz,0.7H),6.45(d,J=11.5Hz,0.3H),4.45(dd,J=5.1,8.4Hz,0.7H),4.18(dd,J=2.5、8.3Hz,0.3H),3.79−3.71(m、2.7H),3.53−3.31(m,3.3H),2.88−2.84(m,2H),2.31−2.18(m,1H),2.04−1.79(m,9H),1.47−1.35(m,8H),1.24(s,3H),0.86−0.78(m,2H),0.60−0.52(m,2H)(2:1 mix of 回転異性体);MS(ES+)m/z 589.2、591.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(4−((1−(3−クロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(4−((1−(3−クロロ−5−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、逆相HPLCによる精製後、無色固体として表題化合物(0.14g、収率50%)を得た: 1H NMR(300MHz, CDCl3)δ12.37(br s,1H),7.18−7.12(m,3H),6.88(d,J=7.7Hz,1H),6.44(d,J=11.6Hz,1H),4.65−4.61(m,1H),4.20(s,2H),3.82−3.63(m,5H),3.48−3.39(m,2H),2.77−2.69(m,2H),2.34−2.19(m,2H),2.03−1.84(m,8H),0.88−0.82(m,2H),0.54−0.49(m,2H);19F NMR(282MHz,CDCl3)δ −75.7(s,3F),−108.2(s,1F),−113.7(s,1F);MS(ES+)m/z 533.0、535.0(M+1)。
実施例191
(S)−1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
ステップ1. (S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例180のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸(0.20g、0.50mmol)と置き換えるために重要でない変形を施して、油としてこの表題物である化合物(0.20g、74%)を得た:MS(ES+)m/z 553.1(M+1)。
ステップ2. (S)−1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
実施例1のステップ2に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(S)−tert−ブチル1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、逆相HPLCによる精製後、無色固体として表題化合物(0.070g、31%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 8.14−7.99(m,2H),7.61−7.52(m,1H),7.23−6.88(m,1H),7.17−7.08(m,1H),5.11−4.96(m,2H),4.65−3.94(m,1H),4.38−4.17(m,1H),3.58−3.29(m,2H),2.32−2.16(m,1H),1.99−1.74(m,3H);MS(ES+)m/z 499.0、497.0(M+1)。
実施例192
(S)−1−(4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例180のステップ1及び2に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を4−(2−(3−アミノベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、逆相HPLCによる精製後、無色固体として表題化合物(0.079g、25%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ8.02−7.91(m,1H),7.68−7.61(m,1H),7.56(d,J=2.62Hz,1H),7.50−7.39(m,2H),7.38−7.26(m,1H),7.24−7.16(m,1H),7.15−6.87(m,2H),6.84−6.09(m,3H),4.34−4.14(m,1H),3.56−3.10(m,2H),2.29−2.13(m,1H),2.01−1.71(m,3H);MS(ES+)m/z 516.1、514.1(M+1)。
実施例193
(2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例180のステップ1及び2に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)−(フェニル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、逆相HPLCによる残渣の精製後、無色固体として表題化合物(0.032g、21%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.68−7.55(m,4H),7.51−7.31(m,4H),6.92(d,J=7.7Hz,1H),6.50(d,J=11.6Hz,1H),4.91−4.77(br,s,1H),4.71(dd,J=7.9、4.2Hz,1H),3.91−3.82(m,2H),3.68−3.34(m,4H),2.80−2.59(m,2H),2.54−2.42(m,1H),2.25−1.82(m,9H),0.92−0.79(m,2H),0.62−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 627.0、625.1(M+1)。
実施例194
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロブチル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例180のステップ1及び2に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロブチル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、逆相HPLCによる残渣の精製後、無色固体として表題化合物(0.036g、31%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 7.08−6.94(m,1H),6.85−6.72(m,1H),4.37−4.09(m,1H),3.97−3.81(br,s,2H),3.64−3.25(m,5H),2.32−2.14(m,3H),2.13−1.90(m,6H),1.90−1.55(m,16H);MS(ES+)m/z 456.1(M+1)。
実施例195
(S)−1−(1−(1−(5−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)− 6−フルオロ−3−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例180のステップ1及び2に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を1−(1−(5−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)−6−フルオロ−3−メチル−1H−インダゾール−5−カルボン酸と置き換えるために重要でない変形を施して、逆相HPLCによる残渣の精製後、無色固体として表題化合物(0.057g、43%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 7.80(d,J=9.1Hz,1H),7.75−7.42(m,2H),7.26−7.04(m,1H),4.93−4.76(m,1H),4.51−4.41(m,2H),4.41−4.18(m,1H),3.61−3.25(m,2H),3.20−3.04(m,2H),2.44−2.38(m,3H),2.33−1.73(m,8H);MS(ES+)m/z 556.0、554.0(M+1)。
実施例196
(2S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例180のステップ1及び2に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)−(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、逆相HPLCによる残渣の精製後、無色固体として表題化合物(0.064g、44%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 7.64(t,J=1.7Hz,1H),7.54(m,2H),7.49−7.39(m,5H),6.90−6.67(m,2H),5.81−5.72(br s,1H),4.35−4.26(m,1H),4.15−4.01(m,4H),3.98−3.88(m,2H),3.54−3.43(m,1H),3.33−3.21(m,1H),2.31−2.13(m,1H),2.05−1.70(m,4H),1.43(s,3H),0.84−0.73(m,2H),0.57−0.44(m,2H);MS(ES+)m/z 613.0、611.1(M+1)。
実施例197
(S)−1−(4−((1−((3−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例180のステップ1及び2に記載の手順に従い、5−クロロ−4−(((5−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)−2−フルオロ安息香酸を4−((1−((3−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために重要でない変形を施して、逆相HPLCによる残渣の精製後、無色固体として表題化合物(0.052g、37%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.91(d,J=7.5Hz,1H),7.55(d,J=7.8Hz,1H),7.52−7.35(m,2H),6.91(d,J=7.6Hz,1H),6.47(d,J=11.3Hz,1H),5.38−4.97(br,s,2H),4.74−4.60(m,3H),3.93−3.68(m,4H),3.50−3.39(m,2H),3.21−3.06(m,2H),2.44−1.78(m,10H),0.97−0.78(m,2H),0.60−0.48(m,2H);MS(ES+)m/z 585.1、583.1(M+1)。
実施例198
(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸の合成
ジクロロメタン(2mL)中の4−(1−アダマンチルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ−ベンゾイルクロリド(0.17g、0.50mmol)の溶液に、(S)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(0.07g、0.50mmol)を添加し、続いて、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.75mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で 16時間撹拌した。溶媒を真空内で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン及び2% 酢酸中0〜10%メタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.014g、6%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 6.93(d,J=8.0Hz,1H),6.83(d,J=12.6Hz,1H),4.69(dd,J=9.0,3.5Hz,1H),3.63(s,2H),3.36(s,1H),2.61−2.52(m,2H),2.47−2.33(m,1H),2.08−1.93(m,5H),1.85−1.50(m,12H),0.94−0.83(m,2H),0.63−0.52(m,2H);MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
実施例199
1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−N−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミドの合成
ステップ1. 1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−N−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミドの調製
アセトニトリル(1.7mL)中の(2S,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(0.10g、0.22mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.023g、0.330mmol)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(0.14g、0.44mmol)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.044g、0.330mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL、1.1mmol)を添加し、窒素雰囲気下、周囲温度で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を水性塩酸(1.0N、2mL)を用いて酸性化し、ジクロロメタン(4×20mL)を用いて抽出した。次いで、有機層を合わせ、塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCを用いて精製した。水溶液中の結果として生じた化合物を、ジクロロメタン(3×20mL)を用いて抽出し、真空内で濃縮して、無色固体として表題化合物(0.014g、14%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 10.89−10.32(m,1H),9.39−8.66(m,1H),6.95−6.61(m,2H),5.49−5.13(m,1H),4.46−3.93(m,1H),3.83−3.40(m,4H),2.48−1.92(m,6H),1.79−1.59(m,12H),0.96−0.83(m,2H),0.66−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 475.2(M+1)。
実施例200
(S)−5−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸の合成
実施例198に記載の手順に従い、(S)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸を(S)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.22g、56%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.72−12.42(s,br, 1H),6.86−6.67(m,2H),4.51−4.15(m,1H),3.59−3.49(m,2H),3.33−3.09(m,2H),2.44−2.13(m,1H),2.03−1.79(m,5H),1.76−1.52(m,12H),0.90−0.79(m,2H),0.66−0.40(m,6H);MS(ES+)m/z 468.3(M+1)。
実施例201
(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)((2S,4R)−4−フルオロ−2−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピロリジン−1−イル)メタノンの合成
ジクロロメタン(1.7mL)中の(2S,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(0.20g、0.44mmol)及びジメチルホルムアミド(0.05mL)の溶液に、塩化オキサリル(0.06mL、0.65mmol)を添加した。反応溶液を周囲温度で 30分間撹拌し、溶媒を真空内で濃縮して、無色固体を得た。この固体を1,2−ジメトキシエタン(1.7mL)中に再溶解し、−50℃まで冷却した。この溶液に、トリメチル(トリフルオロメチル)シラン(0.46mL、3.1mmol)を添加した。反応溶液を−30℃まで加温し、フッ化テトラメチルアンモニウム(0.29g、3.1mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で 1時間撹拌し、水性塩酸(1.0N、4mL)で酸性化した。反応混合物をジクロロメタン(4×20mL)で抽出し、塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄し、溶媒を真空内で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.001g、0.4%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.60−8.52(m,1H),7.01(d,J=8.0Hz,1H),6.53(d,J=12.2Hz,1H),5.25−4.91(m,2H),3.86−3.62(m,2H),3.58−3.47(m,2H),2.71−2.53(m,2H),2.14−1.97(m,4H),1.89−1.64(m,12H),0.99−0.86(m,2H),0.70−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 582.2(M+1)。
実施例202
(1R,2S,5S)−3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (1R,2S,5S)−メチル3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートの調製
実施例198に記載の手順に従い、(S)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸を((1R,2S,5S)−メチル6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物を得、無色油として表題化合物(0.20g、83%)を得た:MS(ES+)m/z 496.3(M+1)。
ステップ2. (1R,2S,5S)−3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸の調製
実施例6のステップ2に記載の手順に従い、エチル1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンザアミド)−シクロプロパンカルボキシレートを(1R,2S,5S)−メチル3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、ヘキサン中5〜30%の酢酸エチルの勾配で溶出する)カラムクロマトグラフィーを用いた精製後、無色固体として表題化合物(0.007g、19%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 6.89−6.76(m,1H),6.49(d,J=11.8Hz,1H),4.50(s,1H),3.81−3.68(m,1H),3.50−3.43(m,2H),3.30(d,J=10.9Hz,1H),2.86(s,1H),2.06−1.95(m,4H),1.83−1.63(m,13H),1.41−1.30(m,1H),1.09−0.93(m,6H),0.90−0.84(m,2H),0.65−0.55(m,2H);MS(ES+)m/z 482.3(M+1)。
実施例203
(S)−1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(2mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.072g、0.200mmol)の溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(0.071g、0.360mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.061g、0.500mmol)、及び(2S)−メチル4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.041g、0.240mmol)を添加した。周囲温度で16時間撹拌した後、反応混合物を水性塩酸(1.0N、5mL)を用いて酸性化し、ジクロロメタン(4×20mL)を用いて抽出した。次いで、有機層を合わせ、塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、透明な油として表題化合物(0.83g、75%)を得た:MS(ES+)m/z 540.2(M+1)。
ステップ2. (S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−カルボキシレートの調製
ピリジン(3mL)中の(2S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートの溶液に、塩化チオニル(0.32mL、4.4mmol)を添加し、窒素雰囲気下で、80℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をエーテル(20mL)で希釈し、水性塩酸(1.0N、3×20mL)で洗浄した。次いで、有機層を合わせ、塩化ナトリウム飽和水溶液(20mL)で洗浄し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、油として表題化合物(0.070g、25%)を得た:MS(ES+)m/z 522.3(M+1)。
ステップ3. (S)−1−(4−アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−カルボン酸の調製
実施例12のステップ2に記載の手順に従い、(1R,2S,5S)−メチル3−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートを(S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−カルボキシレートと、水性塩酸を塩化アンモニウム飽和水溶液と置き換えるために必要とされる変形を施して。残渣を、分取HPLCを用いて精製して、無色固体として表題化合物(0.003g、4%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 7.35−6.82(m,2H),6.55(s,1H),5.97(s,1H),4.27−3.84(m,3H),3.67−3.56(m,2H),2.10−1.92(m,4H),1.81−1.57(m,12H),0.97−0.82(m,2H),0.68−0.54(m,2H);MS(ES+)m/z 508.3(M+1)。
実施例204
(2S,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−シクロプロピル−6−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. tert−ブチル2−クロロ−4,6−ジフルオロベンゾエートの調製
テトラヒドロフラン(30mL)中の2−クロロ−4,6−ジフルオロ安息香酸(3.00g、15.7mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.77g、17.3mmol)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(0.38g、3.1mmol)を添加し、反応混合物を還流で18時間撹拌した。反応物を周囲温度まで冷却し、濃縮し、水性塩酸(0.25M、40mL)を添加し、混合物をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。有機層を水性水酸化ナトリウム(2N、15mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、油として表題化合物(3.9g、100%)を得た。
ステップ2. tert−ブチル 4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−2−クロロ−6−フルオロベンゾエートの調製
ジメチルスルホキシド(6mL)中のtert−ブチル2−クロロ−4,6−ジフルオロベンゾエート(0.49g、2.0mmol)、1−アダマンチルメタノール(0.33g、2.0mmol)と炭酸セシウム(2.1g、4.0mmol)との混合物を、70℃で2時間撹拌した。反応物を周囲温度まで冷却し、水(10mL)の添加によって反応停止させた。反応混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、ブライン(15mL)で洗浄し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.61g、78%)を得た:MS(ES+)m/z 339.1(M − 56 + 1)。
ステップ3. tert−ブチル 4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−2−シクロプロピル−6−フルオロベンゾエートの調製
トルエン(6mL)中の、酢酸パラジウム(II)(0.1g、0.3mmol)を添加した、tert−ブチル 4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−2−クロロ−6−フルオロベンゾエート(1.15g、2.92mmol)、シクロプロピルボロン酸(0.37g、4.3mmol)、トリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボラート(0.21g、0.58mmol)、リン酸カリウム(1.2g、5.8mmol)、及び水(2mL)の混合物を脱気し、窒素で10分間フラッシュした。反応混合物をマイクロ波中で150℃で90分間加熱した。混合物を珪藻土上で濾過した。濾液を真空内で濃縮し、残渣をヘキサン中酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、無色油として表題化合物(1.14g、98%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 6.39(dd,J=11.6,2.2Hz,1H),6.28(d,J=1.7Hz,1H),3.41(s,2H),2.03−1.94(m,4H),1.79−1.52(m,21H),0.96−0.86(m,2H),0.71−0.62(m,2H)。
ステップ4. 4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−シクロプロピル−6−フルオロ安息香酸の調製
ジクロロメタン(4mL)中のtert−ブチル 4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−2−シクロプロピル−6−フルオロベンゾエート(1.1g、2.9mmol)及び添加したトリフルオロ酢酸(2mL)の混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を濃縮し、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.60g、59%)を得た:MS(ES−)m/z 343.1(M −1)。
ステップ5. (2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−シクロプロピル−6−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例191のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸を4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−シクロプロピル−6−フルオロ安息香酸と、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(2S,4R)−メチル4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、透明な油として表題化合物(0.098g、49%)を得た:MS(ES+)m/z 474.3(M+1)。
ステップ6. (2S,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−シクロプロピル− 6−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)− 1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−2−シクロプロピル−6−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.004g、4%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.93−12.52(s,br, 1H),6.65(td,J=11.4,2.3Hz,1H),6.27−6.16(m,1H),5.37−5.14(m,1H),4.45(dd,J=16.3,8.1Hz,1H),3.67−3.55(m,1H),3.54−3.46(m,2H),3.46−3.33(m,1H),2.71−2.55(m,1H),2.29−2.01(m,2H),1.99−1.89(m,3H),1.74−1.52(m,12H),0.96−0.64(m,4H);MS(ES+ m/z 460.2(M+1)。
実施例205
(2S,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. 4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸ピバル酸無水物の調製
ジクロロメタン(32mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(2.78g、8.07mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.4mL、9.68mmol)及び塩化ピバロイル(1.0mL、8.5mmol)を0℃で添加し、周囲温度で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を水性塩酸(1.0N、20mL)を用いて酸性化し、ジクロロメタン(4×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、黄色固体として表題化合物(3.25g、94%)を得、これを次のステップで直接使用した。
ステップ2. (2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(10mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸ピバル酸無水物(1.1g、2.6mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.80mL、12.8mmol)及び(2S,4R)−メチル4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩(0.70g、2.56mmol)を添加した。反応溶液を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を水性塩酸(1N、10mL)を用いて酸性化し、ジクロロメタン(4×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、透明な油として表題化合物(0.060g、5%)を得た:MS(ES+)m/z 486.3(M+1)。
ステップ3. (2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジメチルホルムアミド(1.2mL)中の(2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(0.15g、0.31mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(0.031g、0.77mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で45分間撹拌し、次いでヨウ化メチル(0.08mL、1.2mmol)を添加し、撹拌を16時間持続した。反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液(2mL)で反応停止させ、酢酸エチル(4×20mL)で抽出し、溶媒を濃縮して、透明な油として表題化合物(0.15g、100%)を得、これを次のステップで直接使用した。
ステップ4. (2S,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)− 1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.004g、4%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.57(s,1H),6.93−6.62(m,2H),3.98(d,J=7.5Hz,1H),3.93−3.82(m,1H),3.75−3.46(m,4H),3.39−3.27(m,1H),3.20(d,J=2.0Hz,3H),2.07−1.90(m,4H),1.82−1.54(m,12H),1.18−0.99(m,3H),0.94−0.83(m,2H),0.65−0.48(m,2H);MS(ES+)m/z 486.2(M+1)。
実施例206
2−((S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−イル)酢酸の合成
実施例198に記載の手順に従い、(S)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸を(S)−2−(ピロリジン−2−イル)酢酸、塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、初期の塩化オキサリル反応混合物を16時間さらに撹拌した。次いで、反応混合物を分取HPLCを用いて精製して、無色固体として表題化合物(0.070g、30%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.26(s,1H),6.89−6.78(m,2H),4.31−3.86(m,1H),3.58(s,2H),3.31−3.09(m,2H),2.90(dd,J=15.7,3.2Hz,1H),2.34(dd,J=15.6,9.8Hz,1H),2.05−1.94(m,4H),1.92−1.58(m,16H),0.91−0.83(m,2H),0.64−0.56(m,2H);MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
実施例207
(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S,3R,4S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例191のステップ1に記載の手順に従い、5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸を(2S,3R,4S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,3R,4S)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、透明な油として表題化合物(0.040g、40%)を得た:MS(ES+)m/z 500.3(M+1)。
ステップ2. (2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S,3R,4S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、残渣を、ヘキサン中0.5%のギ酸を含有する20〜40%の酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.050g、100%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.63(s,1H),6.92−6.71(m,2H),4.01−3.85(m,1H),3.74−3.46(m,5H),3.24−3.12(m,4H),2.09−1.92(m,4H),1.79−1.56(m,12H),1.18−0.98(m,3H),0.94−0.82(m,2H),0.65−0.47(m,2H);MS(ES+)m/z 486.3(M+1)。
実施例208
(2S,4S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S,4S)−メチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(5mL)中の(2S)−メチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−3−メチル−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.710g、1.16mmol)及び(S)−1−メチル−3,3−ジフェニルヘキサヒドロピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(1.4mL、1.4mmol)の溶液に、ボランジメチルスルフィド複合体(0.13mL、1.4mmol)を−78℃でゆっくりと添加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで周囲温度まで1時間にわたって加温し、撹拌をさらに30分間持続した。反応物をメタノールで反応停止させ、16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、飽和水性塩化アンモニウム(5mL)で酸性化し、酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄し、溶媒を真空内で濃縮した。残渣を、0.5%のギ酸を含むジクロロメタン中0〜5%のメタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーで精製して、透明な油として表題化合物(0.25g、35%)を得た:MS(ES+)m/z 625.2(M+1)。
ステップ2. (2S,4S)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S,4S)−メチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.003g、8%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO d6)δ12.56(s,1H),7.77(s,1H),7.66(s,2H),6.97(d,J=12.0Hz,1H),6.89−6.73(m,1H),4.70−4.55(m,1H),4.28−4.17(m,2H),3.87(d,J=9.0Hz,2H),3.29−2.95(m,6H),2.38−2.10(m,4H),2.05−1.86(m,3H),1.76−1.58(m,3H),1.16−0.99(m,3H),0.92−0.81(m,2H),0.65−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 611.3、613.3(M+1)。
実施例209
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S,4R)−メチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(0.2mL)中の(2S,4S)−メチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(0.030g、0.047mmol)の溶液に、ピリジン(70%、0.005mL、0.190mmol)中の三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄(0.03mL、0.19mmol)及びフッ化水素酸を添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで周囲温度まで加温し、撹拌をさらに30分間持続した。反応物を重炭酸ナトリウム(2mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(4×20mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。溶媒を濃縮し、残渣を、ヘキサン中80%の酢酸エチル、10%のイソプロピルアルコール、及び10%のトリエチルアミンからなる0〜20%の混合物の勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、透明な油として表題化合物(0.040g、16%)を得た:MS(ES+)m/z 627.2(M+1)。
ステップ2. (2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S,4R)−メチル1−(5−シクロプロピル−4−((1−((S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.0065g、16%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO d6)δ 13.00−12.64(m,1H),7.79−7.70(m,1H),7.68−7.58(m,2H),7.00−6.89(m,1H),6.88−6.80(m,1H),4.69−4.55(m,1H),4.29−4.11(m,2H),3.94−3.88(m,1H),3.85−3.58(m,4H),3.21−3.13(m,1H),3.10−2.93(m,2H),2.41−2.12(m,4H),2.03−1.92(m,2H),1.73−1.55(m,3H),1.18−1.05(m,3H),0.90−0.80(m,2H),0.65−0.53(m,2H);MS(ES+)m/z 615.2、613.2(M+1)。
実施例210a及び実施例210b
(2S,3S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸及び(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(1.5mL)中の(2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(0.140g、0.289mmol)の溶液に、三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄(0.185mg、1.15mmol)を添加し、周囲温度で2時間撹拌した。次いで、反応物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2mL)の添加により反応停止させ、混合物をジクロロメタン(4×10mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0〜20%の酢酸エチルの勾配で溶出する順相カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得た:MS(ES+)m/z 488.2(M+1)。
ステップ2. (2S,3S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
メタノール( 0.5mL)、テトラヒドロフラン(0.5mL)、及び水(0.5mL)中の粗(2S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(0.136g、0.280mmol)の溶液に、水酸化リチウム(0.067g、2.8mmol)を添加し、混合物を周囲温度で16時間撹拌した。溶媒を真空内で濃縮した。残渣を濾過し、いかなる固体粒子をも除去し、分取HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.006g、5%)の第1の溶離液を得:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 13.02−12.14(s,br, 1H),6.90−6.65(m,2H),5.23−4.86(m,1H),4.42及び4.10(回転異性体)−(2 × d,J=9.6Hz,1H),3.94−3.65(m,2H),3.59−3.52(m,2H),2.85−2.56(m,1H),2.07−1.88(m,4H),1.79−1.51(m,12H),1.03及び0.98(回転異性体)−(2 × d,J=7.1Hz,3H),0.92−0.79(m,2H),0.62−0.48(m,2H)、及び無色固体として表題化合物(0.002g、2%)の第2の溶離液を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)13.16−12.45(s,br, 1H),6.90−6.65(m,2H),5.14−4.74(m,1H),4.17及び3.79(回転異性体)(d,J=3.0Hz,1H),4.06−3.85(m,1H),3.77−3.60(m,1H),3.56及び3.54(回転異性体)(s,2H),2.77−2.54(m,1H),2.09−1.90(m,4H),1.80−1.50(m,12H),1.05及び0.98(回転異性体)(d,J=7.0Hz,3H),0.94−0.79(m,2H),0.65−0.43(m,2H);MS(ES+)m/z 474.2(M+1)。
実施例211
(2S,4S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例191のステップ1に記載の手順に従い、と5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸を4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をメチル(2S,4S)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩置き換えるために必要とされる変形を施して、透明な油として表題化合物を得、次のステップで直接使用した。
ステップ2. (2S,4S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例210のステップ2に記載の手順に従い、(2S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.056g、19%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 6.90−6.69(m,2H),4.54−4.24(m,1H),3.74−3.71(m,1H),3.54(s,2H),3.49−3.25(m,3H),2.75−2.37(m,2H),2.07−1.82(m,5H),1.77−1.54(m、11H),0.91−0.82(m,2H),0.63−0.47(m,2H);MS(ES+)m/z 510.2(M+1)。
実施例212
2−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸の合成
実施例198に記載の手順に従い、(S)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸を2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.125g、37%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.12−6.84(m,1H),6.59−6.40(m,1H),4.19−3.86(m,2H),3.47(s,2H),3.16−2.86(m,1H),2.41−1.92(m,8H),1.88−1.58(m,13H),0.96−0.78(m,2H),0.73−0.46(m,2H);MS(ES+)m/z 454.3(M+1)。
実施例213
(2S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩の調製
1,4−ジオキサン(10mL)中の(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−ピロリジン−2−カルボン酸(2.55g、8.15mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン(4N、3mL)中の塩酸溶液を0℃で添加した。反応混合物を周囲温度まで1時間にわたって加温した。撹拌をさらに4時間持続し、この時点で沈殿物を形成した。沈殿物を濾過し、ジエチルエーテル(3×10mL)ですすぎ、真空内で乾燥させて、表題化合物(0.45g、28%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 10.50−9.98(s,br,2H),4.72(dd,J=9.6、3.3Hz,1H),3.73(s,3H),3.45−3.37(m,2H),2.55(dd,J=14.0、9.7Hz,1H),2.39(dd,J=13.7,3.0Hz,1H)。
ステップ2. メチル(2S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(2mL)及びDMF(0.05mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.137g、0.400mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.04mL、0.50mmol)を添加し、窒素雰囲気下で、周囲温度で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥させて、無色固体を得、これをジクロロメタン(2mL)中に溶解した。次いで(2S)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロ−メチル)ピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩(0.075g、0.300mmol)を反応混合物に添加し、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL、0. 50mmol)を添加し、反応混合物を、窒素雰囲気下で、周囲温度で30分間撹拌した。次いで、反応物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)の添加によって反応停止させ、混合物をジクロロメタン(4×10mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮し、残渣を、ヘキサン中0.5%の酢酸を含有する0〜40%の酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得、これを次のステップで直接使用した。
ステップ3. (2S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、残渣を分取HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.081g、38%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 6.92−6.73(m,2H),4.71−4.24 m,1H),3.88−3.61(m,1H),3.61−3.45(m,3H),3.12−2.49(m,2H),2.23−2.08(m,1H),2.07−1.89(m,4H),1.78−1.53(m,12H),0.92−0.80(m,2H),0.63−0.45(m,2H);MS(ES+)m/z 526.3(M+1)。
実施例214
(2S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例205のステップ3に記載の手順に従い、(2S,4R)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(2S)−メチル1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートを置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、得た残渣を次のステップで直接使用した。
ステップ2. (2S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートを(2S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、残渣を分取HPLCによって精製して、無色固体として表題化合物(0.028g、14%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 6.92−6.73(m,2H),4.70−4.19(m,1H),3.90−3.63(m,2H),3.62−3.50(m,2H),3.26(s,4H),2.70−2.51(m,1H),2.42−2.30(m,1H),2.07−1.90(m,4H),1.78−1.53(m,12H),0.92−0.80(m,2H),0.63−0.44(m,2H);MS(ES+)m/z 540.3(M+1)。
実施例215
2−((S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−イル)酢酸の合成
ステップ1. tert−ブチル(S)−2−(2−ジアゾアセチル)アゼチジン−1−カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(3mL)中の(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボン酸(0.57g、2.8mmol)及びトリエチルアミン(0.48mL、3.4mmol)の溶液に、イソブチルクロロギ酸エステル(0.41mL、3.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで珪藻土パッドを通して濾過し、少量のアセトニトリル(3×5mL)ですすいだ。濾液を真空内で濃縮し、アセトニトリル(3mL)中で再溶解し、トリメチルシリルジアゾメタン(1.34mL、8.47mmol)を窒素下で添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)の添加によって反応停止させた。混合物を酢酸エチル(2×15mL)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮して、表題化合物を得、これを次のステップで直接使用した。
ステップ2. tert−ブチル(S)−2−(2−メトキシ−2−オキソエチル)アゼチジン−1−カルボキシレートの調製
メタノール中のtert−ブチル(S)−2−(2−ジアゾアセチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(0.64g、2.8mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2.0mL、14mmol)を添加し、続いてトリフルオロ酢酸銀(I)(0.43mg、1.7mmol)を添加した。反応混合物を60℃で2時間撹拌し、次いで、周囲温度まで冷却し、溶媒を真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.25g、39%)を得た:MS(ES+)m/z 230.1(M+1)。
ステップ3. メチル(S)−2−(アゼチジン−2−イル)アセテート塩酸塩の調製
Tert−ブチル(S)−2−(2−メトキシ−2−オキソエチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(0.13g、0.56mmol)を、1,4−ジオキサン(4N、1mL)中の塩酸溶液中に溶解し、周囲温度で1時間撹拌した。溶媒を真空内で濃縮して、表題化合物を得た:MS(ES+)m/z 130.1(M+1)。
ステップ4. メチル2−((S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−イル)アセテートの調製
実施例198に記載の手順に従い、(S)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸をメチル(S)−2−(アゼチジン−2−イル)アセテート塩酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色油として表題化合物(0.025g、14%)を得た:MS(ES+)m/z 456.2(M+1)。
ステップ4. 2−((S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−イル)酢酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)− 1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル2−((S)−1−(4−((アダマンタン−1−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)アゼチジン−2−イル)アセテートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.004g、16%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 12.48−12.11(s,br, 1H),7.06−6.70(m,2H),4.60−4.46(m,1H),4.04−3.67(m,2H),3.55(s,2H),3.00−2.84(m,1H),2.75−2.57(m,1H),2.55−2.49(m,1H),2.43−2.30(m,1H),2.05−1.86(m,4H),1.74−1.52(m,12H),0.91−0.80(m,2H),0.61−0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 442.2(M+1)。
実施例216
(4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−L−バリンの合成
実施例191のステップ1及び2に記載の手順後、5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と、ならびに(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩をtert−ブチル L−バリナートと置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.006、5%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 8.03−7.93(m,1H),7.78−7.68(m,2H),7.21(d,J=8.8Hz,1H),6.87(d,J=13.7Hz,1H),4.08−3.99(m,1H),3.92−3.86(m,2H),3.61(s,2H),3.35−3.29(m,2H),2.87−2.77(m,2H),2.72−2.55(m,2H),2.14−1.93(m,4H),1.80−1.70(m,2H),0.90−0.77(m,8H),0.58−0.51(m,2H);MS(ES+)m/z 605.2、603.2(M+1)。
実施例217
(S)−1−(5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の合成
実施例191のステップ1及び2に記載の手順後、5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸を5−クロロ−4−((5−クロロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(0.071、23%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 8.14−7.99(m,2H),7.61−7.52(m,1H),7.23−6.88(m,1H),7.17−7.08(m,1H),5.11−4.96(m,2H),4.65−3.94(m,1H),4.38−4.17(m,1H),3.58−3.29(m,2H),2.32−2.16(m,1H),1.99−1.74(m,3H);MS(ES+)m/z 499.0、497.0(M+1)。
実施例218
(2S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−2−(メトキシカルボニル)−4−オキソピロリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩の調製
ジクロロメタン(72mL)中の1−(tert−ブチル)2−メチル(S)−4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(3.00g、12.3mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.8mL、37.0mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、その後、それを真空内で蒸発させた。残渣を次のステップで直接使用した。
ステップ2. メチル(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ1に記載の手順に従い、(S)−tert−ブチルピロリジン−2−カルボキシレート塩酸塩を(S)−2−(メトキシカルボニル)−4− オキソピロリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩と置き換えるために必要とされる変形を施して、無色固体として表題化合物(1.95g、69%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.51(d,J=11.9Hz,1H),5.24(d,J=10.1Hz,1H),4.05−3.95(m,1H),3.79(s,3H),3.65(s,1H),3.49(s,2H),3.10−2.92(m,1H),2.75−2.50(m,1H),2.02(s,4H),1.87−1.60(m,12H),0.89(d,J=8.3Hz,2H),0.70−0.55(m,2H)。
ステップ3. メチル(2S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(4.5mL)中のメチル(S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.30g、0.64mmol)の冷却した(−78℃)溶液に、臭化メチルマグネシウム(0.30mL、ジエチルエーテル中3.0mol/L)の溶液を窒素雰囲気下で滴加した。反応混合物を−15℃まで5時間にわたって加温し、飽和塩化アンモニウム(50mL)の添加で反応停止させ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、無色油として表題化合物(0.098g、27%)を得た:MS(ES+)m/z 486.3(M+1)。
ステップ4. (2S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例230のステップ2に記載の手順に従い、メチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−4−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体としてタイル化合物(0.042g、44%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.28−7.22(m,1H),6.49(d,J=11.7Hz,1H),4.76(m,1H),3.48−3.45(m,4H),2.55−2.16(m,2H),2.02(s,4H),1.73−1.67(m,12H),1.34(s,3H),0.87(m,2H),0.61(m,2H);注釈:COOH及びOHシグナルは観察されず;19F NMR(282MHz,CDCl3)δ −113.9(s,1F);MS(ES−)m/z 470.2(M − 1)。
実施例219
(2S,3R,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,3R,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
1,2−ジクロロエタン中のフッ化水素酸(ピリジン中70%、0.012mL、0.44mmol)及び三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.059mL、0.44mmol)の予め混合した溶液を、1,2−ジクロロエタン(5.0mL)中のメチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(0.050g、0.10mmol)の溶液に0℃で滴加した。反応混合物を周囲温度まで一晩加温し、固体重炭酸ナトリウム(0.015g)の添加で反応停止させた。不均一混合物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色油として表題化合物(0.029g、収率58%)を得た:MS(ES+)m/z 488.3(M+1)。
ステップ2. (2S,3R,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例229のステップ2に記載の手順に従い、メチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,3R,4R)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.020g、収率20%)を得た:1H NMR 300MHz, CDCl3)δ 7.00(d,J=6.2Hz,1H),6.51(d,J=11.8Hz,1H),5.78(br s,1H),4.90(d,J=53.4Hz,1H),4.36(d,J=10.5Hz,1H),3.96−3.60(m,2H),3.49(s,2H),2.71−2.60(m,1H),2.02(s,4H),1.81−1.59(m,12H),1.24(d,J=5.1Hz,3H),0.91(d,J=7.9Hz,2H),0.61(s,2H);19F NMR(282MHz,CDCl3)δ −112.9(複数を含む),−195.9(複数を含む);13C NMR(75MHz,CDCl3)δ 173.2,168.2,161.6,159.1,156.2,129.0,126.4,113.1,98.8,93.4(d,J=182.3Hz),78.8,64.2,55.2,44.7,39.5,37.1,33.9,28.1,11.2,9.5,7.0;MS(ES+)m/z 474.1(M+1)。
実施例220
(2S,4R)−1−(4−((1−((5−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4R)−1−(4−((1−((5−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの合成
アセトニトリル(2.5mL)中の4−((1−((5−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.10g、0.21mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.03mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.042g、0.31mmol)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(0.13g、0.41mmol)、及びトランス−4−フルオロ−L−プロリンメチルエステル(0.08g、0.31mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌し、次いで飽和炭酸ナトリウムで希釈し、酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色油として表題化合物(0.03g、25%)を得た: 1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.92(dd,J=7.5Hz,1.8Hz,1H),7.55−7.48(m,1H),7.44−7.33(m,2H),6.60(d,J=8.1Hz,1H),6.49(d,J=8.1Hz,1H),5.19(d,J=51.3Hz,1H),4.79(t,J=8.7Hz,1H),3.97(s,2H),3.85−3.62(m,6H),3.15−3.00(m,2H),2.75−2.55(m,1H),2.32(t,J=10.2Hz,2H),2.04−1.77(m,5H),1.61−1.45(m,2H),1.23(t,J=7.2Hz,1H),0.92−0.77(m,2H),0.65−0.52(m,2H);MS(ES+)m/z 615.2(M+1)。
ステップ2. (2S,4R)−1−(4−((1−((5−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
テトラヒドロフラン(1mL)、水(1mL)、及びメタノール(0.4mL)中のメチル(2S,4R)−1−(4−((1−((5−(2−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート(0.032g、0.052mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.036g、0.26mmol)を添加した。反応物に凝縮器を装着し、還流で2時間加熱した。反応混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を、分取HPLC(0.1%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル及び水)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.029g、92%)を得た: 1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.91(s,1H),7.53−7.35(m,3H),7.28−7.23(m,1H),6.99−6.86(m,1H),6.54−6.34(m,1H),5.18(d,J=53.7Hz,1H),4.81(br s,1H),4.43(s,2H),3.75−3.51(m,6H),2.84(br s,2H),2.63−2.35(m,2H),1.95−1.78(m,6H),0.83(br s,2H),0.53(br s,1H);注釈:酸性プロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 601.2(M+1)。
実施例221
(S)−5−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸の合成
ステップ1. (S)−6−カルボキシ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−5−イウムトリフルオロ酢酸塩の調製
ジクロロメタン(20mL)中の(6S)−5−(tert−ブトキシカルボニル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸(0.40g、1.66mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.8mL、49.8mmol)を添加した。溶液を周囲温度で2時間撹拌し、次いで真空内で乾燥するまで蒸発した。残渣をさらなる精製することなく使用した。
ステップ2. 4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
アセトニトリル(5.1mL)中の4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.38g、0.76mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.98mL、11.4mmol)を添加し、続いてN,N−ジメチルホルムアミド(0.02mL)を添加した。反応混合物を窒素下で2時間撹拌し、次いで真空内で濃縮した。残渣を、さらなる精製または特性評価をすることなく使用した。
ステップ3. (S)−5−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−6−カルボン酸の調製
アセトニトリル(2mL)中の4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド(0.38gの4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸から得られた)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL、7.6mmol)を添加し、続いて、(S)−6−カルボキシ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−5−イウムトリフルオロ酢酸塩(1.66mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、その後、それを水性塩酸(1mol/L、15mL)で希釈した。プールした有機画分を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、分取HPLC(0.1%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル及び水)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.069g、15%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.00(s,1H),7.52(s,1H),6.77(d,J=7.8Hz,1H),6.23(d,J=11.4Hz,1H),4.61(t,J=7.8Hz,1H),4.15−3.83(m,5H),3.56(d,J=10.2Hz,1H),3.38−3.24(m,1H),3.06−2.95(m,1H),2.90(d,J=10.2Hz,1H),2.84−2.66(m,2H),2.25−1.84(m,7H),0.90−0.70(m,2H),0.63−0.42(m,6H);MS(ES+)m/z 625.1(M − 1)。注釈:酸性プロトンは観察されず。
実施例222
(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートの調製
ジクロロメタン(5.5mL)中の5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロ安息香酸(0.52g、0.91mmol)の溶液に、N,N−ジメチルアミノピリジン(0.33g、2.73mmol)、(2S,4R)−4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)ピロリジン−1−イウム塩酸塩(0.50g、2.73mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.53g、2.73mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム(50mL)で希釈した。溶液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、残渣を得、これをヘキサン中酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色発泡体としてメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレート(0.23g、42%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.32−7.25(m,2H),7.15−7.07(m,1H),6.96(d,J=8.1Hz,1H),6.48(d,J=12.0Hz,1H),5.20(d,J=52.2Hz,1H),4.80(t,J=8.4Hz,1H),3.80−3.70(m,7H),3.05−2.90(m,2H),2.75−2.55(m,1H),2.35−2.16(m,3H),2.05−1.68(m,5H),1.45−1.20(m,3H),0.90−0.84(m,2H),0.65−0.55(m,2H);MS(ES+)m/z 581.2、583.2(M+1)。
ステップ2. (2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,4R)−1−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.18g、82%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 9.85(br s,1H),7.70−7.45(m,3H),7.11−6.70(m,2H),5.25(d,J=52.8Hz,1H),4.70−4.40(m,3H),4.35−4.05(m,1H),3.95−3.80(m,2H),3.75−3.40(m,5H),2.72−2.50(m,1H),2.35−1.95(m,5H),1.85−1.65(m,2H),0.92−0.77(m,2H),0.65−50(m,2H);MS(ES−)m/z 567.0(M − 1),569.0(M − 1)
実施例223
2−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンズアミド)−3,3,3−トリフルオロプロパン酸の合成
アセトニトリル(7mL)中の4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリド(1.0mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.7mL、10mmol)及び2−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロパン酸(0.32g、2.2mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌し、水性塩酸(1mol/L、50mL)で希釈し、次いで酢酸エチル(5×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、残渣を得、これを0.2%のトリフルオロ酢酸を含むヘキサン中酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製し、続いて、分取HPLC(0.1%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル及び水)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.52g、11%)を得た: 1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.80−8.76(m,1H),7.14(d,J=9.0Hz,1H),6.87(d,J=14.0Hz,1H),5.35−5.27(m,1H),3.60(s,2H),2.10−1.95(m,4H),1.80−1.55(m,12H),0.95−0.85(m,2H),0.65−0.55(m,2H);注釈:カルボン酸(COOH)のプロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 470.1(M+1)。
実施例224
(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. ジメチル3,3’−メチレン(4S,4’S,5R,5’R)−ビス(5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレート)の調製
ジクロロメタン(100mL)中のL−トレオニンメチルエステル塩酸塩(2.80g、16.50mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(2.75mL、17.80mmol)及びパラ−ホルムアルデヒド(1.03g)を添加した。溶液を周囲温度で16時間撹拌した。次いで反応混合物を真空内で乾燥するまで蒸発し、ジエチルエーテルで粉砕した。沈殿した固体をジエチルエーテル(250mL)で洗浄し、その後、濾液を真空内で蒸発させた。結果として生じた透明な油をさらなる精製または特徴付けすることなく次で使用した。
ステップ2. メチル(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)−ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
アセトニトリル(7.0mL)及び飽和炭酸ナトリウム(7.0mL)中のジメチル3,3’−メチレン(4S,4’S,5R,5’R)−ビス(5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレート)(0.41g、1.32mmol)の溶液に、アセトニトリル(6.0mL)中の4−((4−(クロロカルボニル)−2−シクロプロピル−5−フルオロフェノキシ)−メチル)−1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩(1.55g、2.64mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、その後、それを水で希釈し、酢酸エチル(4×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.48g、63%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.30(s,1H),7.27(s,1H),7.18−7.09(m,1H),7.00(d,J=8.1Hz,1H),6.49(d,J=12.0Hz,1H),4.97−4.88(m,1H),4.44−4.03(m,2H),3.81−3.63(m,6H),3.05−2.87(m,2H),2.25(t,J=11.4Hz,2H),1.85−1.73(m,2H),1.59(s,3H),1.49(d,J=6.0Hz,2H),1.44−1.20(m,4H),0.87−0.80(m,2H),0.69− 0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 579.0、581.0(M+1)。
ステップ3. (4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.36g、収率77%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 10.30−9.70(br s,1H),7.65−7.57(m,2H),7.55−7.45(m,1H),7.00−6.75(m,2H),4.88−4.72(m,2H),4.49(s,2H),4.22−4.05(m,2H),3.97−3.77(m,2H),3.65−3.40(m,4H),2.15−1.70(m,6H),1.37(d,J=5.7Hz,2H),1.29(d,J=4.8Hz,1H),0.85(d,J=8.1Hz,2H),0.65−0.52(m,2H);MS(ES+)m/z 565.0、567.0(M+1)。
実施例225
(4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
ステップ1. 4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
ジクロロメタン(3.0mL)中の4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸(0.30g、0.60mmol)の溶液に、塩化チオニル(3.0mL)を添加した。反応混合物を周囲温度で12時間撹拌し、次いで溶媒を真空内で濃縮し、さらなる精製及び特性評価することなく使用した。
ステップ2. メチル(4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−ルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
実施例223のステップ2に記載の手順に従い、4−((4−(クロロカルボニル)−2−シクロプロピル−5−フルオロフェノキシ)メチル)−1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩を4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、淡黄色油として表題化合物(0.22g、収率58%)を得た:MS(ES+)m/z 649.0、651.0(M+1)
ステップ3. (4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体としてタイル化合物(0.20g、86%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 11.15(s,1H),8.22(s,2H),7.12−6.80(m,2H),4.91−4.70(m,2H),4.62−4.35(m,1H),4.27−4.08(m,3H),4.05−3.96(m,1H),3.60−3.02(m,5H),2.38−2.06(m,4H),2.06−1.97(m,1H),1.37(d,J=6.0Hz,2H),1.29(d,J=5.4Hz,1H),0.86(d,J=8.4Hz,2H),0.65−0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 635.1(M+1)。
実施例226
(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)− ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(4I,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
実施例223のステップ2に記載の手順に従い、4−((4−(クロロカルボニル)−2−シクロプロピル−5−フルオロフェノキシ)メチル)−1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩を5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイルクロリドと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、表題化合物を得、これをいかなる分析的特性評価もすることなく、次のステップで直接使用した。
ステップ2. (4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−(1−(3,5−ジクロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、残渣を逆相HPLCによって精製した後、無色固体としてタイル化合物(0.025g、15%)を得た:1H NMR(300MHz, DMSO−d6)δ 7.67(t,J=1.8Hz,1H),7.41(d,J=1.5Hz,2H),6.90−6.75(m,2H),4.85−4.63(m,3H),4.25−3.96(m,2H),3.91−3.77(m,2H),3.95−2.89(m,2H),2.26(m,J=10.8Hz,2H),2.09−1.87(m,2H),1.87−1.57(m,3H),1.38−1.25(m,4H),0.88−0.75(m,2H),0.49−0.62(m,2H);注釈:COOHプロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 633.2、635.1(M+1)。
実施例227
(4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. 4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドの調製
実施例224のステップ1に記載の手順に従い、4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−4−フルオロピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸を4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロ安息香酸と置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、表題化合物をさらなる精製することなく使用した。
ステップ2. メチル(4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)− ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
実施例223のステップ2に記載の手順に従い、4−((4−(クロロカルボニル)−2−シクロプロピル−5−フルオロフェノキシ)メチル)− 1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩を4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、淡黄色油として表題化合物(0.24g、86%)を得た:MS(ES+)m/z 631.0、633.0(M+1)。
ステップ3. (4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(4S,5R)−3−(4−((1−(3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(83%、0.17g)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 12.6(br s,1H),8.35−8.05(m,2H),6.98−6.70(m,2H),4.88−4.74(m,2H),4.55−4.20(br s,1H),4.25−4.07(m,1H),4.04−4.00(m,1H),3.97−3.82(m,2H),3.55−3.17(m,4H),3.10−2.85(m,1H),2.12−1.85(m,4H),1.80−1.51(m,2H),1.37(d,J=6.0Hz,2H),1.29(d,J=5.7Hz,1H),0.85(d,J=8.1Hz,2H),0.65−0.50(m,2H);MS(ES+)m/z 617.1、619.1(M+1)。
実施例228
(4S,5R)−3−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(4S,5R)−3−(4−(ベンジルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
実施例223のステップ2に記載の手順に従い、4−((4−(クロロカルボニル)−2−シクロプロピル−5−フルオロフェノキシ)メチル)−1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩を4−(ベンジルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイルクロリドと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、淡黄色油として表題化合物(0.28g、収率50%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.44−7.34(m,5H),7.04(d,J=7.8Hz,1H),6.60(d,J=11.9Hz,1H),5.10(s,2H),4.93(m,1H),4.34(d,J=7.6Hz,1H),4.23−4.01(m,1H),3.79(s,2H),2.09(m,1H),1.58(s,1H),1.50(d,J=6.0Hz,3H),1.39−132(m,1H),0.90(d,J=8.5Hz,2H),0.68−0.58(m,2H);MS(ES+)m/z 414.2(M+1)
ステップ2. メチル(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
無水メタノール(4.5mL)中のメチル(4S,5R)−3−(4−(ベンジルオキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレート(0.41g、0.69mmol)の溶液に、湿ったパラジウム活性炭(0.15g)を添加した。フラスコを水素雰囲気下で装着し、4時間撹拌した。反応混合物をセライト上で濾過し、濾過パッドを酢酸エチル(50mL)で洗浄した。濾液を真空内で濃縮して、無色固体として表題化合物(0.26g、定量収率)を得た:MS(ES+)m/z 324.2(M+1)。
ステップ3. メチル(4S,5R)−3−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中のメチル(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレート(0.26g、0.69mmol)の溶液に、炭酸セシウム(0.34g、1.04mmol)及びtert−ブチル4−((トシルオキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.38g、1.04mmol)を添加した。反応混合物を75℃まで8時間加熱し、その後、それを飽和塩化アンモニウム(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を5% 塩化リチウム(50mL)で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。結果として生じた残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、無色固体として表題化合物(0.26g、収率71%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.02(d,J=7.8Hz,1H),6.50(d,J=11.9Hz,1H),4.92(dd,J=19.4、4.6Hz,2H),4.33(d,J=7.7Hz,1H),4.20−4.11(m,3H),3.85−3.70(m,4H),2.74(t,J=11.9Hz,2H),2.04−1.95(m,2H),1.90−1.77(m,2H),1.48(d,J=6.0Hz,3H),1.44(s,9H),1.36 − 1.15(m,3H),0.87(m,2H),0.64−0.56(m,2H)。
ステップ4. 4−((2−シクロプロピル−5−フルオロ−4−((4S,5R)−4−(メトキシカルボニル)−5−メチルオキサゾリジン−3−カルボニル)フェノキシ)メチル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩の調製
ジクロロメタン(2.3mL)中のメチル(4S,5R)−3−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレート(0.12g、0.23mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.18mL)を添加した。溶液を一晩撹拌し、真空内で蒸発させて、表題化合物を得、これをさらなる精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップ5. メチル(4S,5R)−3−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
N,N−ジメチルホルムアミド(2.3mL)中の4−((2−シクロプロピル−5−フルオロ−4−((4S,5R)−4−(メトキシカルボニル)−5−メチルオキサゾリジン−3−カルボニル)フェノキシ)メチル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩(0.23mmol)の溶液に、炭酸セシウム(0.35g、1.06mmol)及び2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジルメタンスルホン酸塩(0.11g、0.37mmol)を添加した。反応混合物を85℃で3時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム(40mL)で希釈し、次いで酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を5% 塩化リチウム(40mL)で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。結果として生じた残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色油として表題化合物(0.091g、65%)を得た:MS(ES+)m/z 613.2、615.3(M+1)。
ステップ6. (4S,5R)−3−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(4S,5R)−3−(4−((1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.022g、24%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.79(s,1H),7.70−7.55(m,2H),6.97−6.70(m,2H),4.79(s,2H),4.25−4.01(m,1H),4.00−3.90(m,2H),3.89(s,2H),2.88−2.79(m,2H),2.10(t,J=11.4Hz,2H),1.85−1.70(m,3H),1.40−1.28(m,4H),1.28−1.23(m,1H),1.37(t,J=6.2Hz,2H),0.82−0.75(m,2H),0.65−0.48(m,2H);MS(ES+)m/z 599.2、601.2(M+1);注釈:COOHプロトンは観察されず。
実施例229
(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(40,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)−(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートの調製
実施例223のステップ2に記載の手順に従い、4−((4−(クロロカルボニル)−2−シクロプロピル−5−フルオロフェノキシ)メチル)− 1−(2,6−ジクロロベンジル)ピペリジン−1−イウムトリフルオロ酢酸塩を(R)−5−シクロプロピル−4−((1−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイルクロリドと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、表題化合物を得、これをいかなるさらなる精製もすることなく次のステップで使用した。
ステップ2. (4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)−メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボン酸の調製
実施例33のステップ2に記載の手順に従い、(S)−メチル1−(4−(2−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル−4−クロロフェノキシ)−2,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(4S,5R)−3−(5−シクロプロピル−4−((1−((R)−(3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)−2−フルオロベンゾイル)−5−メチルオキサゾリジン−4−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体としてタイル化合物(0.043g、76%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 12.59(br s,1H),7.90−7.56(m,2H),7.56−7.15(m,6H),7.02−6.77(m,2H),4.81(s,1H),4.28−3.75(m,5H),2.83(br s,1H),2.2−1.85(m,1H),1.62−1.05(m,8H),0.90−0.70(m,2H),0.60−0.45(m,2H);MS(ES+)m/z 627.2、629.2(M+1)。注釈:2Hのプロトンシグナルは水シグナルの下である(δ=3.12ppm)。
実施例230
(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. メチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート及びメチル(2S,3S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートの調製
−78℃まで冷却したテトラヒドロフラン(5.0mL)中のメチル(2S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−3−メチル−4−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.25g、0.51mmol)の溶液に、(S)−3,3−ジフェニル−1−メチルテトラヒドロ−3H−ピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(0.55mL、0.51mmol)を添加し、続いて、ボランジメチルスルフィド複合体(0.05mL、0.52mmol)を滴加した。反応混合物を−78℃で0.5時間撹拌し、周囲温度まで0.5時間加温し、メタノール(2.0mL)の添加で反応停止させた。0.5時間後、反応混合物を水性塩酸(50mL、0.2mol/L)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、ヘキサン中ヘキサン中酢酸エチルヘキサン中カラム精製によって精製して、無色ゴム様物質として第1の溶離液の表題化合物(0.11g、46%)、及び無色固体として第2の溶離液の表題化合物(0.13g、51 %)である2つの表題化合物を得た;MS(ES+)m/z 486.3(M+1)。
ステップ2. (2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
テトラヒドロフラン(6.0mL)及び水(3.0mL)中のメチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(0.11g、0.24mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.43g、3.11mmol)を添加した。反応混合物に凝縮器を装着し、還流で16時間撹拌し、その後、それを水性塩酸(1mol/L、50mL)で希釈し、酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、分取HPLC(アセトニトリル及び水)によって精製して、無色固体として表題化合物(0.03g、収率27%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 6.96(d,J=7.4Hz,1H),6.50(d,J=11.8Hz,1H),4.15−3.92(m,2H),3.80−3.65(m,1H),3.48−3.35(m,3H),2.61(br s,1H),2.01(s,4H),1.81 − 1.60(m,12H),1.14(d,J=5.9Hz,3H),0.90−0.80(m,2H),0.61(d,J=3.0Hz,2H);注釈:COOH及びOHプロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 472.3(M+1)。
実施例231
(2S,3S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の合成
ステップ1. (2S,3S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸の調製
実施例230のステップ2に記載の手順に従い、メチル(2S,3R,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートをメチル(2S,3S,4S)−1−(4−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−5−シクロプロピル−2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−2−カルボキシレートと置き換えるために必要とされる重要でない変形を施して、無色固体として表題化合物(0.061g、50%)を得た:1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.48(d,J=12.0Hz,1H),4.52(d,J=8.8Hz,1H),4.06(s,1H),3.85−3.70(m,1H),3.58 − 3.42(m,3H),2.54(br s,1H),2.11−1.95(m,4H),1.75 − 1.62(m,12H),1.15(d,J=6.6Hz,3H),0.84(d,J=8.3Hz,2H),0.65−0.55(m,2H);注釈:COOH及びOHプロトンは観察されず;MS(ES+)m/z 472.3。
実施例232
電気生理学的アッセイ(EP)(インビトロアッセイ)
パッチ電圧クランプ電気生理学は、電位開閉型ナトリウムチャネル(NaV)の遮断の直接測定及び定量化を可能にし、ナトリウムチャネルの静止、開口、及び不活性化状態への異なる結合として解釈されている遮断の時間及び電位依存性の決定を可能にする(Hille, B., Journal of General Physiology(1977),69:497−515)。
以下のパッチ電圧固定ヒト胎児腎臓細胞の電気生理学的研究は、ヒト胎児腎臓細胞(HEK)を使用して、本発明の代表的な化合物に対して行い、所望のヒトナトリウムチャネルα−サブユニットをコードする完全長cDNAを含む発現ベクターを恒常的に遺伝子導入し、10%のFBS、1%のPSG、及び0.5mg/mLのG418を含む培養培地に、37℃、5%のCO2で成長させた。HEK cells used for the 電気生理学(EP)記録に使用するHEK細胞は、全試験の40個未満の継代数を有し、播種から3日以内に使用した。NaV1.7及びNaV1.5 cDNA(それぞれ、NM_002977及びAC137587;SCN5A)が、HEK−293細胞に安定的に発現した。β1サブユニットがNaV1.7とNaV1.5の両方の細胞株で共発現した。
PatchXpress自動電位固定を使用するか、またはAxopatch 200B(Axon Instruments)若しくはModel 2400(A−M systems)増幅器を手動で使用するかのいずれかで、全細胞の構成のナトリウムの電流を、パッチクランプ技法を使用して測定した。手動の電位固定プロトコルは以下の通りであった:ホウケイ酸ガラスマイクロピペットを、先端径に対して先端熱加工し、使用液に2〜4メガオームの抵抗を生じさせた。ピペットを5mMのNaC1、10mMのCsC1、120mMのCsF、0.1mMのCaC12、2mMのMgC12、10mMのHEPES、10mMのEGTAからなる溶液で充填し、CsOHでpHを7.2に調整した。外部溶液は、140mMのNaC1、5mMのKC1、2mMのCaCl2、1mMのMgCl2、10mMのHEPESの組成物を有し、NaOHでpHを7.4に調整した。いくつかの研究では、外部ナトリウムは、コリンによる等モルの入れ替わりによって減少した。CsF内部及びNaCl外部溶液のオスモル濃度を、グルコースで、それぞれ、300mOsm/kgと310mOsm/kgに調整した。150μLの容量の浴槽内で、周囲温度で、すべての記録を行った。対照のナトリウム電流は、0.5%のDMSO中で測定した。本発明の対照及び代表的な化合物を、ALA Scientific Instrumentsによって製造された4ピンチまたは8ピンチの潅流槽を通って、記録チャンバに適用した。
電流は、40kHzの試料標本周波数で記録し、5Hzでフィルターに掛け、pClampソフトウェア(Axon Instruments)を備えたDigidata−1322Aアナログ/デジタルインターフェースを使用して保存した。直列抵抗補償を適用した(60〜80%)。電流が不十分な電圧制御を示した場合(段階的活性中のIV関係によって判断される)は、セルを拒絶した。この研究におけるすべての統計値に、平均±標準偏差を与えた。
チャネルの不活性が完全である(NaV1.7とNaV1.5の両方で−60mVであった)電圧で、膜電位を保持した。電圧を20ミリ秒間、極めて負電圧(Vhold=150mV)に後退し、化合物ブロックを定量化するために、試験パルスを適用する。20msの短い再分極は、化合物のないチャネルが最初の不活性化から完全に回復するのに十分な長さであるが、化合物が結合したチャネルは、無視できるほどの回復がこの間隔の間に発生し得るように、もっとゆっくりと回復した。化合物の洗浄(wash−on)後のナトリウム電流の減少率は、ナトリウムチャネルのブロック率として見なした。代表的な式(I)の化合物のデータを表1に提供する。
実施例233
hNav1.7及びβ1サブユニットを異種発現する細胞から単離した膜に結合しているトリチウム化した化合物
組換え的に発現されたナトリウムチャネルを含む膜の調製:凍結した組換え細胞ペレットを氷の上で解凍し、氷冷の50mMのトリスHCl、pH7.4の緩衝液で、4倍の細胞ペレット重量に希釈した。自動化ガラス製のダウンスホモジナイザーを使用して氷上で細胞懸濁液を均質化した。均質物を氷冷の50mMのトリスHCl、pH7.4の緩衝液で、さらに8.4倍に希釈し、その後、4℃、200xgで15分間遠心分離した。上清を回収し、4℃、10000xgで50分間遠心分離した。次いで、1%v/vのプロテアーゼ阻害剤(Calbiochem)を含む100mMのNaCl、20mMのトリスHCl、pH7.4の緩衝液で、ペレットを再懸濁し、氷上で再均質化した。次いで、均質化した膜を26ゲージの針を備えたシリンジによって処理した。タンパク質濃度をブラッドフォードアッセイによって決定し、これらの膜を−80℃で保管した。
放射性リガンド結合試験:飽和実験。メチル基を有する式(I)の代表的な化合物をトリチウム化した。メチル 水素の代わりに3つのトリチウムを組込み、[3H]化合物を発生させた。室温で、5mLのホウケイ酸塩ガラス試験管でこの放射性リガンドの結合を行った。0.01%w/vのウシ血清アルブミン(BSA)を含む100mMのNaCl、20mMのトリスHCl、pH7.4の緩衝液で増加した濃度の[3H]化合物に、膜を18時間加えることによって、結合を開始した。1μMの非標識化合物の存在下で、非特異的結合を決定した。18時間後、0.5%w/vのポリエチレンイミンに予浸したGF/Cガラスファイバーフィルターに通して、反応物を濾過した。フィルターを0.25%のBSAを含む15mLの氷冷の100mMのNaCl、20mMのトリスHCl、pH7.4の緩衝液で洗浄し、遊離リガンドから結合を分離した。フィルターに結合した[3H]化合物を、液体シンチレーション計数によって定量化した。
競合的結合実験:96ウェルのポリプロピレンのプレートで、室温で18時間、結合反応を行った。360μL中、膜を100pMの[3H]化合物でインキュベートし、試験化合物の濃度を増加させた。1μMの非標識化合物の存在下で、非特異的結合を定義した。反応物を移動し、0.5%のポリエチレンイミンで予浸した96ウェルのガラス線維/Cフィルターのプレートに通して濾過した。濾過した反応物を0.25%のBSAを含む200μLの氷冷の緩衝液で5回洗浄した。結合された放射能は、液体シンチレーション計数によって決定した。
データ分析:飽和実験について、非特異的結合を全結合から引き、特異的結合を出し、これらの値を1mgのタンパク質あたりのpmolリガンド結合に関して再計算した。飽和曲線を構築し、単一リガンド結合モデル:Beq=(Bmax*X)/(X+Kd)(式中、Beqは均衡状態のリガンド結合の量であり、Bmaxは最大受容体密度であり、Kdはリガンドの解離定数であり、Xは遊離リガンド濃度である)を使用して、解離定数を計算した。競合研究について、阻害率を決定し、4パラメーターロジスティックモデル(XLfitを用いて、阻害率(%)=(A+((B−A)/(1+((x/C)^D))))(式中、A及びBはそれぞれ、最大と最小阻害であり、CはIC50濃度であり、Dは(Hill)傾きである)を使用して、IC50値を計算した。
このモデルで試験した場合に、代表的な化合物は、表1に記載される親和性を示した。
実施例234
ナトリウムチャネル遮断剤によって誘導される鎮痛
熱誘導性テールフリック潜在試験
この試験では、本発明の化合物を投与することによって生じる鎮痛効果を、マウスにおける熱誘導性テールフリックによって観察することができる。試験は、試験されるマウスの尾部に、光線の焦点を当て、光線を向けるプロジェクターランプからなる熱源を含む。テールフリック潜時は、薬物治療の前に評価し、有害な熱刺激に反応し、すなわち、尾部の背面に放射熱を与えてからテールフリックが起こるまでの反応時間であるが、これを40、80、120、及び160分に測定し、記録する。
この試験の最初の部分のために、65匹の動物に、2日間連日1日1回、ベースラインのテールフリック潜在性の評価を行った。次いで、これらの動物をビヒクル対照、モルフィン対照を含む11個の異なる治療群のうちの1つに無作為に割り付け、30mg/Kgで9つの化合物を筋肉内に投与する。投与の後、震えまたは発作、活動亢進、浅い、急な若しくは圧迫されたような呼吸及び毛繕いの失敗を含む毒性兆候について動物を近くで観察する。各化合物についての最適なインキュベーション時間は、回帰分析によって決定する。試験化合物の鎮痛作用は、最大可能効果(MPE(%))の割合として表し、以下の公式を用いて計算する:
式中、
投薬後潜時=薬物を受容した後に熱源から尾を取りのける(払いのける)前にかかった各個体動物の潜時。
投薬前潜時=薬物を受容する前に熱源から尾を払いのける前にかかった各個体動物の潜時。
カットオフ時間(10秒)=熱源に対する最大曝露。
急性疼痛(ホルマリン試験)
ホルマリン試験は、急性痛の動物モデルに使用される。ホルマリン試験では、実験日の前に、20分間プレキシガラス試験室に動物を一時的に慣らす。試験日に試験物を無作為に動物に注射する。投薬から30分で、50μLの10%のホルマリンを、ラットの左後足の足底表面に皮下注射する。ホルマリン投与直後にビデオデータの取得を開始し、90分間続ける。
*.llii拡張子でファイルを保存するActimetrix Limelightソフトウェアを用いて画像を捕捉し、それをMPEG−4コーディングに変換する。次いで、行動分析ソフトウェア「The Observer 5.1」、(Version 5.0、Noldus Information Technology(Wageningen,The Netherlands))を用いてビデオを分析する。ビデオ分析は、動物の行動を観察し、種類ごとにそれぞれのスコアを付け、行動の長さを定めることによって行われる(Dubuisson及びDennis,1977)。スコアをつける行動としては、(1)正常な行動、(2)足に体重を載せていない、(3)足を上げる、(4)足を舐める/噛むまたは引っ掻く、が挙げられる。注射を受けた足を持ち上げる、いたわる、または過剰に舐める、噛む、及び引っ掻くことは、痛みの反応を示す。注射を受けた足を明らかにいたわっていること、過剰に舐めること、噛むこと、または引っ掻くことがなく、両足を床に休めている場合は、化合物からの鎮痛反応または保護が示される。
ホルマリン試験データの分析は、(1)可能性のある阻害効果の最大率(MPIE(%))及び(2)疼痛スコアの2つの要因に従って行われる。MPIE(%)は、一連のステップによって計算され、最初に、各動物の正常ではない行動(行動1、2、3)の長さを合計する。ビヒクル群の単一値が、ビヒクル治療群内の全スコアを平均化することによって得られる。以下の計算により、各動物についてのMPIE値を得る。
MPIE(%)= 100−[(治療の合計/平均ビヒクル値)×100%]
疼痛スコアは、上述の重み付きスケールから計算する。行動の持続時間に体重を乗じ(反応の重症度を評価する)、観察の全長さで除され、各動物の痛み評価を決定する。計算は以下の公式によって表される:
疼痛評価=[0(To)+1(T1)+2(T2)+3(T3)]/(To+T1+T2+T3 )
CFA誘導性慢性炎症性疼痛
この試験では、較正したvon Freyフィラメントで触覚アロディニアを評価する。1週間にわたって生態動物施設に馴化させた後、150μLの「フロイント完全アジュバント」(CFA)の乳剤(0.5mg/mLの濃度で油/生理食塩水(1:1)に懸濁したCFA)を、軽いイソフルラン麻酔の下、ラットの左後足の足底表面に皮下注射する。動物を麻酔から回復させ、全動物の熱及び機械侵害受容閾値をCFA投与後、週に1回評価する。全動物を実験開始前日の20分間実験装置に慣らす。試験物及び対照物を動物に投与し、投薬後定められた時点で侵害受容閾値を測定し、6つの利用可能な各治療に対する鎮痛反応を決定する。使用した時点は、各試験化合物について最も高い鎮痛効果を示すように、事前に決定する。
動物の熱性侵害受容閾値を、ハーグリーブス試験を用いて評価する。動物を、加熱ユニットを備えた高架のガラスのプラットフォームの上部に設定されたプレキシグラス筐体に置く。ガラスのプラットフォームを、全試行について約30℃の温度にサーモスタットで制御する。動物を、すべての探査行動を停止するまで、筐体に入れた後に20分間適応させる。モデル226 Plantar/Tail Stimulator Analgesia Meter(IITC(Woodland Hills, CA))を使用して、ガラスのプラットフォームの下から、後足の足底面に放射熱光線を送る。全試行中に、熱源の待機強度及び活性強度をそれぞれ1と45に設定し、20秒のカットオフ時間を使用して、組織の損傷を防ぐ。
触刺激に対する動物の反応閾値を、ハーグリーブス試験後にモデル2290 Electrovonfrey知覚計(IITC Life Science(Woodland Hills, CA))を用いて測定する。動物を、マイヤーメッシュの表面上に設定された高架プレキシグラス筐体に置く。10分間の順応後、事前に較正したVon Frey毛を、足に対して毛が軽く曲がるのに十分な力で、0.1gの毛から開始して昇順に動物の両足の足底面に対して垂直に適用する。足の急速な払いのけを誘導するために最小の力の毛が決定されるまでか、約20gのカットオフの力に達するときまで試験を継続する。動物の体重の約10%に相当し、刺激の性質を変化させ得るより硬い毛の使用によるすべての足の上げを防ぐ役割を果たすので、このカットオフの力を使用する。
痛覚の術後モデル
このモデルでは、足底面内の切開によって生じる痛覚過敏を、動物が与えられた刺激から足を引っ込めるまで足への触覚刺激を増加させることによって測定する。動物を、ノーズコーン経由で3.5%のイソフルオラン下で麻酔する一方で、10番の外科用メス刃を使用して、左後足の足底面を、踵の近位端から0.5cmの位置から始めてつま先に向かって伸ばし、皮膚及び筋膜を通って長手方向に1cm切開する。切開後、皮膚を、2、3−0無菌絹縫合糸を用いて並置する。損傷部位を、ポリスポリン及びベタジンで覆う。動物を、一晩の回復のためにホームケージに戻す。
手術した足(同側)及び手術していない足(対側)の両方についての触刺激に対する動物の引っ込め閾値を、Model 2290 Electrovonfrey知覚計(IITC Life Science(Woodland Hills,CA))を用いて測定することができる。動物を、マイヤーメッシュの表面上に設定された高架プレキシグラス筐体に置く。少なくとも10分間の馴化後、事前に較正したVon Frey毛を、足に対して毛が軽く曲がるのに十分な力で、10gの毛から開始して昇順に動物の両足の足底面に対して垂直に適用する。足の急速な払いのけを誘導するために最小の力の毛が決定されるまでか、約20gのカットオフの力に達するときまで試験を継続する。動物の体重の約10%に相当し、刺激の性質を変化させ得るより硬い毛の使用によるすべての足の上げを防ぐ役割を果たすので、このカットオフの力を使用する。
神経障害性疼痛モデル;慢性狭窄損傷
簡潔に述べれば、皮膚及び筋膜を通って、動物の左後脚の大腿中央部を10番の外科用メス刃を使用して約3cm切開する。坐骨神経を、大腿二頭筋を通って鈍的切開によって出血が最小になるように注意しながら露出させる。4−0非分解性無菌絹縫合糸を用いて、坐骨神経に沿って1〜2mm間隔で4箇所ゆるく縛る。倍率が4倍の解剖顕微鏡下で観察した場合に坐骨神経の軽い狭窄を誘導するのに十分な強さにゆるい結び目を張る。偽手術動物では、さらに操作することなく左坐骨神経を露出させる。抗菌軟膏を創傷に直接塗布し、無菌縫合糸を用いて筋肉を閉じる。筋肉及びその周辺にベタジンを塗布し、その後に外科用クリップを用いて皮膚を閉じる。
触刺激に対する動物の反応閾値を、モデル2290 Electrovonfrey知覚計(IITC Life Science(Woodland Hills,CA))を用いて測定する。動物を、マイヤーメッシュの表面上に設定された高架プレキシグラス筐体に置く。10分間の順応後、事前に較正したVon Frey毛を、足に対して毛が軽く曲がるのに十分な力で、0.1gの毛から開始して昇順に動物の両足の足底面に対して垂直に適用する。足の急速な払いのけを誘導するために最小の力の毛が決定されるまでか、約20gのカットオフの力に達するときまで試験を継続する。動物の体重の約10%に相当し、刺激の性質を変化させ得るより硬い毛の使用によるすべての足の上げを防ぐ役割を果たすので、このカットオフの力を使用する。
動物の熱性侵害受容閾値を、ハーグリーブス試験を用いて評価する。触覚閾値の測定後、動物を、加熱ユニットを備えた高架のガラスプラットフォームの上部に設定されたプレキシガラス筐体に置く。ガラスのプラットフォームを、全試行について約24〜26℃の温度にサーモスタットで制御する。動物を、すべての探査行動を停止するまで、筐体に入れた後に10分間適応させる。モデル226 Plantar/Tail Stimulator Analgesia Meter(IITC(Woodland Hills, CA))を使用して、ガラスのプラットフォームの下から、後足の足底面に放射熱光線を送る。全試行中に、熱源の待機強度及び活性強度をそれぞれ1と55に設定し、20秒のカットオフ時間を使用して、組織の損傷を防ぐ。
神経障害性疼痛モデル:脊髄神経結紮
脊髄神経結紮(SNL)神経障害性疼痛モデルを神経障害性疼痛の動物(いわゆるラット)モデルとして使用する。SNL試験では、脊髄神経L5及びL6の腰部根を、神経損傷を引き起こすように、きつく結紮し、機械的痛覚過敏症、機械的アロディニア、及び熱過敏症の発症をもたらす。動物に疼痛状態を完全に引き起こすために、試験日の2週間前に手術を行う。いくつかの脊髄神経結紮の変形例を使用して、本発明の化合物の鎮痛特性を特徴付ける。
L5脊髄神経の結紮、
L5及びL6脊髄神経の結紮、
L5脊髄神経の結紮及び切断、
L5及びL6脊髄神経の結紮及び切断、または
上(1)〜(4)のうちのいずれか1つと組み合わせてL4脊髄神経の軽度刺激性。
動物を、ノーズコーン経由で3.5%のイソフルオラン下で麻酔しながら、背の正中線のちょうど側面の皮膚を、切開の中心点として後腸骨稜のレベルを用いて、10番の外科用メス刃を使用して長手方向に2.5cm切開する。切開後、イソフルランを維持レベル(1.5%〜2.5%)に再調節する。中仙骨の領域で、外科用メス刃で切開をし、刃が仙骨に達するまで、(矢状面において)脊柱側に沿ってメス刃をスライドさせる。刃先を切開によって導入し、筋肉及び靭帯を脊柱から取り除き、2〜3cmの脊柱を露出させる。神経が椎骨から出るポイントを位置付けるために、筋肉及び筋膜を脊柱から一掃する。小さいガラスのフックを坐骨神経の中間に置き、脊髄神経を周囲の組織から優しく引き上げる。脊髄神経が単離したら、長さの短い6−0無菌絹縫合糸をガラスのフックの先端の玉に2回巻き付け、神経の下に返す。次いで、結び目を作ることによって、脊髄神経を固定して結紮し、結紮糸の両側に神経を確実に***させる。必要に応じてこの手順を繰り返してもよい。いくつかの動物では、L4脊髄神経を小さいガラスのフックで軽くこすり(最大20回)、神経性疼痛の発症を最大限にしてもよい。抗菌性軟膏剤を切開部分に直接塗布し、無菌縫合糸を用いて筋肉を閉じる。筋肉とその周辺にベタジンを塗布し、その後に外科ステープルまたは無菌非吸収性モノフィラメント5−0ナイロン縫合糸を用いて皮膚を閉じる。
本発明の化合物を動物に局所投与することによって生じる鎮痛効果は、機械触刺激に対する動物の足引っ込め閾値を測定することによって観察することができる。これらは、以下に記載の機械的アロディニアの手順か機械的痛覚過敏症の手順のいずれかを用いて測定してもよい。いずれかの方法によって適切なベースライン測定値を確立した後に、本発明の化合物の局所製剤を、同側の足首及び足に塗布する。次いで、動物が治療した領域を舐めたり、化合物を取り除かないように、15分間プラスチックのトンネルに置く。動物を、以下に記載の方法のいずれかによって同側足を試験する前に、アクリルの筐体に15分間置き、治療から0.5、1.0、2.0時間後に反応を記録する。
A. 機械的アロディニア法
手術を受けた動物と対照動物の両方について、機械的アロディニアに対する動物の疼痛閾値を、以下のように手動で較正したvon Freyフィラメントを用いて術後約14日間測定することができる。動物を、マイヤーメッシュの表面上に設定された高架プレキシガラス筐体に置く。動物を20〜30分間慣らす。事前に較正したVon Frey毛を、足に対して毛が軽く曲がるのに十分な力で、2.0gの毛から開始して動物の同側の足底面に対して垂直に適用し、ベースライン測定値を確立する。刺激は、反応の最初の変化が分かるまで昇順または降順のいずれかで連続的な様式で表し、その後、計6つの反応について、4つの追加の反応値を記録する。グラムで測定した6つの反応値を、Chaplan, S.R. et al., J. Neurosci. Methods, 1994 Jul;53(1):55−63によって記載される公式に当てはめ、50%の引っ込め閾値を計算する。これが機械的アロディニア値を構成する。
B. 機械的痛覚過敏方法
触刺激に対する動物の反応閾値を、モデル2290 Electrovonfrey知覚計(IITC Life Science(Woodland Hills,CA))を用いて測定した。動物を、ワイヤーメッシュの表面上に設定された高架プレキシグラス筐体に置いた。この筐体において15分間の順応後、Von Frey毛を、十分な力で、動物の同側後ろ足の足底面に対して垂直に適用し、グラムで測定し、足の鮮明な応答を誘発した。この応答は、痛みを伴う刺激から引っ込めることを示し、有効性エンドポイントを構築した。データは、グラムで測定したベースライン閾値からの変化率として表した。
実施例235
掻痒症の治療についてのインビボアッセイ
齧歯動物モデルを用いたインビボ試験によって、抗掻痒症薬剤としてのそれらの作用について、本発明の化合物を評価することができる。末梢で誘発される掻痒症について確立されたモデルは、セロトニンを無毛ラットの吻側背部領域(首)に注射することによる。セロトニン注射(例えば、2mg/mL、50μL)の前に、ある用量の本発明の化合物を、経口、静脈内、若しくは腹腔内経路を通って、または固定された直径の円形領域(18mm)に局所的に、全身に適用することができる。投与後、局所投与の領域にセロトニンを注射する。セロトニン注射後に、動物の行動をビデオ記録によって20分から1.5時間観察し、この時間の引っ掻き回数について、ビヒクル治療動物と比較する。したがって、本発明の化合物の適用は、ラットにおけるセロトニンによって誘発される引っ掻きを抑制し得る。
本明細書で参照される米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許刊行物のすべては、参照により、その全体が本明細書に取り込まれる。
前述の発明は、理解を容易にするためにいくらか詳細に記載されているが、ある特定の変更及び改変が、添付の特許請求の範囲内で実施され得ることは明らかであろう。したがって、記載の実施形態は例示とみなされるものであり、本発明は、本明細書に示された詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲及び等価物内で改変され得る。