JP2017509878A - ガルバニック絶縁した分割動作構造を有する微小機械コンポーネント、およびその駆動方法 - Google Patents

ガルバニック絶縁した分割動作構造を有する微小機械コンポーネント、およびその駆動方法 Download PDF

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Abstract

基板と、動作構造とを備える微小機械コンポーネントであって、上記動作構造は、上記基板に対して少なくとも1つの方向に偏向可能であり、少なくとも第1の領域と第2の領域とを有し、上記第1の領域および上記第2の領域は導電性であり、第1の軸に沿って互いに物理的に強固に結合され、絶縁領域によって互いに電気的に絶縁されている。上記コンポーネントの駆動方法において、上記第1の領域および上記第2の領域に異なる電位が印加され、上記動作構造の移動によってもたらされる電荷、つまり静電容量における変化を検出することができる。

Description

本発明は、コンポーネント、特に、微小機械、微小電気機械(MEMS)に関し、より正確には、ガルバニック絶縁した分割動作構造を有する微小光電気機械(MOEMS)コンポーネントに関する。
微小電気機械(MEMS)コンポーネント、より正確には、微小光電気機械(MOEMS)コンポーネントは、動作構造を備えていることが多い。これに関して、特に、可動性構造、または可動コンポーネントおよび光学コンポーネントを均等に含んでいる構造(例えば、可動ミラー)は、「動作構造」として理解され得る。「動作領域」という用語は、動作構造が位置する、より正確には動作構造が動く領域、より正確にはコンポーネントの体積を示している。
機械振動子の機能(つまり、動作構造の動き)に基づく、加速度計およびジャイロスコープ等の微小機械センサにおいては、振動子の駆動、および当該振動子の偏向の検出を、動作構造の可動電極、およびコンポーネントの固定電極を介して行うことができる。基本的に、これについて2つの方法がある。
直流法(DC法)においては、可動構造は接地されている。駆動機能および検出機能のために別々の電極が使用され、駆動機能は、印加された電圧の駆動力の二次従属性を考慮しなければならない。検出機能は、直流電圧でバイアスをかけられた電極の電荷転送の測定、または検出電極の静電容量の測定のいずれかに基づく。前者の場合、例えば、加速度計における一定の加速について得られるゼロ周波数における電荷ドリフトのため検出を行うことができない。後者の場合、破裂静電容量が測定され、得られる精度が下がってしまう。
搬送周波数法においては、可動構造はチャージアンプの入口にあるため、仮想接地されている。チャージアンプは検出信号を供給する。駆動および検出のために同じ電極が使用され、駆動および検出は、例えば、2相における時間多重化を介して別々に行われる。直流電圧が駆動相に印加され、搬送周波数を有する電圧が検出相の電極に印加される。最も簡潔な例においては、搬送周波数は、所定の電圧の急騰を含む可能性があり、可動電極において偏向に依存する電荷転送を引き起こし、これがチャージアンプによって検出される。この間に、駆動と検出との間に***作用が現れ得る。例えば、ジャイロスコープや二重振動子を有するセンサ等の複数の自由度を有するセンサにおいては、個々の検出信号の分離を可能にするために、複雑な時間多重化法を使用する必要があり得る。
したがって、本発明の目的は、実行可能な駆動および検出方法の上述した欠点を排除する微小機械コンポーネント、およびそのようなコンポーネントの駆動方法を提供することである。さらに、本発明の目的は、上記コンポーネントの動作周波数における、駆動および検出のための自己混合機能が実現されるコンポーネントおよび方法を提供することである。
上記目的は、独立請求項の主題によって解決される。好ましい実施形態は、従属請求項に見出され得る。
本発明に係るコンポーネントの実施形態、および本発明に係る方法の実施形態は、類似の要素に同一の参照番号が示された図面に基づく下記の文章においてより詳細に説明される。また、提示された実施形態の要素は、そうでないことが示されていない限り、任意に互いに組み合わせることも可能である。
一実施形態に係るコンポーネントの断面図である。 図1Aのコンポーネントの構造層の上面図である。 上記コンポーネントの第1の実施形態の動作構造および関連する固定電極の上面図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第1の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。 第1の実施形態の電極の例示的な実施形態を、浸漬コーム電極として示している図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第2の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第3の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第4の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。
図1は、一実施形態に係る、本発明に係るコンポーネント1を通る断面図を示している。コンポーネント1は、第1の基板11と、第1の絶縁層12と、構造層13と、第2の絶縁層14と、第2の基板15とを備えている。また、コンポーネント1は、第1のカバー層16と、構造層13に取り付けられた接触表面17と、接触表面17に連結されたコンタクト18と、第2のカバー層19とを有することが可能である。
「基板」という用語は、1つの材料のみからなる構造(例えば、シリコンウエハやガラスプレート)を示すが、複数の層および材料の合成物を含むことも可能である。したがって、第1の基板11および/または第2の基板15は、完全に導電性であってもよく、領域内でのみ導電性であってもよく、あるいは、1つの電気絶縁材料から構成されてもよく、または複数の電気絶縁材料から構成されてもよい。第1の基板11が、1つの電気絶縁材料から構成されている場合、第1の絶縁層12が存在しなくてもよい。同様に、第2の基板15が、電気絶縁材料から構成されている場合、第2の絶縁層14を省くことができる。
また、「構造層」という用語は、1つの材料のみからなる構造(例えば、シリコン層)を示すが、構造層13の少なくとも1つの領域が導電性であるならば、複数の層および材料からできた合成物を含むことも可能である。構造層13の導電領域は、当該構造層13の所定の領域への電位の印加または読み出しを可能にする。構造層13は、完全に導電性であることが好ましい。
第1のカバー層16は、構造層13に面していない第2の基板15の表面に配置され、第2のカバー層19は、構造層13に面していない第1の基板11の表面に配置されており、金属等の同一の材料から、または異なる材料から構成することができる。これらのカバー層は、コンポーネント1の動作領域を、外部の電界、または湿気等の他の環境による影響から守ることに寄与し得る。さらに、これらのカバー層は、第1の基板11および第2の基板15のそれぞれに所定の電位を供給することに寄与し得る。ただし、第1のカバー層16、および第2のカバー層19は任意である。
第1の接触表面17は導電性材料から構成され、構造層13の特定領域への電位の供給または読み出し(検出)に寄与する。接触表面17は、図1Aに示すように、ワイヤ18によって接触され得るが、電気的接触をもたらす他の方法も実施可能である。
構造層13において、動作構造20が形成され、当該動作構造20は、動作領域21において少なくとも1つの方向に移動可能である。動作領域21は、例えば、第1の基板の表面に形成された構造層に面している第1の凹部111、および第2の基板15の表面に形成された構造層13に面している第2の凹部151によって形成される。動作構造20は、少なくとも第1の領域22と、第2の領域23とを備え、当該第1の領域22および第2の領域23はそれぞれ導電性であり、第1の軸に沿って互いに物理的に強固に結合されている。第1の領域22および第2の領域23は、絶縁領域24によって、互いに電気的に絶縁されている。絶縁領域24は、構造層13の奥行全体にわたって伸びている。つまり、絶縁領域24は、構造層13の第1の表面131から構造層13の第2の表面132まで連続的に伸びている。第1の表面131は、第1の基板11に面しており、第2の表面132は、第2の基板15に面している。絶縁領域24は、例えば、絶縁材料によって構成することが可能であり、その上面および断面において、任意に配置することが可能であり、任意の形状を有することが可能である。このことは、絶縁領域24は、上面において、例えば直進または湾曲してもよく、断面において、第1の表面131および第2の表面132に対して垂直に直進、またはこれらの表面に対して所定の角度で湾曲してもよいことを意味している。また、構造層13の第2の領域23から第1の領域22が確実に完全に電気的に絶縁されるならば、絶縁領域24の幅が断面において変化してもよい。
図1Aのコンポーネント1の構造層の上面が図1Bに示されている。図1Bにおいては、図1Aに示されている断面が線A−Aで示されている。図1Bから分かるように、断面A−Aは、コンポーネント1の第1の軸に沿って延伸しており、当該第1の軸はX軸に相当する。構造層13、および当該構造層13の下に位置する第1の基板11の領域、および第1の絶縁層12の領域が図1Bに示されている。動作構造20は、バネ25および26によって、構造層13の接触領域27および28に結合され、接触領域27および28は、第1の基板11に強固に結合され、少なくともこの領域においては、第2の基板15にも強固に結合されている。動作構造20の第1の領域22は、第1のバネ25を介して、構造層13の第1の接触領域27に結合されており、動作構造20の第2の領域23は、第2のバネ26を介して、構造層13の第2の接触領域28に結合されている。第1のバネ25および第2のバネ26は、少なくとも第1の軸に沿った(つまり、X方向における)動作構造20の移動を可能とするが、例えば、Y方向またはZ方向における3次元空間における第2の軸、および/または第3の軸に沿った動作構造20の移動も可能である。それぞれの軸は、互いに垂直であってもよく、あるいは互いに対して他の角度を有してもよい。さらに、コンポーネント1は、電極31、32、33および34をさらに有し、これらの電極は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、励振電極、読み出し電極、またはリセット電極として機能する。これらの電極は、コンポーネント1の動作領域21に突出し、動作構造20の特定の領域と静電容量を形成するように配置される。これについては下記により詳細に説明する。
図2は、上記コンポーネントの第1の実施形態の動作構造と、対応する固定電極の上面図を示している。より容易に理解できるように、図1Bで示されている第1のバネ25、第2のバネ26、第1の接触領域27、および第2の接触領域28が、動作構造20に加えて示されている。ただし、動作構造20、および当該動作構造20に結合された構造層13の各領域は、図1Bの図に対して90°回転している。本発明に係るコンポーネントの第1の実施形態によると、動作構造20は、絶縁領域24によって互いに電気的に絶縁された、第1の領域22と、第2の領域23とを備えている。また、動作構造20は、第1の電極221と、第2の電極222と、第3の電極231と、第4の電極232とを備えている。第1の電極221は、第1の領域22に配置され、第1の領域22から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第1の方向に延伸している。第2の電極222も第1の領域22に配置されているが、第1の領域22から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。上記第2の方向は、上記第1の方向の反対方向である。上記第2の軸(つまりY軸)は、第1の軸(つまりX軸)に対して垂直である。第3の電極231および第4の電極232は、第2の領域23に配置され、第3の電極は、第2の領域23から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸し、第4の電極は、第2の領域23から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。
第1の実施形態によると、コンポーネント1は、第5の電極41をさらに備えている。第5の電極41は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸している。第5の電極41は、第1の電極221と第3の電極231との間に配置されている。さらに、コンポーネント1は、第6の電極51を備えることが可能である。第6の電極51は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸し、第2の電極222と第4の電極232との間に配置されている。したがって、第5の電極41および第6の電極51は、図1Bに示されている電極32、より正確には電極33にある程度対応している。ただし、第5の電極41および第6の電極51は、図1Bにおいて示されている実施形態と異なって設計および配置されている。
図3は、本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第1の実施形態における電極の配置、および電極の電気的な配分として、図2に示された構造を概略的に示している図である。したがって、動作構造20、第5の電極41、および第6の電極51が図3に見られ、動作構造20は、第1の電極221、第2の電極222、第3の電極231、第4の電極232、および絶縁領域24のみによって示されている。動作構造は、図2に示すように、機械バネ負荷式に動作可能に支持されている。その結果、動作構造、そして第1〜第4の電極221〜232は、第1の軸(つまりX軸)に沿って移動することができ、このことは矢印によって表されている。図2に示される導電性バネ25および26と、関連する接触領域27および28とを介して、電極221〜232に所定の電位を印加することができる。
コンポーネント1の駆動方法の第1の実施形態においては、直流電圧である第1の電圧Uが、第1の電極221および第2の電極222、つまり第1の領域22、に印加される。負の第1の電圧、(つまり−U)は、第3の電極231および第4の電極232、つまり第2の領域23、に印加される。そのようにして、第1の電極221および第5の電極41が、第1の部分静電容量Cを形成し、第3の電極231および第5の電極41が、第2の部分静電容量Cを形成する。部分静電容量CおよびCは、第5の電極41へ電荷を誘導する。ここで、下記式が成り立つ。
Q=C・U―C・U=(C―C)・U (1).
第5の電極41は、チャージアンプ60に連結されている。チャージアンプ60は、オペアンプ61と、フィードバック静電容量62とを備えている。チャージアンプ60は、第5の電極41に誘導された電荷Qを電圧に変換し、当該電圧は、第1の出口70にて出力することができる。したがって、第5の電極41は、読み出し電極として機能し、読み出された電荷Qは、差C−Cに比例し、これが動作構造20の偏向の基準となる。その結果、偏向が測定可能となる。
第2の電圧Uは、第6の電極51を介して印加することができ、電圧Uは、駆動電圧、より正確にはリセット電圧である。第2の電圧Uは、例えば加速度計において、直流電圧であってもよく、あるいは、例えばジャイロスコープにおいて、交流電圧であってもよい。第2の電圧Uによって、動作構造20にリセット力Fを加えることが可能となる。リセット力Fは第1の電圧U、および第2の電圧Uに比例する。リセット力Fは下記のように算出される。
F=(U−U―(U+U=4・U・U (2).
第1の電圧Uは、式(1)による読み出し処理、および式(2)によるリセット処理中に発生するため、第1の電圧Uによって、駆動側での変調、および読み出し側での復調を行うことができる。
前述のコンポーネントにおいては、第1〜第6の電極221、222、231、232、41、および51に浸漬コームが使用され、その結果、静電容量がX方向の偏向の一次関数となる場合、さらなる偏向依存力は発生しない。上記電極のそのような実施形態が、例として図4に示されている。各電極がそれぞれ櫛歯構造として形成され、X方向に沿って延伸する1つ以上の部分構造を備えている。例えば、第1の電極221は、部分構造221a、221b、221c、および221dを備え、第5の電極41は、部分構造41a、41b、41c、および41dを備えている。第1の電極221の部分構造は、第5の電極41の部分構造の中にあり、そのため、部分構造がX軸に沿って重なっている。コンポーネントの動作構造がX軸に沿って移動した場合、第1の電極221の部分構造もX軸に沿って移動し、その結果、第1の電極221の部分構造の第5の電極41の部分構造との重複部分の長さが変化する。同様のことが第5の電極41に関する第3の電極231、および第6の電極51に関する第2の電極222および第4の電極232に当てはまる。全ての電極についてそれぞれ4つの部分構造が示されているが、上記の電極が他の数の部分構造を備えることも可能であり、および/または電極が互いに異なる数の部分構造を備えることも可能である。
しかしながら、図3に示すように、コンポーネントが平行かつ近接した電極を有するコンデンサを有する場合、偏向の静電容量の関数に2次項が発生し、それによって、偏向に依存する力が負のバネ定数の形態で発生する。この負の静電バネは、図2に示された機械的な第1のバネ25および第2のバネ26に付加的に働く。この作用は、関係するコンデンサの電極間の電圧の二乗和に基本的に比例する。偏向は各コンデンサの形状に依存する。型が同じ場合、上述の例において駆動側に誘導されるバネ定数は、下記式に比例する。
K=(U−U+(U+U=2U +2U (3).
この作用は、動作構造20の共振周波数の調整に用いることができる。しかしながら、この負のバネ定数Kは常に第2の電圧Uに依存し、それゆえ、単独ではなく、リセット力と連帯する場合のみ設定可能であるため、この作用が望ましくないこともある。
図5は、本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第2の実施形態に係る、電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図であり、これによって上記の負の効果を排除することができる。
図4に示された第2の実施形態は、コンポーネントが第7の電極52と、第8の電極53とをさらに備える点において、図3に示す発明に係るコンポーネントの第1の実施形態と異なっている。第7の電極52および第8の電極53は、それぞれ第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸している。このことは、第7の電極52および第8の電極53は、第6の電極51と同じ方向に延伸することを意味する。第7の電極は、第2の電極222が、第6の電極51と第7の電極52との間に配置され、第8の電極53は、第4の電極232が、第6の電極51と第8の電極53との間に配置されるように配置される。
第2の実施形態におけるコンポーネントを駆動するための実施形態によると、第3の電圧Uが、第7の電極52および第8の電極53に印加され、これが、第1のバネ25および第2のバネ26のバネ定数を相殺する。これによって、動作構造20が、第1の基板11および/または第2の基板15に動作可能に結合される。駆動側に誘導されるリセット力Fおよびバネ定数Kは、コンポーネントに設定されるものであるため予め設定されるが、ここでは下記のように算出することができる。
F=4・(U−U)・U (4).
K=4・U +2U +2U (5).
したがって、パラメータαおよびβを導くことが可能であり、これについて下記が当てはまる。
α=U−U (6).
β=U+U (7).
式(4)および式(5)に、式(6)および式(7)をそれぞれ挿入すると下記が得られる。
F=4・α・U (8).
K=4・U +α+β (9).
したがって、動作構造20の動きを検出し、または、第2の電圧Uおよび第3の電圧Uを制御するために、印加される駆動力およびリセット力をそれぞれ制御し、そしてバネ定数を制御する信号処理により、以下の方程式を解くことができる。
Figure 2017509878
上記の信号処理は、制御ユニット80によって実現可能であり、これは図5に概略的に示されている。リセット力Fおよびバネ定数Kに設定される値は、コンポーネントを含んでいるコントローラまたはシステムの他の制御ユニットによって、制御ユニット80に供給される。さらに、制御ユニット80は、上記の計算を行うために、第1の電圧Uを利用することができる。制御ユニット80は、式(10)および式(11)に従ってパラメータαおよびβを算出するための第1のユニット81と、式(12)に従って第2の電圧Uを算出するための第2のユニット82と、式(13)に従って第3の電圧Uを算出するための第3のユニット83とを備えている。第6の電極に印加される第2の電圧Uは、第2のユニット82によって算出される値に同調して設定され、上記値は第2の電圧Uに対応する信号である。第7の電極58、および第8の電極53に印加される第3の電圧Uは、第3のユニット83によって算出される値に同調して設定され、上記値は第3の電圧Uに対応する信号である。このようにして、第2の電圧Uおよび第3の電圧Uを制御する制御回路を実現することができる。
上記に示して、説明したコンポーネントを駆動するための方法の実施形態は、直流電圧が動作構造20の電極に印加されることに特徴がある。しかしながら、先行技術において既に説明したように、動作構造に交流電圧を印加することも可能である。それによって、自己混合駆動および読み出し機能が実現可能となる。「自己混合」とは、動作周波数ω(共振周波数)で動作するジャイロスコープにおいて、直流電圧を駆動電極に印加することによって、動作周波数ωでリセット力を得ることができ、動作周波数ωにおける偏向によって、読み出し電極およびチャージアンプのそれぞれに、検出のための直流電圧値が供給されることを意味する。
本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第3の実施形態に係る、電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示す図6を参照して、上記の方法を説明する。第1の電圧U・cos(ω・t)が第1の電極221および第2の電極222、つまり、動作構造20の第1の領域22に印加され、時間遅延された第2の電圧U・sin(ω・t)が、動作構造20の第2の領域23、つまり第3の電極231および第4の電極232に印加される。
図6に示すように、コンポーネント1は、第1の第5の電極411および第2の第5の電極412を有し、第1の第5の電極411および第2の第5の電極412は、共に第1の電極221と第3の電極231との間に配置されており、そうでない場合は、図3および図4に関して説明した第5の電極41として延伸する。これは、第1の第5の電極411および第2の第5の電極412は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸することを意味する。
さらに、コンポーネント1は、第9の電極42および第10の電極43を有し、第9の電極42および第10の電極43は、第1の基板11および/または第2の基板15にそれぞれ結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸する。第9の電極42は、第1の電極221が、第1の第5の電極411と第9の電極42との間に配置されるように配置され、第10の電極43は、第3の電極231が、第2の第5の電極412と第10の電極43との間に配置されるように配置される。
コンポーネント1は、第1の信号処理ユニットおよび第2の信号処理ユニット72をさらに備えている。第1の第5の電極411および第9の電極42は、第1の信号処理ユニット71に連結され、当該第1の信号処理ユニット71は、これら2つの電極間の電荷差を測定し、第1の出口73にて電荷Q、つまり当該電荷Qに対応する電圧を供給する。第2の第5の電極412および第10の電極43は、第2の信号処理ユニット72に連結され、当該第2の信号処理ユニット72も電荷差を測定し、第2の出口74にて電荷Q、より正確には当該電荷Qに対応する電圧を供給する。
コンポーネント1は、第1の第6の電極511および第2の第6の電極512をさらに有し、第1の第6の電極511および第2の第6の電極512は、共に第2の電極222と第4の電極232との間に配置されており、そうでない場合は、図3および図4に関して説明した第6の電極51として延伸する。これは、第1の第6の電極511および第2の第6の電極512は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸することを意味する。さらに、コンポーネント1は、図4を参照して既に説明されたように、第7の電極52および第8の電極53を有している。したがって、第2の電極222は、第1の第6の電極511と第7の電極52との間に配置され、第4の電極232は、第2の第6の電極512と第8の電極53との間に配置される。
上記コンポーネントを駆動する方法の第3の実施形態によると、第3の電圧Uが第7の電極52に印加され、負の第3の電圧−Uが第1の第6の電極511に印加される。
第4の電圧Uが、第2の第6の電極512に印加され、負の第4の電圧−Uが第8の電極53に印加される。
第3の電圧Uおよび第4の電圧Uは直流電圧であるが、その極性は、低周波数において周期的に反転させることができる。
したがって、動作構造20に作用する力を下記のように算出することができる。
Figure 2017509878
読み出し電荷QおよびQは以下の通りである。
Figure 2017509878
部分静電容量の差C−Cから得られる静電容量差ΔCは、動作構造20の偏向の基準となる。
このようにして、駆動側および読み出し側の両方で、法線および直交成分が正確に処理される。
ω=0におけるチャージアンプのドリフトを相殺するため、動作構造20に印加される第1の電圧U・cos(ω・t)、および第2の電圧U・sin(ω・t)の極性、および駆動電極に印加される第3の電圧Uおよび第4の電圧Uの極性は、低周波数において周期的に反転させることができる。この場合、読み出し電荷QおよびQは同じ周期内で復調される。
図7においては、本発明に係るコンポーネント、および上記コンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第4の実施形態に係る、他の自己混合の変形についての電極配置および電極の電気的な配分が概略的に示されている。上記コンポーネントは、動作構造の導電性の絶縁領域(上述の実施形態の場合と同様に、第1の軸(X軸)に沿って互いに物理的に強固に結合されているが、互いに絶縁されている)を2つ有するのではなく、そのような領域を4つ有している。
したがって、図7に示すように、動作構造20は、第1の電極221と第2の電極222とを有する第1の領域22と、第3の電極231と第4の電極232とを有する第2の領域23と、第5の電極251と第6の電極252とを有する第3の領域250と、第7の電極261と第8の電極262とを有する第4の領域260とを備えている。各領域22、23、250、260は導電性であり、第1の軸に沿って互いに物理的に強固に結合されている。しかしながら、これらの領域は、絶縁領域24a、24b、24cによって互いに電気的に絶縁されている。具体的には、第1の領域22と第2の領域23とは、第1の絶縁領域24aによって互いに絶縁されており、第2の領域23と第3の領域250とは、第2の絶縁領域24bによって互いに絶縁されており、第3の領域250と第4の領域260とは、第3の絶縁領域24cによって互いに絶縁されている。絶縁領域24a〜24cに関しては、図1Aを参照して既に記載した説明が当てはまる。
第1の電極221は、第1の領域22の外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第1の方向に延伸している。一方、第2の電極222は、第1の領域22の外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸しており、第2の方向は第1の方向の反対方向に伸びている。第3の電極231および第4の電極232は、第2の領域23に配置され、第3の電極は、第2の領域23の外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸しており、第4の電極は、第2の領域23の外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。第5の電極251および第6の電極252は、第3の領域250に配置され、第5の電極は、第3の領域250から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸しており、第6の電極は、第3の領域250から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。第7の電極261および第8の電極262は、第4の領域260に配置され、第7の電極は、第4の領域260から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸しており、第8の電極は、第4の領域260から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。
第4の実施形態によると、コンポーネントは、第9の電極44と第10の電極45とをさらに備え、これらの電極は第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸する。ここで、第9の電極44は、第1の電極221と第3の電極231との間に配置され、第10の電極45は、第5の電極251と第7の電極261との間に配置されている。さらに、上記コンポーネントは、第11の電極54と第12の電極55とを備え、これらの電極は第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸する。ここで、第11の電極54は、第2の電極222と第4の電極232との間に配置され、第12の電極は、第6の電極252と第8の電極262との間に配置されている。
このようにして、動作構造、および第1〜8の電極221〜262は、第1の軸(つまりX軸)に沿って移動可能であり、このことが矢印で表されている。
コンポーネントを駆動する方法の第4の実施形態においては、第1の電圧U・cos(ω・t)が第1の電極221および第2の電極222、つまり第1の領域22に印加される。負の第1の電圧、つまり−U・cos(ω・t)は、第3の電極231と、第4の電極232、つまり第2の領域23に印加される。このようにして、第1の電極221および第9の電極44が、第1の部分静電容量Cを形成し、第3の電極231および第9の電極44が、第2の部分静電容量Cを形成する。部分静電容量CおよびCは、第9の電極44に電荷Qを誘導し、当該電荷Qは、簡易的なチャージアンプ60aによって増幅され、第1の出口73において、電圧として読み出される。
時間遅延された第2の電圧U・sin(ω・t)は、第5の電極251および第6の電極252、つまり第3の領域250に印加される。負の第2の電圧、つまり−U・sin(ω・t)は、第7の電極261および第8の電極262、つまり第4の領域260に印加される。このようにして、第5の電極251および第10の電極45が、第3の部分静電容量Cを形成し、第7の電極271および第10の電極45が、第4の部分静電容量Cを形成する。部分容量CおよびCは、電荷Qを第10の電極45に誘導し、当該電荷Qは、別の簡易的なチャージアンプ60bによって増幅され、第2の出口74において、電圧として読み出される。
第3の電圧Uは第11の電極54を介して印加可能であり、第4の電圧Uは、第12の電極55に印加される。第3の電圧Uおよび第4の電圧Uは直流電圧であるが、その極性は低周波数において周期的に反転させることができる。
このようにして、動作構造20に作用するリセット力Fも、式(14)に従って算出することができる。ただし、図6に示す第3の実施形態と異なり、電荷QおよびQを読み出すためには、簡易的なチャージアンプ60aおよび60bさえあればよい。
本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の例示した実施形態は、駆動機能と検出機能との完全な分離を可能とする。駆動用の電極および検出用の電極をそれぞれ有する非混合構成、および駆動および検出用の複数の電極を有する自己混合構成の両方を実現することができる。さらに、バネ25および26(これによって動作構造20が第1の基板11および/または第2の基板15に結合される)の負のバネ定数は、動作構造20の共振周波数を調整するために使用することができる。ただし、負のバネ定数の影響を排除することも可能である。
直流電圧を動作構造20の電極に印加する場合、駆動についての線形張力の関数を実現することができる。ここで、有害な静電容量は、動作構造20の偏向の検出において無効である。そのためより高い検出精度が得られる。複数の振動子を使用する場合、つまり互いに対して動作可能に保持されている複数の構造から成る動作構造を使用する場合、駆動機能と検出機能とを完全に互いに分離することが可能である。その結果、時間多重化が不要となる。さらに、動作周波数ωにおいて動作するジャイロスコープにおいて、駆動するために帯域幅が低い駆動電圧を使用し、検出するためにチャージアンプを使用することが可能である。
本発明は、コンポーネント、特に、微小機械、微小電気機械(MEMS)に関し、より正確には、ガルバニック絶縁した分割動作構造を有する微小光電気機械(MOEMS)コンポーネントに関する。
微小電気機械(MEMS)コンポーネント、より正確には、微小光電気機械(MOEMS)コンポーネントは、動作構造を備えていることが多い。これに関して、特に、可動性構造、または可動コンポーネントおよび光学コンポーネントを均等に含んでいる構造(例えば、可動ミラー)は、「動作構造」として理解され得る。「動作領域」という用語は、動作構造が位置する、より正確には動作構造が動く領域、より正確にはコンポーネントの体積を示している。
US 2010/134860 A1は、第1の電極群を含む固定電極と、電圧が印加されると上記固定電極に対して移動し、上記第1の電極群の反対に位置する第2の電極群を含む可動電極とを備えている微小電気機械システムを開示している。さらに、上記第1の電極群の少なくとも1つの電極と、上記第2の電極群の少なくとも1つの電極とは抵抗器を介して連結されている。
US 6 078 016 Aは、第1の制御電極を有する固定部と、可動体を有する可動部とを備えている半導体加速度スイッチを開示している。上記第1の制御電極と、上記可動体に配置された電極との間に電圧を印加することによって、静電吸着の間、上記可動体が最初の位置に保たれる。スイッチに十分に高い加速度がかけられると、上記可動体が移動する。記録される加速度の閾値、および加速度センサスイッチの他の特性は、容易に設定可能である。
US 2010/117166 A1は、コンポーネント、特に微小機械、微小電気機械、または微小光電気機械コンポーネント、および層構造に埋め込まれた動作構造を有するコンポーネントの製造方法を開示している。基板および絶縁層をさらに備える、第1の層の組み合わせのカバー層において、第1および第2の異なるエッチング深さを有する第1および第2の凹部をエッチングすることによって、導電パスブリッジが形成される。より深い凹部は、上記導電パスブリッジを絶縁するために用いられ、より平らな凹部は動作構造の空間を提供し、当該空間は上記導電パスブリッジによって橋絡される。
US 6 067 858 Aは、基板表面に平行な軸の周りの回転を測定するのに適しているマイクロジャイロスコープを開示している。複数組の電極指間の電圧差は、直交誤差を減らすために利用することが可能である。上記マイクロジャイロスコープは、振動構造と、高アスペクト比を有する連動電極とを備えている。
US 6 291 875 B1は、複数の機械構造を画定するためにエッチングされた基板を備えている装置を開示している。上記複数の機械構造のうちの少なくともいくつかは、上記基板の残部に横方向に結合されている。上記機械構造が上記基板に固定されている点における電気的な絶縁は、充填絶縁溝によってもたらされる。充填溝は、構造素子の機械的な固定が所望される点において、構造素子を互いに電気的に絶縁させることもできる。微小電気機械装置の性能は、1)機械素子の縦寸法と横寸法との間の高アスペクト比と、2)機械素子も配置される同一基板上の電子部品の集積と、3)機械素子とスイッチとの間の優れた電気的絶縁とによって改善される。
機械振動子の機能(つまり、動作構造の動き)に基づく、加速度計およびジャイロスコープ等の微小機械センサにおいては、振動子の駆動、および当該振動子の偏向の検出を、動作構造の可動電極、およびコンポーネントの固定電極を介して行うことができる。基本的に、これについて2つの方法がある。
直流法(DC法)においては、可動構造は接地されている。駆動機能および検出機能のために別々の電極が使用され、駆動機能は、印加された電圧の駆動力の二次従属性を考慮しなければならない。検出機能は、直流電圧でバイアスをかけられた電極の電荷転送の測定、または検出電極の静電容量の測定のいずれかに基づく。前者の場合、例えば、加速度計における一定の加速について得られるゼロ周波数における電荷ドリフトのため検出を行うことができない。後者の場合、破裂静電容量が測定され、得られる精度が下がってしまう。
搬送周波数法においては、可動構造はチャージアンプの入口にあるため、仮想接地されている。チャージアンプは検出信号を供給する。駆動および検出のために同じ電極が使用され、駆動および検出は、例えば、2相における時間多重化を介して別々に行われる。直流電圧が駆動相に印加され、搬送周波数を有する電圧が検出相の電極に印加される。最も簡潔な例においては、搬送周波数は、所定の電圧の急騰を含む可能性があり、可動電極において偏向に依存する電荷転送を引き起こし、これがチャージアンプによって検出される。この間に、駆動と検出との間に***作用が現れ得る。例えば、ジャイロスコープや二重振動子を有するセンサ等の複数の自由度を有するセンサにおいては、個々の検出信号の分離を可能にするために、複雑な時間多重化法を使用する必要があり得る。
したがって、本発明の目的は、実行可能な駆動および検出方法の上述した欠点を排除する微小機械コンポーネント、およびそのようなコンポーネントの駆動方法を提供することである。さらに、本発明の目的は、上記コンポーネントの動作周波数における、駆動および検出のための自己混合機能が実現されるコンポーネントおよび方法を提供することである。
上記目的は、独立請求項の主題によって解決される。好ましい実施形態は、従属請求項に見出され得る。
本発明に係るコンポーネントの実施形態、および本発明に係る方法の実施形態は、類似の要素に同一の参照番号が示された図面に基づく下記の文章においてより詳細に説明される。また、提示された実施形態の要素は、そうでないことが示されていない限り、任意に互いに組み合わせることも可能である。
一実施形態に係るコンポーネントの断面図である。 図1Aのコンポーネントの構造層の上面図である。 上記コンポーネントの第1の実施形態の動作構造および関連する固定電極の上面図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第1の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。 第1の実施形態の電極の例示的な実施形態を、浸漬コーム電極として示している図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第2の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第3の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。 本発明に係る上記コンポーネントの第4の実施形態の電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図である。
図1は、一実施形態に係る、本発明に係るコンポーネント1を通る断面図を示している。コンポーネント1は、第1の基板11と、第1の絶縁層12と、構造層13と、第2の絶縁層14と、第2の基板15とを備えている。また、コンポーネント1は、第1のカバー層16と、構造層13に取り付けられた接触表面17と、接触表面17に連結されたコンタクト18と、第2のカバー層19とを有することが可能である。
「基板」という用語は、1つの材料のみからなる構造(例えば、シリコンウエハやガラスプレート)を示すが、複数の層および材料の合成物を含むことも可能である。したがって、第1の基板11および/または第2の基板15は、完全に導電性であってもよく、領域内でのみ導電性であってもよく、あるいは、1つの電気絶縁材料から構成されてもよく、または複数の電気絶縁材料から構成されてもよい。第1の基板11が、1つの電気絶縁材料から構成されている場合、第1の絶縁層12が存在しなくてもよい。同様に、第2の基板15が、電気絶縁材料から構成されている場合、第2の絶縁層14を省くことができる。
また、「構造層」という用語は、1つの材料のみからなる構造(例えば、シリコン層)を示すが、構造層13の少なくとも1つの領域が導電性であるならば、複数の層および材料からできた合成物を含むことも可能である。構造層13の導電領域は、当該構造層13の所定の領域への電位の印加または読み出しを可能にする。構造層13は、完全に導電性であることが好ましい。
第1のカバー層16は、構造層13に面していない第2の基板15の表面に配置され、第2のカバー層19は、構造層13に面していない第1の基板11の表面に配置されており、金属等の同一の材料から、または異なる材料から構成することができる。これらのカバー層は、コンポーネント1の動作領域を、外部の電界、または湿気等の他の環境による影響から守ることに寄与し得る。さらに、これらのカバー層は、第1の基板11および第2の基板15のそれぞれに所定の電位を供給することに寄与し得る。ただし、第1のカバー層16、および第2のカバー層19は任意である。
第1の接触表面17は導電性材料から構成され、構造層13の特定領域への電位の供給または読み出し(検出)に寄与する。接触表面17は、図1Aに示すように、ワイヤ18によって接触され得るが、電気的接触をもたらす他の方法も実施可能である。
構造層13において、動作構造20が形成され、当該動作構造20は、動作領域21において少なくとも1つの方向に移動可能である。動作領域21は、例えば、第1の基板の表面に形成された構造層に面している第1の凹部111、および第2の基板15の表面に形成された構造層13に面している第2の凹部151によって形成される。動作構造20は、少なくとも第1の領域22と、第2の領域23とを備え、当該第1の領域22および第2の領域23はそれぞれ導電性であり、第1の軸に沿って互いに物理的に強固に結合されている。第1の領域22および第2の領域23は、絶縁領域24によって、互いに電気的に絶縁されている。絶縁領域24は、構造層13の奥行全体にわたって伸びている。つまり、絶縁領域24は、構造層13の第1の表面131から構造層13の第2の表面132まで連続的に伸びている。第1の表面131は、第1の基板11に面しており、第2の表面132は、第2の基板15に面している。絶縁領域24は、例えば、絶縁材料によって構成することが可能であり、その上面および断面において、任意に配置することが可能であり、任意の形状を有することが可能である。このことは、絶縁領域24は、上面において、例えば直進または湾曲してもよく、断面において、第1の表面131および第2の表面132に対して垂直に直進、またはこれらの表面に対して所定の角度で湾曲してもよいことを意味している。また、構造層13の第2の領域23から第1の領域22が確実に完全に電気的に絶縁されるならば、絶縁領域24の幅が断面において変化してもよい。
図1Aのコンポーネント1の構造層の上面が図1Bに示されている。図1Bにおいては、図1Aに示されている断面が線A−Aで示されている。図1Bから分かるように、断面A−Aは、コンポーネント1の第1の軸に沿って延伸しており、当該第1の軸はX軸に相当する。構造層13、および当該構造層13の下に位置する第1の基板11の領域、および第1の絶縁層12の領域が図1Bに示されている。動作構造20は、バネ25および26によって、構造層13の接触領域27および28に結合され、接触領域27および28は、第1の基板11に強固に結合され、少なくともこの領域においては、第2の基板15にも強固に結合されている。動作構造20の第1の領域22は、第1のバネ25を介して、構造層13の第1の接触領域27に結合されており、動作構造20の第2の領域23は、第2のバネ26を介して、構造層13の第2の接触領域28に結合されている。第1のバネ25および第2のバネ26は、少なくとも第1の軸に沿った(つまり、X方向における)動作構造20の移動を可能とするが、例えば、Y方向またはZ方向における3次元空間における第2の軸、および/または第3の軸に沿った動作構造20の移動も可能である。それぞれの軸は、互いに垂直であってもよく、あるいは互いに対して他の角度を有してもよい。さらに、コンポーネント1は、電極31、32、33および34をさらに有し、これらの電極は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、励振電極、読み出し電極、またはリセット電極として機能する。これらの電極は、コンポーネント1の動作領域21に突出し、動作構造20の特定の領域と静電容量を形成するように配置される。これについては下記により詳細に説明する。
図2は、上記コンポーネントの第1の実施形態の動作構造と、対応する固定電極の上面図を示している。より容易に理解できるように、図1Bで示されている第1のバネ25、第2のバネ26、第1の接触領域27、および第2の接触領域28が、動作構造20に加えて示されている。ただし、動作構造20、および当該動作構造20に結合された構造層13の各領域は、図1Bの図に対して90°回転している。本発明に係るコンポーネントの第1の実施形態によると、動作構造20は、絶縁領域24によって互いに電気的に絶縁された、第1の領域22と、第2の領域23とを備えている。また、動作構造20は、第1の電極221と、第2の電極222と、第3の電極231と、第4の電極232とを備えている。第1の電極221は、第1の領域22に配置され、第1の領域22から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第1の方向に延伸している。第2の電極222も第1の領域22に配置されているが、第1の領域22から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。上記第2の方向は、上記第1の方向の反対方向である。上記第2の軸(つまりY軸)は、第1の軸(つまりX軸)に対して垂直である。第3の電極231および第4の電極232は、第2の領域23に配置され、第3の電極は、第2の領域23から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸し、第4の電極は、第2の領域23から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。
第1の実施形態によると、コンポーネント1は、第5の電極41をさらに備えている。第5の電極41は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸している。第5の電極41は、第1の電極221と第3の電極231との間に配置されている。さらに、コンポーネント1は、第6の電極51を備えることが可能である。第6の電極51は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸し、第2の電極222と第4の電極232との間に配置されている。したがって、第5の電極41および第6の電極51は、図1Bに示されている電極32、より正確には電極33にある程度対応している。ただし、第5の電極41および第6の電極51は、図1Bにおいて示されている実施形態と異なって設計および配置されている。
図3は、本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第1の実施形態における電極の配置、および電極の電気的な配分として、図2に示された構造を概略的に示している図である。したがって、動作構造20、第5の電極41、および第6の電極51が図3に見られ、動作構造20は、第1の電極221、第2の電極222、第3の電極231、第4の電極232、および絶縁領域24のみによって示されている。動作構造は、図2に示すように、機械バネ負荷式に動作可能に支持されている。その結果、動作構造、そして第1〜第4の電極221〜232は、第1の軸(つまりX軸)に沿って移動することができ、このことは矢印によって表されている。図2に示される導電性バネ25および26と、関連する接触領域27および28とを介して、電極221〜232に所定の電位を印加することができる。
コンポーネント1の駆動方法の第1の実施形態においては、直流電圧である第1の電圧U0が、第1の電極221および第2の電極222、つまり第1の領域22、に印加される。負の第1の電圧、(つまり−U0)は、第3の電極231および第4の電極232、つまり第2の領域23、に印加される。そのようにして、第1の電極221および第5の電極41が、第1の部分静電容量C1を形成し、第3の電極231および第5の電極41が、第2の部分静電容量C2を形成する。部分静電容量C1およびC2は、第5の電極41へ電荷を誘導する。ここで、下記式が成り立つ。
Q=C1・U0―C2・U=(C1―C2)・U0 (1).
第5の電極41は、チャージアンプ60に連結されている。チャージアンプ60は、オペアンプ61と、フィードバック静電容量62とを備えている。チャージアンプ60は、第5の電極41に誘導された電荷Qを電圧に変換し、当該電圧は、第1の出口70にて出力することができる。したがって、第5の電極41は、読み出し電極として機能し、読み出された電荷Qは、差C1−C2に比例し、これが動作構造20の偏向の基準となる。その結果、偏向が測定可能となる。
第2の電圧U1は、第6の電極51を介して印加することができ、電圧U1は、駆動電圧、より正確にはリセット電圧である。第2の電圧U1は、例えば加速度計において、直流電圧であってもよく、あるいは、例えばジャイロスコープにおいて、交流電圧であってもよい。第2の電圧U1によって、動作構造20にリセット力Fを加えることが可能となる。リセット力Fは第1の電圧U0、および第2の電圧U1に比例する。リセット力Fは下記のように算出される。
F=(U1−U0)2―(U1+U0)2=4・U1・U0 (2).
第1の電圧U0は、式(1)による読み出し処理、および式(2)によるリセット処理中に発生するため、第1の電圧U0によって、駆動側での変調、および読み出し側での復調を行うことができる。
前述のコンポーネントにおいては、第1〜第6の電極221、222、231、232、41、および51に浸漬コームが使用され、その結果、静電容量がX方向の偏向の一次関数となる場合、さらなる偏向依存力は発生しない。上記電極のそのような実施形態が、例として図4に示されている。各電極がそれぞれ櫛歯構造として形成され、X方向に沿って延伸する1つ以上の部分構造を備えている。例えば、第1の電極221は、部分構造221a、221b、221c、および221dを備え、第5の電極41は、部分構造41a、41b、41c、および41dを備えている。第1の電極221の部分構造は、第5の電極41の部分構造の中にあり、そのため、部分構造がX軸に沿って重なっている。コンポーネントの動作構造がX軸に沿って移動した場合、第1の電極221の部分構造もX軸に沿って移動し、その結果、第1の電極221の部分構造の第5の電極41の部分構造との重複部分の長さが変化する。同様のことが第5の電極41に関する第3の電極231、および第6の電極51に関する第2の電極222および第4の電極232に当てはまる。全ての電極についてそれぞれ4つの部分構造が示されているが、上記の電極が他の数の部分構造を備えることも可能であり、および/または電極が互いに異なる数の部分構造を備えることも可能である。
しかしながら、図3に示すように、コンポーネントが平行かつ近接した電極を有するコンデンサを有する場合、偏向の静電容量の関数に2次項が発生し、それによって、偏向に依存する力が負のバネ定数の形態で発生する。この負の静電バネは、図2に示された機械的な第1のバネ25および第2のバネ26に付加的に働く。この作用は、関係するコンデンサの電極間の電圧の二乗和に基本的に比例する。偏向は各コンデンサの形状に依存する。型が同じ場合、上述の例において駆動側に誘導されるバネ定数は、下記式に比例する。
K=(U1−U0)2+(U1+U0)2=2U12+2U02 (3).
この作用は、動作構造20の共振周波数の調整に用いることができる。しかしながら、この負のバネ定数Kは常に第2の電圧U1に依存し、それゆえ、単独ではなく、リセット力と連帯する場合のみ設定可能であるため、この作用が望ましくないこともある。
図5は、本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第2の実施形態に係る、電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示している図であり、これによって上記の負の効果を排除することができる。
図4に示された第2の実施形態は、コンポーネントが第7の電極52と、第8の電極53とをさらに備える点において、図3に示す発明に係るコンポーネントの第1の実施形態と異なっている。第7の電極52および第8の電極53は、それぞれ第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸している。このことは、第7の電極52および第8の電極53は、第6の電極51と同じ方向に延伸することを意味する。第7の電極は、第2の電極222が、第6の電極51と第7の電極52との間に配置され、第8の電極53は、第4の電極232が、第6の電極51と第8の電極53との間に配置されるように配置される。
第2の実施形態におけるコンポーネントを駆動するための実施形態によると、第3の電圧U2が、第7の電極52および第8の電極53に印加され、これが、第1のバネ25および第2のバネ26のバネ定数を相殺する。これによって、動作構造20が、第1の基板11および/または第2の基板15に動作可能に結合される。駆動側に誘導されるリセット力Fおよびバネ定数Kは、コンポーネントに設定されるものであるため予め設定されるが、ここでは下記のように算出することができる。
F=4・(U1−U2)・U0 (4).
K=4・U02+2U12+2U22 (5).
したがって、パラメータαおよびβを導くことが可能であり、これについて下記が当てはまる。
α=U1−U2 (6).
β=U1+U2 (7).
式(4)および式(5)に、式(6)および式(7)をそれぞれ挿入すると下記が得られる。
F=4・α・U0 (8).
K=4・U02+α2+β2 (9).
したがって、動作構造20の動きを検出し、または、第2の電圧U1および第3の電圧U2を制御するために、印加される駆動力およびリセット力をそれぞれ制御し、そしてバネ定数を制御する信号処理により、以下の方程式を解くことができる。
Figure 2017509878
上記の信号処理は、制御ユニット80によって実現可能であり、これは図5に概略的に示されている。リセット力Fおよびバネ定数Kに設定される値は、コンポーネントを含んでいるコントローラまたはシステムの他の制御ユニットによって、制御ユニット80に供給される。さらに、制御ユニット80は、上記の計算を行うために、第1の電圧U0を利用することができる。制御ユニット80は、式(10)および式(11)に従ってパラメータαおよびβを算出するための第1のユニット81と、式(12)に従って第2の電圧U1を算出するための第2のユニット82と、式(13)に従って第3の電圧U2を算出するための第3のユニット83とを備えている。第6の電極に印加される第2の電圧U1は、第2のユニット82によって算出される値に同調して設定され、上記値は第2の電圧U1に対応する信号である。第7の電極58、および第8の電極53に印加される第3の電圧U2は、第3のユニット83によって算出される値に同調して設定され、上記値は第3の電圧U2に対応する信号である。このようにして、第2の電圧U1および第3の電圧U2を制御する制御回路を実現することができる。
上記に示して、説明したコンポーネントを駆動するための方法の実施形態は、直流電圧が動作構造20の電極に印加されることに特徴がある。しかしながら、先行技術において既に説明したように、動作構造に交流電圧を印加することも可能である。それによって、自己混合駆動および読み出し機能が実現可能となる。「自己混合」とは、動作周波数ω0(共振周波数)で動作するジャイロスコープにおいて、直流電圧を駆動電極に印加することによって、動作周波数ω0でリセット力を得ることができ、動作周波数ω0における偏向によって、読み出し電極およびチャージアンプのそれぞれに、検出のための直流電圧値が供給されることを意味する。
本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第3の実施形態に係る、電極配置および電極の電気的な配分を概略的に示す図6を参照して、上記の方法を説明する。第1の電圧U0・cos(ω0・t)が第1の電極221および第2の電極222、つまり、動作構造20の第1の領域22に印加され、時間遅延された第2の電圧U0・sin(ω0・t)が、動作構造20の第2の領域23、つまり第3の電極231および第4の電極232に印加される。
図6に示すように、コンポーネント1は、第1の第5の電極411および第2の第5の電極412を有し、第1の第5の電極411および第2の第5の電極412は、共に第1の電極221と第3の電極231との間に配置されており、そうでない場合は、図3および図4に関して説明した第5の電極41として延伸する。これは、第1の第5の電極411および第2の第5の電極412は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸することを意味する。
さらに、コンポーネント1は、第9の電極42および第10の電極43を有し、第9の電極42および第10の電極43は、第1の基板11および/または第2の基板15にそれぞれ結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸する。第9の電極42は、第1の電極221が、第1の第5の電極411と第9の電極42との間に配置されるように配置され、第10の電極43は、第3の電極231が、第2の第5の電極412と第10の電極43との間に配置されるように配置される。
コンポーネント1は、第1の信号処理ユニットおよび第2の信号処理ユニット72をさらに備えている。第1の第5の電極411および第9の電極42は、第1の信号処理ユニット71に連結され、当該第1の信号処理ユニット71は、これら2つの電極間の電荷差を測定し、第1の出口73にて電荷QR、つまり当該電荷QRに対応する電圧を供給する。第2の第5の電極412および第10の電極43は、第2の信号処理ユニット72に連結され、当該第2の信号処理ユニット72も電荷差を測定し、第2の出口74にて電荷QI、より正確には当該電荷QIに対応する電圧を供給する。
コンポーネント1は、第1の第6の電極511および第2の第6の電極512をさらに有し、第1の第6の電極511および第2の第6の電極512は、共に第2の電極222と第4の電極232との間に配置されており、そうでない場合は、図3および図4に関して説明した第6の電極51として延伸する。これは、第1の第6の電極511および第2の第6の電極512は、第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸することを意味する。さらに、コンポーネント1は、図4を参照して既に説明されたように、第7の電極52および第8の電極53を有している。したがって、第2の電極222は、第1の第6の電極511と第7の電極52との間に配置され、第4の電極232は、第2の第6の電極512と第8の電極53との間に配置される。
上記コンポーネントを駆動する方法の第3の実施形態によると、第3の電圧URが第7の電極52に印加され、負の第3の電圧−URが第1の第6の電極511に印加される。
第4の電圧UIが、第2の第6の電極512に印加され、負の第4の電圧−UIが第8の電極53に印加される。
第3の電圧URおよび第4の電圧UIは直流電圧であるが、その極性は、低周波数において周期的に反転させることができる。
したがって、動作構造20に作用する力を下記のように算出することができる。
Figure 2017509878
読み出し電荷QRおよびQIは以下の通りである。
Figure 2017509878
部分静電容量の差C2−C1から得られる静電容量差ΔCは、動作構造20の偏向の基準となる。
このようにして、駆動側および読み出し側の両方で、法線および直交成分が正確に処理される。
ω=0におけるチャージアンプのドリフトを相殺するため、動作構造20に印加される第1の電圧U0・cos(ω0・t)、および第2の電圧U0・sin(ω0・t)の極性、および駆動電極に印加される第3の電圧URおよび第4の電圧UIの極性は、低周波数において周期的に反転させることができる。この場合、読み出し電荷QRおよびQIは同じ周期内で復調される。
図7においては、本発明に係るコンポーネント、および上記コンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の第4の実施形態に係る、他の自己混合の変形についての電極配置および電極の電気的な配分が概略的に示されている。上記コンポーネントは、動作構造の導電性の絶縁領域(上述の実施形態の場合と同様に、第1の軸(X軸)に沿って互いに物理的に強固に結合されているが、互いに絶縁されている)を2つ有するのではなく、そのような領域を4つ有している。
したがって、図7に示すように、動作構造20は、第1の電極221と第2の電極222とを有する第1の領域22と、第3の電極231と第4の電極232とを有する第2の領域23と、第5の電極251と第6の電極252とを有する第3の領域250と、第7の電極261と第8の電極262とを有する第4の領域260とを備えている。各領域22、23、250、260は導電性であり、第1の軸に沿って互いに物理的に強固に結合されている。しかしながら、これらの領域は、絶縁領域24a、24b、24cによって互いに電気的に絶縁されている。具体的には、第1の領域22と第2の領域23とは、第1の絶縁領域24aによって互いに絶縁されており、第2の領域23と第3の領域250とは、第2の絶縁領域24bによって互いに絶縁されており、第3の領域250と第4の領域260とは、第3の絶縁領域24cによって互いに絶縁されている。絶縁領域24a〜24cに関しては、図1Aを参照して既に記載した説明が当てはまる。
第1の電極221は、第1の領域22の外方に、第2の軸(つまりY軸)に沿って第1の方向に延伸している。一方、第2の電極222は、第1の領域22の外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸しており、第2の方向は第1の方向の反対方向に伸びている。第3の電極231および第4の電極232は、第2の領域23に配置され、第3の電極は、第2の領域23の外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸しており、第4の電極は、第2の領域23の外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。第5の電極251および第6の電極252は、第3の領域250に配置され、第5の電極は、第3の領域250から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸しており、第6の電極は、第3の領域250から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。第7の電極261および第8の電極262は、第4の領域260に配置され、第7の電極は、第4の領域260から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に延伸しており、第8の電極は、第4の領域260から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に延伸している。
第4の実施形態によると、コンポーネントは、第9の電極44と第10の電極45とをさらに備え、これらの電極は第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第2の方向に、動作領域21に向かって延伸する。ここで、第9の電極44は、第1の電極221と第3の電極231との間に配置され、第10の電極45は、第5の電極251と第7の電極261との間に配置されている。さらに、上記コンポーネントは、第11の電極54と第12の電極55とを備え、これらの電極は第1の基板11および/または第2の基板15に強固に結合され、第1の基板11および/または第2の基板15から外方に、第2の軸に沿って第1の方向に、動作領域21に向かって延伸する。ここで、第11の電極54は、第2の電極222と第4の電極232との間に配置され、第12の電極は、第6の電極252と第8の電極262との間に配置されている。
このようにして、動作構造、および第1〜8の電極221〜262は、第1の軸(つまりX軸)に沿って移動可能であり、このことが矢印で表されている。
コンポーネントを駆動する方法の第4の実施形態においては、第1の電圧U0・cos(ω0・t)が第1の電極221および第2の電極222、つまり第1の領域22に印加される。負の第1の電圧、つまり−U0・cos(ω0・t)は、第3の電極231と、第4の電極232、つまり第2の領域23に印加される。このようにして、第1の電極221および第9の電極44が、第1の部分静電容量C1を形成し、第3の電極231および第9の電極44が、第2の部分静電容量C2を形成する。部分静電容量C1およびC2は、第9の電極44に電荷QRを誘導し、当該電荷QRは、簡易的なチャージアンプ60aによって増幅され、第1の出口73において、電圧として読み出される。
時間遅延された第2の電圧U0・sin(ω0・t)は、第5の電極251および第6の電極252、つまり第3の領域250に印加される。負の第2の電圧、つまり−U0・sin(ω0・t)は、第7の電極261および第8の電極262、つまり第4の領域260に印加される。このようにして、第5の電極251および第10の電極45が、第3の部分静電容量C3を形成し、第7の電極271および第10の電極45が、第4の部分静電容量C4を形成する。部分容量C3およびC4は、電荷QIを第10の電極45に誘導し、当該電荷QIは、別の簡易的なチャージアンプ60bによって増幅され、第2の出口74において、電圧として読み出される。
第3の電圧URは第11の電極54を介して印加可能であり、第4の電圧UIは、第12の電極55に印加される。第3の電圧URおよび第4の電圧UIは直流電圧であるが、その極性は低周波数において周期的に反転させることができる。
このようにして、動作構造20に作用するリセット力Fも、式(14)に従って算出することができる。ただし、図6に示す第3の実施形態と異なり、電荷QRおよびQIを読み出すためには、簡易的なチャージアンプ60aおよび60bさえあればよい。
本発明に係るコンポーネント、およびそのようなコンポーネントを駆動するための本発明に係る方法の例示した実施形態は、駆動機能と検出機能との完全な分離を可能とする。駆動用の電極および検出用の電極をそれぞれ有する非混合構成、および駆動および検出用の複数の電極を有する自己混合構成の両方を実現することができる。さらに、バネ25および26(これによって動作構造20が第1の基板11および/または第2の基板15に結合される)の負のバネ定数は、動作構造20の共振周波数を調整するために使用することができる。ただし、負のバネ定数の影響を排除することも可能である。
直流電圧を動作構造20の電極に印加する場合、駆動についての線形張力の関数を実現することができる。ここで、有害な静電容量は、動作構造20の偏向の検出において無効である。そのためより高い検出精度が得られる。複数の振動子を使用する場合、つまり互いに対して動作可能に保持されている複数の構造から成る動作構造を使用する場合、駆動機能と検出機能とを完全に互いに分離することが可能である。その結果、時間多重化が不要となる。さらに、動作周波数ω0において動作するジャイロスコープにおいて、駆動するために帯域幅が低い駆動電圧を使用し、検出するためにチャージアンプを使用することが可能である。

Claims (27)

  1. 基板(11、15)と、
    動作構造(20)とを備える微小機械コンポーネント(1)であって、上記動作構造(20)は、上記基板(11、15)に対して少なくとも1つの方向に偏向可能であり、少なくとも第1の領域(22)と第2の領域(23)とを有し、上記第1の領域(22)および上記第2の領域(23)は導電性であり、第1の軸(x)に沿って互いに物理的に強固に結合され、絶縁領域(24)によって互いに電気的に絶縁されていることを特徴とする、コンポーネント。
  2. 上記第1の領域(22)から外方に、第2の軸(y)に沿って第1の方向に延伸する第1の電極(221)と、上記第1の領域(22)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って第2の方向に延伸する第2の電極(222)とをさらに備えるコンポーネントであって、上記第2の軸(y)は、上記第1の軸(x)に対して垂直であり、上記第2の方向は、上記第1の方向の反対であり、
    上記コンポーネントは、さらに、
    上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸する第3の電極(231)と、上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸する第4の電極(232)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のコンポーネント。
  3. 上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第1の電極(221)と上記第3の電極(231)との間に配置される第5の電極(41)をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載のコンポーネント。
  4. 上記第5の電極(41)は、チャージアンプ(60)に連結されていることを特徴とする、請求項3に記載のコンポーネント。
  5. 上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、上記第2の電極(222)と上記第4の電極(232)との間に配置される第6の電極(51)をさらに備えることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載のコンポーネント。
  6. 第7の電極(52)と、
    第8の電極(53)とをさらに備え、
    上記第7の電極(52)および上記第8の電極(53)は、上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、
    上記第7の電極(52)および上記第8の電極(53)は、上記第2の電極(222)が、上記第6の電極(51)と上記第7の電極(52)との間に配置され、上記第4の電極(232)が、上記第6の電極(51)と上記第8の電極(53)との間に配置されるように配置されていることを特徴とする、請求項5に記載のコンポーネント。
  7. 上記コンポーネントは制御ユニット(80)を備え、上記制御ユニット(80)は、上記第6の電極(51)、上記第7の電極(52)、上記第8の電極(53)に連結され、上記制御ユニット(80)は、上記第1の領域(22)に印加される第1の電圧(U)、プリセットリセット力(F)、およびプリセットバネ定数(K)に基づいて、上記第6の電極(51)に印加される第2の電圧(U)、および上記第7の電極(52)および上記第8の電極(53)に印加される第3の電圧(U)を制御するための信号を算出するのに適していることを特徴とする、請求項6に記載のコンポーネント。
  8. 第1の第6の電極(511)および第2の第6の電極(512)は、上記第2の電極(222)と上記第4の電極(232)との間に配置され、
    上記第2の電極(222)は、上記第1の第6の電極(511)と上記第7の電極(52)との間に配置され、上記第4の電極(232)は、上記第2の第6の電極(512)と上記第8の電極(53)との間に配置されることを特徴とする、請求項6に記載のコンポーネント。
  9. 第1の第5の電極(411)および第2の第5の電極(412)は、上記第1の電極(221)と上記第3の電極(231)との間に配置され、
    上記コンポーネントは、第9の電極(42)と第10の電極(43)とをさらに備え、上記第9の電極(42)および上記第10の電極(43)は、上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第1の電極(221)が、上記第1の第5の電極(411)と上記第9の電極(42)との間に配置され、上記第3の電極(231)が、上記第2の第5の電極(412)と上記第10の電極(43)との間に配置されるように配置されていることを特徴とする、請求項3〜8のいずれか1項に記載のコンポーネント。
  10. 上記第1の第5の電極(411)および上記第9の電極(42)は、第1の信号処理ユニット(71)に連結され、上記第2の第5の電極(412)および上記第10の電極(43)は、第2の信号処理ユニット(72)に連結されていることを特徴とする、請求項9に記載のコンポーネント。
  11. 上記動作構造(20)は、第3の領域(250)および第4の領域(260)をさらに有し、上記第3の領域(250)および上記第4の領域(260)は導電性であり、上記第1の軸(x)に沿って、上記第1の領域(22)および上記第2の領域(23)に物理的に強固に結合され、上記第1の領域(22)は、第1の絶縁領域(24a)によって、上記第2の領域(23)から電気的に絶縁されており、上記第3の領域(250)は、第2の絶縁領域(24b)によって上記第2の領域(23)から、第3の絶縁領域(24c)によって上記第4の領域(260)から電気的に絶縁されていることを特徴とする、請求項1に記載のコンポーネント。
  12. 第1の電極(221)は、上記第1の領域(22)から外方に、第2の軸(y)に沿って第1の方向に延伸し、第2の電極(222)は、上記第1の領域(22)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って第2の方向に延伸し、上記第2の軸(y)は、上記第1の軸(x)に対して垂直であり、上記第2の方向は、上記第1の方向の反対であり、
    第3の電極(231)は、上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、第4の電極(232)は、上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、
    第5の電極(251)は、上記第3の領域(250)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、第6の電極(252)は、上記第3の領域(250)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、
    第7の電極(261)は、上記第4の領域(260)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、第8の電極(262)は、上記第4の領域(260)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸していることを特徴とする、請求項11に記載のコンポーネント。
  13. 上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第1の電極(221)と上記第3の電極(231)との間に配置される第9の電極(44)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第5の電極(251)と上記第7の電極(261)との間に配置される第10の電極(45)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、上記第2の電極(222)と上記第4の電極(232)との間に配置される第11の電極(54)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、上記第6の電極(252)と上記第8の電極(262)との間に配置される第12の電極(55)とをさらに備えることを特徴とする、請求項12に記載のコンポーネント。
  14. 上記第9の電極(44)および上記第10の電極(45)は、関連するチャージアンプ(60a、60b)にそれぞれ連結していることを特徴とする、請求項13に記載のコンポーネント。
  15. 基板(11、15)と、
    動作構造(20)とを備える微小機械コンポーネント(1)の駆動方法であって、上記動作構造(20)は、上記基板(11、15)に対して少なくとも1つの方向に偏向可能であり、少なくとも第1の領域(22)と第2の領域(23)とを有し、上記第1の領域(22)および上記第2の領域(23)は導電性であり、第1の軸(x)に沿って互いに物理的に強固に結合され、絶縁領域(24)によって互いに電気的に絶縁されており、
    上記方法は、
    直流電圧である第1の電圧(U)を上記第1の領域(22)に印加する工程と、
    負の第1の電圧(−U)を上記第2の領域(23)に印加する工程とを含むことを特徴とする方法。
  16. 上記コンポーネントは、
    上記第1の領域(22)から外方に、第2の軸(y)に沿って第1の方向に延伸する第1の電極(221)と、上記第1の領域(22)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って第2の方向に延伸する第2の電極(222)とをさらに備え、上記第2の軸(y)は、上記第1の軸(x)に対して垂直であり、上記第2の方向は、上記第1の方向の反対であり、
    上記コンポーネントは、さらに、
    上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸する第3の電極(231)と、上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸する第4の電極(232)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第1の電極(221)と上記第3の電極(231)との間に配置される第5の電極(41)とを備え、
    上記方法は、上記第5の電極(41)に生成される電荷(q)を測定する工程を含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 上記電荷を測定するために、上記第5の電極に連結されるチャージアンプ(60)が使用されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 上記コンポーネントは、上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、上記第2の電極(222)と上記第4の電極(232)との間に配置される第6の電極(51)をさらに備え、
    上記第1の電圧(U)および第2の電圧(U)に比例する力を上記動作構造(20)に対して働かせる第2の電圧(U)が上記第6の電極(51)に印加されることを特徴とする、請求項16または17に記載の方法。
  19. 上記コンポーネントは、第7の電極(52)と、第8の電極(53)とをさらに備え、
    上記第7の電極(52)および上記第8の電極(53)は、上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、
    上記第7の電極(52)および上記第8の電極(53)は、上記第2の電極(222)が、上記第6の電極(51)と上記第7の電極(52)との間に配置され、上記第4の電極(232)が、上記第6の電極(51)と上記第8の電極(53)との間に配置されるように配置され、
    第3の電圧(U)が、上記第7の電極(52)および上記第8の電極(53)に印加されて、バネ(25、26)のバネ定数を相殺し、これによって、上記動作構造(20)が上記基板(11、15)に動作可能に結合されることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 上記第2の電圧(U)および上記第3の電圧(U)は、制御回路によって制御され、上記制御回路は制御ユニット(80)を備え、上記制御ユニット(80)は、上記第1の電圧(U)、プリセットリセット力(F)、およびプリセットバネ定数(K)に基づいて、上記第2の電圧(U)および上記第3の電圧(U)を制御する信号を算出することを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  21. 基板(11、15)と、
    動作構造(20)とを備える微小機械コンポーネント(1)の駆動方法であって、上記動作構造(20)は、上記基板(11、15)に対して少なくとも1つの方向に偏向可能であり、少なくとも第1の領域(22)と第2の領域(23)とを有し、上記第1の領域(22)および上記第2の領域(23)は導電性であり、第1の軸(x)に沿って互いに物理的に強固に結合され、絶縁領域(24)によって互いに電気的に絶縁されており、
    上記方法は、
    交流電圧である第1の電圧(U・cos(ωt))を上記第1の領域(22)に印加する工程と、
    上記第1の電圧(U・cos(ωt))と等しいが、時間遅延された第2の電圧(U・sin(ωt))を上記第2の領域(23)に印加する工程とを含むことを特徴とする方法。
  22. 上記コンポーネントは、
    上記第1の領域(22)から外方に、第2の軸(y)に沿って第1の方向に延伸する第1の電極(221)と、上記第1の領域(22)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って第2の方向に延伸する第2の電極(222)とをさらに備え、上記第2の軸(y)は、上記第1の軸(x)に対して垂直であり、上記第2の方向は、上記第1の方向の反対であり、
    上記コンポーネントは、さらに、
    上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸する第3の電極(231)と、上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸する第4の電極(232)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第1の電極(221)と上記第3の電極(231)との間に配置される第1の第5の電極(411)および第2の第5の電極(412)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、上記第2の電極(222)と上記第4の電極(232)との間に配置される第1の第6の電極(511)および第2の第6の電極(512)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸する第7の電極(52)および第8の電極(53)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸する第9の電極(42)および第10の電極(43)とをさらに備え、
    上記第7の電極(52)および上記第8の電極(53)は、上記第2の電極(222)が、上記第1の第6の電極(511)と上記第7の電極(52)との間に配置され、上記第4の電極(232)が、上記第2の第6の電極(512)と上記第8の電極(53)との間に配置されるように配置され、
    上記第9の電極(42)および上記第10の電極(43)は、上記第1の電極(221)が、上記第1の第5の電極(411)と上記第9の電極(42)との間に配置され、上記第3の電極(231)が、上記第2の第5の電極(412)と上記第10の電極(43)との間に配置されるように配置されており、
    直流電圧である第3の電圧(U)が上記第7の電極(52)に印加され、
    負の第3の電圧(−U)が上記第1の第6の電極(511)に印加され、
    直流電圧である第4の電圧(U)が上記第2の第6の電極(512)に印加され、
    負の第4の電圧(−U)が上記第8の電極(53)に印加されることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. 上記第1の第5の電極(411)および上記第9の電極(42)は、第1の信号処理ユニット(71)に連結され、
    上記第2の第5の電極(412)および上記第10の電極(43)は、第2の信号処理ユニット(72)に連結され、
    上記第1の信号処理ユニット(71)および上記第2の信号処理ユニット(72)において、電荷差(ΔQ)がそれぞれ測定され、当該電荷差(ΔQ)が上記動作構造(20)の偏向の基準となることを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  24. 基板(11、15)と、
    動作構造(20)とを備える微小機械コンポーネント(1)の駆動方法であって、上記動作構造(20)は、上記基板(11、15)に対して少なくとも1つの方向に偏向可能であり、第1の領域(22)と、第2の領域(23)と、第3の領域(250)と、第4の領域(260)とを有し、上記第1の領域(22)、上記第2の領域(23)、上記第3の領域(250)、および上記第4の領域(260)は導電性であり、第1の軸(x)に沿って互いに物理的に強固に結合され、絶縁領域(24a、24b、24c)によって互いに電気的に絶縁されており、
    上記方法は、
    交流電圧である第1の電圧(U・cos(ωt))を上記第1の領域(22)に印加する工程と、
    負の第1の電圧(−U・cos(ωt))を上記第2の領域(23)に印加する工程と、
    上記第1の電圧(U・cos(ωt))に等しいが、時間遅延された第2の電圧(U・sin(ωt))を上記第3の領域(250)に印加する工程と、
    負の第2の電圧(−U・sin(ωt))を上記第4の領域(260)に印加する工程とを含むことを特徴とする方法。
  25. 上記コンポーネントは、
    上記第1の領域(22)から外方に、第2の軸(y)に沿って第1の方向に延伸する第1の電極(221)と、上記第1の領域(22)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って第2の方向に延伸する第2の電極(222)とをさらに備えるコンポーネントであって、上記第2の軸(y)は、上記第1の軸(x)に対して垂直であり、上記第2の方向は、上記第1の方向の反対であり、
    上記コンポーネントは、さらに、
    上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸する第3の電極(231)と、上記第2の領域(23)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸する第4の電極(232)と、
    上記第3の領域(250)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸する第5の電極(251)と、上記第3の領域(250)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸する第6の電極(252)と、
    上記第4の領域(260)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸する第7の電極(261)と、上記第4の領域(260)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸する第8の電極(262)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第1の電極(221)と上記第3の電極(231)との間に配置される第9の電極(44)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第2の方向に延伸し、上記第5の電極(251)と上記第7の電極(261)との間に配置される第10の電極(45)とをさらに備え、
    上記方法は、上記第9の電極(44)に生成される第1の電荷(Q)と、上記第10の電極(45)に生成される第2の電荷(Q)を測定する工程を含んでいることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
  26. 上記第1の電荷(Q)は、第1のチャージアンプ(60a)によって測定され、上記第2の電荷(Q)は、第2のチャージアンプ(60b)によって測定されることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
  27. 上記コンポーネントは、上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、上記第2の電極(222)と上記第4の電極(232)との間に配置される第11の電極(54)と、
    上記基板(11、15)に強固に結合され、上記基板(11、15)から外方に、上記第2の軸(y)に沿って上記第1の方向に延伸し、上記第6の電極(252)と上記第8の電極(262)との間に配置される第12の電極(55)とをさらに備え、
    直流電圧である第3の電圧(U)が上記第11の電極(54)に印加され、
    直流電圧である第4の電圧(U)が上記第12の電極(55)に印加されることを特徴とする、請求項25または26に記載の方法。
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