JP2017226336A - 乗物用シート - Google Patents

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浩二 金田
Koji Kaneda
浩二 金田
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Abstract

【課題】乗物の後突時におけるシートバックの後傾をシートベルトのウェビングの張力で抑制する乗物用シートにおいて、ウェビングの繰り出し長さの影響を受けにくい乗物用シートを提供する。
【解決手段】シートベルト30を構成するウェビング31を一端部31a側から巻き取るリトラクタ32が、クッションフレーム10Fに配設されている。リトラクタ32から繰り出されたウェビング31をシートバックの一方の肩口方向へ向きを変えて導くとともに支持するベルト誘導部材33が、クッションフレーム10Fのリクライナ17軸より前部側に配設されている。シートバックの一方の肩口にはベルト誘導部材33から延びるウェビング31を着座者の身体前面部に向けて導くとともに乗物衝突時の信号を受けてウェビング31の摺動を阻止するロック機構40が配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
自動車等の乗物に前向きに設置された乗物用シートにはシートベルトが配設されて、乗物が衝突等により衝撃を受けたときに着座者の安全確保が図られている。通常のシートベルトは、乗物が前突した場合に着座者の身体が前方に投げ出されないように機能する。一方、乗物が後突した場合にこのシートベルトを利用してシートバックが背面側へ倒れ込むのを抑制する乗物用シートも提案されている。特許文献1に開示される自動車用シートにおいては、一端側がシートに内蔵されたシートベルトのウェビングがシートバックフレームの背面側に沿って配置されるとともに肩口に設けられた引き出し口から引き出されて肩口近傍の車体に経由支持されている。そして、ウェビングの他端側は、車体のフロアに固定されている。これによって、後突時にシートバックに対して着座者から後方に向う衝撃荷重がかけられても、ウェビングが一端側と肩口近傍の車体との間で突っ張りシートバックフレームを背面から支えてシートバックフレームの背面側への倒れ込みを抑制する。
特開2011−105036号公報
特許文献1に開示される自動車用シートにおいては、自動車の後突時にウェビングが一端側と他端側との間で拘束され、シートバックフレームが後傾するにしたがって増加する張力によってシートバックフレームの背面側への倒れ込みを抑制する。したがって、ウェビングの繰り出し長さが長いと拘束点間の距離が長くなり、ウェビングに所定の張力が発生するまでにウェビングが多く伸張されるのでシートバックフレームの後傾が進んでしまうおそれがあった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、乗物の後突時におけるシートバックの後傾をシートベルトのウェビングの張力で抑制する乗物用シートにおいて、ウェビングの繰り出し長さの影響を受けにくい乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、シートクッションと、シートバックと、シートベルトと、を有し、該シートベルトを構成するウェビングを一端側から巻き取るリトラクタが、前記シートクッション又は乗物車体に配設され、前記リトラクタから繰り出された前記ウェビングを前記シートバックの一方の肩口方向へ向きを変えて導くとともに支持する誘導支持部が、前記シートクッションのシートクッションフレームの前記シートクッションに対する前記シートバックのリクライニング軸より前部側に配設され、前記シートバックの一方の肩口には前記誘導支持部から延びる前記ウェビングを着座者の身体前面部に向けて導くとともに乗物衝突時の信号を受けて前記ウェビングの摺動を阻止するロック機構が配設されていることを特徴とする。
第1発明によれば、乗物後突時におけるシートバックの背面側への倒れ込みをシートベルトのウェビングの張力で阻止するにあたり、ウェビングがリトラクタとシートバックの一方の肩口のロック機構との間で突っ張って張力を発生させる。これによって、ウェビングの着座者の身体前面部に配置される部分は張力発生に関与しなくなるので、張力発生に関与するウェビング部分が短くなってウェビングの繰り出し長さの影響を受けにくく、シートバックの背面側への倒れ込みを効果的に抑制できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ロック機構は、前記シートバックのシートバックフレームの一方の肩口に配設された前記シートバックフレームの背面部から前面部に前記ウェビングを掛け回す掛け回し部と、該掛け回し部の背面部に配設されて乗物衝突時の信号を受けたとき作動して前記掛け回し部に対して前記ウェビングを押圧して前記ウェビングの摺動を阻止する押圧部材と、を有することを特徴とする。
第2発明によれば、ロック機構は、シートバックフレームに掛け回し部を設け、回し部の背面部に押圧部材を配設すればよいので、簡潔な構造でウェビングの摺動を阻止することができる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記押圧部材は、前記シートバックフレーム又は前記掛け回し部に対して一端部側が回転可能に軸支されるとともに前記掛け回し部を押圧する方向に回転付勢された一対のレバー状の基部と、該基部間の他端部側に配設され前記基部が前記掛け回し部を押圧する方向に回転したときに前記掛け回し部との間で前記ウェビングを挟持することができる押圧部と、通常時に前記押圧部が前記掛け回し部との間で前記ウェビングを挟持しない状態に保持するとともに乗物衝突時の信号を受けたとき前記保持を解除して前記押圧部が前記掛け回し部との間で前記ウェビングを挟持する状態にする保持解除部材と、を有することを特徴とする。
第3発明によれば、押圧部材の回転動作制御を、回転付勢された基部をウェビングを挟持しない状態に保持する状態から、ウェビングを挟持する状態に保持解除部材を動作させることによって行うことができるので簡潔な構造とすることができる。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記掛け回し部及び/又は前記押圧部の前記ウェビングに当接する部分には前記ウェビングが前記押圧部によって前記掛け回し部との間で挟持されたとき、前記ウェビングの前記掛け回し部及び/又は前記押圧部に対する摺動抵抗を高める凹凸部が形成されていることを特徴とする。
第4発明によれば、前記ウェビングが前記押圧部によって前記掛け回し部との間で挟持されたとき、ウェビングのロック機構に対する摺動をより効果的に阻止できる。
本発明の第5発明は、上記第1発明から上記第4発明のいずれかにおいて、前記リトラクタは、前記シートクッションの前記リクライニング軸より前部側に配設されていることを特徴とする。
第5発明によれば、ウェビングのリトラクタとロック機構との間の長さを短くすることができるので、張力発生に関与するウェビング部分が短くなってウェビングの繰り出し長さの影響を受けにくく、シートバックの背面側への倒れ込みをより効果的に抑制できる。
本発明の第6発明は、上記第1発明から上記第5発明のいずれかにおいて、前記誘導支持部と前記ロック機構間の前記ウェビングの少なくとも一部は、前記シートクッション及び/又は前記シートバックの内部において前記着座者側から視認できないように配設されていることを特徴とする。
第6発明によれば、誘導支持部とロック機構間のウェビングの少なくとも一部が着座者側から視認できないように配設されるので、乗物用シートの外観見栄えが向上する。
本発明の一実施形態の自動車用シートを斜め前方から見た斜視図である。 上記実施形態の自動車用シートのシートフレームにシートベルトが取付けられた状態を斜め前方から見た斜視図である。 図2のIII部分を拡大して後方から見た図である。 図3のIV−IV矢視線断面図である。後突による衝撃荷重がかかった状態を示す。 図3のV−V矢視線断面図である。 上記実施形態の押圧部材を斜め後方から見た斜視図である。 上記実施形態の自動車用シートに後突による衝撃荷重がかかった状態を示す模式図である。 図4に対応する図で、上記実施形態の自動車用シートに後突による衝撃荷重がかかっていない通常の状態を示す断面図である。 図7に対応する図で、上記実施形態の自動車用シートに後突による衝撃荷重がかかっていない通常の状態を示す模式図である。 図1のX−X矢視線断面図である。 上記実施形態の電気的構成を示すブロック図である。 図7に対応する図で、他の実施形態を示す図である。
図1〜図11は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例を示す。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車に取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シート1は、着座部となるシートクッション10と、背凭れとなるシートバック20と、車両衝突時等に着座者の身体を拘束するシートベルト30と、を備えている。自動車用シート1にはこの他にヘッドレストが備えられているが図示は省略している。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図1に示すように、シートクッション10は、骨格を成すクッションフレーム10Fと、クッションフレーム10Fの上に載置されたクッション材であるクッションパッド10Pと、クッションパッド10Pの上から被せ付けられた表皮材であるクッションカバー10Cと、を備える。また、図1及び図10に示すように、シートバック20は、骨格を成すバックフレーム20Fと、バックフレーム20Fの上に載置されたクッション材であるバックパッド20Pと、バックパッド20Pの上から被せ付けられた表皮材であるバックカバー20Cと、を備える。シートバック20の右上コーナ部には、後述するロック部材43を覆うカバー部材20C2が取付けられている。
図2に示すように、クッションフレーム10Fは、前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム12と、左右一対のサイドフレーム12間を前側で連結するフロントパイプ13と、左右一対のサイドフレーム12間を後側で連結するリアパイプ14と、を備える。さらに、クッションフレーム10Fは、フロントパイプ13及びリアパイプ14と、左右一対のスライドレール16と、を連結する左右一対のブラケット15を備える。ここで、左右一対のスライドレール16は、フロアFに取付けられてクッションフレーム10Fを前後方向に摺動可能に支持するものである。右側のサイドフレーム12の左側面(シート内側面)には、その前後方向中央部近傍に後述するシートベルト30のリトラクタ32が取付けられその少し後方に円柱状のベルト誘導部材33が左方に向って延びるように立設されている。ベルト誘導部材33は、リトラクタ32から繰り出されたシートベルト30のウェビング31をシートバック20の肩口方向に向けて誘導支持する機能を果たす部材である。左側のサイドフレーム12には後述するシートベルト30のタングプレート35を係脱するバックル19が取付けられている。ここで、ベルト誘導部材33が、特許請求の範囲の「誘導支持部」に相当する。
図2に示すように、バックフレーム20Fは、上下方向に延びる左右一対のサイドフレーム22と、左右一対のサイドフレーム22の上部間を連結するアッパフレーム23と、左右一対のサイドフレーム22の下部間を連結するロアパネル24と、を備える。左右一対のサイドフレーム22は、前後の端部にシート内側方向に向かって延びるフランジ部を有するプレス部品である。アッパフレーム23は、正面視で下方に開口側を有する略逆U字形に形成されたパイプ部材であり、左右一対のサイドフレーム22のそれぞれの上端部に開口側端部が連結されている。ロアパネル24は、左右方向に延びる板状の部材でその左右端部が、それぞれ左右一対のサイドフレーム22の後側のフランジ部に連結されている。バックフレーム20Fの左右一対のサイドフレーム22の下端部側は、左右一対のリクライナ17を介してクッションフレーム10Fの左右一対のサイドフレーム12の後端部側に連結され、左右一対のリクライナ17間は回転連結部材18で連結されている。これによって、バックフレーム20Fはクッションフレーム10Fに対して傾斜角度を変更できるようになっている。ここで、左右一対のリクライナ17の回転軸が、特許請求の範囲の「リクライニング軸」に相当する。
図2〜図6に示すように、バックフレーム20Fのアッパフレーム23の右上コーナ部にはシートベルト30のウェビング31をアッパフレーム23の後面側から前面側に折り返して誘導するとともにアッパフレーム23に対する摺動を制御するロック機構40が配設されている。ロック機構40は、アッパフレーム23に連結される鞍状のプレス部品である本体部41と、本体部41に対してシート左右方向に延びる軸42で前後方向に回転可能に支持されたロック部材43と、を備える。本体部41は、前面部41aと後面部41bとを備える。前面部41aの左端部には後方に向かって延びる前左立ち壁部41cが形成され、前面部41aの右端部には後方に向かって延びる前右立ち壁部41dが形成されている。後面部41bの左端部には前方に向かって延びる後左立ち壁部41eが形成され、後面部41bの右端部には前方に向かって延びる後右立ち壁部41fが形成されている。さらに、後面部41bの左右方向中央部下側には、軸42を支持する下***部41gが形成され、後面部41bの左右方向中央部上側には、シートベルト30のウェビング31をロック部材43との間で挟持する上***部41hが形成されている。上***部41hの表面にはウェビング31が当接したときの摩擦係数を高めるためのローレット加工等の滑り止めのための凹凸部41h1が設けられている。前面部41aと後面部41bの連結部である上頂部はシートベルト30のウェビング31を着座者の身体前面に向けて導くため右下方に向けて傾く傾斜がつけられている。本体部41は、バックフレーム21のアッパフレーム23の右上コーナ部に上から被せ付けられた状態で前右立ち壁部41dの先端部と後右立ち壁部41fの先端部とが、アッパフレーム23に溶接により連結されている。ここで、本体部41とロック部材43とが、それぞれ、特許請求の範囲の「掛け回し部」と「押圧部材」とに相当する。
図2〜図6に示すように、ロック部材43は、側面視が略L字形のレバー状の部材である。2枚の略L字形の側板43aにおいて、L字の長辺部間の先端から順に横断面が半円筒状の第1半円筒部43b、横断面が半円筒状の第2半円筒部43c、平板状の平板部43dが配設されて2枚の側板43aが連結されている。第1半円筒部43bと第2半円筒部43cとの間には第1空間部43eが形成され、第2半円筒部43cと平板部43dとの間には第2空間部43fが形成されている。第1空間部43eは、本体部41の上***部41hの外形よりわずかに大きく形成されており、後述するように本体部41の上***部41hとロック部材43の第1半円筒部43b及び第2半円筒部43cとの間にウェビング31を挟みつけて挟持可能とされている。第1半円筒部43bと第2半円筒部43cの外側円筒面にはウェビング31が当接したときの摩擦係数を高めるためのローレット加工等の滑り止めのための凹凸部43b1、43c1が設けられている。2枚の側板43aにおいて、L字の短辺部分の先端部側には軸42を回転可能に支持する軸孔43gが左右方向に延びる同一軸線上に形成されている。ロック部材43は、本体部41の下***部41gに対して軸42を中心に図4において付勢部材(図示せず)により反時計回りに回転付勢されて取付けられている。そして、本体部41の下***部41gの右側の後面部41bには、ソレノイド44が取付けられている。ソレノイド44のアーマチュア44aは、左右方向に移動可能とされている。アーマチュア44aが右方向に移動したとき、アーマチュア44aの左端部側が本体部41の下***部41g後面部とロック部材43の右側の側板43aの前面部との間に挟まれない状態(図3〜図5)であるロック状態となる。また、アーマチュア44aが左方向に移動して、アーマチュア44aの左端部側が本体部41の下***部41g後面部とロック部材43の右側の側板43aの前面部との間に挟まれた状態(図8)とされたのがアンロック状態である。通常時はアンロック状態に維持されてウェビング31は本体部41に対し摺動可能となっている。そして、図11に示すように、自動車の後突を自動車車体に取付けられたセンサー45が検知したとき制御装置46からソレノイド44に駆動電流が出力されソレノイド44はアーマチュア44aを右方向に移動させるように構成されている。ここで、側板43aが、特許請求の範囲の「基部」に相当し、第1半円筒部43b及び第2半円筒部43cが、特許請求の範囲の「押圧部」に相当する。また、ソレノイド44が、特許請求の範囲の「保持解除部材」に相当する。
図1及び図2に示すように、シートベルト30は、所謂3点式シートベルトであり、ウェビング31と、ウェビング31をその一端部31aから巻き取るリトラクタ32と、ウェビング31の中間部31cに通されたタングプレート35と、を有する。ウェビング31の他端部31bは、右側のスライドレール16の右側のフロアFにアンカ34によって固定されている。着座者が身体前面にウェビング31を掛け回してタングプレート35をバックル19に取付けた状態においてウェビング31の中間部31cは、第1部分31c1と、第2部分31c2と、第3部分31c3と、を有する。
第1部分31c1は、リトラクタ32からロック部材43の上***部41hまでの部分である。詳しくは、リトラクタ32からウェビング31が繰り出された後、若干後方のベルト誘導部材33の下面に沿って後上方に向きを変えられ、ロック部材43の側板43a間の下***部41g後面に沿って上方に向きを変えられ上***部41hに至るまでの経路の部分である。また、第1部分31c1は、シートクッション10の内部に配設されるクッション内部分31c11と、シート外部に露出する露出部分31c12と、シートバック20の内部に配設されるバック内部分31c13と、を有する。露出部分31c12は、クッションカバー10Cの開口10C1とバックカバー20Cの開口20C1との間でシートクッション10とシートバック20との間を斜めに延びている。この第1部分31c1が、自動車の後突時におけるシートバックの後傾を抑制する機能を果たす部分である。バック内部分31c13は、その一部が図10に示すように、バックパッド20Pのサイド部後面に沿う経路を通ってロック部材43まで配設されている。
第2部分31c2は、ロック部材43の上***部41hからタングプレート35までの部分である。詳しくは、ロック部材43の上***部41hから後面部41bに沿って上方に延びて前面部41aと後面部41bの連結部である上頂部で前面部41a側に折り返されて着座者の身体前面部に沿ってタングプレート35まで斜め左下方に延びる部分である。第2部分31c2は、自動車の前突時に着座者の身体における主として胸部の前方移動を抑制する機能を果たす部分である。第3部分31c3は、タングプレート35からアンカ34までの部分である。詳しくは、タングプレート35から着座者の身体腰部の前面部に沿ってアンカ34まで略左右方向に延びる部分である。第3部分31c3は、自動車の前突時に着座者の身体における主として腰部の前方移動を抑制する機能を果たす部分である。なお、着座者の体型に応じてタングプレート35を挟む第2部分31c2と第3部分31c3の長さは変化する。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。図8及び図9に示すように、通常時においてロック機構40のロック部材43は、本体部41との間でウェビング31を挟持しない状態にソレノイド44のアーマチュア44aで回転を止められて保持されている。この状態では、通常のシートベルトと同様に自動車前突時の着座者の身体が前方に投げ出されないようにする拘束部材として機能する。次に、図4、図7及び図11に示すように、センサー45が自動車後突を検知したとき制御装置46からソレノイド44に駆動電流が出力されソレノイド44はアーマチュア44aを右方向に移動させる。そして、ロック部材43が付勢力によって本体部41に向って回転することで、ウェビング31はロック部材43と本体部41との間で挟持されロック機構40に対する摺動が止められる。これによって、ウェビング31の第1部分31c1はリトラクタ32と本体部41の上***部41hとの間で突っ張って張力を発生させシートバック20の背面側への倒れ込みを抑制する。このとき、ウェビング31の第2部分31c2と第3部分31c3とは張力発生に関与せず、張力発生に関与するのは第1部分31c1のみなので、ウェビング31の繰り出し長さの影響を受けず、シートバック20の背面側への倒れ込みを効果的に抑制できる。
また、ロック機構40は、本体部41と、ロック部材43と、ソレノイド44と、を備える簡潔な構造でウェビング31の摺動を阻止することができる。また、本体部41の上***部41hと、ロック部材43の第1半円筒部43b及び第2半円筒部43cと、のウェビング31に当接する面には凹凸部41h1、43b1、43c1が設けられているのでウェビング31のロック機構40に対する摺動をより効果的に阻止できる。さらに、リトラクタ32は、クッションフレーム10Fに対してリクライナ17の軸より前部側に配設されているので、リトラクタ32とベルト誘導部材33との間の長さを短くすることができ、ウェビング31の第1部分31c1を短くすることができる。これによって、張力発生に関与する第1部分31c1が短くなってウェビング31の繰り出し長さの影響を受けずに、シートバック20の背面側への倒れ込みをより効果的に抑制できる。加えて、ウェビング31の第1部分31c1における、クッション内部分31c11とバック内部分31c13とは、着座者側から視認できないように配設されている。これによって、着座者側から視認できる露出部分31c12が短くなって自動車用シート1の外観見栄えが向上する。
図12に本発明の他の実施形態を示す。図12は、上記一実施形態における図7に対応する図であり、重複する構成については図面に同一の符号を付して説明を省略する。上記一実施形態との違いは、リトラクタ32の配設位置の違いである。本実施形態においては、リトラクタ32はクッションフレーム10Fの後側のフロアF上に取付けられている。そして、リトラクタ32から繰り出されたウェビング31はクッションフレーム10Fに配設されたベルト誘導部材33の下面から前面に沿って後上方に向きを変えられロック機構40まで延びて第1部分31c1を形成している。上記一実施形態と比べて、第1部分31c1の長さがリトラクタ32からベルト誘導部材33までの長さが長い分長くなって、シートバック20の背面側への倒れ込み抑制効果がやや劣る。一方、シートクッション10内にリトラクタ32を配置するスペースが見出せない場合等には有効である。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、リトラクタ32に対してベルト誘導部材33を別部品として配設した。しかし、これに限らず、リトラクタ32のウェビング31繰り出し部を特許請求の範囲の「誘導支持部」としてベルト誘導部材33を省くことも可能である。この場合、ウェビング31の第1部分31c1を最も短くすることができる。
2.上記実施形態においては、回転付勢されたロック部材43の本体部41に対する回転阻止状態から回転許容状態にするのに、ソレノイド44によるアーマチュア44aの移動を利用した。しかし、これに限らず、モータや火薬装置等によりアーマチュア44aに対応する棒状部材を移動させるようにしてもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
10 シートクッション
10F クッションフレーム(シートクッションフレーム)
17 リクライナ
20 シートバック
20F バックフレーム(シートバックフレーム)
30 シートベルト
31 ウェビング
32 リトラクタ
33 ベルト誘導部材(誘導支持部)
40 ロック機構
41 本体部(掛け回し部)
41h 上***部
41h1 凹凸部
43 ロック部材(押圧部材)
43a 側板(基部)
43b 第1半円筒部(押圧部)
43b1 凹凸部
43c 第2半円筒部(押圧部)
43c1 凹凸部
44 ソレノイド(保持解除部材)
44a アーマチュア
45 センサー
46 制御装置
F フロア

Claims (6)

  1. 乗物用シートであって、
    シートクッションと、シートバックと、シートベルトと、を有し、
    該シートベルトを構成するウェビングを一端側から巻き取るリトラクタが、前記シートクッション又は乗物車体に配設され、
    前記リトラクタから繰り出された前記ウェビングを前記シートバックの一方の肩口方向へ向きを変えて導くとともに支持する誘導支持部が、前記シートクッションのシートクッションフレームの前記シートクッションに対する前記シートバックのリクライニング軸より前部側に配設され、
    前記シートバックの一方の肩口には前記誘導支持部から延びる前記ウェビングを着座者の身体前面部に向けて導くとともに乗物衝突時の信号を受けて前記ウェビングの摺動を阻止するロック機構が配設されている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記ロック機構は、
    前記シートバックのシートバックフレームの一方の肩口に配設された前記シートバックフレームの背面部から前面部に前記ウェビングを掛け回す掛け回し部と、
    該掛け回し部の背面部に配設されて乗物衝突時の信号を受けたとき作動して前記掛け回し部に対して前記ウェビングを押圧して前記ウェビングの摺動を阻止する押圧部材と、を有する乗物用シート。
  3. 請求項2において、前記押圧部材は、
    前記シートバックフレーム又は前記掛け回し部に対して一端部側が回転可能に軸支されるとともに前記掛け回し部を押圧する方向に回転付勢された一対のレバー状の基部と、
    該基部間の他端部側に配設され前記基部が前記掛け回し部を押圧する方向に回転したときに前記掛け回し部との間で前記ウェビングを挟持することができる押圧部と、
    通常時に前記押圧部が前記掛け回し部との間で前記ウェビングを挟持しない状態に保持するとともに乗物衝突時の信号を受けたとき前記保持を解除して前記押圧部が前記掛け回し部との間で前記ウェビングを挟持する状態にする保持解除部材と、を有する乗物用シート。
  4. 請求項3において、前記掛け回し部及び/又は前記押圧部の前記ウェビングに当接する部分には前記ウェビングが前記押圧部によって前記掛け回し部との間で挟持されたとき、前記ウェビングの前記掛け回し部及び/又は前記押圧部に対する摺動抵抗を高める凹凸部が形成されている乗物用シート。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記リトラクタは、前記シートクッションの前記リクライニング軸より前部側に配設されている乗物用シート。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記誘導支持部と前記ロック機構間の前記ウェビングの少なくとも一部は、前記シートクッション及び/又は前記シートバックの内部において前記着座者側から視認できないように配設されている乗物用シート。







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