JP2017221082A - 蓄電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の発電装置に簡単に後付けでき、設置スペースがコンパクトで導入コストも比較的安価な蓄電システムを提供する。【解決手段】受電点Pと需要家の負荷6とを互いに繋ぐ幹線電路3に発電装置4が接続されている既存の電源システムに対して取り付けられる蓄電システム10であって、発電電流検出部12と、受電点電流検出部11と、系統電圧検出部と、蓄電池14と、蓄電池14を充放電させる電力変換部15と、発電電流検出部12が電流を検出することによって発電装置4が運転されていることを検出した場合、受電点電流検出部11によって検出された電流及び系統電圧検出部によって検出された電圧に基づいて求める受電点電力が、商用電力系統1への逆電力とならないように、電力変換部15を通過する充放電電流を制御する制御部16と、を備えている。【選択図】図3
Description
本発明は、蓄電システムに関する。
近年、ガスエンジン発電機、燃料電池等の発電装置が、分散型電源として需要家に設置されるようになってきた。これらの発電装置は、出力によって発電効率が変化するので、発電効率が最も高くなる一定出力で運転したい。ところが、需要家の負荷による消費電力は時間帯によって変化し、消費電力が相対的に小さくなる時期に一定出力で運転したとすると、余剰電力が発生することになる。これらの発電装置は、太陽光発電装置と異なり、商用電力系統への売電(逆潮)は認められていない。
そこで、消費電力が小さくなる時期には、発電装置の出力を絞る必要がある。しかし、そうすると、発電効率が相対的に低い状態で使用することになる。
かかる不利益を解消する一案として、発電装置に蓄電池を内蔵させた発電システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この発電システムでは、発電装置が一定出力で運転し、余剰電力は蓄電池に蓄え、逆に、一定出力では負荷消費電力を賄えない場合には蓄電池を放電させる。
かかる不利益を解消する一案として、発電装置に蓄電池を内蔵させた発電システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この発電システムでは、発電装置が一定出力で運転し、余剰電力は蓄電池に蓄え、逆に、一定出力では負荷消費電力を賄えない場合には蓄電池を放電させる。
しかしながら、蓄電池を内蔵した発電システムは、発電装置の他に蓄電池を一体に装備するハイブリッドシステムであるので、設備が大型化する。そのため、設置スペースに余裕が無い需要家には、設置が困難である。
仮に設置スペースの問題は無いとしても、近時の現実的な問題がある。それは、既に発電装置を設置している需要家に対して、上記のような発電システムをどのように適用するか、である。
仮に設置スペースの問題は無いとしても、近時の現実的な問題がある。それは、既に発電装置を設置している需要家に対して、上記のような発電システムをどのように適用するか、である。
例えば、まだ使える発電装置を廃棄して新たな発電システムに一新するとなれば、経済的な無駄が生じ、高額な導入費用がかかる。また、既存の発電装置に手を加えて蓄電池を備えたシステムに改造しようとすれば、ハードウェア及び制御内容の両面から大がかりな改造が必要となる。この場合も、高額の改造等費用がかかることは避けられない。
かかる課題に鑑み、本発明は、既存の発電装置に簡単に後付けでき、設置スペースがコンパクトで導入コストも比較的安価な蓄電システムを提供することを目的とする。
本発明は、一つの表現としては、商用電力系統からの受電点と需要家の負荷とを互いに繋ぐ幹線電路に発電装置が接続されている既存の電源システムに対して、取り付けられる蓄電システムであって、前記発電装置と前記幹線電路とを互いに繋ぐ分岐電路上に設けられ、前記発電装置のみによる電流を検出する発電電流検出部と、前記受電点に流れる電流を検出する受電点電流検出部と、前記商用電力系統の電圧を検出する系統電圧検出部と、蓄電池と、前記蓄電池と前記幹線電路との間に設けられ、直流/交流の双方向変換を行うことにより前記蓄電池を充放電させる電力変換部と、前記発電電流検出部が電流を検出することによって前記発電装置が運転されていることを検出した場合、前記受電点電流検出部によって検出された電流及び前記系統電圧検出部によって検出された電圧に基づいて求める受電点電力が、前記商用電力系統への逆電力とならないように、前記電力変換部を通過する充放電電流を制御する制御部と、を備えている。
本発明の蓄電システムは、既存の電源システムに簡単に後付けすることができ、しかも、発電装置とは独立した存在とすることができるので、設置スペースがコンパクトで導入コストも比較的安価となる。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)これは、商用電力系統からの受電点と需要家の負荷とを互いに繋ぐ幹線電路に発電装置が接続されている既存の電源システムに対して、取り付けられる蓄電システムであって、前記発電装置と前記幹線電路とを互いに繋ぐ分岐電路上に設けられ、前記発電装置のみによる電流を検出する発電電流検出部と、前記受電点に流れる電流を検出する受電点電流検出部と、前記商用電力系統の電圧を検出する系統電圧検出部と、蓄電池と、前記蓄電池と前記幹線電路との間に設けられ、直流/交流の双方向変換を行うことにより前記蓄電池を充放電させる電力変換部と、前記発電電流検出部が電流を検出することによって前記発電装置が運転されていることを検出した場合、前記受電点電流検出部によって検出された電流及び前記系統電圧検出部によって検出された電圧に基づいて求める受電点電力が、前記商用電力系統への逆電力とならないように、前記電力変換部を通過する充放電電流を制御する制御部と、を備えている。
上記の蓄電システムは、既存の電源システムの制御は原則として行わず、外部から電力の流れを見て、蓄電池に電力の出し入れ役を担わせる。具体的には、制御部が、蓄電システムの充放電電流を制御することで、負荷の消費電力の増減に対応して蓄電池が充放電を行う。従って、発電装置は一定出力を保った状態で、電力需給を需要家内で少なくとも供給過多にならないようバランスさせ、受電点電力が逆電力となるのを防止することができる。このような蓄電システムは、既存の電源システムに簡単に後付けすることができ、しかも、発電装置とは独立した存在とすることができるので、設置スペースがコンパクトで導入コストも比較的安価となる。
(2)また、(1)の蓄電システムにおいて、前記制御部は、前記発電装置の逆電力防止機能が作動する閾値を超えないように前記蓄電池の充放電電流を制御するものであってもよい。
この場合、発電装置の逆電力防止機能が作動して発電効率が低下する出力での運転となることを、充放電制御によって抑制することができる。
この場合、発電装置の逆電力防止機能が作動して発電効率が低下する出力での運転となることを、充放電制御によって抑制することができる。
(3)また、(1)又は(2)の蓄電システムにおいて、前記制御部は、前記受電点電力が0になるように前記蓄電池の充放電電流を制御するものであってもよい。
この場合、発電装置の発電電力、蓄電池の充放電電力、及び、負荷の消費電力の3つの電力についての電力需給が完全に均衡し、需要家内で、電力の自給自足の状態とすることができる。
この場合、発電装置の発電電力、蓄電池の充放電電力、及び、負荷の消費電力の3つの電力についての電力需給が完全に均衡し、需要家内で、電力の自給自足の状態とすることができる。
(4)また、(1)又は(2)の蓄電システムにおいて、太陽光発電パネルの出力制御機能を前記制御部によって実現するようにしてもよい。
この場合、太陽光発電のパワーコンディショナ機能も含めた蓄電システムとすることができる。
この場合、太陽光発電のパワーコンディショナ機能も含めた蓄電システムとすることができる。
(5)また、(1)〜(4)のいずれかの蓄電システムにおいて、前記充放電電流の制御によって逆電力となるのを防止できない場合は、前記制御部は、前記発電装置を停止させる信号を出力してもよい。
この場合、発電装置は、高い発電効率の一定出力で運転するか、停止するかの、択一的な使用形態となり、発電効率の低下する出力での運転を回避することができる。
この場合、発電装置は、高い発電効率の一定出力で運転するか、停止するかの、択一的な使用形態となり、発電効率の低下する出力での運転を回避することができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る蓄電システムについて、図面を参照して説明する。
以下、本発明の一実施形態に係る蓄電システムについて、図面を参照して説明する。
《蓄電システム取付前》
図1は、蓄電システムを取り付ける前の、電源システム100の既存の状態の一例を示す単線接続図である。図において、商用電力系統1から需要家の分電盤2に幹線電路3が引き込まれている。分電盤2には、発電装置4の出力が、分岐電路5を介して、取り込まれている。発電装置4は、例えばガスエンジン発電機や燃料電池であり、蓄電機能は有していない。また、分電盤2には、需要家の負荷6が、接続されている。
図1は、蓄電システムを取り付ける前の、電源システム100の既存の状態の一例を示す単線接続図である。図において、商用電力系統1から需要家の分電盤2に幹線電路3が引き込まれている。分電盤2には、発電装置4の出力が、分岐電路5を介して、取り込まれている。発電装置4は、例えばガスエンジン発電機や燃料電池であり、蓄電機能は有していない。また、分電盤2には、需要家の負荷6が、接続されている。
発電装置4は、逆電力防止機能を有しており、搭載する逆電力防止リレー(図示せず)の一部としての電流センサ7が、幹線電路3に流れる電流を検出している。発電装置4は、電流センサ7に流れる電流位相と、自己の出力する電圧位相とに基づいて、商用電力系統1に電力が逆潮しているか否かを常に監視し、閾値を超える逆潮電力を検出すれば、発電装置4の出力を低下させる。
図1の構成では、通常、発電装置4から定格出力(例えば700W程度)が負荷6に提供される。発電装置4では足りない電力は、商用電力系統1から負荷6に提供することができる。負荷6での消費電力が発電装置4の定格出力未満になれば、発電装置4は、出力を低下させる。発電装置4は、定格出力で運転する状態が最も発電効率が高く、出力を絞ると発電効率が下がる。
《蓄電システムの第1例》
図2は、図1に示した既存の電源システム100に、蓄電システム10を後付けで取り付けた状態を示す単線接続図である。図において、蓄電システム10は、受電点電流検出部11と、発電電流検出部12と、蓄電装置13とを備えている。受電点電流検出部11は、商用電力系統1の受電点をPとすると、この受電点Pに流れる電流を検出する。なお、受電点Pは、図示の位置に限らず、幹線電路3上と考えることができる。但し、受電点電流検出部11は、蓄電装置13より上流側(商用電力系統側)にある。受電点電流検出部11及び発電電流検出部12は、いずれも、例えばクランプ型のCT(Current Transformer)であり、既存の電路に簡単に取り付けることができる。
図2は、図1に示した既存の電源システム100に、蓄電システム10を後付けで取り付けた状態を示す単線接続図である。図において、蓄電システム10は、受電点電流検出部11と、発電電流検出部12と、蓄電装置13とを備えている。受電点電流検出部11は、商用電力系統1の受電点をPとすると、この受電点Pに流れる電流を検出する。なお、受電点Pは、図示の位置に限らず、幹線電路3上と考えることができる。但し、受電点電流検出部11は、蓄電装置13より上流側(商用電力系統側)にある。受電点電流検出部11及び発電電流検出部12は、いずれも、例えばクランプ型のCT(Current Transformer)であり、既存の電路に簡単に取り付けることができる。
図3は、図2の単線接続図を複線図で書いた回路図である。商用電力系統1は、単相3線式であり、電圧線がu,v、中性線がoである。商用電力系統1から分電盤2までは、3線の幹線電路3(3u,3o,3v)が敷設されている。電流センサ7(7u,7v)及び受電点電流検出部11(電流センサ11u,11v)は、それぞれ、幹線電路3u及び3vに設けられている。
なお、単相2線式の場合は、2線のうち、いずれか一方に電流センサを設ければよい。また、分電盤2内には実際には多数の回路遮断器が設けられているが、ここでは、図示を省略し、回路接続のみを簡略に表現している。
発電装置4は、発電部41及び、これを制御する制御部42を備えている。発電装置4は、幹線電路3u−3v間に接続されている。
発電装置4は、発電部41及び、これを制御する制御部42を備えている。発電装置4は、幹線電路3u−3v間に接続されている。
蓄電装置13は、例えばリチウムイオン電池である蓄電池14、直流/交流の双方向変換を行う電力変換部15と、電力変換部15を制御する制御部16とを備えている。電力変換部15は、例えば双方向インバータである。制御部16は例えば、コンピュータを含み、ソフトウェア(コンピュータプログラム)をコンピュータが実行することで、必要な制御機能を実現する。ソフトウェアは、制御部16の記憶装置(図示せず。)に格納される。但し、コンピュータを含まないハードウェアのみの回路で制御部16を構成することも可能ではある。
電力変換部15の交流側端部は、幹線電路3u,3o,3vと接続されている。負荷6は、例えば図示のように、幹線電路3u−3v間(200V)の負荷、幹線電路3u−3o間(100V)の負荷、幹線電路3v−3o間(100V)の負荷によって構成されている。
図4は、図3における蓄電装置13の部分のみを抽出した図である。図において、例えば、電力変換部15は内部に、電圧センサを内蔵している。そこで、これを商用電力系統1の電圧を検出する系統電圧検出部17(電圧センサ17u,17v)として用いることができる。電圧センサ17uは、幹線電路3u−3o間電圧を検出する。電圧センサ17vは、幹線電路3v−3o間電圧を検出する。なお、系統電圧検出部17は、電力変換部15とは別に設けてもよい。
《第1例の蓄電システムにおける充放電電力制御》
次に、蓄電システム10の具体的な制御について説明する。
図2を参照して、発電装置4の出力する発電電力をWGとする。発電電力WGは、発電電流検出部12の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4が発電しているかどうかの見極めの閾値(電力)をWSとする。負荷6の消費電力はWLとする。受電点Pにおける受電点電力はWRとする。受電点電力WRは、受電点電流検出部11の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4の有する逆電力防止機能として、電流センサ7の検出値及び発電装置4の出力する電圧に基づいて、発電装置4の逆電力リレーが動作するであろう閾値(電力)をWrevとする。また、蓄電装置13内の蓄電池を充放電させる際の電力をWBとする。
次に、蓄電システム10の具体的な制御について説明する。
図2を参照して、発電装置4の出力する発電電力をWGとする。発電電力WGは、発電電流検出部12の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4が発電しているかどうかの見極めの閾値(電力)をWSとする。負荷6の消費電力はWLとする。受電点Pにおける受電点電力はWRとする。受電点電力WRは、受電点電流検出部11の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4の有する逆電力防止機能として、電流センサ7の検出値及び発電装置4の出力する電圧に基づいて、発電装置4の逆電力リレーが動作するであろう閾値(電力)をWrevとする。また、蓄電装置13内の蓄電池を充放電させる際の電力をWBとする。
ここで、例えば、商用電力系統1の方へ出て行く電力の方向を「正」とし、その逆を「負」とすると、以下の式は常に成り立つ。
WR+WG+WL+WB=0 ・・・(1)
ここで、蓄電システム10が直接的に制御できるのは、充放電電力WBである。
WR+WG+WL+WB=0 ・・・(1)
ここで、蓄電システム10が直接的に制御できるのは、充放電電力WBである。
また、式(1)に登場しないWrevは、受電点電力WRと以下の関係にある。
図5は、WRとWrevとの相互関係を示す数直線図である。図において、受電点電力WRは、0又は0に近い値である。但し、発電装置4の逆電力防止機能が動作する閾値の電力Wrevより小さいことが必要である。閾値の電力Wrevは、0よりごく僅かにプラス(逆潮)の位置にある。言い換えれば、ごく僅かの逆潮は、無視できるレベルとして事実上許容される。受電点電力WRが、図5の関係を維持する限り、発電装置4の逆電力防止機能は動作しない。
図5は、WRとWrevとの相互関係を示す数直線図である。図において、受電点電力WRは、0又は0に近い値である。但し、発電装置4の逆電力防止機能が動作する閾値の電力Wrevより小さいことが必要である。閾値の電力Wrevは、0よりごく僅かにプラス(逆潮)の位置にある。言い換えれば、ごく僅かの逆潮は、無視できるレベルとして事実上許容される。受電点電力WRが、図5の関係を維持する限り、発電装置4の逆電力防止機能は動作しない。
従って、WRに図5に示す制限をかけながら、電力変換部15に流れる充放電電流を式(1)の関係で制御すれば、商用電力系統1への逆電力にはならない。
すなわち、制御部16は、受電点電流検出部11によって検出された電流及び系統電圧検出部17によって検出された電圧に基づいて求める受電点電力WRが、商用電力系統1への逆電力とならないように、電力変換部15を通過する充放電電流を制御する。
すなわち、制御部16は、受電点電流検出部11によって検出された電流及び系統電圧検出部17によって検出された電圧に基づいて求める受電点電力WRが、商用電力系統1への逆電力とならないように、電力変換部15を通過する充放電電流を制御する。
このような蓄電システム10は、既存の電源システム100の制御は原則として行わず、外部から電力の流れを見て、蓄電池14に電力の出し入れ役を担わせる。具体的には、制御部16が、蓄電システム10の充放電電流を制御することで、負荷6の消費電力の増減に対応して蓄電池14が充放電を行う。従って、発電装置4は一定出力を保った状態で、電力需給を需要家内で少なくとも供給過多にならないようバランスさせ、受電点電力WRが逆電力となるのを防止することができる。このような蓄電システム10は、既存の電源システム100に簡単に後付けすることができ、しかも、発電装置4とは独立した存在とすることができるので、設置スペースがコンパクトで導入コストも比較的安価となる。
また、制御部16は、発電装置4の逆電力防止機能が作動する閾値Wrefを超えないように蓄電池14の充放電電流を制御することで、発電装置4の逆電力防止機能が作動することを、充放電制御によって抑制することができる。
また、例えば、式(1)において、WR=0とすると、
WG+WL+WB=0 ・・・(2)
となる。このような関係が成り立つように、すなわちWR=0となるようにフィードバック制御しながら制御部16が充放電電力WBを制御することにより、負荷6の消費電力WLが変化しても、蓄電システム10の充放電電力WB(放電が正、充電が負)が消費電力WLの変化分を相殺するように出力を調整する。従って、発電装置4は一定の出力で運転することができる。この場合、発電装置4の発電電力、蓄電池14の充放電電力、及び、負荷6の消費電力の3つの電力についての電力需給が完全に均衡し、需要家内で、電力の自給自足の状態となる。
WG+WL+WB=0 ・・・(2)
となる。このような関係が成り立つように、すなわちWR=0となるようにフィードバック制御しながら制御部16が充放電電力WBを制御することにより、負荷6の消費電力WLが変化しても、蓄電システム10の充放電電力WB(放電が正、充電が負)が消費電力WLの変化分を相殺するように出力を調整する。従って、発電装置4は一定の出力で運転することができる。この場合、発電装置4の発電電力、蓄電池14の充放電電力、及び、負荷6の消費電力の3つの電力についての電力需給が完全に均衡し、需要家内で、電力の自給自足の状態となる。
《蓄電システムの第2例》
図6は、電源システム100に、第2例の蓄電システム10を後付けで取り付けた状態を示す単線接続図である。図2,図3との違いは、蓄電装置13内の電力変換部(以下、双方向インバータとも言う。)15と蓄電池14との間に、DC/DCコンバータ18を設けた点である。蓄電池14の電圧が、出力したい交流電圧ピークの絶対値に比べて、低い場合には、このようにDC/DCコンバータ18を設けることが好ましい。蓄電システム10としての、充放電電力制御については、第1例と同様である。
図6は、電源システム100に、第2例の蓄電システム10を後付けで取り付けた状態を示す単線接続図である。図2,図3との違いは、蓄電装置13内の電力変換部(以下、双方向インバータとも言う。)15と蓄電池14との間に、DC/DCコンバータ18を設けた点である。蓄電池14の電圧が、出力したい交流電圧ピークの絶対値に比べて、低い場合には、このようにDC/DCコンバータ18を設けることが好ましい。蓄電システム10としての、充放電電力制御については、第1例と同様である。
なお、第1例、第2例、さらには後述の第3例でも同様であるが、蓄電池14は、蓄電装置13として共通の筐体に組み込まれていなくてもよい。すなわち、蓄電池14を、電力変換部15等とは別に外部に設けてもよい。例えば、狭い設置スペースが複数箇所あって分散設置が好適な場合等は、蓄電池14が別体となっている方が好都合な場合もある。
《蓄電システムの第3例》
図7は、電源システム100に、第3例の蓄電システム10を後付けで取り付けた状態を示す単線接続図である。図において、この蓄電装置13は、図6の蓄電装置13に太陽光発電の入力系統を付加したものであり、DC/DCコンバータ19を備えている。太陽光発電パネル21の出力は、DC/DCコンバータ19及び双方向インバータ15を経て需要家へ提供する電力とすることができる。太陽光発電パネル21及びその出力制御機能は、制御部16によって実現することができる。すなわち、この場合、太陽光発電のパワーコンディショナ機能も含めた蓄電システム10とすることができる。
図7は、電源システム100に、第3例の蓄電システム10を後付けで取り付けた状態を示す単線接続図である。図において、この蓄電装置13は、図6の蓄電装置13に太陽光発電の入力系統を付加したものであり、DC/DCコンバータ19を備えている。太陽光発電パネル21の出力は、DC/DCコンバータ19及び双方向インバータ15を経て需要家へ提供する電力とすることができる。太陽光発電パネル21及びその出力制御機能は、制御部16によって実現することができる。すなわち、この場合、太陽光発電のパワーコンディショナ機能も含めた蓄電システム10とすることができる。
また、第1例、第2例の蓄電システム10との違いとして、制御部16から発電装置4に対して停止信号を送ることができる。発電装置4は一般に、外部からの指令(例えば接点信号)を受けて運転を停止する機能を備えている。そこで、この機能を利用して、必要な場合には蓄電システム10から発電装置4を停止させることを可能とする。
《第3例の蓄電システムにおける充放電電力制御》
図7を参照して、発電装置4の出力する発電電力をWGとする。発電電力WGは、発電電流検出部12の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4が発電しているかどうかの見極めの閾値(電力)をWSとする。負荷6の消費電力はWLとする。受電点Pにおける受電点電力はWRとする(図5と同様の関係)。受電点電力WRは、受電点電流検出部11の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4の有する逆電力防止機能として、電流センサ7の検出値及び発電装置4の出力する電圧に基づいて、発電装置4の逆電力リレーが動作するであろう閾値(電力)をWrevとする。また、蓄電装置13内の蓄電池を充放電させる際の電力をWBとする。
図7を参照して、発電装置4の出力する発電電力をWGとする。発電電力WGは、発電電流検出部12の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4が発電しているかどうかの見極めの閾値(電力)をWSとする。負荷6の消費電力はWLとする。受電点Pにおける受電点電力はWRとする(図5と同様の関係)。受電点電力WRは、受電点電流検出部11の検出値及び、蓄電装置13内で把握できる系統電圧に基づいて求めることができる。また、発電装置4の有する逆電力防止機能として、電流センサ7の検出値及び発電装置4の出力する電圧に基づいて、発電装置4の逆電力リレーが動作するであろう閾値(電力)をWrevとする。また、蓄電装置13内の蓄電池を充放電させる際の電力をWBとする。
一方、太陽光発電パネル21から送られてくる電力はWPとする。この電力WPについては、DC/DCコンバータ19内に設けられる電流センサ及び電圧センサ(図示せず。)により、制御部16がこれを把握している。
ここで、商用電力系統1の方へ出て行く電力の方向を「正」とし、その逆を「負」とすると、以下の式は常に成り立つ。
WR+WG+WL+WB+WP=0 ・・・(3)
また、例えば、式(1)において、WR=0とすると、
WG+WL+WB+WP=0 ・・・(4)
となる。このような関係が成り立つように、すなわちWR=0となるようにフィードバック制御しながら制御部16がWBを制御することにより、負荷6の消費電力WLが変化しても、蓄電システム10の充放電電力WB(放電が正、充電が負)が消費電力WLの変化分を相殺するように出力を調整する。従って、発電装置4は一定の出力で運転することができる。
WR+WG+WL+WB+WP=0 ・・・(3)
また、例えば、式(1)において、WR=0とすると、
WG+WL+WB+WP=0 ・・・(4)
となる。このような関係が成り立つように、すなわちWR=0となるようにフィードバック制御しながら制御部16がWBを制御することにより、負荷6の消費電力WLが変化しても、蓄電システム10の充放電電力WB(放電が正、充電が負)が消費電力WLの変化分を相殺するように出力を調整する。従って、発電装置4は一定の出力で運転することができる。
また、太陽光発電の出力が十分にあるとき、又は、蓄電池14が満充電になり、さらに充電はできないとき等には、
WL+WB+WP>0 ・・・(5)
となる場合がある。この場合には、制御部16は、発電装置4に停止信号を送り、発電装置4を停止させる。これにより、発電装置4は、中途半端に出力低減など行わず、一定出力で運転するか、あるいは停止するか、の択一的な使用形態となるため、発電効率の低下する出力での運転を回避することができる。
WL+WB+WP>0 ・・・(5)
となる場合がある。この場合には、制御部16は、発電装置4に停止信号を送り、発電装置4を停止させる。これにより、発電装置4は、中途半端に出力低減など行わず、一定出力で運転するか、あるいは停止するか、の択一的な使用形態となるため、発電効率の低下する出力での運転を回避することができる。
なお、蓄電システム10における上述の第1例〜第3例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。
また、上述の第1例〜第3例に、発電電力を売電するための発電装置(図示せず。)を組み合わせる場合には、電流センサ7及び受電点電流検出部11と商用電力系統1との間から分岐する分岐電路を設け、この分岐電路に当該発電装置を接続することができる。この場合、当該発電装置(例えば太陽光発電装置)で得られる発電電力は全て売電することができる。
また、上述の第1例〜第3例に、発電電力を売電するための発電装置(図示せず。)を組み合わせる場合には、電流センサ7及び受電点電流検出部11と商用電力系統1との間から分岐する分岐電路を設け、この分岐電路に当該発電装置を接続することができる。この場合、当該発電装置(例えば太陽光発電装置)で得られる発電電力は全て売電することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 商用電力系統
2 分電盤
3 幹線電路
3u,3v,3o 幹線電路
4 発電装置
5 分岐電路
6 負荷
7 電流センサ
7u,7v 電流センサ
10 蓄電システム
11 受電点電流検出部
11u,11v 電流センサ
12 発電電流検出部
13 蓄電装置
14 蓄電池
15 電力変換部(双方向インバータ)
16 制御部
17 系統電圧検出部
17u,17v 電圧センサ
18 DC/DCコンバータ
19 DC/DCコンバータ
21 太陽光発電パネル
41 発電部
42 制御部
100 電源システム
P 受電点
2 分電盤
3 幹線電路
3u,3v,3o 幹線電路
4 発電装置
5 分岐電路
6 負荷
7 電流センサ
7u,7v 電流センサ
10 蓄電システム
11 受電点電流検出部
11u,11v 電流センサ
12 発電電流検出部
13 蓄電装置
14 蓄電池
15 電力変換部(双方向インバータ)
16 制御部
17 系統電圧検出部
17u,17v 電圧センサ
18 DC/DCコンバータ
19 DC/DCコンバータ
21 太陽光発電パネル
41 発電部
42 制御部
100 電源システム
P 受電点
Claims (5)
- 商用電力系統からの受電点と需要家の負荷とを互いに繋ぐ幹線電路に発電装置が接続されている既存の電源システムに対して、取り付けられる蓄電システムであって、
前記発電装置と前記幹線電路とを互いに繋ぐ分岐電路上に設けられ、前記発電装置のみによる電流を検出する発電電流検出部と、
前記受電点に流れる電流を検出する受電点電流検出部と、
前記商用電力系統の電圧を検出する系統電圧検出部と、
蓄電池と、
前記蓄電池と前記幹線電路との間に設けられ、直流/交流の双方向変換を行うことにより前記蓄電池を充放電させる電力変換部と、
前記発電電流検出部が電流を検出することによって前記発電装置が運転されていることを検出した場合、前記受電点電流検出部によって検出された電流及び前記系統電圧検出部によって検出された電圧に基づいて求める受電点電力が、前記商用電力系統への逆電力とならないように、前記電力変換部を通過する充放電電流を制御する制御部と、
を備えている蓄電システム。 - 前記制御部は、前記発電装置の逆電力防止機能が作動する閾値を超えないように前記蓄電池の充放電電流を制御する、請求項1に記載の蓄電システム。
- 前記制御部は、前記受電点電力が0になるように前記蓄電池の充放電電流を制御する請求項1又は請求項2に記載の蓄電システム。
- 太陽光発電パネルの出力制御機能を前記制御部によって実現する請求項1又は請求項2に記載の蓄電システム。
- 前記充放電電流の制御によって逆電力となるのを防止できない場合は、前記制御部は、前記発電装置を停止させる信号を出力する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の蓄電システム。
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JP2016116286A JP2017221082A (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 蓄電システム |
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JP2016116286A JP2017221082A (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 蓄電システム |
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ID=60657866
Family Applications (1)
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JP2016116286A Pending JP2017221082A (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 蓄電システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2016
- 2016-06-10 JP JP2016116286A patent/JP2017221082A/ja active Pending
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