JP2017220329A - 二次電池システム - Google Patents

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裕之 海谷
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Tetsuo Kobayashi
哲郎 小林
康仁 近藤
Yasuhito Kondo
康仁 近藤
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Abstract

【課題】ニッケル水素二次電池を備えた二次電池システムにおいて、メモリ効果による電圧低下量の算出精度を向上させる。【解決手段】二次電池システムは、カリウムイオンを含む電解液に含浸された正極板141を有するバッテリ100(ニッケル水素二次電池)と、ECU300とを備える。ECU300は、バッテリの放置時間ΔtおよびSOCから正極板141の活物質へのカリウムイオンの挿入量Xtime,Xocを算出し、算出された挿入量Xtotalからバッテリ100のメモリ効果による電圧低下量ΔVを算出する。【選択図】図4

Description

本発明は二次電池システムに関し、より特定的には、ニッケル水素二次電池を備えた二次電池システムに関する。
近年、ニッケル水素二次電池を備えた二次電池システムが広く普及しており、ハイブリッド車両等の電動車両にも搭載されている。ニッケル水素二次電池では、容量を使用し切らずに充放電を繰り返すうちに電圧が低下する現象である、いわゆる「メモリ効果」が知られており、メモリ効果による誤差を低減するための各種技術が提案されている。たとえば特開2000−221249号公報(特許文献1)は、メモリ効果によるSOC(State Of Charge)−電圧特性のずれを解消するために、電圧および電流の検出結果に基づいてSOCを補正する技術を開示する。
特開2000−221249号公報
ニッケル水素二次電池を備えた二次電池システムの様々な充放電制御において、ニッケル水素二次電池の電圧は主要な制御パラメータ(制御因子)の1つである。ニッケル水素二次電池の電圧を高精度に制御するためには、メモリ効果による電圧低下量を高精度に算出することが望ましい。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ニッケル水素二次電池を備えた二次電池システムにおいて、メモリ効果による電圧低下量の算出精度を向上させるための技術を提供することである。
本発明のある局面に従う二次電池システムは、アルカリ金属イオン(たとえばカリウムイオン)を含む電解液に含浸された正極を有するニッケル水素二次電池と、制御装置とを備える。制御装置は、ニッケル水素二次電池の放置時間および充電状態(SOC)から正極の活物質内へのアルカリ金属イオンの挿入量を算出し、算出された挿入量からニッケル水素二次電池のメモリ効果による電圧低下量を算出する。
本発明者らは、正極へのアルカリ金属イオンの挿入量が大きくなるほど、メモリ効果による電圧低下量が大きくなることを見出した。上記構成によれば、ニッケル水素二次電池の充放電履歴および充電状態(SOC)から、たとえば所定のマップまたは関係式を用いてアルカリ金属イオンの挿入量が算出され、さらに、算出された挿入量からメモリ効果による電圧低下量が算出される。このようにアルカリ金属イオンの挿入量を考慮することで、メモリ効果による電圧低下量の算出精度を向上させることができる。
本実施の形態に係る二次電池システムが搭載されたハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 電池セルの構成を概略的に示す図である。 正極活物質へのカリウムイオンの挿入を説明するための模式図である。 本実施の形態におけるメモリ効果による電圧降下量の算出処理を示すフローチャートである。 バッテリの放置時間から放置によるイオン挿入量を算出するためのマップの一例を示す図である。 バッテリのSOCから過充電によるイオン挿入量を算出するためのマップの一例を示す図である。 総イオン挿入量からメモリ効果による電圧低下量を算出するためのマップの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下に説明する実施の形態では、本発明に係る二次電池システムがハイブリッド車両に搭載される構成を例に説明する。しかし、本発明に係る二次電池システムが搭載可能な車両はハイブリッド車両に限定されず、電気自動車または燃料自動車であってもよい。また、本発明に係る二次電池システムの用途は車両用に限定されるものではなく、たとえば定置用であってもよい。
<二次電池システムの構成>
図1は、本実施の形態に係る二次電池システムが搭載されたハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。車両1は、二次電池システム2と、モータジェネレータ(MG:Motor Generator)10,20と、動力分割機構30と、エンジン40と、駆動輪50とを備える。二次電池システム2は、バッテリ100と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)150と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)200と、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)300とを備える。
モータジェネレータ10,20の各々は三相交流回転電機である。モータジェネレータ10は、動力分割機構30を介してエンジン40のクランク軸に連結される。モータジェネレータ10は、エンジン40を始動させる際にはバッテリ100の電力を用いてエンジン40のクランク軸を回転させる。また、モータジェネレータ10はエンジン40の動力を用いて発電することも可能である。モータジェネレータ10によって発電された交流電力は、PCU200により直流電力に変換されてバッテリ100に充電される。また、モータジェネレータ10によって発電された交流電力は、モータジェネレータ20に供給される場合もある。
モータジェネレータ20は、バッテリ100からの電力およびモータジェネレータ10により発電された電力のうちの少なくとも一方を用いて駆動軸を回転させる。また、モータジェネレータ20は回生制動によって発電することも可能である。モータジェネレータ20によって発電された交流電力は、PCU200により直流電力に変換されてバッテリ100に充電される。
動力分割機構30は、たとえば遊星歯車機構であり、エンジン40のクランク軸、モータジェネレータ10の回転軸、および駆動軸の三要素を機械的に連結する。エンジン40は、ガソリンエンジン等の内燃機関であり、ECU300からの制御信号に応じて車両1が走行するための駆動力を発生する。
PCU200は、いずれも図示しないが、インバータと、コンバータとを含む。インバータは、一般的な三相インバータである。コンバータは、昇圧動作時にはバッテリ100から供給された電圧を昇圧してインバータに供給する。コンバータは、降圧動作時にはインバータから供給された電圧を降圧してバッテリ100を充電する。SMR150は、バッテリ100とPCU200とを結ぶ電流経路に電気的に接続される。SMR150がECU300からの制御信号に応じて閉成されている場合、バッテリ100とPCU200との間で電力の授受が行なわれ得る。
バッテリ100は、ニッケル水素二次電池を含み、再充電が可能に構成された直流電源である。バッテリ100は複数の電池セル110を含む。各電池セル110の詳細な構成については図2にて説明する。
バッテリ100には、電圧センサ101と、電流センサ102と、温度センサ103とが設けられる。電圧センサ101は、バッテリ100の電圧VBを検出する。電流センサ102は、バッテリ100に入出力される電流IBを検出する。温度センサ103は、バッテリ100の温度を検出する。各センサは、その検出結果をECU300に出力する。ECU300は、各センサによる検出結果に基づいてバッテリ100のSOC(State Of Charge)を算出する。
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、タイマー303と、入出力バッファ(図示せず)等とを含んで構成される。ECU300は、各センサから受ける信号、ならびにメモリ302に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。ECU300により実行される主要な制御としてバッテリ100の充放電制御が挙げられるが、この充放電制御については後述する。
図2は、電池セル110の構成を概略的に示す図である。バッテリ100に含まれる各電池セル110の構成は共通であるため、図2では1つの電池セル110のみを代表的に示す。電池セル110は、たとえば角形密閉式のセルであり、ケース120と、ケース120に設けられた安全弁130と、ケース120内に収容された電極体140および電解液(図示せず)とを含む。なお、図2ではケース120の一部を透視して電極体140を示している。
ケース120は、いずれも金属(たとえばニッケルめっき鋼板)からなるケース本体121および蓋体122を含む。ケース120は、蓋体122がケース本体121の開口部上で全周溶接されることにより密閉される。安全弁130は、ケース120内部の圧力が所定値を超えると、ケース120内部のガス(水素ガス等)の一部を外部に排出する。
電極体140は、正極板141と、負極板142と、セパレータ143とを含む。正極板141は袋状のセパレータ143内に挿入されており、セパレータ143内に挿入された正極板141と、負極板142とが交互に積層される。正極板141および負極板142は、図示しない正極端子および負極端子にそれぞれ電気的に接続される。
電極体140および電解液の材料としては従来公知の各種材料を用いることができる。本実施の形態では、いずれも図示しないが、正極板141には、ニッケル水酸化物(水酸化ニッケル(Ni(OH))またはオキシ水酸化ニッケル(NiOOH))を含む正極活物質層と、発泡ニッケルなどの活物質支持体とを含む電極板が用いられる。負極板142には水素吸蔵合金を含む電極板が用いられる。セパレータ143には親水化処理された合成繊維からなる不織布が用いられる。電解液には水酸化カリウム(KOH)を含むアルカリ水溶液が用いられる。ただし、電解液はアルカリ水溶液であれば特に限定されるものではなく、水酸化カリウムに代えてまたは加えて、たとえば水酸化ナトリウム(NaOH)を含んでもよい。
<メモリ効果による電圧低下>
以上のように構成された二次電池システム2の充放電制御において、バッテリ100の電圧VBは主要な制御パラメータ(制御因子)の1つである。バッテリ100の電圧VBを高精度に制御するためには、メモリ効果による電圧低下量ΔVを高精度に算出することが望ましい。
ここで、本発明者らは、メモリ効果を引き起こす要因の1つとして、電解液中のアルカリ金属イオン(本実施の形態ではカリウムイオン)が正極板141に形成された正極活物質層に挿入される点に着目した。カリウムイオンの挿入は、以下に説明するように、主にバッテリ100の放置または過充電によって起こる。
図3は、正極活物質へのカリウムイオンの挿入を説明するための模式図である。図3(A)に示すようにバッテリ100の初期状態(たとえば製造直後の状態またはリフレッシュ直後の状態)では、正極板141の正極活物質層を構成するNiO層141A間には水素イオンが主として存在する。一方で、バッテリ100の充放電を行なわずに放置すると、図3(B)に示すように、時間の経過とともにNiO層141A間にカリウムイオンが挿入され、水素イオンの一部がカリウムイオンに置換される。この反応は可逆反応であり、一旦挿入されたカリウムイオンが脱離して水素イオンに再び置換される場合もある。
また、図3(C)に示すように、バッテリ100の過充電状態においても同様に、NiO層間の水素イオンが脱離してカリウムイオンに置換され得る。この反応も可逆反応である。なお、一般にバッテリの過充電状態では電解液の分解反応が副反応として進行し、バッテリ内部の圧力および温度が過度に上昇する可能性がある。そのため、バッテリ100は、できるだけ過充電状態に至らないよう充放電制御されるので、過充電によるカリウムイオンの挿入はほとんど起こらないようにも思われる。しかし、バッテリ100全体としては過充電状態に至っていない場合であっても、正極板141内では、たとえば導電材が均一に分散していないことに起因する充放電のムラが存在し、局所的な過充電状態が生じ得る。そのため、通常のSOC範囲内であってもカリウムイオンの挿入は起こり得る。
このように、正極活物質中のカリウムイオンの挿入量はバッテリ100の使用履歴(放置または過充電の履歴)に応じて変化し得るところ、本発明者らは、カリウムイオンの挿入量が大きくなるほど、メモリ効果による電圧低下量Δが大きくなることを見出した。したがって、本実施の形態では、正極活物質へのカリウムイオンの挿入量を算出し、算出された挿入量からバッテリ100の電圧低下量ΔVを算出する構成を採用する。
以下では、バッテリ100を放置することによる正極活物質へのカリウムイオンの挿入量を「Xtime」と記載し、バッテリ100を過充電することによる正極活物質へのカリウムイオンの挿入量を「Xoc」と記載する。そうすると、カリウムイオンの合計挿入量である総イオン挿入量Xtotalは、下記式(1)のように表される。
Xtotal=Xtime+Xoc ・・・(1)
総イオン挿入量Xtotalとメモリ効果による電圧低下量ΔVとの間に存在する相関関係を実験またはシミュレーションにより予め取得し、その取得結果をECU300のメモリ302に記憶させておくことにより、総イオン挿入量Xtotalから電圧低下量ΔVを算出することが可能になる。このような算出手法を採用することで、電圧低下量ΔVの算出精度を向上させることができる。以下、この算出手法について、フローチャートを参照しながらより詳細に説明する。
<電圧低下量の算出フロー>
図4は、本実施の形態におけるメモリ効果による電圧低下量ΔVの算出処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定周期毎または所定条件が成立する度にメインルーチンから呼び出されて実行される。このフローチャートに含まれる各ステップ(「S」と略す)は、基本的にはECU300によるソフトウェア処理によって実現されるが、その一部または全部がECU300内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
S10において、ECU300は、電圧センサ101、電流センサ102および温度センサ103から、バッテリ100の電圧VB、電流IBおよび温度TBをそれぞれ取得する。
S20において、ECU300は、タイマー303を用いてバッテリ100の放置時間Δtを取得する。放置時間Δtとは、バッテリ100のリフレッシュ放電時(各電池セル110の電圧が0.8V程度の終止電圧になるまで放電したとき)から充電を行なわずに経過した時間、または、バッテリ100の製造時から充放電を行なわずに経過した時間を意味する。
S30において、ECU300は、S20にて取得した放置時間Tから、以下に示す関数fまたはマップ(図5参照)を用いて、放置によるイオン挿入量Xtimeを算出する。バッテリ100を放置した場合、正極活物質へのイオン挿入速度(単位時間当たりのイオン挿入量)は、バッテリ100の放置時間Δt、電圧VBおよび温度TBの影響を受ける。そのため、放置によるイオン挿入量Xtimeは、下記式(2)に示すように、放置時間Δt、電圧VBおよび温度TBを変数とする関数fを用いて算出することができる。
Xtime=f(Δt,VB,TB) ・・・(2)
図5は、バッテリ100の放置時間Δtから放置によるイオン挿入量Xtimeを算出するためのマップの一例を示す図である。図5において、横軸は放置時間Δtを示し、縦軸は放置によるイオン挿入量Xtimeを示す。なお、イオン挿入量Xtimeは、たとえば正極活物質中におけるニッケルの単位物質量(単位:mol)当たりのカリウムイオンの物質量の増加量(単位:mol)と定義することができる。
図5に示すように、放置によるイオン挿入速度は放置開始直後に最も大きく、放置時間Δtが長くなるに従って小さくなる。そして、放置によるイオン挿入量Xtimeは、ある値Xmaxに最終的に収束する。図5に示す相関関係から、上記式(2)は、より具体的に下記式(3)のように表すことができる。式(3)における係数αは、バッテリ100の電圧VBおよび温度TBに応じて実験またはシミュレーションにより定められる。
L1:Xtime=Xmax[1−exp(α×Δt)] ・・・(3)
式(3)または図5に示すような相関関係がバッテリ100の電圧VBおよび温度TB毎に実験またはシミュレーションにより予め取得され、ECU300のメモリ302に記憶される。したがって、この相関関係を参照することで、バッテリ100の放置時間Δtから放置によるイオン挿入量Xocを算出することができる。
図4に戻り、S40において、ECU300は、S10にて取得したバッテリ100の電圧VB、電流IBおよび温度TBを用いて、バッテリ100のSOCを算出する。この算出手法は公知であるため、詳細な説明は繰り返さない。
S50において、ECU300は、S40にて算出したSOCから、以下に示す関数gまたはマップ(図6参照)を用いて過充電によるイオン挿入量Xocを算出する。バッテリ100の過充電によるイオン挿入量Xocは、バッテリ100のSOCおよび充放電履歴(電圧VB、電流IB、温度TBの履歴)の影響を受ける。そのため、過充電によるイオン挿入量Xocは、SOC,電圧VB、電流IBおよび温度TBを変数とする関数gを用いて算出される(下記式(4)参照)。
Xoc=g(SOC,VB,IB,TB) ・・・(4)
図6は、バッテリ100のSOCから過充電によるイオン挿入量Xocを算出するためのマップの一例を示す図である。図6において、横軸はSOCを示し、縦軸は過充電によるイオン挿入量Xocを示す。
図6に示すように、SOCが大きくなるに従って、過充電によるイオン挿入量Xocは単調に(L2に示す例では直線状に)増加する。したがって、図6に示す相関関係から、上記式(4)は、たとえば下記式(5)のように、より具体的に記載することができる。なお、式(5)における直線L2の傾きβは、バッテリ100の電圧VB、電流IBおよび温度TBに応じて実験またはシミュレーションにより定められる。
L2:Xoc=β×SOC ・・・(5)
式(5)または図6に示すような相関関係がバッテリ100バッテリ100の充放電履歴毎に予め取得され、メモリ302に記憶される。したがって、この相関関係を参照することで、バッテリ100のSOCから過充電によるイオン挿入量Xocを算出することができる。
S60において、ECU300は、S30にて算出した放置によるイオン挿入量Xtimeと、S50にて算出した過充電によるイオン挿入量Xocとを加算することにより、総イオン挿入量Xtotalを算出する(上記式(1)参照)。
S70において、ECU300は、S60にて算出した総イオン挿入量Xtotalから、たとえば以下に示すマップを用いて、メモリ効果による電圧低下量ΔVを算出する。
図7は、総イオン挿入量Xtotalからメモリ効果による電圧低下量ΔVを算出するためのマップの一例を示す図である。図7において、横軸は総イオン挿入量Xtotalを示し、縦軸は電圧低下量ΔVを示す。
図7に示すように、総イオン挿入量Xtotalが増加するに従って、メモリ効果による電圧低下量ΔVも単調に増加する。図7に示す例では、電圧低下量ΔVは直線状に増加する(直線L3参照)。したがって、総イオン挿入量Xtotalと電圧低下量ΔVとの間には、下記式(6)に示す相関関係が成立する。式(6)における直線L3の傾きγは、たとえば正極活物質の材料または形状等に応じて定められる。このような相関関係を用いることで、総イオン挿入量Xtotalから電圧低下量ΔVを算出することができる。
L3:ΔV=γ×Xoc ・・・(6)
なお、上記図6および図7に示した相関関係では、イオン挿入量Xocおよび電圧低下量ΔVが直線状に増加する例を説明したが、単調増加であれば増加の態様はこれに限定されず、曲線状に増加してもよいしステップ的に増加してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、ニッケル水素二次電池であるバッテリ100の放置時間Δt、SOCおよび充放電履歴から、所定のマップ(たとえば図5〜図7参照)または関係式(たとえば式(3),(5),(6)参照)を用いることによって、カリウムイオンの挿入量(Xtime,Xoc)が算出され、さらに、算出された挿入量(Xtotal=Xtime+Xoc)からメモリ効果による電圧低下量ΔVが算出される。このように、正極活物質への総イオン挿入量Xtotalを考慮することで、メモリ効果による電圧低下量ΔVの算出精度を向上させることができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 二次電池システム、10,20 モータジェネレータ、30 動力分割機構、40 エンジン、50 駆動輪、100 バッテリ、101 電圧センサ、102 電流センサ、103 温度センサ、110 電池セル、120 ケース、121 ケース本体、122 蓋体、130 安全弁、140 電極体、141 正極板、141A NiO層、142 負極板、143 セパレータ、300 ECU、301 CPU、302 メモリ、303 タイマー。

Claims (1)

  1. アルカリ金属イオンを含む電解液に含浸された正極を有するニッケル水素二次電池と、
    前記ニッケル水素二次電池の放置時間および充電状態から前記正極の活物質内への前記アルカリ金属イオンの挿入量を算出し、算出された挿入量から前記ニッケル水素二次電池のメモリ効果による電圧低下量を算出する制御装置とを備える、二次電池システム。
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