JP2017213960A - 空気入りタイヤ、スタッドピン - Google Patents

空気入りタイヤ、スタッドピン Download PDF

Info

Publication number
JP2017213960A
JP2017213960A JP2016108126A JP2016108126A JP2017213960A JP 2017213960 A JP2017213960 A JP 2017213960A JP 2016108126 A JP2016108126 A JP 2016108126A JP 2016108126 A JP2016108126 A JP 2016108126A JP 2017213960 A JP2017213960 A JP 2017213960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
stud pin
axis
annular groove
pneumatic tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016108126A
Other languages
English (en)
Inventor
健太 本間
Kenta Homma
健太 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2016108126A priority Critical patent/JP2017213960A/ja
Publication of JP2017213960A publication Critical patent/JP2017213960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】トレッド面のショルダー領域に配置されたスタッドピンの抜け落ちを抑制することのできる空気入りタイヤおよびスタッドピンを提供する。
【解決手段】空気入りタイヤにおいて、スタッドピンは、接地端を含む領域に形成された取付孔に取り付けられている。取付孔の側面と接触するスタッドピンの基部の外周側面に、周方向に沿って延在する1または複数の環状溝が形成されている。最もタイヤセンターラインの側に位置する環状溝上の第1の位置は、最も接地端の側に位置する環状溝上の第2の位置に対してタイヤ径方向の外側に位置し、環状溝に沿って第1の位置から第2の位置に向かって進むとき、環状溝は、当該環状溝が形成されたスタッドピンが位置するタイヤ周上の位置と同じタイヤ周上の位置でトレッド部と接するタイヤ幅方向と平行な接線に接近することなく進むよう延在していることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤ、スタッドピンに関する。
従来、氷雪路用タイヤでは、タイヤのトレッド部にスタッドピンが装着され、氷上路面においてグリップが得られるようになっている。
一般に、スタッドピンは、トレッド部に設けられた取付孔に埋め込まれる。取付孔にスタッドピンを埋め込むとき、孔径を拡張した状態の取付孔にスタッドピンを挿入することで、スタッドピンが取付孔にきつく埋め込まれ、タイヤ転動中に路面から受ける制駆動力や横力によるスタッドピンの取付孔からの抜け落ちを防いでいる。
スタッドピンは、基部と、基部の一端面より突出する先端部とを備える。基部はタイヤのトレッド面に形成された取付孔に、先端部がトレッド面から突出するように嵌め込まれる。
スタッドピンの取付孔からの抜け落ちを防ぐために、基部が取付孔に挿入されたときに取付孔の底側に位置する基部の端部(底部)にフランジ部を設けることが行われている。また、スタッドピンの倒れ込みによる抜け落ちを抑制するために、フランジ部の上面または下面の縁部に凸部を形成することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−131351号公報
タイヤのトレッド面は、一般に、タイヤセンターラインからトレッド端に進むにつれてタイヤ径方向の内側に落ち込むよう、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が徐々に大きくなっている。タイヤが路面に接地すると、トレッド端の側にあるトレッド面の領域(ショルダー領域)が、タイヤセンターラインの側にあるトレッド面の領域(センター領域)と面一になるようにトレッド部が変形するため、ショルダー領域に配置されたスタッドピンは、接地していないときと比べて、タイヤ幅方向に倒れた姿勢で接地しやすい。このため、スタッドピンは、路面から、タイヤ幅方向の外側から内側に向かう横力を受けやすく、このような横力を路面から繰り返し受けることで、スタッドピンのタイヤ幅方向に対する傾きが徐々に大きくなる場合がある。スタッドピンの傾きが大きくなると、先端部側の基部の部分がトレッド面から徐々に突出し、スタッドピンは抜け落ちやすくなる。特許文献1の技術では、ショルダー領域に配置されたスタッドピンが抜け落ちやすくなることを抑制する効果は不充分であった。
そこで、本発明は、トレッド面のショルダー領域に配置されたスタッドピンの抜け落ちを抑制することのできる空気入りタイヤおよびスタッドピンを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、スタッドピンと、前記スタッドピンが取り付けられる取付孔が形成されたトレッド部と、を備える空気入りタイヤであって、
前記スタッドピンは、前記トレッド部の接地領域のタイヤ幅方向の端である接地端と、タイヤセンターラインとの間の領域をタイヤ幅方向に二等分した領域のうち、前記接地端を含む領域に形成された前記取付孔に取り付けられており、
前記スタッドピンは、
路面と接触する先端部と、
一方向に延び、一方の端において前記先端部を支持する基部と、を有し、
前記取付孔の側面と接触する前記基部の外周側面に、周方向に沿って延在する1または複数の環状溝が形成され、
最も前記タイヤセンターラインの側に位置する前記環状溝上の第1の位置は、最も前記接地端の側に位置する前記環状溝上の第2の位置に対してタイヤ径方向の外側に位置し、
前記環状溝に沿って前記第1の位置から前記第2の位置に向かって進むとき、前記環状溝は、当該環状溝が形成されたスタッドピンが位置するタイヤ周上の位置と同じタイヤ周上の位置で前記トレッド部と接するタイヤ幅方向と平行な接線に接近することなく進むよう延在していることを特徴とする。
前記環状溝は、前記一方向と直交する第1の平面と交差する第2の面上で環状をなすよう延在していることが好ましい。
前記環状溝は、前記一方向と平行な前記スタッドピンの軸線を含む平面において、前記先端部側に向かうにつれて前記軸線に近づく第1傾斜面と、前記先端部に向かうにつれて前記軸線から遠ざかる第2傾斜面と、を有していることが好ましい。
前記軸線を含む平面において前記軸線と前記第1傾斜面とがなす角θ1に関して、10°≦θ1≦70°であることが好ましい。
前記軸線を含む平面において前記軸線と前記第2傾斜面とがなす角θ2に関して、10°≦θ2≦70°であることが好ましい。
前記軸線を含む平面において、前記軸線と前記第1傾斜面とのなす角θ1、および、前記軸線と前記第2傾斜面とのなす角θ2に関して、θ1<θ2であることが好ましい。
前記接線を含む、前記空気入りタイヤのタイヤ径方向の断面において、前記トレッド部の表面における、前記タイヤセンターラインの位置およびタイヤ幅方向の端を結ぶ直線と、前記接線とのなす角の大きさα、および、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ方向と、前記接線とのなす角の大きさβに関して、α−7°≦β≦α+7°であることが好ましい。
本発明の別の一態様は、空気入りタイヤのトレッド部の取付孔に取り付けられるスタッドピンであって、
路面と接触する先端部と、
一方向に延び、一方の端において前記先端部を支持する基部と、を有し、
前記取付孔の側面と接触する前記基部の外周側面に、前記一方向と直交する第1の平面と交差する第2の面上で環状をなすよう周方向に沿って延在する1または複数の環状溝が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、トレッド端の側のトレッド面の領域に配置されたスタッドピンの抜け落ちを抑制することができる。
空気入りタイヤの断面を示すタイヤ断面図である。 スタッドピン50Aの外観斜視図である。 取付孔40に装着されたスタッドピン50Aの側面図である。 (a)は、タイヤ周方向の一方の側から見たスタッドピン50Aの側面図であり、(b)は、タイヤ周方向の他方の側から見たスタッドピン50Aの側面図である。 (a)は、スタッドピン50Aの動きを説明する図であり、(b)は、比較対象のスタッドピン80の動きを説明する図である。 θ1<θ2を満たすスタッドピン50をタイヤ周方向の一方の側から見た側面図である。 ショルダー領域Shに配置されたスタッドピン50Aをタイヤ周方向の一方の側から見て示す図である。 変形例1に係るスタッドピン50Bの側面図である。 変形例2に係るスタッドピン50Cの側面図である。
以下、本発明の空気入りタイヤおよびスタッドピンを詳細に説明する。
(タイヤの全体説明)
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以降、タイヤという)10の断面を示すタイヤ断面図である。
タイヤ10は、例えば、乗用車用タイヤである。乗用車用タイヤは、JATMA YEAR BOOK 2012(日本自動車タイヤ協会規格)のA章に定められるタイヤをいう。この他、B章に定められる小型トラック用タイヤおよびC章に定められるトラック及びバス用タイヤに適用することもできる。
以降で説明するタイヤ周方向とは、タイヤ回転軸線を中心にタイヤ10を回転させたとき、トレッド面の回転する方向(両回転方向)をいい、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸線に対して直交して延びる放射方向をいう。タイヤ径方向外側とは、タイヤ回転軸線からタイヤ径方向に離れる側をいい、タイヤ径方向内側とは、タイヤ回転軸線に向かってタイヤ径方向に近づく側をいう。タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸線の方向に平行な方向をいい、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ10のタイヤセンターラインCLから離れる両側をいう。
(タイヤ構造)
タイヤ10は、骨格材として、一対のビードコア11と、カーカスプライ層12と、ベルト層14とを有し、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム部材18と、サイドゴム部材20と、ビードフィラーゴム部材22と、リムクッションゴム部材24と、インナーライナゴム部材26と、を主に有する。
一対のビードコア11は円環状であり、タイヤ幅方向の両端部であって、タイヤ径方向内側端部に配置されている。
カーカスプライ層12は、有機繊維をゴムで被覆した1又は複数のカーカスプライ材12a、12bからなる。カーカスプライ材12a、12bは、トロイダル形状をなすよう一対のビードコア11の間に巻き回されている。
ベルト層14は複数のベルト材14a、14bからなり、カーカスプライ層12のタイヤ径方向外側にタイヤ周方向に巻き回されている。タイヤ径方向内側のベルト材14aのタイヤ幅方向の幅は、タイヤ径方向外側のベルト材14bの幅に比べて広い。
ベルト材14a、14bは、スチールコードにゴムを被覆した部材である。ベルト材14aのスチールコード、および、ベルト材14bのスチールコードは、タイヤ周方向に対して所定の角度、例えば20〜30度傾斜して配置されている。ベルト材14aのスチールコードと、ベルト材14bのスチールコードとは、タイヤ周方向に対して互いに逆方向に傾斜し、互いに交錯する。ベルト層14は充填された空気圧によるカーカスプライ層12の膨張を抑制する。
ベルト層14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム部材18が設けられる。トレッドゴム部材18の両端部には、サイドゴム部材20が接続されている。トレッドゴム部材18は、タイヤ径方向外側に設けられる上層トレッドゴム部材18aと、タイヤ径方向内側に設けられる下層トレッドゴム部材18bとの2層のゴム部材からなる。上層トレッドゴム部材18aには、周方向溝、ラグ溝や、スタッドピンの取付孔40が設けられる。取付孔40は、上層トレッドゴム部材18aの表面(トレッド面)のうち、接地端E1,E2の間の領域である接地領域に設けられている。
接地端E1,E2は、タイヤ10を正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、正規荷重の88%を負荷荷重とした条件において水平面に接地させたときの接地面のタイヤ幅方向の両端である。正規リムとは、JATMAに規定される「測定リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。正規荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。
接地領域には、接地端E1,E2とタイヤセンターラインCLとの間の半トレッド領域のそれぞれをタイヤ幅方向に二等分したショルダー領域Sh(第1の領域)およびセンター領域Ce(第2の領域)が含まれる。取付孔40は、ショルダー領域Shおよびセンター領域Ceに形成され、トレッド面の法線方向に沿って延びるよう形成されている。図1には、代表してショルダー領域Shの取付孔40が示されている。なお、図1において、スタッドピンの図示は省略されている。
サイドゴム部材20のタイヤ幅方向外側の面には、タイヤの回転方向、サイズ、型番、標章、製造国等の情報を表示する領域が設けられている。
サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム部材24が設けられる。リムクッションゴム部材24はタイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア11のタイヤ径方向外側には、ビードコア11の周りに巻きまわしたカーカスプライ層12に挟まれるようにビードフィラーゴム部材22が設けられている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム部材26が設けられている。
この他に、タイヤ10は、ベルト層14のタイヤ径方向外側面を覆うベルトカバー層28を備える。ベルトカバー層28は、有機繊維と、この有機繊維を被覆するゴムとからなる。
(スタッドピン)
次に、本実施形態のスタッドピンについて説明する。
図2は、本実施形態のスタッドピン50Aの外観斜視図である。図3は、トレッド部Trのショルダー領域Shの取付孔40に装着されたスタッドピン50Aの側面図である。図3において、左方がタイヤセンターラインCLの側を示し、右方が接地端E1の側を示す。図4(a)は、タイヤ周方向の一方の側から見たスタッドピン50Aの側面図であり、図4(b)は、タイヤ周方向の一方の側と反対側の他方の側から見たスタッドピン50Aの側面図である。なお、図4以降の図面では、説明のため、図2および図3とは上下方向を逆にして、スタッドピンを示す。
本実施形態のスタッドピン50Aは、ショルダー領域Shの取付孔40に取り付けられる。
スタッドピン50Aは、基部53Aと、先端部60と、を主に有する。
基部53Aは、装着される空気入りタイヤの取付孔40内に埋設される。基部53Aは、取付孔40を構成するトレッドゴム部材18と接触していることが好ましい。基部53Aは、取付孔40の孔径より大きい径を有しており、基部53Aが取付孔40の側面(内壁面)によってトレッドゴム部材18に押圧されることによりスタッドピン50Aがトレッド部に固定される。スタッドピン50Aは、基部53A及び先端部60が、方向Xに沿ってこの順に形成されている。なお、方向Xは、先端部60に向けて延びる基部53Aの延在方向であり、スタッドピン50Aの軸線C(図4参照)が延びる方向と平行である。
基部53Aは、底部54と、シャンク部56と、胴体部58Aと、を有し、底部54、シャンク部56、および胴体部58Aが、方向Xに沿ってこの順に形成されている。
底部54は、先端部60と反対側の端部に位置している。底部54はフランジ状であり、路面から受ける力によりスタッドピン50Aが取付孔40内で回転することを防止する機能を有している。
シャンク部56は、胴体部58Aと底部54とを接続する部分である。シャンク部56は円錐台形状であり、シャンク部56の径は底部54および胴体部58Aの最大外径よりも小さい。このため、シャンク部56は胴体部58Aおよび底部54の間に凹部を形成し、底部54および胴体部58Aがフランジ形状を成している。
胴体部58Aは円筒形状であり、シャンク部56と先端部60との間に位置し、先端部60と接続されたフランジ状の部分である。胴体部58Aは、図3に示すように、タイヤ10に装着されるとき、上端面58aを露出させた状態でトレッドゴム部材18内に埋設される。図3には、上端面58aをトレッド面と面一に露出させた状態で胴体部58Aが埋設された例が示されている。
先端部60は、上端面58aから柱状に突出するよう、基部53Aに支持されている。先端部60は、図3に示すように、トレッド部に装着された状態でトレッド面から突出し、路面と接触し、または氷を引っ掻く部分である。図示される例において、先端部60の先端(方向X側の端部)は基部53Aの延在方向(図2の方向X)に対して垂直な先端面60aを形成している。図2においては、先端部60は円柱状であるが、先端部60の形状は任意であり、例えば多角柱状であってもよい。
先端部60は、基部53Aと同じ金属材料で作られてもよく、異なる金属材料で作られてもよい。例えば、基部53Aおよび先端部60がアルミニウムで作られてもよい。また、基部53Aがアルミニウムで作られ、先端部60がタングステンで作られてもよい。基部53Aと先端部60とが異なる金属材料で作られている場合、例えば、先端部60を、胴体部58Aの上端面58aに形成された図示されない穴に打ち込んで嵌合させることにより、先端部60を基部53Aに固定することができる。
胴体部58Aには、取付孔40の内壁面と接触する外周側面に、周方向に沿って環状に延在する1又は複数の環状溝71が設けられている。図3に示す例においては、2本の環状溝71が設けられている。環状溝71の数は、環状溝71の溝底が軸線Cの周りの周方向に途切れることなく延在した環状溝71の数をいう。環状溝71の数は、2本に制限されることなく、1本であってもよく、3本以上(例えば3〜8本)であってもよい。環状溝71の数が複数である場合に、軸線Cの方向に隣り合う2本の環状溝は、図3に示す例のように隣接して配置されていてもよく、方向Xに沿って互いに間隔をあけて配置されていてもよい。図3に示すように、スタッドピン50Aがトレッドゴム部材18の取付孔40に装着された状態で、環状溝71には、取付孔40の内壁を構成するトレッドゴム部材18が入り込んでいる。なお、胴体部58Aの外周側面には、図3に示す例のように、軸線Cの周りの周方向に途切れた環状溝71の一部が設けられていてもよい。
環状溝71は、最もタイヤセンターラインCLの側に位置する環状溝71上の第1の位置71a(図4参照)が、最も接地端の側に位置する環状溝71上の第2の位置71b(図4参照)に対してタイヤ径方向の外側に位置している。また、環状溝71に沿って第1の位置71aから第2の位置71bに向かって進むとき、環状溝71は、当該環状溝71が形成されたスタッドピン50Aが位置するタイヤ周上の位置と同じタイヤ周上の位置で、トレッド部と接するタイヤ幅方向と平行な接線T(図7参照)に接近することなく進むよう延在している。環状溝71がこのような形態を有していることにより、接地時にスタッドピン50Aに横力が作用しても、取付孔40内でスタッドピン50Aが傾くことが抑えられ、ショルダー領域Shに配置されたスタッドピン50Aの取付孔40からの抜け落ちを抑えることができる。このスタッドピン50Aの作用に関して、後で説明する。なお、図3に示す例においては、環状溝71の延在方向がタイヤ幅方向に対して傾斜していることで、第1の位置71aから第2の位置71bに向かって進むとき、接線Tから遠ざかる。
環状溝71は、図4に示されるように、軸線Cと直交する第1の平面P1と交差する第2の面P2上で環状をなすよう延在していることが好ましい。第2の面P2は、図4に示す例において、第1の平面P1に対して傾斜していることで、第1の平面P1と交差する平面である。環状溝71がこのような形態を有していることにより、接地時にスタッドピン50Aに横力が作用しても、取付孔40内でスタッドピン50Aが傾くことが抑えられ、ショルダー領域Shに配置されたスタッドピン50Aの付孔40からの抜け落ちを抑えることができる。
環状溝71は、図4に示されるように、軸線Cを含む平面において、第1傾斜面72と、第2傾斜面73と、を有していることが好ましい。軸線Cを含む平面は、図4に示す例において、軸線Cを含む紙面と平行な平面である。環状溝71は、図4に示す例において、第1傾斜面72および第2傾斜面73により断面V字形状に設けられている。
第1傾斜面72は、胴体部58Aの外周側面において底部54側から先端部60側へ向かうに連れて(方向Xへ向かうに連れて)、軸線Cに近づくように傾斜している。
第2傾斜面73は、胴体部58Aの外周側面において底部54側から先端部60側へ向かうに連れて(方向Xへ向かうに連れて)、軸線Cから遠ざかるように傾斜している。
環状溝71の断面形状は、V字形状に制限されず、例えば、台形状、U字形状、矩形状等であってもよい。このうち、台形状の溝断面は、たとえば、第1傾斜面72および第2傾斜面73の間に、軸線Cと平行な方向に延在する面を介在させることで形成される。また、矩形状の溝断面は、台形状の溝断面において、第1傾斜面72および第2傾斜面73をタイヤ幅方向に延在する面とすることで形成される。
ここで、図5を参照して、スタッドピン50Aの作用を説明する。
図5は、取付孔40に装着されたスタッドピン50Aの先端部60に対し、トレッド面と水平な方向に外力Fが作用した瞬間のトレッドゴム部材18の断面図およびスタッドピン50Aの立面図である。図5(a)は、スタッドピン50Aの動きを説明する図であり、図5(b)は、スタッドピン50Aの比較対象となるスタッドピン80の動きを説明する図である。図5(a)および図5(b)に示す例では、胴体部の上端面をトレッド面と面一に露出させた状態で胴体部が埋設されている。
外力Fが先端部60に対して図5(a)の右方向に作用した瞬間、スタッドピン50Aは底部54を中心に図5(a)においてわずかに反時計回りに回転する。このとき、スタッドピン50Aの外力Fを受けた側(図5(a)の左側)では、トレッドゴム部材18がスタッドピン50Aの動きに追従できず、胴体部58Aの外周側面と取付孔40との間に隙間Gが生じる。
スタッドピン50Aの外周側面と取付孔40の間に隙間Gが生じたとき、図5(a)に示すように、第2傾斜面73は環状溝71に入り込んだトレッドゴム部材18と離間するが、第1傾斜面72はトレッドゴム部材18と接触し続ける。このため、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との摩擦により、外力Fによるスタッドピン50Aの動き(図5における右回転)を抑制することができる。このように、胴体部58Aの外周側面とスタッドピン取付用孔40の内壁とが離れることを抑制することで、種々の方向からの外力Fが作用したときのスタッドピン50Aの取付孔40からの抜け落ちを抑制することができる。
また、環状溝71が、上述したように、第1の位置71aが第2の位置71bよりもタイヤ径方向の外側に位置し、かつ、第1の位置71aから第2の位置71bに向かって、接線Tに接近することなく進むよう延在した形態(以降の説明において、上記形態ともいう)を有していることにより、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積は、例えば、図5(b)に示すスタッドピン80のように、第1の位置81aと第2の位置81bが接線Tに対して等距離離れて位置している形態と比べて大きくなっている。このことは、図5(a)において、第1傾斜面72がトレッドゴム部材18と接触する領域を、路面に接していない状態でのスタッドピン50Aの軸線Cの方向に投影した領域の長さが、図5(b)における、第1傾斜面がトレッドゴム部材18と接触する領域を、路面に接していない状態でのスタッドピン50Aの軸線Cの方向に投影した領域の長さよりも大きいことから理解できる。このように第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積が大きいことで、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との摩擦が大きく、外力Fによるスタッドピン50Aの動き(図5における右回転)を抑制する効果が増している。このため、ショルダー領域Shに配置されたスタッドピン50Aが、外力Fとして、接地端の側からタイヤセンターラインCLの側に向かう横力を繰り返し受けても、スタッドピン50Aが取付孔40内で傾きが大きくなることが抑制され、横力Fが作用しやすいショルダー領域Shに配置されたスタッドピン50Aの取付孔40からの抜け落ちを効果的に抑制することができる。
第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積の大きさは、スタッドピン50Aの軸線Cがトレッド面の法線方向と一致していない場合でも、スタッドピン50Aの環状溝71が上記形態を有していることで、確保される。この理由は、スタッドピン50Aが上記形態を有していることにより、周方向に途切れることなく延在する環状溝71がトレッド面から露出することが抑えられ、これによって環状溝71とトレッドゴム部材18との摩擦が大きくなっているためと考えられる。
軸線Cを含む平面において軸線Cと第1傾斜面72とがなす角θ1に関して、10°≦θ1≦70°であることが好ましい。θ1がこの角度範囲にあることで、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積が十分に確保され、スタッドピン50Aの抜け落ちが抑制される。θ1が10°未満であると、第1傾斜面72がトレッドゴム部材18と接触する領域を、タイヤ幅方向と平行な方向に投影した領域の面積が小さくなり、制駆動時のスタッドピン50Aの抜け落ちを抑制できない場合がある。θ1が70°を超えると、第1傾斜面72がトレッドゴム部材18と接触する領域を、路面に接していない状態でのスタッドピン50Aの軸線Cの方向に投影した領域の面積が小さくなり、横力が作用したときのスタッドピン50Aの抜け落ちを抑制できない場合がある。角θ1に関して、30°≦θ1≦60°であることがより好ましい。
軸線Cを含む平面において軸線Cと第2傾斜面73とがなす角θ2に関して、10°≦θ2≦70°であることが好ましい。θ2がこの角度範囲にあることで、スタッドピン50AのタイヤセンターラインCLの側の部分において、第2傾斜面73とトレッドゴム部材18との接触面積が十分に確保され、横力が作用したときのスタッドピン50Aの抜け落ちが抑制される。θ2が10°未満であると、スタッドピン50AのタイヤセンターラインCLの側の部分において、第2傾斜面73がトレッドゴム部材18と接触する領域を、タイヤ幅方向と平行な方向に投影した領域の面積が小さくなり、制駆動時のスタッドピン50Aの抜け落ちを抑制できないピン抜け性が向上しない場合がある。また、スタッドピン50Aの外周側面に、十分な大きさの第1傾斜面72を形成することができず、スタッドピン50Aの抜け落ちを抑制できない場合がある。θ2が70°を超えると、スタッドピン50AのタイヤセンターラインCLの側の部分において、第2傾斜面73がトレッドゴム部材18と接触する領域を、路面に接していない状態でのスタッドピン50Aの軸線Cの方向に投影した領域の面積が小さくなり、横力が作用したときのスタッドピン50Aの抜け落ちを抑制できない場合がある。また、環状溝71の溝深さが大きくなり、スタッドピン50Aの強度を保てない場合がある。角θ2に関して、30°≦θ2≦60°であることがより好ましい。
軸線Cを含む平面において、角θ1および角θ2に関して、図6に示すように、θ1<θ2であることが好ましい。図6は、θ1<θ2を満たすスタッドピン50をタイヤ周方向の一方の側から見た側面図である。θ1<θ2であることにより、θ1=θ2またはθ1>θ2である場合と比べ、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積が増加し、横力が作用したときのスタッドピン50Aの抜け落ちが抑制される。なお、θ1=θ2またはθ1>θ2であってもよい。特にθ1>θ2である場合、接地したスタッドピン50Aが蹴りだされる際、取付孔40の孔底からスタッドピン50Aに、タイヤ径方向外側に押し戻す力が作用しても、第1傾斜面72がトレッドゴム部材18と接触する領域を、タイヤ幅方向と平行な方向に投影した領域の面積が大きいため、制駆動時のスタッドピン50Aの抜け落ちが抑制される。
図7は、接線Tを含む、タイヤ径方向のタイヤ10の断面において、ショルダー領域Shに配置されたスタッドピン50Aの側面を示す図である。図7において、スタッドピン50Aは、説明のため、誇張した大きさで示される。また、図7に示す例において、スタッドピン50Aの軸線Cはタイヤ径方向に延びている。
図7に示されるように、接線Tを含む、タイヤ10のタイヤ径方向の断面において、トレッド面におけるタイヤセンターラインCLの位置、および、トレッド面のタイヤ幅方向の端(トレッド端)を結ぶ直線L1と、接線Tとのなす角の大きさα、および、第1の位置71aと第2の位置71bとを結ぶ方向(図7において直線L2が延びる方向)と、接線Tとのなす角の大きさβに関して、α−7°≦β≦α+7°であることが好ましい。このような関係を満たすαおよびβは互いに接近した大きさであるため、図7に示す例のように、スタッドピン50Aの軸線Cの方向と、トレッド面の法線方向とが一致しない場合であっても、環状溝71が上記形態を有していることで、横力が作用したときの、第1傾斜溝72とトレッドゴム部材18との接触面積は十分に確保される。これにより、スタッドピン50Aの取付孔40からの抜け落ちがより効果的に抑制される。βは、特に制限されないが、例えば、0°を超え14°未満である。
βがα−7°未満である場合、βが小さすぎて、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積を十分に確保できない場合がある。βがα+7°を超える場合、βが大きすぎて、スタッドピン50Aの抜け落ちを抑制するのに寄与する適切な大きさの第1傾斜面72およびトレッドゴム部材18の接触面積を得られない場合がある。
センター領域Ceの取付孔40に取り付けられるスタッドピンは、例えば、上記説明したスタッドピン50Aであってもよく、外周側面に環状溝71を有しないスタッドピンであってもよく、図5(b)に示す形態のスタッドピンであってもよい。スタッドピン50Aは、上述のように、種々の方向からの外力が作用したときの抜け落ちを抑制することができるため、センター領域Ceに配置された場合にも好適である。
本実施形態のタイヤ10によれば、スタッドピン50Aが環状溝71を有していることにより、外力によるスタッドピン50Aの動きが抑制され、種々の方向から外力が作用したときのスタッドピン50Aの取付孔40からの抜け落ちを抑制できる。特に、環状溝71が上記形態を有していることで、接地端の側からタイヤセンターラインCLの側に向かう横力を繰り返し受けても、スタッドピン50Aが取付孔40内で傾きが大きくなることが抑制され、ショルダー領域Shに配置されたスタッドピン50Aの取付孔40からの抜け落ちを抑制することができる。
また、軸線Cを含む平面において、角θ1に関して、10°≦θ1≦70°である場合は、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積が十分に確保され、横力が作用したときのスタッドピン50Aの抜け落ちが抑制される。
また、軸線Cを含む平面において、角θ2に関して、10°≦θ2≦70°である場合は、スタッドピン50AのタイヤセンターラインCLの側の部分において、第2傾斜面73とトレッドゴム部材18との接触面積が十分に確保されることで、横力が作用したときのスタッドピン50Aの抜け落ちが抑制される。
また、軸線Cを含む平面において、角θ1および角θ2に関して、θ1<θ2である場合は、第1傾斜面72とトレッドゴム部材18との接触面積が増加し、横力が作用したときのスタッドピン50Aの抜け落ちが抑制される。
接線Tを含む、タイヤ10のタイヤ径方向の断面において、αおよびβに関して、α−7°≦β≦α+7°である場合、αおよびβは互いに接近した大きさであるため、スタッドピン50Aの軸線Cの方向と、トレッド面の法線方向とが一致しない場合であっても、環状溝71が上記形態を有していることで、横力が作用したときの、第1傾斜溝72とトレッドゴム部材18との接触面積が十分に確保される。これにより、スタッドピン50Aの取付孔40からの抜け落ちが効果的に抑制される。
[変形例]
環状溝71は、第1の位置71aから第2の位置71bに向かって進むとき、直線状に進む形態に制限されず、屈曲または湾曲して延在していてもよい。
図8および図9に、本実施形態のスタッドピンの変形例を示す。図8は、変形例1に係るスタッドピン50Bをタイヤ周方向の一方の側から見た側面図である。図9は、変形例2に係るスタッドピン50Cをタイヤ周方向の一方の側から見た側面図である。
変形例1のスタッドピン50Bは、第1の位置71aから第2の位置71bに向かって進むとき、環状溝71が途中で屈曲して延在している。このような形態によって、環状溝71は、軸線Cと直交する第1の平面P1と交差する第2の屈曲した面P2上で環状をなすよう延在している。図8に示す例では、環状溝71は、第1の位置71aの側において、タイヤ幅方向と平行な方向に沿って延びており、第2の位置71bの側において、タイヤ幅方向に対して傾斜した方向に沿って延びている。
変形例2のスタッドピン50Cは、第1の位置71aから第2の位置71bに向かって進むとき、環状溝71は、湾曲して延在するように、タイヤ幅方向に対する傾斜角が変化しながら延在している。このような形態によって、環状溝71は、軸線Cと直交する第1の平面P1と交差する第2の湾曲した面P2上で環状をなすよう延在している。なお、湾曲して延在する環状溝71は、図9に示す例のように軸線Cの方向のうち先端部60の側に膨らむように湾曲していていもよく、軸線Cの方向のうち底部54の側に膨らむように湾曲していてもよい。
[実施例]
本発明の効果を確認するために、以下の実施例1〜12、従来例、および比較例1,2のスタッドピンを、図1に示すタイヤ10と同様のタイヤのショルダー領域Shに取り付けた。なお、センター領域Ceには、スタッドピンを取り付けなかった。また、スタッドピンの軸線Cがタイヤ径方向と平行になるように、スタッドピンを取り付けた。α=7°とした。タイヤのタイヤサイズは、205/55R16とした。
実施例1〜12のスタッドピンには、表1〜3に示す点を除いて、図3に示される形態の環状溝を設けた。
従来例のスタッドピンは、外周側面に環状溝を設けなかった。
比較例1のスタッドピンは、環状溝の延在方向をタイヤ幅方向と平行な方向としたほかは、実施例3と同様とした。
比較例2のスタッドピンは、β=−2°としたほか、実施例2と同様とした。
θ1、θ2、βは表1〜3に示すとおりである。
〔耐ピン抜け性能〕
トレッド部のショルダー領域Shに100本スタッドピンを打ち込んだタイヤを装着した車両(排気量2000ccの前輪駆動車)で乾燥路面(アスファルト路面およびコンクリート路面を含む)を10,000km走行させた。その後、トレッド部のショルダー領域Shに残存したスタッドピンの数を数えた。比較例1のタイヤのショルダー領域Shに残存したスタッドピンの数を100としたときのタイヤのショルダー領域Shに残存したスタッドピンの数の相対値を耐ピン抜け性能の指数とした。
結果を表1〜3に示す。
Figure 2017213960
比較例1と、実施例1〜12とを対比すると、スタッドピンの胴体部の周方向に、タイヤ幅方向に対して傾斜した環状溝を設けることで、タイヤに打ち込まれたスタッドピンが抜け落ちにくくなることがわかる。また、実施例2〜4と、実施例1、5を対比すると、θ1が10°以上70°以下であることで(実施例2〜4)、スタッドピンがさらに抜け落ちにくいことがわかる。また、実施例2と、実施例3、4とを対比すると、θ1が10°以上70°以下である場合に、θ1<θ2であることで(実施例2)、スタッドピンがさらに抜け落ちにくいことがわかる。
Figure 2017213960
実施例7、3、8と、実施例6、9とを対比すると、θ2が10°以上70°以下であることで(実施例7,3,8)、スタッドピンがさらに抜け落ちにくいことがわかる。また、実施例8と、実施例7、3とを対比すると、θ2が10°以上70°以下である場合に、θ1<θ2であることで(実施例8)、スタッドピンがさらに抜け落ちにくいことがわかる。
Figure 2017213960
実施例10、3、11と、比較例2および実施例12とを比較すると、α−7°≦β≦α+7°であることによって(実施例10、3、11)、βがα−7°未満の場合(比較例2)、およびβがα−7°を超える場合(実施例12)よりもスタッドピンが抜け落ちにくいことがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤおよびスタッドピンについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
18 トレッドゴム部材
40 取付孔
50A、50B、50C スタッドピン
53A 基部
54 底部
60 先端部
71 環状溝
72 第1傾斜面
73 第2傾斜面

Claims (8)

  1. スタッドピンと、前記スタッドピンが取り付けられる取付孔が形成されたトレッド部と、を備える空気入りタイヤであって、
    前記スタッドピンは、前記トレッド部の接地領域のタイヤ幅方向の端である接地端と、タイヤセンターラインとの間の領域をタイヤ幅方向に二等分した領域のうち、前記接地端を含む領域に形成された前記取付孔に取り付けられており、
    前記スタッドピンは、
    路面と接触する先端部と、
    一方向に延び、一方の端において前記先端部を支持する基部と、を有し、
    前記取付孔の側面と接触する前記基部の外周側面に、周方向に沿って延在する1または複数の環状溝が形成され、
    最も前記タイヤセンターラインの側に位置する前記環状溝上の第1の位置は、最も前記接地端の側に位置する前記環状溝上の第2の位置に対してタイヤ径方向の外側に位置し、
    前記環状溝に沿って前記第1の位置から前記第2の位置に向かって進むとき、前記環状溝は、当該環状溝が形成されたスタッドピンが位置するタイヤ周上の位置と同じタイヤ周上の位置で前記トレッド部と接するタイヤ幅方向と平行な接線に接近することなく進むよう延在していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記環状溝は、前記一方向と直交する第1の平面と交差する第2の面上で環状をなすよう延在している、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記環状溝は、前記一方向と平行な前記スタッドピンの軸線を含む平面において、前記先端部側に向かうにつれて前記軸線に近づく第1傾斜面と、前記先端部に向かうにつれて前記軸線から遠ざかる第2傾斜面と、を有する、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記軸線を含む平面において前記軸線と前記第1傾斜面とがなす角θ1に関して、10°≦θ1≦70°である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記軸線を含む平面において前記軸線と前記第2傾斜面とがなす角θ2に関して、10°≦θ2≦70°である、請求項3または4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記軸線を含む平面において、前記軸線と前記第1傾斜面とのなす角θ1、および、前記軸線と前記第2傾斜面とのなす角θ2に関して、θ1<θ2である、請求項3から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記接線を含む、前記空気入りタイヤのタイヤ径方向の断面において、前記トレッド部の表面における、前記タイヤセンターラインの位置およびタイヤ幅方向の端を結ぶ直線と、前記接線とのなす角の大きさα、および、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ方向と、前記接線とのなす角の大きさβに関して、α−7°≦β≦α+7°である、請求項1から6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 空気入りタイヤのトレッド部の取付孔に取り付けられるスタッドピンであって、
    路面と接触する先端部と、
    一方向に延び、一方の端において前記先端部を支持する基部と、を有し、
    前記取付孔の側面と接触する前記基部の外周側面に、前記一方向と直交する第1の平面と交差する第2の面上で環状をなすよう周方向に沿って延在する1または複数の環状溝が形成されていることを特徴とするスタッドピン。
JP2016108126A 2016-05-31 2016-05-31 空気入りタイヤ、スタッドピン Pending JP2017213960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108126A JP2017213960A (ja) 2016-05-31 2016-05-31 空気入りタイヤ、スタッドピン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108126A JP2017213960A (ja) 2016-05-31 2016-05-31 空気入りタイヤ、スタッドピン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017213960A true JP2017213960A (ja) 2017-12-07

Family

ID=60575080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016108126A Pending JP2017213960A (ja) 2016-05-31 2016-05-31 空気入りタイヤ、スタッドピン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017213960A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5983731B2 (ja) スタッドピン及び空気入りタイヤ
JP6589885B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5831646B2 (ja) スタッドピン及び空気入りタイヤ
JP6844544B2 (ja) スタッドピン及びスタッドタイヤ
US10618357B2 (en) Stud pin, and pneumatic tire
JP2015136942A (ja) スタッドピン及び空気入りタイヤ
JP6790441B2 (ja) スタッドピン、空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法、及びスタッドピン装着方法
JP6304399B2 (ja) 空気入りタイヤ及びスタッドピン
CN110290940B (zh) 防滑钉及镶钉轮胎
JP6729375B2 (ja) スタッドピンおよび空気入りタイヤ
WO2015107864A1 (ja) スタッドピン及び空気入りタイヤ
JP2018095081A (ja) スタッドピン、および空気入りタイヤ
JP2017213960A (ja) 空気入りタイヤ、スタッドピン
US11827061B2 (en) Stud pin and studded tire
JP7243213B2 (ja) スタッドピン、及びスタッドタイヤ
CN111936324A (zh) 防滑钉及镶钉轮胎
CN110290941B (zh) 防滑钉及镶钉轮胎
JP6860062B2 (ja) スタッドピン、及びスタッドタイヤ
JP2017206099A (ja) 空気入りタイヤ
JP2018140703A (ja) スタッドピン、および空気入りタイヤ