JP2017212167A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】灯具の大型化を抑制しつつ、所定の配光パターンに付加する配光パターンの設計自由度を向上させることが可能な車両用灯具を提供する。【解決手段】投影レンズ12と、投影レンズ12の後方に配置されるとともに、所定のロービーム配光パターンPLを形成する光を出射するロービーム用光源14と、ロービーム用光源14から出射された光Lを投影レンズ12の第一後方焦点F1に向けて反射するリフレクタ15と、投影レンズ12の後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子51が一列に並べられた第一アレイ光源16と、投影レンズ12の後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子55が一列に並べられた第二アレイ光源17と、を備え、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17は上下に配置されている。【選択図】図4
Description
本発明は、車両用灯具に関するものである。
近年、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子が複数個列状に配置されたアレイ光源を有する車両用灯具の開発が進められている。
特許文献1には、単一の投影レンズを用いたプロジェクタ型の光学系であって、アレイ光源を有する車両用灯具が開示されている。
特許文献1には、単一の投影レンズを用いたプロジェクタ型の光学系であって、アレイ光源を有する車両用灯具が開示されている。
しかしながら、特許文献1の灯具では、灯具のスペース上、アレイ光源に搭載可能な半導体発光素子の数に制約がある。このため、ロービーム用の配光パターンなどの所定の配光パターンに対してアレイ光源を用いて所望の配光パターンを付加できない場合があった。
本発明は、灯具の大型化を抑制しつつ、所定の配光パターンに付加する配光パターンの設計自由度を向上させることが可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる車両用灯具は、
投影レンズと、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、所定の配光パターンを形成する光を出射する第一光源と、
前記第一光源から出射された光を前記投影レンズに向けて反射するリフレクタと、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子が少なくとも一列に並べられた第一アレイ光源と、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子が少なくとも一列に並べられた第二アレイ光源と、
を備え、
前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源は上下に配置されている。
投影レンズと、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、所定の配光パターンを形成する光を出射する第一光源と、
前記第一光源から出射された光を前記投影レンズに向けて反射するリフレクタと、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子が少なくとも一列に並べられた第一アレイ光源と、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子が少なくとも一列に並べられた第二アレイ光源と、
を備え、
前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源は上下に配置されている。
この構成によれば、第一アレイ光源と、第二アレイ光源とを備え、第一アレイ光源と第二アレイ光源は上下に配置されている。このため、灯具の左右方向の幅を大型化することなく、多くの半導体発光素子を灯具に搭載することができる。また、一つのアレイ光源を有する灯具と比較して、多くの半導体発光素子を搭載することができるため、第一光源の光で形成する所定の配光パターンに付加する配光パターンの設計自由度が向上する。
また、本発明の車両用灯具において、
前記投影レンズは、第一後方焦点と第二後方焦点を有しており、
前記第一アレイ光源は、前記第一後方焦点と対応する位置に配置されており、
前記第二アレイ光源は、前記第二後方焦点と対応する位置に配置されていても良い。
前記投影レンズは、第一後方焦点と第二後方焦点を有しており、
前記第一アレイ光源は、前記第一後方焦点と対応する位置に配置されており、
前記第二アレイ光源は、前記第二後方焦点と対応する位置に配置されていても良い。
この構成によれば、灯具の大型化を抑制しつつ、第一アレイ光源および第二アレイ光源から出射される光を、それぞれ明瞭な配光パターンとして灯具前方へ照射することができる。また、第一アレイ光源から出射される光を、例えば路面照射の機能を強化する光として利用することができる。
また、本発明の車両用灯具において、
前記第一アレイ光源が有する複数の半導体発光素子は個別に点灯可能であり、
前記第二アレイ光源が有する複数の半導体発光素子は個別に点灯可能であり、
灯具前方の鉛直仮想スクリーン上に投影される配光パターンのうち、前記第一アレイ光源の各半導体発光素子により形成される配光パターンと前記第二アレイ光源の各半導体発光素子により形成される配光パターンとは、灯具左右方向においてオフセットされていても良い。
前記第一アレイ光源が有する複数の半導体発光素子は個別に点灯可能であり、
前記第二アレイ光源が有する複数の半導体発光素子は個別に点灯可能であり、
灯具前方の鉛直仮想スクリーン上に投影される配光パターンのうち、前記第一アレイ光源の各半導体発光素子により形成される配光パターンと前記第二アレイ光源の各半導体発光素子により形成される配光パターンとは、灯具左右方向においてオフセットされていても良い。
この構成によれば、第一アレイ光源および第二アレイ光源で構成する配光パターン内の分割数を増やしたり分解能を高くすることができ、用途や状況に応じて様々な配光パターンを形成することができる。
また、本発明の車両用灯具において、
前記第二アレイ光源は、ハイビーム用の配光パターンの少なくとも一部を形成する光を出射しても良い。
前記第二アレイ光源は、ハイビーム用の配光パターンの少なくとも一部を形成する光を出射しても良い。
この構成によれば、第二アレイ光源から出射される光をハイビーム用の配光パターンの少なくとも一部として有効に活用することができる。
また、本発明の車両用灯具において、
灯具前後方向において、前記第一アレイ光源は、前記投影レンズの前記第一後方焦点と前記第一光源との間に配置されていても良い。
灯具前後方向において、前記第一アレイ光源は、前記投影レンズの前記第一後方焦点と前記第一光源との間に配置されていても良い。
この構成によれば、灯具の前後方向の大型化を抑制しつつ、第一アレイ光源から出射した光を第一後方焦点付近を通過させて灯具前方へ照射することができる。
また、本発明の車両用灯具において、
前記第一光源は、ロービーム用の配光パターンを形成する光を出射するように構成され、
前記第一光源と前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが搭載されたベース部材と、
前記ベース部材とは別部品であり、前記ベース部材に取り付けられた状態において、前記ロービーム用の配光パターンのカットオフラインを形成するシェードとして機能する光学部材と、
を備えても良い。
前記第一光源は、ロービーム用の配光パターンを形成する光を出射するように構成され、
前記第一光源と前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが搭載されたベース部材と、
前記ベース部材とは別部品であり、前記ベース部材に取り付けられた状態において、前記ロービーム用の配光パターンのカットオフラインを形成するシェードとして機能する光学部材と、
を備えても良い。
ベース部材の先端にシェードとして機能する部分を形成する場合、ベース部材の加工条件の制約により、先端が一定の厚みを有してしまう。この先端は、光を前方に反射できないため、暗部の原因となる。
この構成によれば、光学部材はベース部材とは別部品であるため、ベース部材の加工条件に制約されることなく、先端の形状を細く形成することができる。このため、暗部の原因となる先端の厚さを小さくすることができ、暗部の発生を運転者から見て目立たない程度に抑えやすくなる。
この構成によれば、光学部材はベース部材とは別部品であるため、ベース部材の加工条件に制約されることなく、先端の形状を細く形成することができる。このため、暗部の原因となる先端の厚さを小さくすることができ、暗部の発生を運転者から見て目立たない程度に抑えやすくなる。
また、本発明の車両用灯具において、
前記光学部材は、
前記第一アレイ光源から出射された光を前記投影レンズの入射面に向けて反射する第一反射面と、
前記第二アレイ光源から出射された光を前記投影レンズの入射面に向けて反射する第二反射面と、
を有しても良い。
前記光学部材は、
前記第一アレイ光源から出射された光を前記投影レンズの入射面に向けて反射する第一反射面と、
前記第二アレイ光源から出射された光を前記投影レンズの入射面に向けて反射する第二反射面と、
を有しても良い。
この構成によれば、第一アレイ光源および第二アレイ光源から出射される光を更に効率よく利用することができる。
また、本発明の車両用灯具において、
前記ベース部材は、前記第一光源が配置された第一面と、前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された第二面と、を有し、
前記第二面は、当該第二面に配置された前記第一アレイ光源の出射部が斜め前上方を向くとともに、前記第一アレイ光源の出射部が前記第一後方焦点よりも下方に配置されるように、前記投影レンズの光軸に対して傾斜する傾斜面であっても良い。
前記ベース部材は、前記第一光源が配置された第一面と、前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された第二面と、を有し、
前記第二面は、当該第二面に配置された前記第一アレイ光源の出射部が斜め前上方を向くとともに、前記第一アレイ光源の出射部が前記第一後方焦点よりも下方に配置されるように、前記投影レンズの光軸に対して傾斜する傾斜面であっても良い。
この構成によれば、第一アレイ光源を、ロービーム用の配光パターンを形成するための光の経路を回避した位置に配置しつつ、第一アレイ光源から出射される光の多くを第一後方焦点付近を通過させることが可能となる。このため、第一アレイ光源の光を効率よく利用することができる。
また、本発明の車両用灯具において、
前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された剛性基板を有し、
前記剛性基板の少なくとも一部は、前記傾斜面に固定されていても良い。
前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された剛性基板を有し、
前記剛性基板の少なくとも一部は、前記傾斜面に固定されていても良い。
この構成によれば、第一アレイ光源および第二アレイ光源をベース部材に対して予定された位置に配置しやすくなる。
また、本発明の車両用灯具において、
前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された可撓性基板を有し、
前記可撓性基板の少なくとも一部は、前記傾斜面に固定されていても良い。
前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された可撓性基板を有し、
前記可撓性基板の少なくとも一部は、前記傾斜面に固定されていても良い。
この構成によれば、第一アレイ光源および第二アレイ光源をベース部材に取り付ける際の作業性が向上する。
また、本発明の車両用灯具において、
灯具左右方向において、前記第一アレイ光源の中心位置は、前記第二アレイ光源の中心位置とは異なる位置に配置されていても良い。
灯具左右方向において、前記第一アレイ光源の中心位置は、前記第二アレイ光源の中心位置とは異なる位置に配置されていても良い。
この構成によれば、灯具の左右方向における配光パターンの設計自由度が向上し、例えば、路面照射の機能を強化することができる。
本発明によれば、灯具の大型化を抑制しつつ、所定の配光パターンに付加する配光パターンの設計自由度を向上させることが可能な車両用灯具を提供することができる。
以下、本実施形態の一例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両の前照灯1を構成する。前照灯1は、車両の前部における左右に設けられている。なお、図1では、車両の左側の前照灯1のみを図示している。各前照灯1は、本例では、一つの車両用灯具10を備えた単眼とされている。車両用灯具10は、ランプボディ(図示略)に設けられている。ランプボディの前方には、透光カバー2が装着されている。透光カバー2は、ランプボディに装着されて灯室を形成しており、車両用灯具10は、灯室内に配置されている。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両の前照灯1を構成する。前照灯1は、車両の前部における左右に設けられている。なお、図1では、車両の左側の前照灯1のみを図示している。各前照灯1は、本例では、一つの車両用灯具10を備えた単眼とされている。車両用灯具10は、ランプボディ(図示略)に設けられている。ランプボディの前方には、透光カバー2が装着されている。透光カバー2は、ランプボディに装着されて灯室を形成しており、車両用灯具10は、灯室内に配置されている。
図2から図4に示すように、車両用灯具10は、固定リング11と、投影レンズ12と、レンズホルダ13と、ロービーム用光源(第一光源の一例)14と、リフレクタ15と、第一アレイ光源16と、第二アレイ光源17と、光学部材18と、ベース部材19と、固定部材20と、ファン21とを備えている。
車両用灯具1は、例えば、ロービーム照射とハイビーム照射とを選択的に行い得るヘッドランプであり、プロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されている。
投影レンズ12は、その前面に一つの円弧を基調とする凸状の出射面30を有している。投影レンズ12は、灯具前方から見て円形状である。投影レンズ12は、第一後方焦点F1を形成する第一レンズ部31と、第二後方焦点F2を形成する第二レンズ部32とを有している。投影レンズ12は、第一レンズ部31の出射面30と反対側が第一入射面31aとされ、第二レンズ部32の出射面30と反対側が第二入射面32aとされている。
投影レンズ12は、第一レンズ部31の第一入射面31aの光軸上に第一後方焦点F1を形成し、第二レンズ部32の第二入射面32aの光軸上に第二後方焦点F2を形成する。投影レンズ12は、第一後方焦点F1及び第二後方焦点F2を含むそれぞれの焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。第一後方焦点F1が第二後方焦点F2の上側となるように、第一後方焦点F1と第二後方焦点F2とが上下に配置されている。このように、投影レンズ12は、二つの後方焦点F1,F2を有する多焦点レンズである。
投影レンズ12は、円筒状に形成されたレンズホルダ13の前部に配設される。レンズホルダ13には、前方側から固定リング11が固定される。投影レンズ12は、外周フランジ部12aがレンズホルダ13と固定リング11とで挟持され、これにより、レンズホルダ13の前部に支持される。投影レンズ12を支持するレンズホルダ13は、ベース部材19に固定される。これにより、投影レンズ12は、レンズホルダ13を介してベース部材19に支持される。
ベース部材19は、例えば、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属材料から形成されている。ベース部材19は、水平面状に形成された上壁部19aと、上壁部19aの前端から斜め下前方へ向けて延びる傾斜壁部19bとを有している。上壁部19aには、その下面から下方向へ延びる放熱フィン19cが前後方向へ並んで複数配列されている。ファン21は、ベース部材19の下側に配置されている。ファン21から発生された風は、下方向へ延びる放熱フィン19cに対して下方から送り込まれる。
ベース部材19は、上壁部19aの上面が第一面41とされ、傾斜壁部19bの前面が第二面42とされている。ベース部材19には、第一面41にロービーム用光源14が配置され、第二面42に第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とが配置される。
ロービーム用光源14は、例えば白色発光ダイオードからなるもので、その上面側が発光面とされている。ロービーム用光源14は、投影レンズ12の後方に配置され、本例では、ロービーム用の配光パターンを形成する光を出射する。ロービーム用光源14は、アタッチメント14aを介してベース部材19の上壁部19aの第一面41に固定されている。
リフレクタ15は、ロービーム用光源14を上方側から覆うように、ベース部材19の上壁部19aの第一面41に固定されている。リフレクタ15は、その内面側が反射面15aとされており、反射面15aは、ロービーム用光源14からの出射された光を投影レンズ12に向けて反射する。反射面15aは、ロービーム用光源14の発光中心を焦点とする略楕円面状の曲面で構成されており、その離心率が鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。
図5及び図6に示すように、第一アレイ光源16は、複数(本例では11個)の半導体発光素子51と、基板52とを有している。第一アレイ光源16は、投影レンズ12の後方に配置されている。半導体発光素子51は、左右方向へ一列に配置されている。なお、半導体発光素子51の配列は二列以上でも良い。半導体発光素子51は、例えば白色発光ダイオードで構成されており、例えば正方形状の発光面からなる出射部を有している。また、第一アレイ光源16において、灯具左右方向における複数の半導体発光素子51の各配列ピッチは、投影レンズ12の第一後方焦点F1に近づくにつれて密になっている。
半導体発光素子51は、基板52に実装されている。基板52には、コネクタ53が設けられている。コネクタ53は、正面視で基板52の右側に配置されている。コネクタ53には、給電線に設けられた相手方コネクタ(図示略)が接続され、給電線から半導体発光素子51に給電される。そして、第一アレイ光源16が有する複数の半導体発光素子51は、個別に点灯可能とされている。
半導体発光素子51が実装された基板52は、ベース部材19の傾斜壁部19bの前面である第二面42に支持されている。第一アレイ光源16は、投影レンズ12の第一後方焦点F1に対応する位置に配置されている。なお、第一後方焦点F1に対応する位置とは、この第一後方焦点F1に完全一致する位置に限らず、投影レンズ12で反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影される第一後方焦点F1及びその周囲を含む位置である。
第一アレイ光源16は、傾斜した第二面42に基板52を実装することで、半導体発光素子51の発光面からなる出射部が斜め前上方を向くように配置される。また、第一アレイ光源16は、半導体発光素子51の出射部が、第一後方焦点F1よりも下方に配置されるように配置される。つまり、ベース部材19の第二面42は、第一アレイ光源16の出射部が第一後方焦点F1よりも下方に配置されるように、投影レンズ12の第一入射面31aの光軸に対して傾斜する傾斜面とされている。さらに、第一アレイ光源16は、灯具前後方向において、投影レンズ12の第一後方焦点F1とロービーム用光源14との間に配置されている(図4等参照)。
第二アレイ光源17は、複数(本例では11個)の半導体発光素子55と、基板56とを有している。第二アレイ光源17は、投影レンズ12の後方に配置されている。半導体発光素子55は、左右方向へ一列に配置されている。なお、半導体発光素子55の配列は二列以上でも良い。半導体発光素子55は、例えば白色発光ダイオードで構成されており、例えば正方形状の発光面からなる出射部を有している。
半導体発光素子55は、基板56に実装されている。基板56には、コネクタ57が設けられている。コネクタ57は、正面視で基板56の左側に配置されている。コネクタ57には、給電線の相手方コネクタ(図示略)が接続され、給電線から半導体発光素子55に給電される。そして、第二アレイ光源17が有する複数の半導体発光素子55は、個別に点灯可能とされている。
半導体発光素子55が実装された基板56は、固定部材20を介してベース部材19の傾斜壁部19bの前面である第二面42に支持されている。固定部材20は、その厚さ寸法が上方へ向かって次第に薄くなるテーパ形状に形成されている。固定部材20を介してベース部材19の第二面42に支持された第二アレイ光源17は、投影レンズ12の第二後方焦点F2に対応する位置に配置されている。なお、第二後方焦点F2に対応する位置とは、この第二後方焦点F2に完全一致する位置に限らず、投影レンズ12で反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影される第二方向焦点F2及びその周囲を含む位置である。
第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とは、上下に配置されている。具体的には、第一アレイ光源16が第二アレイ光源17の上方に配置されている。また、第二アレイ光源17は、上方へ向かって厚さ寸法が小さくなる固定部材20を介してベース部材19の第二面42に固定されることで、第一アレイ光源16よりも傾きが大きくされている。これにより、第二アレイ光源17の各半導体発光素子55の発光面からなる出射部は、第一アレイ光源16の各半導体発光素子51の発光面からなる出射部よりも上方へ向けられている。つまり、第一アレイ光源16の各半導体発光素子51の出射部は、灯具上下方向において、第二アレイ光源17の各半導体発光素子55の出射部とは異なる方向に向いている。
第一アレイ光源16の中心位置は、正面視で灯具中央位置よりも右側寄りに配置されており、第二アレイ光源17の中心位置は、正面視で灯具中央位置よりも左側寄りに配置されている。これにより、灯具左右方向において、第一アレイ光源16の中心位置は、第二アレイ光源17の中心位置とは異なる位置に配置されている。
光学部材18は、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とが搭載されたベース部材19とは別部品からなるもので、ベース部材19に支持された第一アレイ光源16及び第二アレイ光源17の前側に装着されている。光学部材18は、例えば、耐熱性に優れたアルミダイキャスト又はポリカーボネート樹脂等で形成されている。
光学部材18は、第一開口部61と、第二開口部62とを有している。第一開口部61及び第二開口部62は、光学部材18の幅方向に沿って形成されている。光学部材18をベース部材19に支持させた状態で、第一開口部61は、第一アレイ光源16に対応する位置に配置され、第二開口部62は、第二アレイ光源17に対応する位置に配置される。これにより、第一アレイ光源16は、光学部材18の第一開口部61において、灯具前方へ向けて露出し、第二アレイ光源17は、光学部材18の第二開口部62において、灯具前方へ向けて露出する。
光学部材18は、第一開口部61の上下の縁部を形成する上下の壁面が、第一反射面65とされている。第一反射面65は、第一アレイ光源16から出射された光を投影レンズ12の第一入射面31aに向けて反射する。また、光学部材18は、第二開口部62の上下の縁部を形成する上下の壁面が、第二反射面66とされている。第二反射面66は、第二アレイ光源17から出射された光を投影レンズ12の第二入射面32aに向けて反射する。これらの第一反射面65及び第二反射面66は、アルミニウム蒸着等による鏡面処理が施されている。
光学部材18は、その上部に、シェード部68を有している。このシェード部68は、リフレクタ15の反射面15aで反射されたロービーム用光源14からの光の一部を遮光することで、ロービーム用の配光パターンのカットオフラインを形成するシェードとして機能する。このシェード部68の上面は、リフレクタ15の反射面15aで反射されたロービーム用光源14からの光の一部を上向きに反射させる反射面69を構成している。反射面69は、水平面に対して、前方下向きへ僅かに傾斜するように形成されており、反射させた光を投影レンズ12の第一入射面31aに入射させる。この反射面69には、アルミニウム蒸着等による鏡面処理が施されている。
図7に示すように、ロービーム用光源14から出射された光Lは、リフレクタ15の反射面15aで反射され、投影レンズ12の第一入射面31aに入射される。また、リフレクタ15の反射面15aで反射された光Lの一部は、光学部材18の反射面69で反射されて、投影レンズ12の第一入射面31aに入射される。なお、リフレクタ15の反射面15aで反射された光Lの一部は、第一後方焦点F1の付近を通過する。
図8に示すように、第一アレイ光源16から出射された光LA1は、直接または光学部材18の第一反射面65で反射されて投影レンズ12の第一入射面31aに入射される。第二アレイ光源17から出射された光LA2は、直接または光学部材18の第二反射面66で反射されて投影レンズ12の第二入射面32aに入射される。
図9は、灯具の前方25メートルにおいて鉛直方向に設けられた仮想スクリーン上に投影された配光パターンを示している。図9に示すように、投影レンズ12の第一入射面31aに入射したロービーム用光源14からの光Lは、出射面30から出射されてロービーム配光パターンPLを形成する。このロービーム配光パターンPLには、シェード部68によってカットオフラインCLが形成される。
投影レンズ12の第一入射面31aに入射された第一アレイ光源16からの光LA1は、出射面30から出射されて付加配光パターンP1を形成する。この付加配光パターンP1は、第一アレイ光源16の各半導体発光素子51の配光パターンP1aが横一列に配列された配光パターンとなる。ここで、第一アレイ光源16の半導体発光素子51は、灯具左右方向における配列ピッチが、投影レンズ12の第一後方焦点F1に近づくにつれて密になっているので、付加配光パターンP1は、中央部分の照度が高められ、遠方まで光が照射される。
投影レンズ12の第二入射面32aに入射した第二アレイ光源17からの光LA2は、出射面30から出射されて追加配光パターンP2を形成する。この追加配光パターンP2は、第二アレイ光源17の各半導体発光素子55の配光パターンP2aが横一列に配列された配光パターンとなる。
第一アレイ光源16からの光LA1で形成される付加配光パターンP1は、ハイビーム用である。第二アレイ光源17からの光LA2で形成される追加配光パターンP2は、灯具前方の鉛直仮想スクリーン上において、ロービーム用光源14からの光Lで形成されるロービーム配光パターンPLと、第一アレイ光源16からの光LA1で形成されるハイビーム用の付加配光パターンP1との両方に重なる。
ここで、光学部材18のシェード部68でカットオフラインが形成されるロービーム配光パターンPLと、ハイビーム用の付加配光パターンP1との間は、光を重ねにくくまた、光が重ならないこともあり、光量が少なくなる場合がある。
これに対して、本実施形態に係る車両用灯具10では、ロービーム配光パターンPLを形成するとともに、ハイビーム用の配光パターンである付加配光パターンP1を形成した状態において、光量が少なくなるロービーム配光パターンPLと付加配光パターンP1との間に追加配光パターンP2が形成される。これにより、光量が少なくなるロービーム配光パターンPLと付加配光パターンP1との間が追加配光パターンP2で補われる。
また、灯具前方の鉛直仮想スクリーン上に投影される配光パターンのうち、第一アレイ光源16の各半導体発光素子51からの光LA1により形成される付加配光パターンP1と、第二アレイ光源17の各半導体発光素子55からの光LA2により形成される追加配光パターンP2とは、左右方向においてオフセットされる。具体的には、第一アレイ光源16によって形成される付加配光パターンP1が右寄りとなり、第二アレイ光源17によって形成される追加配光パターンP2が左寄りとなる。なお、ここで、オフセットとは、左右方向において配光パターンP1aと配光パターンP2aとが互いに一部重複するように配置される構成や、左右方向において配光パターンP1aと配光パターンP2aとが重ならずに交互に並ぶ構成を含む意味である。
これにより、図10に示すように、一般的な車両用灯具による路面照射エリアASに対して、本実施形態では、追加配光パターンP2による光量の補填とともに、付加配光パターンP1と追加配光パターンP2との左右方向へのオフセットによって、前方(図10中矢印A方向)及び左右方向(図10中矢印B方向)に拡大された路面照射エリアALが形成される。
また、第一アレイ光源16の半導体発光素子51及び第二アレイ光源17の半導体発光素子55は、それぞれ個別に点灯可能であるので、様々なシチュエーションに合わせた配光パターンが形成可能である。例えば、車載カメラによって検出した対向車に光が当たらないように、対向車の位置を照射する第一アレイ光源16の一部の半導体発光素子51を消灯させた付加配光パターンP1を形成することで、対向車のドライバにグレアを与えない範囲内で車両前方走行路を幅広く照射することが可能である。また同様に、対向車の位置を照射する第二アレイ光源17の一部の半導体発光素子55を消灯させた追加配光パターンP2を形成することで、対向車のドライバにグレアを与えない範囲内で車両前方走行路を幅広く照射することが可能である。
以上、説明したように、本実施形態に係る車両用灯具10によれば、第一アレイ光源16と、第二アレイ光源17とを備え、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17は上下に配置されている。このため、灯具の左右方向の幅を大型化することなく、多くの発光素子を灯具に搭載することができる。また、一つのアレイ光源を有する灯具と比較して、多くの発光素子を搭載することができるため、例えば、ロービーム用の配光パターンPLに付加する配光パターンの設計自由度が向上する。
また、灯具の大型化を抑制しつつ、第一アレイ光源16および第二アレイ光源17から出射される光LA1,LA2を、それぞれ明瞭な配光パターンとして灯具前方へ照射することができる。また、第一アレイ光源16から出射される光LA1を、例えば路面照射の機能を強化する光として利用することができる。
また、第一アレイ光源16の各半導体発光素子51により形成される配光パターンP1と第二アレイ光源17の各半導体発光素子55により形成される配光パターンP2とが灯具左右方向においてオフセットされている。このため、第一アレイ光源16および第二アレイ光源17で構成する配光パターン内の分割数を増やしたり分解能を高くすることができ、用途や状況に応じて様々な配光パターンを形成することができる。
しかも、第二アレイ光源17から出射される光LA2によって形成される配光パターンを第一アレイ光源16から出射される光LA1によって形成される付加配光パターンP1に重ねることで、第二アレイ光源17から出射される光LA2の一部をハイビーム用の配光パターンとして有効に活用することができる。
また、灯具前後方向において、第一アレイ光源16が投影レンズ12の第一後方焦点F1とロービーム用光源14との間に配置されているので、灯具の前後方向の大型化を抑制しつつ、第一アレイ光源16から出射した光LA1を第一後方焦点F1付近を通過させて灯具前方へ照射することができる。
ところで、ロービーム用の配光パターンPLのカットオフラインCLを形成するシェードとして機能する部分をベース部材19の先端に形成する場合、ベース部材19の加工条件の制約により、先端が一定の厚みを有してしまう。この先端は、光を前方に反射できないため、暗部の原因となる。
これに対して、本実施形態では、ベース部材19とは別部品の光学部材18に、ベース部材19に取り付けられた状態において、ロービーム用の配光パターンPLのカットオフラインCLを形成するシェード部68を設けている。このシェード部68を備えた光学部材18はベース部材19とは別部品であるため、ベース部材19の加工条件に制約されることなく、先端の形状を細く形成することができる。このため、暗部の原因となる先端の厚さを小さくすることができ、暗部の発生を運転者から見て目立たない程度に抑えやすくなる。
また、光学部材18は、第一アレイ光源16から出射された光LA1を投影レンズ12の第一入射面31aに向けて反射する第一反射面65と、第二アレイ光源17から出射された光LA2を投影レンズ12の第二入射面32aに向けて反射する第二反射面66とを有するので、第一アレイ光源16および第二アレイ光源17から出射される光LA1,LA2を更に効率よく利用することができる。
また、ベース部材19の第二面42が、この第二面42に配置された第一アレイ光源16の半導体発光素子51の出射部が斜め前上方を向くとともに、第一アレイ光源16の半導体発光素子51の出射部が第一後方焦点F1よりも下方に配置されるように、投影レンズ12の光軸に対して傾斜する傾斜面とされている。したがって、第一アレイ光源16を、ロービーム用の配光パターンPLを形成するための光の経路を回避した位置に配置しつつ、第一アレイ光源16から出射される光LA1の多くを、第一後方焦点F1付近を通過させることが可能となる。このため、第一アレイ光源16の光LA1を効率よく利用することができる。
また、灯具左右方向において、第一アレイ光源16の中心位置が、第二アレイ光源17の中心位置とは異なる位置に配置されている構造であるので、灯具の左右方向における配光パターンの設計自由度が向上し、例えば、路面照射の機能を強化することができる。
しかも、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とを上下二段に配列させた構造であるので、例えば、発光素子を増やして灯具左右方向に一段で配列させる場合と比較し、発光素子から投影レンズの後方焦点までの距離を極力短くでき、発光素子からの光の利用効率を高めることができる。
なお、上記第一アレイ光源16の半導体発光素子51及び第二アレイ光源17の半導体発光素子55の左右の配列数及び上下の段数を増やすことで、配光パターンの分解能を高めることができる。
また、本例では、プロジェクタ型の光学系の光源の一例として、ロービーム用光源14を例に説明しているがこの例に限られない。この光源は、プロジェクタ型の光学系(リフレクタと投影レンズを用いた投影型の光学系)の光源であれば良く、配光パターンは用途に応じたものでよい。例えば、路面照射に特化した配光パターンを形成する光源であったり、特定の対象物に向けて照射する配光パターンを形成する光源であっても良い。
次に、本実施形態に係る車両用灯具10の変形例について説明する。
(変形例1)
図11に示すように、変形例1では、一枚の剛性基板70を有している。この剛性基板70は、例えば、ガラスエポキシ基板や紙フェノール基板である。この剛性基板70は、ベース部材19の傾斜面である第二面42に固定されて取り付けられている。この剛性基板70には、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とが上下に間隔をあけて搭載されている。この剛性基板70には、一側部に、コネクタ71が設けられている。コネクタ71には、給電線のコネクタ(図示略)が接続され、給電線から第一アレイ光源16の半導体発光素子51及び第二アレイ光源17の半導体発光素子55に給電される。
(変形例1)
図11に示すように、変形例1では、一枚の剛性基板70を有している。この剛性基板70は、例えば、ガラスエポキシ基板や紙フェノール基板である。この剛性基板70は、ベース部材19の傾斜面である第二面42に固定されて取り付けられている。この剛性基板70には、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とが上下に間隔をあけて搭載されている。この剛性基板70には、一側部に、コネクタ71が設けられている。コネクタ71には、給電線のコネクタ(図示略)が接続され、給電線から第一アレイ光源16の半導体発光素子51及び第二アレイ光源17の半導体発光素子55に給電される。
このような構成によれば、第一アレイ光源16および第二アレイ光源17をベース部材19に対して予定された位置に配置しやすくなる。また、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17との相対的な位置ずれを抑えることができる。
(変形例2)
図12及び図13に示すように、変形例2では、一枚の可撓性基板80を有している。この可撓性基板80は、例えば、ポリイミドなどのプラスチックフィルムからなる可撓性に優れた基体81に銅箔からなる配線パターン82を形成した基板である。この可撓性基板80は、ベース部材19の傾斜面である第二面42に固定されて取り付けられている。この可撓性基板80には、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とが上下に間隔をあけて搭載されている。この可撓性基板80には、一側部に、引き出し部83が延在されており、この引き出し部83にコネクタ84が設けられている。コネクタ84には、給電線のコネクタ(図示略)が接続され、給電線から第一アレイ光源16の半導体発光素子51及び第二アレイ光源17の半導体発光素子55に給電される。
図12及び図13に示すように、変形例2では、一枚の可撓性基板80を有している。この可撓性基板80は、例えば、ポリイミドなどのプラスチックフィルムからなる可撓性に優れた基体81に銅箔からなる配線パターン82を形成した基板である。この可撓性基板80は、ベース部材19の傾斜面である第二面42に固定されて取り付けられている。この可撓性基板80には、第一アレイ光源16と第二アレイ光源17とが上下に間隔をあけて搭載されている。この可撓性基板80には、一側部に、引き出し部83が延在されており、この引き出し部83にコネクタ84が設けられている。コネクタ84には、給電線のコネクタ(図示略)が接続され、給電線から第一アレイ光源16の半導体発光素子51及び第二アレイ光源17の半導体発光素子55に給電される。
可撓性基板80は、第一アレイ光源16の半導体発光素子51の実装箇所と第二アレイ光源17の半導体発光素子55の実装箇所とが、ベース部材19における異なる角度の傾斜面からなる第二面42に取り付けられている。これにより、ベース部材19に可撓性基板80が取り付けられた状態において、第一アレイ光源16の各半導体発光素子51の発光面である出射部は、灯具上下方向において、第二アレイ光源17の各半導体発光素子55の発光面である出射部とは異なる方向に向いている。
なお、可撓性基板80は、第一アレイ光源16の半導体発光素子51、第二アレイ光源17の半導体発光素子55及びコネクタ84の実装部分に、アルミニウム等の金属板からなる補強板85を設け、これらの部品の実装部分における剛性を高めるのが好ましい。このようにすれば、第一アレイ光源16、第二アレイ光源17及びコネクタ84のベース部材19への固定を容易にできる。また、可撓性基板80をベース部材19に固定する際には、ベース部材19との間に熱伝導性接着剤やアルミニウム板などを介在ししても良く、このようにすれば、第一アレイ光源16及び第二アレイ光源17が発する熱をベース部材19へ良好に伝達させることができる。また、第一アレイ光源16及び第二アレイ光源17は、半導体発光素子51,55を可撓性基板80に直接実装して構成しても良く、または、半導体発光素子51,55を実装した基板を可撓性基板80に実装して構成しても良い。
このような構成によれば、可撓性基板80を曲げながら配設できるので、第一アレイ光源16および第二アレイ光源17をベース部材19に取り付ける際の作業性が向上する。また、可撓性基板80を用いることで、所定の姿勢で第一アレイ光源16及び第二アレイ光源17を配置する際の制約が低くなるため、第一アレイ光源16及び第二アレイ光源17で構成する配光パターンの設計自由度が向上する。しかも、可撓性基板80を用いることで、引き出し部83を容易に設けることができ、例えば、レンズホルダ13や位置決めピンなどの灯具構成部品に干渉しない位置にコネクタ84を配置させることができ、設計自由度が向上する。
(変形例3)
図14に示すように、変形例3では、出射面の凸形状が上下に分割された投影レンズ90を備えている。具体的には、投影レンズ90は、上方側の第一レンズ部91と、下方側の第二レンズ部92とを有しており、これらの第一レンズ部91と第二レンズ部92とが一体化されている。第一レンズ部91は、第一入射面91aと第一出射面91bとを有しており、第二レンズ部92は、第二入射面92aと第二出射面92bとを有している。
図14に示すように、変形例3では、出射面の凸形状が上下に分割された投影レンズ90を備えている。具体的には、投影レンズ90は、上方側の第一レンズ部91と、下方側の第二レンズ部92とを有しており、これらの第一レンズ部91と第二レンズ部92とが一体化されている。第一レンズ部91は、第一入射面91aと第一出射面91bとを有しており、第二レンズ部92は、第二入射面92aと第二出射面92bとを有している。
変形例3では、ロービーム用光源14からの光L及び第一アレイ光源16からの光LA1は、第一レンズ部91の第一入射面91aに入射して第一出射面91bから出射される。また、第二アレイ光源17からの光LA2は、第二レンズ部92の第二入射面92aに入射して第二出射面92bから出射する。
このような構造によれば、コストを抑えつつ配光パターンに前方への伸び及び左右への広がりを持たせることができる。
(変形例4)
図15に示すように、変形例4では、投影レンズ100と、サブレンズ102とを備えている。これらの投影レンズ100及びサブレンズ102は、それぞれ単焦点レンズである。投影レンズ100は、入射面101aと出射面101bとを有している。また、サブレンズ102は、入射面103aと出射面103bとを有している。サブレンズ102は、第二アレイ光源17と投影レンズ100との間に配置されている。
図15に示すように、変形例4では、投影レンズ100と、サブレンズ102とを備えている。これらの投影レンズ100及びサブレンズ102は、それぞれ単焦点レンズである。投影レンズ100は、入射面101aと出射面101bとを有している。また、サブレンズ102は、入射面103aと出射面103bとを有している。サブレンズ102は、第二アレイ光源17と投影レンズ100との間に配置されている。
変形例4では、ロービーム用光源14からの光L及び第一アレイ光源16からの光LA1は、投影レンズ100の入射面101aに入射して出射面101bから出射される。また、第二アレイ光源17からの光LA2は、サブレンズ102の入射面103aに入射して出射面103bから出射された後に、投影レンズ100の入射面101aに入射して出射面101bから出射される。
このような構造によれば、灯具正面から見える投影レンズ100が単焦点であるので、灯具正面からの見栄えを良くしつつ、サブレンズ102によって第二アレイ光源17の光LA2を所定方向へ導き、配光パターンに前方への伸び及び左右への広がりを持たせることができる。
(変形例5)
図16に示すように、変形例5では、第二アレイ光源17が、ベース部材19ではなく、ベース部材19とは異なる位置に配置されたブラケット111に支持されて、第一アレイ光源16の上方に配置されている。
図16に示すように、変形例5では、第二アレイ光源17が、ベース部材19ではなく、ベース部材19とは異なる位置に配置されたブラケット111に支持されて、第一アレイ光源16の上方に配置されている。
変形例5では、ロービーム用光源14からの光L及び第一アレイ光源16からの光LA1は、投影レンズ12の第二入射面32aに入射して出射面30から出射される。また、第二アレイ光源17からの光LA2は、投影レンズ12の第一入射面31aに入射して出射面30から出射される。
このような構造によれば、灯具正面からの見栄えの良さを維持しつつ配光に伸び及び広がりを持たせることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
10:車両用灯具、12:投影レンズ、14:ロービーム用光源(第一光源)、15:リフレクタ、16:第一アレイ光源、17:第二アレイ光源、18:光学部材、19:ベース部材、41:第一面、42:第二面、51,55:半導体発光素子、65:第一反射面、66:第二反射面、70:剛性基板、80:可撓性基板、CL:カットオフライン、F1:第一後方焦点、F2:第二後方焦点、P1:付加配光パターン、P2:追加配光パターン、PL:ロービーム配光パターン
Claims (11)
- 投影レンズと、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、所定の配光パターンを形成する光を出射する第一光源と、
前記第一光源から出射された光を前記投影レンズ向けて反射するリフレクタと、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子が少なくとも一列に並べられた第一アレイ光源と、
前記投影レンズの後方に配置されるとともに、複数の半導体発光素子が少なくとも一列に並べられた第二アレイ光源と、
を備え、
前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源は上下に配置されている、
車両用灯具。 - 前記投影レンズは、第一後方焦点と第二後方焦点を有しており、
前記第一アレイ光源は、前記第一後方焦点と対応する位置に配置されており、
前記第二アレイ光源は、前記第二後方焦点と対応する位置に配置されている、
請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記第一アレイ光源が有する複数の半導体発光素子は個別に点灯可能であり、
前記第二アレイ光源が有する複数の半導体発光素子は個別に点灯可能であり、
灯具前方の鉛直仮想スクリーン上に投影される配光パターンのうち、前記第一アレイ光源の各半導体発光素子により形成される配光パターンと前記第二アレイ光源の各半導体発光素子により形成される配光パターンとは、灯具左右方向においてオフセットされている、
請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。 - 前記第二アレイ光源は、ハイビーム用の配光パターンの少なくとも一部を形成する光を出射する、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車両用灯具。 - 灯具前後方向において、前記第一アレイ光源は、前記投影レンズの前記第一後方焦点と前記第一光源との間に配置されている、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用灯具。 - 前記第一光源は、ロービーム用の配光パターンを形成する光を出射するように構成され、
前記第一光源と前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが搭載されたベース部材と、
前記ベース部材とは別部品であり、前記ベース部材に取り付けられた状態において、前記ロービーム用の配光パターンのカットオフラインを形成するシェードとして機能する光学部材と、
を備える、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用灯具。 - 前記光学部材は、
前記第一アレイ光源から出射された光を前記投影レンズの入射面に向けて反射する第一反射面と、
前記第二アレイ光源から出射された光を前記投影レンズの入射面に向けて反射する第二反射面と、
を有する、
請求項6に記載の車両用灯具。 - 前記ベース部材は、前記第一光源が配置された第一面と、前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された第二面と、を有し、
前記第二面は、当該第二面に配置された前記第一アレイ光源の出射部が斜め前上方を向くとともに、前記第一アレイ光源の出射部が前記第一後方焦点よりも下方に配置されるように、前記投影レンズの光軸に対して傾斜する傾斜面である、
請求項6または請求項7に記載の車両用灯具。 - 前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された剛性基板を有し、
前記剛性基板の少なくとも一部は、前記傾斜面に固定されている、
請求項8に記載の車両用灯具。 - 前記第一アレイ光源と前記第二アレイ光源とが配置された可撓性基板を有し、
前記可撓性基板の少なくとも一部は、前記傾斜面に固定されている、
請求項8に記載の車両用灯具。 - 灯具左右方向において、前記第一アレイ光源の中心位置は、前記第二アレイ光源の中心位置とは異なる位置に配置されている、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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