JP2017211486A - 交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置 - Google Patents
交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017211486A JP2017211486A JP2016104377A JP2016104377A JP2017211486A JP 2017211486 A JP2017211486 A JP 2017211486A JP 2016104377 A JP2016104377 A JP 2016104377A JP 2016104377 A JP2016104377 A JP 2016104377A JP 2017211486 A JP2017211486 A JP 2017211486A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover member
- tag
- developer cartridge
- developer
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
Abstract
【課題】 通常の状態で容易にICタグが外れず、かつ、分解時には容易にICタグの取り外しが可能となる交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置を提供する。【解決手段】 本発明は、所定の装置に脱着可能な交換ユニットに関する。そして、本発明の交換ユニットは、ICタグと、ICタグを収容するものであって、ICタグを出し入れ可能な開口部が形成された収容部と、収容部の開口部を覆うカバー部材とを備え、カバー部材において開口部の外縁部と接触する固着部と、外縁部とが固着されており、カバー部材において、固着部より内側の切取部を切り取るための切取線が形成されていることを特徴とする。【選択図】 図1
Description
この発明は、交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置に関し、例えば、通信によりデータ処理が可能なICタグを搭載した種々の交換ユニット(例えば、現像剤カートリッジ、転写ユニット、定着器等の脱着可能な交換ユニット)を備えるプリンタに適用し得る。
従来のプリンタ等の画像形成装置に搭載される脱着可能な交換ユニット(例えば、現像剤カートリッジ、転写ユニット、定着器等の脱着可能な交換ユニット)の管理(例えば、寿命管理や個体管理等)にICタグが用いられることがある。ICタグを搭載した交換ユニットの具体例としては特許文献1の記載技術がある。
特許文献1に記載された現像剤カートリッジ(トナーカートリッジ)では、ICタグを搭載する際に、ICタグを収容する収容部の開口部からICタグを挿入し、当該開口部に蓋部材を挿入及び接着する必要があった(例えば、特許文献1の図5参照)。
ところで、使用済となった現像剤カートリッジは、部品の廃棄や再利用等のため、分解処理が行われる場合がある。特にICタグが搭載された使用済の現像剤カートリッジでは、ICタグを取り外さないと再利用も分別(例えば、樹脂製の部品と金属製の部品との分別)もできないため、少なくともICタグの取り出しが必要となる。
一方、従来の現像剤カートリッジにおいて、容易にICタグが外れてしまう構造とすると、通常の状態(例えば、輸送中や、取り付け時や、プリンタの使用中の状態等)であってもICタグが外れてしまい、適切な管理ができなくなるおそれがある。
上述のような問題に鑑みて、通常の状態で容易にICタグが外れず、かつ、分解時には容易にICタグの取り外しが可能となる交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置が望まれている。
第1の本発明は、所定の装置に脱着可能な交換ユニットにおいて、(1)ICタグと、(2)前記ICタグを収容するものであって、前記ICタグを出し入れ可能な開口部が形成された収容部と、(3)前記収容部の前記開口部を覆うカバー部材とを備え、(4)前記カバー部材において前記開口部の外縁部と接触する固着部と、前記外縁部とが固着されており、(5)前記カバー部材において、前記固着部より内側の切取部を切り取るための切取線が形成されていることを特徴とする。
第2の本発明は、現像剤を収容する現像剤カートリッジにおいて、(1)ICタグと、(2)前記ICタグを収容するものであって、前記ICタグを出し入れ可能な開口部が形成された収容部と、(3)前記収容部の前記開口部を覆うカバー部材とを備え、(4)前記カバー部材において前記開口部の外縁部と接触する固着部と、前記外縁部とが固着されており、(5)前記カバー部材において、前記固着部より内側の切取部を切り取るための切取線が形成されていることを特徴とする。
第3の本発明は、現像剤を収容する現像剤カートリッジと、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体に担持された静電潜像に前記現像剤カートリッジに収容された現像剤を供給して前記静電潜像を現像する現像部とを備える画像形成ユニットにおいて、前記現像剤カートリッジとして第2の本発明の現像剤カートリッジを適用したことを特徴とする画像形成ユニット。
第4の本発明は、現像剤像を現像する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで現像した現像剤像を媒体に転写する転写ユニットとを備える画像形成装置において、前記画像形成ユニットとして第3の本発明の画像形成ユニットを適用したことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、通常の状態で容易にICタグが外れず、かつ、分解時には容易にICタグの取り外しが可能となる交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置を提供することができる。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置の第の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。以下では、本発明の交換ユニットを現像剤カートリッジに適用した例について説明する。また、以下では、本発明の画像形成ユニットを現像装置に適用した例について説明する。
以下、本発明による交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置の第の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。以下では、本発明の交換ユニットを現像剤カートリッジに適用した例について説明する。また、以下では、本発明の画像形成ユニットを現像装置に適用した例について説明する。
(A−1)実施形態の構成及び動作
図2は、この実施形態の画像形成装置100の概略断面図である。
図2は、この実施形態の画像形成装置100の概略断面図である。
画像形成装置100は、静電潜像担持体としての感光ドラム3と、画像信号に基づいて感光ドラム3を露光して感光ドラム3の表面に静電潜像を形成する露光部としての露光装置15と、感光ドラム3の表面に形成された静電潜像にトナー(現像剤)を供給してトナー像(現像剤像)を現像する画像形成ユニットしての現像装置200と、トナー像が転写された媒体18に熱及び圧力を加えてトナー像を媒体18に定着させる定着器17とを有している。また、画像形成装置100において、感光ドラム3の下方には、感光ドラム3表面に形成されたトナー像を媒体18に転写する転写ユニット(転写ベルトユニット)が配置されている。この実施形態では、転写ユニットは、媒体18を搬送する無端形状の転写ベルト12と、転写ベルト12を介して感光ドラム3に対向配置される転写ローラ16と、転写ベルト12を支持すると共に転写ベルト12を回転駆動させる転写駆動ローラ10aと、転写ベルト12を支持すると共に回転自在に取り付けされている転写従動ローラ10bとを有している。感光ドラム3の表面に形成されたトナー像は、転写ローラ16により、感光ドラム3と転写ローラ16との間を通過する媒体18に転写される。さらに、画像形成装置100は、複数の媒体18を積層して収納することができる給紙トレイ5と、給紙トレイ5で一番上に積層された媒体18を繰り出すピックアップローラ19aと、ピックアップローラ19aにより繰り出された媒体18を下流側に搬送する用紙搬送ローラ19bと、定着処理後の媒体10を外部に排出する用紙搬送ローラ19c、19dとを有している。
次に、この実施形態の現像装置200の内部構成について説明する。
現像装置200は、現像ローラ1、供給ローラ2、感光ドラム3、帯電ローラ4、規制部材6、及びクリーニングブレード9を有している。なお、現像装置200には、予め所定量のトナー11が貯蔵された現像剤カートリッジ(トナーカートリッジ)7が着脱自在に取り付けされているものとする。また、現像装置200は、画像形成装置100に着脱自在に取り付けされているものとする。
供給ローラ2は、現像ローラ1と接触するように配置されており、現像剤カートリッジ7のトナー11を現像ローラ1に供給するものである。
規制部材6は、現像ローラ1表面に供給されたトナー11の量(トナー11の層厚)を規制して薄層を形成するとともに、トナー11に電荷を付与して帯電させるものである。
クリーニングブレード9は、感光ドラム3上の残トナー(転写処理後に残ったトナー)を回収するものである。
現像ローラ1は、感光ドラム3の周囲に接触するように配置されている。現像ローラ1は、感光ドラム3の表面に形成された静電潜像にトナー11を供給して、感光ドラム3の表面にトナー像を現像するものである。
また、現像剤カートリッジ7には、当該現像剤カートリッジ7に関する管理情報が記録されたICタグ14が付けられているものとする。ICタグ14としては、例えば、RFID(Radio Frequency IDentifier)タグ等の非接触(無線通信)でデータの読み書きが可能なICタグを適用することができる。現像装置200に付けられたICタグ14には、例えば、当該現像剤カートリッジ7の使用状態(例えば、新品であるか既使用品であるかの情報や、当該現像剤カートリッジ7の使用量等)や、当該現像剤カートリッジ7の使用条件、使用履歴等の管理情報が含まれる。
次に、ICタグ14が搭載された現像剤カートリッジ7の詳細構成について説明する。
図1は、現像剤カートリッジ7の分解斜視図である。
図1では、現像剤カートリッジ7において、ICタグ14を取り付ける構造について示している。
図1に示すように、ICタグ14は、現像剤カートリッジ7のフレーム7a表面に設けられた凹形状の収容部71に、収容(載置)されている。そして、図1に示すように、ICタグ14が収容(載置)された収容部71の開口部711はカバー部材72により覆われる。カバー部材72は、開口部711の外縁部分に固着(固定)されているものとする。
図3は、現像剤カートリッジ7において、収容部71にICタグ14が載置され、収容部71にカバー部材72が取り付けされた状態について示した斜視図である。
図3に示すように、現像剤カートリッジ7では、カバー部材72を除去しない限り、収容部71内のICタグ14を取り出すことができない構造となっている。
また、カバー部材72には、切取線としてのミシン目721が形成されている。すなわち、現像剤カートリッジ7では、切取線(ミシン目721)に沿って、ミシン目721の内側の領域(切取部722)が切取可能な構造となっている。そして、カバー部材72には、切取部722の切取を容易とするために把手部723が設けられている。すなわち、現像剤カートリッジ7では、作業者(分解作業を行う作業者)によりカバー部材72の把手部723が把持され、持ち上げられると、ミシン目721に沿って切取部722が切り取られる構造となっている。また、把手部723には、作業者により把持しやすくなるように指孔723aが設けられている。把手部723の形状は、作業者が把持しやすい形状であれば限定されないものである。
図4は、現像剤カートリッジ7において、収容部71の周辺を拡大して示す斜視図である。
図4に示すように、収容部71の開口部711は、矩形の穴(凹部)となっている。収容部71は、ICタグ14を安定的に収容するための穴であるため、その形状(開口部711の輪郭)はICタグ14と同一の形状であることが望ましい。
そして、この実施形態では、図4に示すように、収容部71の外縁に、カバー部材72を固着(固定)させるための外縁部712が形成されている。外縁部712は、フレーム7aの表面からカバー部材72の厚さの分凹んだ形状となっている。言い換えると、現像剤カートリッジ7では、フレーム7a表面から外縁部712(開口部711の外縁)、収容部71の底部の順に階段状に凹みが形成されている。これにより、収容部71にカバー部材72が取り付けされても、カバー部材72がフレーム7aの表面から出っ張らない構造とすることができる。
図5は、カバー部材72を取り外した状態で示す斜視図である。
図5では、カバー部材72で、U字型のミシン目721により切り取られる矩形の領域として切取部722が図示されている。また、切取部722の部分に把手部723が設けられている。切取部722と把手部723とは略直角(略L字型)となるように形成されている。
図5では、ミシン目721の中心線X(ミシン目721の形成方向)が点線で図示されている。図5に示すように、板形状のカバー部材72において、ミシン目721では、中心線Xに沿って所定のピッチ幅で所定の形状(大きさ)の孔721aが形成されている。
なお、図5では、ミシン目721を構成する各孔721aの形状は矩形又は略矩形となっているが、ミシン目721を構成する孔721aの形状やピッチ幅は限定されないものである。
図6は、図5のA−A線矢視断面図である。図7は、図5のB−B線矢視断面図である。図5において、A−A線及びB−B線は、ミシン目721の形成方向を示す中心線Xに直交する線である。したがって、図6、図7は、ミシン目721を形成方向(中心線X)と直交する方向で切断した場合の断面図となっている。
図5、図7に示すように、この実施形態においてミシン目721は、中心線X(ミシン目721の形成方向)に沿って、所定のピッチ間隔で所定の長さ(中心線Xと平行する方向の寸法)と、所定の幅(中心線Xと直交する方向の寸法)の孔721aが形成されている。ここでは、孔721aの長さ及び幅ともに所定の幅W1であるものとする。
また、ミシン目721では、孔721aが形成されていない部分の一部又は全部について、板厚(肉圧)がカバー部材72本体よりも薄い薄肉部721bが形成されている。ミシン目721では、孔721aが形成されていない部分(ミシン目721の形成方向で孔721aの間の部分)の一部又は全部について、薄肉部721bを設けることにより、切取部722の切取を容易としている。薄肉部721bでは、カバー部材72の下側の面(収容部71の側の面)から、上面(収容部71と反対の側の面)に向けて板厚が薄くなる形状の凹部721cが設けられている。また、図6に示すように、薄肉部721bの断面は、凹部721cにより、中心(中心線X)に近づくほど板厚が薄くなるような形状となっているものとする。言い換えると、ミシン目721における薄肉部721bには、下側の面(収容部71側の面)に凹部721cが設けられた形状となっている。図6では、薄肉部721bで最も板厚が薄くなる位置(以下、「最薄位置」とも呼ぶ)をミシン目721の中心線Xの位置としているが、最薄位置の位置は幅方向で変更するようにしてもよい。図6では、薄肉部721bにおいてカバー部材72自体の厚さをD1、薄肉部721bにおける最薄位置の板厚をD2と図示している。また、図6では、ミシン目721の薄肉部721bの幅(カバー部材72よりも板厚が薄くなっている部分の幅)をW2と図示している。この実施形態では、孔721aの幅W1と薄肉部721bの幅W2とは同一であるものとして図示しているが、孔721aの幅W1と薄肉部721bの幅W2とは必ずしも一致させる必要はない。
すなわち、薄肉部721bの幅W2は、孔721aの幅W1よりも狭くするようにしてもよい。例えば、薄肉部721bの幅W2を極端に狭くして、いわゆるハーフカット(切込み)の形状としてもよい。また、図6に示す薄肉部721bでは、下側の面にのみ凹部721cを設けているが、上側の面にのみ凹部を設けるようにしてもよいし、上下両方の面に凹部を設けるようにしてもよい。
カバー部材72の下面において、ミシン目721(孔721a及び薄肉部721b)の外側(切取部722の反対側)の部分(以下、「固着部724」と呼ぶ)は、現像剤カートリッジ7のフレーム7aに取り付ける際に、収容部71の外縁部712に固着(固定)される部分となる。
図8は、現像剤カートリッジ7において、カバー部材72を取り付けた状態で、カバー部材72の周辺を拡大して示す斜視図である。図9は、図8のC−C線矢視断面図である。
図8、図9に示すように、現像剤カートリッジ7では、収容部71にICタグ14が収容(載置)されており、収容部71の開口部711を覆うようにカバー部材72が取り付けされている。
具体的には、カバー部材72におけるミシン目721の外側(切取部722と反対の側)に形成された固着部724の下面(U字型の領域)が、収容部71の外縁部分に形成された外縁部712(U字型の領域)に固着される。固着部724(カバー部材72)と外縁部712(フレーム7a)とを固着する方法は限定されないものであるが、例えば、溶着するようにしてもよいし、接着剤で接着するようにしてもよい。
カバー部材72の材質については限定されないものであるが、固着部724(カバー部材72)と外縁部712(フレーム7a)とを固着する方法に溶着が適用される場合、カバー部材72の材料は、フレーム7aと同じ材料である方が加工が容易となる。また、切取部722の切取後にフレーム7a側に固着部724が残るため、現像剤カートリッジ7のフレーム7aを素材として再利用する観点からも、カバー部材72の材料は、フレーム7aと同じ材料であることが望ましい。現像剤カートリッジ7のフレーム7aの材料としては、例えば、ポリスチレンを用いることができる。したがってこの場合、カバー部材72の材料としても、ポリスチレンを用いることが望ましい。
図10は、現像剤カートリッジ7において、切取部722が切り取られた状態で、カバー部材72の周辺を拡大して示す斜視図である。図11は、図10のD−D線矢視断面図である。
図10、図11に示すように、作業者がカバー部材72の把手部723を把持して上方向に持ち上げると、カバー部材72はミシン目721に沿って破断し、切取部722が切り取られることになる。カバー部材72では、切取部722が切り取られると、カバー部材72が切り取られた部分(切取部722が除去された部分)が開口して開口部725が形成されることになる。そして、開口部725から収容部71に収容されたICタグ14が露出し、作業者により収容部71に載置されたICタグ14の取出しが可能となる。
切取部722が切り取られると、現像剤カートリッジ7本体側には、固着(固定)されている固着部724と、破断した各薄肉部721bの一方の断端721eが残ることになる。
図12は、図10のD−D線矢視断面のうち、破断した各薄肉部721bの断端721eの周辺を拡大して示した図である。
図12に示すように、破断した各薄肉部721bの断端721eには、先端部分に上方向に突出したバリ(突起)721gが形成されることになる。
切取部722が切り取られる際には、作業者により把手部723が持ち上げられることになる。したがって、切取部722が切り取られる際、固着部724側(現像剤カートリッジ7本体側)の薄肉部721b(断端721eとなる部分)は、上方向に引き伸ばされながら破断することになる。そのため、切取部722が切り取られる際には、固着部724側(現像剤カートリッジ7本体側)の断端721eには、図12に示すように上方向に突出したバリ721gが形成されることになる。
図13は、カバー部材72から切り取られた切取部722の斜視図である。図14は、図13のE−E線矢視断面図である。
図13、図14に示すように、切取部722において、破断した薄肉部721bの断端721dには、先端部分に下方向(収容部71の方向)に突出したバリ(突起)721fが形成されることになる。
図15は、図14のE−E線矢視断面のうち、破断した各薄肉部721bの断端721dの周辺を拡大して示した図である。
上述の通り、切取部722が切り取られる際には、作業者により把手部723が持ち上げられることになる。したがって、切取部722が切り取られる際、切取部722側の薄肉部721b(断端721dとなる部分)は、相対的に下方向に引き伸ばされながら破断することになる。そのため、切取部722が切り取られる際には、切取部722側の断端721dには、図15に示すように下方向に突出したバリ721fが形成されることになる。
次に、カバー部材72の各要素の設計方針について説明する。
カバー部材72では、ミシン目721を構成する孔721aの形状を大きくしたり、ミシン目721を構成するピッチ幅を短くしたり、薄肉部721bの厚さD2を薄くすること等により、切取部722の切取は容易となる(例えば、小さい力で切取部722を切り取ることができる)が、その分カバー部材72の強度が下がってしまう。カバー部材72の強度が下がりすぎると、現像剤カートリッジ7が通常の状態(例えば、輸送中や、現像装置200への取り付け時や、画像形成装置100の使用中の状態等)であっても切取部722がカバー部材72から外れてしまうおそれがある。したがって、カバー部材72を設計する際には、カバー部材72の材料固有の強度、ミシン目721を構成する孔721aの形状、孔721aのピッチ幅、及び薄肉部721bの厚さD2は、現像剤カートリッジ7が通常の状態で外れない強度を保ちつつ、作業者による分解時には容易に切取部722の切取(ミシン目721部分の破断)がある程度容易となるように調整されていることが望ましい。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態の現像剤カートリッジ7では、ICタグ14を収容部71に収容し、ミシン目721を設けたカバー部材72で覆っている。これにより、この実施形態の現像剤カートリッジ7では、通常時にICタグ14が外れることを抑制しつつ、分解時にはミシン目721に沿って切取部722を切り取るだけで容易にICタグ14を取り出すことが可能となる。また、この実施形態の現像剤カートリッジ7では、接着剤を用いてICタグ14の搭載(取り付け)を行わないため、分解時にICタグ14を傷つけずに取り出して、ICタグ14の再利用を容易とすることができる。以上のように、この実施形態の現像剤カートリッジ7では、ICタグ14を収容部71に収容し、ミシン目721を設けたカバー部材72で覆うことで、通常時にICタグ14が外れることを抑制しつつ、分解時の作業効率を向上させることができる。
また、ミシン目721には、薄肉部721bが設けられている。これにより、この実施形態の現像剤カートリッジ7では、切取部722の切取が容易となる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、本発明の交換ユニットを現像剤カートリッジに適用した例について説明したが、本発明の交換ユニットは、他のICタグを備える装置に適用するようにしてもよい。例えば、本発明の交換ユニットを、プリンタに脱着自在に搭載される定着器や、転写ユニット(転写ローラや転写ベルトを備えるユニット)等に搭載するようにしてもよい。現在、電子写真式の画像形成装置(プリンタ)では、定着器や転写ユニットについてもICタグを用いて寿命や個体識別等の管理が行われる。また、上記の実施形態では、本発明の画像形成装置をプリンタに適用した例について説明したが、本発明の画像形成装置は、FAX、複写機(コピー機)、複合機等の他の画像形成装置に適用するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、本発明の交換ユニットを、画像形成装置に搭載される現像剤カートリッジに適用する例について説明したが、本発明の交換ユニットを、画像形成装置以外の所定の装置に脱着可能に搭載されるユニットに適用するようにしてもよい。
(B−2)上記の実施形態では、現像剤カートリッジ7に搭載されるICタグ14は、RFID等の無線通信を行うタグ(無線タグ)であるものとして説明したが、有線通信を行う接触子を備えるICタグに置き換えるようにしてもよい。すなわち、本発明の現像剤カートリッジ(交換ユニット)に搭載されるICタグに適用する通信方式は限定されないものであり、種々の無線通信方式や有線夕診方式が適用可能である。
図16は、現像剤カートリッジ7に搭載されるICタグ14が有線通信を行うものである場合における、カバー部材72の周辺を拡大して示す斜視図である。図17は、図16のF−F線矢視断面図である。
例えば、上記の実施形態の現像剤カートリッジ7に搭載されるICタグ14が有線通信を行うものである場合(画像形成装置100本体側と有線通信を行うための接触子を備える場合)、図16、図17に示すように、カバー部材72の切取部722に、収容部71に収容されたICタグ14の接触子141(画像形成装置100本体側と有線通信を行うための接触子)を露出するための接触子用開口部726を設けるようにしてもよい。図16、図17に示すように、切取部722のうち、接触子141の上方部分についてのみ接触子用開口部726を形成することにより、カバー部材72を取り付けした状態でICタグ14と画像形成装置100本体側との有線通信をさせつつ、分解時に切取部722を切り取るだけでICタグ14の取出しが可能な構成となる。以上のように、現像剤カートリッジ7では、ICタグ14が有線通信を行うものであっても、上記の実施形態と同様の効果を奏することができる。
(B−3)上記の実施形態では、カバー部材72に形成する切取線の構造として、ミシン目及び薄肉部を設ける構造としたが、ミシン目のみ又は薄肉部のみを設ける構造としてもよい。
100…画像形成装置、200…現像装置、1…現像ローラ、2…供給ローラ、3…感光ドラム、4…帯電ローラ、5…給紙トレイ、6…規制部材、7…現像剤カートリッジ、7a…フレーム、9…クリーニングブレード、10…媒体、10a…転写駆動ローラ、10b…転写従動ローラ、11…トナー、12…転写ベルト、14…ICタグ、15…露光装置、16…転写ローラ、17…定着器、18…媒体、19a…ピックアップローラ、19b、19c、19d…用紙搬送ローラ、71…収容部、72…カバー部材、72…分カバー部材、711…開口部、712…外縁部、721…ミシン目、721a…孔、721b…薄肉部、721c…凹部、721d、721e…断端、721f、721g…バリ、722…切取部、722a…指孔、723…把手部、724…部分、724…固着部、725…開口部。
Claims (7)
- 所定の装置に脱着可能な交換ユニットにおいて、
ICタグと、
前記ICタグを収容するものであって、前記ICタグを出し入れ可能な開口部が形成された収容部と、
前記収容部の前記開口部を覆うカバー部材とを備え、
前記カバー部材において前記開口部の外縁部と接触する固着部と、前記外縁部とが固着されており、
前記カバー部材において、前記固着部より内側の切取部を切り取るための切取線が形成されている
ことを特徴とする交換ユニット。 - 前記カバー部材は板形状であり、
前記切取線には、前記カバー部材の他の部分よりも板厚が薄くなっている薄肉部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の交換ユニット。 - 前記切取線には、所定の間隔で孔が形成されたミシン目が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の交換ユニット。
- 前記切取線では、前記カバー部材の前記収容部の側の面の形状を凹形状とすることで、前記薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の交換ユニット。
- 現像剤を収容する現像剤カートリッジにおいて、
ICタグと、
前記ICタグを収容するものであって、前記ICタグを出し入れ可能な開口部が形成された収容部と、
前記収容部の前記開口部を覆うカバー部材とを備え、
前記カバー部材において前記開口部の外縁部と接触する固着部と、前記外縁部とが固着されており、
前記カバー部材において、前記固着部より内側の切取部を切り取るための切取線が形成されている
ことを特徴とする現像剤カートリッジ。 - 現像剤を収容する現像剤カートリッジと、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体に担持された静電潜像に前記現像剤カートリッジに収容された現像剤を供給して前記静電潜像を現像する現像部とを備える画像形成ユニットにおいて、前記現像剤カートリッジとして請求項5に記載の現像剤カートリッジを適用したことを特徴とする画像形成ユニット。
- 現像剤像を現像する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで現像した現像剤像を媒体に転写する転写ユニットとを備える画像形成装置において、前記画像形成ユニットとして請求項6に記載の画像形成ユニットを適用したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016104377A JP2017211486A (ja) | 2016-05-25 | 2016-05-25 | 交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016104377A JP2017211486A (ja) | 2016-05-25 | 2016-05-25 | 交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017211486A true JP2017211486A (ja) | 2017-11-30 |
Family
ID=60475434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016104377A Pending JP2017211486A (ja) | 2016-05-25 | 2016-05-25 | 交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017211486A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020101688A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | キヤノン株式会社 | クリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2020152010A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 大日本印刷株式会社 | インクリボン用ボビン |
JP2020152008A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 大日本印刷株式会社 | インクリボン用ボビンおよびインクリボン用ボビンの組み合わせ体 |
JP2020192719A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 理想科学工業株式会社 | 製品及びインクカートリッジ並びに製品の生産方法 |
-
2016
- 2016-05-25 JP JP2016104377A patent/JP2017211486A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020101688A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | キヤノン株式会社 | クリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP7224899B2 (ja) | 2018-12-21 | 2023-02-20 | キヤノン株式会社 | クリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2020152010A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 大日本印刷株式会社 | インクリボン用ボビン |
JP2020152008A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 大日本印刷株式会社 | インクリボン用ボビンおよびインクリボン用ボビンの組み合わせ体 |
JP7223326B2 (ja) | 2019-03-20 | 2023-02-16 | 大日本印刷株式会社 | インクリボン用ボビンおよびインクリボン用ボビンの組み合わせ体 |
JP7259449B2 (ja) | 2019-03-20 | 2023-04-18 | 大日本印刷株式会社 | インクリボン用ボビン |
JP2020192719A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 理想科学工業株式会社 | 製品及びインクカートリッジ並びに製品の生産方法 |
JP7325223B2 (ja) | 2019-05-28 | 2023-08-14 | 理想科学工業株式会社 | 製品及びインクカートリッジ並びに製品の生産方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017211486A (ja) | 交換ユニット、現像剤カートリッジ、画像形成ユニット及び画像形成装置 | |
JP4826667B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6581797B2 (ja) | カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2012226277A (ja) | 現像装置の再生産方法、プロセスカートリッジの再生産方法、現像装置、及び、プロセスカートリッジ | |
JP5433388B2 (ja) | コネクタおよびそれを備えたトナーカートリッジ、並びに、画像形成装置 | |
JP2009092859A (ja) | 回転体支持部材、その製造方法及び画像形成装置 | |
WO2020070920A1 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5454227B2 (ja) | 消耗品収納容器、画像形成装置、プロセスカートリッジ及びサービス管理システム | |
JP6596390B2 (ja) | 現像剤収容器、現像装置、画像形成装置、及び基板支持構造 | |
JP2018197785A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2013205694A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2018077448A (ja) | トナー収納器、画像形成ユニットおよび画像形成装置 | |
EP3726299B1 (en) | Method for manufacturing image bearing unit and method for manufacturing cartridge | |
JP6992372B2 (ja) | 交換ユニット及び画像形成装置 | |
JP2008238236A (ja) | 板金加工装置、板金加工方法、現像装置、画像形成装置 | |
JP2005301077A (ja) | 現像器 | |
JP5638028B2 (ja) | 画像形成装置、及び定着装置 | |
US10520883B2 (en) | Method for manufacturing image bearing unit and method for manufacturing cartridge | |
JP6234158B2 (ja) | 画像形成装置、消耗品容器交換準備の通知表示方法及びプログラム | |
WO2020179093A1 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006301472A (ja) | 構造体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP6475155B2 (ja) | 基板取付機構、現像剤収容器、画像形成ユニット及び画像形成装置 | |
JP2018031862A (ja) | 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
WO2020194835A1 (ja) | 現像カートリッジ、ドラムカートリッジ、ベルトユニットおよび画像形成装置 | |
JP2023180734A (ja) | トナーコンテナ及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190702 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200107 |