JP2017205266A - 水蒸気発生具の使用方法、水蒸気発生器具及び水蒸気発生器具キット - Google Patents

水蒸気発生具の使用方法、水蒸気発生器具及び水蒸気発生器具キット Download PDF

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Abstract

【課題】開眼した状態で蒸気を感じることによる心地よさが得られる水蒸気発生具の使用方法を提供する。【解決手段】水蒸気発生体120を備える水蒸気発生具100の使用方法は、水蒸気発生体と使用者の角膜との最短距離をXmm、水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、次式(1)〜(3)を満たす。5≦X≦50、Y≧3.3X−37.8・・(1)5≦X≦20、Y≦2.8X+94.8・・(2)X>20、Y≦200・・・・・(3)【選択図】図1

Description

本発明は、水蒸気発生具の使用方法、水蒸気発生器具及び水蒸気発生器具キットに関する。
近年、パソコン等のコンピューターのディスプレイを使った作業の長時間化、スマートフォン、タブレット等の日常的な使用等により、眼を酷使する機会が増えている。そのため、眼精疲労や眼の乾きを癒すことが強く求められている。
特許文献1には、眼及び目元用の温熱具について、使用時に水蒸気を発生する発熱体を収容したシートが使用者の肌に接することが開示されている。
また、特許文献2には、電気エネルギーを利用し、目元にミストを供給する目元用美容器具が開示されている。
特開2015−123336号公報 特開2013−123534号公報
特許文献1に開示された技術では、眼を閉じた状態で温熱具を使用する仕様であるため、使用時に眼を開けて直接蒸気を感じさせることが困難であった。そのため、眼の乾きに対する改善効果を充分に与えるには不十分であった。また、特許文献2に開示された技術では、蒸気の量が少なく、開眼した状態で蒸気を感じることによる心地よさにおいて改善の余地があった。
本件発明者が、上記課題について鋭意検討を行った結果、開眼した状態で蒸気を供給することに着目し、水蒸気発生源の眼からの距離と、所定時間における水蒸気発生量という尺度を組み合わせ、これらを高度に制御することが、上記課題を解決する設計指針として有効であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、水蒸気発生体を備える水蒸気発生具の使用方法であって、
前記水蒸気発生体と使用者の角膜との最短距離をXmm、
前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
次式(1)〜(3)を満たす、水蒸気発生具の使用方法を提供する。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
本発明によれば、開眼した状態で蒸気を感じることによる心地よさが得られる水蒸気発生具の使用方法、水蒸気発生器具及び水蒸気発生器具キットが提供できる。
本実施形態の水蒸気発生器具の使用方法を示す模式図である。 水蒸気発生体と使用者の角膜中心との距離Xを模式的に表す図である。 水蒸気発生体と使用者の角膜中心との距離Xを模式的に表す図である。 水蒸気発生体と使用者の角膜中心との距離Xを模式的に表す図である。 水蒸気発生体と使用者の角膜中心との距離Xを模式的に表す図である。 水蒸気発生体の水蒸気量を測定する装置の構成を示す模式図である。 本実施形態の水蒸気発生器具を示す平面図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の断面図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の分解斜視図である。 本実施形態の水蒸気発生体の断面図である。 本実施形態の水蒸気発生部の断面部分拡大図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の使用状態を模式的に示す側面断面図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の変形例を示す図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の変形例を示す図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の変形例を示す図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の変形例を示す図である。 本実施形態の水蒸気発生器具の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて、説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<水蒸気発生具の使用方法>
図1を用いて、水蒸気発生具の使用方法について、説明する。
本実施形態の水蒸気発生体120を備える水蒸気発生具100の使用方法は、
水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離をXmm、
水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
次式(1)〜(3)を満たすものである。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
すなわち本実施形態の水蒸気発生体120を備える水蒸気発生具100の使用方法は、水蒸気発生体120から発生した水蒸気を使用者の角膜に供給するための方法であって、水蒸気発生体120と使用者の角膜との間には、当該水蒸気の供給を妨げる事情がないことを前提とする。
図1に示すように、水蒸気発生体120が使用者の眼から離隔することにより、使用者が開眼可能となり、眼精疲労、眼の乾きに対する癒しを効果的に感じさせることができる。また、まぶたが覆われないため、開放感を与えることもできる。より心地よさを与える観点から、使用者が眼を開けた状態で、水蒸気発生体120が発生する水蒸気を浴びることが好ましい。なお、本実施形態において、水蒸気発生具100は水蒸気発生体120からなるものである。
水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離(Xmm)とは、使用者の角膜中心(角膜頂点)から水蒸気発生体120までの最も近い直線距離である。
5≦Xとすることにより、使用者が開眼可能になる。一方、X≦50とすることにより、水蒸気発生体120が発生する水蒸気を効果的に供給できるようになる。
図2〜5は、いずれも水蒸気発生体120と使用者の角膜との距離Xを模式的に表す図であり、それぞれ、(a)は模式正面図、(b)は模式平面断面図、(c)は模式側面断面図である。
例えば、図2は、二つの水蒸気発生体120が使用者の眼の正面にそれぞれ位置する例を示している。距離Xは、角膜から、使用者の前方であって角膜中心から水平方向にある水蒸気発生体120までが最短距離となる。
また、図3は、横長の一つの水蒸気発生体120が使用者の眼の正面に位置する例を示している。距離Xは、同様にして、角膜から、使用者の前方であって角膜中心から水平方向にある水蒸気発生体120までが最短距離となる。
また、図4は、二つの水蒸気発生体120が使用者の眼のわき、目尻側にそれぞれ位置する例を示している。距離Xは、角膜から、使用者の横方向であって角膜中心から水平方向にある水蒸気発生体120の端部までが最短距離となる。
また、図5は、二つの水蒸気発生体120が使用者の眼の下であって、頬の上部にそれぞれ位置する例を示している。距離Xは、角膜から、使用者の下方であって角膜中心から鉛直下方にある水蒸気発生体120の端部までが最短距離となる。
なお、使用者の眼を正面から見たとき、水蒸気発生体120が使用者の眼の周囲にある場合、水蒸気発生体120は、使用者の肌に接していても、離れていてもよい。
なかでも、図2,3に示すように、水蒸気発生体120を、使用者の眼に対向する位置に配置することが好ましい。これにより、開眼した状態において、水蒸気をより効果的に感じることができる。
使用者の眼に対向する位置とは、少なくとも使用者の眼を含む眼の正面を意味する。すなわち、使用者の眼を正面から見たとき、水蒸気発生体120が使用者の眼全体を覆う領域に位置することをいう。
水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離(Xmm)は、例えば、有限会社デジタルヒューマンテクノロジー社製の平均人頭データを用いて造形された人頭モデルを使用し、水蒸気発生体120の使用状態を再現し、例えば、三次元データ化して、測定することができる。
水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量(Ymg)は、次のようにして、測定することができる。
図6は、水蒸気発生体120の水蒸気量を測定する装置の構成を示す模式図である。図6に示されるように、装置30は、アルミニウム製の測定室(容積4.0L)31と、測定室31の下部に除湿空気(湿度2%未満、流量2.1L/分)を流入させる流入路32と、測定室31の上部から空気を流出させる流出路33とを備えている。流入路32には、入口温湿度計34と入口流量計35とが取り付けられている。一方、流出路33には、出口温湿度計36と出口流量計37とが取り付けられている。測定室31内には、温度計(サーミスタ)38が取り付けられている。温度計38としては、温度分解能が0.01℃程度のものを使用する。
測定環境温度30℃(30±1℃)において、水蒸気発生体120の水蒸気放出面を上にして測定室31に載置し、金属球(4.5g)をつけた温度計38をその上に載せて計測する。この状態で測定室31の下部から除湿空気を流す。入口温湿度計34と出口温湿度計36で計測される温度及び湿度から測定室31に空気が流入する前後の絶対湿度の差を求める。さらに入口流量計35と出口流量計37で計測される流量から水蒸気発生具100が放出した水蒸気量を算出する。
なお、本実施形態において、「水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後」とは、水蒸気発生具100が未開封の包装材に収納されていれば、当該包装材を開封した時点を起点とする。「水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量」とは、当該起点から5分後までに測定される水蒸気量の総量をいう。
また、水蒸気発生開始後5分間における使用者のまぶた表面の最高温度をT℃としたとき、次式(4)を満たすことが好ましい。
36.0≦T≦41.0 (4)
Tが36.0以上であることにより、心地のよい温感を感じることができる。一方、Tが41.0以下であることにより、熱による刺激や暑熱感を緩和できる。
適度な温熱と共に蒸気を感じさせることにより、開眼したときの心地よさを一層与える観点から、水蒸気発生体120が加温された水蒸気を発生することが好ましい。
使用者のまぶた表面の温度は、次のようにして、測定することができる。
サーミスタ式のデータ収集型ハンディタイプ温度計LT−8A(グラム株式会社製)を用い、所定の温度センサーを上眼瞼に取り付けて測定する。測定時の環境温度は20℃、測定間隔は3秒間とする。
本実施形態の水蒸気発生体120を備える水蒸気発生具100の使用方法によれば、上記式(1)〜(3)を満たすことにより、開眼した状態で蒸気による心地よさを得ることができる。水蒸気発生体120から離間した目に水蒸気を供給させる方法は、特に限定されず、使用者が水蒸気発生体120を目から離隔するように手でもって固定してもよく、また水蒸気発生体120を取り付けた装置内に使用者の顔を近づけて水蒸気を供給させるものであってもよい。また、眼鏡などを用い、眼鏡レンズのヒト側の面に水蒸気発生体120を固定させて、水蒸気発生体120から離間した目に水蒸気を供給させてもよい。
<水蒸気発生器具>
図7を参照して、本実施形態の水蒸気発生器具200の概要について説明する。
図7に示すように、水蒸気発生器具200は、水蒸気発生体120を備える水蒸気発生具100と、水蒸気発生体120を使用者の眼から離間する位置に固定する固定部材201と、を備える。固定部材201は、第二シート110Bと、使用者側に向かう凸部210と、装着部102とを備える。
さらに、水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離をXmm、
水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、次式(1)〜(3)を満たすように構成されている。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
なお、本実施形態において、水蒸気発生体120と使用者の角膜との間には、当該水蒸気の供給を妨げる部材は存在しない。また、本実施形態において、水蒸気発生器具200は、水蒸気発生体120がシート110B上に固定され、さらに水蒸気発生体120上に凸部210を有する場合について説明するが、水蒸気発生具100は、シート110Bを有する場合に限定されない。すなわち、水蒸気発生具100は水蒸気発生体120からなるものであってもよい。
次に、図8〜12を参照して、本実施形態の水蒸気発生器具200について、詳細に説明する。
図8は、水蒸気発生器具200の断面図であり、水蒸気発生体120の第一シート122A、第二シート122Bのシート面と直交する方向の断面図である。図9は、水蒸気発生器具200分解斜視図である。図10は、水蒸気発生体120の断面図であり、水蒸気発生部121の厚さ方向に沿った断面図である。図11は、水蒸気発生部121の断面部分拡大図である。図12は、水蒸気発生器具200の使用状態を模式的に示す側面断面図であり、使用者の目元を側面から見たときの水蒸気発生器具200の断面を示す図である。
図8、9に示すように、水蒸気発生具100は、水蒸気発生体120を備え、水蒸気発生体120は、袋体122に収容された水蒸気発生部121を備える。水蒸気発生体120は、水蒸気発生部121から発生した水蒸気を、使用者側に位置する第一シート122Aを介して水蒸気発生具100の外部に放出するように構成されている。
水蒸気発生具100は、被酸化性金属の酸化反応による発熱とともに水蒸気を発生することができる。また、水蒸気発生具100は、加温された水蒸気により、温熱効果を得ることが好ましい。この場合、JIS規格S4100(1996年改正版、以下同じ)に準拠した測定において、発熱温度40〜70℃の性能を有することができる。
次に、水蒸気発生体120について、詳細に説明する。
図10に示すように、水蒸気発生体120は、水蒸気発生部121と、この水蒸気発生部121を収容する袋体122とを備える。袋体122は、使用者側に位置する第一シート122Aと、使用者とは反対側に位置する第二シート122Bとからなる。
水蒸気発生部121は、被酸化性金属の酸化反応による発熱によって、水蒸気を発生することができる。水蒸気発生部121は、発熱部121Aと、この発熱部121Aを支持する基材層121Bとを含む。本実施形態において、水蒸気発生部121は、シート状である。
発熱部121Aは、発熱組成物で構成され、当該発熱組成物は、被酸化性金属、炭素および水を含有する。
被酸化性金属は、酸化反応熱を発する金属であり、例えば、鉄、アルミニウム、亜鉛、マンガン、マグネシウム、及びカルシウムから選ばれる1種又は2種以上の粉末あるいは繊維が挙げられる。なかでも、取り扱い性、安全性、製造コスト、保存性及び安定性の点から鉄粉が好ましい。鉄粉としては、例えば、還元鉄粉、及びアトマイズ鉄粉から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
被酸化性金属が粉末である場合、酸化反応が効率的に行われるという観点から、その平均粒径が10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、200μm以下が好ましく、150μm以下であることがより好ましい。なかでも、10〜200μmであることが好ましく、平均粒径が20〜150μmであることがより好ましい。なお、被酸化性金属の粒径は、粉体の形態における最大長さをいい、篩による分級、動的光散乱法、レーザー回折法等により測定される。
発熱部121Aにおける被酸化性金属の含有量は、坪量で表して、100g/m以上であることが好ましく、200g/m以上であることがより好ましい。また、発熱部121Aにおける被酸化性金属の含有量は、3000g/m以下であることが好ましく、1600g/m以下であることがより好ましい。より好ましくは、100〜3000g/mであり、さらに好ましくは、200〜1600g/mである。これにより、水蒸気発生体120の発熱温度を所望の温度に上昇させることができる。
被酸化性金属の含有量は、JIS P8128(1995年改正版)に準じる灰分試験や、熱重量測定器で求めることができる。他に外部磁場を印加すると磁化が生じる性質を利用して振動試料型磁化測定試験等により定量することができる。
発熱組成物は、保水能、酸素供給能、及び、触媒能を有する点から炭素成分を含有することが好ましい。炭素成分としては、例えば、活性炭、アセチレンブラック、及び黒鉛から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。ただし、湿潤時酸素を吸着しやすいことや、発熱部121Aの水分を一定に保てる観点から活性炭が好ましく用いられる。より好ましくは、椰子殻炭、木粉炭、及びピート炭から選ばれる1種又は2種以上の微細な粉末状物又は小粒状物が用いられる。
発熱部121Aにおける炭素成分の含有率は、被酸化性金属100質量部に対して0.3質量部以上20質量部以下であることが好ましい。
発熱部121A中の水の含有量は、炭素成分の含有量に対して、0.8以上であることが好ましく、1以上であることがより好ましく、1.5以上であることがさらに好ましく、一方、13以下であることが好ましく、12以下であることがより好ましく、10以下であることがさらに好ましい。
ただし、水は、水蒸気発生部121の製造工程において発熱組成物を基材層121Bに塗布後、まず発熱部121A中の水が基材層121Bに一部移行する。そのため、水蒸気発生器具200を使用する直前(後述する包装材の開封直後)の水蒸気発生器具200中(換言すると発熱部121A全体)の被酸化性金属100質量部に対する水蒸気発生器具200全体に含まれる水の量は、35質量部以上80質量部以下が好ましい。35質量部以上とすることで、発熱反応に必要な水を確保でき、80質量部以下とすることで、発熱の立ち上がりが早くなる。なかでも、70質量部以下であることが好ましい。
発熱組成物は、上述した各成分に加えて、反応促進剤、増粘剤を含んでいてもよい。また、必要に応じて、更に界面活性剤、薬剤、凝集剤、着色剤、紙力増強剤、pHコントロール剤、嵩高剤等を含むこともできる。
反応促進剤は、被酸化性金属の酸化反応を持続させる目的で用いられる。また、反応促進剤を用いることにより、被酸化性金属の酸化被膜を破壊して、酸化反応を促進することができる。反応促進剤には、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属の硫酸塩、及び塩化物から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、導電性、化学的安定性、生産コストに優れる点から、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、第1塩化鉄、第2塩化鉄等の各種塩化物、及び硫酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい。
発熱組成物における反応促進剤の含有量は、十分な発熱量が長時間持続する点から被酸化性金属100質量部に対して、好ましくは2質量部以上であり、より好ましくは3質量部以上であり、また、好ましくは15質量部以下であり、より好ましくは12質量部以下である。なかでも、2〜15質量部とすることが好ましく、3〜12質量部とすることがより好ましい。
増粘剤は、主として、水分を吸収して稠度を増大させるか、チキソトロピー性を付与する物質を用いることができる。増粘剤としては、例えば、アルギン酸ソーダ等のアルギン酸塩、アラビアゴム、トラガカントゴム、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビアガム、カラギーナン、寒天、キサンタンガムなどの多糖類系増粘剤;デキストリン、α化澱粉、加工用澱粉などの澱粉系増粘剤;カルボキシメチルセルロース、酢酸エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体系増粘剤;ポリビニルアルコール(PVA)などの増粘剤;ステアリン酸塩などの金属石鹸系増粘剤;ベントナイトなどの鉱物系増粘剤等から選ばれた1種又は2種以上の混合物を用いることができる。なかでも、発熱部121A中の水分量を一定に維持する観点から、多糖類系増粘剤が好ましく、キサンタンガム又はカルボキシメチルセルロースがより好ましい。
発熱組成物中の増粘剤の含有量は、発熱組成物の塗布し易さの点から、被酸化性金属100質量部に対して、0.05質量部以上であることが好ましく、0.1質量部以上であることがより好ましい。また、5質量部以下であることが好ましく、4質量部以下であることがより好ましい。そして、0.05〜5質量部であることが好ましく、0.1〜4質量部であることがより好ましい。
発熱部121Aは、基材層121B上に形成されている。本実施形態において、基材層121Bは、発熱部121Aに直接接触している。
基材層121Bとしては、水分の吸収保持が可能であり、柔軟性を有するシート材料が用いられるが、通気性を有するものが好ましい。そのような材料としては、例えば、繊維を原料とする紙、不織布、織物、編み物のいずれかの繊維シートが挙げられる。当該繊維としては、例えば、植物繊維及び動物繊維などの天然繊維を主成分とするものや化学繊維を主成分とするもののなかから1種以上を使用できる。植物繊維としては、例えば、コットン、カボック、木材パルプ、非木材パルプ、落花生たんぱく繊維、とうもろこしたんぱく繊維、大豆たんぱく繊維、マンナン繊維、ゴム繊維、麻、マニラ麻、サイザル麻、ニュージーランド麻、羅布麻、椰子、いぐさ、麦わらから選択される1種又は2種以上が挙げられ、なかでも紙が水分の吸収保持性、柔軟性、通気性の点で好ましい。動物繊維としては、例えば、羊毛、やぎ毛、モヘア、カシミア、アルパカ、アンゴラ、キャメル、ビキューナ、シルク、羽毛、ダウン、フェザー、アルギン繊維、キチン繊維、ガゼイン繊維から選択される1種又は2種以上が挙げられる。化学繊維としては、例えば、レーヨン、アセテート、セルロースから選択される1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも基材層121Bとしては、前述した繊維で構成される繊維材料と、吸水性のポリマーとを含むものが好ましい。
図11には、(a)繊維材料、及び(b)吸水性ポリマーを含むものを基材層121B、発熱部121Aが示されている。基材層121Bに成分(b)を含む場合、基材層121Bの形態としては、(i)成分(a)及び成分(b)が均一に混合した状態の1枚のシートとしたもの、(ii)成分(a)を含む同一の又は異なるシート間に、成分(b)が配置されたもの、(iii)成分(b)を散布してシート状としたものを例示することができる。なかでも、発熱部121Aの含水量のコントロールを容易に行うことができる観点から、(ii)の形態のものであることが好ましい。
なお、(ii)の形態の基材層121Bは、具体的には、例えば、成分(a)を含むシート上に成分(b)を均一に散布し、その上から200g/mの量の水を噴霧した後、更にその上に成分(a)を含む同一の又は異なるシートを積層し、100±0.5℃、5kg/cmの圧力にてプレス乾燥して含水率が5質量%以下になるまで乾燥して製造することが可能である。
成分(b)の吸水性ポリマーとしては、吸水性ポリマーの自重の20倍以上の重さの液体を吸収・保持でき且つゲル化し得るヒドロゲル材料を用いることが好ましい。吸水性ポリマーの粒子の形状としては、球状、塊状、ブドウ房状、繊維状等が挙げられる。吸水性ポリマーの粒子の乾燥状態での粒径は、1〜1,000μmであることが好ましく、10〜500μmであることがより好ましい。なお、吸水性ポリマー粒子の乾燥状態での粒径は動的光散乱法、レーザー回折法等により測定される。
吸水性ポリマーとしては、例えば、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体、ポリスルホン酸塩、無水マレイン酸塩、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリアスパラギン塩、ポリグルタミン酸塩、デンプン、セルロースから選択される1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体を用いることが好ましい。
基材層121Bに占める成分(b)の粒子の量は、乾燥状態で10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることがより好ましい。また、基材層121Bに占める成分(b)の粒子の量は、乾燥状態で70質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましい。また、10〜70質量%であることが好ましく、20〜65質量%であることがより好ましい。
水蒸気発生部121の製造方法としては、例えば、被酸化性金属、炭素成分、及び水を含む発熱組成物を基材層121B上に塗布して積層することで作製することができる。発熱組成物は、前述した成分を全て一度に混合することで調製されてもよいが、予め、増粘剤を水に溶解したものに反応促進剤を溶解して水溶液を準備し、次に被酸化性金属と炭素成分とをプレ混合したものを水溶液と混合してもよい。
図10に示すように、水蒸気発生体120の袋体122は、扁平状であり、第一シート122Aと、第二シート122Bとを備える。これらの第一シート122A、及び第二シート122Bの外周縁同士を接合することで、袋体122が構成される。そして、第一シート122Aと、第二シート122Bとの間に水蒸気発生部121が介在している。具体的には、第一シート122A、及び第二シート122Bの周縁部以外の領域は非接合領域であり、非接合領域内に水蒸気発生部121が配置される。
水蒸気発生器具200の使用時に、第一シート122Aは、水蒸気発生部121よりも、使用者の眼側に位置する。一方で、水蒸気発生器具200の使用時に、第二シート122Bは、水蒸気発生部121を挟んで使用者の眼と反対側に位置する。
第一シート122Aは、通気性のシートであり、通気性を確保し、水蒸気を袋体122の外部に多量に放出しやすくする観点、及び水蒸気発生体120の異常発熱を防ぎ、温度を適切に制御する観点から、その通気度は0〜2000秒/100mlであることが好ましく、0〜1500秒/100mlであることがより好ましく、0〜950秒/100mlであることがさらに好ましい。
また、20≦X(mm)≦50を満たす場合は、水蒸気発生体120と角膜との最短距離が比較的長くなっても十分な温感を得る観点から、第1シート122Aの通気度は0〜950秒/100mlであることが好ましく、0〜500秒/mlであることがより好ましく、0〜300秒/mlであることがさらに好ましい。
なお、通気度は、JIS P8117(2009年改正版、以下同じ)に準じて測定した。以下の通気度についても同様である。
このような通気度を有する第一シート122Aとしては、例えば、透湿性は有するが透水性を有さない合成樹脂製の多孔性シート、スパンボンド不織布(S)とメルトブローン不織布(M)を複合化したSMS不織布、及びSMMS不織布等の繊維材料等が挙げられる。多孔性シートとしては、具体的には、ポリエチレンに炭酸カルシウム等の微粉末を含有させてフィルム成型したものを延伸したフィルムを用いることができる。かかる多孔性シートを用いる場合には、多孔性シートの外面にニードルパンチ不織布、エアスルー不織布、及びスパンボンド不織布から選択される1種又は2種以上の不織布を始めとする各種の繊維シートをラミネートして、第一シート122Aの風合いを高めてもよい。第一シート122Aは、その一部又は全部が通気性を有する通気性シートであるとよいが、第二シート122Bよりも通気性の高いシート(即ち通気度の低いシート)であることが好ましい。高い通気性を得る観点からは、SMS不織布であることが好ましい。
第二シート122Bは、その一部又は全部が通気性を有する通気性シートであってもよいし、通気性を有しない非通気性シートであってもよいが、第一シート122Aよりも通気性の低いシート(即ち通気度の高いシート)であることが好ましい。
第二シート122Bを非通気性シートとする場合、一層又は多層の合成樹脂製のフィルムや、該一層又は多層の合成樹脂製のフィルムの外面にニードルパンチ不織布、エアスルー不織布、及びスパンボンド不織布などの不織布やパルプ紙や合成紙などの紙から選択される1種または2種以上の不織布や合成紙をラミネートして、第二シート122Bの風合いを高めてもよい。具体的には、ポリエチレンフィルムとポリエチレンテレフタレートフィルムからなる2層フィルム、ポリエチレンフィルムと不織布とからなるラミネートフィルム、ポリエチレンフィルムとパルプシートからなるラミネートフィルムなどが用いられるが、ポリエチレンフィルムとパルプシートからなるラミネートフィルムが殊更に好ましい。
第二シート122Bが通気性シートである場合には、第二シート122Bの通気性は、第一シート122Aの通気性よりも低いことが好ましい。例えば、第二シート122Bの通気度は50,000秒/100ml以上とすることが好ましく、80,000秒/100ml以上とすることがより好ましい。第二シート122Bの通気性を第一シート122Aよりも低くすることで、水蒸気発生部121で発生した蒸気を第一シート122A側から放出することができる。なかでも、被酸化性金属の酸化反応をより良好とし、第一シート122A側からより多くの水蒸気を発生させる観点から、第一シート122Aの通気度を500〜5,000秒/100mlとし、第二シート122Bの通気度を100,000秒/100ml以上とすることがさらに好ましい。
なお、水蒸気発生部121の基材層121Bは、使用時に発熱部121Aを挟んで使用者の眼と反対側に位置するように、袋体122内に配置される。換言すると、基材層121Bが第二シート122B側に位置するように配置される。
ただし、基材層121Bが第一シート122A側に配置されてもよいし、発熱部121Aの第一シート122A側と第二シート122B側の両方に配置されてもよい。
袋体122に収容される水蒸気発生部121は、1枚でもよく、複数枚を積層させた多層状態で収容してもよい。また、袋体122の第一シート122Aのシート面と、水蒸気発生部121のシート面とが対向するように、複数枚の水蒸気発生部121を並列配置してもよい。
次に、図7、8、12を参照して、水蒸気発生器具200の固定部材201について説明する。
図7に示すように、固定部材201は、第二シート110Bと、使用者側に向かう凸部210と、使用者の耳に装着される装着部102とを備える。また、本実施形態において、固定部材201は、水蒸気発生体120を、使用者の眼に対向する位置に配置するものである。
水蒸気発生器具200は、凸部210により、水蒸気発生体120と使用者の眼とを離間させる空間が形成される。当該空間により、使用者は開眼可能となる。
当該空間とは、使用者が開眼可能な程度に水蒸気発生体120と使用者の眼とが離れ、空間内に使用者の眼が位置していることを意味する。また、当該空間は、一つであっても、二つであってもよい。また、外部に水蒸気が漏れないように、水蒸気発生器具200と使用者との間で閉じられた空間であることが好ましい。水蒸気発生器具200と使用者との間で閉じられた空間の体積の合計は、10〜100cmであることが好ましい。
本実施形態において、凸部210は、2つの筒状部材であり、筒状部材の頂点は、使用者の眼を囲むように配置されている。また、本実施形態において、筒状部材の他の頂点は、水蒸気発生体120を囲むように配置されている。すなわち、筒状部材は、使用者の眼よりも大きな開口を有しており、当該開口の内側に水蒸気発生体120が配置されるものである。これにより、水蒸気発生体120が発生する蒸気を使用者のそれぞれの眼に向けて供給しやすくなる。
また、本実施形態において、筒状部材の他の頂点と水蒸気発生体120とはほぼ同一平面にあるが、水蒸気発生体120は、筒状部材の中にあってもよい。筒状部材の高さは特に限定されず、水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離が式(1)〜(3)を満たすものであればよい。
図12に示すように、凸部210の頂点が、使用者の眼の周囲に接触することが好ましい。これにより、水蒸気発生体120の位置が安定的に固定できる。また、筒状部材の側面は、スリットなどの隙間を有していてもよいが、隙間を有さないものとしてもよい。隙間を有さないことにより、水蒸気発生体120と使用者の眼との間に閉じられた空間が形成されることとなるため、水蒸気発生体120が発生する水蒸気を眼に向けて効果的に供給することができる。
また、本実施形態において、筒状部材の断面形状は、円形である。これにより、使用者の眼の形状に沿って、眼を囲い易くなる。また、筒状部材は全体がテーパーを有していてもよい。
凸部210は、不織布、紙、樹脂性発泡体、樹脂、プラスチック、ガラス等を用いて形成されていてもよく、携帯性、軽量性の観点、または皮膚に触れる様態の場合は皮膚への馴染みやすさの観点から、不織布、樹脂、プラスチックが好ましく、不織布がより好ましい。
図7に示すように、水蒸気発生器具200は、長手方向Lとこれに直交する幅方向Sを有する横長の形状をしている。また水蒸気発生器具200は略長円形をしている。装着部102は一対で用いられ、各装着部102は水蒸気発生器具200の長手方向(L方向)の各端部にそれぞれ取り付けられている。
装着部102は、扁平な略四角形状であり、中央部に耳かけ用の開口を有している。その使用前の状態では、図8に示すように水蒸気発生器具200における水蒸気発生体120上に、折り畳まれるようにして配置されている。水蒸気発生器具200を使用するときには、図7に示すように、装着部102をL方向の外方へ向けて反転させて、開いた状態にする。使用前の状態、すなわち左右の装着部102が水蒸気発生器具200上に位置している状態においては、左右の装着部102によって形成される輪郭は、水蒸気発生器具200の輪郭とほぼ同じになっている。
装着部102は、伸縮性を有することが好ましく、良好な装着性、軽量化の観点から、合成樹脂の繊維で構成された不織布あるいは織布であることがより好ましい。
次に、図8、9を参照して、水蒸気発生器具200の第二シート110Bについて説明する。
第二シート110Bは、使用時に使用者の肌と反対側に配置され、水蒸気発生体120を固定するためのシートである。この第二シート110Bは、通気性を有してもよく、非通気であってもよい。第二シート110Bとしては、不織布、紙、樹脂性発泡体、樹脂、プラスチック、ガラス等を用いて形成されていてもよく、携帯性、軽量性の観点から、不織布、樹脂、プラスチックが好ましい。
図7、9に示すように、本実施形態において、第二シート110Bには、そのL方向に延びる2つの長辺の中央部の位置において、該長辺からS方向に沿って内方に切れ込んだ略V字形のノッチ部113A、ノッチ部113Bが形成されている。
ノッチ部113Aは、水蒸気発生器具200を装着したときに、使用者の眉間周辺に位置する。ノッチ部113Bは、水蒸気発生器具200を装着したときに、使用者の鼻梁周辺に位置する。そのため、ノッチ部113Aよりもノッチ部113Bの方が切れ込みの程度が大きくなっている。
なお、ノッチ部113A、ノッチ部113Bは、それらの少なくとも一方がスリットであってもよい。
本実施形態の水蒸気発生器具200は、その使用前は、その全体が酸素バリア性を有する包装材(図示せず)によって包装されて、水蒸気発生部121が空気中の酸素と接触しないようになっている。そして、使用時に、上記包装材を開封し、水蒸気発生器具200を取り出すことにより、空気(酸素)が、水蒸気発生器具200の内部に流入して、水蒸気発生部121の発熱部121Aに到達し、発熱部121A中の被酸化性金属が酸化されて、熱を発生するようになっている。この熱により、水蒸気発生器具200中の水(特に水蒸気発生部121中の水)が水蒸気となり、第一シート122Aを通じて使用者の眼側に放出される。
また、水蒸気発生器具200の総重量は、100g以下であることが好まく、60g以下であることがより好ましい。これにより、水蒸気発生器具200の装着による重さが軽減され、携帯性、取扱性が良好になるとともに重量によるストレスから解放され使用感がさらに良好になる。なお、水蒸気発生器具200の総重量とは、上記包装材を含まず、かつ、水蒸気発生体120が空気中の酸素と接触する前の重さである。
本実施形態において、水蒸気発生器具200は、使用時に、包装材から取り出され、各装着部102が使用者の耳に掛けられて、凸部210により、水蒸気発生体120が使用者の両目から離隔された位置で、使用者の両目を覆うように装着される。また、水蒸気発生器具200は、水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離をXmm、水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、次式(1)〜(3)を満たすように構成されている。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
すなわち、本実施形態の水蒸気発生器具200によれば、水蒸気発生源と使用者の眼からの距離と、所定時間における水蒸気発生量という尺度を高度に制御することによって、使用者が開眼した状態で蒸気を感じることによる心地よさを与えることができ、眼の乾き、眼精疲労が緩和され、さらには、リラックス感、入眠感も誘発できるといった作用効果が得られる。
また、本実施形態の水蒸気発生器具200において、水蒸気発生開始後5分間における使用者のまぶた表面の最高温度をT℃としたとき、次式(4)を満たすことが好ましい。
36.0≦T≦41.0 (4)
適度な温熱を感じることにより、開眼したときの心地よさを一層与えることができる。
<水蒸気発生器具キット>
水蒸気発生器具キットは、上記で説明した、水蒸気発生体120と、水蒸気発生体120を使用者の眼から離間する位置に固定するための固定部材201とを備え、水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離をXmm、水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、次式(1)〜(3)を満たすものである。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
すなわち、水蒸気発生器具キットは、水蒸気発生体120と、固定部材201とが、予め一体成形されたものではなく、使用時に、水蒸気発生体120を固定部材201に取り付けて、使用者の眼から離間する位置に水蒸気発生体120を固定させて使用するものである。
水蒸気発生体120を固定部材201に取り付ける方法は、特に限定されず、水蒸気発生体120と使用者の角膜との距離が一定に保持されればよい。例えば、粘着剤などで固定部材に貼付してもよく、また、クリップなどの留め具を利用したり、予め固定部材に収納袋を備え、収納袋のなかに水蒸気発生体120を収納させてもよく、固定部材に取り付けられた台座の上に載せるだけであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、本発明による効果を損ねない限りで、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上記実施形態では、凸部210は、2つの筒状部材である場合について説明したが、例えば、図13に示すように、水蒸気発生器具200aにおいて、1つの筒状部材211であってもよい。この場合、筒状部材211は、使用者の両目の周囲を囲うようになっている。これにより、眼と水蒸気発生体120との位置あわせがより簡便になる。また、筒状部材211の断面形状は、両目の周囲を囲うものであれば、特に限定されず、四角形と円弧を組み合わせたものであっても、多角形状、楕円状、雪だるま形状等であってもよい。
上記実施形態では、凸部210の断面形状は、円形である場合について説明したが、楕円形、または多角形等であってもよい。
上記実施形態では、凸部210は、2つの筒状部材である場合について説明したが、例えば、図14に示すように、水蒸気発生器具200bにおいて、複数の四角柱の凸部212が、水蒸気発生体120の周囲であって、眼の周囲を囲うように点在したものであってもよい。
なお、凸部212の断面形状は四角形でもよく、角が丸みを帯びた四角形、円状であってもよい。また、凸部212は、多角柱、円柱であってもよく、凸部212の数も特に限定されない。
上記実施形態では、装着部102が扁平な略四角形状であり、中央部に耳かけ用の開口を有する不織布である態様について説明したが、例えば、図13に示すように、一対の紐状部103であってもよい。紐状部103は、不織布、伸縮性を有する紐、ゴム等を用いることができる。
上記実施形態では、装着部102を耳に装着する態様について説明したが、例えば、図15、図16に示すように、頭部に装着されるものであってもよい。図15に示すように、水蒸気発生器具200cにおいて、帯状部104を頭部に装着することで、水蒸気発生具100を固定してもよい。帯状部104は、一連に繋がったものでもよく、一対のものを留め具等により着脱自在としたものであってもよい。
また、上記実施形態では、固定部材201が、凸部210と装着部102とを備える態様について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図16に示すように、水蒸気発生器具200dにおいて、固定部材201が、鼻当て部213と腕部105(挟持部)を備える眼鏡状であってもよい。この場合、腕部105は、使用者の鼻と耳によって支持され、腕部105の一端が使用者の顔の前方に突出することで、水蒸気発生体120と使用者の眼とを離間させる空間が形成される。これにより、水蒸気発生器具200の装着がより簡便になる。
また、上記実施形態では、一対の水蒸気発生体120が使用者の両眼にそれぞれ配置される態様について説明したが、一つの水蒸気発生体120であってもよい。
また、上記実施形態では、第二シート110B上に水蒸気発生体120が固定される例について説明したが、図17に示すように、水蒸気発生器具200は、水蒸気発生体120を収容する袋体110を備え、袋体110の第一シート110A上に水蒸気発生体120を備えたものでもよい。
具体的には、袋体110は、使用時に使用者の肌に近い側に位置する第一シート110Aと、第一シート110Aと同形であって、使用者の肌から遠い側に位置する第二シート110Bとを重ね合わせ、それらの周縁部を接合することで形成される。第一シート110A及び第二シート110Bを接合するためには、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。
第一シート110Aとしては、合成樹脂の繊維で構成された不織布あるいは織布が好ましい。また、第一シート110Aを構成する繊維は、親水基を有しない樹脂で構成されていることが好ましく、例えば、水酸基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基およびアミド基を有しない樹脂で構成されていることが好ましい。
第一シート110Aとしては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、エチレンプロピレン共重合体等のポリオレフィンから選択される1種以上の合成繊維で構成されるものが好ましい。
なかでも、第一シート110Aは、不織布であることが好ましい。不織布としては、1種又は2種以上の繊維を用いて、エアスルー法、スパンボンド法、ニードルパンチ法、メルトブローン法、カード法、熱融着法、水流交絡法、溶剤接着法のいずれかの製造方法により製造されたものを用いることができる。
第一シート110Aから、蒸気を放出するとともに発熱部121Aに酸素を供給するという観点から、第一シート110Aの通気度は、500秒/100ml以下であることが好ましく、300秒/100ml以下であることがより好ましく、100秒/100ml以下であることがさらに好ましい。第一シート110Aの通気度の下限値は、特に限定されず、0秒/100mlであってもよい。
また、第一シート110Aの坪量は、5g/m以上であることが好ましく、10g/m以上であることがより好ましく、一方、200g/m以下であることが好ましく、120g/m以下であることがより好ましい。軽量化等の観点から、第一シート110Aの秤量は、10〜120g/mであることが好ましい。
第一シート110Aは、使用時に水蒸気発生器具200の最外層となる層であり、水蒸気発生体120よりも使用者側に配置されるものであるが、使用者が開眼可能な程度に使用者から離隔するものである。
上記実施形態では、基材層121B上に、発熱部121Aとなる発熱組成物を塗布して水蒸気発生部121を形成していたが、水蒸気発生部121はこのような製造方法で製造されたものに限れない。例えば、上述した発熱組成物にパルプ繊維等の繊維状物を添加し、抄紙機を用いて湿式抄造して水蒸気発生部を製造してもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の組成物、製造方法、或いは用途を開示する。
<1> 水蒸気発生体を備える水蒸気発生具の使用方法であって、
前記水蒸気発生体と使用者の角膜との最短距離をXmm、
前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
次式(1)〜(3)を満たす、水蒸気発生具の使用方法。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
<2> <1>に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
前記水蒸気発生体が加温された水蒸気を発生する、水蒸気発生具の使用方法。
<3> <1>または<2>に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
前記水蒸気発生開始後5分間における前記使用者のまぶた表面の最高温度をT℃としたとき、
次式(4)を満たす、水蒸気発生具の使用方法。
36.0≦T≦41.0 (4)
<4> <1>乃至<3>いずれか一項に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
前記水蒸気発生体を、前記使用者の眼に対向する位置に配置する、水蒸気発生具の使用方法。
<5> <1>乃至<4>いずれか一項に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
前記使用者が眼を開けた状態で、前記水蒸気発生体が発生する水蒸気を浴びる、水蒸気発生具の使用方法。
<6> <1>乃至<5>いずれか一項に記載の水蒸気発生具の使用方法において、前記水蒸気発生体は、被酸化性金属、炭素および水を含有する、水蒸気発生具の使用方法。
<7> <6>に記載の水蒸気発生具の使用方法において、前記被酸化性金属の含有量は、坪量で表して、100g/m以上であることが好ましく、200g/m以上であることがより好ましく、3000g/m以下であることが好ましく、1600g/m以下であることがより好ましく、また、より好ましくは、100〜3000g/mであり、さらに好ましくは、200〜1600g/mである、水蒸気発生具の使用方法。
<8> <6>または<7>に記載の水蒸気発生具の使用方法において、前記被酸化性金属は粉末であることが好ましく、その平均粒径が10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、200μm以下が好ましく、150μm以下であることがより好ましく、また、10〜200μmであることが好ましく、平均粒径が20〜150μmであることがより好ましい、水蒸気発生具の使用方法。
<9> <1>乃至<8>いずれか一項に記載の水蒸気発生具の使用方法において、前記水蒸気発生体を収容する袋体を備え、前記使用者の肌側に位置する第一シート及び前記着用者の肌から遠い側に位置する第二シートを備える、水蒸気発生具の使用方法。
<10> <9>に記載の水蒸気発生具の使用方法において、前記第一シートの通気度は0〜2000秒/100mlであることが好ましく、0〜1500秒/100mlであることがより好ましく、0〜950秒/100mlであることがさらに好ましく、20≦X(mm)≦50を満たす場合、0〜950秒/100mlであることが好ましく、0〜500秒/100mlであることがより好ましく、0〜300秒/100mlであることがさらに好ましい、水蒸気発生具の使用方法。
<11> <9>または<10>に記載の水蒸気発生具の使用方法において、前記第一シートの通気度は、前記第二シートの通気度よりも低い、水蒸気発生具の使用方法。
<12> <1>乃至<11>いずれか一項に記載の水蒸気発生具の使用方法において、前記固定部材は、不織布、紙、樹脂性発泡体、樹脂、プラスチック、ガラスのいずれかから形成され、より好ましくは不織布を用いて形成される、水蒸気発生具の使用方法。
<13>
水蒸気発生体を備える水蒸気発生具と、
前記水蒸気発生体を使用者の眼から離間する位置に固定する固定部材と、
を備え、
前記水蒸気発生体と前記使用者の角膜との最短距離をXmm、
前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
次式(1)〜(3)を満たす、水蒸気発生器具。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
<14> <13>に記載の水蒸気発生器具において、
前記水蒸気発生体が加温された水蒸気を発生する、水蒸気発生器具。
<15> <14>に記載の水蒸気発生器具において、
前記水蒸気発生開始後5分間における前記使用者のまぶた表面の最高温度をT℃としたとき、
次式(4)を満たす、水蒸気発生器具。
36.0≦T≦41.0 (4)
<16> <13>乃至<15>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
前記固定部材は、前記使用者側に向かう凸部を有し、
前記凸部により、前記水蒸気発生体と前記使用者の眼とを離間させる空間が形成される、水蒸気発生器具。
<17> <16>に記載の水蒸気発生器具において、前記空間の体積の合計は、10〜100cmであることが好ましい、水蒸気発生器具。
<18> <16>または<17>に記載の水蒸気発生器具において、
前記凸部の頂点が、前記使用者の眼の周囲に接触する、水蒸気発生器具。
<19> <16>乃至<18>いずれか一に記載の水蒸気発生器具において、
前記凸部は、1つまたは2つの筒状部材であって、前記筒状部材の頂点は、前記使用者の眼を囲むように配置される、水蒸気発生器具。
<20> <19>に記載の水蒸気発生器具において、
前記筒状部材の断面形状は、円形、楕円形、または多角形である、水蒸気発生器具。
<21> <13>乃至<20>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
前記固定部材は、前記使用者の耳または頭部に装着される装着部を有する、水蒸気発生器具。
<22> <13>乃至<15>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
前記固定部材は、前記使用者の顔を側面から挟む挟持部を備え、
前記挟持部の一端が前記使用者の顔の前方に突出することで、前記水蒸気発生体と前記使用者の眼とを離間させる空間が形成される、水蒸気発生器具。
<23> <13>乃至<22>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
前記固定部材は、前記水蒸気発生体を前記使用者の眼に対向する位置に配置する、水蒸気発生器具。
<24> <13>乃至<23>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
前記固定部材は、好ましくは、不織布、紙、樹脂性発泡体、樹脂、プラスチック、ガラスのいずれかから形成され、より好ましくは不織布を用いて形成される、水蒸気発生器具。
<25> <13>乃至<24>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
前記水蒸気発生体は、被酸化性金属、炭素、及び水を含有する発熱組成物を含む、水蒸気発生器具。
<26> <25>に記載の水蒸気発生器具において、前記被酸化性金属の含有量は、坪量で表して、100g/m以上であることが好ましく、200g/m以上であることがより好ましく、3000g/m以下であることが好ましく、1600g/m以下であることがより好ましく、また、より好ましくは、100〜3000g/mであり、さらに好ましくは、200〜1600g/mである、水蒸気発生器具。
<27> <25>または<26>に記載の水蒸気発生器具において、前記被酸化性金属は粉末であることが好ましく、その平均粒径が10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、200μm以下が好ましく、150μm以下であることがより好ましく、また、10〜200μmであることが好ましく、平均粒径が20〜150μmであることがより好ましい、水蒸気発生器具。
<28> <13>乃至<27>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、前記水蒸気発生体を収容する袋体を備え、前記使用者の肌側に位置する第一シート及び前記着用者の肌から遠い側に位置する第二シートを備える、水蒸気発生器具。
<29> <28>に記載の水蒸気発生器具において、前記第一シートの通気度は0〜2000秒/100mlであることが好ましく、0〜1500秒/100mlであることがより好ましく、0〜950秒/100mlであることがさらに好ましく、20≦X(mm)≦50を満たす場合、0〜950秒/100mlであることが好ましく、0〜500秒/100mlであることがより好ましく、0〜300秒/100mlであることがさらに好ましい、水蒸気発生器具。
<30> <29>に記載の水蒸気発生器具において、前記第一シートの通気度は、前記第二シートの通気度よりも低い、水蒸気発生器具。
<31> <13>乃至<30>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
前記水蒸気発生器具の総重量が、100g以下である、水蒸気発生器具。
<32> 水蒸気発生体を備える水蒸気発生具と、
前記水蒸気発生体を使用者の眼から離間する位置に固定する固定部材と、
を備え、
前記水蒸気発生体と前記使用者の角膜との最短距離をXmm、
前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
次式(1)〜(3)を満たす、水蒸気発生器具キット。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
<33> <32>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記水蒸気発生体が加温された水蒸気を発生する、水蒸気発生器具キット。
<34> <33>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記水蒸気発生開始後5分間における前記使用者のまぶた表面の最高温度をT℃としたとき、
次式(4)を満たす、水蒸気発生器具キット。
36.0≦T≦41.0 (4)
<35> <32>乃至<34>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記固定部材は、前記使用者側に向かう凸部を有し、
前記凸部により、前記水蒸気発生体と前記使用者の眼とを離間させる空間が形成される、水蒸気発生器具キット。
<36> <35>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、前記空間の体積の合計は、10〜100cmであることが好ましい、水蒸気発生器具キット。
<37> <35>または<36>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記凸部の頂点が、前記使用者の眼の周囲に接触する、水蒸気発生器具キット。
<38> <35>乃至<37>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記凸部は、1つまたは2つの筒状部材であって、前記筒状部材の頂点は、前記使用者の眼を囲むように配置される、水蒸気発生器具キット。
<39> <38>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記筒状部材の断面形状は、円形、楕円形、または多角形である、水蒸気発生器具キット。
<40> <32>乃至<39>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記固定部材は、前記使用者の耳または頭部に装着される装着部を有する、水蒸気発生器具キット。
<41> <32>乃至<34>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記固定部材は、前記使用者の顔を側面から挟む挟持部を備え、
前記挟持部の一端が前記使用者の顔の前方に突出することで、前記水蒸気発生体と前記使用者の眼とを離間させる空間が形成される、水蒸気発生器具キット。
<42> <32>乃至<41>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記固定部材は、前記水蒸気発生体を前記使用者の眼に対向する位置に配置する、水蒸気発生器具キット。
<43> <32>乃至<42>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記固定部材は、好ましくは、不織布、紙、樹脂性発泡体、樹脂、プラスチック、ガラスのいずれかから形成され、より好ましくは不織布を用いて形成される、水蒸気発生器具キット。
<44> <32>乃至<43>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記水蒸気発生体は、被酸化性金属、炭素、及び水を含有する発熱組成物を含む、水蒸気発生器具キット。
<45> <44>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、前記被酸化性金属の含有量は、坪量で表して、100g/m以上であることが好ましく、200g/m以上であることがより好ましく、3000g/m以下であることが好ましく、1600g/m以下であることがより好ましく、また、より好ましくは、100〜3000g/mであり、さらに好ましくは、200〜1600g/mである、水蒸気発生器具キット。
<46> <44>または<45>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、前記被酸化性金属は粉末であることが好ましく、その平均粒径が10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、200μm以下が好ましく、150μm以下であることがより好ましく、また、10〜200μmであることが好ましく、平均粒径が20〜150μmであることがより好ましい、水蒸気発生器具キット。
<46> <32>乃至<46>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、前記水蒸気発生体を収容する袋体を備え、前記使用者の肌側に位置する第一シート及び前記着用者の肌から遠い側に位置する第二シートを備える、水蒸気発生器具キット。
<47> <46>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、前記第一シートの通気度は0〜2000秒/100mlであることが好ましく、0〜1500秒/100mlであることがより好ましく、0〜950秒/100mlであることがさらに好ましく、20≦X(mm)≦50を満たす場合、0〜950秒/100mlであることが好ましく、0〜500秒/100mlであることがより好ましく、0〜300秒/100mlであることがさらに好ましい、水蒸気発生器具キット。
<48> <46>または<47>に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、前記第一シートの通気度は、前記第二シートの通気度よりも低い、水蒸気発生器具キット。
<49> <32>乃至<48>いずれか一項に記載の水蒸気発生器具キットにおいて、
前記水蒸気発生器具キットの総重量が、100g以下である、水蒸気発生器具キット。
<50> 水蒸気を発生する水蒸気発生体とヒトの角膜との最短距離をXmm、前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、次式(1)〜(3)を満たす、ヒトの角膜への水蒸気の供給方法。
5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
X>20 Y≦200 (3)
次に、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
上記実施形態と同様の水蒸気発生具100を製造した。具体的には、以下のようである。
<発熱粉体水分散物の調製>
表1で示す組成比で、被酸化性金属、炭素、水、反応促進剤、及び増粘剤を用意し、次の手順で調整した。増粘剤を水に溶解し、次いで反応促進剤を溶解して水溶液を用意した。一方で被酸化性金属、炭素をプレ混合した粉体を用意し、水溶液にプレ混合粉体を入れ、ディスクタービン型攪拌羽根で150rpm、10分間攪拌して、発熱組成物のスラリー状の発熱粉体水分散物を調製した。
なお、被酸化性金属、炭素、水、反応促進剤、及び増粘剤の種類、製品名及び製造元は以下のとおりである。
・被酸化性金属:鉄粉(鉄粉RKH、DOWA IP CREATION株式会社製)平均粒径45μm
・炭素:活性炭(カルボラフィン、日本エンバイロケミカルズ株式会社製)平均粒径40μm
・水:水道水
・反応促進剤:塩化ナトリウム(局方塩化ナトリウム、大塚化学株式会社製)
・増粘剤:キサンタンガム(エコーガムBT、DSP五協フード&ケミカル株式会社製)分子量2,000,000
Figure 2017205266
<水蒸気発生部121の作製>
第一の吸水シートとして、木材パルプ製の紙(坪量20g/m、伊野紙株式会社製)と吸水性ポリマー(球状、平均粒子径300μm、アクアリックCA、株式会社日本触媒製、坪量30g/m)と木材パルプ製の紙(坪量30g/m、伊野紙株式会社製)を積層して一体化したポリマーシート(最大吸水量の10〜45質量%の水を吸収した状態での通気度2秒/100ml)を用い、第二の吸水シートとして、木材パルプ製の紙(坪量50g/m)、伊野紙株式会社製)を用いた。第一の吸水シートとして用いるポリマーシートを用意し、前述のとおりに調製した発熱粉体水分散物を25cm(5cm×5cm)の第一の吸水シートの表面に厚み略3mmでそれぞれ塗工し、第二の吸水シート25cm(5cm×5cm)で塗工面を被覆し、水蒸気発生部121を作製した。
<水蒸気発生体120の作製>
得られた水蒸気発生部121全体を袋体122で被覆し水蒸気発生体120を作成した。具体的には、水蒸気発生体120の第一シート122A(以下同じ)として、表2,3に示すシートを用意し、水蒸気発生体120の第二シート122B(以下同じ)として、非通気性で、ポリエチレン100質量%のフィルムとパルプシートをラミネートした坪量40g/mのシートを用意した。第一シート122Aと第二シート122Bとの間に水蒸気発生部121を配置して、周縁部を密閉シールした。
このとき、基材層121Bは、第二シート122B側に配置された。
<水蒸気発生器具200の作製>
所定の紙製カップを用意し、当該紙製カップの底面に、第一シート122A側が被験者側になるようにして水蒸気発生体120を粘着剤により貼付し、水蒸気発生器具200を得た。水蒸気発生体120は、単数、または複数を積層して使用した。
また、紙製カップは、水蒸気発生体120と使用者の角膜との最短距離(Xmm)が所定の数値となるように、予めカップの深さ(高さ)を調整したものを用意した。紙製カップの開口部の直径は、48〜59mmの範囲にあるものを使用した。
水蒸気発生器具200は、後述する評価を実施するまで、酸素遮断袋に入れた。また、上記の作業は、水蒸気発生体120が空気中の酸素と反応しない条件下で行った。
・実施例、比較例
水蒸気発生器具200について、以下のようにして評価及び測定を行った。結果を、表2,3に示す。
<評価>
水蒸気発生器具200を被験者の眼に装着し、5分間水蒸気を供給された後の心地よさについて、評価した。水蒸気発生中、被験者は、自由に瞬きをしてよいこととした。
・心地良さ
○ :水蒸気による心地よさを充分感じられる。
○△:水蒸気による心地よさを感じられる。
×△:水蒸気による心地よさをあまり感じられない。
× :心地よくない。
・実用性
○:瞬きが可能で、取扱性・装着感がよい。
×:瞬きができない、または、取扱性・装着感がよくない。
<水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量(Ymg)の測定>
図6に示す装置30を用い、測定環境温度30℃(30±1℃)において、水蒸気発生体120の水蒸気放出面(第一シート122A)を上にして測定室31に載置し、金属球(4.5g)をつけた温度計38をその上に載せて計測した。この状態で測定室31の下部から除湿空気を流した。入口温湿度計34と出口温湿度計36で計測される温度及び湿度から測定室31に空気が流入する前後の絶対湿度の差を求めた。さらに入口流量計35と出口流量計37で計測される流量から水蒸気発生体120が水蒸気発生開始後5分間に放出した水蒸気量を算出した。
<まぶた表面の最高温度(T℃)の測定>
サーミスタ式のデータ収集型ハンディタイプ温度計LT−8A(グラム株式会社製)を用い、所定の温度センサーを被験者の上眼瞼に取り付けた。水蒸気発生器具200を装着し、環境温度20℃、測定間隔は3秒間として、水蒸気発生開始後5分間における被験者のまぶた表面の最高温度を測定した。
Figure 2017205266
Figure 2017205266
30 装置
31 測定室
32 流入路
33 流出路
34 入口温湿度計
35 入口流量計
36 出口温湿度計
37 出口流量計
38 温度計
100 水蒸気発生具
102 装着部
103 紐状部
104 帯状部
105 腕部
110 袋体
110A 第一シート
110B 第二シート
113A ノッチ部
113B ノッチ部
120 水蒸気発生体
121 水蒸気発生部
121A 発熱部
121B 基材層
122 袋体
122A 第一シート
122B 第二シート
200 水蒸気発生器具
200a 水蒸気発生器具
200b 水蒸気発生器具
200c 水蒸気発生器具
200d 水蒸気発生器具
201 固定部材
210 凸部
211 筒状部材
212 凸部
213 鼻あて部

Claims (19)

  1. 水蒸気発生体を備える水蒸気発生具の使用方法であって、
    前記水蒸気発生体と使用者の角膜との最短距離をXmm、
    前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
    次式(1)〜(3)を満たす、水蒸気発生具の使用方法。
    5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
    5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
    X>20 Y≦200 (3)
  2. 請求項1に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
    前記水蒸気発生体が加温された水蒸気を発生する、水蒸気発生具の使用方法。
  3. 請求項1または2に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
    前記水蒸気発生開始後5分間における前記使用者のまぶた表面の最高温度をT℃としたとき、
    次式(4)を満たす、水蒸気発生具の使用方法。
    36.0≦T≦41.0 (4)
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
    前記水蒸気発生体を、前記使用者の眼に対向する位置に配置する、水蒸気発生具の使用方法。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載の水蒸気発生具の使用方法において、
    前記使用者が眼を開けた状態で、前記水蒸気発生体が発生する水蒸気を浴びる、水蒸気発生具の使用方法。
  6. 水蒸気発生体を備える水蒸気発生具と、
    前記水蒸気発生体を使用者の眼から離間する位置に固定する固定部材と、
    を備え、
    前記水蒸気発生体と前記使用者の角膜との最短距離をXmm、
    前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
    次式(1)〜(3)を満たす、水蒸気発生器具。
    5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
    5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
    X>20 Y≦200 (3)
  7. 請求項6に記載の水蒸気発生器具において、
    前記水蒸気発生体が加温された水蒸気を発生する、水蒸気発生器具。
  8. 請求項7に記載の水蒸気発生器具において、
    前記水蒸気発生開始後5分間における前記使用者のまぶた表面の最高温度をT℃としたとき、
    次式(4)を満たす、水蒸気発生器具。
    36.0≦T≦41.0 (4)
  9. 請求項6乃至8いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
    前記固定部材は、前記使用者側に向かう凸部を有し、
    前記凸部により、前記水蒸気発生体と前記使用者の眼とを離間させる空間が形成される、水蒸気発生器具。
  10. 請求項9に記載の水蒸気発生器具において、
    前記凸部の頂点が、前記使用者の眼の周囲に接触する、水蒸気発生器具。
  11. 請求項10に記載の水蒸気発生器具において、
    前記凸部は、1つまたは2つの筒状部材であって、前記筒状部材の頂点は、前記使用者の眼を囲むように配置される、水蒸気発生器具。
  12. 請求項11に記載の水蒸気発生器具において、
    前記筒状部材の断面形状は、円形、楕円形、または多角形である、水蒸気発生器具。
  13. 請求項6乃至12いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
    前記固定部材は、前記使用者の耳または頭部に装着される装着部を有する、水蒸気発生器具。
  14. 請求項6乃至8いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
    前記固定部材は、前記使用者の顔を側面から挟む挟持部を備え、
    前記挟持部の一端が前記使用者の顔の前方に突出することで、前記水蒸気発生体と前記使用者の眼とを離間させる空間が形成される、水蒸気発生器具。
  15. 請求項6乃至14いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
    前記固定部材は、前記水蒸気発生体を前記使用者の眼に対向する位置に配置する、水蒸気発生器具。
  16. 請求項6乃至15いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
    前記固定部材は、不織布を用いて形成される、水蒸気発生器具。
  17. 請求項6乃至16いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
    前記水蒸気発生体は、被酸化性金属、炭素、及び水を含有する発熱組成物を含む、水蒸気発生器具。
  18. 請求項6乃至17いずれか一項に記載の水蒸気発生器具において、
    前記水蒸気発生器具の総重量が、100g以下である、水蒸気発生器具。
  19. 水蒸気発生体を備える水蒸気発生具と、
    前記水蒸気発生体を使用者の眼から離間する位置に固定する固定部材と、
    を備え、
    前記水蒸気発生体と前記使用者の角膜との最短距離をXmm、
    前記水蒸気発生体が水蒸気発生開始後5分間に発生する水蒸気量をYmg、としたとき、
    次式(1)〜(3)を満たす、水蒸気発生器具キット。
    5≦X≦50 Y≧3.3X−37.8 (1)
    5≦X≦20 Y≦2.8X+94.8 (2)
    X>20 Y≦200 (3)
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