JP2005021673A - 加温具 - Google Patents

加温具 Download PDF

Info

Publication number
JP2005021673A
JP2005021673A JP2004155297A JP2004155297A JP2005021673A JP 2005021673 A JP2005021673 A JP 2005021673A JP 2004155297 A JP2004155297 A JP 2004155297A JP 2004155297 A JP2004155297 A JP 2004155297A JP 2005021673 A JP2005021673 A JP 2005021673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
heating
heat
heat generating
fibrous material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004155297A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Kumamoto
吉晃 熊本
Masataka Ishikawa
雅隆 石川
Takao Orii
孝男 折井
Christine Hall
ホール クリスティン
Jill Kathleen Lynch
リンチ ジル・キャサリーン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Publication of JP2005021673A publication Critical patent/JP2005021673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F7/02Compresses or poultices for effecting heating or cooling
    • A61F7/03Compresses or poultices for effecting heating or cooling thermophore, i.e. self-heating, e.g. using a chemical reaction
    • A61F7/032Compresses or poultices for effecting heating or cooling thermophore, i.e. self-heating, e.g. using a chemical reaction using oxygen from the air, e.g. pocket-stoves
    • A61F7/034Flameless
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F2007/0001Body part
    • A61F2007/0002Head or parts thereof
    • A61F2007/0008Scalp
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F2007/0001Body part
    • A61F2007/0029Arm or parts thereof
    • A61F2007/0036Hand
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F2007/0059Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body with an open fluid circuit
    • A61F2007/006Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body with an open fluid circuit of gas
    • A61F2007/0062Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body with an open fluid circuit of gas the gas being steam or water vapour

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

【課題】 薄型で柔軟性に優れ、身体への装着性が良好で、種々の用途に適用することができる加温具を提供すること。
【解決手段】 本発明の加温具は、発熱体2と、発熱体2を収容する通気性の収容体3とからなる発熱性本体4を主体として構成される。体の一部を挿入するための挿入部を有している。発熱体2は被酸化性金属、保水剤、及び繊維状物を含む抄造シートからなる。前記抄造シートに含まれる前記繊維状物以外の成分が50重量%以上であり且つ前記繊維状物のCSFが600ml以下であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気中の酸素と被酸化性金属との酸化反応に伴う発熱を利用した加温具に関する。
空気中の酸素と被酸化性金属粉体との酸化反応に伴う発熱を利用した加温具に関する従来技術としては、例えば、下記特許文献1に記載の加温具が知られている。
この加温具は、頭部に沿って配されるキャップ状の基材シートに、通気性を有する扁平袋体に発熱粉体が収容された発熱体が、複数取り付けられたものである。
ところで、この加温具は、発熱体の厚みが厚いため、より薄い加温具が望まれていた。また、発熱粉体の固化に伴って発熱体に柔軟性が失われてくるため、より柔軟性に優れた装着性のよい加温具が望まれていた。さらに基材シートに厚い発熱体が取り付けられているため、形態的な自由度にも制限があり、種々の用途に適用できる加温具が望まれていた。
特開2003−332号公報
従って、本発明は、薄型で柔軟性に優れ、身体への装着性が良好で、種々の用途に適用することができる加温具を提供することを目的とする。
本発明は、発熱体と、該発熱体を収容する通気性の収容体とからなる発熱性本体を主体として構成され、体の一部を挿入するための挿入部を有している加温具であって、前記発熱体が被酸化性金属、保水剤、及び繊維状物を含む抄造シートからなる加温具を提供するものである。
本発明によれば、薄型で柔軟性に優れ、身体への装着性が良好で、種々の用途に適用することができる加温具が提供される。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明の加温具をミトン状の形態の加温具に適用した第1実施形態を示すものである。これらの図において符号1は加温具を示している。
図1に示すように、加温具1は、発熱体2と、発熱体2を収容する通気性の収容体3とからなる発熱性本体4を主体として構成されている。加温具1は、体の一部を挿入するための挿入部5を有している。加温具1では、挿入部形成材6が発熱性本体4の上面に接合され、挿入口50を有する挿入部5が発熱性本体4の外側に形成されている。
発熱体2は、被酸化性金属、保水剤、及び繊維状物を含む抄造シート(以下、後述する電解質成分が含まれていない場合を発熱中間シート、電解質成分と水が含まれている場合を発熱シートという。)20から構成されている。本実施形態の加温具1では、発熱体2は、発熱シート20が2枚積層されて形成されている(図2参照)。
発熱中間シート20は、後述する繊維状物以外の成分を50重量%以上含んでいることが好ましく、70重量%以上含んでいることがより好ましく、80重量%以上含んでいることがさらに好ましい。繊維状物以外の成分が50重量%以上であると、発熱温度を人の指先等で触って熱く感じる程度以上に上昇できる。繊維状物以外の成分は多い程好ましいが、発熱中間シート20の加工性を維持するのに必要な強度を得る点から、その上限は、98重量%である。
前記発熱中間シート20中の繊維状物以外の成分は、原料組成物中の固形分重量、組成並びに発熱中間シート20の乾燥重量より以下の式から求められる。
原料組成物固形分の重量:Ms
原料組成物固形分中の繊維状物の含有率:a(%)
発熱中間シートの乾燥重量:Mh
発熱中間シート中の繊維状物以外の成分の含有率:b
b=(Mh/Ms)×(100−a)
前記被酸化性金属には、従来からこの種の発熱成形体に通常用いられている被酸化性金属を特に制限無く用いることができる。該被酸化性金属の形態は、取り扱い性、成形性等の観点から粉体、繊維状の形態を有するものを用いることが好ましい。
粉体の形態を有する被酸化性金属としては、例えば、鉄粉、アルミニウム粉、亜鉛粉、マンガン粉、マグネシウム粉、カルシウム粉等が挙げられ、これらの中でも取り扱い性、安全性、製造コストの点から鉄粉が好ましく用いられる。該被酸化性金属には、後述の繊維状物への定着性、反応のコントロールが良好なことから粒径(以下、粒径というときには、粉体の形態における最大長さ、又は動的光散乱法、レーザー回折法等により測定される平均粒径をいう。)が0.1〜300μmのものを用いることが好ましく、粒径が0.1〜150μmものを50重量%以上含有するものを用いることがより好ましい。
また、繊維状の形態を有する被酸化性金属としては、スチール繊維、アルミ繊維、マグネシウム繊維等が挙げられる。これらのなかでも取り扱い性、安全性、製造コストの点からスチール繊維、アルミ繊維等が好ましく用いられる。繊維状の形態を有する被酸化性金属は、成形性や得られるシートの機械的強度、表面の平滑性、発熱性能の点から繊維長0.1〜50mm、太さ1〜1000μmのものを用いることが好ましい。
発熱中間シート20中の前記被酸化性金属の配合量は、10〜95重量%であることが好ましく、30〜80重量%であることがより好ましい。該配合量が10重量%以上であると、発熱シート20の発熱温度が、人が指先等で触って熱く感じる程度以上に上昇する。また、発熱シートを構成する後述の繊維状物、接着成分(凝集剤等)が十分な量となるため、硬さが十分で使用感が良好となる。該配合量が95重量%以下であると、発熱シート20の表面に被酸化性金属等の酸化皮膜が形成されることがなく通気性が保たれる。その結果シートの内部まで反応が進行して発熱温度が上昇する。さらに、酸化反応に伴って被酸化性金属が膨張、凝結しても硬くならず、発熱時間も持続されるほか、保水剤による水分供給が十分に行われ、被酸化性金属の脱落の発生も抑えられる。また、発熱シート20を構成する後述の繊維状物、接着成分が十分となり、曲げ強度や引張強度等の機械的強度が良好となる。ここで、発熱シート20中の被酸化性金属の配合量は、JIS P8128に準じる灰分試験で求めたり、例えば、鉄の場合は外部磁場を印加すると磁化が生じる性質を利用して振動試料型磁化測定試験等により定量することができる。
前記保水剤には、従来から発熱成形体に通常用いられている保水剤を特に制限無く用いることができる。該保水剤は、水分保持剤として働く他に、被酸化性金属への酸素保持/供給剤としての機能も有している。該保水剤としては、例えば、活性炭(椰子殻炭、木炭粉、暦青炭、泥炭、亜炭)、カーボンブラック、アセチレンブラック、黒鉛、ゼオライト、パーライト、バーミキュライト、シリカ、カンクリナイト、フローライト等が挙げられ、これらの中でも保水能、酸素供給能、触媒能を有する点から活性炭が好ましく用いられる。該保水剤には、被酸化性金属との有効な接触状態を形成できる点から粒径が0.1〜500μmの粉体状のものを用いることが好ましく、0.1〜200μmのものを50重量%以上含有するものを用いることがより好ましい。保水剤には、上述のような粉体状以外の形態のものを用いることもでき、例えば、活性炭繊維等の繊維状の形態のものを用いることもできる。
発熱中間シート20中の前記保水剤の配合量は、0.5〜60重量%であることが好ましく、1〜50重量%であることがより好ましい。該配合量が0.5重量%以上であると、被酸化性金属が酸化反応により人体温度以上に温度上昇する程度に反応を持続させるために必要な水分を発熱シート20中に蓄積できるほか、発熱シート20の通気性が十分得られるため、酸素供給が良好となって発熱効率に優れる。該配合量が60重量%以下であると、得られる発熱量に対する発熱シート20の熱容量が好ましくなるため、発熱温度上昇が良好で、人が温かいと体感できるほか、十分な保水剤が保持され、発熱シート20を構成する後述の繊維状物、接着成分が十分となり、曲げ強度や引張強度等の機械的強度が良好となる。
前記繊維状物としては、例えば、天然繊維状物としては植物繊維(コットン、カボック、木材パルプ、非木材パルプ、落花生たんぱく繊維、とうもろこしたんぱく繊維、大豆たんぱく繊維、マンナン繊維、ゴム繊維、麻、マニラ麻、サイザル麻、ニュージーランド麻、羅布麻、椰子、いぐさ、麦わら等)、動物繊維(羊毛、やぎ毛、モヘア、カシミア、アルカパ、アンゴラ、キャメル、ビキューナ、シルク、羽毛、ダウン、フェザー、アルギン繊維、キチン繊維、ガゼイン繊維等)、鉱物繊維(石綿等)が挙げられ、合成繊維状物としては、例えば、半合成繊維(アセテート、トリアセテート、酸化アセテート、プロミックス、塩化ゴム、塩酸ゴム等)、金属繊維、炭素繊維、ガラス繊維等が挙げられる。また、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、デンプン、ポリビニルアルコール若しくはポリ酢酸ビニル又はこれらの共重合体若しくは変性体等の単繊維、又はこれらの樹脂成分を鞘部に有する芯鞘構造の複合繊維を用いることができる。そしてこれらの中でも、繊維どうしの接着強度が高く、繊維どうしの融着による三次元の網目構造を作り易すく、パルプ繊維の発火点よりも融点が低い点からポリオレフィン、変性ポリエステルが好ましく用いられる。また、枝分かれを有するポリオレフィン等の合成繊維も被酸化性金属や保水剤との定着性が良好なことから好ましく用いられる。これらの繊維は、単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの繊維は、その回収再利用品を用いることもできる。そして、これらの中でも、前記被酸化性金属や前記保水剤の定着性、得られる成形シートの柔軟性、空隙の存在からくる酸素透過性、製造コスト等の点から、木材パルプ、コットンが好ましく用いられる。
前記繊維状物は、そのCSF(Canadian Standard Freeness)が、600ml以下であることが好ましく、450ml以下であることがより好ましい。600ml以下であると繊維状物と前記被酸化性金属や保水剤等の成分との定着性が良好であり、所定の配合量を保持できて発熱性能に優れるものとなり、均一な厚みのシートが得られて成形も良好である。また、繊維状物と該成分との定着が悪いことに起因する該成分の脱落が抑えられ、該成分と該繊維状物との絡み合いや水素結合に由来する結合強度が十分得られるため、曲げ強度や引張強度等の機械的強度が良好で、加工性も良好となる。
前記繊維状物のCSFは、低い程好ましいが、通常のパルプ繊維のみの抄紙では、繊維状物以外の成分比率が低い場合、CSFが100ml以上であると濾水性が良好であり、脱水が良好となって均一な厚みの発熱シートを得ることができる。また、乾燥時のブリスター破れ等による成形不良をほとんど抑えることができる。本発明においては、繊維状物以外の成分比率が高いことから、濾水性も良好で均一な厚みの発熱シートを得ることができる。また、CSFが低い程、フィブリルが多くなるため、繊維状物と該繊維状物以外の成分との定着性が良好となり、高いシート強度を得ることができる。
繊維状物のCSFの調整は、叩解処理などによって行うことができる。CSFの低い繊維と高い繊維とを混ぜ合わせ、CSFの調整を行っても良い。
前記繊維状物は、そのゼータ電位がマイナス(負)であることが好ましい。ここで、ゼータ電位とは、荷電粒子界面と溶液間のずり面におけるみかけの電位をいい、流動電位法、電気泳動法等により測定される。そのゼータ電位がマイナスであると、繊維状物への前記被酸化性金属や保水剤等の成分の定着が良好であり、所定の配合量を保持できて発熱性能に優れるものとなるほか、排水に多量の該成分が混じるロスが少なくなり、生産性、環境保全にも悪影響を及ぼすことがない。
該繊維状物には、平均繊維長が0.1〜50mmのものを用いることが好ましく、0.2〜20mmのものを用いることがより好ましい。斯かる平均繊維長を有していると得られる発熱シート20の曲げ強度や引張強度等の機械的強度が十分に確保できるほか、繊維層が密に形成されず発熱シート20の通気性が十分に得られ、酸素供給が良好で発熱性に優れるものとなる。また、発熱シート20中に該繊維状物が均一に分散し、一様な機械的強度が得られるほか、均一な肉厚の発熱シート20が得られ、繊維間隔が広くならず、繊維による前記被酸化性金属や保水剤等の成分の保持能力が維持されて該成分の脱落が抑えられる。
発熱中間シート20中の前記繊維状物の配合量は、2〜50重量%であることが好ましく、5〜40重量%であることがより好ましい。該配合量が2重量%以上であると、被酸化性金属、保水剤の脱落防止効果が十分得られるほか、発熱シート20が脆くなるのを防ぐことができる。該配合量が50重量%以下であると、発熱シート20の発熱量に対する熱容量が好ましくなり、温度上昇が十分となるほか、得られる発熱シート20中の前記被酸化性金属や保水剤等の成分の比率が保たれるため、所望の発熱性能を得ることができる。
発熱中間シート20には、後述するように凝集剤が添加されていてもよい。
また、発熱シート20には、必要に応じ、サイズ剤、着色剤、紙力増強剤、歩留向上剤、填料、増粘剤、pHコントロール剤、嵩高剤等の抄紙の際に通常用いられる添加物を特に制限無く添加することができる。該添加物の添加量は、添加する添加物に応じて適宜設定することができる。
発熱シート20に含まれる前記電解質には、従来からこの種の発熱成形体に通常用いられている電解質を特に制限なく用いることができる。該電解質としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属若しくは重金属の硫酸塩、炭酸塩、塩化物又は水酸化物等が挙げられる。そしてこれらの中でも、導電性、化学的安定性、生産コストに優れる点から塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄(第1、第2)等の各種塩化物が好ましく用いられる。これらの電解質は、単独で又は二種以上を組み合わせて用いることもできる。
発熱シート20中の前記電解質の配合量は、発熱シート20中の水重量比で0.5〜30重量%であることが好ましく、1〜25重量%であることがより好ましい。該配合量が0.5重量%以上であると、得られる発熱シート20の酸化反応が十分となるほか、発熱機能に必要な電解質を確保するための発熱シート20中の水分の比率を抑えることができ、その結果、発熱温度上昇が十分得られる。該配合量が30重量%以下であると余分な電解質の析出が抑えられ、発熱シート20の通気性が保たれるほか、発熱機能に必要な電解質を確保するための発熱シート20中の水分比率が十分となって、水が被酸化性金属等に供給され、発熱性能に優れるものとなる。また、発熱シート20に均一に電解質を配合することができる。
また、発熱シート20の重量に対する電解質含有量は0.05〜20重量%、特に0.1〜10重量%であることが好ましい。電解質含有量が0.05重量%以上であると、酸化反応が十分に起こり発熱性能に優れるものとなる。電解質含有量が20重量%以下であると余分な電解質の析出が抑えられて発熱性能に優れるものとなる。
発熱シート20は、含水率(重量含水率、以下同じ。)が10〜80%であることが好ましく、20〜60%であることがより好ましい。該含水率が10%以上であると酸化反応を持続するために必要な水分を確保でき、酸化反応が十分に進行する。また、発熱シート20に均一に水分を供給することができ、均一な発熱性能を得ることができる。該含水率が80%以下であると発熱シート20の発熱量に対する熱容量が好ましくなり、十分な発熱温度の上昇が得られるほか、発熱シート20の通気性が保たれ、発熱性能、保形性、機械的強度が良好となる。
発熱中間シート20は、その厚みが0.08〜1.2mmであることが好ましく、0.1〜0.6mmであることがより好ましい。該厚みが0.08mm以上であると発熱性能、機械的強度、前記被酸化性金属や保水剤等の成分の定着が良好となり、安定した均一の肉厚、組成分布が得られるほか、ピンホールの発生等によるシートの破壊等が発生し難く、生産性及び加工性が良好となる。該厚みが1.2mm以下であるとシートの折曲強度が十分であり、簡単に脆性破壊を起こし難くなるほか、硬くならず、特に肘、膝、顔等の身体部位の屈伸する部位に温熱シート等として貼付した場合、装着性が良好で違和感を生じることもない。また、生産性においても、紙層形成時間や乾燥時間がかからず、操業性に優れる他、発熱性能が十分であり、割れたり、折れたりすること等もなく加工性に優れる。
発熱中間シート20は、その坪量が10〜1000g/m2であることが好ましく、50〜600g/m2であることがより好ましい。該坪量が10g/m2以上であると被酸化性金属等の中でも比重の大きなものを使用する場合等において、特に安定したシートを形成することができる。該坪量が1000g/m2以下であると重量感がなく使用感が良好であり、生産性や操業性等が良好である。
発熱中間シート20は、その裂断長が100〜4000mであることが好ましく、200〜3000mであることがより好ましい。該裂断長が100m以上であると、操業時にシートの破断や切断等が生じることがなく安定的にシートを形成できるほか、加工時にも同様の理由によって製品加工が安定的に行え、使用時においても、腰があり、ぼろぼろと直ぐ破壊せず、使用感に優れる。該裂断長が4000m以下であると、発熱中間シート20を構成する繊維状物、接着成分が多くならず、十分な硬さ剛直が得られ、発熱性能に優れるものとなる。ここで、裂断長は、発熱中間シート20から長さ150mm×幅15mmの試験片を切り出した後、JIS P8113に準じ、該試験片をチャック間隔100mmで引っ張り試験機に装着し、引っ張り速度20mm/minで引っ張り試験を行い、下記計算式により算出される値である。
裂断長〔m〕=(1/9.8)×(引張強さ〔N/m〕)×106/(試験片坪量〔g/m2〕)
発熱シート20は、発熱到達温度が30〜100℃であることが好ましく、35〜90℃であることがより好ましい。ここで、発熱到達温度は、発熱シートから50mm×50mmの試験片を切り出した後、該発熱シートにJIS Z208で測定される透湿度(以下、本明細書において、単に透湿度という。)が5000g/(m2・24h)の透湿シートと不透湿シートとを両側に袋状に貼り合わせて包装した後、容積4.2リットル、相対湿度1%以下の環境下で密封系内に5.0リットル/minの乾燥空気を供給可能な試験機を準備し、その内部に前記透湿シート側を上面として静置して発熱させたときの発熱シートの下側の温度を熱電対で測定した値である。発熱シート20の発熱到達温度及び発熱到達温度に達する時間は、商品用途によって急激な発熱が必要な場合や比較的低温で長時間の持続が必要な商品等、前述の配合組成の組み合わせにより任意に設計ができる。
発熱シート20は、単位面積あたり10分間に発生する水蒸気量が、1〜100mg/(cm2・10min)であることが好ましく、1.0〜50mg/(cm2・10min)であることがより好ましい。ここで、該水蒸気量は、例えば、以下のようにして測定される。
容積4.2リットル、湿度1RH%以下とし、密閉系内に2.1リットル/minの乾燥空気を供給可能な試験機を準備し、その内部に水蒸気が蒸散可能なように所定寸法の発熱シート20を静置して発熱させる。そして、前記密閉系外に排出される空気の湿度を湿度計で測定し、下記式(1)を用いて発熱開始後に発生する水蒸気の量を求め、単位時間当たりの水蒸気量とした。そして、10分間の累積の水蒸気量を求め、単位面積当たりに換算した。ここで、eは水蒸気圧(Pa)、esは飽和水蒸気圧(Pa:JIS Z8806より引用)、Tは温度(℃:乾球温度)、sはサンプリング周期(秒)である。
相対湿度U(%RH)=(e/es)×100
絶対湿度D(g/m3)=(0.794×10-2×e)/(1+0.00366T)
=(0.794×10-2×U×es)/〔100×(1+0.00366T)〕
単位空気容積P(リットル)=(2.1×s)/60
単位時間当たりの水蒸気量A(g)=(P×D)/1000・・・(1)
発熱シート20の前記水蒸気量(水蒸気発生量)は、発熱到達時間と同様に商品用途によって急激な発熱が必要な場合や比較的低温で長時間の持続が必要な商品等、前述の配合組成の組み合わせにより任意に設計ができる。
図1に示すように、収容体3は、発熱シート20を封止するように周縁部が所定幅の接合部30で接合されている。本実施形態では、接合部30はヒートシールによって形成されている。
収容体3は、通気性を有し、前記発熱シート20の構成成分の脱落を防止できるものであればよいが、十分な発熱特性を得るためには、透湿度が100〜10000g/(m2・24h)、特に1000〜8000g/(m2・24h)であることが好ましい。収容体3は、全面が通気性を有していてもよく、部分的に通気性を有していてもよい。
図2に示すように、本実施形態の収容体3は、発熱体2の上側に通気性シート31が配されており、発熱体2の下側に非通気性シート32が配されている。そして、本実施形態の加温具1では、通気性シート31が発熱体2の前記挿入部5側に配されており、挿入部5内に水蒸気が蒸散されるように設けられている。このように挿入部5内に水蒸気が蒸散されるように設けることにより、加温に加えて挿入部5内における加湿機能が得られ、後述するように機能剤と組み合わせたときの当該機能剤の高い浸透効果が得られる。
本実施形態の加温具1では、収容体3は、後述するよう通気性シート31の下側に繊維性シート33が配されるとともに上側に表面材34が配された3層構造を有し、二層の非通気性シート32の下に加飾性シート35及び表面材36が配された4層構造を有している。
通気性シート31は、通気性を有するシートであれば特に制限はないが、透湿度が100〜10000g/(m2・24h)、特に1000〜8000g/(m2・24h)であることが好ましい。透湿度がこのような範囲にあると加温具を包装材から取り出すと直ちに熱と水蒸気がすばやく発生し、暖かくなるのを待つことなく、その温感と加湿感を実感でき、機能剤と組み合せたときの当該機能剤の高い浸透効果を得ることができる。通気性シート31は、その全面に通気性を有していてもよく、部分的に通気性を有していてもよい。
通気性シート31は、坪量が10〜200、特に20〜100g/m2であることが好ましい。通気性シート31の坪量がこのような範囲であると、薄くて、フレキシブルで非常に感触が良く、発熱体2の柔かさを損なわないものとなるほか、すばやい発熱と水蒸気を発生させることができる。
通気性シート31としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂からなるシートに機械的に孔を形成させたもの、前記樹脂と無機フィラーの混合シートを延伸により界面剥離させ微孔を設けたもの、また、その結晶構造の界面剥離を利用し、微孔を形成させたもの、発泡成形による連続気泡を利用し微孔を連通させたものなどが挙げられる。また、ポリオレフィン等の合成パルプ、木材パルプ、レーヨン、アセテート等の半合成繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維等から形成された不織布、織布、合成紙、紙等も挙げられる。通気性シート31は複数枚を重ねて用いることもできる。
非通気性シート32は、非通気性を有するシートであれば特に制限はないが、透湿度が10g/(m2・24h)以下、特に1.0g/(m2・24h)以下であることが好ましい。透湿度がこのような範囲にあると、発熱に伴う水蒸気の発生方向を規制することができる。例えば、加温具1は酸素が通気シート側から供給され、該非通気シート面からは水蒸気の発生が抑えることができ、通気シート側からのみ水蒸気を発生させることができるようになる。
非通気性シート32は、坪量が10〜200g/m2、特に20〜100g/m2であることが好ましい。非通気性シート32の坪量がこのような範囲であると、発熱に伴う水蒸気の発生方向を当該非通気性シートによって規制することができるほか、加温具の柔さやフレキシブル性を維持しかつ該発熱体の隠蔽性を向上させることができる。
非通気性シート32としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂からなるシートが挙げられ、特に発熱体の隠蔽性が必要とさせる場合は、前記樹脂中に酸化チタン等の無機フィラーを配合したシートが用いられる。本実施形態の加温具1では、非通気性シート32は2枚重ねているが、一枚のみ、又は3枚以上重ねることもできる。
加温具1は、通気性シート31と発熱シート20との間に繊維性シート33が配されている。このような繊維性シート33を配することで、水蒸気の発生に伴う収容体(加温具)の膨らみを抑制することができるとともに、発熱体からの被酸化性金属や保水剤等の成分の分離や脱落を防いだ上で水蒸気を効率よく発生させることができる。繊維性シート33の透湿度は1000g/(m2・24hr)、特に2000g/(m2・24hr)以上が好ましい。透湿度がこの範囲であると発熱体への酸素の透過を妨げず、良好な発熱を得ることができる。
繊維性シート33は、通気性に加えて、所定の破断伸度を有していることが好ましい。繊維性シート33は、引張試験による破断伸度0.1〜10%、特に1.0〜5.0%であることが好ましい。破断伸度がこのような範囲であると水蒸気の発生による収容体の膨張が抑制できる。
繊維性シート33は、坪量が10〜200g/m2、特に20〜100g/m2であることが好ましい。繊維性シート33の坪量がこのような範囲であると、収容体の膨らみを抑制させるとともに水蒸気を効率よく発生させた上で、発熱性本体を薄く、フレキシブルで非常に感触が良く、発熱体2の柔かさを損なわないものとすることができる。
繊維性シート33としては、ポリオレフィン等の合成パルプ、木材パルプ、レーヨン、アセテート等の半合成繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維等から形成された不織布、織布、合成紙、紙等が挙げられる。繊維性シート33は複数枚を重ねて用いることもできる。
加温具1は、通気性シート31の表面(上面)に表面材34が配されている。このような表面材34を配することで前記挿入部5内に手を挿入したときの肌触りを良好にすることができるほか、熱の伝わりを緩和したり、該表面材34に薬剤を含浸や塗布により配し、手に薬剤を効果的に浸透させることができる。
表面材34は、風合いがよくフレキシブル性を有する材であれば特に制限はないが、表面材の厚みが0.1〜2.0mm、特に0.2〜1.0mmであることが好ましい。表面材の厚みがこのような範囲にあると発熱体の熱が表面材により、緩和され、やわらかな温感を与えることができる。表面材34の透湿度は1000g/(m2・24hr)、特に2000g/(m2・24hr)以上が好ましい。透湿度がこの範囲であると発熱体への酸素の透過を妨げず、良好な発熱を得ることができる。
表面材34は、坪量が5.0〜200g/m2、特に10〜100g/m2であることが好ましい。表面材の坪量が5.0g/m2より小さいと、強度が弱く破れやすいものとなってしまう場合がある。また、坪量が200g/m2を越えると肌触り等の感触が悪くなってしまったり、表面材が断熱材として働き熱が伝わらなくなってしまう場合がある。
表面材34としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維、コットン、麻等の植物繊維、ウール、シルク等の動物性繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維等を用いた不織布、和紙・洋紙・合成紙、布、毛織物などの織物材料、皮革材料等が挙げられる。表面材34は複数枚を重ねて用いることもできる。
加温具1は、非通気性シート32の表面(下面)に加飾性シート35が配されている。このような加飾性シート35を配することで隠蔽性を高め、発熱体を外から見えにくくし、印刷や着色により、さらに美称性を高めることができる。
加飾性シート35は、非通気なシートであれば特に制限はないが、透湿度が10g/(m2・24h)以下、特に1.0g/(m2・24h)以下であることが好ましい。加飾性シート35の透湿度がこのような範囲にあると、発熱に伴う水蒸気の発生方向を規制することができる。例えば、本実施形態の加温具1では、酸素が通気シート側から供給され、該非通気シート面からは水蒸気の発生が抑えることができ、通気シート側からのみ水蒸気を発生させることができるようになる。
加飾性シート35は、坪量が10〜200g/m2、特に20〜100g/m2であることが好ましい。加飾性シート35の坪量がこのような範囲であると、発熱に伴う水蒸気の発生方向を当該加飾性シートによって規制することができるほか、加温具の柔かさやフレキシブル性を維持しかつ該発熱体の隠蔽性を向上させることができる。
加飾性シート35としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂からなるシートが挙げられ、特に発熱体の隠蔽性が必要とさせる場合は、前記樹脂中に酸化チタン等の無機フィラーを配合したシートが用いられる。加飾性シート35は複数枚重ねて用いることもできる。
加飾性シートの表面に配された前記表面材36には、前記表面材34と同様のものを用いることができる。
本実施形態の加温具1では、通気性シートは31,33の2種類を用いているが、一種類を一枚のみ、又は2枚以上重ねることもできる。特に、構成成分の脱落性が、従来の粉品と比較すると著しく抑制されるため、1枚のみの積層において問題なく使用できる。また、非通気性シートも同様に2種類(非通気性シート32及び加飾性シート35)を用いているが、隠蔽性や美称性がそれほど必要でない場合は非通気シート1枚でも作ることができる。このように、層構成をシンプルにすることにより、さらに薄く、フレキシブル性が向上しかつ低コストで製造することが可能となる。
収容体3は、上記層構成の部材が周縁部においてヒートシールされ、その中に発熱シート20が封止されている。
発熱性本体4の厚みは0.1〜3mm、特に0.3〜1.5mmであることが好ましい。また、発熱性本体4の坪量は100〜6000g/m2、特に200〜3000g/m2であることが好ましい。発熱性本体4の厚み及び坪量をこのような範囲とすることで、薄くて柔軟性に優れ、装着性の良好な加温具が得られる。
加温具1又は発熱性本体4は、単位面積あたり10分間に発生する水蒸気量が、0.1〜100mg/(cm2・10min)であることが好ましく、1.0〜50mg/(cm2・10min)であることがより好ましい。ここで、発熱性本体又は加温具の該水蒸気量は、例えば、前記発熱シートの単位面積あたり10分間に発生する水蒸気量と同様にして測定することができる。この場合、加温具又は発熱性本体そのものを測定系内に封入して測定する。
発熱性本体4の前記水蒸気量(水蒸気発生量)は、発熱到達時間と同様に商品用途によって急激な発熱が必要な場合や比較的低温で長時間の持続が必要な商品等、前述の配合組成・シート構成の組み合わせにより任意に設計ができる。
本実施形態の加温具1では、挿入部形成材6は、通気性シート61の上下に表面材60、61が配された3層構造を有している。このように前記挿入部5を形成する挿入部形成材6に通気性シート61を用いることで、酸素の供給がスムーズになり、すばやい発熱と水蒸気を多量に発生させることができる。
通気性シート61には、前記通気性シート31と同様の通気性シートを用いることができる。また、表面材60、61には、前記表面材34と同様の材を用いることができる。
挿入部形成材6は、挿入口50が形成されるようにヒートシールによって前記発熱性本体4に接合されている。酸素の供給をよりスムーズにするために、挿入部形成材6は、発熱性本体4と任意の間隔で不連続に接合されていても良い。
加温具1は厚みが0.2〜5mm、特に0.5〜3mmであることが好ましい。加温具1の厚みをこのような範囲とすることで、薄く、折り畳みが容易であり、携帯性に優れるほか、柔らかく、フレキシブル性に富み、使い勝手、使用感に優れ、顔、手、頭、足等身体のあらゆる箇所に適用しても違和感なく非常に装着性に優れたものとなる。
加温具1又は発熱性本体4は、発熱到達温度が30〜100℃であることが好ましく、35〜60℃であることがより好ましい。ここで、発熱到達温度は、例えば、加温具又は発熱性本体を容積4.2リットル、相対湿度1%以下の環境下で密封系内に5.0リットル/minの乾燥空気を供給可能な試験機を準備し、その内部に前記通気性シート側を上面として静置して発熱させたときの試験体下側の温度を熱電対で測定することで求めることができる。また、「使い捨てカイロ」の発熱到達温度の測定方法であるJIS S4100を用いることもできる。加温具の発熱到達温度は、商品用途によって急激な発熱が必要な場合や比較的低温で長時間の持続が必要な商品等、前述の配合組成・シート構成の組み合わせにより任意に設計ができる。
加温具1は、例えば、下記のようにして製造される発熱シート20を、図2に示すように収容体3を構成する層間の所定位置に配し、発熱シート20をずれないようにその周辺部やシート自体をヒートシールや接着剤によって固定し、発熱シート20を封止するように各層を接合した後、所定の形状に裁断して発熱性本体4を形成し、さらに挿入部形成材6を接合することによって製造される。挿入部形成材6は、発熱性本体4を形成するときに同時に接合することもできる。
発熱シート20の製造に際しては、先ず、前記被酸化性金属、前記保水剤、前記繊維状物、及び水を含む原料組成物(スラリー)を調製する。
該原料組成物には、前記凝集剤を添加することが好ましい。
該凝集剤としては、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、塩化第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、硫酸第一鉄等の金属塩からなる無機凝集剤;ポリアクリルアミド系、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物、ポリ(メタ)アクリル酸アミノアルキルエステル系、カルボキシメチルセルロースナトリウム系、キトサン系、デンプン系、ポリアミドエピクロヒドリン系等の高分子凝集剤;ジメチルジアリルアンモニウムクロライド系若しくはエチレンイミン系のアルキレンジクロライドとポリアルキレンポリアミンの縮合物、ジシアンジアミド・ホルマリン縮合物等の有機凝結剤;モンモリロナイト、ベントナイト等の粘土鉱物;コロイダルシリカ等の二酸化珪素若しくはその水和物;タルク等の含水ケイ酸マグネシウム等が挙げられる。そして、これら凝集剤の中でもシートの表面性、地合い形成、成形性の向上、粉体の定着率、紙力向上の点からアニオン性のコロイダルシリカやベントナイト等とカチオン性のデンプンやポリアクリルアミド等の併用やアニオン性のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩とカチオン性のポリアミドエピクロルヒドリン系のカチオン性とアニオン性の薬剤の併用が特に好ましい。上述の組み合わせ以外でも、これらの凝集剤は単独で又は二種以上を併用することもできる。
前記凝集剤の添加量は、原料組成物の固形分に対して、0.01〜5重量%であることが好ましく、0.05〜1重量%であることがより好ましい。0.01重量%以上であると、凝集効果に優れ、抄紙時の前記被酸化性金属や保水剤等の成分の脱落が抑えられ、原料組成物が均一になり、肉厚及び組成の均一な成形シートを得ることができる。該添加量が5重量%以下であると、乾燥時の乾燥ロールへの貼り付き、破れ、焼け、焦げの発生が抑えられ、生産性に悪影響を及ぼすことがなく、原料組成物の電位バランスが保たれ、抄紙時の白水への該成分の脱落量も抑えられる。また、成形シートの酸化反応が進行せず、発熱特性や強度等の保存安定性が良好となる。
原料組成物の濃度は、0.05〜10重量%が好ましく、0.1〜2重量%がより好ましい。該濃度が0.05重量%以上であると大量の水を必要とせず、成形シートの成形に時間を要せず、均一な厚みのシートを成形することができる。該濃度が10重量%以下であると原料組成物の分散性が良好であり、得られるシートの表面性が良好となり、均一な厚みのシートが得られる。
次に、前記原料組成物を抄紙して前記成形シートを成形する。
前記成形シートの抄紙方法には、例えば、連続抄紙式である円網抄紙機、長網抄紙機、ヤンキー抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などを用いた抄紙方法、バッチ方式の抄紙方法である手漉法等が挙げられる。更に、前記原料組成物と、該原料組成物と異なる組成の組成物とを用いた多層抄き合わせによって成形シートを成形することもできる。また、前記原料組成物を抄紙して得られた成形シート同志を多層に貼り合わせたり、該成形シートに該原料組成物と異なる組成を有する組成物から得られたシート状物を貼り合わせることによって成形シートを成形することもできる。
前記成形シートは、抄紙後における形態を保つ(保形性)点や、機械的強度を維持する点から、含水率(重量含水率、以下同じ。)が70%以下となるまで脱水させることが好ましく、60%以下となるまで脱水させることがより好ましい。抄紙後の成形シートの脱水方法は、例えば、吸引による脱水のほか、加圧空気を吹き付けて脱水する方法、加圧ロールや加圧板で加圧して脱水する方法等が挙げられる。
前記被酸化性金属(通常雰囲気下において加熱反応性を有する)を含有する成形シートを、積極的に乾燥させて水分を分離することにより、製造工程中における被酸化性金属の酸化抑制、長期の保存安定性に優れた成形シートを得ることが可能となる。さらに、乾燥後の前記繊維状物への被酸化性金属の担持力を高めてその脱落を抑える点に加え、熱溶融成分、熱架橋成分、水溶性成分の添加による機械的強度の向上が期待できる点から、前記成形シートの抄紙後で前記電解質の電解液を含有させる前に該成形シートを乾燥させることが好ましい。
前記熱溶融成分としては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール若しくはポリ酢酸ビニル又はこれらの共重合体が挙げられる。
前記熱架橋成分としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミンなどのアミノ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂等が挙げられる。
前記水溶性成分としては、デンプン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース等の天然高分子、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアマイド、ポリアクリルアミド等の水溶性高分子等が挙げられる。
成形シートは加熱乾燥によって乾燥することが好ましい。この場合、加熱乾燥温度は、60〜300℃であることが好ましく、80〜250℃であることがより好ましい。成形シートの加熱乾燥温度が低すぎると、乾燥時間が長くなるため、水分の乾燥とともに、被酸化性金属の酸化反応が促進されてしまい、発熱シートの発熱性の低下を引き起こす場合があるほか、発熱シートの表裏層のみ被酸化性金属の酸化反応が促進され、うす茶色に変色する場合がある。加熱乾燥温度が高すぎると、保水剤等の性能劣化を招き、発熱シートの発熱効果が低下するほか、成形シート内部で急激に水分が気化して成形シートの構造が破壊されたりする場合がある。
乾燥後における成形シートの含水率は、20%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。含水率が20%以下であると長期保存安定性に優れ、例えば巻きロール状態で一時保存しておく場合等該ロールの厚み方向で水分の移動が起こり難く、発熱性能、機械的強度に変化を来すおそれがない。
該成形シートの乾燥方法は、成形シートの厚さ、乾燥前の成形シートの処理方法、乾燥前の含水率、乾燥後の含水率等に応じて適宜選択することができる。該乾燥方法としては、例えば、加熱構造体(発熱体)との接触、加熱空気や蒸気(過熱蒸気)の吹き付け、真空乾燥、電磁波加熱、通電加熱等の乾燥方法が挙げられる。また、前述の脱水方法と組み合わせて同時に実施することもできる。
前記成形シートの成形(脱水、乾燥)は、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましいが、上述のように成形シートに酸化助剤となる電解質を含有していないので、必要に応じて通常の空気雰囲気下で成形を行うこともできる。このため、製造設備を簡略化することができる。また、必要に応じて、クレープ処理、スリット加工、トリミングを施したり、加工処理により形態を変更する等の加工を施すこともできる。得られた成形シートは、薄くて破れにくいので、必要に応じ、ロール状に巻き取ることができる。また、成形シートを、単独若しくは重ねて又は紙、布(織布又は不織布)、フィルム等の他のシートと重ねて、加圧したり、さらには加圧しエンボス加工やニードルパンチ加工を行うことにより、複数のシートを積層一体化させたり、凹凸状の賦型や孔あけを行うこともできる。また、前記原料組成物に熱可塑性樹脂成分や熱水溶解成分を含有させることにより、ヒートシール加工を施して貼り合わせ等を行い易くすることもできる。
次に、前記成形シートに前記電解質を含有させる。この電解質を含有させる工程は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましいが、電解質をその電解液の含浸により添加する場合には、添加直後の酸化反応がゆるやかなため、通常の空気雰囲気下で該電解質を含有させることもできる。
前記成形シートに含有させる電解質には、前記発熱シートに用いられる前記電解質を用いることができる。
前記成形シートへ前記電解質を含有させる方法は、抄紙後における当該成形シートの処理方法、含水率、形態等に応じて適宜設定することができる。該電解質を含有させる方法としては、例えば、前記成形シートに、前記電解質の所定濃度の電解液を含浸させる方法、前記電解質の所定粒径のものを固体のまま添加して成形シートに含有させる方法等が挙げられる。成形シートに電解質を均一に含有させることができる点や含水率の調整が同時に行える点からは、所定濃度の電解液を含浸させる方法が好ましい。
上述のように前記電解質をその電解液で前記成形シートに含浸させる場合、その含浸方法は、成形シートの厚み等の形態、含水率に応じて適宜選択することができる。該含浸方法には、該電解液を該成形シートにスプレー塗工する方法、所定濃度の電解液をシリンジ等で該成形シートの一部分に注入し、前記繊維状物の毛管現象を利用して該成形シート全体に浸透させる方法、刷毛等で塗工する方法、該電解液に浸漬する方法、グラビアコート法、リバースコート法、ドクターブレード法等が挙げられ、これらの中でも、電解質を均一に分布でき、簡便で、設備コストも比較的少なくて済む点からスプレー塗工する方法が好ましい。また、複雑な形状、層構成の商品においては生産性が向上する点や、最終仕上げを別工程とできることにより生産のフレキシブル性が良好となる点、設備が簡便となる点からは、所定濃度の電解液をシリンジ等で注入する方法が好ましい。この電解液を注入する方法は、該成形シートを前記収容体に収容した後に行うこともできる。
上述のように成形シートに電解質を含有させた後、必要に応じて含水率を調整し、安定化させて発熱シートとすることができる。そして必要に応じ、トリミング、二枚以上の積層化等の処理を施し、所定の大きさに加工することができる。
本実施形態の加温具1は、未使用状態では、非通気性の袋に封入されて提供される。そして、使用時には、図3に示すように、挿入口50から挿入部5に手を入れ、前記被酸化性金属の酸化に伴う発熱により挿入部5内を加温するとともに発生する水蒸気によって加湿する。
本実施形態の加温具1は、薄型で柔軟性に優れ、手を挿入部5に挿入したときの装着性が良好である。また、被酸化性金属の酸化に伴う発熱による加温のほか、該発熱に伴って発生する水蒸気が挿入部5内に蒸散するため、この水蒸気によって挿入した手を加湿することができる。本実施形態の加温具1は、その挿入部5内の加温、加湿機能と、各種機能剤とを組み合わせることで、種々の用途に適用することができる。例えば、身体の各部位に各種機能剤を塗布した後、任意の部位を該加温具に挿入したり、該挿入部5の内層材の不織布等に機能剤を含浸させることにより、機能剤の皮膚への高い浸透性を得ることができる。また、パック剤と組み合わせた温熱パックとして、保湿、しわとり等のスキンケア用途、巴布剤と組み合わせたホットパップ(温熱巴布)として、手の痛みの緩和等のヘルスケア用途にも適用することができる。特に、本実施形態の加温具は、挿入部内の加温に加えて加湿も行えるため、このような機能剤と組み合わせた場合に、機能剤の皮膚への高い浸透性が得られる。
図4〜図6は、本発明の加温具の他の実施形態を模式的に示すものである。これらの図において、前記第1実施形態の加温具1と共通する部分については同一符号を付し、その説明は省略する。従って、特に説明のない部分については、前記第1実施形態における説明が適宜適用される。
図4は、本発明の加温具の第2実施形態の分解斜視図を示すものである。図4に示すように、第2実施形態の加温具1’は、挿入部形成材6’が前記加飾性シート35の表面(上面)に表面材36が積層された2層構造に形成されている以外は、第1実施形態の加温具1と同様の構成を有している。
本実施形態の加温具1’は、加温具1と同様の効果が得られるほか、挿入部形成材6’が上記構成を有しているため、挿入部5内に水蒸気を多く保持することができるほか、発熱の立ち上がりがゆっくりとなり、じんわりとした温感や加湿感が得られ、長い持続時間の用途とすることができる。
図5は、本発明の加温具の第3実施形態の分解斜視図を示すものである。図5に示すように、第3実施形態の加温具1’は、発熱性本体4の上下が反転され表面材36側に挿入部形成材6’が接合されている以外は、第2実施形態の加温具1’と同様の構成を有している。
本実施形態の加温具1’は、収容体3における挿入部5が形成されていない側(図において下面側)に通気性を有しており、挿入部5内に水蒸気はほとんど蒸散されない。このため、通気性を有する側を対象物に向けるか当接させることによって加温に加えて加湿の効果が得られる。本実施形態の加温具1’は、例えば、洗浄・除菌、ワックス徐放、芳香、消臭等の諸機能と組み合わせたホットシートとして、フローリング、畳み、レンジ周り、換気扇等のハウスケア用途、空間を快適にするエアケア用途、車等の洗浄、ワックスかけ等のカーケア用途、顔、身体の洗浄、除菌、保湿、メイク落とし等のスキンケア用途に適用することができる。また、パック剤と組み合わせた温熱パックとして、保湿、くまとり、しわとり、くすみとり等のスキンケア用途、視力改善用のアイケア用途、巴布剤と組み合わせたホットパップ(温熱巴布)として、首、肩、足、腰等の痛みや生理痛の緩和等のヘルスケア用途に適用することができる。
図6(a)及び(b)は、本発明の加温具の第4実施形態を模式的に示すものである。第4実施形態の加温具1’は、キャップ状の形態を有しており、人の頭部が挿入可能な挿入部5を有している。加温具1’は挿入口50を狭めて頭部を締め付ける締め付け手段7を有している。
本実施形態の加温具1’は、一対の発熱性本体4の周縁部が部分的に接合され、挿入口50を有する挿入部5が内部に形成されたキャップ状の形態を有している。
発熱性本体4の収容体3内には半円形状の発熱体2が収容されている。発熱体2は外側が繊維性シート33、内側が非通気シート32で封止されている。繊維性シート33の外側には通気性シート31が積層されている。非通気性シート32の外側にはさらに非通気性シート32が積層されている。
締め付け手段7は、通気性シート31と非通気性シート32の下端部の間に配されている。本実施形態では、締め付け手段7は、無端状の弾性体で構成されている。該弾性体は、挿入口50の全周に位置するよう固定されている。挿入口50の締め付け手段7は、無端状の弾性体7以外に、ひもで絞り込んで締め付けるものや、いわゆるメカニカルファスナー等の公知の手段を採用することもできる。
本実施形態の加温具1’は、図7に示すように、挿入部5に頭部を挿入して装着される。そして、発熱体2中の被酸化性金属の酸化反応に伴う発熱により頭部を加温する。
本実施形態の加温具1’は、薄型で柔軟性に優れ、頭部を挿入部5に挿入したときの装着性が良好である。本実施形態の加温具1’は、温熱キャップとして、例えば、パーマー、カラーリング、育毛促進等の毛髪ケア用途等に適用することができる。
本発明は、前記実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
例えば、発熱体、収容体及び挿入部形成材の層構成は、加温具の用途に応じて適宜変更することができる。例えば、前記実施形態では、発熱性本体の一方にのみ通気性を付与して水蒸気が一方にのみ蒸散されるようにしたが、挿入部内と挿入部が形成されていない側の両方から水蒸気が蒸散されるようにすることもできる。
また、前記各実施形態では、収容体3を多層構造としたが、収容体は、酸化反応に必要な通気性及び発熱体の構成成分の脱落を防止する機能を有していれば単層構造でもよい。
また、前記実施形態では、収容体の封止並びに収容体と挿入部形成材との接合をヒートシールによって行ったが、これらの封止や接合方法は、他の方法、例えば、接着剤を用いた方法、縫合による方法等の方法を採用することもできる。
本発明の加温具は、上記各実施形態のような手や頭の他、足、耳その他体の一部を挿入する部分に応じて挿入部を形成することができる。
本発明の加温具の第1実施形態を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態の加温具を模式的に示す分解斜視図である。 第1実施形態の加温具の使用状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の加温具の第2実施形態を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の加温具の第3実施形態を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の加温具の第3実施形態を模式的に示す図であり、(a)は半断面図、(b)は側面図である。 第3実施形態の加温具の使用状態を模式的に示す側面図である。
符号の説明
1、1’ 加温具
2 発熱体
20 発熱シート(抄造シート)
3 収容体
30 接合部
4 発熱性本体
5 挿入部
50 挿入口
6 挿入部形成材


Claims (6)

  1. 発熱体と、該発熱体を収容する通気性の収容体とからなる発熱性本体を主体として構成され、体の一部を挿入するための挿入部を有している加温具であって、前記発熱体が被酸化性金属、保水剤、及び繊維状物を含む抄造シートからなる加温具。
  2. 前記抄造シートに含まれる前記繊維状物以外の成分が50重量%以上であり且つ前記繊維状物のCSFが600ml以下である請求項1記載の加温具。
  3. 前記抄造シートの厚みが0.1〜2.0mmである請求項1又は2記載の加温具。
  4. 前記発熱性本体の水蒸気発生量が、0.1〜100mg/(cm2・10min)である請求項1〜3の何れかに記載の加温具。
  5. 前記挿入部が前記発熱性本体の外側に形成されている請求項1〜4の何れかに記載の加温具。
  6. 前記挿入部内に水蒸気が蒸散されるように設けられている請求項1〜5の何れかに記載の加温具。

JP2004155297A 2003-06-30 2004-05-25 加温具 Pending JP2005021673A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US48310003P 2003-06-30 2003-06-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005021673A true JP2005021673A (ja) 2005-01-27

Family

ID=34193044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004155297A Pending JP2005021673A (ja) 2003-06-30 2004-05-25 加温具

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7353820B2 (ja)
JP (1) JP2005021673A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223851A (ja) * 2005-01-20 2006-08-31 Ferric Inc 温熱刺激用具
WO2006093285A1 (ja) * 2005-03-04 2006-09-08 Kao Corporation 生理機能改善器具
JP2006271962A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Kao Corp 蒸気温熱具
JP2006271963A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Kao Corp 生理機能改善器具
JP2007090042A (ja) * 2005-08-30 2007-04-12 Kao Corp 生理機能改善器具
JP2008086688A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Kao Corp 足浴用蒸気温熱具
JP2008531220A (ja) * 2005-03-04 2008-08-14 デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド ヒートパックによる歯科材料の加熱
JP2018130377A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 花王株式会社 発熱体、該発熱体の製造方法及び発熱具の製造方法
WO2020004474A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-02 小林製薬株式会社 発熱具
WO2020004472A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-02 小林製薬株式会社 発熱具

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102761A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Kao Corp 発熱成形体の製造方法
CN100450462C (zh) * 2002-11-08 2009-01-14 花王株式会社 成型薄片
KR100556503B1 (ko) * 2002-11-26 2006-03-03 엘지전자 주식회사 건조기의 건조 시간제어 방법
US8197526B2 (en) 2003-05-09 2012-06-12 Kao Corporation Warming tool
JP2005021673A (ja) 2003-06-30 2005-01-27 Kao Corp 加温具
US8256412B2 (en) * 2003-07-31 2012-09-04 Kao Corporation Warming tool in a sheet form
JPWO2006006651A1 (ja) * 2004-07-14 2008-05-01 マイコール株式会社 発熱体及びその製造方法
US7763061B2 (en) * 2004-12-23 2010-07-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Thermal coverings
US7338516B2 (en) * 2004-12-23 2008-03-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method for applying an exothermic coating to a substrate
US8137392B2 (en) * 2005-12-15 2012-03-20 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Conformable thermal device
US8205608B2 (en) * 2006-02-01 2012-06-26 Tilak Bommaraju Hydrogen elimination and thermal energy generation in water-activated chemical heaters
EP2052183B1 (en) * 2006-08-10 2017-06-14 Rechargeable Battery Corporation Oxygen activated heater and methods of manufacturing same
US8425578B2 (en) * 2006-08-31 2013-04-23 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Warming product
US8187697B2 (en) * 2007-04-30 2012-05-29 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Cooling product
CA2593685C (en) * 2007-07-13 2013-07-02 Rapid Aid Ltd. Thermotherapeutic pad
EP2209842A1 (en) * 2007-10-19 2010-07-28 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Applications of shaped nano alumina hydrate as barrier property enhancer in polymers
US20090149925A1 (en) * 2007-12-05 2009-06-11 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Temperature Indicator for Warming Products
US20090149772A1 (en) * 2007-12-05 2009-06-11 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Temperature Indicator for Cooling Products
US20100086581A1 (en) * 2008-10-07 2010-04-08 Ernest Bove Method for purpura reduction and prevention
US8460768B2 (en) * 2008-12-17 2013-06-11 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Applications of shaped nano alumina hydrate in inkjet paper
WO2011095887A1 (en) * 2010-02-04 2011-08-11 Americo Fernandes Chemical warming device and method for the treatment of viruses such as herpes
BR112015008524A2 (pt) * 2012-10-19 2017-07-04 Rechargeable Battery Corp formulações de eletrólitos para aquecedor portátil ativado por oxigênio
US10583037B2 (en) * 2013-01-23 2020-03-10 Transqtronics, Llc. Heating device using exothermic chemical reaction
US10583307B2 (en) * 2013-01-23 2020-03-10 Transqtronics, Llc. Heating device and method of use
US9636521B2 (en) * 2013-07-12 2017-05-02 Jonathan Isserow Heat and light treatment device using nanotechnology
US9675817B2 (en) * 2013-01-23 2017-06-13 Jonathan Isserow Heating device using exothermic chemical reaction
US10046325B2 (en) 2015-03-27 2018-08-14 Rechargeable Battery Corporation Self-heating device for warming of biological samples
WO2024026655A1 (zh) * 2022-08-02 2024-02-08 邓富贤 一种新型可封闭可水洗的发热装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE32026E (en) * 1973-07-04 1985-11-12 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Structure of warmer
US4573447A (en) * 1985-02-19 1986-03-04 Sunbelt America Corporation Chemical heater
JPH01223960A (ja) * 1988-03-01 1989-09-07 Nagaoka Kk 使い捨てカイロ
JP2741250B2 (ja) * 1989-06-12 1998-04-15 日本バイリーン株式会社 シート状発熱材及びその製造方法
JP2840609B2 (ja) * 1989-11-08 1998-12-24 日本パイオニクス株式会社 シート状発熱体
DK168420B1 (da) * 1992-03-27 1994-03-28 Coloplast As Varmebandage
US5318844A (en) * 1992-05-29 1994-06-07 Owens-Corning Fiberglas Technology Inc. Fibrous mat with cellulose fibers having a specified Canadian Standard Freeness
JP3519195B2 (ja) * 1995-12-12 2004-04-12 カネボウ株式会社 温湿布剤
JP2003000332A (ja) 2001-06-25 2003-01-07 Kao Corp キャップ状毛髪加温具
JP2003102761A (ja) 2001-09-28 2003-04-08 Kao Corp 発熱成形体の製造方法
CN100450462C (zh) 2002-11-08 2009-01-14 花王株式会社 成型薄片
JP2005021673A (ja) 2003-06-30 2005-01-27 Kao Corp 加温具

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223851A (ja) * 2005-01-20 2006-08-31 Ferric Inc 温熱刺激用具
JP2008531220A (ja) * 2005-03-04 2008-08-14 デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド ヒートパックによる歯科材料の加熱
WO2006093285A1 (ja) * 2005-03-04 2006-09-08 Kao Corporation 生理機能改善器具
JP2006271962A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Kao Corp 蒸気温熱具
JP2006271963A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Kao Corp 生理機能改善器具
US8357189B2 (en) 2005-03-04 2013-01-22 Kao Corporation Physiology enhancing device
JP2007090042A (ja) * 2005-08-30 2007-04-12 Kao Corp 生理機能改善器具
JP4693740B2 (ja) * 2006-10-05 2011-06-01 花王株式会社 足浴用蒸気温熱具
JP2008086688A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Kao Corp 足浴用蒸気温熱具
JP2018130377A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 花王株式会社 発熱体、該発熱体の製造方法及び発熱具の製造方法
WO2020004474A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-02 小林製薬株式会社 発熱具
WO2020004472A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-02 小林製薬株式会社 発熱具
JP2020000667A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 桐灰化学株式会社 発熱具
JP2020000666A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 桐灰化学株式会社 発熱具
JP7130468B2 (ja) 2018-06-29 2022-09-05 小林製薬株式会社 発熱具
JP7224795B2 (ja) 2018-06-29 2023-02-20 小林製薬株式会社 発熱具

Also Published As

Publication number Publication date
US20050028806A1 (en) 2005-02-10
US7353820B2 (en) 2008-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005021673A (ja) 加温具
US8256412B2 (en) Warming tool in a sheet form
WO2004098470A1 (ja) 加温具
US7749357B2 (en) Molded sheet
JP3992693B2 (ja) 加温具
JP4789585B2 (ja) 生理機能改善具
JP3992689B2 (ja) シート状加温具
JP3703469B2 (ja) 成形シート
JP3698715B2 (ja) 湿熱シート
JP5025456B2 (ja) シート状発熱体、シート状発熱中間体及び発熱シート
JP4458869B2 (ja) 発熱シート
JP2005111180A (ja) 発熱成形体
JP4420914B2 (ja) 加温具
JP3874783B2 (ja) 発熱シートの製造方法
JP4420809B2 (ja) 発熱具
JP4076511B2 (ja) シート状発熱成形体
JP2005224316A (ja) シート状加温具
JP4651376B2 (ja) 発熱具
JP2006167253A (ja) 発熱具
JP2005224314A (ja) シート状発熱成形体
JP2005058248A (ja) 発熱シート
JP2005224317A (ja) シート状加温具
JP2005224313A (ja) 発熱シート
JP2006305368A (ja) 成形シート
JP2005118319A (ja) シート状発熱成形体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090616