JP2017163026A - コイル装置 - Google Patents

コイル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017163026A
JP2017163026A JP2016047117A JP2016047117A JP2017163026A JP 2017163026 A JP2017163026 A JP 2017163026A JP 2016047117 A JP2016047117 A JP 2016047117A JP 2016047117 A JP2016047117 A JP 2016047117A JP 2017163026 A JP2017163026 A JP 2017163026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
wire
layer
bank
coil device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016047117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6620613B2 (ja
Inventor
瞬 芦澤
Shun Ashizawa
瞬 芦澤
友成 寿緒
Toshio Tomonari
寿緒 友成
裕文 麻生
Hirofumi Aso
裕文 麻生
恵美 伊藤
Emi Ito
恵美 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2016047117A priority Critical patent/JP6620613B2/ja
Priority to US15/446,321 priority patent/US10186365B2/en
Publication of JP2017163026A publication Critical patent/JP2017163026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6620613B2 publication Critical patent/JP6620613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F17/045Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core of cylindric geometry and coil wound along its longitudinal axis, i.e. rod or drum core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/006Details of transformers or inductances, in general with special arrangement or spacing of turns of the winding(s), e.g. to produce desired self-resonance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】自己共振周波数を高周波側に移動させることができるコイル装置を提供する。【解決手段】ワイヤが巻回されてコイル部が形成してある巻芯部と、巻芯部の軸芯方向の両側にそれぞれ形成してある一対の鍔部と、を有するコイル装置である。巻芯部の外周には、ワイヤがバンク巻きされた二層のバンク巻部と、それと同じワイヤで構成されて巻芯部の軸方向に沿ってバンク巻部に隣接して密に巻回してある一層のレイヤー巻部とが存在する。【選択図】図2A

Description

本発明は、たとえばインダクタとして用いられるコイル装置に関する。
コイル装置においてインダクタンスを高める最も基本的な方法は巻線のターン数(ワイヤの巻数)を増やすことであり、特にコイル装置の小型化の観点から多層巻線構造が好ましく採用されている。従来の多層巻線構造では、1層目に巻ききれない分のワイヤを2層目に巻回し、インダクタンスの調整を図る場合がある。
しかしながら、一層目に巻ききれない分のワイヤを2層目に巻回して巻き戻すと、鍔部に形成してある端子にワイヤのリード端を向かわせるために、3層目でワイヤを巻くことになる。従来では、線間容量が増大することなどが原因で、自己共振周波数を高周波側にずらすことが困難であった。
なお、下記の特許文献1に示す技術も知られているが、この特許文献1に示す発明では、自己共振周波数を低周波側にずらすことは可能であるが、やはり、自己共振周波数を高周波側にずらすことは困難であった。
特開2011−82463号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、自己共振周波数を高周波側に移動させることができるコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
ワイヤが巻回されてコイル部が形成してある巻芯部と、
前記巻芯部の軸芯方向の両側にそれぞれ形成してある一対の鍔部と、を有するコイル装置であって、
前記巻芯部の外周には、前記ワイヤで構成してある二層のバンク巻部と、前記ワイヤで構成されて前記巻芯部の軸方向に沿って前記バンク巻部に隣接して密に巻回してある一層のレイヤー巻部とが存在することを特徴とする。
本発明に係るコイル装置では、二層のバンク巻部と一層のレイヤー巻部とを巻軸方向に組み合わせることで、巻軸方向に沿って全て一層のレイヤー巻部のみを有するコイル装置に比較して、インダクタンスを向上させることができる。しかも本発明のコイル装置では、自己共振周波数を高周波側に移動させることができる。
本発明のコイル装置において、自己共振周波数を高周波側に移動させることができる理由に関しては、必ずしも明らかではないが、次のように説明することができる。
本発明に係るコイル装置では、巻芯部の外周に、ワイヤを一層目で密に巻いてから二層目に移るのではなく、ワイヤの巻始め、巻き終わり部、あるいは一層目の巻回の途中で、バンク巻を行いバンク巻部を形成する。バンク巻では、一層目で、ワイヤを2ターンで密に巻回した後、それらの2ターンのワイヤ巻回部の間に、二層目の巻回部を1ターンで形成し、その後に、1ターンで一層目に戻り巻回し、次に、二層目の巻回部を1ターンで形成する。これらの動作を繰り返すことで、バンク巻部を形成することができる。
二層のバンク巻部では、二層目のターンと一層目のターンとを繰り返しながら巻軸の進行方向に沿って巻芯部の外周にワイヤを巻回していくことが可能である。また、一層のレイヤー巻では、巻軸の進行方向に沿って連続的に密に巻芯部の外周にワイヤを巻回していくことが可能である。したがって、一層目を連続して形成してから二層目にワイヤを巻回していく従来のコイル装置とは異なり、巻芯部の軸方向両側に配置してある一対の鍔部の一方から他方へと向かうワイヤの巻回部には、三層目のワイヤ巻回部を形成する必要がなくなる。そのため、本発明のコイル装置では、同じ巻き数であっても、線間容量を低減することが可能となり、自己共振周波数(SRF)を高周波側にシフトさせることができると考えられる。
好ましくは、前記バンク巻部は、少なくともいずれか一方の前記鍔部の近くに存在する。鍔部の近くでは、鍔部が壁になり、バンク巻部を形成するためのバンク巻を行い易く、巻崩れることなく連続した巻線作業が容易である。
好ましくは、前記巻芯部の軸方向に沿って、一方の鍔部の近くから他方の鍔部の近くに向けて、前記バンク巻部、前記レイヤー巻部および前記バンク巻部の順序で配置されて、前記コイル部が構成されている。このように構成することで、連続した巻線作業が容易である。
好ましくは、一方の前記バンク巻部の軸方向長さと、他方の前記バンク巻部の軸方向長さとが略等しい。このように構成することで、コイル部を構成する単一のワイヤの一方から他方への電流の流れと、他方から一方への電流の流れが略同じになり、コイル装置としての方向性がなくなりコイル装置の使い勝手が向上する。
図1Aは本発明の一実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図1Bは図1Aに示すコイル装置の正面図である。 図1Cは図1Aに示すコイル装置の底面図である。 図1Dは図1Aに示すコイル装置の平面図である。 図2Aは図1Aに示すコイル装置のII−II線に沿う断面図である。 図2Bは図2Aに示すコイル装置における特定ターン目に位置するワイヤの線間容量を説明するための概略図である。 図2Cは従来のコイル装置の断面図である。 図2Dは図2Cに示すコイル装置における特定ターン目に位置するワイヤの線間容量を説明するための概略図である。 図3は本発明の実施例に係るコイル装置の自己共振周波数と比較例に係るコイル装置の自己共振周波数との関係を示すグラフである。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1A〜図1Dに示す本発明の一実施形態に係るコイル装置2は、たとえばコモンモードフィルタなどの信号系コイル、あるいはインダクタ、ビーズなどとして用いられる。このコイル装置2は、図2Aに示すように、X軸方向に軸芯を持つ巻芯部4と、巻芯部4のX軸方向の両側にそれぞれ形成してある開磁路型の第1鍔部6および第2鍔部8と、を有する。なお、図面において、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直である。
巻芯部4の外周には、単一のワイヤ10が、図2Aに示す丸数字の順序の巻順序(各丸数字がターンの順番を示す)で、一層または2層に巻回してある。図示する実施形態では、巻芯部4の外周には、単一のワイヤ10がらせん状に巻回してありコイル部12を構成している。
ワイヤ12の第1端10aは、第1鍔部6の外面に形成してある第1端子電極7のZ軸方向上端面に電気的に接続して固定してある。ワイヤ10の第1端10aとは反対側に位置する第2端10bは、第2鍔部8の外面に形成してある第2端子電極9のZ軸方向上端面に電気的に接続して固定してある。電気的接続のための方法は、特に限定されず、ロー付け、ハンダ付け、レーザ溶接、導電性接着剤などが例示される。
ワイヤ10としては、特に限定されず、樹脂被覆ワイヤ、撚り線ワイヤなどを用いることができる。樹脂被覆ワイヤとしては、たとえば銅製の芯線をポリウレタンやポリエステルなどの樹脂(被覆材)で被覆したものが用いられる。また、ワイヤ10の線径は、特に限定されないが、φ0.01〜φ0.1mmが好ましい。
巻芯部4と一対の鍔部6,8とは、ドラムコアとして一体に成形してあり、たとえばフェライト、金属磁性体などの磁性体、あるいは、アルミナ、セラミックなどの非磁性体で構成しても良い。ドラムコアは、好ましくは、比透磁率μが50以上、さらに好ましくは100以上、特に好ましくは200以上の磁性体材料で構成されることが好ましい。
端子電極7,9は、たとえば銀、銅、金、スズ、ニッケルなどを含む導電性ペーストを各鍔部6,8の外面に塗布して焼き付けることなどにより形成することができる。また端子電極7,9は、メッキなどにより形成してもよい。
また、本実施形態において、コイル装置2のサイズは、特に限定されないが、X軸方向長さが0.4〜10.0mm、Y軸方向幅が0.2〜5.0mm、Z軸方向高さが0.2〜5.0mmであることが好ましい。また、ワイヤ10が巻回してある巻芯部4のX軸方向長さは、好ましくは0.1〜2.5mmである。
本実施形態では、図2Aに示すように、巻芯部4の外周には、コイル部12が形成してある。コイル部12は、第1鍔部6の近くに隣接して配置してある第1バンク巻部12aと、第2鍔部8の近くに隣接して配置してある第2バンク巻部12bと、これらのバンク巻部12a,12bの間に配置してあるレイヤー巻部12cとを有する。第1バンク巻部12aと第2バンク巻部12bとは、それぞれ二層のバンク巻により形成され、レイヤー巻部12cは一層のレイヤー巻により形成され、これらは連続する単一のワイヤ10で構成されている。
第1鍔部6から第2鍔部8に向けて、巻芯部4の外周に、巻芯部4の軸方向に沿って第1バンク巻部12a、レイヤー巻部12cおよび第2バンク巻部12bを、隣接して密に巻回するためには、図2Aに示す丸数字の順序でワイヤ10のターン(巻回作業)を行えばよい。
すなわち、本実施形態では、まず、第1鍔部6に隣接する巻芯部4にワイヤ10を一層目の第1ターンで巻回し、その後に、その第1ターンの隣の一層目に、第2ターンで同じワイヤを巻回する。その次に、本実施形態では、その第2ターンの隣の一層目に第3ターンを行うのではなく、それらの2つの一層目の第1ターンおよび第2ターンのワイヤ巻回部の間に、二層目の巻回部を第3ターンとして巻回して形成する。その後に、ワイヤ10を一層目に戻らせて第2ターンの隣に巻回して第4ターンを形成し、次に、二層目の巻回部を第5ターンで形成する。これらの動作を繰り返すことで、二層の第1バンク巻部12aを形成することができる。
ワイヤ10を巻芯部4の外周に巻回して第1バンク巻部12aを形成した後には、その同じワイヤ10を、二層の第1バンク巻部12aの隣に位置する巻芯部4の外周に一層で密に巻き付ける(一層のレイヤー巻)。図2Aに示す例では、第6ターンから第10ターンまでが、一層のレイヤー巻となる。一層のレイヤー巻では、巻芯部4の外周に、第1鍔部6から第2鍔部8に向けて、順次単純に巻き付けていくのみである。
第2鍔部8からX軸方向に所定の隙間に対応する巻芯部4の外周位置で、巻き方を、レイヤー巻から第2バンク巻に変化させる。第2バンク巻では、レイヤー巻で巻回してある第10ターンのワイヤ10の隣に位置する巻芯部4にワイヤ10を一層目の第11ターンで巻回し、その後に、その第11ターンの隣の一層目に、第12ターンで同じワイヤ10を巻回する。
その次に、本実施形態では、その第12ターンの隣の一層目に第3ターンを行うのではなく、それらの2つの一層目の第11ターンおよび第12ターンのワイヤ巻回部の間に、二層目の巻回部を第3ターンとして巻回して形成する。その後に、ワイヤ10を一層目に戻らせて第12ターンの隣に巻回して第14ターンを形成し、次に、二層目の巻回部を第15ターンで形成する。これらの動作を繰り返すことで、二層の第2バンク巻部12bを形成することができる。
本実施形態に係るコイル装置2では、二層のバンク巻部12a,12bと一層のレイヤー巻部12cとを巻軸方向に組み合わせることで、巻軸方向に沿って全て一層のレイヤー巻部のみを有するコイル装置に比較して、インダクタンスを向上させることができる。しかも本実施形態のコイル装置2では、自己共振周波数(SFR)を高周波側に移動させることができる。
本実施形態のコイル装置2において、自己共振周波数(SFR)を高周波側に移動させることができる理由に関しては、必ずしも明らかではないが、次のように説明することができる。
すなわち、二層のバンク巻部12a,12bでは、二層目のターンと一層目のターンとを繰り返しながら巻軸の進行方向に沿って巻芯部4の外周にワイヤ10を巻回していくことが可能である。また、一層のレイヤー巻12cでは、巻軸の進行方向に沿って連続的に密に巻芯部4の外周にワイヤ10を巻回していくことが可能である。
したがって、一層目を連続して形成してから二層目にワイヤを巻回していく従来のコイル装置2A(図2C参照)とは異なり、本実施形態では、巻芯部4の軸方向両側に配置してある一対の鍔部6,8の一方から他方へと向かうワイヤ10の巻回部(コイル部12)には、三層目のワイヤ巻回部を形成する必要がなくなる。そのため、本実施形態のコイル装置2では、同じ巻き数であっても、線間容量を低減することが可能となり、自己共振周波数(SRF)を高周波側にシフトさせることができると考えられる。
一般的に、ワイヤの被覆材の厚みが薄ければ自己共振周波数は低い周波数へと移動する。コイル装置2において、自己共振周波数を高周波側にシフトさせることができれば、ワイヤ12の被覆材の厚みを削減することが可能になる。そのため、限られたスペースで巻回数を増やし、L値を増大することができ、製品の小型化を図ることができるなどの利点がある。したがって、本実施形態のコイル装置2は、たとえば巻線信号コイルあるいは巻線電源コイルなどの用途に好適に用いることができる。
なお、図2Cに示す従来のコイル装置2Aでは、コイル部12aを従来の巻き方で形成してある。このため、一層目に巻ききれない分(11ターンを超えるターン数)のワイヤ10を2層目に巻回して巻き戻す(12ターンから14ターン)。そのため、第2鍔部8に形成してある端子9にワイヤ10のリード端を向かわせるために、3層目の第15ターンでワイヤ10を巻くことになる。そのため、従来では、線間容量が増大し、自己共振周波数を高周波側にずらすことが困難であったと考えられる。
図2Dは、図2Cにおける第13ターンのワイヤ10回りの線間容量を示す概略図であり、図2Bは、図2Aにおける第12ターンのワイヤ10回りの線間容量を示す概略図である。図2Cにおいて、第13ターンを選択したのは、そのターンのワイヤ10回りの線間容量が、全てのターンの中で最も大きくなると考えられるためである。また、図2Aにおいて、第12ターンを選択したのは、そのターンのワイヤ10回りの線間容量が、全てのターンの中で最も大きくなると考えられるためである。
図2Bと図2Dを比較して理解できるように、図2Dの方が線間容量が大きくなる。このことが、本実施形態においては、従来例に比較して、ターン数(巻き数)が同じでも、自己共振周波数を高周波側にずらすことができる理由であると考えられる。
実際に、図2Aに示す本実施形態に係るコイル装置の周波数に対するインピーダンス特性と、図2Cに示す比較例(従来例)に係るコイル装置の周波数に対するインピーダンス特性とを比較したグラフを図3に示す。図3に示すように、本実施形態においては、比較例に比較して、ターン数(巻き数)が同じでも、自己共振周波数を高周波側にずらすことができることが確認できた。なお、図3に示す結果を得るためのワイヤ10のトータルターン数(巻き数)は、18であった。また、二層の第1バンク巻部12aのターン数は、1(二層目のみの数)であり、二層の第2バンク巻部12bのターン数は、1(二層目のみの数)であった。
本実施形態では、第1バンク巻部12aおよび第2バンク巻部12bは、それぞれ、第1鍔部6および第2鍔部8の近くに存在する。鍔部6,8の近くでは、鍔部6,8が壁になり、バンク巻部12a,12bを形成するためのバンク巻を行い易く、巻崩れることなく連続した巻線作業が容易である。
さらに本実施形態では、巻芯部4の軸方向に沿って、第1鍔部6の近くから他方の第2鍔部8の近くに向けて、第1バンク巻部12a、レイヤー巻部12cおよび第2バンク巻部12bの順序で配置されて、コイル部12が構成されている。このように構成することで、連続した巻線作業が容易である。
さらに本実施形態では、一方の第1バンク巻部12aのターン数(軸方向長さ)と、他方の第2バンク巻部のターン数(軸方向長さ)とが略等しい。このように構成することで、コイル部12を構成する単一のワイヤ10の一方から他方への電流の流れと、他方から一方への電流の流れが略同じになり、コイル装置2としての方向性がなくなりコイル装置2の使い勝手が向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば巻芯部4の横断面(Y軸およびZ軸を含む断面)形状は、略四角形状に限定されず、その他の多角形、あるいは円形、楕円形、その他の形状であっても良い。また、鍔部6,8の横断面形状も、四角に限定されず、その他の多角形、あるいは円形、楕円形、その他の形状であっても良い。
また、第1鍔部6のX軸方向厚みと第2鍔部8のX軸方向厚みとは、同じでも異なっていても良く、強度が維持できる程度の厚みがあれば良い。また、巻芯部4は、本実施形態では、X軸方向に沿って横断面の面積が変化しないが、たとえばX軸方向の中央部において最も横断面積が大きくなるなどのように変化していても良い。
さらに、上述した実施形態では、第1バンク巻部12aと第2バンク巻部12bとは、同じターン数で構成してあるが、異なるターン数で構成してもよい。また、いずれか一方のバンク巻部12a,12bは、省略してもよい。またバンク巻部の配置位置は、鍔部6,8の近くに限定されない。さらに、バンク巻部は、巻芯部4の軸方向に沿って3つ以上で配置してもよい。
いずれにしても、本実施形態に係るコイル装置では、巻芯部の外周に、ワイヤを一層目で密に巻いてから二層目に移るのではなく、ワイヤの巻始め、巻き終わり部、あるいは一層目の巻回の途中で、バンク巻を行いバンク巻部を形成する。二層のバンク巻部におけるターン数は、好ましくは2〜6(二層目のみの数)である。また一層のレイヤー巻部のターン数は、好ましくは3〜30である。
2,2A… コイル装置
4… 巻芯部
6… 第1鍔部
7… 第1端子電極
8… 第2鍔部
9… 第2端子電極
10… ワイヤ
10a… 第1リード端
10b… 第2リード端
12… コイル部
12a… 第1バンク巻部
12b… 第2バンク巻部

Claims (4)

  1. ワイヤが巻回されてコイル部が形成してある巻芯部と、
    前記巻芯部の軸芯方向の両側にそれぞれ形成してある一対の鍔部と、を有するコイル装置であって、
    前記巻芯部の外周には、前記ワイヤで構成してある二層のバンク巻部と、前記ワイヤで構成されて前記巻芯部の軸方向に沿って前記バンク巻部に隣接して密に巻回してある一層のレイヤー巻部とが存在することを特徴とするコイル装置。
  2. 前記バンク巻部は、少なくともいずれか一方の前記鍔部の近くに存在する請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記巻芯部の軸方向に沿って、一方の鍔部の近くから他方の鍔部の近くに向けて、前記バンク巻部、前記レイヤー巻部および前記バンク巻部の順序で配置されて、前記コイル部が構成されている請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 一方の前記バンク巻部の軸方向長さと、他方の前記バンク巻部の軸方向長さとが略等しい請求項3に記載のコイル装置。
JP2016047117A 2016-03-10 2016-03-10 コイル装置 Active JP6620613B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047117A JP6620613B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 コイル装置
US15/446,321 US10186365B2 (en) 2016-03-10 2017-03-01 Inductor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047117A JP6620613B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 コイル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017163026A true JP2017163026A (ja) 2017-09-14
JP6620613B2 JP6620613B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=59788090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016047117A Active JP6620613B2 (ja) 2016-03-10 2016-03-10 コイル装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10186365B2 (ja)
JP (1) JP6620613B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017188568A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2018082105A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP2019216286A (ja) * 2019-09-30 2019-12-19 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP2019216145A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2021012920A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 株式会社村田製作所 インダクタ部品
CN113439313A (zh) * 2019-02-18 2021-09-24 利纳克有限公司 共模扼流圈

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6601383B2 (ja) * 2016-12-26 2019-11-06 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP6669123B2 (ja) * 2017-04-19 2020-03-18 株式会社村田製作所 インダクタ
JP6720914B2 (ja) * 2017-04-25 2020-07-08 株式会社村田製作所 インダクタ
JP6708162B2 (ja) * 2017-04-25 2020-06-10 株式会社村田製作所 インダクタ
JP6769386B2 (ja) * 2017-04-25 2020-10-14 株式会社村田製作所 インダクタ
JP7218587B2 (ja) * 2019-01-28 2023-02-07 Tdk株式会社 コイル部品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02137206A (ja) * 1988-11-17 1990-05-25 Murata Mfg Co Ltd コモンモードチョークコイル
JP2005044858A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Nec Tokin Corp コイル部品
JP2006245298A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nittoku Eng Co Ltd 多層コイル、多層コイルの巻線方法、及び多層コイルの巻線装置
JP2015167244A (ja) * 2013-03-15 2015-09-24 Tdk株式会社 コモンモードフィルタ
WO2015178194A1 (ja) * 2014-05-19 2015-11-26 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW200636771A (en) * 2005-03-03 2006-10-16 Nittoku Eng Multilayer coil, winding method of same, and winding apparatus of same
JP5141659B2 (ja) 2009-10-09 2013-02-13 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
KR101468821B1 (ko) * 2012-12-19 2014-12-03 티디케이가부시기가이샤 커먼 모드 필터

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02137206A (ja) * 1988-11-17 1990-05-25 Murata Mfg Co Ltd コモンモードチョークコイル
JP2005044858A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Nec Tokin Corp コイル部品
JP2006245298A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nittoku Eng Co Ltd 多層コイル、多層コイルの巻線方法、及び多層コイルの巻線装置
JP2015167244A (ja) * 2013-03-15 2015-09-24 Tdk株式会社 コモンモードフィルタ
WO2015178194A1 (ja) * 2014-05-19 2015-11-26 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10600554B2 (en) 2016-04-06 2020-03-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component
US11830657B2 (en) 2016-04-06 2023-11-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component
US11037720B2 (en) 2016-04-06 2021-06-15 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component
JP2017188568A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 株式会社村田製作所 コイル部品
US11783995B2 (en) 2016-11-18 2023-10-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component
JP2018082105A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 株式会社村田製作所 インダクタ部品
US11024456B2 (en) 2016-11-18 2021-06-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component
JP7462598B2 (ja) 2018-06-11 2024-04-05 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2019216145A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2022002330A (ja) * 2018-06-11 2022-01-06 株式会社村田製作所 コイル部品
JP7063132B2 (ja) 2018-06-11 2022-05-09 株式会社村田製作所 コイル部品
US11456105B2 (en) 2018-06-11 2022-09-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component
CN113439313A (zh) * 2019-02-18 2021-09-24 利纳克有限公司 共模扼流圈
CN113439313B (zh) * 2019-02-18 2023-08-29 利纳克有限公司 共模扼流圈
JP7147699B2 (ja) 2019-07-04 2022-10-05 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP2021012920A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 株式会社村田製作所 インダクタ部品
US11972887B2 (en) 2019-07-04 2024-04-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component
JP2019216286A (ja) * 2019-09-30 2019-12-19 株式会社村田製作所 インダクタ部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6620613B2 (ja) 2019-12-18
US20170263372A1 (en) 2017-09-14
US10186365B2 (en) 2019-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6620613B2 (ja) コイル装置
JP6226066B2 (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JP5971231B2 (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法
CN107039152B (zh) 共模扼流线圈
JP5821821B2 (ja) コモンモードフィルタ
CN102292782B (zh) 叠层电感器
JP6601383B2 (ja) インダクタ部品
JP6569653B2 (ja) 巻線型コイル部品
CN107204229A (zh) 脉冲变压器
JP6816609B2 (ja) トランス装置
JP2020043230A (ja) コイル部品
US20170352474A1 (en) Coil device and method for manufacturing the same
JP2019220622A (ja) コイル部品
CN110895987B (zh) 线圈部件及其制造方法
JP6520187B2 (ja) コイル部品
JP6493425B2 (ja) コイル装置
KR101792389B1 (ko) 코일 전자부품
CN109390141B (zh) 绕线型线圈部件
JP2015070153A (ja) コモンモードチョークコイル
JP2006100465A (ja) コイル及びこれを用いたフィルタ回路
JP2010165863A (ja) コイル部品及びその製造方法
JP2008098307A (ja) インダクタンス素子
JP7081561B2 (ja) コイル部品
JP6369577B2 (ja) コイル装置
JP2016149464A (ja) コイル部品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6620613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150