JP7218587B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関し、特に、巻芯部にワイヤが多層に巻回されてなるコイル部品に関する。
巻芯部にワイヤが巻回されてなるコイル部品のインダクタンスを高めるためには、ワイヤのターン数を増加させる必要があるが、巻芯部にワイヤを単層に巻回する方法では、ターン数に比例して巻芯部に必要な長さが増大してしまう。このため、巻芯部の長さを抑えつつ、ワイヤのターン数を増加させるためには、特許文献1及び2に記載されているように巻芯部にワイヤを多層に巻回する必要がある。
一方、主に電源回路に用いられるコイル部品においては、低い直流抵抗と高い定格電流が要求される。これを実現するためには、線径の太いワイヤを使用することが好ましい。
特開2005-44858号公報 特開2018-107248号公報
しかしながら、線径の太いワイヤは曲がりにくいため、巻回作業時において比較的強い力で巻回する必要がなる。このため、巻芯部にワイヤを多層に巻回すると、上層のワイヤを巻回する際に巻回時の力によって下層のワイヤが移動し、上層に巻回すべきワイヤが下層に脱落してしまうという問題があった。例えば、特許文献1の図3に記載された巻回構造を得ようとすると、第3ターンが第1ターンと第2ターンの間に脱落するおそれがあり、特許文献1の図4に記載された巻回構造を得ようとすると、第5ターンが第2ターンと第3ターンの間に脱落するおそれがある。同様に、特許文献2の図1に記載された巻回構造を得ようとすると、第5ターンが第2ターンと第3ターンの間に脱落するおそれがある。
したがって、本発明は、線径の太いワイヤを用いた場合であっても、上層に巻回すべきワイヤが下層に脱落しにくい巻回構造を持ったコイル部品を提供することを目的とする。
本発明によるコイル部品は、巻芯部と、第iターン(iは1以上の整数)から第jターン(jはi+2以上の整数)まで巻芯部にこの順に整列して巻回され、第iターンと第i+1ターンによって形成される谷線に沿って第j+1ターンが巻回され、第jターンに隣接して第j+2ターンが巻芯部に巻回されたワイヤとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、上層に巻回される第j+1ターンが下層に位置する少なくとも3ターンのワイヤによって支持されることから、線径の太いワイヤを用いた場合であっても、ワイヤの脱落が生じにくくなる。
本発明において、ワイヤの第j+2ターンから第j+2kターン(kは2から始まり、1ずつ増加する変数)は、巻芯部にこの順に整列して巻回されていても構わない。これによれば、偶数ターン又は奇数ターンが下層に巻回された巻線構造を得ることができる。
本発明において、ワイヤの第j+3ターンは、第j-1ターンと第jターンによって形成される谷線に沿って巻回されていても構わない。これによれば、上層に巻回される第j+3ターンを下層に位置する少なくとも3ターンのワイヤによって支持することができる。しかも、隣接するターンのターン数差が少ないことから、寄生容量成分を抑えることも可能となる。
この場合、ワイヤの第j+2k+1ターンは、第j+2k-4ターンと第j+2k-2ターンによって形成される谷線に沿って巻回されていても構わない。これによれば、上層に巻回される第j+2k+1ターンを下層に位置する少なくとも3ターンのワイヤによって支持することができる。
本発明において、ワイヤの第j+3ターンは、第j-2ターンと第j-1ターンによって形成される谷線に沿って巻回されていても構わない。これによれば、上層に巻回される第j+3ターンを下層に位置する少なくとも4ターンのワイヤによって支持することができることから、ワイヤの脱落をより効果的に防止することが可能となる。
この場合、ワイヤの第j+2k+3ターンは、第j+2k-4ターンと第j+2k-2ターンによって形成される谷線に沿って巻回されていても構わない。これによれば、上層に巻回される第j+2k+3ターンを下層に位置する少なくとも4ターンのワイヤによって支持することができる。
さらにこの場合、ワイヤの第j+2pターン(pは2以上の整数)と第j+2p+2ターンによって形成される谷線には、第j+2k+3ターンのいずれも巻回されていなくても構わない。これによれば、隣接するターンのターン数差が減少することから、寄生容量成分を抑えることができる。
本発明によるコイル部品は、鍔部と、鍔部に設けられワイヤの一端が継線された端子電極とをさらに備え、第iターンは、端子電極を始点とした第1ターンであっても構わない。これによれば、第jターンが第3ターン又は第4ターンである場合に、上層に巻回される第4ターン又は第5ターンの脱落を防止することが可能となる。
このように、本発明によるコイル部品は、上層に巻回すべきワイヤが下層に脱落しにくい巻回構造を有していることから、線径の太いワイヤを用いることによって、低い直流抵抗と高い定格電流を実現することが可能となる。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるコイル部品1の外観を示す略斜視図である。 図2は、変形例によるコイル部品2の外観を示す略斜視図である。 図3は、巻芯部13にワイヤWを巻回する前の状態を示す略斜視図である。 図4は、ワイヤWの第1の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。 図5は、第1の巻回構造において第4ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。 図6は、比較例による巻回構造の問題点を説明するための図である。 図7は、ワイヤWの第2の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。 図8は、第2の巻回構造において第5ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。 図9は、ワイヤWの第3の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。 図10は、第3の巻回構造において第21ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。 図11は、ワイヤWの第4の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。 図12は、第4の巻回構造において第5ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるコイル部品1の外観を示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態によるコイル部品1は、鍔部11,12及び巻芯部13を有するドラム型のコア10と、鍔部11,12に固定された板状のコア20と、鍔部11に設けられた端子電極E1及びダミー端子電極DE1と、鍔部12に設けられた端子電極E2及びダミー端子電極DE2と、巻芯部13に巻回されたワイヤWとを有している。ワイヤWは、銅などの良導体を芯材とする被覆導線である。
コア10は、フェライトなどの高透磁率材料からなるドラム型のブロックであり、鍔部11,12とこれらの間に設けられた巻芯部13が一体化された構造を有している。コア20もフェライトなどの高透磁率材料からなる板状のブロックである。コア10とコア20は、接着剤などを介して互いに固定されている。そして、ワイヤWの一端は端子電極E1に継線され、ワイヤWの他端は端子電極E2に継線される。ダミー端子電極DE1,DE2にはワイヤWは継線されない。端子電極E1,E2及びダミー端子電極DE1,DE2は、コア10に焼き付けられた銀ペーストなどからなる。ダミー端子電極DE1,DE2は、コイル部品1を回路基板に実装する際に、ハンダを介して回路基板上のランドパターン(又はダミーのランドパターン)に接続され、これによってコイル部品1の実装強度を高める役割を果たす。但し、本発明において、このようなダミー端子電極DE1,DE2を設けることは必須でない。
また、端子電極E1,E2の代わりに、端子金具を用いることも可能である。例えば、図2に示す変形例によるコイル部品2のように、鍔部11に固定された端子金具30と、鍔部12に固定された端子金具40を用いても構わない。端子金具30は、接着剤などを介してコア10の鍔部11に固定された端子電極であり、ワイヤWの一端が継線される。端子金具40は、接着剤などを介してコア10の鍔部12に固定された端子電極であり、ワイヤWの他端が継線される。
コイル部品2の作製時においては、まずコア10に端子金具30,40を接着し、その後、一方の端子金具30にワイヤWの一端を継線する。継線前の端子金具30は、図3に示すように、実装部31、継線部32、溶接タブ33、固定タブ34及びフィレット形成部35を有しており、ワイヤWの一端を継線部32に配置した状態で固定タブ34を折りたたむことによって、ワイヤWの一端を継線部32に固定する。この状態で、溶接タブ33を折りたたみ、熱によって溶接タブ33を融解させることにより、端子金具30とワイヤWの一端を溶接する。その後、コア10を回転させることによってワイヤWを巻芯部13に巻回する。継線前の端子金具40も、実装部41、継線部42、溶接タブ43、固定タブ44及びフィレット形成部45を有しており、巻芯部13に巻回されたワイヤWの他端を継線部42に配置した状態で固定タブ44を折りたたむことによって、ワイヤWの一端を継線部42に固定する。この状態で、溶接タブ43を折りたたみ、熱によって溶接タブ43を融解させることにより、端子金具40とワイヤWの他端を溶接する。最後に、コア10にコア20を接着すれば、図2に示すコイル部品2が完成する。
コイル部品2の実使用時においては、回路基板上のランドパターンと端子金具30,40の実装部31,41がハンダを介して接続される。この時、表面張力によってハンダがフィレット形成部35,45にも達し、ハンダフィレットが形成される。
本実施形態においては、コア10の巻芯部13に1本のワイヤWが複数ターンに亘って巻回されている。特に限定されるものではないが、本実施形態によるコイル部品1又は2は電源回路用のコイル部品であり、低い直流抵抗と高い定格電流が要求されることから、線径の太いワイヤWが使用される。
以下、ワイヤWの巻回構造について詳細に説明する。
図4は、ワイヤWの第1の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。
図4においてワイヤWに付された番号は、端子電極E1又は端子金具30を始点としたターン数を示している。図5~図12においても同様である。以下に示す例では、ワイヤWのターン数を36ターンに設定しているが、本発明がこれに限定されないことは言うまでも無い。
図4に示す第1の巻回構造においては、ワイヤWの第1~3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33,35ターンが下層の巻回層L1を構成し、ワイヤWの第4,6,8,10,12,14,16,18,20,22,24,26,28,30,32,34,36ターンが上層の巻回層L2を構成している。下層の巻回層L1とは、巻芯部13に直接巻回された部分を差す。また、上層の巻回層L2とは、巻回層L1を介して巻芯部13に巻回された部分を差す。このように、第1の巻回構造においては、第2ターンを除き、奇数ターンが下層の巻回層L1を構成し、偶数ターンが上層の巻回層L2を構成している。そして、第4ターン及び第6ターンを除き、上層の巻回層L2に位置する各ターンは、下層の巻回層L1に位置する5ターン前のターンと3ターン前のターンによって形成される谷線に沿って巻回される。
より一般化して説明すると、第1ターンを第iターンとし、第3ターンを第jターンとした場合、第iターン、第i+1ターン(=第j-1ターン)及び第jターンが巻芯部13にこの順に整列して巻回され、第iターンと第i+1ターンによって形成される谷線に沿って第j+1ターンが巻回され、第jターンに隣接して第j+2ターンが巻芯部13に巻回される。そして、第j+2ターンから第j+2kターン(kは2から始まり、1ずつ増加する変数)は、巻芯部13にこの順に整列して巻回され、ワイヤの第j+3ターンは、第j-1ターンと第jターンによって形成される谷線に沿って巻回され、第j+2k+1ターンは、第j+2k-4ターンと第j+2k-2ターンによって形成される谷線に沿って巻回される。
図5は、第1の巻回構造において第4ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。図5に示すように、第1の巻回構造において第4ターンを巻回する際には、第4ターンを巻芯部13の方向に押しつける力F11が加わる。この時、第4ターンは、3つのターンによって支持される。力F11の強さは、ワイヤWの線径によって異なり、使用するワイヤWの線径が太い場合、巻芯部13の断面形状に沿ってワイヤWを曲げるためには比較的強い力F11が必要となる。第4ターンは、第1ターンと第2ターンによって形成される谷線に沿って巻回されるため、力F11は第1ターンと第2ターンに加わる。その結果、第1ターンには鍔部11側(左側)に移動しようとする力F12が作用し、第2ターン及び第3ターンには鍔部12側(右側)に移動しようとする力F13が作用する。
しかしながら、第1ターンは鍔部11に近接して配置されることから、鍔部11がストッパーとして機能する。したがって、力F12は事実上問題とならない。これに対し、第3ターンの右側にはストッパーとなる部材が存在しないことから、力F13が大きいと、第4ターンが下層の巻回層L1へと脱落するおそれがある。しかしながら、第1の巻回構造においては、第4ターンの右側には、第2ターンと第3ターンからなる2つのターンが既に存在していることから、これら2つのターンの静止摩擦力によって、第2ターンと第3ターンの移動を阻止することができる。
これに対し、比較例である図6に示すように、第2ターンと第3ターンによって形成される谷線に沿って第4ターンを巻回すると、力F11が強い場合には、力F13によって第3ターンが容易に右側に移動し、第4ターンが脱落してしまう。このような脱落が生じないよう、第1の巻回構造においては、2つのターンの静止摩擦力を利用して、上層の巻回層L2の脱落を防止している。
上層の巻回層L2に位置する他のターンを巻回する際も同様であり、当該ターンから見て右側には常に2つのターンが存在していることから、下層の巻回層L1への脱落を防止することができる。しかも、第1の巻回構造においては、上下に接するターンのターン数差が最大で5に抑えられていることから、ターン数差の大きい2つのターンを隣接させることによる寄生容量成分の増加を防止することができる。これは、ターン数差の小さい2つのターンによって生じる寄生容量成分は、主に直列に接続されることから、その値が小さくなるのに対し、ターン数差の大きい2つのターンによって生じる寄生容量成分は、主に並列に接続されることから、その値が大きくなる傾向がある。そして、第1の巻回構造においては、上下に接するターンのターン数差が最大で5に抑えられていることから、寄生容量成分が抑えられ、その結果、共振周波数を高めることが可能となる。
図7は、ワイヤWの第2の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。
図7に示す第2の巻回構造においては、ワイヤWの第1~4,6,8,10,12,14,16,18,20,22,24,26,28,30,32,34,36ターンが下層の巻回層L1を構成し、ワイヤWの第5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33,35ターンが上層の巻回層L2を構成している。このように、第2の巻回構造においては、第1ターン及び第3ターンを除き、偶数ターンが下層の巻回層L1を構成し、奇数ターンが上層の巻回層L2を構成している。そして、第5ターン、第7ターン及び第9ターンを除き、上層の巻回層L2に位置する各ターンは、下層の巻回層L1に位置する7ターン前のターンと5ターン前のターンによって形成される谷線に沿って巻回される。
より一般化して説明すると、第1ターンを第iターンとし、第4ターンを第jターンとした場合、第iターン、第i+1ターン(=第j-2ターン)、第i+2ターン(=第j-1ターン)及び第jターンが巻芯部13にこの順に整列して巻回され、第iターンと第i+1ターンによって形成される谷線に沿って第j+1ターンが巻回され、第j-2ターンと第j-1ターンによって形成される谷線に沿って第j+3ターンが巻回され、第j-1ターンと第jターンによって形成される谷線に沿って第j+5ターンが巻回される。そして、第j+2ターンから第j+2kターン(kは2から始まり、1ずつ増加する変数)は、巻芯部13にこの順に整列して巻回され、第j+2k+3ターンは、第j+2k-4ターンと第j+2k-2ターンによって形成される谷線に沿って巻回される。
図8は、第2の巻回構造において第5ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。図8に示すように、第2の巻回構造において第5ターンを巻回する際には、第5ターンを巻芯部13の方向に押しつける力F21が加わる。この時、第5ターンは、4つのターンによって支持される。その結果、第1ターンには鍔部11側(左側)に移動しようとする力F22が作用し、第2ターン~第4ターンには鍔部12側(右側)に移動しようとする力F23が作用する。
しかしながら、上述した力F12と同様、力F22は事実上問題とならない。これに対し、第4ターンの右側にはストッパーとなる部材が存在しないことから、力F23が大きいと、第5ターンが下層の巻回層L1へと脱落するおそれがある。しかしながら、第2の巻回構造においては、第5ターンの右側には、第2ターン~第4ターンからなる3つのターンが既に存在していることから、これら3つのターンの静止摩擦力によって、第2ターン~第4ターンの移動を阻止することができる。
上層の巻回層L2に位置する他のターンを巻回する際も同様であり、当該ターンから見て右側には常に3つのターンが存在していることから、下層の巻回層L1への脱落を防止することができる。しかも、第2の巻回構造においては、第1の巻回構造よりも下層の巻回層L1への脱落がより生じにくいことから、より線径の太いワイヤWを使用することができる。これにより、直流抵抗をより低下させることができるとともに、定格電流をより高めることが可能となる。
図9は、ワイヤWの第3の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。
図9に示す第3の巻回構造は、第19ターンと第21ターンの間に、ワイヤWの存在しないスペースS1が設けられている点において、図7に示した第2の巻回構造と相違している。つまり、第14ターンと第16ターンによって形成される谷線には、上層の巻回層L2に位置するいずれのターンも巻回されていない。より一般化すると、ワイヤWの第j+2pターン(pは2以上の整数)と第j+2p+2ターンによって形成される谷線には、第j+2k+3ターンのいずれも巻回されていない。これにより、第1~20ターンまでの区間は第2の巻回構造と同じであるが、第21~第36ターンまでの区間においては、第j+2kターンと第j+2k+2ターンによって形成される谷線に沿って第j+2k+5ターンが巻回される。
図10は、第3の巻回構造において第21ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。図10に示すように、第3の巻回構造において第21ターンを巻回する際には、第21ターンを巻芯部13の方向に押しつける力F31が加わる。これにより作用する力F32は全く問題にならないが、第18ターン及び第20ターンに作用する力F33が大きいと、第21ターンが下層の巻回層L1へと脱落するおそれがある。しかしながら、第21ターンの右側には、第18ターンと第20ターンからなる2つのターンが既に存在していることから、第1の巻回構造と同様、これら2つのターンの静止摩擦力によって、第18ターンと第20ターンの移動を阻止することができる。
図11は、ワイヤWの第4の巻回構造を説明するための模式的な断面図である。
図11に示す第4の巻回構造は、第2ターンが第iターンに相当する点を除き、図4に示した第1の巻回構造と同一である。したがって、基本的に、第1の巻回構造と同じ効果を得ることができる。
図12は、第4の巻回構造において第5ターンの巻回時に加わる力を説明するための図である。図12に示すように、第4の巻回構造において第5ターンを巻回する際には、第5ターンを巻芯部13の方向に押しつける力F41が加わる。これにより、左右への力F42,F43が発生するが、図5を用いて説明したように、右側への力F43については第3ターン及び第4ターンの静止摩擦力によって移動が阻止される。一方、第4の巻回構造においては、第5ターンから見て左側にも2つのターンが存在することから、左側への力F42についても第1ターン及び第2ターンの静止摩擦力によって移動が阻止される。このため、第1ターンと鍔部11との間のスペースS2が広い状態、例えばスペースS2がワイヤWの線径以上であり、このため、第1ターンと第2ターンが左側に移動しうる状態であっても、これを防止することが可能となる。したがって、第4の巻回構造は、巻き始めとなる第1ターンが鍔部11からある程度離れて巻回される場合に効果的である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1,2 コイル部品
10,20 コア
11,12 鍔部
13 巻芯部
30,40 端子金具
31,41 実装部
32,42 継線部
33,43 溶接タブ
34,44 固定タブ
35,45 フィレット形成部
E1,E2 端子電極
DE1,DE2 ダミー端子電極
L1,L2 巻回層
W ワイヤ

Claims (7)

  1. 巻芯部及び鍔部を有するコアと、
    第iターン(iは1以上の整数)から第jターン(jはi+2以上の整数)まで前記巻芯部にこの順に整列して巻回され、前記第iターンと第i+1ターンによって形成される谷線に沿って第j+1ターンが巻回され、前記第jターンに隣接して第j+2ターンが前記巻芯部に巻回されたワイヤと、
    前記鍔部に設けられ、前記ワイヤの一端が継線された端子電極と、を備え
    前記第iターンは、前記端子電極を始点とした第1ターン又は第2ターンであることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記ワイヤの前記第j+2ターンから第j+2kターン(kは2から始まり、1ずつ増加する変数)は、前記巻芯部にこの順に整列して巻回されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記ワイヤの第j+3ターンは、第j-1ターンと前記第jターンによって形成される谷線に沿って巻回されていることを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記ワイヤの第j+2k+1ターンは、第j+2k-4ターンと第j+2k-2ターンによって形成される谷線に沿って巻回されていることを特徴とする請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記ワイヤの第j+3ターンは、第j-2ターンと第j-1ターンによって形成される谷線に沿って巻回されていることを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。
  6. 前記ワイヤの第j+2k+3ターンは、第j+2k-4ターンと第j+2k-2ターンによって形成される谷線に沿って巻回されていることを特徴とする請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記ワイヤの第j+2pターン(pは2以上の整数)と第j+2p+2ターンによって形成される谷線には、前記第j+2k+3ターンのいずれも巻回されていないことを特徴とする請求項6に記載のコイル部品。
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