JP2017147471A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクト抵抗の低い半導体装置を提供する。
【解決手段】実施形態の半導体装置は、SiC層と、前記SiC層と電気的に接続される電極と、前記SiC層と前記電極との間に設けられ、不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下で、前記不純物の最大濃度の第1の位置と、前記第1の位置から前記SiC層側の、前記不純物の濃度が前記最大濃度の一桁低下した第2の位置との間の第1の距離が50nm以下であり、前記電極と前記第2の位置との間の第2の距離が50nm以下である不純物領域と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
次世代の半導体デバイス用の材料としてSiC(炭化珪素)が期待されている。SiCはSi(シリコン)と比較して、バンドギャップが3倍、破壊電界強度が約10倍、熱伝導率が約3倍と優れた物性を有する。この特性を活用すれば低損失かつ高温動作可能な半導体デバイスを実現することができる。
しかし、SiCを用いた半導体デバイスでは、SiC層とコンタクト電極との間のコンタクト抵抗が高くなるという問題がある。コンタクト抵抗が高いのは、SiC層中での不純物の濃度及び活性化率が低いことによると考えられている。
特開2007−141950号公報
本発明が解決しようとする課題は、コンタクト抵抗の低い半導体装置を提供することにある。
実施形態の半導体装置は、SiC層と、前記SiC層と電気的に接続される電極と、前記SiC層と前記電極との間に設けられ、不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下で、前記不純物の最大濃度の第1の位置と、前記第1の位置から前記SiC層側の、前記不純物の濃度が前記最大濃度の一桁低下した第2の位置との間の第1の距離が50nm以下であり、前記電極と前記第2の位置との間の第2の距離が50nm以下である不純物領域と、を備える。
第1の実施形態の半導体装置を示す模式断面図。 第1の実施形態のSiC半導体の結晶構造を示す図。 第1の実施形態の半導体装置の元素プロファイルを示す図。 第1の実施形態の半導体装置の製造方法を例示する工程フロー図。 第1の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第1の実施形態の作用の説明図。 第2の実施形態の半導体装置を示す模式断面図。 第2の実施形態の半導体装置の製造方法を例示する工程フロー図。 第2の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第2の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第2の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第2の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第2の実施形態の作用の説明図。 第3の実施形態の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法を例示する工程フロー図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置を示す模式断面図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の部材等には同一の符号を付し、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する。
また、以下の説明において、n、n、n及び、p、p、pの表記は、各導電型における不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわちnはnよりもn型の不純物濃度が相対的に高く、nはnよりもn型の不純物濃度が相対的に低いことを示す。また、pはpよりもp型の不純物濃度が相対的に高く、pはpよりもp型の不純物濃度が相対的に低いことを示す。なお、n型、n型を単にn型、p型、p型を単にp型と記載する場合もある。
本明細書中、「プロジェクテッドレンジ」とは、SiC層表面からイオン注入された不純物のピーク濃度位置を意味する。「プロジェクテッドレンジ」は、イオン注入の条件によって制御可能である。
(第1の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、SiC層と、SiC層と電気的に接続される電極と、SiC層と電極との間に設けられ、不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下で、不純物の最大濃度の位置と、最大濃度の位置からSiC層側の、不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離が50nm以下である不純物領域と、を備える。
図1は、本実施形態の半導体装置であるPINダイオードの構成を示す模式断面図である。
このPINダイオード100は、SiC基板10を備えている。SiC基板10は、n型のSiC層10aと、n型のSiC層10a上のn型のSiCのドリフト層10bとで構成される。
SiC層10aは、第1と第2の面を有する。図1においては、第1の面とは図の上側の面であり、第2の面とは図の下側の面である。SiC層10aは、例えば、不純物濃度1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下の、例えばN(窒素)をn型不純物として含む4H−SiCのSiCである。
図2は、SiC半導体の結晶構造を示す図である。SiC半導体の代表的な結晶構造は、4H−SiCのような六方晶系である。六角柱の軸方向に沿うc軸を法線とする面(六角柱の頂面)の一方が(0001)面である。(0001)面と等価な面を、シリコン面と称し{0001}面と表記する。シリコン面にはSi(シリコン)が配列している。
六角柱の軸方向に沿うc軸を法線とする面(六角柱の頂面)の他方が(000−1)面である。(000−1)面と等価な面を、カーボン面と称し{000−1}面と表記する。カーボン面にはC(炭素)が配列している
一方、六角柱の側面(柱面)が、(1−100)面と等価な面であるM面、すなわち{1−100}面である。また、隣り合わない一対の稜線を通る面が(11−20)面と等価な面であるA面、すなわち{11−20}面である。M面及びA面には、Si(シリコン)及びC(炭素)の双方が配列している。
以下、SiC層10aの第1の面がシリコン面に対し0度以上8度以下傾斜した面、第2の面がカーボン面に対し0度以上8度以下傾斜した面である場合を例に説明する。シリコン面に対し0度以上8度以下傾斜した面、及び、カーボン面に対し0度以上8度以下傾斜した面は、それぞれ、特性上、シリコン面、カーボン面とほぼ同等とみなすことができる。
ドリフト層10bは、例えば、SiC層10a上にエピタキシャル成長により形成されたSiCのエピタキシャル成長層である。ドリフト層10bの、n型不純物の不純物濃度は、例えば、5×1015以上2×1016cm−3以下である。n型不純物は、例えばN(窒素)である。
ドリフト層10bの表面も、シリコン面に対し0度以上8度以下傾斜した面である。ドリフト層10bの膜厚は、例えば、5μm以上150μm以下である。
ドリフト層10bの表面には、例えば、p型不純物の不純物濃度1×1018cm−3以上5×1019cm−3以下のp型のアノード層(SiC層)12が形成されている。アノード層12の深さは、例えば0.3μm程度である。
アノード層12上には、金属のアノード電極(電極)14が設けられている。アノード層12とアノード電極14は、電気的に接続される。
アノード電極14は、例えば金属である。アノード電極14を形成する金属は、例えば、TiN(窒化チタン)である。TiN上に、例えば、Al(アルミニウム)等の他の金属が積層されていても構わない。また、金属以外にも、例えば、n型不純物を含有する多結晶シリコン等の導電性材料を適用することも可能である。
アノード電極14を形成する金属中の炭素濃度は、1×1018cm−3以下である。
アノード層12とアノード電極14との間には、p型不純物を含有するp型不純物領域(不純物領域)16が設けられる。
図3は、本実施形態の半導体装置の元素プロファイルを示す図である。p型のアノード層(p型のSiC層)12とアノード電極(電極)14とを含む断面の、p型不純物の濃度プロファイルを示す。p型不純物領域16は、p型不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下である。p型不純物領域16のp型不純物濃度は、例えば、SIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)で、測定することが可能である。
図3に示すように、アノード層12とアノード電極14との間の界面に、p型不純物が高濃度に偏析している。p型不純物の最大濃度の位置と、p型不純物の最大濃度の位置からアノード層12側のp型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離(図3中のd)が50nm以下である。p型不純物の最大濃度の位置と、p型不純物の最大濃度の位置からアノード層12側のp型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離は、例えば、AFM(Atomic Force Microscope)で測定することが可能である。或いはAtom Probeにより密度分布も測定可能である。
p型不純物領域16では、例えば、p型不純物がSiCの格子位置に入り活性化している。
p型不純物領域16に含有されるp型不純物は、例えば、Al(アルミニウム)である。p型不純物は、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、又はIn(インジウム)であっても構わない。
SiC基板10のドリフト層10bと反対側、すなわち、第2の面側には、金属のカソード電極18が形成されている。カソード電極18は、例えば、Ni(ニッケル)のバリアメタル層と、バリアメタル層上のAl(アルミニウム)のメタル層との積層で構成される。Niのバリアメタル層とAlのメタル層とは反応により合金を形成していてもよい。また、NiとSiC基板10が反応してシリサイドを形成しても構わない。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態の半導体装置の製造方法は、SiC層に所定のプロジェクテッドレンジで不純物のイオン注入を行い、SiC層をイオン注入のプロジェクテッドレンジよりも深い領域まで酸化して酸化膜を形成し、酸化膜を剥離し、SiC層上に電極を形成する。本実施形態の半導体装置の製造方法は、図1に示した半導体装置の製造方法の一例である。
図4は、本実施形態の半導体装置の製造方法を例示する工程フロー図である。図5−図8は、本実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図である。
図4に示すように、本実施形態の半導体装置の製造方法は、nSiC層形成(ステップS100)、p型不純物イオン注入(ステップS102)、アニール(ステップS104)、酸化膜形成(ステップS106)、酸化膜剥離(ステップS108)、アノード電極形成(ステップS110)、及びカソード電極形成(ステップS112)を備える。
まず、シリコン面である第1の面と、カーボン面である第2の面を有するn型のSiC層10aを準備する。
次に、ステップS100で、SiC層10aの第1の面上に、エピタキシャル成長法により、n型のSiCのドリフト層10bを形成する。n型のSiC層10aとn型のドリフト層10bがSiC基板10を構成する(図5)。
次に、ステップS102で、公知のイオン注入法により、p型不純物を、ドリフト層10bへイオン注入する(図6)。p型不純物は、例えば、Al(アルミニウム)である。イオン注入のドーズ量は、例えば、1×1015cm−2以上1×1017cm−2以下である。後に形成されるp型不純物領域16を高濃度にする観点から、1×1016cm−2以上であることが望ましい。
次に、ステップS104で、p型不純物をイオン注入した後に、p型不純物を活性化する活性化アニールを行う。活性化アニールは、例えば、不活性ガス雰囲気中、1700℃以上1900℃以下の温度で行う。
p型不純物のイオン注入と活性化アニールにより、p型のアノード層12が形成される。
次に、ステップS106で、ドリフト層10bを熱酸化して酸化膜20を形成する(図7)。ドリフト層10bをAlのイオン注入のプロジェクテッドレンジ(Rp)よりも深い領域まで熱酸化して、酸化膜20を形成する。
熱酸化は、例えば、酸化性雰囲気中で800℃以上1500℃以下の温度で行われる。900℃以上1350℃以下であることが望ましい。1000℃以上1300℃以下であることが更に望ましい。
形成される酸化膜20の膜厚はプロジェクテッドレンジ(Rp)に依存するが、本実施例のようにSi面を用いる場合は、50nm以上1000nm以下であることが望ましく、100nm以上300nm以下であることがより望ましい。上記範囲を下回ると、p型不純物領域16を十分に高濃度にできない恐れがある。また、上記範囲を上回ると、製造時間が増大し製造コストが増大する恐れがある。
酸化膜20の形成時に、酸化膜20とアノード層12との界面にp型不純物がパイルアップすることで高濃度に偏析し、p型不純物領域16が形成される。p型不純物は、熱酸化時にアノード層12表面に形成される炭素空孔に入り活性化する。あるいは、p型不純物は、熱酸化時にアノード層12表面に形成される炭素空孔とSi(シリコン)が置換した後のSi格子位置に入り活性化する。
また、熱酸化時にアノード層12表面で発生した格子間炭素が、アノード層12やSiC基板10内部に拡散し、アノード層12やSiC基板10内部の炭素空孔に入る。これにより、アノード層12やSiC基板10内部の炭素空孔の濃度が低減する。
次に、ステップS108で、酸化膜20を剥離する(図8)。酸化膜20は、例えば、フッ酸系のウェットエッチングにより剥離される。
その後、公知のプロセスにより、ステップ110で、アノード層12上にアノード電極14を形成する。また、ステップ112で、SiC基板10の裏面側にカソード電極18を形成し、図1に示す本実施形態のPINダイオード100が製造される。
以下、本実施形態の半導体装置及び半導体装置の製造方法の作用及び効果について説明する。
SiCを熱酸化する際に、SiC中に存在する不純物の安定性を第1原理計算により検討した。熱酸化時にSiCと酸化膜の界面において、SiC中の不純物が酸化膜へ拡散する場合と、不純物がSiC中に留まる場合のエネルギー差を計算した。
第1原理による計算の結果、p型不純物であるAl(アルミニウム)、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、又はIn(インジウム)、n型不純物であるN(窒素)、As(ヒ素)、P(リン)、Sb(アンチモン)いずれの場合も、SiC中に留まる方が、酸化膜中へ拡散するよりも安定であることが明らかになった。また、上記、p型不純物及びn型不純物のSiC中における拡散係数は極めて小さい。
図9は、本実施形態の作用の説明図である。図9(a)−(c)、それぞれの図において、右側がSiC基板の表面側(第1の面側)、左側がSiC基板の裏面側(第2の面側)である。
本実施形態では、SiC中に、例えば、p型不純物としてAl(アルミニウム)を表面側からイオン注入し、アニールで活性化する(図9(a))。図9(a)には、イオン注入のプロジェクテッドレンジ(Rp)を示している。
その後、熱酸化によりシリコン酸化膜が形成される(図9(b))。この際、Alは、上述のようにシリコン酸化膜に拡散するよりも、SiC側に留まることがエネルギー的に安定である。また、AlのSiC中における拡散係数は極めて小さい。このため、Alは、SiCとシリコン酸化膜の界面にパイルアップする。特に、本実施形態では、イオン注入のプロジェクテッドレンジよりも深い領域まで熱酸化して酸化膜を形成するため、多量のAlが界面にパイルアップして、高濃度で幅の狭いp型不純物領域が界面に形成される。
シリコン酸化膜の形成時に、SiC格子から炭素が抜けることで、炭素空孔が形成される。この炭素空孔にAlが入ることで安定化し、Alは活性化する。或いは、SiCのSi(シリコン)が炭素空孔に入り、SiCのSi格子位置にAlが入ることで活性化する。したがって、p型不純物領域では、活性化したAlが高濃度で存在することになる。つまり、本実施形態のプロセスでは、p型不純物領域のAlは、酸化により活性化されるため、酸化後に活性化のための高温プロセスは必ずしも必要ではない。
活性化したAlが高濃度で存在するp型不純物領域上に、例えば、金属の電極が形成される(図9(c))。p型のSiCと電極との間の障壁幅は、活性化した不純部物濃度の高いp型不純物領域が存在することにより狭くなる。したがって、p型のSiCと電極との間で、低抵抗なオーミックコンタクトが実現される。
以上の作用により、本実施形態のPINダイオード100では、アノード層12とアノード電極14との間で低抵抗なオーミックコンタクトが実現される。したがって、オン抵抗が低く、順方向電流の大きいPINダイオード100が実現される。
また、本実施形態では、アノード層12とアノード電極14との間の界面の、例えば、50nm以下の極めて幅の狭い領域にp型不純物領域16が形成される。したがって、例えば、アノード層12のp型不純物濃度を、pn接合の耐圧や、寄生抵抗など、コンタクト抵抗以外の特性を最適化する観点から制御することが容易となる。
なお、p型不純物領域16を高濃度にする観点、及び、アノード層12の不純物濃度の設計自由度を高くする観点からは、p型不純物領域16の深さ方向の幅は狭いことが望ましい。したがって、p型不純物の最大濃度の位置と、p型不純物の最大濃度の位置からアノード層12側のp型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離(図3中のd)は、20nm以下であることが望ましく、10nm以下であることがより望ましい。
また、本実施形態のPINダイオード100の製造方法では、熱酸化の際にアノード層12表面で発生した格子間炭素が、アノード層12やSiC基板10内部に拡散し、アノード層12やSiC基板10内部の炭素空孔に入る。これにより、アノード層12やSiC基板10内部の炭素空孔の濃度が低減する。
SiC中の炭素空孔は、少数キャリアライフタイムの低下や、不純物層抵抗の増大を招く。本実施形態によれば、アノード層12やSiC基板10内部の炭素空孔の濃度が低減することで、少数キャリアライフタイムが長くなり、不純物層抵抗が低減する。したがって、オン抵抗の低いPINダイオード100が実現される。
また、例えば、SiCと金属を反応させてシリサイドを形成することで低コンタクト抵抗の電極を形成する方法がある。この場合、SiCとシリサイドの界面やシリサイド膜中に存在する余剰な炭素が、電極の膜剥がれを引き起こす場合がある。
本実施形態のPINダイオード100の製造方法では、高濃度のp型不純物領域16が形成されることから、SiCと電極との間のシリサイド化は必ずしも必要ない。なお、熱酸化時に酸化膜に取り込まれる余剰な炭素は、酸化膜の剥離により除去される。
したがって、金属中の炭素濃度が、1×1018cm−3以下と低減されたアノード電極12が形成可能である。よって、膜剥がれ等がなく信頼性の高いPINダイオード100が実現できる。
以上、本実施形態によれば、コンタクト抵抗の低いPINダイオード100が実現される。
(第2の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、n型のSiC基板と電極との界面にn型不純物領域が設けられる点で、第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図10は、本実施形態の半導体装置であるPINダイオードの構成を示す模式断面図である。
このPINダイオード200は、SiC基板10、アノード層12、アノード電極14、カソード電極18、n型不純物領域22を備えている。SiC基板10は、n型のSiC層10aと、SiC層10a上のn型のドリフト層10bとで構成される。PINダイオード200は、n型不純物領域22を備えている。
本実施形態において、アノード電極14は、例えば、金属である。アノード電極14を形成する金属は、例えば、Ni(ニッケル)のバリアメタル層と、バリアメタル層上のAl(アルミニウム)のメタル層との積層で構成される。Niのバリアメタル層とAlのメタル層とは反応により合金を形成していてもよい。また、NiとSiC基板10が反応してシリサイドを形成しても構わない。
カソード電極18は、例えば金属である。カソード電極18を形成する金属は、例えば、TiN(窒化チタン)である。TiN上に、例えば、Al(アルミニウム)等の他の金属が積層されていても構わない。
n型不純物領域22は、n型のSiC層10aとカソード電極18との間に設けられる。n型不純物領域22は、n型不純物を含有する。
n型不純物領域22は、n型不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下である。n型のSiC層10aとカソード電極18との間の界面に、n型不純物が高濃度に偏析している。
n型不純物の最大濃度の位置と、n型不純物の最大濃度の位置からn型のSiC層10a側のn型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離が50nm以下である。この距離は、20nm以下であることが望ましく、10nm以下であることがより望ましい。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態の半導体装置の製造方法は、SiC層に不純物のイオン注入を行い、イオン注入で導入された不純物が90%以上含まれる領域まで酸化し、酸化膜を剥離し、SiC層上に電極を形成する。本実施形態の半導体装置の製造方法は、図10に示した半導体装置の製造方法の一例である。イオン注入で導入された不純物が90%以上含まれる領域とは、例えば、プロジェクテッドレンジの3倍よりも深い領域である。イオン注入のプロファイル次第では、プロジェクテッドレンジの4倍程度が必要になる可能性もある。
図11は、本実施形態の半導体装置の製造方法を例示する工程フロー図である。図12−図15は、本実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図である。
図11に示すように、本実施形態の半導体装置の製造方法は、nSiC層形成(ステップS200)、p型不純物イオン注入(ステップS202)、アニール(ステップS204)、裏面n型不純物イオン注入(ステップS206)、裏面酸化膜形成(ステップS208)、裏面酸化膜剥離(ステップS210)、アノード電極形成(ステップS212)、及びカソード電極形成(ステップS214)を備える。
まず、シリコン面である第1の面と、カーボン面である第2の面を有するn型のSiC層10aを準備する。なお、n型のSiC層10aの第2の面を裏面と称する。
次に、ステップS200で、SiC層10aの第1の面上に、エピタキシャル成長法により、n型のドリフト層10bを形成する。n型のSiC層10aとn型のドリフト層10bがSiC基板10を構成する。
次に、ステップS202で、公知のイオン注入法により、p型不純物を、ドリフト層10bへイオン注入する。p型不純物は、例えば、Al(アルミニウム)である。
次に、ステップS204で、p型不純物をイオン注入した後に、p型不純物を活性化する活性化アニールを行う。活性化アニールは、例えば、不活性ガス雰囲気中、1700℃以上1900℃以下の温度で行う。p型不純物のイオン注入と活性化アニールにより、p型のアノード層12が形成される(図12)。
次に、ステップS206で、公知のイオン注入法により、n型不純物を、n型のSiC層10aへ裏面側からイオン注入する。n型不純物がイオン注入された領域にn型領域24が形成される(図13)。n型不純物は、例えば、N(窒素)である。n型不純物は、As(ヒ素)、P(リン)、又はアンチモン(Sb)であっても構わない。
イオン注入のドーズ量は、例えば、1×1015cm−2以上1×1017cm−2以下である。後に形成されるn型不純物領域22を高濃度にする観点から、1×1016cm−2以上であることが望ましい。
次に、ステップ208で、n型のSiC層10aを熱酸化して裏面酸化膜26を形成する(図14)。n型のSiC層10aをイオン注入のプロジェクテッドレンジ(Rp)の3倍よりも深い領域まで熱酸化して、裏面酸化膜26を形成する。この際、n型領域24のほぼ全域が酸化される。ほぼ全域が酸化されることで、イオン注入により導入されたドーパントを集めて濃縮することが出来る。
熱酸化は、例えば、酸化性雰囲気中で800℃以上1500℃以下の温度で行われる。900℃以上1350℃以下であることが望ましい。1000℃以上1300℃以下であることが更に望ましい。第2の面はカーボン面である。カーボン面はシリコン面に比べて、酸化速度が10倍程度速い。したがって、シリコン面と同等の膜厚の酸化膜を、シリコン面と比較して、短い時間、又は、低い温度で形成することが可能である。
形成される裏面酸化膜26の膜厚はプロジェクテッドレンジ(Rp)に依存するが、本実施例のようにC面を用いる場合は、500nm以上10000nm以下であることが望ましく、1000nm以上3000nm以下であることがより望ましい。上記範囲を下回ると、プロジェクテッドレンジ(Rp)の3倍まで酸化しきれない恐れがある。また、上記範囲を上回ると、製造時間が増大し製造コストが増大する恐れがある。酸化膜26の膜厚はプロジェクテッドレンジ(Rp)に依存するが、酸化する面の面方位が、A面やM面である場合は、C面の半分程度と考えればよい。250nm以上5000nm以下であることが望ましく、500nm以上1500nm以下であることがより望ましい。C面よりも酸化スピードがおおよそ半分程度になるためである。
裏面酸化膜26の形成時に、裏面酸化膜26とn型のSiC層10aとの界面にn型不純物がパイルアップすることで高濃度に偏析し、n型不純物領域22が形成される。n型不純物は、熱酸化時にSiC層10a表面に形成される炭素空孔に入り活性化する。あるいは、n型不純物は、熱酸化時にSiC層10a表面に形成される炭素空孔とSi(シリコン)が置換した後のSi格子位置に入り活性化する。
また、熱酸化時にSiC層10a表面で発生した格子間炭素が、SiC基板10内部に拡散し、SiC基板10内部の炭素空孔に入る。これによりSiC基板10内部の炭素空孔の濃度が低減する。
次に、ステップS210で、裏面酸化膜26を剥離する(図15)。裏面酸化膜26は、例えば、フッ酸系のウェットエッチングにより剥離される。
その後、ステップ212で、公知のプロセスにより、アノード層12上にアノード電極14を形成する。また、ステップ214で、SiC基板10の裏面側にカソード電極18を形成し、図10に示す本実施形態のPINダイオード200が製造される。
以下、本実施形態の半導体装置及び半導体装置の製造方法の作用及び効果について説明する。
上述のように、第1原理による計算の結果、p型不純物であるAl(アルミニウム)、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、又はIn(インジウム)、n型不純物であるN(窒素)、As(ヒ素)、P(リン)、Sb(アンチモン)いずれの場合も、SiC中に留まる方が、酸化膜中へ拡散するよりも安定であることが明らかになった。また、上記、p型不純物及びn型不純物のSiC中における拡散係数は極めて小さい。
図16は、本実施形態の作用を説明する図である。図16(a)−(c)、それぞれの図において、右側がSiC基板の裏面側(第2の面側)、左側がSiC基板の表面側(第1の面側)である。
本実施形態では、SiC中に、例えば、n型不純物としてN(窒素)を裏面側からイオン注入する(図16(a))。図16(a)では、イオン注入のプロジェクテッドレンジ(Rp)及び、プロジェクテッドレンジの3倍(3Rp)を示している。
その後、熱酸化によりシリコン酸化膜が形成される(図16(b))。この際、Nは、上述のようにシリコン酸化膜に拡散するよりも、SiC側に留まることがエネルギー的に安定である。また、NのSiC中における拡散係数は極めて小さい。このため、Nは、SiCとシリコン酸化膜の界面にパイルアップする。特に、本実施形態では、イオン注入のプロジェクテッドレンジの3倍よりも深い領域まで熱酸化して酸化膜を形成するため、多量のNが界面にパイルアップして、高濃度で幅の狭いn型不純物領域が界面に形成される。
シリコン酸化膜の形成時に、SiC格子から炭素が抜けることで、炭素空孔が形成される。この炭素空孔にNが入ることで安定化し、Nは活性化する。或いは、SiCのSi(シリコン)が炭素空孔に入り、SiCのSi格子位置にNが入ることで活性化する。したがって、n型不純物領域では、活性化したNが高濃度で存在することになる。
本実施形態では、イオン注入で導入されたNを含む大部分の領域が酸化される。酸化によって、Nは活性化されるため、Nのイオン注入後の活性化のためのアニールは必ずしも必要ではない。
活性化したNが高濃度で存在するn型不純物領域上に、例えば、金属の電極が形成される(図16(c))。n型のSiCと電極との間の障壁幅は、活性化した不純部物濃度の高いn型不純物領域が存在することにより狭くなる。したがって、n型のSiCと電極との間で、低抵抗なオーミックコンタクトが実現される。
以上の作用により、本実施形態のPINダイオード200では、SiC層10aとカソード電極18との間で低抵抗なオーミックコンタクトが実現される。したがって、オン抵抗が低く、順方向電流の大きいPINダイオード200が実現される。
また、本実施形態では、SiC層10aとカソード電極18との間の界面の、例えば、50nm以下の極めて幅の狭い領域にn型不純物領域22が形成される。したがって、例えば、SiC層10aのn型不純物濃度を、pn接合の耐圧や、寄生抵抗など、コンタクト抵抗以外の特性を最適化する観点から制御することが容易となる。
なお、n型不純物領域22を高濃度にする観点、及び、SiC層10aの不純物濃度の設計自由度を高くする観点からは、n型不純物領域22の深さ方向の幅は狭いことが望ましい。したがって、n型不純物の最大濃度の位置と、n型不純物の最大濃度の位置からSiC層10a側のn型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離は、20nm以下であることが望ましく、10nm以下であることがより望ましい。
また、本実施形態のPINダイオード200の製造方法では、熱酸化の際にSiC層10a表面で発生した格子間炭素が、SiC基板10内部に拡散し、SiC基板10内部の炭素空孔に入る。これにより、SiC基板10内部の炭素空孔の濃度が低減する。
SiC中の炭素空孔は、少数キャリアライフタイムの低下や、不純物層抵抗の増大を招く。本実施形態によれば、SiC基板10内部の炭素空孔の濃度が低減することで、少数キャリアライフタイムが長くなり、不純物層抵抗が低減する。したがって、オン抵抗の低いPINダイオード200が実現される。
また、例えば、SiCと金属を反応させてシリサイドを形成することで電極を形成する方法がある。この場合、SiCとシリサイドの界面やシリサイド膜中に存在する余剰な炭素が、電極の膜剥がれと引き起こす場合がある。
本実施形態のPINダイオード200の製造方法では、高濃度のn型不純物領域22が形成されることから、SiCと電極との間のシリサイド化は必ずしも必要でない。なお、熱酸化時に酸化膜に取り込まれる余剰な炭素は、酸化膜の剥離により除去される。
したがって、金属中の炭素濃度が、1×1018cm−3以下と低減されたカソード電極18が形成可能である。よって、膜剥がれ等がなく信頼性の高いPINダイオード200が実現できる。
以上、本実施形態によれば、コンタクト抵抗の低いPINダイオード200が実現される。
(第3の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、SiC層がn型領域とp型領域を有し、不純物領域が、不純物がn型不純物である第1の領域と、不純物がp型不純物である第2の領域を有し、n型領域と電極との間に第1の領域が設けられ、p型領域と電極との間に第2の領域が設けられ点で、第1及び第2の実施形態と異なっている。第1又は第2の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図17は、本実施形態の半導体装置であるMOSFETの構成を示す模式断面図である。このMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)300は、例えば、pウェルとソース領域をイオン注入で形成する、Double Implantation MOSFET(DIMOSFET)である。
このMOSFET300は、SiC基板10を備えている。SiC基板10は、n型のSiC層10aと、SiC層10a上のn型のドリフト層10bとで構成される。
SiC層10aは、第1と第2の面を有する。図17においては、第1の面とは図の上側の面であり、第2の面とは図の下側の面である。第1の面はシリコン面に対し0度以上8度以下傾斜した面である。SiC層10aは、例えば、不純物濃度1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下の、例えばN(窒素)をn型不純物として含む4H−SiCのSiCである。
ドリフト層10bは、例えば、SiC層10a上にエピタキシャル成長により形成されたSiCのエピタキシャル成長層である。ドリフト層10bの、n型不純物の不純物濃度は、例えば、5×1015以上2×1016cm−3以下である。n型不純物は、例えばN(窒素)である。
ドリフト層10bの表面も、シリコン面に対し0度以上8度以下傾斜した面である。ドリフト層10bの膜厚は、例えば、5μm以上150μm以下である。
ドリフト層10bの一部表面には、p型不純物の不純物濃度5×1015cm−3以上1×1017cm−3以下程度のp型のpウェル領域30が形成されている。pウェル領域30の深さは、例えば0.6μm程度である。pウェル領域30は、MOSFET300のチャネル領域として機能する。p型不純物は、例えば、Alである。
pウェル領域30の一部表面には、例えばn型不純物の不純物濃度1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下程度のn型のソース領域(n型領域)32が形成されている。ソース領域32の深さは、pウェル領域30の深さよりも浅く、例えば0.3μm程度である。n型不純物は、例えば、N(窒素)である。
また、pウェル領域30の一部表面であって、n型のソース領域32の側方に、例えばp型不純物の不純物濃度1×1018cm−3以上1×1020cm−3以下程度のp型のpウェルコンタクト領域(p型領域)34が形成されている。pウェルコンタクト領域34の深さは、pウェル領域30の深さよりも浅く、例えば0.3μm程度である。p型不純物は、例えば、Alである。
ドリフト層10b及びpウェル領域30の表面に連続的に、これらの領域及び層を跨ぐように形成されたゲート絶縁膜36を有している。ゲート絶縁膜36には、例えばシリコン酸化膜やhigh−k絶縁膜が適用可能である。
そして、ゲート絶縁膜36上には、ゲート電極40が形成されている。ゲート電極40には、例えば、不純物がドープされた多結晶シリコン等が適用可能である。ゲート電極40上には、例えば、シリコン酸化膜で形成される層間絶縁膜42が形成されている。
ゲート電極40下のソース領域32とドリフト層10bとに挟まれるpウェル領域30が、MOSFET300のチャネル領域として機能する。
そして、ソース領域(n型領域)32と、pウェルコンタクト領域(p型領域)34上には、導電性のソース・pウェル共通電極44が設けられている。ソース領域32及びpウェルコンタクト領域34とソース・pウェル共通電極44は電気的に接続される。
ソース・pウェル共通電極44は、例えば金属である。ソース・pウェル共通電極44を形成する金属は、例えば、TiN(窒化チタン)である。TiN上に、例えば、Al(アルミニウム)等の他の金属が積層されていても構わない。また、金属以外にも、例えば、不純物を含有する多結晶シリコン等の導電性材料を適用することも可能である。
ソース領域(n型領域)32とソース・pウェル共通電極44との間には、n型不純物を含有するn型不純物領域(第1の領域)46が設けられる。また、pウェルコンタクト領域(p型領域)34とソース・pウェル共通電極44との間には、p型不純物を含有するp型不純物領域(第2の領域)48が設けられる。
n型不純物領域46は、n型不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下である。ソース領域32とソース・pウェル共通電極44との間の界面に、n型不純物が高濃度に偏析している。n型不純物は、例えば、N(窒素)である。n型不純物は、As(ヒ素)、P(リン)、アンチモン(Sb)であっても構わない。
n型不純物の最大濃度の位置と、n型不純物の最大濃度の位置からソース領域(n型領域)32側のn型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離が50nm以下である。この距離は、20nm以下であることが望ましく、10nm以下であることがより望ましい。
p型不純物領域48は、p型不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下である。pウェルコンタクト領域34とソース・pウェル共通電極44との間の界面に、p型不純物が高濃度に偏析している。p型不純物は、例えば、Al(アルミニウム)である。p型不純物は、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、又はIn(インジウム)であっても構わない。
p型不純物の最大濃度の位置と、p型不純物の最大濃度の位置からpウェルコンタクト領域(p型領域)34側のp型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離が50nm以下である。この距離は、20nm以下であることが望ましく、10nm以下であることがより望ましい。
また、SiC基板10の第2の面側には、導電性のドレイン電極50が形成されている。ドレイン電極50は、例えば、Ni(ニッケル)である。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態の半導体装置の製造方法は、SiC層に所定の第1のプロジェクテッドレンジでn型不純物の第1のイオン注入を行いn型領域を形成し、SiC層に所定の第2のプロジェクテッドレンジでp型不純物の第2のイオン注入を行いp型領域を形成し、SiC層を第1のプロジェクテッドレンジ及び第2のプロジェクテッドレンジよりも深い領域まで酸化して酸化膜を形成し、酸化膜を剥離し、n型領域及びp型領域上に電極を形成する。本実施形態の半導体装置の製造方法は、図17に示した半導体装置の製造方法の一例である。
図18は、本実施形態の半導体装置の製造方法を例示する工程フロー図である。図19−図25は、本実施形態の半導体装置の製造方法において、製造途中の半導体装置を示す模式断面図である。
図18に示すように、本実施形態の半導体装置の製造方法は、nSiC層形成(ステップS300)、p型不純物イオン注入(ステップS302)、n型不純物イオン注入(ステップS304)、p型不純物イオン注入(ステップS306)、アニール(ステップS308)、酸化膜形成(ステップS310)、酸化膜剥離(ステップS312)、ゲート絶縁膜形成(ステップS314)、ゲート電極形成(ステップS316)、層間膜形成(ステップS318)、ソース・pウェル共通電極形成(ステップS320)、ドレイン電極形成(ステップS322)、及びアニール(ステップS324)を備える。
まず、シリコン面である第1の面と、カーボン面である第2の面を有するn型のSiC層10aを準備する。
次に、ステップS300で、SiC層10aの第1の面上に、エピタキシャル成長法により、n型のドリフト層10bを形成する。n型のSiC層10aとn型のドリフト層10bがSiC基板10を構成する(図19)。
次に、フォトリソグラフィーとエッチングによるパターニングにより、例えばSiOの第1のマスク材52を形成する。ステップS302では、この第1のマスク材52をイオン注入マスクとして用いて、p型不純物であるAlをドリフト層10bにイオン注入し、pウェル領域30を形成する(図20)。
次に、フォトリソグラフィーとエッチングによるパターニングにより、例えばSiOの第2のマスク材54を形成する。ステップS304では、この第2のマスク材54をイオン注入マスクとして用いて、n型不純物であるNをドリフト層10bにイオン注入し、ソース領域(n型領域)32を形成する(図21)。このイオン注入を第1のイオン注入と称する。第1のイオン注入後のNの濃度プロファイルは、第1のプロジェクテッドレンジ(Rp)を備える。
次に、フォトリソグラフィーとエッチングによるパターニングにより、例えばSiOの第3のマスク材56を形成する。ステップS306では、この第3のマスク材56をイオン注入マスクとして用いて、p型不純物であるAlをドリフト層10bにイオン注入し、pウェルコンタクト領域(p型領域)34を形成する(図22)。このイオン注入を第2のイオン注入と称する。第2のイオン注入のAlの濃度プロファイルは、第2のプロジェクテッドレンジ(Rp)を備える。
次に、ステップS308では、p型不純物とn型不純物の活性化のためのアニールを行う。活性化アニールは、例えば、不活性ガス雰囲気中、1700℃以上1900℃以下の温度で行う。
次に、ステップS308で、ドリフト層10bを熱酸化して酸化膜60を形成する(図23)。ドリフト層10bを第1のイオン注入の第1のプロジェクテッドレンジ(Rp)及び第2のイオン注入の第2のプロジェクテッドレンジ(Rp)のいずれよりも深い領域まで熱酸化して、酸化膜60を形成する。
熱酸化は、例えば、酸化性雰囲気中で800℃以上1500℃以下の温度で行われる。900℃以上1350℃以下であることが望ましい。1000℃以上1300℃以下であることが更に望ましい。
形成される酸化膜60の膜厚はプロジェクテッドレンジに依存するが、本実施例のようにSi面を用いる場合は、50nm以上1000nm以下であることが望ましく、100nm以上300nm以下であることがより望ましい。上記範囲を下回ると、後に形成されるn型不純物領域46及びp型不純物領域48を十分に高濃度にできない恐れがある。また、上記範囲を上回ると、製造時間が増大し製造コストが増大する恐れがある。
熱酸化膜60の形成時に、酸化膜60とソース領域(n型領域)32との界面にn型不純物がパイルアップすることで高濃度に偏析し、n型不純物領域(第1の領域)46が形成される。また、酸化膜60とpウェルコンタクト領域(p型領域)34との界面に、p型不純物がパイルアップすることで高濃度に偏析し、p型不純物領域(第2の領域)48が形成される。
次に、ステップS312で、酸化膜60を剥離する(図24)。酸化膜60は、例えば、フッ酸系のウェットエッチングにより剥離される。
次に、ステップS314では、例えば、シリコン酸化膜のゲート絶縁膜36がCVD(Chemical Vapor Deposition)法あるいは熱酸化法により形成される。そして、ステップS316では、ゲート絶縁膜36上に、例えば、多結晶シリコンのゲート電極40が形成される。そして、ステップS318では、ゲート電極40上に、例えば、シリコン酸化膜の層間絶縁膜42が形成される(図25)。
その後、ステップS320で、ソース領域32と、pウェルコンタクト領域34とに電気的に接続される導電性のソース・pウェル共通電極44が形成される。ソース・pウェル共通電極44は、例えば、TiNとAlのスパッタにより形成される。
次に、ステップS322では、SiC基板10の第2の面側に、導電性のドレイン電極50が形成される。ドレイン電極50は、例えば、Niのスパッタにより形成される。
ステップS324では、特に、ドレイン電極50のコンタクト抵抗を低減するために、低温でのアニールが行われる。アニールは、例えば、アルゴンガス雰囲気で、400℃で行われる。
以上の製造方法により、図17に示すMOSFET300が形成される。
上述のように、一般に、SiC層中での不純物の濃度及び活性化率が低いことにより、SiC層へのコンタクト電極のコンタクト抵抗を低減することは、困難である。また、フェルミレベルの異なるn型のSiC領域と、p型のSiC領域に対して、同時に共通のコンタクト電極を形成することは困難である。
本実施形態のMOSFET300では、ソース・pウェル共通電極44とソース領域32との間に、活性化されたn型不純物が高濃度に偏析したn型不純物領域46を備える。また、ソース・pウェル共通電極44とpウェルコンタクト領域(p型領域)34との間に、活性化されたp型不純物が高濃度に偏析したp型不純物領域48を備える。
したがって、第1及び第2の実施形態で説明したと同様の作用により、障壁幅が狭くなり、n型のソース領域32と、p型のpウェルコンタクト領域34の双方に対して低抵抗なオーミックコンタクトとなるソース・pウェル共通電極44が実現される。したがって、簡易な製造方法で高性能なMOSFET300が実現される。
以上、本実施形態によれば、コンタクト抵抗の低いMOSFET300が実現される。
(第4の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、トランスペアレント型ダイオードである点で、第1乃至第3の実施形態と異なっている。以下、第1乃至第3の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図26は、本実施形態の半導体装置であるトランスペアレント型ダイオードの構成を示す模式断面図である。
このトランスペアレント型ダイオード400は、SiC基板10、p型のSiC層(p型領域)70を備えている。SiC基板10は、n型のSiC層10aと、SiC層10a上のn型のドリフト層10bとで構成される。
そして、p型のSiC層70の間の領域に、ドリフト層10b上にp型のSiC層72、n型のSiC層(n型領域)74が形成される。
そして、n型のSiC層(n型領域)74と、p型のSiC層(p型領域)70上には、アノード電極76が設けられている。n型のSiC層(n型領域)74及びp型のSiC層(p型領域)70とアノード電極76は電気的に接続される。
アノード電極76は、例えば金属である。アノード電極76を形成する金属は、例えば、TiN(窒化チタン)である。TiN上に、例えば、Al(アルミニウム)等の他の金属が積層されていても構わない。また、金属以外にも、例えば、n型不純物を含有する多結晶シリコン等の導電性材料を適用することも可能である。
型のSiC層(n型領域)74とアノード電極76との間には、n型不純物を含有するn型不純物領域(第1の領域)80が設けられる。また、p型のSiC層(p型領域)70とアノード電極76との間には、p型不純物を含有するp型不純物領域(第2の領域)82が設けられる。
n型不純物領域80は、n型不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下である。n型のSiC層(n型領域)74とアノード電極76との間の界面に、n型不純物が高濃度に偏析している。n型不純物は、例えば、N(窒素)である。n型不純物は、As(ヒ素)、P(リン)、アンチモン(Sb)であっても構わない。
n型不純物の最大濃度の位置と、n型不純物の最大濃度の位置からn型のSiC層(n型領域)74側のn型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離が50nm以下である。この距離は、20nm以下であることが望ましく、10nm以下であることがより望ましい。
p型不純物領域82は、p型不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下である。p型のSiC層(p型領域)70とアノード電極76との間の界面に、p型不純物が高濃度に偏析している。p型不純物は、例えば、Al(アルミニウム)である。p型不純物は、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、又はIn(インジウム)であっても構わない。
p型不純物の最大濃度の位置と、p型不純物の最大濃度の位置からp型のSiC層(p型領域)70側のp型不純物の濃度が最大濃度の一桁低下した位置との距離が50nm以下である。この距離は、20nm以下であることが望ましく、10nm以下であることがより望ましい。
また、SiC基板10の第2の面側には、導電性のカソード電極78が形成されている。カソード電極78は、例えば、Ni(ニッケル)である。
n型不純物領域80、p型不純物領域82は、第3の実施形態と同様の方法で形成することが可能である。
本実施形態によれば、n型のSiC層(n型領域)74及びp型のSiC層(p型領域)70の双方に対して低抵抗なオーミックコンタクトとなるアノード電極76が実現される。また、n型のSiC層(n型領域)74を容易に薄くすることが出来る。したがって、簡易な製造方法で高性能なトランスペアレント型ダイオード400が実現される。
以上、実施形態では、炭化珪素の結晶構造として4H−SiCの場合を例に説明したが、本発明は6H−SiC、3C−SiC等、その他の結晶構造の炭化珪素に適用することも可能である。また、実施形態はSi面上、C面上にコンタクト電極を形成する場合を例に説明したが、A面、M面あるいはそれらの中間的な面上にコンタクト電極を形成する場合にも、本発明は適用することが可能である。
また、実施形態ではPINダイオード、MOSFET、トランスペアレント型ダイオードを半導体装置の一例として説明したが、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MPS(Merged PIN Schottky)ダイオード等において、低抵抗なオーミックコンタクトが要求されるSiC層上の電極にも、本発明は適用可能である。
なお、第3の実施形態のMOSFETの内蔵ダイオードの部分を第4の実施形態で示したトランスペアレント型ダイオードにするなどの組み合わせを行ってもかまわない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10a n型のSiC層(SiC層)
10b n型のドリフト層(SiC層)
12 アノード層(SiC層)
14 アノード電極(電極)
16 p型不純物領域(不純物領域)
18 カソード電極(電極)
22 n型不純物領域(不純物領域)
32 ソース領域(n型領域)
34 pウェルコンタクト領域(p型領域)
44 ソース・pウェル共通電極(電極)
46 n型不純物領域(第1の領域)
48 p型不純物領域(第2の領域)
70 p型のSiC層(p型領域)
74 n型のSiC層(n型領域)
76 アノード電極(電極)
80 n型不純物領域(第1の領域)
82 p型不純物領域(第2の領域)
100 PINダイオード(半導体装置)
200 PINダイオード(半導体装置)
300 MOSFET(半導体装置)
400 トランスペアレント型ダイオード(半導体装置)

Claims (12)

  1. SiC層と、
    前記SiC層と電気的に接続される電極と、
    前記SiC層と前記電極との間に設けられ、不純物の最大濃度が1×1020cm−3以上5×1022cm−3以下で、前記不純物の最大濃度の第1の位置と、前記第1の位置から前記SiC層側の、前記不純物の濃度が前記最大濃度の一桁低下した第2の位置との間の第1の距離が50nm以下であり、前記電極と前記第2の位置との間の第2の距離が50nm以下である不純物領域と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記SiC層がp型であり、前記不純物がp型不純物である請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記p型不純物が、Al(アルミニウム)、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、又はIn(インジウム)である請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記SiC層がn型であり、前記不純物がn型不純物である請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記n型不純物が、N(窒素)、P(リン)、As(ヒ素)、又はSb(アンチモン)である請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記SiC層がn型領域とp型領域を有し、
    前記不純物領域が、前記不純物がn型不純物である第1の領域と、前記不純物がp型不純物である第2の領域を有し、
    前記n型領域と前記電極との間に前記第1の領域が設けられ、前記p型領域と前記電極との間に前記第2の領域が設けられる請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記電極は金属である請求項1乃至請求項6いずれか一項記載の半導体装置。
  8. 前記金属中の炭素濃度が1×1018cm−3以下である請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記第1の距離及び前記第2の距離が20nm以下である請求項1乃至請求項8いずれか一項記載の半導体装置。
  10. 前記第1の距離及び前記第2の距離が10nm以下である請求項1乃至請求項9いずれか一項記載の半導体装置。
  11. 前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記不純物の濃度プロファイルが下に凸である請求項1乃至請求項10いずれか一項記載の半導体装置。
  12. 前記第1の位置が前記電極と前記不純物領域との界面に位置する請求項1乃至請求項11いずれか一項記載の半導体装置。
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