JP2017147163A - 導電性ペースト及びこれを用いて形成された導電性膜 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電性ペーストを用いて、長期間の使用における信頼性に優れかつ伸縮性及び導電性に優れた導電性膜を形成する。【解決手段】本発明の導電性ペーストは、溶剤と、不飽和結合を分子内に含まないバインダ樹脂と、このバインダ樹脂に分散され導電性フィラーとしての銀被覆樹脂粒子とを含む。また、銀被覆樹脂粒子は、シリコーンゴム粒子からなる樹脂コア粒子と、この樹脂コア粒子の表面を被覆する銀被覆層とを有する。更に、銀被覆樹脂粒子の平均粒径は0.5〜20μmであり、銀被覆樹脂粒子は導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%含有する。【選択図】なし
Description
本発明は、フレキシブルな基板への耐屈曲性が要求される配線、アクチュエータ電極、皮膚センサ等の伸縮性及び導電性に優れた導電性膜を形成可能な導電性ペーストと、この導電性ペーストを用いて形成された導電性膜に関するものである。
従来、この種の導電性ペーストとして、樹脂(A)中に導電性フィラー(B)が均一に分散された導電性ペーストが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この導電性ペーストでは、樹脂(A)が、スルホン化又は硫酸化したゴムに基づくポリアニオンをドーパントとして含む共役二重結合高分子の水分散体(A1)であり、樹脂(A)として、伸長性を損なわない範囲で高い導電性を示す芳香族基を含有する高分子ポリアニオンをドーパントとして含む共役二重結合高分子の水分散体(A2)を更に含有することができる。また、導電性フィラー(B)は、平均粒径0.5〜10μmの金属粉(B1)であり、導電性ペーストの固形分中の樹脂(A)及び導電性フィラー(B)の各配合量はそれぞれ50〜80体積%及び20〜50体積%である。上記金属粉(B1)としては、銀粉、金粉、白金粉、パラジウム粉等の貴金属粉や、銅粉、ニッケル粉、アルミ粉、真鍮粉等の卑金属粉が挙げられる。更に、上記導電性フィラーとして、平均粒径2〜100nmの金属ナノ粒子(B3)を含むことが好ましい。この金属ナノ粒子(B3)としては、銀、ビスマス、白金、金、ニッケル、スズ、銅、亜鉛が挙げられ、導電性の観点から、銅、銀、白金、金が挙げられ、銀又は銅のいずれか一方又は双方を主成分(50質量%以上)とすることが特に好ましい。
このように構成された導電性ペーストでは、金属粉(B1)が伸縮性及び導電性のある樹脂(A)中に均一に分散しているので、この導電性ペーストを用いて形成された導電性膜は、有効な導電性のネットワークを形成することにより高い導電性を有し、導電性膜を伸長したときでも、その高い導電性を保持できる。また、金属粉(B1)として、銀粉又は銅粉のいずれか一方又は双方を主成分(50質量%以上)とすると、高い導電性を示す塗膜が得られるとともに、価格面で有利となる。また、導電性ペーストに、導電性フィラーとして金属ナノ粒子(B3)を更に配合することにより、導電率を向上できるとともに、印刷性を改良できる。更に、金属ナノ粒子(B3)は、導電性ネットワーク間での導電性付与の機能があるため、導電性膜の導電率の向上を期待できる。
しかし、上記従来の特許文献1に示された導電性ペーストでは、樹脂(A)に、伸長性を損なわない範囲で高い導電性を示す芳香族基を含有する高分子ポリアニオンをドーパントとして含む共役二重結合高分子の水分散体(A2)を含有させているけれども、このような共役二重結合を含む高分子は、熱や光、応力などによって酸化や劣化が生じ易いため、この導電性ペーストを用いて形成された導電性膜は、長期間の使用における信頼性が乏しく、高導電性、高伸縮性及び高信頼性の全てを同時に満足することができないという不具合があった。また、上記従来の特許文献1に示された導電性ペーストでは、共役二重結合高分子の水分散体(A2)を含有する樹脂(A)を調製するために多くの工数を必要とし手間が掛かる問題点があった。
本発明の第1の目的は、長期間の使用における信頼性に優れかつ伸縮性及び導電性に優れた導電性膜を形成できる、導電性ペーストを提供することにある。本発明の第2の目的は、比較的少ない工数で、長期間の使用における信頼性に優れかつ伸縮性及び導電性に優れた導電性膜を形成できる、導電性膜を提供することにある。
本発明の第1の観点は、溶剤と、不飽和結合を分子内に含まないバインダ樹脂と、このバインダ樹脂に分散され導電性フィラーとしての銀被覆樹脂粒子とを含み、銀被覆樹脂粒子が、シリコーンゴム粒子からなる樹脂コア粒子と、この樹脂コア粒子の表面を被覆する銀被覆層とを有し、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が0.5〜20μmであり、銀被覆樹脂粒子が導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%含有する導電性ペーストである。
本発明の第2の観点は、第1の観点に記載の導電性ペーストを用いて形成された導電性膜である。
本発明の第1の観点の導電性ペーストでは、導電性フィラーとしての銀被覆樹脂粒子が、シリコーンゴム粒子からなる樹脂コア粒子と、この樹脂コア粒子の表面を被覆する銀被覆層とを含み、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が0.5〜20μmであり、銀被覆樹脂粒子が導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%含有するので、この導電性ペーストを用いて導電性膜を形成し、この導電性膜を伸長したときに、この導電性膜の伸長に追従して銀被覆樹脂粒子も伸長方向に伸びる。この結果、導電性膜が伸長しても、導電性膜中の銀被覆樹脂粒子同士の接触が保たれるので、伸縮性及び導電性に優れた導電性膜を得ることができる。また、光や応力などによって酸化や劣化が生じ易い共役二重結合等の不飽和結合を含む高分子を用いることなく上述の特性が得られるため、高導電性及び高伸縮性と、長期間の使用における信頼性とを全て満足した導電性膜を得ることができる。
本発明の第2の観点の導電性膜では、上記導電性ペーストを用いて導電性膜を形成したので、この導電性膜は上記と同様の効果が得られる。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本発明の導電性ペーストは、溶剤と、不飽和結合を分子内に含まないバインダ樹脂と、このバインダ樹脂に分散され導電性フィラーとしての銀被覆樹脂粒子とを含む。銀被覆樹脂粒子は、シリコーンゴム粒子からなる樹脂コア粒子と、この樹脂コア粒子の表面を被覆する銀被覆層とを有する。また、銀被覆樹脂粒子の平均粒径は0.5〜20μm、好ましくは1.0〜10μmである。ここで、銀被覆樹脂粒子の平均粒径を0.5〜20μmの範囲内に限定したのは、0.5μm未満では上記導電性ペースト用いて形成された導電性膜の伸縮時に銀被覆粒子の変形が導電性膜の伸縮に追従し難くなり、導電性膜の伸縮性が低下してしまい、20μmを超えると導電性膜中の導電性フィラーの充填率が低下し、導電性膜の導電性が低下してしまうからである。なお、本明細書において、銀被覆樹脂粒子の平均粒径とは、走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製 型式名:SU−1500)を用いて、ソフトウェア(品名:PC SEM)により、倍率5000倍で、300個の銀被覆樹脂粒子の直径を測定し、算出された平均値をいう。真球以外は長辺を平均した値をいう。銀被覆樹脂粒子は、球状の粒子でもよく、球状でなく異形状、例えば扁平状、板状、針状でもよい。
一方、銀被覆樹脂粒子の銀被覆層の平均厚さは0.05〜5.0μmであることが好ましい。また、銀被覆樹脂粒子の樹脂コア粒子の平均粒径は、銀被覆樹脂粒子の平均粒径に銀被覆層の厚さを差し引いて、0.45〜15μmであることが好ましく、0.9〜9.0μmであることが更に好ましい。樹脂コア粒子は凝集のない単一粒子が好ましい。ここで、銀被覆樹脂粒子の銀被覆層の平均厚さを0.05〜5.0μmの範囲内に限定したのは、0.05μm未満では導電性フィラーとして銀被覆樹脂粒子が分散したときに、銀同士の接点が取り難く十分な導電性を付与できず、5.0μmを超えると銀被覆樹脂粒子が導電性膜の伸長に伴って伸長し難くなるからである。また、樹脂コア粒子の平均粒径を0.45〜15μmの範囲内に限定したのは、0.45μm未満では樹脂コア粒子が凝集し易くなり、また樹脂コア粒子の表面積が大きくなり、導電性フィラーとして必要な導電性を得るための銀の量を多くする必要があり、更に良好な銀被覆層を形成し難いからであり、平均粒径が15μmを超えると樹脂コア粒子の表面平滑性が低下したり、銀被覆樹脂粒子の接触割合が減少し抵抗値が増大するなどの不具合を生じるからである。なお、樹脂コア粒子の平均粒径は、銀被覆樹脂粒子の平均粒径の測定方法と同一の方法で測定される。また、銀被覆層の平均厚さは、透過電子顕微鏡(TEM)にて20個の銀被覆樹脂粒子の断面を観察して、銀被覆樹脂粒子の銀被覆層の厚さを測定し、得られた測定値を算術平均した値である。
〔銀被覆樹脂粒子の製造方法〕
本実施形態の銀被覆樹脂粒子は次の方法により製造される。先ず樹脂コア粒子を25〜45℃に保温された錫化合物の水溶液に添加してこの樹脂コア粒子の表面に錫吸着層を形成する。次いでこの樹脂コア粒子の表面に形成された錫吸着層に還元剤を含まない無電解銀めっき液を接触させて、樹脂コア粒子の表面に形成された錫吸着層と無電解めっき液中の銀との置換反応により樹脂コア粒子の表面に銀置換層を形成する。次に無電解銀めっき液に還元剤を添加することにより、樹脂コア粒子の銀置換層の表面に銀被覆層を形成する。
本実施形態の銀被覆樹脂粒子は次の方法により製造される。先ず樹脂コア粒子を25〜45℃に保温された錫化合物の水溶液に添加してこの樹脂コア粒子の表面に錫吸着層を形成する。次いでこの樹脂コア粒子の表面に形成された錫吸着層に還元剤を含まない無電解銀めっき液を接触させて、樹脂コア粒子の表面に形成された錫吸着層と無電解めっき液中の銀との置換反応により樹脂コア粒子の表面に銀置換層を形成する。次に無電解銀めっき液に還元剤を添加することにより、樹脂コア粒子の銀置換層の表面に銀被覆層を形成する。
〔無電解銀めっきによる銀被覆層の形成方法〕
樹脂コア粒子の表面には、銀被覆層が設けられる。一般に、有機質材料や無機質材料などの不導体の表面に無電解めっきを実施する際には、予め不導体の表面に対して触媒化処理を行う必要がある。本実施形態では、触媒化処理として樹脂コア粒子の表面に錫吸着層が設ける処理を行い、その後で無電解銀めっき処理を行って銀被覆層を形成する。具体的には、本実施形態の銀被覆層は、次の方法により製造される。先ず樹脂コア粒子を25〜45℃に保温された錫化合物の水溶液に添加してこの樹脂コア粒子の表面に錫吸着層を形成する。次いでこの錫吸着層に含まない無電解銀めっき液を接触させて、樹脂コア粒子の表面に形成された錫吸着層と無電解めっき液中の銀との置換反応により樹脂コア粒子の表面に銀置換層を形成する。次に無電解銀めっき液に還元剤を添加することにより、樹脂コア粒子の銀置換層の表面に銀被覆層を形成する。
樹脂コア粒子の表面には、銀被覆層が設けられる。一般に、有機質材料や無機質材料などの不導体の表面に無電解めっきを実施する際には、予め不導体の表面に対して触媒化処理を行う必要がある。本実施形態では、触媒化処理として樹脂コア粒子の表面に錫吸着層が設ける処理を行い、その後で無電解銀めっき処理を行って銀被覆層を形成する。具体的には、本実施形態の銀被覆層は、次の方法により製造される。先ず樹脂コア粒子を25〜45℃に保温された錫化合物の水溶液に添加してこの樹脂コア粒子の表面に錫吸着層を形成する。次いでこの錫吸着層に含まない無電解銀めっき液を接触させて、樹脂コア粒子の表面に形成された錫吸着層と無電解めっき液中の銀との置換反応により樹脂コア粒子の表面に銀置換層を形成する。次に無電解銀めっき液に還元剤を添加することにより、樹脂コア粒子の銀置換層の表面に銀被覆層を形成する。
上記錫吸着層を形成するためには、錫化合物の水溶液に樹脂コア粒子を添加し撹拌した後、樹脂コア粒子を濾別、又は遠心分離して水洗する。撹拌時間は、以下の錫化合物の水溶液の温度及び錫化合物の含有量によって適宜決定されるが、好ましくは、0.5〜24時間である。錫化合物の水溶液の温度は、25〜45℃であり、好ましくは25〜35℃であり、更に好ましくは27〜35℃である。錫化合物の水溶液の温度が25℃未満であると、温度が低く過ぎて水溶液の活性が低くなり、樹脂コア粒子に錫化合物が十分に付着しない。一方、錫化合物の水溶液の温度が45℃を超えると、錫化合物が酸化するため、水溶液が不安定となり、樹脂コア粒子に錫化合物が十分に付着しない。この処理を25〜45℃の水溶液で実施すると、錫の2価イオンが樹脂コア粒子の表面に付着し錫吸着層が形成される。
上記錫化合物としては、塩化第一錫、フッ化第一錫、臭化第一錫、ヨウ化第一錫等が挙げられる。塩化第一錫を用いる場合、錫化合物の水溶液中の塩化第一錫の含有量は、30〜100g/dm3が好ましい。塩化第一錫の含有量が30g/dm3以上であれば、均一な錫吸着層を形成することができる。また塩化第一錫の含有量が100g/dm3以下であると、塩化第一錫中の不可避不純物の量を抑制する。なお、塩化第一錫は、飽和になるまで錫化合物の水溶液に含有させることができる。
樹脂コア粒子の表面に錫吸着層を形成した後、この錫吸着層に還元剤を含まない無電解めっき液を接触させて、錫と銀の置換反応により、樹脂コア粒子の表面に銀置換層を生成し、引き続いて還元剤を無電解銀めっき液に添加して無電解めっきを行うことにより樹脂コア粒子の表面に銀被覆層を形成して銀被覆樹脂粒子を作製する。無電解銀めっき法としては、(1)錯化剤、還元剤等を含む水溶液中に、表面に銀置換層を形成した樹脂コア粒子を浸漬し、銀塩水溶液を滴下する方法、(2)銀塩、錯化剤を含む水溶液中に、表面に銀置換層を形成した樹脂コア粒子を浸漬し、還元剤水溶液を滴下する方法、(3)銀塩、錯化剤、還元剤等を含む水溶液に、表面に銀置換層を形成した樹脂コア粒子を浸漬し、苛性アルカリ水溶液を滴下する方法が挙げられる。
銀塩としては、硝酸銀或いは銀を硝酸に溶解したもの等を用いることができる。錯化剤としては、アンモニア、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム、ニトロ三酢酸、トリエチレンテトラアンミン六酢酸、チオ硫酸ナトリウム、コハク酸塩、コハク酸イミド、クエン酸塩又はヨウ化物塩等の塩類を用いることができる。還元剤としては、ホルマリン、ブドウ糖、イミダゾール、ロッシェル塩(酒石酸ナトリウムカリウム)、ヒドラジン及びその誘導体、ヒドロキノン、L−アスコルビン酸又はギ酸等を用いることができる。還元剤としては、還元力の強さから、ホルムアルデヒドが好ましく、少なくともホルムアルデヒドを含む2種以上の還元剤の混合物がより好ましく、ホルムアルデヒドとブドウ糖を含む還元剤の混合物が最も好ましい。
無電解銀めっき処理工程の前段の工程において、錫吸着層の錫は溶液中の銀イオンと接触することにより電子を放出して溶出し、一方、銀イオンは錫から電子を受け取り、金属として樹脂コア粒子の錫が吸着していた部分に置換析出する。その後、すべての錫が水溶液中に溶解すると錫と銀の置換反応は終了する。引き続いて還元剤を無電解めっき液に添加し、還元剤による還元反応によって、樹脂コア粒子の表面に銀の被覆層が形成され、銀被覆樹脂粒子が作製される。
〔導電性ペースト〕
本実施形態の導電性ペーストは、上述したように、溶剤と、不飽和結合を分子内に含まないバインダ樹脂と、このバインダ樹脂に分散され導電性フィラーとしての銀被覆樹脂粒子とを含む。銀被覆樹脂粒子は、導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%、好ましくは40〜60体積%含有する。ここで、銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%の範囲内に限定したのは、30体積%未満では導電性フィラーとして銀被覆樹脂粒子が分散したときに銀同士の接点が取り難く十分な導電性を付与できず、75体積%を超えると銀被覆樹脂粒子の比重が大きくなりコストも高くなるとともに導電性が飽和してしまうからである。
本実施形態の導電性ペーストは、上述したように、溶剤と、不飽和結合を分子内に含まないバインダ樹脂と、このバインダ樹脂に分散され導電性フィラーとしての銀被覆樹脂粒子とを含む。銀被覆樹脂粒子は、導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%、好ましくは40〜60体積%含有する。ここで、銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%の範囲内に限定したのは、30体積%未満では導電性フィラーとして銀被覆樹脂粒子が分散したときに銀同士の接点が取り難く十分な導電性を付与できず、75体積%を超えると銀被覆樹脂粒子の比重が大きくなりコストも高くなるとともに導電性が飽和してしまうからである。
〔導電性ペースト中のバインダ樹脂〕
導電性樹脂ペーストに含ませるバインダ樹脂としては、伸縮率が高く、不飽和結合を内部(分子内)に含まない樹脂を使用することができ、具体的には、ウレタン樹脂、ウレタンゴム、アクリル樹脂、アクリルゴム、ブチルゴム、クロロスルフォン化ゴム、フッ素ゴム、シリコーンが挙げられる。ウレタン樹脂及びウレタンゴムは、溶媒蒸発型、或いは主剤と硬化剤を混合した熱硬化型のどちらでも使用できる。ここで、主剤としては、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクタムポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ウレタンアクリレート等が挙げられ、硬化剤としては、イソシアネート、ブロックイソシアネート等が挙げられる。また、アクリル樹脂は、一般に用いられている熱硬化型、光重合型、溶媒蒸発型のものが使用可能であり、アクリル−メラミン樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、アクリル−スチレン共重合体、シリコン変性アクリル樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂などが挙げられ、これらを単独又は組合せて使用することができる。ここで、必要に応じてイソシアネート等の熱硬化剤、アルキルフェノン系光重合開始剤などを硬化剤として使用できる。更に、アクリルゴム、ブチルゴム、クロロスルフォン化ゴム、フッ素ゴムは、主として溶媒蒸発型のものを用いることができる。一方、シリコーンは、具体的には、シリコーンゴム、シリコーン樹脂が挙げられ、これらは付加重合型又は縮合重合型のいずれを用いてもよい。ここで、シリコーンゴムとシリコーン樹脂の差異に関する定義は明確でないが、本明細書では、破断時の伸縮率が500%以上であるものをシリコーンゴムといい、500%未満であるものをシリコーン樹脂というものとする。また、これらのバインダ樹脂から複数種を組合せて用いてもよい。これらのバインダ樹脂の中で、銀被覆樹脂粒子の樹脂コア粒子と同一材料であるシリコーンゴムを用いることが好ましい。これは、バインダ樹脂を樹脂コア粒子と同一材料にすることにより、導電性膜の伸縮率が略同じになるとともに、熱膨張率の値が近くなるため、熱硬化時や熱的環境において熱応力が生じ難いという利点があるためである。また、バインダ樹脂を溶かす溶剤としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテルアルコール系溶剤及びそれらの酢酸エステル系溶剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、テルピネオール、ミネラルスピリット、トルエン等の芳香族炭化水素系溶剤、ドデカン等の脂肪族炭化水素系溶剤、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジアセトンアルコール、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
導電性樹脂ペーストに含ませるバインダ樹脂としては、伸縮率が高く、不飽和結合を内部(分子内)に含まない樹脂を使用することができ、具体的には、ウレタン樹脂、ウレタンゴム、アクリル樹脂、アクリルゴム、ブチルゴム、クロロスルフォン化ゴム、フッ素ゴム、シリコーンが挙げられる。ウレタン樹脂及びウレタンゴムは、溶媒蒸発型、或いは主剤と硬化剤を混合した熱硬化型のどちらでも使用できる。ここで、主剤としては、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクタムポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ウレタンアクリレート等が挙げられ、硬化剤としては、イソシアネート、ブロックイソシアネート等が挙げられる。また、アクリル樹脂は、一般に用いられている熱硬化型、光重合型、溶媒蒸発型のものが使用可能であり、アクリル−メラミン樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、アクリル−スチレン共重合体、シリコン変性アクリル樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂などが挙げられ、これらを単独又は組合せて使用することができる。ここで、必要に応じてイソシアネート等の熱硬化剤、アルキルフェノン系光重合開始剤などを硬化剤として使用できる。更に、アクリルゴム、ブチルゴム、クロロスルフォン化ゴム、フッ素ゴムは、主として溶媒蒸発型のものを用いることができる。一方、シリコーンは、具体的には、シリコーンゴム、シリコーン樹脂が挙げられ、これらは付加重合型又は縮合重合型のいずれを用いてもよい。ここで、シリコーンゴムとシリコーン樹脂の差異に関する定義は明確でないが、本明細書では、破断時の伸縮率が500%以上であるものをシリコーンゴムといい、500%未満であるものをシリコーン樹脂というものとする。また、これらのバインダ樹脂から複数種を組合せて用いてもよい。これらのバインダ樹脂の中で、銀被覆樹脂粒子の樹脂コア粒子と同一材料であるシリコーンゴムを用いることが好ましい。これは、バインダ樹脂を樹脂コア粒子と同一材料にすることにより、導電性膜の伸縮率が略同じになるとともに、熱膨張率の値が近くなるため、熱硬化時や熱的環境において熱応力が生じ難いという利点があるためである。また、バインダ樹脂を溶かす溶剤としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテルアルコール系溶剤及びそれらの酢酸エステル系溶剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、テルピネオール、ミネラルスピリット、トルエン等の芳香族炭化水素系溶剤、ドデカン等の脂肪族炭化水素系溶剤、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジアセトンアルコール、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
〔導電性ペーストの調製方法〕
導電性ペーストの調製方法は、先ず、好ましくは温度50〜70℃、更に好ましくは60℃の条件で、上記溶剤に上記バインダ樹脂を混合してバインダ樹脂を溶剤に溶かす。このとき、バインダ樹脂の割合は、溶剤100体積%に対して20〜60体積%とするのが好ましく、35〜50体積%とするのが更に好ましい。次に、上記導電性フィラー(銀被覆樹脂粒子)を添加して、例えば、あわとり練太郎(シンキー社製のミキサの商品名)のように、自転と公転の2つの遠心力で撹拌と脱泡の同時処理を行う混合機により混合した後に、3本ロールミル又はライカイ機等の混練機を用いて、好ましくは0.1〜1時間混練し、ペースト化することにより導電性ペーストが調製される。このとき、調製される導電性ペーストに適性な粘度及び必要な流動性を持たせるため、また、上述の理由から、導電性ペースト中に占める導電性フィラーが上述の30〜75体積%となるように混合する。また、バインダ樹脂の使用量は、上述の理由から、導電性フィラーとの体積比が上述の割合になるよう調整する。その結果、粘度が好ましくは10〜300Pa・sに調整される。粘度がこの範囲に調整されることで導電性ペーストの印刷性が向上するとともに、印刷後の印刷パターン形状も良好に保たれる。
導電性ペーストの調製方法は、先ず、好ましくは温度50〜70℃、更に好ましくは60℃の条件で、上記溶剤に上記バインダ樹脂を混合してバインダ樹脂を溶剤に溶かす。このとき、バインダ樹脂の割合は、溶剤100体積%に対して20〜60体積%とするのが好ましく、35〜50体積%とするのが更に好ましい。次に、上記導電性フィラー(銀被覆樹脂粒子)を添加して、例えば、あわとり練太郎(シンキー社製のミキサの商品名)のように、自転と公転の2つの遠心力で撹拌と脱泡の同時処理を行う混合機により混合した後に、3本ロールミル又はライカイ機等の混練機を用いて、好ましくは0.1〜1時間混練し、ペースト化することにより導電性ペーストが調製される。このとき、調製される導電性ペーストに適性な粘度及び必要な流動性を持たせるため、また、上述の理由から、導電性ペースト中に占める導電性フィラーが上述の30〜75体積%となるように混合する。また、バインダ樹脂の使用量は、上述の理由から、導電性フィラーとの体積比が上述の割合になるよう調整する。その結果、粘度が好ましくは10〜300Pa・sに調整される。粘度がこの範囲に調整されることで導電性ペーストの印刷性が向上するとともに、印刷後の印刷パターン形状も良好に保たれる。
このように調製された導電性ペーストは、例えば基材である延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、ガラス基板、ITO(Indium Tin Oxide)基板等の上に塗布され、所定の温度で乾燥、焼成等を行うことにより、上記基板上に導電性膜が形成される。焼成は、例えば、熱風循環炉等の装置を用いて、好ましくは150〜250℃の温度で0.5〜1時間保持することにより行われるが、室温硬化が好ましい場合はこの限りではない。
このように形成された導電性膜では、この導電性膜を伸長したときに、この導電性膜の伸長に追従して銀被覆樹脂粒子も伸長方向に伸びる。この結果、導電性膜が伸長しても、導電性膜中の銀被覆樹脂粒子同士の接触が保たれるので、伸縮性及び導電性に優れた導電性膜を得ることができる。また、バインダ樹脂がシリコーンゴム又はシリコーン樹脂であれば、この導電性ペーストを用いて導電性膜を形成し、この導電性膜を伸長したときに、導電性膜及びこの導電性膜中の銀被覆樹脂粒子の伸長割合が略同一になる。この結果、複雑な工程を要せず、また共役二重結合等の不飽和結合を含む高分子をバインダとして用いることなく、伸縮性及び導電性に優れた導電性膜を得ることができる。また、上記導電性膜は、分子内に共役二重結合等の不飽和結合を含まないため、熱や光、応力などによって酸化や劣化が生じ難い。この結果、上記導電性膜は、熱や光、応力などへの耐性に優れるので、長期間の使用における信頼性に優れる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
先ず、塩化第一錫15gと、濃度35%の塩酸15cm3とを、容量1dm3のメスフラスコを用いて、水で1dm3に希釈(メスアップ)し、25℃に保温した。この水溶液に、平均粒径3μmのシリコーンゴムからなる樹脂コア粒子30gを添加し、1時間撹拌した後に、樹脂コア粒子を濾別して水洗した。これにより樹脂コア粒子の前処理が完了した。次いで、水2dm3に、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム(錯化剤)100gと、水酸化ナトリウム25gと、ホルマリン(還元剤:ホルムアルデヒド濃度37質量%)100cm3とを溶解し、錯化剤及び還元剤を含む水溶液を調製した。また、硝酸銀190gと、濃度25%のアンモニア水100cm3と、水400cm3とを混合し、硝酸銀を含む水溶液を調製した。次に、上記錯化剤及び還元剤を含む水溶液1000cm3中に、前処理済みの樹脂コア粒子15gを浸漬させた後に、この水溶液を撹拌しながら、この水溶液に硝酸銀を含む水溶液を300cm3滴下して、樹脂コア粒子の外周面を銀により被覆した。更に、この銀で被覆された樹脂コア粒子を水洗し乾燥して平均粒径3.8μmの銀被覆樹脂粒子を得た。
先ず、塩化第一錫15gと、濃度35%の塩酸15cm3とを、容量1dm3のメスフラスコを用いて、水で1dm3に希釈(メスアップ)し、25℃に保温した。この水溶液に、平均粒径3μmのシリコーンゴムからなる樹脂コア粒子30gを添加し、1時間撹拌した後に、樹脂コア粒子を濾別して水洗した。これにより樹脂コア粒子の前処理が完了した。次いで、水2dm3に、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム(錯化剤)100gと、水酸化ナトリウム25gと、ホルマリン(還元剤:ホルムアルデヒド濃度37質量%)100cm3とを溶解し、錯化剤及び還元剤を含む水溶液を調製した。また、硝酸銀190gと、濃度25%のアンモニア水100cm3と、水400cm3とを混合し、硝酸銀を含む水溶液を調製した。次に、上記錯化剤及び還元剤を含む水溶液1000cm3中に、前処理済みの樹脂コア粒子15gを浸漬させた後に、この水溶液を撹拌しながら、この水溶液に硝酸銀を含む水溶液を300cm3滴下して、樹脂コア粒子の外周面を銀により被覆した。更に、この銀で被覆された樹脂コア粒子を水洗し乾燥して平均粒径3.8μmの銀被覆樹脂粒子を得た。
一方、バインダ樹脂として一液性のシリコーンゴム『KE−45』(信越シリコーン社製)5.0gと、溶剤としてミネラルスピリット5.0gと、分散剤としてKD−4(クローダ・ジャパン社製)0.1gとをあわとり練太郎(シンキー社製)により混合して、バインダワニスを調製した。そして、上記バインダワニス10gに上記銀被覆シリコーンゴム粒子からなる導電性フィラー15.0gを添加し、あわとり練太郎(シンキー社製)により混合した後、3本ロールミル(EXAKT社製)を用いて混練して、導電性ペーストを得た。この導電性ペーストを実施例1とした。なお、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合は、導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%であった。
<実施例2>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてウレタン樹脂『アデカニューエース♯50』(ADEKA社製)3.6gを用い、硬化剤としてブロックイソシアネート『バーノックDN−992』(DIC社製)1.4gを用い、溶剤としてエチレングリコールモノブチルエーテル6.0gを用いたこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例2とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてウレタン樹脂『アデカニューエース♯50』(ADEKA社製)3.6gを用い、硬化剤としてブロックイソシアネート『バーノックDN−992』(DIC社製)1.4gを用い、溶剤としてエチレングリコールモノブチルエーテル6.0gを用いたこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例2とした。
<実施例3>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0g用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が0.5μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例3とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0g用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が0.5μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例3とした。
<実施例4>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として一液性のシリコーンゴム『KE−1820』(信越シリコーン社製)5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が1.0μm(好ましい範囲の下限値)となり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例4とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として一液性のシリコーンゴム『KE−1820』(信越シリコーン社製)5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が1.0μm(好ましい範囲の下限値)となり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例4とした。
<実施例5>
実施例1の導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μm(好ましい範囲の上限値)となり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例5とした。
実施例1の導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μm(好ましい範囲の上限値)となり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例5とした。
<実施例6>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてアクリルゴム『Nipol AR51』(日本ゼオン社製)4.5gを用い、溶剤としてエチレングリコールモノエチルエーテル8.5gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が20μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例6とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてアクリルゴム『Nipol AR51』(日本ゼオン社製)4.5gを用い、溶剤としてエチレングリコールモノエチルエーテル8.5gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が20μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例6とした。
<実施例7>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して30体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例7とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して30体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例7とした。
<実施例8>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して40体積%(好ましい範囲の下限値)となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例8とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して40体積%(好ましい範囲の下限値)となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例8とした。
<実施例9>
実施例1の導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して60体積%(好ましい範囲の上限値)となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例9とした。
実施例1の導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して60体積%(好ましい範囲の上限値)となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例9とした。
<実施例10>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてアクリルゴム『Nipol AR51』(日本ゼオン社製)4.5gを用い、溶剤としてプロピレングリコールモノエチルエーテル10.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して75体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例10とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてアクリルゴム『Nipol AR51』(日本ゼオン社製)4.5gを用い、溶剤としてプロピレングリコールモノエチルエーテル10.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して75体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを実施例10とした。
<比較例1>
実施例1の導電性フィラーに替えて平均粒径3.6μmの銀粒子を用い、実施例1のバインダワニス10gに上記銀粒子からなる導電性フィラー35.0gを添加し、あわとり練太郎(シンキー社製)により混合した後、3本ロールミル(EXAKT社製)を用いて混練して、導電性ペーストを得た。この導電性ペーストを比較例1とした。なお、導電性ペースト中の銀粒子の含有割合は、導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%であった。
実施例1の導電性フィラーに替えて平均粒径3.6μmの銀粒子を用い、実施例1のバインダワニス10gに上記銀粒子からなる導電性フィラー35.0gを添加し、あわとり練太郎(シンキー社製)により混合した後、3本ロールミル(EXAKT社製)を用いて混練して、導電性ペーストを得た。この導電性ペーストを比較例1とした。なお、導電性ペースト中の銀粒子の含有割合は、導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%であった。
<比較例2>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が0.4μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例2とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が0.4μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例2とした。
<比較例3>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてウレタン樹脂『アデカニューエース♯50』(ADEKA社製)3.6gを用い、硬化剤としてブロックイソシアネート『バーノックDN−992』(DIC社製)1.4gを用い、溶剤としてエチレングリコールモノブチルエーテル4.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が22μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例3とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂としてウレタン樹脂『アデカニューエース♯50』(ADEKA社製)3.6gを用い、硬化剤としてブロックイソシアネート『バーノックDN−992』(DIC社製)1.4gを用い、溶剤としてエチレングリコールモノブチルエーテル4.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が22μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して50体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例3とした。
<比較例4>
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して28体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例4とした。
実施例1の導電性ペースト中のバインダ樹脂として二液性のシリコーン樹脂『SE1700』(東レ・ダウコーニング社製)を二液合せて5.0gを用い、銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して28体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例4とした。
<比較例5>
実施例1の導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して77体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例5とした。
実施例1の導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の平均粒径が10μmとなり、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の含有割合を導電性ペーストの固形分100体積%に対して77体積%となるように、導電性ペーストを調製したこと以外は、実施例1と同様にして導電性ペーストを調製した。この導電性ペーストを比較例5とした。
<比較例6>
バインダ樹脂として、アクリルゴム『Nipol AR51』(日本ゼオン社製)2.5gと、不飽和結合を持つゴム形溶剤形接着剤『TB1521』(スリーボンド社製、クロロプレンゴム)10gとを用い、溶剤としてミネラルスピリット 2.5gを用い、これらを混合して、バインダワニスを調整した。この調整したバインダワニス12.5gに対して、実施例1の銀被覆シリコーンゴム粒子からなる導電性フィラー15.0gを添加し、あわとり練太郎(シンキー社製)により混合した後、3本ロールミル(EXAKT社製)を用いて混練して、導電性ペーストを得た。この導電性ペーストを比較例6とした。
バインダ樹脂として、アクリルゴム『Nipol AR51』(日本ゼオン社製)2.5gと、不飽和結合を持つゴム形溶剤形接着剤『TB1521』(スリーボンド社製、クロロプレンゴム)10gとを用い、溶剤としてミネラルスピリット 2.5gを用い、これらを混合して、バインダワニスを調整した。この調整したバインダワニス12.5gに対して、実施例1の銀被覆シリコーンゴム粒子からなる導電性フィラー15.0gを添加し、あわとり練太郎(シンキー社製)により混合した後、3本ロールミル(EXAKT社製)を用いて混練して、導電性ペーストを得た。この導電性ペーストを比較例6とした。
<比較試験1及び評価>
実施例1〜10及び比較例1〜6の導電性ペーストをバーコーターによりA4サイズの延伸PETフィルム上に、150μmの厚さで塗布した後に、この導電性ペーストを塗布したフィルムを焼成炉に入れて50℃に12時間保持し、導電性ペーストから揮発分を蒸発させて導電性ペーストを乾燥させることにより、導電性膜を得た。この導電性膜中の導電性フィラーの含有割合は、導電性膜全体を100体積%とするとき55体積%であった。上記導電性膜を縦及び横がそれぞれ50mm及び10mmである長方形状に切り出した後に、延伸PETフィルムから剥がすことにより、12枚の導電性膜の試験片をそれぞれ作製した。
実施例1〜10及び比較例1〜6の導電性ペーストをバーコーターによりA4サイズの延伸PETフィルム上に、150μmの厚さで塗布した後に、この導電性ペーストを塗布したフィルムを焼成炉に入れて50℃に12時間保持し、導電性ペーストから揮発分を蒸発させて導電性ペーストを乾燥させることにより、導電性膜を得た。この導電性膜中の導電性フィラーの含有割合は、導電性膜全体を100体積%とするとき55体積%であった。上記導電性膜を縦及び横がそれぞれ50mm及び10mmである長方形状に切り出した後に、延伸PETフィルムから剥がすことにより、12枚の導電性膜の試験片をそれぞれ作製した。
そして、実施例1〜10及び比較例1〜6の試験片について、伸長前後における体積抵抗率の測定と、信頼性試験をそれぞれ行った。伸長前後における体積抵抗の測定は、伸長前(伸長率0%)の4枚の試験片の体積抵抗率をLoresta-GP MCP-T610(三菱化学アナリテック社製)によりそれぞれ測定し、それらの平均値を算出して、伸長前の試験片の体積抵抗率とした。次に、伸長率50%で伸長した後の4枚の試験片の体積抵抗率をLoresta-GP MCP-T610(三菱化学アナリテック社製)によりそれぞれ測定し、それらの平均値を算出して、伸長率50%で伸長した後の試験片の体積抵抗率とした。更に、伸長率80%で伸長した後の4枚の試験片の体積抵抗率をLoresta-GP MCP-T610(三菱化学アナリテック社製)によりそれぞれ測定し、それらの平均値を算出して、伸長率80%で伸長した後の試験片の体積抵抗率とした。その結果を表1に示す。また、各試験片を伸長率0%、50%及び80%で伸長した後に、試験片に亀裂が生じたか否か(亀裂の有無)を目視にて観察した。その結果を信頼性試験前の亀裂の有無として表1に示す。なお、試験片はその長手方向に伸長した。また、伸長前の試験片において体積抵抗率を測定する2点間の距離(伸長方向)をL0とし、伸長後の試験片において体積抵抗率を測定する2点間の距離(伸長方向)からL0を引いた距離(距離の増加分)をΔLとするとき、伸長率(%)は[(ΔL/L0)×100]により算出した。
一方、信頼性試験は、実施例1〜10及び比較例1〜6の試験片を、温度及び湿度がそれぞれ85℃及び85%に維持された高温高湿槽に入れて500時間静置し、取出した試験片を伸長率0%、50%及び80%で伸長した後に、試験片に亀裂が生じたか否か(亀裂の有無)を目視にて観察した。その結果を信頼性試験後の亀裂の有無として表1に示す。なお、表1には、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の平均粒径と、導電性ペースト中の銀被覆樹脂粒子の導電性ペーストの固形分100体積%に対する含有割合と、バインダ樹脂の種類と、そのバインダ樹脂が不飽和結合を持つか否か(不飽和結合の有無)を記載した。
表1から明らかなように、銀被覆樹脂粒子ではなく銀粒子を用いた比較例1の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が5.0×10-4Ω・cmと小さかったけれども、伸長率80%まで伸長すると導電性膜の体積抵抗率が3060×10-4Ω・cmと極めて大きくなった。また、平均粒径が0.4μmと小さい銀被覆樹脂粒子を用いた比較例2の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が8.5×10-4Ω・cmと小さかったけれども、伸長率80%まで伸長すると導電性膜の体積抵抗率が4020×10-4Ω・cmと極めて大きくなり、平均粒径が22μmと大きい銀被覆樹脂粒子を用いた比較例3の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が10.4×10-4Ω・cmと比較的大きく、伸長率80%まで伸長すると導電性膜の体積抵抗率が18.2×10-4Ω・cmまで増大した。これらに対し、平均粒径が0.5〜20μmと適切な範囲の銀被覆樹脂粒子を用いた実施例1〜6の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が1.2×10-4〜8.9×10-4Ω・cmと小さく、伸長率80%まで伸長しても導電性膜の体積抵抗率は1.5×10-4〜9.8×10-4Ω・cmと僅かしか増大しなかった。特に、平均粒径が1.0〜10μmとより適切な範囲(好ましい範囲)の銀被覆樹脂粒子を用いた実施例1、2、4及び5の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が1.2×10-4〜4.8×10-4Ω・cmと更に小さく、伸長率80%まで伸長しても導電性膜の体積抵抗率は1.5×10-4〜7.2×10-4Ω・cmと更に僅かしか増大しなかった。更に、表1の信頼性試験前の亀裂の有無から明らかなように、比較例2及び3の試験片では、伸長の前後に拘らず導電膜に亀裂が発生したのに対し、実施例1〜6の試験片は、伸長の前後に拘らず導電膜に亀裂が発生せず、柔軟性が保たれた。これらの中でも特に、バインダ樹脂としてシリコーンゴムを用いた実施例1においては、バインダ樹脂が導電性フィラーのシリコーンゴム粒子と同一種類でありかつ含有割合も同一であるため、バインダ樹脂としてウレタンゴムを用いた実施例2と比較しても、導電性膜の体積抵抗率の値がどの伸長率においても優れており、最も良好な特性を示した。
一方、銀被覆樹脂粒子の含有割合が28体積%と少ない比較例4の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が12.0×10-4Ω・cmと比較的大きく、伸長率80%まで伸長すると導電性膜の体積抵抗率が30.0×10-4Ω・cmまで増大し、また銀被覆樹脂粒子の含有割合が77体積%と多い比較例5の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が2.5×10-4Ω・cmと小さかったけれども、伸長率80%まで伸長すると導電性膜の体積抵抗率が4340×10-4Ω・cmと極めて大きくなった。これらに対し、銀被覆樹脂粒子の含有割合が30〜75体積%と適切な範囲の実施例1及び6〜8の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が1.2×10-4〜8.9×10-4Ω・cmと小さく、伸長率80%まで伸長しても導電性膜の体積抵抗率が1.5×10-4Ω・cm〜9.8×10-4と僅かしか増大しなかった。特に、銀被覆樹脂粒子の含有割合が40〜60体積%とより適切な範囲(好ましい範囲)の実施例1、2、8及び9の試験片では、伸長前(伸長率0%)の導電性膜の体積抵抗率が1.2×10-4〜3.2×10-4Ω・cmと更に小さく、伸長率80%まで伸長しても導電性膜の体積抵抗率が1.5×10-4Ω・cm〜3.5×10-4と更に僅かしか増大しなかった。また、表1の信頼性試験前の亀裂の有無から明らかなように、比較例5の試験片は、伸長の前後に拘らず導電膜に亀裂が発生したのに対し、実施例1、2及び7〜10の試験片と比較例4の試験片は、伸長の前後に拘らず導電膜に亀裂が発生せず、柔軟性が保たれた。
一方、バインダ樹脂が不飽和結合を有する比較例6の試験片では、信頼性試験前に導電性膜に亀裂が発生しなかったけれども、信頼性試験後に導電性膜に亀裂が発生した。これに対し、バインダ樹脂が不飽和結合を有しない実施例1〜10の試験片では、信頼性試験前に導電性膜に亀裂が発生せず、信頼性試験後にも導電性膜に亀裂が発生せず、柔軟性が保たれた。
Claims (2)
- 溶剤と、不飽和結合を分子内に含まないバインダ樹脂と、このバインダ樹脂に分散され導電性フィラーとしての銀被覆樹脂粒子を含み、
前記銀被覆樹脂粒子が、シリコーンゴム粒子からなる樹脂コア粒子と、この樹脂コア粒子の表面を被覆する銀被覆層とを有し、
前記銀被覆樹脂粒子の平均粒径が0.5〜20μmであり、
前記銀被覆樹脂粒子が前記導電性ペーストの固形分100体積%に対して30〜75体積%含有する導電性ペースト。 - 請求項1記載の導電性ペーストを用いて形成された導電性膜。
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