JP2017140763A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造でインクをサブタンクに供給可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体を噴射する液体噴射ヘッド30と、液体噴射ヘッドに接続されたサブタンク20と、サブタンクに前記液体を供給可能なメインタンク10と、を備え、サブタンクには、メインタンクから液体を受け取る液体導入部21が設けられ、液体導入部は、メインタンクから液体を受容する受容体38と、受容体を介して外部と連通可能な27圧力室と、圧力室内に負圧を発生させる負圧発生機構34と、を有し、受容体は、液体が含浸されることで圧力室を封止する多孔部材であり、メインタンクは、液体が貯留された貯留部11と、貯留部から延びる接続流路12と、を有し、接続流路は、液体導入部に対し接続および離間が可能な端末部13を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドから液体を記録媒体に対して噴射させる液体噴射装置として、インクジェットプリンターが広く知られている。インクジェットプリンターは、キャリッジと、キャリッジに搭載された液体噴射ヘッドとを備え、キャリッジを走査移動させながら液体噴射ヘッドのノズルからインク(液体)を噴射して印刷を行う。
インクジェットプリンターは、液体噴射ヘッドにインクを供給するインクカートリッジがキャリッジに搭載されるオンキャリッジタイプと、キャリッジには搭載されず液体噴射ヘッドとチューブで接続されるオフキャリッジタイプと、に大別される。
オンキャリッジタイプは、インクカートリッジがキャリッジに搭載されるため、その容量を大きくし難いという課題を有する。
オフキャリッジタイプは、液体噴射ヘッドとインクカートリッジとを繋ぐチューブによる圧力損失を補填する構造およびチューブがキャリッジの動作を阻害しないための構造を必要とする。このため、装置が大型化するという課題を有する。
特許文献1には、キャリッジ上に設けられたインクタンク(サブタンク)に、キャリッジ外に設けられたインク補充タンクがドッキングすることで、インクを供給するインク記録装置(インクジェットプリンター)が開示されている。ここではこのような方式をドッキング方式と呼ぶこととする。ドッキング方式のインクジェットプリンターは、キャリッジに搭載されたインクタンクと、キャリッジに搭載されないインク補充タンクと、を備える。インクタンクにはインク充填口が設けられ、インク補充タンクにはインク充填口に接離可能なインク供給口が設けられている。インク充填口は、キャリッジの移動によりインク供給口と係合しインクタンクにインクが供給される。
特開平11−58769号公報
ドッキング方式のインクジェットプリンターにおいては、キャリッジ上のインクタンク内に気泡が流入する虞があった。このため、インクタンクへの気泡の流入を抑制する弁構造を設ける必要が生じ、装置が複雑化するという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構造でインクをサブタンクに供給可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドに接続されたサブタンクと、前記サブタンクに前記液体を供給可能なメインタンクと、を備え、前記サブタンクには、前記メインタンクから前記液体を受け取る液体導入部が設けられ、前記液体導入部は、前記メインタンクから前記液体を受容する受容体と、前記受容体を介して外部と連通可能な圧力室と、前記圧力室内に負圧を発生させる負圧発生機構と、を有し、前記受容体は、前記液体が含浸されることで前記圧力室を封止する多孔部材であり、前記メインタンクは、前記液体が貯留された貯留部と、前記貯留部から延びる接続流路と、を有し、前記接続流路は、前記液体導入部に対し接続および離間が可能な端末部を有する、という構成を採用する。
この構成によれば、端末部が液体導入部に接続された際に、メインタンクの貯留部と負圧が付与された圧力室とが連通され、圧力室内に液体を流入させることができる。これにより、メインタンクからサブタンクに自動的に液体を供給することが可能となる。これにより、従来のオンキャリッジタイプのようなカートリッジの頻繁な交換が不要となる。また、従来のオフキャリッジタイプの様な液体噴射ヘッドとインクカートリッジとを繋ぐチューブも不要となり、装置の小型化が可能となる。上記の構成によれば、メインタンクから液体を受容する受容体は、液体が含浸された多孔部材である。このため、液体が含浸された多孔部材は、一方側に負圧が付与されると、他方側に表面張力によりメニスカスが形成される。メニスカスとは、液面が凹状になる現象であり、所定の負圧と釣り合って孔内に液体を保持させる保持力を生じさせる。受容体に端末部から液体が供給されると、凹状のメニスカスが液体により埋められる。このため、負圧状態の圧力室は、受容体の孔に再びメニスカスが形成されるまで液体を引き込む。このように、受容体から圧力室に液体を引き込むことで、弁構造を設けることなく、圧力室内に気泡が流入することを抑制できる。したがって、従来のドッキング方式と比較して複雑な弁構造が不要となり、装置構成を単純化することができる。
また、上述の液体噴射装置において、前記負圧発生機構は、前記圧力室の壁面の一部を構成し前記圧力室の内容積を変更する方向に変位可能な可動壁と、前記圧力室の内容積を増加させる方向に前記可動壁を付勢する付勢部材と、を有する構成としてもよい。
この構成によれば、付勢部材が可動壁を付勢するという簡易な構造で、圧力室内に負圧を生じさせることができる。
また、上述の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドおよび前記サブタンクを搭載する往復運動可能なキャリッジを備え前記キャリッジの移動により、前記液体導入部と前記接続流路とが接続される構成としてもよい。
この構成によれば、液体噴射ヘッドを移動させるキャリッジを用いて、液体導入部と接続流路とを接続させることができる。このため、液体導入部と接続流路とを接続させるための別の駆動手段を必要とせず、装置構成を単純化できる。
また、上述の液体噴射装置において、複数の前記サブタンクが、前記キャリッジの往復運動と平面視で交差する方向に配列されて前記キャリッジに搭載され、複数の前記サブタンクに対応する複数の前記メインタンクの前記接続流路の前記端末部が、対応する前記サブタンクと対向して配列される構成としてもよい。
この構成によれば、複数のサブタンクの配列方向と、複数の端末部の配列方向とが、互いに一致して対向している。これにより、キャリッジを移動させるのみでサブタンクの液体導入部を端末部に接続することが可能となる。したがって、キャリッジの移動のみで複数の液体導入部と対応する複数の接続流路との接続が完了し、複数のサブタンクへの液体供給を同時に行うことが可能となる。
また、上述の液体噴射装置において、前記液体導入部には前記受容体を覆う第1の蓋体が設けられ、前記第1の蓋体は前記キャリッジの移動に連動して開閉する構成としてもよい。
この構成によれば、液体が含浸された受容体が乾燥することを抑制できる。特に液体が乾燥により固化するインクなどである場合には、受容体の孔に目詰まりが生じることを抑制できる。
また、上述の液体噴射装置において、前記接続流路には前記端末部を覆う第2の蓋体が設けられ、前記第2の蓋体は前記キャリッジの移動に連動して開閉する構成としてもよい。
この構成によれば、端末部の液体が乾燥することを抑制できる。特に液体が乾燥により固化するインクなどである場合には、端末部において接続流路に目詰まりが生じることを抑制できる。
また、上述の液体噴射装置において、前記接続流路の前記端末部には、前記液体が含浸されることで前記端末部を封止する多孔部材からなる供給体が設けられ、前記供給体には、前記貯留部側から負圧が作用する、構成としてもよい。
この構成によれば、供給体の孔には、受容体と同様にメニスカスが形成され、液体が孔内に保持される。したがって、接続流路の端末部に弁構造などを設けることなく液体が端末部から漏れ出ることを抑制でき、装置構成を単純化することができる。加えて、供給体の孔内には液体が含浸されているため、端末部からメインタンク内に気泡が流入することを抑制できる。
また、上述の液体噴射装置において、前記貯留部側から前記供給体に作用する負圧の絶対値は、前記圧力室内に作用する負圧の絶対値より小さい構成としてもよい。
ここで負圧の絶対値とは、大気圧に対する圧力の差分の絶対値を意味する。したがって、供給体に作用する、貯留部側に液体を引き込もうとする圧力より、受容体に作用する、圧力室側に液体を引き込もうとする圧力が勝る。この構成によれば、端末部を液体導入部に接続することで自動的にメインタンクからサブタンクへ液体を流入させることができ、装置の単純化を図ることができる。
また、上述の液体噴射装置において、前記供給体が前記受容体と接触することで、前記接続流路の前記端末部が前記液体導入部に接続される構成としてもよい。
この構成によれば、受容体と供給体とを接触させることで互いの孔内に保持する液体を繋げることが可能となり、接続時に気泡が混入することを抑制できる。
また、上述の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドおよび前記サブタンクを収容する筐体を備え、前記メインタンクの前記貯留部は、前記筐体の外側に配置されている構成としてもよい。
この構成によれば、筐体の外部に外付けのメインタンクを設けた構成を採用する場合であっても、装置の単純化を図ることができる。
また、上述の液体噴射装置において、前記メインタンクの前記貯留部には、外部から前記液体を補給するための補給孔が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、メインタンクへの液体の供給が可能であるため、メインタンク内の液体が不足することにより、液体噴射が不能となる状態を回避できる。また、メインタンクの交換等が不要となる。
実施形態の液体噴射装置の全体構造を示す斜視図。 実施形態の液体噴射装置の内部構造を示す斜視図。 実施形態のサブタンクおよび接続流路の端末部の断面模式図。 実施形態の受容体および供給体の断面模式図。 実施形態の供給体と受容体が接触した際の液体の挙動を示す断面模式図。 実施形態のサブタンクおよび接続流路の端末部の断面模式図であり、サブタンク内の液量が不足した状態を示す。 実施形態のサブタンクおよび接続流路の端末部の断面模式図であり、サブタンクが端末部に接近して第1の蓋体および第2の蓋体が開く様子を示す。 実施形態のサブタンクおよび接続流路の端末部の断面模式図であり、液体導入部と接続流路が接続された状態を示す。 変形例1のサブタンクの断面模式図。 変形例2のサブタンクおよび接続流路の端末部の断面模式図。
以下、本発明に係る液体噴射装置の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、各図には、必要に応じて互いに直交するXYZ軸が描かれている。各図のXYZ軸は、互いにXYZ軸に対応している。本実施形態では、Z軸方向が鉛直方向であり、X軸方向が前後方向であり+X側を液体噴射装置の前面側−X側を背面側とし、Y軸方向を液体噴射装置の幅方向とする。
図1は、液体噴射装置1の全体構造を示す斜視図である。図2は、液体噴射装置1の筐体4内の様子を示す斜視図である。
液体噴射装置1は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェットプリンターである。
液体噴射装置(インクジェットプリンター)1は、プリンター本体(液体噴射装置本体)2と、プリンター本体2の外部に配置された外部タンク(メインタンク)10と、を備える。また、図2に示すように、プリンター本体2は、筐体4と筐体4の内部に配置された記録部5、給送部(副走査機構)6および制御部8を有する。記録部5は、印刷媒体P(本実施形態において用紙)に液体(インク)を噴射して文字、図形および画像などのデータを印刷(記録)する。給送部6は、印刷媒体Pを筐体4の内部に導く。また、給送部6は、筐体4の内部で記録部5において記録された印刷媒体Pを筐体4の外部に排出する。制御部8は、記録部5および給送部6に電気的に接続されこれらを制御する。
筐体4は、その外観を構成するハウジング4aと、ハウジング4aの上面に回動可能に取り付けられているカバー4bとを備える。ハウジング4aの上面の背面側には用紙供給口4cが設けられている。用紙供給口4cには、印刷媒体(記録用紙)Pが積層されるホッパー7が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパー7の最上位に積層された印刷媒体Pは、給送部6によって、搬送方向下流側である記録部5へ給送される。また、ハウジング4aには、上面から前面に亘って前面開口部4dが設けられる。前面開口部4dは、プリンター本体2の幅方向に延びている。前面開口部4dには、カバー4bが取り付けられている。カバー4bは、プリンター本体2の幅方向(Y方向)に断面L字状に延びている。カバー4bは、背面側の端部に沿って延びる回動軸(図示略)を有する。カバー4bは、回動することで、ハウジング4aの前面開口部4dを開放する。
ハウジング4aの前面側であって、カバー4bとの接続部分には、背面側に向かって窪んだ手掛部4eが形成されている。手掛部4eは、ユーザーが手の指を入れて、手掛部4eの上端に指を引っ掛けてカバー4bを上方に持ち上げて開けるために用いられる。また、手掛部4eには、後段で説明する接続流路12を挿通するための挿通口4fが形成されている。筐体4の内部と外部とは、挿通口4fを介して連通する。
外部タンク10には、液体が貯留された4つ(複数)の貯留部11と、各貯留部11に接続された接続流路12とが設けられている。
複数の貯留部11は、筐体4の外側であって側壁に沿って配置されている。貯留部11は、内部に液体(インク)が貯留された容器である。本実施形態の貯留部11は、4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクに対応して4つ設けられている。貯留部11の内部の液体は、接続流路12を介して筐体4の内部に供給される。貯留部11の上部には、外部から液体(インク)を貯留部11内に補給するための補給孔11aが設けられている。補給孔11aは、蓋で覆われており、内部の液体の乾燥が防がれている。貯留部11には、使用者が内部の液量を判断するための窓部が設けられることが好ましい。使用者は、貯留部11の液量が不足した場合に補給孔11aから貯留部11に液体を補給する。
外部タンク10の接続流路12は、貯留部11に収容された液体を筐体4内に供給するためのチューブである。接続流路12は、4色のインクに対応して4つ設けられている。接続流路12は、筐体4の挿通口4fを介して筐体4の内外を接続する。したがって、接続流路12の貯留部11と反対側の端末部13は、筐体4の内部に位置している。接続流路12は、挿通口4fにおいて、粘着テープなどにより筐体4に固定されている。
4つの接続流路12の端末部13には、1つの共通する接続部材14が設けられている。接続部材14は、後述するキャリッジ50の往復運動の方向(Y軸方向)と交差する前後方向(X軸方向)に延びる。接続部材14は、図示略の中継部を介し筐体4に固定されている。4つの端末部13は、キャリッジ50の幅方向側面50aの方を向いた状態で前後方向(X軸方向)に配列され、接続部材14に支持されている。接続部材14の内部には、4つの接続流路12に対応する4つの液貯め室14a(図3参照)が形成されている。端末部13は、後段で説明するサブタンク20の液体導入部21に対し接続および離間が可能である。
給送部6は、印刷媒体Pをプリンター本体2の背面側から前面側に送る副走査機構を構成する。給送部6は、搬送モーター(搬送駆動部)6aおよび搬送ローラー(図示略)、プラテン(媒体支持部)6bを有する。給送部6は、搬送モーター6aの動力を搬送ローラー(図示略)に伝達することによって、印刷媒体Pをプラテン6bの方へと搬送する。
記録部5は、キャリッジ50と、キャリッジ50に搭載された4つ(複数)のサブタンク20と、キャリッジ50の下側に固定され液体を噴射する液体噴射ヘッド30と、キャリッジ50を駆動する主走査送り機構60と、を有する。
主走査送り機構60は、キャリッジモーター61と、キャリッジモーター61の回転軸に取り付けられた駆動ローラー63と、従動ローラー64と、駆動ローラー63および従動ローラー64に掛けまわされた駆動ベルト62と、を有する。駆動ベルト62は、プリンター本体2の幅方向(Y軸方向)に延びる。また、駆動ベルト62には、キャリッジ50が固定されている。駆動ベルト62は、キャリッジモーター61の動力をキャリッジ50に伝達する。
キャリッジ50には、液体噴射ヘッド30および複数のサブタンク20が搭載される。キャリッジ50の幅方向側面50aには、第1の蓋体25に覆われた開口(図示略)が設けられている。開口には、サブタンク20の液体導入部21が位置する。キャリッジ50から延びるフラットケーブル8aは制御部8に接続されており、キャリッジ50上の液体噴射ヘッド30およびサブタンク20と制御部8との間で電気信号がやり取りされる。
キャリッジ50は、主走査送り機構60により、副走査方向に直交する主走査方向(Y軸方向)に往復運動可能である。キャリッジ50は、プリンター本体2の幅方向の一端側のホーム領域HAと、ホーム領域HAから他端側の領域であり印刷媒体Pが通過する印刷領域PAと移動する。
キャリッジ50が印刷領域PAに位置する場合に、記録部5が液体噴射ヘッド30から液体を噴射させて印刷媒体Pに対して印刷を行う。
また、キャリッジ50がホーム領域HAに位置する場合に、液体噴射ヘッド30に対してメンテナンスが行われる。より具体的には、液体噴射ヘッド30のノズル35から液体を吸引するクリーニングを行いノズル35の目詰まりを抑制する。さらに、キャリッジ50がホーム領域HAに位置する場合に、サブタンク20には、外部タンク10から自動的に液体(インク)が補給される。
(サブタンク)
サブタンク20は、液体噴射ヘッド30に液体を供給するために、内部に液体(インク)を一時的に収容する。サブタンク20は、4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクに対応して4つ設けられている。複数のサブタンク20は、キャリッジ50の往復運動と平面視で交差する方向(X軸方向)に配列されてキャリッジ50に搭載されている。サブタンク20には、外部タンク10から液体を受け取る液体導入部21が設けられている。
複数の液体導入部21は、サブタンク20の一部としてキャリッジ50の往復運動と平面視で交差する方向(X軸方向)に配列されている。それぞれの液体導入部21は、複数の外部タンク10からそれぞれ延びる複数の接続流路12の端末部13のうち、対向する端末部13に対応する。液体導入部21は、キャリッジ50の移動に伴い端末部13に接続および離間が可能である。キャリッジ50がホーム領域HAに移動すると、液体導入部21と接続流路12の端末部13とが接続される。すなわち、液体導入部21と接続流路12とは、キャリッジ50の移動により接続される。液体導入部21と接続流路12とが接続されると、外部タンク10からサブタンク20に液体(インク)が移動する。
サブタンク20、液体噴射ヘッド30および接続流路12の端末部13の具体的な構成について説明する。
図3は、サブタンク20、および接続流路12の端末部13の断面模式図である。なお、以降の図において、構成を簡略化して説明するために、主走査送り機構60およびキャリッジ50の構成部材の図示を省略する。
サブタンク20は、ケース部材22と液体導入部21とを有する。
液体導入部21は、可動壁37およびコイルバネ(付勢部材)36を有する負圧発生機構34と、ケース部材22の開口部23dに固定され外部タンク10側から液体を受容する受容体38と、を有する。
サブタンク20は、液体噴射ヘッド30と接続されている。サブタンク20は、液体噴射ヘッド30と着脱可能であっても着脱不能であってもよい。液体噴射ヘッド30は、サブタンク20の下側に位置する。液体噴射ヘッド30は、液体を液滴として噴射する複数のノズル35を有する。複数のノズル35は、4色のインクが収容されたサブタンク20とそれぞれ連通している。複数のノズル35は、色毎にキャリッジ50の往復移動方向に並んでいる。
なお、本実施形態では、便宜的にノズル35が液体Lを噴射する方向を下方向(重力方向)とするが、その他の方向であってもよい。
ケース部材22は、ケース本体部23とケース蓋部24と、を有する。
ケース本体部23は、接続流路12の端末部13に対向する対向壁23aと、対向壁23aの周縁から一方側に突出する壁部23eと、を有する。対向壁23aには、壁面を貫通する開口部23dが設けられている。開口部23dは、接続流路12の端末部13と対向する。対向壁23aには、開口部23dを覆うように受容体38が固定されている。壁部23eには、対向壁23aと平行な段差面23fが設けられている。対向壁23aおよび壁部23eに囲まれた領域には、収容空間22cが形成される。
ケース蓋部24は、対向壁23aに対し略平行となるようにケース本体部23の壁部23eに固定される。ケース蓋部24には第1の接触スイッチ(第1の検知スイッチ)SW1と、第2の接触スイッチ(第2の検知スイッチ)SW2と、が設けられている。第1の接触スイッチSW1および第2の接触スイッチSW2は、可動壁37の移動方向に移動可能な接触ピンP1、P2を有する。第1の接触スイッチSW1および第2の接触スイッチSW2は、接触ピンP1、P2と可動壁37との接触を検出する。第1の接触スイッチSW1の接触ピンP1の可動長さは、第2の接触スイッチSW2の接触ピンP2の可動長さより長い。第1の接触スイッチSW1および第2の接触スイッチSW2は、可動壁37が所定位置に達したことを検知することで、圧力室27内の液体Lの液量が閾値を超えたことを間接的に検知できる。第1の接触スイッチSW1は、圧力室27内の液体Lが不足した場合に検出する。第2の接触スイッチSW2は、圧力室27内に液体Lが満載されたことを検出する。
なお、本実施形態では、検知スイッチとして接触スイッチ(第1の接触スイッチSW1および第2の接触スイッチSW2)を採用した場合について説明したが、その他の構成を採用してもよい。例えば、接触スイッチに代えて、光学センサーを用いて可動壁37の変位を検知してもよい。また、この場合、圧力室27内の液体Lの不足検出および圧力室27内の液体Lの満載検出を一つの光学センサーで行うようにしてもよい。
ケース部材22の収容空間22cには、可動壁37により区分された圧力室27と予備室26とが設けられている。すなわち、サブタンク20は、圧力室27と予備室26とを有する。圧力室27および予備室26の内部の体積の比率は、可動壁37の移動により変化する。
圧力室27は、収容空間22c内において対向壁23a側に位置する。圧力室27を構成する壁面は、可動壁37とケース本体部23の対向壁23aおよび壁部23eの一部である。圧力室27は、受容体38を介して外部と連通可能である。後段で述べるように、受容体38は、液体Lが含浸されることで開口部23dを封止するため、圧力室27の内部は密閉されており、圧力室27の内部の圧力は、可動壁37の移動により変化する。
圧力室27を構成するケース本体部23の壁部23eには、液体噴射ヘッド30のノズル35に繋がる供給孔23gが設けられている。圧力室27内に収容された液体Lは、供給孔23gを介して液体Lを液体噴射ヘッド30に供給する。
予備室26は、収容空間22c内においてケース蓋部24側に位置する。予備室26を構成する壁面は、ケース蓋部24とケース本体部23の壁部23eである。予備室26を構成する壁面(図示例ではケース蓋部24)には、予備室26の内外を連通させる貫通孔24aが設けられている。これにより、予備室26の内部の圧力は、大気圧と同じとなる。
負圧発生機構34は、ケース部材22の内部に位置し圧力室27内に負圧を発生させる。負圧発生機構34は、可動壁37と、コイルバネ36を有する。可動壁37は、圧力室27の壁面の一部を構成し圧力室27の内容積を変更する方向に変位可能である。コイルバネ36は、可動壁37を対向壁23aから遠ざける方向に押す(付勢する)ことで、圧力室27の内容積を増加させる。
可動壁37は、受圧板(板体)37aとフィルム材37bとを有する。可動壁37は、内容積を変更する方向に変位可能である。
フィルム材37bは柔軟性を有する材料からなる。フィルム材37bの周縁は、壁部23eの段差面23fに接着固定されている。これにより、フィルム材37bは、平面視で対向壁23aの開口部23dを覆う。フィルム材37bは、弛んだ状態で固定されている。
受圧板37aは、金属材料又は樹脂材料などからなり十分な剛性を有する。受圧板37aは、対向壁23aと略平衡となるようにコイルバネ36に固定され保持されている。受圧板37aが対向壁23a側に移動すると、フィルム材37bの弛みが顕著となる。また、受圧板37aがケース蓋部24側に移動すると、フィルム材37bの弛みが少なくなる。
コイルバネ36は、一方側から他方側に向かって径を小さくする円錐形状を有する。コイルバネ36は、一方の端部を対向壁23aに接触させ、他方の端部を受圧板37aに接触させており、対向壁23aと受圧板37aとの間で圧縮されている。コイルバネ36は、圧力室27の内容積を増加させる方向に可動壁37を付勢する。これにより、コイルバネ36は、圧力室27の内部に負圧を発生させる。
なお、可動壁37を付勢するコイルバネ36は、少なくとも一方向に応力を生じさせる付勢部材であれば他の構成(例えば板バネ)であってもよい。また、付勢部材と可動壁とを一体化させた負圧発生機構の一形態としてダイヤフラムを採用してもよい。さらに負圧発生機構34のその他の構成として、圧力室27に接続された減圧ポンプを採用できる。
本実施形態において、圧力室27と予備室26とが水平方向に並ぶように区分されるサブタンク20を例示したが、その他の配置を採用してもよい。例えば、サブタンク20は、圧力室27と予備室26とが、上下に並ぶように区分されていてもよい。また、圧力室27と予備室26との区分方向によって負圧発生機構34、開口部23d、受容体38などのレイアウトも適宜変えることができる。
図4は、図3に示す受容体38の断面模式図である。
本実施形態の受容体38は、接続流路12の端末部13と対向する第1の面38aと圧力室27側を向く第2の面38bとを有するシート状の多孔部材である。受容体38には、第1の面38aと第2の面38bを連通させる複数の孔38cが設けられている。
本実施形態において、受容体38は、無数の孔38cが形成されたシート部材を想定して説明する。しかしながら、受容体38の構成は、これに限定されるものではない。例えば、受容体38は、織目に沿って無数の孔が形成された布や金属であってもよく、また、不定型の孔が無数に形成された不織布であってもよい。さらに、受容体38は、スポンジ状の樹脂部材であってもよい。
圧力室27は、受容体38の第1の面38a側で受け取った液体(インク)Lを内部に引き込む。受容体38は、液体Lで含浸されている。多孔部材である受容体38が液体Lに含浸されると、受容体38の孔38c内に液体Lが満たされた状態となる。孔38c内の液体Lは、一方側に負圧が付与されると他方側に表面張力によりメニスカスが形成される。メニスカスとは、液面が凹状になる現象であり、所定の負圧と釣り合って孔38c内に液体Lを保持させる保持力を生じさせる。受容体38は、圧力室27の開口部23dに取り付けられ開口部23dを覆うため、受容体38は液体Lが含浸されることで開口部23dを封止する。
図3に示すように、受容体38の第1の面38aは、第1の蓋体25により覆われている。第1の蓋体25には、上下方向に延び第1の蓋体25を上下に移動させるスライド機構(開閉機構)25aと、第1の蓋体25をスライド機構25aに沿って移動させる動作スイッチ25bと、を有する。動作スイッチ25bは、キャリッジ50の移動に連動して第1の蓋体25を駆動させて第1の蓋体25の開閉状態を切り替える。
キャリッジ50が移動しサブタンク20が接続流路12の端末部13に近づくと動作スイッチ25bがONとなり、第1の蓋体25がスライド機構25aに沿って移動し受容体38を開放する。また、サブタンク20が端末部13から離れると、動作スイッチ25bがOFFとなり、第1の蓋体25が受容体38を覆うように移動する。すなわち、第1の蓋体25は、キャリッジ50の移動に連動して開閉する。
(接続流路の端末部)
図3に示すように、接続流路12の端末部13に、内部に液貯め室14aを形成する接続部材14が設けられている。接続部材14のサブタンク20と対向する端面14cには、液貯め室14aが開口する開口部14bが形成されている。また、開口部14bには、多孔部材からなる供給体18が設けられている。供給体18は、上述した受容体38と同様の構成を有し、液体Lが含浸されることで開口部14bを封止する。したがって、液貯め室14aの内部は、密閉されている。
供給体18の外側の面(第1の面18a)は、第2の蓋体15により覆われている。第2の蓋体15には、上下方向に延び第2の蓋体15を上下に移動させるスライド機構(開閉機構)15aと、第2の蓋体15をスライド機構15aに沿って移動させる動作スイッチ15bと、を有する。動作スイッチ15bは、キャリッジ50の移動に連動して第2の蓋体15を駆動させて第2の蓋体15の開閉状態を切り替える。
キャリッジ50が移動しサブタンク20が接続流路12の端末部13に近づくと動作スイッチ15bがONとなり、第2の蓋体15がスライド機構15aに沿って移動し供給体18を開放する。また、サブタンク20が端末部13から離れると、動作スイッチ15bがOFFとなり、第2の蓋体15が供給体18を覆うように移動する。すなわち、第2の蓋体15は、キャリッジ50の移動に連動して開閉する。
なお、第1の蓋体25および第2の蓋体15に設けられた動作スイッチ25b、15bは、センサーとアクチュエーターとから構成された電気部品であってもよいが、蓋体25、15の開閉状態を機械的に切り替えるものであってもよい。例えば、動作スイッチ25b、15bは、第1又は第2の蓋体25、15に取り付けられたカムフォロアと、キャリッジ50の移動経路上に設けられたカムであってもよい。
なお、本実施形態における第1の蓋体25および第2の蓋体15の開閉機構は一例であり、キャリッジ50の移動に連動して開閉するものであればその他の構成を採用してもよい。
図3に示すように、端末部13は、外部タンク10の貯留部11より上側に位置している。このため、端末部13において、液貯め室14aには貯留部11側から負圧が作用する。
供給体18は、受容体38と同様に、液貯め室14a内の液体Lで含浸されている。図4に示すように、供給体18が液体Lに含浸され一方側(第2の面18b側)に負圧が付与されると他方側(第1の面18a側)にはメニスカスの液面が形成される。供給体18のメニスカスは、貯留部11との水頭差によって生じる負圧に対して保持力を発揮し液体Lを孔18c内に保持する。また、供給体18は、液貯め室14aの開口部14bに取り付けられ開口部14bを覆うため液体Lが含浸されることで端末部13を封止する。
なお、本実施形態で供給体18に水頭差を利用して負圧を作用させる場合について説明したが、液貯め室14aに負圧発生機構を設けることで負圧を作用してもよい。
貯留部11側から供給体18に作用する負圧の絶対値は、サブタンク20の圧力室27内に作用する負圧の絶対値より小さい。ここで負圧の絶対値とは、大気圧に対する圧力の差分の絶対値を意味する。したがって負圧の絶対値が大きい場合には、圧力室27又は液貯め室14a内の液体Lを吸引する力が大きいことを意味する。
図5は、供給体18と受容体38が接触した際の液体Lの挙動を示す断面模式図である。
図5に示すように、供給体18と受容体38が接触すると、供給体18の孔18c内に保持された液体Lと受容体38の孔38c内に保持された液体Lとが繋がる。これにより、供給体18および受容体38に形成された凹状のメニスカスが液体Lにより埋められる。供給体18に貯留部11側から付与される負圧の絶対値に対して、受容体38に圧力室27側から付与される負圧の絶対値が大きい。したがって、液体Lは、供給体18の孔18cおよび受容体38の孔38cを介して、液貯め室14aから圧力室27に移動する。これにより、液体Lが、外部タンク10の貯留部11からサブタンク20の圧力室27に供給される。
(作用)
図6〜図8は、図3と同様に、サブタンク20、および接続流路12の端末部13の断面模式図であり、それぞれ外部タンク10からサブタンク20に液体Lの供給手順を示す図である。
図6に示すように、印刷領域PAにおいて、液体噴射ヘッド30のノズル35からは、液体Lが噴射される。液体Lが噴射されることで、サブタンク20の圧力室27内に収容された液体Lが減少し、受圧板37aが対向壁23a側に移動する。第1の接触スイッチSW1は、接触ピンP1が受圧板37aから離間したことを検知する。第1の接触スイッチSW1による検知結果は制御部8(図2参照)に送信される。これにより、制御部8は、サブタンク20内の液体Lが不足していると判断し、キャリッジ50をホーム領域HAに移動させる。
図7に示すように、キャリッジ50がホーム領域HAに向かって移動すると、第1の蓋体25がスライド機構25aに沿って上側に移動し、第2の蓋体15がスライド機構15aに沿って下側に移動する。これにより、サブタンク20の受容体38と、端末部13の供給体18とが直接的に対向する。
図8に示すように、キャリッジ50がホーム領域HAに達すると、第1の蓋体25および第2の蓋体15が完全に開いて、受容体38と供給体18とが接触する。これにより、接続流路12の端末部13が液体導入部21に接続し、受容体38、供給体18、端末部13および接続流路12を介してサブタンク20の圧力室27と外部タンク10の貯留部11とが連通される。供給体18に貯留部11側から付与される負圧の絶対値に対して、受容体38に圧力室27側から付与される負圧の絶対値が大きいため、液体Lは、液貯め室14aから圧力室27側に移動する。圧力室27内の液体Lの液量が増加するにしたがい受圧板37aがケース蓋部24側に移動する。これに伴い、まず第1の接触スイッチSW1の接触ピンP1が受圧板37aと接触する。第1の接触スイッチSW1による検知結果は、制御部8(図2参照)に送信される。これにより制御部8は、圧力室27への液体Lの充填が開始されたと判断する。さらに、圧力室27内に十分な量の液体Lが充填されると、第2の接触スイッチSW2の接触ピンP2が受圧板37aと接触する。第2の接触スイッチSW2による検知結果は、制御部8(図2参照)に送信される。これにより制御部8は、液体Lが圧力室27内に十分な液量だけ充填されたと判断し、キャリッジ50を印刷領域PAに移動させて、印刷処理を行う。
なお、本実施形態において、サブタンク20は、圧力室27内の液体Lの液量が閾値未満となったことを検知する第1の接触スイッチSW1と、液量が閾値を超えたことを検知する第2の接触スイッチSW2と、がそれぞれ設けられた場合を例示した。しかしながら、サブタンク20は、第1の接触スイッチSW1および第2の接触スイッチSW2を有さなくてもよい。第1の接触スイッチSW1を有さない場合、制御部8は、ノズル35における累積した液体噴射量により、圧力室27内の液量を推定して液量不足を判断する。また、第2の接触スイッチSW2を有さない場合は、制御部8は、受容体38と供給体18との接触時間により、圧力室27内の液量を推定して供給完了を判断する。
第1の接触スイッチSW1および第2の接触スイッチSW2の検出結果は、サブタンク20の動作エラーを検出するために用いてもよい。制御部8は、例えば第1の接触スイッチSW1の検出結果と第2の接触スイッチSW2の検出結果が矛盾する場合に、サブタンク20内の機構になんらかの不具合が生じたものと判断できる。
図6〜図8においては、1つのサブタンク20への液体供給について説明したが、4つのサブタンク20のうち1つのサブタンク20内の液体Lが不足した場合には、同様の手順で液体Lが供給される。この際、全てのサブタンク20に同時に液体Lが供給され、全てのサブタンク20に液体Lが満載された段階で制御部8が液体供給完了を判断する。
本実施形態の液体噴射装置1によれば、接続流路12の端末部13が液体導入部21に接続された際に、外部タンク10の貯留部11と負圧が付与された圧力室27とが連通されるため、圧力室内に液体Lを流入させることができる。すなわち、外部タンク10からサブタンク20に自動的に液体Lを供給することが可能となる。これにより、従来のオンキャリッジタイプのようなカートリッジの頻繁な交換が不要となる。また、従来のオフキャリッジタイプの様な液体噴射ヘッドとインクカートリッジとを繋ぐチューブも不要となり、装置の小型化が可能となる。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、外部タンク10から液体Lを受容する受容体38が多孔部材である。したがって、受容体38は、液体を含浸した状態で負圧が付与されることでメニスカスが形成されて液体Lを保持する。圧力室27を受容体38で封止することで、複雑な弁構造を設けることなく、圧力室27内に気泡が流入することを抑制できる。加えて、受容体38のメニスカスが形成された第1の面38a側に液体Lが供給されると、メニスカスが形成されるまで負圧に応じて反対側の第2の面38b側に液体Lが引き込まれる。このため、液体Lを供給するための加圧装置を設ける必要がなく、装置構成の単純化が可能となる。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、サブタンク20が液体噴射ヘッド30とともにキャリッジ50に搭載され、キャリッジ50の移動により液体導入部21と接続流路12とを接続させる。このため、液体導入部21と接続流路12とを接続させるための別の駆動手段を必要とせず、装置構成を単純化できる。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、複数のサブタンク20が、キャリッジ50の往復運動と平面視で交差する方向に配列され、複数のサブタンク20に対応する複数の接続流路12の端末部13が、対応するサブタンク20と対向して配列される。このため、キャリッジ50を移動させるのみでサブタンク20の液体導入部21を端末部13に接続することが可能となる。すなわち、キャリッジ50の移動のみで複数の液体導入部21と対応する複数の接続流路12との接続が完了し、複数のサブタンク20への液体供給を同時に行うことが可能となる。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、端末部13には、液体Lが含浸されることで端末部13を封止する多孔部材からなる供給体18が設けられている。この供給体18には、貯留部11側から負圧が作用するため、供給体18の外側の面(第1の面18a)には、メニスカスが形成され、孔18c内に液体Lが保持される。したがって、端末部13に弁構造を設けることなく、端末部13からの液体Lの漏れ出しを抑制できるのみならず、外部タンク10内に気泡が流入することを抑制できる。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、貯留部11側から供給体18に作用する負圧の絶対値は、圧力室27内に作用する負圧の絶対値より小さい。したがって、供給体18において液体Lを貯留部11側に引き込もうとする圧力より、受容体38において液体Lを圧力室27側に引き込もうとする圧力が勝る。これにより、端末部13を液体導入部21に接続することで自動的に外部タンク10からサブタンク20へ液体Lを流入させることができ、装置の単純化を図ることができる。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、供給体18が受容体38と接触することで、接続流路12の端末部13が液体導入部21に接続される。したがって、受容体38と供給体18とを接触させることで互いの孔内に保持する液体Lを繋げることが可能となり、接続時に気泡が混入することを抑制できる。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、受容体38および供給体18は、それぞれ第1の蓋体25および第2の蓋体15により覆われている。これにより、受容体38および供給体18に含浸された液体Lが乾燥することを抑制でき孔に目詰まりが生じることを防ぐことができる。また、第1の蓋体25および第2の蓋体15は、それぞれキャリッジ50の移動に連動して開閉するため、受容体38と供給体18との接続を阻害しない。
また、本実施形態の液体噴射装置1によれば、液体噴射ヘッド30、サブタンク20およびキャリッジ50などの記録部5並びに給送部6を収容する筐体4を備え、外部タンク10は、筐体4の外側に配置されている。また、外部タンク10の貯留部11には、外部から液体Lを補給するための補給孔11aが設けられている。これにより、外部タンク10への液体Lの供給が可能となり、外部タンク10内の液体Lが不足することにより、液体噴射が不能となる状態を回避できる。また、外部タンク10の交換等が不要となる。
なお、外部タンク10の貯留部11には、液量の不足を検知するセンサーを設けることが好ましい。これにより、外部タンク10内の液体Lが不足し、外部タンク10からサブタンク20に空気が流入することを抑制する制御を行うことができる。また、貯留部11内の液量が一定以下となった場合に、接続流路12を閉塞する弁体(例えばフロート弁)を設けて、空気の流入を防いでもよい。
(変形例1)
図9に、上述の実施形態に採用可能な変形例1のサブタンク120の概略模式図を示す。本変形例のサブタンク120は、圧力室127が第1液室127aと第2液室127bと区画され、第2液室127bに受容構造部140が設けられている点が主に異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例のサブタンク120は、ケース本体部123およびケース蓋部124を有し内側に収容空間122cを形成するケース部材122と、液体導入部121と、を備える。液体導入部121は、可動壁137およびコイルバネ(付勢部材)136を有する負圧発生機構134と、受容構造部140と、を有する。
また、サブタンク120の下側には、液体噴射ヘッド30が設けられている。液体噴射ヘッド30は、サブタンク120に供給孔123gを介して接続されている。上述の実施形態と同様に、サブタンク120および液体噴射ヘッド30は、図示略のキャリッジにより往復移動可能である。
ケース部材122の収容空間122cには、可動壁137により区分された圧力室127と予備室126とが設けられている。圧力室127および予備室126の内部の体積の比率は、可動壁137の移動により変化する。
可動壁137は、受圧板(板体)137aとフィルム材137bとを有する。可動壁137は、内容積を変更する方向に変位可能である。
圧力室127は、ケース本体部123の区画壁123jにより第1液室127aと第2液室127bとに区画されている。第1液室127aと第2液室127bとは、区画壁123jに設けられた連通路127cを介して連通している。このため、第1液室127aの内部の圧力と第2液室127bの内部の圧力は等しい。第1液室127aには、開口部123dが設けられている。開口部123dは、第1実施形態と同様に、接続流路12の端末部13と対向して開口する(図9において省略)。第2液室127bの内部には、受容構造部140が設けられている。第1液室127aの内部には、負圧発生機構134が設けられている。
受容構造部140は、板バネ(付勢部材)141と、フォーム142と、受容フィルム(受容体)143とを有する。受容フィルム143は、開口部123dを覆う様に設けられている。フォーム142および板バネ141は、第1液室127aの内部に位置している。
受容フィルム143は、開口部123dを覆うように周縁部においてケース部材122に弛んだ状態で接着固定さている。受容フィルム143は、受容構造部140の最外面に設けられる多孔部材である。受容フィルム143としては、例えば、織布、不織布、プレス加工などで無数の孔が形成されたフィルターなどを採用することできる。受容フィルム143には、液体が含浸されている。また、圧力室127には負圧が発生しているため、受容フィルム143の孔にはメニスカスが形成される。これにより、受容フィルム143は、圧力室127を封止することができる。また、受容フィルム143を介して、圧力室127は外部と連通可能である。受容フィルム143は、上述の実施形態の受容体38(図3、図5参照)と同様に、供給体18と接触することで、供給体18側から液体を引き込む。これにより、外部タンク10からサブタンク120に液体を導入させることができる。
板バネ141は、フォーム142と接触する支持部141aと、支持部141aからフォーム142の反対側に延びて区画壁123jに接触する一対の脚部141bと、を有する。支持部141aは、フォーム142を保持する。一対の脚部141bは、互いに交差している。板バネ141は、区画壁123jとフォーム142との間で圧縮されている。板バネ141は、フォーム142を介して受容フィルム143を外側に向けて付勢する。
フォーム142は、板バネ141と受容フィルム143との間に配置される多孔部材である。フォーム142に設けられた孔は、受容フィルム143を介して外部から供給された液体を圧力室127に導入する流路として機能する。
本変形例の受容構造部140によれば、板バネ141が設けられていることで、受容フィルム143の外側の面(受容面)の姿勢を変化させることができる。これにより、受容フィルム143の外側の面(受容面)を供給体18(図3参照)に押し付けた場合に、受容面の姿勢が供給体18に沿って変化して、受容フィルム143を供給体18に十分な接触面で接触させることができる。
(変形例2)
図10に、上述の実施形態に採用可能な変形例2のサブタンク220および接続流路212の概略模式図を示す。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例のサブタンク220は、内側に収容空間222cを形成し上側に開口部222dを有するケース部材222と、液体導入部221と、を備える。液体導入部221は、可動壁237およびコイルバネ(付勢部材)236を有する負圧発生機構234と、ケース部材222の開口部222dに固定され外部タンク10側から液体を受容する多孔部材からなる受容体238と、を有する。
また、サブタンク220の下側には、液体噴射ヘッド30が設けられている。液体噴射ヘッド30は、サブタンク220に接続されている。上述の実施形態と同様に、サブタンク220および液体噴射ヘッド30は、図示略のキャリッジにより往復移動可能である。
ケース部材222を構成する壁部材のうち収容空間222cの上側を覆う上側壁222aには、開口部222dが設けられている。また、上側壁222aには、開口部222dの縁部に沿って上側に突出する筒状部222bが設けられている。
ケース部材222の収容空間222cには、可動壁237により区分された圧力室227と予備室226とが設けられている。圧力室227および予備室226の内部の体積の比率は、可動壁237の移動により変化する。
可動壁237は、受圧板(板体)237aとフィルム材237bとを有する。可動壁237は、内容積を変更する方向に変位可能である。
圧力室227は、受容体238を介して外部と連通可能である。受容体238は、液体Lが含浸されることで開口部222dを封止する。したがって圧力室227の内部は密閉されており、圧力室227の内部の圧力は、可動壁237の移動により変化する。また、圧力室227は、図示略の供給孔を介して液体噴射ヘッド30のノズル35と繋がっている。
接続流路212の端末部213は、外部タンク10の貯留部11より下側に位置している。端末部213は、下側を向いている。接続流路212の端末部213には、接続部材214が設けられている。接続部材214は、内部にコイルバネ214aを有する弁構造を有する。端末部213は、接続部材214の弁構造により封止されている。また、接続部材214は、上下方向に駆動する駆動部(図示略)により支持されている。これにより、接続部材214は、上下に移動することができる。
本変形例において、サブタンク220は、キャリッジの移動に伴い開口部222dを接続流路212の下側に位置させることができる。さらに、接続流路212は、接続部材214の上下移動により、開口部222dに接続される。接続部材214が下側に移動すると、筒状部222bが接続部材214内のコイルバネ214aを押圧して、弁構造を開放する。端末部213は、貯留部11より下側に位置するため、液体Lは、水頭差によりサブタンク220側に流れ受容体238を介して圧力室227に流入する。本変形例は、以上の手順により、外部タンク10からサブタンク220への液体供給を可能とする。
本変形例によれば、上述の実施形態と同様に、圧力室227と接続流路212との間に受容体238が設けられるため、圧力室227内に気泡が流入することを抑制できる。また、水頭差を利用して外部タンク10からサブタンク220に液体Lを供給できるため、高速に供給を完了させることできる。
また、本変形例によれば、接続流路212の端末部213は、外部タンク10の貯留部11より下側に位置している。これにより、接続部材214の弁構造から端末部213に流入した気泡は、貯留部11側に移動し容易に除去ができる。すなわち、端末部213において、気泡が液体導入部221に流入したり液体L供給を阻害したりすることがない。
以上に、本発明の実施形態および変形例を説明したが、実施形態および変形例における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述の実施形態において、メインタンクとして継ぎ足しが可能な外部タンク10を採用した例を示したが、その他に、メインタンクとして、大容量のインクパックでも、交換可能なカートリッジを採用してもよい。
また、上述の実施形態において、接続流路12中に開閉弁を設けてもよいし、圧力室27の上側に、圧力室27内の気泡を吸引する吸引孔を設けてもよい。これにより、圧力室27内の気排性を高めることができる。なお、圧力室27に吸引孔を設ける場合、吸引孔には開閉弁を設け、液体導入部21と接続流路12とが接続した場合にのみ吸引孔を開放して吸引を行うことが好ましい。吸引孔に接続される吸引機構は、ヘッドメンテナンスを行う吸引機構を用いることで、装置構成を単純化できる。
上述の実施形態において、接続流路12の端末部13は、液体噴射ヘッドのメンテナンスを行うホーム領域HAにサブタンク20が移動した場合に液体導入部21と接続される場合について説明した。しかしながら端末部13は、キャリッジ50の往復運動方向に対しホーム領域と反対側に位置していてもよい。
また、上記実施形態において、液体導入部21と接続流路12の端末部13とが接続される位置とは反対側に外部タンク10を配置しているが、接続される位置と同じ側に外部タンク10を配置してもよい。これにより、接続流路12の長さを最低限にすることができ、装置構成を更に単純化できる。
また、上述の実施形態において、ヘッドメンテナンスでノズルから吸引した液体(排インク)をメインタンクに戻して再利用する機構を設けてもよい。
また、上述の実施形態における液体噴射装置は、サーマルジェットプリンターであってもよいし、ラインインクジェットプリンターであってもよい。また、プリンターに限られず、複写機およびファクシミリ等の装置であってもよい。
また、上述の実施形態における液体噴射装置は、4色のインクを噴射するインクジェットプリンターとして説明したが、インクは4色に限らずプリンターの構成に応じて変更可能である。
また、液体噴射装置としては、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする構成を採用してもよい。本発明は、例えば微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインク以外に、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。なお、本実施形態のインクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
液体噴射ヘッドが噴射する液体はインクに限らず、さらに、印刷媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
1…液体噴射装置、4…筐体、10…外部タンク(メインタンク)、11…貯留部、11a…補給孔、12,212…接続流路、13,213…端末部、15…第2の蓋体、18…供給体、18c,38c…孔、20,120,220…サブタンク、21,121,221…液体導入部、25…第1の蓋体、27,127,227…圧力室、30…液体噴射ヘッド、34,134,234…負圧発生機構、36,136,236…コイルバネ(付勢部材)、37,137,237…可動壁、38,143、238…受容体、50…キャリッジ、L…液体

Claims (11)

  1. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    液体噴射ヘッドに接続されたサブタンクと、
    前記サブタンクに前記液体を供給可能なメインタンクと、を備え、
    前記サブタンクには、前記メインタンクから前記液体を受け取る液体導入部が設けられ、
    前記液体導入部は、前記メインタンクから前記液体を受容する受容体と、前記受容体を介して外部と連通可能な圧力室と、前記圧力室内に負圧を発生させる負圧発生機構と、を有し、
    前記受容体は、前記液体が含浸されることで前記圧力室を封止する多孔部材であり、
    前記メインタンクは、前記液体が貯留された貯留部と、前記貯留部から延びる接続流路と、を有し、
    前記接続流路は、前記液体導入部に対し接続および離間が可能な端末部を有する、
    液体噴射装置。
  2. 前記負圧発生機構は、前記圧力室の壁面の一部を構成し前記圧力室の内容積を変更する方向に変位可能な可動壁と、前記圧力室の内容積を増加させる方向に前記可動壁を付勢する付勢部材と、を有する、
    請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記液体噴射ヘッドおよび前記サブタンクを搭載する往復運動可能なキャリッジを備え、
    前記キャリッジの移動により、前記液体導入部と前記接続流路とが接続される、
    請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 複数の前記サブタンクが、前記キャリッジの往復運動と平面視で交差する方向に配列されて前記キャリッジに搭載され、
    複数の前記サブタンクに対応する複数の前記メインタンクの前記接続流路の前記端末部が、対応する前記サブタンクと対向して配列される、
    請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体導入部には前記受容体を覆う第1の蓋体が設けられ、前記第1の蓋体は前記キャリッジの移動に連動して開閉する、
    請求項3又は請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記接続流路には前記端末部を覆う第2の蓋体が設けられ、前記第2の蓋体は前記キャリッジの移動に連動して開閉する、
    請求項3〜5の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記接続流路の前記端末部には、前記液体が含浸されることで前記端末部を封止する多孔部材からなる供給体が設けられ、
    前記供給体には、前記貯留部側から負圧が作用する、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  8. 前記貯留部側から前記供給体に作用する負圧の絶対値は、前記圧力室内に作用する負圧の絶対値より小さい、
    請求項7に記載の液体噴射装置。
  9. 前記供給体が前記受容体と接触することで、前記接続流路の前記端末部が前記液体導入部に接続される、
    請求項7または請求項8に記載の液体噴射装置。
  10. 前記液体噴射ヘッドおよび前記サブタンクを収容する筐体を備え、
    前記メインタンクの前記貯留部は、前記筐体の外側に配置されている、
    請求項1から請求項9の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  11. 前記メインタンクの前記貯留部には、外部から前記液体を補給するための補給孔が設けられている、
    請求項1から請求項10の何れか一項に記載の液体噴射装置。
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