JP2017120744A - 蓄電素子 - Google Patents

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広和 上林
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Abstract

【課題】長期にわたって気密性を維持することのできる蓄電素子を提供する。【解決手段】容器100に設けられた端子(正極端子200)と、端子に電気的に接続される集電体(正極集電体120)とを備える蓄電素子10である。蓄電素子10は、端子又は集電体と容器100との間に配置された封止部材(正極第1封止部材)を備える。封止部材は、端子の軸部220を囲んで、端子又は集電体と容器100との間に介在する環状部155,156を複数有する。複数の環状部155,156のうち、少なくとも1つの環状部155と、他の環状部156とが異なる材料により形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、容器に設けられた端子と、端子に電気的に接続される集電体とを備える蓄電素子に関する。
蓄電素子においては、容器内に電極体が収容されており、この電極体に電気的に接続された端子が容器から露出して設けられている。容器と端子との間には封止部材が介在しており、この封止部材によって端子周辺の気密性が確保されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−165643号公報
従来より、蓄電素子においては、封止部材による気密性を長期にわたって維持することが望まれている。
このため、本発明の課題は、長期にわたって気密性を維持することのできる蓄電素子を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器に設けられた端子と、端子に電気的に接続される集電体とを備える蓄電素子であって、端子又は集電体と容器との間に配置された封止部材を備え、封止部材は、端子の軸部を囲んで、端子又は集電体と容器との間に介在する環状部を複数有し、複数の環状部のうち、少なくとも1つの環状部と、他の環状部とが異なる材料により形成されている。
この構成によれば、封止部材に備わる複数の環状部のうち、少なくともひとつの環状部と、他の環状部とが異なる材料によって形成されている。これにより、ひとつの環状部と他の環状部とのそれぞれの特性を異ならせることができる。したがって、それらの材料の弱い部分を他方の材料が補填するために、長期的に気密性を維持することができる。
また、封止部材は、環状部を3つ以上有していてもよい。
この構成によれば、環状部が3つ以上であるので、各環状部の環境に適した樹脂を細やかに選択することができる。したがって、封止部材全体として、より長期的な気密性維持が可能となる。
また、環状部は、突部を有していてもよい。
この構成によれば、環状部に突部が備えられているので、かしめ後においては突部が圧縮されて、より高い気密性を発揮することができる。
また、端子又は集電体と容器との少なくとも1つは、環状部を圧縮する突起を有していてもよい。
この構成によれば、端子又は集電体と容器との少なくともひとつには、環状部を圧縮する突起が設けられているので、環状部の突部の有無に関係なく、突起によって環状部材を圧縮させることができ、安定した気密性を確保することができる。
また、封止部材は、端子又は集電体と容器とを絶縁する絶縁部材であってもよい。
この構成によれば、封止部材が、端子又は集電体と容器とを絶縁する絶縁部材であるので、絶縁専用の部材と封止専用の部材とをそれぞれ設ける場合と比しても部品点数を抑制することができる。
本発明によれば、長期にわたって気密性を維持することのできる蓄電素子を提供することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を模式的に示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の容器の容器本体を分離して蓄電素子が備える各構成要素を示す斜視図である。 実施の形態に係る固定構造の概略構成を示す断面図である。 実施の形態に係る正極端子の軸部をかしめる前の状態を示す断面図である。 実施の形態に係る第1環状部及び第2環状部の上面形状を示す上面図である。 変形例1に係る正極第1封止部材等の概略構成を示す断面図である。 変形例2に係る正極封止部材等の概略構成を示す断面図である。 変形例3に係る正極封止部材等の概略構成を示す断面図である。 変形例4に係る正極第1封止部材等の概略構成を示す断面図である。 変形例5に係る正極第1封止部材等の概略構成を示す断面図である。 変形例6に係る正極第1封止部材等の概略構成を示す断面図である。 変形例7に係る正極端子と、蓋体との概略構成を示す断面図である。 変形例8に係る正極第2封止部材の概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
まず、蓄電素子10の構成について、説明する。
図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10の容器100の容器本体111を分離して蓄電素子10が備える各構成要素を示す斜視図である。
なお、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明する場合があるが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以降の図においても、同様である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
図1及び図2に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200及び負極端子201と、正極集電体120及び負極集電体130と、正極第1封止部材150及び負極第1封止部材160と、電極体140とを備えている。
蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。なお、容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく様々なものを選択することができる。
容器100は、矩形筒状で底を備える容器本体111と、容器本体111の開口を閉塞する板状部材である蓋体110とで構成されている。また、容器100は、正極集電体120、負極集電体130及び電極体140等を内部に収容後、蓋体110と容器本体111とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。なお、蓋体110及び容器本体111の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
電極体140は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。正極は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である正極基材箔上に正極活物質層が形成されたものである。また、負極は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である負極基材箔上に負極活物質層が形成されたものである。また、セパレータは、樹脂からなる微多孔性のシートである。
ここで、正極活物質層に用いられる正極活物質、または負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質または負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。
なお、正極活物質としては、例えば、LiMPO、LiMSiO、LiMBO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のスピネル化合物、LiMO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。
また、負極活物質としては、例えば、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−シリコン、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12等)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。
そして、電極体140は、負極と正極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものが巻き回されて形成され、正極集電体120及び負極集電体130と電気的に接続されている。なお、図2では、電極体140として断面が長円形状のものを示したが、円形状または楕円形状でもよい。また、電極体140の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層した積層型であってもよい。
正極端子200は、容器100の外方に配置され、電極体140の正極に電気的に接続された外部端子である。また、負極端子201は、容器100の外方に配置され、電極体140の負極に電気的に接続された外部端子である。つまり、正極端子200及び負極端子201は、電極体140に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体140に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための導電性の電極端子である。また、正極端子200及び負極端子201は、正極第1封止部材150及び負極第1封止部材160を介して蓋体110に取り付けられている。
正極集電体120及び負極集電体130は、容器100の内方、つまり、蓋体110の内表面(Z軸方向マイナス側の面)に配置される。具体的には、正極集電体120は、電極体140の正極と容器本体111の側壁との間に配置され、正極端子200と電極体140の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。負極集電体130は、電極体140の負極と容器本体111の側壁との間に配置され、負極端子201と電極体140の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。
なお、正極集電体120は、電極体140の正極基材箔と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。また、負極集電体130は、電極体140の負極基材箔と同様、銅または銅合金などで形成されている。
正極第1封止部材150及び負極第1封止部材160は、正極端子200及び負極端子201と、蓋体110との間に少なくともその一部が配置されるパッキンである。具体的には、正極第1封止部材150は、上方が開放された凹部151を有しており、その凹部151内に正極端子200が収容されている。同様に、負極第1封止部材160は、上方が開放された凹部161を有しており、その凹部161内に負極端子201が収容されている。これにより、正極端子200及び負極端子201は、一部が露出した状態で、蓋体110に取り付けられている。
次に、正極端子200が正極第1封止部材150を介して正極集電体120とともに蓋体110に固定される固定構造について説明する。なお、この固定構造は、負極端子201が負極第1封止部材160を介して負極集電体130とともに蓋体110に固定される固定構造とほぼ同等であるので、負極側の説明は省略する。
図3は、実施の形態に係る固定構造の概略構成を示す断面図である。図3は、図2におけるIII−III線を含むYZ平面から見た断面図である。
図3に示すように、正極端子200が正極第1封止部材150に収容された状態で蓋体110に取り付けられており、さらに正極第1封止部材150に正極第2封止部材170を介して正極集電体120が取り付けられることで、これらが一体的に固定されている。
まず、各部材の具体的な構成について説明する。
蓋体110には、正極端子200を収容した状態の正極第1封止部材150の一部が挿入される貫通孔112が形成されている。また、蓋体110の下面には、正極第2封止部材170の位置決めをするための位置決め突起113が、正極第2封止部材170の外形に対応した形状で設けられている。
正極第2封止部材170は、正極集電体120と蓋体110との間に少なくともその一部が配置されるパッキンである。正極第2封止部材170は、蓋体110よりも剛性が低く、かつ、絶縁性の部材で形成されているのがよい。正極第2封止部材170は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの樹脂で形成されている。
正極第2封止部材170の底面には、正極集電体120の集電体本体部121が収容される凹部171が形成されている。凹部171内においては、蓋体110の貫通孔112と同形の貫通孔172が形成されている。この貫通孔172は、蓋体110の貫通孔112に連続するように配置されており、これらの貫通孔172,112に対して正極第1封止部材150の円筒部152が挿入される。
正極集電体120は、集電体本体部121と、電極体接続部122とを一体的に有している。
集電体本体部121は、正極端子200が接続される部位である。具体的には、集電体本体部121は、平板状に形成されており、正極端子200の軸部220が挿入される貫通孔123を有している。
電極体接続部122は、電極体140の正極に電気的に接続される長尺状の2本の脚である。電極体接続部122は、集電体本体部121の貫通孔123よりも外方(X軸方向マイナス側)に配置されている。電極体接続部122は、電極体140の正極をY軸方向で挟持した状態で当該正極に固定されている(図2参照)。
正極端子200は、バスバー接続部210と、軸部220とを一体的に備える。
バスバー接続部210は、蓄電素子10の電極端子間を繋ぐバスバー(図示省略)が接続される部位であり、上面が平面に形成されている。
軸部220は、バスバー接続部210の下面から下方に延び出た部位であり、先端部230がかしめられることで、蓋体110に対して正極第1封止部材150と、正極第2封止部材170と、正極集電体120とを固定している。軸部220の先端部230は、Z軸方向から見ると円環状で集電体本体部121の表面に密着している。この先端部230と、バスバー接続部210とが、正極集電体120の集電体本体部121と、正極第1封止部材150と、正極第2封止部材170と、蓋体110とをZ軸方向で挟んで締め付けている。
正極第1封止部材150は、端子収容部153と、円筒部152とを一体的に備えている。
端子収容部153には、正極端子200のバスバー接続部210を収容する凹部151が形成されている。
円筒部152は、端子収容部153の下面から下方に向けて円筒状に突出している。円筒部152の貫通孔154は、正極集電体120の貫通孔123と同形である。この貫通孔154は、正極集電体120の貫通孔123に連続するように配置されており、これらの貫通孔154,123に対して正極端子200の軸部220が挿入される。また、円筒部152の外径は、貫通孔172,112に挿入可能な大きさで形成されている。
正極第1封止部材150は、全体として、蓋体110よりも剛性が低く、かつ、絶縁性を有するように、複数種類の樹脂材料を用いた異材質成形によって形成されている。ここでは、正極第1封止部材150は、円筒部152の軸心を中心とした3つの環状部155,156,157を有している。つまり、各環状部155,156,157は、円筒部152の貫通孔154内に挿入された正極端子200の軸部220を囲んだ形状となっている。各環状部155,156,157はそれぞれ異なる樹脂材料によって形成されている。
第1環状部155は、円筒部152を含むとともに、端子収容部153の底部の一部153aを含む環状部分である。この端子収容部153の一部153aは、円筒部152に連続した部分である。第1環状部155は、最も容器100の内方に位置する箇所であるので、耐電解液性が比較的高い樹脂により形成されていることが好ましい。例えば、第1環状部155をなす樹脂としては、PPSが挙げられる。
第2環状部156は、端子収容部153の底部における、一部153aよりも外方にある環状部分である。第2環状部156は、外部からの熱の影響を考慮し、耐熱性が比較的高い樹脂により形成されていることが好ましい。例えば、第2環状部156をなす樹脂としては、PFA、PEEKなどが挙げられる。
第3環状部157は、正極第1封止部材150における第1環状部155及び第2環状部156以外の部分である。具体的には、第3環状部157は、正極第1封止部材150における第2環状部156よりも外方にある環状部分であり、端子収容部153の残りの底部と、端子収容部153の壁部とを含んでいる。第3環状部157は、例えば、PPS、PP、PBT、PEなどの樹脂で形成されている。特に、第3環状部157は、極力強度の高い樹脂で形成されていることが好ましい。例えば、正極第1封止部材150自体の回転を抑制する回り止め機構が正極第1封止部材150を係止する場合がある。その場合、第3環状部157が回り止め機構の係止対象となり得るため、第3環状部157には回り止め機構を介して大きな力が作用する。この力による破損を抑制するため、第3環状部157を極力強度の高い樹脂で形成することが望まれる。
なお、上記においては、耐電解液性や、耐熱性を考慮して、第1環状部155及び第2環状部156の材料が選定されている場合を例示したが、へたり具合を考慮して材料を選定することも可能である。例えば、樹脂部材は、一般的に、剛性が小さいほどへたりやすく、かつガラス転移点以上の高温に晒されるとへたりやすくなるという特性がある。へたり具合を考慮して材料を選定することによって、第1環状部155及び第2環状部156のへたりのタイミングを制御することが可能となる。
図4は、実施の形態に係る正極端子200の軸部220をかしめる前の状態を示す断面図である。図5は、実施の形態に係る第1環状部155及び第2環状部156の上面形状を示す上面図である。なお、図5においては、第3環状部157は省略している。
図4に示すように、正極端子200の軸部220をかしめる前においては、その先端部は変形前であり、軸部220全体として円筒状となっている。
図4及び図5に示すように、第1環状部155における正極端子200のバスバー接続部210に対向する領域には、突部155aが設けられている。突部155aは、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
また、第1環状部155における蓋体110に対向する領域には、突部155bが設けられている。突部155bは、突部155aと同様に、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
第2環状部156における正極端子200のバスバー接続部210に対向する領域には、突部156aが設けられている。突部156aは、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
また、第2環状部156における蓋体110に対向する領域には、突部156bが設けられている。突部156bは、突部156aと同様に、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
本実施の形態においては、突部155a,155b,156a,156bは、同心円であるが、これらは同心円でなくてもよい。また、突部155a,155b,156a,156bの平面形状は、円環状でなくとも、環状であれば如何様でもよい。突部155a,155b,156a,156bのその他の平面形状としては、例えば、三角形、四角形などの多角形状や、楕円形状などが挙げられる。
また、突部155a,155b,156a,156bは、突出しているのであればその断面形状は如何様でもよい。突部155a,155b,156a,156bのその他の断面形状としては、例えば、三角形、四角形などの多角形状や、半楕円形状などが挙げられる。
また、突部155a,155b,156a,156bは、全体として連続した環状であることが望ましいが、外観が概ね環状であればよい。具体的には、突部155a,155b,156a,156bは、周方向に断続的に隙間を有していてもよい。
また、変形前における突部155a,155b,156a,156bのそれぞれの突出量は、同一であっても異なっていてもよい。突部155a,155b,156a,156bをなす材料の反発応力に基づいて各突部155a,155b,156a,156bの突出量を決定してもよい。具体的に、密閉度を重視する場合には、反発応力が大きい材料からなる突部は突出量を小さくし、反発応力が小さい材料からなる突部は突出量を大きくすればよい。
なお、各突部155a,155b,156a,156bの変形後においては、正極第1封止部材150に対して正極端子200及び蓋体110が平坦となるように、各突部155a,155b,156a,156bの突出量が設定されていることが好ましい。
また、突部155a,155b,156a,156bはなくともよく、第1環状部155及び第2環状部156の全体を圧縮する構成であっても構わない。この場合、変形前における第1環状部155の厚みと、変形後における第1環状部155の厚みとの差が、第1環状部155の突出量に相当する。これは第2環状部156においても同様である。第1環状部155及び第2環状部156のそれぞれの突出量は、同一であっても異なっていてもよい。上述した各突部155a,155b,156a,156bの場合と同様に、第1環状部155及び第2環状部156をなす材料の反発応力に基づいて、突出量を決定してもよい。
図4に示す状態から正極端子200の軸部220がかしめられると、軸部220の先端部230が外方に広がるように押圧されて、全周にわたって集電体本体部121の表面に密着する。これにより、軸部220の先端部230と、集電体本体部121との密着性が高められる。また、このかしめによって、軸部220の先端部230と、バスバー接続部210とが、正極集電体120の集電体本体部121と、正極第1封止部材150と、正極第2封止部材170と、蓋体110とをZ軸方向で挟んで締め付ける。これにより、蓋体110と、バスバー接続部210との間隔が狭まって、突部155a,155b,156a,156bが圧縮され、図3に示す状態となる。
以上のように、本実施の形態によれば、正極第1封止部材150に備わる複数の環状部155,156,157のうち、少なくともひとつの第1環状部155と、他の第2環状部156とが異なる材料によって形成されている。これにより、第1環状部155と第2環状部156とのそれぞれの特性を異ならせることができる。例えば、上述したように、第1環状部155が耐電解液性の高い樹脂から形成されていて、第2環状部156が耐熱性の高い樹脂により形成されていると、第1環状部155は比較的、耐電解液性に優れ、第2環状部156は比較的、耐熱性に優れることになる。
ここで、耐電解液性の高い樹脂だけで正極第1封止部材150を形成した場合、熱に晒されるとヘタってしまい、長期的な気密性維持が困難である。他方、耐熱性の高い樹脂だけで正極第1封止部材150を形成した場合、電解液に晒されると劣化してしまい、この場合においても長期的な気密性維持が困難である。
しかしながら、上述したように、第1環状部155と第2環状部156とが、特性の異なる材料により形成されていると、それらの材料の弱い部分を他方の材料が補填するために、長期的に気密性を維持することができる。
特に、本実施の形態では、3つの環状部155,156,157によって正極第1封止部材150が形成されているので、2つの環状部のみからなる正極第1封止部材と比べても、部位ごとに適切な樹脂材料をより細かに選択することができる。 また、第1環状部155及び第2環状部156は、それぞれ容器100の蓋体110と、正極端子200のバスバー接続部210とによって圧縮される突部155a,155b,156a,156bを有している。これにより、第1環状部155及び第2環状部156は、それぞれ蓋体110と、正極端子200とに安定して密着し、高い密着性を発揮することになる。また、第1環状部155及び第2環状部156は、その環境に適した材料により形成されているので、圧縮後における突部155a,155b,156a,156bの環境による劣化を極力抑えることができる。したがって、突部155a,155b,156a,156bにより気密性を長期にわたって維持することができる。
また、突部155a,155b,156a,156bが環状であるので、第1環状部155及び第2環状部156の全周に対して突部155a,155b,156a,156bを設けることができる。したがって、第1環状部155及び第2環状部156全体での気密性を高めることができる。
また、正極第1封止部材150が正極端子200と蓋体110とを絶縁する絶縁部材であるので、絶縁専用の部材と封止専用の部材とをそれぞれ設ける場合と比しても部品点数を抑制することができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態に係る変形例1について説明する。上記実施の形態では、正極第1封止部材150が3つの環状部155,156,157を備えている場合を例示して説明したが、変形例1では、正極第1封止部材が4つの環状部を備えている場合を例示して説明する。
なお、以下の説明において、上記実施の形態と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。以降の変形例においても同様である。
図6は、変形例1に係る正極第1封止部材等の概略構成を示す断面図である。具体的には、図6は、図4に対応する図である。
図6に示すように、正極第1封止部材150Aは、4つの環状部1551,1552,156,157を備えている。具体的には、上記実施の形態に係る第1環状部155に対応する部分が、変形例1においては二つの環状部1551,1552となっている。
第1環状部155における内側の環状部1551は、円筒部152を含む環状部分である。内側の環状部1551は、その環境に適した樹脂により形成されていればよい。変形例1では、内側の環状部1551は、例えば第3環状部157と同じ樹脂で形成されているものとする。
第1環状部155における外側の環状部1552は、端子収容部153の底部の一部153aを含む環状部分であり、内側の環状部1551と、第2環状部156との間でこれらに連続するように形成されている。外側の環状部1552は、内側の環状部1551とは異なる樹脂であって、その環境に適した樹脂により形成されていればよい。変形例1では、外側の環状部1552は、例えばPPSにより形成されているものとする。
そして、外側の環状部1552における正極端子200のバスバー接続部210に対向する領域には、突部155aが設けられている。突部155aは、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
また、外側の環状部1552における蓋体110に対向する領域には、突部155bが設けられている。突部155bは、突部155aと同様に、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
そして、変形例1の場合においても、図6に示す状態から正極端子200の軸部220がかしめられると、軸部220の先端部230と、バスバー接続部210とが、正極集電体120の集電体本体部121と、正極第1封止部材150と、正極第2封止部材170と、蓋体110とをZ軸方向で挟んで締め付ける。これにより、蓋体110とバスバー接続部210との間隔が狭まって、突部155a,155b,156a,156bが圧縮される。
このように、環状部1551,1552,156,157の総数を増加させると、各環状部1551,1552,156,157の環境に適した樹脂を細やかに選択することができる。したがって、正極第1封止部材150A全体として、より長期的な気密性維持が可能となる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態に係る変形例2について説明する。上記実施の形態及び変形例1では、正極第1封止部材150Aと正極第2封止部材170とが別体である場合を例示した。この変形例2では、正極第1封止部材150Aと正極第2封止部材170とが一体化された正極封止部材を例示して説明する。
図7は、変形例2に係る正極封止部材等の概略構成を示す断面図である。具体的には、図7は、図6に対応する図である。
図7に示すように、正極封止部材190Bは、正極第1封止部材150Aと正極第2封止部材170とが一体化された絶縁性の部材である。具体的には、正極第1封止部材150Aの内側の環状部1551に相当する部分と、正極第2封止部材170に相当する部分とが、同一の樹脂によって一体成形されている。この部分は、その環境に適した樹脂により形成されていればよい。変形例2では、例えば第3環状部157と同じ樹脂で形成されているものとする。
このように、正極第1封止部材150Aと正極第2封止部材170とが一体化されて正極封止部材190Bをなしているので、長期にわたって気密性を維持しながらも、部品点数の削減も可能である。
(変形例3)
次に、上記実施の形態に係る変形例3について説明する。変形例2では、正極封止部材190Bにおける第2環状部156と、第3環状部157と、それ以外の部分とが、それぞれ異なる樹脂で一体成形されている場合を例示した。この変形例3では、正極封止部材が2種類の樹脂により一体成形されている場合を例示して説明する。
図8は、変形例3に係る正極封止部材等の概略構成を示す断面図である。具体的には、図8は、図7に対応する図である。
図8に示すように、正極封止部材190Cは、上記実施の形態における第1環状部155に相当する部分と、正極第2封止部材170に相当する部分とが、同一の樹脂によって一体成形されている。この部分を変形例3では第1環状部155cとする。
また、正極封止部材190Cは、上記実施の形態における第2環状部156に相当する部分と、第3環状部157に相当する部分とが、同一の樹脂によって一体成形されている。この部分を変形例3においては第2環状部156cとする。
第1環状部155cは、耐電解液性が比較的高い樹脂により形成されていることがよい。例えば、第1環状部155cをなす樹脂としては、PPSが挙げられる。
第2環状部156cは、耐熱性が比較的高い樹脂により形成されていることがよい。例えば、第2環状部156cをなす樹脂としては、PFA、PEEKなどが挙げられる。
第1環状部155cと第2環状部156cとの接合箇所においては、一方に凸部1553が形成されており、他方に凸部1553に対応した凹部1554が形成されている。これによって、単に平面で接合されている場合と比しても接合面積が大きくなるので、接合強度を高めることができる。なお、第1環状部155cと第2環状部156cとの接合箇所の形状は、両者の接合強度が高められるのであればその形状は如何様でもよい。これは、他の異種間の接合箇所の形状においても同様である。
このように、正極封止部材190Cが2種類の樹脂により一体成形されているので、使用される樹脂の種類を必要最低限に抑えつつも、長期的に気密性を維持することができる。
(変形例4)
次に、上記実施の形態に係る変形例4について説明する。変形例1では、同一の材料からなる内側の環状部1551と、第3環状部157とが径方向で分離している場合を例示した。この変形例4では、内側の環状部と、第3環状部とが連結されている場合を例示して説明する。
図9は、変形例4に係る正極第1封止部材等の概略構成を示す断面図である。具体的には、図9は、図6に対応する図である。
図9に示すように、正極第1封止部材150Dは、内側の環状部1551dと、第3環状部157dとが連結部158dを介して連結されている。連結部158dは、環状部1551dの上部外周縁に連結されるとともに、第3環状部157dの下部内周縁に連結されている。連結部158dは、環状部1551d及び第3環状部157dの全周にわたって設けられている。環状部1551dと、第3環状部157dと、連結部158dとは、同一の樹脂によって一体成形されている。
環状部1552dは、全周にわたって連結部158dによりZ軸方向に分断されている。具体的には、環状部1552dは、上部環状部1553dと、下部環状部1554dとを有する。上部環状部1553dは突部155aを有しており、連結部158dの上面に重ねて配置されている。他方、下部環状部1554dは、突部155bを有しており、連結部158dの下面に重ねて配置されている。
第2環状部156dは、全周にわたって連結部158dによりZ軸方向に分断されている。具体的には、第2環状部156dは、上部環状部1561dと、下部環状部1562dとを有する。上部環状部1561dは突部156aを有しており、上部環状部1553dの外周面に接するように、連結部158dの上面に重ねて配置されている。他方、下部環状部1562dは、突部156bを有しており、下部環状部1554dに隣接するように、連結部158dの下面に重ねて配置されている。
このように、環状部1552d及び第2環状部156dが連結部158dによりZ軸方向で分断されていると、環状部1552d及び第2環状部156dを形成する樹脂の使用量を抑制することができる。
また、連結部158dにおいても、環状部1552d及び第2環状部156dとは異なる材料で形成することができる。例えば、環状部1552d及び第2環状部156dよりも硬い樹脂で連結部158dを形成していれば、環状部1552d及び第2環状部156dが圧縮されたとしても連結部158dは変形しにくい。つまり、環状部1552d及び第2環状部156dの弾性復帰力が突部155a,155b,156a,156bに作用しやすくなり、気密性をより確保することができる。
(変形例5)
次に、上記実施の形態に係る変形例5について説明する。変形例4では、上部環状部1553d,1561d同士が隣接し、下部環状部1554d,1562d同士が隣接している場合を例示して説明した。この変形例5では、上部環状部同士が分断され、下部環状部同士も分断されている場合を例示する。
図10は、変形例5に係る正極第1封止部材等の概略構成を示す断面図である。具体的には、図10は、図9に対応する図である。
図10に示すように、正極第1封止部材150Eの連結部158eの上面には、環状部1552eの上部環状部1553eと第2環状部156eの上部環状部1561eとを分断する上リブ1581eが全周にわたって立設している。
また、正極第1封止部材150Eの連結部158eの下面には、環状部1552eの下部環状部1554eと第2環状部156eの下部環状部1562eとを分断する下リブ1582eが全周にわたって立設している。
環状部1551eと、第3環状部157eと、連結部158eと、上リブ1581eと、下リブ1582eとは、同一の樹脂によって一体成形されている。
このように、環状部1552e及び第2環状部156eが上リブ1581e及び下リブ1582eにより分断されていると、上リブ1581e及び下リブ1582eにおいても、環状部1552e及び第2環状部156eとは異なる材料で形成することができる。したがって、環状部1552e及び第2環状部156eの突部155a,155b,156a,156bがない領域を、硬い樹脂で覆うことができ、気密性をより高めることができる。
(変形例6)
次に、上記実施の形態に係る変形例6について説明する。変形例1では、正極第1封止部材150Aが4つの環状部1551,1552,156,157を備えている場合を例示して説明したが、変形例6では、正極第1封止部材が5つの環状部を備えている場合を例示して説明する。
図11は、変形例6に係る正極第1封止部材150F等の概略構成を示す断面図である。具体的には、図11は、図6に対応する図である。
図11に示すように、正極第1封止部材150Fは、5つの環状部1551,1556,1557,1558,157とを備え、これらが一体成形されている。具体的には、変形例1における2つの環状部(環状部1552,第2環状部156)に相当する部分が3つに分割されて、環状部1556,1557,1558となっている。
3つの環状部1556,1557,1558のそれぞれにおける正極端子200のバスバー接続部210に対向する領域には、突部1556a,1557a,1558aが設けられている。突部1556a,1557a,1558aは、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
3つの環状部1556,1557,1558のそれぞれにおける蓋体110に対向する領域には、突部1556b,1557b,1558bが設けられている。突部1556b,1557b,1558bは、突部1556a,1557a,1558aと同様に、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
5つの環状部1551,1556,1557,1558,157は、その環境に適した樹脂により形成されていればよい。なお、環状部1551,1556,1557,1558,157は、少なくとも1つの環状部と、他の環状部とが異なる材料により形成されていれば、全てが異なる材料から形成されていなくてもよい。
このように、突部1556a,1557a,1558a,1556b,1557b,1558bを有する環状部1556,1557,1558が3つ備えられているので、2つの場合と比しても、より高い気密性を発揮することができる。なお、突部を有する環状部は4つ以上であってもよい。
(変形例7)
次に、上記実施の形態に係る変形例7について説明する。上記実施の形態では、正極第1封止部材150の環状部155,156に突部155a,155b,156a,156bが設けられている場合を例示した。変形例7では、正極端子のバスバー接続部と、容器の蓋体とに突起が設けられている場合を例示して説明する。
図12は、変形例7に係る正極端子と、蓋体との概略構成を示す断面図である。具体的には、図12は、図4に対応する図である。
図12に示すように、正極端子200Gのバスバー接続部210gには、第1環状部155及び第2環状部156のそれぞれに対応する領域に突起211a,211bが形成されている。突起211a,211bは、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
また、蓋体110gには、第1環状部155及び第2環状部156のそれぞれに対応する領域に突起114a,114bが形成されている。突起114a,114bは、断面視半円状の突部であり、円筒部152の軸心を中心として円環状に形成されている。
そして、かしめ前の状態から正極端子200Gの軸部220がかしめられると、このかしめによって、軸部220の先端部230と、バスバー接続部210gとが、正極集電体120の集電体本体部121と、正極第1封止部材150と、正極第2封止部材170と、蓋体110とをZ軸方向で挟んで締め付ける。これにより、蓋体110gと、バスバー接続部210gとの間隔が狭まって、突起211a,211b,114a,114bが第1環状部155及び第2環状部156を圧縮し、図12の状態となる。
なお、変形例7では、上記実施の形態の正極第1封止部材150と同じものが用いられているが、突部155a,155b,156a,156bのない正極第1封止部材であってもよい。この場合においても、正極端子200Gの突起211a,211bや、蓋体110gの突起114a,114bが第1環状部155及び第2環状部156を圧縮するので、気密性を確保することができる。
このように、正極端子200Gのバスバー接続部210g及び容器100の蓋体110が、第1環状部155及び第2環状部156を圧縮する突起211a,211b,114a,114bを有している。これにより、正極第1封止部材150の突部155a,155b,156a,156bの有無に関係なく、正極第1封止部材150を圧縮させることができ、安定した気密性を確保することができる。
また、突起211a,211b,114a,114bが環状であるので、突起211a,211b,114a,114bによって第1環状部155及び第2環状部156の全周が圧縮されることになる。したがって、第1環状部155及び第2環状部156全体での気密性を高めることができる。
なお、突起211a,211b,114a,114bは、全体として連続した環状であることが望ましいが、外観が概ね環状であればよい。具体的には、突起211a,211b,114a,114bは、周方向に断続的に隙間を有していてもよい。
また、突起211a,211b,114a,114bは、バスバー接続部210g及び蓋体110の少なくともひとつに設けられていればよい。
第1環状部155及び第2環状部156から突部155a,155b,156a,156bを取り除いて当該部分を平面とし、突起のないバスバー接続部210及び蓋体110で、第1環状部155及び第2環状部156を挟む構成であってもよい。蓄電素子10の使用に際して第1環状部155及び第2環状部156は熱膨張するが、バスバー接続部210及び蓋体110で挟まれることで第1環状部155及び第2環状部156が圧縮されて、気密性を確保することができる。
(変形例8)
次に、上記実施の形態に係る変形例8について説明する。上記実施の形態では、正極第1封止部材150の環状部155,156が圧縮される場合を例示した。変形例8では、正極第2封止部材が圧縮される場合を例示して説明する。
図13は、変形例8に係る正極第2封止部材の概略構成を示す断面図である。具体的には、図13は、図3に対応する図である。
図13に示すように、正極第1封止部材150Hは、全体として単一の樹脂により形成されている。
正極第2封止部材170Hは、全体として、蓋体110よりも剛性が低く、かつ、絶縁性を有するように、複数種類の樹脂材料を用いた異材質成形によって形成されている。各樹脂材料で形成された部分は、いずれも貫通孔172の軸心を中心とした環状部173,174,175となっている。そして、各環状部173,174,175は、円筒部152の貫通孔154内に挿入された正極端子200の軸部220を囲む形状となっている。
第1環状部173は、正極第2封止部材170Hの貫通孔172の外周部を含む環状部分である。第2環状部174は、第1環状部173の外方であって、第1環状部173及び第3環状部175に挟まれる領域を含む環状部分である。第3環状部175は、正極第2封止部材170Hの最外周部分を含む環状部分である。
これらの環状部173,174,175は、その環境に適した樹脂により形成されていればよい。なお、環状部173,174,175は、少なくとも1つの環状部と、他の環状部とが異なる材料により形成されていれば、全てが異なる材料から形成されていなくてもよい。
なお、環状部173,174には、かしめ後において正極集電体120の集電体本体部121と蓋体110とによって圧縮される突部を設けてもよい。また、正極集電体120の集電体本体部121及び蓋体110の少なくともひとつに、かしめ後に環状部173,174を圧縮する突起を設けていてもよい。
このように、正極第2封止部材170Hにおいても、第1環状部173と第2環状部174とを、特性の異なる材料により形成することができ、長期的に気密性を維持することができる。
なお、正極第2封止部材170Hと、上記実施の形態の正極第1封止部材150とを同時に用いてもよい。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、蓄電素子10は、1つの電極体140を備えていることとしたが、複数の電極体を備えている構成でもかまわない。
また、上記実施の形態及びその変形例では、バスバー接続部210と軸部220とが一体成形された正極端子200を例示したが、バスバー接続部と軸部とが別体であって、組み付け後に一体化される正極端子であってもよい。
また、上記実施の形態では、正極側を例示して、本発明の特徴となる部分の具体的な構成について説明したが、負極側においても同様の構成が適用されていることはもちろんである。なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、正極側と負極側とが異なる構成であってもよい。
また、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110,110g 蓋体
111 容器本体
112,123,154,172 貫通孔
113 位置決め突起
114a,114b,211a,211b 突起
120 正極集電体
121 集電体本体部
122 電極体接続部
130 負極集電体
140 電極体
150,150A,150D,150E,150F,150H 正極第1封止部材
151,161,171,1554 凹部
152 円筒部
153 端子収容部
153a 底部の一部
155,155c,173 第1環状部(環状部)
156,156c,156d,156e,174 第2環状部(環状部)
157,157d,157e,175 第3環状部(環状部)
155a,155b,156a,156b,1556a,1556b,1557a,1557b,1558a,1558b 突部
158d,158e 連結部
160 負極第1封止部材
170,170H 正極第2封止部材
190B,190C 正極封止部材
200,200G 正極端子(端子)
201 負極端子(端子)
210,210g バスバー接続部
220 軸部
230 先端部
1551,1551d,1551e,1552,1552d,1552e,1556,1557,1558 環状部
1553 凸部
1553d,1553e,1561d,1561e 上部環状部
1554d,1554e,1562d,1562e 下部環状部
1581e 上リブ
1582e 下リブ

Claims (5)

  1. 容器に設けられた端子と、前記端子に電気的に接続される集電体とを備える蓄電素子であって、
    前記端子又は前記集電体と前記容器との間に配置された封止部材を備え、
    前記封止部材は、
    前記端子の軸部を囲んで、前記端子又は前記集電体と前記容器との間に介在する環状部を複数有し、
    前記複数の前記環状部のうち、少なくとも1つの環状部と、他の環状部とが異なる材料により形成されている
    蓄電素子。
  2. 前記封止部材は、前記環状部を3つ以上有する
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記環状部は、突部を有する
    請求項1又は2記載の蓄電素子。
  4. 前記端子又は前記集電体と前記容器との少なくとも1つは、前記環状部を圧縮する突起を有する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  5. 前記封止部材は、前記端子又は前記集電体と前記容器とを絶縁する絶縁部材である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
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