JP2009054531A - 電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部圧力等によるシール破壊が原因となる液漏れが低減され、封口の密閉性に優れた信頼性の高い電池を提供する。
【解決手段】取り付け孔を有する蓋8と、筒部と凹部を有するフランジ部とを備えた絶縁パッキング9と、取り付け孔を有する絶縁板11と、取り付け孔を有するリード12と、絶縁パッキング9のフランジ部の凹部内に配置された頭部と、頭部から伸び出ており、絶縁パッキング9の筒部に挿入された状態で蓋8の取り付け孔、絶縁板11の取り付け孔及びリード12の取り付け孔にかしめ固定された軸体とを有する出力端子10とを具備する電池であって、出力端子10の頭部におけるフランジ部の凹部と接する面と、蓋8におけるフランジ部と接する面と、蓋8における絶縁板11と接する面とに、環状の凸部がそれぞれ形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】取り付け孔を有する蓋8と、筒部と凹部を有するフランジ部とを備えた絶縁パッキング9と、取り付け孔を有する絶縁板11と、取り付け孔を有するリード12と、絶縁パッキング9のフランジ部の凹部内に配置された頭部と、頭部から伸び出ており、絶縁パッキング9の筒部に挿入された状態で蓋8の取り付け孔、絶縁板11の取り付け孔及びリード12の取り付け孔にかしめ固定された軸体とを有する出力端子10とを具備する電池であって、出力端子10の頭部におけるフランジ部の凹部と接する面と、蓋8におけるフランジ部と接する面と、蓋8における絶縁板11と接する面とに、環状の凸部がそれぞれ形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、電池に関するものである。
密閉型の電池として以下に説明する構造を有するものが知られている。電池ケースの開口部を密封する蓋(キャップ)に開口された取り付け孔に、樹脂性の絶縁パッキング(ガスケット)を介して出力端子(リベット)を挿入し、先端を蓋の下面側まで貫通させる。貫通した出力端子の先端を押圧してカシメ処理すると、出力端子の挿入部が膨張変形するため、出力端子の挿入部がガスケット及び蓋の各部位に密着することにより抜け外れ不能に固定され、蓋の取り付け孔がシールされる。
しかしながら、このような密閉型電池が機器に取り付けられる場合、出力端子に外部リードを溶接することが多く、機器への取り付け時や外部リード溶接時の振動等による外部圧力が出力端子に加わることでシール破壊が生じ、液漏れの原因になることがあった。また、電池ケース内圧上昇が生じた場合等の液漏れの原因になることもあった。
前記原因の改善策の1つとして、出力端子の下面と絶縁パッキングのフランジ面とが接する面の出力端子下面側や、蓋上面と絶縁パッキングのフランジ面とが接する面の蓋上面に1個あるいは複数個の突起を設ける構造にすることによって、出力端子への外部圧力等が原因となるシール不良を改善する提案がなされている(例えば特許文献1〜3)。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の電池では、前記各面に設けられた1個あるいは複数個の突起がカシメ処理による押圧力によって、それと接する絶縁パッキングのフランジ面に食い込んで廻り止め形成されるものの、外部圧力等によるシール破壊、すなわち液漏れの防止に対しては不十分であった。
特開2003−272574
特開2005−56648
特開2005−56649
本発明は、外部圧力等によるシール破壊が原因となる液漏れが低減され、封口の密閉性に優れた信頼性の高い電池を実現することを目的とする。
本発明に係る電池は、容器と、
前記容器内に収納され、正極及び負極を備えた電極群と、
前記容器内に収容された電解液と、
前記容器の開口部に配置され、取り付け孔を有する蓋と、
前記蓋の前記取り付け孔に挿入された筒部と、前記蓋上に配置されるように前記筒部の一端に形成され、凹部を有するフランジ部とを備えた絶縁パッキングと、
前記蓋における前記絶縁パッキングが配置されている面と反対側の面に配置され、前記蓋の前記取り付け孔と連通する取り付け孔を有する絶縁板と、
前記絶縁板に重ねられ、前記絶縁板の前記取り付け孔と連通する取り付け孔を有し、前記正極または前記負極と電気的に接続されたリードと、
前記絶縁パッキングの前記フランジ部の前記凹部内に配置された頭部と、前記頭部から伸び出ており、前記絶縁パッキングの前記筒部に挿入された状態で前記蓋の前記取り付け孔、前記絶縁板の前記取り付け孔及び前記リードの前記取り付け孔にかしめ固定された軸体とを有する出力端子と
を具備する電池であって、
前記出力端子の前記頭部における前記フランジ部の前記凹部と接する面と、前記蓋における前記フランジ部と接する面と、前記蓋における前記絶縁板と接する面とに、環状の凸部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
前記容器内に収納され、正極及び負極を備えた電極群と、
前記容器内に収容された電解液と、
前記容器の開口部に配置され、取り付け孔を有する蓋と、
前記蓋の前記取り付け孔に挿入された筒部と、前記蓋上に配置されるように前記筒部の一端に形成され、凹部を有するフランジ部とを備えた絶縁パッキングと、
前記蓋における前記絶縁パッキングが配置されている面と反対側の面に配置され、前記蓋の前記取り付け孔と連通する取り付け孔を有する絶縁板と、
前記絶縁板に重ねられ、前記絶縁板の前記取り付け孔と連通する取り付け孔を有し、前記正極または前記負極と電気的に接続されたリードと、
前記絶縁パッキングの前記フランジ部の前記凹部内に配置された頭部と、前記頭部から伸び出ており、前記絶縁パッキングの前記筒部に挿入された状態で前記蓋の前記取り付け孔、前記絶縁板の前記取り付け孔及び前記リードの前記取り付け孔にかしめ固定された軸体とを有する出力端子と
を具備する電池であって、
前記出力端子の前記頭部における前記フランジ部の前記凹部と接する面と、前記蓋における前記フランジ部と接する面と、前記蓋における前記絶縁板と接する面とに、環状の凸部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、液漏れが低減され、封口の密閉性に優れた信頼性の高い電池を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示す角形のリチウムイオン二次電池は、有底矩形筒状をなす容器(電池ケース)1を具備する。容器1は、例えば、アルミニウム板もしくはアルミニウム合金板に深絞り加工を施すことにより成形されたものである。電極群2は、例えば、シート状の正極3と、シート状の負極4とをセパレータ(図示しない)を間にして渦巻状に捲回した後、全体を容器の横断面形状に合致した断面四角形状に押し潰し変形することにより作製される。セパレータとしては、微多孔性の膜、織布、不織布、これらのうち同一材または異種材の積層物等を用いることができる。セパレータを形成する材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合ポリマー、エチレン−ブテン共重合ポリマー等を挙げることができる。
非水電解液(図示しない)は容器1内に収容されており、電極群2に含浸されている。非水電解液は、非水溶媒に電解質(例えば、リチウム塩)を溶解させることにより調製される。非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン等を挙げることができる。非水溶媒は、単独で使用しても、2種以上混合して使用してもよい。電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ過リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)等のリチウム塩を挙げることができる。電解質は単独で使用しても、2種以上混合して使用してもよい。電解質の非水溶媒に対する溶解量は、0.2mol/L〜3mol/Lとすることが望ましい。
正極導電タブ5は、正極3に電気的に接続されており、電極群2の上側の端面から上向きに導出されている。一方、負極導電タブ6は、負極4に電気的に接続されており、電極群2の上側の端面から上向きに導出されている。
容器1の開口部は封口部材7によって封止されている。封口部材7は、図2に示すように、容器1の開口部を塞ぐ蓋(キャップ)8と、蓋8に絶縁パッキング(ガスケット)9を介して取り付けられた出力端子(リベット)10と、蓋8の反対側の面に絶縁板11を介して取り付けられたリード12とを備える。
図2の(a)に示すように、蓋8は、その板面右側に絶縁パッキング9を内嵌するために凹状に形成された受座13と、受座13の中心に設けられ、出力端子10が挿入された状態の絶縁パッキング9の筒部が挿入されるために筒部より内径の大きな取り付け孔14と、板面左側に設けられ、廻り止めを目的とした円形以外の形状(例えば四角形状)の突起からなる正極端子15と、板面中央に設けられた防爆用の開裂ベント16と、正極端子15及び開裂ベント16の間に設けられた電解液用の注入口17とを有する。蓋8の取り付け孔14を裏面側から見たものを図2の(b)に示す。開裂ベント16は、周回する溝で囲まれており、容器1内の内圧が一定値を超えると溝が破断してガスを放出する。注入口17は、電解液の注入後、図1に示すように封止栓17aで閉止される。封止栓17aは、蓋8に溶接により固定される。このような構造を有する蓋8は、例えば、アルミニウム板材またはアルミ合金板材を素材にしたプレス成形品からなる。
出力端子10は、正極端子または負極端子として機能することが可能であるが、図2の場合は負極端子として機能する。出力端子10は、図2の(a)に示すように、廻り止めを目的とした円柱以外の形状(例えば四角柱形状)を有する頭部18と、頭部18から突出し頭部18より小さな外径を有する胴部19と、胴部19から突出し胴部19よりさらに小さな外径を有する軸部20とを備えた3段構造を有する。ここで、胴部19と軸部20の双方を合わせて軸体と呼ぶ。このような構造を有する出力端子10は、例えば、アルミニウム板材またはアルミ合金板材から形成可能である。出力端子10を軸部20から見た斜視図を図2の(b)に示す。
絶縁パッキング9は、図2の(a)に示すように、フランジ部21と、筒部22とを有する。フランジ部21は、出力端子10の頭部18が内嵌される凹部21aを有している。また、筒部22には、出力端子10の胴部19が挿入される。このような絶縁パッキング9は、例えば、樹脂から形成される。
絶縁板11は、図2の(a)に示すように、蓋8の取り付け孔14を貫通した絶縁パッキング9の筒部22が配置されるために筒部22より内径の大きな取り付け孔23と、蓋8の正極端子15の中空内に嵌め合わされ、廻り止めを目的とした円形以外の形状(例えば四角形状)の凸部24と、蓋8の注入口17と連通するように設けられ、注入口17から注入された電解液が通過するための電解液孔25と、蓋8の開裂ベント16と対応する箇所に設けられたガス抜き孔26とを有する。このような構造の絶縁板11は、例えば、樹脂から形成されている。蓋8の正極端子15が円柱形以外の形状を有し、かつ絶縁板11の凸部24が正極端子15の中空内に配置されることによって、出力端子10に外側から力が加わった際に蓋8が回転しようとするのを阻止することができる。
リード板12は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金からなる板材が直角に折り曲げられたものからなる。絶縁板11の裏面と接する取り付け部27には、絶縁板11の取り付け孔23と連通するように取り付け孔28が設けられている。取り付け孔28は、絶縁板11を貫通した出力端子10の軸部20が配置されるために軸部20より大きな径を有する。取り付け部27に対して垂直な集電部29には、図1に示すように、負極導電タブ6が溶接されている。
図2及び図3に示すように、出力端子10の頭部18には、絶縁パッキング9のフランジ部21の凹部21a内の底面と接する面に、円環状の凸部30が同心円状に形成されている。また、蓋8の受座13内の底面に、円環状の凸部31が取り付け穴14と同心円状に形成されている。蓋8の受座13と反対側の面に、円環状の凸部32が取り付け穴14と同心円状に形成されている。リード板12の取り付け部27のうち絶縁板11と対向する面に、円環状の凸部33が取り付け孔28と同心円状に形成されている。各部位に配される凸部の形状および配する位置は各々が任意で形成される。また、各部位に配する凸部はいずれも1箇所であるが、2箇所以上にすることができる。なお、凸部の形状を径方向の断面が半円形となるものにすることによって、部材間の密着性を向上することができる。また、凸部の形状を径方向の断面が四角形となるものにすることによって、電解液の拡散経路を長くすることができるため、漏液防止効果をより高くすることができる。
封口部材の組み付けは次の手順で行われる。治具(図示しない)に出力端子10の頭部18を下にしてはめ込み、絶縁パッキング9のフランジ部21の凹部21aを頭部18に嵌合させる。これにより、出力端子10の頭部18の円環状の凸部30が、絶縁パッキング9のフランジ部21の凹部21a内の底面と接する。次に、絶縁パッキング9の筒部22を蓋8の取り付け孔14に挿入すると共に、絶縁パッキング9のフランジ部21を、蓋8の受座13内の円環状の凸部31と接触させる。出力端子10の胴部19を絶縁板11の取り付け孔23に挿入し、また、蓋8の受座13と反対側の面に設けられた円環状の凸部32を絶縁板11と接触させる。次に、出力端子10の軸部20をリード板12の取り付け孔28に挿入すると共に、リード板12の取り付け部27の円環状の凸部33を絶縁板11と接触させる。
上記工程の後、出力端子10の軸部20の先端を押圧してカシメ処理することにより、図4に示すように、出力端子10の胴部19が横方向に膨張変形し、胴部19が絶縁パッキング9の筒部22を介して蓋8の取り付け孔14及び絶縁板11の取り付け孔23と密着してシールされる。それと同時に、出力端子10の軸部20が縦方向および横方向に膨張変形し、絶縁板11とリード板12とが密着してシールされる。このカシメ処理する際の押圧力によって、出力端子10の頭部18の下面側の凸部30と蓋8の受座13内の凸部31とが絶縁パッキング9に食い込んで密封される。さらに、このカシメ処理する際の押圧力によって、蓋8の下面側の凸部32とリード板12の取り付け部27の上面側の凸部33が絶縁板11に食い込んで密封される。
上記に説明した方法で組み立てられた封口部材7において、図1に示すように、リード板12の集電部29に負極導電タブ6が溶接され、正極導電タブ5が蓋8の内面に接続されたリード34に接続される。この後に、蓋8が容器1の開口部に嵌めこまれ、蓋8と容器1との嵌合面が溶接により封止される。最後に、注入口17から電解液が容器1内へ注入された後、注入口17が封止栓17aで閉塞され、封止栓17aが溶接によって固定され、角形のリチウムイオン二次電池が得られる。
本発明によれば、出力端子10を蓋8と絶縁板11とリード板12とにカシメ固定する際の押圧力によって、出力端子10の頭部18の下面側の凸部30と蓋8の受座13内の凸部31とが絶縁パッキング9に食い込んで密封される。さらに、このカシメ固定する際の押圧力によって、蓋8の下面側の凸部32が絶縁板11に食い込んで密封される。その結果、出力端子10と絶縁パッキング9と蓋8と絶縁板11との密閉性が大幅に向上されるため、出力端子10に外部圧力が加わった際に部材間に隙間が生じるシール破壊を回避することができる。また、凸部30〜32の形成により、電極群2から負極導電タブ6及びリード板12を伝ってはい上がってきた電解液が、出力端子10等を伝って外部へ拡散するための距離を長くすることができる。これらの結果、液漏れが低減される。
さらに、リード板12の取り付け部27の上面側に凸部33を設けることによって、この凸部33が絶縁板11に食い込んで密封されるため、液漏れを抑制する効果をより一層大きくすることができる。
上記実施形態では出力端子10が負極端子である場合について説明したが、正極端子であっても良い。また、注入口17は任意位置に形成でき、必要あれば複数個所に成形できることが可能である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
前述した図1〜図4に示す構造を有する角形の密閉型リチウムイオン二次電池を組み立てた。この際、正極3には、リチウムコバルト酸化物(LiCoO2)と導電剤として黒鉛粉末と結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを含む活物質含有層が、アルミニウム製の集電体に担持されたものを使用した。また、負極4には、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位0.4V以上のリチウム吸蔵電位を有する負極活物質(例えば、スピネル型のチタン酸リチウム)の粉末と導電剤として炭素粉末と結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを含む活物質含有層が、アルミニウム製の集電体に担持されたものを使用した。
前述した図1〜図4に示す構造を有する角形の密閉型リチウムイオン二次電池を組み立てた。この際、正極3には、リチウムコバルト酸化物(LiCoO2)と導電剤として黒鉛粉末と結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを含む活物質含有層が、アルミニウム製の集電体に担持されたものを使用した。また、負極4には、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位0.4V以上のリチウム吸蔵電位を有する負極活物質(例えば、スピネル型のチタン酸リチウム)の粉末と導電剤として炭素粉末と結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを含む活物質含有層が、アルミニウム製の集電体に担持されたものを使用した。
(実施例2〜9及び比較例1〜8)
出力端子、蓋及びリード板に設ける凸部の数を下記表1に示す値としたこと以外は実施例1と同様にして角形の密閉型リチウムイオン二次電池を組立てた。
出力端子、蓋及びリード板に設ける凸部の数を下記表1に示す値としたこと以外は実施例1と同様にして角形の密閉型リチウムイオン二次電池を組立てた。
以上のようにして組立てた密閉型電池について、出力端子に対し外部から回転方向に任意の圧力をかけた後、真空(0Torr)、常温の環境下において漏液試験を30分間、試験個数n=150で実施した。漏液発生状況を下記表1に示す。
表1から明らかな通りに、各部位の全てが凸部を1箇所有する実施例1の漏液発生件数は、試験個数n=150のうち3件であった。また、いずれか、あるいは複数の部位が凸部を2箇所有し、その他の部位が凸部を1箇所有する実施例2〜9では漏液発生件数は10件以下であり、実施例1との明確な差が確認されなかった。
しかしながら、比較例1のようにいずれの部位も凸部を有さない場合、さらには比較例2〜5のようにいずれかの部位が凸部を1箇所以上有し、その他の各部位が凸部を有さない場合は漏液発生率が60%を超えており、凸部による効果が確認されなかった。また比較例6〜8のように他の各部位が凸部を2箇所有しても、出力端子、蓋の上面及び下面のいずれかの部位が凸部を有さない場合には漏液発生率が40%を超え、凸部による効果が殆ど有効でないことが明らかになった。
以上説明したとおり、本発明によれば、各部位の全てが少なくとも凸部を1箇所以上有する場合、あるいはリード板上面を除く全ての部位が凸部を2箇所以上有することにより、各部位間の密閉性を大幅に向上させ、シール破壊が原因となる液漏れを生じさせることのない、封口の密閉性に優れた信頼性の高い密閉型電池を提供することができる。
正極及び負極の活物質は、上記種類に限定されるものではなく、例えば、正極活物質としては、種々の酸化物、例えば二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、LiMn2O4、LiMnO2)、リチウム含有ニッケル酸化物、(例えば、LiNiO2)、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物(例えば、LiNi0.8Co0.2O2)、リチウム含有鉄酸化物、リチウムを含むバナジウム酸化物や、二硫化チタン、二硫化モリブデンなどのカルコゲン化合物などを挙げることができる。一方、負極活物質としては、例えば、黒鉛質材料もしくは炭素質材料(例えば、コークス、炭素繊維、球状炭素、熱分解気相炭素質物、樹脂焼成体など)、カルコゲン化合物(例えば、二硫化チタン、二硫化モリブデン、セレン化ニオブ等)、軽金属(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、リチウム、リチウム合金等)等を挙げることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…容器、2…電極群、3…正極、4…負極、5…正極導電タブ、6…負極導電タブ、7…封口部材、8…蓋、9…絶縁パッキング、10…出力端子、11…絶縁板、12…リード板、13…受座、14,23,28…取り付け孔、15…正極端子、16…開裂ベント、17,25…注入口、18…頭部、19…胴部、20…軸部、21…フランジ部、21a…凹部、22…筒部、24…凸部、26…ガス抜き孔、27…取り付け部、29…集電部、30〜33…円環状の凸部、34…正極リード。
Claims (2)
- 容器と、
前記容器内に収納され、正極及び負極を備えた電極群と、
前記容器内に収容された電解液と、
前記容器の開口部に配置され、取り付け孔を有する蓋と、
前記蓋の前記取り付け孔に挿入された筒部と、前記蓋上に配置されるように前記筒部の一端に形成され、凹部を有するフランジ部とを備えた絶縁パッキングと、
前記蓋における前記絶縁パッキングが配置されている面と反対側の面に配置され、前記蓋の前記取り付け孔と連通する取り付け孔を有する絶縁板と、
前記絶縁板に重ねられ、前記絶縁板の前記取り付け孔と連通する取り付け孔を有し、前記正極または前記負極と電気的に接続されたリードと、
前記絶縁パッキングの前記フランジ部の前記凹部内に配置された頭部と、前記頭部から伸び出ており、前記絶縁パッキングの前記筒部に挿入された状態で前記蓋の前記取り付け孔、前記絶縁板の前記取り付け孔及び前記リードの前記取り付け孔にかしめ固定された軸体とを有する出力端子と
を具備する電池であって、
前記出力端子の前記頭部における前記フランジ部の前記凹部と接する面と、前記蓋における前記フランジ部と接する面と、前記蓋における前記絶縁板と接する面とに、環状の凸部がそれぞれ形成されていることを特徴とする電池。 - 前記リードにおける前記絶縁板と接する面に、環状の凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電池。
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2007
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