JP2017116488A - 燃料回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】気中で放射能の漏洩を軽減しつつ原子炉圧力容器や原子炉格納容器から放射性燃料を回収する燃料回収方法を提供する。【解決手段】到達経路に開閉自在な第1の放射能遮蔽手段10を設ける第1の遮蔽手段設置工程と、到達経路に開閉自在な第2の放射能遮蔽手段を設ける第2の遮蔽手段設置工程とを有し、第1の放射能遮蔽手段と第2の放射能遮蔽手段とは異なる条件で開閉する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料回収方法に関する。
原子力発電所では、周知のように原子炉で核燃料を燃やすことによって電力を発生させている。原子炉は一般的に原子炉圧力容器と原子炉格納容器とを備え、核燃料は原子炉圧力容器内に複数の燃料棒として格納され、燃料棒と一緒に原子炉圧力容器内に格納された制御棒によって核反応が制御される。
下記特許文献1には、原子炉が苛酷な事故状態になった場合に原子炉圧力容器から核燃料(燃料デブリ)を回収する技術が開示されている。このような場合の燃料デブリの回収では、所謂「冠水工法」、つまり原子炉圧力容器を水中に埋没させて放射能の影響を軽減した状態で燃料デブリを回収する方法が採用されるが、上記技術は、水に替えて放射線遮蔽材を封入した中空体を原子炉圧力容器及び原子炉格納容器内に充填し、この状態で原子炉圧力容器の上方に設けた作業台から原子炉圧力容器内にカッターを挿入し、当該カッターで燃料デブリを切削して回収するものである。
特開2014−109444号公報
上述した特許文献1の技術では、中空体を充填した状態で燃料デブリの切削及び回収を行うので、中空体が邪魔してカッターを原子炉格納容器内に挿入し難く、またカッターの挿入によって中空体が破損するという問題点がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、気中で放射能の漏洩を軽減しつつ原子炉圧力容器や原子炉格納容器から放射性燃料を回収することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、燃料回収方法に係る第1の解決手段として、原子炉圧力容器あるいは/及び原子炉格納容器に残留する放射性燃料を所定の到達経路を介して前記原子炉圧力容器あるいは/及び前記原子炉格納容器から回収する燃料回収方法であって、前記到達経路に開閉自在な第1の放射能遮蔽手段を設ける第1の遮蔽手段設定工程と、前記到達経路に開閉自在な第2の放射能遮蔽手段を設ける第2の遮蔽手段設定工程とを有し、前記第1の放射能遮蔽手段と前記第2の放射能遮蔽手段とは異なる条件で開閉する、という手段を採用する。
本発明では、燃料回収方法に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記第1の放射能遮蔽手段は、前記到達経路に交差する方向にスライドする複数のスライド扉を備え、前記第2の放射能遮蔽手段は、前記到達経路に交差する方向の回動軸で回動する複数の回動扉を備える、という手段を採用する。
本発明では、燃料回収方法に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記到達経路は、原子炉建屋のオペレーションフロアに設けられた遮蔽プラグを経由するものであり、前記第1の放射能遮蔽手段と前記第2の放射能遮蔽手段とは、前記遮蔽プラグに開口を設けるかあるいは前記遮蔽プラグを撤去して設けられる、という手段を採用する。
本発明では、燃料回収方法に係る第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記放射性燃料の回収に必要な装置を前記オペレーションフロアから前記第1の放射能遮蔽手段及び前記第2の放射能遮蔽手段を経由して垂下させることにより前記放射性燃料を回収する、という手段を採用する。
本発明では、燃料回収方法に係る第5の解決手段として、上記第3または第4の解決手段において、前記遮蔽プラグの周囲空間を取り囲むように前記オペレーションフロアに遮蔽壁を構築して前記放射性燃料を回収する、という手段を採用する。
本発明によれば、第1の放射能遮蔽手段と第2の放射能遮蔽手段とが異なる条件で開閉するので、気中で放射能の漏洩を軽減しつつ原子炉圧力容器や原子炉格納容器から放射性燃料を回収することが可能である。
本発明の一実施形態において、苛酷事故発生状態の原子炉を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る燃料回収方法の遮蔽プラグ撤去工程を示す断面図(a)並びに遮蔽ポート設置工程を示す断面図(b)及び正面図(c)である。 本発明の一実施形態に係る燃料回収方法の遮蔽カバー設置工程を示す断面図(a)及び正面図(b)である。 本発明の一実施形態に係る燃料回収方法を用いた燃料デブリ(放射性燃料)の原子炉圧力容器からの回収状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る燃料回収方法を用いた燃料デブリ(放射性燃料)の原子炉格納容器からの回収状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
原子炉は、図1に示すように、原子炉建屋1内に設けられており、原子炉格納容器2、原子炉基底部3、生体遮蔽壁4、遮蔽プラグ5、ペデスタル6、原子炉圧力容器7、サプレッションチャンバー8、及び天井クレーン9等を備えている。原子炉建屋1は、原子炉を構成する上記各構成要素を収容するコンクリート構造物である。
原子炉格納容器2は、放射能障壁及び圧力障壁として機能する密閉容器(鋼製容器)である。上記原子炉格納容器2は、全体として垂直方向に長い形状を有しており、略円筒形状の原子炉格納容器2を垂直姿勢で収容する。
原子炉基底部3は、原子炉建屋1において地下かつ中心近傍部位に設けられ、上記原子炉格納容器2を支持するコンクリート構造部である。生体遮蔽壁4は、原子炉格納容器2の周囲(外周)に設けられたコンクリート構造部である。遮蔽プラグ5は、原子炉格納容器2の上方、つまり原子炉建屋1のオペレーションフロア1aに構築された着脱自在なコンクリート構造部である。この遮蔽プラグ5は、3枚のコンクリートスラブ、つまり第1プラグ5a、第2プラグ5b及び第3プラグ5cから構成されている。
すなわち、鋼製の原子炉格納容器2は、コンクリート製の原子炉基底部3、生体遮蔽壁4及び遮蔽プラグ5によって外周が覆われた状態で支持されている。なお、生体遮蔽壁4、遮蔽プラグ5及び原子炉格納容器2の上部(上蓋)で囲まれた空間は原子炉ウェルRである。
ペデスタル6は、原子炉格納容器2の内部かつ下部から上方に向けて設けられたコンクリート構造部である。原子炉圧力容器7は、上記原子炉格納容器2内において上記ペデスタル6の上部に収容され、放射能障壁及び圧力障壁として機能する密閉容器(鋼製容器)である。なお、図示していないが、通常であれば原子炉圧力容器7内には複数の燃料棒や制御棒が収容されている。
サプレッションチャンバー8は、原子炉格納容器2の周囲に円環状(リング状)に設けられた容器である。このサプレッションチャンバー8は、原子炉建屋1の地下において原子炉基底部3の外周、つまり原子炉格納容器2の高さ方向において下部に相当する位置に設けられている。天井クレーン9は、上記メンテナンス用機器や遮蔽プラグ5等を運搬するための運搬装置である。
ここで、過酷事故の発生によって、原子炉圧力容器7及び/あるいは原子炉格納容器2の底部には燃料デブリXが残留している。この燃料デブリXは、複数の燃料棒が一旦溶融し、その後固化した核燃料(放射性燃料)の塊である。
さて、このような状態の原子炉に対して、本実施形態に係る燃料回収方法では、遮蔽プラグ5を経由する経路を介して上記燃料デブリX(放射性燃料)を原子炉圧力容器7及び/あるいは原子炉格納容器2から回収する。すなわち、本実施形態では、燃料デブリXを回収するための燃料デブリXへの到達経路(アクセス経路)として遮蔽プラグ5を経由する経路を選択するものである。
上記到達経路としては、遮蔽プラグ5を経由する経路の他に、例えば生体遮蔽壁4に開口を構築し、当該開口から燃料デブリXに到達する経路が考えられる。これに対して、上記遮蔽プラグ5は、本来的に撤去可能に構築されており、また水平かつ比較的広い面積を有するオペレーションフロア1aが周囲に存在するので、遮蔽プラグ5を経由する到達経路は、燃料デブリXを回収するための作業を作業性良く行い得る経路である。
このような遮蔽プラグ5を経由する到達経路は、遮蔽プラグ5から原子炉格納容器2の上蓋及び原子炉圧力容器7の上蓋を経由して原子炉圧力容器7の底部及び/あるいは原子炉格納容器2の底部に残留する燃料デブリXに到達するものである。すなわち、本実施形態における燃料デブリXへの到達経路は、垂直方向(上下方向)に延在する経路である。
最初の第1遮蔽プラグ撤去工程では、図2(a)に示すように、オペレーションフロア1aに設けられた遮蔽プラグ5の一部を撤去する。すなわち、遮蔽プラグ5を構成する3枚のコンクリートスラブ(第1プラグ5a、第2プラグ5b及び第3プラグ5c)のうち、第1プラグ5a及び第2プラグ5bの一部(中心近傍部位)を撤去する。第2プラグ5bの一部撤去によって第2プラグ5bの中心近傍部位には、円形の開口K(遮蔽プラグ開口)が形成される。
続いて、遮蔽ポート設置工程では、上記遮蔽プラグ開口K上に遮蔽ポート10を設置する。なお、この遮蔽ポート設置工程は、本実施形態における第1の遮蔽手段設置工程であり、また遮蔽ポート10は第1の放射能遮蔽手段である。遮蔽ポート10は、図2(b)、(c)に示すように、本体部10aと一対のスライド扉10b、10bとを備えている。本体部10aは、円形の開口10cを有する平板状部材であり、残存する遮蔽プラグ5上に固定される。一対のスライド扉10b、10bは、上記本体部10a上に水平姿勢で設けられた平板部材であり、矢印で示すように水平方向にスライドすることにより開口10cを閉鎖/開放する。
すなわち、一対のスライド扉10b、10bは、上述した到達経路に交差(直交)する方向にスライドすることにより、到達経路を開閉するものである。このような一対のスライド扉10b、10bは、例えば本体部10aの表面に敷設された一対のレールに水平方向での移動が自在に支持されている。なお、このような一対のスライド扉10b、10bは、図示しない駆動機能によって水平移動する。
続いて、遮蔽カバー設置工程では、上記遮蔽ポート10上に遮蔽カバー11を設置する。なお、この遮蔽カバー設置工程は本実施形態における第2の遮蔽手段設置工程であり、遮蔽カバー11は第2の放射能遮蔽手段である。上記遮蔽カバー11は、図3(a)、(b)に示すように、全体として円形平板状の金属部材であり、外周基部11aと、内周開閉部11bを備える。外周基部11aは、円環状(リング状)の金属部材であり、内側に内周開閉部11bが設けられている。内周開閉部11bは、複数の回動扉11cによって構成されており、上記外周基部11aに対して回動自在に装着されている。
上記複数の回動扉11cは、図3(b)に示すように、外周基部11aの内周空間(円形空間)を当該内周空間の中心を基準として所定角度毎に分割した形状を有している。すなわち、外周基部11aの内周空間は、複数の回動扉11cによって占有された状態となっている。また、このような回動扉11cは、図3(a)の仮想線で示すように、外周基部11aに対して外周基部11aとの接続部(円弧部)を支点として回動自在に装着されている。すなわち、複数の回動扉11cは、上述した到達経路の延在方向(垂直方向)に交差(直交)する方向の回動軸で回動することにより、到達経路を開閉するものである。
このような回動扉11cは、例えば付勢用バネとヒンジ(蝶番)によって外周基部11aに接続されることによって、図3(a)の実線で示すように基準姿勢として水平状態を維持する。また、これら回動扉11cは、下方あるいは上方から押圧力を受けると、図3(a)の仮想線で示すように、上側に傾斜するように回動あるいは下側に傾斜するように回動する。詳細については後述するが、このような遮蔽カバー11は、遮蔽ポート10とは機構(構造)が異なっているので、遮蔽ポート10とは異なる条件で開閉する。
また、内周開閉部11bの所定箇所には、図4に示すトロリー13aの昇降ケーブルや下部プラットホーム14bの支持ケーブルが挿通する複数の開口11dと、上記昇降ケーブルの先端に取り付けられた破砕工具13bや下部プラットホーム14bに取り付けられた回収器具14cに電力や制御信号等を供給する給電ケーブルが挿通する複数の開口11eが形成されている。
このように構成された遮蔽カバー11によれば、図4に示す破砕工具13b及び回収容器13c並びに下部プラットホーム14bの通過を可能にすると共に、これら破砕工具13b及び回収容器13c並びに下部プラットホーム14bが通過したい状態においては原子炉ウェルRと遮蔽室Sとの連通を遮断することが可能である。なお、この遮蔽カバー11の作用効果の詳細については後述する。
続いて、設備準備工程では、図4に示すように、遮蔽ポート10の周囲空間を取り囲むようにオペレーションフロア1a上に立方体状(箱型)の遮蔽壁12を構築する。この遮蔽壁12は、放射能を遮蔽し得る材料で構築されており、内部空間つまり遮蔽ポート10の周囲空間は遮蔽室Sを形成している。遮蔽壁12の一壁面は、開閉自在な遮蔽扉12aとして構築されている。すなわち、上記遮蔽室Sは、遮蔽扉12aが閉じた状態では密閉空間であり、遮蔽扉12aが開くことによって外部空間と連通する。
また、上記遮蔽室Sには荷役装置13及び懸垂装置14が設備される。これら荷役装置13及び懸垂装置14は、燃料デブリXの回収に必要な装置であり、遮蔽室Sに対して進退自在に構成されている。なお、これら荷役装置13及び懸垂装置14は、燃料デブリXの回収作業時には遮蔽室Sに収容され、またメンテナンス時等の非回収作業時には遮蔽扉12aを介して遮蔽室Sの側方に移動する。例えば遮蔽壁12の側方から遮蔽壁12の内部に亘って一対のレールが敷設されており、荷役装置13及び懸垂装置14は、このレール上を走行することによって遮蔽室Sの内外に移動する。
荷役装置13は、例えば複数のトロリー13aを備えた門型のガントリークレーンであり、各トロリー13aには破砕工具13bや回収容器13cが装着されている。この荷役装置13は、トロリー13aを介して破砕工具13b及び回収容器13cを水平方向及び垂直方向に移動させる。
懸垂装置14は、上部プラットホーム14a、下部プラットホーム14b及び回収器具14cを備えている。上部プラットホーム14aは、中心に開口部を有する環状の鉄骨構造体であり、下部プラットホーム14bを昇降させる昇降装置を備えている。下部プラットホーム14bは、上記昇降装置を介して上部プラットホーム14aに昇降自在に支持された円環状(リング状)の金属部材である。
この下部プラットホーム14bは、中心軸が垂直となる姿勢つまり水平姿勢で昇降するように上部プラットホーム14aに支持される。回収器具14cは、このような水平姿勢の下部プラットホーム14bの下側に装着されており、燃料デブリXを上記回収容器13cに収容する。
次に、第2遮蔽プラグ撤去工程では、図4に示すように、回収設備準備工程で用意された荷役装置13及び懸垂装置14を遠隔操縦することにより、遮蔽プラグ開口Kに対向する第3プラグ5cの中心近傍部位を撤去する。この結果、原子炉ウェルRが遮蔽室Sと連通状態となる。
さらに、上蓋撤去工程では、密閉状態とされた遮蔽室S内で荷役装置13及び懸垂装置14を遠隔操縦することにより、原子炉格納容器2の上蓋及び原子炉圧力容器7の上蓋を撤去する。この結果、遮蔽室Sと原子炉ウェルRと原子炉圧力容器7の内部とが連通状態となる。すなわち、上蓋撤去工程では、破砕工具13bで上蓋を破砕すると共に当該は際によって生じた破砕物を回収容器13c及び回収器具14cを用いて遮蔽室S内に回収する。
このような上蓋撤去工程に続く第1燃料回収工程では、荷役装置13によって破砕工具13bを原子炉圧力容器7の底部まで降下させることにより、燃料棒が溶融することによって塊となった燃料デブリXを細かく破砕する。そして、荷役装置13及び懸垂装置14によって回収容器13c及び回収器具14cを原子炉圧力容器7の底部まで降下させることにより、上記破砕によって細かくなった燃料デブリXを遮蔽室S内に順次回収する。この第1燃料回収工程によって、原子炉圧力容器7の底部に存在する燃料デブリXは、遮蔽室S内に全て回収される。
ここで、燃料棒の溶融によって発生した燃料デブリXは、原子炉圧力容器7の底部だけではなく、一部が原子炉圧力容器7の底部を溶解させることによって原子炉格納容器2の底部にも存在する場合がある。このような原子炉格納容器2の底部にも存在する燃料デブリXを回収するために以下の第2燃料回収工程が行われる。
すなわち、第2燃料回収工程では、原子炉圧力容器7の底部において破砕工具13b及び回収容器13c並びに下部プラットホーム14bの原子炉格納容器2の底部までの通過を妨害する部位を破砕工具13bによって破砕すると共に、当該破砕によって発生した破砕物を回収容器13c及び及び回収器具14cを用いて遮蔽室S内に回収する。これにっよって破砕工具13b及び回収容器13c並びに下部プラットホーム14bの原子炉格納容器2の底部までの通過が可能になる。
そして、第2燃料回収工程では、荷役装置13によって破砕工具13bを原子炉格納容器2の底部まで降下させ、当該原子炉格納容器2の底部に存在する燃料デブリXを破砕する。そして、荷役装置13及び懸垂装置14によって回収容器13c及び回収器具14cを原子炉格納容器2の底部まで降下させることにより、破砕状態の燃料デブリXを遮蔽室S内に順次回収する。この第2燃料回収工程によって、原子炉格納容器2の底部に存在する燃料デブリXは、遮蔽室S内に全て回収される。
上述した上蓋撤去工程、第1燃料回収工程及び第2燃料回収工程は、破砕工具13b及び回収容器13c並びに下部プラットホーム14bが荷役装置13及び懸垂装置14によって原子炉ウェルR内、原子炉圧力容器7内あるいは原子炉格納容器2に垂下された状態で行われる。すなわち、これら上蓋撤去工程、第1燃料回収工程及び第2燃料回収工程は、遮蔽ポート10が開放状態、つまり遮蔽ポート10における一対のスライド扉10b、10bが互いに離間する方向に移動した状態で行われる。
一方、このように遮蔽ポート10が開放状態であっても、遮蔽ポート10に対峙するように当該遮蔽ポート10上に設けられた遮蔽カバー11は、破砕工具13b及び回収容器13c並びに下部プラットホーム14bが通過するときにのみ各回動扉11cが水平状態の外周基部11aに対して傾斜し、破砕工具13b及び回収容器13c並びに下部プラットホーム14bが通過しないときには、原子炉ウェルR内、原子炉圧力容器7内及び原子炉格納容器2内の遮蔽室Sとの連通を遮断する。
すなわち、本実施形態における遮蔽カバー11は、遮蔽ポート10とは異なる条件で開閉するので、遮蔽ポート10による原子炉ウェルR、原子炉圧力容器7及び原子炉格納容器2と遮蔽室Sとの遮蔽機能を補完する。遮蔽ポート10の存在によって原子炉ウェルR、原子炉圧力容器7及び原子炉格納容器2と遮蔽室Sとの遮蔽性能が確保され、これによって原子炉ウェルR、原子炉圧力容器7及び原子炉格納容器2から遮蔽室Sに漏れ出る放射線の線量を十分に低減することが可能であるが、遮蔽カバー11が遮蔽ポート10に対して追加設置されることにより、上記遮蔽性能がさらに盤石なものとなり、原子炉圧力容器7及び原子炉格納容器2から遮蔽室Sに漏れ出る放射線の線量をさらに低減することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、燃料デブリXを回収するための経路(到達経路)として遮蔽プラグ5を経由する経路を選択したが、本発明はこれに限定されない。例えば生体遮蔽壁4に開口を構築し、当該開口から燃料デブリXに到達する到達経路を採用してもよい。
(2)上記実施形態では、第1の放射能遮蔽手段として遮蔽ポート10を採用し、かつ第2の放射能遮蔽手段として遮蔽カバー11を採用したが、本発明はこれに限定されない。遮蔽ポート10及び遮蔽カバー11は、あくまでも一例であり、異なる条件で開閉するものであれば、他の機構(構造)を採用してもよい。
(3)上記実施形態では、遮蔽カバー設置工程の後で第2遮蔽プラグ撤去工程を行ったが本発明はこれに限定されない。遮蔽カバー11は遮蔽ポート10を挟んだ状態で第3プラグ5cに近接配置されるので、遮蔽カバー11の回動扉11cが第3プラグ5cと干渉して第3プラグ5cの撤去作業の作業性を低下させることが考えられる。このような懸念を解消するためには、第2遮蔽プラグ撤去工程の後に遮蔽カバー設置工程を行えばよい。
1 原子炉建屋
1a オペレーションフロア
2 原子炉格納容器
3 原子炉基底部
4 生体遮蔽壁
5 遮蔽プラグ
6 ペデスタル
7 原子炉圧力容器
8 サプレッションチャンバー
9 天井クレーン
10 遮蔽ポート(第1の放射能遮蔽手段)
10a 本体部
10b、10b スライド扉
11 遮蔽カバー(第2の放射能遮蔽手段)
11a 外周基部
11b 内周開閉部
11c 回動扉
11d 開口
11e 開口
12 遮蔽壁
12a 遮蔽扉
13 荷役装置
13a トロリー
13b 破砕工具
13c 回収容器
14 懸垂装置
14a 上部プラットホーム
14b 下部プラットホーム
14c 回収器具
K 遮蔽プラグ開口
R 原子炉ウェル
S 遮蔽室
X 燃料デブリ(放射性燃料)

Claims (5)

  1. 原子炉圧力容器あるいは/及び原子炉格納容器に残留する放射性燃料を所定の到達経路を介して前記原子炉圧力容器あるいは/及び前記原子炉格納容器から回収する燃料回収方法であって、
    前記到達経路に開閉自在な第1の放射能遮蔽手段を設ける第1の遮蔽手段設置工程と、
    前記到達経路に開閉自在な第2の放射能遮蔽手段を設ける第2の遮蔽手段設置工程とを有し、
    前記第1の放射能遮蔽手段と前記第2の放射能遮蔽手段とは異なる条件で開閉することを特徴とする燃料回収方法。
  2. 前記第1の放射能遮蔽手段は、前記到達経路に交差する方向にスライドする複数のスライド扉を備え、
    前記第2の放射能遮蔽手段は、前記到達経路に交差する方向の回動軸で回動する複数の回動扉を備えることを特徴とする請求項1記載の燃料回収方法。
  3. 前記到達経路は、原子炉建屋のオペレーションフロアに設けられた遮蔽プラグを経由するものであり、
    前記第1の放射能遮蔽手段と前記第2の放射能遮蔽手段とは、前記遮蔽プラグに開口を設けるかあるいは前記遮蔽プラグを撤去して、設けられることを特徴とする請求項1または2記載の燃料回収方法。
  4. 前記放射性燃料の回収に必要な装置を前記オペレーションフロアから前記第1の放射能遮蔽手段及び前記第2の放射能遮蔽手段を経由して垂下させることにより前記放射性燃料を回収することを特徴とする請求項3に記載の燃料回収方法。
  5. 前記遮蔽プラグの周囲空間を取り囲むように前記オペレーションフロアに遮蔽壁を構築して前記放射性燃料を回収することを特徴とする請求項3または4に記載の燃料回収方法。
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