JP2017115779A - オイルポンプ - Google Patents
オイルポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017115779A JP2017115779A JP2015253939A JP2015253939A JP2017115779A JP 2017115779 A JP2017115779 A JP 2017115779A JP 2015253939 A JP2015253939 A JP 2015253939A JP 2015253939 A JP2015253939 A JP 2015253939A JP 2017115779 A JP2017115779 A JP 2017115779A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner rotor
- partition
- oil pump
- oil
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C15/00—Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
- F04C15/06—Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/10—Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
- F01C21/104—Stators; Members defining the outer boundaries of the working chamber
- F01C21/108—Stators; Members defining the outer boundaries of the working chamber with an axial surface, e.g. side plates
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M1/00—Pressure lubrication
- F01M1/02—Pressure lubrication using lubricating pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M1/00—Pressure lubrication
- F01M1/02—Pressure lubrication using lubricating pumps
- F01M2001/0207—Pressure lubrication using lubricating pumps characterised by the type of pump
- F01M2001/0238—Rotary pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2210/00—Fluid
- F04C2210/20—Fluid liquid, i.e. incompressible
- F04C2210/206—Oil
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2240/00—Components
- F04C2240/30—Casings or housings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
【課題】吐出ポート内における流路面積の変化が緩やかなオイルポンプを提供すること。【解決手段】オイルポンプ(10)のハウジング(20)は、吸入ポート(31)と、吐出ポート(40)と、これらの吸入ポート(31)及び吐出ポート(40)を仕切る仕切り部(33)と、を有する。吐出ポート(40)は、仕切り部(33)からオイルを導くよう溝状に形成された吐出溝部(41,42)を含むと共に、吐出溝部(41,42)に隣接して仕切り部(33)の端部から連続して延びる延出部(43)を有している。延出部(43)は、仕切り部(33)の上面の端部から下り勾配に形成されたテーパ面部(43a)を含む。【選択図】図2
Description
本発明は、改良されたオイルポンプに関する。
車両用エンジンの内部においてエンジンオイルを循環させるために、オイルポンプが用いられる。オイルポンプは、クランクシャフト等の外部駆動源に接続されて作動される。このようなオイルポンプに関する従来技術として、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に開示された技術について、図面を参照しつつ説明する。特許文献1の図1(A)を図11に再掲し、特許文献1の図3(A)を図12に再掲した。符号は、適宜振り直した。
図11を参照する。特許文献1に示されるような、オイルポンプ210は、回転軸211と、この回転軸211に取り付けられたインナーロータ212と、このインナーロータ212を囲いインナーロータ212によって回転されるアウターロータ213と、これらの回転軸211、インナーロータ212、及び、アウターロータ213を収納しているハウジング220と、を有している。
図12を参照する。図12には、図11に示された回転軸、インナーロータ及びアウターロータが取り外された状態のハウジングが示されている。ハウジング220は、オイルが吸入される吸入ポート231と、オイルを吐出する吐出ポート240と、これらの吸入ポート231及び吐出ポート240を仕切る仕切り部233と、を有する。吐出ポート240の一部には、仕切り部233からオイルを導くよう溝状に形成された吐出溝部241,242が形成されている。吐出溝部241,242は、オイルの流れ方向に沿って徐々に溝深さが深くなるよう形成されている。
図11を参照する。エンジンが作動すると、クランクシャフトが回転し、これに接続された回転軸211が回転する。回転軸211が回転すると、インナーロータ212が回転する。これにより、インナーロータ212の一部に噛み合っているアウターロータ213も回転する。
吸入ポート231において、インナーロータ212とアウターロータ213とによって形成された空間Spにオイルが充填される。さらに回転すると、空間Spは仕切り部233の上面に達して、吐出ポート240に達する。吐出ポート240に達したオイルは、吐出ポート240からオイルポンプ210の外部に吐出される。
オイルポンプ210によれば、仕切り部233に隣接して吐出溝部241,242が形成されている。吐出溝部241,242の溝深さが徐々に深くなるよう形成されているため、オイルの流路面積は、徐々に広くなる。流路面積を徐々に広くすることにより、オイルの流速の急激な変化を抑制する。これにより、ハウジング内におけるキャビテーションの発生を抑制し、オイルポンプ210の長寿命化を図ることができる。
ところで、空間Spが仕切り部233の端部に達すると、この部位から流路面積が広がる。この部位において流路面積が急激に広がると、ハウジング内におけるキャビテーションの発生の原因となり得る。この点について改良の余地がある。
本発明は、吐出ポート内における流路面積の変化が緩やかなオイルポンプの提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、外部駆動源によって回される回転軸と、この回転軸に取り付けられたインナーロータと、このインナーロータを囲い前記インナーロータによって回転されるアウターロータと、これらの回転軸、インナーロータ、及び、アウターロータを収納しているハウジングと、を有し、
前記ハウジングは、オイルが吸入される吸入ポートと、前記オイルを吐出する吐出ポートと、これらの吸入ポート及び吐出ポートを仕切る仕切り部と、を有するオイルポンプにおいて、
前記吐出ポートは、
前記仕切り部から前記オイルを導くよう溝状に形成された吐出溝部を含むと共に、
この吐出溝部に隣接して前記仕切り部の端部から連続して延びる延出部を有し、
この延出部は、前記仕切り部の上面の端部から下り勾配に形成されたテーパ面部を含むことを特徴とするオイルポンプが提供される。
前記ハウジングは、オイルが吸入される吸入ポートと、前記オイルを吐出する吐出ポートと、これらの吸入ポート及び吐出ポートを仕切る仕切り部と、を有するオイルポンプにおいて、
前記吐出ポートは、
前記仕切り部から前記オイルを導くよう溝状に形成された吐出溝部を含むと共に、
この吐出溝部に隣接して前記仕切り部の端部から連続して延びる延出部を有し、
この延出部は、前記仕切り部の上面の端部から下り勾配に形成されたテーパ面部を含むことを特徴とするオイルポンプが提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記吐出溝部は、前記仕切り部の上面の端部から下り勾配に形成された部位を含み、
前記吐出溝部の少なくとも一部の傾斜角は、前記延出部の傾斜角よりも大きい。
前記吐出溝部の少なくとも一部の傾斜角は、前記延出部の傾斜角よりも大きい。
請求項1に係る発明では、吐出溝部に隣接して仕切り部の端部から連続して延びる延出部は、仕切り部の上面の端部から下り勾配に形成されたテーパ面部を含む。テーパ面部を含む延出部を有することにより、仕切り部の端部から流路面積を緩やかに増加させることができる。これにより、ハウジング内におけるキャビテーションの発生を抑制し、オイルポンプの長寿命化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、吐出溝部の少なくとも一部の傾斜角は、延出部の傾斜角よりも大きい。このような部位を含むことにより、流路面積と流速の変化は、基本的には吐出溝部で行うことができる。これに加えて、傾斜角が緩やかな延出部を有するため、流路面積と流速の変化を微調整することができる。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
<実施例>
<実施例>
図1を参照する。オイルポンプ10は、いわゆるトロコイドポンプであり、例えば、回転軸11がエンジンのクランクシャフト(外部駆動源)に接続されてなる。回転軸11には、インナーロータ12が取り付けられ、このインナーロータ12をアウターロータ13が囲っている。アウターロータ13は、一部においてインナーロータ12に噛み合っている。アウターロータ13は、インナーロータ12が回転することにより、インナーロータ12によって押されるようにして回転する。オイルポンプ10は、回転軸11、インナーロータ12、及び、アウターロータ13を収納しているハウジング20、を有している。
ハウジング20は、下部ハウジング30に、上部ハウジングが被せられてなる。これらの下部ハウジング30及び上部ハウジングは、複数のボルト16及びナットによって締結されている。
なお、回転軸11は、クランクシャフトの他、カムシャフト等の任意の部材に接続することができる。即ち、外部駆動源は、クランクシャフトに限られない。
図2を参照する。下部ハウジング30は、オイルが吸入される吸入ポート31と、オイルを吐出する吐出ポート40と、これらの吸入ポート31及び吐出ポート40を仕切る仕切り部33と、回転軸11(図1参照)が差し込まれる回転軸差込孔34と、を有する。
図1を併せて参照する。吸入ポート31は、インナーロータ12及びアウターロータ13によって形成された空間SP0に充填されるオイルが流される部位である。吐出ポート40は、インナーロータ12及びアウターロータ13によって運ばれたオイルが吐出される部位である。即ち、吸入ポート31や吐出ポート40は、オイルの流路ということができる。
図2を参照する。吸入ポート31は、オイルポンプ10の外部に繋がる吸入開口部31aと、仕切り部33に繋がり溝状に形成されている吸入溝部31bと、を有している。
図3併せて参照する。吐出ポート40は、仕切り部33からオイルを導くよう溝状に形成された内周側吐出溝部41、外周側吐出溝部42(吐出溝部41,42)と、これらの吐出溝部41,42の間において仕切り部33の端部33aから連続して延びる延出部43と、仕切り部33を基準として最も深い部位に位置する吐出底部44と、この吐出底部44の端部から連続して形成されオイルポンプ10の外部に繋がる吐出開口部45と、を有している。
内周側吐出溝部41は、外周側吐出溝部42よりも回転軸差込孔34の近傍に形成されている。即ち、回転軸11(図1参照)の軸線CL(図1参照)を基準として、内周側吐出溝部41の方が外周側吐出溝部42よりも内周側に位置している。
内周側吐出溝部41は、溝幅が略均一に形成されている。内周側吐出溝部41の溝深さは、仕切り部33から吐出底部44に向かって徐々に深くなっている。即ち、内周側吐出溝部41の底面は、回転軸11(図1参照)の軸線に垂直な面に対して傾いている。さらに換言すれば、内周側吐出溝部41の底面は、仕切り部33の上面に対して傾いている。
外周側吐出溝部42は、仕切り部33から周方向に離れるに連れ溝幅が広がっている。
図4を参照する。外周側吐出溝部42の溝深さは、仕切り部33の端部から吐出底部44まで徐々に深くなっている。外周側吐出溝部42の底面は、仕切り部33に隣接して仕切り部33の上面に略平行に延びる溝部平面部42aと、この溝部平面部42aから連続して下り勾配に形成された第1の溝部テーパ面部42bと、この第1の溝部テーパ面部42bから連続して延び第1の溝部テーパ面部42bよりも緩やかな下り勾配の第2の溝部テーパ面部42cと、この第2の溝部テーパ面部42cから連続して延び第2の溝部テーパ面部42cよりも緩やかな下り勾配の第3の溝部テーパ面部42dと、からなる。
図3及び図5を参照する。延出部43は、仕切り部33の上面の端部33aから下り勾配に形成されたテーパ面部43aを含む。テーパ面部43aは、延出部43の上面の一部を構成する。テーパ面部43aは、仕切り部33の上面に対して傾いている。延出部43は、テーパ面部43aの末端から吐出底部44に向かうと共に、仕切り部33の上面に略平行に延びる延出部平面部43bを有している。
図4及び図5を参照する。外周側吐出溝部42の底面の少なくとも一部(例えば、第1の溝部テーパ面部42b)の傾斜角は、延出部43のテーパ面部43aの傾斜角よりも大きい。このような部位を含むことにより、流路面積と流速の変化は、基本的には外周側吐出溝部42で行うことができる。これに加えて、傾斜角が緩やかな延出部43を有するため、流路面積と流速の変化を微調整することができる。
図2を参照する。内側吐出溝部41の底面は、仕切り部33の端部から吐出底部44(吐出開口部45)に向かって下り勾配に形成されている。この傾斜角度は、概ね一定である。外周側吐出溝部42の底面の少なくとも一部(例えば、第1の溝部テーパ面部42b(図4参照))の傾斜角は、内側吐出溝部41の底面の傾斜角度よりも大きい。このような部位を含むことにより、流路面積と流速の変化は、基本的には外周側吐出溝部42で行うことができる。これに加えて、傾斜角が緩やかな内側吐出溝部41を有するため、流路面積と流速の変化を微調整することができる。
即ち、吐出溝部42,43は、延出部43を挟んで2つ形成されている。回転軸11の中心CL(図1参照)を基準として、延出部43の内側に形成される内側吐出溝部41と、延出部43の外側に形成される外側吐出溝部42と、からなる。内側吐出溝部41の底面は、仕切り部33の端部から吐出底部44(吐出開口部45)に向かって下り勾配に形成されている。外周側吐出溝部42の底面の少なくとも一部(例えば、第1の溝部テーパ面部42b(図4参照))の傾斜角は、内側吐出溝部41の底面の傾斜角度よりも大きい。
本発明者らは、以上に説明した実施例によるオイルポンプと、比較例によるオイルポンプとの比較を行った。
図6を参照する。図6には、比較例によるオイルポンプ110が示されている。比較例によるオイルポンプ110は、実施例によるオイルポンプ10(図2参照)に比べて、延出部43(図2参照)を有していない。それ以外については、図1及び図2に示されたオイルポンプと同様の構成とした。
図1に示されるインナーロータ12の位置を基準として、インナーロータ12を回転させた。インナーロータ12を回転させた角度に対して、オイルが通過する流路の流路面積がどのように変化したかを計測した。さらに、インナーロータ12を回転させた角度に対して、オイルの流速がどのように変化したかについて計測した。
図7を参照する。図7には、横軸をインナーロータ回転角度、縦軸を流路面積としたグラフが示されている。即ち、インナーロータを回転させた角度に対して、空間SP0から吐出ポート40に向かって、オイルが通過する流路の流路面積がどのように変化したかが示されている。
インナーロータ回転角度が0°からθ1までは、比較例、実施例共に流路面積が0であった。インナーロータ回転角度がθ1からθ2までは、比較例、実施例共に少しずつ流路面積が広がっていった。この間における流路面積の変化は、比較例、実施例共にほぼ同じであった。
インナーロータ回転角度がθ2を超えると、比較例によるオイルポンプ110(図6参照)の流路面積は、実施例によるオイルポンプ10(図2参照)の流路面積に比べて、急激に増加した。即ち、実施例によるオイルポンプ10は、吐出ポート40における流路面積の変化が緩やかであった。
ここで、オイルの流量Qは、流路面積S×オイルの流速vによって導き出すことができる。即ち、Q=S×v。インナーロータ回転角度がθ2の場合における流路面積をS’、この場所におけるオイルの流速をv’とする。インナーロータ回転角度をθ2からさらに回転させた任意の場所における流路面積をS’’とし、この場所におけるオイルの流速をV’’とする。同じポンプ内でのオイルの流量Qが一定であるとすると、次式が成り立つ。Q=S’×v’=S’’×v’’。このとき、S’<S’’であれば、v’>v’’となる。S1とS2の差が大きければ、v1とv2の差も大きくなる。
図8を参照する。図8には、横軸をインナーロータ回転角度、縦軸を流速としたグラフが示されている。即ち、インナーロータを回転させた角度に対して、オイルの流速がどのように変化したかが示されている。
上述のように、インナーロータ回転角度がθ2を超えると、比較例によるオイルポンプ110(図6参照)の流路面積は、実施例によるオイルポンプ10(図2参照)の流路面積に比べて、急激に増加した。このため、比較例によるオイルポンプ110では、インナーロータ回転角度がθ2を超えると、オイルの流速が急激に遅くなった。実施例によるオイルポンプ10は、吐出ポート40における流路面積の変化が緩やかであったため、オイルの流速が緩やかに減速した。
このような結論となった理由について、以下、考察する。
図1及び図9を参照する。インナーロータ12は、図に示される状態を基準として、右回り(時計回り)に回転する。図1に示されるインナーロータ回転角度0°から、図9(a)に示されるインナーロータ回転角度θ1までは、インナーロータ12とアウタロータ13とによって形成される空間SP0、SP1は、形状を僅かに変えながらもその全体が仕切り部33の上方に位置する。このため、流路面積は、0であった。
図9(a)に示されるように、インナーロータ回転角度がθ1になると空間SP1の端部P1が外周側吐出溝部42の端部に一致する。この状態からさらにインナーロータ12が右に回転すると、外周側吐出溝部42に空間SP1’が連通する。外出側吐出溝部42の溝深さは徐々に深くなるため、流路面積も徐々に大きくなる。
図9(b)に示されるように、インナーロータ回転角度がθ2になると空間SP2の端部P2が仕切り部33の端部33aに一致する。この状態からさらにインナーロータ12が右に回転すると、空間SP2’の一部は、テーパ面部43aの上方に位置することとなる。
図10を併せて参照する。図10(a)の比較例に示されるように、延出部43(図10(b)参照)を有しない比較例によるオイルポンプ110では、インナーロータ回転角度がθ2を超えると、急激に流路面積が広がる。このときの流路面積はS1である。
一方、図10(b)の実施例に示されるように、延出部43を有する実施例によるオイルポンプ10では、インナーロータ回転角度がθ2を超えても、延出部43が形成されていることにより、流路面積を緩やかに広げることができる。即ち、インナーロータ回転角度がθ2における流路面積に対して、これを僅かに超えた部位における流路面積S2は、僅かに大きい。さらに、延出部43の上面がテーパ面部43aによって形成されているため、インナーロータ12がさらに回転した場合にも、流路面積の変化を緩やかにすることができる。
即ち、延出部43は、仕切り部33の上面の端部33aから下り勾配に形成されたテーパ面部43aを含む。テーパ面部43aを含む延出部43を有することにより、仕切り部33の端部33aから流路面積を緩やかに増加させることができる。これにより、ハウジング20内におけるキャビテーションの発生を抑制し、オイルポンプ10の長寿命化を図ることができる。
尚、吸入ポート31、吐出ポート40、及び、仕切り部33は、下部ハウジング30に形成された例を基に説明を行ったが、上部ハウジングに形成されていてもよい。さらには、下部ハウジング30と上部ハウジングの両方によって形成されていてもよい。これに合わせて、吐出溝部41,42や延出部43は、上部ハウジングに形成されていてもよい。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明のオイルポンプは、四輪車に好適である。
10…オイルポンプ
11…回転軸
12…インナーロータ
13…アウターロータ
20…ハウジング
31…吸入ポート
33…仕切り部
40…吐出ポート
41…内周側吐出溝部(吐出溝部)
42…外周側吐出溝部(吐出溝部)
43…延出部
43a…テーパ面部
11…回転軸
12…インナーロータ
13…アウターロータ
20…ハウジング
31…吸入ポート
33…仕切り部
40…吐出ポート
41…内周側吐出溝部(吐出溝部)
42…外周側吐出溝部(吐出溝部)
43…延出部
43a…テーパ面部
Claims (2)
- 外部駆動源によって回される回転軸と、この回転軸に取り付けられたインナーロータと、このインナーロータを囲い前記インナーロータによって回転されるアウターロータと、これらの回転軸、インナーロータ、及び、アウターロータを収納しているハウジングと、を有し、
前記ハウジングは、オイルが吸入される吸入ポートと、前記オイルを吐出する吐出ポートと、これらの吸入ポート及び吐出ポートを仕切る仕切り部と、を有するオイルポンプにおいて、
前記吐出ポートは、
前記仕切り部から前記オイルを導くよう溝状に形成された吐出溝部を含むと共に、
この吐出溝部に隣接して前記仕切り部の端部から連続して延びる延出部を有し、
この延出部は、前記仕切り部の上面の端部から下り勾配に形成されたテーパ面部を含むことを特徴とするオイルポンプ。 - 前記吐出溝部は、前記仕切り部の上面の端部から下り勾配に形成された部位を含み、
前記吐出溝部の少なくとも一部の傾斜角は、前記延出部の傾斜角よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のオイルポンプ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015253939A JP2017115779A (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | オイルポンプ |
US15/374,633 US10288066B2 (en) | 2015-12-25 | 2016-12-09 | Oil pump with sloping extension portion between discharge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015253939A JP2017115779A (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | オイルポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017115779A true JP2017115779A (ja) | 2017-06-29 |
Family
ID=59086307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015253939A Pending JP2017115779A (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | オイルポンプ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10288066B2 (ja) |
JP (1) | JP2017115779A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021055558A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 日本電産トーソク株式会社 | 電動ポンプ |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6985884B2 (ja) * | 2017-10-20 | 2021-12-22 | 株式会社山田製作所 | スカベンジポンプ |
KR20190132020A (ko) * | 2018-05-18 | 2019-11-27 | 현대자동차주식회사 | 내측링을 구비한 오일펌프 |
CN109854931A (zh) * | 2019-04-08 | 2019-06-07 | 湖南机油泵股份有限公司 | 一种能提高容积效率的转子式机油泵 |
CN109827060A (zh) * | 2019-04-08 | 2019-05-31 | 湖南机油泵股份有限公司 | 一种转子式机油泵泵体 |
CN110094626A (zh) * | 2019-04-08 | 2019-08-06 | 湖南机油泵股份有限公司 | 一种带惰齿轮的单支撑转子泵 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4160963B2 (ja) | 2005-03-23 | 2008-10-08 | 株式会社山田製作所 | オイルポンプ |
KR101262559B1 (ko) * | 2011-06-09 | 2013-05-08 | 현대자동차주식회사 | 엔진 오일펌프 |
JP6672850B2 (ja) * | 2016-02-04 | 2020-03-25 | 株式会社ジェイテクト | オイルポンプ |
-
2015
- 2015-12-25 JP JP2015253939A patent/JP2017115779A/ja active Pending
-
2016
- 2016-12-09 US US15/374,633 patent/US10288066B2/en active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021055558A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 日本電産トーソク株式会社 | 電動ポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20170184099A1 (en) | 2017-06-29 |
US10288066B2 (en) | 2019-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017115779A (ja) | オイルポンプ | |
ES2335605T3 (es) | Bomba de aceite. | |
JP2005042689A (ja) | トロコイド型オイルポンプ | |
JP6152759B2 (ja) | オイルポンプ | |
JP6798776B2 (ja) | シールリング | |
JP5609931B2 (ja) | 車両用のブロワユニット | |
JP4482552B2 (ja) | ボールスクリューの還流構造及びその還流素子 | |
JP6719103B2 (ja) | 渦流ポンプ | |
JP6602008B2 (ja) | 排水ポンプ | |
KR101758169B1 (ko) | 스퍼트 펌프용 임펠러 및 이를 이용한 스퍼트 펌프 | |
JP4901785B2 (ja) | オイルポンプ | |
JP6438576B2 (ja) | ベーンポンプおよびこれを構成するカムリング内部のプロファイル決定方法 | |
JP2021505105A5 (ja) | ||
KR102624357B1 (ko) | 펌프 성능 특성 제어를 위한 배출 케이싱 인서트 | |
JP6001708B2 (ja) | ドレンポンプ | |
TWM482715U (zh) | 具有低噪音排水殼之空調設備排水裝置 | |
US10024334B2 (en) | Centrifugal fan and fan frame thereof | |
JP6461243B2 (ja) | 空調装置の排水ポンプ | |
JP2010249067A (ja) | ベーンポンプ | |
JP6807143B2 (ja) | ロータリーダンパ | |
JP4182349B2 (ja) | オイルポンプ | |
JP6001709B2 (ja) | ドレンポンプ | |
KR101806648B1 (ko) | 자동 변속기 내부 오일 순환 구조 | |
KR101766084B1 (ko) | 오일 리저버 | |
JP6163830B2 (ja) | ポンプ |