JP6807143B2 - ロータリーダンパ - Google Patents

Description

本発明は、ロータリーダンパに関する。

従来、隔壁で仕切られ、オイルが充填される２つの油室、及び各油室に配置されるベーンを備えるロータリーダンパが知られている（例えば、特開２００２−０８１４８２号公報参照）。この種のロータリーダンパは、油室の容積を大きくすることによって、発生トルクを大きくすることができる。

しかしながら、従来のロータリーダンパは、油室の一方の容積と油室の他方の容積が同一であるため、高トルクを得るために油室の容積を大きくすることによって、ロータリーダンパの外径が大きくなり又は高さが高くなり過ぎて、設置する空間に適合しない事態が発生していた。

特開２００２−０８１４８２号公報

本発明が解決しようとする課題は、設置空間に存在する障害物を回避しながら、高トルクを発生することが可能なロータリーダンパを提供することである。

上記課題を解決するため、本発明は、隔壁で仕切られ、オイルが充填される２つの油室、及びシャフトと一体に成形され、各油室に配置されるベーンを備え、前記油室の一方の容積と前記油室の他方の容積が異なること、並びに前記油室のうち、容積が小さい方の周壁の外周面から前記シャフトの中心までの径が前記油室のうち、容積が大きい方の周壁の外周面から前記シャフトの中心までの径より小さい及び／又は前記油室のうち、容積が小さい方の一方の端壁の外面から他方の端壁の外面までの高さが前記油室のうち、容積が大きい方の一方の端壁の外面から他方の端壁の外面までの高さより低いことを特徴とするロータリーダンパを提供する。

本発明では、油室の一方の容積と油室の他方の容積が異なり、油室のうち、容積が小さい方の周壁の外周面からシャフトの中心までの径が油室のうち、容積が大きい方の周壁の外周面からシャフトの中心までの径より小さい及び／又は油室のうち、容積が小さい方の一方の端壁の外面から他方の端壁の外面までの高さが油室のうち、容積が大きい方の一方の端壁の外面から他方の端壁の外面までの高さより低い。したがって、油室の容積を大きくするために、例えば、油室の一方の容積を油室の他方の容積よりも大きくすることが可能である。この場合、油室の他方側は、油室の一方側と比べて、周壁の外周面からシャフトの中心までの径が小さいため、及び／又は一方の端壁の外面から他方の端壁の外面までの高さが低いため、ハウジングの外径を小さくしたり、高さを低くすることが可能であり、その結果、設置空間に存在する障害物を回避し得る。

本発明に係るロータリーダンパの平面図である。 本発明に係るロータリーダンパの正面図である。 本発明に係るロータリーダンパの底面図である。 図１のＡ−Ａ部断面図である。 図２のＢ−Ｂ部断面図である。 本発明に係るロータリーダンパの設置状態を示す模式図である。

以下、本発明の実施例に基づいて本発明の実施形態をさらに詳しく説明するが、本発明の技術的範囲は以下の説明の内容に限定されるものではない。

実施例１は、本発明の一実施形態である。図４及び図５に示したように、実施例１に係るロータリーダンパは、２つの油室１０，２０を有して構成されている。

図５に示したように、２つの油室１０，２０は、隔壁３０で仕切られている。隔壁３０は、ハウジング４０と一体に成形されている。２つの油室１０，２０には、オイルが充填されている。

図５に示したように、２つの油室１０，２０には、ベーン５０が配置されている。ベーン５０は、シャフト６０と一体に成形されている。

実施例１に係るロータリーダンパは、ベーン５０がオイルの抵抗を受けながらシャフト６０と一緒に回転することによりトルクを発生するものである。シャフト６０の回転方向によってトルクの大きさを変化させるために、ベーン５０及び／又は隔壁３０にバルブを設けてもよい。

図５に示したように、実施例１に係るロータリーダンパは、油室の一方（以下、第１の油室という）１０の半径と油室の他方（以下、第２の油室という）２０の半径が異なる。したがって、第１の油室１０の高さと第２の油室２０の高さが同一の場合であっても、第１の油室１０の容積と第２の油室２０の容積が異なる。

図４に示したように、実施例１に係るロータリーダンパは、第１の油室１０の高さと第２の油室２０の高さが異なる。したがって、第１の油室１０の半径と第２の油室２０の半径が同一の場合であっても、第１の油室１０の容積と第２の油室２０の容積が異なる。

実施例１に係るロータリーダンパは、第１の油室１０の半径及び高さと第２の油室２０の半径及び高さがそれぞれ異なるため、第１の油室１０の容積と第２の油室２０の容積が異なる。したがって、油室の容積を大きくするために、換言すると、オイルの量を増加させるために、本実施例のように、第１の油室１０の容積を第２の油室２０の容積よりも大きくすることが可能である。この場合、第２の油室２０の容積が小さいため、第２の油室２０側では、ハウジング４０の外径を小さくしたり、高さを低くすることが可能である。その結果、図６に示したように、本実施例によれば、設置空間Ｓに存在する障害物７０とハウジング４０との接触を回避し得る。

１０ 第１の油室
２０ 第２の油室
３０ 隔壁
４０ ハウジング
５０ ベーン
６０ シャフト
７０ 障害物
Ｓ 設置空間

Claims (4)

1. 隔壁で仕切られ、オイルが充填される２つの油室、及びシャフトと一体に成形され、各油室に配置されるベーンを備え、前記油室の一方の容積と前記油室の他方の容積が異なること、並びに前記油室のうち、容積が小さい方の周壁の外周面から前記シャフトの中心までの径が前記油室のうち、容積が大きい方の周壁の外周面から前記シャフトの中心までの径より小さい及び／又は前記油室のうち、容積が小さい方の一方の端壁の外面から他方の端壁の外面までの高さが前記油室のうち、容積が大きい方の一方の端壁の外面から他方の端壁の外面までの高さより低いことを特徴とするロータリーダンパ。
2. 前記油室の一方の半径と前記油室の他方の半径が異なることを特徴とする請求項１に記載のロータリーダンパ。
3. 前記油室の一方の高さと前記油室の他方の高さが異なることを特徴とする請求項１に記載のロータリーダンパ。
4. 前記油室の一方の半径及び高さと前記油室の他方の半径及び高さがそれぞれ異なることを特徴とする請求項１に記載のロータリーダンパ。

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