JP2017104942A - ネジ締め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネジを所定位置に適切に供給すると共にタクトタイムを短縮すること。【解決手段】ネジ締め装置(1)は、ネジ(B)を溜めておくネジ収容部(3、4)と、ネジ収容部のネジを1つずつ送り出すネジ供給ライン(30、40)と、ネジ供給ラインから供給されたネジを一時的に保持するネジ保持手段(6)と、ネジ保持手段からネジをピックアップしてワーク(W)のネジ穴に締め付ける締め付け手段(2)と、を備える。ネジ供給ラインは、ネジ収容部からネジ保持手段におけるピックアップ位置に向かって直線的に形成される。【選択図】図1
Description
本発明は、ワークのネジ穴にネジを締め付けるネジ締め装置に関する。
テーブルに保持されたワークの所定位置にネジを締め付けるネジ締め装置においては、多数のネジを溜めておくネジ収容ボックスからネジを1つずつネジ締め装置の所定位置に供給する(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1、2に記載のネジ締め装置は、ネジ収容ボックスから供給されたネジをドライバビットの先端に保持し、ドライバビットを回転させることでワークの所定位置に当該ネジをねじ込む。
ところで、特許文献1に記載のネジ締め装置では、ネジ締め装置とネジ収容ボックスとが別々に設けられており、ネジ締め装置とネジ収容ボックスとの間には可撓性の配管が接続されている。ネジ収容ボックス内のネジは、当該配管を通じて圧送されることによりネジ締め装置に供給される。特許文献1では、ネジ締め装置とネジ収容ボックスとが離れた箇所に設けられているため、ネジ供給用の配管を長くする必要がある。この結果、ネジの移動距離が長くなってしまい、タクトタイムの増加の原因となり得る。また、配管の途中に曲げが生じているため、ネジの形状によっては、配管内でネジが引っ掛かってしまうことがある。
また、特許文献2に記載のネジ締め装置では、ネジの種類毎に複数のネジ収容ボックスが並んで配置されている。特許文献2では、ネジを締め付けるドライバが各ネジ収容ボックスの上に移動して、ネジ収容ボックスからネジをピックアップする。この場合、ドライバが各ネジ収容ボックスまでネジを取りに行かなくてはならず、ドライバの移動距離が長くなる結果、タクトタイムの増加の原因となってしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、ネジを所定位置に適切に供給すると共にタクトタイムを短縮することができるネジ締め装置を提供することを目的とする。
本発明に係るネジ締め装置は、ワークのネジ穴にネジを締め付けるネジ締め装置であって、前記ネジを溜めておくネジ収容部と、前記ネジ収容部の前記ネジを1つずつ送り出すネジ供給ラインと、前記ネジ供給ラインから供給された前記ネジを一時的に保持するネジ保持手段と、前記ネジ保持手段から前記ネジをピックアップして前記ワークのネジ穴に締め付ける締め付け手段と、を備え、前記ネジ供給ラインは、前記ネジ収容部から前記ネジ保持手段におけるピックアップ位置に向かって直線的に形成されることを特徴とする。
また、本発明に係る上記ネジ締め装置において、前記ネジ収容部は、前記ワークより上方及び/又は下方に設けられることが好ましい。
また、本発明に係る上記ネジ締め装置において、前記ワークより上方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインでは、前記ネジの自重を利用して前記ネジ保持手段に前記ネジが1つずつ供給されることが好ましい。
また、本発明に係る上記ネジ締め装置において、前記ワークより上方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインは、鉛直方向に延びるように形成され、前記ネジ保持手段は、前記ネジ供給ラインから供給された前記ネジを、前記締め付け手段がピックアップ可能なピックアップ位置に移動させるネジ移動手段を有することが好ましい。
また、本発明に係る上記ネジ締め装置において、前記ワークより下方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインでは、前記ネジが圧送されることで前記ネジ保持手段に前記ネジが1つずつ供給されることが好ましい。
また、本発明に係る上記ネジ締め装置において、前記ワークより下方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインは、鉛直方向に延びるように形成され、前記締め付け手段は、前記ネジの頭部に係合可能なドライバビットを回転駆動するドライバを有し、前記ドライバビットの先端を前記ネジ保持手段の前記ピックアップ位置に位置付けた状態で、前記ネジが前記ネジ収容部から前記ピックアップ位置に供給されることが好ましい。
本発明によれば、ネジを所定位置に適切に供給すると共にタクトタイムを短縮することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るネジ締め装置について説明する。なお、本発明に係るネジ締め装置は、以下に示す構成に限定されず、適宜変更が可能である。また、添付図面においては、ネジ締め装置のネジ締め方向(鉛直方向)をZ方向とし、締め付け手段の移動方向をX方向とし、ワークの移動方向をY方向として説明する。
先ず、図1から図3を参照して、本発明に係るネジ締め装置の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るネジ締め装置の全体斜視図である。図2は、本実施の形態に係るネジ締め装置の正面図である。図3は、本実施の形態に係るネジ締め装置の側面図である。
図1から図3に示すように、本実施の形態に係るネジ締め装置1は、テーブル10に保持されたワークWの所定位置(ネジ穴(不図示))に、締め付け手段2でネジB(図4参照)を締め付けるように構成されている。ネジ締め装置1には、筐体(不図示)内の空間を上下に仕切るようにベース11が設けられている。
ベース11は、上面視矩形状に形成されており、ベース11の中央には、ワークWを保持するテーブル10が設けられている。テーブル10は、Y方向に延びるガイドレール12に沿ってスライド可能に設置されており、図示しないボールネジやモータによって駆動される。これにより、テーブル10上のワークWは、Y方向に移動可能に構成される。
ベース11の一辺には、上方に向かって立設された門型の柱部13が配置されている。柱部13の表面には、X方向に延びるガイドレール14と、ガイドレール14に沿ってX方向にスライド可能なX軸テーブル15とが設けられている。X軸テーブル15の表面には、締め付け手段2が設けられている。これにより、締め付け手段2は、X方向に移動可能に構成される。
締め付け手段2は、ドライバビット20を回転駆動するドライバ21を有している。ドライバ21は、鉛直方向(Z方向)に回転軸を有する電動モータで構成される。ドライバ21の先端(下端)には、ネジBを締め付けるためのドライバビット20が着脱可能に設けられている。なお、ドライバ21は、電動モータに限らず、エアー駆動のスピンドルで構成されてもよい。
ドライバビット20は、ネジBの頭部に係合可能な先端形状を有しており、ネジBを吸着又は着磁保持することが可能になっている。ドライバビット20の先端は、例えば十字形状を有している。なお、ドライバビット20は、ネジBの頭部形状に合わせて交換することができる。ネジBの種類に応じてドライバビット20の種類を切り換えることにより、複数種類のネジBに対応することが可能になっている。
また、締め付け手段2は、ドライバ21でドライバビット20を軸方向に回転させながら、図示しない昇降手段によってドライバビット20を昇降させることが可能になっている。上記のように、締め付け手段2は、ドライバビット20をZ軸回りに回転させるだけでなく、ワークWの位置に合わせてドライバビット20の先端をX方向及びZ方向に移動させることが可能になっている。
ベース11によって区画された筐体内の上方空間及び下方空間には、複数のネジBを収容するネジ収容部3、4が設けられている。ネジ収容部3、4は、上方が開口された箱型に形成されており、予め複数のネジBを溜めておくことが可能になっている。ネジ収容部3、4は、ネジBの種別に応じて複数設けられている。具体的には、ワークWの上方に2つのネジ収容部3が配置され、ワークWの下方に2つのネジ収容部4が配置されている。また、下側のネジ収容部4には、ネジBを圧送するためのエアー供給源5が接続されている。
各ネジ収容部3、4には、ネジBを送り出すための開閉機構(不図示)が備えられている。この開閉機構の動作が制御されることにより、ネジ収容部3内のネジBは、後述するネジ供給ライン30、40を通じて所定位置に1つずつ送り出される。
ベース11とネジ収容部3との間には、ネジBを一時的に保持するネジ保持手段6が設けられている。具体的に、ネジ保持手段6は、締め付け手段2がドライバビット20の先端でネジBをピックアップ可能な位置に配置されている。なお、ネジ保持手段6の詳細構成については後述する。
ネジ収容部3、4とネジ保持手段6とは、ネジ供給ライン30、40によって接続されている。ネジ供給ライン30、40は、例えば、ステンレスパイプによって形成される配管であり、鉛直方向(Z方向)に延びるように直線的に配設される。特に、ネジ供給ライン40とドライバビット20とはY方向の位置が一致している一方、ネジ供給ライン30とドライバビット20とはY方向の位置がずれている。
また、各ネジ供給ライン30、40は、ネジBが通過可能な内径を有しており、具体的には、ネジBの径に応じて各ネジ供給ライン30、40の内径が設定されている。詳細は後述するが、ネジ収容部3、4に溜められたネジBは、ネジ供給ライン30、40を通じてネジ保持手段6の所定位置に供給される。なお、ネジ供給ライン30、40は、ステンレスパイプに限らず、例えば透明の樹脂等、透光性を有する樹脂で構成して配管内の視認性を向上させてもよい。
このように構成されるネジ締め装置1では、予め、締め付け手段2がネジ保持手段6の上の所定位置(後述するピックアップ位置)に位置付けられる。ネジ収容部3、4からは、ネジBが一本ずつネジ供給ライン30、40を通じてネジ保持手段6に供給される。締め付け手段2は、ネジ保持手段6に一時的に保持されたネジBをドライバビット20で吸着保持した後、ワークW上の所定位置に位置付けられる。そして、ドライバビット20が回転されながら降下されることにより、ネジBがワークWの所定位置に締め付けられる。
ところで、従来のネジ締め装置にあっては、ネジ締め装置とネジ収容部とが別々に設けられており、ネジ締め装置に対してネジ収容部が離れた位置に配置されていた。このため、ネジ収容部からネジ締め装置までのネジ供給ラインを長くとる必要があった。この結果、ネジの移動距離が長くなってしまい、タクトタイム増加の原因となっていた。
また、上記ネジ供給ラインが可撓性の配管によって形成されるため、ネジ供給ラインの途中には曲げが生じていた。この場合、ネジの形状によっては、配管内でネジが引っ掛かってしまうことがある。また、ネジの首下長さが短い場合には、配管の曲げ部分においてネジが回転してしまい、ネジが通常とは異なった姿勢でねじ締め装置に供給されてしまうことも考えられる。
そこで、本実施の形態に係るネジ締め装置1では、ネジ収容部3から供給されるネジBを一時的にネジ保持手段6で保持させておき、締め付け手段2がネジ保持手段6にネジBをピックアップしに行くように構成した。また、ネジ収容部3とネジ保持手段6とを接続するネジ供給ライン30を直線的に形成した。
これにより、ネジBの移動距離を短くすることができ、ネジ締め装置1のタクトタイムを短縮することが可能になった。また、ネジ供給ライン30を直線的に形成したことで、ネジ供給ライン30の途中でネジBが引っ掛かったり、ネジBの姿勢が変わってしまうのを防止することができる。この結果、ネジBを適切に所定位置に供給することが可能になった。
次に、図4及び図5を参照して、本実施の形態に係るネジ保持手段及びその周辺構成について詳細に説明する。図4は、本実施の形態に係るネジ保持手段の斜視図である。図5は、本実施の形態に係るネジ保持手段の側面図である。
図4及び図5に示すように、ネジ保持手段6は、上下のネジ収容部3、4からネジ供給ライン30、40を通じて送り出されるネジBを一時的に保持するように構成されている。具体的にネジ保持手段6は、上面に各種構成部品を配置するためのベースプレート60を有している。
ベースプレート60は、Y方向に長手方向を有する上面視矩形状に形成されている。ベースプレート60の長手方向の一端側には、ネジBが通過可能な貫通口61が形成されている。貫通口61は、ネジBの頭部径より大きい内径を有している。この貫通口61には、下側のネジ収容部4から延びるネジ供給ライン40が接続されている。詳細は後述するが、下側のネジ収容部4からネジBを受け取る際には、ドライバビット20の先端が貫通口61の上方に位置付けられる。すなわち、貫通口61の上方が、ネジBをピックアップするためのピックアップ位置(ドライバビット20がネジBをピックアップ可能なピックアップ位置)となっている。
また、ベースプレート60の上面には、上側のネジ収容部3からのネジBを受け取るネジ受け部62が設けられている。ネジ受け部62は、直方体形状を有しており、上面にネジBの首下部分を通す挿通口63が形成されている。挿通口63の内径は、ネジBの首下径より大きく、ネジBの頭部径より小さく形成されている。挿通口63の上端部には面取りによってテーパ面が形成されている。また、ネジ受け部62は、ネジ移動手段64によって、Y方向に移動可能に構成される。
具体的に、ネジ移動手段64は、エアー駆動のガイドアクチュエータで構成される。ネジ移動手段64は、ベースプレート60の上面において、ベースプレート60の端部から貫通口61に向かってY方向に延びるガイドレール65(図4のみ図示)と、ガイドレール65に沿ってスライド可能な移動テーブル66とを有している。なお、ネジ移動手段64は、エアー駆動に限らず、ボールネジやモータで駆動するように構成されてもよい。
移動テーブル66の貫通口61側の端部には、上記したネジ受け部62が取り付けられる。これにより、ネジ受け部62は、ベースプレート60上でY方向に移動可能に構成される。詳細は後述するが、ネジ受け部62は、上側のネジ収容部3からのネジBを受け取る受取位置と、上記したピックアップ位置との間で移動される。なお、図4及び図5では、ネジ受け部62が受取位置に位置付けられた状態を示している。受取位置においては、ネジ受け部62(挿通口63)の上方にネジ供給ライン30の下端部が位置している(図4及び図5の破線部参照)。
また、図5に示すように、ベースプレート60の貫通口61の下方には、下側のネジ収容部4からピックアップ位置に供給されるネジBの姿勢を整える補正機構67が設けられている(図4では不図示)。補正機構67は、ピックアップ位置に供給されたネジBの姿勢が斜めになってしまった場合に、ネジBの姿勢を垂直に補正する役割を果たす。
具体的に補正機構67は、ネジBの首下部分に当接する一対の当接部68を有している。この当接部68は、ネジBの首下部分に当接する当接面が貫通口61(ネジ供給ライン40)の軸方向に対して平行(鉛直方向)となるように形成されている。また、当接部68は、貫通口61(ネジ供給ライン40)の径方向に移動可能に構成されている。詳細は後述するが、補正機構67は、下側のネジ供給ライン40を通じてピックアップ位置に供給されたネジBを一対の当接部68で挟み込むことでネジBの姿勢を整える。
次に、図6及び図7を参照して、ネジ保持手段におけるネジの受け渡し動作について説明する。図6及び図7は、本実施の形態に係るネジ締め装置の動作説明図である。なお、図6及び図7においては、説明の便宜上、構成を簡略化した模式図で表している。
先ず、上側のネジ収容部3からネジBを供給する動作について説明する。図6Aに示すように、ネジ受け部62は、ネジ供給ライン30と挿通口63とが一致する受取位置に位置付けられている。ネジ収容部3では、開閉機構(不図示)が動作されることで1つずつネジBがネジ供給ライン30を通じて送り出される。上記したように、ネジ供給ライン30が鉛直方向で直線的に延びるように配設されているため、ネジBは、自重によって落下する。そして、ネジ受け部62の挿通口63にネジBの首下部分が入り込み、ネジBの頭部分がネジ受け部62の上面で保持される。このようにして、ネジBがネジ受け部62に一時的に保持(仮置き)される。なお、挿通口63の上端が面取りされていることにより、テーパ面がガイド面となってネジBの先端部分が挿通口63に対して入り易くなっている。
ネジ受け部62にネジBが保持されると、ネジ移動手段64が作動される。これにより、ネジ受け部62及びネジBは、図6Bに示すように、受取位置からピックアップ位置までY方向に移動される。そして、締め付け手段2がピックアップ位置に移動され、ネジBがドライバビット20に吸着保持される。具体的には、ドライバビット20の先端がネジBの頭部に係合可能な高さ(ピックアップ位置)に位置付けられる。
締め付け手段2は、ドライバビット20とネジBの頭部が係合した状態でピックアップ位置から退避し、ワークW(図1参照)の所定位置(ネジ締め位置)までドライバビット20が移動される。そして、ドライバビット20が回転されながら降下されることにより、ネジBがワークWのネジ穴に締め付けられる。
次に、下側のネジ収容部4からネジBを供給する動作について説明する。図7Aに示すように、ネジ受け部62は、ピックアップ位置から退避された位置に位置付けられている。また、締め付け手段2では、予めドライバビット20がピックアップ位置に位置付けられる。具体的には、ドライバビット20の先端がベースプレート60の貫通口61の真上に位置付けられる。
ネジ収容部4では、開閉機構(不図示)が動作され、エアー供給源5からエアーが供給される。これにより、1つずつネジBがネジ供給ライン40を通じて送り出される。このとき、ネジBは、頭部を上に向けた状態で上方に圧送される。また、ネジ供給ライン40が鉛直方向で直線的に延びるように配設されているため、ネジBは、最短距離でネジ保持手段6(貫通口61)に向かって直線的に圧送される。
上記したように、貫通口61の真上では、ドライバビット20の先端が待機しているため、ネジBは、エアーの力を受けながら貫通口61の上方に飛び出して、ネジBの頭部とドライバビット20の先端とが係合される。これにより、図7Bに示すように、ネジBがドライバビット20に吸着保持される。
なお、このとき、ネジBがピックアップ位置においてドライバビット20に対して斜めに保持(係合)されてしまう場合が想定される。しかしながら、本実施の形態では、補正機構67によってネジBの姿勢を垂直に補正することが可能である。
図7Bに示すように、ドライバビット20の先端にネジBの頭部が係合されると、締め付け手段2は、ドライバビット20の先端に設けられたセンサ(不図示)でネジBがピックアップ位置に圧送供給されたことを検知する。このとき、補正機構67が作動され、一対の当接部68が貫通口61の径方向内側に移動される。ねじBの首下部分は、一対の当接部68によって挟み込まれ、姿勢が垂直となるように補正される。
そして、図6と同様に、締め付け手段2は、ドライバビット20とネジBの頭部が係合した状態でピックアップ位置から退避し、ワークW(図1参照)の所定位置(ネジ締め位置)までドライバビット20が移動される。そして、ドライバビット20が回転されながら降下されることにより、ネジBがワークWのネジ穴に締め付けられる。上記したように、補正機構67によってネジBの姿勢が補正されたことにより、ネジBがピックアップ位置において斜めに供給されたとしても、ネジBの誤挿入を防止することができる。
このように、本実施の形態では、上側のネジ収容部3からネジBを供給する場合には、ネジ受け部62で一時的にネジBを保持した後、ネジ受け部62をピックアップ位置に移動させている。このように、ネジ供給ライン30が設けられる場所と締め付け手段2(ドライバビット20)のピックアップ位置とを異ならせたことで、ドライバビット20とネジ供給ライン30とが干渉せずに、ドライバビット20の軸方向と同じ方向(鉛直方向)にネジ供給ライン30を配設することが可能になっている。
また、下側のネジ収容部4からネジBを供給する場合には、ドライバビット20の先端をピックアップ位置に位置付けた状態で、ネジBをネジ収容部4からピックアップ位置に向かって供給している。これにより、ネジBを直接ドライバビット20に供給することができ、タクトタイムの短縮化を実現することができる。さらに、上側のネジ収容部3からネジBを供給する場合と、下側のネジ収容部4からネジBを供給する場合とで、ネジBをピックアップするピックアップ位置を共有している。これにより、締め付け手段2のピックアップ動作を簡略化することができ、タクトタイムの更なる短縮化を実現している。
以上説明したように、本実施の形態に係るネジ締め装置1によれば、ネジBは、ネジ収容部3、4からネジ供給ライン30、40を通じてネジ保持手段6のピックアップ位置に一時的に保持される。締め付け手段2は、ネジ保持手段6のピックアップ位置からネジBをピックアップしてワークWのネジ穴に締め付ける。このとき、ネジ供給ライン30がネジ収容部3からネジ保持手段6のピックアップ位置まで直線的に形成されているため、ネジ供給ライン30の途中でネジが引っ掛かるのを防止することができる。また、ネジ収容部3からピックアップ位置までのネジBの移動距離を短くすることができるため、タクトタイムの短縮化を図ることができる。
また、ネジ収容部3、4がワークWより上方及び下方に設けられることで、ネジ締め装置の上下のスペースを有効活用して、ネジ収容部を配置することができる。また、上側のネジ収容部3からのネジ供給ライン30では、ネジBの自重を利用してネジBをネジ保持手段6に供給している。これにより、ネジBをネジ収容部3からネジ保持手段6まで供給するための構成を簡略化することができる。さらに、下側のネジ収容部4からのネジ供給ライン40では、ネジBを1つずつ圧送して供給する構成としたことにより、ネジ収容部4をワークWより下方に設けた場合であっても、適切にネジBをピックアップ位置に供給することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
例えば、上記の実施の形態では、締め付け手段2がZ軸回りにドライバビット20を回転させる構成としたが、この構成に限定されない。ドライバビット20は、X軸やY軸回り等、他の方向に回転させてもよい。
また、上記実施の形態において、ネジ供給ライン30、40が鉛直方向に延びる構成としたが、この構成に限定されない。ネジ供給ライン30、40は、例えば水平方向に延びる構成としてもよい。
また、上記実施の形態において、ネジ供給ライン30、40の延在方向と、ドライバビット20の回転軸方向とが同じ鉛直方向に向けられている構成としたが、この構成に限定されない。ネジ供給ライン30、40の延在方向と、ドライバビット20の回転軸方向とが交差するように構成されてもよい。
また、上記実施の形態において、ワークWの上方及び下方の両方にネジ収容部3、4を設ける構成としたが、この構成に限定されない。ワークWの上方及び下方のいずれか一方にネジ収容部3、4を設けてもよい。
また、上記実施の形態においては、4つのネジ収容部3、4にネジBを溜めておく場合について説明している。この場合、1つのネジ収容部毎に、ネジの種類(例えば、ネジBの頭部形状や首下長さ)を変えることが好ましい。これにより、複数種類のネジBを単一のネジ締め装置1でワークWに締め付けることが可能になる。
また、上記実施の形態において、上側のネジ供給ライン30では、ネジBの自重を利用してネジBを送り出す構成としたが、この構成に限定されない。ネジ供給ライン30では、更にエアーで圧送するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、補正機構67は、一対の当接部68でネジBの首下部分を挟み込む構成としたが、この構成に限定されない。例えば、当接部68を筒状に形成することも可能である。この場合、ピックアップ位置にネジBが供給された後、当接部68を縮径させることで当接部68がネジBの首下部分に当接し、ネジBの姿勢が補正される。また、当接部68を側面視V字状に形成することも可能である。この場合、V字状の斜面にネジBを当接させることでネジBの姿勢が補正される。
以上説明したように、本発明は、ネジを所定位置に適切に供給すると共にタクトタイムを短縮することができるという効果を有し、特に、ワークのネジ穴にネジを締め付けるネジ締め装置に有用である。
B ネジ
W ワーク
1 ネジ締め装置
2 締め付け手段
20 ドライバビット
21 ドライバ
3、4 ネジ収容部
30、40 ネジ供給ライン
6 ネジ保持手段
64 ネジ移動手段
W ワーク
1 ネジ締め装置
2 締め付け手段
20 ドライバビット
21 ドライバ
3、4 ネジ収容部
30、40 ネジ供給ライン
6 ネジ保持手段
64 ネジ移動手段
Claims (6)
- ワークのネジ穴にネジを締め付けるネジ締め装置であって、
前記ネジを溜めておくネジ収容部と、
前記ネジ収容部の前記ネジを1つずつ送り出すネジ供給ラインと、
前記ネジ供給ラインから供給された前記ネジを一時的に保持するネジ保持手段と、
前記ネジ保持手段から前記ネジをピックアップして前記ワークのネジ穴に締め付ける締め付け手段と、を備え、
前記ネジ供給ラインは、前記ネジ収容部から前記ネジ保持手段におけるピックアップ位置に向かって直線的に形成されることを特徴とするネジ締め装置。 - 前記ネジ収容部は、前記ワークより上方及び/又は下方に設けられることを特徴とする請求項1に記載のネジ締め装置。
- 前記ワークより上方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインでは、前記ネジの自重を利用して前記ネジ保持手段に前記ネジが1つずつ供給されることを特徴とする請求項2に記載のネジ締め装置。
- 前記ワークより上方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインは、鉛直方向に延びるように形成され、
前記ネジ保持手段は、前記ネジ供給ラインから供給された前記ネジを、前記締め付け手段がピックアップ可能なピックアップ位置に移動させるネジ移動手段を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のネジ締め装置。 - 前記ワークより下方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインでは、前記ネジが圧送されることで前記ネジ保持手段に前記ネジが1つずつ供給されることを特徴とする請求項2に記載のネジ締め装置。
- 前記ワークより下方に設けられる前記ネジ収容部からの前記ネジ供給ラインは、鉛直方向に延びるように形成され、
前記締め付け手段は、前記ネジの頭部に係合可能なドライバビットを回転駆動するドライバを有し、
前記ドライバビットの先端を前記ネジ保持手段の前記ピックアップ位置に位置付けた状態で、前記ネジが前記ネジ収容部から前記ピックアップ位置に供給されることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載のネジ締め装置。
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