JP2017090209A - 物理量検出回路、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量検出回路、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる物理量検出回路、電子機器および移動体を提供すること。【解決手段】角速度検出回路4(物理量検出回路)は、駆動信号に基づいて振動することにより、物理量の大きさに応じた検出信号と駆動信号に基づく振動の漏れ信号とを発生させるジャイロセンサー素子100(物理量検出素子)からの検出信号と漏れ信号を含む被検波信号に対して、第1基準クロック24に基づいて検出信号を同期検波する第1同期検波回路350と、被検波信号に対して、第2基準クロック34に基づいて漏れ信号を同期検波する第2同期検波回路352と、第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差を監視する位相差監視回路40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、物理量検出回路、電子機器および移動体に関する。
角速度検出装置などの物理量検出装置を搭載し、検出した角速度に基づいて所定の制御を行う様々な電子機器やシステムが広く利用されている。例えば、自動車の走行制御システムでは、検出された角速度に基づいて自動車の横滑りを防止したり横転を検知したりする処理が行なわれている。
これらの電子機器やシステムでは、角速度検出装置が故障すると誤った制御が行われるので、故障している場合には警告ランプを点灯する等の対策が行われており、角速度検出装置の故障診断を行うための種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1では、角速度検出装置の振動子からの出力信号には検出信号(角速度信号)とともに振動子の励振振動に基づく自己振動成分(漏れ信号)が含まれていることに着目し、振動子の出力信号から漏れ信号を抽出してその振幅を監視することで故障の有無を判定する手法が開示されている。また、特許文献2では、漏れ信号を利用して角速度信号の温度特性を補正する手法が開示されている。
特開2000−171257号公報 特開2012−58010号公報
特許文献1および特許文献2に記載の手法において、同期検波の基準クロックの位相やデューティに異常が生じた場合には、正確な角速度信号や漏れ信号が出力されない状態となるので、同期検波回路の出力信号に基づいて信頼性の高い信号処理が行えない可能性があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる物理量検出回路、電子機器および移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る物理量検出回路は、
駆動信号に基づいて振動することにより、物理量の大きさに応じた検出信号と前記駆動信号に基づく振動の漏れ信号とを発生させる物理量検出素子からの前記検出信号と前記漏れ信号を含む被検波信号に対して、第1基準クロックに基づいて前記検出信号を同期検波する第1同期検波回路と、
前記被検波信号に対して、第2基準クロックに基づいて前記漏れ信号を同期検波する第2同期検波回路と、
前記第1基準クロックと前記第2基準クロックとの位相差を監視する位相差監視回路と

を備える、物理量検出回路である。
本具体例によれば、第1基準クロックと第2基準クロックとの位相差を監視するので、第1同期検波回路の出力信号および第2同期検波回路の出力信号の少なくともいずれかに異常が生じていることを検出できる。したがって、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる物理量検出回路を実現できる。
[適用例2]
上述の物理量検出回路であって、
前記位相差監視回路は、
前記第1基準クロックと前記第2基準クロックとの排他的論理和信号における、ハイレベル期間およびローレベル期間の少なくとも一方をカウントするカウンター回路を備えていてもよい。
本適用例によれば、簡易な構成で第1基準クロックと第2基準クロックとの位相差を監視できる物理量検出回路を実現できる。
[適用例3]
上述の物理量検出回路であって、
前記カウンター回路は、前記排他的論理和信号における前記ハイレベル期間および前記ローレベル期間のうち、連続した4つの期間のそれぞれをカウントしてもよい。
本適用例によれば、第1基準クロックと第2基準クロックの周波数およびデューティ比も監視できるので、第1同期検波回路の出力信号および第2同期検波回路の出力信号の少なくともいずれかに異常が生じていることをさらに詳細に検出できる。したがって、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる物理量検出回路を実現できる。
[適用例4]
上述の物理量検出回路であって、
前記カウンター回路のクロック周波数は、前記排他的論理和信号の周波数より高くてもよい。
本適用例によれば、精度よく第1基準クロックと第2基準クロックとの位相差を監視できる物理量検出回路を実現できる。
[適用例5]
上述の物理用検出回路であって、
前記漏れ信号を監視する漏れ信号監視回路をさらに備えていてもよい。
本適用例によれば、信頼できる漏れ信号に基づいて、物理量検出素子や配線に異常が生じていることを検出できる。したがって、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる物理量検出回路を実現できる。
[適用例6]
上述の物理量検出回路であって、
レジスターを備え、
前記位相差監視回路は、前記位相差が異常と判定された場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込む、物理量検出回路。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
[適用例7]
上述の物理量検出回路であって、
前記位相差監視回路は、前記位相差が異常と判定された場合に、外部にエラー情報信号を出力する、物理量検出回路。
本適用例によれば、他の回路ブロックや装置でエラー情報信号を容易に利用できる。
[適用例8]
上述の物理用検出回路であって、
第1コンパレーターと、
第2コンパレーターと、
制御部と、
をさらに備え、
前記制御部は、
前記第1コンパレーターが前記第1基準クロックを生成している場合において、
前記漏れ信号監視回路の監視結果が正常であり、かつ、前記位相差監視回路の監視結果が異常であると判定した場合に、前記第2コンパレーターに前記第1基準クロックを生成させてもよい。
本適用例によれば、漏れ信号監視回路の監視結果が正常であり、かつ、位相差監視回路の監視結果が異常である場合は、第1基準クロックを生成する第1コンパレーターに異常が生じている可能性が高い。したがって、第1基準クロックを生成するコンパレーターを第1コンパレーターから第2コンパレーターに切り替えることで、正常な動作に復帰することができる物理量検出回路を実現できる。
[適用例9]
本適用例に係る電子機器は、
上述のいずれかの物理量検出回路を備える、電子機器である。
本適用例によれば、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる物理量検出回路を備えているので、動作の信頼性が高い電子機器を実現できる。
[適用例10]
本適用例に係る移動体は、
上述のいずれかの物理量検出回路を備える、移動体である。
本適用例によれば、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる物理量検出回路を備えているので、動作の信頼性が高い移動体を実現できる。
第1実施形態の角速度検出装置の構成例を示す図である。 ジャイロセンサー素子の振動片の平面図である。 ジャイロセンサー素子の動作について説明するための図である。 ジャイロセンサー素子の動作について説明するための図である。 角速度検出原理について説明するための波形図である。 漏れ信号検出原理について説明するための波形図である。 位相差監視回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態の物理量検出装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る電子機器の機能ブロック図である。 電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。 本実施形態に係る移動体の一例を示す図(上面図)である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.物理量検出装置
1−1.第1実施形態
以下では、物理量として角速度を検出する物理量検出装置(角速度検出装置)を例にとり説明するが、本発明は、角速度、加速度、地磁気、圧力等の様々な物理量のいずれかを検出することができる装置に適用可能である。
図1は、第1実施形態の角速度検出装置1の構成例を示す図である。
第1実施形態の角速度検出装置1は、ジャイロセンサー素子100と角速度検出回路4(物理量検出回路の一例)を含んで構成されている。
ジャイロセンサー素子100(振動子の一例)は、駆動電極と検出電極が配置された振動片が不図示のパッケージに封止されて構成されている。一般的に、振動片のインピーダンスをできるだけ小さくして発振効率を高めるためにパッケージ内の気密性が確保されている。
ジャイロセンサー素子100の振動片は、例えば、水晶(SiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いて構成してもよいし、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。
本実施形態では、ジャイロセンサー素子100は、T型の2つの駆動振動腕を有するいわゆるダブルT型の振動片により構成される。ただし、ジャイロセンサー素子100の振動片は、例えば、音叉型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型であってもよい。
図2は、本実施形態のジャイロセンサー素子100の振動片の平面図である。
本実施形態のジャイロセンサー素子100は、Zカットの水晶基板により形成されたダブルT型の振動片を有する。水晶を材料とする振動片は、温度変化に対する共振周波数の変動が極めて小さいので、角速度の検出精度を高めることができるという利点がある。なお、図2におけるX軸、Y軸、Z軸は水晶の軸を示す。
図2に示すように、ジャイロセンサー素子100の振動片は、2つの駆動用基部104a、104bからそれぞれ駆動振動腕101a、101bが+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。駆動振動腕101aの側面および上面にはそれぞれ駆動電極112および113が形成されており、駆動振動腕101bの側面および上面にはそれぞれ駆動電極113および112が形成されている。駆動電極112、113は、それぞれ、図1に示した角速度検出回路4の外部出力端子11、外部入力端子12を介して駆動回路20に接
続される。
駆動用基部104a、104bは、それぞれ−X軸方向と+X軸方向に延びる連結腕105a、105bを介して矩形状の検出用基部107に接続されている。
検出振動腕102は、検出用基部107から+Y軸方向および−Y軸方向に延出している。検出振動腕102の上面には検出電極114および115が形成されており、検出振動腕102の側面には共通電極116が形成されている。検出電極114、115は、それぞれ、図1に示した角速度検出回路4の外部入力端子13、14を介して検出回路30に接続される。また、共通電極116は接地される。
駆動振動腕101a、101bの駆動電極112と駆動電極113との間に駆動信号として交流電圧が与えられると、図3に示すように、駆動振動腕101a、101bは逆圧電効果によって矢印Bのように、2本の駆動振動腕101a、101bの先端が互いに接近と離間を繰り返す屈曲振動(励振振動)をする。
この状態で、ジャイロセンサー素子100の振動片にZ軸を回転軸とした角速度が加わると、駆動振動腕101a、101bは、矢印Bの屈曲振動の方向とZ軸の両方に垂直な方向にコリオリの力を得る。その結果、図4に示すように、連結腕105a、105bは矢印Cで示すような振動をする。そして、検出振動腕102は、連結腕105a、105bの振動(矢印C)に連動して矢印Dのように屈曲振動をする。このコリオリ力に伴う検出振動腕102の屈曲振動と駆動振動腕101a、101bの屈曲振動(励振振動)とは位相が90°ずれている。
ところで、駆動振動腕101a、101bが屈曲振動(励振振動)をするときの振動エネルギーの大きさまたは振動の振幅の大きさが2本の駆動振動腕101a、101bで等しければ、駆動振動腕101a、101bの振動エネルギーのバランスがとれており、ジャイロセンサー素子100に角速度がかかっていない状態では検出振動腕102は屈曲振動しない。ところが、2つの駆動振動腕101a、101bの振動エネルギーのバランスがくずれると、ジャイロセンサー素子100に角速度がかかっていない状態でも検出振動腕102に屈曲振動が発生する。この屈曲振動は漏れ振動と呼ばれ、コリオリ力に基づく振動と同様に矢印Dの屈曲振動であるが、駆動信号とは同位相である。
そして、圧電効果によってこれらの屈曲振動に基づいた交流電荷が、検出振動腕102の検出電極114、115に発生する。ここで、コリオリ力に基づいて発生する交流電荷は、コリオリ力の大きさ(言い換えれば、ジャイロセンサー素子100に加わる角速度の大きさ)に応じて変化する。一方、漏れ振動に基づいて発生する交流電荷は、ジャイロセンサー素子100に加わる角速度の大きさに関係せず一定である。
なお、駆動振動腕101a、101bの先端には、駆動振動腕101a、101bよりも幅の広い矩形状の錘部103が形成されている。駆動振動腕101a、101bの先端に錘部103を形成することにより、コリオリ力を大きくするとともに、所望の共振周波数を比較的短い振動腕で得ることができる。同様に、検出振動腕102の先端には、検出振動腕102よりも幅の広い錘部106が形成されている。検出振動腕102の先端に錘部106を形成することにより、検出電極114、115に発生する交流電荷を大きくすることができる。
以上のようにして、ジャイロセンサー素子100は、Z軸を検出軸としてコリオリ力に基づく交流電荷(検出信号)と、励振振動の漏れ振動に基づく交流電荷(漏れ信号)とを検出電極114、115を介して出力する。
図1に戻り、角速度検出回路4は、駆動回路20、検出回路30、位相差監視回路40、漏れ信号監視回路50および制御部60を含んで構成されている。
駆動回路20は、ジャイロセンサー素子100を励振振動させるための駆動信号21を生成し、外部出力端子11を介してジャイロセンサー素子100の駆動電極112に供給する。また、駆動回路20は、ジャイロセンサー素子100の励振振動により駆動電極113に発生する駆動信号22が外部入力端子12を介して入力され、この駆動信号22の振幅が一定に保持されるように駆動信号21の振幅レベルをフィードバック制御する。
駆動回路20は、I/V変換回路(電流電圧変換回路)210、AC増幅回路220、振幅調整回路230、第1コンパレーター241、第2コンパレーター242およびスイッチ243を含んで構成されている。
ジャイロセンサー素子100の振動片に流れた駆動電流は、I/V変換回路210によって交流電圧信号に変換される。
I/V変換回路210から出力された交流電圧信号は、AC増幅回路220および振幅調整回路230に入力される。AC増幅回路220は、入力された交流電圧信号を増幅し、所定の電圧値でクリップさせて方形波電圧信号23を出力する。振幅調整回路230は、I/V変換回路210が出力する交流電圧信号のレベルに応じて、方形波電圧信号23の振幅を変化させ、駆動電流が一定に保持するようにAC増幅回路220を制御する。
方形波電圧信号23は、外部出力端子11を介してジャイロセンサー素子100の振動片の駆動電極112に供給される。このように、ジャイロセンサー素子100は図3に示すような所定の駆動振動を継続して励振している。また、駆動電流を一定に保つことにより、ジャイロセンサー素子100の駆動振動腕101a、101bは一定の振動速度を得ることができる。そのため、コリオリ力を発生させる元となる振動速度は一定となり、感度をより安定にすることができる。
第1コンパレーター241は、方形波電圧信号23と基準電圧Vrefとを比較して、第1基準クロック24を生成して、スイッチ243を介して第1同期検波回路350(後述)に出力する。
第2コンパレーター242は、方形波電圧信号23と基準電圧Vrefとを比較して、方形波電圧信号23aを生成して移相回路340(後述)に出力する。
検出回路30は、外部入力端子13,14を介して、ジャイロセンサー素子100の検出電極114、115に発生する交流電荷(検出電流)31,32がそれぞれ入力され、これらの交流電荷(検出電流)に含まれる所望の成分を抽出する。
検出回路30は、チャージアンプ310,312、差動増幅回路320、AC増幅回路330、移相回路340、第1同期検波回路350、第2同期検波回路352、積分回路360,362、DC増幅回路370,372を含んで構成されている。
チャージアンプ310には、外部入力端子13を介してジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極114から検出信号と漏れ信号を含む交流電荷が入力される。
同様に、チャージアンプ312には、外部入力端子14を介してジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極115から検出信号と漏れ信号を含む交流電荷が入力される。
このチャージアンプ310および312は、それぞれ入力された交流電荷を、基準電圧Vrefを基準とした交流電圧信号に変換する。なお、Vrefは、不図示の基準電源回路により、外部から入力された外部電源に基づいて生成される。
差動増幅回路320は、チャージアンプ310の出力信号とチャージアンプ312の出力信号を差動増幅する。差動増幅回路320は、同相成分を消去し、逆相成分を加算増幅するためのものである。
AC増幅回路330は、差動増幅回路320の出力信号を増幅する。このAC増幅回路330の出力信号には物理量(角速度)の大きさに応じた検出信号と、駆動信号に基づく振動の漏れ信号が含まれており、被検波信号33として第1同期検波回路350と352に入力される。
第1同期検波回路350は、被検波信号33に対して第1基準クロック24に基づいて検出信号を同期検波する。第1同期検波回路350は、例えば、方形波電圧信号23の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも高い時は被検波信号33を選択し、方形波電圧信号23の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも低い時は被検波信号33を基準電圧Vrefに対して反転した信号を選択するスイッチ回路として構成することができる。
第2同期検波回路352は、被検波信号33に対して、移相回路340で方形波電圧信号23aを90°位相を遅らせた第2基準クロック34に基づいて同期検波する。第2同期検波回路352は、例えば、第2基準クロック34の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも高い時は被検波信号33を選択し、第2基準クロック34の電圧レベルが基準電圧Vrefよりも低い時は被検波信号33を基準電圧Vrefに対して反転した信号を選択するスイッチ回路として構成することができる。
第1同期検波回路350の出力信号は、積分回路360で直流電圧信号に平滑化され、角速度信号36aとしてDC増幅回路370に入力される。
第2同期検波回路352の出力信号は、積分回路362で直流電圧信号に平滑化され、漏れ信号36bとしてDC増幅回路372に入力される。
DC増幅回路380は、角速度信号36aを所望のレベルになるように増幅または減衰し、検出信号37aとして外部出力端子16を介して外部に出力する。そして、外部装置(不図示)は、この検出信号37aをモニターすることで角速度の情報を得ることができる。
DC増幅回路382は、漏れ信号36bを所望のレベルになるように増幅または減衰し、漏れ信号37bとして外部出力端子17を介して外部に出力する。そして、外部装置(不図示)は、この漏れ信号37bを監視することで、ジャイロセンサー素子100の故障や断線等の故障の有無を判定することができる。
次に、図1に示した角速度検出装置1の角速度検出原理について、図5の波形図を用いて説明する。図5は、図1のA点〜J点における信号波形の一例を示す図であり、横軸は時間、縦軸は電圧を表す。
ジャイロセンサー素子100の振動片が振動している状態では、I/V変換回路210の出力(A点)には、ジャイロセンサー素子100の振動片の駆動電極113からフィードバックされた電流が変換された一定周波数の交流電圧が発生している。すなわち、I/
V変換回路210の出力(A点)には、一定周波数の正弦波電圧信号が発生している。
そして、第1コンパレーター241の出力(B点)には、I/V変換回路210の出力信号(A点の信号)が増幅された、振幅が一定値Vcの第1基準クロック24が発生する。
ジャイロセンサー素子100に角速度が加わると、ジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極114、115に発生する信号には検出信号と漏れ信号が含まれる。この検出信号の大きさはコリオリ力の大きさに応じて変化する。一方、漏れ信号は角速度の大きさによらず一定の大きさである。ただし、図5では、角速度の検出原理を説明することが目的であるため、検出信号のみに着目した信号波形を示しており、以下の説明においても検出信号のみに着目して説明する。
ジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極114および115に発生した信号の検出信号(交流電荷)は、それぞれチャージアンプ310および312により、交流電圧信号に変換される。その結果、チャージアンプ310および312の出力(C点およびD点)には、AC増幅回路220の出力信号(B点の信号)と同じ周波数の正弦波電圧信号が発生する。ここで、チャージアンプ310の出力信号(C点の信号)の位相は、AC増幅回路220の出力信号(B点の信号)と同位相である。また、チャージアンプ312の出力信号(D点の信号)の位相は、チャージアンプ310の出力信号(C点の信号)に対して逆位相である(180°ずれている)。
チャージアンプ310および312の出力信号(C点の信号およびD点の信号)は差動増幅回路320により差動増幅され、AC増幅回路330の出力(E点)には、チャージアンプ310の出力(C点)に発生する正弦波電圧信号と同じ周波数で同位相の正弦波電圧信号が発生する。AC増幅回路330の出力(E点)に発生するこの正弦波電圧信号は、ジャイロセンサー素子100の検出電極114、115に発生する信号の検出信号を増幅した信号である。
AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)は、第1同期検波回路350により第1基準クロック24に基づいて同期検波される。ここで、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)と第1基準クロック24(B点の信号)は同位相であるので、第1同期検波回路350の出力信号(G点の信号)は、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)が全波整流された信号となる。その結果、積分回路360の出力(H点)には、角速度の大きさに応じた電圧値V1の直流電圧信号(角速度信号36a)が発生する。
一方、移相回路340の出力(F点)には、第1基準クロック24(B点の信号)に対して90°位相が遅れた第2基準クロック34が発生し、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)は、第2同期検波回路352により第2基準クロック34に基づいて同期検波される。ここで、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)と第2基準クロック34(F点の信号)は90°位相がずれているので、第2同期検波回路352の出力信号(I点の信号)において、基準電圧Vrefよりも高い電圧の積分量と基準電圧Vrefよりも低い電圧の積分量が等しくなる。その結果、検出信号はキャンセルされ、積分回路362の出力(J点)には基準電圧Vrefの直流電圧信号が発生する。
なお、角速度検出装置1に図5と逆方向の角速度が加わった場合には、チャージアンプ310の出力信号(C点の信号)およびチャージアンプ312の出力信号(D点の信号)がともに基準電圧Vrefを中心として反転した波形になる。その結果、角速度信号36a(H点の信号)は、図5とは逆に基準電圧Vrefよりも低い電圧の信号になる。角速度信号36aは、その電圧値がコリオリ力の大きさ(角速度の大きさ)に比例し、その極
性が回転方向により決まるので、角速度信号36aに基づいて角速度検出装置1に加えられた角速度を計算することができる。
次に、図1に示した角速度検出装置1の漏れ信号検出原理について、図6の波形図を用いて説明する。図6は、図1のA点〜J点における信号波形の一例を示す図であり、横軸は時間、縦軸は電圧を表す。
図6において、A点、B点、F点の各信号波形は図5と同じであり、その説明を省略する。また、図6では、漏れ信号の検出原理を説明することが目的であるため、漏れ信号のみに着目した信号波形を示しており、以下の説明においても漏れ信号のみに着目して説明する。
ジャイロセンサー素子100の振動片の検出電極114および115に発生した信号の漏れ信号(交流電荷)は、それぞれチャージアンプ310および312により、交流電圧信号に変換される。その結果、チャージアンプ310および312の出力(C点およびD点)には、第1コンパレーター241の出力信号(B点の信号)と同じ周波数の正弦波電圧信号が発生する。ここで、チャージアンプ310の出力信号(C点の信号)の位相は、第1コンパレーター241の出力信号(B点の信号)に対して90°ずれている。また、チャージアンプ312の出力信号(D点の信号)の位相は、チャージアンプ310の出力信号(C点の信号)に対して逆位相である(180°ずれている)。
チャージアンプ310および312の出力信号(C点の信号およびD点の信号)は差動増幅回路320により差動増幅され、AC増幅回路330の出力(E点)には、チャージアンプ310の出力(C点)に発生する正弦波電圧信号と同じ周波数で同位相の正弦波電圧信号が発生する。AC増幅回路330の出力(E点)に発生するこの正弦波電圧信号は、ジャイロセンサー素子100の検出電極114、115に発生する信号の漏れ信号を増幅した信号である。
AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)は、第1同期検波回路350により第1基準クロック24に基づいて同期検波される。ここで、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)と第1基準クロック24(B点の信号)は90°位相がずれているので、第1同期検波回路350の出力信号(G点の信号)において、基準電圧Vrefよりも高い電圧の積分量と基準電圧Vrefよりも低い電圧の積分量が等しくなる。その結果、漏れ信号はキャンセルされ、積分回路360の出力(H点)には基準電圧Vrefの直流電圧信号が発生する。
一方、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)は、第2同期検波回路352により第2基準クロック34に基づいて同期検波される。ここで、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)と第2基準クロック34(F点の信号)は同位相であるので、第2同期検波回路352の出力信号(I点の信号)は、AC増幅回路330の出力信号(E点の信号)が全波整流された信号となる。その結果、積分回路362の出力(J点)には、漏れ信号の大きさに応じた電圧値V2の直流電圧信号(漏れ信号36b)が発生する。
そして、漏れ信号36bの電圧値は漏れ信号の大きさに比例するが、故障がなければ漏れ信号の大きさは一定なので、漏れ信号36bを監視することで角速度検出装置1の故障の有無を判定することができる。
漏れ信号36bを用いた故障検出の信頼性は、故障検出の前提となる、抽出された漏れ信号の信頼性に依存する。したがって、高い信頼性を要求される用途においては、漏れ信号の信頼性が低い場合には、それを検知して通知するなどの処理が必要となる。
そこで、本実施形態の角速度検出回路4は、第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差を監視する位相差監視回路40を備えている。位相差監視回路40は、第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差が所定範囲外であれば、エラー情報信号44を外部出力端子18へ出力する
本実施形態によれば、第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差を監視するので、第1同期検波回路350の出力信号および第2同期検波回路352の出力信号の少なくともいずれかに異常が生じていることを検出できる。したがって、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる角速度検出回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。また、エラー情報信号44を外部に出力することによって、他の回路ブロックや装置でエラー情報信号を容易に利用できる。
本実施形態において、位相差監視回路40は、排他的論理和回路41、カウンター回路42および判定回路43を備えている。排他的論理和回路41は、第1基準クロック24と第2基準クロック34との排他的論理和信号41aを生成する。カウンター回路42は、排他的論理和回路41が生成する排他的論理和信号41aのハイレベル期間およびローレベルの期間の少なくとも一方をカウントする。判定回路43は、カウンター回路42でのカウント結果に基づいて、異常の有無を判定する。判定回路43は、判定結果に基づいて、エラー情報信号44を出力する。また、判定回路43は、判定結果に応じた信号45を制御部60に出力する。
図7は、位相差監視回路40の動作を説明するためのタイミングチャートである。図7は、図1のB点(第1基準クロック24)、F点(第2基準クロック34)およびK点(排他的論理和信号41a)における信号波形の一例を示す図であり、横軸は時間、縦軸は電圧を表す。B点およびF点の信号波形については図5および図6と同一である。K点の信号波形は、B点およびF点の信号波形の排他的論理和となっている。期間T1および期間T3は、排他的論理和信号41a(K点)のハイレベル期間、期間T2および期間T4は、排他的論理和信号41a(K点)のローレベル期間である。
第1基準クロック24および第2基準クロック34のデューティ比が正確に50%であり、第2基準クロック34が第1基準クロック24から正確に90°遅れている場合には、期間T1〜期間T4の長さは全て同一となる。一方、第1基準クロック24および第2基準クロック34のデューティ比が正確に50%であり、第2基準クロック34が第1基準クロック24から90°よりも僅かに遅れている場合には、期間T1および期間T3の長さは長くなり、期間T2および期間T4の長さは短くなる。また、第1基準クロック24および第2基準クロック34のデューティ比が正確に50%であり、第2基準クロック34が第1基準クロック24から90°よりも僅かに進んでいる場合には、期間T1および期間T3の長さは短くなり、期間T2および期間T4の長さは長くなる。したがって、カウンター回路42でハイレベル期間およびローレベルの期間の少なくとも一方をカウントすることによって、第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差を監視することができる。
本実施形態によれば、簡易な構成で第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差を監視できる角速度検出回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本実施形態において。カウンター回路42は、排他的論理和信号41aにおけるハイレベル期間およびローレベル期間のうち、連続した4つの期間のそれぞれをカウントしてもよい。
本実施形態によれば、第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差に加えて、第1基準クロック24と第2基準クロック34の周波数およびデューティ比も監視できるので、第1同期検波回路350の出力信号および第2同期検波回路352の出力信号の少なくともいずれかに異常が生じていることをさらに詳細に検出できる。したがって、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる角速度検出回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本実施形態において、カウンター回路42のクロック周波数は、排他的論理和信号41aの周波数より高いことが好ましい。要求される位相差の精度に応じて、例えば、カウンター回路42のクロック周波数は、排他的論理和信号41aの周波数の100倍程度としてもよい。
本実施形態によれば、精度よく第1基準クロック24と第2基準クロック34との位相差を監視できる角速度検出回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本実施形態において、角速度検出回路4は、漏れ信号36bを監視する漏れ信号監視回路50をさらに備えていてもよい。漏れ信号監視回路50は、漏れ信号36bが所定範囲外であれば、エラー情報信号52を外部出力端子19に出力する。また、監視結果に基づく信号53を制御部60に出力する。
本適用例によれば、信頼できる漏れ信号36bに基づいて、ジャイロセンサー素子100(物理量検出素子)や配線に異常が生じていることを検出できる。したがって、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる角速度検出回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本実施形態において、制御部60は、第1コンパレーター241が第1基準クロック24を生成している場合において、漏れ信号監視回路50の監視結果が正常であり、かつ、位相差監視回路40の監視結果が異常であると判定した場合に、第2コンパレーター242に第1基準クロック24を生成させてもよい。図1に示される例では、制御部60は、漏れ信号監視回路50が出力する信号53と、判定回路43が出力する信号45と、に基づいて、スイッチ243を制御する。スイッチ243の接続先を第1コンパレーター241から第2コンパレーター242に切り替えることで、第2コンパレーター242に第1基準クロック24を生成させることができる。
本実施形態によれば、漏れ信号監視回路50の監視結果が正常であり、かつ、位相差監視回路40の監視結果が異常である場合は、第1基準クロック24を生成する第1コンパレーター241に異常が生じている可能性が高い。したがって、第1基準クロック24を生成するコンパレーターを第1コンパレーター241から第2コンパレーター242に切り替えることで、正常な動作に復帰することができる角速度検出回路4(物理量検出回路)および角速度検出装置1(物理量検出装置)を実現できる。
本実施形態において、制御部60は、第1コンパレーター241が第1基準クロック24を生成している場合において、漏れ信号監視回路50の監視結果が正常であり、かつ、位相差監視回路40によるデューティ比の監視結果が異常であると判定した場合に、第1コンパレーター241の閾値を補正してもよい。例えば、ハイレベル期間が長すぎてローレベル期間が短すぎる場合には、第1コンパレーター241の閾値を高く変更する。また例えば、ローレベル期間が短すぎてハイレベル期間が長すぎる場合には、第1コンパレーター241の閾値を低く変更する。この補正によって、デューティ比を改善できる。
本実施形態において、角速度検出回路4は、レジスター47を備えている。レジスター47は、記憶されている情報をデジタル信号48として外部出力端子18aを介して外部に出力可能に構成されている。また、判定回路43は、カウンター回路42でのカウント結果に基づいて異常と判定した場合に、レジスター47にエラー情報を書き込んでもよい。図1に示される例では、判定回路43は、エラー情報書き込み信号46をレジスター47に出力することによって、レジスター47にエラー情報を書き込む。これによって、他の回路ブロックや装置でエラー情報を容易に利用できる。
1−2.第2実施形態
図8は、第2実施形態の物理量検出装置1000の機能ブロック図である。第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
物理量検出装置1000は、物理量として1軸方向の角速度と2軸方向の加速度とを検出する。物理量検出装置1000は、角速度を検出する構成として、ジャイロセンサー素子100と、角速度検出回路4と、を備えている。物理量検出装置1000は、加速度を検出する構成として、検出素子400xと、検出素子400yと、加速度検出回路5と、を備えている。また、物理量検出装置1000は、温度に基づく補正を行うために、温度センサー3を備えている。
本実施形態の物理量検出装置1000は、さらに、選択回路6、ADC(Analog-to-digital converter)7、デジタル処理回路8、インターフェイス回路9および故障診断回路10を備えている。
本実施形態においては、ジャイロセンサー素子100、検出素子400xおよび検出素子400yを除く構成は、物理量検出回路(集積回路装置)2として構成されている。なお、本実施形態の物理量検出装置1000は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としたりしてもよい。
温度センサー3は、温度に応じた温度信号408を選択回路6に出力する。
角速度検出回路4は、角速度に応じた検出信号37aを選択回路6に出力する。また、角速度検出回路4は、エラー情報信号44およびエラー情報信号52を故障診断回路10に出力する。
検出素子400xおよび検出素子400yは、静電容量型の加速度検出素子で構成されている。検出素子400xは、加速度検出回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号402および検出信号403を加速度検出回路5に差動出力する。検出素子400yは、加速度検出回路5から搬送波信号401を受け、検出した加速度に応じた検出信号404および検出信号405を加速度検出回路5に差動出力する。
加速度検出回路5は、検出信号402〜405に基づいて、加速度に応じた加速度信号406を選択回路6に出力する。また、加速度検出回路5は、加速度検出回路5内で生じた異常に関する情報をエラー情報信号407として故障診断回路10に出力する。
選択回路6は、入力される信号から1つを順次選択して信号409としてADC7に出力する。
ADC7は、入力される信号をデジタル信号に変換して信号410としてデジタル処理回路8に出力する。
デジタル処理回路8は、入力される信号に対して種々のデジタル処理を行って信号411としてインターフェイス回路9に出力する。デジタル処理としては、例えば、フィルター処理や温度特性を補正する処理などを行ってもよい。
故障診断回路10は、入力される信号に基づいて、角速度検出回路4、加速度検出回路5、ジャイロセンサー素子100、検出素子400xおよび検出素子400yの少なくともいずれかで異常が発生しているか否かを判定して、判定結果を信号412としてインターフェイス回路9に出力する。
インターフェイス回路9は、入力される信号を所定の通信フォーマットに変換して信号413として外部に出力する。
第2実施形態の物理量検出装置1000においても、第1実施形態と同様の理由により同様の効果を奏する。
2.電子機器
図9は、本実施形態に係る電子機器500の機能ブロック図である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器500は、角速度検出回路4(物理量検出回路)を備えている角速度検出装置1(物理量検出装置)を含む電子機器500である。図9に示される例では、電子機器500は、角速度検出装置1、CPU(Central Processing Unit)520、操作部530、ROM(Read Only Memory)540、RAM(Random Access Memory)550、通信部560、表示部570、音出力部580を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る電子機器500は、図9に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
CPU520は、ROM540等に記憶されているプログラムに従い、不図示のクロック信号生成回路が出力するクロックパルスを用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU520は、操作部530からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部560を制御する処理、表示部570に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部580に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部530は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU520に出力する。
ROM540は、CPU520が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM550は、CPU520の作業領域として用いられ、ROM540から読み出されたプログラムやデータ、操作部530から入力されたデータ、CPU520が各種プログラムにしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部560は、CPU520と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部570は、LCD(Liquid Crystal Display)や電気泳動ディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU520から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部580は、スピーカー等の音を出力する装置である。
CPU520は、角速度検出装置1に何らかの異常があったことを表すエラー信号を角速度検出装置1から受信した場合に、異常が発生した箇所を特定するために、上述した第1または第2実施形態の角速度信号処理回路4により第1同期検波回路350の出力信号および第2同期検波回路352の出力信号の少なくともいずれかに異常が生じていることを判定するよう命令するコマンドを、角速度検出装置1に対して送信してもよい。
本実施形態に係る電子機器500によれば、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる角速度検出回路4(物理量検出回路)を備えているので、動作の信頼性が高い電子機器500を実現することができる。
電子機器500としては種々の電子機器が考えられる。例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(point of sale)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、電力計、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図10は、電子機器500の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。電子機器500であるスマートフォンは、操作部530としてボタンを、表示部570としてLCDを備えている。そして、電子機器500であるスマートフォンは、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる角速度検出回路4(物理量検出回路)を備えているので、動作の信頼性が高い電子機器500を実現することができる。
3.移動体
図11は、本実施形態に係る移動体600の一例を示す図(上面図)である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る移動体600は、角速度検出回路4(物理量検出回路)を備えている物理量検出装置1000を含む移動体400である。また、図11に示される例では、移動体600は、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー620、コントローラー630、コントローラー640、バッテリー650およびバックアップ用バッテリー660を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る移動体600は、図11に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
本実施形態に係る移動体600によれば、同期検波を行う回路の信頼性を高めることができる角速度検出回路4(物理量検出回路)を備えているので、動作の信頼性が高い移動体600を実現することができる。
このような移動体600としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…角速度検出装置、2…物理量検出回路(集積回路装置)、3…温度センサー、4…角速度検出回路、5…加速度検出回路、6…選択回路、7…ADC、8…デジタル処理回路、9…インターフェイス回路、10…故障診断回路、11,16〜19…外部出力端子、18a…外部出力端子、12〜14…外部入力端子、20…駆動回路、21,22…駆動信号、23,23a…方形波電圧信号、24…第1基準クロック、30…検出回路、31,32…交流電荷(検出電流)、33…被検波信号、34…第2基準クロック、36a,37a…角速度信号、36b,37b…漏れ信号、40…位相差監視回路、41…排他的論理和回路、41a…排他的論理和信号、42…カウンター回路、43…判定回路、44…エラー情報信号、45…信号、46…エラー情報書き込み信号、47…レジスター、48…デジタル信号、50…漏れ信号監視回路、52…エラー情報信号、53…信号、60…制御部、62…制御信号、70…温度センサー、72…温度検出信号、100…ジャイロセンサー素子、101a〜101b…駆動振動腕、102…検出振動腕、103…錘部、104a〜104b…駆動用基部、105a〜105b…連結腕、106…錘部、107…検出用基部、112〜113…駆動電極、114〜115…検出電極、116…共通電極、210…I/V変換回路(電流電圧変換回路)、220…AC増幅回路、230…振幅調整回路、241…第1コンパレーター、242…第2コンパレーター、243…スイッチ、310,312…チャージアンプ、320…差動増幅回路、330…AC増幅回路、340…移相回路、350…第1同期検波回路、352…第2同期検波回路、360,362…積分回路、370,372…DC増幅回路、400x,400y…検出素子、401…搬送波信号、402〜405…検出信号、406…加速度信号、407…エラー情報信号、408…温度信号、409〜413…信号、500…電子機器、520…CPU、530…操作部、540…ROM、550…RAM、560…通信部、570…表示部、580…音声出力部、600…移動体、620…コントローラー、630…コントローラー、640…コントローラー、650…バッテリー、660…バックアップ用バッテリー、1000…物理量検出装置

Claims (10)

  1. 駆動信号に基づいて振動することにより、物理量の大きさに応じた検出信号と前記駆動信号に基づく振動の漏れ信号とを発生させる物理量検出素子からの前記検出信号と前記漏れ信号を含む被検波信号に対して、第1基準クロックに基づいて前記検出信号を同期検波する第1同期検波回路と、
    前記被検波信号に対して、第2基準クロックに基づいて前記漏れ信号を同期検波する第2同期検波回路と、
    前記第1基準クロックと前記第2基準クロックとの位相差を監視する位相差監視回路と、
    を備える、物理量検出回路。
  2. 請求項1に記載の物理量検出回路であって、
    前記位相差監視回路は、
    前記第1基準クロックと前記第2基準クロックとの排他的論理和信号における、ハイレベル期間およびローレベル期間の少なくとも一方をカウントするカウンター回路を備える、物理量検出回路。
  3. 請求項2に記載の物理量検出回路であって、
    前記カウンター回路は、前記排他的論理和信号における前記ハイレベル期間および前記ローレベル期間のうち、連続した4つの期間のそれぞれをカウントする、物理量検出回路。
  4. 請求項2または3に記載の物理量検出回路であって、
    前記カウンター回路のクロック周波数は、前記排他的論理和信号の周波数より高い、物理量検出回路。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の物理用検出回路であって、
    前記漏れ信号を監視する漏れ信号監視回路をさらに備える、物理量検出回路。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量検出回路であって、
    レジスターを備え、
    前記位相差監視回路は、前記位相差が異常であると判定した場合に、前記レジスターにエラー情報を書き込む、物理量検出回路。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量検出回路であって、
    前記位相差監視回路は、前記位相差が異常であると判定した場合に、外部にエラー情報信号を出力する、物理量検出回路。
  8. 請求項5に記載の物理用検出回路であって、
    第1コンパレーターと、
    第2コンパレーターと、
    制御部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第1コンパレーターが前記第1基準クロックを生成している場合において、
    前記漏れ信号監視回路の監視結果が正常であり、かつ、前記位相差監視回路の監視結果が異常であると判定した場合に、前記第2コンパレーターに前記第1基準クロックを生成させる、物理用検出回路。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の物理量検出回路を備える、電子機器。
  10. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の物理量検出回路を備える、移動体。
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