JP2017082370A - ボビン方向転換機構、ボビン収容装置及び紡績機 - Google Patents

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Abstract

【課題】一の方向から供給されたボビンを他の方向に受け渡す場合に、ボビンの向きを確実に転換させることができるボビン方向転換機構、ボビン収容装置及び紡績機を提供する。【解決手段】ボビン方向転換機構70は、上方向から受け渡されるボビンBの向きを転換してボビンを左方向に受け渡すボビン方向転換機構であって、ボビンの軸方向における少なくとも小径端Baを支持することにより、当該ボビンを起立状態に支持する下方支持部75と、下方支持部に支持されたボビンの所定の範囲内の少なくとも一点に対して前記他の方向へ向かって空気を噴射するノズル77aと、を備えている。上記所定の範囲は、ボビンの軸方向における重心よりも上方向側の領域である。【選択図】図4

Description

本発明は、ボビン方向転換機構、ボビン収容装置及び紡績機に関する。
紡績装置により生成された糸をボビンに巻取装置にて巻き取って、パッケージを形成する紡績機が知られている。また、このようなボビンを複数保管するボビンストッカと、ボビンストッカから供給されたボビンを巻取装置の所定位置にまで搬送し、当該ボビンを装着する玉揚台車と、を備えた紡績機も知られている(例えば、特許文献1)。
特開2013−67883号公報
このような紡績機においては、ボビンの搬送及び/又はボビンの収容にあたり、ボビンの向きを同方向に揃えることが求められることがある。例えば、特許文献1に記載の玉揚台車における空ボビン収容部は、ボビンが同じ方向に向いた状態(例えば、大径部が左側を向いた状態)で収容されるので、ボビンストッカからの供給されるボビンの向きによっては、ボビンの向きを確実に転換させた状態で受け渡す必要がある。
本発明は、一の方向から供給されたボビンを他の方向に受け渡す場合に、ボビンの向きを確実に転換させることができるボビン方向転換機構、ボビン収容装置及び紡績機を提供することを目的とする。
本発明のボビン方向転換機構は、一の方向から受け渡されるボビンの向きを転換してボビンを他の方向に受け渡すボビン方向転換機構であって、ボビンの軸方向における少なくとも一端を支持することにより、当該ボビンを起立状態に支持する支持部と、支持部に支持されたボビンの所定の範囲内の少なくとも一点に対して他の方向へ向かって気体を噴射する第一噴射部と、を備え、所定の範囲は、ボビンの軸方向における重心よりも一の方向側の領域である。
この構成のボビン方向転換機構では、一の方向から受け渡されたボビンを起立状態に支持し、当該起立状態に支持されたボビンにおける重心よりも一の方向側の領域内の少なくとも一点に対して他の方向へ向かって気体を噴き付ける。これにより、ボビンの一端を中心に上記他の方向に回動させ、ボビン方向転換機構に供給される際のボビンの方向と、ボビン方向転換機構から受け渡される際のボビンの方向とが変わる。この結果、一の方向から供給されたボビンを他の方向に受け渡す場合に、ボビンの向きを確実に転換させることができる。
本発明のボビン方向転換機構では、第一噴射部は、ボビンが支持部に受け渡されたタイミングで気体を噴射してもよい。
この構成のボビン方向転換機構によれば、一の方向から受け渡される途中でボビンに向けて気体が噴射されることに比べて、より確実に、ボビンの一端を中心に他の方向に回動させることができる。
本発明のボビン方向転換機構では、支持部は、ボビンの一端を支持する下方支持部と、軸方向において一端とは反対側の他端との間の少なくとも一部を支持する側方支持部と、を有していてもよい。
この構成のボビン方向転換機構によれば、より安定してボビンを起立状態に維持することができる。
本発明のボビン方向転換機構では、下方支持部は、側方支持部に対し、回動軸を中心にボビンが回動する方向と同じ方向に回動可能に設けられていてもよい。
この構成のボビン方向転換機構によれば、回動軸を中心に回動する下方支持部に連動して回動するボビンを第一噴射部による噴射がアシストするような構成となる。これにより、下方支持部に支持されたボビンを、一端を軸として他の方向に確実に回動させることができる。
本発明のボビン方向転換機構では、下方支持部には、ボビンを支持するボビン持部と、所定の質量を有するおもり部と、が回動軸を挟んで配置されており、おもり部の質量は、回動軸からボビン支持部までの距離とボビンの質量との績が、回動軸からおもり部までの距離とおもり部の質量との積よりも大きくなるように設定されていてもよい。
この構成のボビン方向転換機構では、簡易な構成により、ボビンが下方支持部に支持されたタイミングで下方支持部を回動させることができる。
本発明のボビン方向転換機構では、回動軸に向かって気体を噴射する第二噴射部を更に備えていてもよい。
この構成のボビン方向転換機構では、回動軸に付着する糸屑等のゴミを吹き飛ばすことができる。これにより、回動軸を中心に回動する下方支持部の動きを良好に維持することができる共にメンテナンスの手間を軽減することができる。
本発明のボビン収容装置は、ボビンを収容するボビン収容部と、ボビン収容部からボビンを取り外すボビン取外部と、ボビン取外部によって取り外されたボビンが受け渡される上記ボビン方向転換機構と、を備える。
この構成のボビン収容装置では、ボビン収容部に収容されたボビンを他の装置に受け渡す場合に、他の装置に受け渡すボビンの向きを確実に転換させることができる。
本発明のボビン方向転換機構では、ボビン取外部と第一噴射部とは、同一の気体供給源から気体が供給されてもよい。
この構成のボビン方向転換機構では、ボビン取外部を駆動させるための空気供給源から第一噴射部に気体が供給されるので、第一噴射部に気体を供給するために専用の空気供給源を設ける必要がない。これにより、簡易な構成によって、第一噴射部に気体を供給することが可能になる。
本発明のボビン方向転換機構では、第一噴射部は、ボビン取外部がボビンを取り外したタイミングで気体を噴射してもよい。
この構成のボビン方向転換機構によれば、簡易な制御によって、ボビンが支持部に受け渡されたタイミングで気体の噴射を開始することができる。すなわち、簡易な制御によってより確実に、ボビンの一端を中心に他の方向に回動させることができる。
本発明の紡績機は、繊維束をドラフトするドラフト装置と、ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する紡績装置と、紡績装置で生成された糸を貯留する糸貯留装置と、糸貯留装置に貯留された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、巻取装置にボビンを供給する玉揚台車と、玉揚台車にボビンを受け渡す、上記ボビン収容装置と、を備える。
この構成の紡績機によれば、ボビン収容部に収容されたボビンを玉揚台車に受け渡す場合に、ボビンの向きを確実に転換させることができる。これにより、ボビンを同方向に収容する収容部を有する玉揚台車に対し、受け渡すボビンの向きを確実に同方向に揃えることができる。
本発明によれば、一の方向から供給されたボビンを他の方向に受け渡す場合に、ボビンの向きを確実に転換させることができる。
一実施形態の紡績機の正面図である。 図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図1の紡績機に用いられるボビンの側面図である。 図1のボビン方向転換機構及びボビン搬送機構の側面図である。 図1のボビン搬送機構の斜視図である。 (A)は図5のボビン方向転換機構における側方支持部の正面図、(B)はその背面図である。 空気供給源からの空気の供給構成を示す図である。 図1のボビン搬送機構における側面支持部及び下方支持部の側面図である。 図7の下方支持部の斜視図である。 (A)〜(D)は図1のボビン方向転換機構におけるボビンの受け渡しの流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。また、説明中「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。
図1に示されるように、紡績機1は、エンドフレーム5と、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、玉揚台車4と、ボビンストッカ(ボビン収容装置)90と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。なお、以下の説明では、糸Yが走行する経路(すなわち、糸道)において、糸Yが生成される側を上流側といい、糸Yが巻き取られる側を下流側という。
各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、糸継台車3は、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。
エンドフレーム5は、複数の紡績ユニット2の一方の端部に配置されている。エンドフレーム5には、紡績ユニット2の各部において吸引空気流を発生させるための吸引源などが収容されている。また、エンドフレーム5には、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータなどが収容されている。エンドフレーム5には、機台制御装置11と、表示部Dと、入力キーKと、が設けられている。紡績機1の外部(紡績機1から離れた場所。例えば、紡績機1が設置された工場内の適宜の場所。)には、紡績ユニット2の各部において旋回空気流を発生させるための空気供給源94が設置されている。空気供給源94は、空気供給源94に接続されたダクトを介して紡績機1の各部に圧縮空気を供給する。空気供給源94は、エンドフレーム5に収容されていてもよい。空気供給源94は、紡績機1から離れて設置されている場合、紡績機1とは別の構成物とみなすことができるが、紡績機1の構成要素の1つとみなしてもよい。
機台制御装置11は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示部Dは、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報などを表示することができる。オペレータが入力キーKを用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置50と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。ユニットコントローラ10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。ドラフト装置6は、スライバSの走行方向において上流側から順に、バックローラ対14と、サードローラ対15と、ミドルローラ対16と、フロントローラ対17と、を有している。各ローラ対14,15,16及び17は、ボトムローラと、トップローラと、を有している。ボトムローラは、エンドフレーム5に設けられた駆動モータ又は各紡績ユニット2に設けられた駆動モータにより回転駆動される。ミドルローラ対16のトップローラに対しては、エプロンベルト16Aが設けられている。ミドルローラ対16のボトムローラに対しては、エプロンベルト16Bが設けられている。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。より詳細には(ただし、図示省略)、空気紡績装置7は、紡績室と、繊維案内部と、旋回空気流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を有している。繊維案内部は、上流側のドラフト装置6から供給された繊維束Fを紡績室内に案内する。旋回空気流発生ノズルは、繊維束Fが走行する経路の周囲に配置されている。旋回空気流発生ノズルから空気が噴射されることにより、紡績室内に旋回空気流が発生する。この旋回空気流によって、繊維束Fを構成する複数の繊維の各繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、糸Yを紡績室内から空気紡績装置7の外部に案内する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置50との間に配置されている。糸監視装置8は、走行する糸Yに光を照射することにより糸Yの状態を検出する光学式の糸監視装置である。糸監視装置8は、走行する糸Yの状態を監視し、糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、糸Yの太さ異常及び/又は糸Yに含有されている異物を検出する。糸監視装置8は、糸切れなども検出する。
テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置50との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。具体的には、空気紡績装置7への空気の供給が停止されて、糸Yの生成が中断されることにより、糸Yが切断される。或いは、別途設けられたカッタにより糸Yが切断されるようにしてもよい。
ワキシング装置12は、糸貯留装置50と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。
糸貯留装置50は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。糸貯留装置50は、空気紡績装置7から糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時などに空気紡績装置7から送り出される糸Yを滞留させて糸Yが弛むのを防止する機能、及び糸貯留装置50よりも下流側の糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有している。なお、糸貯留装置50の詳細な構成については後段にて詳述する。
巻取装置13は、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置13は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバースガイド23と、を有している。
クレードルアーム21は、ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。エンドフレーム5に設けられた駆動モータ(図示省略)が、複数の紡績ユニット2の巻取ドラム22を一斉に駆動する。これにより、各紡績ユニット2において、ボビンB又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。各紡績ユニット2のトラバースガイド23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25に設けられている。エンドフレーム5の駆動モータがシャフト25を巻取ドラム22の回転軸方向に往復駆動することによって、回転するボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド23が糸Yを所定幅でトラバースする。
糸継台車3は、ある紡績ユニット2において糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車3は、サクションパイプ31と、糸継装置37と、サクションマウス38と、を備えている。
サクションパイプ31は、支軸31Aによって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの糸Yを捕捉して糸継装置37に案内する。サクションマウス38は、支軸38Aによって回動可能に支持されており、巻取装置13からの糸Yを捕捉して糸継装置37に案内する。糸継装置37は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置37は、圧縮空気を用いるスプライサ、種糸を用いるピーサー、又は糸Yを機械的に継ぐノッターなどである。
糸継台車3が糸継ぎ動作を行うとき、パッケージPを反巻取方向に回転(逆回転)させる。このときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するようにクレードルアーム21がエアーシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ36によってパッケージPが逆回転させられる。
玉揚台車4は、後述するボビンストッカ90から供給されたボビンBを、クレードルアーム21にボビンBを供給して糸Yの巻取りの準備を行うボビンセット動作と、満巻になったパッケージPをクレードルアーム21から取り外す玉揚動作と、を行う。玉揚台車4は、一の紡績ユニット2において満巻のパッケージPが完成すると、機台制御装置11からの制御信号により、本体フレーム1Aに形成された走行路1B上を一の紡績ユニット2まで走行して停止し、玉揚動作及びボビンセット動作の両方の動作を行う。玉揚台車4は、主に、収容部41と、ボビン供給機構42と、クレードル操作アーム43と、サクションパイプ44と、を備えている。
収容部41は、ボビンストッカ90から供給されたボビンBを収容する。ボビン供給機構42は、クレードルアーム21にボビンBを供給する。サクションパイプ44は、空気紡績装置7から排出される糸Yを吸引部にて吸引することで捕捉して、この補捉した糸Yを巻取装置13まで案内する。クレードル操作アーム43は、満巻になったパッケージPを巻取装置13から取り外すためにクレードルアーム21を開く操作、又は新たなボビンBをクレードルアーム21に取り付けを行うためにクレードルアーム21を閉じる操作を行う。
ボビンストッカ90は、図1に示されるように、複数の紡績ユニット2の他方の端部に配置されている。ボビンストッカ90は、ボビン収容部91と、ボビン取外部93と、ボビン方向転換機構70と、ボビン搬送機構85と、ボビン送出機構87と、を備えている。
ボビン収容部91は、ボビンBを取り付け可能な棒状の部材であるペグ91Aを複数有している。糸Yを巻き取るためのボビンBは、図3に示されるように、筒体として構成されている。また、ボビンBを正面視した場合、軸方向において一端Baから他端Bbに向けて広がる末広がり状に形成されている。言い換えれば、ボビンBは、他端Bbから一端Baに向けてテーパ(先細り)状に形成されている。すなわち、ボビンBは、軸方向において他端Bbの径よりも一端Baの径の方が小さい。以下、一端Baを小径端Ba、他端Bbを大径端Bbともいう。
ボビン収容部91は、ボビンBを、その軸方向端部が作業通路側(図1の紙面手前側)を向くように保管可能に構成されている。ペグ91Aに取り付けられたボビンBは、軸線が略水平な姿勢で支持される。ボビンBは、小径端Baを前方に向けて支持されている。ボビンストッカ90は、ボビンBを水平姿勢に保った状態で保管するように構成されているので、ボビンBをスペース効率良く収容することができる。
ボビン収容部91の前面側(正面側)は開放されており、各ペグ91Aの先端は、ボビン収容部91の前面側に露出するように構成されている。ペグ91Aは、前面側を向いている。
ボビン収容部91は、ペグ91Aの長手方向と略直行する平面(垂直面)内を循環駆動される無端チェーン91Bを有している。複数のペグ91Aは、無端チェーン91Bに固定されている。したがって、無端チェーン91Bを一方向に連続的又は間欠的に循環させることにより、ペグ91Aに取り付けられたボビンBを、無端チェーン91Bの長手方向に沿って搬送することができる。
ボビン収容部91におけるボビンBの搬送経路の途中には、ボビン取外部93が設けられている。ボビン取外部93は、空気供給源94から供給される空気によって駆動するエアシリンダ93a(図7参照)のロットの先端部により構成される。ボビンBは、エアシリンダ93aによって駆動するボビン取外部93によって前方向に押し出されることにより、ペグ91Aから取り外される。具体的には、ボビン取外部93は、ボビン方向転換機構70に向けてボビンBを押し出す。なお、ボビン取外部93は、上記エアシリンダ93aに接続されるプッシャーによって構成されてもよい。
図4、図5、図6(A)及び図6(B)に示されるように、ボビン方向転換機構70は、一対の被固定部71,71と、側方支持部73と、下方支持部75と、を備えている。ボビン方向転換機構70は、ボビン取外部93から受け渡されるボビンBを、図3に示されるように、大径端Bbを上方に向けると共に、小径端Baを下方に向けた起立状態(起立状態には、鉛直に起立した状態だけではなく、鉛直線に対して斜めに起立した状態を含む)にて支持する。ボビン方向転換機構70は、ボビンBの大径端Bbがボビン搬送機構85における搬送方向下流側に向くように、ボビンBをボビン搬送機構85に受け渡す。
一対の被固定部71,71は、本体フレーム1A(図1参照)に固定されており、前後方向に互いに対向する板状の部材である。一対の被固定部71,71には、後述する側方支持部73を固定するため丸孔71aと、左右方向に延在する長孔71bと、が形成されている。
側方支持部73は、本体部73aと、側方部73bと、第一軸部73cと、第二軸部73dと、丸孔73eと、を有している。本体部73aは、ボビンBの側方の一部を支持する部分である。側方部73bは、本体部73aから直角に曲げられて形成されており、一対の被固定部71,71に対向して配置されている。第一軸部73c、第二軸部73d及び丸孔73eは、側方部73bに配置されている。第一軸部73c及び第二軸部73dは、側方部73bから被固定部71に向かって突出している。図面奥側の側方部73bも同様に、第一軸部73c及び第二軸部73dは、側方部73bから被固定部71に向かって突出している。第一軸部73cは、被固定部71の丸孔71aに挿通されて固定される。第二軸部73dは、被固定部71の長孔71bに挿通される。長孔71bは、被固定部71に対する側方支持部73の取付角度を調整する傾斜角度調整機構の一部を構成する。なお、側方支持部73は、当該傾斜角度調整機構が設けられない構成としてもよい。
本体部73aは、図8に示されるように、ボビンBを支持する表面74aと、その反対側の面である裏面74bと、を有している。図6(A)及び図6(B)に示されるように、本体部73aには、開口部73fが設けられている。本体部73aの裏面側には、複数(例えば5つ)のノズル(第一噴射部)77a,…,77aと、一つのノズル(第二噴射部)77cと、が配置されている。ノズル(第一噴射部)77aは、開口部73fを介して本体部73aの表面74aから噴射可能に配置されている。
空気供給源(気体供給源)94(図9参照)から供給される空気(気体)は、ノズル77aを介して噴射される。ここで、ボビンBの軸方向における重心CGと大径端Bbとの間のボビンBの外周面の領域を大径端部B1とする。本実施形態でのボビンBの重心CGは、大径端Bbからの距離が軸方向におけるボビンBの全長の1/3の長さの位置にある。ノズル77aから噴射される空気は、下方支持部75及び側方支持部73に支持されたボビンBの大径端部B1に向けて噴射される。本実施形態では、ノズル77aから噴射される空気は、ボビンBの大径端Bbに向けて噴射される。ボビンBは、大径端Bbに空気が噴射されるので、下方支持部75に支持されたボビンBの小径端Baを軸として左方向に回動するようになる。
なお、ノズル77aから噴射される空気は、ボビンBの大径端部B1又は小径端部のうち、重心よりも大径端又は小径端に近い領域に向けて噴射されることが好ましい。気体は、ボビンの大径端又は小径端に向けて噴射されることがより好ましい。
ノズル77cは、後段にて詳述する回動軸75h(図8参照)に向かって空気(気体)を噴射する。ノズル77cは、本体部73aの裏面74bにおいて下方に向けて、本体部73aの裏面74bに沿って空気を噴射するように配置されている。
図7に示されるように、エアシリンダ93aとノズル77aとノズル77cとは、同一の空気供給源94から空気が供給される。具体的には、エンドフレーム5に配置される空気供給源94は、エアホース及び分岐管95を介してエアシリンダ93a、ノズル77a及びノズル77cに空気を供給する。エアシリンダ93aと分岐管95との間には、機台制御装置11(図1参照)によって制御される電磁バルブ97aが配置されており、エアシリンダ93aへの空気の供給量が制御される。エアシリンダ93aは、電磁バルブ97aを介して空気が供給されることにより、ボビン取外部93を駆動させる。ボビン取外部93は、ボビン方向転換機構70に向けてボビンBを押し出す。
ノズル77a及びノズル77cと分岐管95との間には、機台制御装置11(図1参照)によって制御される電磁バルブ97bが配置されており、ノズル77a及びノズル77cへの空気の供給の有無が制御される。すなわち、電磁バルブ97bによって、ノズル77a及びノズル77cにおける噴射のON/OFFが制御される。なお、本実施形態では、電磁バルブ97bとノズル77aとの間にオリフィス98aが配置されており、ノズル77aから噴射される空気の量が適正に調整されている。同様に、電磁バルブ97bとノズル77cとの間にオリフィス98bが配置されており、ノズル77cから噴射される空気の量が適正に調整されている。
下方支持部75は、図8及び図9に示されるように、ボビンBを支持するボビン支持部75aと、所定の質量を有するおもり部75eと、を有している。ボビン支持部75aとおもり部75eとは、後段にて詳述する回動軸75hを挟んで配置されている。ボビン支持部75aは、おもり部75eに接続される接続部75bを有している。おもり部75eは、ボビン支持部75aに接続される接続部75fを有している。ボビン支持部75aとおもり部75eとは、接続部75b,75fを介して互いに接続されている。ボビン支持部75aにおける接続部75bには、側方支持部73に対する回動を可能にする回動軸75hが固定されている。具体的には、回動軸75hの両端部が側方支持部73の丸孔73eに挿入される。このような構成により、下方支持部75は、側方支持部73に対して回動軸75hを中心に回動可能となっている。
おもり部75eの質量は、回動軸75hからボビン支持部75a(例えば、ボビン支持部75aの重心位置)までの距離とボビンBの質量との績が、回動軸75hからおもり部75e(例えば、おもり部75eの重心位置)までの距離とおもり部75eの質量との積よりも大きくなるように設定されている。なお、おもり部75eは、複数の薄板を積層することに形成されており、当該薄板の枚数を調整することにより、質量を調整することが可能となっている。
ボビン支持部75aにおけるボビン載置面には、スポンジ等の緩衝材75cが貼付されている。これにより、ボビン取外部93からボビンBが受け渡される際の衝撃を吸収し、ボビンB及び/又は下方支持部75の損傷を抑制する。接続部75bと接続部75fとは、ボルト等の接続部材75gを介して互いに着脱可能に接続されている。したがって、緩衝材75cが劣化した場合であっても容易に交換が可能になる。
図4及び図5に示されるように、ボビン搬送機構85は、駆動ローラ85aと、従動ローラ85bと、駆動ローラ85a及び従動ローラ85bに巻き掛けられるベルト85cと、一対のガイド83,83を有している。なお、図5においては、ベルト85cの図示を省略している。駆動ローラ85aは、図示しないモータによって駆動される。ベルト85cは、駆動ローラ85aの矢印方向dへの回転に伴って回転し、ベルト85cに載置されたボビンBを矢印方向eに搬送する。一対のガイド83,83は、搬送方向に沿って配置されており、ボビンBのベルト幅方向(前後方向)への移動を規制する。
図1に示されるように、ボビン送出機構87は、ボビン搬送機構85における搬送方向下流側に配置されている。ボビン送出機構87は、ボビン搬送機構85から受け渡されたボビンBを、玉揚台車4に受け渡す。ボビン送出機構87は、図示しない駆動ローラによって駆動されるベルトコンベヤを有している。
次に、ボビンストッカ90の動作について説明する。図1に示されるように、ボビン収容部91のペグ91Aによってボビン取外部93まで搬送されてきたボビンBは、ボビン取外部93によって前方向に押し出される。ボビン取外部93によって押し出されたボビンBは、図10(A)に示されるように、小径端Baを下方に向けた状態で落下することによりボビン方向転換機構70に受け渡される。すなわち、ボビン支持部75aは、ボビンBが押し出される位置よりも所定距離(ボビンBの全長以上の距離)だけ下方に配置されているので、受渡時に前後方向に延びるボビンBが、上下方向に延びる姿勢で受け渡される。ボビン方向転換機構70に受け渡されたボビンBは、小径端Baが下方支持部75に支持され、大径端Bbが側方支持部73に支持されることで一時的に起立状態に支持される。
ここで、ボビン方向転換機構70からボビンBが受け渡される前の下方支持部75について説明する。図8に示されるように、ボビン支持部75aとおもり部75eとは、回動軸75hを挟んで配置されており、おもり部75eの質量は、回動軸75hからボビン支持部75aまでの距離とボビンBの質量との績が、回動軸75hからおもり部75eまでの距離とおもり部75eの質量との積よりも大きくなるように設定されている。したがって、ボビン方向転換機構70からボビンBが受け渡される前の下方支持部75は、おもり部75eが回動軸75hよりも下方に位置するような状態、すなわち、ボビン支持部75aが回動軸75hよりも上方に位置するような状態に維持されている。ボビン支持部75aは、ボビン待機時及びボビン搬送機構85へのボビン受渡時には傾いている。
このような状態の下方支持部75にボビンBが受け渡されると、ノズル77aから空気Aが噴射される。具体的には、ボビン取外部93がボビンBの押し出しを完了したと同時に、ノズル77aから例えば約2秒間、空気Aが噴射される。また、図10(B)に示されるように、上述の状態の下方支持部75にボビンBが受け渡されると、下方支持部75は、ボビンBの重みによりシーソーのように回動軸75hを中心に左周りに回動する。すなわち、ボビン支持部75aが回動軸75hよりも下方に位置するようになる。
下方支持部75及び側方支持部73に支持されるボビンBは、図10(B)及び図10(C)に示されるように、上述した下方支持部75の動きにより小径端Baを軸として左方向に回動する。すなわち、ボビンBは、反時計回りに回動する。また、ボビンBは、下方支持部75の動きに連動して回動する際に、ノズル77aから噴射される空気Aが噴き付けられることによって上記回動運動がアシストされる。ボビンBは、図10(C)に示されるように、ボビンBがベルト85cに受け渡されるときのボビンBの大径端Bbの位置がベルト85cの位置よりも高い位置にあるので下方支持部75から落下して、大径端Bbを左側に向けると共に小径端Baを右側に向けた状態で、下流側のボビン搬送機構85(図1参照)に受け渡される。なお、ボビンBがベルト85cに受け渡されるときのボビンBの大径端Bbの位置とベルト85cの位置とが同じ高さとして、ボビンBが落下しないように受け渡してもよい。
ボビン方向転換機構70からボビンBが受け渡されたボビン搬送機構85は、当該ボビンBを左方向に搬送し、ボビン送出機構87に受け渡す。ボビン送出機構87は、玉揚台車4にボビンBを受け渡す。
次に、上記実施形態のボビン方向転換機構70の作用効果について説明する。上記実施形態のボビン方向転換機構70では、上方向(一の方向)から受け渡されたボビンBを起立状態に支持し、当該起立状態に支持されたボビンBにおける重心よりも上側の領域内の少なくとも一点に対して左方向(他の方向)へ向かって空気を噴き付ける。これにより、ボビンBの小径端Baを中心に左方向に回動させ、ボビン方向転換機構70に供給される際のボビンBの方向と、ボビン方向転換機構70から受け渡される際のボビンBの方向とを変えることができる。この結果、上方向から供給されたボビンBを左方向に受け渡す場合に、ボビンBの向きを確実に転換させることができる。
上記実施形態のボビン方向転換機構70は、図3に示されるような、軸方向(全長方向)における小径端Baと大径端Bbとで互いに径が異なるようなボビンB(コーン型ボビン)が用いられる場合に特に効果的である。すなわち、このようなボビンBには方向性があるので、常に同じ向きの状態で受け渡される必要がある。このような場合に、ボビンBの向きを確実に転換させることができるボビン方向転換機構70を適用することは特に効果的である。
上記実施形態では、ノズル77aは、ボビンBが下方支持部75に受け渡されたタイミングで空気の噴射を開始するように機台制御装置11によって制御される。これにより、上方向から下方支持部75にボビンBが受け渡される途中でボビンBに向けて空気が噴射されることに比べて、より確実にボビンBの小径端Baを中心に左方向に回動させ、大径端Bbが常に左方向を向いた状態で下方支持部75から落下させることができる。
上記実施形態では、下方支持部75は、側方支持部73に対し、回動軸75hを中心にボビンBが回動する方向と同じ方向に回動可能に設けられている。このため、回動軸75hを中心に回動する下方支持部75に連動して回動するボビンBの回動運動をノズル77aによる噴射がアシストするような構成となる。これにより、下方支持部75に支持されたボビンBを、小径端Baを軸として左方向に確実に回動させることができる。
また、上記実施形態では、ノズル77aから噴射される空気がボビンBの大径端Bbに向けて噴射されることにより、下方支持部75が回動してボビン支持部75aが斜めに下がった場合に、ボビンBの向きが転換されることなく、ボビンBの小径端Baがボビン支持部75aに沿って滑り落ちることを抑制できる。また、ボビンBの小径端Baがボビン支持部75aに沿って滑り落ちることを抑制できるので、ボビンBの受渡時における下方支持部75の水平面に対する傾斜角度を小さくできる。更に、上記実施形態のボビン方向転換機構70では、上方向から供給されたボビンBを左方向に受け渡す場合に、ボビンBの向きを確実に転換させることができるので、ボビン方向転換機構70においてボビンBが転換(反転)せず、起立状態を維持したままベルト85cに乗り移らなくなることを回避することができる。
また、上記実施形態では、ノズル77aから噴射される空気がボビンBの大径端Bbに向けて噴射されることにより、ボビンBを安定的に回動させることができるようになる。このため、ボビンBを安定的に回動させるために実施していた、下方支持部75及び側方支持部73の上下方向に対する角度の調整、又は、おもり部75eの重さの調整を厳密に管理する必要がなくなる。これにより、作業者の負担が軽減する。
上記実施形態では、下方支持部75には、ボビンBを支持するボビン支持部75aと、所定の質量を有するおもり部75eと、が回動軸75hを挟んで配置されており、おもり部75eの質量は、回動軸75hからボビン支持部75aまでの距離とボビンBの質量との績が、回動軸75hからおもり部75eまでの距離とおもり部75eの質量との積よりも大きくなるように設定されている。これにより、簡易な構成により、ボビンBが下方支持部75に支持されたタイミングで下方支持部75を回動させることができる。
上記実施形態では、回動軸75hに向かって空気を噴射するノズル77cを備えているので、回動軸75hに付着する糸屑等のゴミを吹き飛ばすことができる。これにより、回動軸75hを中心に回動する下方支持部75の動きを良好に維持することができる共にメンテナンスの手間を軽減することができる。
上記実施形態のボビンストッカ90は、ボビン収容部91に収容されたボビンBをボビン搬送機構85に受け渡す場合に、ボビンBの向きを確実に転換させることができる。
上記実施形態のボビンストッカ90では、ノズル77aは、ボビン取外部93を駆動させるための空気供給源94から空気が供給されるので、ノズル77aに空気を供給するために専用の空気供給源を設ける必要がない。これにより、簡易な構成によって、ノズル77aに空気を供給することが可能になる。
上記実施形態のボビンストッカ90では、ノズル77aは、ボビン取外部93がボビンBを取り外したタイミングで空気の噴射を開始するように機台制御装置11によって制御される。これにより、簡易な制御によって、ボビンBが下方支持部75に受け渡されたタイミングで空気を噴射することができる。
上記実施形態の紡績機1によれば、ボビン収容部91に収容されたボビンBを玉揚台車4に受け渡す場合に、ボビンBの向きを確実に転換させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、ボビン方向転換機構70が、ボビンストッカ90におけるボビン取外部93とボビン搬送機構85との間に配置されている例を挙げて説明したが、これに限定されない。ボビン方向転換機構70は、例えば、ボビン搬送機構85と玉揚台車4との間であったり、ボビンストッカ90以外の場所であったり、ボビンBを一方から受け渡され、他の方向に受け渡すような場所であれば、どのような位置でも適用が可能である。
上記実施形態又は変形例では、ボビンBの大径端Bb(大径端部B1)に向けて空気を噴射するノズル77aを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、ボビン方向転換機構70が、ボビンBの大径端Bbを下方に向けた状態でボビン方向転換機構70に供給される場合、すなわち、下方支持部75がボビンBの大径端Bbを支持することにより起立状態に支持する場合もある。この場合、ボビンBの軸方向における重心CGと小径端Baとの間のボビンBの外周面の領域を小径端部とすると、ノズル77aから噴射される空気が、下方支持部75及び側方支持部73に支持されたボビンBの小径端部(例えば、小径端Ba)に向けて噴射されるようにしてもよい。
なお、ノズル77aから噴射される空気は、ボビンBの大径端部B1又は小径端部(図示せず)のうち、重心よりも大径端Bb又は小径端Baに近い領域に向けて噴射されることが好ましい。空気は、ボビンBの大径端又は小径端に向けて噴射されることがより好ましい。
上記実施形態又は変形例では、ボビンBが受け渡されたタイミングで下方支持部75が回動させるために、上述したようなおもり部75eを用いた例を挙げて説明したが、例えば、機械的に制御可能な回動機構を設け、ボビンBが受け渡されたタイミングで下方支持部75が回動させる制御を実行してもよい。
上記実施形態又は変形例では、ボビンBを受け渡す他の方向の一例として左方向を例に挙げて説明したが、水平方向であればよく、例えば、右方向、前方向、又は後方向であってもよい。
上記実施形態又は変形例では、複数のノズル77aを介して空気が噴射される例を挙げて説明したが、一のノズルのみを有する構成であってもよい。また、前後方向に幅広の噴射口を有するノズルを一つ又は複数有する構成を採用してもよい。
上記実施形態又は変形例では、ボビン支持部75aとおもり部75eとは別体により構成されている例を挙げて説明したが、ボビン支持部75aとおもり部75eとは一体に構成されてもよい。また、おもり部75eの質量を調整するための構成は、薄板の枚数調整に限られず、所定の重量を有するおもりが取り付け可能な構成であってもよい。また、おもり調整機構を有しない構成であってもよい。緩衝材75c自体が単体で着脱可能にボビン支持部75aに貼付され、緩衝材75cのみを交換可能な構成であってもよい。
上記実施形態又は変形例では、空気紡績装置は、繊維束の撚りが空気紡績装置の上流側に伝わるのを防止するために、繊維案内部に保持されて紡績室内に突出するように配置されたニードルを更に備えていてもよい。また、空気紡績装置は、そのようなニードルに代えて、繊維案内部の下流側端部によって、繊維束の撚りが空気紡績装置の上流側に伝わるのを防止するものであってもよい。更に、空気紡績装置は、上記の構成に代えて、互いに反対方向に繊維束に撚りを掛ける一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。
上記実施形態又は変形例では、紡績ユニット2は、糸貯留装置50が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラを設け、デリベリローラとニップローラとが空気紡績装置7から糸Yを引き出してもよい。
上記実施形態又は変形例では、紡績機1は、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていた。上記の構成に代えて、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。
上記実施形態又は変形例では、紡績機1は、ドラフト装置6のボトムローラの少なくとも一つ及びトラバースガイド23が、エンドフレーム5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていた。上記の構成に代えて、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置、紡績装置、巻取装置等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
上記実施形態又は変形例では、糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。
図1では、紡績機1は、コーン形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、チーズ形状のパッケージを巻き取ることも可能である。また、コーン形状のボビンBが用いられる例を挙げて説明したが、チーズ形状のボビンBを用いてもよい。この場合であっても、ボビン方向転換機構70は、ボビンの軸方向における一方の端部が常に所定の方向を向くような状態で、ボビンを受け渡すことができる。例えば、起立状態に支持されたボビンの上端部が常に左を向くような状態で、ボビンを受け渡すことができる。
また、上記実施形態又は変形例のボビン方向転換機構70は、紡績機に限らず、自動ワインダ等の他の糸巻取機にも適用することができる。自動ワインダは、給糸ボビンを支持する糸供給部と、給糸ボビンから解舒された糸をボビンB上に巻きとってパッケージを形成する巻取部とを備える。
1…紡績機、2…紡績ユニット、4…玉揚台車、10…ユニットコントローラ、11…機台制御装置、70…ボビン方向転換機構、71…被固定部、73…側方支持部、73a…本体部、73b…側方部、75…下方支持部、75a…ボビン支持部、75e…おもり部、75h…回動軸、77a…ノズル(第一噴射部)、77c…ノズル(第二噴射部)、85…ボビン搬送機構、87…ボビン送出機構、90…ボビンストッカ、91…ボビン収容部、93…ボビン取外部、93a…エアシリンダ、94…空気供給源、B…ボビン。

Claims (10)

  1. 一の方向から受け渡されるボビンの向きを転換して前記ボビンを他の方向に受け渡すボビン方向転換機構であって、
    前記ボビンの軸方向における少なくとも一端を支持することにより、当該ボビンを起立状態に支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記ボビンの所定の範囲内の少なくとも一点に対して前記他の方向へ向かって気体を噴射する第一噴射部と、
    を備え、
    前記所定の範囲は、前記ボビンの軸方向における重心よりも前記一の方向側の領域である、ボビン方向転換機構。
  2. 前記第一噴射部は、前記ボビンが前記支持部に受け渡されたタイミングで前記気体の噴射を開始する、請求項1記載のボビン方向転換機構。
  3. 前記支持部は、前記ボビンの前記一端を支持する下方支持部と、前記軸方向において前記一端とは反対側の他端との間の少なくとも一部を支持する側方支持部と、を有している、請求項1又は2記載のボビン方向転換機構。
  4. 前記下方支持部は、前記側方支持部に対し、回動軸を中心に前記ボビンが回動する方向と同じ方向に回動可能に設けられている、請求項3記載のボビン方向転換機構。
  5. 前記下方支持部には、前記ボビンを支持するボビン支持部と、所定の質量を有するおもり部と、が前記回動軸を挟んで配置されており、
    前記おもり部の前記質量は、前記回動軸から前記ボビン支持部までの距離と前記ボビンの質量との績が、前記回動軸から前記おもり部までの距離と前記おもり部の質量との積よりも大きくなるように設定されている、請求項4記載のボビン方向転換機構。
  6. 前記回動軸に向かって気体を噴射する第二噴射部を更に備えている、請求項4又は5記載のボビン方向転換機構。
  7. 前記ボビンを収容するボビン収容部と、
    前記ボビン収容部から前記ボビンを取り外すボビン取外部と、
    前記ボビン取外部によって取り外された前記ボビンが受け渡される、請求項1〜6の何れか一項記載のボビン方向転換機構と、
    を備える、ボビン収容装置。
  8. 前記ボビン取外部と前記第一噴射部とは、同一の気体供給源から前記気体が供給される、請求項7記載のボビン収容装置。
  9. 前記第一噴射部は、前記ボビン取外部が前記ボビンを取り外したタイミングで前記気体の噴射を開始する、請求項7又は8記載のボビン収容装置。
  10. 繊維束をドラフトするドラフト装置と、
    前記ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に撚りを与えて糸を生成する紡績装置と、
    前記紡績装置で生成された前記糸を貯留する糸貯留装置と、
    前記糸貯留装置に貯留された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、
    前記巻取装置に前記ボビンを供給する玉揚台車と、
    前記玉揚台車に前記ボビンを受け渡す、請求項7〜9の何れか一項記載のボビン収容装置と、
    を備える、紡績機。
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