JP2017072714A - 顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置や制御を複雑にすることなく、レーザ光の光路に全視野照明光源からの照明光が混入することを防止して、鮮明な蛍光画像を取得する。【解決手段】レーザ光源2からのレーザ光を標本Aまで導く照明光路4と、照明光路4の途中位置に挿脱可能に配置されたミラー5を備え、ミラー5を照明光路4上に挿入することで全視野照明光源3からの照明光を標本Aに照射させ、ミラー5を照明光路4から離脱させることでレーザ光を標本Aに照射させる光路切替部6と、光路切替部6によりミラー5を照明光路4から離脱させた位置で、ミラー5による照明光の偏向先に配置され、ミラー5と組み合わされて照明光路4に対して照明光を遮断する遮光部材7とを備える顕微鏡1を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、顕微鏡に関するものである。
従来、レーザ光源からのレーザ光と、水銀照明光源等の全視野照明光源からの照明光とをミラーの挿脱によって切り替えて標本に照射する顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、一般的に照明光源はオン状態を維持したほうが光の安定性がよいので常時点灯させることが好ましいため、レーザ光による観察が行われる際にも全視野照明光源が点灯状態に維持され、レーザ光を標本に照射する状態にミラーが配置されたときに、全視野照明光源からの照明光がレーザ光の光路に漏れて混入することがある。これを回避するために、ミラーの挿脱による光路の切替に連動して全視野照明光源からの照明光を遮断するシャッタを設ける必要があり、装置の構成および制御が複雑になるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、装置や制御を複雑にすることなく、レーザ光の光路に全視野照明光源からの照明光が混入することを防止して、鮮明な蛍光画像を取得することができる顕微鏡を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、レーザ光源からのレーザ光を標本まで導く照明光路と、該照明光路の途中位置に挿脱可能に配置されたミラーを備え、該ミラーを前記照明光路上に挿入することで全視野照明光源からの照明光を標本に照射させ、前記ミラーを前記照明光路から離脱させることでレーザ光を標本に照射させる光路切替部と、該光路切替部により前記ミラーを前記照明光路から離脱させた位置で、前記ミラーによる前記照明光の偏向先に配置され、前記ミラーと組み合わされて前記照明光路に対して前記照明光を遮断する遮光部材とを備える顕微鏡を提供する。
本発明の一態様は、レーザ光源からのレーザ光を標本まで導く照明光路と、該照明光路の途中位置に挿脱可能に配置されたミラーを備え、該ミラーを前記照明光路上に挿入することで全視野照明光源からの照明光を標本に照射させ、前記ミラーを前記照明光路から離脱させることでレーザ光を標本に照射させる光路切替部と、該光路切替部により前記ミラーを前記照明光路から離脱させた位置で、前記ミラーによる前記照明光の偏向先に配置され、前記ミラーと組み合わされて前記照明光路に対して前記照明光を遮断する遮光部材とを備える顕微鏡を提供する。
本態様によれば、光路切替部のミラーを照明光路から離脱させた状態とすると、レーザ光源からのレーザ光が標本に導かれて照射され、標本において発生する蛍光を観察することが可能となる。一方、光路切替部のミラーを照明光路に挿入した状態とすると、レーザ光が遮断されるとともに全視野照明光源からの照明光がミラーによって偏向されて照明光路に入射され標本に照射される。これにより、標本からの蛍光や反射光を観察することができる。
この場合において、照明光路から離脱させられたミラーが、該ミラーによる照明光の偏向先に配置された遮光部材と組み合わせられることによって、照明光路に対して照明光が漏れないように遮断される。これにより、ミラーの動作と連動して制御されるシャッタのような能動的な装置が不要となり、照明光路を通過している蛍光に全視野照明光源からの照明光が混入することを防止して、鮮明な蛍光画像を取得することができる。
上記態様においては、前記遮光部材が、前記照明光の光路を全周にわたって取り囲む筒状に形成されるとともに、その一端の開口部が、前記照明光路から離脱させられた前記ミラーによって閉塞される位置に配置されている固定遮光部材を備えていてもよい。
このようにすることで、ミラーを照明光路から離脱させる方向に移動させると、移動されてきたミラーによって固定遮光部材の開口部が閉塞される。固定遮光部材は照明光の光路を全周にわたって取り囲む筒状に形成されているので、開口部を閉塞されることによって、照明光が照明光路に漏れないように、より確実に遮光することができる。
このようにすることで、ミラーを照明光路から離脱させる方向に移動させると、移動されてきたミラーによって固定遮光部材の開口部が閉塞される。固定遮光部材は照明光の光路を全周にわたって取り囲む筒状に形成されているので、開口部を閉塞されることによって、照明光が照明光路に漏れないように、より確実に遮光することができる。
また、上記態様においては、前記固定遮光部材の前記開口部側の端面に全周にわたって配置され、前記ミラーとの間に挟まれて弾性変形させられる遮光性の弾性部材を備えていてもよい。
このようにすることで、照明光路から離脱したミラーが固定遮光部材の開口部を閉塞する際に、開口部側の端面に設けられた弾性部材を端面との間に挟んで弾性変形させるので、ミラーと固定遮光部材との衝突による衝撃を緩和することができるとともに、ミラーと固定遮光部材との隙間を閉塞して、照明光が照明光路に漏れないように、より確実に遮光することができる。
このようにすることで、照明光路から離脱したミラーが固定遮光部材の開口部を閉塞する際に、開口部側の端面に設けられた弾性部材を端面との間に挟んで弾性変形させるので、ミラーと固定遮光部材との衝突による衝撃を緩和することができるとともに、ミラーと固定遮光部材との隙間を閉塞して、照明光が照明光路に漏れないように、より確実に遮光することができる。
また、上記態様においては、前記遮光部材が、前記ミラーに固定されて該ミラーとともに移動する可動遮光部材を備え、該可動遮光部材は、前記ミラーが前記照明光路から離脱させられたときに、前記開口部と前記ミラーとの間の隙間の外側に配置されてもよい。
このようにすることで、固定光路からミラーを離脱させる方向に移動させるとミラーに固定された可動遮光部材がミラーとともに移動して、固定遮光部材の開口部とミラーとの間の隙間の外側に配置される。これにより、固定遮光部材の開口部とミラーとの間の隙間の遮光が完全に行われていなくても、隙間から漏れ出た照明光を可動遮光部材によって遮断することができる。
このようにすることで、固定光路からミラーを離脱させる方向に移動させるとミラーに固定された可動遮光部材がミラーとともに移動して、固定遮光部材の開口部とミラーとの間の隙間の外側に配置される。これにより、固定遮光部材の開口部とミラーとの間の隙間の遮光が完全に行われていなくても、隙間から漏れ出た照明光を可動遮光部材によって遮断することができる。
また、上記態様においては、前記遮光部材の前記照明光を受ける表面に、減光処理が施されていてもよい。
このようにすることで、照明光が遮光部材の表面に照射された時点で、減光処理された表面によってその強度が低減されるので、漏れ出る照明光の強度を低減することができる。
このようにすることで、照明光が遮光部材の表面に照射された時点で、減光処理された表面によってその強度が低減されるので、漏れ出る照明光の強度を低減することができる。
また、上記態様においては、前記光路切替部が、前記ミラーを並進移動させる直動機構を備えていてもよい。
このようにすることで、ミラーによる照明光の偏向方向を変更することなくミラーを照明光路から離脱させることができる。したがって、遮光部材を小さくしても、十分に照明光を遮光することができる。
このようにすることで、ミラーによる照明光の偏向方向を変更することなくミラーを照明光路から離脱させることができる。したがって、遮光部材を小さくしても、十分に照明光を遮光することができる。
また、上記態様においては、前記光路切替部が、前記ミラーを揺動させる回転機構を備えていてもよい。
このようにすることで、照明光路に対してミラーを揺動させて挿脱させるので、装置の小型化を図ることができる。
このようにすることで、照明光路に対してミラーを揺動させて挿脱させるので、装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、装置や制御を複雑にすることなく、レーザ光の光路に全視野照明光源からの照明光が混入することを防止して、鮮明な蛍光画像を取得することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る顕微鏡1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡1は、レーザ光源2から発せられるレーザ光を標本Aに照射して標本Aにおいて発生する蛍光を観察するレーザ走査観察と、全視野照明光源3から発せられる照明光を標本Aに照射して、標本Aからの蛍光や反射光を観察するカメラ/肉眼観察とを切り替えて行う顕微鏡1である。また、全視野照明光源3としては、水銀、キセノン、メタルハライド、LED等のインコヒーレント光源が使用できる。
本実施形態に係る顕微鏡1は、レーザ光源2から発せられるレーザ光を標本Aに照射して標本Aにおいて発生する蛍光を観察するレーザ走査観察と、全視野照明光源3から発せられる照明光を標本Aに照射して、標本Aからの蛍光や反射光を観察するカメラ/肉眼観察とを切り替えて行う顕微鏡1である。また、全視野照明光源3としては、水銀、キセノン、メタルハライド、LED等のインコヒーレント光源が使用できる。
顕微鏡1は、図1に示されるように、レーザ光を標本Aに導く照明光路4と、該照明光路4の途中位置にミラー5を挿脱させる光路切替部6と、ミラー5を照明光路4から離脱させた状態で照明光を遮光する遮光部材7とを備えている。
照明光路4には、レーザ光源2からのレーザ光を2次元的に走査するスキャナ8と、該スキャナ8により走査されたレーザ光を集光する瞳投影レンズ9および結像レンズ10と、瞳投影レンズ9および結像レンズ10によって集光されたレーザ光を標本Aに照射する対物レンズ11とを備えている。図中、符号19は照明レンズである。また、符号12はレーザ走査観察の場合は全反射ミラー、カメラ/肉眼観察の場合は光路分岐ミラー(例えば、ハーフミラーまたはダイクロイックミラー等)である。
標本Aにおけるレーザ光の集光位置においては、蛍光物質が励起されることにより蛍光が発生し、発生した蛍光は対物レンズ11によって集光されて、結像レンズ10、瞳投影レンズ9およびスキャナ8を介して同一の光路を戻り、ダイクロイックミラー13によってレーザ光の光路から分岐され、集光レンズ14によって集光され、ピンホール15を通過したものが、光検出器16により検出されるようになっている。
光路切替部6は、瞳投影レンズ9と結像レンズ10との間に配置され、全視野照明光源3からの照明光の光軸B上に該光軸Bに対して45°の角度をなして配置されるミラー5と、該ミラー5を光軸Bに沿う方向に直線移動させる直動機構17とを備えている。全視野照明光源3からの照明光の光軸Bは、レーザ光の光軸Cに対して直交して配置されている。
直動機構17は、例えば、ミラー5を固定したスライダ17aを直線移動可能に支持する直線ガイド17bと、スライダ17aを直線ガイド17bに沿って移動させるモータ17cおよびボールネジ(図示略)あるいはラックアンドピニオン(図示略)等の駆動部とを備えている。直動機構17は、図1に示されるようにミラー5が照明光路4に挿入された位置と、図2に示されるように照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させられた位置との間で往復移動させることができるようになっている。
図1に示されるように、ミラー5が照明光路4に挿入された位置に配置されると、ミラー5の背面によってレーザ光が遮断される一方、ミラー5の反射面によって全視野照明光源3からの照明光が90°偏向されて、結像レンズ10に向かう照明光路4に入射されるようになっている。一方、図2に示されるように、ミラー5が照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させられた位置に配置されると、レーザ光が標本Aに照射される一方、全視野照明光源3からの照明光は、照明光路4とは離れた位置において、ミラー5の反射面により90°偏向されるようになっている。
ミラー5によって照明光路4に入射された照明光は、結像レンズ10により集光され、光路分岐ミラー12によって反射された後、対物レンズ11によって標本Aに照射され、標本Aにおける蛍光や反射光が対物レンズ11によって集光され、光路分岐ミラー12を透過して撮像素子18により撮影されるようになっている。
遮光部材7は、図1に示されるように、ミラー5が照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させられた位置において、ミラー5の反射面によって偏向された照明光を受ける位置に固定された遮光板(固定遮光部材)である。遮光板の表面のうち少なくとも照明光が照射されることとなる領域には、減光処理が施されている。減光処理としては、例えば、黒色塗装を挙げることができる。
また、遮光部材7は、図1に示されるように、照明光路4に近接する側の端部を屈曲させた屈曲部7aを備えている。屈曲部7aは、照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させられた状態のミラー5の端部に微小隙間を空けて配置されることにより、ミラー5とともに全視野照明光源3を照明光路4側において覆う一連の遮光壁を形成するようになっている。また、屈曲部7aは、ミラー5が照明光路4に挿入されたときには、ミラー5によって偏向された照明光の障害にならない位置に配置されている。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡1を用いて標本Aのレーザ走査観察を行うには、光路切替部6を作動させて、図2に示されるように、ミラー5を照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させた位置に配置する。これにより、レーザ光源2からのレーザ光はスキャナ8によって2次元的に走査され、照明光路4を経由して標本Aに集光される。標本Aにおけるレーザ光の集光位置において発生した蛍光は、照明光路4を経由して戻り、光検出器16により検出されることによって蛍光画像を構築することが可能となる。
本実施形態に係る顕微鏡1を用いて標本Aのレーザ走査観察を行うには、光路切替部6を作動させて、図2に示されるように、ミラー5を照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させた位置に配置する。これにより、レーザ光源2からのレーザ光はスキャナ8によって2次元的に走査され、照明光路4を経由して標本Aに集光される。標本Aにおけるレーザ光の集光位置において発生した蛍光は、照明光路4を経由して戻り、光検出器16により検出されることによって蛍光画像を構築することが可能となる。
この場合に、照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させられた位置に配置されたミラー5と遮光部材7とが組み合わせられて、ミラー5による偏向先および照明光路4側を覆う遮光壁が形成されるので、ミラー5により照明光の反射光が照明光路4を通過している蛍光に混入することを防止することができる。
すなわち、本実施形態に係る顕微鏡1によれば、光路を切り替えるためにミラー5を移動させるだけで、ミラー5が照明光路4から全視野照明光源3側に離脱されたときには、ミラー5と遮光部材7との組み合わせによって照明光が照明光路4の蛍光に混入してしまうことを防止して、鮮明な蛍光画像を取得することができる。この場合に、シャッタのような能動的な遮光手段を用いる必要がないので、装置の構成および制御を簡易にすることができるという利点がある。
また、遮光部材7の表面には減光処理が施されているので、遮光部材7の表面に入射した照明光はその強度を十分に低減されて反射される。したがって、遮光部材7とミラー5との間の隙間あるいは他の隙間から照明光が漏れ出ても、蛍光画像に与える影響を十分に抑制することができる。
なお、本実施形態においては、遮光部材7として、図1および図2に示されるようにL字状の断面を有する遮光板を例示したが、これに代えて、図3および図4に示されるように、照明光を全周にわたって取り囲む円筒状の遮光部材(固定遮光部材)20を採用してもよい。遮光部材20は、円筒状以外の筒、例えば、多角筒状に形成されていてもよい。
遮光部材20は、図3および図4に示されるように、照明光の光軸Bに沿って配置され、照明光路4側の端部20aが、ミラー5と同じく光軸Bに対して45°の角度をなして斜めに切断された形態を有している。そして、斜めに切断された形態の端部20a側の開口部20bは、ミラー5によって完全に閉塞可能な大きさに設定されている。
図3および図4に示す例では、遮光部材20は、全視野照明光源3からの照明光を集光する照明レンズ19のケーシングと一体に構成されている。
図3および図4に示す例では、遮光部材20は、全視野照明光源3からの照明光を集光する照明レンズ19のケーシングと一体に構成されている。
このようにすることで、光路切替部6の作動により、図4に示されるように、ミラー5が照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させられると、離脱させられたミラー5が円筒状の遮光部材20の端部20aの開口部20bを閉塞する位置に配置される。これにより、ミラー5の反射面において偏向された照明光は、円筒状の遮光部材20の内面によって遮光され、該内面における反射光も、開口部20bがミラー5によって閉塞されていることによって外部に漏れ出ないように遮光される。
また、上記のような筒状の遮光部材20を採用する場合に、図5に示されるように、ミラー5によって閉塞される開口部20b側の端部20aに、全周にわたってゴム等の遮光性の弾性部材21を配置することにしてもよい。これにより、ミラー5と筒状の遮光部材20の端面との間に弾性部材21が挟まれて弾性変形させられるので、ミラー5と遮光部材20との間の隙間を完全に閉塞して、より確実に照明光の漏れを防止することができる。また、移動してきたミラー5と遮光部材20との衝突による衝撃を弾性部材21によって緩和することができるという利点がある。
また、上述した筒状の遮光部材20に加えて、図6および図7に示されるように、スライダ17aに固定されてミラー5とともに移動する遮光部材(可動遮光部材)22を備えていてもよい。
この遮光部材22は、ミラー5が遮光部材20の開口部20bを閉塞する位置まで移動したときに、ミラー5および遮光部材20と照明光路4との間を区画するように配置される形状を有している。これにより、照明光路4側に漏れる照明光をより確実に遮光することができる。
この遮光部材22は、ミラー5が遮光部材20の開口部20bを閉塞する位置まで移動したときに、ミラー5および遮光部材20と照明光路4との間を区画するように配置される形状を有している。これにより、照明光路4側に漏れる照明光をより確実に遮光することができる。
特に、遮光部材22は、ミラー5によって開口部20bが閉塞された遮光部材20とミラー5との隙間を覆う位置に配置される隙間遮光部22aを備えており、ミラー5と遮光部材20との隙間が完全に閉鎖されていなくても、ミラー5および遮光部材20とともにラビリンス構造を形成して、照明光が照明光路4側に漏れることを防止することができる。
また、上記各実施形態においては、光路切替部6が、ミラー5を並進移動させる直動機構17を有するものを例示したが、これに代えて、図8および図9に示されるように、ミラー5を揺動させることによって、照明光路4に挿脱させる回転機構23を備えるものを採用してもよい。
照明光路4に挿入されるときには、図8に示されるように、ミラー5は照明光路4の光軸Cに対して45°の角度をなして配置され、全視野照明光源3からの照明光を90°偏向して照明光路4に入射させることができる。
照明光路4に挿入されるときには、図8に示されるように、ミラー5は照明光路4の光軸Cに対して45°の角度をなして配置され、全視野照明光源3からの照明光を90°偏向して照明光路4に入射させることができる。
一方、図9に示されるように、照明光路4から全視野照明光源3側に離脱させられるときには、ミラー5は照明光路4の光軸Cに対して平行となる位置まで揺動させられて、円筒状の遮光部材24の端部24aを閉塞し、レーザ光を標本Aに向けて通過させることができる。
ミラー5を揺動させるだけの回転機構23によれば、直動機構17と比較してコンパクトに構成することができるという利点がある。
ミラー5を揺動させるだけの回転機構23によれば、直動機構17と比較してコンパクトに構成することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、撮像素子18に代えて、肉眼観察用の接眼レンズを用いてもよい。
1 顕微鏡
2 レーザ光源
3 全視野照明光源
4 照明光路
5 ミラー
6 光路切替部
7 遮光部材
17 直動機構
20 遮光部材(固定遮光部材)
20b 開口部
21 弾性部材
22 遮光部材(可動遮光部材)
23 回転機構
A 標本
2 レーザ光源
3 全視野照明光源
4 照明光路
5 ミラー
6 光路切替部
7 遮光部材
17 直動機構
20 遮光部材(固定遮光部材)
20b 開口部
21 弾性部材
22 遮光部材(可動遮光部材)
23 回転機構
A 標本
Claims (7)
- レーザ光源からのレーザ光を標本まで導く照明光路と、
該照明光路の途中位置に挿脱可能に配置されたミラーを備え、該ミラーを前記照明光路上に挿入することで全視野照明光源からの照明光を標本に照射させ、前記ミラーを前記照明光路から離脱させることでレーザ光を標本に照射させる光路切替部と、
該光路切替部により前記ミラーを前記照明光路から離脱させた位置で、前記ミラーによる前記照明光の偏向先に配置され、前記ミラーと組み合わされて前記照明光路に対して前記照明光を遮断する遮光部材とを備える顕微鏡。 - 前記遮光部材が、前記照明光の光路を全周にわたって取り囲む筒状に形成されるとともに、その一端の開口部が、前記照明光路から離脱させられた前記ミラーによって閉塞される位置に配置されている固定遮光部材を備える請求項1に記載の顕微鏡。
- 前記固定遮光部材の前記開口部側の端面に全周にわたって配置され、前記ミラーとの間に挟まれて弾性変形させられる遮光性の弾性部材を備える請求項2に記載の顕微鏡。
- 前記遮光部材が、前記ミラーに固定されて該ミラーとともに移動する可動遮光部材を備え、
該可動遮光部材は、前記ミラーが前記照明光路から離脱させられたときに、前記開口部と前記ミラーとの間の隙間の外側に配置される請求項2または請求項3に記載の顕微鏡。 - 前記遮光部材の前記照明光を受ける表面に、減光処理が施されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の顕微鏡。
- 前記光路切替部が、前記ミラーを並進移動させる直動機構を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の顕微鏡。
- 前記光路切替部が、前記ミラーを揺動させる回転機構を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の顕微鏡。
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