JP2017055318A - 受信装置、受信方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

受信装置、受信方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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【課題】受信強度が低い場合に合成出力モードが採用された結果、放送信号に重畳されたデータが長時間取得されない場合でも、データを取得するとともに受信品質の低下を低減する受信装置を提供すること。【解決手段】第1の受信部150と第2の受信部200は、データ放送が多重化された放送信号を受信する。切替部118は、一方を選択して再生部300に出力する。受信強度が基準値より低い場合、合成部120は、第1の受信部150からの出力と第2の受信部200からの出力を、位相を合わせて合成出力する。合成部120により合成出力する場合に、制御部124は、一時的に合成出力を中断して第1の受信部150に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で切替部118に第2の受信部200から受信された放送信号の出力を選択させる。【選択図】図1

Description

本発明は、オーディオ放送とラジオデータシステム放送を受信可能なラジオ放送の受信装置に関するものである。
FMラジオ放送においては、RDS(RadioDataSystem)サービスが用いられている。RDSサービスとは、FMラジオ放送の帯域内に補助データを挿入して提供するサービスであり、例えば交通情報などに用いられている。このRDSサービスにより放送している番組の内容が特定され、受信装置側でもどの番組であるかをデータで特定することができる。
一方、車両等の移動体において、FM放送やテレビ放送を受信する場合、マルチパス等のフェージングを軽減するために、複数のアンテナを用いたダイバーシティ受信が一般的に行われている。フェーズダイバーシティ受信と通常の受信モードの併用については、様々な方式が採用されている。例えば特許文献1では、受信状態が良好なときには、メインチューナーで希望局のラジオ放送を受信し、サブチューナーは、バックグランドシークを行う。受信状態が良好でないときには、メインチューナーとサブチューナーとをフェーズダイバーシティモードで動作させるFMチューナが開示されている。また特許文献2では、強電界と弱電界とで、設定を変えるFMチューナが開示されている。
特開2007−60624号公報 特開2007−184693号公報
FMラジオ放送の受信状態が良くないときに、上述のようにフェーズダイバーシティモードが用いられてきたが、受信状態が良くない状態が続く場合がある。特許文献1の場合、受信状態が良くない状態が続く限りフェーズダイバーシティモードがずっと継続されることとなってしまい、RDSデータをその間ずっと受信できないという問題があった。
特に欧州などのFMラジオ放送の受信については、RDSデータを受信することにより代替周波数を探索する。フェーズダイバーシティモードは、2つのチューナの両方を用いるものであるので、この間は、RDSデータを取得することができない。特に、同一放送が別の周波数で放送される地域に移動するときに、対応する周波数を得ようとしても、この周波数特定のために用いるRDSデータを取得することができないということが起こってしまう。
そこで、一時的にフェーズダイバーシティモードを解除する場合を考える。これに対して、放送を受信する側のチューナとRDS受信側のチューナでは、通常は設定を変えている。すなわち、放送を受信する側では広帯域で音声を受信し、RDS受信側ではノイズ除去を優先することにより、フェーズダイバーシティモードでの再生品質を向上させるようにしている。受信音質が良好な時はこのままの設定でもよいが、フェーズダイバーシティモードに入っているときは通信音質が大幅に低下しているときである。この状態でフェーズダイバーシティモードを解除した場合、ノイズ除去が優先されない設定となっているため、ノイズが大量に混在した聞き取りずらい状態で放送が再生され、聴取者にとって非常な不快な状態となってしまう。これに対して特許文献2に記載したようなチューナ間で設定の切り替えを採用する機能を採用しようとしても、設定項目が多岐にわたるため、すぐには切り替えられないという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、受信強度が低い場合に合成出力モードが採用された結果、放送信号に重畳されたデータが長時間取得されない場合でも、データを取得するとともに受信品質の低下を低減する受信装置を提供することにある。
本発明に係る受信装置は、データ放送が多重化された放送信号を受信して出力する第1の受信部と、前記放送信号を受信して前記第1の受信部よりも狭い帯域で出力する第2の受信部と、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力のうち一方を選択して再生部に出力する切替部と、前記第1の受信部による前記放送信号の受信強度が基準値より高いか否かを判定する判定部と、前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった場合、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力を、位相を合わせて合成出力する合成部と、前記受信強度が前記基準値より高いと判定された場合、前記切替部に前記第1の受信部からの出力を選択させ、前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった結果、前記合成部により合成出力する場合に、一時的に合成出力を中断して前記第1の受信部に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で前記切替部に前記第2の受信部から受信された放送信号の出力を選択させる制御部と、を備える。
この構成によれば、受信強度が基準値より高いと判定されなかった結果、合成部により合成出力する場合に、合成出力の時間が続くことによりデータ放送が受信できない状態を解消することができる。その一方で、第2の受信部から受信された放送信号を出力するので、受信を中断していたデータ放送を受信することができ、本来合成出力が選択されるような状況で第1の受信部から再生出力することによるノイズの増大等の問題を解消することができる。
好適には、前記第1の受信部は、前記放送信号の周波数範囲で平坦な周波数特性で出力するように構成され、前記第2の受信部は、前記放送信号の周波数範囲のうち、200Hz以下となる低周波帯域と4kHz以上となる高周波帯域との減衰量を大きくした特性で出力するように構成される。
この構成によれば、受信強度が基準値より高い通常の状態の時は、平坦な周波数特性で出力し、受信強度が基準値より低い場合、合成出力により出力して一時的に合成出力を中断するときには、低周波帯域と高周波帯域の減衰量が大きい出力となる。すなわち、ノイズが発生しやすい場合であっても、ノイズが少なくなる出力設定とすることができる。
好適には、前記第1の受信部と前記第2の受信部は、それぞれデジタルシグナルプロセッサを備えたチューナであり、前記第1の受信部では音質を重視した出力設定とされ、前記第2の受信部ではノイズ除去を重視した出力設定とされる。
この構成によれば、受信強度が基準値より高い通常の状態の時は、音質を重視して出力し、受信強度が基準値より低い場合、合成出力により出力することで再生音質を改善する。そして一時的に合成出力を中断して、受信を中断していたデータ放送を受信することができ、そのときでもノイズが比較的少なくなる出力設定を実現することができる。
好適には、前記判定部は、前記第1の受信部で受信される前記放送信号の電界強度が高い場合に、前記受信強度が高いと判定する。
この構成によれば、電界強度という比較的測定しやすい基準により、受信強度を測定して適切な受信切替を実現することができる。
また、本発明の受信方法は、データ放送が多重化された放送信号を受信して出力する第1の受信部と、前記放送信号を受信して前記第1の受信部よりも狭い帯域で出力する第2の受信部と、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力のうち一方を選択して再生部に出力する切替部を備える受信装置の受信方法において、前記第1の受信部による前記放送信号の受信強度が基準値より高いか否かを判定する第1のステップと、前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった場合、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力を、位相を合わせて合成出力する第2のステップと、前記受信強度が前記基準値より高いと判定された場合、前記切替部に前記第1の受信部からの出力を選択させる第3のステップと、前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった結果、合成出力する場合に、一時的に合成出力を中断して前記第1の受信部に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で前記切替部に前記第2の受信部から受信された放送信号の出力を選択させる第4のステップと、を含む。
この構成によれば、受信強度が基準値より高いと判定されなかった結果、合成部により合成出力する場合に、合成出力の時間が続くことによりデータ放送が受信できない状態を解消することができる。その一方で、第2の受信部から受信された放送信号を出力するので、受信を中断していたデータ放送を受信することができ、本来合成出力が選択されるような状況で第1の受信部から再生出力することによるノイズの増大等の問題を解消することができる。
また、本発明のコンピュータプログラムは、データ放送が多重化された放送信号を受信して出力する第1の受信部と、前記放送信号を受信して前記第1の受信部よりも狭い帯域で出力する第2の受信部と、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力のうち一方を選択して再生部に出力する切替部を備える受信装置において、前記第1の受信部による前記放送信号の受信強度が基準値より高いか否かを判定する第1のステップと、前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった場合、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力を、位相を合わせて合成出力する第2のステップと、前記受信強度が前記基準値より高いと判定された場合、前記切替部に前記第1の受信部からの出力を選択させる第3のステップと、前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった結果、合成出力する場合に、一時的に合成出力を中断して前記第1の受信部に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で前記切替部に前記第2の受信部から受信された放送信号の出力を選択させる第4のステップと、を前記受信装置のコンピュータに実行させる。
この構成によれば、受信強度が基準値より高いと判定されなかった結果、合成部により合成出力する場合に、合成出力の時間が続くことによりデータ放送が受信できない状態を解消することができる。その一方で、第2の受信部から受信された放送信号を出力するので、受信を中断していたデータ放送を受信することができ、本来合成出力が選択されるような状況で第1の受信部から再生出力することによるノイズの増大等の問題を解消することができる。
本発明によれば、受信強度が低い場合に合成出力モードが採用された結果、放送信号に重畳されたデータが長時間取得されない場合でも、データを取得するとともに受信品質の低下を低減する受信装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るラジオ受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る音声重視、ノイズ重視に対するデジタルシグナルプロセッサの設定について説明する表である。 本発明の実施の形態に係る電界強度が高い場合の動作処理を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電界強度が低い場合の動作処理を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電界強度が低い状態が一定時間継続した場合の動作処理を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係るラジオ受信処理を説明するフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態に係るラジオ受信装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるラジオ受信装置1は、放送信号を受信する第1のアンテナ101と、第1のアンテナ101で受信したデータ放送が多重化された放送信号を受信処理する第1の受信装置100と、データ放送が多重化された放送信号を受信する第2のアンテナ201と、第2のアンテナ201で受信した放送信号を受信処理する第2の受信装置200と、第1の受信装置100から出力された信号を再生処理する再生部300を備える。
第1の受信装置100は、アンテナ101で受信した放送信号について受信処理を行う受信回路102と、受信回路102で受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(アナログデジタル変換器)103と、ADC103でデジタル化された受信信号を受け取り、それらの受信信号に基づき各種処理を実行するDSP(Digital Signal Processing)110と、DSP110で処理されたデジタル信号をアナログ信号に変換するDAC(デジタルアナログ変換器)130と、DSP110によって適宜アクセスされ、DSP110と協働動作を行うROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)からなるメモリ140を備え、チューナとして動作する。
受信回路102は、アンテナ101からのRF信号を受け取りこれを増幅するRF増幅器、増幅されたRF信号から希望局の周波数信号を選択する同調回路、局部発信器からの周波数信号とRF信号を混合し中間周波(IF)信号を生成する混合器、中間周波信号を直流検波しその受信電界強度信号(Sメータ信号) を抽出するSメータ回路を含む。
DSP110は、例えば、FFT(Fast Fourier Transform)、ディジタルフィルタリング、信号同期、時間・周波数デインターリーブ、オーディオデコード、データデコード、フェーズダイバーシティ等の信号処理を行う。これらの信号処理は、メモリ140に格納されたソフトウエアを読み出すことにより実行制御される。
DSP110は、ラジオ処理部112と、オーディオ処理部114と、RDSデコーダ116と、切替部118と、合成部120と、判定部122と、制御部124の各機能的構成を備える。これらの各構成は、メモリ140に記憶されたプログラムを読み出すことにより、メモリ140への書き込み動作を行うことにより実現される。
ラジオ処理部112は、ノイズ除去、FM検波、FMステレオ復調、マルチパスノイズ低減等の各種アルゴリズム処理を実行する。オーディオ処理部114は、音量コントロール、音質(トーン)コントロール、CSII(サークルサラウンドII)、FixEQの各種アルゴリズム処理を実行する。
RDSデコーダ116は、RDSデータを取得し、メモリ140に記憶、更新する。また、RDSデコーダ116は、第1の受信装置100又は第2の受信装置200による放送局のシークにより収集さられたRDSデータやその他のシーク結果をメモリ140に記憶する動作を実行する。RDSデコーダ116は、RDSデータを利用して、受信回路102を制御する。受信回路102は、シークした放送局が現在受信している放送局と同一の番組を放送しているか否かを確認したり、AFリストに基づき所望の放送局をシークする、いわゆるAFサーチ処理を実行する。シークされた結果は、メモリ140に記憶する。
RDSデータは、伝送のためにFM放送信号にディジタルの各種データを多重されたものであり、現在受信しているFM放送のプログラム(番組) 識別コード(PI)、プログラム名(PS)、同一プログラムネットワークの周波数リスト(AF)、番組内容識別コード(PTY)、送信状態識別コード(DI)、音楽か会話かの識別コード(M/S)、交通情報放送局の識別コード(TP)、および交通情報放送中の識別コード(TA)等を含んでいる。
第1の受信部150は、受信回路102と、ADC103と、ラジオ処理部112と、オーディオ処理部114と、RDSデコーダ116を備えることにより、放送信号を受信して出力するように構成されている。
第2の受信装置200(第2の受信部)は、アンテナ201で受信した放送信号について受信処理を行う受信回路202と、受信回路202で受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するADC203と、ADC203でデジタル化された受信信号を受け取り、それらの受信信号に基づき各種処理を実行するDSP210と、DSP210によって適宜アクセスされ、DSP210と協働動作を行うROM、DRAMからなるメモリ240を備え、チューナとして動作する。
受信回路202の構成は受信回路102と同じであり、ADC203の構成はADC103と同じであり、DSP210の構成はDSP110と同じであり、メモリ240の構成はメモリ140と同じである。DSP210は、ラジオ処理部212、オーディオ処理部214、RDSデコーダ216を備える点でも共通しており、これらの各構成は、ラジオ処理部112と、オーディオ処理部114と、RDSデコーダ116とそれぞれ同じである。
再びDSP110の残りの構成の説明に戻ると、DSP110は、切替部118と、合成部120と、判定部122と、制御部124とをさらに備える。切替部118は、オーディオ処理部114とオーディオ処理部214をから一方を選択してDAC130に切り替え出力するスイッチである。
合成部120は、いわゆるフェーズダイバー処理を行う処理部である。すなわち合成部120は、判定部122で放送信号の受信強度が基準値より高いと判定されなかった場合、第1の受信部150からの出力と第2の受信部200からの出力を入力して、位相を合わせて合成出力する。合成部120は、合成した出力を、ラジオ処理部112を介してオーディオ処理部114及びRDSデコーダ116に出力する。または、ラジオ処理部112を介さずに出力してもよい。基準値は、フェーズダイバー処理を行わなくても所定の音質を得られる受信強度を基に規定される。基準値は、例えば、標準入力である60dBμVとするが、これより高い値、例えば70dBとしても、低い値、50dBμVとしてもよい。
判定部122は、第1の受信部150による放送信号の受信強度が基準値より高いか否かを判定する。受信強度としては主に電界強度を用い、判定部122は、第1の受信部150で受信される前放送信号の電界強度が高い場合に、受信強度が高いと判定する。
制御部124は、DSP110の各部動作を制御する処理部であり、受信強度が低い場合のフェーズダイバー処理への移行制御や、その後の通常受信処理への移行を制御する。特に制御部124は、受信強度が基準値より高いと判定された場合、切替部118に第1の受信部150からの出力を選択させ、受信強度が基準値より高いと判定されなかった結果、合成部120により合成出力する場合に、一時的に合成出力を中断して切替部118に第2の受信部200から受信された放送信号の出力を選択させる。
「一時的に合成出力を中断」とは、フェーズダイバー処理に移行したときに制御部124が、計時動作を開始し、一定の時間が経過するたびに定期的に合成出力を中断して所定の処理を行うことを含む。この一定の時間は設定可能としてもよく、必ずしも一定の値でなくてもよい。
放送信号には、RDSデータからなるデータ放送が多重化されており、制御部124は、合成部120による合成出力を一時的に中断する場合に、第1の受信部150に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で第2の受信部200に放送信号に基づき出力させる。多重化されたデータ放送の受信処理が終了した後、制御部124は、再びフェーズダイバー処理に移行するように制御する。
再生部300は、第1の受信装置100の出力に接続され、第1の受信装置100から出力されたオーディオ信号を増幅するアンプ、アンプで増幅されたオーディオ信号を出力するスピーカ、第1の受信装置100又は第2の受信装置200で復号されたデータを表示する表示部を有する。
図2は、本発明の実施の形態に係る音声重視、ノイズ重視に対するデジタルシグナルプロセッサの設定について説明する表である。第1の受信部150はDSP110を、第2の受信部200はDSP210をそれぞれ備えており、いずれも初期設定の状態では同じ機能を果たす。ここで、ラジオ受信装置1の電源投入時に、DSP110、DSP210は、それぞれの内部設定を構成する。原則として電源投入時の設定であるが、何らかのリセット指示の入力に対して内部構成を再設定してもよい。
特に第1の受信部150では音質を重視した出力設定とされ、第2の受信部200ではノイズ除去を重視した出力設定とされる。言い換えると、第1の受信部150は、前記放送信号の周波数範囲で平坦な周波数特性で出力するように構成され、第2の受信部200は、放送信号の周波数範囲のうち、200Hz以下となる低周波帯域と4kHz以上となる高周波帯域との減衰量を大きくした特性で出力するように構成される。
この音質重視の設定とノイズ除去重視の設定の違いを図2に示す。ラジオ処理部112、ラジオ処理部212においてはIF帯域制御を設定する。ラジオ処理部112では音質重視のため、電界強度変化を少なくなるように設定し、ラジオ処理部212ではノイズ重視のため、電界強度変化を多くなるように設定する。
オーディオ処理部114、オーディオ処理部214においては音声周波数特定制御、ステレオ特性制御を設定する。音声周波数特定制御については、オーディオ処理部114では音質重視のため、フラット範囲を広く、電界強度変化量を少なくなるように設定し、オーディオ処理部214ではノイズ重視のため、フラット範囲を狭く、電界強度変化量を多くなるように設定する。
ステレオ特性制御については、オーディオ処理部114では音質重視のため、通常分離度、マルチパス時分離度、高域分離度、低域分離度を大きくなるように設定し、オーディオ処理部214ではノイズ重視のため、通常分離度、マルチパス時分離度、高域分離度、低域分離度を小さくなるように設定する。また、オーディオ処理部114では音質重視のため、通常分離開始点、マルチパス時分離開始点を早くなるように設定し、オーディオ処理部214ではノイズ重視のため、通常分離開始点、マルチパス時分離開始点を遅くなるように設定する。
図3は、本発明の実施の形態に係る電界強度が高い場合の動作処理を説明するブロック図である。第1の受信部150で受信する信号の電界強度が高い場合、すなわち判定部124が、第1の受信部150による放送信号の受信強度が基準値より高いと判定する場合、制御部124は、切替部118に第1の受信部150からの出力を選択させる。したがって、オーディオ処理部114が動作して音声出力し、RDSデータについてはRDSデコーダ216で受信処理することにより、RDSデコーダ216でAFサーチ処理を実行する。その結果、RDSデコーダ116、合成部120、オーディオ処理部214は動作の必要がなくなるので、図3にそれぞれ点線で示す。
図4は、本発明の実施の形態に係る電界強度が低い場合の動作処理を説明するブロック図である。第1の受信部150で受信する信号の電界強度が低い場合、すなわち判定部124が、第1の受信部150による放送信号の受信強度が基準値より低いと判定する場合、制御部124は合成部120に対して動作指示し、合成部120は、第1の受信部150からの出力と第2の受信部200からの出力を、位相を合わせて合成出力する、いわゆるフェーズダイバー処理を実行する。合成部120は、合成した出力を、ラジオ処理部112を介してオーディオ処理部114及びRDSデコーダ116に出力する。したがって、合成部120と協働してオーディオ処理部114が動作して音声出力する一方、RDSデータについて受信処理されない。その結果、RDSデコーダ116、オーディオ処理部214、RDSデコーダ216は動作の必要がなくなるので、図4にそれぞれ点線で示す。
図5は、本発明の実施の形態に係る電界強度が低い状態が一定時間継続した場合の動作処理を説明するブロック図である。受信強度が基準値より高いと判定されなかった結果、図4に示したようにフェーズダイバー処理行うが、この処理が継続すると、RDSデータが取得されない。そこで、一定時間経過したときに、制御部124は、一時的に合成出力を中断して切替部118に第2の受信部200から受信された放送信号の出力を選択させる。放送信号の出力再生は第2の受信部200を用いて行う一方で、AFサーチ処理は、第1の受信部150のRDSデコーダ116によって行う。その結果、オーディオ処理部114、合成部120、RDSデコーダ216は動作の必要がなくなるので、図5にそれぞれ点線で示す。
図6は、本発明の実施の形態に係るラジオ受信処理を説明するフローチャートである。まず、電源投入段階において図2に示した設定はされており、FM放送の受信再生処理を実行している間の一連の処理を説明する。
まず、判定部122は、電界強度が基準値以上か否かを判定する(ステップST10)。電界強度が基準値以上の場合、制御部124は、通常の受信処理を継続する(ステップST20)。すなわち、図3を参照して説明したように、制御部124は、切替部118に第1の受信部150からの出力を選択させ、オーディオ処理部114が動作して音声出力し、RDSデータについてはRDSデコーダ216で受信処理する。
判定部124が、第1の受信部150による放送信号の受信強度が基準値未満と判定する場合、いわゆるフェーズダイバー処理を実行する(ステップST30)。すなわち図4を参照して説明したように、制御部124は合成部120に対して動作指示し、合成部120は、第1の受信部150からの出力と第2の受信部200からの出力を、位相を合わせて合成出力する。この間、合成部120と協働してオーディオ処理部114が動作して音声出力する一方、RDSデータについて受信処理されない。
ここで改めて判定部122は、電界強度が基準値以上か否かを判定する(ステップST40)。電界強度が基準値以上の場合、ステップST20に進み、制御部124は、通常の受信処理に切り替える。電界強度が基準値未満の場合、判定部122は一定時間経過の有無を判定し(ステップST50)、一定時間が経過しない場合はステップST30に戻って処理を繰り返す。
一定時間が経過した場合、制御部124は、RDSデータが取得されないまま一定時間経過したということであるので、AFサーチ処理に移行する(ステップST60)。AFサーチ処理では、図5を参照して説明したように、制御部124は、一時的に合成出力を中断して切替部118に第2の受信部200から受信された放送信号の出力を選択させる。そして、AFサーチ処理を第1の受信部150のRDSデコーダ116によって行う。AFサーチ処理が終了したら、ステップST30に戻り、フェーズダイバー処理を継続する。
以上のように構成することにより、受信強度が高い場合には第1の受信装置100による受信再生を行うことができ、受信強度が高いことから音質重視でFM放送を再生することができるとともに、第2の受信装置200でもバックグラウンドでRDSデータ放送を受信し、適宜AFサーチを実行することで、周波数の切り替えが必要となる場合にも適宜変更することができる。
そして受信強度が基準値未満となった時は、いわゆるフェーズダイバー処理に移行することにより、2つの受信装置により改善された再生品質でラジオ再生を実現することができる。しかしながら、フェーズダイバー処理の期間が長くなってしまった場合には、RDSデータが更新されず、適切なAFサーチが行われないという問題が生じるので、合成出力を中断して第1の受信装置100でRDSデータを受信、AFサーチを実行することにより、データ放送が受信できない状態を解消することができる。
その一方で、第2の受信部から受信された放送信号を出力するので、本来合成出力が選択されるような状況で第1の受信部から再生出力することによるノイズの増大等の問題を解消することができる。特に通常は第1の受信装置100からの再生出力が前提となっていることから、出力設定を音質重視にするが、これは電界強度の低い、いわゆるノイズの多い環境下には適していない。しかしながらその都度設定を変更するには設定項目が多すぎることから、あらかじめ第2の受信装置200でノイズ重視の設定にしておき、フェーズダイバー処理の中断時には第2の受信装置200による再生とすることにより、ノイズの多い場合でも適切な設定での再生を実現することができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
例えば、上述した実施形態では、データ放送としてRDSサービスのデータ放送を例示したが、それ以外のデータ放送でもよい。
また、放送信号は、ラジオ信号以外にビデオ信号でもよい。
前記実施の形態では、FMラジオ放送を受信するラジオ受信端末を対象として説明されているが、本発明は、特にこれらに限定することなく、FMラジオ放送に限られないアナログ放送を受信する受信装置全般に適用することができる。
100…第1の受信装置
101…アンテナ
102…受信回路
103…ADC
110…DSP
112…ラジオ処理部
114…オーディオ処理部
116…RDSデコーダ
118…切替部
120…合成部
122…判定部
124…制御部
140…メモリ
141…プログラム
150…第1の受信部
200…第2の受信装置(第2の受信部)
201…アンテナ
202…受信回路
203…ADC
210…DSP
212…ラジオ処理部
214…オーディオ処理部
216…RDSデコーダ
240…メモリ
241…プログラム

Claims (6)

  1. データ放送が多重化された放送信号を受信して出力する第1の受信部と、
    前記放送信号を受信して前記第1の受信部よりも狭い帯域で出力する第2の受信部と、
    前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力のうち一方を選択して再生部に出力する切替部と、
    前記第1の受信部による前記放送信号の受信強度が基準値より高いか否かを判定する判定部と、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった場合、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力を、位相を合わせて合成出力する合成部と、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定された場合、前記切替部に前記第1の受信部からの出力を選択させ、前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった結果、前記合成部により合成出力する場合に、一時的に合成出力を中断して前記第1の受信部に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で前記切替部に前記第2の受信部から受信された放送信号の出力を選択させる制御部と、
    を備える受信装置。
  2. 前記第1の受信部は、前記放送信号の周波数範囲で平坦な周波数特性で出力するように構成され、
    前記第2の受信部は、前記放送信号の周波数範囲のうち、200Hz以下となる低周波帯域と4kHz以上となる高周波帯域との減衰量を大きくした特性で出力するように構成される、
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記第1の受信部と前記第2の受信部は、それぞれデジタルシグナルプロセッサを備えたチューナであり、
    前記第1の受信部では音質を重視した出力設定とされ、前記第2の受信部ではノイズ除去を重視した出力設定とされる、
    請求項1又は請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記判定部は、前記第1の受信部で受信される前記放送信号の電界強度が高い場合に、前記受信強度が高いと判定する、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の受信装置。
  5. データ放送が多重化された放送信号を受信して出力する第1の受信部と、
    前記放送信号を受信して前記第1の受信部よりも狭い帯域で出力する第2の受信部と、
    前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力のうち一方を選択して再生部に出力する切替部を備える受信装置の受信方法において、
    前記第1の受信部による前記放送信号の受信強度が基準値より高いか否かを判定する第1のステップと、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった場合、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力を、位相を合わせて合成出力する第2のステップと、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定された場合、前記切替部に前記第1の受信部からの出力を選択させる第3のステップと、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった結果、合成出力する場合に、一時的に合成出力を中断して前記第1の受信部に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で前記切替部に前記第2の受信部から受信された放送信号の出力を選択させる第4のステップと、
    を含む受信方法。
  6. データ放送が多重化された放送信号を受信して出力する第1の受信部と、
    前記放送信号を受信して前記第1の受信部よりも狭い帯域で出力する第2の受信部と、
    前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力のうち一方を選択して再生部に出力する切替部を備える受信装置において、
    前記第1の受信部による前記放送信号の受信強度が基準値より高いか否かを判定する第1のステップと、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった場合、前記第1の受信部からの出力と前記第2の受信部からの出力を、位相を合わせて合成出力する第2のステップと、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定された場合、前記切替部に前記第1の受信部からの出力を選択させる第3のステップと、
    前記受信強度が前記基準値より高いと判定されなかった結果、合成出力する場合に、一時的に合成出力を中断して前記第1の受信部に多重化されたデータ放送の受信処理を実行させ、一方で前記切替部に前記第2の受信部から受信された放送信号の出力を選択させる第4のステップと、
    を前記受信装置のコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。


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