JP4900086B2 - 受信機および周波数スキャン方法 - Google Patents

受信機および周波数スキャン方法 Download PDF

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Description

本発明は、受信機および周波数スキャン方法に関する。
特許文献1は、マルチパス処理部を有し、マルチパスを検出すると、マルチパス除去動作をする受信機を開示する。
特開2006−109186号公報(要約、発明の詳細な説明など)
しかしながら、特許文献1の受信機では、マルチパス除去動作を開始すると、2つのチューナの周波数は受信周波数に固定されてしまう。そのため、受信機に空きチューナが無く、受信機は、空きチューナによって他の周波数をスキャンすることができない。
たとえば2つのチューナの中の少なくとも一方の受信状態が受信周波数において良好となって、マルチパス除去動作が解除されるまで、受信機は、他の周波数をスキャンすることができない。
その結果、一旦マルチパス除去動作に入ってしまうと、特許文献1の受信機では、受信中の周波数以外の周波数で良好な受信が可能なものが存在したとしても、受信周波数をその良好な周波数へ切り替えることができなくなってしまう。
本発明は、マルチパス除去動作中において、その受信中の周波数以外の周波数への切替ができる受信機および周波数スキャン方法を得ることを目的とする。
本発明に係る受信機は、互いに異なるアンテナでの受信に基づく中間周波数信号を生成する複数の中間周波数信号生成手段と、複数の中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去手段と、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御手段と、複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号およびマルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成する複数のベースバンド信号生成手段と、ベースバンド信号から受信の音声信号を生成する音声信号生成手段と、を有し、制御手段は、マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数信号生成手段を受信用として選択して切り替え、音声信号生成手段は、選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成し、制御手段は、複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについてマルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好である場合、他の周波数をスキャンする際に、音声信号生成手段によりノイズを緩和するための音響効果処理をさせる。
本発明に係る受信機は、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、制御手段は、他の周波数のスキャン中に受信する信号の受信状況が悪化したらスキャンを中止し、前記マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信へ戻す
本発明に係る受信機は、互いに異なるアンテナでの受信に基づく中間周波数信号を生成する複数の中間周波数信号生成手段と、複数の中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去手段と、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御手段と、複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号およびマルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成する複数のベースバンド信号生成手段と、ベースバンド信号から、受信の音声信号を生成する音声信号生成手段と、を有し、制御手段は、マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数信号生成手段を受信用として選択して切り替え、音声信号生成手段は、選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成し、制御手段は、複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについてマルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好でない場合、他の周波数をスキャンする際に、音声信号生成手段による音声信号の出力をミュートするとともに、複数の中間周波数信号生成手段により他の周波数をスキャンさせるものである
本発明に係る発明は、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、制御手段は、受信中の周波数より受信状況が良好な他の周波数がスキャンされたら、受信周波数をそのスキャンされた周波数へ切り替える。
本発明に係る周波数スキャン方法は、複数の中間周波数信号生成手段が、互いに異なるアンテナでの受信に基づ中間周波数信号を生成する中間周波数信号生成ステップと、マルチパス成分除去手段が、複数の前記中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去ステップと、制御手段が、前記マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御ステップと、複数のベースバンド信号生成手段が、複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号およびマルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成ステップと、音声信号生成手段が、ベースバンド信号から受信の音声信号を生成する音声生成ステップと、を有し、制御ステップは、マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数生成手段を受信用として選択して切り替え、音声信号生成手段が、選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成する音声信号生成し、制御ステップは、複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについてマルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好である場合、他の周波数をスキャンする際に、音声信号生成手段によりノイズを緩和するための音響効果処理をさせる。
本発明に係る周波数スキャン方法は、複数の中間周波数信号生成手段が、互いに異なるアンテナでの受信に基づく中間周波数信号を生成する中間周波数信号生成ステップと、マルチパス成分除去手段が、複数の中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去ステップと、制御手段が、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御ステップと、複数のベースバンド信号生成手段が、複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号およびマルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成ステップと、音声信号生成手段が、ベースバンド信号から、受信の音声信号を生成する音声信号生成ステップと、を有し、制御ステップは、マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数信号生成手段段を受信用として選択して切り替え、音声信号生成手段が、選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成し、制御ステップは、複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについてマルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好でない場合、他の周波数をスキャンする際に、音声信号生成手段による音声信号の出力をミュートするとともに、複数の中間周波数信号生成手段により他の周波数をスキャンさせる。
本発明では、マルチパス除去動作中に、いずれかの中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの中間周波数信号生成手段により受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせるので、マルチパス除去動作中にその受信中の周波数以外の周波数への切替ができる。
以下、本発明の実施の形態に係る受信機および周波数スキャン方法を、図面に基づいて説明する。受信機は、RDS(Radio Data System)ラジオ放送受信機を例に説明する。周波数スキャン方法は、このRDSラジオ放送受信機の動作の一部として説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るRDSラジオ放送受信機1を示すブロック図である。このRDSラジオ放送受信機1は、自動車などの移動体に装着されたり、移動する人に携帯さたりすれる。そして、このRDSラジオ放送受信機1は、移動に伴う電波の受信環境の変化に応じて最適な受信を実現するために、2アンテナおよび2チューナによるダイバーシティ方式を採用している。
なお、RDSラジオ放送では、各放送周波数帯(放送局)の放送電波として、放送する音声信号とRDSデータ(デジタルデータ)とが放送される。RDSデータには、たとえば放送中の楽曲名、放送中のアーティスト名などの情報が含まれる。RDSラジオ放送受信機1は、このRDSデータに基づいて、受信中の楽曲名やアーティスト名などを表示デバイス48などに表示することができる。
RDSラジオ放送受信機1は、第一IF(中間周波数)部11および第二IF部12の2つのIF部と、第一復調部13および第二復調部14の2つの復調部と、を有する。RDSラジオ放送受信機1は、この他にも、MP(マルチパス)ノイズ除去回路15、MP用復調部16、出力セレクタ17、DAC18(Digital to Analog Convertor)、スピーカ19などを有する。なお、このRDSラジオ放送受信機1において、第一IF部11および第一復調部13により1つ目のチューナが構成され、第二IF部12および第二復調部14により2つ目のチューナが構成される。
複数の中間周波数信号生成手段としての第一IF部11および第二IF部12の2つのIF部は、RDSラジオ放送電波を受信する受信アンテナ21、フロントエンド回路22、IFアンプ23、ADコンバータ14、およびIFフィルタ25を有する。フロントエンド回路22は、受信アンテナ21が受信する所望のRDSラジオ放送電波(放送周波数帯)を抽出するとともに周波数変換を行ってIF信号を生成する。IFアンプ23は、生成されたIF信号を増幅する。ADコンバータ14は、増幅されたIF信号をサンプリングし、IFデータへ変換する。IFフィルタ25は、IFデータに対するデジタルフィルタリング処理により、1つの放送周波数帯に相当する帯域の信号成分を抽出する。第一IF部11および第二IF部12は、それぞれのIFフィルタ25により生成されるIFデータの信号(IFデータ信号)を出力する。
なお、第一IF部11の受信アンテナ21と第二IF部12の受信アンテナ21とは、空間的に互いに異なる位置(たとえば車両の左右の側面など)に配設されたり、空間的に互いに所定の角度(たとえば90度)をなすように配設されたりする。この2つの受信アンテナ21の中の一方を受信状況に応じて選択することにより、図1のRDSラジオ放送受信機1では、2つのIF部11,12による空間ダイバーシティ方式が実現される。
マルチパス成分除去手段としてのMPノイズ除去回路15は、第一IF部11が生成したIFデータ信号と、第二IF部12が生成したIFデータ信号とを用いて、これらが受信した受信電波中に含まれるマルチパス成分を除去する処理を実行する。
なお、マルチパス成分とは、1つの受信アンテナ21が、たとえば電波塔から出力された放送電波(直接波)と、ビルなどにより反射された放送電波(反射波)とを同時に受信する場合に生じるものであり、その反射波による信号の歪成分である。
そして、MPノイズ除去回路15は、まず、たとえば第一IF部11と第二IF部12とが同じ直接波を同相で受信していると仮定した上で、それらのIFデータ信号の歪成分を反射波の成分として抽出し、次に、一方のIFデータ信号から、その抽出した歪成分(あるいはそれを増幅したもの)を減算する。このようなマルチパス成分の除去処理により、MPノイズ除去回路15は、マルチパスによる歪成分(反射波成分)が抑制されたIFデータ信号を生成する。
第一復調部13および第二復調部14の2つの復調部、並びにMP用復調部16は、FM復調回路31と、FM処理部32と、を有する。FM復調回路31は、ベースバンド信号生成手段として機能するものであり、第一IF部11、第二IF部12あるいはMPノイズ除去回路15により生成されたIFデータ信号を復調し、ベースバンド信号を出力する。FM処理部32は、音声信号生成手段の一部として機能するものであり、復調されたベースバンド信号に対して、ステレオ復調処理、ステレオブレンド処理、f特調整処理、ソフトミュート処理、ミュート処理などの音響効果処理をし、1つの音声データを出力する。また、これらの音響効果処理の選択および有無は、制御部により制御される。第一復調部13、第二復調部14およびMP用復調部16は、それぞれが生成した音声データを出力セレクタ17へ出力する。
出力セレクタ17は、第一復調部13から入力される音声データ、第二復調部14から入力される音声データ、およびMP用復調部16から入力される音声データの中から1つを選択し、DAC18へ出力する。
音声信号生成手段の一部としてのDAC18は、入力される音声データをアナログの音声信号へ変換し、出力する。
スピーカ19は、DAC18に接続される。スピーカ19は、DAC18が出力する音声信号により駆動され、音を出力する。
以上の構成により、RDSラジオ放送受信機1は、RDSラジオ放送電波を受信し、その放送電波に重畳された音声をスピーカ19から出力することができる。すなわち、RDSラジオ放送受信機1は、出力セレクタ17において、第一IF部11および第一復調部13(1つ目のチューナ)により生成された放送データに基づく音声データと、第二IF部12および第二復調部14(2つ目のチューナ)により生成された放送データに基づく音声データと、MPノイズ除去回路15およびMP用復調部16により生成された放送データに基づく音声データとの中から1つを選択し、その選択した音声データに基づく音声を出力する。
以下において、第一IF部11が生成するIFデータ信号に基づいて第一復調部13のFM復調回路31が生成する放送データを第一放送データとよび、第二IF部12が生成するIFデータ信号に基づいて第二復調部14のFM復調回路31が生成する放送データを第二放送データとよび、第一IF部11が生成するIFデータ信号および第二IF部12が生成するIFデータ信号に基づいてMP用復調部16のFM復調回路31が生成する放送データをMP除去放送データとよぶ。なお、各放送データには、音声信号やRDSデータなどが含まれている。
RDSラジオ放送受信機1は、この他にも、第一受信状況検出回路41、第一RDS復号器42、第二受信状況検出回路43、第二RDS復号器44、MP受信状況検出回路45、MPRDS復号器46、制御部47などを有する。
第一受信状況検出回路41は、第一放送データに基づいて、第一IF部11による電波の受信状況を検出する。第二受信状況検出回路43は、第二放送データに基づいて、第二IF部12による電波の受信状況を検出する。MP受信状況検出回路45は、MP除去放送データに基づいて、第二IF部12による電波の受信状況を検出する。これらの各受信状況検出回路41,43,45は、それぞれが対象とする放送データを解析し、たとえば受信電界強度、マルチパス、隣接信号、変調度、デチューニング、受信クオリティなどを検出する。各受信状況検出回路41,43,45は、それぞれの検出値を制御部47へ出力する。
第一RDS復号器42は、第一放送データに含まれているRDSデータを復号する。第二RDS復号器44は、第二放送データに含まれているRDSデータを復号する。MPRDS復号器46は、MP除去放送データに含まれているRDSデータを復号する。また、これらの各RDS復号器42,44,46は、RDSデータの復号の際に、RDS復号クオリティの検出値、エラー訂正の検出値などを演算する。そして、各RDS復号器42,44,46は、復号したRDSデータと、各種の検出値とを制御部47へ出力する。
制御手段および演算手段としての制御部47は、たとえば図示外のマイクロコンピュータのCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶されるプログラムを実行することにより実現されるものである。そして、制御部47は、RDSラジオ放送受信機1によるRDSラジオ放送電波の受信を制御する。具体的にはたとえば、制御部47は、RDSラジオ放送電波の受信状況を判断し、その判断に応じた受信をするように、第一IF部11のフロントエンド回路22およびIFフィルタ25と、第二IF部12のフロントエンド回路22およびIFフィルタ25と、FM処理部32と、出力セレクタ17とを制御する。なお、制御部47は、この他にDAC18を制御するようにしてもよい。
次に、以上の構成を有するRDSラジオ放送受信機1の動作を説明する。以下の説明では、主に、受信を開始する1つの放送電波を選択したときに、あるいは、1つの放送電波の受信している最中に、受信する放送についての選択された放送周波数帯以外の他の周波数をスキャンする動作について説明する。
図2は、制御部47による受信設定の流れを示すフローチャートである。図3は、図2中のチェック処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
制御部47は、たとえばRDSラジオ放送受信機1において受信する放送局(受信周波数)が選択された場合や、受信中に所定の期間が経過した場合などにおいて、図2の受信設定処理を繰り返し実行する。
図2において、制御部47は、まず、それまでの受信状況などに関係なく、第一IF部11のフロントエンド回路22およびIFフィルタ25と、第二IF部12のフロントエンド回路22およびIFフィルタ25とを制御し、第一IF部11および第二IF部12による受信周波数を、選択した放送周波数に設定する(ステップST1)。
この選択した放送周波数の設定により、第一受信状況検出回路41は、第一放送データに基づいて、選択した放送周波数での受信電界強度、マルチパス、隣接信号、変調度、デチューニング、受信クオリティなどを検出し、それらの検出値を制御部47へ出力する。また、第二受信状況検出回路43は、第二放送データに基づいて、同じ放送周波数での受信電界強度、マルチパス、隣接信号、変調度、デチューニング、受信クオリティなどを検出し、それらの検出値を制御部47へ出力する。さらに、MP受信状況検出回路45は、MP除去放送データに基づいて、同じ放送周波数での受信電界強度、マルチパス、隣接信号、変調度、デチューニング、受信クオリティなどを検出し、それらの検出値を制御部47へ出力する。
また、第一RDS復号器42は、第一放送データからRDSデータを復号するとともに、RDS復号クオリティの検出値、エラー訂正の検出値などを演算し、これらを制御部47へ出力する。第二受信状況検出回路43は、第二放送データからRDSデータを復号するとともに、RDS復号クオリティの検出値、エラー訂正の検出値などを演算し、これらを制御部47へ出力する。MP受信状況検出回路45は、MP除去放送データからRDSデータを復号するとともに、RDS復号クオリティの検出値、エラー訂正の検出値などを演算し、これらを制御部47へ出力する。
なお、この2チューナ受信(第一IF部11および第二IF部12による受信)設定では、制御部47は、出力セレクタ17によりMP除去放送データを選択させるとともに、DAC18にその音声信号を出力させる。これにより、スピーカ19からは、受信中の放送局の音声が出力される。この動作が受信中になされた場合、受信中の放送局の音声が出力され続けることになる。
選択した放送周波数を2つのチューナで受信するように設定した後、制御部47は、第一受信状況検出回路41などの検出値に基づいて、3つの放送データ(第一放送データ、第二放送データ、MP除去放送データ)の受信状況と、MPノイズ除去回路15の稼働率などを演算する(ステップST2)。
具体的にはたとえば、制御部47は、下記式1を用いて、第一放送データの受信状況を示す値(第一受信状況値)と、第二放送データの受信状況を示す値(第二受信状況値)と、MP除去放送データの受信状況を示す値(MP除去受信状況値)と、を演算する。この受信状況値は、たとえば受信環境が良好であるほど大きな値となり、受信環境が悪化するほど小さな値となる。なお、受信状況値は、下記式1中の一部の検出値に基づいて演算されるものであってもよい。
受信状況値 = (電界強度の検出値×係数1)+(マルチパスの検出値×係数2)+(隣接信号の検出値×係数3)+(変調度の検出値×係数4)+(デチューニングの検出値×係数5)+(受信クオリティの検出値×係数6)+(RDS復号クオリティの検出値×係数7)+(エラー訂正の検出値×係数8) ・・・式1、
また、制御部47は、下記式2を用いて第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率を演算し、下記式3を用いて第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率を演算する。第一放送データあるいは第二放送データにおけるマルチパス成分の割合と、MP除去放送データにおけるマルチパス成分の割合と、の差が小さいほど、稼働率の値は小さくなる。
第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率 = MP除去受信状況値−第一受信状況値 ・・・式2、
第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率 = MP除去受信状況値−第二受信状況値 ・・・式3、
3つの放送データの受信状況および2つの稼働率を演算した後、制御部47は、それらの演算結果を用いて状況を判断し、その判断結果に応じた受信設定を実行する(ステップST3)。
図4は、制御部47による状況判断と受信設定との関係を示すテーブルである。図4中の各列は、1組の判断内容および設定内容を示している。以下において、図4において左側から順番にパターン1、パターン2、パターン3、パターン4、パターン5、パターン6とよぶ。なお、このテーブルは、制御部47内の図示外のメモリに記憶され、制御部47により参照される。
具体的には、制御部47は、まず、第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率と、第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率と、MP除去受信状況値とを用いて、図4のテーブルにおいて該当する1つのパターンを判断する。そして、制御部47は、該当するパターンにおける設定内容で、受信設定を実行する。
たとえば、第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より小さく(低く)、第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より小さく(低く)、MP除去受信状況値が所定値より大きい(良好)である場合、制御部47は、パターン1を選択し、2チューナ受信(=MP除去放送データの受信)をするための設定、あるいはいずれか一方のチューナ受信をするための設定を実行する。
また、第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より小さく(低く)、第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より小さく(低く)、MP除去受信状況値が所定値より小さい(悪い)である場合、制御部47は、パターン2を選択し、2チューナ受信(=MP除去放送データの受信)をするための設定、あるいはいずれか一方のチューナ受信をするための設定を実行する。
また、第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より小さく(低く)、第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より大きく(高く)、MP除去受信状況値が所定値より大きい(良好)である場合、制御部47は、パターン3を選択し、2チューナ受信(=MP除去放送データの受信)をするための設定、あるいは第一放送データによる受信をするための設定を実行する。
また、第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より大きく(高く)、第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より小さく(低く)、MP除去受信状況値が所定値より大きい(良好)である場合、制御部47は、パターン4を選択し、2チューナ受信(=MP除去放送データの受信)をするための設定、あるいは第二放送データによる受信をするための設定を実行する。
また、第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より大きく(高く)、第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より大きく(高く)、MP除去受信状況値が所定値より大きい(良好)である場合、制御部47は、パターン5を選択し、2チューナ受信(=MP除去放送データの受信)をするための設定を実行する。
また、第一放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より大きく(高く)、第二放送データに対するMPノイズ除去回路15の稼働率が所定値より大きく(高く)、MP除去受信状況値が所定値より小さい(悪い)である場合、制御部47は、パターン6を選択し、MP除去放送データの受信状態の良否に応じて、2チューナ受信(=MP除去放送データの受信)をするための設定、あるいは第一放送データ若しくは第二放送データによる受信をするための設定を実行する。
選択した放送周波数についての受信設定を終えると、制御部47は、次に、同一内容を放送する他の周波数をチェックするか否かを判断する(ステップST4)。制御部47は、たとえばRDSデータとして同一内容を放送する他の放送周波数に関する情報などを受信したり、最後のチェックから所定の時間が経過していたりした場合、他の周波数をチェックすると判断する。また、これらの状況下に無いときには、制御部47は、他の周波数をチェックしないと判断し、図2の処理を終える。
図2のステップST4において他の周波数をチェックすると判断した場合、制御部47は、図3に示すように、まず、先の状況判断に基づいて、第一IF部11および第二IF部12の中の一方のIF部で受信しつつ他方のIF部でチェックが可能であるか否かを判断する(ステップST11)。図4中のパターン1〜4では、稼働率が低い方のIF部を受信に使用することで、一方のIF部で受信しつつ、他方のIF部でチェックが可能である。受信音の音質を低下させることなく、他の周波数のチェックが可能である。
これに対して、図4中のパターン5および6では、基本的に、マルチパス成分を除去するために両方のIF部(第一IF部11および第二IF部12)を使用している。そのため、空いているIF部が無く、そのままの受信設定では他の周波数をチェックすることができない。ただし、パターン5の場合には、パターン6の場合と異なり、マルチパス成分の割合が高くないと予想される。そのため、パターン5の場合には、稼働率が小さい方のIF部のみで受信することにより、音質の低下は避けられないものの、視聴可能な音質が得られることを期待できる。
そのため、この実施の形態では、制御部47は、パターン1〜5の受信状況である場合、第一IF部11および第二IF部12の中の一方のIF部で受信しつつ他方のIF部でチェックが可能であると判断し、パターン6の場合のみに、そのチェックが可能でないと判断する。
現在の設定状況がパターン1〜5によるものであって、第一IF部11および第二IF部12の中の一方のIF部で受信しつつ他方のIF部でチェックが可能であると判断すると、制御部47は、第一IF部11および第二IF部12の中の稼働率が小さい方を受信用として選択し、残りのIF部をチェック用として選択する。制御部47は、選択した受信周波数を受信用のIF部に受信させるとともに、チェックする他の周波数をチェック用のIF部に受信させる(ステップST12およびST13)。
なお、図4に示すように、この受信設定により、制御部47は、パターン1の環境下では第一IF部11および第二IF部12の中の一方が受信用として選択され、パターン2の環境下では第一IF部11および第二IF部12の中の一方が受信用として選択され、パターン3の環境下では第一IF部11が受信用として選択され、パターン4の環境下では第二IF部12が受信用として選択され、パターン5の環境下では第一IF部11および第二IF部12の中の一方が受信用として選択される。
また、チェックする他の周波数がRDSデータなどにより特定されていない場合、制御部47は、周波数を走査し、所定の受信感度が得られる周波数であって且つ受信中の放送周波数と同じ番組ID(番組識別番号)が復号される周波数を、チェックする他の周波数として受信させればよい。
ステップST12およびST13の設定により、第一受信状況検出回路41および第二受信状況検出回路43の中のチェック側のものは、チェックする周波数の第一放送データについての受信電界強度などの検出値を制御部47へ出力する。また、第一RDS復号器42および第二RDS復号器44の中のチェック側のものは、チェックする周波数の第一放送データについてのRDS復号クオリティなどの検出値を制御部47へ出力する。そして、制御部47は、このチェック側の検出値に基づいて、チェック側の放送データの受信状況値を演算する。また、制御部47は、受信側の検出値に基づいて、受信側の放送データの受信状況値を演算する(ステップST14)。
チェックする他の周波数の受信状況値と受信周波数の受信状況値とを演算した後、制御部47は、それらの値に応じた受信周波数の変更処理を実行する。具体的には、制御部47は、まず、受信周波数の受信状況値が所定の基準値より良いか否か(大きいか否か)を判断する(ステップST15)。そして、受信周波数の受信状況値が所定の基準値より良い(大きい)場合、受信側のIF部(第一IF部11および第二IF部12の中の一方のIF部)による受信周波数を変更しない。
受信周波数の受信状況値が所定の基準値より悪い(小さい)場合、制御部47は、さらに、この受信周波数の受信状況値と他の周波数の受信状況値とを比較する(ステップST16)。そして、他の周波数の受信状況値が受信周波数の受信状況値より良い(大きい)場合、制御部47は、受信側のIF部による受信周波数を、このチェックした他の周波数へ変更する(ステップST17)。また、他の周波数の受信状況値が受信周波数の受信状況値より悪い(小さい)場合には、制御部47は、受信側のIF部による受信周波数を変更しない。
以上のステップST15からST17までの受信状況値に応じた受信周波数の変更制御を終えると、制御部47は、チェック予定のすべての周波数についてチェックし終えたか否かを判断する(ステップST18)。制御部47は、たとえばRDSデータ中に未処理の他の放送周波数が残っているか否かに基づいてチェックし終えたか否かを判断したり、すべての周波数のスキャンが完了したか否かに基づいてチェックし終えたか否かを判断したりすればよい。
そして、チェック予定のすべての周波数についてチェックし終えていない場合には、制御部47は、チェック用IF部(第一IF部11および第二IF部12の中の他方のIF部)の周波数を次にチェックする周波数に切り替え(ステップST13)、1回目と同様の受信状況値の比較処理に基づく周波数切替処理(ステップST13〜ST17)を繰り返す。
また、チェック予定のすべての周波数についてチェックし終えた場合、制御部47は、最終的に受信側に設定されている周波数を受信周波数とする。なお、受信側の設定が1回も変更されなかった場合には、元々の受信周波数が受信側に設定されている。
図3のチェック処理を終えると、制御部47は、図2に示すように、第一IF部11および第二IF部12の設定を、チェック前の受信設定に戻す(ステップST6)。ただし、制御部47は、受信周波数として、チェック終了時に受信側に設定されている周波数を用いる。これにより、RDSラジオ放送受信機1は、選択した放送周波数と同一内容を、最も良い条件で受信可能な受信周波数によりRDSラジオ放送を受信する。
なお、チェック前にパターン5であると判断した場合、このステップST12からST18までの1チューナでのチェック処理期間において、制御部47は、図4の備考欄に示すように、ノイズを緩和するための音響効果処理をFM処理部32に指示する。ノイズを緩和するために使用できる音響効果処理としては、たとえば、ソフトミュート処理、ミュート処理、ステレオブレンド処理、f特調整処理などがある。
これらの音響効果処理を実行することにより、FM処理部32は、ノイズを抑えた音声データを生成し、DAC18は、この音声データから音声信号を生成する。すなわち、1チューナ受信時においてマルチパスノイズなどに起因して発生する音声ノイズは抑制される。その結果、パターン5の環境下においてMP除去放送データに基づく音声出力から、第一放送データあるいは第二放送データに基づく音声出力へ切り替えたときに、その切替後の音質の低下を目立ち難くすることができる。チェック処理中のノイズ増加を極力防ぐことができる。
現在の設定状況が図4中のパターン6によるものであって、第一IF部11および第二IF部12の中の一方のIF部で受信しつつ他方のIF部でチェック(1チューナ受信)が可能でないと判断すると、制御部47は、図3に示すように、FM処理部32にミュートを指示した(ステップST21)後、第一IF部11あるいは第二IF部12の中の稼働率が低い方のIF部に、選択した受信周波数を受信させるとともに、稼働率が高い方のIF部に、チェックする他の周波数を受信させる(ステップST22およびST23)。FM処理部32が出力をミュートすることで、DAC18も出力をミュートする。
その後、制御部47は、チェック側の検出値に基づいて、チェック側の放送データの受信状況値を演算するとともに、受信側の検出値に基づいて、受信側の放送データの受信状況値を演算する(ステップST24)。
また、制御部47は、それらの受信状況値に応じた受信周波数の変更処理を実行する。具体的には、制御部47は、これらの受信状況値を比較し(ステップST25)、選択した受信周波数が設定されていた側のIF部(第一IF部11および第二IF部12の中の一方のIF部)の周波数を、受信状況値が良い(大きい)方の周波数へ変更する(ステップST26)。
以上の受信状況値に応じた受信周波数の変更制御を終えると、制御部47は、チェック予定のすべての周波数についてチェックし終えたか否かを判断する(ステップST27)。そして、チェック予定のすべての周波数についてチェックし終えていない場合には、制御部47は、チェック用IF部(第一IF部11および第二IF部12の中の他方のIF部)の周波数を次にチェックする周波数に切り替え(ステップST23)、1回目と同様の受信状況値の比較処理に基づく周波数切替処理(ステップST23からST26)を繰り返す。また、チェック予定のすべての周波数についてチェックし終えた場合、制御部47は、最終的に受信側に設定されている周波数を受信周波数として選択する。また、制御部47は、FM処理部32のミュートを解除する(ステップST28)。FM処理部32が出力ミュートを解除することで、DAC18も出力ミュートを解除する。
以上の図3の2チューナによるチェック処理を終えると、制御部47は、図2に示すように、第一IF部11および第二IF部12の設定を、チェック前の受信設定に戻す(ステップST6)。ただし、制御部47は、受信周波数として、チェック終了時に受信側に設定されている周波数を用いる。これにより、RDSラジオ放送受信機1は、選択した放送周波数と同一内容を、最も良い条件で受信可能な受信周波数によりRDSラジオ放送を受信する。
以上のように、この実施の形態によれば、RDSラジオ放送受信機1は、マルチパス成分の除去処理がなされたMP除去放送データに基づく受信中(2チューナ受信中)に受信状態を1チューナ受信へ切り替え、さらに、この切替により空いた第一IF部11あるいは第二IF部12を用いて他の周波数をスキャンする。RDSラジオ放送受信機1は、2チューナ受信中に、受信中の周波数以外の他の周波数において良好な受信が可能なものが存在する場合、その良好な周波数をスキャンし、受信周波数をその良好な周波数へ切り替えることができる。
すなわち、RDSラジオ放送受信機1は、たとえば、受信周波数において軽度のマルチパスノイズが断続的に入りつづけるような電波状況下であっても、あるいは、電界強度が高い地域においてマルチパスノイズ除去機能で除去しきれないような強いマルチパスノイズが断続的に入りつづけるような電波状況下であっても、マルチパス成分の除去処理がなされたIFデータ信号に基づく受信中において他の周波数をスキャンし、受信周波数をより良い周波数へ切り替えることができる。RDSラジオ放送受信機1は、選択した受信周波数より良い周波数が存在する場合において、選択した受信周波数による受信をし続けることなく、受信周波数をスムースに切り替えることができる。
また、この実施の形態の制御部47は、MP除去放送データに基づく受信中(2チューナ受信中)のスキャンを実行するために、MP除去受信状況値から第一受信状況値を減算してなる稼働率と、MP除去受信状況値から第二受信状況値を減算してなる稼働率とを演算し、その稼働率が低い側のものを受信用として選択して切り替える。
したがって、RDSラジオ放送受信機1は、電波状態を正確に把握し、第一IF部11および第二IF部12の中でマルチパス成分が最も少ないIF部により受信をするように切り替える。そのため、RDSラジオ放送受信機1は、マルチパス除去動作中において他の周波数をスキャンするために1つのIF部による受信へ切り替えたとしても、(すなわち、2チューナ受信から1チューナ受信へ切り替えたとしても、)その切り替えによる受信状況の低下を最小限に抑えることができる。RDSラジオ放送受信機1から出力される音声を可聴可能なものに維持することができる。
また、この実施の形態の制御部47は、図4中のパターン5に示すように、すべてのIF信号についてマルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、MP除去放送データの受信状況が良好である場合、FM処理部32によりノイズを緩和するための音響効果処理をさせる。
したがって、MPノイズ除去回路15が有効に機能している良好な受信中において1つのIF部による受信へ切り替えたとしても(すなわち、2チューナ受信から1チューナ受信へ切り替えたとしても、)、その切替後のマルチパスノイズなどによる音質の低下を目立ち難くすることができる。スキャン中のノイズ増加を極力防ぐことができる。そのため、RDSラジオ放送受信機1は、たとえば、受信周波数において軽度のマルチパスノイズが断続的に入りつづけてしまうような電波状況下において、ユーザに不快感を与えないような受信を継続しつつ他の周波数をスキャンし、受信周波数をより良い周波数へ切り替えることができる。
また、この実施の形態の制御部47は、図4中のパターン6に示すように、第一IFデータ信号および第二IFデータ信号についてマルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、MP除去放送データの受信状況が良好でない場合、FM処理部32による音声信号の出力をミュートする。
したがって、RDSラジオ放送受信機1から出力される音声を可聴可能なものに維持することができない可能性が高いときには、スキャン中の受信音がミュートされる。そのため、MP除去放送データに基づいても良好な受信ができない状況下において、1つのIF部による受信へ切り替えたことに起因する音質の悪化を防止することができる。そのため、RDSラジオ放送受信機1は、たとえば、電界強度が高い地域においてマルチパスノイズ除去機能で除去しきれないような強いマルチパスノイズが断続的に入りつづけるような電波状況下において、その状況を判別し、ユーザに不快感を与えることなく他の周波数をスキャンし、受信周波数をより良い周波数へ切り替えることができる。スキャン中に、ユーザがチューニングが得られていないと判断し、他の放送局へ切り替えてしまわないようにすることができる。
以上の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や変更が可能である。
上記実施の形態では、第一受信状況検出回路41などの検出回路は、第一復調器などの復調器において復調されたベースバンド信号に基づいて、受信状況を検出している。この他にもたとえば、検出回路は、復調器の前段において、第一IF部11、第二IF部12、あるいはMPノイズ除去回路15により生成されたIFデータ信号に基づいて受信状況を検出するようにしてもよい。
すなわち、演算手段としての制御部47は、実施の形態のように、MPノイズ除去回路15の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、各IF部11,12の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、MPノイズ除去回路15による各IFデータ信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を演算するようにしてもよいし、あるいは、この変形例のように、MPノイズ除去回路15によりマルチパス成分の除去処理がなされたIFデータ信号の受信状況を示す値から、各IF部11,12により生成される各IFデータ信号の受信状況を示す値を減算することで、MPノイズ除去回路15による各IFデータ信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を演算するようにしてもよい。
上記実施の形態では、制御部47は、図4中のパターン5の場合、FM処理部32によりノイズを緩和するための音響効果処理をさせることで、スキャン中のノイズ増加を極力防いでいる。この他にもたとえば、制御部47は、IFフィルタ25の帯域幅を狭くすることで、スキャン中のノイズ増加を極力防ぐようにしてもよい。
RDSラジオ放送電波では、モノラル音声成分と、ステレオ音声成分とが別々の周波数帯により搬送される。したがって、たとえば、IFフィルタ25の帯域幅をモノラル音声成分のみを透過するように狭くすることで、スキャン中の高周波ノイズを減らすことができる。
上記実施の形態では、制御部47は、図2および図3に示すように、すべての周波数についてのスキャンが終わるまで、他の周波数のチェック処理を終えない。この他にもたとえば、制御部47は、他の周波数のスキャン中に、受信再生側の受信状況値が所定値より低下したらチェック処理を中止し、MP除去放送データによる受信などへ戻すようにしてもよい。
この変形例では、チェック処理中に受信状況が悪化することがあったとしても、その再生音の悪化は一定の範囲内に抑えられる。その結果、たとえば本来、MP除去放送データによる受信(2チューナ受信)をすべき環境下において、第一IF部11および第二IF部12の中の1つのIF部による受信(1チューナ受信)へ切り替えたことに起因する再生音の悪化は、ユーザが不快に感じて受信局(受信周波数)を切り替えてしまわない程度に抑えることができる。
上記実施の形態では、制御部47は、上記式1に基づいて各受信状況値を演算している。この他にもたとえば、制御部47は、電界強度、マルチパス、隣接信号、変調度、デチューニング、受信クオリティ、RDS復号クオリティおよびエラー訂正以外の、受信状況を示す値を用いて各受信状況値を演算しても、あるいは、それらの一部のもののみを用いて各受信状況値を演算してもよい。
特に、MPRDS復号器46などのRDS復号器が生成する検出値(RDS復号クオリティおよびエラー訂正)以外の受信状況を示す値を用いることにより、MPRDS復号器46が不要となる。図5は、MPRDS復号器46を持たないRDSラジオ放送受信機1の変形例(その1)の構成を示すブロック図である。なお、図5のRDSラジオ放送受信機1は、この他にも、図1のRDSラジオ放送受信機1に比べて、IFセレクタ51を有する。図5のIFセレクタ51は、制御部47からの指示に基づいて、第一IF部11が生成したIFデータ信号の第一復調部13への供給を停止したり、第二IF部12が生成したIFデータ信号の第二復調部14への供給を停止したり、MPノイズ除去回路15が生成したIFデータ信号のMP用復調部16への供給を停止したりする。
図6は、RDSラジオ放送受信機1の変形例(その2)の構成を示すブロック図である。図6のRDSラジオ放送受信機1は、IFセレクタ61を有する。図6のIFセレクタ61は、制御部47からの指示に基づいて、第一IF部11が生成したIFデータ信号と、第二IF部12が生成したIFデータ信号と、MPノイズ除去回路15が生成したIFデータ信号との中から2つを選択し、第一復調部13および第二復調部14へ供給する。この図6のRDSラジオ放送受信機1でも、第一IF部11および第二IF部12の中の一方のIF部により受信をしながら、残りのIF部により他の周波数をスキャンすることができる。このため、図6のRDSラジオ放送受信機1では、MP用復調部16、MP受信状況検出回路45、MPRDS復号器46が無い。
上記実施の形態では、制御部47は、各受信状況値および各稼働率は、各回のチェック処理で使用されている。この他にもたとえば、制御部47は、受信状況値および稼働率を周波数と対応付けて図示外のメモリなどに保存し、次回のチェック処理に利用するようにしてもよい。このような過去の受信状況値および稼働率は、たとえば、複数の周波数のスキャン順などを変更するために利用することができる。たとえば、制御部47は、より良い(大きい)受信状況値が得られた順番でメモリに記憶される複数の周波数をスキャンすればよい。このような順番で複数の周波数をスキャンすることにより、チェックの開始直後に、より良い(大きい)受信状況値が得られる周波数が受信周波数として設定され、最適な周波数の受信(出力)が開始されることを期待することができる。
さらに他にもたとえば、制御部47は、受信状況値、稼働率および周波数に対して、GPS(Global Positioning System)などによる位置情報を対応付けてメモリに保存し、次回のスキャン時に参照するようにしてもよい。これにより、ユーザは、メモリに保存されている複数の周波数の中から受信可能なエリアのものを選択し、その選択した複数の周波数について、より良いものに対応するものから順番にスキャンすることができる。
上記実施の形態は、2チューナによるダイバーシティ方式を採用したRDSラジオ放送受信機1の例である。この他にもたとえば、受信機は、3つ以上のチューナによるダイバーシティ方式を採用したRDSラジオ放送受信機1、2つ以上のチューナによるダイバーシティ方式を採用したFMラジオ放送受信機、2つ以上のチューナによるダイバーシティ方式を採用したAM(Amplitude Modulation)ラジオ放送受信機であってもよい。
さらに他にもたとえば、受信機は、2つ以上のチューナによるダイバーシティ方式を採用した地上波デジタル放送を受信する受信機であってもよい。なお、この地上波デジタル放送受信機は、音声信号とともに映像信号を電波により受信し、映像および音声を出力する。
これらの受信機においても、たとえば同じ内容の放送が複数の周波数により受信可能な場合には、各チューナの受信状況値や稼働率などを演算することで、1つの周波数をマルチパス除去受信(2チューナ受信)している最中に、同一放送の他の周波数をスキャンし、受信中の周波数より良好な受信が可能な周波数へ切り替えることができる。
本発明は、RDSラジオ放送受信機などにおいて、受信中の周波数スキャンを実現するために好適に利用することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るRDSラジオ放送受信機を示すブロック図である。 図2は、図1中の制御部による受信設定を示すフローチャートである。 図3は、図2中のチェック処理を示すフローチャートである。 図4は、状況判断と受信設定との関係を示すテーブルである。 図5は、RDSラジオ放送受信機の変形例(その1)の構成を示すブロック図である。 図6は、RDSラジオ放送受信機の変形例(その2)の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 RDSラジオ放送受信機(受信機)
11 第一IF部(中間周波数信号生成手段)
12 第二IF部(中間周波数信号生成手段)
15 MPノイズ除去回路(マルチパス成分除去手段)
18 DAC(音声信号生成手段の一部)
31 FM復調回路(ベースバンド信号生成手段)
32 FM処理部(音声信号生成手段の一部)
47 制御部(制御手段、演算手段)

Claims (6)

  1. 互いに異なるアンテナでの受信に基づく中間周波数信号を生成する複数の中間周波数信号生成手段と、
    複数の記中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去手段と、
    記マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの記中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの記中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御手段と、
    前記複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号および前記マルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成する複数のベースバンド信号生成手段と、前記ベースバンド信号から受信の音声信号を生成する音声信号生成手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、前記各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、前記マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、前記複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数信号生成手段を受信用として選択して切り替え、
    前記音声信号生成手段は、前記選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成し、
    前記制御手段は、前記複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについて前記マルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、前記マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好である場合、他の周波数をスキャンする際に、前記音声信号生成手段によりノイズを緩和するための音響効果処理をさせること、
    を特徴とする受信機。
  2. 前記制御手段は、他の周波数のスキャン中に受信する信号の受信状況が悪化したらスキャンを中止し、前記マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信へ戻すこと、を特徴とする請求項1項記載の受信機。
  3. 互いに異なるアンテナでの受信に基づく中間周波数信号を生成する複数の中間周波数信号生成手段と、
    複数の前記中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去手段と、
    前記マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの前記中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの前記中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御手段と、
    前記複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号および前記マルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成する複数のベースバンド信号生成手段と、前記ベースバンド信号から、受信の音声信号を生成する音声信号生成手段と、
    を有し
    前記制御手段は、前記マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、前記各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、前記マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、前記複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数信号生成手段を受信用として選択して切り替え、
    前記音声信号生成手段は、前記選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成し、
    前記制御手段は、前記複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについて前記マルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、前記マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好でない場合、他の周波数をスキャンする際に、記音声信号生成手段による音声信号の出力をミュートするとともに、前記複数の中間周波数信号生成手段により他の周波数をスキャンさせること、
    を特徴とする受信機。
  4. 前記制御手段は、受信中の周波数より受信状況が良好な他の周波数がスキャンされたら、受信周波数をそのスキャンされた周波数へ切り替えること、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の受信機。
  5. 複数の中間周波数信号生成手段が、互いに異なるアンテナでの受信に基づ中間周波数信号を生成する中間周波数信号生成ステップと、
    マルチパス成分除去手段が、複数の前記中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去ステップと、
    制御手段が、前記マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの前記中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの前記中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御ステップと、
    複数のベースバンド信号生成手段が、前記複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号および前記マルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成ステップと、
    音声信号生成手段が、前記ベースバンド信号から受信の音声信号を生成する音声生成ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップは、前記マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、前記各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、前記マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、前記複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数生成手段を受信用として選択して切り替え、
    音声信号生成手段が、前記選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成する音声信号生成し、
    前記制御ステップは、前記複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについて前記マルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、前記マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好である場合、他の周波数をスキャンする際に、前記音声信号生成手段によりノイズを緩和するための音響効果処理をさせること、
    を特徴とする周波数スキャン方法。
  6. 複数の中間周波数信号生成手段が、互いに異なるアンテナでの受信に基づく中間周波数信号を生成する中間周波数信号生成ステップと、
    マルチパス成分除去手段が、複数の前記中間周波数信号を合成して、マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号を生成するマルチパス成分除去ステップと、
    制御手段が、前記マルチパス成分の除去処理がなされた中間周波数信号による受信中に、いずれかの前記中間周波数信号生成手段の中間周波数信号による受信へ切り替え、受信に用いない残りの前記中間周波数信号生成手段により、受信中の周波数とは異なる他の周波数をスキャンさせる制御ステップと、
    複数のベースバンド信号生成手段が、前記複数の中間周波数信号生成手段により生成される複数の中間周波数信号および前記マルチパス成分除去手段により生成される中間周波数信号を復調して複数のベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成ステップと、
    音声信号生成手段が、前記ベースバンド信号から、受信の音声信号を生成する音声信号生成ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップは、前記マルチパス成分除去手段の処理に基づくベースバンド信号の受信状況を示す値から、前記各中間周波数信号生成手段の処理に基づく各ベースバンド信号の受信状況を示す値を減算することで、前記マルチパス成分除去手段による各中間周波数信号に対するマルチパス成分の除去機能の稼働率を算出し、前記複数の中間周波数信号生成手段の中で、マルチパス成分除去機能の稼働率が最も低い中間周波数信号生成手段段を受信用として選択して切り替え、
    音声信号生成手段が、前記選択された1つの中間周波数信号を復調して得られるベースバンド信号から、受信の音声信号を生成し、
    前記制御ステップは、前記複数の中間周波数信号生成手段による複数の中間周波数信号のすべてについて前記マルチパス成分除去機能の稼働率が高く、且つ、前記マルチパス成分除去手段による中間周波数信号の受信状況が良好でない場合、他の周波数をスキャンする際に、前記音声信号生成手段による音声信号の出力をミュートするとともに、前記複数の中間周波数信号生成手段により他の周波数をスキャンさせること、
    を特徴とする周波数スキャン方法。
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