JP2017045635A - シール付きリテーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】例えばコルゲートチューブによって圧入リブが傷付くことを防止する。【解決手段】本実施形態のシール付きリテーナ10は、基板部31と、前方に開口する切り欠き37を有し、基板部31の前面38から前方に突出した状態で環状をなすシール装着壁35と、切り欠き37に圧入される圧入リブ23を有し、シール装着壁35の外周面に沿って装着される環状のリテーナシール20とを備えた構成としたから、圧入リブ23が基板部31の後面39から後方に突出した状態とならないため、電線を保護するためのコルゲートチューブ45を基板部31の後面39に沿って配設する際に、コルゲートチューブ45によって圧入リブ23を傷付けることはない。【選択図】図7
Description
本明細書によって開示される技術は、シール付きリテーナに関する。
従来、車両側に取り付けられる充電用のコネクタとして、特開2011−249039号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このものは、ハウジングと、ハウジングの端子収容部内に収容される車両側端子と、車両側端子を抜け止めするリテーナと、車両内部への浸水を防ぐグロメットとを備えて構成されている。車両側端子は、電線の芯線に接続される電線接続部を有しており、電線接続部から電線の被覆にかけての領域には、収縮チューブが被着されている。これにより、電線接続部の内部が防水されている。
しかしながら、上記のコネクタでは、車両側端子毎に収縮チューブを取り付ける必要があるため、取付作業が面倒である。そこで、リテーナとハウジングの間にリテーナシールを配して複数の車両側端子を一括してシールすることにより、収縮チューブをなくす方法が考えられる。この場合、リテーナシールにイカ頭形状の突起部を設けておき、リテーナに設けた孔に突起部を挿入するとともに、孔の孔縁部に突起部を係止させることによってリテーナシールを予めリテーナに組み付けて保持する方法がある。この方法によると、突起部は孔を貫通してリテーナの後面から後方に突出した状態となっているため、リテーナと当該リテーナに後方から組み付けられるカバーとの間にコルゲートチューブを組み付ける際に、コルゲートチューブによって突起部を傷付けてしまうおそれがある。
本明細書によって開示されるシール付きリテーナは、基板部と、前方に開口する切り欠きを有し、前記基板部の前面から前方に突出した状態で環状をなすシール装着壁と、前記切り欠きに圧入される圧入リブを有し、前記シール装着壁の外面に沿って装着される環状のリテーナシールとを備えた構成とした。
このような構成によると、圧入リブが基板部の後面から後方に突出した状態とならないため、電線を保護するためのコルゲートチューブを基板部の後面に沿って配設する際に、コルゲートチューブによって圧入リブを傷付けることはない。
このような構成によると、圧入リブが基板部の後面から後方に突出した状態とならないため、電線を保護するためのコルゲートチューブを基板部の後面に沿って配設する際に、コルゲートチューブによって圧入リブを傷付けることはない。
本明細書によって開示されるシール付きリテーナは、以下の構成としてもよい。
前記切り欠きは、周方向において前記シール装着壁に並んで設けられており、前記圧入リブは、前記シール装着壁の外周面から内周面に向かって突出した状態で前記切り欠きに圧入されている構成としてもよい。
このような構成によると、リテーナシールを前方から見た場合に、圧入リブを見やすくなり、圧入リブを切り欠きに位置決めして圧入する作業がしやすくなる。
前記切り欠きは、周方向において前記シール装着壁に並んで設けられており、前記圧入リブは、前記シール装着壁の外周面から内周面に向かって突出した状態で前記切り欠きに圧入されている構成としてもよい。
このような構成によると、リテーナシールを前方から見た場合に、圧入リブを見やすくなり、圧入リブを切り欠きに位置決めして圧入する作業がしやすくなる。
前記切り欠きに圧入された前記圧入リブの突出端面は、前記シール装着壁の内周面と揃う位置に配されている構成としてもよい。
このような構成によると、リテーナシールが正規の装着姿勢でシール装着壁の外周面に装着されたことの確認がしやすくなる。
このような構成によると、リテーナシールが正規の装着姿勢でシール装着壁の外周面に装着されたことの確認がしやすくなる。
本明細書によって開示されるシール付きリテーナによれば、例えばコルゲートチューブによって圧入リブが傷付くことを防止できる。
<実施形態>
実施形態を図1から図10の図面を参照しながら説明する。本実施形態のシール付きリテーナ10は、図7に示すように、リテーナシール20と、リテーナ30とを備えて構成されている。リテーナ30は、図示しないインレット本体に対して後方から嵌合可能とされている。インレット本体内にはパワー端子や信号端子等の端子が収容されており、これらの端子に接続された複数の電線がインレット本体から後方に引き出され、リテーナ30によって複数の端子が一括して抜け止めされるようになっている。
実施形態を図1から図10の図面を参照しながら説明する。本実施形態のシール付きリテーナ10は、図7に示すように、リテーナシール20と、リテーナ30とを備えて構成されている。リテーナ30は、図示しないインレット本体に対して後方から嵌合可能とされている。インレット本体内にはパワー端子や信号端子等の端子が収容されており、これらの端子に接続された複数の電線がインレット本体から後方に引き出され、リテーナ30によって複数の端子が一括して抜け止めされるようになっている。
リテーナ30は合成樹脂製であって、図5に示すように、円形でかつ板状をなす基板部31と、この基板部31を板厚方向に貫通する形態で設けられた複数の端子保持部32と、基板部31の周縁部から前方(インレット本体への装着方向前側)に突出する形態で設けられた複数のリテーナ取付片33と、基板部31の周縁部から後方(インレット本体への装着方向後側)に突出する形態で設けられた複数のカバー装着部34とを備えて構成されている。リテーナ取付片33とカバー装着部34は、いずれも基板部31の周縁部に沿って円弧状に延びる形態をなしている。
端子保持部32は、円筒状をなしており、端子の外周に設けられたフランジに対して後方から当接可能とされている。これにより、各端子は、インレット本体内に収容された状態で各端子保持部32によって抜け止め不能に保持される。また、リテーナ取付片33は弾性的に撓み可能とされ、リテーナ30がインレット本体に後方から装着されると、インレット本体に設けられた突起に乗り上げた後、正規の装着位置で弾性的に復帰して突起に係止することでリテーナ30をインレット本体に保持させるようになっている。
カバー装着部34は、基板部31の外周面と面一をなして後方に延びる形態をなしている。すなわち、カバー装着部34は、後方から見た場合に基板部31の周縁部に沿って円弧状に延びる形態をなしている。また、各カバー装着部34は、前後方向において各リテーナ取付片33とほぼ対応する位置に設けられている。図9と図10は、本実施形態のリテーナシール20に関連するリテーナシール50をリテーナ30に装着した状態を示しているものの、このリテーナ30自体は図1から図8のリテーナ30と同一である。また、図10に示すカバー40は、図1から図8のリテーナ30に組み付けられるカバー40と同一である。
カバー40は合成樹脂製であって、図10に示すように、電線の配索経路に沿って電線を覆うカバー本体41と、リテーナ30の各カバー装着部34に外嵌される嵌合筒部42とを備えて構成されている。なお、リテーナ30のカバー装着部34は、嵌合筒部42により覆われて保護されるものとされている。
カバー本体41には、電線引出部43が設けられている。この電線引出部43は、電線を挿通させるための開口44を備えている。開口44により、カバー40に電線を先通ししなくてもよく、カバー40を後付けによってリテーナ30に装着可能とされている。リテーナ30の各端子保持部32から後方に引き出された電線は、カバー本体51内において直角に曲げられて、コルゲートチューブ45に収容された状態で電線引出部43から外部に導出されるようになっている。
図5に示すように、リテーナ30の基板部31の前面38には、円環状をなすシール装着壁35が前方に突出した状態で設けられている。シール装着壁35は、ほぼ円環状とされているものの、完全にはつながっておらず、シール装着壁35の周方向両端部36が互いに対向して配されている。シール装着壁35の両端部36は基板部31の前面38に対して垂直をなす平面とされ、シール装着壁35の両端部36によって挟まれた空間は、切り欠き37とされている。切り欠き37は、前方に開口する形態をなし、切り欠き37の位置では基板部31の前面38が前方に露出している。図1に示すように、切り欠き37は、周方向においてシール装着壁35に並んで設けられている。
シール装着壁35の直径は、基板部31の直径よりもやや小さいものの、複数の端子保持部32を一括して囲うことができる大きさとされている。基板部31におけるシール装着壁35の外周側には、複数の長孔LHが設けられている。この長孔LHは、図9に示すように、リテーナシール50に設けられた突起部51を挿入するための孔とされている。突起部51は、基板部31の後面39に面当たりする一対の係止突起52を有している。これらの係止突起52が基板部31の後面39に後方から係止することでリテーナシール50がリテーナ30に強固に保持されるようになっている。
しかしながら、図10に示すように、電線引出部43にはコルゲートチューブ45が配設されており、コルゲートチューブ45をリテーナ30とカバー40との間に組み付ける際に、コルゲートチューブ45で突起部51が破損する可能性がある。この対策として本実施形態では、リテーナシール50の代わりにリテーナシール20を用いるようにしている。言い換えると、コルゲートチューブ45の有無等の取り付け環境によっては、リテーナ30に対しリテーナシール20とリテーナシール50のいずれかを選択的に使用できることになる。
リテーナシール20はゴムなどの弾性部材からなり、図2、図3、および図6に示すように、円環状をなすシール本体21と、シール本体21の内周シール面22から内周側に突出する形態をなす圧入リブ23とを備えて構成されている。圧入リブ23は角形の柱状をなし、シール本体21の軸方向の寸法と同じ寸法で内周側に突出した形態とされている。したがって、図2に示すように、圧入リブ23の前面24はシール本体21の前面と面一をなし、図3に示すように、圧入リブ23の後面25はシール本体21の後面と面一をなしている。
図7に示すように、リテーナシール20の圧入リブ23をリテーナ30の切り欠き37に合わせるようにすることでリテーナシール20の位置決めを行うことができる。また、図8に示すように、圧入リブ23が切り欠き37に圧入された状態を見ることによって、リテーナシール20が正規の装着姿勢でシール装着壁35の外周面35Aに装着されたことを知ることができる。圧入リブ23が切り欠き37に圧入されて保持されることで、シール本体21がシール装着壁35の外周面35Aに保持される。
また、図4に示すように、圧入リブ23は、シール装着壁35の外周面35Aから内周面35Bに向かって突出した状態で切り欠き37に圧入されている。このような構成によると、リテーナシール20を前方から見た場合に、圧入リブ23を見やすくなり、圧入リブ23を切り欠き37に位置決めして圧入する作業がしやすくなる。
さらに、切り欠き37に圧入された圧入リブ23の突出端面26は、シール装着壁35の内周面35Bと揃う位置に配されている。このような構成によると、リテーナシール20が正規の装着姿勢でシール装着壁35の外周面35Aに装着されたことの確認がしやすくなる。
以上のように本実施形態のシール付きリテーナ10は、基板部31と、前方に開口する切り欠き37を有し、基板部31の前面38から前方に突出した状態で環状をなすシール装着壁35と、切り欠き37に圧入される圧入リブ23を有し、シール装着壁35の外面(外周面35A)に沿って装着される環状のリテーナシール20とを備えた構成としたから、圧入リブ23が基板部31の後面39から後方に突出した状態とならないため、電線を保護するためのコルゲートチューブ45を基板部31の後面39に沿って配設する際に、コルゲートチューブ45によって圧入リブ23を傷付けることはない。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では切り欠き37が基板部31の前面38に至る深さで設けられているものの、基板部31の前面38に至らない深さで(シール装着壁35内で)切り欠きを設けてもよい。
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では切り欠き37が基板部31の前面38に至る深さで設けられているものの、基板部31の前面38に至らない深さで(シール装着壁35内で)切り欠きを設けてもよい。
(2)上記実施形態ではシール装着壁35の外周面35Aに装着される軸シールタイプのリテーナシール20を例示しているものの、例えばシール装着壁35の前面に装着される面シールタイプのリテーナシールとしてもよい。
(3)上記実施形態では切り欠き37が周方向においてシール装着壁35に並んで設けられているものの、シール装着壁35の内周側あるいは外周側に切り欠きをずらして設けてもよい。
(4)上記実施形態では圧入リブ23の突出端面26がシール装着壁35の内周面35Bと揃う位置に配されているものの、シール装着壁35の外周面35Aと内周面35Bとの間に圧入リブの突出端面が位置するものでもよい。
10…シール付きリテーナ
20…リテーナシール
23…圧入リブ
26…突出端面
30…リテーナ
31…基板部
35…シール装着壁
35A…外周面
35B…内周面
37…切り欠き
38…(基板部の)前面
20…リテーナシール
23…圧入リブ
26…突出端面
30…リテーナ
31…基板部
35…シール装着壁
35A…外周面
35B…内周面
37…切り欠き
38…(基板部の)前面
Claims (3)
- 基板部と、
前方に開口する切り欠きを有し、前記基板部の前面から前方に突出した状態で環状をなすシール装着壁と、
前記切り欠きに圧入される圧入リブを有し、前記シール装着壁の外面に沿って装着される環状のリテーナシールとを備えたシール付きリテーナ。 - 前記切り欠きは、周方向において前記シール装着壁に並んで設けられており、前記圧入リブは、前記シール装着壁の外周面から内周面に向かって突出した状態で前記切り欠きに圧入されている請求項1に記載のシール付きリテーナ。
- 前記切り欠きに圧入された前記圧入リブの突出端面は、前記シール装着壁の内周面と揃う位置に配されている請求項2に記載のシール付きリテーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015167588A JP2017045635A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | シール付きリテーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015167588A JP2017045635A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | シール付きリテーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017045635A true JP2017045635A (ja) | 2017-03-02 |
Family
ID=58211588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015167588A Pending JP2017045635A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | シール付きリテーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017045635A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112018000829T5 (de) | 2017-03-10 | 2019-10-24 | Ngk Insulators, Ltd. | Ladungserzeugungselement und Feinpartikelanzahldetektor |
-
2015
- 2015-08-27 JP JP2015167588A patent/JP2017045635A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112018000829T5 (de) | 2017-03-10 | 2019-10-24 | Ngk Insulators, Ltd. | Ladungserzeugungselement und Feinpartikelanzahldetektor |
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