JP2017045101A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣処理装置で処理された紙幣が真偽識別されたものであるか否かを特定する。【解決手段】紙幣処理装置を、紙幣の真偽識別及び記番号読取を実行可能な識別部と、識別部によって真偽識別を行わずに処理された紙幣の記番号を特定する情報を記録する制御部と、制御部によって記録された情報を保存するための記憶部とによって構成する。【選択図】図6

Description

この発明は紙幣の真偽を識別する紙幣処理装置に関する。
従来、紙幣の金種や真偽等を識別して処理する紙幣処理装置が利用されている。紙幣処理装置内には、紙幣を識別するために必要な識別用のデータが予め準備されており、処理対象とする紙幣から取得したデータと識別用データとを比較することにより、紙幣の金種や真偽等を識別できるようになっている。
紙幣には記番号が印刷されており、外観が同じ同一金種の紙幣であっても記番号を利用して各紙幣を区別することができる。このため紙幣の記番号を紙幣処理に利用することができる。例えば、特許文献1には、紙幣の記番号と、この紙幣の真偽を判別するための判別値とを対応付けて記憶する紙葉類判別装置が開示されている。特徴の一部が他の紙幣と異なる紙幣が存在する場合に、該紙幣の記番号を示す情報及び該紙幣の特徴に合わせた判別値を予め準備しておけば、記番号から該紙幣を特定して、該紙幣用の判別値を利用して識別処理を行うことができる。また、特許文献2には、紙幣の記番号から、該紙幣の製造工場や製造時期を特定して、該紙幣に適した判別用閾値を利用して真偽判定を行う有価証券処理装置が開示されている。
特開2011−257835号公報 特開2003−272018号公報
しかしながら、上記従来技術を利用しても、紙幣の真偽識別に係る問題が生ずる場合があった。具体的には、紙幣処理装置の製造メーカが、記番号を利用するなどして紙幣を精度よく真偽識別するよう努める一方で、紙幣処理装置の利用者が真偽識別を望まない場合があり、従来技術ではこれに対応することができなかった。
例えば、ある国では、紙幣の真偽識別を行っても、市場で流通する紙幣の傷みが激しいために、真偽を確定できないとして、多くの紙幣がリジェクトされてしまうことがある。銀行等の金融機関で、信頼できる顧客によって持ち込まれた真の紙幣を処理した際に、大量の紙幣が真偽不明としてリジェクトされると金融機関に対する信頼性や満足度の低下原因となる。このため、状況によっては真偽識別を行わなくてよいので紙幣の金種を識別して合計枚数及び合計金額のみを出力して欲しいとする要望がある。これに応えるために、単に紙幣処理装置の真偽識別をオンオフできるようにすると、真偽識別オフの状態で処理された紙幣に偽の紙幣(偽券)が含まれていてもこれを検出できない。また、紙幣処理装置で処理した紙幣の中から後で偽券が発見された場合に、この偽券が、紙幣処理装置で行った真偽識別の処理や識別用データに問題があって検出できなかったものであるのか、真偽識別オフの状態で真偽識別自体を行わなかったものであるのかを判断することができない。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、紙幣処理装置での真偽識別のオンオフを管理して、該紙幣処理装置で処理された紙幣が真偽識別されたものであるか否かを特定することができる紙幣処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、紙幣処理装置であって、紙幣の真偽識別及び記番号読取を実行可能な識別部と、前記識別部によって真偽識別を行わずに処理された紙幣の記番号を特定する情報を記録する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別部による真偽識別のオンオフを切り替えるための操作部をさらに備え、前記識別部は、前記操作部で真偽識別オンオフの切替操作が行われた後、真偽識別オンの状態にあるときは紙幣の真偽識別を行い、真偽識別オフの状態にあるときは紙幣の真偽識別を行わないことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、前記操作部を操作して真偽識別をオフに切り替えた操作者を特定する情報を記録することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別部は、所定の切替条件を満たすか否かに応じて、真偽識別のオンオフを切り替えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別部は、紙幣の金種が予め指定された所定金種である場合には真偽識別オフにして前記紙幣の真偽識別を行わず、前記紙幣の金種が前記所定金種でない場合には真偽識別オンにして前記紙幣の真偽識別を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別部は、1つの紙幣処理中に、リジェクト紙幣を再処理する回数が予め指定された所定回数に達するまでの間は真偽識別オンにして紙幣の真偽識別を行い、前記リジェクト紙幣を再処理する回数が前記所定回数に達すると真偽識別オフにして紙幣の真偽識別を行わないことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、真偽識別オンから真偽識別オフに切り替えられたタイミングを特定する情報を記録することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部が記録する情報には、前記識別部で読み取った紙幣の記番号と、前記紙幣について真偽識別を行ったか否かを示す情報とが含まれることを特徴とする。
本発明によれば、紙幣処理装置で真偽識別せずに処理された紙幣がある場合に、この紙幣の記番号を特定可能な情報を記録することができる。例えば、処理時間等の問題で真偽識別をオフにして紙幣を処理した場合には、該紙幣の記番号を読み取って記録しておくことにより、後で記番号に基づいて該紙幣を特定し、紙幣処理装置で真偽識別を行って真偽を確認する等の作業が可能となる。
また、本発明によれば、紙幣処理時に操作部を手動操作して、真偽識別のオンオフを切り替えることができるので、紙幣処理装置の利用者は、必要に応じて真偽識別のオンオフを切り替えることができる。また、真偽識別がオフにされた場合には、オフにする操作を行った操作者に関する情報を記録することができるので不正を抑止することができる。
また、本発明によれば、真偽識別のオンオフを、予め設定した切替条件に基づいて自動的に切り替えることができる。例えば、偽造されやすい高額金種の紙幣については真偽識別オンにして、偽造されることがないような低額金種の紙幣については真偽識別をオフにする。また、例えば、繰り返しリジェクトされる紙幣がある場合に、このリジェクト紙幣の再処理回数が所定回数に達すると真偽識別をオフにする。このように設定することで紙幣の処理時間を短縮することができる。
また、本発明によれば、紙幣処理時に真偽識別がオフにされたタイミングを記録することができるので、後で、紙幣処理装置で行われた処理や、該処理で処理された紙幣に係る検証を行うことができる。
図1は、本実施形態に係る紙幣処理装置の外観を示す斜視図である。 図2は、紙幣処理装置の内部構成概略を示す断面模式図である。 図3は、紙幣処理装置の機能構成概略を示すブロック図である。 図4は、真偽識別設定の設定画面を示す図である。 図5は、紙幣処理装置で行われる入金処理、出金処理等の紙幣処理の内容を記録した取引情報の例を示す図である。 図6は、紙幣処理で処理された各紙幣について記録した紙幣情報の例を示す図である。 図7は、真偽識別処理に関する設定操作及び紙幣処理の履歴を記録した真偽識別ログ情報の例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る紙幣処理装置について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る紙幣処理装置1の外観を示す斜視図である。また、図2は、紙幣処理装置1の内部構成概略を示す断面模式図である。紙幣処理装置1は、複数の紙幣を載置可能な受入部11と、受入部11に受けた複数紙幣を1枚ずつ装置内へ取り込む取込部10とを有する。装置前面には、設定操作や指示操作等を行う際に各種情報を入力するための操作部51と、設定情報や処理結果等を確認する際に各種情報が表示される表示部52とが設けられている。
図2に示すように、紙幣処理装置1の内部には、取込部10で装置内に取り込んだ紙幣を搬送路に沿って搬送する搬送部70と、搬送部70によって搬送される紙幣を識別計数する識別部55とが設けられている。
識別部55は、搬送部70によって搬送される紙幣の金種、新旧、方向、真偽、正損等を識別して計数する機能を有する。金種とは紙幣の価値を示すもので、例えば日本紙幣では一万円券、五千円券、千円券等の情報である。新旧とは紙幣の改刷等によるシリーズの違いを示すもので、例えば日本の一万円券では、最新のEシリーズに属するE券の他、Dシリーズに属するD券、Cシリーズに属するC券が存在する。方向とは、紙幣の面(表裏)及び紙幣の向き(天地)を示す情報である。真偽とは、紙幣が真の紙幣(真券)であるか、偽の紙幣(偽券)であるかを示す情報である。正損とは、予め定められた所定条件に基づいて紙幣の傷み具合を判定した情報で、例えば市場で再利用する紙幣を正券、市場での再利用に適さない紙幣を損券とする。
また、識別部55は記番号を読み取る機能を有する。具体的には、紙幣の画像を撮像して、紙幣に印刷されている記番号を文字認識する。記番号とは、紙幣のそれぞれを識別するために、各紙幣に印刷された固有情報で、同じ金種の紙幣であっても記番号により各紙幣を区別することができる。なお、紙幣の金種、新旧、方向、真偽、正損等の識別及び計数と、記番号の読み取りとの両方を、識別部55で行う態様を示しているが、紙幣処理装置1の構成がこれに限定されるものではなく、識別及び計数と記番号読み取りとを別々の構成部で行う態様であっても構わない。
紙幣処理装置1には、2つのリジェクト部65(65a、65b)が設けられている。識別部55による識別結果に基づいて、識別できない識別不能券、集積部60(60a〜60d)に集積する種類として指定されていない種類の紙幣である指定外券、明らかに偽の紙幣である偽券、偽券の疑いがあるが真偽を確定できないサスペクト券等がリジェクトされるが、これらのリジェクト紙幣を、第1リジェクト部65a及び第2リジェクト部65bにリジェクト原因別に分けて集積することができる。
紙幣処理装置1には4つの集積部60a〜60dが設けられている。識別部55による識別結果に基づいて、指定外券等のリジェクト紙幣がリジェクト部65に集積される一方で、集積部60に集積するよう指定されている種類の紙幣を、指定券として各集積部60a〜60dに種類別に分類して集積することができる。各集積部60a〜60dに集積する紙幣の種類は、予め集積設定として設定することができる。
図1に示すように、集積部60は、装置前面に開口を有しており、紙幣処理装置1を利用する利用者は、集積部60に集積された紙幣を開口から抜き取ることができる。また、装置前面には、第1集積部60a〜第4集積部60dのそれぞれに対応して、集積紙幣に関する情報を表示するための個別表示部62(62a〜62d)が設けられており、各集積部60に集積されている紙幣の種類を認識できるようになっている。
また、図2に示すように、第1集積部60a〜第4集積部60dには、内部に集積された紙幣の有無を検知するためのセンサ73が設けられており、紙幣の抜き取りを検知できるようになっている。同様に、受入部11では、センサ72によって、紙幣が載置されたことや、全ての紙幣が装置内に繰り出されたことを検知することができる。また、図2には示していないが、リジェクト部65にも紙幣の有無を検知するセンサが設けられており、リジェクト紙幣が集積されたことや、リジェクト紙幣が抜き取られたことを検知できるようになっている。
図2に示すように、搬送部70には、紙幣を分岐するための複数の分岐部材71が設けられている。また、搬送部70には、紙幣を検知するための複数のセンサ72が設けられている。識別部55が紙幣を識別した後、識別結果に基づいて、制御部50が4つの集積部60a〜60d及び2つのリジェクト部65a、65bの中から、紙幣を搬送して集積する集積先を決定する。そして、制御部50が、センサ72によって紙幣の搬送位置を検出しながら分岐部材71による分岐動作を制御することにより、決定した集積先へ各紙幣を搬送して集積する。
図3は、紙幣処理装置1の機能構成概略を示すブロック図である。図3に示すように、紙幣処理装置1は、上述した構成に加えて、以下に説明する機能及び動作を実現するために各部を制御する制御部50と、制御部50の動作に必要なプログラムや設定等の各種データを保存するための記憶部56と、外部装置との通信等を可能にする通信部74とを有している。紙幣処理装置1では、真偽識別せずに処理された紙幣の記番号を特定可能な情報等が記録されるが、これらの情報を、通信部74を介して外部端末に出力したり、メモリカード等の記憶媒体に書き込んだりすることが可能となっている。
次に、紙幣処理装置1の動作について説明する。紙幣処理装置1では、識別部55によって真偽識別を実行するか否かを選択することができる。また、紙幣処理装置1では、真偽識別を実行する場合をオン、実行しない場合をオフとして、真偽識別設定により、真偽識別のオンオフを許可するか否かを設定することができる。
図4は、真偽識別設定の設定画面を示す図である。真偽識別オンオフの設定では「禁止」、「手動切替可」及び「自動切替可」の中から1つを選択できるようになっている。また、「手動切替可」及び「自動切替可」については、両方を選択して同時に有効にすることもできる。
図4に示す設定画面は、紙幣処理装置1の管理者、又は紙幣処理装置1の利用者を管理する管理者等、所定の権限を有する管理者だけが認証処理を経て呼び出せるようになっている。この設定画面で「禁止」を選択すると、真偽識別のオンオフが禁止され、紙幣処理時には常に真偽識別が行われる。
「手動切替可」を選択すると、紙幣処理時に真偽識別のオンオフを手動で選択できるようになる。具体的には、紙幣を計数する計数処理、紙幣を入金する入金処理等を行う際に、処理開始前に操作部51を操作して、真偽識別オンの状態で処理を開始するかオフの状態で処理を開始するかを選択することができる。また、処理途中でも操作部51を操作することにより、真偽識別オンオフを切り替えることができる。例えば、何度処理してもリジェクトされる紙幣がある場合に、この紙幣が真券であることが明らかであれば、手動で真偽識別オフに切り替えてから処理を実行する。
なお、紙幣処理装置1の表示部52には、真偽識別オンの状態にあるのかオフの状態にあるのかを示す情報が表示されるようになっている。紙幣処理装置1の利用者は、表示部52に表示された情報を確認して、必要に応じて操作部51を操作して、真偽識別オンオフを切り替えることができる。
「自動切替可」を選択すると、計数処理、入金処理等の紙幣処理時に、予め設定された切替条件に応じて、真偽識別のオンオフが自動的に切り替えられるようになる。なお、切替条件は、図4に示す画面上の切替設定ボタンを押して、別画面で設定できるようになっている。
切替条件では、例えば、低額金種の紙幣では真偽識別をオフにして、高額金種の紙幣では真偽識別をオンにするように、金種毎に真偽識別を実行するか否かを設定することができる。金種に基づく切替条件を設定すると、紙幣処理装置1では、識別部55によって紙幣の金種が識別された後、制御部50が切替条件を満たすか否かを判定する。そして、紙幣の金種が、真偽識別するよう設定されている金種であれば、真偽識別オンの状態となって、識別部55は真偽識別を行う。一方、真偽識別しないよう設定されている金種であれば、真偽識別オフの状態となって、識別部55は真偽識別を行わない。
また、例えば、同じ処理中に、リジェクト紙幣が発生して、これを再処理する操作が所定回数に達すると、真偽識別をオフにするように切替条件を設定することができる。再処理回数に基づく切替条件を設定すると、紙幣処理装置1では、制御部50が、1つの紙幣処理中、すなわち一取引中に、紙幣を繰り返し処理する操作の回数を監視する。そして、再処理回数が予め設定された所定回数に達するまでの間は、真偽識別をオンにした状態で識別部55による真偽識別を含む紙幣処理を実行し、所定回数に達すると真偽識別をオフにした状態で識別部55による真偽識別を行わずに紙幣処理を実行する。なお、再処理回数が所定回数に達して真偽識別をオフにした場合は、再処理を終えて紙幣処理を完了した際に、制御部50が、真偽識別オンの状態に戻すようになっている。
なお、紙幣処理装置1の表示部52には、自動切替可の設定状態にあることを示す情報と、真偽識別オンの状態にあるのかオフの状態にあるのかを示す情報とが表示されるようになっている。また、真偽識別オンオフが自動的に切り替えられた際には、これを示す情報が表示部52に表示され、利用者に報知されるようになっている。これにより、利用者は、予め設定された切替条件に応じて真偽識別が自動的にオンオフされる状態にあること、真偽識別のオンオフが自動的に切り替えられたこと、真偽識別オンオフの現在の状態等を認識することができる。
手動切替可又は自動切替可に設定された紙幣処理装置1で、真偽識別オフの状態で処理を実行した場合には、識別部55では真偽識別は行われないが、金種等の識別は通常通りに行われ、金種別の枚数や金額、全紙幣の合計枚数や合計金額等の識別結果を得られるようになっている。
紙幣処理装置1では、真偽識別をオフにした状態で処理された各紙幣を特定するための情報を記録することができる。図4に示す記番号記録の設定で「無し」、「真偽識別オン紙幣のみ」、「真偽識別オフ紙幣のみ」及び「全紙幣」の中から1つを選択して、記番号の記録方法を設定する。
「無し」を選択すると、紙幣処理装置1で処理された紙幣の記番号は記録されない。「真偽識別オン紙幣のみ」を選択すると、真偽識別をオンにした状態で処理された紙幣の記番号のみが記録される。これにより、紙幣処理装置1で処理された紙幣について、この紙幣の記番号が記録されているか否かを確認して、記番号が記録されていれば真偽識別した紙幣であり、記番号が記録されていなければ真偽識別せずに処理された紙幣であると判断することができる。
また、「真偽識別オフ紙幣のみ」を選択すると、真偽識別をオフにした状態で処理された紙幣の記番号のみが記録される。これにより、紙幣処理装置1で処理された紙幣について、この紙幣の記番号が記録されているか否かを確認して、記番号が記録されていれば真偽識別せずに処理された紙幣であり、記番号が記録されていなければ真偽識別した紙幣であると判断することができる。
また、「全紙幣」を選択すると、紙幣処理装置1で処理された全紙幣の記番号が、真偽識別オンオフいずれの状態で処理されたかを示す情報と共に記録される。これにより、紙幣の記番号に基づいて、真偽識別された紙幣であるか否かを確認することができる。
次に、図4に示す真偽識別設定の画面で、真偽識別オンオフの設定を「手動切替可」、記番号記録の設定を「全紙幣」とした場合に記録されるデータの例を説明する。図5は、紙幣処理装置1で行われる入金処理、出金処理等の紙幣処理の内容を記録した取引情報の例を示す図である。また、図6は、紙幣処理で処理された各紙幣について記録した紙幣情報の例を示す図である。また、図7は、真偽識別処理に関する設定操作及び紙幣処理の履歴を記録した真偽識別ログ情報の例を示す図である。
なお、図5〜図7に示す情報は、識別部55や操作部51等から得た情報に基づいて、制御部50が作成し、記憶部56に保存して管理する。図4に示す記番号記録の設定で「真偽識別オン紙幣のみ」を選択した場合には、図6に示す紙幣情報が、真偽識別情報「オン」の紙幣のデータのみとなり、「真偽識別オフ紙幣のみ」を選択した場合には、真偽識別情報「オフ」の紙幣のデータのみとなるが、図5に示す取引情報及び図7に示す真偽識別ログ情報については、記番号記録の設定によらず常に記録されるようになっている。
図5に示す取引情報は、紙幣処理装置1で行われる入金処理や出金処理等の各取引について処理内容(取引内容)を記録した情報で、取引日時、取引番号、真偽識別情報、取引データを含んでいる。取引日時は、紙幣処理装置1で各紙幣処理を開始した日時を示し、取引番号は、各紙幣処理を識別するために付与された連続番号を示している。また、真偽識別情報は、各紙幣処理で真偽識別を実行したか否かを示しており、真偽識別をオンにした状態で行われた紙幣処理では「オン」と記録され、真偽識別をオフにした状態で行われた紙幣処理では「オフ」と記録される。紙幣処理の途中で真偽識別オンオフが切り替えられた場合には、真偽識別情報に「途中切替」と記録される。取引データには、入金処理や出金処理等の紙幣処理の種類、この紙幣処理で処理された紙幣の合計金額、処理された紙幣の金種、処理された紙幣の金種別の枚数及び金額、処理された全紙幣の記番号等の情報が含まれる。なお、図5の取引データの項目には、記録されるデータの種類を示しているが、実際にはこれらを示すデータが記録される。
図5に示す例では、取引番号「001」の紙幣処理は真偽識別をオンにした状態で実行された処理であり、取引番号「002」の紙幣処理は真偽識別をオフにした状態で実行された処理であることを示している。
図6に示す紙幣情報は、紙幣処理装置1で処理された各紙幣について記録した情報で、処理日時、真偽識別情報、金種及び記番号を含んでいる。処理日時は、紙幣処理装置1で各紙幣が処理された日時を示している。また、真偽識別情報は、各紙幣の真偽識別を実行したか否かを示しており、真偽識別をオンにした状態で識別された紙幣については「オン」と記録され、真偽識別をオフにした状態で識別された紙幣については「オフ」と記録される。金種は、識別部55によって識別された各紙幣の金種を示し、記番号は、識別部55によって読み取られた各紙幣の記番号を示している。
図6に示す例では、金種「A」の記番号「AB12…」の紙幣、及び金種「A」の記番号「AB34…」の紙幣は、真偽識別をオンにした状態で処理され、金種「X」の記番号「XY12…」の紙幣、及び金種「X」の記番号「XY34…」の紙幣は、真偽識別をオフにした状態で処理されたことを示している。
図7に示す真偽識別ログ情報は、真偽識別処理に関する操作や処理の履歴を記録した情報で、日時及びログ情報を含んでいる。日時は、紙幣処理装置1で行われた操作や処理の開始日時を示している。また、ログ情報は、操作や処理の内容を示している。ログ情報には、紙幣処理の開始や終了を示す情報、真偽識別オンオフの状態に関する情報、真偽識別オンオフの切替動作に関する情報等が含まれる。
紙幣処理が真偽識別をオンにした状態で開始された場合には、図7に示す真偽識別ログ情報には、真偽識別がオンであることを示す情報に加えて、真偽識別に利用された識別用データのバージョン情報及びレベル情報が記録される。紙幣の真偽識別を行うために利用する識別用のデータは、市場で流通する紙幣の改刷等によってバージョンアップされるが、ログ情報を参照することにより、紙幣識別に利用した識別用データのバージョンを確認することができる。
また、例えば、紙幣処理装置1で真偽識別を行う際に、真偽識別の判定基準を、通常のレベルである「Normal」、通常より判定基準を厳しくした「High」、通常より判定基準を甘くした「Low」の中から選択できる場合には、ログ情報を参照することにより、真偽識別を実行した際のレベルを確認できるようになっている。
図7に示す1段目のログ情報は、2015年8月2日の13時52分に、真偽識別オンの状態で入金処理が開始され、このとき真偽識別に利用された識別用データのバージョンが「V001」、真偽識別処理時の判定基準が「Normal」であったことを示している。また、2段目のログ情報は、この入金処理が13時55分に完了したことを示している。
3段目のログ情報は、2015年8月2日の14時00分に、操作者ID「C001」の操作者によって、真偽識別をオフにする手動操作が行われたことを示している。また、4段目のログ情報は、真偽識別をオフにした後、14時01分に真偽識別がオフの状態で入金処理が開始されたことを示している。
紙幣処理装置1では、紙幣処理や設定操作を行う際に認証処理が行われ、認証された操作者のみが紙幣処理や設定を行えるようになっている。認証処理は、各操作者を識別するために付与された操作者IDとパスワードを入力することによって行われる。制御部50は、認証された操作者が、真偽識別をオン又はオフする操作を行うと、操作日時、操作内容及び操作者IDを図7の3段目のログ情報に示すように記録するようになっている。なお、図7には示していないが、紙幣処理を開始した操作者の操作者IDを記録するよう設定することも可能となっている。
なお、図7には、真偽識別が手動でオフにされた際の操作者IDを含む記録データを示しているが、真偽識別が手動でオンにされた場合にも、同様に、操作内容及び操作者IDが記録される。また、真偽識別のオンオフを自動切替するように設定されている場合にも、同様に、切替日時及び切替内容がログ情報に記録されるようになっている。例えば、真偽識別オンの状態で金種Aの紙幣を処理した後、次の紙幣が金種Xの紙幣であったために自動的に真偽識別オフに切り替えられた場合には、ログ情報に、真偽識別をオフに切り替えた日時と共に「真偽識別自動オフ、金種X検出」と記録される。また、これとは逆に、真偽識別オフの状態で金種Xの紙幣を処理した後、次の紙幣が金種Aの紙幣であったために自動的に真偽識別オンに切り替えられた場合には、ログ情報に、真偽識別をオンに切り替えた日時と共に「真偽識別自動オン、金種A検出」と記録される。
同様に、一取引中に、紙幣がリジェクトされて再処理を繰り返したために真偽識別オフに切り替えられた場合、例えば4回目の処理で真偽識別が自動的にオフになるよう切替条件を設定していれば、ログ情報に、真偽識別をオフに切り替えた日時と共に「真偽識別自動オフ、処理回数4回目」と記録される。
紙幣処理装置1では、紙幣処理の途中で、真偽識別のオンオフを切り替えることも可能となっている。紙幣処理の途中で、真偽識別のオンオフを切り替えた場合には、図5に示す取引情報にある真偽識別情報の項目に「途中切替」と記録される。この場合は、図6に示す紙幣情報を参照することにより、記番号が記録されている各紙幣が、真偽識別オンオフいずれの状態で識別されたものであるかを特定することができる。また、図7に示す真偽識別ログ情報を参照することにより、真偽識別オンオフが切り替えられたタイミング、切替操作を手動で行った操作者ID、又は切替が自動的に行われた理由等を確認することができる。
このように、紙幣処理装置1では、各紙幣処理(取引)が真偽識別オンオフいずれの状態で実行されたかを示す情報と、この処理で処理された各紙幣の記番号とが、図5に示すように取引情報として記録されるので、取引情報から、取引データに含まれる記番号の紙幣が真偽識別オンオフいずれの状態で処理されたものであるかを特定することができる。また、各紙幣について真偽識別が行われたか否かを示す情報が、図6に示すように紙幣情報として記録されるので、紙幣処理の途中で真偽識別オンオフが切り替えられた場合でも、各紙幣が真偽識別オンオフいずれの状態で処理されたものであるかを特定することができる。また、真偽識別オンオフが切り替えられた日時、切替操作を行った操作者、切替理由等の情報が、図7に示すように真偽識別ログ情報として記録されるので、後に偽券が発見された場合でも、この偽券に関する処理を詳細に調査することができる。
上述してきたように、本実施形態に係る紙幣処理装置1によれば、紙幣処理時に、真偽識別を行うか否かを選択することができる。また、紙幣処理装置1では、真偽識別をオフにした状態で処理した紙幣を特定可能な情報を記録することができる。例えば、市場で発見された偽券が、紙幣処理装置1で処理された紙幣であった場合に、記憶部56に記録されている取引情報、紙幣情報、真偽識別ログ情報等を参照することにより、この偽券が、真偽識別された上で真券と誤判定されて市場へ出たものであるのか、真偽識別されずに市場へ出たものであるのかを確認することができる。
また、紙幣処理装置1では、各紙幣が処理された紙幣処理に関する情報、真偽識別オンオフ切替の有無や切替理由等に関する情報を記録することができる。真偽識別オンオフが手動で行われた場合には、この操作を行った操作者を特定可能な情報も記録されるので、紙幣処理装置1における不正を抑止することができる。
以上のように、本発明に係る紙幣処理装置は、該紙幣処理装置で処理された紙幣が真偽識別されたものであるか否かを特定するために有用である。
1 紙幣処理装置
10 取込部
11 受入部
50 制御部
51 操作部
52 表示部
55 識別部
56 記憶部
60、60a〜60d 集積部
62、62a〜62d 個別表示部
65、65a、65b リジェクト部
70 搬送部
71 分岐部材
72、73 センサ
74 通信部

Claims (8)

  1. 紙幣の真偽識別及び記番号読取を実行可能な識別部と、
    前記識別部によって真偽識別を行わずに処理された紙幣の記番号を特定する情報を記録する制御部と
    を備えることを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記識別部による真偽識別のオンオフを切り替えるための操作部
    をさらに備え、
    前記識別部は、前記操作部で真偽識別オンオフの切替操作が行われた後、真偽識別オンの状態にあるときは紙幣の真偽識別を行い、真偽識別オフの状態にあるときは紙幣の真偽識別を行わない
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記制御部は、前記操作部を操作して真偽識別をオフに切り替えた操作者を特定する情報を記録することを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記識別部は、所定の切替条件を満たすか否かに応じて、真偽識別のオンオフを切り替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記識別部は、紙幣の金種が予め指定された所定金種である場合には真偽識別オフにして前記紙幣の真偽識別を行わず、前記紙幣の金種が前記所定金種でない場合には真偽識別オンにして前記紙幣の真偽識別を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記識別部は、1つの紙幣処理中に、リジェクト紙幣を再処理する回数が予め指定された所定回数に達するまでの間は真偽識別オンにして紙幣の真偽識別を行い、前記リジェクト紙幣を再処理する回数が前記所定回数に達すると真偽識別オフにして紙幣の真偽識別を行わない
    ことを特徴とする請求項4に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記制御部は、真偽識別オンから真偽識別オフに切り替えられたタイミングを特定する情報を記録することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  8. 前記制御部が記録する情報には、前記識別部で読み取った紙幣の記番号と、前記紙幣について真偽識別を行ったか否かを示す情報とが含まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
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