JP2017032547A - レーザ距離計用の誤検知抑制回路 - Google Patents

レーザ距離計用の誤検知抑制回路 Download PDF

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Abstract

【課題】霧や雨、カバーの窓面汚れなどに起因する近距離域での誤検知を防止して誤報要因を解消することを可能とする、レーザ距離計用の誤検知抑制回路を提供する。【解決手段】発光素子112が発したパルスレーザ光が少なくとも1以上の物体によって反射されることによる各反射光が到達する受光素子118からの受光出力と閾値とが比較器CMPに入力されており、パルスレーザ光の発光開始時から比較器CMPの出力開始時までの時間に基づいて物体までの距離情報を取得するレーザ距離計110用の誤検知抑制回路10であって、パルスレーザ光の発光開始時からの経過時間を計時する計時部20aと、これにおける計時値に応じて、比較器CMPの受光出力側の増幅率と閾値との少なくとも一方を変更する設定変更部20bとを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、パルスレーザ光の反射を利用するTOF(Time Of Flight)方式のレーザ距離計に関し、特に、霧や雨、カバーの窓面汚れなどに起因する近距離域での誤検知を極力防止可能な、レーザ距離計用の誤検知抑制回路に関する。
本願発明者は、屋外での悪天候時などにレーザ光が受ける悪影響などをできる限り排除し、設置場所や気象条件などに関わらず侵入者などの的確な検知を行うとともに誤検知を極力防止することができるレーザエリアセンサを既に提案している(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された発明のうち、濃霧への対策を重視した第3実施形態が図6(a)〜(f)を参照して説明されている。この第3実施形態は、パルスレーザ光を出射し、その方向に存在する少なくとも1以上の物体からのそれぞれの反射光が戻ってくるまでの時間を測定して前記物体までの距離情報を取得するとともに、前記反射光の受光レベル情報および前記反射光の時間軸上での時間幅情報も取得する第2レーザ距離計と、この第2レーザ距離計による測定方向を変える走査機構部と、この走査機構部によって測定方向を変えながら前記第2レーザ距離計による測定を周期的に行うことにより、検知エリアを形成するとともにその検知エリア内における測定方向毎の距離情報、受光レベル情報および時間幅情報を時系列で取得する情報取得部と、測定周期毎に、この情報取得部によって取得された距離情報および受光レベル情報を当該測定方向に隣接する測定方向における距離情報および受光レベル情報と比較したときに、所定程度を超える不連続変化が生じている場合には、当該測定周期の当該測定方向における前記不連続変化に対応する距離情報を除去する第2情報補正機能と、測定周期毎に、前記情報取得部によって取得された距離情報、受光レベル情報および時間幅情報を当該測定方向に隣接する複数の測定方向における距離情報、受光レベル情報および時間幅情報と比較したときに、隣接測定方向間の変化量がすべて所定程度以内である測定方向範囲を検知角度幅と呼ぶことにすると、当該測定方向の特定の距離情報に対応する受光レベル情報、時間幅情報および検知角度幅が所定の関係を満たすときに、当該測定周期の当該測定方向における前記特定の距離情報を除去する第3情報補正機能とによって補正を行う情報補正部と、この情報補正部によって補正された距離情報の中から人体に対応すると推測される部分を抽出するとともに、そうして抽出された部分の時系列での移動状況に基づいて人体であるか否かを判定する人体判定部と、この人体判定部によって人体が存在していると判定された場合に人体検知信号を出力する人体検知信号出力部とを備えることを特徴とするものである。
また、本願発明者は、受光部のカバーが汚れている場合でも侵入者などの検知の信頼性を極力維持可能なレーザスキャンセンサも既に提案している(特許文献2参照)。
このレーザスキャンセンサは、開口部が形成された筐体と、前記開口部を覆うように配置されるレーザ光が透過可能なカバーと、前記筐体の内部に配置され、前記カバーを通して前記筐体の外部へレーザ光を発するレーザ発光部とレーザ光を受光してその受光量に応じた信号を出力するレーザ受光部とを有し、前記レーザ発光部から発せられたレーザ光が少なくとも1以上の物体によって反射されたことによる各反射光が戻ってくるまでの時間をそれぞれ測定して前記各物体までの距離情報を取得するとともに、前記各反射光の受光レベル情報も取得することによって測定を行うレーザ距離計と、このレーザ距離計による測定方向を変える走査機構部と、この走査機構部によって測定方向を変えながら前記レーザ距離計による前記距離情報および前記受光レベル情報の取得を周期的に行うことによって、検知エリアを形成するとともに、その検知エリア内における測定方向毎の前記距離情
報および前記受光レベル情報を時系列で取得する情報取得部と、前記情報取得部で取得される測定方向毎の前記距離情報のうちで最も遠距離側に対応する前記距離情報を測定方向毎に記憶する記憶部と、前記距離情報が所定距離より近距離側に対応しており且つ前記受光レベルが所定閾値以上である測定方向が全測定方向の所定割合以上を占める状態が所定時間以上継続しているか否かを判定する判定部と、この判定部の判定結果に応じた警告信号を出力する警告出力制御部とを備え、前記判定部において前記受光レベルとの大小比較を行う前記所定閾値を、前記記憶部に記憶されている測定方向毎の前記距離情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
特許第5092076号公報 特許第5439684号公報
濃霧が発生しているような場合には、雨滴や雪などと比べて遙かに微小な水滴が空中にまとまった形で極めて多数浮遊していることになり、それらの多数の微小な水滴によってパルスレーザ光が拡散反射される。受光信号波形としては、例えば、特許文献1の図6(a)〜(f)に示されたパルスP71〜P74のように、それぞれの受光レベルが他の反射に比べて低いところで変動しつつ且つ時間軸上のパルス時間幅も広くなった形状が比較的長時間にわたって連続するような形状で現れる。隣接する測定方向においてもほぼ同様の形状のパルスが存在し、連続した広い角度範囲にわたってほぼ同様のパルス状態が存在することになる。
一方、レーザ距離計の受光部のカバーの外部などに汚れが付着している場合には、発光素子から発せられたレーザ光のすべてがカバーを透過せず、その一部が汚れによってわずかに反射され、その反射光が受光素子に到達することもある。レーザ光のごく一部が反射されるだけでも、カバーまでは至近距離であるため、その反射光の受光レベルは無視できない大きさになり得る。例えば、特許文献2の図5(a)〜(c)に示された波形Wxのように、近距離側(左の方)に相当する比較的低い山形のパルス波形が出現する。
これらの従来技術では、霧やカバーの汚れなどを反射光の受光レベルに応じて判定している場合がほとんどである。
しかしながら、例えば特定の測定方向にカバーの汚れと霧とが同時に存在する場合、さらに人体が存在するとしても、時間軸上で3つめの信号となり、カバーの汚れや霧と人体との判別が極めて複雑な処理となり、人体検知精度を妨げる要因となっていた。
従来技術のこのような課題に鑑み、本発明の目的は、霧や雨、カバーの窓面汚れなどに起因する近距離域での誤検知を防止して誤報要因を解消することを可能とする、レーザ距離計用の誤検知抑制回路を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の誤検知抑制回路は、発光素子が発したパルスレーザ光が少なくとも1以上の物体によって反射されることによる各反射光が到達する受光素子からの受光出力と閾値とが比較器に入力されており、前記パルスレーザ光の発光開始時から前記比較器の出力開始時までの時間に基づいて前記物体までの距離情報を取得するレーザ距離計用の誤検知抑制回路であって、前記パルスレーザ光の発光開始時からの経過時間を計時する計時部と、この計時部における計時値に応じて、前記比較器の前記受光出力側
の増幅率と前記閾値との少なくとも一方を変更する設定変更部とを備えることを特徴とする。
ここで、前記設定変更部は、前記計時値が予め定められた所定値以下の間は、前記増幅率を下げるか又は前記閾値を大きくしてもよい。さらに、前記設定変更部は、前記計時値が予め定められた所定値以下の間は、前記計時値に応じて前記増幅率を段階的に下げるか又は前記閾値を段階的に大きくしてもよい。あるいは、前記設定変更部は、前記計時値が予め定められた所定値以下の間は、前記計時値に応じて前記増幅率を連続的に下げるか又は前記閾値を連続的に大きくしてもよい。
このような構成の誤検知抑制回路によれば、霧などに起因する近距離域での誤検知を防止し、近距離側での霧と人体との識別処理などが不要となるので、全距離にわたって人体判別の処理を簡略化することが可能となる。
本発明の誤検知抑制回路によれば、霧などに起因する近距離域での誤検知を防止し、近距離側での霧と人体との識別処理などが不要となるので、全距離にわたって人体判別の処理を簡略化することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る霧検知防止回路10が適用されるレーザ距離計110の概略構成を示す断面図である。 レーザ距離計110の電気的な概略構成を示すブロック図である。 霧検知防止回路10の概略構成図である。 近距離側に霧が存在し、遠距離側に人体が存在する場合を例示するタイムチャートであって、図4(a)は投光波形を示す図であり、図4(b)は霧検知防止回路10の非動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図であり、図4(c)は霧検知防止回路10の動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図である。 近距離側に霧および人体が存在し、遠距離側にも別の人体が存在する場合を例示するタイムチャートであって、図5(a)は投光波形を示す図であり、図5(b)は霧検知防止回路10の非動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図であり、図5(c)は霧検知防止回路10の動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る霧検知防止回路10Aの概略構成図である。
以下、本発明の実施形態として、誤検知抑制回路の具体例である霧検知防止回路を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る霧検知防止回路10が適用されるレーザ距離計110の概略構成を示す断面図である。図2はレーザ距離計110の電気的な概略構成を示すブロック図である。図3は霧検知防止回路10の概略構成図である。
図1に示すように、レーザ距離計110は、レーザ発光素子112を有するレーザ発光部111と、受光レンズ117および受光素子118を有するレーザ受光部115とを備えている。このレーザ距離計110は、開口部を有する筐体101の内部に配置されており、その開口部はレーザ光が透過可能なレンズカバー116で覆われている。
レーザ距離計110において、レーザ発光部111のレーザ発光素子112から発せら
れたパルスレーザ光は、レンズカバー116を透過し、筐体101外部に存在する人体などの物体に到達する。その物体によって反射されたレーザ光の一部は、レーザ距離計110の方向へ戻ってきてレンズカバー116を透過し、さらに受光レンズ117を通過して受光素子118に到達する。そして、パルスレーザ光がレーザ発光素子112から発せられてからその反射光が受光素子118に到達するまでの微小な時間を精密に測定することによって人体などの物体までの距離データを取得する。さらに、反射光の強さを示す受光レベルデータも併せて取得してもよい。なお、レーザ光の発せられた方向に複数の物体が存在している場合、それぞれの物体毎に距離データ(および受光レベルデータ)が取得されることになる。
レーザ発光部111におけるレーザ発光素子112としては、例えば、半導体レーザダイオード(LD)などが挙げられる。受光素子118としては、例えば、アバランシェフォトダイオード(APD)などが挙げられる。発光素子の駆動制御や反射光が戻ってくるまでの時間測定や反射光の受光レベルの取得および記録には、例えば、専用のハードウェア回路などを設けることが望ましいが、必ずしもそのような構成に限られるわけでない。レーザ距離計の一般的な特徴としては、かなりの長距離まで精密な距離測定が可能であり、例えば、最大で数十m、場合によってはそれより遙かに長距離であっても測定可能である。
なお、図1に示すように、レーザ距離計110による測定方向(角度)を変えられるように、レーザ距離計110の少なくとも一部と機械的に連結されたスキャン機構120を設けてもよい。このスキャン機構120は、不図示のモータなどを内蔵することで回転可能となる。例えば、レーザ距離計110のうちで光学系の部分のみを回転させるような構成が考えられるが、レーザ距離計110全体を回転させるような構成でもよいし、それ以外の構成でもかまわない。スキャン機構120を一定速度で所定方向に回転させることにより、それに連動してレーザ距離計110による測定方向を変化させることができる。
図2に示すように、レーザ距離計110は、上述したレーザ発光素子112および受光素子118の他に、受光素子118からの受光出力を入力する第1入力端子IN1と制御用の第2入力端子IN2と比較結果出力用の出力端子OUTとを有する霧検知防止回路10と、レーザ発光素子112への制御出力端子と霧検知防止回路10への制御出力端子と霧検知防止回路10の出力端子OUTからの出力を入力する入力端子とを有するとともにタイマー20aおよび設定変更部20bを有する制御演算ユニット20とを備えている。
制御演算ユニット20は、レーザ距離計110の他の機能の制御や、スキャン機構120なども含む装置全体を制御する演算制御ユニットなどと兼用してもよい。
図3に示すように、霧検知防止回路10はその内部にコンパレータCMPを有しており、その出力が出力端子OUTへ接続されている。コンパレータCMPの入力端子の一方は第1入力端子IN1へ接続されており、受光素子118からの受光出力が入力される。コンパレータCMPの入力端子の他方は、3.3VとグランドGNDの間に直列接続された抵抗R2(5.6kΩ)と抵抗R3(220Ω)との間の接続点に接続されており、この接続点の電圧がコンパレータCMPにおける閾値として作用する。この接続点はさらに抵抗R1(1.2kΩ)を介して第2入力端子IN2に接続されている。
このような霧検知防止回路10の内部構成により、コンパレータCMPにおいて受光素子118からの受光出力と閾値とが比較され、受光出力の方が大きければ出力端子OUTからHIGHレベルが出力され、そうでなければ出力端子OUTからLOWレベルが出力
される。コンパレータCMPに入力される閾値は、第2入力端子IN2への入力によって変更可能であり、入力がHIGHレベルのときは約600mV、入力がLOWレベルのときは約100mVとなる。
図4は、近距離側に霧が存在し、遠距離側に人体が存在する場合を例示するタイムチャートであって、図4(a)は投光波形を示す図であり、図4(b)は霧検知防止回路10の非動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図であり、図4(c)は霧検知防止回路10の動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図である。
図4(a)に示すように、制御演算ユニット20からレーザ発光素子112へ出力される投光波形P1に従って、パルスレーザ光が発せられる。
霧検知防止回路10の非動作時は、図4(b)に示すように、時間軸上の近距離側に霧に対応した低くて幅が広い山形波形WFが出現するとともに、遠距離側に人体に対応した高くて幅の狭い山形波形WH1が出現する。制御演算ユニット20から霧検知防止回路10の第2入力端子IN2への入力はLOWレベルのままなので、コンパレータCMPに入力される閾値は約100mVのままである。このため、コンパレータCMPの出力には、時間軸上の近距離側に霧に対応した幅が広いパルス波形PFが出現するとともに、遠距離側に人体に対応した幅の狭いパルス波形PH1が出現する。
一方、霧検知防止回路10の動作時は、図4(c)に示すように、投光波形P1の立ち上がり時から予め定められた所定期間T1の間、制御演算ユニット20から霧検知防止回路10の第2入力端子IN2への入力がHIGHレベルに変更されるので、コンパレータCMPに入力される閾値も約600mVに上昇する。このため、コンパレータCMPの出力には、時間軸上の近距離側に霧に対応したパルス波形PFは出現せず、遠距離側に人体に対応した幅の狭いパルス波形PH1のみが出現する。
ここで、所定期間T1は、距離に換算して4m程度(または3〜5m程度)までの範囲でコンパレータCMPに入力される閾値を上昇させるように定める。霧に起因した反射光が比較的強くて誤検知を生じるおそれがあるのが4m程度までだからである。
なお、図1に示したように、レーザ発光部111とレーザ受光部115とが独立して配置されているTOF方式のレーザ距離計110では、霧を検知し得るような近距離域では投受光軸は重ならず、一定の距離が保たれている。これにより、霧を検知したときの受光レベルは比較的低い一定レベル以下となり、投光レンズや受光レンズ117に非球面レンズを用いることでその受光レベルをさらに低下させることができる。また、近距離域での人体の反射レベルは霧よりも高いことがわかっており、上述した簡単な構成によって、人体に対する検知性能を落とすことなく、霧の影響を排除することができるのである。
図5は、近距離側に霧および人体が存在し、遠距離側にも別の人体が存在する場合を例示するタイムチャートであって、図5(a)は投光波形を示す図であり、図5(b)は霧検知防止回路10の非動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図であり、図5(c)は霧検知防止回路10の動作時の閾値、受光波形およびコンパレータ出力を示す図である。
図5(a)に示すように、制御演算ユニット20からレーザ発光素子112へ出力される投光波形P1に従って、パルスレーザ光が発せられるのは、図4(a)と同様である。
霧検知防止回路10の非動作時は、図5(b)に示すように、時間軸上の近距離側に霧に対応した低くて幅が広い山形波形WFと人体に対応した高くて幅の狭い山形波形WH2
との合成波形WHFが出現するとともに、遠距離側に人体に対応した高くて幅の狭い山形波形WH1が出現する。制御演算ユニット20から霧検知防止回路10の第2入力端子IN2への入力はLOWレベルのままなので、コンパレータCMPに入力される閾値は約100mVのままである。山形波形WFは山形波形WH2より幅が広いため、コンパレータCMPの出力には、図4(b)と同様に、時間軸上の近距離側に霧に対応した幅が広いパルス波形PFが出現するとともに、遠距離側に人体に対応した幅の狭いパルス波形PH1が出現する。つまり、近距離側では、霧のために人体が検知できないということになる。
一方、霧検知防止回路10の動作時は、図5(c)に示すように、投光波形P1の立ち上がり時から予め定められた所定期間T1の間、制御演算ユニット20から霧検知防止回路10の第2入力端子IN2への入力がHIGHレベルに変更されるので、コンパレータCMPに入力される閾値も約600mVに上昇する。このため、コンパレータCMPの出力には、時間軸上の近距離側に人体に対応したパルス波形PH2が出現するとともに、遠距離側に人体に対応した幅の狭いパルス波形PH1が出現する。つまり、近距離側でも、霧による誤検知を防止して人体を的確に検知できるということになる。
以上で説明した第1実施形態の構成によれば、レーザ距離計110に比較的簡単な構成の霧検知防止回路10を付加することにより、近距離側の霧が誤検知されてコンパレータCMPの出力に出現することを防止できる。これにより、近距離側での霧と人体との識別処理などが不要となり、全距離にわたって人体判別の処理を簡略化することが可能となる。
また、霧検知防止回路10を、従来からのTOF方式のレーザ距離計の制御演算回路に付加することによって、霧や窓面などからの反射による検知信号そのものが除去され、制御演算回路は人体に対応する検知信号の処理に専念できる。これにより、検知処理への負担が軽減されるので、処理能力の低いCPUであっても、一定以上の検知能力向上が見込まれる。また、霧と人体とを分離して検知するための制約を実質的に無くすことができ、霧などが発生している悪環境状態での近距離の人体検知性能を大きく向上させることができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る霧検知防止回路10Aの概観構成図である。なお、第2実施形態は、次に述べる点を除いては図3を参照して説明した第1実施形態と同一であるので、同じ構成部材には同じ参照符号を付すこととし、主として相違点について説明する。
図6に示すように、霧検知防止回路10Aはその内部にコンパレータCMPを有しており、その出力が出力端子OUTへ接続されている。コンパレータCMPの入力端子の一方は、受光素子118からの受光出力が入力される第1入力端子IN1とグランドGNDの間に直列接続された抵抗R5(50Ω)と抵抗R6(50Ω)との間の接続点に接続されており、この接続点はさらに、抵抗R4(1kΩ)を介して第2入力端子IN2にゲートが接続されるとともにソースが接地されたFETのドレインに接続されている。コンパレータCMPの入力端子の他方は、3.3VとグランドGNDの間に直列接続された抵抗R7(10.5kΩ)と抵抗R8(330Ω)との間の接続点に接続されており、この接続点の電圧がコンパレータCMPにおける閾値として作用する。
このような霧検知防止回路10Aの内部構成により、コンパレータCMPに入力される閾値は約100mVに固定される。その代わり、第2入力端子IN2への入力によって、受光素子118からの受光出力の第1入力端子IN1への入力ゲイン(増幅率)を変更することができる。第2入力端子IN2への入力がLOWレベルのときは、入力ゲインはほ
ぼ1/1のままであるが、第2入力端子IN2への入力がLOWレベルのときは、入力ゲインは約1/6に下がる。
以上で説明した第2実施形態の構成によれば、投光波形P1の立ち上がり時から予め定められた所定期間T1の間、制御演算ユニット20から霧検知防止回路10Aの第2入力端子IN2への入力をHIGHレベルに変更することで、第1実施形態とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
<その他の実施形態>
上述した第1実施形態および第2実施形態では、投光波形P1の立ち上がり時から予め定められた所定期間T1の間、制御演算ユニット20から霧検知防止回路10Aの第2入力端子IN2への入力をHIGHレベルに変更することで、コンパレータCMPにおける閾値または受光出力側の入力ゲイン(増幅率)を不連続に変更していた。
しかしながら、例えば、制御演算ユニット20からの出力にD/A変換端子を用い、制御演算ユニット20のプログラムによって、投光波形P1の立ち上がり時から予め定められた所定期間T1の途中で、コンパレータCMPにおける閾値または受光出力側の入力ゲイン(増幅率)を段階的に変更するようにしてもよい。または、投光波形P1の立ち上がり時から予め定められた所定期間T1に達するまで、経過時間に応じて連続的にコンパレータCMPにおける閾値または受光出力側の入力ゲイン(増幅率)を変更するようにしてもよい。
また、これらの変更を、制御演算ユニット20が有するタイマー20aを用いてデジタル的に行うのではなく、CR回路などで構成される充放電回路を用いてアナログ的に行ってもよい。
なお、本発明は、その主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
10 霧検知抑制回路
10A 霧検知抑制回路
20 制御演算ユニット
20a タイマー
20b 設定変更部
100 レーザスキャンセンサ
101 筐体
110 レーザ距離計
111 レーザ発光部
112 レーザ発光素子
115 レーザ受光部
116 レンズカバー
117 受光レンズ
118 受光素子
120 スキャン機構

Claims (4)

  1. 発光素子が発したパルスレーザ光が少なくとも1以上の物体によって反射されることによる各反射光が到達する受光素子からの受光出力と閾値とが比較器に入力されており、前記パルスレーザ光の発光開始時から前記比較器の出力開始時までの時間に基づいて前記物体までの距離情報を取得するレーザ距離計用の誤検知抑制回路であって、
    前記パルスレーザ光の発光開始時からの経過時間を計時する計時部と、
    この計時部における計時値に応じて、前記比較器の前記受光出力側の増幅率と前記閾値との少なくとも一方を変更する設定変更部と
    を備える誤検知抑制回路。
  2. 請求項1に記載の誤検知抑制回路において、
    前記設定変更部は、前記計時値が予め定められた所定値以下の間は、前記増幅率を下げるか又は前記閾値を大きくすることを特徴とする誤検知抑制回路。
  3. 請求項2に記載の誤検知抑制回路において、
    前記設定変更部は、前記計時値が予め定められた所定値以下の間は、前記計時値に応じて前記増幅率を段階的に下げるか又は前記閾値を段階的に大きくすることを特徴とする誤検知抑制回路。
  4. 請求項2に記載の誤検知抑制回路において、
    前記設定変更部は、前記計時値が予め定められた所定値以下の間は、前記計時値に応じて前記増幅率を連続的に下げるか又は前記閾値を連続的に大きくすることを特徴とする誤検知抑制回路。
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