JP2017021112A - 画像形成装置、電力制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Norikazu Okada
憲和 岡田
竜太 久保川
Ryota Kubokawa
竜太 久保川
卓磨 笠井
Takuma Kasai
卓磨 笠井
江原 誉
Homare Ebara
誉 江原
矢野 哲哉
Tetsuya Yano
哲哉 矢野
俊昌 青木
Toshimasa Aoki
俊昌 青木
白井 孝明
Takaaki Shirai
孝明 白井
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Tomoyuki Yamashita
友主 山下
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Shuntaro Nakayama
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Abstract

【課題】蓄電装置の使用回数を減らし、電源電圧降下が頻繁に発生する状態でも安定して稼働する画像形成装置を低コストで提供する。【解決手段】外部電源60からの整流電力が充電され第1直流電力を出力するキャパシタ50と、整流電力と第1直流電力の何れかを第2直流電力として出力する切替回路140と、第2直流電力で駆動される定着ヒータ44aと、整流電力の電圧値を検出する電圧検出回路154と、自装置が誤動作する整流電圧値を電圧閾値として記憶する記憶手段111と、定着ヒータ44aの停止時と駆動時に係る整流電圧値の電圧差に基づいて次回以降の定着ヒータ44aの駆動時に係る電圧降下量を予測して電圧降下量予測値を出力し、記憶手段111から取得した電圧閾値に電圧降下量予測値を加算した結果値を自装置が誤動作する電圧閾値として記憶手段111に設定する入出力制御部110とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電源電圧が不安定な環境下に導入するのに好適な技術に関する。
近年、電源電圧環境が不安定な国や地域にも、画像形成装置の設置が進んでいる。画像形成装置は入力電源電圧の動作保証範囲という製品仕様値がある。しかし、上述した国や地域では保証範囲を大幅に下回る電源電圧環境でも画像形成装置が使用されている。このため、入力電圧の低下に起因する不具合があり、これを解消するため様々な技術が提案されている。
特許文献1には、外部電源から供給される電圧が低下しても、画像形成装置を安定して動作させるため、外部電源から供給される電力によって充電される充放電可能な蓄電装置を内部に備え、商用電源から供給される電圧が低下した場合に、蓄電装置から電力供給を受けて画像形成装置の動作を継続するという構成が開示されている。
ここで、安定稼働を目的とする場合には、画像形成装置に無停電電源装置(UPS)を設置し、画像形成装置に入力する電力を外部電源からUPSへ切り替えるための閾値を高めに設定する。これにより、電源電圧が少しでも低下したとき、UPSからの電力が供給され、画像形成装置を安定稼働させることができる。
しかし、このようにUPSの閾値を高く設定すると、UPSの使用回数が多くなり、UPS内部に設けられた蓄電池の消耗度合いが大きくなり、蓄電池の交換が頻繁となるので、使用コストが上昇してしまうといった問題があった。
また、特許文献1に記載された技術でも、蓄電装置の使用回数が多いと、内部の蓄電池の消耗度合いが大きくなり、使用コストが上昇してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、蓄電装置の使用回数を減らし、電源電圧が頻繁に下がる状態において使用しても安定して稼働する画像形成装置を低コストで提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、外部電源から供給される交流電力を整流平滑することにより得られる整流電力を充電するとともに、第1直流電力を出力する蓄電手段と、前記整流電力と前記第1直流電力を入力して何れか一方を第2直流電力として出力する切替手段と、前記第2直流電力で駆動される直流負荷と、前記整流電力の電圧値を検出して整流電圧値を出力する電圧検出手段と、を備える画像形成装置であって、自装置が誤動作する整流電圧値を電圧閾値として記憶する記憶手段と、前記直流負荷の停止時に係る前記整流電圧値と前記直流負荷の駆動時に係る前記整流電圧値との電圧差に基づいて、次回以降の前記直流負荷の駆動時に係る電圧降下量を予測して、電圧降下量予測値として出力する予測手段と、前記記憶手段から取得した前記電圧閾値に前記電圧降下量予測値を加算して、結果値を自装置が誤動作する電圧閾値として前記記憶手段に設定する電圧閾値設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、蓄電装置の使用回数を減らし、電源電圧が頻繁に下がる状態において使用しても安定して稼働する画像形成装置を低コストで提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略的な機構構成を示す断面図である。 同画像形成装置の電源切替制御系を示すブロック図である。 同画像形成装置の電源切替処理を示すフローチャートである。 同電源切替処理における第1閾値変更処理を示すフローチャートである。 同電源切替処理における第1閾値変更処理を示すフローチャートである。 同電源切替処理における第2閾値変更処理を示すフローチャートである。 同電源切替による電圧状態を示すものであり、(a)は定着ヒータ点灯により電源電圧の降下量が大きい状態を示すグラフ図、(b)は実施形態を適用した場合の状態を示すグラフ図、(c)は実施形態を適用した場合の状態を示すグラフ図である。 (a)(b)は画像形成装置の動作モード及びオプションの有無による閾値一例を示す図である。 本発明の背景を説明するものであり、(a)は電源状態が悪い地域における電源電圧の状態を表で示す図、(b)及び(c)は電源電圧の低下状態を示すグラフ図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、蓄電装置の使用回数を減らし、電源電圧が頻繁に下がる状態において使用しても安定して稼働する画像形成装置を低コストで提供するため、以下の構成を備える。
すなわち、本発明の画像形成装置は、外部電源から供給される交流電力を整流平滑することにより得られる整流電力を充電するとともに、第1直流電力を出力する蓄電手段と、整流電力と第1直流電力を入力して何れか一方を第2直流電力として出力する切替手段と、第2直流電力で駆動される直流負荷と、整流電力の電圧値を検出して整流電圧値を出力する電圧検出手段と、を備える画像形成装置であって、自装置が誤動作する整流電圧値を電圧閾値として記憶する記憶手段と、直流負荷の停止時に係る整流電圧値と直流負荷の駆動時に係る整流電圧値との電圧差に基づいて、次回以降の直流負荷の駆動時に係る電圧降下量を予測して、電圧降下量予測値として出力する予測手段と、記憶手段から取得した電圧閾値に電圧降下量予測値を加算して、結果値を自装置が誤動作する電圧閾値として記憶手段に設定する電圧閾値設定手段と、を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、蓄電装置の使用回数を減らし、電源電圧が頻繁に下がる状態において使用しても安定して稼働する画像形成装置を低コストで提供することができる。
ここで本発明がなされた背景について更に説明する。
図9は本発明の背景を説明するものであり、(a)は電源状態が悪い地域における電源電圧の状態を表で示す図、(b)及び(c)は電源電圧の低下状態を示すグラフ図である。
一般に、電源電圧が例えばAC220Vである地域であっても、図9(a)に示すように、電源事情が悪く朝や夕方などの時間帯には電圧変動が大きく、AC180VやAC150Vまで電圧低下することがある。
図9(a)に示した例では、縦軸に電源電圧を横軸に時間を取っている。このように、同じ場所で電圧を測定しても、最低155V〜最大230Vというように1日の電圧の変動が大きい。
図9(b)に示したグラフ図は、配線インピーダンスが通常であり、画像形成装置に設けられた定着ヒータの点灯による電圧ドロップは小さい場合を示している。
ここで、配線インピーダンスは、コンセントから画像形成装置までの延長コードや電源コードで発生する抵抗であり、延長コードや電源コードの長さや太さなどにより変動する。
この例では、昼間の電源電圧が約220Vのときに定着ヒータが点灯した場合である。通常、定着ヒータの点灯による電圧降下量は最大でも10V以下である。なお定着ヒータとして使用されるハロゲンヒータは、消灯時の冷えた状態では抵抗値が小さく、点灯開始直後は大きい電流が流れて電圧降下が大きいが、点灯して温まると抵抗値が高くなり、流れる電流も少なくなり安定するという温度特性を有している。
また、画像形成装置は待機モードであり、誤動作を生じる可能性のある電圧は135Vである時の一例である。昼間はヒータ点灯開始時の電圧低下時は210Vであり、135V以上の電源電圧を確保しているため、外部電源からの電力供給のみで画像形成装置は動作する。夕方は約155Vへ電圧が低下してしまうが、ヒータ点灯開始時も145V以下の電圧低下にとどまるため、135Vの閾値を下回らない。
図9(c)は電圧変動が大きく、且つ配線インピーダンスもいわゆる「たこ足配線」により大きくなっている例を示す。
この例では、定着ヒータの点灯による電圧降下も大きくなる。図9(c)に示すように、昼間の電源電圧が約220Vのときにヒータ点灯した場合、電圧降下が最大40Vとなることがある。この場合も定着ヒータはハロゲンヒータであり、電力消費量が変動している。
ここで、画像形成装置は待機モードであり、誤動作可能性のある電圧は135Vとしている。昼間は定着ヒータの点灯開始時に電源電圧は180Vであり、電電電圧も135V以上を確保しているため、外部電源からの電力供給のみで画像形成装置は動作する。
しかし、夕方には電源電圧が約155Vへ電圧が低下してしまい、定着ヒータの点灯時には更に40Vの電圧降下が発生し、約115Vへ低下する。この電圧低下は短時間で発生するため、無停電電源装置からの電力供給への切り替えが間に合わず、この瞬間に電源がダウンしてしまう。
以上、本発明がなされた背景である。
先ず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略的な機構構成を示す断面図である。
画像形成装置1は、電子写真式の画像形成プロセスを利用したデジタル複合機であり、複写機能と、プリンタ機能、及びファクシミリ機能等を有している。
操作部に設けられたアプリケーション切り替えキーにより、複写機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となっている。複写機能を選択したときには複写モードとなり、プリンタ機能を選択したときにはプリンタモードとなり、ファクシミリモードを選択したときはファクシミリモードとなる。
画像形成装置1は、自動原稿搬送装置(ADF)10と、画像読取装置20と、書込ユニット30と、画像形成部である画像形成ユニット40と、蓄電手段であるキャパシタ50と、を備える。
自動原稿搬送装置10は、配置された原稿束から原稿を一枚ずつ画像読取装置20に搬送する。画像読取装置20は、自動原稿搬送装置10から搬送された原稿を光学的に読み取り画像情報を出力する。書込ユニット30は、画像読取装置20からの画像情報に基づいて書込み光を画像形成ユニット40に出力する。画像形成ユニット40は感光体ドラム41、現像装置42、搬送ベルト43、定着装置44を備える。キャパシタ50は蓄電手段を構成する。定着装置44にはハロゲンヒータで構成される加熱手段である定着ヒータ44aが配置されている。
また、画像形成装置1には、商用電源である外部電源60から電力が供給され駆動される。キャパシタ50は、外部電源60からの電力で充電されている。画像形成装置1の駆動電源は、画像形成装置1の動作状態により切り替えられ、外部電源60に換え、キャパシタ50に充電された電力は、画像形成装置1に供給される。
画像形成装置1は、複写モードにおいて、原稿束から原稿が自動原稿搬送装置10により、順に画像読取装置20に搬送され、画像情報が読み取られる。そして、読み取られた画像情報は、画像処理手段を介して書込ユニット30により光情報に変換され、画像形成ユニット40の感光体ドラム41に書込み光として照射される。
感光体ドラム41は、帯電器により一様に帯電された後に書込ユニット30からの書込み光で露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム41上の静電潜像は現像装置42により現像されてトナー像となる。このトナー像は、搬送ベルト43により転写紙に転写され、転写紙は、定着装置44によりトナー像が定着され、排出される。
なお、図1では、画像形成装置1として、感光体ドラム41を1つだけ配置したモノクロタイプのものを示したが、感光体ドラム41は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等のトナー像を形成する4つとし、各色を重ねて転写紙に転写するカラー画像形成装置としてもよい。
次に本実施形態に係る画像形成装置1における電源の切り替えの制御系について説明する。
図2は同画像形成装置の電源切替制御系を示すブロック図である。本例では直流負荷は定着装置に配置された定着ヒータである。
本実施形態において、画像形成装置1には、キャパシタ50の他、入出力制御部110、整流平滑手段である整流平滑回路120、充電制御回路130、切替回路140、電源装置150を備える。
入出力制御部110は、充電制御回路130、切替回路140を制御する。
整流平滑回路120は、外部電源60からの交流電流を整流し平滑化して直流電力を生成する。整流平滑回路120は例えばダイオードブリッジと電解コンデンサとを備える。
充電制御回路130は入出力制御部110の制御により整流平滑回路120が供給する直流電力によってキャパシタ50を充電する。キャパシタ50の電力は第1直流電力として切替回路140に入力される。
切替回路140は、入出力制御部110の制御により整流平滑回路120からの直流電力又はキャパシタ50からの第1直流電力を入力して、何れか一方の電力を第2直流電力として電源装置150に出力する。
電源装置150は、直流電力変換手段として、第3直流電流を生成する24V生成回路151と、5V生成回路152と、ヒータ制御回路153と、電圧検出回路154とを備える。
24V生成回路151は、24Vの直流電力を直流モーター等の24V負荷161に供給する。
5V生成回路152は、5Vの直流電力を制御素子等の5V負荷162に供給する。
ヒータ制御回路153は、定着装置44の定着ヒータ44aに電力を供給する。電圧検出回路154は、整流平滑回路120からの整流電力の電圧値を検出して整流電圧値を出力する。
入出力制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えるコンピュータとして構成される。入出力制御部110は、CPUでプログラムを実行することにより、各種の制御手段として機能する。また、入出力制御部110は、RAMの一部に電圧検出回路154からの整流電圧値を受け、自装置が誤動作する整流電圧値を電圧閾値である閾値として記憶する記憶手段111を備える。
また、入出力制御部110は、定着ヒータの停止時に係る整流電圧値と直流負荷の駆動時に係る整流電圧値との電圧差に基づいて、次回以降の直流負荷の駆動時に係る電圧降下量を予測して、電圧降下量予測値として出力する予測手段として機能する。
また、入出力制御部110は、記憶手段111から取得した閾値に電圧降下量予測値を加算して、結果値を自装置が誤動作する閾値として記憶手段111に設定する電圧閾値設定手段として機能する。
次に画像形成装置1の動作について説明する。
図3は同画像形成装置の電源切替処理を示すフローチャートである。
図3は、画像形成装置1の主制御処理を示している。入出力制御部110の記憶手段111には、「ヒータオン直後の電源電圧(1)」、「ヒータオン直後の電源電圧(2)」、「ヒータオン安定後の電源電圧(3)」、「差分(4)」、「差分(5)」が格納される領域が設定されている。
先ず、入出力制御部110は、電源電圧の検出を行う(ステップS1)。
次いで、入出力制御部110は、第1閾値変更処理を行い(ステップS2)、更に検出された電源圧値が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3)。電源電圧が閾値以下であるとき(ステップS3、Yes)、入出力制御部110は、切替回路140を切り替えてキャパシタ50から電力を供給する(ステップS4)。
更に、入出力制御部110は、電源電圧を検出し(ステップS5)、次いで、入出力制御部110は、第2閾値変更処理を行い(ステップS6)、更に検出された電源圧値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS7)。
電源電圧が閾値以上であるとき(ステップS7、Yes)、入出力制御部110は、切替回路140を切り替えて外部電源60から電力を供給する(ステップS8)。
入出力制御部110は、ステップS1〜ステップS8の処理を繰り返す。なお、電源電圧は、いつ変動するか不明であるため、閾値の変更処理は常時行っている。この閾値の変更処理は、例えば100ms周期で行う。
次に第1閾値変更処理について説明する。
図4及び図5は同電源切替処理における第1閾値変更処理を示すフローチャート、図8(a)(b)は画像形成装置の動作モード及びオプションの有無による閾値一例を示す図である。
第1閾値変更処理では、入出力制御部110は、先ず、画像形成装置1の設定モード、周辺機器の有無に基づいて初期閾値を設定する。
初期閾値は図8(a)の表に示した。動作モード「省エネ復帰」、「印刷」、「待機」と、周辺機器例えば用紙バンクの有無により初期閾値が「140V」、「160V」、「165V」、「135V」と定められている。入出力制御部110は、動作モードに応じた閾値を記憶手段111に設定する(ステップS11)。
次に入出力制御部110は、現在は定着ヒータ44aがオフ状態であり、次は定着ヒータ44aがオン状態になる予定があるか否かについて判定する(ステップS12)。
入出力制御部110は、現在定着ヒータ44aがオフ状態であり、次は定着ヒータ44aのオン予定がないときは、記憶手段111の「ヒータオン直後電源電圧(2)」に実測データが格納されているか否かを判定する(ステップS13)。
記憶手段111の「ヒータオン直後電源電圧(2)」に実測データが格納されていないとき(ステップS13、No)、入出力制御部110は、記憶手段111の「ヒータオフ時の電源電圧(1)」のバッファに現在の電源電圧を設定する(ステップS14)。
次いで、入出力制御部110は、記憶手段111の「ヒータオン直後の電源電圧(2)」のバッファに220Vを設定する(ステップS15)。
更に、入出力制御部110は、
閾値=「初期の閾値」+「ヒータオフ時の電源電圧(1)」−「ヒータオン直後の電源電圧(2)」
を算出し、この閾値を記憶手段111に設定(ステップS16)して第1閾値変更処理を終了する。
一方、記憶手段111の「ヒータオン直後電源電圧(2)」に実測データが格納されているとき(ステップS13、Yes)、入出力制御部110は、電源電圧が保証範囲(例えば276V〜187V)であるか否かを判定する(ステップS17)。
電源電圧が保証範囲であるとき(ステップS17、Yes)、入出力制御部110は、「ヒータオフ時の電源電圧(1)」のバッファに現在の電源電圧設定で閾値を更新する(ステップS18)。更に、入出力制御部110は、閾値を「閾値=「初期の閾値」+差分(4)」として閾値を更新する(ステップS19)。
電源電圧が保証範囲でないとき(ステップS17、No)、入出力制御部110は、ステップS19を実行して終了する。
一方、現在定着ヒータ44aがオン状態であるか、次にヒータオンの予定がないとき(ステップS12、No)、入出力制御部110は、定着ヒータ44aが点灯直後であるか否かを判定する(ステップS20)。
定着ヒータ44aが点灯直後であるとき(ステップS20、Yes)、入出力制御部110は、電源電圧が保証範囲(例えば276V〜187V)であるか否かを判定する(ステップS21)。
電源電圧が保証範囲であるとき(ステップS21、Yes)、入出力制御部110は、「ヒータオフ時の電源電圧(2)」のバッファに現在の電源電圧を設定する(ステップS22)。
更に、入出力制御部110は、
差分(4)=「ヒータオフ時の電源電圧(1)」−「ヒータオン直後の電源電圧(2)」
を算出し、この差分(4)値を閾値として更新し(ステップS23)、第1閾値変更処理を終了する。
定着ヒータ44aが点灯直後でないとき(ステップS20、No)、入出力制御部110は、定着ヒータ44aがヒータ点灯後の安定期(ヒータオン後200ms以上経過)であるか否かを判定する(ステップS24)。
定着ヒータ44aが安定期であるとき(ステップS24、Yes)、入出力制御部110は、電源電圧が動作保証範囲内(例えば276V〜187V)であるか否かを判定する(ステップS25)。
電源電圧が動作保証範囲内であるとき(ステップS25、Yes)、入出力制御部110は、「ヒータオフ時の電源電圧(3)」のバッファに現在の電源電圧を設定する(ステップS26)。
更に、入出力制御部110は、
差分(5)=「ヒータオフ時の電源電圧(1)」−「ヒータオン直後の電源電圧(3)」
を算出し、差分(5)値を閾値として更新し(ステップS27)、第1閾値変更処理を終了する。
ヒータ点灯直後の安定期でない場合(ステップS24、No)、入出力制御部110は、現在は定着ヒータ44aがオフ状態であり、次も定着ヒータ44aがオフ状態を予定しているか否かを判定する(ステップS28)。
現在定着ヒータ44aがオフ状態であり、次も定着ヒータ44aがオフ状態を予定している場合(ステップS28、Yes)、入出力制御部110は、入出力制御部110の閾値を閾値=「初期の閾値」として更新して(ステップS29)、第1閾値変更処理を終了する。
また、現在定着ヒータ44aがオフ状態ではなく、または次も定着ヒータ44aがオフ状態を予定していない場合(ステップS28、No)、そのまま第1閾値変更処理を終了する。
次に第2閾値変更処理について説明する。
図6は同電源切替処理における第2閾値変更処理を示すフローチャートである。
第2閾値変更処理において、入出力制御部110は、図8(a)に基づいて画像形成装置1の設定モード、周辺機器の有無に基づいて初期閾値を設定する(ステップS31)。
次いで、入出力制御部110は、定着ヒータ44aがヒータ点灯後の安定期(ヒータオン後200ms以上経過)であるか否かを判定する(ステップS32)。
定着ヒータ44aが安定期である場合(ステップS32、Yes)、入出力制御部110は、
閾値=「初期の閾値」+「差分(5)」
を算出し、この閾値を記憶手段111に記憶させて更新し(ステップS33)、第2閾値変更処理を終了する。
一方、定着ヒータ44aが安定期ではない場合(ステップS32、No)、入出力制御部110は、定着ヒータ44aが現在はオフ状態であり、次もオフ予定であるか否かを判定する(ステップS34)。
定着ヒータ44aが現在はオフ状態であり、次もオフ予定である場合(ステップS34、Yes)には、入出力制御部110は、記憶手段111の閾値を閾値=「初期の閾値」として更新し(ステップS34)、第2閾値変更処理を終了する。
一方、定着ヒータ44aが現在はオフ状態でない、又は次もオフ予定でない場合(ステップS34、No)には、入出力制御部110は、そのまま第2閾値変更処理を終了する。
次に画像形成装置1による動作の実例について説明する。
図7は同電源切替処理による電圧状態を示すものであり、(a)は定着ヒータを点灯することにより電源電圧の降下量が大きい状態を示すグラフ図、(b)は実施形態を適用した場合の状態を示すグラフ図、(c)は実施形態を適用した場合の状態を示すグラフ図である。図7(a)、(b)、(c)に示した例は、電圧変動が大きく、且つ配線インピーダンスが大きい例である。
図7(a)は、電源電圧が約220Vのときに定着ヒータを点灯した時の一例を示している。なお、画像形成装置1は、定着装置44の温度が規定値以下になれば、必要に応じて定着ヒータ44aを点灯し、定着装置44の温度を維持するように制御する。
この例では、配線インピーダンスが大きく、電圧降下量が最大40Vとなることがある。画像形成装置1では、上述した図3、図4、図5に示したフローチャートによって、定着ヒータ44aの点灯開始直前と開始直後の電源電圧値を入出力制御部110の記憶手段111に記憶し、差分を初期閾値に加算している。
図7(a)において、初回の定着ヒータ44aの点灯直前時は、定着ヒータ44aの点灯開始直後の電圧値の保存データがないため、閾値を変化させない。なお、工場出荷のままの構成として、保存データにデフォルト値を持たせるようにしてもよい。
図7(a)における2回目の定着ヒータ44aの点灯開始直後は、破線に示すように閾値が135Vから175Vに変更される。
ただし、電源電圧値が220V(定着ヒータ44aが非点灯時)であるため175V以上の電源電圧が確保されており、外部電源からの電力供給のみで画像形成装置は動作する。
図7(b)に示す例では、昼間は定着ヒータ44aの点灯開始直前に、定着ヒータ44aの点灯による電圧の降下を考慮して閾値が175Vに変わる。
ただし、電源電圧は220Vを確保されているため、外部電源からの電力供給のみで画像形成装置は動作する。
夕方は約155Vへ電圧が低下してしまう。定着ヒータ44aの点灯開始直前に、前回記憶したヒータ点灯開始直前と直後の差分の電圧値を閾値に加算する。この閾値は135Vから175Vへ変わっており、現在の電源電圧155Vはこれを下回っている。このため、ヒータ点灯開始直前に、入出力制御部110は、切替回路140を制御してキャパシタ50からの電力供給に切り替える。
この切り替えの後、定着ヒータ44aの点灯を行うとき、電力はキャパシタ50から供給されるため、電源電圧は降下せずに155Vのままである。その後、定着ヒータ44aの点灯開始直後の突入電流が大きい期間では、キャパシタ50からの電力供給を継続する。定着ヒータ44aの点灯中の安定期間に、再度、閾値を初期値に戻して判定を行う。閾値は135Vであり、現在の電源電圧155Vは閾値を上回っているため、入出力制御部110は、切替回路140を制御して外部電源からの電力供給に切り替える。
本実施形態では、このように制御することで、定着ヒータ44aの点灯開始時の突入電流による電源遮断を防ぎ、画像形成装置の安定稼働を図ることができる。また、このようにキャパシタ50からの電力を使用することで、キャパシタ50の使用タイミングの適切化を図ることでき、キャパシタ50の使用回数を減らして、長寿命化につなげる効果も得られる。
図7(c)は、印刷時における誤動作する電圧値と閾値の一例である。閾値が165Vにされた場合の一例を示す。外部電源60の電圧が夕方に165Vを下回った時点から、入出力制御部110は切替回路140を制御してキャパシタ50からの電力供給に切り替える。
次に具体的な電源切替の処理例について説明する。
第1の例は、画像形成装置1を起動した場合である。電源電圧値は定格電圧の220Vである。また、本例は、画像形成装置1の主電源をオン状態とした後に定着ヒータ44aのオフ時とオン時の電圧測定結果が一度も得られてない場合である。
先ず、入出力制御部110は、外部電源60の電圧を取得し(ステップS1)、第1閾値変更処理(ステップS2)を行う。第1閾値変更処理では、入出力制御部110は、先ず画像形成装置1の動作モードに応じた閾値を設定する(ステップS11)。この例では、ステップS11で設定される閾値は、図8(a)に示す表に従って設定される。
この場合「省エネ復帰」であるとして、入出力制御部110は、初期閾値として140Vを設定する。
次に入出力制御部110は、定着ヒータ44aの状態と次に定着ヒータ44aがオン状態になるか否かを判定する(ステップS12)。画像形成装置1の起動直後では、定着ヒータ44aはオフ状態であるため閾値は140Vのままである(ステップS12、No)。
このため、第1閾値変更処理から主制御処理(図3)に戻る。主制御処理では、検出された電源電圧値は220Vであり、閾値は140Vのため、入出力制御部110は、ステップS3において「No」と判定する。
定着ヒータ44aがオフ状態から次にオン予定に切り替わる際に、第1閾値変更処理におけるステップS12での判断が「Yes」となり、「ヒータON直後の電源電圧(2)」のバッファにデータが格納されているか否かを確認する(ステップS13)。なお、このバッファのデータは主電源がオフとなったときに消滅する。この条件を採用したのは、主電源をオフとした時に、画像形成装置1の設置環境(コンセントの位置など)が変更される可能性があるためである。また、主電源オン状態からオフ状態に切換えられるまでは、設置環境は変わらないため、バッファにデータが格納されていれば、それを使うのが適切である。
また、入出力制御部110は、ステップS13において「ヒータON直後の電源電圧(2)」の値は、最初から空の状態であるため「No」と判定する。入出力制御部110は、「ヒータOFF時の電源電圧(1)」に現在の電圧220Vを設定し(ステップS14)、「ヒータON直後の電源電圧(2)」に定格電圧値の220V(測定データではない)を設定する。このため、この段階で閾値は以下のようになる(ステップS16)。
閾値=140V+220V−220V=140V
このように閾値を求めることで、主電源がオン状態となった直後は、必ず初回のヒータ点灯を外部電源からの供給により実施される。
再び主制御処理に戻り、入出力制御部110は、ステップS7において、閾値140V<電源電圧220Vあるので、「Yes」と判定し、外部電源からの電力供給を継続する(ステップS8)。
次に定着ヒータ44aを点灯した後に、入出力制御部110が第1閾値変更処理のステップS20において「Yes」と判定すると、次に電源電圧が動作保証範囲の278V〜187Vの範囲であるか否かを判定する(ステップS21)。この判定を行うのは、定着ヒータ44aをオン状態としたときの電圧降下量は、電源電圧値が高い方が大きいためである。電圧降下量が大きく不利な条件下において測定し、定着ヒータ44aの点灯直後の電圧値を測定データとして取得する。
入出力制御部110は、ステップS13において「No」と判定すると、ステップS22において、「ヒータON直後の電源電圧(2)」のバッファに現在の電圧を設定する。電源電圧値は一例として、180Vとする。ステップS23において、「差分(4)」として、220V−180V=40Vが格納される。
その後、定着ヒータ44aが点灯後の安定期に入った場合、入出力制御部110は、ステップS24において「Yes」と判定する。そして、ステップS26、ステップS27に進む。このとき、「ヒータON安定後の電源電圧(3)」電源電圧値は一例として、210Vとする。
このようにして、入出力制御部110は、記憶手段111に「ヒータオン直後の電源電圧(1)」、「ヒータオン直後の電源電圧(2)」、「ヒータオン安定後の電源電圧(3)」、「差分(4)」、「差分(5)」をバッファに格納した状態となる。入出力制御部110は、この得られた各値に基づいて、次回の定着ヒータ44aの点灯直前時に、定着ヒータ44aの電圧降下量を考慮して、キャパシタ50からの電力供給に切り替えるか、あるいは外部電源60からの電力供給を継続するかを判断する。
なお、上記の第1閾値更新処理の説明では、定着ヒータ44aの点灯1回目は無条件で定着ヒータ44aを点灯するものとした。しかし、1回目点灯直前時に、電源電圧が動作保証範囲内か否かを検出して、範囲内であればそのまま処理継続し、範囲外であれば、範囲内に落ち着くまで「Wait処理」を入れるか、あるいは操作画面に電源電圧が動作保証範囲外であることをメッセージ表示して、無条件で移行させなくてもよい。また、電源電圧が動作保証範囲外であれば、キャパシタ50からの電力供給に切り替えて、電源電圧が保証範囲内になるまで待つようにしてもよい。
次に、第2の例として、電源電圧が220Vから155Vへ低下した場合について説明する。
画像形成装置1の動作モードは「待機時」とする。
待機時の閾値は、図4に示すように初期閾値=135Vが設定される。待機時において定着ヒータ44aは、当初オフ状態であり、閾値は135Vである。電源電圧値は155Vであるため、入出力制御部110は、ステップS28で「No」と判定し、閾値は135Vのままで、第1閾値変更処理を終了して、主制御処理に戻る。
主制御処理では、検出された電源電圧値は155Vであり、閾値は135Vであるため、入出力制御部110は、ステップS3で「No」と判定する。定着ヒータ44aがオフ状態から次に定着ヒータ44aがオン予定に切り替わる際に、入出力制御部110は、第1閾値処理におけるステップS12で「Yes」と判定する。
そして、入出力制御部110は、「ヒータON直後の電源電圧(2)」のバッファにデータが入っているか否かを確認する(ステップS13)。この場合、入出力制御部110は、定着ヒータ44aの1回目点灯時にデータを格納しているため、「Yes」と判定する。更に、入出力制御部110は、「ヒータOFF時の電源電圧(1)」に現在の電圧155Vを設定し(ステップS18)、更に、閾値をステップS19で以下のように計算する。
閾値=135V+40V=175V
再び主制御処理に戻り、閾値175V<電源電圧155Vであるため、入出力制御部110は、ステップS3において「No」と判定し、キャパシタ50からの電力供給に切り替える。キャパシタ50からの電力供給に切り替えるため、入出力制御部110は、ステップS3において「Yes」と判定する。
定着ヒータ44aを実際に点灯した後、入出力制御部110は、第2閾値変更処理においてステップS32の判定を行う。定着ヒータ44aが点灯後の安定期であれば、入出力制御部110は、「Yes」と判定し、以下のように閾値を更新する(ステップS33)。
閾値=135V+10V=145V
再び主制御処理に戻り、入出力制御部110は、閾値145V<電源電圧155Vであるため、ステップS7で「Yes」と判定し、外部電源60からの電力供給に切り替える(ステップS8)。このように制御することで、定着ヒータ44aの起動時の最低必要な箇所のみに蓄電池からの電力供給を行うことができる。
これにより、キャパシタ50の使用回数を減らし、電源環境が悪い地域においても画像形成装置1の安定稼働を安価なコストで実現できる。
なお、上記の実施形態では、電源電圧が、動作保証範囲内であれば定着ヒータ44aの点灯直後の電源電圧値を毎回更新して、精度を上げている。
しかし、定着ヒータ44aの点灯直後の電源電圧値の測定は1回だけとし、この1回の測定結果を活用して、電源電圧値毎の電圧降下量をシミュレーションにより求めることができる。また定着ヒータ44aの安定期間の電圧降下量についても同様である。
<本発明の実施態様例の構成、作用、効果>
<第1態様>
本態様の画像形成装置は、外部電源60から供給される交流電力を整流平滑することにより得られる整流電力を充電するとともに、第1直流電力を出力するキャパシタ50と、整流電力と第1直流電力を入力して何れか一方を第2直流電力として出力する切替回路140と、第2直流電力で駆動される定着ヒータ44aと、整流電力の電圧値を検出して整流電圧値を出力する電圧検出回路154と、を備える画像形成装置1であって、自装置が誤動作する整流電圧値を閾値として記憶する記憶手段111と、定着ヒータ44aの停止時に係る整流電圧値と定着ヒータ44aの駆動時に係る整流電圧値との電圧差に基づいて、次回以降の直流負荷の駆動時に係る電圧降下量を予測して、電圧降下量予測値として出力する予測手段及び記憶手段111から取得した閾値に電圧降下量予測値を加算して、結果値を自装置が誤動作する閾値として記憶手段111に設定する電圧閾値設定手段としての入出力制御部110とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、自装置が誤動作する閾値を定着ヒータ44aの停止時に係る整流電圧値と定着ヒータ44aの駆動時に係る整流電圧値との電圧差に基づいて予測して記憶手段111に格納しておき、この閾値に基づいてキャパシタ50及び外部電源60の電力供給の切り替えを行う。このため、キャパシタ50の使用回数を減らし、電源電圧が頻繁に下がる状態において使用しても安定して稼働する画像形成装置1を提供できる。
<第2態様>
本態様は、電圧検出回路154が定着ヒータ44aの停止時に係る整流電圧値と定着ヒータ44aの駆動時に係る整流電圧値とを検出するタイミングは、各整流電圧値が、自装置の動作が保証された電圧範囲内にあるときであることを特徴とする。
本態様によれば、電圧値が高く定着ヒータ44aをオン状態としたときの大きな電圧降下量に基づいて電圧降下量を測定できる。このため、余裕を持った閾値を設定できる。
<第3態様>
本態様は、定着ヒータ44aの停止時に係る整流電圧値と定着ヒータ44aの駆動開始時に係る整流電圧値との電圧差を予め記憶する記憶手段111を備え、電圧閾値設定手段である入出力制御部110は、自装置を起動した後の、電圧検出回路154が直流負荷の停止時に係る整流電圧値と直流負荷の駆動開始時に係る整流電圧値とを取得していない期間においては、電圧差記憶手段から取得した電圧差を閾値に加算することを特徴とする。
本態様によれば、自装置を起動した後の、電圧検出回路154が直流負荷の停止時に係る整流電圧値と直流負荷の駆動開始時に係る整流電圧値とを取得していない期間においては、電圧差記憶手段から取得した電圧差を閾値に加算する。このため、画像形成装置1を起動した直後においては、初回の定着ヒータ44aの点灯を外部電源60から供給でき、画像形成装置1を確実に動作させることがきる。
<第4態様>
本態様は、切替回路140から出力される第2直流電力を第3直流電力に変換する24V生成回路151、5V生成回路152と、これら又は外部電源60から供給される電力を消費する24V負荷161、5V負荷162と、を備え、自装置は複数の動作モードを有し、電圧閾値設定手段である入出力制御部110は、各動作モードにおいて、閾値を、直流負荷の負荷量が大きいほど大きく設定することを特徴とする。
本態様によれば、入出力制御部110は画像形成装置1の動作モードに従って電圧敷地を設定する。このため、画像形成装置1の動作モードに適合しした閾値の設定を行うことができる。
<第5態様>
本態様は、定着ヒータ44aを備えることを特徴とする。
本態様によれば、定着ヒータ44aを備える。このため、定着装置44に定着ヒータ44aを備える画像形成装置1において閾値の設定を行うことができる。
<第6態様>
本態様は、キャパシタ50を用いることを特徴とする。
本態様によれば、キャパシタ50に電力を蓄え、定着ヒータ44aに外部電源60と切り替えて電力を供給できる。このため、大容量の電力を供給でき、且つ迅速な充電が可能となる。
<第7態様>
本態様の電力制御方法は、外部電源60から供給される交流電力を整流平滑することにより得られる整流電力を充電するとともに、第1直流電力を出力するキャパシタ50と、整流電力と第1直流電力を入力して何れか一方を第2直流電力として出力する切替回路140と、第2直流電力を用いて駆動する定着ヒータ44aと、整流電力の電圧値を検出して整流電圧値を出力する電圧検出回路154と、を備える画像形成装置1による電力制御方法であって、自装置が誤動作する整流電圧値を閾値として記憶手段111に記憶する記憶ステップと、定着ヒータ44aの停止時に係る整流電圧値と定着ヒータ44aの駆動開始時に係る整流電圧値との電圧差に基づいて、次回以降の定着ヒータ44aの駆動開始時に係る電圧降下量を予測して、電圧降下量予測値として出力する予測ステップと、記憶手段111から取得した閾値に電圧降下量予測値を加算して、結果値を自装置が誤動作する閾値として記憶手段111に設定する電圧閾値設定ステップと、を実行することを特徴とする。
本態様によれば、自装置が誤動作する閾値を定着ヒータ44aの停止時に係る整流電圧値と定着ヒータ44aの駆動時に係る整流電圧値との電圧差に基づいて予測して記憶手段111に格納しておき、この閾値に基づいてキャパシタ50及び外部電源60の電力供給の切り替えを行う。このため、キャパシタ50の使用回数を減らし、電源電圧が頻繁に下がる状態において使用しても安定して稼働する画像形成装置1を提供できる。
<第8態様>
本態様のプログラムは、電力制御方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、プロセッサに電力制御方法の各ステップを実行させることができる。このため、キャパシタ50の使用回数を減らし、電源電圧が頻繁に下がる状態において使用しても安定して稼働する画像形成装置1を提供できる。
1…画像形成装置、44…定着装置、44a…定着ヒータ(直流負荷)、50…キャパシタ(蓄電手段)、60…外部電源、110…入出力制御部(予測手段、電圧閾値設定手段)、111…記憶手段、120…整流平滑回路、140…切替回路
特開2008−176288公報

Claims (8)

  1. 外部電源から供給される交流電力を整流平滑することにより得られる整流電力を充電するとともに、第1直流電力を出力する蓄電手段と、
    前記整流電力と前記第1直流電力を入力して何れか一方を第2直流電力として出力する切替手段と、
    前記第2直流電力で駆動される直流負荷と、
    前記整流電力の電圧値を検出して整流電圧値を出力する電圧検出手段と、を備える画像形成装置であって、
    自装置が誤動作する整流電圧値を電圧閾値として記憶する記憶手段と、
    前記直流負荷の停止時に係る前記整流電圧値と前記直流負荷の駆動時に係る前記整流電圧値との電圧差に基づいて、次回以降の前記直流負荷の駆動時に係る電圧降下量を予測して、電圧降下量予測値として出力する予測手段と、
    前記記憶手段から取得した前記電圧閾値に前記電圧降下量予測値を加算して、結果値を自装置が誤動作する電圧閾値として前記記憶手段に設定する電圧閾値設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電圧検出手段が前記直流負荷の停止時に係る前記整流電圧値と前記直流負荷の駆動時に係る整流電圧値とを検出するタイミングは、前記各整流電圧値が、自装置の動作が保証された電圧範囲内にあるときであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記直流負荷の停止時に係る前記整流電圧値と前記直流負荷の駆動開始時に係る前記整流電圧値との電圧差を予め記憶する電圧差記憶手段を備え、
    前記電圧閾値設定手段は、
    自装置を起動した後の、前記電圧検出手段が前記直流負荷の停止時に係る前記整流電圧値と前記直流負荷の駆動開始時に係る整流電圧値とを取得していない期間においては、前記電圧差記憶手段から取得した前記電圧差を前記電圧閾値に加算することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記切替手段から出力される前記第2直流電力を第3直流電力に変換する直流電力変換手段と、
    前記蓄電手段又は前記直流電力変換手段から供給される電力を消費する直流負荷と、を備え、
    自装置は複数の動作モードを有し、
    前記電圧閾値設定手段は、
    前記各動作モードにおいて、前記電圧閾値を、前記直流負荷の負荷量が大きいほど大きく設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記直流負荷は加熱手段であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記蓄電手段は、キャパシタを用いることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 外部電源から供給される交流電力を整流平滑することにより得られる整流電力を充電するとともに、第1直流電力を出力する蓄電手段と、
    前記整流電力と前記第1直流電力を入力して何れか一方を第2直流電力として出力する切替手段と、
    前記第2直流電力を用いて駆動する直流負荷と、
    前記整流電力の電圧値を検出して整流電圧値を出力する電圧検出手段と、を備える画像形成装置による電力制御方法であって、
    自装置が誤動作する整流電圧値を電圧閾値として記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記直流負荷の停止時に係る前記整流電圧値と前記直流負荷の駆動開始時に係る前記整流電圧値との電圧差に基づいて、次回以降の前記直流負荷の駆動開始時に係る電圧降下量を予測して、電圧降下量予測値として出力する予測ステップと、
    前記記憶手段から取得した前記電圧閾値に前記電圧降下量予測値を加算して、結果値を自装置が誤動作する電圧閾値として前記記憶手段に設定する電圧閾値設定ステップと、
    を実行することを特徴とする電力制御方法。
  8. 請求項7に記載の電力制御方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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