JP2017011007A - 電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法 - Google Patents

電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017011007A
JP2017011007A JP2015122586A JP2015122586A JP2017011007A JP 2017011007 A JP2017011007 A JP 2017011007A JP 2015122586 A JP2015122586 A JP 2015122586A JP 2015122586 A JP2015122586 A JP 2015122586A JP 2017011007 A JP2017011007 A JP 2017011007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
gate
pad electrode
test pad
semiconductor substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015122586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6351547B2 (ja
Inventor
油谷 直毅
Naoki Yuya
直毅 油谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015122586A priority Critical patent/JP6351547B2/ja
Publication of JP2017011007A publication Critical patent/JP2017011007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6351547B2 publication Critical patent/JP6351547B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】有効面積を大きく確保しつつ、耐電圧測定時における、ゲートパッドと、半導体チップの縁との間での放電の発生を抑制する。
【解決手段】配線電極42はゲート電極50とテストパッド電極41とを互いにつないでいる。ゲート抵抗層51は、ゲートパッド電極33と、テストパッド電極41および配線電極42の少なくともいずれかとを互いにつないでいる。保護絶縁膜65は、第2の電極32およびゲートパッド電極33の各々を部分的に覆っており、かつゲートパッド電極33のゲートパッド部PGとテストパッド電極41のテストパッド部PTとを露出している。保護絶縁膜65は、外周端EPと、第2の電極32上の第1の内周端ESと、ゲートパッド電極上の第2の内周端EGとを有する。外周端EPと第2の内周端EGとの間の最小距離LGは、外周端EPと第1の内周端ESとの間の最小距離LS以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法に関し、特に、ゲート電極を有する電力用半導体装置、およびゲート電極を有する電力用半導体装置の製造方法に関するものである。
電力用半導体装置として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)およびMOSFET(Metal Oxide Semiconducotor Field Effect Transistor)などの半導体スイッチング素子が広く用いられている。スイッチング素子の典型的な使用においては、動作速度が速いほど、すなわちスイッチングの周波数が高いほど、電力損失を抑えることができる。特に、MOSFETのようなユニポーラ素子は、IGBTのようなバイポーラ素子に比して、耐電圧の大きさでは劣るものの動作速度を上げることができる。近年、半導体材料として耐電圧の確保に有利な炭化珪素(SiC)が用いられ始めており、これにより、600V〜3.3kV程度の高耐電圧領域においても、バイポーラ素子に代わりユニポーラ素子を用いることができるようになってきている。これにより、低電圧領域だけでなく高耐電圧領域においても高速スイッチングが可能となってきている。よって、スイッチング素子の高速動作を適切に行うことの重要性がいっそう増してきている。
耐電圧以外のスイッチング素子の基本性能として電力容量がある。単一の半導体チップによる電力容量を超える電力が扱われる場合、複数の半導体チップが並列接続されることによって、必要な電力容量が確保され得る。この場合、半導体チップ間でスイッチング素子のオン/オフのタイミングにずれが生じないことが望ましい。実際には、半導体チップ間での素子特性のばらつきに起因して、オン/オフのタイミングにも、ある程度のばらつきがある。このばらつきが大きいと、特に高速動作において、望ましくない発振現象が生じ得る。発振を抑えるためには、スイッチングの制御信号が入力される端子としてのゲート端子にゲート抵抗が直列に接続される。ゲート抵抗の抵抗値は、高速動作自体が困難とならないよう、必要最小限の大きさとされることが好ましい。
ゲート抵抗は半導体スイッチング素子内に内蔵され得る。たとえば特開2011−238690号公報(特許文献1)によれば、ゲート端子とゲート電極との間を接続する抵抗素子が半導体基板上に設けられる。
このようなゲート抵抗、すなわち内蔵ゲート抵抗、として、たとえば、ゲート電極と同じ材料からなるゲート抵抗層が設けられる。ゲート抵抗層は、ゲート電界を発生するためのゲート電極と、ゲート電極へ信号を印加するためのゲートパッドとを接続するように配置される。なお、半導体チップの表面上には、パッシベーション膜とも称されることのある保護絶縁膜が一般に設けられる。たとえば特開2012−244102号公報(特許文献2)に示されているように、保護絶縁膜には電極パッドを露出するための開口部が設けられる。
ゲート抵抗層の厚さおよび抵抗率などには製造ばらつきがあるため、ゲート抵抗値にも半導体チップ間でばらつきがある。ゲート抵抗値のばらつきは、半導体チップの製造に用いられるウエハ間で大きく、特に、製造ロットの異なるウエハ間で大きい。ゲート抵抗値のばらつきが大きいと、スイッチング素子のオン/オフのタイミングのばらつきも大きくなる。その結果、ゲート抵抗が設けられていても発振が発生しやすくなる。よって、半導体チップ間でのゲート抵抗のばらつきを抑えるために、内蔵ゲート抵抗の抵抗値を測定し、その結果に基づいて半導体チップを選別する必要がある。すなわちゲート抵抗の測定による試験が必要である。
電力用半導体チップの他の重要な試験として耐電圧の測定がある。耐電圧の測定は高電圧で行われることから、半導体チップの終端部で放電が生じてしまうことがある。特開2012−247196号公報(特許文献3)によれば、終端部での放電を防止することを目的とした半導体テスト治具が開示されている。この治具は、プローブピンを平面視で囲むように設けられた絶縁物を有する。プローブピンが被検体に形成された電極と接触すると共に、絶縁物が被検体に接触する。
特開2011−238690号公報 特開2012−244102号公報 特開2012−247196号公報
半導体チップに内蔵されたゲート抵抗の抵抗値の測定には、ゲート抵抗層とゲート電極との間に電気的に接続されたテストパッドを必要とする。測定時にはテストパッドとゲートパッドとの各々にプローブが当てられる。ゲート抵抗の測定精度を十分に確保するためには、プローブとパッドとの間の接触抵抗をキャンセルする必要があり、そのためには4端子測定法を用いる必要がある。よってゲートパッドおよびテストパッドの各々は、2本のプローブを当てることができる程度に大きい必要がある。この比較的大きいテストパッドの存在によって、半導体チップの全面積のうち電流が流される領域の面積、すなわち有効面積、が小さくなってしまうことがあった。
半導体チップの有効面積をより大きくする目的で、ゲートパッドおよびテストパッドの配置を工夫することが考えられる。しかしながらこれらの配置によっては、ドレイン電極(第1の電極)とソース電極(第2の電極)との間に高電圧が印加される耐電圧測定時に、ゲートパッドと、半導体チップの縁との間で放電が生じてしまうことがあった。この放電は、上記特開2012−247196号公報に開示された治具により抑制はできるものの、より確実に抑制することが望まれる場合があった。またこのような特殊な治具を用いることなく測定を行うことが望まれる場合があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、その一の目的は、有効面積を大きく確保しつつ、耐電圧測定時における、ゲートパッドと半導体チップの縁との間での放電の発生を抑制することができる半導体装置を提供することである。また他の目的は、有効面積を大きく確保しつつ、簡略な構成を有する半導体装置を提供することである。またさらに他の目的は、有効面積を大きく確保することができる半導体装置の製造方法を提供することである。またさらに他の目的は、有効面積を大きく確保しつつ、耐電圧測定時における、ゲートパッドと半導体チップの縁との間での放電の発生を抑制することができる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の一の局面に従う電力用半導体装置は、半導体基板と、第1の電極と、第2の電極と、ゲート電極と、ゲートパッド電極と、テストパッド電極と、配線電極と、少なくとも1つのゲート抵抗層と、保護絶縁膜と、を有する。半導体基板は、第1の面と、第1の面と反対の第2の面とを有している。第1の電極は半導体基板の第1の面上に設けられている。第2の電極は半導体基板の第2の面上に設けられている。ゲート電極は、第1の電極と第2の電極との間の電流を制御するために半導体基板上に設けられている。ゲートパッド電極は、ゲート電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられおり、ゲートパッド部を有している。テストパッド電極は、ゲートパッド電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられており、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間に配置されており、テストパッド部を有している。配線電極は、ゲートパッド電極から離れており、ゲート電極とテストパッド電極とを互いにつないでいる。ゲート抵抗層は、ゲートパッド電極と、テストパッド電極および配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつないでいる。保護絶縁膜は、第2の電極およびゲートパッド電極の各々を部分的に覆っており、かつゲートパッド電極のゲートパッド部とテストパッド電極のテストパッド部とを露出している。保護絶縁膜は、外周端と、第2の電極上の第1の内周端と、ゲートパッド電極上の第2の内周端とを有する。外周端と第2の内周端との間の最小距離は、外周端と第1の内周端との間の最小距離以上である。
本発明の他の局面に従う電力用半導体装置は、半導体基板と、第1の電極と、第2の電極と、ゲート電極と、ゲートパッド電極と、テストパッド電極と、配線電極と、少なくとも1つのゲート抵抗層と、を有する。半導体基板は、第1の面と、第1の面と反対の第2の面とを有している。第1の電極は半導体基板の第1の面上に設けられている。第2の電極は半導体基板の第2の面上に設けられている。ゲート電極は、第1の電極と第2の電極との間の電流を制御するために、第2の電極から電気的に分離して半導体基板上に設けられている。ゲートパッド電極は、ゲート電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられおり、ゲートパッド部を有している。テストパッド電極は、ゲートパッド電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられており、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間に配置されており、テストパッド部を有している。配線電極は、ゲートパッド電極から離れており、ゲート電極とテストパッド電極とを互いにつないでいる。ゲート抵抗層は、ゲートパッド電極と、テストパッド電極および配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつないでいる。
本発明の一の局面に従う、電力用半導体装置の製造方法は、次の工程を有する。電力用半導体装置が準備される。電力用半導体装置は、半導体基板と、第1の電極と、第2の電極と、ゲート電極と、ゲートパッド電極と、テストパッド電極と、配線電極と、少なくとも1つのゲート抵抗層と、第1の保護絶縁膜と、を有する。半導体基板は、第1の面と、第1の面と反対の第2の面とを有している。第1の電極は半導体基板の第1の面上に設けられている。第2の電極は半導体基板の第2の面上に設けられている。ゲート電極は、第1の電極と第2の電極との間の電流を制御するために半導体基板上に設けられている。ゲートパッド電極は、ゲート電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられおり、ゲートパッド部を有している。テストパッド電極は、ゲートパッド電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられており、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間に配置されており、テストパッド部を有している。配線電極は、ゲートパッド電極から離れており、ゲート電極とテストパッド電極とを互いにつないでいる。ゲート抵抗層は、ゲートパッド電極と、テストパッド電極および配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつないでいる。第1の保護絶縁膜は、第2の電極およびゲートパッド電極の各々を部分的に覆っており、かつゲートパッド電極のゲートパッド部とテストパッド電極のテストパッド部とを露出している。ゲートパッド電極のゲートパッド部とテストパッド電極のテストパッド部との間の電気抵抗が測定される。テストパッド電極のテストパッド部を絶縁体によって覆いつつ、第1の電極と第2の電極との間の耐電圧が測定される。
本発明の他の局面に従う、電力用半導体装置の製造方法は、次の工程を有する。電力用半導体装置が準備される。電力用半導体装置は、半導体基板と、第1の電極と、第2の電極と、ゲート電極と、ゲートパッド電極と、テストパッド電極と、配線電極と、少なくとも1つのゲート抵抗層と、を有する。半導体基板は、第1の面と、第1の面と反対の第2の面とを有している。第1の電極は半導体基板の第1の面上に設けられている。第2の電極は半導体基板の第2の面上に設けられている。ゲート電極は、第1の電極と第2の電極との間の電流を制御するために半導体基板上に設けられている。ゲートパッド電極は、ゲート電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられおり、ゲートパッド部を有している。テストパッド電極は、ゲートパッド電極から離れて半導体基板の第2の面上に設けられており、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間に配置されており、テストパッド部を有している。配線電極は、ゲートパッド電極から離れており、ゲート電極とテストパッド電極とを互いにつないでいる。ゲート抵抗層は、ゲートパッド電極と、テストパッド電極および配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつないでいる。ゲートパッド電極のゲートパッド部とテストパッド電極のテストパッド部との間の電気抵抗が測定される。ゲートパッド電極のゲートパッド部とテストパッド電極のテストパッド部との間の電気抵抗を測定する工程の後に、テストパッド電極のテストパッド部を覆い、かつゲートパッド電極のゲートパッド部を露出する保護絶縁膜が形成される。保護絶縁膜が形成された後に、第1の電極と第2の電極との間の耐電圧が測定される。
本発明の一の局面に従う電力用半導体装置によれば、第1に、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間領域を利用してテストパッド電極が設けられている。これにより電力用半導体装置の有効面積を大きく確保することができる。第2に、保護絶縁膜に関して、外周端と第2の内周端との間の最小距離は、外周端と第1の内周端との最小距離以上である。これにより耐電圧測定時において、外周端と、ゲートパッド電極上に位置する第2の内周端との間で放電が発生することを防止することができる。
本発明の他の局面に従う電力用半導体装置によれば、第1に、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間領域を利用してテストパッド電極が設けられている。これにより電力用半導体装置の有効面積を大きく確保することができる。第2に、ゲート電極は第2の電極から電気的に分離されている。これにより、ゲート電極と第2の電極との間を電気的に接続するための構成を設ける必要がない。よって電力用半導体装置の構成が簡略化される。
本発明の一の局面に従う、電力用半導体装置の製造方法によれば、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間領域を利用してテストパッド電極が設けられる。これにより電力用半導体装置の有効面積を大きく確保することができる。
本発明の他の局面に従う、電力用半導体装置の製造方法によれば、第1に、ゲートパッド電極と半導体基板の縁との間領域を利用してテストパッド電極が設けられる。これにより電力用半導体装置の有効面積を大きく確保することができる。第2に、テストパッド部を覆う保護絶縁膜の形成後に、耐電圧が測定される。これにより耐電圧測定時に、テストパッド部と、半導体基板の縁との間で放電が発生することを防止することができる。
本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す回路図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す上面図である。 図2における保護絶縁膜の図示を省略した概略上面図である。 図2の線IV−IVに沿う概略部分断面図である。 図2の線V−Vに沿う概略部分断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の構成を概略的に示すフロー図である。 図6におけるゲート抵抗の測定の工程を概略的に示す部分断面図である。 図6における耐電圧の測定の工程を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を、保護絶縁膜の図示を省略しつつ概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の製造方法における耐電圧の測定の工程を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法の構成を概略的に示すフロー図である。 図12における半導体チップの準備の工程を概略的に示す部分断面図である。 図12におけるゲート抵抗の測定の工程を概略的に示す部分断面図である。 図12における耐電圧の測定の工程を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態5における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<実施の形態1>
(構成)
図1は、本実施の形態における半導体チップ91(電力用半導体装置)の構成を概略的に示す回路図である。半導体チップ91は、トランジスタ構造TRのゲート電極50と、ゲートパッド部PGとの間に、ゲート抵抗素子としてのゲート抵抗層51を有している。これにより、ゲートパッド部PGに印加されたゲート信号は、ゲート抵抗素子としてのゲート抵抗層51を介して、ゲート電極50に入力される。また半導体チップ91は、ゲート抵抗層51とゲート電極50との間に接続されたテストパッド部PTを有する。これにより、ゲートパッド部PGとテストパッド部PTとの間の電気抵抗を測定することができる。よって、ゲート抵抗素子としてのゲート抵抗層51の抵抗値を知ることができる。
図2は、本実施の形態における半導体チップ91の構成を概略的に示す上面図である。図3は、図2における保護絶縁膜65の図示を省略した概略上面図である。図4および図5のそれぞれは、図2の線IV−IVおよび線V−Vに沿う概略部分断面図である。
半導体チップ91(電力用半導体装置)は、エピタキシャル基板10(半導体基板)と、ドレイン電極31(第1の電極)と、ソース電極32(第2の電極)と、ゲート電極50と、ゲートパッド電極33と、テストパッド電極41と、配線電極42と、複数のゲート抵抗層51と、絶縁膜61,62と、保護絶縁膜65とを有する。エピタキシャル基板10は、下面S1(第1の面)と、下面S1と反対の上面S2(第2の面)とを有している。上面S2上には、トランジスタ構造TR(図1)としてのMOSFET構造と、それを囲む耐圧終端領域13とが設けられている。以下、より具体的な構成について説明する。
エピタキシャル基板10は、縁EWを有する。縁EWは、半導体ウエハに対するダイシングによって形成されたものである。エピタキシャル基板10は、下面S1を成す単結晶基板11と、単結晶基板11の下面S1と反対の面上に設けられ、上面S2を成すエピタキシャル層とを有している。単結晶基板11はn型(第1の導電型)を有している。単結晶基板11はSiCから成る。エピタキシャル層は、ドリフト層12と、耐圧終端領域13と、ウェル領域14と、ソース領域15とを有している。エピタキシャル層はSiCから成る。
ドリフト層12は、単結晶基板11の、下面S1と反対の面上に設けられている。ドリフト層12は、n型を有しており、単結晶基板11の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有している。耐圧終端領域13は、ドリフト層12上に設けられており、p型を有している。耐圧終端領域13は、上面S2の外周領域上に配置されており、好ましくは、平面視(図3の視野)において、トランジスタ構造TRを成すセル領域を囲んでいる。ウェル領域14は、上面S2上に設けられており、p型を有している。ソース領域15は、ウェル領域14上に設けられており、ウェル領域14によってドリフト層12から隔てられている。ソース領域15はn型を有しており、ドリフト層12の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有している。
ドレイン電極31はエピタキシャル基板10の下面S1上に設けられている。ソース電極32は、エピタキシャル基板10の上面S2上に設けられており、ウェル領域14およびソース領域15の各々に接している。ソース電極32は、半導体チップ91の外部との接続のためのソースパッド部PSを有している。ソース電極32は、たとえばアルミニウム(Al)から成る。
ゲート電極50は、エピタキシャル基板10の上面S2上にゲート絶縁膜を介して設けられている。なお図4および図5において、ゲート絶縁膜は、絶縁膜62のうちエピタキシャル基板10とゲート電極50との間の部分である。ゲート電極50は、ドレイン電極31とソース電極32との間の電流を制御するためのものであり、具体的には、ソース領域15とドリフト層12との間をつなぐウェル領域14上のチャネルを制御するためのものである。ゲート電極50にオン電圧が印加されると、ゲート絶縁膜を介してゲート電極50と対向するウェル領域14の表面に反転層が形成されることで、チャネルが形成される。ゲート電極50は、ソース電極32から電気的に分離されている。ゲート電極50は、たとえば、ドーピングされたポリシリコンから成る。
ゲートパッド電極33は、ゲート電極50から離れてエピタキシャル基板10の上面S2上に設けられている。ゲートパッド電極33は、半導体チップ91の外部からゲート電圧を印加するためのゲートパッド部PGを有している。
テストパッド電極41は、ゲートパッド電極33から離れてエピタキシャル基板10の上面S2上に設けられており、ゲートパッド電極33とエピタキシャル基板10の縁EWとの間に配置されている。テストパッド電極41は、ゲート抵抗層51上に配置された部分を含むことが好ましい。テストパッド電極41は、半導体チップ91のゲート抵抗の測定時にプローブを当てるためのテストパッド部PTを有している。テストパッド電極41は、たとえばAlから成る。
配線電極42は、ゲートパッド電極33から離れており、ゲート電極50とテストパッド電極41とを互いにつないでいる。配線電極42は、たとえばAlから成る。テストパッド電極41および配線電極42は、一体に形成された電極層40を構成していてもよい。電極層40は、図3に示すように、ゲートパッド電極33を囲んでいてもよい。電極層40は、一の材料によって一体に形成された層であることが好ましい。なおここでいう「一の材料」は積層材料であってもよい。配線電極42は、ソース電極32から離れて設けられている。配線電極42は、図3に示すようにソース電極32を囲んでいてもよい。
ゲート抵抗層51は、ゲートパッド電極33と、テストパッド電極41および配線電極42(図3)の少なくともいずれかと、を互いにつないでいる。ゲート抵抗層51は、本実施の形態においては図5に示すように、ゲートパッド電極33と配線電極42とを互いにつないでいる。ゲート抵抗層51の厚さは、たとえば0.5μm程度である。ゲート抵抗層51は、たとえば、ドーピングされたポリシリコンから成る。ゲート抵抗層51は、半導体チップ91の製造方法を簡素化する上では、ゲート電極50の材料と同じ材料から成ることが好ましい。
ゲート抵抗層51の大きさおよび配置は、ゲート抵抗層51によるゲート抵抗値Rおよび発熱を考慮して決められる。ゲート抵抗値Rはゲート抵抗層51の長さLと幅Wと厚さdとで決まる。厚さdが固定されている場合、ゲート抵抗値Rは、長さLおよび幅Wの比によって調整され得る。
半導体チップ91の有効面積が大きい場合、すなわち大容量の場合、ゲート容量が大きいので、スイッチング動作時にゲート抵抗層51に瞬間的に流れる電流Iも大きい。ゲート抵抗層51には、I・Rの電力による発熱が発生する。ゲート抵抗層51の温度は、発熱量と、ゲート抵抗層51の冷却の熱抵抗値とで決まる。発熱量に対して熱抵抗値が高いと、ゲート抵抗層51の温度が大きく上昇し、場合によってはゲート抵抗層51の耐熱温度以上になることで破損または恒久的な抵抗値の変化を引き起こし得る。またこれらの状況にまで至らなくても、実際の使用時においてゲート抵抗値Rが設計想定値からずれる問題がある。
このような問題を避けるためには、ゲート抵抗層51の面積をより大きくすることにより、熱抵抗値を小さくすればよい。たとえば、長さL=15μmかつ幅W=3μmの場合から、長さL=150μmかつ幅W=30μmへの変更がなされることで、ゲート抵抗値Rを変えることなくゲート抵抗層51の面積を100倍とすることができる。これにより熱抵抗をおおよそ1/100にすることができる。このように、上記問題を防止する点は、ゲート抵抗層51の面積をより大きくすることが望まれる。ここでゲート抵抗層51の面積の単純な増大は半導体チップ91の有効面積の減少につながり得るが、本実施の形態によれば、後述するように、そのような有効面積の減少を抑えることが可能である。
保護絶縁膜65はソース電極32およびゲートパッド電極33の各々を部分的に覆っている。保護絶縁膜65は、たとえばポリイミド膜である。保護絶縁膜65の厚さは、たとえば数μm〜数十μmである。保護絶縁膜65は、ゲートパッド電極33のゲートパッド部PGを露出する開口部OGと、テストパッド電極41のテストパッド部PTを露出する開口部OTと、ソース電極32のソースパッド部PSを露出する開口部OSとを有している。
保護絶縁膜65は外周端EPを有する。外周端EPは、エピタキシャル基板10の縁EWを形成するダイシングを容易化するためには、エピタキシャル基板10の縁EWよりも内側に配置されていることが好ましい。保護絶縁膜65は、外周端EPと反対の端として、ソース電極32上の第1の内周端ESと、ゲートパッド電極33上の第2の内周端EGと、テストパッド電極41上の第3の内周端ETとを有している。外周端EPと第1の内周端ESとの間の最小距離LSは、耐電圧測定時にこれらの間で放電が生じない程度に大きい必要がある。最小距離LSは、耐電圧3.3kVの場合、たとえば1.5mm程度である。また外周端EPと第2の内周端EGとの間の最小距離LGは、耐電圧測定時におけるこれらの間での放電の発生を抑えるために、最小距離LS以上とされている。
(製造方法)
次に半導体チップ91の製造方法について説明する。
まず、耐電圧測定が未だ行われていない半導体チップ91が準備される(図6:ステップS10)。
図7を参照して、次に、ゲートパッド電極33のゲートパッド部PGとテストパッド電極41のテストパッド部PTとの間の電気抵抗、すなわちゲート抵抗、が、4端子測定法を用いて測定される(図6:ステップS30)。具体的には、2つのプローブ71および72がテストパッド部PTに当てられ、2つのプローブ73および74がゲートパッド部PGに当てられる。4つのプローブ71〜74のうち外側に位置するプローブ71と74との間に微小な電流が流されつつ、内側のプローブ72と73との間の電圧が測定される。これより、プローブのコンタクト抵抗の影響を受けずに抵抗値を正確に測定することができる。プローブ71〜74の各々はテスタヘッド70によって保持され得る。テスタヘッド70の変位によって、プローブ71〜74を半導体チップ91に当てたり離したりすることができる。このようにして測定された抵抗値に基づき、所定の仕様を満たさないゲート抵抗を有する半導体チップ91が工程から除かれる。これにより、仕様を満たすゲート抵抗を有する半導体チップ91を得ることができる。
図8を参照して、次に、ドレイン電極31とソース電極32との間の耐電圧が測定される(図6:ステップS50)。この測定において、ドレイン電極31とソース電極32との間にプローブなど(図示せず)を用いて高電圧が印加される。この際に、ゲート電極50の電圧の制御のため、ゲートパッド部PGにプローブ75が当てられる。なおこのプローブ75は、4端子測定法による測定を目的としたものではないため、単一のプローブであってよい。このようにして測定された耐電圧に基づき、所定の仕様を満たさない耐電圧を有する半導体チップ91が工程から除かれる。これにより、仕様を満たす耐電圧を有する半導体チップ91を得ることができる。
以上により、仕様を満たす耐電圧およびゲート抵抗を有する半導体チップ91が得られる。
(効果)
上記のようにして得られた複数の半導体チップ91を電気的に並列に接続し、その後、ゲルまたはモールド材によって封止することで、大きな電力容量を有する電力用半導体モジュールを得ることができる。この電力用半導体モジュールは、その内部に設けられた複数の半導体チップ間でのゲート抵抗値のばらつきが小さいので、高周波動作時においても発振現象を生じにくい。なお、後述する他の実施の形態の半導体チップによっても、このような電力用半導体モジュールを製造し得る。
各半導体チップ91の耐電圧測定時における外周端EPと第2の内周端EGとの間の放電を抑えるには、最小距離LG(図2)を、ある程度以上大きくする必要があり、たとえば耐電圧3.3kVの場合、最小距離LGは1.5mm程度以上とする必要がある。このため、ゲートパッド部PGの外側(図2における上側)に、ある程度の大きさを有する領域が存在する。本実施の形態においては、この領域を利用してテストパッド部PTが配置されている。言い換えれば、図3に示すように、ゲートパッド電極33(図3)とエピタキシャル基板10の縁EW(図2)との間の領域を利用してテストパッド電極41が設けられている。これにより、電流経路であるソース電極32(図3)の面積をほとんど減じることなくテストパッド部PTを配置することができる。よって、半導体チップ91の有効面積を大きく確保することができる。
また単数ではなく複数のゲート抵抗層51が設けられることにより、ゲート抵抗層51をより広い領域内に分散して配置することができる。ゲート抵抗層51からの熱流は、厚さ方向(図5における縦方向)だけでなく斜め方向にも流れるので、熱抵抗は、ゲート抵抗層51自体の面積S(=L×W)より実効的に広い面積で決まる。したがって、大きな1つのゲート抵抗層ではなく、それが分割された複数のゲート抵抗層を用いることで、熱抵抗を小さくすることができる。これにより、ゲート抵抗層51の熱抵抗を低減することができる。よって、ゲート抵抗層51の発熱に起因した半導体チップ91の破損またはゲート抵抗の変化をより確実に避けることができる。
また保護絶縁膜65に関して、外周端EPと第2の内周端EGとの間の最小距離LGは、外周端EPと第1の内周端ESとの最小距離LS以上である。これにより耐電圧測定時において、外周端EPと、ゲートパッド電極33上に位置する第2の内周端EGとの間で放電が発生することを防止することができる。
またゲート電極50はソース電極32から電気的に分離されている。これにより、ゲート電極50とソース電極32との間を電気的に接続するための構成を設ける必要がない。よって半導体チップ91の構成が簡略化される。
テストパッド電極41は、ゲート抵抗層51上に配置された部分を含むことが好ましい。この場合、テストパッド電極41の下方の領域がゲート抵抗層51の配置に利用される。よって半導体チップ91の有効面積をより大きく確保することができる。
<実施の形態2>
図9は、本実施の形態における半導体チップ92(電力用半導体装置)の構成を、保護絶縁膜65(図2)の図示を省略しつつ概略的に示す上面図である。半導体チップ91は、ゲート抵抗層51(図3)に代わり、複数のゲート抵抗層51Vを有する。ゲート抵抗層51Vの各々は、平面視においてテストパッド電極41の外に配置されており、ゲートパッド電極33と配線電極42とを互いにつないでいる。なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、平面視においてテストパッド電極41と重ならないようなゲート抵抗層51Vの配置が可能となる。よってゲート抵抗層51Vをより広い領域内に分散して配置することができる。よって、ゲート抵抗層の熱抵抗を低減することができる。よって、ゲート抵抗層の発熱に起因した半導体チップ91の破損またはゲート抵抗の変化をより確実に避けることができる。変形例として、ゲート抵抗層の熱抵抗をより低減するために、本実施の形態のゲート抵抗層51(図3)と、実施の形態1のゲート抵抗層51V(図9)との両方が設けられてもよい。
なお大きな抵抗値を得るために、ゲート抵抗層51Vの長さLを長くする必要がある場合がある。この場合、ゲート抵抗層51Vのうちゲートパッド電極33の下方に位置する部分の割合を増やすことで、ゲートパッド電極33と、それに隣接する配線電極42との間の距離の増大を抑えることができる。これにより、ゲート抵抗層51Vを設けることに伴う有効面積の減少を抑えることができる。
<実施の形態3>
前述した実施の形態1においては、耐電圧を測定するステップS50(図6)において、図8に示すように、テストパッド電極41のテストパッド部PTが露出されている。このため耐電圧測定時において、保護絶縁膜65の外周端EPと、テストパッド電極41上に位置する第3の内周端ETとの間での放電を避けるには、外周端EPからテストパッド部PTを、ある程度離して配置する必要がある。たとえば耐電圧3.3kVの場合、第3の内周端ETを外周端EPから1.5mm程度離せば、放電の発生をかなり抑えることができるが、放電を完全に防止することは困難である。第3の内周端ETを外周端EPからより大きく離すことは、半導体チップ91の有効面積の大きな減少につながり得る。
図10を参照して、本実施の形態においては、ドレイン電極31とソース電極32との間の耐電圧が、テストパッド電極41のテストパッド部PTを絶縁体によって覆いつつ測定される。具体的には、耐電圧測定時にテストパッド部PTが、テスタヘッド70に取り付けられたゴムパッド79によって覆われる。好ましくは、ゴムパッド79は、エピタキシャル基板10の外周領域に設けられた耐圧終端領域13を覆うように配置される。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1または2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、半導体チップ91の有効面積を犠牲にすることなく、耐電圧測定時において、外周端EPと、テストパッド電極41上に位置する第3の内周端ETとの間で放電が発生することを、より確実に防止することができる。
なお耐電圧測定後に半導体チップ91が実際に使用される際には、テストパッド部PTは、半導体チップ91を封止するゲルまたはモールド材によって覆われている。よってその時点ではテストパッド部PTにおける放電は生じない。
<実施の形態4>
図11は、本実施の形態における半導体チップ94(電力用半導体装置)の構成を概略的に示す部分断面図である。半導体チップ94は、保護絶縁膜65(図5)の代わりに保護絶縁膜66を有している。保護絶縁膜66は、保護絶縁膜65と同様にゲートパッド電極33のゲートパッド部PGを露出しているが、テストパッド電極41のテストパッド部PTは覆っている。
次に半導体チップ92の製造方法について説明する。図13を参照して、まず、保護絶縁膜66が未だ形成されていない半導体チップ90が準備される(図12:ステップS10)。図14を参照して、ゲートパッド電極33のゲートパッド部PGとテストパッド電極41のテストパッド部PTとの間の電気抵抗、すなわちゲート抵抗、が測定される(図12:ステップS30)。このステップS30の後に、保護絶縁膜66(図11)が形成される(図12:ステップS40)。図15を参照して、上記ステップS40の後に、ドレイン電極31とソース電極32との間の耐電圧が測定される(図12:ステップS50)。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1または2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、テストパッド部PTを覆う保護絶縁膜66の形成後に耐電圧が測定される。これにより、半導体チップ92の有効面積を犠牲にすることなく、テストパッド部PTと、エピタキシャル基板10の縁EWとの間で放電が発生することを防止することができる。また実施の形態3と異なり、耐電圧測定後かつ半導体チップ92の封止前の時点において、テストパッド部PTが保護絶縁膜66によって覆われている。よってこのような時点において耐電圧を測定する中間検査が行われる場合においても、放電の発生を抑制することができる。
なお耐電圧測定中の放電をより確実に防止するために、実施の形態3で説明したゴムパッド79が本実施の形態においても用いられてもよい。
<実施の形態5>
図16は、本実施の形態における半導体チップ95(電力用半導体装置)の構成を概略的に示す部分断面図である。半導体チップ95は、保護絶縁膜65(第1の保護絶縁膜)を有する半導体チップ91(図5)の構成に加えてさらに、保護絶縁膜67(第2の保護絶縁膜)を有している。保護絶縁膜67は、保護絶縁膜65が露出するテストパッド部PTを覆っている。保護絶縁膜67は、ゲートパッド部PGとテストパッド部PTとの間の電気抵抗を測定する工程(図6:ステップS10)の後、かつドレイン電極31とソース電極32との間の耐電圧を測定する工程(図6:ステップS50)の前に形成される。なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1または2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態4とほぼ同様の効果が得られる。なお耐電圧測定中の放電をより確実に防止するために、本実施の形態においても実施の形態3で説明したゴムパッド79が用いられてもよい。
上記各実施の形態においては複数のゲート抵抗層51が設けられているが、熱抵抗の点で特に差し支えがなければ、複数ではなく単数のゲート抵抗層51が設けられてもよい。また各実施の形態においてはゲート電極50とソース電極32との間が電気的に分離されているが、ゲート電極50とソース電極32との間の回路構成がより複雑であってもよい場合は、ゲート電極50とソース電極32との間を電気的に接続する素子構造が設けられてもよい。また各実施の形態においては、平坦な上面S2上にゲート絶縁膜を介して設けられたプレーナゲート型のゲート電極50を図示したが、トレンチが設けられた上面S2上にゲート絶縁膜を介してゲート電極50が配置されることによって、トレンチゲート型のゲート電極が設けられてもよい。また上述したn型とp型とを入れ替えることによって、nチャネルの代わりにpチャネルを有するMOSFETが構成され得る。またゲート絶縁膜として酸化膜ではない絶縁膜を用いることにより、MOSFETではないMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)が構成され得る。また半導体材料はSiCに限定されるものではなく、他のワイドバンドギャップ半導体が用いられてもよく、またワイドバンドギャップ半導体による利点が特に求められない場合はシリコンが用いられてもよい。また、より高い耐電圧が求められる場合、単結晶基板11の導電型を反対にすることによって、またはエピタキシャル基板10の下面S1上にドリフト層12の導電型と逆の導電型を有する半導体層を設けることによって、MISFETの代わりにIGBTが構成されてもよい。
本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
EG 第2の内周端、EP 外周端、ES 第1の内周端、ET 第3の内周端、EW 縁、OG,OS,OT 開口部、PG ゲートパッド部、S1 下面(第1の面)、S2 上面(第2の面)、PS ソースパッド部、PT テストパッド部、TR トランジスタ構造、10 エピタキシャル基板(半導体基板)、11 単結晶基板、12 ドリフト層、13 耐圧終端領域、14 ウェル領域、15 ソース領域、31 ドレイン電極(第1の電極)、32 ソース電極(第2の電極)、33 ゲートパッド電極、40 電極層、41 テストパッド電極、42 配線電極、50 ゲート電極、51,51V ゲート抵抗層、61,62 絶縁膜、65 保護絶縁膜(第1の保護絶縁膜),66 保護絶縁膜、67 保護絶縁膜(第2の保護絶縁膜)、70 テスタヘッド、71〜75 プローブ、79 ゴムパッド、91,92,94,95 半導体チップ(電力用半導体装置)。

Claims (7)

  1. 第1の面と、前記第1の面と反対の第2の面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1の面上に設けられた第1の電極と、
    前記半導体基板の前記第2の面上に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流を制御するために前記半導体基板上に設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、ゲートパッド部を有するゲートパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、前記ゲートパッド電極と前記半導体基板の縁との間に配置され、テストパッド部を有するテストパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れ、前記ゲート電極と前記テストパッド電極とを互いにつなぐ配線電極と、
    前記ゲートパッド電極と、前記テストパッド電極および前記配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつなぐ少なくとも1つのゲート抵抗層と、
    前記第2の電極および前記ゲートパッド電極の各々を部分的に覆い、かつ前記ゲートパッド電極の前記ゲートパッド部と前記テストパッド電極の前記テストパッド部とを露出する保護絶縁膜と、
    を備え、前記保護絶縁膜は、外周端と、前記第2の電極上の第1の内周端と、前記ゲートパッド電極上の第2の内周端とを有し、前記外周端と前記第2の内周端との間の最小距離は、前記外周端と前記第1の内周端との間の最小距離以上である、電力用半導体装置。
  2. 第1の面と、前記第1の面と反対の第2の面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1の面上に設けられた第1の電極と、
    前記半導体基板の前記第2の面上に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流を制御するために、前記第2の電極から電気的に分離して前記半導体基板上に設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、ゲートパッド部を有するゲートパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、前記ゲートパッド電極と前記半導体基板の縁との間に配置され、テストパッド部を有するテストパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れ、前記ゲート電極と前記テストパッド電極とを互いにつなぐ配線電極と、
    前記ゲートパッド電極と、前記テストパッド電極および前記配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつなぐ少なくとも1つのゲート抵抗層と、
    を備える、電力用半導体装置。
  3. 前記テストパッド電極は、前記ゲート抵抗層上に配置された部分を含む、請求項1または2に記載の電力用半導体装置。
  4. 前記少なくとの1つのゲート抵抗層は、平面視において前記テストパッド電極の外に配置され、前記ゲートパッド電極と前記配線電極とを互いにつなぐゲート抵抗層を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の電力用半導体装置。
  5. 電力用半導体装置を準備する工程を備え、前記電力用半導体装置は、
    第1の面と、前記第1の面と反対の第2の面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1の面上に設けられた第1の電極と、
    前記半導体基板の前記第2の面上に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流を制御するために前記半導体基板上に設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、ゲートパッド部を有するゲートパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、前記ゲートパッド電極と前記半導体基板の縁との間に配置され、テストパッド部を有するテストパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れ、前記ゲート電極と前記テストパッド電極とを互いにつなぐ配線電極と、
    前記ゲートパッド電極と、前記テストパッド電極および前記配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつなぐ少なくとも1つのゲート抵抗層と、
    前記第2の電極および前記ゲートパッド電極の各々を部分的に覆い、かつ前記ゲートパッド電極の前記ゲートパッド部と前記テストパッド電極の前記テストパッド部とを露出する保護絶縁膜と、
    を含み、さらに
    前記ゲートパッド電極の前記ゲートパッド部と前記テストパッド電極の前記テストパッド部との間の電気抵抗を測定する工程と、
    前記テストパッド電極の前記テストパッド部を絶縁体によって覆いつつ、前記第1の電極と前記第2の電極との間の耐電圧を測定する工程と、
    を備える、電力用半導体装置の製造方法。
  6. 前記ゲートパッド電極の前記ゲートパッド部と前記テストパッド電極の前記テストパッド部との間の電気抵抗を測定する工程の後、かつ前記第1の電極と前記第2の電極との間の耐電圧を測定する工程の前に、前記テストパッド電極の前記テストパッド部を覆う第2の保護絶縁膜を形成する工程をさらに備える、請求項5に記載の電力用半導体装置の製造方法。
  7. 電力用半導体装置を準備する工程を備え、前記電力用半導体装置は、
    第1の面と、前記第1の面と反対の第2の面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1の面上に設けられた第1の電極と、
    前記半導体基板の前記第2の面上に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流を制御するために前記半導体基板上に設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、ゲートパッド部を有するゲートパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れて前記半導体基板の前記第2の面上に設けられ、前記ゲートパッド電極と前記半導体基板の縁との間に配置され、テストパッド部を有するテストパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極から離れ、前記ゲート電極と前記テストパッド電極とを互いにつなぐ配線電極と、
    前記ゲートパッド電極と、前記テストパッド電極および前記配線電極の少なくともいずれかと、を互いにつなぐ少なくとも1つのゲート抵抗層と、
    を含み、さらに
    前記ゲートパッド電極の前記ゲートパッド部と前記テストパッド電極の前記テストパッド部との間の電気抵抗を測定する工程と、
    前記ゲートパッド電極の前記ゲートパッド部と前記テストパッド電極の前記テストパッド部との間の電気抵抗を測定する工程の後に、前記テストパッド電極の前記テストパッド部を覆い、かつ前記ゲートパッド電極の前記ゲートパッド部を露出する保護絶縁膜を形成する工程と、
    前記保護絶縁膜を形成する工程の後に、前記第1の電極と前記第2の電極との間の耐電圧を測定する工程と、
    を備える、電力用半導体装置の製造方法。
JP2015122586A 2015-06-18 2015-06-18 電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法 Active JP6351547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015122586A JP6351547B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015122586A JP6351547B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017011007A true JP2017011007A (ja) 2017-01-12
JP6351547B2 JP6351547B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=57764240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015122586A Active JP6351547B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6351547B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109585535A (zh) * 2017-09-28 2019-04-05 三菱电机株式会社 碳化硅半导体装置
JP2019068035A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 三菱電機株式会社 炭化珪素半導体装置
US10587181B2 (en) 2017-04-25 2020-03-10 Mitsubishi Electric Corporation Power semiconductor device with built-in resistor between control electrode and control terminal, and power semiconductor drive system
JP2020047675A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 富士電機株式会社 半導体装置
JP2020077756A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2020098872A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2020107702A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JPWO2020136810A1 (ja) * 2018-12-27 2021-02-15 三菱電機株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法及び電力変換装置
JP2021034614A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 株式会社デンソー 半導体装置
WO2021200543A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 住友電気工業株式会社 トランジスタおよび半導体装置
JPWO2021245992A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02288366A (ja) * 1989-04-28 1990-11-28 Nippondenso Co Ltd 半導体装置
JP2011238690A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02288366A (ja) * 1989-04-28 1990-11-28 Nippondenso Co Ltd 半導体装置
JP2011238690A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10587181B2 (en) 2017-04-25 2020-03-10 Mitsubishi Electric Corporation Power semiconductor device with built-in resistor between control electrode and control terminal, and power semiconductor drive system
DE102018205281B4 (de) * 2017-04-25 2020-08-06 Mitsubishi Electric Corporation Leistungshalbleitervorrichtung und leistungshalbleiter-ansteuersystem
CN109585535B (zh) * 2017-09-28 2022-02-25 三菱电机株式会社 碳化硅半导体装置
JP2019068035A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 三菱電機株式会社 炭化珪素半導体装置
CN109585535A (zh) * 2017-09-28 2019-04-05 三菱电机株式会社 碳化硅半导体装置
JP2020047675A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 富士電機株式会社 半導体装置
JP7172328B2 (ja) 2018-09-14 2022-11-16 富士電機株式会社 半導体装置
JP2020077756A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP7167639B2 (ja) 2018-11-07 2022-11-09 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2020098872A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP7243173B2 (ja) 2018-12-18 2023-03-22 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JPWO2020136810A1 (ja) * 2018-12-27 2021-02-15 三菱電機株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法及び電力変換装置
JP2020107702A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP7275572B2 (ja) 2018-12-27 2023-05-18 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2021034614A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 株式会社デンソー 半導体装置
JP7400267B2 (ja) 2019-08-27 2023-12-19 株式会社デンソー 半導体装置
WO2021200543A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 住友電気工業株式会社 トランジスタおよび半導体装置
JPWO2021245992A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09
WO2021245992A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09 三菱電機株式会社 半導体装置および電力変換装置
JP7262672B2 (ja) 2020-06-04 2023-04-21 三菱電機株式会社 半導体装置および電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6351547B2 (ja) 2018-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6351547B2 (ja) 電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法
US9761663B2 (en) Semiconductor device
JP7396425B2 (ja) 半導体装置
CN107078061B (zh) 半导体装置的制造方法
JP2010016103A (ja) 半導体装置
JPH04361571A (ja) Mos型半導体装置
JP2017168597A (ja) 半導体装置
JP7225562B2 (ja) 半導体装置
TWI801570B (zh) 半導體裝置及其製造方法
US8692244B2 (en) Semiconductor device
KR101465042B1 (ko) 반도체장치 및 그 시험방법
WO2015132847A1 (ja) Igbt,パワーモジュール,パワーモジュールの製造方法,および電力変換装置
JP2017212317A (ja) 通電検査装置、および、通電検査方法
JP7508948B2 (ja) 試験装置、試験方法および製造方法
JP2019216202A (ja) 炭化ケイ素半導体装置の製造方法および炭化ケイ素半導体検査装置
JP7304827B2 (ja) 半導体装置およびクラック検出方法
US11662371B2 (en) Semiconductor devices for improved measurements and related methods
JP7461210B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP7030734B2 (ja) 半導体装置
JP7224247B2 (ja) 半導体装置
WO2020105113A1 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2013214597A (ja) 半導体デバイス
JP2020047671A (ja) 炭化珪素半導体装置の選別方法
JP2018004258A (ja) 検査装置
JP2003209151A (ja) 半絶縁膜の電位分布測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6351547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250