JP2016541180A - Nfcタイプの標準タグを備えた移動要素の位置を特定するための方法及び装置 - Google Patents

Nfcタイプの標準タグを備えた移動要素の位置を特定するための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、標準NFCタグを備えた携帯要素の位置の特定に関する。位置特定装置(200)は、少なくとも一つのタグにクエリ信号を送信する送信手段(215)と、監視手段(205、245)と、選択的に監視手段に接続される複数の受信手段(225)を備え、受信手段は、クエリ信号と少なくとも1つのタグからの応答信号を受信する。監視手段は、監視手段に接続された受信手段からのシーケンス信号を測定し、測定値を補間することによって、少なくとも1つのタグの位置を推定するよう構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、特にゲームの分野における、ユーザとコンピュータシステムとの間のインターフェースに関し、さらに、特に、NFC型標準タグ(NFCは、近距離無線通信(Near Field Communication)を表す)、すなわちコンピュータシステムとの近距離無線通信を使用しさらに読み書きの標準的機能を提供するタグ、を備えた移動要素の位置を特定するための方法や装置に関する。
多くの状況では、移動要素と移動要素の位置及び/又は向きを検出することが、移動要素に応じてコンピュータシステムが反応するのを可能にするために、コンピュータシステムに必要とされる。したがって、例えば、コンピュータシステムによってシミュレートされる仮想プレイヤと対戦することをユ−ザに可能にするチェスのゲ−ムでは、コンピュータシステム上で実装されるアプリケーションは、チェス盤のすべての駒とそれらの位置、特にユ−ザにより動かされた駒と駒の位置を、その動きを計算するために、知らなければならない。
NFC技術やRFID技術(RFIDは無線周波数識別(Radio Frequency IDentification)を表す)を使用してゲームボード上の実際の対象物を検出する方法が存在する。NFC技術は、RFID技術の特定の拡張であることに留意されたい。ゲームボードは、一般的にゲームボードの下に置かれるNFC型リ−ダ、又はNFCリ−ダと呼ばれる、を有する。さらに、各対象物には一意の識別子を含むNFC型タグが提供される。したがって、ゲームボードの近くに位置するすべてのNFCタグの読み取りを行うことで、ゲームボード上に存在するすべての対象物を検出することが可能となる。しかしながら、このようなシステムは、一般に、対象物の位置及び/又は向きを正確に決定することができない。
ゲームボード上の実際の対象物を検出して、コンピュータシステムのためのインターフェースとしてこれらの対象物を使用することを可能にするそれらの位置及び/又は向きを決定するための方法もある。
さらに、例えば、N TRIG社によって開発された技術は、スクリーンの容量性表面との接触をすることを可能にする接触点を有するNFCタグを構成する。接触点の位置特定はNFCタグが位置を特定されることを可能にする。しかし、このような方法は、NFCタグの変更が必要となり、その製造コストの上昇だけでなく、価格に大きな影響を与える容量性表面の使用につながる。
また、NFCリーダで、多重化により順次使用を可能な複数のアンテナを使用する方法がある。ゲームボードの升目に対応する各アンテナは、その対応する升目上のNFCタグの存在を検出し、その識別子を得ることを可能にする。アンテナの位置を知ることにより、NFCタグの位置をそこから推定することができる。ここで、正確さはアンテナを含む升目の大きさに関連する。そのような升目は、例えば、4cm×4cmの大きさの正方形である。その精度は4cmである。しかしながら、そのような方法は、標準的なNFCタグの使用を可能にするかもしれないが、所定のNFCタグを検出することがすべての位置で可能でなければならない。
本発明は、上記で説明した問題の少なくとも1つを解決することを可能にする。
したがって、本発明は、近距離無線通信技術を使用して少なくとも1つのタグを有する少なくとも1つの移動要素の位置を特定するための装置に関係し、その装置は、
‐少なくとも1つのタグに問い合わせをするために問い合わせ信号を送信するための送信手段と、
‐制御手段と、
‐制御手段に選択的に接続される複数の受信手段であって、問い合わせ信号と少なくとも1つのタグからの応答信号を受信する、受信手段とを備え、
制御手段は、制御手段に接続された受信手段からの信号を順次測定し、測定値を補間することにより少なくとも1つのタグの位置を推定するように構成されることを特徴とする装置である。
したがって、本発明による装置は、近距離無線通信技術を使用して検出表面近くに存在するタグの個数、それらのタグの識別子、及び、ミリメ−トル未満の可能な精度でそれらの位置をリアルタイムに知ることができる、使用されるタグは、特に標準タグ、特にNFCタイプタグ、例えば13.56MHzの搬送波周波数を用いたアンテナを備えるバイポーラNFCタグでもよい。
特定の実施形態によれば、本装置は、受信手段を順次選択するために、制御手段により制御されるスイッチング手段を、さらに備える。したがって、本発明による装置は、簡単な方法でタグの位置特定の精度を向上させることを可能にする。
特定の実施形態によれば、本装置は、送信手段により送信された信号の搬送波周波数に前記受信手段を同調する適応手段を、さらに備える。
特定の実施形態によれば、方法は、さらに、タグを読み取るための特定の機能を実行する制御手段及び前記送信手段に接続される特定のコンポ−ネントを含む。
特定の実施形態によれば、制御手段は、受信手段を経由して受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅を表す値を決定するための手段を備える、
特定の実施形態によれば、制御手段は、受信手段を介して受信される信号の有用成分の振幅を表す値を決定するための手段を備え、その有用成分は、データを交換するために使用される。
特定の実施形態によれば、受信手段は、少なくとも1つのタグの位置を推定しなければならない面の少なくとも1つの次元に延びる少なくとも1つのループセットを備える。
特定の実施形態によれば、受信手段のそれぞれは、2つの部分を備え、2つの部分のそれぞれは送信手段の両側に位置している。したがって、装置は、タグの位置特定を向上させることができる。
特定の実施形態によれば、送信手段と制御手段は、少なくとも1つのタグのメモリに記憶された少なくとも1つのデータ項目を読み出し、又は、少なくとも1つのタグに少なくとも1つのデータ項目を書き込むように構成される。本発明による装置は、これらのタグの読み出し又は書き込みの標準機能を提供する。
特定の実施形態によれば、装置は、受信手段と制御手段とに選択的に接続される選択手段と処理手段とを更に備え、選択手段と、処理手段と、及び制御手段とは、近距離無線通信技術とは異なる通信技術を実行して、少なくとも1つのタグの位置を決定するように構成される。したがって、本発明の装置は、近距離無線通信技術を使用した標準タグの位置と、異なる通信技術を使用するタグの位置とを決定することができる。
また、近距離無線通信技術を使用し、固有の識別子を有する少なくとも1つのタグ(255)を備える少なくとも1つの移動要素の位置を特定する方法に関係し、その方法は、少なくとも1つのタグに問い合わせするために問い合わせ信号を送信する送信手段と、制御手段と、制御手段に選択的に接続され、送信手段と少なくとも1つのタグにより送信される信号を受信する複数の受信手段とを備える装置で実行され、その方法は、
‐少なくとも1つのタグに問い合わせをするために問い合わせ信号の送信を作動させるステップと、
‐受信手段を順番に選択し、選択された受信手段を経由して受信される少なくとも1つの受信信号を測定するステップであって、受信信号は、送信手段により送信される少なくとも1つの信号と、送信手段により送信される少なくとも1つの信号に応答して少なくとも1つのタグにより送信される信号と、に起因する、ステップと、
‐選択された受信手段を経由して受信された信号の測定値を補間することにより少なくとも1つのタグの位置を推定するステップと、
を備える方法である。
したがって、本発明の方法によれば、検出表面付近に存在する近距離無線通信を使用するタグの個数、これらのタグの識別子とミリメ−タより小さな精度を有する位置をリアルタイムに知ることが可能となる。具体的には、使用されるタグは標準タグであり、特に、NFCタイプのタグ、例えば、搬送波周波数13.56MHzを使用するアンテナを有するバイポ−ラNFCタグである。
特定の実施形態によれば、本方法は、少なくとも1つのタグのおおよその位置を推定する第1のステップと、少なくとも1つのタグの位置を推定する第2のステップを備え、位置を推定する第2のステップは、問い合わせ信号の送信を作動させ、受信手段を順番に選択し、選択された受信手段を介して受信される少なくとも1つの信号を測定し、選択された受信手段を介して受信された信号の測定値を補間することにより少なくとも1つのタグの位置を推定するステップを備える。
特定の実施形態によれば、位置を推定する第1のステップは、受信手段を介して受信される信号の搬送波に対応する成分の振幅、及び/又は、受信手段を介して受信され、データ交換に使用される信号の、有用成分の振幅を測定するステップを備える。
特定の実施形態によれば、本方法は、識別されたタグの個数と識別されたタグの識別子を取得する初期ステップを備える。
特定の実施形態によれば、問い合わせ信号の送信を作動させるステップと、受信手段を順番に選択するステップと、選択された受信手段を介して受信される少なくとも1つの信号を測定するステップと、選択された受信手段を介して受信した信号の測定値を補間することにより少なくとも1つンタグの位置を推定するステップは識別された各タグに対して実行される。
特定の実施形態によれば、少なくとも1つの受信した信号を測定するステップは、受信手段を介して受信した搬送波又は信号に対応する成分の振幅、及び/又は、受信手段を介して受信された信号の、データ交換に使用される有用成分の、振幅を測定するステップを備える。
特定の実施形態によれば、本方法は、少なくとも1つのタグのメモリに記憶されたデータの少なくとも1つの項目を読み出す、及び/又は、少なくとも1つのタグに少なくとも1つのデータ項目を書き込むステップを備える。
また、本発明はコンピュータプログラムに関係し、そのプログラムは、マイクロコントローラで実行されるとき、上述した方法の各ステップの実行に適応した命令を含む。コンピュータプログラムにより得られる利点は、本方法に関し上述したものと同様である。
本発明の他の利点、目的及び特徴は、添付の図面に関係する、非限定的な例示により与えられる、以下の詳細な説明から明らかになる。
近距離無線通信技術を使用するタグリーダとタグとの通信の原理を説明する概略図である。 本発明の実施形態に関係するタグの位置の特定を可能にする装置を示す図である。 図2に示されるフィルタリング適応ユニットの構造の例を示す図である。 図2に示されるマイクロコントローラに組み込まれたデカルトソフトウェアの例を示す図、すなわち、図2及び3を参照して説明される装置に実装される、検出表面上のタグの位置を決定してタグへのデータの読み書きを可能にするためのステップの例を示す図である。 図5aと図5bを含み、所与のループの端子で受信される信号の搬送波に対応する成分の振幅の測定値を示す図である。 図2を参照して説明したような装置でのタグの位置のx座標を推定するために使用されるループの簡略化した構成例を示す図である。 (理論上)使用されるループとタグとの相対的位置による受信された信号のレトロ変調された搬送波の振幅の理論的変化と、同じく、タグの位置を推定するための、いくつかのループを使用した測定値に基づく放物線による、その振幅の変化の局所近似とを示す図である。 図8a、図8b及び図8cを含み、受信した信号の(データ交換に使用される)有用成分の平均振幅の測定値を示す図である。 (理論上)使用されるループとタグの相対的位置によるレトロ変調された信号の有用成分の振幅の理論的変化と、同じく、タグの位置を推定するための、いくつかのループを使用した測定値に基づく放物線による、その振幅の変化の局所近似とを示す図である。 図10aと図10bを含み、タグからの応答信号を測定しそのタグの位置を推定するために使用されるダブルループの配置例を示す図である。 本発明の1つの実施形態による、異なるタイプのタグの位置の特定を可能にする装置の例を示す図である。
明確にするために、以下の記述は、一般的に使用される搬送波周波数13.56MHzの信号を交換するタグリーダとタグでの実施を対象としている。しかし、他の搬送波周波数も使用され得る。同様に、タグは、基本的に、NFCタイプのタグと呼ばれる近距離無線通信技術を使用するパッシブタグであるが、本発明は他のタイプのタグ、特にRFIDタイプのタグによっても実現可能である。
まず。NFC技術は、負荷変調技術、レトロ変調とも呼ばれる、に基づく技術であることに留意されたい。
この技術を実装したタグのアンテナ端子での抵抗又は容量を変化することにより、すなわち、タグにより示される負荷を調節することにより、使用されるタグリーダにより送信される磁界に現れるエネルギ−消費を変更する。タグのアンテナとタグリーダのアンテナ間での磁界結合により、このエネルギ−消費は、タグリーダアンテナの回路(ベ−スステ−ションとも呼ばれる回路)を流れる電流値を変化させる。
図1は近距離無線通信技術を使用するタグリーダとそのようなタグ間の通信の原理を図式的に示している。
第1フェ−ズ(レファレンス100)において、タグリーダのアンテナは、タグにエネルギ−を供給する又は「タグを覚醒する」ために、単一の搬送波を含む信号を送信する。ここで搬送波は13.56MHzの周波数を有する。次のフェ−ズ(レファレンス105)において、タグリーダは、搬送波を変調することにより、アンテナを介してタグに情報アイテム(典型的にはコマンド)を送信する。
エネルギ−と情報アイテムを受信した後、タグは、続くフェ−ズ(レファレンス110)において、アンテナのインピ−ダンスを変更することにより、例えば、アンテナを短絡する又は短絡しないためのスイッチを使用することにより、(一般的には、受信された情報アイテムと前もってメモリに記憶された情報アイテムとの比較により)応答することができる。このような変化は図1(レファレンス115)に示されるようなタグリーダのアンテナにより送信される搬送波に対してなされるレベル変調を可能にする。
これらのレベル変調はタグリーダにより検出され復号される。復号により、タグの応答を表すビットストリ−ムを形成することができる。タグは、無線技術により直接的に応答するのではなくて、カップリング不整合のこの現象を使用して応答する。この技術はレトロ変調による応答と呼ばれる。
図1に示すように、レトロ変調(レファレンス115)による応答に起因する信号の一部分は、搬送波に対応する成分と、データ転送を可能にする狭間(crenel)形状で表される有用成分を含む。
ここで、タグリーダとタグの間で交換される信号はより信頼性のある交換をするためにスクランブルされることに留意されたい。スクランブルの本質は高い状態と低い状態の2値分布が均質である(平均して、低い状態と高い状態で同数のビットが存在する)ことである。
一般的な実施形態によれば、うろこ状に重ねられたループのセットがタグリーダアンテナの上及び/又は下に設置され、これにより検出表面が形成される。ここでのループのセットは、行を形成する水平ループと列を形成する垂直ループ、2つのタイプのループを含む。それらは検出表面の範囲を定める。行を形成するループはタグの位置のy座標を決定するために使用され、列を形成するループはタグの位置のx座標を決定するのに使用される。
ループは、ループの下に配置されるタグリーダアンテナにより送信される信号を受信する。ループはタグリーダアンテナにより送信される、例えば13.56MHzの周波数を有する搬送波の周波数に調整される。ループの調整の品質要因は、適切な位置で受信される電力の最小レベルを確保しつつ、タグリーダアンテナにより生成される電磁場の吸収を制限するよう好適に調整されることである。
検出表面、すなわちタグリーダアンテナとループのセット上にタグが配置され、タグリーダにより問い合わせが送信されたとき、検出表面に配置されたタグは、それが配置されたループとタグリーダアンテナの間の誘導カップリングに関連してわずかに離調する。この離調がいくつかのループ上で測定され、タグの位置を補間により推定する。
より具体的には、ループのセットは、隣接してうろこ状に重ねられたいくつかの、好適には少なくとも3つのループが、タグの存在により離調されるように構成される。これらの3つの隣接するループの端子での信号(タグリーダにより送信される搬送波に対応する信号であって、タグの応答に接続されるレトロ変調反応により変更された信号)の特性の測定は、その結果、補間により、検出表面に接続した座標システムでのタグの正確な位置を計算することを可能にする。
特定の実施形態(図5から図7を参照してより具体的に記述される)によれば、タグの位置の決定は、隣接してうろこ状に重ねられた3つのループそれぞれの端子で受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅を測定することにより行われる(この搬送波は通常13.56MHzの周波数を有する)。
もう1つの特定の実施形態(図8から図9を参照してより具体的に記述される)によれば、前述の実施形態と組み合わせ可能か否かにかかわらず、タグの位置の決定は、隣接してうろこ状に重ねられた3つのループそれぞれの端子で受信された信号の有用成分(データ交換に使用される)の振幅を測定することにより行われる。
これらの実施形態は図2を参照して記述される装置で実現される。正確には、使用されるフィルタリング及び増幅ユニットは、タグの位置を決定することを担当するマイクロコントローラに、好適には両方の信号(ループの端子で受信される信号の搬送波に対応する成分の振幅とループの端子で受信される信号の有用成分の振幅)を提供することができる。
特定の構成によれば、各ループは長方形に近い形を有する。行を形成するループの長さは、好適にはタグの配置のための区画(すなわち検出表面)の幅に実質的に等しい。同様に、列を形成するループの長さは、好適にはタグの配置のための区画の高さに実質的に等しい。必須ではないけれども、行を形成するループの幅は互いに実質的に等しく、列を形成するループの幅は互いに実質的に等しく、かつ、行を形成するループの幅は、列を形成するループのそれと実質的に等しい。
ここで、タグは、配置のための区画の領域よりも小さいアンテナ領域を有する。タグが円形状(通常はらせん状)のアンテナを有するときには、行と列を形成するループにより検出される電磁場の振幅は、それらのループの幅がタグのアンテナの直径と実質的に等しいときに最大となることに留意されたい。
タグがより複雑な形状、例えば長方形を有するケースでは、カップリングの最適化はループの幅を調整することで行われる。
図2は、本発明の実施形態に対応するタグの位置の特定を可能にする装置の例を示している。実施形態では、この装置はタグリーダを備える。
明確にするため、3つの垂直なループだけが示されていることに留意されたい。しかし、ループのセットは3つのループより多くを備え、それらの個数はそれらの次元と検出表面の次元に対応して決定され、上述のように垂直ループと水平ループを備える。同様に、これらのループの表現は略図化されている。ループの配置は図6,10を参照して記載される。
図示のように、装置200は、タグリーダの特定の機能を実行するため特定のコンポ−ネント(チップセットと呼ばれる)210に接続されるマイクロコントローラ(MCUで示される)205を備える。タグの読み出し及び/又は書き込みを可能にするアンテナ215が、インピ−ダンスアダプタ(アンテナ整合器と呼ばれる)220を介してチップセット210に接続される。部品210,215及び220は、タグのメモリに記憶されたデータの読み出しとタグのデータの書き込みを可能にするためのタグリーダの標準的な部品である。
装置200は、ループ、具体的には、垂直ループ225−i、225−j、225−kをさらに備える。また、それは、水平ループ(図示せず)を備える。図示するように、表示された垂直ループの端子は、インピ−ダンスアダプタ235−i、235−j、235−kと信号減衰器240−i、240−j、240−kをそれぞれ介してマルチプレクサ230−1、230−2に接続している。
したがって、例えば、ループ225−iの1つの端子は、インピ−ダンスアダプタ235−iと信号減衰器240−iを介してマルチプレクサ230−1に接続され、一方、ループ225−iの他の端子は、インピ−ダンスアダプタ235−iと信号減衰器240−iを介してマルチプレクサ230−2に接続される。ループ225−jと225−kの端子は、同様のやり方でマルチプレクサ230−1と230−2に接続される。
使用されるループ、具体的には、ループ225−i、225−j、225−kは、タグリーダのアンテナ215により送信される搬送波の周波数、例えば、周波数13.56MHzに同調される。ここで、この同調はインピ−ダンスアダプタ、具体的には、インピ−ダンスアダプタ235−i、235−j、235−kにより実行される。そのようなインピ−ダンスアダプタは、通常、タグリーダアンテナにより送信される搬送波の周波数(通常13.56MHz)に対応する共振周波数を得ることを可能にするRLC回路で構成される。したがって、共振において、各ループはタグリーダのアンテナ215により送信される搬送波を含む信号を検出する。
使用される信号減衰器(具体的には、信号減衰器240−i、240−j、240−k)は、マルチプレクサ230−1、230−2に送られる信号の電圧を制限するためにインピ−ダンスアダプタから受信した信号を減衰する目的を有する。これらの信号の最大電圧は一般には装置200の供給電圧である。
各信号減衰器は抵抗網又は直列に取り付けられた抵抗により構成されることができ、それらの抵抗の値は、タグリーダのアンテナ215により送信される信号の電力に応じて決定される。
マイクロコントローラ205により制御されるマルチプレクサ230−1、230−2の出力はフィルタリング及び適応ユニット245に向けられる。これらの出力の1つは、例えばマルチプレクサ230−1からの出力は、GNDと表記されるグランドに接続される。他の出力、ここではマルチプレクサ230−1からの他の出力は、(マルチプレクサのコマンドに対応する)ループの1つからの出力信号Sを表す。
フィルタリングと適応のためのユニット245は、(マルチプレクサ230−1,230−2を介して)ユニットが接続されるループの端子で受信された信号Sの搬送波に対応する成分の振幅、すなわち、そのループにより受信される信号Sの搬送波の包絡線の振幅を表す信号SE、及び/又は、そのユニットが接続されるループの端子で受信される信号の(データ交換に使用される)有用成分の振幅を表す信号SRを送るため、マイクロコントローラ205に接続される。
最後に、マイクロコントローラ205は、ホストコンピュータ250にさらに接続され、ホストコンピュータは、アプリケーションのニ−ズにしたがい、例えば、コンピュータ250により実行されるゲ−ムのルールにしたがい、タグの推定された位置が(好適にはタグの個数とそれらの識別子も同様に)送られるマイクロコントローラ205を制御する。
したがって、装置200は、インピ−ダンスアダプタと信号減衰器と選択的にフィルタリング及び適応ユニットとにそれぞれ接続したループのセットを備える。
ここで、ループは互いに接続されていない(共通グランドはない)点に留意されたい。したがって、ループは互いに孤立し、このため1つのループにより受信された信号の他のループへの伝搬を避けることが可能である。
マイクロコントローラ205は、測定がなされる特定のループを選択するために、マルチプレクサ230−1と230−2を並列に指定する。したがって、マルチプレクサ230−1は、特定のループの端子の1つをグランドに接続することを可能にし、一方、マルチプレクサ230−2は、ユニットに測定する信号Sを送るため、そのループの他の端子をフィルタリング及び適応ユニット245に接続させることを可能にする。
装置200により、タグの位置が推定できる。
図3は、図2で表示されたフィルタリング及び適応ユニット245の構成の例を示している。
フィルタリング及び適応ユニットは基本的に2つの機能を有する。
‐そのユニットが接続されるループの端子で受信される信号Sの搬送波、通常、搬送波は13.56MHzの周波数を有する、に対応する成分の抽出であって、その成分の振幅を表す信号SEの送信を可能にするための成分の抽出、及び、
‐問い合わせされたタグにより送信されるビットストリ−ムの抽出であって、そのユニットに接続されるループの端子で得られるレトロ変調された信号Sの振幅上の情報を保存しながら、そのユニットが接続されたループの端子で受信した信号の有用成分(データ交換に使用される)の振幅を表す信号SRの送信を可能にするためのビットストリ−ムの抽出。
入力端はマルチプレクサ230−1に接続され、出力端はマイクロコントローラ205に接続されたフィルタリング及び適応ユニット245は、受信した信号を増幅するオペアンプ300と、増幅された信号の部分をカットする第1の整流器305と、搬送波周波数(通常13.56MHz)の寄与を減衰させる阻止フィルタ310を備える。阻止フィルタ310の出力は、受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅を表す電圧である(信号SE)。
さらに、フィルタリング及び適応ユニット245は、問い合わせされたタグからの応答に起因するビットストリ−ム320を抽出するための、ゲイン要素315とバンドパスフィルタ320を備える。使用されるバンドパスフィルタの端子は26KHzと213KHzの範囲でもよい。ゲインコントローラ325は、回路が飽和しない範囲で、フィルタリングされる信号の範囲を増加するために使用される。最後に、積分整流フィルタは、加算により信号の高い周波数でのノイズを減衰させ、マイクロコントローラ205内でアナログ‐デジタル変換を可能にするために正電圧に整流する。問い合わせされたタグにより送信される各ビットは積分フィルタに積分ステップを実行させる。
タグからのレスポンスに起因するビットストリ−ム内の高い状態と低い状態の2値分布は均質であり、したがって、その信号の積分はその振幅を表すことが、ここでまず想起される。
また、NFC規格は、その問い合わせに続く最大限の時間内で、問い合わせされたタグからの応答を課しているけれども、実際には、応答は、読み出しコマンドに続く一定時間の後にされることが観察される。
この時間は、実験室で与えられるか、又は、チップセット210からの読み出しのコマンドと応答の間の時間を測定することにより、各タグに対してマイクロコントローラ205により評価されることができる。この時間は、処理連鎖全体の応答時間と、タグの応答時間を含む。タグと無関係な時間の部分は実験室で事前に与えられるので(それは変化しない)、タグに起因する時間は容易に決定される。
観測された応答時間からタグと無関係な時間の部分を引き算して、マイクロコントローラはメモリにタグに起因する時間を記憶する。この時間が決定されると、マイクロコントローラは、問い合わせされたタグの応答フェ−ズの開始直前まで積分器の「リセット」を延すことができる。
フィルタが、受信した電力(すなわち有用成分の振幅)の測定に良い精度を得るため、十分長い期間にわたりデータを積分する時間を持つために、タグに対する読み出しコマンドは最小のビット又はバイトを読むことを要請する。
積分整流フィルタ330からの出力は、ユニット245に接続されたループの端子で受信される信号の有用成分の振幅を表す信号SRに対応する。
図4は、図2で示されるマイクロコントローラに組み込まれたデカルトソフトウェアからの例を示している。すなわち、図2と3を参照して説明された装置で実現されるステップの例であり、検出表面上のタグの位置を決定し、タグのメモリに記憶されたデータの読み出しとタグへのデータの書き込みを可能にするためのものである。
ここで、これらのステップの実行は、例えば、そのコントロ−ルに適応したファ−ムウェアを備える、マイクロコントローラ205により制御される。
図示するように、第1ステップ(ステップ400)は、検出表面上にあるすべてのタグに、タグの個数とそれらの識別子を得るため、インベントリリクエストを送信するよう指示される。ここでのそのようなリクエストは、マイクロコントローラ205によりチップセット210に送られる。それは、例えば、SPI規格(SPIはSerial Peripheral Interfaceの略)に沿ったリクエストである。
ここで、マイクロコントローラ205とチップセット210間のタスク配分は、マイクロコントローラの205のファ−ムウェアと使用されるチップセット210のタイプによって変化する。図4に示す例によれば、チップセット210は検出表面上のタグの個数とそれらの識別子を取得するタスクを引き受ける。
したがって、インベントリリクエストを受信した後、チップセット210は、タグに対する識別コマンドを符号化するため、タグリーダアンテナにより送信される搬送波を変調する(ステップ402)。
チップセット210は、Tで示されるタグの個数を数えて、メモリのID()で参照されるテ−ブル内にそれらの識別子を提示し記憶するために、受信した応答を復号する。次に、タグの個数とタグの識別子のテ−ブルはマイクロコントローラに送られる(ステップ404)。再び、SPI規格がこの送信に使用されることができる。
識別されたすべてのタグの中でのタグインデックスを表す変数tが値1に初期化される(ステップ406)。
次に、テストが、インデックスtの値が変数T以下であるかを決定するために実行される(ステップ408)。インデックスtの値が変数Tより大きいときは、変数T、識別子のテ−ブルID()及び識別されたタグの位置を表すテ−ブルP()は、マイクロコントローラ205によりホストコンピュータ250に送信される(ステップ410)。
次に、アルゴリズムは、タグの識別と位置のサイクルを再実行するためステップ400に戻る。そのようなリタ−ンは自動であるか、及び/又は、ホストコンピュータ250により制御されてもよい。
一方、インデックスtの値が変数T以下のとき、インデックスtを持つタグの問い合わせのためのリクエストがマイクロコントローラ205によりチップセット210に送られる(ステップ412)。再び、それは、SPI規格に沿ったリクエストであってよい。
問い合わせリクエストを受信した後、チップセット210は、問い合わせコマンドを符号化するため、タグリーダアンテナにより送信される搬送波を変調する(ステップ414)。
図2で表されている装置は行を形成するN個のループを有するとして、その行を形成するすべてのループの中でのループインテックスを表す変数nは値1に初期化される(ステップ416)。
次に、テストが、インデックスnの値が変数N以下であるかを決定するために実行される(ステップ418)。
インデックスnの値が変数N以下のときは、マイクロコントローラはマルチプレクサ230−1と230−2にループnの端子の1つをグランドに、そのループの他の端子をフィルタリング及び適応ユニット245に接続することを命令する(ステップ420)。
実施形態によれば、受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅(信号SE)及び/又は受信された信号の有用成分(データ交換に使用される)の振幅(信号SR)はマイクロコントローラ205に送信され、そこで変換され(アナログ‐デジタル変換)、次にテ−ブルSL()に記憶される(ステップ422)。
変数nは1だけインクリメントされ(ステップ424)、アルゴリズムはステップ418に進む。
インデックスnが変数Nより大きいとき、図2で表されている装置は列を形成するP個のループを有するとして、その列を形成するすべてのループの中でのループインテックスを表す変数pは値1に初期化される(ステップ426)。
次に、テストが、インデックスpの値が変数P以下であるかを決定するために実行される(ステップ428)。
インデックスpの値が変数P以下のときは、マイクロコントローラはマルチプレクサ230−1と230−2にループpの端子の1つをグランドに、そのループの他の端子をフィルタリング及び適応ユニット245に接続することを命令する(ステップ430)。
実施形態によれば、受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅(信号SE)及び/又は受信された信号の有用成分(データ交換に使用される)の振幅(信号SR)はマイクロコントローラ205に送信され、そこで変換され(アナログ−デジタル変換)、次にテ−ブルSC()に記憶される(ステップ432)。変数pは1だけインクリメントされ(ステップ434)、アルゴリズムはステップ428に進む。
一方、インデックスpの値が変数Pより大きいとき、検出表面に接続した座標システムでx(t)と表されるタグtのx成分は、テ−ブルSC()に記憶された値に基づいて計算され(ステップ436)、同じ座標システムでy(t)と表されるタグtのy成分は、テ−ブルSL()に記憶された値に基づいて計算される。値x(t)とY(t)はテ−ブルP()に記憶される。
次に、インデックスtは1だけインクリメントされアルゴリズムはステップ408に進む。
明確にするため、ループは1つのフィルタリング及び適応ユニット245に1つ1つ向けられているけれども、並列に測定を実行するためにいくつかのフィルタリング及び適応ユニットの使用が可能であることに留意されたい。したがって、例えば、行を構成するループの1つからくる信号を受信するものと、列を構成するループの1つから来る他のものの2つのフィルタリング及び適応ユニットを使用することが可能である。
先に指摘したように、使用されるループの近くにタグを配置することは、ループの誘導結合を局所的に離調する。
第1の実施形態によれば、受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅(信号SE)の測定は、各ループに対して行われる。
有利には、各ループの端子での信号の測定を避けるために、タグの位置の決定は2つのフェ−ズ、「探索」と呼ばれるフェ−ズと「追跡」と呼ばれるフェ−ズを含む。明確にするため、これら2つのフェ−ズは図4に示されておらず、識別されたタグそれぞれに対しループのセットにわたってシステマティックなやり方で1つの測定がなされることだけが示されている。
「探索」フェ−ズでは、位置が推定されるタグは、すなわち、例えば、最も近い1つ又は2つのループでほぼ位置を特定できる。この第1の探索は、(ループセットの)2つのループの内の1つ又は3つのループの内の1つから来る信号SEの電力のサンプリングにより実行される。正確には、測定された信号は、位置が推定されるタグの近くに位置する、行に対する局所的な最小値と、列に対する局所的な最小値を示す。
「追跡」フェ−ズでは、受信された信号の振幅は、信号SEに対し局所的な最小値を示した行と列を定義する2つのループのそれぞれを中心に隣接する3つ又は5つのループに対してだけ測定される。
この測定サイクルは、2つの連続する測定の間で、局所的最小値の位置が中央に又は多くても1ループ離れた位置に常に残っているように、十分素早く繰り返される。3つ又は5つの測定されるループのグループが、局所的最小値を中心にするように動的に選択される。先行するサイクルにわたるタグの位置の変化に基づく、タグの移動の外挿は、現在のサイクルでの局所的最小値をより良く探すことを可能にする。
この実施形態において、この振幅は、フィルタリング及び適応ユニット245からの出力SEを使用して、搬送波(通常は13.56MHz)のピ−ク間の値を測定することにより測定される。
取得された3つ又は5つの値は、外挿により、タグ255の位置の推定を可能にする。
図5aと図5bを含む図5は、所与のループの端子で受信される信号の搬送波に対応する成分の振幅の測定を示す。
図5aは、位置が推定されるタグによりレトロ変換された搬送波、ここでは搬送波は13.56MHzの周波数を有する、を表す。狭間500は、信号の有用成分、すなわちタグからの応答のビットストリ−ムに対応する。表示例として、そのような信号のレベルは搬送波に対し6Vpeak−to−peakである。
図5bは、フィルタリング及び適応ユニット245から出力される信号SE(505)の値を示す。それは、図5aに示された信号に対して得られるものである。図示するように、この値は、レトロ変調された搬送波の極値の間の差異に対応するものであり、すなわち所与の時間区間での最大の振幅である。
図6は、図2を参照して記述された装置でのタグの位置のx成分を推定するために使用されるループの構成の簡略化した例を示す。
図示するように、ここでは列を構成し、好適には隣接する3つのループ225´−i、225´−j及び225´−kは、重なり合う部分が発生するようにうろこ状に配置される。しかし、それらは互いに孤立している(すなわち、それらのループは電気的に非接触である)。
表示されているループは、(表示を明確にするため)異なるサイズであるように見えるけれども、ここでは、それらは、実際には、同一又は実質的に同一のサイズであることに留意されたい。
ここで、これらのループは、そのループ上に配置されるタグ255の位置のy成分を推定するために使用され、位置が推定されるタグがループの中心にあればあるほど、タグリーダアンテナとそのループ間の結合はより不整合となることに留意されたい。したがって、位置が推定されるタグがループの中心にあればあるほど、レトロ変調された搬送波の振幅の、そのループで測定される値は低くなる。
反対に、位置が推定されるタグがループの端にあればあるほど、タグリーダアンテナとそのループ間の結合は不整合が少なくなる。したがって、位置が推定されるタグがループの端にあればあるほど、レトロ変調された搬送波の振幅の、そのループで測定される値は高くなる。
ここで、ループ225´−i、225´−j及び225´−kでのレトロ変調された搬送波の振幅(信号SE)の測定値は、それぞれ値Si、Sj及びSkで与えられる。したがって、ループ225´−i、225´−j及び225´−kに関してタグ255の相対的な位置が与えられ、取得された測定値の値は次のような順番となる:Sk>Si>Sj。
局所的に、レトロ変換された搬送波の振幅の変化は、使用されるループとタグとの距離に関係し、放物線(2次多項式)により近似される。したがって、Si、Sj及びSkの値がわかると、レトロ変調された搬送波の振幅を局所的に表す放物線の極値と、ひいては、タグの位置のy座標の、そこからの推定を可能にする。
図7は、受信される信号のレトロ変換された搬送波の振幅の理論上の変化700を表している。その変化は、いくつかのループを使用して実行される測定に基づいて、タグの位置をそこから推定するための、放物線によるその振幅の局所近似と同じく(理論的には)使用されるループとタグの相対的な位置に対応するものである。
図示されるように、ループ225´−i、225´−j及び225´−kで測定された値Si、Sj及びSkは、位置x(i)、x(j)及びx(k)にそれぞれ対応する。ここでの2次多項式によるレトロ変調された搬送波の振幅の局所近似は放物線705を導出する。この後者の極値は、タグx(t)の位置のx成分が推定されることを可能にする。
タグの位置のx成分を推定するためにここで示される補間は、y成分を推定するために有利に使用される。さらに、列を構成するループと行を構成する3つのループにより行われる3つの測定からタグの位置のx成分とy成分の補間が可能であるけれども、より多いループ、例えば列を構成する5つのループと行を構成する5つのループの使用が可能である。x成分の補間に使用されるループの個数はy成分の補間に使用されるループの個数と異なってよい。
ループの位置は均等(2つの隣接するループ間距離は一定)であってもなくても良いことに留意されたい。
第2の実施形態によれば、受信された信号の有用成分(データ交換に使用される)の振幅(信号SR)の測定が、タグの位置を決定するために各ループに対して実行される。
ループにおいて測定される信号SRのレベルは、タグがそのループの中心にあるとき、最大となることに留意されたい。より具合的には、タグとそのループ(タグの下に少なくとも部分的に位置する)との間の表面領域の比は、タグがそのループにわたって中心にあるとき、ループがレトロ変調に対してより敏感になるとされる。反対に、タグがループから離れるにつれ、レトロ変調信号に対し測定されるレベルは低くなる。
したがって、換言すれば、受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅が距離とともに増加するとき(結合整合の理由で)、受信した信号の有用成分(データ交換に使用される)の振幅は距離とともに減少する(電力の減少の理由で)。
この場合も先と同様に、タグの位置の決定は、好適には、2つのフェ−ズ、「探索」フェ−ズと「追跡」フェ−ズを含む。先に指摘したように、明確にするため、これら2つのフェ−ズは図4に示されておらず、識別されたタグそれぞれに対しループのセットにわたってシステマティックなやり方で1つの測定がなされることだけが示されている。
「探索」フェ−ズでは、位置が推定されるタグは、すなわち、例えば、最も近い1つ又は2つのループでほぼ位置が特定される。この第1の探索は、(ループセットの)2つのループの内の1つ又は3つのループの内の1つから来る信号SRの電力のサンプリングにより実行される。正確には、測定された信号(信号SR)は、位置が推定されるタグの近くに位置する、行に対して局所的な最大値と列に対して局所的な最大値を示す。
「追跡」フェ−ズでは、受信された信号の有用成分の振幅は、信号SRに対し局所的な最大値を示した行と列を定義される2つのループのそれぞれを中心に隣接する3つ又は5つのループに対して測定されるだけである。
この測定サイクルは、2つの連続する測定の間で、局所的最大値の位置が中央に又は多くても1つのループ離れた位置に常に残っているように、十分素早く繰り返される。3つ又は5つの測定されるループのグループが、局所的最大値を中心にするように動的に選択される。先行するサイクルにわたるタグの位置の変化に基づく、タグの移動の外挿は、現在のサイクルでの局所的最大値をより良く探すことを可能にする。
この実施形態において、受信された信号の有用成分の振幅は次のようなやり方で測定される:信号SRを供給するため上述のように、フィルタリング及び適応ユニット245は、レトロ変調された信号を復調し、次に、それを増幅しそれをフィルタリングする。
隣接するループから取得された3つ又は5つの値は、補間により、タグ255の位置のx成分又はy成分を、推定することを可能にする(これらの操作は、列を定義するループと行を定義するループを使いx成分とy成分について独立して実行される)。
この実施形態は、検出表面上に望ましくない金属物体が存在する場合であっても、問い合わせされた現在のタグを探すことを可能にする。
図8a、8b、8cを含む図8は、受信された信号の有用成分(データ交換に使用される)の平均振幅の測定を示している。
図8aは、推定される位置のタグによりレトロ変調された、ここでは13.56MHzの周波数を有する搬送波を示している。狭間800は、受信した信号の有用成分、すなわち、タグの応答のビットストリ−ム、に対応している。表示例としては、そのような信号のレベルは搬送波に対し6Vpeak−to−peakである。図8aに示されている信号は図5aに示されている信号と同一である。
図8bはレトロ変調された信号の有用成分(すなわち、データ送信に使用される)を示し、それは、すなわち、タグからの応答ビットストリ−ムであり、振幅を表す図8aで示された信号に対し、フィルタリング及び適応ユニット245の出力で得られた信号SR(800)の値である。そのような信号の振幅は通常数ミリボルトである。
測定された値の精度を向上するために、信号SRは、レトロ変調された信号の有用成分の測定された振幅を表すのではなく、図3を参照して上述したように、積分により得られた平均値である(高い状態の分布は実質的に低い状態の分布と等しいので。レトロ変調された信号の積分はその平均振幅を表すということが想起される)。
したがって、ゲイン、例えば20に等しいゲインが、図8bに示される信号に適用される。その結果はバンドパスフィルタに通され、さらに図8cに示されるように正値で表現される(その振幅は0と3ボルトの間に含まれる)。次に、その結果はレトロ変調された信号(信号SR)の有用成分の振幅を表す平均値を決定するために積分される。
レトロ変調された信号(有用成分の平均振幅)の測定を実行し、タグの位置をそこから推定するために使用されるループの構成は、図6を参照して第1の実施形態で記述したものと同じである。
しかしながら、ループの構成は同一又は類似であるけれども、位置が推定されるタグがループの中心により近くなるほど、そのループ内で受信される信号の有用成分の振幅は高くなることがここで想起される。
反対に、位置を推定されるタグがループの中心からより離れるほど、そのループで受信される信号の有用成分は低くなる。
ここで、ループ225´−i、225´−j及び225´−kで受信される信号(信号SR)の有用成分の振幅の測定値は、それぞれ値Si、Sj及びSkで与えられる。したがって、ループ225´−i、225´−j及び225´−kに関してタグ255の相対的な位置が与えられ、取得された測定値の値は次のような順番となる:Sj>Si>Sk。
局所的に、レトロ変換された信号の有用成分の振幅は、放物線(2次多項式)により近似される。したがって、Si、Sj及びSkの値がわかると、レトロ変調された信号の振幅を局所的に表す放物線の極値を、そこから推定することを可能にする。
図9は、受信される信号のレトロ変換された有用成分の振幅の理論上の変化900を表している。その変化は、(理論的には)使用されるループとタグの相対的な位置に対応し、いくつかのループを使用して実行される測定に基づいて、タグの位置をそこから推定するための、放物線によるその振幅の局所近似と同じとなる。
図示されるように、ループ225´−i、225´−j及び225´−kで測定された値Si、Sj及びSkは、位置x(i)、x(j)及びx(k)にそれぞれ対応する。ここでの2次多項式によるレトロ変調された有用成分の振幅の局所近似は放物線905を導出する。この後者の極値は、タグx(t)の位置のx成分が推定されることを可能にする。
タグの位置のx成分を推定するためにここで示される補間は、y成分を推定するために有利に使用される。さらに、列を構成するループと行を構成する3つのループにより行われる3つの測定からタグの位置のx成分とy成分の補間が可能であるけれども、より多いループ、例えば列を構成する5つのループと行を構成する5つのループの使用が可能である。x成分の補間に使用されるループの個数はy成分の補間に使用されるループの個数と異なってよい。
この場合も先と同様に、ループの位置は均等(2つの隣接するループ間距離は一定)であってもなくても良い。
使用されるループの受信感度を向上させるため、各ループをダブルループに置き換えることが可能である。
図10aと図10bを含む図10は、タグからの応答信号を測定し、タグの位置をそこから決定するため使用されるダブルループの配置の例を示している。
図10aはダブルループの配置を概略的に表し、一方、図10bは統合されたダブルループの装置200の断面図を表している。
図示されるように、装置200の各ループ225−jは、タグリーダのアンテナ215を挟み向かい側に配置された2つのループ225a−jと225b−jで置き換えられる。これらのループのそれぞれは、上述のように、隣接するループによりうろこ状に重ねられる(例えば、ループ225a−jに対してループ225a−iと225a−k、ループ225b−jに対しループ225b−iと225b−k)。
ループ225a−jと225b−jのそれぞれの2つの端子はインピ−ダンスアダプタ235a−jと235b−jにそれぞれ接続され、その出力は信号減衰器240−jに接続され、その出力は、上述のように、マルチプレクサ230−1と230−2に接続される。さらに、ループ225a−jと225b−jの1つのループの端子の1つは、示されているように、ループ225a−jと225b−jのもう1つのループの対応する端子と接続される。
ループ225a−jと225b−jのそれぞれは、インピ−ダンスアダプタを使用して、タグリ−ダにより送信される搬送波の周波数(通常13.MHz)に同調される。
そのような配置は、デバイスの感度が増加されることを可能にする:ダブルループの出力は、搬送波の大部分を除去することを可能にするダブルループの各ループにより受信される信号間の差に対応する。
タグが、そのダブルループの上でレトロ変調信号を送信するとき、その各ループは異なるレベルでレトロ変調信号を受信する(ループの重なりのために)。したがって、これらのループで受信された信号の差は、ノイズの少ないレトロ変調信号を受信することを可能にする。
図11は、本発明の1つの実施形態による、タグの異なるタイプの位置を可能にする装置の例を示す。
ここで、装置200″は、部分205″、210″、215″、220″、225″−i、225″−j、225″−k、230″−1、230″−2、235″−i、235″−j、235″−k、240”−i、240″−j、240″−k及び250″を備え、ぞれらは、図2を参照して記述した、部品205、210、215、220、225−i、225−j、225−k、230−1、230−2、235−i、235−j、235−k、240−i、240−j、240−k及び250とそれぞれ類似する。さらに、装置200″は、別の列を形成するループ及び行を形成するループ(図示せず)を備える。
また、装置200″は、2つのマルチプレクサ1100−1及び1100−2を備える。図示するように、表示されている垂直ループの端子はマルチプレクサ1100−1及び1100−2とマルチプレクサ230″−1及び230″−2に接続される。
したがって、例えば、ループ225″−iの端子の1つはマルチプレクサ1100−1に接続され、一方、ループ225″−iのもう1つの端子は。マルチプレクサ1100−2に接続される。ループ225″−jと225″−kの端子は、同様にマルチプレクサ1100−1及び1100−2に接続される。
図示せぬ他のループは、同様にマルチプレクサ1100−1及び1100−2に接続される。
マルチプレクサ1100−1及び1100−2は、マルチプレクサ230″−1及び230″−2のように、マイクロコントローラ205″により作動される。
図示するように、マルチプレクサ1100−1及び1100−2の出力端は、部品1105に接続し、その部品の出力端は、マイクロコントローラ205″に接続される。
タグの位置は、上述したように、マルチプレクサ230″−1及び230″−2からの信号を使用して決定されるか、又は、代わりに、マルチプレクサ1100−1及び1100−2からの信号を使用して決定される。
マルチプレクサ1100−1及び1100−2からの信号は部分1105で処理される。これは、例えば、仏国特許出願1255334号に記述されているような位置特定システムの実行を可能にするコンポーネントのセットである。さらに、部品1105は、バンドパスフィルタ、自動ゲインコントローラと復調器を備える。
したがって、装置200″は、マルチプレクサ230″−1及び230″−2を使用して、標準タイプのタグの位置、例えば、タグ2555の位置を決定し、マルチプレクサ1100−1及び1100−2を使用して、特定のタイプのタグの位置、特に、例えば、仏国特許出願1255334号に記述されているようなタグ1110の位置を決定する。
もちろん、特別の要求を満たすため、本発明の分野における当業者は、前述の記載に対する変形例を適用することが可能である。
特に、NFC手段を備えた携帯電話機がある、特にスマートフォンは、NFCタグ機能を作動させることができ、その電話機はNFCタグを有するモバイル要素のように振る舞う(例えば、サムスン Galaxy SII、サムスン Galaxy Nexus、GalaxyとNexusは商標)。しかしながら、上述のように、本発明に従う方法は、近距離無線通信技術を使うタグが提供される任意のモバイル要素に適用され、したがって、そのようなタグ機能が動作し得る電話機にも適用される。

Claims (18)

  1. 近距離無線通信技術を使用して少なくとも1つのタグ(255)を有する少なくとも1つの移動要素の位置を特定するための装置(200)であって、
    前記少なくとも1つのタグに問い合わせをするために問い合わせ信号を送信するための送信手段(215)と、
    制御手段(205,245)と、
    前記制御手段に選択的に接続される複数の受信手段(225)であって、
    前記問い合わせ信号と前記少なくとも1つのタグからの応答信号とを受信する、受信手段とを備え、
    前記制御手段は、前記制御手段に接続された受信手段からの信号を順次測定し、測定値を補間することにより前記少なくとも1つのタグの位置を推定するように構成されることを特徴とする装置。
  2. 前記受信手段を順次選択するために、前記制御手段により制御されるスイッチング手段(230)を、さらに備える請求項1に記載の装置。
  3. 前記送信手段により送信された信号の搬送波周波数に前記受信手段を同調する適応手段(235)を、さらに備える請求項1又は2に記載の装置。
  4. タグを読み取るための特定の機能を実行するため、前記制御手段及び前記送信手段に接続される特定のコンポ−ネント(210)を、さらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記制御手段は、前記受信手段を経由して受信された信号の搬送波に対応する成分の振幅を表す値を決定するための手段を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記制御手段は、前記受信手段を介して受信される信号の有用成分の振幅を表す値を決定するための手段を備え、前記有用成分は、データを交換するために使用される、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記受信手段は、前記少なくとも1つのタグの位置を推定しなければならない面の少なくとも1つの次元に延びる少なくとも1つのループセットを、備える請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記受信手段のそれぞれは、2つの部分を備え、前記2つの部分のそれぞれは前記送信手段の両側に位置している、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記送信手段と前記制御手段は、前記少なくとも1つのタグのメモリに記憶された少なくとも1つのデータ項目を読み出し、又は、前記少なくとも1つのタグに少なくとも1つのデータ項目を書き込むように構成される、請求項1から8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記受信手段と前記制御手段とに選択的に接続される選択手段(1100−1、1100−2)と処理手段とを更に備え、前記選択手段と、前記処理手段と、前記制御手段とは、近距離無線通信技術とは異なる通信技術を実行して、少なくとも1つのタグの位置を決定するように構成される、請求項1から9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 近距離無線通信技術を使用し、固有の識別子を有する少なくとも1つのタグ(255)を備える少なくとも1つの移動要素の位置を特定する方法であって、前記方法は、少なくとも1つのタグに問い合わせするために問い合わせ信号を送信する送信手段(215)と、制御手段(205,245)と、前記制御手段に選択的に接続され、前記送信手段と少なくとも1つのタグにより送信される信号を受信する複数の受信手段(225)とを備える装置で実行され、前記方法は、
    少なくとも1つのタグに問い合わせをするために問い合わせ信号の送信(412)を作動させるステップと、
    受信手段を順番に選択し(420,430)、前記選択された受信手段を経由して受信される少なくとも1つの受信信号を測定するステップであって、前記受信信号は、前記送信手段により送信される少なくとも1つの信号と、前記送信手段により送信される前記少なくとも1つの信号に応答して少なくとも1つのタグにより送信される信号と、に起因する、ステップと、
    選択された受信手段を経由して受信された信号の測定値を補間することにより前記少なくとも1つのタグの位置を推定する(422,432)ステップと、
    を備える方法。
  12. 前記少なくとも1つのタグのおおよその位置を推定する第1のステップと、前記少なくとも1つのタグの位置を推定する第2のステップを備え、前記位置を推定する前記第2のステップは、問い合わせ信号の送信を作動させる前記ステップと、受信手段を順番に選択し、前記選択された受信手段を介して受信される少なくとも1つの信号を測定する前記ステップと、選択された受信手段を介して受信された信号の測定値を補間することにより前記少なくとも1つのタグの位置を推定する前記ステップを備える、請求項11に記載の方法。
  13. 位置を推定する前記第1のステップは、前記受信手段を介して受信される信号の搬送波に対応する成分の振幅、及び/又は、前記受信手段を介して受信され、データ交換に使用される信号の、有用成分の振幅を測定するステップを備える、請求項12に記載の方法。
  14. 識別されたタグの個数と前記識別されたタグの識別子を取得する初期ステップを備える、請求項11から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 問い合わせ信号の送信を作動させる前記ステップと、受信手段を順番に選択する前記ステップと、前記選択された受信手段を介して受信される少なくとも1つの信号を測定する前記ステップと、選択された受信手段を介して受信した信号の測定値を補間することにより前記少なくとも1つのタグの位置を推定する前記ステップは、識別された各タグに対し実行される、請求項14に記載の方法。
  16. 少なくとも1つの受信した信号を測定する前記ステップは、前記受信手段を介して受信された搬送波又は信号に対応する成分の振幅、及び/又は、前記受信手段を介して受信された信号の、データ交換に使用される有用成分の、振幅を測定するステップを備える。請求項11から15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つのタグのメモリに記憶されたデータの少なくとも1つの項目を読み出す、及び/又は、前記少なくとも1つのタグに少なくとも1つのデータ項目を書き込むステップを、さらに備える請求項11から16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 請求項11から17のいずれか1項に記載の方法の各ステップの実行に適応した命令を含む。コンピュータプログラム。
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