JP2016526534A - 置換トリアゾロピリジンのプロドラッグ誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、Mps−1キナーゼ阻害剤のプロドラッグ誘導体、その調製法、ならびに疾患を治療および/または予防するためのその使用に関する。

Description

本発明は、Mps−1キナーゼ阻害剤のプロドラッグ誘導体、その調製法、ならびに疾患を治療および/または予防するためのその使用に関する。
Mps−1(単極紡錘体1)キナーゼ(チロシントレオニンキナーゼ、TTKとしても知られている)は、有糸***チェックポイント(紡錘体チェックポイント、紡錘体形成チェックポイントとしても知られている)の活性化において重要な役割を果たし、それによって有糸***中の適切な染色体分離を確保する二重特異性Ser/Thrキナーゼである[Abrieu Aら、Cell、2001、106、83〜93]。全ての***細胞が、確実に複製した染色体を2つの娘細胞に等しく分離しなければならない。有糸***に入ると、染色体はその動原体で紡錘体装置の微小管に結合する。有糸***チェックポイントは、未結合動原体が存在する限り活性であり、有糸***細胞が***後期に入り、それによって未結合染色体があるにもかかわらず細胞***を完了させることを阻止する監視機構である[Suijkerbuijk SJおよびKops GJ、Biochemica et Biophysica Acta、2008、1786、24〜31;Musacchio AおよびSalmon ED、Nat Rev Mol Cell Biol.、2007、8、379〜93]。いったん全ての動原体が正しい両糸性(amphitelic)、すなわち、双極性様式で紡錘体と結合したら、チェックポイントが満たされ、細胞が***後期に入り、有糸***を進行する。有糸***チェックポイントは、MAD(有糸***停止欠損、MAD1〜3)およびBub(ベンズイミダゾールにより抑制されない発芽、Bub1〜3)ファミリーのメンバー、モータータンパク質CENP−E、Mps−1キナーゼならびに他の構成要素を含むいくつかの必須タンパク質の複雑なネットワークからなり、これらの多くは増殖している細胞(例えば、がん細胞)および組織で過剰発現している[Yuan Bら、Clinical Cancer Research、2006、12、405〜10]。有糸***チェックポイントシグナル伝達におけるMps−1キナーゼ活性の必須の役割は、shRNAサイレンシング、遺伝生化学ならびにMps−1キナーゼの化学阻害剤によって示されている[Jelluma Nら、PLos ONE、2008、3、e2415;Jones MHら、Current Biology、2005、15、160〜65;Dorer RKら、Current Biology、2005、15、1070〜76;Schmidt Mら、EMBO Reports、2005、6、866〜72]。
低下した不完全な有糸***チェックポイント機能と異数性および腫瘍形成を結びつける十分な証拠が存在する[Weaver BAおよびCleveland DW、Cancer Research、2007、67、10103〜5;King RW、Biochimica et Biophysica Acta、2008、1786、4〜14]。対照的に、有糸***チェックポイントの完全な阻害は、腫瘍細胞における重度の染色体不分離(missegregation)およびアポトーシス誘発をもたらすと認識されている[Kops GJら、Nature Reviews Cancer、2005、5、773〜85;Schmidt MおよびMedema RH、Cell Cycle、2006、5、159〜63;Schmidt MおよびBastians H、Drug Resistance Updates、2007、10、162〜81]。
そのため、Mps−1キナーゼまたは有糸***チェックポイントの他の構成要素の薬理学的阻害を通した有糸***チェックポイントの抑止は、固形腫瘍、例えば、癌腫および肉腫および白血病およびリンパ系悪性腫瘍または制御されない細胞増殖を伴う他の障害を含む増殖性障害の治療のための新規な手法に相当する。
Mps−1キナーゼの阻害効果を示す種々の化合物が先行技術で開示されている:国際公開第2009/024824号パンフレットは、増殖性障害を治療するためのMps−1の阻害剤として2−アニリノプリン−8−オンを開示している。国際公開第2010/124826号パンフレットは、Mps−1キナーゼの阻害剤として置換イミダゾキノキサリン化合物を開示している。国際公開第2011/026579号パンフレットは、Mps−1阻害剤として置換アミノキノキサリンを開示している。国際公開第2011/064328号パンフレット、国際公開第2011/063907号パンフレット、国際公開第2011/063908号パンフレットおよび国際公開第2012/143329号パンフレットは、[1,2,4]−トリアゾロ−[1,5−a]−ピリジンおよびMps−1キナーゼを阻害するためのその使用に関する。
[1,2,4]−トリアゾロ−[1,5−a]−ピリジンに関する上記特許出願は、化合物の半数阻害濃度(IC50)によって表される、化合物の、Mps−1キナーゼを阻害する有効性に主に注目している。例えば、国際公開第2011/063908号パンフレットでは、Mps−1キナーゼを阻害する有効性が、10μMアデノシン三リン酸(ATP)の濃度を用いたMps−1キナーゼアッセイで測定された。哺乳動物のATPの細胞濃度はミリモル範囲にある。そのため、原薬も、細胞アッセイで抗増殖効果を潜在的に達成するために、ミリモル範囲の濃度のATP、例えば、2mM ATPを用いたキナーゼアッセイでMps−1キナーゼを阻害するのに有効であることが重要である。
さらに、当業者であれば分かるように、化合物の薬らしさを決定するさらに多くの因子が存在する。前臨床試験の目的は、ヒト臨床試験の前に例えば、安全性、毒性、薬物動態および代謝パラメータを評価することである。化合物の薬らしさを評価するための1つの重要な因子は代謝安定性である。化合物の代謝安定性は、例えば、化合物を例えば、ラット、イヌおよび/またはヒトの肝ミクロソームの懸濁物と共にインキュベートすることによって決定することができる(詳細については、実験節参照)。
がんを治療するための化合物の薬らしさを評価するための別の重要な因子は、例えば、HeLa細胞増殖アッセイで決定することができる細胞増殖の阻害である(詳細については、実験節参照)。
医薬品の患者への送達成功も障害の治療において極めて重要である。既知の生理活性特性を有する多くの臨床薬の使用は、例えば、有効成分の静脈内投与を困難にする薬物の極めて低い水溶性によって制限される。
静脈内(i.v.)投薬は、医薬品を患者の静脈に直接与える方法を指す。静脈内投薬法には、注射器を用いて急速な注射(プッシュ)によって医薬品を静脈内に与えること、静脈内セカンダリラインを用いて特定の時間にわたって間欠的に医薬品を与えること、または主静脈内溶液に連続的に混合した医薬品を与えることが含まれ得る。
静脈内投薬の主な目的は、医薬品に対する急速な全身反応を開始することである。これが医薬品を送達する最も速い方法の1つである。体が薬物を直ちに利用できる。静脈内方法を用いることによって、体に送達される薬物の実際の量を制御することがより容易になり、治療反応のための血中薬物レベルを維持することもより容易になる。
多くの薬物は、水溶性が低い結果として、しばしば共溶媒医薬ビヒクルにまたはプロドラッグとして製剤化される。
プロドラッグは、作用部位に達する前または後に化学的または酵素的攻撃によって体内で親薬物に変換される誘導体に化学的に変換された活性薬物である。活性薬物を不活性型に変換する工程は薬物潜伏化(drug latentiation)と呼ばれる。プロドラッグは、担体連結プロドラッグおよび生体前駆体(bioprecursor)であり得る。担体連結プロドラッグは、活性分子と輸送部分の一時的結合から生じる。このようなプロドラッグは、親活性薬物と比べてあまり活性でないまたは不活性である。輸送部分は、その無毒性および効率的速度論での有効成分の放出を確保する能力で選択される。他方、生体前駆体は有効成分を代謝産物として放出する代謝酵素に対する基質になることができる新規な分子を産生することによってそれ自体が有効成分の分子修飾から生じる。
プロドラッグは、薬物の薬物動態を変化させ、薬物の安定性および溶解度を改善し、毒性を低下させ、特異性を増加させ、および/または薬理効果の持続時間を増加させるよう調製される。薬物動態を変化させることにより、薬物の吸収、分布、生体内変換および/または排出を増加させることによって薬物の生物学的利用能が増加する。
プロドラッグの設計においては、以下の因子を考慮することが重要である:a)担体と薬物との間の結合が通常は共有結合である、b)プロドラッグは不活性であるまたは有効成分ほど活性でない、c)プロドラッグ合成は高価であるべきでない、d)プロドラッグは薬物の可逆的または生体可逆的(bioreversible)誘導体でなければならない、およびe)担体部分は放出された時に非毒性および不活性でなければならない。
プロドラッグは通常、a)活性薬物のエステル、ヘミエステル、炭酸エステル、硝酸エステル、アミド、ヒドロキサム酸、カルバメート、イミン、マンニッヒ塩基およびエナミンの形成、b)アゾ、グリコシド、ペプチドおよびエーテル官能基による薬物の官能化、c)薬物のポリマー、塩、錯体、ホスホルアミド、アセタール、ヘミアセタールおよびケタール型の使用によって調製される(例えば、Andrejus Korolkovas's、「Essentials of Medicinal Chemistry」、97〜118頁参照)。
Abrieu Aら、Cell、2001、106、83〜93 国際公開第2009/024824号パンフレット 国際公開第2010/124826号パンフレット 国際公開第2011/026579号パンフレット 国際公開第2011/064328号パンフレット 国際公開第2011/063907号パンフレット 国際公開第2011/063908号パンフレット 国際公開第2012/143329号パンフレット 国際公開第2011/063908号パンフレット
Suijkerbuijk SJおよびKops GJ、Biochemica et Biophysica Acta、2008、1786、24〜31;Musacchio AおよびSalmon ED、Nat Rev Mol Cell Biol.、2007、8、379〜93 Yuan Bら、Clinical Cancer Research、2006、12、405〜10] Jelluma Nら、PLos ONE、2008、3、e2415;Jones MHら、Current Biology、2005、15、160〜65;Dorer RKら、Current Biology、2005、15、1070〜76;Schmidt Mら、EMBO Reports、2005、6、866〜72 Weaver BAおよびCleveland DW、Cancer Research、2007、67、10103〜5;King RW、Biochimica et Biophysica Acta、2008、1786、4〜14 Kops GJら、Nature Reviews Cancer、2005、5、773〜85;Schmidt MおよびMedema RH、Cell Cycle、2006、5、159〜63;Schmidt MおよびBastians H、Drug Resistance Updates、2007、10、162〜81
そのため、高い薬らしさによって特徴付けられ、静脈内投与することができるMps−1キナーゼ阻害化合物またはそのプロドラッグ誘導体を同定することが本発明の目的であった。
本発明は、一般式(I):
Figure 2016526534
(式中、
RAは−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表し;
R1はメトキシ−および2,2,2−トリフルオロエトキシ−から選択される基を表し;
R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
から選択される基を表し;
R3はC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
前記基は同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよく;
R4およびR5は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R4およびR5はこれらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6−シクロアルキル環を形成し;
R6は水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し;
R7は水素原子または−C(=O)R9基を表し;
R8はC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
前記基は同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよく;
R9
Figure 2016526534
基を表す、
または
R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表し;
R10およびR11は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R10およびR11はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R12は水素原子、−OH、−NR10R11、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表し;
nは0、1、2、3または4の整数である)
の化合物
またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物に関する。
本文で言及される用語は、好ましくは以下の意味を有する:
「ハロゲン原子」または「ハロ−」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味するものと理解されるべきである。
「C1〜C6−アルキル」という用語は、好ましくは1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する直鎖または分岐の飽和一価炭化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ペンチル、2−メチルブチル、1−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、ネオ−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、2−エチルブチル、1−エチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチルもしくは1,2−ジメチルブチル基、またはこれらの異性体を意味するものと理解されるべきである。特に、前記基は、1、2、3または4個の炭素原子を有する(「C1〜C4−アルキル」)、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル基、さらに特に1、2または3個の炭素原子を有する(「C1〜C3−アルキル」)、例えば、メチル、エチル、n−プロピル−またはイソ−プロピルである。
「C1〜C6−アルキレン」という用語は、好ましくは1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する直鎖または分岐の飽和二価炭化水素基、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、イソ−プロピレン、イソ−ブチレン、sec−ブチレン、tert−ブチレン、イソ−ペンチレン、2−メチルブチレン、1−メチルブチレン、1−エチルプロピレン、1,2−ジメチルプロピレン、ネオ−ペンチレン、1,1−ジメチルプロピレン、4−メチルペンチレン、3−メチルペンチレン、2−メチルペンチレン、1−メチルペンチレン、2−エチルブチレン、1−エチルブチレン、3,3−ジメチルブチレン、2,2−ジメチルブチレン、1,1−ジメチルブチレン、2,3−ジメチルブチレン、1,3−ジメチルブチレンもしくは1,2−ジメチルブチレン基、またはこれらの異性体を意味するものと理解されるべきである。特に、前記基は、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する(「C2〜C6−アルキレン」)、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソ−プロピレン、イソ−ブチレン、sec−ブチレン、tert−ブチレン基、さらに特に2、3または4個の炭素原子を有する(「C2〜C4−アルキレン」)、例えば、エチレン、プロピレン−、イソ−プロピレン、ブチレンまたはイソ−ブチレン基である。
「ハロ−C1〜C6−アルキル」という用語は、好ましくは「C1〜C6−アルキル」という用語は上に定義されるものであり、かつ水素原子の1個または複数が同一にまたは異なってハロゲン原子によって置き換えられている、直鎖または分岐の飽和一価炭化水素基を意味するものと理解されるべきである。特に、前記ハロゲン原子はFである。前記ハロ−C1〜C6−アルキル基は、例えば、−CF3、−CHF2、−CH2F、−CF2CF3または−CH2CF3である。
「C1〜C6−アルコキシ」という用語は、好ましくは「C1〜C6−アルキル」という用語が上で定義されるものである式−O−(C1〜C6−アルキル)の直鎖または分岐の飽和一価基、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、イソ−ペントキシもしくはn−ヘキソキシ基、またはこれらの異性体を意味するものと理解されるべきである。
「ハロ−C1〜C6−アルコキシ」という用語は、好ましくは水素原子の1個または複数が同一にまたは異なってハロゲン原子によって置き換えられている、上に定義される直鎖または分岐の飽和一価C1〜C6−アルコキシ基を意味するものと理解されるべきである。特に、前記ハロゲン原子はFである。前記ハロ−C1〜C6−アルコキシ基は、例えば、−OCF3、−OCHF2、−OCH2F、−OCF2CF3または−OCH2CF3である。
「C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル」という用語は、好ましくは水素原子の1個または複数が同一にまたは異なって上に定義されるC1〜C6−アルコキシ基によって置き換えられている、上に定義される直鎖または分岐の飽和一価C1〜C6−アルキル基、例えば、メトキシアルキル、エトキシアルキル、プロピルオキシアルキル、イソ−プロポキシアルキル、ブトキシアルキル、イソ−ブトキシアルキル、tert−ブトキシアルキル、sec−ブトキシアルキル、ペンチルオキシアルキル、イソ−ペンチルオキシアルキル、ヘキシルオキシアルキル基、またはこれらの異性体を意味するものと理解されるべきである。
「ハロ−C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル」という用語は、好ましくは水素原子の1個または複数が同一にまたは異なってハロゲン原子によって置き換えられている、上に定義される直鎖または分岐の飽和一価C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル基を意味するものと理解されるべきである。特に、前記ハロゲン原子はFである。前記ハロ−C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル基は、例えば、−CH2CH2OCF3、−CH2CH2OCHF2、−CH2CH2OCH2F、−CH2CH2OCF2CF3または−CH2CH2OCH2CF3である。
「C2〜C6−アルケニル」という用語は、好ましくは1個または複数の二重結合を含み、かつ2、3、4、5または6個の炭素原子、特に2または3個の炭素原子を有する(「C2〜C3−アルケニル」)直鎖または分岐の一価炭化水素基を意味するものと理解されるべきであり、前記アルケニル基が2個以上の二重結合を含む場合、前記二重結合は互いに孤立していても、互いに共役していてもよいことが理解される。前記アルケニル基は、例えば、ビニル、アリル、(E)−2−メチルビニル、(Z)−2−メチルビニル、ホモアリル、(E)−ブタ−2−エニル、(Z)−ブタ−2−エニル、(E)−ブタ−1−エニル、(Z)−ブタ−1−エニル、ペンタ−4−エニル、(E)−ペンタ−3−エニル、(Z)−ペンタ−3−エニル、(E)−ペンタ−2−エニル、(Z)−ペンタ−2−エニル、(E)−ペンタ−1−エニル、(Z)−ペンタ−1−エニル、ヘキサ−5−エニル、(E)−ヘキサ−4−エニル、(Z)−ヘキサ−4−エニル、(E)−ヘキサ−3−エニル、(Z)−ヘキサ−3−エニル、(E)−ヘキサ−2−エニル、(Z)−ヘキサ−2−エニル、(E)−ヘキサ−1−エニル、(Z)−ヘキサ−1−エニル、イソ−プロペニル、2−メチルプロパ−2−エニル、1−メチルプロパ−2−エニル、2−メチルプロパ−1−エニル、(E)−1−メチルプロパ−1−エニル、(Z)−1−メチルプロパ−1−エニル、3−メチルブタ−3−エニル、2−メチルブタ−3−エニル、1−メチルブタ−3−エニル、3−メチルブタ−2−エニル、(E)−2−メチルブタ−2−エニル、(Z)−2−メチルブタ−2−エニル、(E)−1−メチルブタ−2−エニル、(Z)−1−メチルブタ−2−エニル、(E)−3−メチルブタ−1−エニル、(Z)−3−メチルブタ−1−エニル、(E)−2−メチルブタ−1−エニル、(Z)−2−メチルブタ−1−エニル、(E)−1−メチルブタ−1−エニル、(Z)−1−メチルブタ−1−エニル、1,1−ジメチルプロパ−2−エニル、1−エチルプロパ−1−エニル、1−プロピルビニル、1−イソプロピルビニル、4−メチルペンタ−4−エニル、3−メチルペンタ−4−エニル、2−メチルペンタ−4−エニル、1−メチルペンタ−4−エニル、4−メチルペンタ−3−エニル、(E)−3−メチルペンタ−3−エニル、(Z)−3−メチルペンタ−3−エニル、(E)−2−メチルペンタ−3−エニル、(Z)−2−メチルペンタ−3−エニル、(E)−1−メチルペンタ−3−エニル、(Z)−1−メチルペンタ−3−エニル、(E)−4−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−4−メチルペンタ−2−エニル、(E)−3−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−3−メチルペンタ−2−エニル、(E)−2−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−2−メチルペンタ−2−エニル、(E)−1−メチルペンタ−2−エニル、(Z)−1−メチルペンタ−2−エニル、(E)−4−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−4−メチルペンタ−1−エニル、(E)−3−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−3−メチルペンタ−1−エニル、(E)−2−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−2−メチルペンタ−1−エニル、(E)−1−メチルペンタ−1−エニル、(Z)−1−メチルペンタ−1−エニル、3−エチルブタ−3−エニル、2−エチルブタ−3−エニル、1−エチルブタ−3−エニル、(E)−3−エチルブタ−2−エニル、(Z)−3−エチルブタ−2−エニル、(E)−2−エチルブタ−2−エニル、(Z)−2−エチルブタ−2−エニル、(E)−1−エチルブタ−2−エニル、(Z)−1−エチルブタ−2−エニル、(E)−3−エチルブタ−1−エニル、(Z)−3−エチルブタ−1−エニル、2−エチルブタ−1−エニル、(E)−1−エチルブタ−1−エニル、(Z)−1−エチルブタ−1−エニル、2−プロピルプロパ−2−エニル、1−プロピルプロパ−2−エニル、2−イソプロピルプロパ−2−エニル、1−イソプロピルプロパ−2−エニル、(E)−2−プロピルプロパ−1−エニル、(Z)−2−プロピルプロパ−1−エニル、(E)−1−プロピルプロパ−1−エニル、(Z)−1−プロピルプロパ−1−エニル、(E)−2−イソプロピルプロパ−1−エニル、(Z)−2−イソプロピルプロパ−1−エニル、(E)−1−イソプロピルプロパ−1−エニル、(Z)−1−イソプロピルプロパ−1−エニル、(E)−3,3−ジメチルプロパ−1−エニル、(Z)−3,3−ジメチルプロパ−1−エニル、1−(1,1−ジメチルエチル)エテニル、ブタ−1,3−ジエニル、ペンタ−1,4−ジエニル、ヘキサ−1,5−ジエニルまたはメチルヘキサジエニル基である。
特に、前記基はビニルまたはアリルである。
「C2〜C6−アルキニル」という用語は、好ましくは1個または複数の三重結合を含み、かつ2、3、4、5または6個の炭素原子、特に2または3個の炭素原子を含む(「C2〜C3−アルキニル」)直鎖または分岐の一価炭化水素基を意味するものと理解されるべきである。前記C2〜C6−アルキニル基は、例えば、エチニル、プロパ−1−イニル、プロパ−2−イニル、ブタ−1−イニル、ブタ−2−イニル、ブタ−3−イニル、ペンタ−1−イニル、ペンタ−2−イニル、ペンタ−3−イニル、ペンタ−4−イニル、ヘキサ−1−イニル、ヘキサ−2−イニル、ヘキサ−3−イニル、ヘキサ−4−イニル、ヘキサ−5−イニル、1−メチルプロパ−2−イニル、2−メチルブタ−3−イニル、1−メチルブタ−3−イニル、1−メチルブタ−2−イニル、3−メチルブタ−1−イニル、1−エチルプロパ−2−イニル、3−メチルペンタ−4−イニル、2−メチルペンタ−4−イニル、1−メチルペンタ−4−イニル、2−メチルペンタ−3−イニル、1−メチルペンタ−3−イニル、4−メチルペンタ−2−イニル、1−メチルペンタ−2−イニル、4−メチルペンタ−1−イニル、3−メチルペンタ−1−イニル、2−エチルブタ−3−イニル、1−エチルブタ−3−イニル、1−エチルブタ−2−イニル、1−プロピルプロパ−2−イニル、1−イソプロピルプロパ−2−イニル、2,2−ジメチルブタ−3−イニル、1,1−ジメチルブタ−3−イニル、1,1−ジメチルブタ−2−イニルまたは3,3−ジメチルブタ−1−イニル基である。特に、前記アルキニル基は、エチニル、プロパ−1−イニルまたはプロパ−2−イニルである。
「C3〜C7−シクロアルキル」という用語は、3、4、5、6または7個の炭素原子を含む飽和一価単環式炭化水素環を意味するものと理解されるべきである。前記C3〜C7−シクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチル環である。特に、前記環は3、4、5または6個の炭素原子を含む(「C3〜C6−シクロアルキル」)。
「C4〜C8−シクロアルケニル」という用語は、好ましくは4、5、6、7または8個の炭素原子と、前記シクロアルケニル環のサイズが許す場合に共役しているまたはしていない1個または2個の二重結合とを含む一価単環式炭化水素環を意味するものと理解されるべきである。特に、前記環は4、5または6個の炭素原子を含む(「C4〜C6−シクロアルケニル」)。前記C4〜C8−シクロアルケニル基は、例えば、シクロブテニル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニル基である。
「3〜10員ヘテロシクロアルキル」という用語は、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子と、C(=O)、O、S、S(=O)、S(=O)2、NRa(式中、Raは水素原子またはC1〜C6−アルキル−基を表す)から選択される1個または複数のヘテロ原子含有基とを含む飽和一価単環または二環式炭化水素環を意味するものとして理解されるべきであり、前記ヘテロシクロアルキル基が炭素原子のいずれか1個または存在する場合には窒素原子を介して分子の残りに結合することが可能である。
特に、前記3〜10員ヘテロシクロアルキルは、2、3、4、5または6個の炭素原子と、上記ヘテロ原子含有基の1個または複数とを含むことができ(「3〜7員ヘテロシクロアルキル」)、さらに特に、前記ヘテロシクロアルキルは、4、5または6個の炭素原子と、上記ヘテロ原子含有基の1個または複数とを含むことができる(「4〜6員ヘテロシクロアルキル」)。
特に、これに限定されないが、前記ヘテロシクロアルキルは、例えば、4員環(アゼチジニル、オキセタニルなど)、または5員環(テトラヒドロフラニル、ジオキソリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニルなど)、または6員環(テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニルもしくはトリチアニルなど)、または7員環(ジアゼパニル環など)であり得る。
「4〜10員ヘテロシクロアルケニル基」という用語は、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子と、C(=O)、O、S、S(=O)、S(=O)2、NRa(式中、Raは水素原子またはC1〜C6−アルキル−基を表す)から選択される1個または複数のヘテロ原子含有基とを含む不飽和一価単環または二環式炭化水素環を意味するものと理解されるべきであり、前記ヘテロシクロアルケニル基が炭素原子のいずれか1個または存在する場合には窒素原子を介して分子の残りに結合することが可能である。前記ヘテロシクロアルケニルの例は1個または複数の二重結合を含み得る、例えば、4H−ピラニル、2H−ピラニル、3H−ジアジリニル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロリル、[1,3]ジオキソリル、4H−[1,3,4]チアジアジニル、2,5−ジヒドロフラニル、2,3−ジヒドロフラニル、2,5−ジヒドロチオフェニル、2,3−ジヒドロチオフェニル、4,5−ジヒドロオキサゾリルまたは4H−[1,4]チアジニル基がある。
「アリール」という用語は、好ましくは6、7、8、9、10、11、12、13または14個の炭素原子を有する一価の、芳香族の、単環または二環または三環式炭化水素環(「C6〜C14−アリール」基)、特に6個の炭素原子を有する環(「C6−アリール」基)、例えば、フェニル基;または9個の炭素原子を有する環(「C9−アリール」基)、例えば、インダニルもしくはインデニル基、または10個の炭素原子を有する環(「C10−アリール」基)、例えば、テトラリニル、ジヒドロナフチルもしくはナフチル基、またはビフェニル基(「C12−アリール」基)、または13個の炭素原子を有する環(「C13−アリール」基)、例えば、フルオレニル基、または14個の炭素原子を有する環(「C14−アリール」基)、例えば、アントラセニル基を意味するものと理解されるべきである。好ましくは、アリール基はフェニル基である。
「ヘテロアリール」という用語は、好ましくは5、6、7、8、9、10、11、12、13または14個の環原子(「5〜14員ヘテロアリール」基)、特に5または6または9または10個の原子を有し、同一であっても異なっていてもよい少なくとも1個のヘテロ原子(前記ヘテロ原子は酸素、窒素または硫黄などである)を含み、さらに各場合で、ベンゾ縮合されていてもよい、一価の、単環式、二環式または三環式芳香族環系を意味するものと理解される。特に、ヘテロアリールは、チエニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、チア−4H−ピラゾリル等およびそのベンゾ誘導体、例えば、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル等;またはピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル等およびそのベンゾ誘導体、例えば、キノリニル、キナゾリニル、イソキノリニル等;またはアゾシニル、インドリジニル、プリニル等およびそのベンゾ誘導体;またはシンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフトピリジニル(naphthpyridinyl)、プテリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、キサンテニルまたはオキセピニル(oxepinyl)等から選択される。
一般に、特に言及しない限り、ヘテロアリールまたはヘテロアリーレン基は、その全ての可能な異性体型、例えば、その位置異性体を含む。したがって、いくつかの例示的非制限的例について、ピリジルという用語は、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルおよびピリジン−4−イルを含む;またはチエニルという用語は、チエン−2−イルおよびチエン−3−イルを含む。好ましくは、ヘテロアリール基はピリジニル基である。
本文の全体にわたって、例えば、「C1〜C6−アルキル」、「C1〜C6−ハロアルキル」、「C1〜C6−アルコキシ」または「C1〜C6−ハロアルコキシ」の定義の文脈で使用される「C1〜C6」という用語は、1〜6個、すなわち、1、2、3、4、5または6個の炭素原子という有限数の炭素原子を有するアルキル基を意味するものと理解されるべきである。前記「C1〜C6」という用語は、その中に含まれる任意の部分範囲、例えば、C1〜C6、C2〜C5、C3〜C4、C1〜C2、C1〜C3、C1〜C4、C1〜C5、C1〜C6;特にC1〜C2、C1〜C3、C1〜C4、C1〜C5、C1〜C6;さらに特にC1〜C4;「C1〜C6−ハロアルキル」または「C1〜C6−ハロアルコキシ」の場合には一層さらに特にC1〜C2と解釈されるべきであることがさらに理解されるべきである。
同様に、本明細書で使用される場合、本文の全体にわたって、例えば、「C2〜C6−アルケニル」および「C2〜C6−アルキニル」の定義の文脈で使用される「C2〜C6」という用語は、2〜6個、すなわち、2、3、4、5または6個の炭素原子という有限数の炭素原子を有するアルケニル基またはアルキニル基を意味するものと理解されるべきである。前記「C2〜C6」という用語は、その中に含まれる任意の部分範囲、例えば、C2〜C6、C3〜C5、C3〜C4、C2〜C3、C2〜C4、C2〜C5;特にC2〜C3と解釈されるべきであることがさらに理解されるべきである。
さらに、本明細書で使用される場合、本文の全体にわたって、例えば、「C3〜C7−シクロアルキル」の定義の文脈で使用される「C3〜C7」という用語は、3〜7個、すなわち、3、4、5、6または7個の炭素原子という有限数の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味するものと理解されるべきである。前記「C3〜C7」という用語は、その中に含まれる任意の部分範囲、例えば、C3〜C6、C4〜C5、C3〜C5、C3〜C4、C4〜C6、C5〜C7;特にC3〜C6と解釈されるべきであることがさらに理解されるべきである。
本明細書で使用される場合、「脱離基」という用語は、結合電子を持って安定な種として化学反応で置換される原子または原子の群を指す。好ましくは、脱離基は、ハロ、特にクロロ、ブロモまたはヨード、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ノナフルオロブタンスルホニルオキシ、(4−ブロモ−ベンゼン)スルホニルオキシ、(4−ニトロ−ベンゼン)スルホニルオキシ、(2−ニトロ−ベンゼン)−スルホニルオキシ、(4−イソプロピル−ベンゼン)スルホニルオキシ、(2,4,6−トリ−イソプロピル−ベンゼン)−スルホニルオキシ、(2,4,6−トリメチル−ベンゼン)スルホニルオキシ、(4−tertブチル−ベンゼン)スルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシおよび(4−メトキシ−ベンゼン)スルホニルオキシを含む基から選択される。
本明細書で使用される場合、「PG1」という用語は、ヒドロキシ基のための保護基、例えば、T. W. GreeneおよびP. G. M. WutsのProtective Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley 1999に記載されているTMS基またはTBDPS基(TMS=トリメチルシリル)、TBDPS=tert−ブチルジフェニルシリル)を指す。
本明細書で使用される場合、「PG2」という用語は、アミノ基のための保護基、例えば、T. W. GreeneおよびP. G. M. WutsのProtective Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley 1999に記載されているBoc基(Boc=tert−ブチルオキシカルボニル)を指す。
本明細書で使用される場合、例えば、本発明の一般式の化合物の置換基の定義における「1回または複数」という用語は、「1、2、3、4または5回、特に1、2、3または4回、さらに特に1、2または3回、一層さらに特に1または2回」を意味するものと理解される。
実験節で定義される化合物A1、A2、A3、A4およびA5は、極めて有効なMps−1阻害剤である。驚くべきことに、これらの化合物が、
−10μM ATPの濃度を用いるMps−1キナーゼアッセイで1nM以下のIC50(1nMより強力)、および
−2mM ATPの濃度を用いるMps−1キナーゼアッセイで2nM未満のIC50(2nMより強力)、および
−以下に記載されるラット肝ミクロソームを用いて測定される70%より高いラットにおける最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)、および
−以下に記載されるイヌ肝ミクロソームを用いて測定される50%より高いイヌにおける最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)、および
−以下に記載されるヒト肝ミクロソームを用いて測定される60%より高いヒトにおける最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)、および
−以下に記載されるHeLa細胞増殖における400nM未満のIC50
によって特徴付けられることが分かった。
しかしながら、これらの化合物は、水および生理学的媒体への限られた溶解性しか有さず、静脈内投与を困難にしている。
第1の態様によると、本発明は、化合物を特に静脈内投与での治療的使用に適したものにする、化合物A1、A2、A3、A4およびA5よりも水および生理学的媒体への高い溶解性を示すプロドラッグ誘導体に関する。
プロドラッグ誘導体は、一般式(I)
Figure 2016526534
(式中、
RAは−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表し;
R1はメトキシ−および2,2,2−トリフルオロエトキシ−から選択される基を表し;
R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
から選択される基を表し;
R3はC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
前記基は同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよく;
R4およびR5は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R4およびR5はこれらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6−シクロアルキル環を形成し;
R6は水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し;
R7は水素原子または−C(=O)R9基を表し;
R8はC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
前記基は同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよく;
R9
Figure 2016526534
基を表す、
または
R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表し;
R10およびR11は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R10およびR11はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R12は水素原子、−OH、−NR10R11、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表し;
nは0、1、2、3または4の整数である)
またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物によって定義される。
好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−(CH23−N(H)R3基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8基を表す。
別の好ましい実施形態では、RAが−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9基を表す。
別の好ましい実施形態では、R1がメトキシ−および2,2,2−トリフルオロエトキシ−から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R1が2,2,2−トリフルオロエトキシ−基を表す。
より好ましい実施形態では、R1がメトキシ−基を表す。
別の好ましい実施形態では、R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
を表す。
別の好ましい実施形態では、R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
を表す。
別の好ましい実施形態では、R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
を表す。
特に好ましい実施形態では、R2が−S(=O)2CH3基を表す。
別の実施形態では、R3がC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
好ましい実施形態では、R3がC1〜C6−アルキル−基を表し、
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、R3がC3〜C6−シクロアルキル−基を表し、
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、R3が4〜7員ヘテロシクロアルキル−基を表し、
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、R3がC1〜C3−アルキル−基を表す。
別の好ましい実施形態では、R3がC1〜C2−アルキル−基を表す。
別の好ましい実施形態では、R3がエチル−基を表す。
特に好ましい実施形態では、R3がメチル−基を表す。
別の実施形態では、R4およびR5が互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R4およびR5がこれらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6−シクロアルキル環を形成する。
別の実施形態では、R4およびR5が互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す。
別の実施形態では、R4およびR5がこれらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6−シクロアルキル環を形成する。
好ましい実施形態では、R4が水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し、R5が水素原子を表す。
別の好ましい実施形態では、R4が水素原子またはメチル−もしくはイソ−プロピル−基を表し、R5が水素原子を表す。
別の好ましい実施形態では、R4およびR5が水素原子を表す。
特に好ましい実施形態では、R4がメチル−基を表し、R5が水素原子を表す。
別の特に好ましい実施形態では、R4がイソ−プロピル−基を表し、R5が水素原子を表す。
好ましい実施形態では、R4が水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表す。
特に好ましい実施形態では、R4が水素原子またはメチル−基を表す。
別の特に好ましい実施形態では、R4が水素原子を表す。
別の特に好ましい実施形態では、R4がメチル−基を表す。
別の好ましい実施形態では、R5が水素原子を表す。
別の実施形態では、R6が水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表す。
好ましい実施形態では、R6が水素原子またはメチル−基を表す。
別の好ましい実施形態では、R6が水素原子を表す。
特に好ましい実施形態では、R6がメチル−基を表す。
別の実施形態では、R7が水素原子または−C(=O)R9基を表す。
好ましい実施形態では、R7が−C(=O)R9基を表す。
別の好ましい実施形態では、R7が水素原子を表す。
別の実施形態では、R8がC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
好ましい実施形態では、R8がC1〜C6−アルキル−基を表し、
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、R8がC3〜C6−シクロアルキル−基を表し、
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、R8が4〜7員ヘテロシクロアルキル−基を表し、
前記基が同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、R8が同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されたC1〜C6−アルキル−、同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R8が同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されたC1〜C6−アルキル−基を表す。
別の好ましい実施形態では、R8が同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい4〜7員ヘテロシクロアルキル−基を表す。
別の好ましい実施形態では、R8が同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されたC1〜C6−アルキル−、ピロリジニル−、ピペリジニル−、モルホリニル−およびピペラジニル−から選択されるヘテロシクロアルキル基から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R8がピロリジニル−、ピペリジニル−、モルホリニル−およびピペラジニル−から選択されるヘテロシクロアルキル基を表す。
特に好ましい実施形態では、R8
Figure 2016526534
(式中、「#」はR8が結合しているカルボニル基との付着点を表す)
から選択されるヘテロシクロアルキル基を表す。
別の特に好ましい実施形態では、R8
Figure 2016526534
(式中、「#」はR8が結合しているカルボニル基との付着点を表す)
から選択されるヘテロシクロアルキル基を表す。
好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
を表す。
別の好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
基を表す。
別の好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
を表す。
別の好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表す。
特に好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
を表す。
別の特に好ましい実施形態では、R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表す。
別の実施形態では、R10およびR11が互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R10およびR11はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
好ましい実施形態では、R10およびR11が互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R10およびR11がこれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
好ましい実施形態では、R10およびR11が互いに独立に、水素原子およびC1〜C2−アルキル−基から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R10およびR11が互いに独立に、水素原子およびメチル−基から選択される基を表す。
別の実施形態では、R12が水素原子、−OH、−NR10R11、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表す。
別の実施形態では、R12が水素原子、−OHから選択される基を表す。
別の実施形態では、R12が−OH基を表す。
別の実施形態では、R12が水素原子を表す。
好ましい実施形態では、R12が−NR10R11、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R12が−N(H)R10、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R12が−NH2、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表す。
別の好ましい実施形態では、R12が−NH−C(=NH)−NH2を表す。
別の好ましい実施形態では、R12が−NR10R11を表す。
別の好ましい実施形態では、R12が−N(H)R10を表す。
特に好ましい実施形態では、R12が−NH2を表す。
上記態様のさらなる実施形態では、本発明は、その互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物の形態である上記実施形態のいずれかによる式(I)の化合物に関する。
本発明はまた上記好ましい実施形態の任意の組み合わせに関することも理解されるべきである。
組み合わせのいくつかの例を以下で示す。しかしながら、本発明はこれらの組み合わせに限定されない。
好ましい実施形態では、本発明は、上記の式(I)
(式中、
RAは−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表し;
R1はメトキシ−および2,2,2−トリフルオロエトキシ−から選択される基を表し;
R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
から選択される基を表し;
R3はC1〜C3−アルキル−基を表し;
R4およびR5は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R4およびR5はこれらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6−シクロアルキル環を形成し;
R6は水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し;
R7は水素原子または−C(=O)R9基を表し;
R8はC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
前記基は同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよく;
R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
基を表し;
R10およびR11は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
または
R10およびR11はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
R12は水素原子、−OH、−NR10R11、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表し;
nは0、1、2、3または4の整数である)
の化合物
またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物に関する。
別の好ましい実施形態では、本発明は、上記の式(I)
(式中、
RAは−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表し;
R1はメトキシ−および2,2,2−トリフルオロエトキシ−から選択される基を表し;
R2
Figure 2016526534
(式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
から選択される基を表し;
R3はメチル−基を表し;
R4は水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し;
R5は水素原子を表し;
R6は水素原子またはメチル−基を表し;
R7は水素原子または−C(=O)R9基を表し;
R8は同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されたC1〜C6−アルキル−、同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
基を表し;
R10およびR11は互いに独立に、水素原子およびメチル−基から選択される基を表し;
R12は水素原子、−OH、−NR10R11、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表し;
nは0、1、2、3または4の整数である)
の化合物
またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物に関する。
さらに別の好ましい実施形態では、本発明は、上記の式(I)
(式中、
RAは−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表し;
R1はメトキシ−を表し;
R2は−S(=O)2CH3基を表し;
R3はメチル−基を表し;
R4は水素原子またはメチル−基を表し;
R5は水素原子を表し;
R6は水素原子またはメチル−基を表し;
R7は水素原子または−C(=O)R9基を表し;
R8は同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されたC1〜C6−アルキル−、ピロリジニル−、ピペリジニル−、モルホリニル−およびピペラジニル−から選択されるヘテロシクロアルキル基から選択される基を表し;
R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
から選択される基を表し;
R10およびR11は互いに独立に、水素原子およびメチル−基から選択される基を表す)
の化合物
またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物に関する。
特に好ましい実施形態では、本発明は、上記の式(I)
(式中、RAは−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表し;R1はメトキシ−を表し;R2は−S(=O)2CH3基を表し;R3はメチル−基を表し;R4は水素原子またはメチル−基を表し;R5は水素原子を表し;R6はメチル−基を表し;R7は水素原子または−C(=O)R9基を表し;R8
Figure 2016526534
(式中、「#」はR8が結合しているカルボニル基との付着点を表す)
から選択される基を表し;R9
Figure 2016526534
(式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
基を表す)
の化合物またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物に関する。
別の特に好ましい実施形態では、本発明は、上記の式(I)
(式中、RAは−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8基を表し、R1はメトキシ−を表し;R2は−S(=O)2CH3基を表し;R4は水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し;R5は水素原子を表し;R8
Figure 2016526534
(式中、「#」はR8が結合しているカルボニル基との付着点を表す)
から選択される基を表す)
の化合物またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物に関する。
本発明は、上記の一般式(I)の化合物の本発明の任意の実施形態または態様内の任意の部分的組み合わせに関することが理解されるべきである。
さらに、本発明は、下記の本文の実施例節で開示される一般式(I)の化合物を網羅する。
本発明はまた、本発明の化合物の全ての適当な同位体変種も含む。本発明の化合物の同位体変種は、少なくとも1個の原子が同じ原子番号を有するが、自然状態で通常または主に見られる原子質量とは異なる原子質量を有する原子によって置き換えられているものとして定義される。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の同位体、例えば、それぞれ、2H(重水素)、3H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、17O、18O、32P、33P、33S、34S、35S、36S、18F、36Cl、82Br、123I、124I、129Iおよび131Iが挙げられる。本発明の化合物の特定の同位体変種、例えば、3Hまたは14Cなどの1種または複数の放射性同位体が組み込まれたものは、薬剤および/または基質組織分布研究に有用である。トリチウム標識、および炭素−14、すなわち14C同位体は、その調製の容易さおよび検出性のために特に好まれる。さらに、重水素などの同位体による置換は、大きな代謝安定性から生じる特定の治療利点、例えば、インビボ半減期の増加または投与必要量の減少を与え得るので、いくつかの状況で好まれ得る。本発明の化合物の同位体変種は一般的に、例示的方法などによって当業者により知られている従来手順によってまたは適当な試薬の適当な同位体変種を使用して以下の実施例に記載される調製によって調製することができる。
本発明の化合物は互変異性体として存在し得る。例えば、ヘテロアリール基としてピラゾール部分を含む本発明の任意の化合物は、例えば、1H互変異性体もしくは2H互変異性体、または2種の互変異性体の任意の量の混合物としてさえ存在することができ、あるいはトリアゾール部分は、例えば、1H互変異性体、2H互変異性体もしくは4H互変異性体、または前記1H、2Hおよび4H互変異性体の任意の量の混合物、すなわち:
Figure 2016526534
としてさえ存在することができる。
本発明は、単一の互変異性体として、または任意の比の前記互変異性体の任意の混合物として本発明の化合物の全ての可能な互変異性体を含む。
さらに、本発明の化合物は、本発明の化合物の少なくとも1個の窒素が酸化されているという点で定義されるN−オキシドとして存在することができる。本発明は、全てのこのような可能なN−オキシドを含む。
本発明はまた、本明細書に開示される化合物の有用な形態、例えば、水和物、溶媒和物、塩、特に薬学的に許容される塩、および共沈物に関する。
本発明の化合物は水和物または溶媒和物として存在することができ、本発明の化合物は例えば、化合物の結晶格子の構造要素として極性溶媒、特に水、メタノールまたはエタノールを含む。極性溶媒、特に水の量は、化学量論比または非化学量論比で存在し得る。化学量論的溶媒和物の場合、例えば、水和物、半−、(セミ−)、一−、セスキ−、二−、三−、四−、五−等溶媒和物、または水和物がそれぞれ可能である。本発明は、全てのこのような水和物または溶媒和物を含む。
さらに、本発明の化合物は、遊離型で、例えば、遊離塩基もしくは遊離酸もしくは双性イオンとして存在することができる、または塩型で存在することができる。前記塩は任意の塩、有機または無機付加塩のいずれか、特に薬学で習慣的に使用される任意の薬学的に許容される有機または無機付加塩であり得る。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明の化合物の比較的非毒性の無機または有機酸付加塩を指す。例えば、S. M. Berge等「Pharmaceutical Salts」、J. Pharm. Sci. 1977、66、1〜19を参照されたい。
本発明の化合物の適当な薬学的に許容される塩は、例えば、十分に塩基性の、鎖中または環内に窒素原子を有する本発明の化合物の酸付加塩、例えば、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、重硫酸、リン酸または硝酸による酸付加塩、または有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、アセト酢酸、ピルビン酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ウンデカン酸、ラウリル酸、安息香酸、サリチル酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)−安息香酸、ショウノウ酸、ケイヒ酸、シクロペンタンプロピオン酸、ジグルコン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、パモ酸、ペクチニン酸、過硫酸、3−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、2−ヒドロキシエタンスルホネート、イタコン酸、スルファミン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ドデシル硫酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラ−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、ナフタリンジスルホン酸、カンファースルホン酸、クエン酸、酒石酸、ステアリン酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、アジピン酸、アルギン酸、マレイン酸、フマル酸、D−グルコン酸、マンデル酸、アスコルビン酸、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸、アスパラギン酸、スルホサリチル酸、ヘミ硫酸またはチオシアン酸による酸付加塩であり得る。
さらに、十分に酸性の本発明の化合物の別の適当な薬学的に許容される塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウムもしくはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウムもしくはマグネシウム塩、アンモニウム塩または生理学的に許容されるカチオンを与える有機塩基による塩、例えば、N−メチル−グルカミン、ジメチル−グルカミン、エチル−グルカミン、リジン、ジシクロヘキシルアミン、1,6−ヘキサジアミン、エタノールアミン、グルコサミン、サルコシン、セリノール、トリス−ヒドロキシ−メチル−アミノメタン、アミノプロパンジオール、sovak塩基、1−アミノ−2,3,4−ブタントリオールによる塩である。さらに、本発明による化合物は、例えば、低級ハロゲン化アルキル(塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル−、プロピル−ならびにブチルなど);硫酸ジアルキル(硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルなど);長鎖ハロゲン化物(塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルならびにステアリルなど);ハロゲン化アラルキル(臭化ベンジルおよびフェネチルなど)などの剤による塩基性窒素含有基の四級化(quarternisation)によって得ることができる四級アンモニウムイオンによる塩を形成し得る。適当な四級アンモニウムイオンの例には、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ(n−プロピル)アンモニウム、テトラ(n−ブチル)アンモニウムまたはN−ベンジル−N,N,N−トリメチルアンモニウムがある。
当業者であれば、請求される化合物の酸付加塩が、いくつかの既知の方法のいずれかを介して化合物と適当な無機酸または有機酸の反応によって調製され得ることをさらに認識するだろう。あるいは、本発明の酸性化合物のアルカリおよびアルカリ土類金属塩は、種々の既知の方法を介して本発明の化合物を適当な塩基と反応させることによって調製される。
本発明は、単一の塩として、または任意の比の前記塩の任意の混合物として本発明の化合物の全ての可能な塩を含む。
さらに、本発明は、本発明の化合物の全ての可能な結晶型または多形を、単一多形としてまたは任意の比の2種以上の多形の混合物として含む。
さらに、本発明は、下記の本文の実施例節で開示される一般式(I)の化合物を網羅する。
別の態様によると、本発明は、本明細書の実験節で記載されるステップを含む、本発明の化合物を調製する方法を網羅する。
本発明はまた、本発明の1種または複数の化合物を含む医薬組成物に関する。これらの組成物を利用して、それを必要とする患者に投与することによって所望の薬理学的効果を達成することができる。本発明の目的のために、患者は、特定の状態または疾患についての治療を必要とする、ヒトを含む哺乳動物である。そのため、本発明は、薬学的に許容される担体と、薬学的有効量の本発明の化合物またはその塩とで構成される医薬組成物を含む。薬学的に許容される担体は、好ましくは担体に起因するいかなる副作用も有効成分の有益な効果を無効にしないように、有効成分の有効な活性と調和した濃度で、患者に比較的非毒性および無害である担体である。化合物の薬学的有効量は、好ましくは、治療されている特定の状態に対して結果をもたらすまたは影響を及ぼす量である。
本発明の化合物はまた、非経口的に、すなわち、皮下に、静脈内に、眼内に、関節滑液嚢内に、筋肉内にまたは腹腔内に、薬学的に許容される界面活性剤(石鹸もしくは洗剤など)、懸濁化剤(ペクチン、カルボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースもしくはカルボキシメチルセルロースなど)、または乳化剤および他の薬学的アジュバントを用いてまたは用いないで、好ましくは滅菌液体または液体の混合物、例えば、水、生理食塩水、ブドウ糖液および関連する糖液、アルコール(エタノール、イソプロパノールもしくはヘキサデシルアルコールなど)、グリコール(プロピレングリコールもしくはポリエチレングリコールなど)、グリセロールケタノール(2,2−ジメチル−1,1−ジオキソラン−4−メタノールなど)、エーテル(ポリ(エチレングリコール)400など)、油、脂肪酸、脂肪酸エステルまたは脂肪酸グリセリド、またはアセチル化脂肪酸グリセリドであり得る薬学的担体を含む生理学的に許容される希釈剤中の注射可能な投与量の化合物として投与することもできる。
本発明の非経口組成物は、典型的には溶液中に約0.5重量%〜約25重量%の有効成分を含む。有利には保存剤および緩衝剤を使用してもよい。注射部位での刺激を最小化するまたは排除するために、このような組成物は、好ましくは約12〜約17の親水性−親油性バランス(HLB)を有する非イオン界面活性剤を含んでもよい。このような製剤中の界面活性剤の量は、好ましくは約5重量%〜約15重量%に及ぶ。界面活性剤は上記HLBを有する単一成分であってもよいし、または所望のHLBを有する2種以上の成分の混合物であってもよい。
非経口製剤に使用される界面活性剤の例には、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルのクラス、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、およびプロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合により形成されるエチレンオキシドと疎水性基剤の高分子量付加物がある。
医薬組成物は、滅菌注射水性懸濁剤の形態であってもよい。このような懸濁剤は、適当な分散または湿潤剤および懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガントガムおよびアラビアガム;天然ホスファチド、例えば、レシチン、アルキレンオキシドと脂肪酸の縮合物、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合物、例えば、ヘプタデカ−エチレンオキシセタノール、エチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール由来の部分エステルの縮合物、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物由来の部分エステルの縮合物、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンである得る分散または湿潤剤を用いて既知の方法により製剤化することができる。
滅菌注射製剤はまた、非毒性の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒中の滅菌注射溶液または懸濁液であってもよい。使用され得る希釈剤および溶媒は、例えば、水、リンガー液、等張食塩水および等張グルコース溶液である。
本発明による医薬組成物を以下の通り示すことができる:
滅菌i.v.溶液:本発明の所望の化合物の5mg/mL溶液を滅菌注射用水を用いて製造することができ、必要に応じてpHを調整する。この溶液を投与するために滅菌5%ブドウ糖を用いて1〜2mg/mLに希釈し、約60分間にわたってi.v.注入として投与する。
上記のように、化合物AがMps−1を有効に阻害することが分かり、そのため、制御されない細胞成長、増殖および/または生存、不適当な細胞免疫応答、あるいは不適当な細胞炎症反応、あるいは制御されない細胞成長、増殖および/または生存、不適当な細胞免疫応答、あるいは不適当な細胞炎症反応を伴う疾患(特に、制御されない細胞成長、増殖および/または生存、不適当な細胞免疫応答、あるいは不適当な細胞炎症反応は、Mps−1によって媒介されている)、例えば、血液系腫瘍、固形腫瘍および/またはこれらの転移、例えば、白血病および骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、頭頸部腫瘍(脳腫瘍および脳転移を含む)、胸部腫瘍(非小細胞および小細胞肺腫瘍を含む)、胃腸腫瘍、内分泌腫瘍、***および他の婦人科腫瘍、泌尿器腫瘍(腎臓、膀胱および前立腺腫瘍を含む)、皮膚腫瘍、および肉腫、ならびに/あるいはこれらの転移の疾患の治療または予防に使用され得る。
そのため、別の態様によると、本発明は、上記の疾患の治療または予防に使用するための、本明細書に記載および定義される一般式(I)の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、特にその薬学的に許容される塩、またはこれらの混合物を網羅する。
そのため、本発明の別の特定の態様は、疾患を予防または治療するための、上記の一般式(I)の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、特にその薬学的に許容される塩、またはこれらの混合物の使用である。
そのため、本発明の別の特定の態様は、疾患を治療または予防するための医薬組成物を製造するための、上記一般式(I)の化合物の使用である。
本発明の文脈、特に本明細書で使用される「不適当な細胞免疫応答または不適当な細胞炎症反応」の文脈内の「不適当な」という用語は、好ましくは正常より小さいまたは大きい、また前記疾患の病理学に関連する、の原因であるまたはをもたらす応答を意味するものと理解されるべきである。
本発明は、哺乳動物の過剰増殖障害を治療するために、本発明の化合物およびその組成物を使用する方法に関する。化合物を利用して細胞増殖および/または細胞***を阻害する、遮断する、低減する、減少させる等、ならびに/あるいはアポトーシスをもたらすことができる。この方法は、障害を治療するのに有効な量の本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、多形、代謝産物、水和物、溶媒和物もしくはエステル等を、ヒトを含む、それを必要とする哺乳動物に投与するステップを含む。過剰増殖障害には、それだけに限らないが、例えば、乾癬、ケロイドおよび皮膚に影響を及ぼす他の過形成、前立腺肥大症(BPH)、固形腫瘍(***、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、目、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺のがんおよびこれらの遠隔転移など)が含まれる。これらの障害にはリンパ腫、肉腫および白血病も含まれる。
乳がんの例には、それだけに限らないが、浸潤性乳管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性乳管癌、および非浸潤性小葉癌が含まれる。
気道の癌の例には、それだけに限らないが、小細胞および非小細胞肺癌、ならびに気管支腺腫および胸膜肺芽腫が含まれる。
脳がんの例には、それだけに限らないが、脳幹および視床下部(hypophtalmic)膠腫、小脳および大脳星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫、ならびに神経外胚葉および松果体腫瘍が含まれる。
***の腫瘍には、それだけに限らないが、前立腺および精巣がんが含まれる。女性生殖器の腫瘍には、それだけに限らないが、子宮内膜、子宮頸部、卵巣、膣および外陰がん、ならびに子宮の肉腫が含まれる。
消化管の腫瘍には、それだけに限らないが、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸および唾液腺がんが含まれる。
尿路の腫瘍には、それだけに限らないが、膀胱、陰茎、腎臓、腎盂、尿管、尿道およびヒト乳頭状腎臓がんが含まれる。
目の癌には、それだけに限らないが、眼内黒色腫および網膜芽細胞腫が含まれる。
肝癌の例には、それだけに限らないが、肝細胞癌(線維層板型の変形を伴うまたは伴わない肝臓細胞癌)、胆管癌(肝内胆管癌)および混合肝細胞性胆管癌が含まれる。
皮膚癌には、それだけに限らないが、扁平上皮癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚癌および非黒色腫皮膚癌が含まれる。
頭頸部がんには、それだけに限らないが、喉頭、下咽頭、鼻咽頭、中咽頭がん、および口腔がんおよび扁平細胞が含まれる。リンパ腫には、それだけに限らないが、AIDS関連リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、ホジキン病および中枢神経系のリンパ腫が含まれる。
肉腫には、それだけに限らないが、軟組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫および横紋筋肉種が含まれる。
白血病には、それだけに限らないが、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病および有毛細胞白血病が含まれる。
これらの障害はヒトにおいてよく特徴付けられているが、他の哺乳動物でも類似の病因で存在し、本発明の医薬組成物を投与することによって治療することができる。
本文書の全体にわたって述べられている「治療すること」または「治療」という用語は、慣習的に使用され、例えば、癌などの疾患または障害の状態等と戦う、これを緩和する、低減する、軽減する、改善する目的での対象の管理または介護である。
本発明はまた、それだけに限らないが、脳卒中、心不全、肝腫大、心拡大、糖尿病、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、異種移植片拒絶症状、敗血症ショックまたは喘息を含む異常なマイトジェン細胞外キナーゼ活性に関連する障害を治療する方法も提供する。
有効量の本発明の化合物を使用して、上記背景の節で言及された疾患(例えば、癌)を含むこのような障害を治療することができる。それにもかかわらず、このような癌および他の疾患は、作用機序および/またはキナーゼと障害との間の関係にもかかわらず、本発明の化合物により治療することができる。
「異常なキナーゼ活性」または「異常なセリントレオニンキナーゼ活性」という句は、キナーゼをコードする遺伝子または遺伝子がコードするポリペプチドの任意の異常な発現または活性を含む。このような異常な活性の例としては、それだけに限らないが、遺伝子またはポリペプチドの過剰発現;遺伝子増幅;恒常的活性型または機能亢進性キナーゼ活性をもたらす突然変異;遺伝子突然変異、欠失、置換、付加等が挙げられる。
本発明はまた、有効量の、その塩、多形、代謝産物、水和物、溶媒和物、プロドラッグ(例えば、エステル)およびそのジアステレオ異性体型を含む本発明の化合物を投与するステップを含む、特にマイトジェン細胞外キナーゼのキナーゼ活性を阻害する方法も提供する。細胞(例えば、インビトロ)、または哺乳動物対象、特に治療を必要とするヒト患者の細胞においてキナーゼ活性を阻害することができる。
式(I)のプロドラッグ化合物の一般的合成
以下の段落は、RA基の異なる実施形態を特徴とするという点で、全て式(I)の部分集合を構成する以下のスキームに示される式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)および(Ie)の化合物を調製するのに適した種々の合成手法を概説する。
下記の経路に加えて、有機合成の技術分野の当業者の一般的知識にしたがって、他の経路を使用して標的化合物を合成してもよい。そのため、以下のスキームで例示される変換の順序は限定的であることを意図しておらず、種々のスキームからの適当な合成ステップを組み合わせて追加の合成順序を形成することができる。さらに、例示の変形の前および/または後で、示される置換基のいずれかの相互変換を行うことができる。これらの修飾は、例えば、官能基の還元もしくは酸化、ハロゲン化、金属化、金属触媒カップリング反応、置換または当業者に知られている他の反応などであり得る。これらの変換には、置換基のさらなる相互変換を可能にする官能基を導入するものが含まれる。特に、以下の合成経路は、保護基の導入および切断を包含する。適当な保護基ならびにその導入および切断は当業者に周知であり(例えば、T. W. GreeneおよびP. G. M. WutsのProtective Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley 1999参照)、より具体的には保護基にはPG1(上に定義されるヒドロキシのための保護基)およびPG2(上に定義されるアミノのための保護基)などの基が含まれる。適当な場合には、これはそれぞれの残基のそれぞれの命名に「’」を含めることによって示され、例えば、以下に示されるスキームにおいてR8の保護された同等物についてはR8’であり、R9’およびR9ではそれぞれ逆もまた同じである。
具体的な例を後の段落で記載する。さらに、当業者に周知であるように、2つ以上の連続ステップを、前記ステップ間で後処理を行うことなく、例えば、「ワンポット」反応で行ってもよい。
スキーム1に概説されるように、一般式(Ia)(式中、R1、R2およびR3は一般式(I)について定義される通りである)の化合物を、適当な塩基の存在下、式(II)(式中、R1およびR2は一般式(I)について定義される通りである)の出発材料を式(III)(式中、R3は一般式(I)について定義される通りであり、PG2は上に定義されるアミノ基のための保護基、例えば、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Z)またはp−メトキシベンジル(PMB)を表す)の無水物と反応させて、式(IV)の中間体を得ることによって調製することができる。前記中間体を、当業者に既知の脱保護法を用いてPG2を除去することによって式(Ia)の化合物に変換することができる(例えば、T. W. GreeneおよびP. G. M. WutsのProtective Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley 1999参照)。保護基PG2は、1分子中に2回以上生じる場合、同一であっても異なっていてもよい。式(Ia)のプロドラッグ化合物は、典型的には塩、好ましくはHCl塩またはTFA塩として単離される。
出発材料(II)の調製は、実験節においていくつかの例で記載されており、あるいは例えば、国際公開第2012/143329号パンフレットにより行うことができる。(III)などの無水物は、当業者に既知の方法によって取り組むことができ、文献に記載もされている(例えば、Y. Armakiら、Chem. Pharm. Bull.52、258(2004)参照)。
Figure 2016526534
スキーム2は、式(V)(式中、R1およびR2は一般式(I)の化合物について定義される通りである)の中間体からのプロドラッグ誘導体(Ic)(式中、R1、R2、R4、R5およびR8は一般式(I)の化合物について定義される通りである)の合成を概説している。中間体(V)の調製は、実験節に記載されるように行うことができる。中間体(V)を、エーテル、例えば、テトラヒドロフランなどの適当な溶媒中で水素化ナトリウムなどの適当な塩基によって脱プロトン化し、その後、式(VI)(式中、R4およびR5は一般式(I)の化合物について定義される通りであり、LGは上に定義される脱離基、好ましくはクロロを表す)のクロロホルメートと反応させるとカルバメート(VII)が得られる。式(VI)のクロロホルメートは当業者に周知であり、いくつかの場合、商業的に入手可能である。前記カルバメート(VII)を、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中、式(VIII)(式中、Mはアルカリ陽イオンまたはアンモニウム塩、好ましくはセシウムなどの一価陽イオンを表し、R8’は必要に応じて上記の追加の保護基を特徴とするR8の同等物を表す)のカルボキシレート塩と反応させて式(IX)の中間体を得る。この置換を、触媒量のヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウムなどのヨウ化物塩の存在下で行って、それによって脱離基LGを原位置でヨウ化物に変換することもできる。あるいは、脱離基LGを置換反応の前にヨウ化物に変換することができる。次いで、中間体(IX)を、ボロン酸誘導体(X)(式中、REは水素または互いに独立に、C1〜C6−アルキル−を表す、あるいは一緒になってC2〜C6−アルキレン−基を形成する)を伴うSuzukiカップリングに供する。Suzukiカップリングは当業者に周知であり、スキーム2に示されるカップリングは、配位子としてのS−Phos、パラジウム源としてのPd(OAc)2またはPd2(dba)3、塩基としてのリン酸カリウム一水和物またはリン酸カリウム、および溶媒としてのトルエンもしくはN−メチルピロリジンまたはトルエンとN−メチルピロリジンの混合物を使用する。その後、カップリング生成物(XI)を(必要に応じて)例えば、塩酸で処理することによって脱保護してBoc基を除去して、式(Ic)のプロドラッグ化合物を得る。式(Ic)のプ
ロドラッグ化合物は、典型的には塩、好ましくはHCl塩またはTFA塩として単離される。
Figure 2016526534
ホスフェート単位を特徴とする式(Id)のプロドラッグ化合物は、式(VII)(式中、R1、R2、R4およびR5は一般式(I)の化合物について定義される通りであり、LGは上に定義される脱離基、好ましくはクロロを表す)のカルバメートから合成することができる。前記カルバメートは、スキーム2に記載されるように調製することができる。カルバメート(VII)をジ−tert−ブチルホスフェートのアルカリ塩、例えば、商業的に入手可能なカリウム塩(XII)と反応させてホスフェート中間体(XIII)を得る。この置換を、触媒量のヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウムなどのヨウ化物塩の存在下で行って、それによって脱離基LGを原位置でヨウ化物に変換することもできる。あるいは、脱離基LGを置換反応の前にヨウ化物に変換することができる。同様に、ホスフェート中間体(XIII)を、ボロン酸誘導体(X)(式中、REは水素または互いに独立に、C1〜C6−アルキル−を表す、あるいは一緒になってC2〜C6−アルキレン−基を形成する)を用いるSuzukiカップリングに供する。Suzukiカップリングは当業者に周知であり、スキーム3に示されるカップリングは、配位子としてのS−Phos、パラジウム源としてのPd(OAc)2またはPd2(dba)3、塩基としてのリン酸カリウム一水和物またはリン酸カリウム、および溶媒としてのトルエンまたはN−メチルピロリジンを使用する。次いで、カップリング生成物(XIV)を、例えば、tert−ブチルホスフェートエステル基のジオキサンおよびジクロロメタン中での塩化水素の溶液を用いた酸性切断に供すると式(Id)のホスフェートプロドラッグ化合物が得られる。
Figure 2016526534
ジペプチドまたはジペプチド様基を特徴とする一般式(Ie)のプロドラッグ化合物を、保護されていてもよいアミノ酸(XVI)(式中、R9’は必要に応じて上記の追加の保護基を特徴とするR9の同等物を表す)とのカップリングによって、アミン(XV)(式中、R1、R2、R4、R5およびR6は一般式(I)の化合物について定義される通りである)から調製することができる。カップリングは、HATUなどの当業者に周知の種々の標準的なペプチドカップリング試薬を用いて行うことができ、式(XVI)の保護されていてもよいアミノ酸は多くの例で商業的に入手可能である。式(XV)のアミンを、スキーム2(式(XV)の化合物は式(Ic)(式中、R8は−CH(R6)−NH2を表す)の化合物として理解され得る)および実験節に記載される方法によって取り組んで式(XVII)の中間体を得ることができ、その後、これを(必要に応じて)例えば、塩酸による処理によって脱保護してBoc基を除去して式(Ie)のプロドラッグ化合物を得る。式(Ie)のプロドラッグ化合物は、典型的には塩、好ましくはHCl塩またはTFA塩として単離される。
Figure 2016526534
実験節
以下の表は、この段落および実施例節で使用される略語を列挙するものである。NMRピーク形態はスペクトルに現れる通りに言及し、考えられる高次効果は考慮しなかった。
Figure 2016526534
Figure 2016526534
本発明の方法により製造された化合物および中間体は精製を必要とし得る。有機化合物の精製は当業者に周知であり、同化合物を精製するいくつかの方法が存在し得る。いくつかの場合、精製は必要でない場合もある。いくつかの場合、結晶化によって化合物を精製することができる。いくつかの場合、適当な溶媒を用いて不純物を攪拌することができる。いくつかの場合、例えば、Separtis製の予備充填シリカゲルカートリッジ、例えば、Isolute(登録商標)Flashシリカゲル(シリカゲルクロマトグラフィー)またはIsolute(登録商標)Flash NH2シリカゲル(アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィー)を適当なクロマトグラフィーシステム、例えば、Flashmaster II(Separtis)またはIsoleraシステム(Biotage)および溶離液、例えば、ヘキサン/酢酸エチルまたはDCM/メタノールの勾配と組み合わせて使用して、クロマトグラフィー、特にフラッシュクロマトグラフィーによって化合物を精製することができる。いくつかの場合、例えば、ダイオードアレイ検出器および/またはオンラインエレクトロスプレーイオン化質量分析計を備えるWaters自動精製装置を適当な予備充填逆相カラムおよび溶離液、例えば、トリフルオロ酢酸、ギ酸またはアンモニア水などの添加剤を含み得る水およびアセトニトリルの勾配と組み合わせて使用して、分取HPLCによって化合物を精製することができる。
光学異性体は、従来法によるラセミ混合物の分割、例えば、光学活性酸もしくは塩基を用いたジアステレオ異性体塩の形成または共有結合性ジアステレオマーの形成によって得ることができる。適当な酸の例には、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸がある。ジアステレオ異性体の混合物は、当技術分野で知られている方法、例えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶によって、その物理的および/または化学的違いに基づいて個々のジアステレオマーに分離することができる。その後、光学活性塩基または酸を分離したジアステレオマー塩から遊離させる。光学異性体の別の分離法は、エナンチオマーの分離を最大化するために選択してもよい、従来の誘導体化を用いるまたは用いない、キラルクロマトグラフィー(例えば、キラルHPLCカラム)の使用を含む。適当なキラルHPLCカラムは、Diacelによって製造されており、例えば、数ある中でも全て日常的に選択可能なChiracel ODおよびChiracel OJがある。誘導体化を用いるまたは用いない酵素分離も有用である。本発明の光学活性化合物はさらに、光学活性出発物質を利用したキラル合成によっても得ることができる。
本文中、特に実験節において、本発明の中間体および実施例の合成について、化合物を対応する塩基または酸による塩型として言及する場合、それぞれの調製および/または精製工程によって得られる前記塩型の正確な化学量論的組成は、ほとんどの場合、未知である。
特に指定しない限り、例えば、「塩酸塩」、「トリフルオロアセテート」、「ナトリウム塩」または「xHCl」、「xCF3COOH」、「xNa」などの化学名または構造式の接尾辞は、化学量論的指定としてではなく、単なる塩型として理解されるべきである。
合成中間体もしくは実施例化合物またはこれらの塩を、(定義する場合)未知の化学量論的組成の水和物などの溶媒和物として、調製および/または精製工程によって得た場合にもこれが同様にあてはまる。
分析UPLC−MSを以下の通り行った:方法A:システム:PDA DetectorおよびWaters ZQ質量分析計を備えたUPLC Acquity(Waters);カラム:Acquity BEH C18 1.7μm 2.1×50mm;温度:60℃;溶媒A:水+0.1%ギ酸;溶媒B:アセトニトリル;勾配:99%A→1%A(1.6分)→1%A(0.4分);流量:0.8mL/分;注入体積:1.0μl(0.1mg〜1mg/mL試料濃度);検出:PDAスキャン範囲210〜400nm−固定およびESI(+)、スキャン範囲170〜800m/z
LC−MS法:
方法1:
機器:Waters ACQUITY SQD UPLC System;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50×1mm;溶離液A:1l Wasser+0.25ml 99%ige ギ酸、溶離液B:1lアセトニトリル+0.25ml 99%ige ギ酸;勾配:0.0分90%A→1.2分5%A→2.0分5%A Ofen:50℃;流量:0.40ml/分;UV検出:208〜400nm。
化合物A1の調製
経路I
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパンアミド
Figure 2016526534
Int08.011(6.0g)のDMF(48mL)およびジクロロメタン(96mL)中攪拌懸濁液に重炭酸ナトリウム(3.69g)、(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(2.71g)およびHATU(8.36g)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加し、混合物を30分間攪拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、酢酸エチルを用いてこれを研和すると標記化合物7.44gが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.40 (d, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.84 (q, 1H), 3.96 (s, 3H), 7.09 - 7.18 (m, 2H), 7.36 - 7.44 (m, 3H), 7.51 (dd, 1H), 7.63 - 7.76 (m, 5H), 7.92 (dd, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.60 (s, 1H), 9.10 (d, 1H), 10.16 (s, 1H).
[α]D 20:−77.0°(DMSO中)。
分析キラルHPLCによるエナンチオマー純度の決定:
カラム:Chiralcel OD−RH 150×4.6;流量:1.00mL/分;溶媒:A:0.1%ギ酸を含む水、B:アセトニトリル;溶媒混合物:40%A+60%B。実行時間:30分。保持時間:12.83分;UV254nm;エナンチオマー比:<1%:>99%。
中間体Int08.011
6−(4−アミノフェニル)−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン
Figure 2016526534
Int08.010(12.3g)のジクロロメタン(40mL)中攪拌懸濁液にTFA(46mL)を添加した。混合物を室温で16時間攪拌した。さらなるTFAを添加し(1mL)、混合物を室温で5時間攪拌した。pH9に達するまで炭酸カリウムの飽和溶液を添加した。混合物をジクロロメタンおよびメタノール(10:1混合物)で抽出した。溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。残渣をエタノールを用いて研和すると、標記化合物9.2gが得られた。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm]= 3.16 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 5.30 (s, 2H), 6.63 (d, 2H), 7.38 - 7.46 (m, 3H), 7.51 (dd, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.84 (dd, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.93 (d, 1H).
中間体Int08.010
tert−ブチル[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
Int01.03(4.0g)のトルエン(250mL)およびNMP(25mL)中攪拌懸濁液にInt03.02(8.31g)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチルtert−ブチルエーテル付加物(1.08g)、X−Phos(0.64g)および粉末状リン酸カリウム(16.6g)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を16時間加熱還流した。
反応混合物を、ミクロフィルターを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をジクロロメタンを用いて研和すると、標記化合物12.3gが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.46 (s, 9H), 3.16 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 7.43 (d, 1H), 7.48 - 7.59 (m, 3H), 7.63 - 7.72 (m, 3H), 7.92 (dd, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.58 (s, 1H), 9.06 - 9.12 (m, 1H), 9.46 (s, 1H).
中間体Int01.03。
tert−ブチル[4−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
Int01.02(5.82g)の1−プロパノール(400mL)中攪拌溶液に、2M炭酸カリウム溶液(41mL)、{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル}ボロン酸(8.6g)、トリフェニルホスフィン(150mg)およびPdCl2(PPh32(1.9g)を添加した。混合物を4時間加熱還流し、溶媒を真空中で除去し、水(150mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、Celiteを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をDCMを用いて研和すると、標記化合物が白色固体として得られた。収量:7.2g
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.37 - 1.55 (m, 9H), 5.99 (s, 2H), 7.36 (dd, 1H), 7.48 - 7.55 (m, 2H), 7.55 - 7.62 (m, 2H), 7.69 (dd, 1H), 8.78 (dd, 1H), 9.44 (s, 1H).
中間体Int01.02
6−ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン
Figure 2016526534
ヒドロキシルアンモニウムクロリド(39.8g)をメタノール(200mL)およびエタノール(190mL)に懸濁し、Hunig塩基(59mL)を室温で添加した。混合物を60℃に加熱し、Int01.01(30g)を少しずつ添加し、混合物を60℃で2時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、水(150mL)を添加した。固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥させた。
収量:標記化合物19.3g。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 6.10 (s, 2H), 7.28 (dd, 1H), 7.51 (dd, 1H), 8.88 (dd, 1H).
中間体Int01.01
エチル[(5−ブロモピリジン−2−イル)カルバモチオイル]カルバメート
Figure 2016526534
エトキシカルボニルイソチオシアネート(16.7g)を、2−アミノ−5−ブロモピリジン(20g)のジオキサン(200mL)中攪拌溶液に添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。白色固体が沈殿した。ヘキサン(20mL)を添加し、白色固体を濾過によって回収した。
収量:標記化合物30.4g。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.22 (t, 3H), 4.19 (q, 2H), 8.08 (dd, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.57 (br. d, 1H), 11.37 - 12.35 (m, 2H).
中間体Int03.02
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン
Figure 2016526534
Int03.01(265mg)のクロロホルム(10mL)中攪拌溶液に3−クロロベンゼンペルオキシカルボン酸(mCPBA)(890mg)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物252mgが得られた。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 3.22 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 7.39 (dd, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.84 (d, 1H).
中間体Int03.01
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチルスルファニル)ベンゼン
Figure 2016526534
1−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシベンゼン(4.0g)のDMF(40mL)中攪拌溶液にナトリウムメタンチオレート(2.76g)を添加した。混合物を室温で30分間および85℃で2時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物280mgが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 2.46 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 6.74 (dd, 1H), 6.91 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
中間体Int03.00
1−ブロモ−2−メトキシ−4−(メチルスルファニル)ベンゼン(代替手順)
Figure 2016526534
1−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシベンゼン(10.0g)のDMF(100mL)中攪拌溶液にナトリウムメタンチオレート(4.44g)を添加した。混合物を65℃で2時間攪拌した。混合物を0℃に冷却し、ヨウ化メチル(4.55mL)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、さらなるナトリウムメタンチオレート(4.44g)を添加した。混合物を65℃で1時間攪拌した。混合物を0℃に冷却し、ヨウ化メチル(4.55mL)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって標記化合物6.2gが出発材料との2:1混合物として得られた。この混合物を精製することなく次のステップに使用した。
経路II
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパンアミド
Figure 2016526534
Int21.06(550mg)のトルエン(18mL)中攪拌懸濁液にフッ化カリウム(260mg)および粉末状リン酸カリウム(842mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で15分間攪拌した。Int21.03(350mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(81mg)および酢酸パラジウム(22mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を3時間85℃に加熱した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、ジクロロメタンおよびヘキサンの混合物を用いてこれを研和すると標記化合物452mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.39 (3H), 3.16 (3H), 3.83 (1H), 3.95 (3H), 7.08-7.20 (2H), 7.34-7.45 (3H), 7.51 (1H), 7.63-7.77 (5H), 7.92 (1H), 8.48 (1H), 8.64 (1H), 9.11 (1H), 10.19 (1H).
[α]D 20:−78.9°(DMSO中)。
分析キラルHPLCによるエナンチオマー純度の決定:
カラム:Chiralcel OD−RH 150×4.6;流量:1.00mL/分;溶媒:A:0.1%ギ酸を含む水、B:アセトニトリル;溶媒混合物:40%A+60%B。実行時間:30分。保持時間:12.83分;UV254nm;エナンチオマー比:<1%:>99%。
中間体Int21.06
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]プロパンアミド
Figure 2016526534
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(1.0g)のDMF(45mL)およびジクロロメタン(90mL)中攪拌溶液に重炭酸ナトリウム(766mg)、Int09.03(844mg)およびHATU(2.6g)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加し、混合物を30分間攪拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物1.53gが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.23 (12H), 1.37 (3H), 3.74-3.87 (1H), 7.06-7.16 (2H), 7.31-7.42 (2H), 7.51-7.61 (4H), 10.12 (1H).
中間体実施例Int21.05
(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸
Figure 2016526534
(4−アミノフェニル)ボロン酸塩酸塩(2.00g)のDMF(42mL)中攪拌溶液に重炭酸ナトリウム(2.9g)、(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(2.04g)およびHATU(6.58g)を添加した。混合物を室温で72時間攪拌した。水(140mL)を添加し、混合物を2時間攪拌した。白色沈殿を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥させると、標記化合物2.86gが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.39 (3H), 3.84 (1H), 7.08-7.21 (2H), 7.35-7.44 (2H), 7.52 (2H), 7.69 (2H), 7.88 (2H), 10.07 (1H).
中間体Int09.03
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸
Figure 2016526534
Int09.02(23.6g)の還流酢酸エチル(250mL)中攪拌溶液に(1S)−1−フェニルエタンアミン(17.35g)の酢酸エチル中溶液を添加した。混合物を1時間以内に室温まで冷却させた。白色固体を濾過によって回収し、酢酸エチルで洗浄し、真空中で乾燥させると固体27.5gが得られた。固体を400mL還流酢酸エチルから再結晶した。混合物を室温まで冷却させた。白色固体を濾過によって回収し、酢酸エチルで洗浄し、真空中で乾燥させると固体18.3gが得られた。固体を還流酢酸エチルから2回(350mL;300mL)再結晶した。白色固体を濾過によって回収し、酢酸エチルで洗浄し、真空中で乾燥させると固体10.51gが得られた。固体を水に溶解し、pH5に達するまで塩酸(c=2.0M)を添加し、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去すると、標記化合物5.6gが得られた。粗製生成物をさらに精製することなく使用した。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.31 (d, 3H), 3.66 (q, 1H), 7.05 - 7.16 (m, 2H), 7.24 - 7.33 (m, 2H), 12.28 (br. s., 1H).
[α]D 20:−79.3°(DMSO中)
分析キラルHPLCによるエナンチオマー純度の決定:
カラム:Chiralcel OJ−H 150×4.6;流量:1.00mL/分;溶媒:A:ヘキサン、B:0.1%ギ酸を含む2−プロパノール;溶媒混合物:80%A+20%B。実行時間:30分。保持時間:3.41分;UV254nm;エナンチオマー比:99.8%:0.2%。
中間体Int09.02
rac−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸
Figure 2016526534
Int09.01(18.9g)のエタノール(200mL)中攪拌溶液に水(200mL)に溶解した水酸化カリウム(35g)の溶液を添加した。混合物を0℃で4時間攪拌した。pH5に達するまで塩酸(c=4.0M)を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、溶媒を真空中で除去すると、標記化合物15.64gが得られた。粗製生成物をさらに精製することなく使用した。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.31 (d, 3H), 3.66 (q, 1H), 7.05 - 7.15 (m, 2H), 7.24 - 7.33 (m, 2H), 12.30 (s, 1H).
中間体Int09.01
rac−メチル2−(4−フルオロフェニル)プロパノエート
Figure 2016526534
ジイソプロピルアミン(13.0g)のテトラヒドロフラン(160mL)中攪拌溶液に−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン中溶液(51.4mL;c=2.5M)を添加した。溶液を0℃で15分間攪拌した。溶液を−78℃に冷却し、テトラヒドロフラン(40mL)に溶解したメチル(4−フルオロフェニル)アセテート(18.0g)の溶液を添加した。溶液を−78℃で30分間攪拌した。ヨウ化メチル(10.0mL)を−78℃で添加し、溶液を1時間以内に最高で0℃まで加温した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物18.9gが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.34 (d, 3H), 3.55 (s, 3H), 3.79 (q, 1H), 7.08 - 7.15 (m, 2H), 7.25 - 7.32 (m, 2H).
中間体Int21.03
6−クロロ−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン
Figure 2016526534
Int21.02(0.7g)のトルエン(28mL)中攪拌懸濁液にInt03.02(1.27g)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチルtert−ブチルエーテル付加物(343mg)、X−Phos(202mg)および粉末状リン酸カリウム(3.09g)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を3時間加熱還流した。さらなるクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチルtert−ブチルエーテル付加物(30mg)およびX−Phos(19mg)を添加し、混合物を15時間加熱還流した。溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、酢酸エチルを用いてこれを研和すると標記化合物1.0gが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 3.16 (3H), 3.95 (3H), 7.42 (1H), 7.50 (1H), 7.62-7.69 (2H), 8.41 (1H), 8.70 (1H), 9.17 (1H).
中間体Int21.02
6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン
Figure 2016526534
ヒドロキシルアンモニウムクロリド(4.4g)をメタノール(35mL)およびエタノール(35mL)に懸濁し、Hunig塩基(10.2mL)を室温で添加した。混合物を60℃に加熱し、Int21.01(4.4g)を少しずつ添加し、混合物を60℃で2時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、水(150mL)を添加した。固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥させた。
収量:標記化合物2.0g。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 6.09 (2H), 7.28-7.37 (1H), 7.39-7.49 (1H), 8.84 (1H).
中間体Int21.01
エチル[(5−クロロピリジン−2−イル)カルバモチオイル]カルバメート
Figure 2016526534
エトキシカルボニルイソチオシアネート(3.37g)を、2−アミノ−5−クロロピリジン(3.0g)のジオキサン(100mL)中攪拌溶液に添加した。混合物を室温で14時間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体をジクロロメタンおよびメタノール(100:1)に溶解し、濾過し、溶媒を真空中で除去すると固体が得られ、これを酢酸エチルから再結晶すると標記化合物4.4gが得られた。
1H-NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d):δ [ppm] = 1.35 (3H), 4.31 (2H), 7.71 (1H), 8.03 (1H), 8.34 (1H), 8.83 (1H), 12.09 (1H).
化合物A2の調製
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパンアミド
Figure 2016526534
Int08.021(5.6g)のDMF(45mL)およびジクロロメタン(90mL)中攪拌懸濁液に重炭酸ナトリウム(1.97g)、(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(2.17g)およびHATU(6.69g)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加し、混合物を30分間攪拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、酢酸エチルおよびシクロヘキサンの混合物を用いてこれを研和すると標記化合物6.60gが得られた。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.39 (d, 3H), 3.17 (s, 3H), 3.83 (q, 1H), 5.00 (q, 2H), 7.08 - 7.19 (m, 2H), 7.35 - 7.45 (m, 2H), 7.58 - 7.76 (m, 7H), 7.93 (dd, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.59 (s, 1H), 9.11 (d, 1H), 10.19 (s, 1H).
[α]D 20:−69.3°(DMSO中)
分析キラルHPLCによるエナンチオマー純度の決定:
カラム:Chiralcel OD−RH 150×4.6;流量:1.00mL/分;溶媒:A:0.1%ギ酸を含む水、B:アセトニトリル;溶媒混合物:40%A+60%B。実行時間:20分。保持時間:12.28分;UV254nm;エナンチオマー比:<1%:>99%。
中間体実施例Int08.021
6−(4−アミノフェニル)−N−[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン
Figure 2016526534
Int08.020(11.9g)のジクロロメタン(80mL)中攪拌懸濁液にTFA(40mL)を添加した。混合物を室温で24時間攪拌した。
溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。pH9に達するまで重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加した。沈殿固体を濾過によって回収すると、標記化合物9.7gが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 3.16 (s, 3H), 5.00 (q, 2H), 5.34 (br. s., 2H), 6.60 - 6.68 (m, 2H), 7.39 - 7.48 (m, 2H), 7.57 - 7.66 (m, 3H), 7.85 (dd, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.51 (d, 1H), 8.89 - 8.96 (m, 1H).
中間体実施例Int08.020
tert−ブチル[4−(2−{[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
Int01.03(4.0g)のトルエン(77mL)およびNMP(7.7mL)中攪拌懸濁液にInt05.03(4.91g)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチルtert−ブチルエーテル付加物(254mg)およびX−Phos(150mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間攪拌した。粉末状リン酸カリウム(9.13g)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を、アミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、ヘキサンおよびジクロロメタンの混合物を用いてこれを研和すると標記化合物6.05gが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.46 (s, 9H), 3.17 (s, 3H), 5.00 (q, 2H), 7.55 (d, 2H), 7.60 - 7.71 (m, 5H), 7.93 (dd, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.54 (s, 1H), 9.09 (dd, 1H), 9.46 (s, 1H).
中間体実施例Int05.03
1−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン
Figure 2016526534
Int05.02(3.8g)のクロロホルム(100mL)中攪拌溶液に3−クロロベンゼンペルオキシカルボン酸(mCPBA)(8.48g)を添加した。混合物を室温で16時間攪拌した。氷浴冷却しながら、重炭酸ナトリウムの半飽和溶液およびチオ硫酸ナトリウムの0.2M溶液を添加し、混合物を30分間攪拌し、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相をチオ硫酸ナトリウムの0.2M溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、エーテルを用いてこれを研和すると標記化合物2.1gが得られた。
1H-NMR (400MHz, CHLOROFORM-d):δ [ppm] = 3.06 (s, 3H), 4.50 (q, 2H), 7.45 (d, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H).
中間体実施例Int05.02
1−ブロモ−4−(メチルスルファニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン
Figure 2016526534
Int05.01(4.0g)のDMF(15mL)中攪拌溶液にナトリウムメタンチオレート(1.0g)を添加した。混合物を60℃で2時間攪拌した。混合物を室温に冷却した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去すると、粗製標記化合物3.8gが得られ、これを精製することなく次のステップに使用した。
1H-NMR (300MHz, CHLOROFORM-d):δ [ppm] = 2.48 (s, 3H), 4.39 (q, 2H), 6.78 - 6.88 (m, 2H), 7.46 (d, 1H).
中間体実施例Int05.01
1−ブロモ−4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン
Figure 2016526534
マイクロ波チューブ内の2−ブロモ−5−フルオロフェノール(1.5g)のアセトニトリル(0.5mL)およびDMF(8.5mL)中攪拌用液に炭酸カリウム(2.1g)および2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(2.37g)を添加した。混合物をマイクロ波オーブン中で30分間150℃に加熱した。第2のマイクロ波チューブで、同じ反応を繰り返した。両混合物を合わせた。溶媒を真空中で除去し、酢酸エチルおよびヘキサン(1:1)を添加し、混合物を水で洗浄した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物4.0gが得られた。
1H-NMR (300MHz, CHLOROFORM-d):δ [ppm] = 4.39 (q, 2H), 6.62 - 6.78 (m, 2H), 7.53 (dd, 1H).
中間体実施例Int05.04。
6−クロロ−N−[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン
Figure 2016526534
中間体Int21.02(1.4g)および中間体実施例Int05.03(3.18g)で始めて、中間体実施例Int05.04を中間体Int21.03を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物3.49g。
化合物A3の調製
(2R)−N−{4−[2−({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル]フェニル}−2−(4−フルオロフェニル)プロパンアミド
Figure 2016526534
Int08.061(1.10g)のDMF(8.5mL)およびジクロロメタン(17mL)中攪拌懸濁液に重炭酸ナトリウム(427mg)、(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(470mg)およびHATU(1.45g)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加し、混合物を30分間攪拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物1.13gが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.42 (d, 3H), 3.86 (q, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.98 - 4.80 (m, 4H), 5.44 (m, 1H, J=57.5 Hz), 7.12 - 7.20 (m, 2H), 7.26 (d, 1H), 7.30 (dd, 1H), 7.40 - 7.46 (m, 2H), 7.63 - 7.76 (m, 5H), 7.93 (dd, 1H), 8.31 - 8.39 (m, 2H), 9.11 (d, 1H), 10.19 (s, 1H)..
[α]D 20:−70.0°(DMSO中)
分析キラルHPLCによるエナンチオマー純度の決定:
カラム:Chiralcel OD−RH 150×4.6;流量:1.00mL/分;溶媒:A:0.1%ギ酸を含む水、B:アセトニトリル;溶媒混合物:40%A+60%B。実行時間:20分。保持時間:13.88分;UV254nm;エナンチオマー比:<1%:>99%。
中間体実施例Int08.061
(4−{[6−(4−アミノフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシフェニル)(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メタノン
Figure 2016526534
Int08.060(7.8g)のジクロロメタン(55mL)中攪拌懸濁液にTFA(28mL)を添加した。混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。pH9に達するまで重炭酸ナトリウムの飽和溶液を添加した。沈殿固体を濾過によって回収すると、標記化合物5.2gが得られた。粗製生成物をさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 3.90 (s, 3H), 4.45 (br. s., 4H), 5.20 - 5.58 (m, 3H), 6.63 (d, 2H), 7.23 (d, 1H), 7.27 (dd, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.52 - 7.61 (m, 1H), 7.81 (dd, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.34 (d, 1H), 8.86 - 8.94 (m, 1H).
中間体実施例Int08.060
tert−ブチル{4−[2−({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルバモイル]−2−メトキシフェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル]フェニル}カルバメート
Figure 2016526534
Int01.03(6.0g)のトルエン(350mL)およびNMP(29mL)中攪拌懸濁液にInt02.05(6.91g)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチルtert−ブチルエーテル付加物(610mg)およびX−Phos(359mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で5分間攪拌した。粉末状リン酸カリウム(13.7g)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を、アミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物7.9gが得られた。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.46 (s, 9H), 3.90 (s, 3H), 4.04 - 4.80 (m, 4H), 5.27 - 5.57 (m, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.27 (dd, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.59 - 7.71 (m, 3H), 7.89 (dd, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.34 (d, 1H), 9.06 (d, 1H), 9.45 (s, 1H).
中間体実施例Int02.05
(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メタノン
Figure 2016526534
4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(1.4g)のDMF(15mL)中攪拌溶液に、炭酸カリウム(2.51g)、3−フルオロアゼチジン塩酸塩(1.01g)およびHATU(3.69g)を添加した。混合物を室温で18時間攪拌した。水を添加し、混合物を15分間攪拌し、溶媒を真空中で除去した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去すると、標記化合物1.25gが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 3.90 (s, 3H), 3.99 - 4.16 (m, 1H), 4.31 - 4.65 (m, 3H), 5.36 (tt, 0.5H), 5.50 (tt, 0.5H), 7.14 (dd, 1H), 7.26 (d, 1H), 7.66 (d, 1H).
化合物A4の調製
(2R)−N−[4−(2−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]−2−(4−フルオロフェニル)プロパンアミド
Figure 2016526534
Int08.071(200mg)のDMF(1.6mL)およびジクロロメタン(3.2mL)中攪拌懸濁液に重炭酸ナトリウム(122mg)、(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(89mg)およびHATU(275mg)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加し、混合物を30分間攪拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物をジクロロメタンおよびメタノールの混合物(100:1)で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィー、引き続いてシリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、エーテルを用いてこれを研和すると標記化合物250mgが得られた。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.39 (d, 3H), 2.22 (quin, 2H), 3.78 - 3.92 (m, 4H), 4.00 (br. s., 2H), 4.32 (br. s, 2H), 7.09 - 7.17 (m, 2H), 7.20 - 7.26 (m, 2H), 7.36 - 7.44 (m, 2H), 7.59 - 7.75 (m, 5H), 7.89 (dd, 1H), 8.24 - 8.36 (m, 2H), 9.08 (d, 1H), 10.18 (s, 1H).
[α]D 20:−63.5°(DMSO中)
分析キラルHPLCによるエナンチオマー純度の決定:
カラム:Chiralcel OD−RH 150×4.6;流量:1.00mL/分;溶媒:A:0.1%ギ酸を含む水、B:アセトニトリル;溶媒混合物:40%A+60%B。実行時間:30分。保持時間:14.22分;UV254nm;エナンチオマー比:<2%:>98%。
中間体実施例Int08.071
(4−{[6−(4−アミノフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−メトキシフェニル)(アゼチジン−1−イル)メタノン
Figure 2016526534
Int08.070(600mg)のジクロロメタン(12mL)中攪拌懸濁液にTFA(2.2mL)を添加した。混合物を室温で16時間攪拌した。pH9に達するまで炭酸カリウムの飽和溶液を添加した。混合物をジクロロメタンおよびメタノール(10:1混合物)で抽出した。反応混合物を、アミノ相−シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をエタノールを用いて研和すると、標記化合物475mgが得られた。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 2.23 (quin, 2H), 3.88 (s, 3H), 4.00 (br. s., 2H), 4.33 (br. s., 2H), 5.30 (s, 2H), 6.62 (d, 2H), 7.18 - 7.28 (m, 2H), 7.42 (d, 2H), 7.57 (d, 1H), 7.81 (dd, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.32 (d, 1H), 8.90 (d, 1H).
中間体実施例Int08.070
tert−ブチル[4−(2−{[4−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−2−メトキシフェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
Int01.03(672mg)のトルエン(13mL)およびNMP(1.3mL)中攪拌懸濁液にInt02.04(670mg)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチルtert−ブチルエーテル付加物(85g)、X−Phos(50mg)および粉末状リン酸カリウム(1.32g)を添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を16時間加熱還流した。粗混合物のアミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって標記化合物600mgが得られ、これは少量のInt08.071を含有していた。粗製生成物をさらに精製することなく次のステップに使用した。
中間体実施例Int02.04
アゼチジン−1−イル(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)メタノン
Figure 2016526534
4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(400mg)のDMF(4.0mL)中攪拌溶液に、炭酸カリウム(720mg)、アゼチジン(148mg)およびTBTU(890mg)を添加した。混合物を室温で60時間攪拌した。水を添加し、混合物を15分間攪拌し、溶媒を真空中で除去した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物370mgが得られた。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 2.15 - 2.27 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 4.00 (t, 2H), 4.26 (t, 2H), 7.07 (dd, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.61 (d, 1H).
化合物A5の調製
(2R)−N−{4−[2−({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル]フェニル}−2−(4−フルオロフェニル)プロパンアミド
Figure 2016526534
Int08.111(300mg)のDMF(6.0mL)およびジクロロメタン(12mL)中攪拌懸濁液に重炭酸ナトリウム(151mg)、(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン酸(111mg)およびHATU(296mg)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加し、混合物を30分間攪拌した。重炭酸ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物をジクロロメタンおよびメタノールの混合物(100:1)で抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィー、引き続いてシリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、エタノールを用いてこれを研和すると標記化合物240mgが得られた。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6):δ [ppm] = 1.39 (d, 3H), 3.83 (q, 1H), 3.91 - 4.73 (m, 4H), 4.92 (d, 2H), 5.25 - 5.58 (m, 1H), 7.13 (t, 2H), 7.33 - 7.46 (m, 4H), 7.59 - 7.76 (m, 5H), 7.91 (dd, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.32 - 8.40 (m, 1H), 9.10 (s, 1H), 10.18 (s, 1H).
分析キラルHPLCによるエナンチオマー純度の決定:
カラム:Chiralcel OD−RH 150×4.6;流量:1.00mL/分;溶媒:A:0.1%ギ酸を含む水、B:アセトニトリル;溶媒混合物:40%A+60%B。実行時間:30分。保持時間:12.44分;UV254nm;エナンチオマー比:<2%:>98%。
中間体実施例Int08.111
[4−{[6−(4−アミノフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]アミノ}−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル](3−フルオロアゼチジン−1−イル)メタノン
Figure 2016526534
Int08.110で始めて、Int08.111をInt08.071の調製の手順と同様に調製した。
中間体実施例Int08.110
tert−ブチル{4−[2−({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル}アミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル]フェニル}カルバメート
Figure 2016526534
Int01.03のトルエン(12mL)およびNMP(0.6mL)中攪拌懸濁液にInt06.04、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチルtert−ブチルエーテル付加物、X−Phosおよび粉末状リン酸カリウムを添加した。フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を16時間加熱還流した。溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、エーテルを用いてこれを研和した。
中間体実施例Int06.04
[4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル](3−フルオロアゼチジン−1−イル)メタノン
Figure 2016526534
4−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)安息香酸のDMF(15mL)中攪拌溶液に、炭酸カリウム(2.51g)、3−フルオロアゼチジン塩酸塩およびHATU(3.69g)を添加した。混合物を室温で18時間攪拌した。水を添加し、混合物を15分間攪拌し、溶媒を真空中で除去した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。
中間体実施例Int06.05。
{4−[(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル}(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メタノン
Figure 2016526534
中間体Int21.02(280g)および中間体実施例Int06.04(680mg)で始めて、中間体実施例Int06.05を中間体Int21.03を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物548mg。
中間体実施例IntP01.01
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
6−クロロ−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン(Int21.03)(2.00g)のTHF(100mL)中攪拌溶液に水素化ナトリウム(油中55%w/w;1.24g)を室温で添加し、混合物を0℃で15分間攪拌した。クロロギ酸クロロメチル(1.29mL)を添加し、混合物を室温で2時間攪拌した。塩化ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物1.66gが得られた。
中間体実施例IntP01.02
1−tert−ブチル4−[({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル]ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(200mg)のDMF(10mL)中攪拌溶液に1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(257mg)および炭酸セシウム(731mg)を添加した。混合物を室温で3時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物250mgが得られた。
中間体実施例IntP01.03
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパンアミド
Figure 2016526534
1−tert−ブチル4−[({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル]ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(250mg)のトルエン(10mL)およびNMP(0.5mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(167mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(329mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(31.8mg)および酢酸パラジウム(8.7mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を30分間加熱還流した。反応混合物を濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー、引き続いて分取逆相HPLCによって標記化合物90mgが得られた。
中間体実施例IntP02.01
セシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノエート
Figure 2016526534
N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリン(400mg)のメタノール(7.6mL)中攪拌溶液にpH7に達するまで炭酸セシウムの水溶液を添加し(水1.52mL中炭酸セシウム約300mg)、溶液を30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、トルエンを添加し、溶媒を再度真空中で除去すると標記化合物644mgが得られた。
中間体実施例IntP02.02
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(500mg)のDMF(25mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノエート(627mg)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物568mgが得られた。
中間体実施例IntP02.03
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート
Figure 2016526534
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート(580mg)のトルエン(20.5mL)およびNMP(2.0mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(399mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(787mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(76mg)および酢酸パラジウム(20.8mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間加熱還流した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物284mgが得られた。
中間体実施例IntP03.01
セシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート
Figure 2016526534
N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン(1.0g)のメタノール(18.0mL)中攪拌溶液にpH7に達するまで炭酸セシウムの水溶液を添加し(水3.6mL中炭酸セシウム約704mg)、溶液を30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、トルエンを添加し、溶媒を再度真空中で除去すると標記化合物1.59gが得られた。
中間体実施例IntP03.02
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシネート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(150mg)のDMF(7.5mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(196mg)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物179mgが得られた。
中間体実施例IntP03.03
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシネート
Figure 2016526534
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシネート(170mg)のトルエン(6.0mL)およびNMP(0.6mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(114mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(225mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(21.8mg)および酢酸パラジウム(6.0mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間加熱還流した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物76mgが得られた。
中間体実施例IntP04.01
セシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−3−メチルブタノエート
Figure 2016526534
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリン(1.0g)のメタノール(18.0mL)中攪拌溶液にpH7に達するまで炭酸セシウムの水溶液を添加し(水3.5mL中炭酸セシウム約704mg)、溶液を30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、トルエンを添加し、溶媒を再度真空中で除去すると標記化合物1.55gが得られた。
中間体実施例IntP04.02
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(220mg)のDMF(11mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−3−メチルブタノエート(278mg)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物298mgが得られた。
中間体実施例IntP04.03
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−−N−メチル−L−バリネート(292mg)のトルエン(10mL)およびNMP(1.0mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(196mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(387mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(37.5mg)および酢酸パラジウム(10.2mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間加熱還流した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物110mgが得られた。
中間体実施例IntP05.01
セシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3,3−ジメチルブタノエート
Figure 2016526534
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリン(4.08g)のメタノール(36mL)中攪拌溶液にpH7に達するまで炭酸セシウムの水溶液を添加し(水36mL中炭酸セシウム約2.85g)、溶液を30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、トルエンを添加し、溶媒を再度真空中で除去すると標記化合物6.34gが得られた。
中間体実施例IntP05.02
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(1.66g)のDMF(83mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3,3−ジメチルブタノエート(2.17g)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物2.30gが得られた。
中間体実施例IntP05.03
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(404mg)のトルエン(11.5mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(245mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(482mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(46.6mg)および酢酸パラジウム(12.8mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間100℃に加熱した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、ヘキサンおよびジクロロメタンの混合物を用いてこれを研和すると標記化合物223mgが得られた。
中間体実施例IntP06.01
[(ジ−tert−ブトキシホスホリル)オキシ]メチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(200mg)のDMF(6.0mL)中攪拌溶液にカリウムジ−tert−ブチルホスフェート(278mg)を添加し、混合物を電子レンジで75分間75℃に加熱した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物80mgが得られた。
中間体実施例IntP06.02
[(ジ−tert−ブトキシホスホリル)オキシ]メチル[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
[(ジ−tert−ブトキシホスホリル)オキシ]メチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(77mg)のトルエン(3.0mL)およびNMP(0.3mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(53.6mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(106mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(10.2mg)および酢酸パラジウム(2.8mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間100℃に加熱した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって固体が得られ、ヘキサンおよびジクロロメタンの混合物を用いてこれを研和すると標記化合物35mgが得られた。
中間体実施例IntP07.01
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN2,N6−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−L−リジル−L−バリネート
Figure 2016526534
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−バリネート塩酸塩(122mg)のDMF(2.6mL)およびジクロロメタン(1.3mL)中攪拌懸濁液に重炭酸ナトリウム(37mg)、N2,N6−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−L−リジン(56mg)およびHATU(84mg)を添加した。混合物を室温で3時間攪拌した。水を添加し、混合物を2時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去すると、標記生成物61mgが粗生成物として得られ、これを精製することなく次のステップに使用した。
中間体実施例IntP08.01
1−クロロエチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
6−クロロ−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン(Int21.03)(1.00g)のTHF(100mL)中攪拌溶液に水素化ナトリウム(油中55%w/w;618mg)を室温で添加し、混合物を0℃で15分間攪拌した。クロロギ酸1−クロロエチル(0.78mL)を添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。塩化ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物1.03gが得られた。
中間体実施例IntP08.02
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
1−クロロエチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(500mg)のDMF(24mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノエート(608mg)を添加し、混合物を16時間50℃に加熱した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物626mgが得られた。
中間体実施例IntP08.03
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート(595mg)のトルエン(20mL)およびNMP(2.0mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(400mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(789mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(76.3mg)および酢酸パラジウム(20.9mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間100℃に加熱した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物341mgが得られた。
中間体実施例IntP09.01
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
1−クロロエチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(500mg)のDMF(24mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3,3−ジメチルブタノエート(633mg)を添加し、混合物を16時間50℃に加熱した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物548mgが得られた。
中間体実施例IntP09.02
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)(100mg)のトルエン(3.4mL)およびNMP(0.34mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(65.8mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(130mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(12.6mg)および酢酸パラジウム(3.4mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間加熱還流した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物42mgが2つのエピマーの混合物として得られた。
大規模手順:
1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(8830mg)のトルエン(250mL)およびNMP(12mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(4558mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(9627mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(931mg)および酢酸パラジウム(255mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を20分間加熱還流した。反応混合物を、シリカゲルカラムを通して2回濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物5035mgが2つのエピマーの混合物として得られた。
中間体実施例IntP09.03
(1Rまたは1S)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(単一立体異性体A)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP09.04
(1Sまたは1R)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(単一立体異性体B)
Figure 2016526534
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)7.96gを、分取キラルHPLCを介して単一立体異性体(中間体実施例IntP09.03および中間体実施例IntP09.04)に分離した。
Figure 2016526534
中間体実施例IntP10.01
セシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2,3−ジメチルブタノエート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP10.01.を中間体実施例IntP02.01を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP10.02
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−イソバリネート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメートおよびセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2,3−ジメチルブタノエートで始めて、中間体実施例IntP10.02.を中間体実施例IntP02.02を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP10.03
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−イソバリネート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP10.02および(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸で始めて、中間体実施例IntP10.03.を中間体実施例IntP02.03を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP11.01
セシウム3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2,2−ジメチルプロパノエート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP11.01.を中間体実施例IntP02.01を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP11.02
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2,2−ジメチルプロパノエート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP11.02.を中間体実施例IntP02.02を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP11.03
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2,2−ジメチルプロパノエート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP11.02および(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸で始めて、中間体実施例IntP11.03.を中間体実施例IntP02.03を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP12.01
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN2,N6−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−L−リジル−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)(150mg)のDMF(3.2mL)およびジクロロメタン(3.2mL)中攪拌懸濁液にN2,N6−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−L−リジン(93mg)およびHATU(115mg)を添加した。次いで、重炭酸ナトリウム(75mg)を少しずつ添加し、混合物を室温で4時間攪拌した。水を添加し、混合物を2時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー、引き続いて分取逆相HPLCによって標記化合物76mgが得られた。
中間体実施例IntP13.01
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリル−L−バリネート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP13.01.を中間体実施例IntP12.01を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP14.01
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリル−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP14.01.を中間体実施例IntP12.01を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP15.01
セシウム(2S,3S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルペンタノエート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP15.01.を中間体実施例IntP02.01を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP15.02
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP15.02.を中間体実施例IntP09.01を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP15.03
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体IntP15.02(1.37g)で始めて、中間体実施例Int15.03.を中間体実施例IntP09.02を調製する手順と同様に調製した。収量:標記化合物623mg。
中間体実施例IntP15.04
(1Sまたは1R)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート(単一立体異性体A)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP15.05
(1Rまたは1S)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート(単一立体異性体B)
Figure 2016526534
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート(2つのエピマーの混合物)(523mg)を、分取キラルHPLCを介して単一立体異性体(中間体実施例IntP15.04および中間体実施例IntP15.05)に分離した。
Figure 2016526534
中間体実施例IntP16.01
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
中間体実施例Int05.04.で始めて、IntP16.01.を中間体実施例IntP01.01を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP16.02
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバメート(220mg)のDMF(8.3mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3,3−ジメチルブタノエート(249mg)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物260mgが得られた。
中間体実施例IntP16.03
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP16.02および(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸で始めて、中間体実施例IntP16.03.を中間体実施例IntP02.03を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP17.01
({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP16.01(230mg)およびIntP02.01(250mg)で始めて、中間体実施例IntP17.01.を中間体実施例IntP16.02を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物240mg。
中間体実施例IntP17.02
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP17.01および(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸で始めて、中間体実施例IntP17.02.を中間体実施例IntP02.03を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP18.01
クロロメチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル){4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
中間体実施例Int06.05.(200mg)のTHF(10mL)およびNMP(2.0mL)中攪拌懸濁液に水素化ナトリウム(油中55%w/w;98mg)を室温で添加し、混合物を室温で15分間攪拌した。クロロギ酸クロロメチル(0.12mL)を添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。塩化アンモニウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物153mgが得られた。
中間体実施例IntP18.02
{[(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル){4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル}カルバモイル]オキシ}メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP18.01(150mg)およびセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3,3−ジメチルブタノエート(234mg)で始めて、中間体実施例IntP18.02.を中間体実施例IntP16.02を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物153mg。
中間体実施例IntP18.03
[({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル}[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]カルバモイル)オキシ]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP18.02および(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸で始めて、中間体実施例IntP18.03.を中間体実施例IntP02.03を調製する手順と同様に調製した。
中間体実施例IntP19.01
1−クロロ−2−メチルプロピル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
6−クロロ−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン(Int21.03)(4.00g)のTHF(200mL)中攪拌溶液に水素化ナトリウム(油中55%w/w;2.47g)を室温で添加し、混合物を0℃で15分間攪拌した。カルボノクロリド酸1−クロロ−2−メチルプロピル(4.13mL)を添加し、混合物を室温で4時間攪拌した。塩化ナトリウムの半飽和溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物3.00gが得られた。
中間体実施例IntP19.02
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート
Figure 2016526534
1−クロロ−2−メチルプロピル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(2500mg)のDMF(125mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3,3−ジメチルブタノエート(2981mg)を添加し、混合物を16時間70℃に加熱した。混合物を塩化ナトリウムの半飽和溶液に添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物2240mgが得られた。
中間体実施例IntP19.03
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピルN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−バリネート(2200mg)のトルエン(64.6mL)およびNMP(10.8mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(1389mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(2738mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(265mg)および酢酸パラジウム(72mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を30分間加熱還流した。冷却後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物2200mgが得られた。
中間体実施例IntP20.01
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
1−クロロ−2−メチルプロピル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(5000mg)のDMF(150mL)中攪拌溶液にセシウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノエート(5373mg)を添加し、混合物を16時間70℃に加熱した。混合物を水に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩化ナトリウムの半飽和溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。分取HPLC分離により、標記化合物4300mgが得られた。
中間体実施例IntP20.02
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート(2つのエピマーの混合物)ならびに単一立体異性体中間体実施例IntP20.03および中間体実施例IntP20.04。
Figure 2016526534
(1RS)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート(2000mg)のトルエン(60.0mL)およびNMP(10.0mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(1289mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(2541mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(246mg)および酢酸パラジウム(67mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を45分間加熱還流した。冷却後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物1500mgが2つの立体異性体の混合物(IntP20.02)として得られた。
混合物を、分取キラルHPLCを介して単一立体異性体(中間体実施例IntP20.03および中間体実施例IntP20.04)に分離した。
Figure 2016526534
中間体実施例IntP21.01
セシウム2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−メチルプロパノエート
Figure 2016526534
N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルアラニン(4.00g)のメタノール(76mL)中攪拌溶液にpH7に達するまで炭酸セシウムの水溶液を添加し(水15mL中炭酸セシウム約3.21g)、溶液を30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、トルエンを添加し、溶媒を再度真空中で除去すると標記化合物7.00gが得られた。
中間体実施例IntP21.02
(rac)−1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピルN−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルアラニネート
Figure 2016526534
1−クロロ−2−メチルプロピル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(2000mg)のDMF(70mL)中攪拌溶液にセシウム2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−メチルプロパノエート(2063mg)を添加し、混合物を16時間70℃に加熱した。混合物を水に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩化ナトリウムの半飽和溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。分取HPLC分離により、標記化合物1140mgが得られた。
中間体実施例IntP21.03
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピルN−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルアラニネート(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
1−({(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピルN−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルアラニネート(600mg)のトルエン(18.4mL)およびNMP(3.1mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(395mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(779mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(75mg)および酢酸パラジウム(21mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を30分間加熱還流した。冷却後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物30mgが2つのエピマーの混合物として得られた。
中間体実施例IntP22.01
4−ニトロフェニル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
6−クロロ−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン(Int21.03)(500mg)のTHF(50mL)中攪拌溶液に水素化ナトリウム(油中55%w/w;1.24g)を室温で添加し、混合物を室温で15分間攪拌した。クロロギ酸4−ニトロフェニル(0.29mL)を0℃で添加し、混合物を室温で15分間攪拌した。酸性pHに達するまで塩酸水溶液(c=2M)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物725mgが得られた。
中間体実施例IntP22.02
tert−ブチル(2−ヒドロキシエチル)メチルカルバメート
Figure 2016526534
2−(メチルアミノ)エタノール(5.0g)の水(75mL)中攪拌懸濁液に炭酸カリウム(15.3g)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(12.1g)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。アミノ相−シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物6.6gが得られた。
中間体実施例IntP22.03
2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]エチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
4−ニトロフェニル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(720mg)のDMF(40mL)中攪拌溶液に炭酸セシウム(4.53g)およびtert−ブチル(2−ヒドロキシエチル)メチルカルバメート(487mg)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物425mgが得られた。
中間体実施例IntP22.04
2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]エチル[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]エチル(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート(100mg)のトルエン(3.2mL)中攪拌懸濁液にフッ化カリウム(47.2mg)および粉末状リン酸カリウム(153mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を室温で15分間攪拌した。(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]プロパンアミド(100mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(14.8mg)および酢酸パラジウム(4.1mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を5時間85℃に加熱した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー、引き続いて分取逆相HPLC(添加剤として濃水酸化アンモニウムを含む水およびアセトニトリルの勾配)によって、標記化合物28mgが得られた。
中間体実施例IntP23.01
2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルグリシネート
Figure 2016526534
−5℃のN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(6.0g)のTHF(100mL)中攪拌溶液にN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルグリシン(5.0g)および1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン(4.7g)を添加し、混合物を一晩室温まで加温させた。固体を濾過によって除去し、溶液を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物5.0gが得られた。
中間体実施例IntP23.02
tert−ブチル(2−{(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−2−オキソエチル)メチルカルバメート
Figure 2016526534
6−クロロ−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−アミン(Int21.03)(1.0g)のTHF(140mL)中攪拌溶液に水素化ナトリウム(油中55%w/w;1.36g)を室温で添加し、混合物を室温で15分間攪拌した。2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルグリシネート(1.62g)を添加し、混合物を室温で10分間攪拌した。塩化アンモニウムの半飽和水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。残渣をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルを通して濾過し、ジクロロメタンとメタノールの混合物(95:5)で溶出すると粗生成物が固体として得られた。固体を温エタノールを用いて研和し、未溶解物質を濾過によって除去し、溶液を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、標記化合物1.2gが得られた。
中間体実施例IntP23.03
tert−ブチル(2−{[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−2−オキソエチル)メチルカルバメート
Figure 2016526534
tert−ブチル(2−{(6−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−2−オキソエチル)メチルカルバメート(350mg)のトルエン(11.7mL)およびNMP(0.58mL)中攪拌懸濁液に(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)ボロン酸(249mg)、粉末状リン酸カリウム一水和物(567mg)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(54.8mg)およびPd2(dba)3(30.6mg)を添加し、フラスコを2回脱気し、アルゴンを充填した。混合物を60分間90℃に加熱した。反応混合物を濾過し、水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー、引き続いてアミノ相シリカゲルクロマトグラフィーによって標記化合物170mgが得られた。
中間体実施例4.01A
ベンジル(4−クロロ−4−オキソブチル)メチルカルバメート
Figure 2016526534
出発材料、4−[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]酪酸を、商業的に入手可能な4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}酪酸から文献手順[Y. Aramakiら、Chem. Pharm. Bull.52、258(2004)]によって調製した。代替調製法には、ベンジルオキシカルボニル保護基をP. Quittら[Helv. Chim. Acta 46、327(1963)]により得ることができるω−N−メチルアミノアルキルカルボン酸に導入するというものもあった。
4−[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]酪酸1.74g(6.92mmol)をジクロロメタン35mlに溶解し、塩化チオニル3.5ml(48mmol)を添加した。混合物を1時間加熱還流した。次いで、これを真空中で濃縮し、残渣をジクロロメタンと再度混合し、もう一度濃縮した。粘性油が残り、これを高真空下で乾燥させた。標的化合物1.8g(理論値の96%)が得られ、これをさらに精製および特徴付けすることなくさらに反応させた。
中間体実施例4.02A
4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ}ブタン酸無水物
Figure 2016526534
出発材料、4−[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]酪酸を、商業的に入手可能な4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}酪酸から文献手順[Y. Aramakiら、Chem. Pharm. Bull.52、258(2004)]によって調製した。代替調製法には、ベンジルオキシカルボニル保護基をP. Quittら[Helv. Chim. Acta 46、327(1963)]により得ることができるω−N−メチルアミノアルキルカルボン酸に導入するというものもあった。
4−[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]酪酸2.36g(9.39mmol)をジクロロメタン30mlに溶解し、ジシクロヘキシルカルボジイミド0.969g(4.7mmol)を添加した。混合物を超音波装置で2時間処理した。次いで、これを真空中で元の体積の約半分まで濃縮し、沈殿を濾別した。残りの溶液を真空中で濃縮乾固し、残渣を高真空下で乾燥させた。標的化合物2.33g(理論値の84%)が得られ、これをさらに精製することなくさらに反応させた。
LC−MS(方法1):Rt=1.2分;m/z=485(M+H)
中間体実施例4.03A
5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](4−メトキシベンジル)アミノ}ブタン酸無水物
Figure 2016526534
ステップa):4−[(4−メトキシベンジル)アミノ]ブタン酸:
4−アミノブタン酸20g(194mmol)、p−アニスアルデヒド39.6g(291mmol)および硫酸マグネシウム14g(116mmol)をエタノール300mlに溶解し、一晩加熱還流した。固体を濾別し、エタノールで洗浄した。その後、水素化ホウ素ナトリウム合計4.4g(116mmol)を15分にわたって少しずつ濾液に添加した。混合物を真空中で濃縮し、次いで、2M水酸化ナトリウム溶液582mlを添加した。5分後、混合物をジクロロメタン500mlで、および各回酢酸エチル200mlで2回抽出した。水相を真空中で濃縮した。残渣を高真空下で乾燥させ、さらに精製することなく次のステップで反応させた。
ステップb):4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](4−メトキシベンジル)アミノ}ブタン酸:
こうして得られた粗p−メトキシベンジル保護4−アミノブタン酸誘導体43gをジオキサン/2M NaOH(1:1)に溶解した。クロロ炭酸ベンジル49g(288mmol)を滴加し、2M NaOHを添加してpHを11〜12に保った。室温で30分間攪拌した後、ジオキサンを真空中で除去し、残りの溶液を2M塩酸でpH2に調整した。溶液を酢酸エチル500mlで2回抽出した。有機相を塩化アンモニウムの飽和溶液で洗浄し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を高真空下で乾燥させ、さらに精製することなく次のステップで反応させた。
ステップc):5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](4−メトキシベンジル)アミノ}ブタン酸無水物
粗4−[[(ベンジルオキシ)カルボニル](4−メトキシベンジル)アミノ]ブタン酸1920mg(5.372mmol)をジクロロメタン20mlに溶解し、ジシクロヘキシルカルボジイミド554mg(2.69mmol)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。次いで、これを真空中で元の体積の半分まで濃縮し、沈殿を濾別した。残りの溶液を真空中で濃縮乾固し、残渣を高真空下で乾燥させた。標的化合物1900mg(理論値の97%)が得られ、これをさらに精製することなくさらに反応させた。
LC−MS(方法1):Rt=1.43分;m/z=697(M+H)
本発明の化合物
実施例1.1
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルピペリジン−4−カルボキシレートトリフルオロアセテート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP01.03(90mg)のジクロロメタン(5mL)およびメタノール(0.5mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(2.66mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で10分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。分取逆相HPLC、引き続いて凍結乾燥によって標記化合物14mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6, detected signals), δ [ppm] = 1.41 (3H), 1.61-1.78 (2H), 1.94-2.06 (2H), 2.74-2.85 (1H), 2.88-3.03 (2H), 3.19-3.29 (2H), 3.80-3.90 (4H), 5.72-5.83 (2H), 7.12-7.20 (2H), 7.42 (2H), 7.55 (2H), 7.64 (1H), 7.66-7.75 (4H), 7.79 (1H), 8.01 (1H), 8.24 (1H), 8.49 (1H), 9.19 (1H), 10.23 (1H).
実施例1.2
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−バリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP02.03(284mg)のジクロロメタン(3.5mL)およびメタノール(0.35mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(1.1mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で20分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物255mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.92 (3H), 0.96 (3H), 1.41 (3H), 2.18 (1H), 3.32 (3H), 3.84-3.96 (4H), 4.03 (1H), 5.85 (1H), 5.97 (1H), 7.10-7.20 (2H), 7.44 (2H), 7.52-7.61 (2H), 7.65 (1H), 7.72 (4H), 7.79 (1H), 8.01 (1H), 8.52 (3H), 9.20 (1H), 10.38 (1H).
実施例1.3
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−ロイシネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP03.03(69mg)のジクロロメタン(0.8mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.41mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で20分間攪拌した。固体が沈殿した。溶媒をデカンテーションによって除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物56mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.89 (6H), 1.41 (3H), 1.59-1.68 (2H), 1.74 (1H), 3.32 (3H), 3.81-3.97 (4H), 4.03-4.14 (1H), 5.86 (1H), 5.93 (1H), 7.15 (2H), 7.44 (2H), 7.53-7.61 (2H), 7.65 (1H), 7.72 (4H), 7.79 (1H), 8.02 (1H), 8.54 (3H), 9.20 (1H), 10.39 (1H).
実施例1.4
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−メチル−L−バリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP04.03(108mg)のジクロロメタン(2.5mL)およびメタノール(0.76mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(1.28mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると、出発材料がいくらか残っている状態で標記化合物が得られた。ジクロロメタン(0.5mL)および塩酸のジオキサン中溶液(0.25mL;c=4.0M)を添加し、混合物を室温で30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物58mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6, detected signals), δ [ppm] = 0.88 (3H), 1.01 (3H), 1.41 (3H), 2.21-2.34 (1H), 2.54-2.60 (3H), 3.32 (3H), 3.91 (3H), 4.11 (1H), 5.86 (1H), 6.00 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.52-7.61 (2H), 7.65 (1H), 7.72 (4H), 7.79 (1H), 8.02 (1H), 9.14-9.44 (3H), 10.34 (1H).
実施例1.5
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP05.03(218mg)のジクロロメタン(4.0mL)およびメタノール(0.4mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(1.3mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で20分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物170mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6, detected signals), δ [ppm] = 0.98 (9H), 1.41 (3H), 3.31 (3H), 3.84-3.94 (4H), 5.85 (1H), 5.97 (1H), 7.10-7.20 (2H), 7.40-7.46 (2H), 7.53-7.61 (2H), 7.64 (1H), 7.72 (4H), 7.78 (1H), 8.01 (1H), 8.44 (3H), 9.18 (1H), 10.33 (1H).
実施例1.6
(ホスホノオキシ]メチル[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP06.02(33mg)のジクロロメタン(250μL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(30μL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で40分間攪拌した。固体が沈殿した。溶媒をデカンテーションによって除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて2回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物22mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6, detected signals), δ [ppm] = 1.41 (3H), 3.31 (3H), 3.82-3.91 (4H), 5.52 (1H), 5.55 (1H), 7.11-7.19 (2H), 7.39-7.46 (2H), 7.52-7.64 (3H), 7.66-7.74 (4H), 7.78 (1H), 8.00 (1H), 9.20 (1H), 10.24 (1H).
実施例1.7
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−メチル−L−イソバリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP10.03で始めて、実施例1.7.を実施例1.5を調製する手順と同様に調製した。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.90 (6H), 1.35-1.51 (6H), 2.01-2.17 (1H), 3.32 (3H), 3.81-3.97 (4H), 5.83-5.97 (2H), 7.15 (2H), 7.44 (2H), 7.53-7.61 (2H), 7.65 (1H), 7.72 (4H), 7.79 (1H), 8.01 (1H), 8.59 (3H), 9.20 (1H), 10.38 (1H).
実施例1.8
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−アミノ−2,2−ジメチルプロパノエートトリフルオロアセテート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP11.03で始めて、実施例1.8.を実施例1.5を調製する手順と同様に調製した。分取逆相HPLC(添加剤としてトリフルオロ酢酸を含む水およびアセトニトリルの勾配)による最終精製によって、凍結乾燥後に標記化合物が得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.22 (6H), 1.41 (3H), 3.00 (2H), 3.32 (3H), 3.78-3.91 (4H), 5.80 (2H), 7.16 (2H), 7.42 (2H), 7.56 (2H), 7.62-7.92 (9H), 8.01 (1H), 9.20 (1H), 10.23 (1H).
実施例2.1
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−リジル−L−バリネート二塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP07.01(57mg)のジクロロメタン(1.1mL)およびメタノール(0.3mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.36mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で40分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物27mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6, detected signals), δ [ppm] = 0.90 (6H), 1.41 (5H), 1.48-1.63 (2H), 1.73 (2H), 2.11 (1H), 2.72 (2H), 3.32 (3H), 3.84-3.95 (4H), 4.27 (1H), 5.72-5.79 (1H), 5.86 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.56 (2H), 7.64 (1H), 7.72 (4H), 7.79 (1H), 7.91 (3H), 8.02 (1H), 8.27 (3H), 8.84 (1H), 9.20 (1H), 10.37 (1H).
実施例2.2.
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−リジル−L−バリネート二塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP12.01で始めて、実施例2.2.を実施例2.1を調製する手順と同様に調製した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.77-0.91 (6H), 1.32-1.47 (8H), 1.57 (2H), 1.67-1.79 (2H), 1.97-2.14 (1H), 2.73 (2H), 3.31 (3H), 3.88 (3H), 3.90-3.96 (2H), 4.18-4.27 (1H), 6.81 (1H), 7.09-7.19 (2H), 7.44 (2H), 7.49-7.59 (2H), 7.63 (1H), 7.72 (4H), 7.78 (1H), 7.88-8.05 (4H), 8.28 (3H), 8.80 (1H), 9.18 (1H), 10.38 (1H).
実施例2.3.
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−バリル−L−バリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP13.01で始めて、実施例2.3.を実施例2.1を調製する手順と同様に調製した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.85-0.98 (12H), 1.41 (3H), 2.02-2.16 (2H), 3.31 (3H), 3.70-3.75 (1H), 3.86 (3H), 3.89-3.93 (1H), 4.27 (1H), 5.76 (1H), 5.86 (1H), 7.15 (2H), 7.38-7.47 (2H), 7.55 (2H), 7.63 (1H), 7.72 (4H), 7.75-7.80 (1H), 8.00 (1H), 8.14 (3H), 8.66 (1H), 9.15-9.22 (1H), 10.32 (1H).
実施例2.4.
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−バリル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP14.01で始めて、実施例2.4.を実施例2.1を調製する手順と同様に調製した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.78-0.98 (12H), 1.33-1.45 (6H), 2.06 (2H), 3.30 (3H), 3.68-3.78 (1H), 3.83-3.95 (4H), 4.15-4.26 (1H), 6.81 (1H), 7.10-7.20 (2H), 7.40-7.47 (2H), 7.49-7.57 (2H), 7.62 (1H), 7.68-7.74 (4H), 7.77 (1H), 8.00 (1H), 8.16 (3H), 8.65 (1H), 9.18 (1H), 10.37 (1H).
実施例3.1
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP08.03(337mg)のジクロロメタン(4.0mL)およびメタノール(0.4mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(1.3mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で20分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物309mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.77-1.01 (6H), 1.41 (3H), 1.43-1.51 (3H), 2.03-2.24 (1H), 3.31 (3H), 3.84-4.03 (5H), 6.81-7.00 (1H), 7.10-7.20 (2H), 7.39-7.48 (2H), 7.55 (2H), 7.63 (1H), 7.68-7.82 (5H), 8.01 (1H), 8.54 (3H), 9.19 (1H), 10.42 (1H).
実施例3.2
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP09.02(39mg)のジクロロメタン(0.45mL)およびメタノール(0.045mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.15mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で3時間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物36mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.86-1.01 (9H), 1.41 (3H), 1.45-1.51 (3H), 3.27-3.34 (3H), 3.74-3.93 (5H), 6.82-6.98 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.52-7.58 (2H), 7.63 (1H), 7.72 (4H), 7.78 (1H), 8.01 (1H), 8.42 (3H), 9.18 (1H), 10.32 (1H).
実施例3.3.
(1Rまたは1S)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−3−メチル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体A)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP09.03(2.99g)で始めて、実施例3.3.を実施例3.2を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物2.76g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.91 (9H), 1.41 (3H), 1.48 (3H), 3.30 (3H), 3.76 (1H), 3.88 (3H), 3.93 (1H), 6.81-6.91 (1H), 7.11-7.19 (2H), 7.39-7.48 (2H), 7.55 (2H), 7.63 (1H), 7.68-7.81 (5H), 8.00 (1H), 8.49 (3H), 9.18 (1H), 10.41 (1H).
実施例3.4.
(1Sまたは1R)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−3−メチル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体B)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP09.04(3.38g)で始めて、実施例3.4.を実施例3.2を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物3.13g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.96 (9H), 1.41 (3H), 1.48 (3H), 3.31 (3H), 3.80 (1H), 3.85-3.98 (4H), 6.87-6.96 (1H), 7.09-7.19 (2H), 7.40-7.48 (2H), 7.52-7.60 (2H), 7.63 (1H), 7.67-7.81 (5H), 8.00 (1H), 8.53 (3H), 9.14-9.23 (1H), 10.42 (1H).
実施例3.5.
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−イソロイシネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP15.03(100mg)で始めて、実施例3.5.を実施例3.2を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物55mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.79 (3H), 0.85-0.93 (3H), 1.08-1.31 (2H), 1.39-1.51 (6H), 1.77-1.94 (1H), 3.33 (3H), 3.85-3.96 (4H), 3.98-4.10 (1H), 6.85-7.00 (1H), 7.12-7.21 (2H), 7.40-7.49 (2H), 7.53-7.60 (2H), 7.65 (1H), 7.74 (4H), 7.77-7.83 (1H), 8.03 (1H), 8.39-8.59 (3H), 9.20 (1H), 10.37 (1H).
実施例3.6.
(1Sまたは1R)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−L−イソロイシネート塩酸塩(単一立体異性体B)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP15.04(205mg)で始めて、実施例3.6.を実施例3.2を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物145mg。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6, detected signals), δ [ppm] = 0.77 (6H), 1.01-1.53 (8H), 1.83 (1H), 3.31 (3H), 3.86-3.94 (4H), 6.82-6.92 (1H), 7.10-7.21 (2H), 7.38-7.48 (2H), 7.51-7.59 (2H), 7.63 (1H), 7.68-7.82 (5H), 8.01 (1H), 8.50 (3H), 9.19 (1H), 10.39 (1H).
実施例3.7.
(1Rまたは1S)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−L−イソロイシネート塩酸塩(単一立体異性体A)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP15.05(230mg)で始めて、実施例3.7.を実施例3.2を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物155mg。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.80-0.93 (6H), 1.17-1.50 (8H), 1.90 (1H), 3.32 (3H), 3.85-3.95 (4H), 4.05 (1H), 6.94 (1H), 7.15 (2H), 7.38-7.47 (2H), 7.56 (2H), 7.64 (1H), 7.72 (4H), 7.79 (1H), 8.01 (1H), 8.50 (3H), 9.19 (1H), 10.36 (1H).
実施例4.1
N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(メチルアミノ)ブタンアミドトリフルオロアセテート
Figure 2016526534
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル]フェニル]プロパンアミド(化合物A1参照)400mg(0.715mmol)および4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ}ブタン酸無水物4156mg(8.58mmol)をピリジン35mlに溶解し、DMAP12mg(0.071mmol)を添加した。2つに分けて、混合物をマイクロ波下で18時間85℃に加熱した。両部分を統合し、DMAPさらに20mgを添加し、混合物を90℃でさらに20時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、残りの残渣をジクロロメタン300mlに溶解した。これをそれぞれ5%クエン酸50mlで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残りの残渣をジエチルエーテル100mlで2回洗浄し、真空中で乾燥させた。トリフルオロ酢酸50mlを添加し、混合物を超音波装置で18時間処理した。トリフルオロ酢酸を真空中で除去し、残りの残渣をジエチルエーテル100mlで2回洗浄し、その後、HPLC(Reprosil C18-10/250-30(流量16ml/分;溶媒A:水(0.1%TFA);溶媒B:アセトニトリル)によって精製した。関連する分画を回収し、DMF10mlを添加し、その後、溶媒を真空中で除去した。残りの残渣をジエチルエーテル100mlで2回洗浄し、真空中で乾燥させた。
収量:273mg(49%)
LC−MS(方法1):Rt=0.82分;m/z=659(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.45 (3H), 1.95 (2H), 2.6 (3H), 2.95 (4H), 3.3 (3H), 3.85 (3H), 3.9 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.58 (2H), 7.62 (1H), 7.72 (4H), 7.81 (1H), 8.02 (1H), 8.35 (2H), 9.2 (1H), 10.25 (1H).
実施例4.1.1
N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(メチルアミノ)ブタンアミド塩酸塩
Figure 2016526534
N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(メチルアミノ)ブタンアミドトリフルオロアセテート273mg(0.353mmol)を0.1M HCl水溶液100mlに溶解し、溶液を凍結乾燥した。0.1M HCl水溶液さらに100mlを用いてこの手順を繰り返した。残りの残渣をアセトニトリルと水の混合物100mlに溶解し、再度凍結乾燥した。標的化合物192mg(78%)が白色粉末として得られた。
LC−MS(方法1):Rt=0.8分;m/z=659(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.43 (3H), 1.95 (2H), 2.95 (4H), 3.3 (3H), 3.85 (3H), 3.9 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.55 (2H), 7.62 (1H), 7.72 (4H), 7.81 (1H), 8.02 (1H), 8.5 (2H), 9.2 (1H), 10.3 (1H).
参照実施例R4.2
4−アミノ−N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]ブタンアミドトリフルオロアセテート
Figure 2016526534
ステップa)ベンジル(4−{[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソブチル)(4−メトキシベンジル)カルバメート:
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル]フェニル]プロパンアミド210mg(0.38mmol)および5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](4−メトキシベンジル)アミノ}ブタン酸無水物2615mg(3.75mmol)をピリジン13mlに溶解し、DMAP6.4mg(0.04mmol)を添加した。混合物をマイクロ波下で5時間80℃に加熱した。(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル]フェニル]プロパンアミドさらに60mg、5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル](4−メトキシベンジル)アミノ}ブタン酸無水物1922mgおよびDMAP5mgを添加し、混合物をマイクロ波下で12時間85℃に加熱した。混合物を真空中で濃縮し、残りの残渣をジクロロメタン300mlに溶解した。これをそれぞれ5%クエン酸50mlで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残りの残渣をジエチルエーテル50mlで2回洗浄し、真空中で乾燥させた。HPLC(Chromatorex C18-10/125-40(流量16ml/分;溶媒A:水(0.1%TFA);溶媒B:アセトニトリル)によって精製し、高真空中で乾燥させた後、標的化合物の保護された中間体61mg(10%)が得られた。
LC−MS(方法1):Rt=1.31分;m/z=899(M+H)
ステップb)4−アミノ−N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]ブタンアミドトリフルオロアセテート:
ステップa)で得られた生成物35mg(0.039mmol)をトリフルオロ酢酸7mlに溶解し、混合物を超音波装置で6時間処理した。トリフルオロ酢酸を真空中で除去し、残りの残渣をHPLC(Chromatorex C18-10/ 125-40(流量16ml/分;溶媒A:水(0.1%TFA);溶媒B:アセトニトリル)によって精製した。関連する分画を回収し、溶媒を真空中で除去した。残りの残渣をアセトニトリルと水の1:1混合物から凍結乾燥すると、白色粉末23mg(77%)が得られた。
LC−MS(方法1):Rt=0.81分;m/z=645(M+H)
参照実施例R4.2.1
4−アミノ−N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]ブタンアミド塩酸塩
Figure 2016526534
4−アミノ−N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]ブタンアミドトリフルオロアセテート22mg(0.024mmol)を0.1M HCl水溶液2mlに溶解し、溶液を凍結乾燥した。0.1M HCl水溶液さらに2mlを用いてこの手順を繰り返した。残りの残渣をアセトニトリルと水の混合物5mlに溶解し、再度凍結乾燥した。標的化合物17mg(99%)が白色粉末として得られた。
LC−MS(方法1):Rt=0.81分;m/z=645(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.42 (3H), 1.92 (2H), 2.87 (2H), 2.95 (2H), 3.3 (3H), 3.85 (3H), 3.9 (1H), 7.15 (2H), 7.45 (2H), 7.58 (2H), 7.62 (1H), 7.72 (4H), 7.81 (4H), 8.02 (1H), 9.2 (1H), 10.25 (1H).
実施例5.1
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル3−メチル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP19.03(250mg)のジクロロメタン(2.80mL)およびメタノール(0.28mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.94mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物230mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.80-1.00 (15H), 1.41 (3H), 2.02 (1H), 3.30 (3H), 3.74-3.98 (5H), 6.63-6.72 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.55 (1H), 7.57 (1H), 7.64 (1H), 7.72 (4H), 7.78 (1H), 8.01 (1H), 8.49 (3H), 9.18 (1H), 10.38 (1H).
実施例5.2
(1RまたはS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体A)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP20.03(100mg)のジクロロメタン(2.00mL)およびメタノール(0.17mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.38mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で90分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物90mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.75-1.00 (12H), 1.41 (3H), 1.99 (1H), 2.13 (1H), 3.30 (3H), 3.84-3.94 (4H), 4.01 (1H), 6.66 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.55 (2H), 7.64 (1H), 7.72 (4H), 7.77 (1H), 8.00 (1H), 8.48 (3H), 9.18 (1H), 10.36 (1H).
実施例5.3
(1SまたはR)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体B)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP20.04.(100mg)のジクロロメタン(2.00mL)およびメタノール(0.17mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.38mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で90分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物93mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.75-1.00 (12H), 1.41 (3H), 1.99 (1H), 2.22 (1H), 3.31 (3H), 3.84-3.94 (4H), 4.05 (1H), 6.71 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.58 (2H), 7.65 (1H), 7.72 (4H), 7.77 (1H), 8.00 (1H), 8.50 (3H), 9.18 (1H), 10.37 (1H).
実施例5.4
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP20.02(25mg)のジクロロメタン(0.28mL)およびメタノール(0.03mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.10mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で30分間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物22mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.75-1.00 (12H), 1.41 (3H), 1.99 (1H), 2.06-2.25 (1H), 3.30 (3H), 3.84-3.94 (4H), 3.99-4.07 (1H), 6.65-6.73 (1H), 7.15 (2H), 7.42 (2H), 7.55 (1H), 7.57 (1H), 7.64 (1H), 7.71 (4H), 7.77 (1H), 8.01 (1H), 8.40 (3H), 9.17 (1H), 10.28 (1H).
実施例5.5
(1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−2−メチルアラニネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)
Figure 2016526534
中間体実施例IntP21.03(30mg)のジクロロメタン(1.00mL)およびメタノール(0.05mL)中攪拌溶液に塩酸のジオキサン中溶液(0.13mL;c=4.0M)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。固体残渣をジクロロメタンを用いて3回研和し、溶媒を都度除去し、固体を真空中で乾燥させると標記化合物14mgが得られた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.82 (6H), 1.40 (3H), 1.49 (6H), 1.95 (1H), 3.31 (3H), 3.82-3.96 (4H), 6.60 (1H), 7.15 (2H), 7.43 (2H), 7.57 (2H), 7.65 (1H), 7.72 (4H), 7.77 (1H), 8.00 (1H), 8.70 (3H), 9.18 (1H), 10.38 (1H).
実施例6.1.
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP16.03.(80mg)で始めて、実施例6.1.を実施例1.5を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物25mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.97 (9H), 1.41 (3H), 3.83-3.94 (2H), 4.92 (2H), 5.87 (1H), 5.96 (1H), 7.10-7.19 (2H), 7.39-7.46 (2H), 7.64-7.83 (8H), 8.01 (1H), 8.41 (3H), 9.18 (1H), 10.29 (1H).
実施例6.2.
({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−バリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP17.02.(140mg)で始めて、実施例6.2.を実施例1.5を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物50mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.93 (6H), 1.41 (3H), 2.18 (1H), 3.32 (3H), 3.91 (1H), 3.98-4.05 (1H), 4.93 (2H), 5.86 (1H), 5.96 (1H), 7.10-7.20 (2H), 7.39-7.47 (2H), 7.66-7.68 (2H), 7.70-7.74 (4H), 7.77 (1H), 7.81 (1H), 8.01 (1H), 8.52 (3H), 9.19 (1H), 10.36 (1H).
実施例6.3.
[({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル}[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]カルバモイル)オキシ]メチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP18.03(160mg)で始めて、実施例6.3.を実施例1.5を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物130mg。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 0.92-1.03 (9H), 1.37-1.44 (3H), 3.81-3.96 (2H), 3.97-4.24 (1H), 4.25-4.70 (3H), 4.83 (2H), 5.28-5.62 (1H), 5.85 (1H), 5.95 (1H), 7.08-7.22 (2H), 7.33-7.51 (5H), 7.67-7.82 (5H), 8.01 (1H), 8.47 (3H), 9.18 (1H), 10.38 (1H).
実施例7.1.
2−(メチルアミノ)エチル[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート塩酸塩
Figure 2016526534
中間体実施例IntP22.04.(25mg)で始めて、実施例7.1.を実施例1.5を調製する手順と同様に調製した。
収量:標記化合物25mg。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6, detected signals), δ [ppm] = 1.41 (3H), 3.13-3.26 (2H), 3.32 (3H), 3.86 (3H), 3.89-3.98 (1H), 4.46 (2H), 7.15 (2H), 7.44 (2H), 7.53-7.67 (3H), 7.68-7.83 (5H), 8.01 (1H), 8.99 (2H), 9.19 (1H), 10.44 (1H).
実施例8.1.
(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル](N−メチルグリシル)アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパンアミドトリフルオロアセテート
Figure 2016526534
中間体実施例IntP23.03(500mg)のジクロロメタン(20mL)中攪拌溶液にトリフルオロ酢酸(2.6mL)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空中で除去した。シリカゲルクロマトグラフィー、引き続いて分取逆相HPLC(添加剤としてトリフルオロ酢酸を含む水およびアセトニトリルの勾配)によって、凍結乾燥後に標記化合物110mgが得られた。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6), δ [ppm] = 1.41 (3H), 2.64 (3H), 3.35 (3H), 3.79-3.91 (4H), 4.64 (2H), 7.11-7.20 (2H), 7.42 (3H), 7.61-7.76 (7H), 7.85 (1H), 8.07 (1H), 8.93 (2H), 9.22 (1H), 10.24 (1H).
溶解度
25℃における化合物A1の異なる溶媒への溶解度を表1に示す:
Figure 2016526534
生物学的アッセイ:増殖アッセイ
培養腫瘍細胞(MCF7、ホルモン依存性ヒト乳癌細胞、ATCC HTB22;NCI−H460、ヒト非小細胞肺癌細胞、ATCC HTB−177;DU145、ホルモン非依存性ヒト前立腺癌細胞、ATCC HTB−81;HeLa−MaTu、ヒト子宮頸癌細胞、EPO−GmbH、ベルリン;HeLa−MaTu−ADR、多剤耐性ヒト子宮頸癌細胞、EPO−GmbH、ベルリン;HeLaヒト頸部腫瘍細胞、ATCC CCL−2;B16F10マウスメラノーマ細胞、ATCC CRL−6475)を10%ウシ胎児血清を補充したそれぞれの増殖培地200μlに96ウェルマルチタイタープレート中5000個細胞/ウェル(MCF7、DU145、HeLa−MaTu−ADR)、3000個細胞/ウェル(NCI−H460、HeLa−MaTu、HeLa)または1000個細胞/ウェル(B16F10)の密度で蒔いた。24時間後、1プレート(0ポイントプレート)の細胞をクリスタルバイオレットで染色し(以下参照)、他のプレートの培地を、試験物質を種々の濃度(0μM、ならびに0.01〜30μMの範囲;溶媒ジメチルスルホキシドの最終濃度は0.5%とした)で添加した新鮮な培養培地(200μl)に取り替えた。細胞を試験物質の存在下で4日間インキュベートした。細胞をクリスタルバイオレットで染色することによって細胞増殖を測定した:室温で15分間、20μl/測定点の11%グルタルアルデヒド溶液を添加することによって細胞を固定した。固定細胞の水による3回洗浄サイクル後、プレートを室温で乾燥させた。100μl/測定点の0.1%クリスタルバイオレット溶液(pH3.0)を添加することによって細胞を染色した。染色細胞の水による3回洗浄サイクル後、プレートを室温で乾燥させた。100μl/測定点の10%酢酸溶液を添加することによって染料を溶解した。595nmの波長での測光によって吸光度を測定した。測定値を0ポイントプレート(=0%)の吸光度および未処理(0μm)細胞(=100%)の吸光度値に正規化することによって、細胞数の変化(%)を計算した。4パラメータ当てはめによってIC50値を測定した。
化合物A1、A2、A3、A4およびA5は、10μM未満のHeLa−MaTu−ADR細胞増殖アッセイ(上記)で測定されるIC50によって特徴付けられる。好ましい化合物のIC50は2.0μM未満でさえある。より好ましい化合物のIC50は500nM未満でさえある。さらにより好ましい化合物のIC50は250nM未満でさえある。最も好ましい化合物のIC50は200nM未満でさえある。
化合物A1、A2、A3、A4およびA5は、HeLa細胞増殖アッセイ(上記)で測定される以下のIC50値によって特徴付けられる:
Figure 2016526534
Mps−1キナーゼアッセイ
ヒトキナーゼMps−1はビオチン化基質ペプチドをリン酸化する。リン酸化産物の検出は、供与体としてのユーロピウム標識抗ホスホセリン/トレオニン抗体から受容体としての架橋アロフィコシアニン(SA−XLent)で標識したストレプトアビジンへの時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)によって達成する。化合物をキナーゼ活性の阻害について試験する。
N末端GSTタグ化ヒト全長組換えMps−1キナーゼ(Invitrogen、Karslruhe、ドイツから購入、カタログ番号PV4071)を使用した。キナーゼ反応の基質として、アミノ酸配列PWDPDDADITEILG(アミド型のC末端、Biosynthan GmbH、ベルリンから購入)のビオチン化ペプチドを使用した。
アッセイのために、試験化合物のDMSO中100倍濃縮溶液50nlを黒色低容積384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio−One、Frickenhausen、ドイツ)にピペットで入れて、Mps−1のアッセイ緩衝液[0.1mMオルトバナジン酸ナトリウム、10mM MgCl2、2mM DTT、25mM Hepes pH7.7、0.05%BSA、0.001%Pluronic F−127]中溶液2μlを添加し、混合物を22℃で15分間インキュベートして、キナーゼ反応の開始前に試験化合物とMps−1の予備結合を可能にした。次いで、16.7アデノシン三リン酸(ATP、16.7μM⇒5μlアッセイ体積中最終濃度は10μMである)およびペプチド基質(1.67μM⇒5μlアッセイ体積中最終濃度は1μMである)のアッセイ緩衝液中溶液3μlを添加することによってキナーゼ反応を開始し、得られた混合物を22℃で60分の反応時間インキュベートした。アッセイにおけるMps−1の濃度は酵素のロットの活性に応じて調整し、線形範囲のアッセイを有するよう適当に選択し、典型的な濃度は約1nM(5μlのアッセイ体積中最終濃度)の範囲にあった。HTRF検出試薬の溶液(100mM Hepes pH7.4、0.1%BSA、40mM EDTA、140nMストレプトアビジン−XLent[#61GSTXLB、Fa. Cis Biointernational、Marcoule、フランス]、1.5nM抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体[#AD0180、PerkinElmer LAS、Rodgau-Jugesheim、ドイツ]3μlを添加することによって反応を停止した。
得られた混合物を22℃で1時間インキュベートしてリン酸化ペプチドと抗ホスホ(Ser/Thr)−ユーロピウム抗体を結合させた。その後、ユーロピウム標識抗ホスホ(Ser/Thr)抗体からストレプトアビジン−XLentへの共鳴エネルギーを測定することによって、リン酸化基質の量を評価した。そのため、350nmでの励起後の620nmおよび665nmでの蛍光発光をViewlux TR−FRETリーダー(PerkinElmer LAS、Rodgau-Jugesheim、ドイツ)で測定した。「ブランク補正正規化比」(665nmおよび622nmでの発光の伝統的な比と類似のViewlux特定読出、ここでは比を計算する前にブランクおよびEu供与体のクロストークを、665nmシグナルから減じる)をリン酸化基質の量の尺度とみなした。データを正規化した(阻害剤を用いない酵素反応=0%阻害、酵素を用いない全ての他のアッセイ成分=100%阻害)。試験化合物を、20μM〜1nMの範囲の10の異なる濃度で(20μM、6.7μM、2.2μM、0.74μM、0.25μM、82nM、27nM、9.2nM、3.1nMおよび1nM、希釈系列は、連続1:3希釈により100倍濃縮ストック溶液のレベルでアッセイの前に調製)、各濃度につき2連の値で同じマイクロタイタープレートで試験し、4パラメータ当てはめによりIC50値を計算した。
化合物A1、A2、A3、A4およびA5を、(上記の)Mps−1キナーゼアッセイで決定される以下のIC50値によって特徴付ける:
Figure 2016526534
紡錘体形成チェックポイントアッセイ
紡錘体形成チェックポイントにより、有糸***中の適切な染色体分離が確保される。有糸***に入ると、染色体が凝縮し始め、これはセリン10上のヒストンH3のリン酸化によって達成される。セリン10上のヒストンH3の脱リン酸化は***後期に始まり、***終期の初期に終了する。したがって、セリン10上のヒストンH3のリン酸化を有糸***中の細胞のマーカーとして利用することができる。ノコダゾールは、微小管不安定化物質である。例えば、ノコダゾールは微小管動態に干渉し、紡錘体形成チェックポイントを起動する。細胞はG2/M移行で有糸***に停止し、セリン10上のリン酸化ヒストンH3を示す。Mps−1阻害剤による紡錘体形成チェックポイントの阻害は、ノコダゾールの存在下で有糸***妨害を無効化し、細胞が有糸***を早まって完了する。この変化は、セリン10上のヒストンH3のリン酸化を有する細胞の減少によって検出される。この減少を、本発明の化合物が有糸***打破を誘導する能力を決定するためのマーカーとして使用する。
ヒト頸部腫瘍細胞系HeLa(ATCC CCL−2)の培養細胞を1%(v/v)グルタミン、1%(v/v)ペニシリン、1%(v/v)ストレプトマイシンおよび10%(v/v)ウシ胎児血清を補充した20μlダルベッコ培地(w/oフェノールレッド、w/oピルビン酸ナトリウム、w 1000mg/mlグルコース、w ピリドキシン)に384ウェルマイクロタイタープレート中2500個細胞/ウェルの密度で蒔いた。37℃で一晩のインキュベーション後、0.1μg/mlの最終濃度の10μl/ウェルノコダゾールを細胞に添加した。24時間のインキュベーション後、細胞を細胞周期進行のG2/M期で停止した。ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化した試験化合物を種々の濃度(0μM、ならびに0.005μM〜10μMの範囲;溶媒DMSOの最終濃度は0.5%(v/v)でとした)で添加した。細胞を試験化合物の存在下37℃で4時間インキュベートした。その後、細胞を4℃で一晩リン酸緩衝食塩水(PBS)中4%(v/v)パラホルムアルデヒドに固体し、次いで、室温で20分間PBS中0.1%(v/v)Triton X(商標)100で透過処理し、室温で15分間PBS中0.5%(v/v)ウシ血清アルブミン(BSA)でブロックした。PBSで洗浄した後、20μl/ウェルの抗体溶液(抗ホスホヒストンH3クローン3H10、FITC;Upstate、カタログ番号16−222;1:200希釈)を細胞に添加し、これを室温で2時間インキュベートした。その後、細胞をPBSで洗浄し、20μl/ウェルのHOECHST33342染料溶液(5μg/ml)を細胞に添加し、細胞を暗所中室温で12分間インキュベートした。細胞をPBSで2回洗浄し、次いで、PBSで覆い、分析まで4℃で保管した。Perkin Elmer OPERA(商標)High−Content Analysisリーダーを用いて画像を取得した。Cell Cycleアプリケーションモジュールを利用してMolecular devices製の画像解析ソフトウェアMetaXpress(商標)を用いて画像を解析した。このアッセイでは、HOECHST33342とセリン10上のリン酸化ヒストンH3の両標識を測定した。HOECHST33342はDNAを標識するので、細胞数を計数するために使用する。セリン10上のリン酸化ヒストンH3の染色により、有糸***細胞の数を測定する。Mps−1の阻害により、不適切な有糸***進行を示すノコダゾールの存在下での有糸***数が減少する。4パラメータロジスティック回帰分析によって各試験化合物についてのIC50値を決定することにより、アッセイの生データをさらに分析した。
pH7.4の緩衝液中での安定性
試験化合物0.3mgをジメチルスルホキシド0.1mlおよびアセトニトリル0.4mlに溶解する。完全に溶解するために、試料溶液を含むHPLCバイアルを約20秒間超音波処理する(sonified)。次いで、緩衝液1.0mlを添加し、試料を再度超音波浴で処理する。
緩衝液の調製
塩化ナトリウム90g、リン酸二水素カリウム13.61gおよび1M水酸化ナトリウム溶液83.35gをMillipore水を用いて1lにし、次いで、1:10希釈する。
試料溶液の10μl分をHPLCによって分析して37℃で24時間の期間にわたって試験化合物の量を測定する。ピーク面積(%)を定量化に使用する。
HPLC法:
DAD(G1315B)、バイナリポンプ(G1312A)、オートサンプラ(G1329A)、カラムオーブン(G1316A)、サーモスタット(G1330B)を備えるAgilent 1100;カラム:Kromasil 100 C18、250mm×4mm、5μm;カラム温度:37℃;溶離液A:水+過塩素酸5ml/l、溶離液B:アセトニトリル。
勾配:
0分98%A、2%B→0〜3.0分85%A、15%B→3.0〜8.0分50%A、50%B→8.0〜16.0分50%A、50%B→16.0〜20.0分10%A、90%B→20.0〜21.0 10%A、90%B→21.0〜24.0分98%A、2%B→24.0〜25.0分98%A、2%B;流量:1.5ml/分;UV検出:210nm。
開始時のピーク面積に対する異なる時点でのピーク面積(F)の比を代表的な実施例について表2に示す:
Figure 2016526534
ラットおよびヒト血漿中のインビトロ安定性(HPLC検出)
試験化合物1mgをジメチルスルホキシド1.25mlに溶解する。次いで、水1.25mlを添加する。この試料溶液0.5mlをヘパリン化した37℃の温血漿0.5ml(wistarラット血漿またはヒト血漿)と混合する。直ちに最初の試料(10μl)をHPLC分析用に採取する。インキュベーション開始最大4時間後の期間に、10μlアリコートを30、60、90、120および240分後に採取し、試験化合物の量を測定する。
HPLC法:
DAD(G1315A)、バイナリポンプ(G1312A)、オートサンプラ(G1329A)、カラムオーブン(G1316A)、サーモスタット(G1330B)を備えるAgilent 1100;カラム:Kromasil 100 C18、250mm×4mm、5μm;カラム温度:45℃;溶離液A:水+過塩素酸5ml/l、溶離液B:アセトニトリル。
勾配:
0分98%A、2%B→0〜3.0分85%A、15%B→3.0〜8.0分55%A、45%B→8.0〜16.0分55%A、45%B→16.0〜20.0分10%A、90%B→20.0〜21.0 10%A、90%B→21.0〜24.0分98%A、2%B→24.0〜25.0分98%A、2%B;流量:1.5ml/分;UV検出:222nm。
開始時のピーク面積に対するそれぞれの時点でのピーク面積(F)の比は残りの親化合物を示すので、記載される実験条件下での安定性を示している。
Figure 2016526534
インビトロでの代謝安定性の測定
(肝臓インビボ血液クリアランス(CL)および最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)の計算を含む)
インビトロでの試験化合物の代謝安定性を、0.5mg/mLのタンパク質濃度および37℃において、1μMの試験化合物を100mMリン酸緩衝液、pH7.4(NaH2PO4×H2O+Na2HPO4×2H2O)中で懸濁肝ミクロソームと共にインキュベートすることによって測定した。リン酸緩衝液、pH7.4中に1.2mg NADP、3IUグルコース−6−リン酸脱水素酵素、14.6mgグルコース−6−リン酸および4.9mg MgCl2を含有する補因子混合物を添加することによって反応を活性化した。
インキュベーション中の有機溶媒を0.2%未満のジメチルスルホキシド(DMSO)および1%未満のメタノールに限定した。インキュベーション中、ミクロソーム懸濁物を連続的に振盪し、一定分量を2、8、16、30、45および60分にとり、これに等体積の冷メタノールを直ちに添加した。試料を−20℃で一晩凍結し、その後3000rpmで15分間遠心分離し、上清をLCMS/MS検出を備えるAgilent 1200 HPLCシステムによって分析した。
試験化合物の半減期を濃度−時間プロットから決定した。半減期から、固有クリアランスを計算した。追加のパラメータである肝血流、特定の肝臓重量およびミクロソームタンパク質含量と一緒に、肝臓インビボ血液クリアランス(CL)および最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)を異なる種について計算した。以下のパラメータ値を使用した:肝血流−1.3L/時間/kg(ヒト)、2.1L/時間/kg(イヌ)、4.2L/時間/kg(ラット);特定の肝臓重量−21g/kg(ヒト)、39g/kg(イヌ)、32g/kg(ラット);ミクロソームタンパク質含量−40mg/g。
記載のアッセイでは、ミクロソームの第I相代謝のみ、例えば、典型的にはチトクロムP450酵素およびフラビンモノオキシゲナーゼ(FMO)による酸化還元反応ならびにエステラーゼによる加水分解反応(エステルおよびアミド)が反映される。
化合物A1、A2、A3およびA4は、以下の表に示される(上記の肝ミクロソームによって測定される)ラット、イヌおよびヒトの最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)の値によって特徴付けられる:
Figure 2016526534
驚くべきことに、化合物A1、A2、A3、A4およびA5が先行技術の化合物より優れた特性を示すことが分かった。
化合物A1、A2、A3、A4およびA5は、以下の属性によって特徴付けられる:
(上記の)10μM ATPの濃度でのMps−1キナーゼアッセイで測定されるIC50は1nM以下である。
(上記の)2mM ATPの濃度でのMps−1キナーゼアッセイで測定されるIC50は2nM未満である。
(上記のラット肝ミクロソームを用いて測定される)ラットにおける最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)は70%超である。
(上記のイヌ肝ミクロソームを用いて測定される)イヌにおける最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)は50%超である。
(上記のヒト肝ミクロソームを用いて測定される)ヒトにおける最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)は60%超である。
(上記の)HeLa細胞増殖アッセイで測定されるIC50は400nM未満である。
以下の表は、先行技術の化合物ならびに前記化合物に構造的に類似した化合物との比較による化合物A1、A2、A3、A4およびA5の優位性を証明している。
Figure 2016526534
Figure 2016526534
Figure 2016526534
Figure 2016526534
Figure 2016526534
Figure 2016526534
Figure 2016526534

Claims (18)

  1. 一般式(I):
    Figure 2016526534
    (式中、
    RAは−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−(CR4R5)−N(R6)R7、−C(=O)−O−(CH22−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−P(=O)(OH)2、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表し;
    R1はメトキシ−および2,2,2−トリフルオロエトキシ−から選択される基を表し;
    R2
    Figure 2016526534
    (式中、「」はR2が結合しているフェニル環との付着点を示す)
    から選択される基を表し;
    R3はC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
    前記基は同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよく;
    R4およびR5は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
    または
    R4およびR5はこれらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6−シクロアルキル環を形成し;
    R6は水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し;
    R7は水素原子または−C(=O)R9基を表し;
    R8はC1〜C6−アルキル−、C3〜C6−シクロアルキル−、4〜7員ヘテロシクロアルキル−から選択される基を表し;
    前記基は同一にまたは異なって、−OH、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11、−O−P(=O)(OH)2から選択される基で1回または複数回置換されていてもよく;
    R9
    Figure 2016526534
    基を表す、
    または
    R9
    Figure 2016526534
    (式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
    から選択される基を表し;
    R10およびR11は互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、または
    R10およびR11はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
    R12は水素原子、−OH、−NR10R11、−NH−C(=NH)−NH2から選択される基を表し;
    nは0、1、2、3または4の整数である)
    の化合物またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  2. RAが−C(=O)−(CH23−N(H)R3、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8、−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−CH(R6)−NH−C(=O)−R9から選択される基を表す、
    請求項1に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  3. RAが−C(=O)−O−(CR4R5)−O−C(=O)−R8基を表す、
    請求項1に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  4. R1がメトキシ−基を表す、
    請求項1、2または3に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  5. R2が−S(=O)2CH3基を表す、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  6. R3がC1〜C3−アルキル−基を表す、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  7. R4が水素原子またはC1〜C3−アルキル−基を表し、
    R5が水素原子を表す、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  8. R6が水素原子またはメチル−基を表す、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  9. R8が、
    同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されたC1〜C6−アルキル−、
    同一にまたは異なって、−NH2、−N(H)R10、−N(R10)R11から選択される基で1回または複数回置換されていてもよい4〜7員ヘテロシクロアルキル−
    から選択される基を表す、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  10. R9
    Figure 2016526534
    (式中、「**」はR9が結合しているカルボニル基との付着点を示す)
    から選択される基を表す、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  11. R10およびR11が互いに独立に、水素原子およびC1〜C3−アルキル−基から選択される基を表す、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  12. R12が−NR10R11基を表す、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  13. ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルピペリジン−4−カルボキシレートトリフルオロアセテート、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−バリネート塩酸塩、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−ロイシネート塩酸塩、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルN−メチル−L−バリネート塩酸塩、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩、
    (ホスホノオキシ]メチル[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−メチル−L−イソバリネート塩酸塩、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−アミノ−2,2−ジメチルプロパノエートトリフルオロアセテート、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−リジル−L−バリネート二塩酸塩、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−リジル−L−バリネート二塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−バリル−L−バリネート塩酸塩、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−バリル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    (1Rまたは1S)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−3−メチル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体A)、
    (1Sまたは1R)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−3−メチル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体B)、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチルL−イソロイシネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    (1Sまたは1R)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−L−イソロイシネート塩酸塩(単一立体異性体B)、
    (1Rまたは1S)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)エチル−L−イソロイシネート塩酸塩(単一立体異性体A)、
    N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(メチルアミノ)ブタンアミドトリフルオロアセテート、
    N−[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]−N−[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(メチルアミノ)ブタンアミド塩酸塩、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル3−メチル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    (1RまたはS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体A)、
    (1SまたはR)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−L−バリネート塩酸塩(単一立体異性体B)、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−L−バリネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    (1RS)−1−({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバモイル}オキシ)−2−メチルプロピル−2−メチルアラニネート塩酸塩(2つのエピマーの混合物)、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩、
    ({[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][4−(メチルスルホニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチルL−バリネート塩酸塩、
    [({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)カルボニル]−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル}[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル]カルバモイル)オキシ]メチル3−メチル−L−バリネート塩酸塩、
    2−(メチルアミノ)エチル[6−(4−{[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)プロパノイル]アミノ}フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル][2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル]カルバメート塩酸塩、
    (2R)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(2−{[2−メトキシ−4−(メチルスルホニル)フェニル](N−メチルグリシル)アミノ}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジン−6−イル)フェニル]プロパンアミドトリフルオロアセテート
    からなる群から選択される請求項1に記載の化合物またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、またはこれらの混合物。
  14. 疾患の治療または予防に使用するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、特にその薬学的に許容される塩、またはこれらの混合物。
  15. 請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、特にその薬学的に許容される塩、またはこれらの混合物と、薬学的に許容される希釈剤または担体とを含む医薬組成物。
  16. 疾患を予防または治療するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、特にその薬学的に許容される塩、またはこれらの混合物の使用。
  17. 疾患を予防または治療するための医薬品を調製するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、N−オキシド、水和物、溶媒和物もしくは塩、特にその薬学的に許容される塩、またはこれらの混合物の使用。
  18. 前記疾患が制御されない細胞成長、増殖および/または生存、不適当な細胞免疫応答、あるいは不適当な細胞炎症反応の疾患であり、特には、前記制御されない細胞成長、増殖および/または生存、不適当な細胞免疫応答、あるいは不適当な細胞炎症反応は、Mps−1によって媒介されており、さらに特には、前記制御されない細胞成長、増殖および/または生存、不適当な細胞免疫応答、あるいは不適当な細胞炎症反応の疾患は、血液系腫瘍、固形腫瘍および/またはこれらの転移、例えば、白血病および骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、頭頸部腫瘍(脳腫瘍および脳転移を含む)、胸部腫瘍(非小細胞および小細胞肺腫瘍を含む)、胃腸腫瘍、内分泌腫瘍、***および他の婦人科腫瘍、泌尿器腫瘍(腎臓、膀胱および前立腺腫瘍を含む)、皮膚腫瘍、および肉腫、ならびに/あるいはこれらの転移である、請求項14、16または17に記載の使用。
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