JP2016225177A - 直管形ledランプ及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で色シフトを抑制できる直管形LEDランプを提供する。
【解決手段】直管形LEDランプ100は、筐体2と、筐体2に支持されたLED基板11と、LED基板11に実装されたLED素子としての白色LED光源12と、カバー3と、口金1a、1bとを備えている。白色LED光源12から出射する光の色が黄色寄りに変化する色シフトを抑制するために、LED基板11の長手方向の端部で口金1a、1bで覆われる部分には、青色光を発光する補助LEDチップ56が配置されている。補助LEDチップ56により青色光が増加し、黄色寄りの色シフトが抑制される。
【選択図】図2
【解決手段】直管形LEDランプ100は、筐体2と、筐体2に支持されたLED基板11と、LED基板11に実装されたLED素子としての白色LED光源12と、カバー3と、口金1a、1bとを備えている。白色LED光源12から出射する光の色が黄色寄りに変化する色シフトを抑制するために、LED基板11の長手方向の端部で口金1a、1bで覆われる部分には、青色光を発光する補助LEDチップ56が配置されている。補助LEDチップ56により青色光が増加し、黄色寄りの色シフトが抑制される。
【選択図】図2
Description
本発明は、直管形LEDランプ及び照明装置に関する。
LED(Light Emitting Diode)素子を光源とする細長形状の直管形ランプが商品化されている。
直管形LEDランプは、複数のLED素子を長手方向に実装した基板を筐体としての金属フレームで支持し、LED素子の発光側を光透過性のカバーで覆う構成となっている。
白色光の直管形LEDランプでは、LED素子は、例えば、青色LEDチップと、該青色LEDチップの発光により励起されて黄色光を発光する黄色蛍光体とを有している。
青色LEDチップからの光と黄色蛍光体からの光とが合成されて白色光となる。
直管形LEDランプは、複数のLED素子を長手方向に実装した基板を筐体としての金属フレームで支持し、LED素子の発光側を光透過性のカバーで覆う構成となっている。
白色光の直管形LEDランプでは、LED素子は、例えば、青色LEDチップと、該青色LEDチップの発光により励起されて黄色光を発光する黄色蛍光体とを有している。
青色LEDチップからの光と黄色蛍光体からの光とが合成されて白色光となる。
直管形LEDランプにおいては、カバー部材で反射された光が再度蛍光体を通過することにより黄色成分が増加することに加え、カバー部材の一般的な材質であるポリカーボネートは短波長側の透過率が低いために青色光が減少する。
このため、ランプの出射光の色味が黄色寄りに変化する色シフト現象が生じることが知られている。
その結果、例えば昼白色用LEDを用いても、製品状態ではJISで定められている色度範囲を逸脱してしまうこともあり得る。
このため、ランプの出射光の色味が黄色寄りに変化する色シフト現象が生じることが知られている。
その結果、例えば昼白色用LEDを用いても、製品状態ではJISで定められている色度範囲を逸脱してしまうこともあり得る。
特許文献1には、透過型分光フィルタを設けて色シフトを抑制する構成が開示されている。LED素子の外側を覆うように構成されている。
直管形LEDランプでは内部の細長い円筒空間はスペースが狭く、特許文献1のように透過型分光フィルタを配置することは困難である。
また、全てのLED素子に対応して透過型分光フィルタを設けなければならず、構成の複雑化を避けられない。
また、全てのLED素子に対応して透過型分光フィルタを設けなければならず、構成の複雑化を避けられない。
本発明は、このような現状に鑑みて創案されたもので、簡単な構成で色シフトを抑制できる直管形LEDランプの提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の直管形LEDランプは、棒状の筐体と、前記筐体の一側面を長手方向全体に亘って覆うように前記筐体に取り付けられる透光性のカバー部材と、前記カバー部材の内方に前記長手方向に沿って配置された複数のLED素子と、前記筐体に支持され、前記複数のLED素子が実装された基板と、前記筐体と前記カバー部材との前記長手方向における端部を覆う口金と、を有し、前記複数のLED素子はそれぞれ、LEDチップと、前記LEDチップからの光で励起されて前記LEDチップとは異なる色の光を発光する蛍光体とを備え、前記LED素子の他に、前記LEDチップと同じ色の光を発光し、前記蛍光体の発光の色合いの強まりを抑制する補助LEDチップを有している。
本発明によれば、簡単な構成で色シフトを抑制できる直管形LEDランプを提供できる。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
まず、図6乃至図11に基づいて、本実施形態に係る直管形LEDランプ及び照明装置の基本的な構成を説明する。
図6は、照明装置200の外観を示す分解斜視図である。照明装置200は、直管形LEDランプ100と、直管形LEDランプ100を装着する照明器具(灯具)150とを備えている。
照明器具150は、蛍光灯を点灯させるための器具と同じものであり、ソケット151a、151bの穴位置に合わせて直管形LEDランプ100の端子(4a〜4d)を差し込む。
商業用電流が端子(4a〜4d)から直管形LEDランプ100内の後述するLEDに流れ、直管形LEDランプ100が点灯するようになっている。
まず、図6乃至図11に基づいて、本実施形態に係る直管形LEDランプ及び照明装置の基本的な構成を説明する。
図6は、照明装置200の外観を示す分解斜視図である。照明装置200は、直管形LEDランプ100と、直管形LEDランプ100を装着する照明器具(灯具)150とを備えている。
照明器具150は、蛍光灯を点灯させるための器具と同じものであり、ソケット151a、151bの穴位置に合わせて直管形LEDランプ100の端子(4a〜4d)を差し込む。
商業用電流が端子(4a〜4d)から直管形LEDランプ100内の後述するLEDに流れ、直管形LEDランプ100が点灯するようになっている。
直管形LEDランプ100は、主に、棒状(平板状、筒状の概念を含む)の筐体2と、透光性で且つ拡散性のカバー部材としてのカバー3と、照明器具150に電気的に接続可能なキャップ部材としての口金1a、1bとから構成されている。
ここでは、カバー3は透明のものを用いている。カバー3の拡散性は、カバー表面にプリズム状の凹凸を付加するなどして形状的に付与してもよく、拡散材料を含むことにより付与してもよい。
拡散材料を含む場合には、拡散材料でカバー3全体を形成してもよく、拡散材料を添加ないし含有させて拡散性を付与してもよい。
ここでは、カバー3は透明のものを用いている。カバー3の拡散性は、カバー表面にプリズム状の凹凸を付加するなどして形状的に付与してもよく、拡散材料を含むことにより付与してもよい。
拡散材料を含む場合には、拡散材料でカバー3全体を形成してもよく、拡散材料を添加ないし含有させて拡散性を付与してもよい。
筐体2は、断面形状が長手方向(軸方向)全体に亘って略同一の半円筒状(筒状)に形成されている。
内部で生じる熱の放熱機能を向上させるために、筐体2の外面には凹凸が付与され(図11参照)、表面積を大きくしている。
筐体2は、熱伝導率の大きい金属材料で形成されている。筒形状であるために、押出し成形や引き抜き成形等の加工方法により、断面形状が均一な筐体2を安価に製作できる。
内部で生じる熱の放熱機能を向上させるために、筐体2の外面には凹凸が付与され(図11参照)、表面積を大きくしている。
筐体2は、熱伝導率の大きい金属材料で形成されている。筒形状であるために、押出し成形や引き抜き成形等の加工方法により、断面形状が均一な筐体2を安価に製作できる。
金属材料としては、アルミニウム合金やマグネシウム合金が多く用いられるが、他の押出し材料等でも良い。
外周部の凹凸により、リブや放熱フィンを設けるのと同じような放熱機能を持たせることができる。
ここでは放熱性向上を目的として、筐体2の外周部に凹凸を設けるようにしているが、筐体2と後述する駆動基板(電源基板)や電気部品との絶縁性が確保できれば内周部に凹凸を設けても良い。
外周部の凹凸により、リブや放熱フィンを設けるのと同じような放熱機能を持たせることができる。
ここでは放熱性向上を目的として、筐体2の外周部に凹凸を設けるようにしているが、筐体2と後述する駆動基板(電源基板)や電気部品との絶縁性が確保できれば内周部に凹凸を設けても良い。
カバー3は、筐体2の外径とほぼ同じ外径(曲率)を有し、筐体2の長手方向に沿う開口部を有する半円形状に形成されている。
すなわち、カバー3は円弧状の断面形状を有し、筐体2の一側面を長手方向に亘って覆う大きさを有している。
カバー3は、図11に示すように、筐体2の外面に設けた軸方向に延びる溝21に、端縁33を嵌め込む形で取り付けられ、筐体2との一体構成は円筒形状となる。
図6に示すように、口金1a、1bは、筐体2とカバー3との一体構成の両端部にその外面を覆うように設けられている。
口金1a、1bには、図9に示すように、蛍光灯を点灯可能な照明器具(蛍光灯照明器具)150に搭載可能な端子4a〜4dが装備されている。
すなわち、カバー3は円弧状の断面形状を有し、筐体2の一側面を長手方向に亘って覆う大きさを有している。
カバー3は、図11に示すように、筐体2の外面に設けた軸方向に延びる溝21に、端縁33を嵌め込む形で取り付けられ、筐体2との一体構成は円筒形状となる。
図6に示すように、口金1a、1bは、筐体2とカバー3との一体構成の両端部にその外面を覆うように設けられている。
口金1a、1bには、図9に示すように、蛍光灯を点灯可能な照明器具(蛍光灯照明器具)150に搭載可能な端子4a〜4dが装備されている。
口金1a、1bの端子4a〜4dと、口金1a、1bに接続されたコネクタ16から延びるリ−ド線6a、6bを介して電源基板7に電流が供給される。
端子4a〜4dと、リ−ド線6a、6bとを直接はんだ付けなどの方法で電気的に接続しても問題はない。
口金1a、1bは、複数のねじ5a〜5dによって筐体2に固定されることで、筐体2とこれに嵌合されたカバー3とが一体になるように包み込んでいる。
端子4a〜4dと、リ−ド線6a、6bとを直接はんだ付けなどの方法で電気的に接続しても問題はない。
口金1a、1bは、複数のねじ5a〜5dによって筐体2に固定されることで、筐体2とこれに嵌合されたカバー3とが一体になるように包み込んでいる。
口金1a、1bは、ねじ止めではなく、筐体2にカシメ等の手段により固定してもよい。口金1a、1bの形状は、既存の蛍光灯の両端部に位置する口金と略同一の形状となっている。
したがって、蛍光灯が用いられている既存の照明器具に対して、直管形LEDランプ100を蛍光灯に代えて取り付けることにより、照明器具の交換を要することなくLEDランプの照明装置を構成することができる。
これにより、別途新たな照明器具を取り付ける場合に比べて、設備コストや工事コストを大幅に低減できるとともに、交換作業の労力の低減、時間短縮を実現できる。
したがって、蛍光灯が用いられている既存の照明器具に対して、直管形LEDランプ100を蛍光灯に代えて取り付けることにより、照明器具の交換を要することなくLEDランプの照明装置を構成することができる。
これにより、別途新たな照明器具を取り付ける場合に比べて、設備コストや工事コストを大幅に低減できるとともに、交換作業の労力の低減、時間短縮を実現できる。
図11に示すように、筐体2の平坦部(半円形の弦に相当する部分)32の外側であってカバー3の内方には、カバー3に対向して、実装基板としてのLED基板11が粘着性を有するシート10を介して固定(支持)されている。
シート10は、LEDで発生する熱を筐体2に伝え易くするために、すなわち放熱を促進させるために、熱伝導性のよい材質(例えば放熱シリコ−ンゴム等)が望ましい。
電源基板7は、平坦部32の内側に沿うように、筐体2の内部に配置されている。
図7に示すように、LED基板11は細長い長方形状のプリント基板であり、LED基板11aとLED基板11bとから構成されている。
シート10は、LEDで発生する熱を筐体2に伝え易くするために、すなわち放熱を促進させるために、熱伝導性のよい材質(例えば放熱シリコ−ンゴム等)が望ましい。
電源基板7は、平坦部32の内側に沿うように、筐体2の内部に配置されている。
図7に示すように、LED基板11は細長い長方形状のプリント基板であり、LED基板11aとLED基板11bとから構成されている。
LED基板11の分割構成に対応して、シート10も長手方向に分割されている。
LED基板11a、11bにはそれぞれ、LED素子としての白色LED光源12a、12bが筐体2の長手方向に所定の間隔で複数実装されている。
白色LED光源12a、12bは、EL効果を持つ半導体発光素子光源である。
LED基板11a、11bにはそれぞれ、LED素子としての白色LED光源12a、12bが筐体2の長手方向に所定の間隔で複数実装されている。
白色LED光源12a、12bは、EL効果を持つ半導体発光素子光源である。
図8に示すように、電源基板7は筐体2の長手方向に延びる細長い長方形状に形成されており、その実装面には直流電源変換用の電子部品9が長手方向に間隔をおいて複数搭載されている。
電子部品9によって直流に整流された電流は、図10(a)に示すリード線13a、13bを通して実装基板11a、11bに供給される。
LED基板11a、11bの間は、図示しないリード線やジャンパー線などで電気的に接続されている。
本実施形態では半導体発光素子を実装する実装基板(LED基板)を2枚の直列配置構成としているが、1枚や3枚以上の直列配置構成でもよく、並列構成でもよい。
LED基板11a、11bの間は、図示しないリード線やジャンパー線などで電気的に接続されている。
本実施形態では半導体発光素子を実装する実装基板(LED基板)を2枚の直列配置構成としているが、1枚や3枚以上の直列配置構成でもよく、並列構成でもよい。
図1乃至図3に基づいて第1の実施形態を説明する。
図3(b)に示すように、白色LED光源12は、素子基板50と、素子基板50の内部に配置された青色の光BLを発光するLEDチップ52と、該LEDチップ52の周囲を被覆する蛍光体としての黄色蛍光体54とから構成されている。
黄色蛍光体54は、LEDチップ52からの青い光BLで励起されてLEDチップ52とは異なる色である黄色光YLを発光する。
LEDチップ52からの青い光BLと黄色蛍光体54からの黄色光YLとが合成されて白色光WLとなる。
黄色蛍光体54は、複数の粒状の蛍光体を樹脂で固める構成してもよく、膜状に形成してもよい。
図3(b)に示すように、白色LED光源12は、素子基板50と、素子基板50の内部に配置された青色の光BLを発光するLEDチップ52と、該LEDチップ52の周囲を被覆する蛍光体としての黄色蛍光体54とから構成されている。
黄色蛍光体54は、LEDチップ52からの青い光BLで励起されてLEDチップ52とは異なる色である黄色光YLを発光する。
LEDチップ52からの青い光BLと黄色蛍光体54からの黄色光YLとが合成されて白色光WLとなる。
黄色蛍光体54は、複数の粒状の蛍光体を樹脂で固める構成してもよく、膜状に形成してもよい。
白色光の直管形LEDランプにおいて、光源本来の色より少し黄色がかる理由について図3に基づいて説明する。
光源から出た光は、さまざまな箇所で多重反射されながら、出射される。その際、反射光RLが、図3(a)の囲み円C1に示すように、黄色蛍光体54を通過すると、黄色蛍光体54での再変換により黄色成分が増大する。
また、カバー3に用いられているポリカーボネート樹脂は、短波長側の透過率が低いため、囲み円C2に示すように青色光が減少し、結果的に直管形LEDランプ100から出射する光の色は黄色寄りに変化する。
光源から出た光は、さまざまな箇所で多重反射されながら、出射される。その際、反射光RLが、図3(a)の囲み円C1に示すように、黄色蛍光体54を通過すると、黄色蛍光体54での再変換により黄色成分が増大する。
また、カバー3に用いられているポリカーボネート樹脂は、短波長側の透過率が低いため、囲み円C2に示すように青色光が減少し、結果的に直管形LEDランプ100から出射する光の色は黄色寄りに変化する。
この色シフト(色合いの強まり)を抑制すべく、本実施形態では、図1に示すように、LED基板11a、11bの長手方向における口金1a、1bで覆われる部分S(図2参照)に、LEDチップ52と同じ色の青い光を発光する補助LEDチップ56を配置している。
図1では、直管形LEDランプ100の長手方向における一端部のみを表示しているが、図2に示すように、他端部においても同様の構成となっている。
補助LEDチップ56から放射される青色光は、口金で遮蔽されない角度θの範囲の部分が長手方向の内側に向かって放射され、口金で反射した光も長手方向の内側に向かって放射されるので、青色光成分を相対的に増やすことができる。
これにより、黄色方向にシフトした(色温度が小さくなった)出射光の色が、元の光源色に近づく(色温度が大きくなる)。
図1では、直管形LEDランプ100の長手方向における一端部のみを表示しているが、図2に示すように、他端部においても同様の構成となっている。
補助LEDチップ56から放射される青色光は、口金で遮蔽されない角度θの範囲の部分が長手方向の内側に向かって放射され、口金で反射した光も長手方向の内側に向かって放射されるので、青色光成分を相対的に増やすことができる。
これにより、黄色方向にシフトした(色温度が小さくなった)出射光の色が、元の光源色に近づく(色温度が大きくなる)。
補助LEDチップ56から発光する光は長手方向にも進むので、特許文献1のように各LED素子に対応して透過型分光フィルタを設けなくても、両端部に補助LEDチップ56を配置するという簡単な構成で色シフトを抑制することができる。
補助LEDチップ56の配置スペースは、LED素子を実装するために必要なLED基板11を利用しているので、色シフトを抑制するための部材を設置する特別なスペースを確保する必要もない。
補助LEDチップ56は、長手方向に直交する方向からは口金1a、1bによって見えないので、色むらとなって見えることはない。
補助LEDチップ56の配置スペースは、LED素子を実装するために必要なLED基板11を利用しているので、色シフトを抑制するための部材を設置する特別なスペースを確保する必要もない。
補助LEDチップ56は、長手方向に直交する方向からは口金1a、1bによって見えないので、色むらとなって見えることはない。
図4及び図5に基づいて第2の実施形態を説明する。上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、既にした構成上及び機能上の説明は適宜省略する。
図4に示すように、本実施形態では、LED基板11の表面に、黄色蛍光体54から発光される光の反射を選択的に抑制する反射抑制部材としてのダイクロイック膜58が設けられている。
カバー3からの反射光RLはダイクロイック膜58により黄色成分の反射が抑制されるので、LED基板11の表面からの反射光は青色光が主成分となり、結果的に黄色成分の増大が抑制され、黄色方向への色シフトが抑制される。
図4に示すように、本実施形態では、LED基板11の表面に、黄色蛍光体54から発光される光の反射を選択的に抑制する反射抑制部材としてのダイクロイック膜58が設けられている。
カバー3からの反射光RLはダイクロイック膜58により黄色成分の反射が抑制されるので、LED基板11の表面からの反射光は青色光が主成分となり、結果的に黄色成分の増大が抑制され、黄色方向への色シフトが抑制される。
直管形LEDランプ100のその他の構成について説明する。
上記のように、電源基板7は筐体2の平坦部32の内側に設置されている。
電源基板7の電子部品9の実装面と反対の面に電子部品がなく、平坦部32に塗料などの絶縁物が塗布されて電気的絶縁性が確保できる場合には、直に両者を当接させることができる。
筐体2の内部には、電源基板7を収容可能な凹部30が形成されている。
上記のように、電源基板7は筐体2の平坦部32の内側に設置されている。
電源基板7の電子部品9の実装面と反対の面に電子部品がなく、平坦部32に塗料などの絶縁物が塗布されて電気的絶縁性が確保できる場合には、直に両者を当接させることができる。
筐体2の内部には、電源基板7を収容可能な凹部30が形成されている。
電源基板7は、商業用電源から送られてきた電流を交流から直流に変換し、リード線13a、13bを介してLED基板11a、11bに電流を供給し、LED12a、12bを点灯させる。
図12に示すように、電源基板7は、その端部に設けた穴24と筐体2の平坦部32に設けた穴25(図13参照)を合わせるようにしてクランプ15を挿入することで、筐体2に固定される。
クランプ15は、電源基板7の長手方向一端部を筐体2に固定するためのロック手段である。
これにより、電源基板7の長手方向の位置ずれを規制することができる。
電源基板7の他端部は、上記のようにリード線13a、13bで押さえられている。
図12に示すように、電源基板7は、その端部に設けた穴24と筐体2の平坦部32に設けた穴25(図13参照)を合わせるようにしてクランプ15を挿入することで、筐体2に固定される。
クランプ15は、電源基板7の長手方向一端部を筐体2に固定するためのロック手段である。
これにより、電源基板7の長手方向の位置ずれを規制することができる。
電源基板7の他端部は、上記のようにリード線13a、13bで押さえられている。
筐体2に設ける穴25は、LED基板11bよりも外側で、口金1bに近い方を選択する(図7参照)。
すなわち、クランプ15は、電源基板7の口金1bに近い側に設置し、且つLED基板11bより外側になるように設定する。
このように、クランプ15をLED基板11の外側に配置することにより、LEDの光束がけられて陰になることもない。
図11等では、クランプ15は分かりやすくするために飛び出た形状を示している。
実際には、図13に示すように、クランプ15を平坦部32の外側から挿入して押し込むと、電源基板7の穴24を抜けた時点で弾性変形部15aが外側に広がる。
これにより、電源基板7は筐体2にワンタッチ操作で固定される。
すなわち、クランプ15は、電源基板7の口金1bに近い側に設置し、且つLED基板11bより外側になるように設定する。
このように、クランプ15をLED基板11の外側に配置することにより、LEDの光束がけられて陰になることもない。
図11等では、クランプ15は分かりやすくするために飛び出た形状を示している。
実際には、図13に示すように、クランプ15を平坦部32の外側から挿入して押し込むと、電源基板7の穴24を抜けた時点で弾性変形部15aが外側に広がる。
これにより、電源基板7は筐体2にワンタッチ操作で固定される。
筐体2の外周部に凹凸をつけて放熱効果を向上させ、さらに筐体2の平坦部32に電源基板7を密着させて設置し、クランプ15でその密着性を高めているので、電源基板7からの熱を効率的に筐体に逃がすことができる。
図11に示すように、クランプ首下長さh1と、(筐体平坦部厚さ+電源基板厚さ)h2を略同じにすることで、電源基板7に垂直な方向を規制することができる。
すなわち、電源基板7の筐体長手方向と直交する厚み方向の移動を規制することができる。
すなわち、電源基板7の筐体長手方向と直交する厚み方向の移動を規制することができる。
凹部30は、平坦部32と、該平坦部32から電源基板7の厚み方向に立ち上がる突起としての2本のリブ31a、31bとによって構成されている。
リブ31a、31bの長さL(図8参照)を筐体2の長さと同じにしておけば、例えば押出し加工が可能になる。
すなわち、筐体2の成形と同時に一体成形することができ、製造コストの低減を維持することができる。
平坦部32にリブ31a、31bを形成しているため、突起間は平坦面に形成されている。
リブ31a、31bの長さL(図8参照)を筐体2の長さと同じにしておけば、例えば押出し加工が可能になる。
すなわち、筐体2の成形と同時に一体成形することができ、製造コストの低減を維持することができる。
平坦部32にリブ31a、31bを形成しているため、突起間は平坦面に形成されている。
図11に示すように、電源基板7の幅をD1、リブ31a、31bの間隔をD2とするとき、D2>D1の関係が成り立つように設定されている。
すなわち、電源基板7を凹部30にスムーズに挿入できる幅にしておく。
リブ高さH1は、電源基板7の部品実装面と略同等の高さに設定する。
このようにすることで、電源基板7が図の左右方向に動こうとしても、リブ31a、31bを乗り越えることはできない。
すなわち、電源基板7を凹部30にスムーズに挿入できる幅にしておく。
リブ高さH1は、電源基板7の部品実装面と略同等の高さに設定する。
このようにすることで、電源基板7が図の左右方向に動こうとしても、リブ31a、31bを乗り越えることはできない。
したがって、電源基板7はリブ31a、31bによって筐体長手方向と直交する幅方向(左右方向)の位置ずれを阻止される。
これにより、流通時の振動や地震等による振動によって電源基板7が幅方向にずれることが繰り返されることによるリード線の断線(LEDランプの不意の不点灯)を抑制することができる。
これにより、流通時の振動や地震等による振動によって電源基板7が幅方向にずれることが繰り返されることによるリード線の断線(LEDランプの不意の不点灯)を抑制することができる。
筐体2内で電源基板7を滑らせてセットする際でも、リブ31a、31bをガイドとして使用できるので、位置決めがし易く、スム−ズに挿入できる。
筐体2は押出し成形や引き抜き成形により同一断面形状の筒形状に形成されるので、筐体2に電源基板7を挿入する方向は、いずれの端部からでもよい。
リブ31a、31bの高さ(H1)は、電源基板7の幅方向の位置ずれを阻止できる最小限の高さに設定しているので、筐体2の長手方向全体に亘って設けても質量的には大きな増加とはならない。
すなわち、筐体の質量が増し、筐体が反りやすくなって、地震等の振動で落下する懸念もない。
逆に、リブによる補強効果で筐体の長手方向の剛性が向上するので、曲がりにくくなるという副次的効果も得ることができる。
筐体2は押出し成形や引き抜き成形により同一断面形状の筒形状に形成されるので、筐体2に電源基板7を挿入する方向は、いずれの端部からでもよい。
リブ31a、31bの高さ(H1)は、電源基板7の幅方向の位置ずれを阻止できる最小限の高さに設定しているので、筐体2の長手方向全体に亘って設けても質量的には大きな増加とはならない。
すなわち、筐体の質量が増し、筐体が反りやすくなって、地震等の振動で落下する懸念もない。
逆に、リブによる補強効果で筐体の長手方向の剛性が向上するので、曲がりにくくなるという副次的効果も得ることができる。
上記のように、押出し成形等によりリブ31a、31bを設けることで、電源基板7の左右方向の動きはほとんど規制される。
筐体2と電源基板7と間にリーク電圧に対する必要な耐圧が確保できない場合は、図14に示すように、両者の間に耐圧を確保できる薄板状の絶縁部材41を設けておく。
電源基板7の基板幅E1に対し、絶縁部材41の内寸は同等かやや大きめに設定する。
絶縁部材41の外寸幅E2は、リブ間隔E3より大きく、スム−ズに挿入可能な幅に設定する。
電源基板7の基板幅E1に対し、絶縁部材41の内寸は同等かやや大きめに設定する。
絶縁部材41の外寸幅E2は、リブ間隔E3より大きく、スム−ズに挿入可能な幅に設定する。
リブ高さH2も(絶縁部材厚さ+電源基板厚さ)よりは大きめに設定するが、絶縁部材高さK1よりは低くてもリブ31a、31bを電源基板7が乗り越えることはない。
クランプ15で固定する場合は、絶縁部材41にも穴を開けておき、筐体2と電源基板7間に挟むように設置し、クランプ15を穴に挿入することで固定できる。
絶縁部材41の穴(図示せず)は、クランプ15を挿入した状態で電源基板7が絶縁部材41よりはみ出さない位置に設ける。
なお、クランプ15の代わりにネジ固定しても良い。
絶縁部材41が挿入された場合も、(筐体平坦部厚さ+絶縁部材厚さ+電源基板厚さ)h3≒クランプ首下長さh1としておけば、電源基板7の厚み方向の移動を規制することができる。
クランプ15で固定する場合は、絶縁部材41にも穴を開けておき、筐体2と電源基板7間に挟むように設置し、クランプ15を穴に挿入することで固定できる。
絶縁部材41の穴(図示せず)は、クランプ15を挿入した状態で電源基板7が絶縁部材41よりはみ出さない位置に設ける。
なお、クランプ15の代わりにネジ固定しても良い。
絶縁部材41が挿入された場合も、(筐体平坦部厚さ+絶縁部材厚さ+電源基板厚さ)h3≒クランプ首下長さh1としておけば、電源基板7の厚み方向の移動を規制することができる。
本実施形態では、絶縁部材41の存在により電源基板7に流れる電流が筐体2に流れることはないので、感電等の怪我や火災等の心配がない。
上記各実施形態では、直管形LEDランプ100を、蛍光灯を点灯可能な照明器具150に搭載可能な構成としたが、勿論LED専用の照明器具に装着する構成としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1a、1b 口金
2 筐体
3 カバー部材としてのカバー
11 基板としてのLED基板
12 LED素子としての白色LED光源
52 LEDチップ
54 蛍光体としての黄色蛍光体
56 補助LEDチップ
58 反射抑制部材としてのダイクロイック膜
100 直管形LEDランプ
150 照明器具
2 筐体
3 カバー部材としてのカバー
11 基板としてのLED基板
12 LED素子としての白色LED光源
52 LEDチップ
54 蛍光体としての黄色蛍光体
56 補助LEDチップ
58 反射抑制部材としてのダイクロイック膜
100 直管形LEDランプ
150 照明器具
Claims (7)
- 棒状の筐体と、
前記筐体の一側面を長手方向全体に亘って覆うように前記筐体に取り付けられる透光性のカバー部材と、
前記カバー部材の内方に前記長手方向に沿って配置された複数のLED素子と、
前記筐体に支持され、前記複数のLED素子が実装された基板と、
前記筐体と前記カバー部材との前記長手方向における端部を覆う口金と、
を有し、
前記複数のLED素子はそれぞれ、LEDチップと、前記LEDチップからの光で励起されて前記LEDチップとは異なる色の光を発光する蛍光体とを備え、
前記LED素子の他に、前記LEDチップと同じ色の光を発光し、前記蛍光体の発光の色合いの強まりを抑制する補助LEDチップを有している直管形LEDランプ。 - 請求項1に記載の直管形LEDランプにおいて、
前記補助LEDチップは、前記長手方向における前記基板の前記口金で覆われる範囲に配置されている直管形LEDランプ。 - 棒状の筐体と、
前記筐体の一側面を長手方向全体に亘って覆うように前記筐体に取り付けられる透光性のカバー部材と、
前記カバー部材の内方に前記長手方向に沿って配置された複数のLED素子と、
前記筐体に支持され、前記複数のLED素子が実装された基板と、
前記筐体と前記カバー部材との前記長手方向における端部を覆う口金と、
を有し、
前記複数のLED素子はそれぞれ、LEDチップと、前記LEDチップからの光で励起されて前記LEDチップとは異なる色の光を発光する蛍光体とを備え、
前記基板の表面に、前記蛍光体から発光される光の反射を選択的に抑制する反射抑制部材が設けられている直管形LEDランプ。 - 請求項3に記載の直管形LEDランプにおいて、
前記反射抑制部材が、ダイクロイック膜である直管形LEDランプ。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の直管形LEDランプにおいて、
前記LEDチップが青色光を発光し、前記蛍光体が黄色光を発光することにより、前記LED素子が白色光を発光する直管形LEDランプ。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の直管形LEDランプにおいて、
前記カバー部材が拡散性を有する直管形LEDランプ。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の直管形LEDランプと、前記直管形LEDランプを装着する照明器具とを備えた照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015111454A JP2016225177A (ja) | 2015-06-01 | 2015-06-01 | 直管形ledランプ及び照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=57748440
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JP2015111454A Pending JP2016225177A (ja) | 2015-06-01 | 2015-06-01 | 直管形ledランプ及び照明装置 |
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JP (1) | JP2016225177A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020043044A (ja) * | 2018-09-12 | 2020-03-19 | 茂樹 赤沼 | 直管型電灯 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011222665A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Mitsubishi Electric Corp | 発光装置及び波長変換部材 |
JP2012098438A (ja) * | 2010-11-01 | 2012-05-24 | Seiko Epson Corp | 波長変換素子、光源装置及びプロジェクター |
JP2015065179A (ja) * | 2014-12-03 | 2015-04-09 | 東芝ライテック株式会社 | 直管形ランプおよび照明装置 |
JP2015065087A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 照明用光源及び照明装置 |
-
2015
- 2015-06-01 JP JP2015111454A patent/JP2016225177A/ja active Pending
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