JP2016222107A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乗物用シートに、乗員CMの着座状態において乗員の一部(CM1)と送風口10aの間の距離を測定可能な測定部材40を設けるとともに、測定部材40にて、第一状態ST1(送風口と乗員の一部が離間した状態)から第二状態ST2(送風口と乗員の一部が近接した状態)に変移することを検知して温調部材20と送風部材30の少なくとも一つの部材を停止させるとともに、第二状態ST2から第一状態ST1に変移することを検知して停止状態の少なくとも一つの部材を作動させる構成とした。
【選択図】図3
Description
シートクッション4は、上述の基本構成(4F,4P,4S)と、送風口10a,10bと、関連構成(ダクト部材12,温調部材20,送風部材30,測定部材40)を有する(図2及び図3を参照)。そして本実施例では、乗物用シート2に乗員CMが着座した場合において、シートクッション4の前面側(送風口10a,10b)に乗員脹脛CM1(乗員の一部)が対面状に配置する。そして後述するように、送風部材30から出る気体(典型的にエア)が温調部材20にて昇温(又は降温)されて、シートクッション4前側(送風口10a,10b)からシート外に送り出される。
本実施例のシートクッション4は、シートパッド4Pを、シートフレーム4Fに配置しつつシートカバー4Sで被覆することで形成される(図1及び図3を参照)。ここでシートフレーム4Fは、略矩形状の枠体であり、剛性に優れる素材(金属や硬質樹脂など)にて形成できる。またシートカバー4Sは、袋状の面材であり、布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)で形成できる。そしてシートパッド4Pは、乗員CMを弾性的に支持可能な部材であり、後述の構成(一対の送風口10a,10b,ダクト部材12)を有する。シートパッド4Pの材質は特に限定しないが、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。
そして一対の送風口10a,10bは、それぞれ気体の通過可能な開口であり、着座状態時を基準として乗員脹脛CM1(乗員の一部)に対面可能に配置する(図1〜図3を参照)。本実施例では、一対の送風口10a,10b(正面視で略矩形状)が、それぞれシートクッション4前面でシート幅方向に並列しつつ、乗員脹脛CM1に対面可能な位置に配置する(図1を参照)。なお各送風口10a,10bは、シートの見栄えなどを考慮して、通気性を備えた面材(布帛,皮革,メッシュ材等)にて被覆できる。
温調部材20は、周囲の温度を調節可能な部材であり、送風部材30(後述)にて送り出される気体の移動経路途中に設けることができる(図3を参照)。この種の温調部材20として、周囲の温度を上昇させるヒーター部材(例えばPTCヒーターなどの電熱線ヒーター)や、周囲の温度を下降させるクーラー部材を例示できる。本実施例では、温調部材20としてのヒーター部材を、ダクト部材12内に固定して、気体の移動経路途中(後述する送風部材30の前側)に配設する。こうすることで送風部材30にて送り出される気体が、温調部材20にて昇温されつつ送風口10a,10bに向かうこととなる。なお温調部材20は、気体の流れを極端に阻害しない構成(形状)を有しており、例えばダクト部材12よりも径寸とされた部材や、中央に気体の通過可能な開口部を有する部材である。そして温調部材20は、後述の送風部材30と一体の構成でも良く、送風部材30と別体の構成でもよい。
送風部材30は、中空の箱体(略立方体状)であり、送風機構(ファン)を内蔵する(図3を参照)。送風機構として、軸流式の機構(装置軸方向に沿って吸気及び送風する機構)や、遠心式の機構(装置軸方向から吸気しつつ遠心方向に送風する機構)を例示できる。本実施例では、送風部材30(軸流式)を、シートパッド4Pの裏面側に配置しつつシートフレーム4F等に固定する。そして上述の通り送風部材30をダクト部材12後端に連通することにより、送風部材30から送り出される気体を、ダクト部材12を介して送風口10a,10bに送ることができる。
ここで送風部材30(送風機構)の制御方法は特に限定しないが、第一状態ST1時における送風条件(温度や風量)の最適化の観点からPWM制御(ON-OFF制御)を行うことが望ましい(図3及び図4を参照)。例えば本実施例では、送風部材30(作動状態の送風機構)を、乗物室内の温度を考慮しつつ適当なデューティ比(デューティ比(D)=τ/T(式中、τはパルスの幅を示し、Tは周期を示す))でPWM制御する。このとき温調部材20の設定温度を考慮して、送風部材30のデューティ比を20%〜90%(好ましくは30%〜85%)の範囲に設定することが好ましい。このようにデューティ比を適切に設定する(風量を調節する)ことにより、第一状態ST1時に乗員脹脛CM1に当たる気体の温度を最適化できる。
測定部材40は、送風口10a,10bと乗員脹脛CM1(着座状態において送風口に対面配置する乗員の一部)との間の距離を測定可能な部材である(図3を参照)。この種の測定部材40(機構)として、非接触型の距離センサ(超音波式、レーザー式、渦電流式、放射温度計などの感熱式)を例示できる。本実施例では、測定部材40を、ダクト部材12の途中(送風口10a,10b寄りの部分)に配設して、乗員脹脛CM1(乗員の一部)を検知可能に配置する。そして測定部材40により、送風口10a,10bと乗員脹脛CM1乗員(着座状態)の間の距離を測定して、この距離情報を、図示しない制御装置(典型的にECU)に送ることができる。
図1及び図3を参照して、乗員CMが着座した状態で、送風口10a,10bから乗員脹脛CM1に向けて送風する(各部材を作動状態とする)。このとき本実施例では、測定部材40にて、送風口10a,10bと乗員脹脛CM1の距離を検出して、これらが第一状態ST1(本実施例では両者の距離が約150mm)にあることを制御装置が検知する(図3の二点破線状態を参照)。この第一状態ST1においては、制御装置を介して温調部材20と送風部材30の双方を作動させて送風口10a,10bから乗員脹脛CM1に向けて温風を送り出す。このとき本実施例では、送風部材30をPWM制御して送風条件を最適化することにより、乗員脹脛CM1に当たる気体温度を適切な範囲(例えば50℃〜60℃の範囲)に収めることができる。
また送風口の形成位置は、上述のシートクッション前部のほか、各種の位置に設定できる。例えば変形例1では、一対の送風口10c,10dを、シートバック6上部(シート幅方向で見た両側)に設けて、それぞれ乗員CMの両肩口に対面状に配置する(図1及び図2を参照)。このとき本変形例においても、送風部材(図示省略)から送り出された気体が温調部材(図示省略)にて昇温されつつ、ダクト部材12aを介して送風口10c,10dからシート外に送り出される。そこで本変形例においても、測定部材にて測定された乗員肩口(乗員の一部)と送風口10c,10dの距離に応じて、送風口10c,10dからの送風を性能良く調節できる。
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4S シートカバー
4P シートパッド
4F シートフレーム
10a,10b 送風口
12 ダクト部材
20 温調部材
30 送風部材
40 測定部材
CM 乗員
CM1 乗員脹脛(乗員の一部)
ST1 第一状態
ST2 第二状態
Claims (1)
- 気体を送り出し可能な送風部材と、周囲の温度を調節可能な温調部材と、乗員の一部に対面可能な位置に開口して前記気体の通過可能な送風口とを有し、
前記温調部材で温度が調節された前記気体を前記送風部材にて前記送風口からシート外に送り出す際に、前記乗員の一部と前記送風口が離間した第一状態と、前記第一状態よりも前記送風口に前記乗員の一部が近接した第二状態との間を変移するとともに、前記第一状態時を基準として前記送風口から送り出される気体の温度及び風量を設定する構成の乗物用シートにおいて、
前記乗物用シートに、前記乗員の着座状態において前記乗員の一部と前記送風口の間の距離を測定可能な測定部材を設け、
前記測定部材にて、前記第一状態から前記第二状態に変移することを検知して前記温調部材と前記送風部材の少なくとも一つの部材を停止させるとともに、前記第二状態から前記第一状態に変移することを検知して停止状態の前記少なくとも一つの部材を作動させる構成とした乗物用シート。
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