JP2016217338A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筒内圧力を精度良く推定する。【解決手段】機関本体1と、機関本体1の振動を検出するための振動センサ210と、機関本体1のクランク角を検出するためのクランク角センサ218と、を備える内燃機関100の制御装置200が、振動センサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生したときは、クランク角が予め設定された異常燃焼判定区間内にあるときの振動センサ210の出力波形に基づいて、燃焼が行われた筒内の圧力を推定する筒内圧力推定部を備える。そして筒内圧力推定部が、振動センサ210の出力波形の振幅が検出範囲内の所定閾値以上となっている時間と、検出範囲内における振動センサ210の出力波形の振幅の傾きと、に基づいて、燃焼が行われた筒内の圧力を推定するように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、オイルに起因した異常燃焼が生じ得る低速高負荷領域を制限領域とし、制限領域以外の運転領域で機関本体の運転を行うと共に、異常燃焼が検出されたときには制限領域を拡大するように構成された内燃機関の制御装置が開示されている。
前述した特許文献1に記載の内燃機関の制御装置は、筒内の燃焼に伴う振動を検出するノックセンサの検出信号に基づいて異常燃焼が発生したか否かを判定していた。ここで異常燃焼の発生時には、ノックセンサの検出範囲を超える振動が機関本体で発生する場合がある。そのため、異常燃焼が発生したときの筒内圧力を単純にノックセンサの検出信号に基づいて推定しようとすると、ノックセンサの検出範囲を超える振動が機関本体で発生しているときに筒内圧力を精度良く推定できないおそれがある。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、振動センサ(ノックセンサ)の検出範囲を超える振動が機関本体で発生した場合の筒内圧力を精度良く推定することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様によれば、機関本体と、機関本体の振動を検出するための振動センサと、機関本体のクランク角を検出するためのクランク角センサと、を備える内燃機関を制御する制御装置が、振動センサの検出範囲を超える振動が機関本体で発生したときは、クランク角が予め設定された異常燃焼判定区間内にあるときの振動センサの出力波形に基づいて燃焼が行われた筒内の圧力を推定する筒内圧力推定部を備える。そして筒内圧力推定部が、振動センサの出力波形の振幅が検出範囲内の所定閾値以上となっている時間と、検出範囲内における振動センサの出力波形の振幅の傾きと、に基づいて、燃焼が行われた筒内の圧力を推定するように構成されている。
本発明のこの態様によれば、振動センサの検出範囲を超える振動が機関本体で発生した場合の筒内圧力を精度良く推定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
図1は、本発明の一実施形態による火花点火式の内燃機関100及び内燃機関100を制御する電子制御ユニット200の概略構成図である。
図1に示すように、内燃機関100は、機関本体1と、吸気装置20と、排気装置30と、を備える。
機関本体1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上面に固定されたシリンダヘッド3と、を備える。
シリンダブロック2には、複数のシリンダ4が形成される。シリンダ4の内部には、燃焼圧力を受けてシリンダ4の内部を往復運動するピストン5が収められる。ピストン5は、コンロッドを介してクランクシャフトと連結されており、クランクシャフトによってピストン5の往復運動が回転運動に変換される。シリンダヘッド3の内壁面、シリンダ4の内壁面及びピストン冠面によって区画された空間が燃焼室6となる。
またシリンダブロック2には、機関本体1の振動を検出するためのノックセンサ210が取り付けられている。ノックセンサ210は、圧電素子を備えた振動センサの一種であり、機関本体1の振動に応じた電圧を出力する。
シリンダヘッド3には、シリンダヘッド3の一方の側面に開口すると共に燃焼室6に開口する吸気ポート7と、シリンダヘッド3の他方の側面に開口すると共に燃焼室6に開口する排気ポート8と、が形成される。
またシリンダヘッド3には、燃焼室6と吸気ポート7との開口を開閉するための吸気弁9と、燃焼室6と排気ポート8との開口を開閉するための排気弁10と、吸気弁9を開閉駆動する吸気カムシャフト11と、排気弁10を開閉駆動する排気カムシャフト12と、が取り付けられる。
さらにシリンダヘッド3には、燃焼室6内に燃料を噴射するための燃料噴射弁13と、燃料噴射弁13から噴射された燃料と空気との混合気を燃焼室6内で点火するための点火プラグ14と、が取り付けられる。本実施形態では、燃料として理論空燃比が14.6であるガソリンを用いているが、他の燃料を用いることもできる。なお、燃料噴射弁13は、吸気ポート7内に燃料を噴射するように取り付けてもよい。
吸気装置20は、吸気ポート7を介してシリンダ4内に空気を導くための装置であって、エアクリーナ21と、吸気管22と、吸気マニホールド23と、電子制御式のスロットル弁24と、エアフローメータ211と、を備える。
エアクリーナ21は、空気中に含まれる砂などの異物を除去する。
吸気管22は、一端がエアクリーナ21に連結され、他端が吸気マニホールド23のサージタンク23aに連結される。吸気管22によって、エアクリーナ21を介して吸気管22内に流入してきた空気(吸気)が吸気マニホールド23のサージタンク23aに導かれる。
吸気マニホールド23は、サージタンク23aと、サージタンク23aから分岐してシリンダヘッド側面に形成されている各吸気ポート7の開口に連結される複数の吸気枝管23bと、を備える。サージタンク23aに導かれた空気は、吸気枝管23bを介して各シリンダ4内に均等に分配される。このように、吸気管22、吸気マニホールド23及び吸気ポート7が、各シリンダ4内に空気を導くための吸気通路を形成する。
スロットル弁24は、吸気管22内に設けられる。スロットル弁24は、スロットルアクチュエータ25によって駆動され、吸気管22の通路断面積を連続的又は段階的に変化させる。スロットルアクチュエータ25によってスロットル弁24の開度(以下「スロットル開度」という。)の調整することで、各シリンダ4内に吸入される吸気量が調整される。スロットル開度は、スロットルセンサ212によって検出される。
エアフローメータ211は、スロットル弁24よりも上流側の吸気管22内に設けられる。エアフローメータ211は、吸気管22内を流れる空気の流量(以下「吸気量」という。)を検出する。
なお、エアフローメータ211とスロットル弁24との間の吸気管22内に、過給機を設けても良い。過給機は、排気のエネルギを利用して駆動される排気タービン駆動式過給機(ターボチャージャ)でも良いし、機関本体の出力を利用して機械的に駆動される機械駆動式過給機(スーパーチャージャ)でも良い。
排気装置30は、燃焼室6内で生じた燃焼ガス(排気)を浄化して外気に排出するための装置であって、排気マニホールド31と、触媒コンバータ32と、排気管33と、を備える。
排気マニホールド31は、シリンダヘッド側面に形成されている各排気ポート8の開口と連結される複数の排気枝管31aと、排気枝管31aを集合させて1本にまとめた集合管31bと、を備える。
触媒コンバータ32は、一端が排気マニホールド31の集合管31bに連結され、他端が排気管33に連結される。触媒コンバータ32には、排気浄化触媒として、酸素吸蔵能力を有する三元触媒32aが内蔵されている。三元触媒32aは、セラミックから成る担体に、触媒作用を有する貴金属(例えば、白金(Pt))及び酸素吸蔵能力を有する物質(例えば、セリア(CeO2))を担持させたものである。三元触媒32aは、所定の活性温度に達すると、未燃ガス(HCやCO等)と窒素酸化物(NOx)とを同時に浄化する触媒作用に加えて、酸素吸蔵能力を発揮する。
排気管33は、一端が触媒コンバータ32に連結され、他端が外気に開口している。各シリンダ4から排気ポート8を介して排気マニホールド31に排出された排気は、排気管33を流れて外気に排出される。このように、排気ポート8、排気マニホールド31、触媒コンバータ32及び排気管33が、各シリンダ4から排出された排気が流れる排気通路を形成する。なお、排気管33上に三元触媒32aとは別途の排気浄化触媒を内蔵した触媒コンバータを配置させても良い。
電子制御ユニット200は、デジタルコンピュータから構成され、双方性バス201によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)202、RAM(ランダムアクセスメモリ)203、CPU(マイクロプロセッサ)204、入力ポート205及び出力ポート206を備える。
入力ポート205には、前述したノックセンサ210やエアフローメータ211、スロットルセンサ212などの出力信号が、対応する各AD変換器207を介して入力される。また入力ポート205には、アクセルペダル220の踏み込み量(以下「アクセル踏込量」という。)に比例した出力電圧を発生する負荷センサ217の出力電圧が、対応するAD変換器207を介して入力される。また入力ポート205には、機関回転速度などを算出するための信号として、機関本体1のクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ218の出力信号が入力される。このように入力ポート205には、内燃機関100を制御するために必要な各種センサの出力信号が入力される。
出力ポート206には、対応する駆動回路208を介して燃料噴射弁13や点火プラグ14、スロットルアクチュエータ25などの各制御部品が電気的に接続される。
電子制御ユニット200は、入力ポート205に入力された各種センサの出力信号に基づいて、各制御部品を制御するための制御信号を出力ポート206から出力して内燃機関100を制御する。
火花点火式の内燃機関100では、点火プラグ14によって燃焼室6内で混合気が着火させられ、火炎が生じる。火炎は、点火プラグ14の近傍から燃焼室6の周縁へと拡がる。その際、点火プラグ14から離れた場所に位置する未燃混合気(エンドガス)は、ピストン5やシリンダ壁面に押し付けられ、高温・高圧になる。このエンドガスの温度及び圧力が高くなり過ぎると、エンドガスが自己着火し、ノックが生じることがある。
また、燃焼室6に潤滑油(オイル)が混入した場合や燃焼室6の壁面にデポジットが堆積した場合には、点火プラグ14によって混合気に着火する前に潤滑油やデポジットを火種として混合気が着火され、プレイグニッションが生じることがある。
ノックやプレイグニッション等の異常燃焼が発生すると、機関出力が低下したり、機関本体1が劣化したりするおそれがある。
そこで本実施形態による電子制御ユニット200は、クランク角が、機関本体1の各シリンダ4の内部で行われた燃焼が異常燃焼か否か判定するために設定された異常燃焼判定区間(例えば圧縮行程の終盤から膨張行程の序盤までのクランク角範囲)にあるときのノックセンサ210の出力値に基づいて、ノックやプレイグニッション等の異常燃焼が発生したか否かを判定している。そして電子制御ユニット200は、異常燃焼が発生していると判定した場合には、異常燃焼の規模に応じて点火時期を通常の点火時期である最適点火時期(MBT;Minimum advance for the Best Torque)から遅角させる制御、又は、シリンダ4内の温度を下げるために燃料噴射量を通常時よりも増量させる制御の少なくとも一方を実施している。
このとき、異常燃焼の規模を把握するために、異常燃焼判定区間におけるノックセンサ210の出力値や、異常燃焼判定区間内のノックセンサ210の出力値の積分値に基づいて燃焼が行われたシリンダ4の内部圧力(以下「筒内圧力」という。)を推定しようとすると、以下の問題が生じることがわかった。
すなわち異常燃焼の発生時には、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生する場合がある。そのため、異常燃焼によってノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生したときには、ノックセンサ210の出力値や、ノックセンサ210の出力値の積分値に基づいて推定された筒内圧力が、実際の筒内圧力よりも低い値となるおそれがある。
そこで本実施形態では、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生したときは、異常燃焼判定区間におけるノックセンサ210の出力値の波形(以下「出力波形」という。)の振幅が検出範囲内の所定の筒内圧力推定用閾値以上となっている時間(以下「閾値越え時間」という。)と、異常燃焼判定区間における検出範囲内のノックセンサ210の出力波形の振幅の傾きと、に基づいて筒内圧力を推定することとした。以下、図2を参照して、この本実施形態による筒内圧力の推定方法について説明する。
図2は、異常燃焼によってノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生したときの、異常燃焼判定区間におけるノックセンサ210の出力波形を示す図である。なお図2では、説明のためノックセンサ210の検出範囲を超える部分の出力波形も図示している。
図2に示すように、異常燃焼が発生したときのノックセンサ210の出力波形は、クランク角が大きくなるにつれて振幅(ノックセンサ210の出力値)が徐々に大きくなり、最大振幅となった後(ノックセンサ210の出力値が最大値となった後)は、クランク角が大きくなるにつれて振幅が徐々に小さくなる波形となり、ノックセンサ210の出力値が最大値となるクランク角を基準として所定の傾きで左右に振幅が減少していく山型の形状となる。
そのため、機関本体1の振動がノックセンサ210の検出範囲を超えている期間、ひいては閾値超え時間が長くなるほど、基本的にノックセンサ210の出力波形の最大振幅も大きくなる傾向にある。また、検出範囲内の出力波形の振幅の傾きが大きくなるほど、基本的にノックセンサ210の出力波形の最大振幅も大きくなる傾向にある。
すなわち、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生した場合、閾値超え時間と燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力との間には相関関係があると言うことができ、基本的に閾値超え時間が大きくなると燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力も大きくなる傾向にある。また、検出範囲内の出力波形の振幅の傾きと燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力との間にも相関関係があると言うことができ、基本的に検出範囲内の出力波形の振幅の傾きが大きくなると燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力も大きくなる傾向にある。
そこで本実施形態では、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力との間で相関関係があるパラメータ、すなわち閾値超え時間と検出範囲内の出力波形の振幅の傾きとに基づいて、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を推定することとしたのである。これにより、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生した場合であっても、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を精度良く推定することができる。
図3は、電子制御ユニット200が実施する本実施形態による筒内圧力推定制御について説明するフローチャートである。
ステップS1において、電子制御ユニット200は、クランク角が異常燃焼判定区間にあるときのノックセンサ210の出力値に基づいて、異常燃焼が発生しているか否かを判定する。具体的には、電子制御ユニット200は、クランク角が異常燃焼判定区間にあるときのノックセンサ210の出力値が予め設定された異常燃焼判定用の所定閾値以上になれば、異常燃焼が発生していると判定する。なお異常燃焼が発生しているか否かの判定方法はこのような方法に限られるものではなく、例えばクランク角が異常燃焼判定区間にあるときのノックセンサ210の出力値の積分値が予め設定された異常燃焼判定用の所定閾値以上になったときに、異常燃焼が発生していると判定しても良い。
電子制御ユニット200は、異常燃焼が発生していると判定したときは、ステップS2の処理に進み、異常燃焼が発生していないと判定したときは、今回の処理を終了する。
ステップS2において、電子制御ユニット200は、異常燃焼が発生したときの機関運転状態(機関回転速度及びアクセル踏込量(機関負荷))を読み込む。
ステップS3において、電子制御ユニット200は、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生しているか否かを判定する。例えば電子制御ユニット200は、ノックセンサ210の出力値がノックセンサ210の検出限界値のまま固定されている期間があれば、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生していると判定する。電子制御ユニット200は、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生していると判定したときは、ステップS4の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生していないと判定したときは、ステップS6の処理に進む。
ステップS4において、電子制御ユニット200は、異常燃焼判定区間のノックセンサ210の出力波形に基づいて、閾値越え時間と、検出範囲内における出力波形の振幅の傾きと、を算出する。本実施形態では、ノックセンサ210の出力値が検出限界値以上となる直前の任意のクランク角範囲における出力波形の振幅の傾きを、検出範囲内における出力波形の振幅の傾きとして算出している。
なお、検出範囲内における出力波形の振幅の傾きは、検出範囲内の任意のクランク角範囲における出力波形の振幅の傾きであれば良く、ノックセンサ210の出力値が検出限界値以上となる前の出力波形の振幅の傾きでも良いし、ノックセンサ210の出力値が検出限界値以下となった後の出力波形の振幅の傾きでも良い。したがって、検出範囲内における出力波形の振幅の傾きとして、例えばノックセンサ210の出力値が検出限界値以上となる前の出力波形の振幅の傾きを用いる場合であれば、異常燃焼判定区間の最初からノックセンサ210の出力値が検出限界値となるまでの任意のクランク角範囲における出力波形の振幅の傾きを、検出範囲内における出力波形の振幅の傾きとすることができる。
ステップS5において、電子制御ユニット200は、異常燃焼が発生したときの機関運転状態に対応した筒内圧力推定マップを参照し、閾値超え時間と検出範囲内の出力波形の振幅の傾きとに基づいて、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を推定する。この筒内圧力推定マップは、閾値超え時間及び検出範囲内の出力波形の振幅の傾きと、シリンダ4の筒内圧力と、を関連付けたマップであり、機関運転状態ごとに予め実験等によって作成されてROM202に記憶されている。
ステップS6において、電子制御ユニット200は、ノックセンサ210の出力値に基づいて、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を推定する。例えば電子制御ユニット200は、異常燃焼が発生したときの機関運転状態に対応した筒内圧力推定テーブルを参照し、異常燃焼判定区間内のノックセンサ210の出力値の最大値に基づいて、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を推定する。この筒内圧力推定テーブルは、ノックセンサ210の出力値の最大値と、シリンダ4の筒内圧力と、を関連付けたテーブルであり、機関運転状態ごとに予め実験等によって作成されてROM202に記憶されている。このような方法以外にも、例えば異常燃焼判定区間内のノックセンサ210の出力値の積分値と筒内圧力とを関連付けたテーブルを作成しておき、当該テーブルを参照して異常燃焼判定区間内のノックセンサ210の出力値の積分値に基づいて燃焼が行われた筒内圧力を推定することもできる。
以上説明した本実施形態によれば、機関本体1と、機関本体1の振動を検出するためのノックセンサ(振動センサ)210と、機関本体1のクランク角を検出するためのクランク角センサ218と、を備える内燃機関100を制御する電子制御ユニット(制御装置)200が、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生したときに、クランク角が予め設定された異常燃焼判定区間内にあるときのノックセンサ210の出力波形に基づいて燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を推定する筒内圧力推定部を備える。
そして筒内圧力推定部が、ノックセンサ210の出力波形の振幅が検出範囲内の所定閾値以上となっている時間と、検出範囲内におけるノックセンサ210の出力波形の振幅の傾きと、に基づいて、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を推定するように構成されている。
このように本実施形態によれば、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生したときは、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力との間で相関関係があるパラメータ、すなわち閾値超え時間と検出範囲内の出力波形の振幅の傾きとに基づいて、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を推定するので、ノックセンサ210の検出範囲を超える振動が機関本体1で発生した場合であっても、燃焼が行われたシリンダ4の筒内圧力を精度良く推定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 機関本体
100 内燃機関
200 電子制御ユニット(制御装置)
210 ノックセンサ(振動センサ)
218 クランク角センサ
100 内燃機関
200 電子制御ユニット(制御装置)
210 ノックセンサ(振動センサ)
218 クランク角センサ
Claims (1)
- 機関本体と、
前記機関本体の振動を検出するための振動センサと、
前記機関本体のクランク角を検出するためのクランク角センサと、
を備える内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、
前記振動センサの検出範囲を超える振動が前記機関本体で発生したときは、前記クランク角が予め設定された異常燃焼判定区間内にあるときの前記振動センサの出力波形に基づいて、燃焼が行われた筒内の圧力を推定する筒内圧力推定部を備え、
前記筒内圧力推定部が、
前記振動センサの出力波形の振幅が前記検出範囲内の所定閾値以上となっている時間と、前記検出範囲内における前記振動センサの出力波形の振幅の傾きと、に基づいて、燃焼が行われた筒内の圧力を推定するように構成されている、
内燃機関の制御装置。
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