JP2016205153A - スクロール圧縮機及びスクロール圧縮機用オルダム継手 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、図1〜図3を用いてスクロール圧縮機の全体構成を説明する。
図1は本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図、図2は図1に示すフレームの平面図、図3は図1に示す旋回スクロールの底面図である。
前記スクロール圧縮機1は、作動流体(冷媒ガス)を圧縮する圧縮機構部2と、この圧縮機構部2を、回転軸300を介して駆動する駆動部3を円筒状の密閉容器700内に収納して構成されている。本実施例では、密閉容器700内に上から順に、前記圧縮機構部2と前記駆動部3が配設され、前記駆動部3の下部には油溜り730が形成された縦型スクロール圧縮機としている。
前記固定スクロール100は、台板101と、この台板101の下側に垂直に立設された渦巻体であるラップ(スクロールラップ)102と、前記台板101の外周側に設けた吸込口103と、前記台板の中央側に設けた吐出口104とを有している。また前記固定スクロール100は、周方向に均等に配置された複数のボルト405により前記フレーム400に固定されている。
なお、図3に示す旋回スクロール200において、210は旋回ボス部203の内面に圧入されている前記旋回軸受、221a及び221bは旋回スクロール200の台板201背面に形成された一対のキー溝であり、これら一対のキー溝221a,221bに前記オルダム継手500の旋回スクロール側に形成されている一対のキー部501,502(図4参照)が係合して摺動される。
前記圧縮機構部2は、前記電動機600の回転子602に連結した回転軸300の回転により、クランクピン301が偏心回転すると、旋回スクロール200が前記オルダム継手500により、固定スクロール100に対し自転せずに旋回運動を行う。これに伴い、作動ガスとしての冷媒ガスは吸入管711及び吸入口103を介して、ラップ102と202で形成される圧縮室130に導入される。この圧縮室130は、前記旋回スクロール200の旋回運動により、中央部側へ移動しながらその容積が減少することで前記冷媒ガスの圧縮動作が行われる。
なお、前記圧縮機構部2で圧縮される冷媒ガスとしては、地球環境に優しいR410Aなどの冷媒が用いられる。
回転軸300が回転されると、給油ポンプ900により、油溜り730の油が回転軸300内に形成されている油通路311に昇圧して供給される。前記油通路311に送られた油の一部は、横穴312を通って副軸受803に流れた後、前記油溜り730に戻る。前記油通路311を通ってクランクピン301の上部に到達した油は、旋回軸受210を潤滑した後、主軸受401へ流れる。主軸受401を潤滑した油は、その殆どが排油パイプ408を通り、前記油溜り730に戻る。
旋回スクロール側の第1のキー部501,502に作用する荷重をFs、フレーム側の第2のキー部504,505に作用する荷重をFfとする。また、スクロール圧縮機の圧縮動作時のガス荷重によって発生するオルダムキー部荷重をF1、旋回スクロール200が旋回運動することによる慣性力により発生するオルダムキー部荷重をF2とする。
F2=1/4×M×ε×ω2×sinθ …(2)
ここで、Kは荷重係数で、実際に掛かる荷重との乖離を補正するための係数、Jは旋回自転モーメント(kg・m)で、旋回スクロールが旋回運動する際に発生するモーメント、Rはオルダム継手の平均径(m)、εは旋回半径(m)、Mはオルダムリング質量(kg)、ωは角速度(rad/s)、θは旋回スクロールの回転角度(°)である。
Ff=F1 …(4)
このため、スクロール圧縮機の回転数が大きくなるほど、旋回スクロール200の旋回運動で生じる慣性力の影響が大きくなり、前記第1のキー部501,502に作用する荷重が増大するから、前記第1のキー部近傍のリング部503に発生する応力も大きくなることが予想される。
なお、式(5)で算出した断面積にすると、形状が凸凹になることも考えられ、それによる応力集中を避けるため、本実施例では、リング部503の周方向各部における内径側を上記式(5)で求めた改善後の断面積に近似的に合わせた楕円形状としている。また、この楕円形状は、図5に示す各領域の応力変化幅に対応させて、図6に示すような形状としている。このように構成することにより、オルダム継手500に発生する応力を更に低減することが可能となる。
100:固定スクロール、101:台板、102:ラップ、103:吸入口、
104:吐出口、105:鏡板面、130:圧縮室、
200:旋回スクロール、201:台板、202:ラップ、
203:旋回ボス部、205:給油ポケット、
221a,221b:旋回スクロールのキー溝、210:旋回軸受(すべり軸受)、
300:回転軸、301:クランクピン、302:主軸部、303:副軸受支持部、
311:油通路、312:横穴、
400:フレーム、
401:転がり軸受(主軸受)、401a:軸受支持部、401b:圧縮機構部支持部、
402:スラスト軸受、403:フレームカバー、405,406,805:ボルト、
407:バランスウェイト、408:排油パイプ、
410:シールリング溝、410a:シールリング、
411:背圧室、430:台座、432:静止台座、
431a,431b:フレームのキー溝、
500:オルダム継手、
501,502:第1のキー部(旋回スクロール側キー部)、
503:リング部、
504,505:第2のキー部(フレーム側キー部)、
600:電動機、601:固定子、601a:コイルエンド、602:回転子、
700:密閉容器、701:吐出管、702:ハーメ端子、703:端子カバー、
710:上キャップ、711:吸入管、720:下キャップ、721:脚部、
722:マグネット、730:油溜り、740:溶接部、
801:下フレーム、802:副軸受ハウジング、803:転がり軸受(副軸受)、
804:ハウジングカバー、900:ポンプ部、901:給油穴。
Claims (8)
- フレームに固定された固定スクロールと、この固定スクロールと前記フレームとの間に配置された旋回スクロールとを備え、前記両スクロールを噛み合わせると共に、前記旋回スクロールを、オルダム継手により自転を阻止しつつ前記固定スクロールに対し旋回運動させるように構成しているスクロール圧縮機であって、
前記オルダム継手は、旋回スクロール側に突出した一対の第1のキー部と、この第1のキー部に直交するように配置され且つフレーム側に突出した一対の第2のキー部を備え、
前記第1のキー部の位置を0°としたとき、前記旋回スクロールの旋回方向に向かってオルダム継手の周方向位置が、10〜40°の部分と、190〜220°の部分において該オルダム継手の断面積が最大になるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
前記第1のキー部の位置を0°としたとき、前記旋回スクロールの旋回方向に向かってオルダム継手の周方向位置が、80〜120°の部分と、260〜300°の部分において該オルダム継手の断面積が最小になるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項2に記載のスクロール圧縮機において、
前記オルダム継手の断面積が最小になる部分から断面積が最大になる部分に至るまで、連続的にリング部の断面積が大きくなるように構成し、且つ前記オルダム継手の断面積が最大になる部分から断面積が最小になる部分に至るまで、連続的にリング部の断面積が小さくなるように構成していることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
オルダム継手の周方向位置が、10〜40°の部分と、190〜220°の部分における前記オルダム継手の内径が、他の周方向位置におけるオルダム継手の内径より小さく構成することにより、オルダム継手の前記10〜40°の部分と、前記190〜220°の部分の断面積を、他の周方向位置における断面積よりも拡大していることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
オルダム継手の周方向位置が、80〜120°の部分から190〜220°の部分に至るまで、及びオルダム継手の周方向位置が、260〜300°の部分から10〜40°の部分に至るまで、前記オルダム継手の内径が連続的に小さくなるようにして、リング部の断面積が連続的に増加するように構成していることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項5に記載のスクロール圧縮機において、
オルダム継手の周方向位置が、10〜40°の部分から80〜120°の部分に至るまで、及びオルダム継手の周方向位置が、190〜220°の部分から260〜300°の部分に至るまで、前記オルダム継手の内径が連続的に大きくなるようにして、リング部の断面積が連続的に減少するように構成していることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記オルダム継手として、鋳造鍛造法で製作したオルダム継手を使用していることを特徴としているスクロール圧縮機。
- 旋回スクロールを固定スクロールに対し、自転を阻止しつつ旋回運動させるように構成しているスクロール圧縮機用オルダム継手であって、
旋回スクロール側に突出する一対の第1のキー部と、この第1のキー部に直交するように配置され且つフレーム側に突出する一対の第2のキー部を備え、
前記第1のキー部の位置を0°としたとき、前記旋回スクロールの旋回方向に向かってオルダム継手の周方向位置が、10〜40°の部分と、190〜220°の部分において該オルダム継手の断面積が最大になるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機用オルダム継手。
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JP2015083883A JP2016205153A (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | スクロール圧縮機及びスクロール圧縮機用オルダム継手 |
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2015
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