JP2016200207A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の急減速時において車両を確実に目標変速段で再発進可能な状態にすると共にタイヤがロックする急減速において同入力軸に属する2つの変速ギヤが同時に同入力軸に同期される、いわゆるシンクロ共噛みを好適に防止することが可能な車両用自動変速機を提供する。【解決手段】車両が急減速状態になると、対応するシンクロ機構を制御して再発進可能な他軸の変速ギヤを他軸に強制的に同期係合(プリシフト)すると共に、そしてタイヤロック状態の任意のタイミングでクラッチの切換を行い、車両を再発進可能な状態にする。そして、タイヤロック状態が解除される時にシンクロ制御を再開し車両を安全に再発進させる。さらに急減速状態が解除される時に、通常の変速段の切換制御を再開し車両を安全に走行させる。【選択図】図7
Description
本発明は、車両用自動変速機の制御装置に関し、より詳細には、車両の急減速時において車両を確実に目標変速段で再発進可能な状態にすることが可能な車両用自動変速機の制御装置に関するものである。
近年、オートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッションとの両方の機能を併せ持ったトルクコンバータ付きツインクラッチ式変速機(DCT)が普及している。
ツインクラッチ式変速機の骨格としては、奇数段の変速ギヤが同期される奇数段入力軸と、偶数段の変速ギヤが同期される偶数段入力軸という2つの入力軸を備え、クラッチ機構が奇数段入力軸と偶数段入力軸にそれぞれ1つずつ備えられている。各入力軸に属する複数の変速ギヤは、2個1組のギヤ対(例えば1速ギヤ−3速ギヤ、2速ギヤ−4速ギヤ等)によって組分けられ、各組毎に1個のシンクロ機構が備えられている。変速の過程は、「シフト準備(プリシフト)」、「クラッチ切換」、及び「シフト解除」という各過程から成っている。シフト準備とは、現走行に寄与する入力軸(以下、「現走行軸」ともいう。)に現変速段の変速ギヤが同期している時に、予め次変速段(以下、「目標変速段」ともいう。)の変速ギヤを現走行に寄与しない入力軸(以下、「他軸」ともいう。)に同期させることである。また、クラッチ切換とは現走行軸のクラッチ(以下、「現段クラッチ」ともいう。)を解放すると共に他軸のクラッチ(以下、「次段クラッチ」ともいう。)を締結し目標変速段を現変速段として確立させることである。また、シフト解除とはクラッチ切換後、シンクロ機構(シフトフォーク)を中立位置に戻すことにより他軸に同期している現変速段より1つ前の変速段(以下、「旧変速段」ともいう。)に係る変速ギヤの同期係合を解除することである。
ツインクラッチ式変速機の骨格としては、奇数段の変速ギヤが同期される奇数段入力軸と、偶数段の変速ギヤが同期される偶数段入力軸という2つの入力軸を備え、クラッチ機構が奇数段入力軸と偶数段入力軸にそれぞれ1つずつ備えられている。各入力軸に属する複数の変速ギヤは、2個1組のギヤ対(例えば1速ギヤ−3速ギヤ、2速ギヤ−4速ギヤ等)によって組分けられ、各組毎に1個のシンクロ機構が備えられている。変速の過程は、「シフト準備(プリシフト)」、「クラッチ切換」、及び「シフト解除」という各過程から成っている。シフト準備とは、現走行に寄与する入力軸(以下、「現走行軸」ともいう。)に現変速段の変速ギヤが同期している時に、予め次変速段(以下、「目標変速段」ともいう。)の変速ギヤを現走行に寄与しない入力軸(以下、「他軸」ともいう。)に同期させることである。また、クラッチ切換とは現走行軸のクラッチ(以下、「現段クラッチ」ともいう。)を解放すると共に他軸のクラッチ(以下、「次段クラッチ」ともいう。)を締結し目標変速段を現変速段として確立させることである。また、シフト解除とはクラッチ切換後、シンクロ機構(シフトフォーク)を中立位置に戻すことにより他軸に同期している現変速段より1つ前の変速段(以下、「旧変速段」ともいう。)に係る変速ギヤの同期係合を解除することである。
特に、上記プリシフトのため、変速は基本的に現走行軸の変速ギヤから他軸の変速ギヤへの変速、例えば偶数段入力軸の2速ギヤから奇数段入力軸の3速ギヤへ、あるいは奇数段入力軸の3速ギヤから偶数段入力軸の4速ギヤへの変速等となり、同軸における変速、例えば偶数段入力軸の2速ギヤから4速ギヤへの変速、あるいは奇数段入力軸の3速ギヤから5速ギヤへの変速等は出来ないようになっている。このようにツインクラッチ式変速機では目標変速段(次変速段)に制限があること、更には変速段が多段化したことにより、車両が急減速した時、現変速段から目標変速段に至る各段の変速過程(プリシフト、クラッチ切換、シフト解除)が車両の減速に追従することが出来ず、車両が停車した時に変速段が低速段(目標変速段)に下がりきっていない場合がある。この場合、車両が再発進する時にエンジン回転数が低下して最悪の場合エンジンストールに至ることが考えられる。
また、詳細については後述するが、図8及び図9は前進8速段のツインクラッチ式変速機の油圧供給回路の一例を示している。図8に示されるように、8速段から7速段へのプリシフトにおいて、サーボシフトバルブ70tのスプールが左動して他軸の7速ギヤのピストン室とサーボシフトバルブ70qの出口ポート(出力ポート)が連通するようになる。なお、この出口ポート(出力ポート)はサーボシフトバルブ70qのスプールによって閉じられており、油路70rには連通していない。一方、現走行軸に属する2速ギヤのピストン室に連通するサーボシフトバルブ70qの出口ポート(出力ポート)は油路70rに連通している。なお、油路70rにはピストンを2速ギヤ側へ右動させる油圧(作動油)はまだ供給されていない。この場合、2速−4速シンクロ機構60のシフトフォークは中立位置にある。このようにサーボシフトバルブ70q及びサーボシフトバルブ70tが共に2速ギヤ側に連通しており且つ2速−4速シンクロ機構60が中立状態にある変速段のことを、特に2速段中立プリシフト又は2速段Nプリシフトとよぶ場合がある。
ここで、図9に示されるように、リニアソレノイドバルブ(L/Sol D)70jがオンとなると、油圧が油路70rに供給される。しかし、サーボシフトバルブ70qが左動側でロックしている或いはそれを駆動するオン・オフソレノイドバルブSol Cが故障してスプールが元の位置にある場合、油圧は2速ギヤのピストン室に供給される。タイヤがロックしている場合、変速機の出力軸および現走行軸ともに回転がロックされた状態にあるため、8速ギヤが同期している現走行軸に2速ギヤも同期する、いわゆるシンクロ共噛みが発生する。そしてタイヤロックが解除され車両が再発進する時に現走行軸がシンクロ共噛みよってインターロックされ、最悪の場合シンクロ機構等を破損させる虞がある。
また従来、タイヤがロックした時に駆動系の停止により直ちにギヤ段の変更を行わないようにして、エンジンのオーバーランを防止できるように構成された自動変速機の変速制御装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
上述した通り、ツインクラッチ式変速機の変速は基本的に現走行軸の変速ギヤから他軸の変速ギヤへの変速であること、変速(クラッチ切換)の前に予め次変速段の変速ギヤを他軸に同期させるプリシフトを行う必要があること(目標変速段に制限があること)、ミッションが多段化したことにより、車両が急減速した時、現変速段から目標変速段に至る各段の変速過程(プリシフト、クラッチ切換、シフト解除)が車両の減速に追従することが出来ず、車両が停車した時に変速段が低速段(目標変速段)に下がりきっていない場合がある。この場合、クラッチが締結され車両が再発進する時にエンジン回転数が低下して最悪の場合エンジンストールに至ることが考えられる。さらにタイヤがロックしている場合、現走行軸に属するシンクロ機構あるいは他軸に属するシンクロ機構のどちらか一方に油圧を選択的に供給するサーボシフトバルブ(図8及び図9のサーボシフトバルブ70q又はオン・オフソレノイドバルブSol C)の1回のスプールロック不具合によって、同入力軸に属する2つの変速ギヤが同時に同入力軸に同期される、いわゆるシンクロ共噛みが発生する。そしてタイヤロックが解除され駆動力がタイヤに伝達され車両が再発進する時に現走行軸がシンクロ共噛みよってインターロックされ、最悪の場合シンクロ機構等を破損させる虞がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、車両の急減速時において車両を確実に目標変速段で再発進可能な状態にすると共にタイヤがロックする急減速において同入力軸に属する2つの変速ギヤが同時に同入力軸に同期される、いわゆるシンクロ共噛みを好適に防止することが可能な車両用自動変速機の制御装置を提供することにある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、車両の急減速時において車両を確実に目標変速段で再発進可能な状態にすると共にタイヤがロックする急減速において同入力軸に属する2つの変速ギヤが同時に同入力軸に同期される、いわゆるシンクロ共噛みを好適に防止することが可能な車両用自動変速機の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の車両用自動変速機の制御装置では、駆動源(1)からの駆動力をそれぞれ受けると共に複数のギヤ段にかかるギヤが相対回転自在にそれぞれ設けられた第1入力軸(2a)および第2入力軸(2b)と、変速された前記駆動力を車輪側へ出力する出力軸(2c)と、前記複数のギヤ段の中から選択された1つのギヤ段にかかるギヤを前記第1入力軸(2a)または前記第2入力軸(2b)にそれぞれ係合させる第1変速機構(GR1)および第2変速機構(GR2)と、前記第1変速機構(GR1)に対応して設けられ、前記第1入力軸(2a)と前記出力軸(2c)とを係合させる第1クラッチ(CL1)と、前記第2変速機構(GR2)に対応して設けられ、前記第2入力軸(2b)と前記出力軸(2c)とを係合させる第2クラッチ(CL2)と、アクセル開度(AP)及び車速(V)に応じてシフトマップから目標変速段を決定し、該目標変速段に基づき前記第1、第2変速機構及び前記第1、第2クラッチによる変速段の切換制御を行う変速制御手段(3a)と、を備えた自動変速機の制御装置において、車両の減速度の絶対値が第1の閾値を越えた場合に該車両の急減速状態を判定する急減速判定手段と、車両の減速度の絶対値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を越えた場合に前記車輪のロック状態を判定するタイヤロック判定手段と、を備え、前記急減速判定手段で車両が急減速状態にあると判定した場合、前記第1又は第2クラッチ(CL1,CL2)のうち解放状態にあるクラッチに係る前記第1又は第2入力軸(2a,2b)に属する前記複数のギヤ段のうち車両が再発進可能なギヤ段にかかるギヤを前記第1又は第2入力軸(2a,2b)の何れかに予め係合させる一方、前記タイヤロック判定手段で前記車輪がロック状態にあると判定した場合、前記変速段の切換制御を禁止するように構成されていることを特徴とする。
上記構成では、制御装置は通常、シフトマップに基づいて目標変速段を決定し、現変速段の1段下の他軸のギヤ段をプリシフトしながら順に目標変速段に設定する通常の変速段の切換制御(現変速段→現変速段−1→現変速段−2→現変速段−3→・・・→目標変速段)を行うのに対し、車両が急減速状態にある場合は、通常の変速段の上記切換制御を禁止し、代わりにクラッチが解放状態にある他軸に属する複数のギヤ段のうち車両が再発進可能なギヤ段を予め他軸に係合させる強制プリシフトを行う。つまり、タイヤがロックする前に、制御装置が現変速段から再発進可能な上記ギヤ段(目標変速段)へ強制的にプリシフトすることにより、タイヤロック状態が解除され通常の変速段の切換制御(シンクロ制御)が再開された後、車両を確実に目標変速段で再発進可能な状態にする。また、制御装置はタイヤロック状態においては、通常の変速段の切換制御(シンクロ制御)を禁止することで、シンクロ共噛みが発生しこれにより変速機がインターロックすることを防止している。
本発明の車両用自動変速機の制御装置に係る第2の特徴は、前記変速段の切換制御が禁止されている間に、前記解放状態のクラッチを締結させると共に、前記締結状態のクラッチを解放させるように構成されている、ことである。
上記構成では、クラッチが解放状態にある他軸上の再発進可能なギヤ段がプリシフトされているため、上記変速手段による上記変速段の切換制御が禁止されている間(タイヤロック状態の間)に、上記クラッチを相互に切り換えておくことによって、車両を上記ギヤ段で再発進可能な状態にする。つまり、上記クラッチを相互に切り換えておくことによって、タイヤに駆動力が伝達されると直ちに車両を上記ギヤ段で再発進させることが可能となる。
本発明の車両用自動変速機の制御装置に係る第3の特徴は、タイヤロック状態が解除された後、通常の前記変速段の切換制御を再開する、ことである。
上記構成では、車両はクラッチの切換が成され既に再発進可能な状態にあるため、タイヤロック状態が解除され通常の変速段の切換制御(シンクロ制御)が再開されると、タイヤに駆動力が伝達され、車両は再発進可能な上記ギヤ段で安全に再発進し、所定のシフトマップに基づいて自動制御されながら安全に走行することになる。
本発明の車両用自動変速機の制御装置によれば、車両の急減速時において車両を確実に目標変速段で再発進可能な状態にすると共にタイヤがロックする急減速において同一入力軸に属する2つの変速ギヤが同時に当該入力軸に同期される、いわゆる共噛みを好適に防止することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明の自動変速機の制御装置を含む自動変速機100を示す構成図である。
この自動変速機100は、駆動力を発生するエンジン1と、エンジン1から伝達される駆動力の回転数を所望の回転数へ変速する自動変速機2と、各センサ情報に基づいて後述する変速段制御およびシンクロ制御(変速段の切換制御)に係る各処理を実行する電子制御ユニット3と、自動変速機2から伝達される駆動力を左右ドライブシャフトD/SL,D/SRへ分配する差動装置D/Gと、左右の車輪(タイヤ、駆動輪)WL,WRへ駆動力を伝達する左右ドライブシャフトD/SL,D/SRと、左右ドライブシャフトD/SL,D/SRから伝達される駆動力を路面へ伝え、その反力で車両を前進又は後進させる左右の車輪WL,WRとを具備して構成されている。以下、各構成について更に説明する。
この自動変速機100は、駆動力を発生するエンジン1と、エンジン1から伝達される駆動力の回転数を所望の回転数へ変速する自動変速機2と、各センサ情報に基づいて後述する変速段制御およびシンクロ制御(変速段の切換制御)に係る各処理を実行する電子制御ユニット3と、自動変速機2から伝達される駆動力を左右ドライブシャフトD/SL,D/SRへ分配する差動装置D/Gと、左右の車輪(タイヤ、駆動輪)WL,WRへ駆動力を伝達する左右ドライブシャフトD/SL,D/SRと、左右ドライブシャフトD/SL,D/SRから伝達される駆動力を路面へ伝え、その反力で車両を前進又は後進させる左右の車輪WL,WRとを具備して構成されている。以下、各構成について更に説明する。
エンジン1は、回転駆動力を出力するものであれば良くその機構は特に限定されない。一例を挙げるとガソリンエンジン等の内燃機関の他、電動エンジン又はハイブリッドエンジン等である。また、ブレーキペダル(図示せず)の近傍には運転者によるブレーキペダルの操作量BPを検出するブレーキペダルセンサ200が設けられている。また、エンジン1のクランクシャフト1aの近傍には、エンジン1のトルクTe及び回転数Neを検出するエンジントルクセンサ201及びエンジン回転センサ202がそれぞれ設けられている。
また、自動変速機2のプライマリーシャフト2a(図2)及びカウンターシャフト2c(図2)にはプライマリーシャフト2a及びカウンターシャフト2cの各回転数Np,Ncを検出するプライマリーシャフト回転センサ203及びカウンターシャフト回転センサ204がそれぞれ設けられている。なお、セカンダリーシャフト2b(図2)の回転数Nsについては、例えばカウンターシャフト2cの回転数Nc及び各段の変速比を基に算出される。
また、左右車輪(タイヤ)WR,WLの一方又は両方には、車速V(車輪の回転速度)を検出する車輪速センサ205が設けられている。また、左右車輪(タイヤ)WR,WLに連結する左右ドライブシャフトD/SL,D/SRの一方又は両方には、左右ドライブシャフトD/SL,D/SRの足軸トルクTdを検出する足軸トルクセンサ206が設けられている。なお、全体を通して「足軸トルク」は「車軸トルク」と同じ意味で用いられている。
図2は、本発明に係る自動変速機2を示すスケルトン図である。
この自動変速機2は、エンジン1のクランク軸1aからの駆動力が入力されるロックアップクラッチL/C付きのトルクコンバータT/Cを備える。また、自動変速機2は、互いが平行に配置された、プライマリーシャフト(第1入力軸)2a及びそれと同心並列構造を成すサブプライマリーシャフト(第1副入力軸)S2aと、セカンダリーシャフト(第2入力軸)2b及びそれと同心並列構造を成すサブセカンダリーシャフト(第2副入力軸)S2bと、カウンターシャフト(出力軸)2c及びリバースアイドルシャフト2dとを備えている。また、自動変速機2は、プライマリーシャフト2aとサブプライマリーシャフトS2aとを締結(係合)する第1クラッチCL1と、セカンダリーシャフト2bとサブセカンダリーシャフトS2bとを締結(係合)する第2クラッチCL2と、リバースアイドルギヤGrvをリバースアイドルシャフト2dに同期させる第3クラッチCL3とを備えている。
この自動変速機2は、エンジン1のクランク軸1aからの駆動力が入力されるロックアップクラッチL/C付きのトルクコンバータT/Cを備える。また、自動変速機2は、互いが平行に配置された、プライマリーシャフト(第1入力軸)2a及びそれと同心並列構造を成すサブプライマリーシャフト(第1副入力軸)S2aと、セカンダリーシャフト(第2入力軸)2b及びそれと同心並列構造を成すサブセカンダリーシャフト(第2副入力軸)S2bと、カウンターシャフト(出力軸)2c及びリバースアイドルシャフト2dとを備えている。また、自動変速機2は、プライマリーシャフト2aとサブプライマリーシャフトS2aとを締結(係合)する第1クラッチCL1と、セカンダリーシャフト2bとサブセカンダリーシャフトS2bとを締結(係合)する第2クラッチCL2と、リバースアイドルギヤGrvをリバースアイドルシャフト2dに同期させる第3クラッチCL3とを備えている。
プライマリーシャフト2aは、トルクコンバータT/Cに結合している。また、プライマリーシャフト2aには、プライマリー中間ギヤGpmが固設されている。プライマリー中間ギヤGpmは、リバース中間ギヤGrm又はセカンダリー中間ギヤGsmに噛み合う。サブプライマリーシャフトS2a上には、第1速ギヤG1、第3速ギヤG3、第7速ギヤG7、第5速ギヤG5(以下ではこれら複数のギヤを総称して「奇数段ギヤ群」ということがある。)が回転自在に設けられている。更に、第1速ギヤG1又は第3速ギヤG3の何れか一方をサブプライマリーシャフトS2aに同期させる1速−3速シンクロ機構64と、第5速ギヤG5又は第7速ギヤG7の何れか一方をサブプライマリーシャフトS2aに同期させる5速−7速シンクロ機構66とがサブプライマリーシャフトS2a上に固設されている。
他方、セカンダリーシャフト2bには、セカンダリー中間ギヤGsmが固設されている。セカンダリー中間ギヤGsmは、プライマリー中間ギヤGpmに噛み合う。サブセカンダリーシャフトS2b上には、第2速ギヤG2、第4速ギヤG4、第8速ギヤG8、第6速ギヤG6(以下ではこれら複数のギヤを総称して「偶数段ギヤ群」ということがある。)が回転自在に設けられている。更に、第2速ギヤG2又は第4速ギヤG4の何れか一方をサブセカンダリーシャフトS2bに同期させる2速−4速シンクロ機構60と、第6速ギヤG6又は第8速ギヤG8の何れか一方をサブセカンダリーシャフトS2bに同期させる6速−8速シンクロ機構62とがサブセカンダリーシャフトS2b上に固設されている。
カウンターシャフト2c上には、カウンター1速−2速ギヤC1/2G、カウンター3速−4速ギヤC3/4G、カウンター7速−8速ギヤC7/8G、カウンター5速−6速ギヤC5/6G(以下、これら複数のギヤを総称して「カウンターギヤ群」ということがある。)と、ファイナルドライブギヤGfdとが固設されている。
カウンターギヤ群は、上記奇数段ギヤ群および上記偶数段ギヤ群に噛み合う。また、ファイナルドリブンギヤGfnは、差動装置D/Gと噛み合う。
カウンターギヤ群は、上記奇数段ギヤ群および上記偶数段ギヤ群に噛み合う。また、ファイナルドリブンギヤGfnは、差動装置D/Gと噛み合う。
なお、上記の奇数段ギヤ群及びカウンターギヤ群と1速−3速シンクロ機構64及び5速−7速シンクロ機構66とで、奇数変速段(1,3,5,7速段)を確立するための第1変速機構GR1が構成されている。また、上記の偶数段ギヤ群及びカウンターギヤ群と2速−4速シンクロ機構60及び6速−8速シンクロ機構62とで、偶数変速段(2,4,6,8速段)を確立するための第2変速機構GR2が構成されている。
リバースアイドルシャフト2dには、リバースアイドルギヤGrvが回転自在に設けられている。また、リバースアイドルシャフト2dには、プライマリー中間ギヤGpmに噛み合うリバース中間ギヤGrmが固設されている。
プライマリーシャフト2aとサブプライマリーシャフトS2aは、第1クラッチCL1の締結によって係合される。セカンダリーシャフト2bとサブセカンダリーシャフトS2bは、第2クラッチCL2の締結によって係合される。また、リバースアイドルギヤGrvは、第3クラッチCL3の締結によってリバースアイドルシャフト2dに係合される。
従って、上記構成の自動変速機2で1速段を確立する場合、1速−3速シンクロ機構64を駆動して第1速ギヤG1をサブプライマリーシャフトS2aに同期係合させ、その状態で第1クラッチCL1を締結する。これにより、エンジン1からの駆動力は、トルクコンバータT/C→プライマリーシャフト2a→第1クラッチCL1→サブプライマリーシャフトS2a→1速−3速シンクロ機構64→第1速ギヤG1→カウンター1速−2速ギヤC1/2G→カウンターシャフト2c→ファイナルドライブギヤGfd→ファイナルドリブンギヤGfn→差動装置D/G→左右ドライブシャフトD/SL,D/SRという伝達経路に沿って左右駆動輪WL,WRへそれぞれ伝達される。
一方、上記構成の自動変速機2で2速段を確立する場合、2速−4速シンクロ機構60を駆動して第2速ギヤG2をサブセカンダリーシャフトS2bに同期係合させ、その状態で第2クラッチCL2を締結する。これにより、エンジン1からの駆動力は、トルクコンバータT/C→プライマリーシャフト2a→プライマリー中間ギヤGpm→セカンダリー中間ギヤGsm→セカンダリーシャフト2b→第2クラッチCL2→サブセカンダリーシャフトS2b→2速−4速シンクロ機構60→第2速ギヤG2→カウンター1速−2速ギヤC1/2G→カウンターシャフト2c→ファイナルドライブギヤGfd→ファイナルドリブンギヤGfn→差動装置D/G→左右ドライブシャフトD/SL,D/SRという伝達経路に沿って左右駆動輪WL,WRへそれぞれ伝達される。
図3は、油圧供給回路70の構成を示す油圧回路図である。
油圧供給回路70において、リザーバ(変速機ケース底部に形成されたオイルパン)70aからストレーナ70bを介してオイルポンプ(送油ポンプ)70cによって汲み上げられた作動油ATFの吐出圧(油圧)は、レギュレータバルブ(調圧弁)70dによってライン圧に調圧(減圧)される。
油圧供給回路70において、リザーバ(変速機ケース底部に形成されたオイルパン)70aからストレーナ70bを介してオイルポンプ(送油ポンプ)70cによって汲み上げられた作動油ATFの吐出圧(油圧)は、レギュレータバルブ(調圧弁)70dによってライン圧に調圧(減圧)される。
図示は省略するが、オイルポンプ70cはギヤを介してトルクコンバータT/Cのポンプインペラに連結され、よってオイルポンプ70cはエンジン1に駆動されて動作するように構成される。
調圧されたライン圧は、油路(第1油路)70eから分岐される油路(第1油路)70fを介してリニアソレノイドバルブ(L/SolA)70gの入力ポートに送られると共に、油路70eからリニアソレノイドバルブ(L/SolB)70h、リニアソレノイドバルブ(L/SolC)70i、リニアソレノイドバルブ(L/SolD)70jの入力ポートに送られる。
リニアソレノイドバルブ70g,70h,70i,70jは油圧制御弁(電磁制御弁)であり、通電量に比例してスプールを移動させて出力ポートからの出力圧をリニアに変更する特性を備えると共に、通電されるとスプールが開放位置に移動するN/C(ノーマル・クローズ)型として構成される。
リニアソレノイドバルブ70gに送られた油圧はクラッチ圧(奇数クラッチ圧)に調圧(減圧)され、その出力ポートから油路70kを介してサーボシフトバルブ70mの入力ポートに送られ、出力ポートから奇数段側の第1クラッチCL1に供給される。
同様に、リニアソレノイドバルブ70hに送られた油圧はクラッチ圧(偶数クラッチ圧)に調圧され、その出力ポートから油路70nを介してサーボシフトバルブ70oの入力ポートに送られ、出力ポートから偶数段側の第2クラッチCL2に供給される。
第1あるいは第2クラッチCL1,CL2はクラッチ圧を供給されるとき、サブプライマリーシャフトS2aあるいはサブセカンダリーシャフトS2bをプライマリーシャフト2aあるいはセカンダリーシャフト2bに締結(係合)する一方、油圧が排出されるとき、サブプライマリーシャフトS2aあるいはサブセカンダリーシャフトS2bとプライマリーシャフト2aあるいはセカンダリーシャフト2bとの接続(締結)を遮断(解放)する。
また、リニアソレノイドバルブ70iに送られた油圧はシンクロ圧に調圧(減圧)され、その出力ポートから油路70pを介してサーボシフトバルブ70qの入力ポートに送られると共に、リニアソレノイドバルブ70jに送られた油圧もシンクロ圧に調圧され、その出力ポートから油路70rを介してサーボシフトバルブ70qに送られる。
サーボシフトバルブ70qの図において左右一対の出力ポートの一方からの出力はサーボシフトバルブ70sに送られ、図において左右一対の出力ポートから1速−3速シンクロ機構64(1−3)のいずれかのピストン室と6速−8速シンクロ機構62(6−8)のいずれかのピストン室に送られる。
同様に、サーボシフトバルブ70qの図において左右一対の出力ポートの他方からの出力はサーボシフトバルブ70tに送られ、図において左右一対の出力ポートから2速−4速シンクロ機構60(2−4)のいずれかのピストン室と5速−7速シンクロ機構66(5−7)のいずれかのピストン室に送られる。
図示は省略するが、シンクロ機構60,62,64,66はシリンダとその内部に左右に対向して配置されるピストンを備え、ピストンはサーボシフトバルブ70s,70tからのシンクロ圧の供給方向に応じて図で左右に移動するように構成される。
サーボシフトバルブ70m 70o,70q,70s,70tはそれぞれ、オン・オフソレノイドバルブ(油圧制御弁(電磁制御弁))(Sol A,Sol B,Sol C,Sol D,Sol E)に接続され、それらのソレノイドの励磁・消磁によって図において左右の出力ポートを切り換え、リニアソレノイドバルブ70gなどから入力される油圧を出力するように構成される。
また、対応するオン・オフソレノイドバルブの励磁に応じ、破線で示す如く、サーボシフトバルブ70m,70oの他方の出力ポートはリザーバ70aに接続(ドレン)される。
図2に示されるツインクラッチ型の自動変速機2にあっては、次の変速段に対応するシンクロ機構60,62,64,66のいずれかに油圧を供給してサブプライマリーシャフトS2a、サブプライマリーシャフトS2bのいずれかに締結(係合、プリシフト)しておき、次いで現在の変速段に相応するクラッチCL1,CL2から油圧を排出させつつ、次の変速段に対応する他方のクラッチCL1,CL2に油圧を供給してプライマリーシャフト2aあるいはセカンダリーシャフト2bに締結(係合)することで変速される。
変速は基本的には奇数段(1速、3速、5速、7速)と偶数段(2速、4速、6速、8速)との間で交互に行われる。図示は省略するが、シンクロ機構60,62,64,66の各シリンダはシフトフォークに接続されると共に、シフトフォークは凹凸面を有するディテント機構に接続され、対向する変速段あるいはその間のニュートラル位置に駆動されると、油圧の供給が停止されても駆動された位置に保持されるように構成される。
図3においてレギュレータバルブ70d付近の説明に戻ると、リニアソレノイドバルブ70gに接続される油路70fは油路70uに接続される。油路70uは下流側で分岐油路70v(第2油路)、70wを介して油圧を貯留するアキュムレータ(ACM)70xに接続される。
油路70vにはオン・オフソレノイドバルブ(切換弁。Sol ACM)70yが介挿されると共に、油路70fには第1チェックバルブ70z1、油路70wには第2チェックバルブ70z2が介挿される。オン・オフソレノイドバルブ70yは前記したサーポシフトバルブ70mなどに接続されるバルブと同様、励磁・消磁に応じてスプールがオン位置とオフ位置の間を移動するように構成される。
尚、油圧供給回路70にあっては、上記以外にも複数個のリニアソレノイドバルブなどを備え、それらの励磁・消磁を介してトルクコンバータT/CのロックアップクラッチL/Cの締結・解放動作も制御されるが、この発明と直接の関連を有しないので、その説明は省略する。
再び図1に戻って、電子制御ユニット3は、変速段制御手段3aとして、例えば図4に示されるシフトマップを有し、アクセル操作量センサ(図示せず)、エンジントルクセンサ201、エンジン回転センサ202、プライマリーシャフト回転センサ203、カウンターシャフト回転センサ204、車輪速センサ205及び足軸トルクセンサ206からそれぞれ出力される各検知信号によって生成されるアクセルペダル操作量AP、車速Vおよびシフトポジション(現変速段)等に基づいて目標変速段(ギヤレシオ)を決定し、その変速段に到達するためのダウンシフト又はアップシフトの変速に係るタイミング、或いはロックアップクラッチL/Cの締結(ON)/解放(OFF)に係るタイミング、或いはロックアップクラッチL/Cのスリップ率を決定し、これらに係る制御指令を油圧供給回路70に送信し、対応する上記リニアソレノイドバルブ70g,70h,70i,70jならびに上記オン・オフソレノイドバルブSol A,Sol B,Sol C,Sol D,Sol Eを駆動して、油圧によって対応するクラッチ機構およびシンクロ機構を締結または駆動する。
また、電子制御ユニット3は、シンクロ制御手段3bとして、上記4つのシンクロ機構60,62,64,66に対し係合・解除の制御を行う。本実施形態のシンクロ制御として、「通常のシンクロ制御」と「急減速時のシンクロ制御(強制プリシフト)」がそれぞれ行われる。「通常のシンクロ制御」とは、変速段が目標変速段になるように、他軸の1段下のギヤ段(次変速段)を軸に同期係合(プリシフト)し、クラッチ切換が行われた後に現変速段より1段上のギヤ段(旧変速段)を軸に対する同期係合から解除(シフト解除)するように各ギヤ段に対応するシンクロ機構を制御する、ことを意味している。
これに対し、「急減速時のシンクロ制御(強制プリシフト)」とは、現変速段において車両が急減速状態にあると判定された場合に、他軸に属する再発進可能な変速ギヤを他軸に同期係合(強制プリシフト)するように対応するシンクロ機構を制御する、ことを意味している。
また、電子制御ユニット3は、クラッチ制御手段3cとして、上記リニアソレノイドバルブ70g,70hならびに上記オン・オフソレノイドバルブSol A,Sol Bを駆動して、目標変速段へのプリシフトの後に第1クラッチCL1及び第2クラッチCL2の締結/解放状態の切り換えを行う。
図4は、変速機のシフトマップを示す説明図である。なお、図2に示す自動変速機2は前進8速段を有するが、平易な説明の都合上、前進8速段のシフトマップに代えてより一般的な1速段から6速段を有する前進6速自動変速機のシフトマップに係る変速特性およびスリップ率制御領域がそれぞれ図示されている。
このシフトマップは、平坦路用のシフトマップの一例であり、アップシフト線が実線、ダウンシフト線が太線にてそれぞれ表示されている。また、ロックアップクラッチT/Cのスリップ制御開始線が点線にて表示されている。更にロックアップクラッチスリップ制御領域として、6速段から5速段へのダウンシフト時、5速段から4速段へのダウンシフト時、並びに2速段から1速段へのダウンシフト時にロックアップクラッチスリップ制御領域76、78、80がそれぞれ設定されている。
このシフトマップは、平坦路用のシフトマップの一例であり、アップシフト線が実線、ダウンシフト線が太線にてそれぞれ表示されている。また、ロックアップクラッチT/Cのスリップ制御開始線が点線にて表示されている。更にロックアップクラッチスリップ制御領域として、6速段から5速段へのダウンシフト時、5速段から4速段へのダウンシフト時、並びに2速段から1速段へのダウンシフト時にロックアップクラッチスリップ制御領域76、78、80がそれぞれ設定されている。
電子制御ユニット3は、アクセル操作量(アクセル開度)APおよび車速Vから車両運転状況に最適な変速段(目標変速段)を決定する。例えば、点Aの車両運転状況においてはアップシフトの場合は目標変速段として4速段が選択され、ダウンシフトの場合は目標変速段として5速段が選択される。
また、電子制御ユニット3は、ロックアップクラッチスリップ制御領域76、78、80では、ダウンシフト線の手前の点線位置でロックアップクラッチT/Cをスリップさせることにより、エンジン回転数を上げて駆動力を増加させる一方、ダウンシフト線においてロックアップクラッチT/Cを完全締結させることにより、変速の応答性と燃費を向上させている。なお、ロックアップクラッチT/Cのスリップ制御については本発明と直接の関連性を有しないので、その説明はここでは省略する。
図5は、本発明に係る自動変速機2のシンクロ制御を示すフロー図である。
ステップS1では、タイヤロック判定フラグが”1”か否かを判断する。タイヤロック判定フラグが”1”の場合(YES)は、ステップS5の処理を実行する。一方、タイヤロック判定フラグが”1”でない場合(NO)は、ステップS2の処理を実行する。なお、「タイヤロック判定フラグ」とは、タイヤがロック状態にあるか否かを示すフラグであり、”1”の場合はタイヤがロックしている状態(タイヤロック状態)を意味し、”0”の場合はタイヤがロックしていない状態を意味している。また、タイヤロック状態の判定は、車両の減速度G(=単位時間当たりの車速Vの変化量ΔV/ΔT)の絶対値がタイヤロック判定閾値(図7)を超えたか否かによって行われる。
ステップS1では、タイヤロック判定フラグが”1”か否かを判断する。タイヤロック判定フラグが”1”の場合(YES)は、ステップS5の処理を実行する。一方、タイヤロック判定フラグが”1”でない場合(NO)は、ステップS2の処理を実行する。なお、「タイヤロック判定フラグ」とは、タイヤがロック状態にあるか否かを示すフラグであり、”1”の場合はタイヤがロックしている状態(タイヤロック状態)を意味し、”0”の場合はタイヤがロックしていない状態を意味している。また、タイヤロック状態の判定は、車両の減速度G(=単位時間当たりの車速Vの変化量ΔV/ΔT)の絶対値がタイヤロック判定閾値(図7)を超えたか否かによって行われる。
ステップS2では、急減速判定フラグが”1”か否かを判断する。急減速判定フラグが”1”の場合(YES)は、ステップS3の処理を実行する。一方、急減速判定フラグが”1”でない場合(NO)は、ステップS4の処理を実行する。なお、「急減速判定フラグ」とは、車両が急減速状態にあるか否かを示すフラグであり、”1”の場合は車両が急減速している状態(急減速状態)を意味し、”0”の場合は車両が急減速していない状態を意味している。また、急減速状態の判定は、車両の減速度Gの絶対値が急減速判定閾値(図6及び図7)を超えたか否かによって行われる。
ステップS3では、急減速時のシンクロ制御を行う。具体的には、現変速段において他軸の再発進可能なギヤ段を他軸に同期係合(強制プリシフト)する。ここで言う「再発進可能なギヤ段」とは、現変速段に対し1段、3段または5段下(奇数段下)などの他軸に属するギヤ段であって、他軸のクラッチを締結した際例えばエンジンがレブリミットを超えないギヤ段のことである。例えば現変速段が8速段の場合、再発進可能なギヤ段としては7速段、5速段あるいは3速段であることが望ましい。現変速段が5速段の場合、再発進可能なギヤ段としては4速段あるいは2速段である。現変速段が3速段の場合、再発進可能なギヤ段は2速段である。なお、この急減速時のシンクロ制御については図7を参照しながら後述する。
ステップS4では、通常のシンクロ制御を行う。なお、「通常のシンクロ制御」とは、具体的には、現変速段において1段下の次変速段に対応するシンクロ機構のシフトフォークをシンクロ中立位置から移動させて次変速段の変速ギヤを軸に同期係合させるプリシフトを行うと共に、クラッチCL1,CL2の切換が行われた後、旧変速段の変速ギヤに係合していたシンクロ機構のシフトフォークをシンクロ中立位置に戻すことにより旧変速段の変速ギヤを軸に対する同期係合から解除するシフト解除を行う、ことを意味している。なお、この通常のシンクロ制御については図6を参照しながら後述する。
ステップS5では、全てのシンクロ制御を禁止する。シンクロ制御にはプリシフトの他、インギヤシフト及びシフト解除(中立プリシフト)が含まれる。なお、クラッチ制御については禁止されていない。従って、詳細については図7を参照しながら後述するが、タイヤがロックしている間(タイヤロック状態の間)の任意のタイミングで第1クラッチCL1及び第2クラッチCL2の締結/解放状態が切り換えられ、車両は再発進可能な状態に置かれる。
図6は、通常時における8速から5速への変速段の切換制御を示すタイムチャートである。なお、通常時とは車両の減速度Gが予め設定した急減速判定閾値を超えていない時を意味している。
時刻t1において、5速−7速シンクロ機構66のシンクロ中立位置(シンクロN位置)にあるシフトフォーク(図示せず)を次変速段である7速ギヤG7側へ移動させる。さらにシフトフォークを移動させると、シフトフォークが係合しているシンクロスリーブと7速ギヤG7が同期係合し始める。
時刻t1において、5速−7速シンクロ機構66のシンクロ中立位置(シンクロN位置)にあるシフトフォーク(図示せず)を次変速段である7速ギヤG7側へ移動させる。さらにシフトフォークを移動させると、シフトフォークが係合しているシンクロスリーブと7速ギヤG7が同期係合し始める。
そして時刻t2においてシンクロスリーブと7速ギヤG7が完全に同期係合し、7速段へのプリシフトが完了する。なお、シンクロスリーブと7速ギヤG7が完全に同期係合した時のシフトフォークの位置はギヤイン位置と呼ばれる。
7速段へのプリシフトが完了するのとほぼ同時に、クラッチ切換を実行する。この場合、第2クラッチCL2を解放し始めると共に第1クラッチCL1を締結し始める。そして時刻t3においてクラッチ切換が完了する。クラッチ切換が完了したことにより、現変速段として7速段が確立され、第1入力軸2aが車両の走行に寄与する現走行軸となり、第2入力軸2bが車両の走行に寄与しない他軸となる。
クラッチ切換が完了する時刻t3に、旧変速段である8速ギヤG8に係合していたシンクロスリーブ(シフトフォーク)をシンクロ中立位置に戻し始める。そして時刻t4においてシフトフォークが中立位置に戻され、8速ギヤG8は軸に対する同期係合が解除される。時刻t3からt4までの変速過程はシフト解除と呼ばれ、ここではシフトフォークが中立位置に戻された状態のことを8速段Nプリシフトと呼ぶことにする。
時刻t5において、6速−8速シンクロ機構62のシンクロ中立位置にあるシフトフォークを次変速である6速ギヤG6側へ移動させる。さらにシフトフォークを移動させると、シフトフォークが係合しているシンクロスリーブと6速ギヤG6が同期係合し始める。
そして時刻t6においてシンクロスリーブと6速ギヤG6が完全に同期係合し、6速段へのプリシフトが完了する。
6速段へのプリシフトが完了するのとほぼ同時に、クラッチ切換を実行する。この場合、第1クラッチCL1を解放し始めると共に第2クラッチCL2を締結し始める。そして時刻t7においてクラッチ切換が完了する。クラッチ切換が完了したことにより、現変速段として6速段が確立され、今度は第2入力軸2bが車両の走行に寄与する現走行軸となり、逆に第1入力軸2aが車両の走行に寄与しない他軸となる。
クラッチ切換が完了する時刻t7に、旧変速段である7速ギヤG7に係合していたシンクロスリーブ(シフトフォーク)をシンクロ中立位置に戻し始める。そして時刻t8においてシフトフォークが中立位置に戻され、7速ギヤG7は軸に対する同期係合が解除される(7速段Nプリシフト)。
時刻t9において、5速−7速シンクロ機構66のシンクロ中立位置にあるシフトフォークを次変速段である5速ギヤG5側へ移動させる。さらにシフトフォークを移動させると、シフトフォークが係合しているシンクロスリーブと5速ギヤG5が同期係合し始める。
そして時刻t10においてシンクロスリーブと5速ギヤG5が完全に同期係合し、5速段へのプリシフトが完了する。
5速段へのプリシフトが完了するのとほぼ同時に、クラッチ切換を実行する。この場合、第2クラッチCL2を解放し始めると共に第1クラッチCL1を締結し始める。そして時刻t11においてクラッチ切換が完了する。クラッチ切換が完了したことにより、現変速段として5速段が確立され、今度は第1入力軸2aが車両の走行に寄与する現走行軸となり、逆に第2入力軸2bが車両の走行に寄与しない他軸となる。
クラッチ切換が完了する時刻t11に、旧変速段である6速ギヤG6に係合していたシンクロスリーブ(シフトフォーク)をシンクロ中立位置に戻し始める。そして時刻t12においてシフトフォークが中立位置に戻され、6速ギヤG6は軸に対する同期係合が解除される(6速段Nプリシフト)。
このように、通常時において電子制御ユニット3は、現変速段において1段下の次変速段に対応するシンクロ機構のシフトフォークをシンクロ中立位置から移動させて次変速段の変速ギヤを軸に同期係合させる次変速段へのプリシフトを行い、次にクラッチCL1,CL2の締結/解放状態を切り換え、そして旧変速段の変速ギヤに係合していたシンクロ機構のシフトフォークをシンクロ中立位置に戻すことにより旧変速段の変速ギヤを軸に対する同期係合から解除するシフト解除を行う、というシンクロ制御及びクラッチ制御を現変速段から目標変速段に至る各変速段毎に行っている。
図7は、急減速時における変速段の切換制御を示すタイムチャートである。なお、急減速時とは車両の減速度Gが予め設定した急減速判定閾値を超えている時を意味している。
時刻t1において、車両の減速度Gが急減速判定閾値(第1の閾値)を超えると、1速−3速シンクロ機構64のシンクロ中立位置にあるシフトフォークを「再発進可能なギヤ」である3速ギヤG3側へ移動させる。さらにシフトフォークを移動させると、シフトフォークが係合しているシンクロスリーブと3速ギヤG3が同期係合し始める。
時刻t1において、車両の減速度Gが急減速判定閾値(第1の閾値)を超えると、1速−3速シンクロ機構64のシンクロ中立位置にあるシフトフォークを「再発進可能なギヤ」である3速ギヤG3側へ移動させる。さらにシフトフォークを移動させると、シフトフォークが係合しているシンクロスリーブと3速ギヤG3が同期係合し始める。
そして時刻t2においてシンクロスリーブと3速ギヤG3が完全に同期係合し、3速段へのプリシフトが完了する。
そして時刻t3において車両の減速度Gがタイヤロック判定閾値(第2の閾値)を超えると、全てのシンクロ制御を禁止する。その結果、1速−3速シンクロ機構64のシフトフォークおよび6速−8速シンクロ機構62のシフトフォークはギヤイン位置で固定される。
また、時刻t3以後、タイヤロック状態が解除される時刻t4までの任意の時刻で、クラッチ切換を実行する。この場合、第2クラッチCL2を解放し始めると共に第1クラッチCL1を締結し始める。そしてクラッチ切換が完了すると、現変速段として3速段が確立され、今度は第1入力軸2aが車両の走行に寄与する現走行軸となり、逆に第2入力軸2bが車両の走行に寄与しない他軸となる。
そしてタイヤロック状態が解除される時刻t4において、急減速時のシンクロ制御を再開し、旧変速段である8速ギヤG8に係合していたシンクロスリーブ(シフトフォーク)をシンクロ中立位置に戻し始める。そして時刻t5においてシフトフォークが中立位置に戻され、8速ギヤG8は軸に対する同期係合が解除される(8速段Nプリシフト)。また、タイヤに駆動力が伝達され、車両は3速段で再発進することになる。
そして時刻t6において急減速状態も解除されると、通常のシンクロ制御を再開する。これにより、車両は所定のシフトマップに基づいて3速段から自動変速されながら安全に走行することになる。
このように、電子制御ユニット3は、車両の急減速時において再発進可能な他軸の変速段(3速ギヤ)を他軸に強制的にプリシフトしておき、そしてタイヤロック状態の任意のタイミングでクラッチの切換を行い、車両を再発進可能な状態にする。そして、タイヤロック状態が解除されると、車両を再発進可能な上記変速段(3速ギヤ)で安全に再発進させる。そして、急減速状態も解除されると、所定のシフトマップに基づいた通常の変速段の切換制御を行いながら車両を安全に走行させる。
また、電子制御ユニット3は、タイヤロック状態において全てのシンクロ制御を禁止し、シンクロ共噛みが発生することを防止し、これにより変速機がインターロックすることを防止している。
また、電子制御ユニット3は、タイヤロック状態において全てのシンクロ制御を禁止し、シンクロ共噛みが発生することを防止し、これにより変速機がインターロックすることを防止している。
1 エンジン
2 変速機
2a プライマリーシャフト
S2a サブプライマリーシャフト
2b セカンダリーシャフト
S2b サブセカンダリーシャフト
2c カウンターシャフト
2d リバースアイドルシャフト
64 1速−3速シンクロ機構
60 2速−4速シンクロ機構
66 5速−7速シンクロ機構
62 6速−8速シンクロ機構
CL1 第1クラッチ
CL2 第2クラッチ
CL3 第3クラッチ
L/C ロックアップクラッチ
T/C トルクコンバータ
Gpm プライマリー中間ギヤ
Gsm セカンダリー中間ギヤ
Grm リバース中間ギヤ
3 電子制御ユニット
70 油圧供給回路
100 自動変速機
200 ブレーキペダルセンサ
201 エンジントルクセンサ
202 エンジン回転センサ
203 プライマリーシャフト回転センサ
204 カウンターシャフト回転センサ
205 車輪速センサ
206 足軸トルクセンサ
2 変速機
2a プライマリーシャフト
S2a サブプライマリーシャフト
2b セカンダリーシャフト
S2b サブセカンダリーシャフト
2c カウンターシャフト
2d リバースアイドルシャフト
64 1速−3速シンクロ機構
60 2速−4速シンクロ機構
66 5速−7速シンクロ機構
62 6速−8速シンクロ機構
CL1 第1クラッチ
CL2 第2クラッチ
CL3 第3クラッチ
L/C ロックアップクラッチ
T/C トルクコンバータ
Gpm プライマリー中間ギヤ
Gsm セカンダリー中間ギヤ
Grm リバース中間ギヤ
3 電子制御ユニット
70 油圧供給回路
100 自動変速機
200 ブレーキペダルセンサ
201 エンジントルクセンサ
202 エンジン回転センサ
203 プライマリーシャフト回転センサ
204 カウンターシャフト回転センサ
205 車輪速センサ
206 足軸トルクセンサ
Claims (3)
- 駆動源からの駆動力をそれぞれ受けると共に複数のギヤ段にかかるギヤが相対回転自在にそれぞれ設けられた第1入力軸および第2入力軸と、
変速された前記駆動力を車輪側へ出力する出力軸と、
前記複数のギヤ段の中から選択された1つのギヤ段にかかるギヤを前記第1入力軸または前記第2入力軸にそれぞれ係合させる第1変速機構および第2変速機構と、
前記第1変速機構に対応して設けられ、前記第1入力軸と前記出力軸とを係合させる第1クラッチと、
前記第2変速機構に対応して設けられ、前記第2入力軸と前記出力軸とを係合させる第2クラッチと、
アクセル開度及び車速に応じてシフトマップから目標変速段を決定し、該目標変速段に基づき前記第1、第2変速機構及び前記第1、第2クラッチによる変速段の切換制御を行う変速制御手段と、を備えた自動変速機の制御装置において、
車両の減速度の絶対値が第1の閾値を越えた場合に該車両の急減速状態を判定する急減速判定手段と、
車両の減速度の絶対値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を越えた場合に前記車輪のロック状態を判定するタイヤロック判定手段と、を備え、
前記急減速判定手段で車両が急減速状態にあると判定した場合、前記第1又は第2クラッチのうち解放状態にあるクラッチに係る前記第1又は第2入力軸に属する前記複数のギヤ段のうち車両が再発進可能なギヤ段にかかるギヤを前記第1又は第2入力軸の何れかに予め係合させる一方、
前記タイヤロック判定手段で前記車輪がロック状態にあると判定した場合、前記変速段の切換制御を禁止するように構成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 前記変速段の切換制御が禁止されている間に、前記解放状態のクラッチを締結させると共に、前記締結状態のクラッチを解放させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
- 前記タイヤロック判定手段による前記車輪のロック状態の判定が解除された後、前記変速段の切換制御を再開するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
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