JP2016199179A - レーシングカート用タイヤ - Google Patents

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求 大小瀬
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Abstract

【課題】操縦安定性能を高めつつ、トレッドゴムを早期に適正温度まで発熱させることができるレーシングカート用タイヤを提供する。
【解決手段】レーシングカート用タイヤは、トレッド部2を具える。トレッド部2は、タイヤ赤道C上で、タイヤ周方向に配された複数のクラウンブロック3と、クラウンブロック3の両外側で、タイヤ周方向に配された複数のショルダーブロック4とを含む。各クラウンブロック3は、タイヤ周方向の最大長さL1より、タイヤ軸方向の最大長さL2が大きい横長形状である。クラウンブロック3のタイヤ軸方向の最大長さL2が、トレッド幅TWの30〜60%である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、操縦安定性能と温まり性能とを高めたレーシングカート用タイヤに関する。
従来、ウエットグリップ性能を高めたレーシングカート用タイヤが種々提案されている。例えば、特許文献1では、タイヤ赤道上で、タイヤ周方向に配された複数のクラウンブロックと、クラウンブロックの両外側で、タイヤ周方向に配された複数のショルダーブロックとを含むレーシングカート用空気入りタイヤが提案されている。
特開2014−177238号公報
レーシングカート用タイヤにおいて、操縦安定性能を高めるためには、一般に、接地圧の高いタイヤ赤道近傍でのトレッド部のタイヤ軸方向の剛性を高めることが有効である。
しかしながら、上記特許文献1に開示されているタイヤにあっては、タイヤ周方向の最大長さとタイヤ軸方向の最大長さとが同等であることから、クラウンブロックのタイヤ軸方向の剛性が不足するおそれがある。
また、クラウンブロックのタイヤ周方向の変形が抑制されるので、直進時にトレッドゴムの発熱が抑制される。このため、トレッドゴムが、所望の性能を発揮する適正温度まで温まりにくくなるおそれがある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、操縦安定性能を高めつつ、トレッドゴムを早期に適正温度まで発熱させることができるレーシングカート用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を具えたレーシングカート用タイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ赤道上で、タイヤ周方向に配された複数のクラウンブロックと、前記クラウンブロックの両外側で、タイヤ周方向に配された複数のショルダーブロックとを含み、前記各クラウンブロックは、タイヤ周方向の最大長さより、タイヤ軸方向の最大長さが大きい横長形状であり、しかも、前記クラウンブロックのタイヤ軸方向の最大長さが、トレッド幅の30〜60%であることを特徴とする。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、前記クラウンブロックの踏面は台形状であることが望ましい。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、前記クラウンブロックの踏面は、タイヤ周方向に対して80゜〜100゜の角度を有する上底を含むことが望ましい。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、前記クラウンブロックの踏面は、タイヤ周方向に対して80゜〜100゜の角度を有する下底を含むことが望ましい。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、前記ショルダーブロックのタイヤ軸方向の内側部には、前記クラウンブロックの前記下底に接するか、又は、幅が2mm以下の細溝を介して向き合う突出部を含むことが望ましい。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、前記突出部のタイヤ軸方向の長さは、トレッド幅の2〜10%であることが望ましい。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、前記ショルダーブロックは、前記クラウンブロックの右側に配置された複数の第1ショルダーブロックと、前記クラウンブロックの左側に配置された複数の第2ショルダーブロックとを含み、前記突出部は、前記第1ショルダーブロックに設けられた第1突出部と、前記第2ショルダーブロックに設けられた第2突出部とを含み、前記第1突出部と、前記第2突出部とが、タイヤ周方向に交互に設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、前記トレッド部には、前記クラウンブロックと前記ショルダーブロックとの間をのびるクラウン傾斜溝と、一端が前記クラウン傾斜溝に連なりかつタイヤ周方向で並ぶショルダーブロックの間をのびてトレッド端に至るショルダー傾斜溝とが設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記レーシングカート用タイヤにおいて、トレッド端からトレッド幅の1/4の領域であるショルダー領域のランド比は、タイヤ赤道を中心とするトレッド幅の1/2の領域であるクラウン領域のランド比よりも大きいことが望ましい。
本発明のレーシングカート用タイヤのトレッド部は、タイヤ赤道上で、タイヤ周方向に配された複数のクラウンブロックと、クラウンブロックの両外側で、タイヤ周方向に配された複数のショルダーブロックとを含む。各クラウンブロックは、タイヤ周方向の最大長さより、タイヤ軸方向の最大長さが大きい横長形状である。これにより、タイヤ赤道近傍でのトレッド部のタイヤ軸方向の剛性が高められ、操縦安定性能が向上する。また、クラウンブロックのタイヤ周方向の剛性が相対的に低下して、直進時にクラウンブロックが適度に変形するので、トレッドゴムの発熱が促進される。これにより、タイヤの温まり性能が向上する。
クラウンブロックのタイヤ軸方向の最大長さは、トレッド幅の30〜60%である。これにより、クラウンブロック全体の剛性を確保しつつ、路面からの横力を受けたとき、ブロックの端縁部が適度に変形しやすくなり接地面積が増大する。従って、コーナリング時のグリップ性能が向上すると共に、操縦安定性能が高められる。
本発明のレーシングカート用タイヤの一実施形態のトレッド部の展開図である。 図1のトレッド部のクラウンブロックの拡大図である。 図2のクラウンブロックのコーナリング時の形状を模式的に示した図である。 図1のトレッド部の第1ショルダーブロックの拡大図である。 図1のトレッド部の第2ショルダーブロックの拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のレーシングカート用タイヤ(全体不図示)のトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、本実施形態のレーシングカート用タイヤは、トレッド部2を具えている。
トレッド部2は、複数のクラウンブロック3と、複数のショルダーブロック4とを含んでいる。ショルダーブロック4は、クラウンブロック3の両外側に配されている。
クラウンブロック3は、複数の第1クラウンブロック11及び複数の第2クラウンブロック21とを含んでいる。第1クラウンブロック11及び第2クラウンブロック21は、タイヤ赤道C上で、タイヤ周方向に交互に配されている。
図2は、クラウンブロック11、21を拡大した展開図である。各クラウンブロック11、21は、タイヤ周方向の最大長さL1より、タイヤ軸方向の最大長さL2が大きい横長形状である。
これにより、タイヤ赤道C近傍でのトレッド部2のタイヤ軸方向の剛性が高められ、コーナリング時のグリップ性能が向上する。また、クラウンブロック11、21のタイヤ周方向の剛性が相対的に低下して、直進時にクラウンブロック11、21が適度に変形するので、トレッドゴムの発熱が促進される。これにより、トレッド部2の温まり性能が向上する。
本実施形態では、クラウンブロック11、21のタイヤ軸方向の最大長さL2は、図1に示されるトレッド幅TWの30〜60%である。
トレッド幅TWとは、一方側の第1トレッド端Te1と他方側の第2トレッド端Te2とのタイヤ軸方向の距離である。
第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2とは、前輪用タイヤでは、リム幅が4.5インチのリムに装着され、空気圧が100kPa、負荷荷重が0.45kNの条件下で測定されたトレッド接地端である。後輪用タイヤでは、第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2は、リム幅が6.5インチのリムに装着され、空気圧が100kPa、負荷荷重が0.65kNの条件下で測定されたトレッド接地端である。
図3は、コーナリングで路面Rからの横力Fyを受けたときの、第1クラウンブロック11を模式的に示した図である。(a)は長さL2がトレッド幅TWの30%未満のクラウンブロック11、(b)は長さL2がトレッド幅TWの60%を超えるクラウンブロック11、(c)は長さL2がトレッド幅TWの30〜60%のクラウンブロック11をそれぞれ示している。
図3(a)に示されるように、長さL2がトレッド幅TWの30%未満のクラウンブロック11では、クラウンブロック11全体としてタイヤ軸方向の剛性が不足し、操舵時のレスポンス性能やグリップ性能が低下するおそれがある。
一方、図3(b)に示されるように、長さL2がトレッド幅TWの60%を超えるクラウンブロック11では、クラウンブロック11のタイヤ軸方向の剛性が過剰となる。従って、路面Rからの横力Fyを受けたとき、クラウンブロック11の端縁部11Zの変形による接地面積の増大作用が十分に期待できないおそれがある。また、クラウンブロック11のタイヤ軸方向の変形が不足して、温まり性能に影響を及ぼすおそれがある。
これに対して、本実施形態では、図3(c)に示されるように、クラウンブロック11の長さL2がトレッド幅TWの30〜60%の範囲で設定されている。このため、クラウンブロック11全体のタイヤ軸方向の剛性を確保しつつ、路面Rからの横力Fyを受けたとき、ブロックの端縁部11Zが適度に変形しやすくなり接地面積が増大する。従って、コーナリング時のグリップ性能が向上すると共に、操縦安定性能が高められる。
以上、図3では、第1クラウンブロック11について説明したが、第2クラウンブロック21についても同様である。
各クラウンブロック11、21のタイヤ周方向の最大長さL1は、例えば、好ましくは、10〜20mmであり、より好ましくは10〜15mmである。
長さL1が10mm未満の場合、クラウンブロック11、21のタイヤ周方向の剛性が不足して、ブレーキング性能やトラクション性能が低下するおそれがある。一方、長さL1が20mmを超える場合、クラウンブロック11、21のタイヤ周方向の剛性が過剰となり、直進時におけるクラウンブロック11、21の変形が不足して、トレッド部2の温まり性能に影響を及ぼすおそれがある。
クラウンブロック11、21の踏面11S、21Sは、タイヤ赤道Cに平行な線に対称の台形状である。このような台形状の踏面11S、21Sを有するクラウンブロック11、21は、トレッド部2の回転方向を指定することによって、優れた排水性能を有する。クラウンブロック11、21の踏面11S、21Sの頂部は、応力集中を緩和しチッピング等の損傷を抑制するために、適宜角丸め又は面取り等がなされていてもよい。踏面11S、21Sの頂部の角丸めの半径は、例えば、3.0mm以下が望ましい。
第1クラウンブロック11の踏面11Sは、上底11u及び下底11bを含む。上底11uのタイヤ周方向に対する角度δ1は、80゜〜100゜が望ましい。このような上底11uを有する第1クラウンブロック11は、タイヤ軸方向の剛性が高く、操舵時のレスポンス性能やグリップ性能を効果的に高める。一方、下底11bのタイヤ周方向に対する角度δ2は、80゜〜100゜が望ましい。このような下底11bを有するクラウンブロック11は、タイヤ軸方向の剛性が高く、操舵時のレスポンス性能やグリップ性能を効果的に高める。上記角度δ1、δ2が80゜未満又は100゜を超える場合、クラウンブロック11のタイヤ周方向の剛性が過大となるおそれがある。その結果、直進時におけるクラウンブロック11の変形が抑制され、トレッドゴムの発熱に影響を及ぼすおそれがある。
同様に、第2クラウンブロック21の踏面21Sは、上底21u及び下底21bを含む。上底21uのタイヤ周方向に対する角度δ3は、80゜〜100゜が望ましく、下底21bのタイヤ周方向に対する角度δ4は、80゜〜100゜が望ましい。このような上底21u及び下底21bを有するクラウンブロック21は、タイヤ軸方向の剛性が高く、操舵時のレスポンス性能やグリップ性能を効果的に高める。上記角度δ3、δ4が80゜未満又は100゜を超える場合、クラウンブロック21のタイヤ周方向の剛性が過大となるおそれがある。その結果、直進時におけるクラウンブロック21の変形が抑制され、トレッドゴムの発熱に影響を及ぼすおそれがある。
図1に示されるように、ショルダーブロック4は、複数の第1ショルダーブロック12及び複数の第2ショルダーブロック22とを含んでいる。第1ショルダーブロック12は、クラウンブロック11、21の右側でタイヤ周方向に配されている。第2ショルダーブロック22は、クラウンブロック11、21の左側でタイヤ周方向に配されている。
図4は、第1ショルダーブロック12を拡大した展開図である。第1ショルダーブロック12の踏面12Sは、概略台形に形成されている。第1ショルダーブロック12の踏面12Sの頂部は、応力集中を緩和しチッピング等の損傷を抑制するために、適宜角丸め又は面取り等がなされていてもよい。踏面12Sの頂部の角丸めの半径は、例えば、3.0mm以下が望ましい。
第1ショルダーブロック12のタイヤ軸方向の内側部には、タイヤ周方向に突出する第1突出部12Pが形成されている。第1突出部12Pは、第1細溝70を介して第1クラウンブロック11の下底11bに向き合っているのが望ましい。そして、第1細溝70の幅は、例えば、2mm以下が望ましい。このような第1細溝70は、車両の減速時に閉塞し、タイヤ周方向に隣り合う第1クラウンブロック11と第1ショルダーブロック12とが支え合う。これにより、トレッド部2のタイヤ周方向の剛性が高められ、レーシングカート用タイヤ1のブレーキ性能が向上する。
第1突出部12Pは、第1クラウンブロック11の下底11bと接していてもよい。この場合、第1クラウンブロック11と第1ショルダーブロック12とによって、連続する第1陸部10が構成される。このような第1突出部12Pにより、トレッド部2のタイヤ周方向の剛性がより一層高められ、レーシングカート用タイヤ1のトラクション性能やブレーキ性能が向上する。
第1突出部12Pのタイヤ軸方向の長さL3は、トレッド幅TWの2〜10%が望ましい。上記長さL3がトレッド幅TWの2%未満の場合、タイヤ周方向に隣り合うクラウンブロック11とショルダーブロック12とが支え合う作用が低下して、トレッド部2のタイヤ周方向の剛性が十分に高められないおそれがある。
一方、上記長さL3がトレッド幅TWの10%を超える場合、タイヤ周方向に隣り合う第1クラウンブロック11と第1ショルダーブロック12とが支え合う作用によってタイヤ周方向の剛性が過大となるおそれがある。その結果、直進時における第1クラウンブロック11及び第1ショルダーブロック12の変形が抑制され、トレッドゴムの発熱に影響を及ぼすおそれがある。
図5は、第2ショルダーブロック22を拡大した展開図である。第2ショルダーブロック22の踏面22Sは、概略台形に形成されている。第2ショルダーブロック22の踏面22Sの頂部は、応力集中を緩和しチッピング等の損傷を抑制するために、適宜角丸め又は面取り等がなされていてもよい。踏面22Sの頂部の角丸めの半径は、例えば、3.0mm以下が望ましい。
第2ショルダーブロック22のタイヤ軸方向の内側部には、タイヤ周方向に突出する第2突出部22Pが形成されている。第2突出部22Pは、第2細溝80を介して第2クラウンブロック21の下底21bに向き合っているのが望ましい。そして、第2細溝80の幅は、例えば、2mm以下が望ましい。このような第2細溝80は、車両の減速時に閉塞し、タイヤ周方向に隣り合う第2クラウンブロック21と第2ショルダーブロック22とが支え合う。これにより、トレッド部2のタイヤ周方向の剛性が高められ、レーシングカート用タイヤ1のブレーキ性能が向上する。
第2突出部22Pは、第2クラウンブロック21の下底21bと接していてもよい。この場合、第2クラウンブロック21と第2ショルダーブロック22とによって、連続する第2陸部20が構成される。このような第2突出部22Pにより、トレッド部2のタイヤ周方向の剛性がより一層高められ、レーシングカート用タイヤ1のトラクション性能やブレーキ性能が向上する。
第2突出部22Pのタイヤ軸方向の長さL4は、トレッド幅TWの2〜10%が望ましい。上記長さL4がトレッド幅TWの2%未満の場合、タイヤ周方向に隣り合う第2クラウンブロック21と第2ショルダーブロック22とが支え合う作用が低下して、トレッド部2のタイヤ周方向の剛性が十分に高められないおそれがある。
一方、上記長さL4がトレッド幅TWの10%を超える場合、タイヤ周方向に隣り合う第2クラウンブロック21と第2ショルダーブロック22とが支え合う作用によってタイヤ周方向の剛性が過大となるおそれがある。その結果、直進時における第2クラウンブロック21及び第2ショルダーブロック22の変形が抑制され、トレッドゴムの発熱に影響を及ぼすおそれがある。
第1突出部12Pと第2突出部22Pとは、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。このような第1突出部12P及び第2突出部22Pによって、トレッド部2の剛性が均一化され、トレッド部2の発熱が均一化されると共に、レーシングカート用タイヤ1の操縦安定性能が向上する。
図1に示されるように、トレッド部2は、タイヤ赤道Cから第1トレッド端Te1までの領域である第1トレッド半部2Aと、タイヤ赤道Cから第1トレッド端Te1と反対側のトレッド端である第2トレッド端Te2までの領域である第2トレッド半部2Bとを有している。
トレッド部2には、複数の第1傾斜溝5と、複数の第2傾斜溝6とがタイヤ周方向に交互に設けられている。第1傾斜溝5と第2傾斜溝6とは、逆向きに傾いて形成されている。
第1傾斜溝5は、第2トレッド半部2Bに設けられた内端5iと第1トレッド半部2Aに設けられた外端5oとを有している。第1傾斜溝5の内端5iは、第2トレッド半部2Bで第2傾斜溝6に連通する。第1傾斜溝5の外端5oは、第1トレッド端Te1に開口する。第1傾斜溝5の幅W1は、例えば、好ましくは5mm以上より好ましくは6mm以上であり、好ましくは8mm以下より好ましくは9mm以下である。第1傾斜溝5の深さは、例えば、好ましくは4mm以上より好ましくは5mm以上であり、好ましくは7mm以下より好ましくは6mm以下である。
第1傾斜溝5は、第1部分である第1クラウン横溝51と、第2部分である第1クラウン傾斜溝52と、第3部分である第1ショルダー傾斜溝53とを有する。
一方、第2傾斜溝6は、第1トレッド半部2Aに設けられた内端6iと第2トレッド半部2Bに設けられた外端6oとを有している。第2傾斜溝6の内端6iは、第1トレッド半部2Aで第1傾斜溝5に連通する。第2傾斜溝6の外端6oは、第2トレッド端Te2に開口する。第2傾斜溝6の幅W2は、例えば、好ましくは5mm以上より好ましくは6mm以上であり、好ましくは8mm以下より好ましくは9mm以下である。第2傾斜溝6の深さは、例えば、好ましくは4mm以上より好ましくは5mm以上であり、好ましくは7mm以下より好ましくは6mm以下である。
第2傾斜溝6は、第1部分である第2クラウン横溝61と、第2部分である第2クラウン傾斜溝62と、第3部分である第2ショルダー傾斜溝63とを有する。
第1クラウン横溝51と第2クラウン横溝61とは、タイヤ赤道C上に交互に設けられている。各第1クラウン横溝51及び各第2クラウン横溝61は、タイヤ周方向で並ぶ第1クラウンブロック11及び第2クラウンブロック21の間に、設けられている。第1クラウン横溝51及び第2クラウン横溝61によって、タイヤ赤道C近傍での排水性能が高められ、ウエット性能が向上する。
第1クラウン傾斜溝52と第1ショルダー傾斜溝53とは、トレッド部2の第1ショルダーブロック12の側に設けられている。
第1クラウン傾斜溝52は、第1クラウンブロック11及び第2クラウンブロック21と第1ショルダーブロック12との間を、タイヤ周方向に対して傾斜してのびる。第1クラウン傾斜溝52は、第1クラウン横溝51及び第2クラウン横溝61と連通している。第1クラウン傾斜溝52によって、第1クラウンブロック11及び第2クラウンブロック21と第1ショルダーブロック12との間で排水性能が高められ、ウエット性能が向上する。
第1ショルダー傾斜溝53は、タイヤ周方向で並ぶ第1ショルダーブロック12の間を、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびる。第1ショルダー傾斜溝53は、一端が第1クラウン傾斜溝52に連なりかつ第1トレッド端Te1に至る。第1ショルダー傾斜溝53によって、第1トレッド端Te1の側のショルダー領域での排水性能が高められ、ウエット性能が向上する。
一方、第2クラウン傾斜溝62と第2ショルダー傾斜溝63とは、トレッド部2の第2ショルダーブロック22の側に設けられている。
第2クラウン傾斜溝62は、第1クラウンブロック11及び第2クラウンブロック21と第2ショルダーブロック22との間を、タイヤ周方向に対して傾斜してのびる。第2クラウン傾斜溝62は、第1クラウン横溝51及び第2クラウン横溝61と連通している。第2クラウン傾斜溝62によって、第1クラウンブロック11及び第2クラウンブロック21と第2ショルダーブロック22との間で排水性能が高められ、ウエット性能が向上する。
第2ショルダー傾斜溝63は、タイヤ周方向で並ぶ第2ショルダーブロック22の間を、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびる。第2ショルダー傾斜溝63は、一端が第2クラウン傾斜溝62に連なりかつ第2トレッド端Te2に至る。第2ショルダー傾斜溝63によって、第2トレッド端Te2の側のショルダー領域での排水性能が高められ、ウエット性能が向上する。
第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2からトレッド幅TWの1/4の領域であるショルダー領域A2のランド比は、タイヤ赤道Cを中心とするトレッド幅TWの1/2の領域であるクラウン領域A1のランド比よりも大きいのが望ましい。上述のごとくショルダー領域A2及びクラウン領域A1のランド比を設定することにより、クラウン領域A1でのトレッド部2の剛性が、ショルダー領域A2でのトレッド部2の剛性よりも相対的に低下し、クラウン領域A1でのトレッドゴムの温まり性能が向上する。また、ショルダー領域A2でのトレッド部2の剛性が、クラウン領域A1でのトレッド部2の剛性よりも相対的に高められ、コーナリング時のグリップ性能及び操縦安定性能が向上する。
第1ショルダーブロック12は、第3細溝13により、タイヤ周方向に2つに区分されている。第3細溝13は、第1クラウン傾斜溝52と第1トレッド端Te1とをつなぎ、タイヤ軸方向にジグザグ状にのびている。第1ショルダーブロック12に第3細溝13が設けられていることにより、第1クラウン傾斜溝52及び第1ショルダー傾斜溝53の排水性能が補助され、コーナリング時における第1トレッド端Te1の近傍での排水性能がより一層高められる。
同様に、第2ショルダーブロック22は、第4細溝24により、タイヤ周方向に2つに区分されている。第4細溝24は、第2クラウン傾斜溝62と第2トレッド端Te2とをつなぎ、タイヤ軸方向にジグザグ状にのびている。第2ショルダーブロック22に第4細溝24が設けられていることにより、第2クラウン傾斜溝62及び第2ショルダー傾斜溝63の排水性能が補助され、コーナリング時における第2トレッド端Te2の近傍での排水性能がより一層高められる。
以上、本発明のレーシングカート用タイヤが詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1のトレッドパターンを有するレーシングカート用タイヤ(前輪サイズ10×4.50−5、後輪サイズ11×6.50−5)が、表1の仕様に基づき試作され、ウエット路面での温まり性能及び操縦安定性能がテストされた。テスト方法は、以下の通りである。
<温まり性能>
リム(前輪5×4.5、後輪5×6.5)に装着された各試供タイヤが、内圧100kPaの条件にて、排気量100ccの2サイクルエンジンのレーシングカートにそれぞれ装着され、全長734mのウエットアスファルト路面のテストコースをドライバー1名乗車で2周回走行され、直後のトレッド部の温度が測定された。結果は、実施例1を100とする指数であり、数値が大きい程、温まり性能が優れていることを示す。
<操縦安定性能>
上記車両が、上記テストコースで7周回走行され、ステアリングの手応え、応答性、グリップ感に関する特性が、ドライバーの官能により評価された。結果は、実施例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性能が優れていることを示す。
Figure 2016199179
Figure 2016199179
表1から明らかなように、実施例のレーシングカート用タイヤは、比較例に比べて温まり性能及び操縦安定性能がバランスよく有意に向上していることが確認できた。
2 トレッド部
3 クラウンブロック
4 ショルダーブロック

Claims (9)

  1. トレッド部を具えたレーシングカート用タイヤであって、
    前記トレッド部は、
    タイヤ赤道上で、タイヤ周方向に配された複数のクラウンブロックと、
    前記クラウンブロックの両外側で、タイヤ周方向に配された複数のショルダーブロックとを含み、
    前記各クラウンブロックは、タイヤ周方向の最大長さより、タイヤ軸方向の最大長さが大きい横長形状であり、
    しかも、前記クラウンブロックのタイヤ軸方向の最大長さが、トレッド幅の30〜60%であることを特徴とするレーシングカート用タイヤ。
  2. 前記クラウンブロックの踏面は台形状である請求項1記載のレーシングカート用タイヤ。
  3. 前記クラウンブロックの踏面は、タイヤ周方向に対して80゜〜100゜の角度を有する上底を含む請求項2記載のレーシングカート用タイヤ。
  4. 前記クラウンブロックの踏面は、タイヤ周方向に対して80゜〜100゜の角度を有する下底を含む請求項2又は3記載のレーシングカート用タイヤ。
  5. 前記ショルダーブロックのタイヤ軸方向の内側部には、前記クラウンブロックの前記下底に接するか、又は、幅が2mm以下の細溝を介して向き合う突出部を含む請求項4記載のレーシングカート用タイヤ。
  6. 前記突出部のタイヤ軸方向の長さは、トレッド幅の2〜10%である請求項5記載のレーシングカート用タイヤ。
  7. 前記ショルダーブロックは、前記クラウンブロックの右側に配置された複数の第1ショルダーブロックと、前記クラウンブロックの左側に配置された複数の第2ショルダーブロックとを含み、
    前記突出部は、前記第1ショルダーブロックに設けられた第1突出部と、前記第2ショルダーブロックに設けられた第2突出部とを含み、
    前記第1突出部と、前記第2突出部とが、タイヤ周方向に交互に設けられている請求項5又は6記載のレーシングカート用タイヤ。
  8. 前記トレッド部には、
    前記クラウンブロックと前記ショルダーブロックとの間をのびるクラウン傾斜溝と、
    一端が前記クラウン傾斜溝に連なりかつタイヤ周方向で並ぶショルダーブロックの間をのびてトレッド端に至るショルダー傾斜溝とが設けられている請求項1乃至7のいずれかに記載のレーシングカート用タイヤ。
  9. トレッド端からトレッド幅の1/4の領域であるショルダー領域のランド比は、タイヤ赤道を中心とするトレッド幅の1/2の領域であるクラウン領域のランド比よりも大きい請求項1乃至8のいずれかに記載のレーシングカート用タイヤ。
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