JP2016197549A - コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁ハウジングが配された配線基板上の占有空間を増大させることなく、絶縁ハウジングから突出して配線基板の配線端子に接続されたコンタクトの接続端部に対する電磁シールドを施すことができるコネクタ装置を提供する。
【解決手段】絶縁ハウジング14を部分的に覆う導電性シェル17に装着された開口窓部26を有した導電性カバー19が、導電性シェル17に沿って移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとり、導電性カバー19が第1の静止位置をとるとき、開口窓部26が絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aに対応する位置をとり、導電性カバー19が第2の静止位置をとるとき、開口窓部26が導電性シェル17によって塞がれ、導電性カバー19の部分19aが絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aを覆う位置をとる。
【選択図】図5

Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、配線基板に取り付けられたもとで複数の同軸ケーブル等の信号伝送部材が接続された相手方コネクタ装置が嵌合連結されるものとされて、信号伝送部材の配線基板との電気的接続に用いられるコネクタ装置に関する。
複数の比較的細い同軸ケーブル等の高周波信号伝送部材を、各種の電気部品が取り付けられる配線基板に電気的に接続するにあたっては、配線基板に取り付けられて当該配線基板との電気的接続がなされる基板側コネクタ装置と、高周波信号伝送部材が接続されて基板側コネクタ装置との嵌合連結状態におかれる信号伝送部材側コネクタ装置と、が用いられることが多い。基板側コネクタ装置からみると、信号伝送部材側コネクタ装置は基板側コネクタ装置にとっての相手方コネクタ装置となる。
斯かる場合、基板側コネクタ装置は、例えば、相手方コネクタ装置の嵌合部が差し込まれる差込口部が設けられて配線基板上に配された絶縁ハウジングを備えており、その絶縁ハウジングに複数のコンタクトが配列配置されて設けられていて、複数のコンタクトの夫々が、絶縁ハウジングの外部に突出して配線基板に設けられた配線端子に、例えば、半田付けによって接続される接続端部と、差込口部に差し込まれた相手方コネクタ装置の嵌合部における接触端子部に押圧接触する接触接続部、を有したものとされる。さらに、基板側コネクタ装置は、外部への不要な電波放射及び外部からの不要な電波干渉を低減させるべく、金属板材製とされて絶縁ハウジングの外面部を部分的に覆い、配線基板における接地電位部に、例えば、半田付けによって接続される導電性シェルを備えたものとされる。
また、基板側コネクタ装置の絶縁ハウジングにおける差込口部に差し込まれる嵌合部に複数の接触端子部が設けられた相手方コネクタ装置も、例えば、複数の同軸ケーブルとされる高周波信号伝送部材が複数の接触端子部に接続される状態をもって連結されたもとで、外部への不要な電波放射及び外部からの不要な電波干渉を低減させるべく、金属板材製とされた導電性シェルを備えたものとされる。そして、基板側コネクタ装置の絶縁ハウジングにおける差込口部に相手方コネクタ装置の絶縁ハウジングにおける嵌合部が差し込まれたときには、相手方コネクタ装置の嵌合部に設けられた複数の接触端子部が、それらに基板側コネクタ装置の複数のコンタクトの接触接続部が夫々圧接接触するものとされ、また、相手方コネクタ装置の導電性シェルと基板側コネクタ装置の導電性シェルとが相互接触接続状態におかれる。
上述のような基板側コネクタ装置にあっては、通常、配線基板に取り付けられたもとにおいて、絶縁ハウジングからその外部に突出して配線基板に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクトの接続端部が、絶縁ハウジングの外面部を部分的に覆う導電性シェルによって覆われることなく、配線基板上に露出したものとされる。複数のコンタクトの接続端部が導電性シェルによって覆われるようにされると、それらを配線基板に設けられた複数の配線端子に、例えば、半田付けによって夫々接続するにあたり、その半田付けに際しての支障がもたらされるからである。即ち、複数のコンタクトの接続端部には、電磁シールド(電磁遮蔽)が施されないことになる。その結果、複数のコンタクトの接続端部が、電磁シールドが施されることなく、配線基板上に露出したものとされる基板側コネクタ装置においては、当該複数のコンタクトの接続端部において、外部への不要な電波放射あるいは外部からの不要な電波干渉が生じる事態がもたらされる虞がある。
そのため、従来、配線基板上に配された絶縁ハウジングと絶縁ハウジングに配列配置された複数のコンタクトと絶縁ハウジングの外面部を部分的に覆う導電性シェルとを備えた基板側コネクタ装置について、その絶縁ハウジングからその外部に突出して配線基板に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクトの接続端部を、配線基板に設けられた複数の配線端子に半田付けにより夫々接続された後に、金属部材によって覆うことにより、基板側コネクタ装置の複数のコンタクトの接続端部に対する電磁シールドを施すようにしたコネクタ組立体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された従来提案されているコネクタ組立体は、配線基板(主印刷配線基板(B))上に実装された基板側コネクタ装置(リセプタクルコネクタ(2))と複数の同軸ケ−ブル(SC)が連結された相手方コネクタ装置(プラグコネクタ(1))とを含んで構成されている。基板側コネクタ装置(2) は、相手方コネクタ装置(1) の絶縁ハウジング(本体ハウジング(11)) に設けられた嵌合部(嵌合突部(11b))が差し込まれる差込口部が設けられて配線基板(B) 上に配された絶縁ハウジング(本体ハウジング(21)) を備えており、その絶縁ハウジング(21)に複数のコンタクト(導電コンタクト(22)) が配列配置されて設けられていて、複数のコンタクト(22)の夫々が、絶縁ハウジング(21)の外部に突出して配線基板(B) に設けられた配線端子( 信号伝送路又はグランド導電路) に半田付けによって接続される接続端部(半田接続部(22a))と、差込口部に差し込まれた相手方コネクタ装置(1) の嵌合部(11b) における接触端子部(端子電極部(12a))に押圧接触する接触接続部(接点凸部(22b))と、を有したものとされている。さらに、基板側コネクタ装置(2) は、絶縁ハウジング(21)の外面部を部分的に覆い、配線基板(B) における接地電位部(グランド導電路)に半田付けによって接続される導電性シェル(23)を備えている。
そして、斯かる基板側コネクタ装置(2) にあっては、配線基板(B) に取り付けられたもとにおいて、絶縁ハウジング(21)からその外部に突出して配線基板(B) に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクト(22)の接続端部(22a) が、絶縁ハウジング(21)の外面部を部分的に覆う導電性シェル(23)によって覆われることなく、配線基板(B) 上に露出したものとされる。
一方、相手方コネクタ装置(1) は、嵌合部(11b)が設けられた絶縁ハウジング(11)に各々が接触端子部(端子電極部(12a))を有したものとされて配列配置された複数のコンタクト(導電コンタクト(12)) に複数の同軸ケーブル(SC)が接続されたもとで、外部への不要な電波放射及び外部からの不要な電波干渉を低減させるべく、金属板材製とされて絶縁ハウジング(11)の外面部を部分的に覆う導電性シェル(13)を備えたものとされている。さらに、相手方コネクタ装置(1) は、導電性シェル(13)に回動可能に取り付けられた嵌合回動アーム(14)を備えており、嵌合回動アーム(14)は、その両端部分の夫々に設けられた回動軸部(14a) が導電性シェル(13)の後端部分における両端部分の夫々に設けられた軸受け部(13d) に回動可能に挿入されていて、嵌合開放位置と嵌合作用位置とを選択的にとるものとされている。斯かる嵌合回動アーム(14)には、直線状に伸びる回動操作部(14c) と板状部材から成る導電性カバー部(14d) とが一体的に設けられている。
そして、相手方コネクタ装置(1) に備えられた嵌合回動アーム(14)が嵌合開放位置をとるもとで、相手方コネクタ装置(1) の絶縁ハウジング(11)における嵌合部(11b) が基板側コネクタ装置(2) の絶縁ハウジング(21)における差込口部に差し込まれて、基板側コネクタ装置(2) と相手方コネクタ装置(1) とが嵌合状態におかれたときには、相手方コネクタ装置(1) の嵌合部(11b) に設けられた複数の接触端子部(12a) が、それらに基板側コネクタ装置(2) の複数のコンタクト(22)の接触接続部(22b) が夫々圧接接触するものとされ、また、相手方コネクタ装置(1) の導電性シェル(13)と基板側コネクタ装置(2) の導電性シェル(23)とが相互接触接続状態におかれる。その後、相手方コネクタ装置(1) に備えられた嵌合回動アーム(14)が、導電性シェル(13)に設けられた軸受け部(13d) に挿入された回動軸部(14a) を回動中心として回動せしめられて、嵌合開放位置から嵌合作用位置へと移行すると、当該嵌合回動アーム(14)が、基板側コネクタ装置(2) の導電性シェル(23)に係合して基板側コネクタ装置(2) と相手方コネクタ装置(1) との嵌合状態を維持する嵌合保持部材として機能する。そして、嵌合回動アーム(14)が嵌合作用位置をとるもとにあっては、嵌合回動アーム(14)に一体的に設けられた回動操作部(14c) 及び導電性カバー部(14d) が、基板側コネクタ装置(2) の絶縁ハウジング(21)からその外部に突出して配線基板(B) に設けられた複数の配線端子に夫々接続されて配線基板(B) 上に露出した、基板側コネクタ装置(2) の複数のコンタクト(22)の接続端部(22a) を、配線基板(B) 上において覆うものとされる。
その結果、基板側コネクタ装置(2) における、その絶縁ハウジング(21)からその外部に突出して配線基板(B) に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクト(22)の接続端部(22a) を、配線基板(B) に設けられた複数の配線端子に半田付けにより夫々接続された後に、相手方コネクタ装置(1) における嵌合回動アーム(14)に一体的に設けられた回動操作部(14c) 及び導電性カバー部(14d )によって覆うことができ、嵌合回動アーム(14)には基板側コネクタ装置(2) の導電性シェル(23)を通じて接地電位が与えられるので、基板側コネクタ装置(2) の複数のコンタクト(22)の接続端部(22a) に対する電磁シールド作用が得られることになる。
特開2011−238410号公報
前述の従来提案されているコネクタ組立体にあっては、基板側コネクタ装置(2) における、その絶縁ハウジング(21)からその外部に突出して配線基板(B) に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクト(22)の接続端部(22a) を、相手方コネクタ装置(1) における嵌合回動アーム(14)に一体的に設けられた回動操作部(14c) 及び導電性カバー部(14d) によって覆われたものとするにあたっては、相手方コネクタ装置(1) に備えられた嵌合回動アーム(14)を、相手方コネクタ装置(1) の導電性シェル(13)に設けられた軸受け部(13d) に挿入された回動軸部(14a) を回動中心として回動させて、嵌合開放位置から嵌合作用位置へと移行させることが必要とされる。そして、基板側コネクタ装置(2) との嵌合状態におかれた相手方コネクタ装置(1) において、嵌合回動アーム(14)を導電性シェル(13)に設けられた軸受け部(13d) に挿入された回動軸部(14a) を回動中心として回動させるためには、基板側コネクタ装置(2) が取り付けられた配線基板(B) との嵌合状態におかれた相手方コネクタ装置(1) の外方に嵌合回動アーム(14)の回動を許容するに足る空間が無くてはならない。
従って、基板側コネクタ装置(2) が取り付けられた配線基板(B) 上に基板側コネクタ装置(2) 及び相手方コネクタ装置(1) の占有空間として比較的大なる空間を用意することが必要とされることになる。その結果、配線基板(B) に取り付けられた基板側コネクタ装置(2) とそれとの嵌合状態をとる相手方コネクタ装置(1) とを含んで構成されたコネクタ組立体が限られた内部空間を有する電子機器に適用されるにあたり、当該電子機器内の限られた内部空間において複数の配線基板(B) を重ねて配置することが困難となってしまい、電子機器の内部空間の有効利用に支障が来される虞がある。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、相手方コネクタ装置の嵌合部が差し込まれる差込口部が設けられて配線基板に配される絶縁ハウジングと、その絶縁ハウジングに配列配置されて設けられ、夫々が絶縁ハウジングの外部に突出して配線基板に設けられた配線端子に接続される接続端部及び差込口部に差し込まれた相手方コネクタ装置の嵌合部における接触端子部に押圧接触する接触接続部を有した複数のコンタクトと、絶縁ハウジングの外面部を部分的に覆う導電性シェルとを備え、配線基板に取り付けられて使用されるとき、それが取り付けられた配線基板上の占有空間を増大させることなく、しかも、複数のコンタクトの接続端部と配線基板に設けられた複数の配線端子との接続状態を目視確認できるもとで、絶縁ハウジングからその外部に突出して配線基板に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクトの接続端部に対する電磁シールドを施すことができるコネクタ装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係るコネクタ装置は、配線基板の面に配され、相手方コネクタ装置の嵌合部が配線基板の面に沿って差し込まれる差込口部が設けられた絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングに配列配置されて設けられ、各々が絶縁ハウジングの外部に露出して配線基板に設けられた配線端子に接続される接続端部と差込口部に差し込まれた相手方コネクタ装置の嵌合部における接触端子部に押圧接触する接触接続部とを有した複数のコンタクトと、絶縁ハウジングにその外面部を部分的に覆う状態をもって固定され、配線基板における接地電位部に接続される導電性シェルとを備えて成り、導電性シェルに導電性カバーが接触接続されて装着され、その導電性カバーが、開口窓部が設けられたものとされたもとで、導電性シェルに対して配線基板の面に沿う方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとり、導電性カバーが第1の静止位置をとるとき、開口窓部が絶縁ハウジングの外部に露出した複数のコンタクトの接続端部に対応する位におかれ、導電性カバーが第2の静止位置をとるとき、開口窓部が導電性シェルの部分によって塞がれるとともに、導電性カバーにおける開口窓部が形成されていない部分が絶縁ハウジングの外部に露出した複数のコンタクトの接続端部を覆う位置におかれること、を特徴とするものとされる。
特に、本願発明に係るコネクタ装置のうちの請求項3に記載されたものにあっては、導電性シェルにおける複数のコンタクトの配列方向の両端部の夫々に導電性カバーに対するガイド部が設けられるとともに、導電性カバーに導電性シェルにおけるガイド部に移動可能に係合する係合溝部が設けられていて、ガイド部に係合した係合溝部が、ガイド部による案内を受けて複数のコンタクトの配列方向に直交する方向に往復動を行い得るものとされる。
さらに、本願発明に係るコネクタ装置のうちの請求項4に記載されたものにあっては、導電性シェルにおける複数のコンタクトの配列方向の両端部の夫々に導電性カバーに対するガイド部が設けられるとともに、導電性カバーに導電性シェルにおけるガイド部に移動可能に係合する係合溝部が設けられたもとにおいて、導電性シェルにおけるガイド部に、絶縁ハウジングが配線基板の面に配されたもとで配線基板の面との間に所定の空隙を形成する空隙形成部が設けられ、その空隙形成部に導電性カバーにおける係合溝部が係合する。
上述のように構成される本願発明に係るコネクタ装置は、配線基板に取り付けられて用いられる基板側コネクタ装置を成すものとされる。そして、このような本願発明に係るコネクタ装置においては、相手方コネクタ装置の嵌合部が差し込まれる差込口部が設けられて配線基板の面に配される絶縁ハウジングと、各々が絶縁ハウジングの外部に露出して配線基板に設けられた配線端子に接続される接続端部と差込口部に差し込まれた相手方コネクタ装置の嵌合部における接触端子部に押圧接触する接触接続部とを有するものとされて絶縁ハウジングに配列配置される複数のコンタクトと、絶縁ハウジングにその外面部を部分的に覆う状態をもって固定されて配線基板における接地電位部に接続される導電性シェルとを備えたもとで、導電性シェルに導電性カバーが接触接続されて装着される。導電性カバーは、開口窓部が設けられたもとで、導電性シェルに対して配線基板の面に沿う方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとるものとされている。そして、導電性カバーが第1の静止位置をとるとき、開口窓部が絶縁ハウジングの外部に露出した複数のコンタクトの接続端部に対応する位置におかれ、導電性カバーが第2の静止位置をとるとき、開口窓部が導電性シェルの部分によって塞がれるとともに、導電性カバーにおける開口窓部が形成されていない部分が絶縁ハウジングの外部に露出した複数のコンタクトの接続端部を覆う位置におかれる。
導電性カバーの導電性シェルへの装着は、例えば、本願発明に係るコネクタ装置のうちの請求項3に記載されたもののように、導電性シェルにおける複数のコンタクトの配列方向の両端部の夫々に設けられたガイド部に、導電性カバーに設けられた係合溝部が移動可能に係合し、ガイド部に係合した係合溝部がガイド部による案内を受けて複数のコンタクトの配列方向に直交する方向に往復動を行い得るものとされて行われる。
さらに、導電性シェルに設けられたガイド部に対する導電性カバーに設けられた係合溝部の係合は、例えば、本願発明に係るコネクタ装置のうちの請求項4に記載されたもののように、導電性シェルにおけるガイド部に、絶縁ハウジングが配線基板の面に配されたもとで配線基板の面との間に所定の空隙を形成する空隙形成部が設けられ、その空隙形成部に導電性カバーにおける係合溝部が係合することによって行われる。
上述の本願発明に係るコネクタ装置にあっては、導電性シェルに接触接続されて装着される導電性カバーが、それに開口窓部が設けられているとともに、導電性シェルに対して配線基板の面に沿う方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとるものとされている。そして、絶縁ハウジングが配線基板の面に配されたもとで、導電性カバーが第1の静止位置をとるとき、開口窓部が絶縁ハウジングの外部に露出した複数のコンタクトの接続端部に対応する位置におかれ、それにより、複数のコンタクトの接続端部と配線基板に設けられた複数の配線端子との接続状態を、開口窓部を通じて容易に目視確認することができる。また、絶縁ハウジングが配線基板の面に配されたもとで、導電性カバーが第2の静止位置をとるとき、開口窓部が導電性シェルの部分によって塞がれるとともに、導電性カバーにおける開口窓部が形成されていない部分が絶縁ハウジングの外部に露出した複数のコンタクトの接続端部を覆う位置におかれ、それにより、絶縁ハウジングからその外部に突出して配線基板に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクトの接続端部に対する電磁シールドを確実に施すことができる。
従って、本願発明に係るコネクタ装置によれば、配線基板に取り付けられて使用されるとき、例えば、導電性シェルに装着されて回動せしめられる電磁シールド用部材を要することなく、従って、コネクタ装置が取り付けられた配線基板上の占有空間を増大させることなく、しかも、複数のコンタクトの接続端部と配線基板に設けられた複数の配線端子との接続状態を目視確認できるもとで、絶縁ハウジングからその外部に突出して配線基板に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクトの接続端部に対する電磁シールドを施すことができることになる。
特に、本願発明に係るコネクタ装置のうちの請求項3に記載されたものによれば、導電性シェルにおける複数のコンタクトの配列方向の両端部の夫々に導電性カバーに対するガイド部が設けられるとともに、導電性カバーに導電性シェルにおけるガイド部に移動可能に係合する係合溝部が設けられていて、ガイド部に係合した係合溝部が、ガイド部による案内を受けて複数のコンタクトの配列方向に直交する方向に往復動を行い得るものとされるので、導電性カバーの導電性シェルに対する配線基板の面に沿う方向の移動が、円滑かつ確実に行われることになる。
さらに、本願発明に係るコネクタ装置のうちの請求項4に記載されたものによれば、導電性シェルにおける導電性カバーに対するガイド部が設けられるとともに、導電性カバーに導電性シェルにおけるガイド部に移動可能に係合する係合溝部が設けられたもとにおいて、導電性シェルに設けられたガイド部に対する導電性カバーに設けられた係合溝部の係合が、導電性シェルにおけるガイド部に、絶縁ハウジングが配線基板の面に配されたもとで配線基板の面との間に所定の空隙を形成する空隙形成部が設けられ、その空隙形成部に導電性カバーにおける係合溝部が係合する状態をもって行われるので、導電性シェルが固定された絶縁ハウジングが配線基板の面に配されて、導電性シェルが配線基板における接地電位部に接続されるとともに、絶縁ハウジングからその外部に突出した複数のコンタクトの接続端部が配線基板に設けられた複数の配線端子に夫々接続された後に、導電性カバーを、その係合溝部を導電性シェルの外部から配線基板の面に沿って移動させて導電性シェルにおけるガイド部に設けられた空隙形成部に係合させることにより、導電性シェルに接触接続状態をもって装着することができる。
本願発明に係るコネクタ装置の一例をそれが取り付けられた配線基板及びそれに嵌合連結される相手方コネクタ装置と共に示す斜視図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例をそれから導電性カバーが分離された状態をもって示す斜視図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例に備えられる導電性カバーを示す斜視図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それに備えられた導電性カバーが第1の静止位置をとるもとで、それに相手方コネクタ装置が嵌合連結された状態をもって示す底面側から見た斜視図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それに備えられた導電性カバーが第1の静止位置をとるもとで、それに相手方コネクタ装置が嵌合連結された状態をもって示す断面図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それに備えられた導電性カバーが第1の静止位置をとるもとで、それに相手方コネクタ装置が嵌合連結された状態をもって示す一部破断平面図である。 図6における一点鎖線枠A内を拡大して示す部分拡大断面図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それに備えられた導電性カバーが第2の静止位置をとるもとで、それに相手方コネクタ装置が嵌合連結された状態をもって示す斜視図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それに備えられた導電性カバーが第2の静止位置をとるもとで、それに相手方コネクタ装置が嵌合連結された状態をもって示す正面図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それに備えられた導電性カバーが第2の静止位置をとるもとで、それに相手方コネクタ装置が嵌合連結された状態をもって示す側面図である。 本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それに備えられた導電性カバーが第2の静止位置をとるもとで、それに相手方コネクタ装置が嵌合連結された状態をもって示す一部破断平面図である。 図11における一点鎖線枠B内を拡大して示す部分拡大断面図である。
本発明を実施するための形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
図1は、本願発明に係るコネクタ装置の一例を、それが取り付けられた配線基板、及び、それに嵌合連結される相手方コネクタ装置と共に示す。
図1において、本願発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置11は、配線基板12にそれにおける電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられて基板側コネクタ装置として使用されるリセプタクルコネクタを成しており、配線基板12に取り付けられた状態のもとで、プラグコネクタを成す相手方コネクタ装置13が嵌合連結されるものとされている。そして、コネクタ装置11は、配線基板12の面12aに配された絶縁ハウジング14を備えており、絶縁ハウジング14は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されていて、相手方コネクタ装置13の嵌合部15が配線基板12の面12aに沿って差し込まれる差込口部16(後述される図5に示される。)が設けられたものとされている。
絶縁ハウジング14には、導電性シェル17が固定されており、絶縁ハウジング14の外面部の大部分が導電性シェル17によって覆われている。即ち、導電性シェル17は、絶縁ハウジング14にその外面部を部分的に覆う状態もって固定されているのである。導電性シェル17には、配線基板12の面12aに配される基板接続部18が設けられており、基板接続部18は、絶縁ハウジング14が配線基板12の面12aに配されたもとで、配線基板12における接地電位部に、例えば、半田付けにより接続される。それにより、導電性シェル17の基板接続部18は、絶縁ハウジング14の配線基板12の面12a上における固定にも寄与する。そして、導電性シェル17には、導電性カバー19が、移動可能に接触接続されて装着されている。
導電性カバー19は導電性シェル17から分離し得るものとされており、コネクタ装置11をその導電性シェル17から導電性カバー19が分離された状態をもって示す図2に示されるように、その外面部の大部分が導電性シェル17によって覆われた絶縁ハウジング14には、複数のコンタクト20が配列配置されて設けられている。複数のコンタクト20の各々は、例えば、弾性を有した金属帯状部材に屈曲加工が施されて形成されており、絶縁ハウジング14の外部に露出して配線基板12の面12aに配されて配線基板12における電気回路構成部に設けられた配線端子に、例えば、半田付けにより接続される接続端部20aと、相手方コネクタ装置13の嵌合部15が絶縁ハウジング14の差込口部16に差し込まれたとき、当該相手方コネクタ装置13の嵌合部15における接触端子部21aに押圧接触する接触接続部20b(後述される図5に示される。)と、を有している。
絶縁ハウジング14にその外面部を部分的に覆う状態もって固定された導電性シェル17は、例えば、弾性を有した金属板状部材に打抜き・屈曲加工が施されて形成されており、それに設けられた基板接続部18が配線基板12における接地電位部に接続されることにより、複数のコンタクト20における絶縁ハウジング14内に配された部分に対する電磁シールド作用をもたらすものとされている。そして、図2に示されるように、導電性シェル17における複数のコンタクト20の配列方向の両端部の夫々に、導電性シェル17に移動可能に装着される導電性カバー19に対するガイド部22が、複数のコンタクト20の配列方向に直交する方向に伸びるものとして設けられており、ガイド部22には、切込み凹部を成す係合受け部23と透孔を成す係合受け部24とが形成されている。これらの係合受け部23と係合受け部24とは、導電性シェル17のガイド部22に形成された第1の係合部を構成している。さらに、ガイド部22には、絶縁ハウジング14が配線基板12の面12aに配されたもとで、配線基板12の面12aとの間に比較的小なる所定の空隙を形成する空隙形成部25が設けられている。
導電性カバー19は、導電性シェル17と同様に、例えば、弾性を有した金属板状部材に打抜き・屈曲加工が施されて形成されており、図2及び導電性カバーを単独で示す図3に示されるように、複数の開口窓部26が設けられている。また、導電性カバー19にあっては、それにおける導電性シェル17に装着されたとき複数のコンタクト20の配列方向となる方向の両端部の夫々に、内側に折り込まれた折込部27が形成されていて、それにより、導電性シェル17におけるガイド部22にそれが伸びる方向に移動可能とされて係合する係合溝部28が形成されている。従って、導電性カバー19には、導電性シェル17におけるガイド部22に係合して、複数のコンタクト20の配列方向に直交する方向に往復動可能とされた係合溝部28が設けられていることになる。そして、導電性カバー19における係合溝部28が導電性シェル17におけるガイド部22に係合する際には、導電性カバー19における係合溝部28を形成する折込部27が、導電性シェル17におけるガイド部22に設けられた空隙形成部25に係合して、空隙形成部25が配線基板12の面12aとの間に形成する空隙内に挿入される。
さらに、導電性カバー19における係合溝部28には、導電性カバー19が導電性シェル17に装着されたとき導電性シェル17におけるガイド部22に形成された係合受け部23及び係合受け部24のいずれかに係合すべく、内側に突出する突出係合部29が形成されている。この突出係合部29は導電性カバー19の係合溝部28に形成された第2の係合部を構成している。
このようなもとで、配線基板12の面12aに配された絶縁ハウジング14に固定された導電性シェル17に導電性カバー19が装着されたときには、導電性カバー19における係合溝部28が導電性シェル17におけるガイド部22に移動可能に係合し、係合溝部28を形成する折込部27が、導電性シェル17におけるガイド部22に設けられた空隙形成部25に係合して、空隙形成部25が配線基板12の面12aとの間に形成する空隙内に挿入された状態がとられ、導電性カバー19が導電性シェル17に対して配線基板12の面12aに沿うとともに複数のコンタクト20の配列方向に直交する方向に移動可能とされる。そして、導電性シェル17に対して配線基板12の面12aに沿うとともに複数のコンタクト20の配列方向に直交する方向に移動可能とされた導電性カバー19は、図1に示される第1の静止位置と後述される第8図に示される第2の静止位置とを選択的にとる。
導電性カバー19が第1の静止位置をとるときには、図1及び後述される図6に示されるように、導電性カバー19に設けられた複数の開口窓部26が、絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aに対応する位置におかれる。また、導電性カバー19が第2の静止位置をとるときには、後述される図8及び図11に示されるように、導電性カバー19に設けられた複数の開口窓部26が導電性シェル17の部分17aによって塞がれるとともに、導電性カバー19における複数の開口窓部26が形成されていない部分19aが、絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aを覆う位置におかれる。
一方、図1に示される、プラグコネクタを成す相手方コネクタ装置13は、例えば、複数の同軸ケーブル30が電気的に連結されたもとで、配線基板12にそれに設けられた電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられたコネクタ装置11に嵌合連結せしめられるものとされている。そして、相手方コネクタ装置13は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されていて、嵌合部15が設けられた絶縁ハウジング31、及び、絶縁ハウジング31内に対する電磁シールド作用をもたらすべく絶縁ハウジング31の外面部を部分的に覆うものとされた、例えば、弾性を有した金属板材料が屈曲されて成る導電性シェル32を備えている。絶縁ハウジング31に設けられた嵌合部15は、導電性シェル32の外部に突出している。
絶縁ハウジング31には、各々が、例えば、弾性を有した金属帯状部材に屈曲加工が施されて形成された複数のコンタクト21(後述される図5に示される。)が配列配置されている。複数のコンタクト21の各々は、嵌合部15に配された接触端子部21aと、複数の同軸ケーブル30のうちの対応するものの信号導体30a(後述される図5に示される。)が接続される接続端部21b(後述される図5に示される。)とを有している。複数の同軸ケーブル30の夫々は、その信号導体30aがコンタクト21に接続されるともに、その接地導体30b(後述される図5に示される。)が導電性シェル32に接触接続されて、相手方コネクタ装置13に電気的に連結されている。
図4(斜視図),図5(断面図) 及び図6(一部破断平面図)は、配線基板12にそれに設けられた電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられたコネクタ装置11に相手方コネクタ装置13が嵌合連結された状態を示す。但し、図4及び図6にあっては、便宜上、配線基板12の図示が省略されている。
コネクタ装置11に対する相手方コネクタ装置13の嵌合連結は、図5に示されるように、相手方コネクタ装置13の絶縁ハウジング31に設けられた嵌合部15がコネクタ装置11の絶縁ハウジング14に設けられた差込口部16に差し込まれて行われる。そして、このとき、コネクタ装置11の複数のコンタクト20の夫々における接触接続部20bが、相手方コネクタ装置13の嵌合部15に配された、相手方コネクタ装置13の複数のコンタクト21のうちの対応するものの接触端子部21aに押圧接触するとともに、コネクタ装置11の導電性シェル17が相手方コネクタ装置13の導電性シェル32との接触接続状態をとる。それにより、コネクタ装置11と相手方コネクタ装置13とが電気的に接続され、相手方コネクタ装置13に連結された複数の同軸ケーブル30の夫々が、相手方コネクタ装置13及びコネクタ装置11を介して、コネクタ装置11が取り付けられた配線基板12における電気回路構成部に電気的に連結されることになる。
図4,図5及び図6に示されるコネクタ装置11においては、絶縁ハウジング14に固定された導電性シェル17にそれに設けられたガイド部22に係合溝部28を係合させて移動可能に装着された導電性カバー19が、第1の静止位置をとる状態におかれている。斯かるときには、導電性カバー19に設けられた複数の開口窓部26が、絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aに対応する位置におかれ、それにより、図6に示されるように、導電性カバー19の外部から複数の開口窓部26を通じて複数のコンタクト20の接続端部20aを目視することができる。その結果、複数のコンタクト20の接続端部20aについての配線基板12における電気回路構成部に設けられた配線端子との半田付け接続状態を容易に目視確認することができることになる。
また、導電性カバー19が第1の静止位置をとるもとにおいては、図6及び図6における一点鎖線枠A内を拡大して示す図7に示されるように、導電性シェル17におけるガイド部22に形成された第1の係合部を成す係合受け部23及び係合受け部24のうちの係合受け部23に、導電性カバー19における係合溝部28に形成された第2の係合部を成す突出係合部29が係合する。それにより、導電性カバー19が導電性シェル17から不所望に離脱してしまう事態が回避される。
このとき、導電性カバー19における係合溝部28が導電性シェル17におけるガイド部22に移動可能に係合し、係合溝部28を形成する折込部27が、導電性シェル17におけるガイド部22に設けられた空隙形成部25に係合して、空隙形成部25が配線基板12の面12aとの間に形成する空隙内に挿入された状態がとられていて、導電性カバー19が導電性シェル17に対して配線基板12の面12aに沿うとともに複数のコンタクト20の配列方向に直交する方向に移動可能とされている。斯かるもとで、その後、第1の静止位置におかれていた導電性カバー19が、複数の同軸ケーブル30が連結された相手方コネクタ装置13側へと押され、導電性シェル17に対して配線基板12の面12aに沿うとともに複数のコンタクト20の配列方向に直交する方向に移動せしめられて、図8(斜視図),図9(正面図),図10(側面図)、図11(一部破断平面図)に示されるように、第2の静止位置をとるものとされる。なお、図11にあっては、便宜上、配線基板12の図示が省略されている。
導電性カバー19が第2の静止位置をとるときには、図8及び図11に示されるように、導電性カバー19に設けられた複数の開口窓部26が導電性シェル17の部分17aによって塞がれるとともに、導電性カバー19における複数の開口窓部26が形成されていない部分19aが、絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aを覆う位置におかれる。導電性カバー19は、配線基板12における接地電位部に接続された導電性シェル17に接触接続されて装着されていて、接地電位が与えられている。従って、導電性シェル17の部分17aによって塞がれた複数の開口窓部26と複数のコンタクト20の接続端部20aを覆うものとされた部分19aとを含んだ導電性カバー19は、絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aに対して良好な電磁シールド作用を確実にもたらす。しかも、導電性シェル17に装着されて回動せしめられる電磁シールド用部材のような部材は不要とされるので、コネクタ装置11が取り付けられた配線基板12上の占有空間が増大せしめられる虞はない。
また、導電性カバー19が第2の静止位置をとるもとにおいては、図11及び図11における一点鎖線枠B内を拡大して示す図12に示されるように、導電性シェル17におけるガイド部22に形成された第1の係合部を成す係合受け部23及び係合受け部24のうちの係合受け部24と導電性カバー19における係合溝部28に形成された第2の係合部を成す突出係合部29とが相互係合して、導電性カバー19を導電性シェル17に対して係止する。それにより、導電性カバー19が導電性シェル17に装着されて第2の静止位置をとる状態が安定に維持される。
上述のようにして、配線基板12に配された絶縁ハウジング14に固定された導電性シェル17に導電性カバー19が装着された状態を得るにあたっては、導電性カバー19を、絶縁ハウジング14に固定された導電性シェル17に、絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aに向き合う側から配線基板12の面12aに沿って近接させた後、導電性カバー19における係合溝部28を形成する折込部27を、導電性シェル17におけるガイド部22に設けられた空隙形成部25が配線基板12の面12aとの間に形成する空隙内に挿入して空隙形成部25に係合させることにより、導電性カバー19における係合溝部28を導電性シェル17におけるガイド部22に移動可能に係合するものとなして、導電性カバー19が導電性シェル17に装着された状態とすることができる。従って、導電性カバー19の導電性シェル17への装着を、導電性シェル17が固定された絶縁ハウジング14を配線基板12の面12aに配し、導電性シェル17に設けられた基板接続部18を配線基板12における接地電位部に、例えば、半田付けにより接続するとともに、複数のコンタクト20の接続端部20aを配線基板12における電気回路構成部に設けられた配線端子に、例えば、半田付けにより接続した後に行うことができることになる。
上述のコネクタ装置11にあっては、導電性シェル17に接触接続されて装着される導電性カバー19が、それに開口窓部26が設けられているとともに、導電性シェル17に対して配線基板12の面12aに沿う方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとるものとされていて、絶縁ハウジング14が配線基板12の面12aに配されたもとで、導電性カバー19が第1の静止位置をとるとき、開口窓部26が絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aに対応する位置におかれるので、複数のコンタクト20の接続端部20aと配線基板12に設けられた複数の配線端子との接続状態を、開口窓部26を通じて容易に目視確認することができる。また、絶縁ハウジング14が配線基板12の面12aに配されたもとで、導電性カバー19が第2の静止位置をとるとき、開口窓部26が導電性シェル17の部分17aによって塞がれるとともに、導電性カバー19における開口窓部26が形成されていない部分19aが絶縁ハウジング14の外部に露出した複数のコンタクト20の接続端部20aを覆う位置におかれるので、絶縁ハウジング14からその外部に突出して配線基板12に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクト20の接続端部20aに対する電磁シールドを確実に施すことができる。
従って、コネクタ装置11によれば、配線基板12に取り付けられて使用されるとき、例えば、導電性シェル17に装着されて回動せしめられる電磁シールド用部材を要することなく、従って、コネクタ装置11が取り付けられた配線基板12上の占有空間を増大させることなく、しかも、複数のコンタクト20の接続端部20aと配線基板12に設けられた複数の配線端子との接続状態を目視確認できるもとで、絶縁ハウジング14からその外部に突出して配線基板12に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクト20の接続端部20aに対する電磁シールドを施すことができることになる。
また、導電性シェル17における複数のコンタクト20の配列方向の両端部の夫々に導電性カバー19に対するガイド部22が設けられるとともに、導電性カバー19に導電性シェル17におけるガイド部22に移動可能に係合する係合溝部28が設けられていて、ガイド部22に係合した係合溝部28が、ガイド部22による案内を受けて複数のコンタクト20の配列方向に直交する方向に往復動を行い得るものとされるので、導電性カバー19の導電性シェル17に対する配線基板12の面12aに沿う方向の移動が、円滑かつ確実に行われることになる。
さらに、導電性シェル17に導電性カバー19に対するガイド部22が設けられるとともに、導電性カバー19に導電性シェル17におけるガイド部22に移動可能に係合する係合溝部28が設けられたもとにおいて、導電性シェル17に設けられたガイド部22に対する導電性カバー19に設けられた係合溝部28の係合が、導電性シェル17におけるガイド部22に、絶縁ハウジング14が配線基板12の面12aに配されたもとで配線基板12の面12aとの間に所定の空隙を形成する空隙形成部25が設けられ、その空隙形成部25に導電性カバー19における係合溝部28を形成する折込部27が係合する状態をもって行われるので、導電性シェル17が固定された絶縁ハウジング14が配線基板12の面12aに配されて、導電性シェル17が配線基板12における接地電位部に接続されるとともに、絶縁ハウジング14からその外部に突出した複数のコンタクト20の接続端部20aが配線基板12に設けられた複数の配線端子に夫々接続された後に、導電性カバー19を、その係合溝部28を形成する折込部27を導電性シェル17の外部から配線基板12の面12aに沿って移動させて導電性シェル17におけるガイド部22に設けられた空隙形成部25に係合させることにより、導電性シェル17に接触接続状態をもって装着することができる。
以上のような本願発明に係るコネクタ装置は、配線基板に配される絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングに配列配置されて設けられ、夫々が絶縁ハウジングの外部に突出して配線基板に設けられた配線端子に接続される接続端部を有した複数のコンタクトと、絶縁ハウジングの外面部を部分的に覆う導電性シェルとを備えたもとにおいて、配線基板に取り付けられて使用されるとき、それが取り付けられた配線基板上の占有空間を増大させることなく、しかも、複数のコンタクトの接続端部と配線基板に設けられた複数の配線端子との接続状態を目視確認できるもとで、絶縁ハウジングからその外部に突出して配線基板に設けられた複数の配線端子に夫々接続された複数のコンタクトの接続端部に対する電磁シールドを施すことができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
11・・・コネクタ装置, 12・・・配線基板, 13・・・相手方コネクタ装置, 14,31・・・絶縁ハウジング, 15・・・嵌合部, 16・・・差込口部, 17,32・・・導電性シェル, 17a・・・(導電性シェル17の)部分, 18・・・基板接続部, 19・・・導電性カバー, 19a・・・(導電性カバー19の)部分, 20,21・・・コンタクト, 22・・・ガイド部, 23,24・・・係合受け部, 25・・・空隙形成部, 26・・・開口窓部, 27・・・折込部, 28・・・係合溝部, 29・・・突出係合部, 30・・・同軸ケーブル

Claims (7)

  1. 配線基板の面に配され、相手方コネクタ装置の嵌合部が上記配線基板の面に沿って差し込まれる差込口部が設けられた絶縁ハウジングと、
    該絶縁ハウジングに配列配置されて設けられ、各々が該絶縁ハウジングの外部に露出して上記配線基板に設けられた配線端子に接続される接続端部と上記差込口部に差し込まれた上記相手方コネクタ装置の嵌合部における接触端子部に押圧接触する接触接続部とを有した複数のコンタクトと、
    上記絶縁ハウジングに該絶縁ハウジングの外面部を部分的に覆う状態をもって固定され、上記配線基板における接地電位部に接続される導電性シェルと、
    を備えて成り、
    上記導電性シェルに導電性カバーが接触接続されて装着され、
    上記導電性カバーが、開口窓部が設けられたものとされたもとで、上記導電性シェルに対して上記配線基板の面に沿う方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとり、
    上記導電性カバーが上記第1の静止位置をとるとき、上記開口窓部が上記絶縁ハウジングの外部に露出した上記複数のコンタクトの接続端部に対応する位置におかれ、上記導電性カバーが上記第2の静止位置をとるとき、上記開口窓部が上記導電性シェルの部分によって塞がれるとともに、上記導電性カバーにおける上記開口窓部が形成されていない部分が上記絶縁ハウジングの外部に露出した上記複数のコンタクトの接続端部を覆う位置におかれること、
    を特徴とするコネクタ装置。
  2. 上記導電性シェルに第1の係合部が形成されているとともに上記導電性カバーに第2の係合部が形成されていて、上記導電性カバーが上記第2の静止位置をとるとき、上記第1の係合部と上記第2の係合部とが相互係合し、上記導電性カバーを上記導電性シェルに対して係止することを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  3. 上記導電性シェルにおける上記複数のコンタクトの配列方向の両端部の夫々に上記導電性カバーに対するガイド部が設けられるとともに、上記導電性カバーに上記ガイド部に移動可能に係合する係合溝部が設けられていて、上記ガイド部に係合した上記係合溝部が、上記ガイド部による案内を受けて上記複数のコンタクトの配列方向に直交する方向に往復動を行い得るものとされたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  4. 上記導電性シェルにおける上記ガイド部に、上記絶縁ハウジングが上記配線基板の面に配されたもとで上記配線基板の面との間に所定の空隙を形成する空隙形成部が設けられており、上記導電性カバーにおける上記係合溝部が上記空隙形成部に係合することを特徴とする請求項3記載のコネクタ装置。
  5. 上記導電性シェルにおける上記ガイド部に上記第1の係合部が形成されているとともに上記導電性カバーにおける上記係合溝部に上記第2の係合部が形成されていて、上記係合溝部が上記ガイド部に係合したもとで上記導電性カバーが上記第2の静止位置をとるとき、上記第1の係合部と上記第2の係合部とが相互係合し、上記導電性カバーを上記導電性シェルに対して係止することを特徴とする請求項3記載のコネクタ装置。
  6. 上記第1の係合部が係合受部を形成しているとともに、上記第2の係合部が突出係合部を形成していることを特徴とする請求項5記載のコネクタ装置。
  7. 上記導電性カバーが、弾性金属板状部材に打抜き・屈曲加工が施されて形成され、上記導電性シェルから分離し得るものとされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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