JP2016196208A - 室内空調ユニットおよび送風機 - Google Patents

室内空調ユニットおよび送風機 Download PDF

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Shinya Kato
慎也 加藤
康裕 関戸
Yasuhiro Sekido
康裕 関戸
大介 榊原
Daisuke Sakakibara
大介 榊原
隆仁 中村
Takahito Nakamura
隆仁 中村
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Abstract

【課題】送風機の吸い込み側で性質の異なる2つの空気を混合させる以外の方法で、性質の異なる2つの空気の混合性を高める。
【解決手段】回転軸Sの周りに回転する遠心多翼ファンから吹き出された複数種類の空気を流通させるスクロールケーシングは、遠心多翼ファンが吸い込む温風と冷風を導入するための開口部21aが形成された上側底壁211と、上側底壁211と対向する下側底壁212と、壁211、212を繋ぐ外周壁210とを備え、壁210、211、212によって囲まれると共に遠心多翼ファンよりも回転軸Sから離れたスクロール空間Vを、遠心多翼ファンから吹き出された複数種類の空気が流通し、スクロール空間Vの上記回転軸Sに平行な方向の長さが、スクロール空間Vにおいて、回転軸Sから離れるほど長くなるよう、下側底壁212のスクロール空間V側にある内面213の一部213bが回転軸Sに非平行に形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、室内空調ユニットおよび送風機に関するものである。
従来、性質の異なる2つの空気を混合させる技術が知られている。具体的には、特許文献1には、熱交換器を通過し整流された冷風と温風を、送風機の吸い込み側で衝突させることで、冷風と温風の混合性を高める技術が開示されている。
特開2009−023590号公報
しかし、上記のように送風機の吸い込み側で性質の異なる2つの空気を衝突させる場合、衝突による圧損が発生してしまい、送風機に入る空気の流れが弱くなってしまうという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑み、送風機の吸い込み側で性質の異なる2つの空気を混合させる以外の方法で、性質の異なる2つの空気の混合性を高める技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車両の車室内に送る送風空気の流路を形成する空調ケーシング(2)と、前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシング内の送風空気のうち、性質が互いに異なる複数種類の空気(31、32)を吸い込んで吹き出す送風機(20)と、を備え、前記送風機は、回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)とを備え、前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、前記スクロール空間の前記回転軸に平行な方向の長さが、前記スクロール空間の少なくとも一部において、前記回転軸から離れるほど長くなるよう、前記第1の底壁の前記スクロール空間側にある内面および前記第2の底壁の前記スクロール空間側にある内面のうち一方または両方(213、214)が前記回転軸に非平行に形成されていることを特徴とする室内空調ユニットである。
このように、本発明では、スクロール空間の回転軸に平行な方向の長さが、スクロール空間の少なくとも一部において、回転軸から離れるほど長くなるよう、第1の底壁のスクロール空間側にある内面および第2の底壁のスクロール空間側にある内面のうち一方または両方が回転軸に非平行に形成されている。このようになっていると、前記遠心多翼ファンから吹き出された複数種類の空気が、外周壁の内面が回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びる方向に沿った主流および当該主流を取り巻く旋回流を発生する。この旋回流により、スクロールケーシング内部で複数種類の空気の混合が促進される。
また、請求項5に記載の発明は、車両の車室内に送る送風空気の流路を形成する空調ケーシング(2)と、前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシング内の送風空気のうち、性質が互いに異なる複数種類の空気(31、32)を吸い込んで吹き出す送風機(20)と、を備え、前記送風機は、回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)とを備え、前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、前記第1の底壁、前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、前記外周壁の前記スクロール空間側にある内面は前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びており、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が、前記外周壁の前記内面が前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びる方向に沿った主流および前記主流を取り巻く旋回流を発生するよう、前記スクロールケーシングが形成されていることを特徴とする特徴とする室内空調ユニットである。
このように、本発明では、遠心多翼ファンから吹き出された複数種類の空気が、外周壁の内面が回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びる方向に沿った主流および当該主流を取り巻く旋回流を発生する。この旋回流により、スクロールケーシング内部で複数種類の空気の混合が促進される。
また、請求項8に記載の発明は、回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)と、を備え、前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、前記スクロール空間の前記回転軸に平行な方向の長さが、前記スクロール空間の少なくとも一部において、前記回転軸から離れるほど長くなるよう、前記第1の底壁の前記スクロール空間側にある内面および前記第2の底壁の前記スクロール空間側にある内面のうち一方または両方が前記回転軸に非平行に形成されていることを特徴とする送風機である。
また、請求項9に記載の発明は、回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)と、を備え、前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、前記外周壁の前記スクロール空間側にある内面は前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びており、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が、前記外周壁の前記内面が前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びる方向に沿った主流および前記主流を取り巻く旋回流を発生するよう、前記スクロールケーシングが形成されていることを特徴とする特徴とする送風機である。
これらのように、本発明の特徴を、送風機の発明の特徴として捉えることができる。なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
車両用空調装置における室内空調ユニット1の概略構成図である。 送風機20の斜視図である。 図1のIII−III断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 開口部21aから流入する空気の温度分布を示す図である。 図4と同じ断面の図であり、スクロール空間V内に入った送風空気45、46の流れを示す図である。 スクロール空間V内を流れる送風空気の主流30および2次流れ47、48を示す図である。 拡大角度に対するスクロールケーシングの出口空間の温度差との関係を示すグラフである。 拡大率に対するスクロールケーシングの出口空間の温度差との関係を示すグラフである。 比較例の室内空調ユニット1の概略構成図である。 比較例の断面図である。 比較例においてスクロール空間CV内を流れる送風空気の主流C30を示す図である。 第2実施形態について図6と同型式で示した断面図である。 比較例のスクロール空間における空気流れを示す図である。 θ=30°の場合のスクロール空間における空気流れを示す図である。 θ=60°の場合のスクロール空間における空気流れを示す図である。 θ=90°の場合のスクロール空間における空気流れを示す図である。 第3実施形態について図6と同型式で示した断面図である。 第4実施形態について図6と同型式で示した断面図である。 第5実施形態について図6と同型式で示した断面図である。 第6実施形態について図1と同型式で示した断面図である。 第6実施形態について図5と同型式で示した断面図である。 第7実施形態における図1のIII−III断面図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。本実施形態に係る車両用空調装置は、車両に搭載され、図1に示す室内空調ユニット1を備えている。室内空調ユニット1は、車室内に送る送風空気の流路を内部に形成する空調ケーシング2と、当該空調ケーシング2内に配置された各種部材から構成される。
空調ケーシング2の空気流れ上流側端部には、車室内の空気である内気を導入するための内気導入口3と、車室外の空気である外気を導入するための外気導入口4と、これら導入口3、4を選択的に開閉する内外気切換ドア5が設けられている。
この内外気切換ドア5は、電動式のサーボモータ等によって開閉され、内気モードと外気モードの切り替えが実現する。内気モードは、内気導入口3を全開とするとともに外気導入口4を全閉として空調ケーシング2内へ内気を導入する内気モードである。外気モードは、内気導入口3を全閉とするとともに外気導入口4を全開として空調ケーシング2内へ外気を導入するモードである。
内外気切換ドア5の空気流れ下流側部位には、空気冷却手段をなす蒸発器9が配設されており、内気導入口3または外気導入口4から導入された送風空気はすべてこの蒸発器9を通過する。蒸発器9は、図示しない圧縮機、凝縮器、気液分離器、および膨張弁等とともに、周知の冷凍サイクルを構成している。そして蒸発器9は、冷凍サイクルにおいて圧縮機での圧縮後に膨張弁によって膨張させられた冷媒を蒸発させ、その冷媒と送風空気とを熱交換させることにより送風空気を冷却する。
また、蒸発器9の空気流れ下流側には、空調ケーシング2の図1中の上下方向下側に偏って配置されて、空調ケーシング2の下側の内面に接触してヒータコア10(空気加熱装置)が配設されており、このヒータコア10は、車両の走行動力を発生するエンジンの冷却水等を熱源として空気を加熱している。
そして、空調ケーシング2には、ヒータコア10をバイパスするバイパス通路12が形成されている。また、ヒータコア10の空気流れ上流側かつ蒸発器9の空気流れ下流側には、エアミックスドア13が配設されている。エアミックスドア13は、サーボモータ等によって駆動され、ヒータコア10を通る送風空気(温風31)の風量とバイパス通路12を通る送風空気(冷風32)の風量との風量割合を調節することにより、車室内に吹き出す空気の温度を調節する。
また、ヒータコア10の空気流れ下流側には、上記温風31および冷風32を同時に吸い込み、その後吹き出す遠心式の送風機20が配設されている。
送風機20の下流側かつ空調ケーシング2の最下流側部位には、送風機20が吹き出した送風空気を車室内に流入させる複数個の吹出口14、15、17が形成されている。具体的には、車室内の乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口14と、車室内の乗員の足元に空気を吹き出すためのフット吹出口15と、車室内のフロントガラス16の内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口17とが形成されている。
そして、上記各吹出口14、15、17の空気上流側部位には、それぞれ吹出モード切換ドア18、19、20が配設されている。なお、これらの吹出モード切換ドア18、19、20は、サーボモータ当の電動モータ63または手動操作によって駆動される。
以下、送風機20について、図2、図3、図4を用いて説明する。なお、図3および図4の紙面左右方向と、図1の紙面左右方向と、室内空調ユニット1の同じ方向を表している。
送風機20は、ヒータコア10を通って暖められた温風31およびバイパス通路12を通った冷風32を吸い込んで後述する吹出口に吹き出す装置であり、スクロールケーシング21、電動モータ22、遠心多翼ファン23を有している。電動モータ22は、電力によって遠心多翼ファン23を回転軸Sの周りに回転させる装置である。
遠心多翼ファン23は、ボス部230、多数枚のブレード231、リング部232を有するシロッコファンである。ボス部230は、回転軸Sの周りに回転する板形状の部材であり、電動モータ22の出力軸に接続されると共に、回転軸Sを頂点として上に凸(回転軸Sに沿って開口部21aの方向に凸)の形状となっている。ブレード231は、ボス部230の外周縁において回転軸Sを中心とする周方向に多数枚配置される。リング部232は、当該多数枚のブレード231の上端の外周端部同士を周状に接続する。
これらボス部230、多数枚のブレード231、リング部232が、電動モータ22に駆動されて回転軸Sの周りに一体に回転する。この回転により、遠心多翼ファン23は、回転軸Sの近傍において、回転軸Sにほぼ平行な方向に上記温風31および冷風32を吸い込み、回転軸Sから離れる方向(径外方向)に空気を吹き出す。遠心多翼ファン23の上記回転軸Sは、室内空調ユニット1の長手方向に対して傾いて(より具体的には直交して)いる。
スクロールケーシング21は、電動モータ22の一部および遠心多翼ファン23を収容する筐体であり、空調ケーシング2の一部を構成する。スクロールケーシング21は空調ケーシング2の他の部分と一体に形成されていてもよいし、別部材として形成されていてもよい。
このスクロールケーシング21は、内周壁209、外周壁210、上側底壁211、下側底壁212を有し、外周壁210、上側底壁211、下側底壁212によって囲まれると共に遠心多翼ファン23よりも回転軸Sから離れた位置にあるスクロール空間Vを形成する。
上側底壁211(第1の底壁の一例に相当する)は、スクロールケーシング21の上蓋に相当する板形状の部材であり、その内周端部に開口部21aを有している。開口部21aは、上側底壁211の内周部に静音化のために上側底壁211の一部として形成されたベルマウス211aの最内周端にあり、遠心多翼ファン23が吸い込む上記温風31および冷風32を導入するための孔を形成する部材である。下側底壁212(第2の底壁の一例に相当する)は、上側底壁211と回転軸Sの方向に対向する板形状の部材である。
外周壁210は、スクロールケーシング21の外周を構成する板形状の部材であり、その上端において上側底壁211の外周端部と接続し、その下端において下側底壁212の外周端部接続している。したがって、外周壁210は上側底壁211と下側底壁212を繋ぐ部材である。
また、外周壁210のスクロール空間V側にある内面210aは、回転軸Sからの距離が回転軸Sを中心とする巻き角に対して周知の対数螺旋関数に従って増大するように、ノーズ部Nから出口空間Wへ、回転軸Sの周りを取り巻いて渦巻き状に延びている。したがって、ノーズ部Nは外周壁210の巻き始め部分に相当する。
出口空間Wは、内周壁209、外周壁210、上側底壁211、下側底壁212で囲まれた空間である。遠心多翼ファン23から吹き出された上記温風31および冷風32は、ノーズ部Nから出口空間Wへ遠心多翼ファン23を取り巻く方向に、スクロール空間Vを流通した後、出口空間Wに入り、その後、吹出口14、15、17のうち閉じられていない吹出口を通って車室内に流入する。
ここで、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さについて説明する。回転軸Sに平行な方向(厚さ方向)は、図4における紙面上下方向である。スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さは、図2、図4に示すように、回転軸Sから見てブレード231の外周端および上側底壁211のベルマウス211aよりも外側のファン出口空間V1では、h1となっており、当該ファン出口空間よりも回転軸Sから遠い拡大空間V2では、h1よりも大きく最大でh2となっている。
つまり、スクロール空間V内の回転軸Sに平行な方向(スクロールケーシング21の厚さ方向)の長さは、スクロール空間Vの少なくとも一部(ファン出口空間V1と拡大空間V2を含む空間)において、回転軸Sから離れるほど長くなっている。このような特徴は、上側底壁211のスクロール空間V側にある上方内面214および下側底壁212のスクロール空間V側にある下方内面213の形状によって実現されている。なお、上方内面214はベルマウス211aの遠心多翼ファン23側の面は含まない。
具体的には、上方内面214の回転軸Sに平行な方向の位置は、ファン出口空間V1と拡大空間V2に面している部分においては、回転軸Sからの距離にかかわらず同じである。
一方、下方内面213の回転軸Sに平行な方向の位置は、ファン出口空間V1に面している部分213aにおいては、回転軸Sからの距離に関わらず同じである。
しかし、下方内面213の回転軸Sに平行な方向の位置は、拡大空間V2のうちファン出口空間と接続する側の空間V21に面している部分213bにおいては、回転軸Sからの距離の増大と共に低くなる。すなわち、下方内面213の回転軸Sに平行な方向の位置は、拡大空間V2のうちファン出口空間と接続する側の空間V21に面している部分213bにおいては、回転軸Sからの距離の増大と共に、回転軸Sに平行かつ上側底壁211から下側底壁212へ向かう方向に変位する。
また、下方内面213の回転軸Sに平行な方向の位置は、拡大空間V2のうち上記空間V21よりも回転軸Sから遠い空間V22に面している部分213cにおいては、回転軸Sからの距離に関わらず同じである。
つまり、部分213aは回転軸Sに直交する平面であり、下方内面213は部分213aと部分213bの境目で折れ曲がる。また、部分213bは回転軸Sから離れるほど上方内面214から逃げる方向に傾斜する面であり、下方内面213は部分213bと部分213cの境目で折れ曲がり、部分213cは回転軸Sに直交する平面である。
ここで、下方内面213における拡大角度θについて説明する。この拡大角度θは、回転軸Sを含む平面で下方内面213を切った断面内で下方内面213の延びる方向が、回転軸Sに直交する平面に対して成す角度である。この角度は、対象となる面が回転軸Sから離れるにつれて図4中下方または斜め下方に延びていれば正となる。
回転軸Sを含む平面で下方内面213を切った断面内で下方内面213の延びる方向が回転軸Sに垂直ならば、拡大角度θは0°である。回転軸Sを含む平面で下方内面213を切った断面内で下方内面213の延びる方向が回転軸Sに平行ならば、拡大角度θは90°である。
本実施形態では、図3の時計回り方向に遠心多翼ファン23を取り巻いてノーズ部Nから出口空間Wに至る範囲のすべてにおいて、部分213a、213cの拡大角度θは0°である。
また、本実施形態では、図3の時計回り方向遠心多翼ファン23を取り巻いてノーズ部Nから出口空間Wに至る範囲のすべてにおいて、部分213bの拡大角度θは30°以上かつ90°以下となる角度に形成される。
また、下方内面213の拡大率B/Aについて説明する。この拡大率B/Aは、軸距離Bを径距離Aで除算した値である。軸距離Bは、下方内面213のうち最も図4の上方(すなわち、回転軸S方向かつ下側底壁212から上側底壁211に向かう方向)にある部分213aと、下方内面213のうち最も図4の下方(すなわち、回転軸S方向かつ上側底壁211から下側底壁212に向かう方向)にある部分213cとの、回転軸S方向の位置ずれ量である。
また、径距離Aは、下方内面213のうち最も図4の上方にある部分213aのうち最も回転軸Sから離れた部分と、下方内面213のうち最も図4の下方にある部分213cのうち最も回転軸Sに近い部分との回転軸Sに垂直な方向の位置ずれ量である。本実施形態では、この拡大率B/Aは0.6よりより大きくなるように設定される。
なお、上述の部分213bの拡大角度θ拡大角度θおよび拡大率B/Aは、送風機20の断面のうち、回転軸Sを含み且つ回転軸Sから放射状に延びる任意の断面において定義される。図4では、回転軸Sを含み且つ回転軸Sから放射状に延びる断面のうち、特定のIV−IV断面を表しているが、本実施形態においては、回転軸Sから放射状に延びる断面のうち、ノーズ部Nから図3中時計回りに出口空間Wに至るまでのどの断面で送風機20を切っても、部分213bの拡大角度θおよび拡大率B/Aは一定である。
次に、上記のような構成の室内空調ユニット1の作動について説明する。本実施形態において、蒸発器9およびヒータコア10を通過することでヒータコア10によって暖められた温風31と、蒸発器9およびバイパス通路を通過することで蒸発器9によって冷やされてヒータコア10によって暖められなかった冷風32とが、開口部21aによって形成された孔を通って遠心多翼ファン23の回転軸S付近に流入する。
このとき、開口部21aによって形成された孔を回転軸S方向から見たときの、当該孔における空気の温度分布は、図5のようになる。なお、図5の左右方向と図1の左右方向は一致する。この図5では、空気の温度を黒色の濃淡で表しており、濃いほど温度が高い。
図1に示す通り、温風31よりも冷風32の方がより上方を流通するので、温風31は開口部21aによって形成された孔の回転軸Sよりも左側に主に流入し、冷風32は当該孔の回転軸Sよりも右側に主に流入する。したがって、図5に示すように、温風31が主に流入する左側の領域の方が、冷風32が主に流入する右側の領域よりも空気の温度が高い。
また、左側の領域内でも、右側の領域に近いほど空気の温度が低くなり、右側の領域内でも、左側の領域に近いほど空気の温度が高くなる。このようになるのは、開口部21aの上流で温風31と冷風32が少し混ざり合うからである。
このような温度分布で遠心多翼ファン23に流入した温風31および冷風32は、ボス部230の形状および多数枚のブレード231の回転により、回転軸Sから離れる方向に吹き出される。
すなわち、図4に示すように、遠心多翼ファン23に流入した温風31および冷風32の一部が、送風空気41〜44として、隣り合う2枚のブレード231によって挟まれた空間に入り込み、回転軸Sから離れる方向に吹き出される。なお、図4の左右方向と図1の左右方向は同じ方向である。このとき、送風空気41〜44は、遠心多翼ファン23に流入した温風31および冷風32の温度分布を反映して、送風空気41が最も高温で、送風空気42、43、44の順に低温になっていく。つまり、隣り合う2枚のブレード231によって挟まれた空間においても、回転軸S方向に送風空気の無視できない温度変化(すなわち、温度の不均一)が発生する場合がある。
しかし、本実施形態では、上述の通り、スクロール空間V内の回転軸Sに平行な方向の長さは、スクロール空間Vの少なくとも一部(ファン出口空間V1と拡大空間V2を含む空間)において、回転軸Sから離れるほど長くなっている。すなわち、径外方向に向けてスクロール空間Vの厚さ方向の長さが増大する構造になっている。
したがって、隣り合う2枚のブレード231によって挟まれた空間に入り込んで回転軸Sから離れる方向に吹き出された送風空気41〜44は、図6に示すように、主に送風空気41、42から成る送風空気45が、主に送風空気43、44から成る送風空気46を取り囲む様な旋回流が発生する。
なお、送風機20の断面のうち、回転軸Sを含み且つ回転軸Sから放射状に延びるどの断面でも、その断面において、径外方向に向けてスクロール空間Vの厚さ方向の長さが増大する構造になっていれば、この旋回流45、46が発生する。
なお、遠心多翼ファン23によって回転軸Sから離れる方向に吹き出された送風空気は、周知の通り、スクロールケーシング21の外周壁210のスクロール空間V側にある内面210aの対数螺旋形状に沿って、回転軸Sを中心として旋回するようにスクロール空間Vを流通し、下側底壁212で囲まれる出口空間Wに進む。このように、外周壁210のスクロール空間V側にある内面210aの対数螺旋形状に沿い、かつ、回転軸Sに直交する方向の流れ30(図7参照)が、送風空気の主流である。
そして上記のようにして発生した旋回流45、46は、スクロール空間V内において、この主流30の方向を軸方向とする2次流れとしての旋回流45、46となる(図7参照)。この旋回流45、46により、スクロール空間V内部において温風31と冷風32の混合が促進される。
なお、2次流れとは、主流に直交して発生する流れであるので、主流30の向きと旋回流45、46の回転軸の向きとは一致する。ただし、主流30の向きと旋回流45、46の位置は一致しない場合があってもよい。
なお、旋回流45、46は、主流30の流れを阻害しないため圧損とはならず、スクロール空間Vの流れが整えられる効果により、送風機20のファン効率が向上し、更には比騒音の低下に寄与する。
ここで、スクロール空間Vの複数種類の断面形状について送風空気の流れを計測した実験結果を、図8、図9に示す。図8では、部分213bの拡大角度θを0°、30°、60°、90°とした場合の各々における、出口空間Wにおける最大温度と最低温度との差の絶対値をプロットしている。図9では、拡大率B/Aを0、0.6、1.0°、1.7、無限大(A=0)とした場合の各々における、出口空間Wにおける最大温度と最低温度との差の絶対値をプロットしている。
図8、図9の実験条件は、いずれも以下の通りである。エアミックスドア13の位置によって変化する温風31と冷風32の風量割合であるエアミックス開度は50%とした。また、蒸発器9から出た冷風32の温度は5℃とした。また、ヒータコア10から出た温風31の温度は88℃とした。また、ヒータコア10から開口部21aによって形成された孔(ファン吸込口)までの間に温風31と冷風32の一部は混合されるようにした。また、ファン吸込口における送風空気の最低温度は20℃、最高温度は60℃とした。また、遠心多翼ファン23内部で冷温風の一部が混合されるとした。また、遠心多翼ファン23から不羈さされた送風空気の最低温度は30℃、最高温度は50℃とした。
なお、θ=0°の例、および拡大率B/A=0の例は、図10に示すような比較例の室内空調ユニットC1に取り付けられた送風機C20である。なお、図10、図11、図12に示された各構成要素の符号は、本実施形態の図1、図6、図7において対応する構成要素の符号の先頭にCを付したものである。
図10の比較例においては、下方内面213の全体が回転軸Sに直交する平面となっているので、θ=0°すなわち拡大率B/A=0である。つまり、スクロール空間Vは、回転軸Sに平行な方向の長さが回転軸Sから離れるほど長くなる部分を持たない。
このような比較例では、図11に示すように、図4の送風空気41〜44と同様に2枚のブレードC231間に流入した送風空気C41〜C44は、本実施形態と異なり、スクロール空間CV内で旋回流を発生しない。したがって、図12に示すように、外周壁C210の内面C210aに沿った主流C30のみしか発生せず、旋回流が発生しない。したがって、スクロール空間V内部において温風C31と冷風C32の混合が促進されない。
つまり、比較例で用いられる回転軸S方向にスクロール空間CVの広がりをもたないスクロールケーシングC21では、回転軸S方向にできた温度分布はスクロール空間CV内で維持される。そのため、比較例では温風と冷風の混合を促進するために、スクロールケーシングC21の出口空間CWより下流側にリブ等の混合促進用の部材が設けられるが、これらは圧損増加の要因となる。
これに対し、本実施形態では、出口空間Wよりも下流側に冷風と温風を混合させるためのリブを設ける必要がなく、実際出口空間Wと吹出口14、15、17の間の空間にはリブが形成されていなくてもよいし、形成されていてもよい。
また、図8に示すように、部分213bの拡大角度θが30°以上かつ90°以下の場合に、比較例と比べて、出口空間Wにおける温度ばらつきが顕著に低減されている。また、図9に示すように、拡大率B/Aが0.6以上の場合に、比較例と比べて、出口空間Wにおける温度ばらつきが顕著に低減されている。
このように、本実施形態では、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さが、スクロール空間Vの一部または全部において、回転軸Sから離れるほど長くなるよう、下側底壁212のスクロール空間側にある内面213が曲がっている。
また、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さが、スクロール空間Vの少なくとも一部において、回転軸Sから離れるほど長くなるよう、下方内面213の部分213bが回転軸Sに非平行に延びている。
このようになっていると、遠心多翼ファン23から吹き出された温風31および冷風32が、外周壁210の内面の内面210aが回転軸Sを取り巻いて渦巻き状に延びる方向に沿った主流30および当該主流30を取り巻く旋回流45、46を発生する。この旋回流45、46により、スクロールケーシング21内部で温風31と冷風32という互いに性質の異なる2種類の空気の混合が促進される。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態の室内空調ユニット1に対して、スクロールケーシング21の上側底壁211および下側底壁212の形状を変更したものである。
具体的には、図13に示すように、第1実施形態では下方内面213が回転軸Sから離れるほど下に変位しているのに対し、本実施形態では上方内面214が回転軸Sから離れるほど上に変位している。
より具体的には、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さは、回転軸Sから見てブレード231の外周端および上側底壁211のベルマウス211aよりも外側のファン出口空間V1では、h1となっており、当該ファン出口空間よりも回転軸Sから遠い拡大空間V2では、h1よりも大きく最大でh2となっている。
つまり、スクロール空間V内の回転軸Sに平行な方向の長さは、スクロール空間Vの少なくとも一部(ファン出口空間V1と拡大空間V2を含む空間)において、回転軸Sから離れるほど長くなっている。この点は、第1実施形態と同様である。
このような特徴は、上側底壁211のスクロール空間V側にある上方内面214および下側底壁212のスクロール空間V側にある下方内面213の形状によって実現されている。
具体的には、下方内面213の回転軸Sに平行な方向の位置は、ファン出口空間V1と拡大空間V2に面している部分においては、回転軸Sからの距離にかかわらず同じである。
一方、上方内面214の回転軸Sに平行な方向の位置は、ファン出口空間V1に面している部分214aにおいては、回転軸Sからの距離に関わらず同じである。
しかし、上方内面214の回転軸Sに平行な方向の位置は、拡大空間V2のうちファン出口空間と接続する側の空間V21に面している部分214bにおいては、回転軸Sからの距離の増大と共に高くなる。すなわち、上方内面214の回転軸Sに平行な方向の位置は、拡大空間V2のうちファン出口空間と接続する側の空間V21に面している部分214bにおいては、回転軸Sからの距離の増大と共に、回転軸Sに平行かつ下側底壁212から上側底壁211へ向かう方向に変位する。
また、上方内面214の回転軸Sに平行な方向の位置は、拡大空間V2のうち上記空間V21よりも回転軸Sから遠い空間V22に面している部分214cにおいては、回転軸Sからの距離に関わらず同じである。
つまり、部分214aは回転軸Sに直交する平面であり、上方内面214は部分214aと部分214bの境目で折れ曲がる。また、部分214bは回転軸Sから離れるほど下方内面213から逃げる方向に傾斜する面であり、上方内面214は部分214bと部分214cの境目で折れ曲がり、部分214cは回転軸Sに直交する平面である。
ここで、上方内面214の拡大角度θについて説明する。この拡大角度θは、回転軸Sを含む平面で上方内面214を切った断面内での上方内面214の延びる方向が、回転軸Sに直交する平面に対して成す角度である。この角度は、対象となる面が回転軸Sから離れるにつれて図4中上方または斜め上方に延びていれば正となる。
本実施形態では、図3の時計回り方向に遠心多翼ファン23を取り巻いてノーズ部Nから出口空間Wに至る範囲のすべてにおいて、部分214a、214cの拡大角度θは0°である。
また、本実施形態では、図3の時計回り方向遠心多翼ファン23を取り巻いてノーズ部Nから出口空間Wに至る範囲のすべてにおいて、部分214bの拡大角度θは30°以上かつ90°以下となる角度に形成される。
また、上方内面214の拡大率B/Aについて説明する。この拡大率B/Aは、軸距離Bを径距離Aで除算した値である。軸距離Bは、上方内面214のうち最も図13の下方(すなわち、回転軸S方向かつ上側底壁211から下側底壁212に向かう方向)にある部分214aと、上方内面214のうち最も図13の上方(すなわち、回転軸S方向かつ下側底壁212から上側底壁211に向かう方向)にある部分214cとの、回転軸S方向の位置ずれ量である。
また、径距離Aは、上方内面214のうち最も図13の下方にある部分214aのうち最も回転軸Sから離れた部分と、上方内面214のうち最も図13の上方にある部分214cのうち最も回転軸Sに近い部分との回転軸Sに垂直な方向の位置ずれ量である。本実施形態では、この拡大率B/Aは0.6よりより大きくなるよう設定される。
なお、上述の部分214bの拡大角度θおよび拡大率B/Aは、送風機20の断面のうち、回転軸Sを含み且つ回転軸Sから放射状に延びる任意の断面において定義される。図13では、回転軸Sを含み且つ回転軸Sから放射状に延びる断面のうち、特定の断面を表しているが、本実施形態においては、回転軸Sから放射状に延びる断面のうちどの断面で送風機20を切っても、部分214bの拡大角度θおよび拡大率B/Aは一定である。
次に、上記のような構成の室内空調ユニット1の作動について説明する。本実施形態において、開口部21aから遠心多翼ファン23に流入する送風空気の温度分布は、第1実施形態と同じである。
遠心多翼ファン23に流入した送風空気(温風31および冷風32)は、ボス部230の形状および多数枚のブレード231の回転により、回転軸Sから離れる方向に吹き出される。
すなわち、図13に示すように、遠心多翼ファン23に流入した温風31および冷風32の一部が、送風空気41〜44として、隣り合う2枚のブレード231によって挟まれた空間に入り込み、回転軸Sから離れる方向に吹き出される。送風空気41〜44の温度分布も、第1実施形態と同じである。
本実施形態では、上述の通り、スクロール空間V内の回転軸Sに平行な方向の長さは、スクロール空間Vの少なくとも一部(ファン出口空間V1と拡大空間V2を含む空間)において、回転軸Sから離れるほど長くなっている。すなわち、径外方向に向けてスクロール空間Vの厚さ方向の長さが増大する構造になっている。
つまり、本実施形態では、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さが、スクロール空間Vの一部または全部において、回転軸Sから離れるほど長くなるよう、上側底壁211のスクロール空間側にある内面214が曲がっている。また、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さが、スクロール空間Vの少なくとも一部において、回転軸Sから離れるほど長くなるよう、上方内面214の部分214bが回転軸Sに非平行に延びている。
したがって、隣り合う2枚のブレード231によって挟まれた空間に入り込んで回転軸Sから離れる方向に吹き出された送風空気41〜44は、図13に示すように、主に送風空気43、44から成る送風空気46が、主に送風空気41、42から成る送風空気45を取り囲む様な旋回流が発生する。
なお、送風機20の断面のうち、回転軸Sを含み且つ回転軸Sから放射状に延びるどの断面でも、その断面において、径外方向に向けてスクロール空間Vの厚さ方向の長さが増大する構造になっていれば、この旋回流45、46が発生する。
そして上記のようにして発生した旋回流45、46は、スクロール空間V内において、第1実施形態と同様に発生する主流の方向を軸方向とする2次流れとしての旋回流45、46となる。この旋回流45、46により、スクロール空間V内部において温風31と冷風32の混合が促進される。これにより、本実施形態は第1実施形態と同等の効果を発揮することができる。
ここで、比較例としての遠心多翼ファンにおけるスクロール空間内の空気流れの分布を図14に示し、本実施形態における遠心多翼ファン23について、部分214bの拡大角度θを種々に設定した場合のスクロール空間V内の空気流れの分布を図15〜図17に示す。
図14〜図17において記載された細かい矢印は、送風空気の流速ベクトルを表しており、太い矢印は、スクロール空間V内の送風空気の全般的な流れの方向を概略的に表している。
図14の比較例は、部分214bの拡大角度θが0°すなわち拡大率B/Aがゼロの場合を表している。この場合は、スクロール空間V内において旋回流が全く発生していない。
図15の実施例は、部分214bの拡大角度θが30°すなわち拡大率B/Aが0.6の場合を表している。この場合は、スクロール空間V内において旋回流は完全には現れていないが、図14の比較例に比べると送風空気が渦を巻く傾向にある。
図16の実施例は、部分214bの拡大角度θが60°すなわち拡大率B/Aが1.7の場合を表している。この場合は、スクロール空間V内において旋回流が完全に現れている。図17の実施例は、部分214bの拡大角度θが90°すなわち拡大率B/Aが無限大の場合を表している。この場合も、スクロール空間V内において旋回流が完全に現れている。
(第3実施形態)
次に第3実施形態について説明する。本実施形態は、図18に示すように、第1実施形態の室内空調ユニット1に対して、上側底壁211を第2実施形態の上側底壁211に変更したものである。このようにしても、スクロール空間V内の回転軸Sに平行な方向の長さは、スクロール空間Vの少なくとも一部(ファン出口空間V1と拡大空間V2を含む空間)において、回転軸Sから離れるほど長くなっている。
本実施形態において、開口部21aから遠心多翼ファン23に流入する送風空気の温度分布は、第1実施形態と同じである。遠心多翼ファン23に流入した送風空気(温風31および冷風32)は、ボス部230の形状および多数枚のブレード231の回転により、回転軸Sから離れる方向に吹き出される。
すなわち、図13に示すように、遠心多翼ファン23に流入した温風31および冷風32の一部が、送風空気41〜44として、隣り合う2枚のブレード231によって挟まれた空間に入り込み、回転軸Sから離れる方向に吹き出される。送風空気41〜44の温度分布も、第1実施形態と同じである。
そして、隣り合う2枚のブレード231によって挟まれた空間に入り込んで回転軸Sから離れる方向に吹き出された送風空気41〜44は、図18に示すように、スクロール空間Vの上方内面214側において送風空気42が送風空気41を取り囲む様な旋回流が発生する。また、図18に示すように、スクロール空間Vの下方内面213側において送風空気44が送風空気44を取り囲む様な旋回流が発生する。
そして上記のようにして発生した旋回流41〜44は、スクロール空間V内において、第1実施形態と同様に発生する主流の方向を軸方向とする2次流れとしての旋回流となる。この旋回流により、スクロール空間V内部において温風31と冷風32の混合が促進される。これにより、本実施形態は第1実施形態と同等の効果を発揮することができる。
(第4実施形態)
次に第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して外周壁210および下側底壁212の形状を変更したものである。具体的には、図19に示すように、下方内面213の部分213aおよび213bは、第1実施形態と同じであるが、部分213cは、部分213bに対して折れ曲がっておらず、滑らかにカーブして部分213bに接続している。また、外周壁210の内面210aも、滑らかにカーブして部分213cおよび上方内面214に接続している。
このような場合でも下方内面213の拡大角度θおよび拡大率B/Aを定義することができる。そして、本実施形態においても、部分213bの拡大角度θは30°以上90°以下の一定値であり、拡大率B/Aは0.6以上である。また、部分213cの拡大角度θは0°の一定値ではなく、回転軸Sから離れると共に、部分213bの拡大角度θと同じ値から0°まで、緩やかに変化している。したがって、本実施形態における下方内面213の拡大角度θの最大値は、部分213cの拡大角度と同じく、30°以上90°以下の値である。したがって、本実施形態も第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、拡大率B/Aは第1実施形態と同じである。
(第5実施形態)
次に第5実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態の室内空調ユニット1に対して、遠心多翼ファン23をシロッコファンからボス部230’、多数枚のブレード231’、リング部232’を有するターボファンに変更したものである。
遠心多翼ファン23がシロッコファンであってもターボファンであっても、遠心多翼ファン23が温風31と冷風32を吸い込んで回転軸Sから離れる方向に吹き出し、吹き出された温風31と冷風32がスクロール空間Vに入れば、第2実施形態と同等の効果を得ることができる。
なお、本実施形態のスクロールケーシング21は、このターボファンのリング部232’の形状に合わせて、上側底壁211の形状が図20のように、ブレード231’の上方をより広い範囲で覆うように、回転軸S方向(図20中の右方向)に、第2実施形態よりも延びている。
これに伴い、上方内面214の形状も第2実施形態から変更されている。具体的には、上方内面214の部分214a、214b、214cのうち、部分214aのみが変更になっている。具体的には、部分214aは滑らかに曲がって、上方内面214bに滑らかに接続している。
このような場合でも下方内面214の拡大角度θおよび拡大率B/Aを定義することができる。そして、本実施形態においても、部分214bの拡大角度θは30°以上90°以下の一定値であり、拡大率B/Aは0.6以上である。また、部分214aの拡大角度θは0°の一定値ではなく、遠心多翼ファン23よりも回転軸Sから遠い部分において、回転軸Sから離れると共に、0°から部分213bの拡大角度θと同じ値まで、緩やかに変化している。したがって、本実施形態における上方内面214の拡大角度θの最大値は、部分214cの拡大角度と同じく、30°以上90°以下の値である。したがって、本実施形態も第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また、拡大率B/Aは第2実施形態と同じである。
(第6実施形態)
次に第6実施形態について説明する。本実施形態は、第1〜第5実施形態に対して、ヒータコア10の位置を変更し、更に、エアミックスドア13をエアミックスドア131a、131b、131c、131dに変更したものである。
具体的には、本実施形態のヒータコア10は、蒸発器9の空気流れ下流側かつ空調ケーシング2の図21中の上下方向(回転軸Sに平行な方向)中央部に配置されている。更にヒータコア10は、図21の紙面奥行き方向の中央部に配置されている。
その結果、ヒータコア10をバイパスするバイパス通路12は、ヒータコア10の紙面上側、紙面下側、紙面奥行き方向手前側、紙面奥行き方向奥側に、ヒータコア10を囲むように配置される。
この結果、開口部21aによって形成された孔を回転軸S方向から見たときの、当該孔における空気の温度分布は、図10に示すように、回転軸Sから遠いほど温度が低下する同心円状の分布となる。このような場合であっても、第1〜第6実施形態と同様、温度が一様でない空気が遠心多翼ファン23の2つの隣り合うブレード間に進入し、遠心多翼ファン23から吹き出た後にスクロール空間Vで主流と共に旋回流を発生させる。したがって、第1〜第5実施形態と同等の効果を得ることができる。
(第7実施形態)
次に第7実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態の室内空調ユニット1に対して、スクロールケーシング21の形状を変更したものである。具体的には、本実施形態のスクロールケーシング21は、図23に示すように、出口空間Wにくわえ、もう1つの出口空間W’を有する。出口空間W’は、内周壁209’、外周壁210、上側底壁211、下側底壁212で囲まれた空間である。
本実施形態の外周壁210は、一方では、回転軸Sからの距離が回転軸Sを中心とする巻き角に対して周知の対数螺旋関数に従って増大するように、ノーズ部Nから出口空間W’へ、回転軸Sの周りを取り巻いて渦巻き状に延びている。またスクロールケーシング21は、他方では、回転軸Sからの距離が回転軸Sを中心とする巻き角に対して周知の対数螺旋関数に従って増大するように、ノーズ部N’から出口空間Wへ、回転軸Sの周りを取り巻いて渦巻き状に延びている。したがって、ノーズ部N’はノーズ部Nと同様、外周壁210の巻き始め部分に相当する。
したがって、本実施形態において遠心多翼ファン23から吹き出された上記温風31および冷風32の一部は、ノーズ部Nから出口空間W’へ遠心多翼ファン23を取り巻く方向に、スクロール空間Vを流通した後、出口空間W’に入り、その後、吹出口14、15、17のうち閉じられていない吹出口を通って車室内に流入する。また、遠心多翼ファン23から吹き出された上記温風31および冷風32の他の一部は、ノーズ部N’から出口空間Wへ遠心多翼ファン23を取り巻く方向に、スクロール空間Vを流通した後、出口空間Wに入り、その後、吹出口14、15、17のうち閉じられていない吹出口を通って車室内に流入する。
そして、本実施形態においても、スクロール空間Vは、ノーズ部N’から出口空間Wまで、および、ノーズ部Nから出口空間W’までの各々に、図23の時計回りで至る範囲において、第1実施形態の構成(図4等)と同等の構成の上側底壁211、下側底壁212、下方内面213(部分213a、213b、213c)、上方内面214によって囲まれている。
したがって、本実施形態においても、ノーズ部N’から出口空間Wまでのスクロール空間V、および、ノーズ部Nから出口空間W’までのスクロール空間Vにおいて、第1実施形態と同様の主流および旋回流(2次流れ)が発生する。したがって、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記各実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上記各実施形態においては、部分213b、214bの拡大角度θは、スクロールケーシング21内において一定であった。しかし、必ずしもこのようになっておらずともよい。例えば、回転軸Sを含む同じ断面内で、部分213b、214bの拡大角度θが徐変していてもよい。あるいは、スクロール空間V内においてスクロールの巻き始めから巻き終わりまで(ノーズ部Nから出口空間Wに至るまで、ノーズ部N’から出口空間W’に至るまで)、部分213b、214bの拡大角度θが徐変していてもよい。
その場合でも、スクロールの巻き始めから巻き終わりまでの範囲において、スクロール空間Vを囲む下方内面213または上方内面214が常に30°以上90°以下であれば、上記各実施形態と同等の効果を得ることができる。また、当該範囲において、スクロール空間Vを囲む下方内面213または上方内面214の最大値が30°以上90°以下であれば、2つのブレード間に入った空気の混合性を高める効果はある程度発揮される。
(変形例2)
上記各実施形態においては、スクロール空間Vの拡大率B/Aは、スクロールケーシング21内において一定であった。しかし、必ずしもこのようになっておらずともよい。例えば、スクロール空間V内においてスクロールの巻き始めから巻き終わりまで(ノーズ部Nから出口空間Wに至るまで、ノーズ部N’から出口空間W’に至るまで)、拡大率B/Aが徐変していてもよい。
その場合でも、スクロールの巻き始めから巻き終わりまでの範囲において、スクロール空間Vの拡大率B/Aが常に0.6以上であれば、上記各実施形態と同等の効果を得ることができる。また、当該範囲において、スクロール空間Vの拡大率B/Aの最大値が0.6以上であれば、2つのブレード間に入った空気の混合性を高める効果はある程度発揮される。
(変形例3)
上記各実施形態では、性質が互いに異なっており且つ遠心多翼ファン23によって同時に吸い込まれる2種類の空気として、互いに温度(例えば平均温度)の異なる温風31と冷風32とが例示されている。しかし、性質が互いに異なる2種類の空気としては、冷風と温風に限らず、内気と外気であってもよいし、平均湿度が異なる2種類の空気であってもよい。
また、上記各実施形態では、性質が互いに異なっており且つ遠心多翼ファン23によって同時に吸い込まれる空気は2種類のみであったが、性質が互いに異なる3種類以上の空気が遠心多翼ファン23によって同時に吸い込まれるようになっていてもよい。
例えば、外気の冷風と温風、内気の冷風と温風という、互いに異なる4種類の空気が遠心多翼ファン23によって同時に吸い込まれるようになっていてもよい。この場合でも、上記実施形態のような構造の送風機20では、旋回流が発生することにより、これら4種類の空気の混合性が高まる。
(変形例4)
上記各実施形態では、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さが、スクロール空間Vの一部のみにおいて、回転軸Sから離れるほど長くなるよう、内面213または内面214の一部が回転軸Sに非平行に延びている。しかし、スクロール空間Vの回転軸Sに平行な方向の長さが、スクロール空間Vの全部において、回転軸Sから離れるほど長くなるよう、内面213の全部または内面214の全部が回転軸Sに非平行に延びていてもよい。
1 室内空調ユニット
2 空調ケーシング
20 送風機
21 スクロールケーシング
21a 開口部
23 遠心多翼ファン
210 外周壁
211 上側底壁
212 下側底壁
S 回転軸
V スクロール空間

Claims (9)

  1. 車両の車室内に送る送風空気の流路を形成する空調ケーシング(2)と、
    前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシング内の送風空気のうち、性質が互いに異なる複数種類の空気(31、32)を吸い込んで吹き出す送風機(20)と、を備え、
    前記送風機は、回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)とを備え、
    前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、
    前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、
    前記スクロール空間の前記回転軸に平行な方向の長さが、前記スクロール空間の少なくとも一部において、前記回転軸から離れるほど長くなるよう、前記第1の底壁の前記スクロール空間側にある内面および前記第2の底壁の前記スクロール空間側にある内面のうち一方または両方(213、214)が前記回転軸に非平行に形成されていることを特徴とする室内空調ユニット。
  2. 前記スクロール空間の前記回転軸に平行な方向の長さが、前記スクロール空間の少なくとも一部において、前記回転軸から離れるほど長くなるよう、前記第2の底壁の前記スクロール空間側にある内面(213)が前記回転軸に非平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の室内空調ユニット。
  3. 前記スクロール空間の前記回転軸に平行な方向の長さが、前記スクロール空間の少なくとも一部において、前記回転軸から離れるほど長くなるよう、前記第1の底壁の前記スクロール空間側にある内面(214)が前記回転軸に非平行に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の室内空調ユニット。
  4. 前記第1の底壁の前記スクロール空間側にある内面または前記第2の底壁の前記スクロール空間側にある内面を前記回転軸を含む平面で切った断面内で当該内面が延びる方向が、前記回転軸に直交する平面に対して成す角度であり、当該内面が前記回転軸から離れるにつれて前記スクロール空間の前記回転軸方向の長さを拡大する方向に延びていれば正となる角度を拡大角度(θ)としたとき、前記拡大角度の最大値は、30°以上90°以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の室内空調ユニット。
  5. 車両の車室内に送る送風空気の流路を形成する空調ケーシング(2)と、
    前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシング内の送風空気のうち、性質が互いに異なる複数種類の空気(31、32)を吸い込んで吹き出す送風機(20)と、を備え、
    前記送風機は、回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)とを備え、
    前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、前記第1の底壁、
    前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、
    前記外周壁の前記スクロール空間側にある内面は前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びており、
    前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が、前記外周壁の前記内面が前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びる方向に沿った主流および前記主流を取り巻く旋回流を発生するよう、前記スクロールケーシングが形成されていることを特徴とする特徴とする室内空調ユニット。
  6. 前記複数種類の空気は、互いに温度が異なることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の室内空調ユニット。
  7. 前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシングの内部に導入された送風空気を冷却する蒸発器(9)と、
    前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシングの内部に導入された送風空気を加熱するヒータコア(10)と、
    前記ヒータコアを通る送風空気の風量と前記空調ケーシング内で前記ヒータコアをバイパスするバイパス通路(12)を通る送風空気の風量との風量割合を調節することにより、車室内に吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア(13)と、を備え、
    前記送風機は、前記蒸発器、前記ヒータコアおよび前記エアミックスドアよりも下流に配置され、前記ヒータコアを通って暖められた送風空気である温風(31)および前記バイパス通路を通った送風空気である冷風(32)を、前記複数種類の空気として吸い込んで吹き出すことを特徴とする請求項6に記載の室内空調ユニット。
  8. 回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、
    前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)と、を備え、
    前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、
    前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、
    前記スクロール空間の前記回転軸に平行な方向の長さが、前記スクロール空間の少なくとも一部において、前記回転軸から離れるほど長くなるよう、前記第1の底壁の前記スクロール空間側にある内面および前記第2の底壁の前記スクロール空間側にある内面のうち一方または両方が前記回転軸に非平行に形成されていることを特徴とする送風機。
  9. 回転軸(S)の周りに回転することにより前記複数種類の空気を吸い込み、前記回転軸から離れる方向に前記複数種類の空気を吹き出す遠心多翼ファン(23)と、
    前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気を流通させるスクロールケーシング(21)と、を備え、
    前記スクロールケーシングは、前記遠心多翼ファンが吸い込む前記複数種類の空気を導入するための開口部(21a)が形成された第1の底壁(211)と、前記第1の底壁と対向する第2の底壁(212)と、前記第1の底壁と前記第2の底壁を繋ぐ外周壁(210)とを備え、
    前記第1の底壁、前記第2の底壁、および前記外周壁によって囲まれると共に前記遠心多翼ファンよりも前記回転軸から離れたスクロール空間(V)を、前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が流通し、
    前記外周壁の前記スクロール空間側にある内面は前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びており、
    前記遠心多翼ファンから吹き出された前記複数種類の空気が、前記外周壁の前記内面が前記回転軸を取り巻いて渦巻き状に延びる方向に沿った主流および前記主流を取り巻く旋回流を発生するよう、前記スクロールケーシングが形成されていることを特徴とする特徴とする送風機。
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