JP2016203823A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却用熱交換器および加熱用熱交換器の下流側に送風機が配置される車両用空調装置において、冷風と温風が良好に混合されて送風機から吹き出されるようにする。
【解決手段】送風機20の回転軸Sをファンケーシング21の中心位置Cよりも吸い込み流れ方向B下流側にずらして、送風機20の空気導入口に至るまでの流路長を長くすることにより、空気導入口に至るまでに冷風と温風の混合が促進される。また、吹き出し流路213に、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状のスクロール部214を設けることにより、冷風と温風は、スクロール部214における昇圧部(すなわち、スクロール巻き始め付近)にて一端絞られ、その後スクロール部214で拡散しながら流れ、その際に冷風と温風の混合が促進される。
【選択図】図2
【解決手段】送風機20の回転軸Sをファンケーシング21の中心位置Cよりも吸い込み流れ方向B下流側にずらして、送風機20の空気導入口に至るまでの流路長を長くすることにより、空気導入口に至るまでに冷風と温風の混合が促進される。また、吹き出し流路213に、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状のスクロール部214を設けることにより、冷風と温風は、スクロール部214における昇圧部(すなわち、スクロール巻き始め付近)にて一端絞られ、その後スクロール部214で拡散しながら流れ、その際に冷風と温風の混合が促進される。
【選択図】図2
Description
本発明は、車室内に空調風を吹き出す送風機を備える車両用空調装置に関するものである。
従来、この種の車両用空調装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された車両用空調装置は、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器の下流側に送風機が配置されている。
しかしながら、従来の車両用空調装置は、送風機の空気導入口まで冷風と温風が衝突することなく流れるため、冷風と温風が混合不十分な状態で送風機に流入する。また、冷風と温風が混合不十分な状態で送風機から吹き出され、そのまま各吹出口へ導かれてしまうという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器の下流側に送風機が配置される車両用空調装置において、冷風と温風が良好に混合されて送風機から吹き出されるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両の車室内に送る送風空気の吸い込み流路(7、7a、7b)を形成する空調ケーシング(2)と、空調ケーシング内に配置され、空調ケーシングの内部に導入された送風空気を冷却する冷却用熱交換器(9)と、空調ケーシング内に配置され、空調ケーシングの内部に導入された送風空気を加熱する加熱用熱交換器(10)と、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器よりも下流側に配置され、冷却用熱交換器を通った送風空気である冷風(32)および加熱用熱交換器を通った送風空気である温風(31)を吸い込んで吹き出す送風機(20)とを備え、送風機は、回転軸(S)の周りに回転することにより冷風および温風を回転軸方向に吸い込み、径方向外側に向かって冷風および温風を吹き出す遠心多翼ファン(23、23a、23b)と、遠心多翼ファンを収容するファン収容室(211、211a、211b)を形成するファンケーシング(21)とを備え、ファンケーシングには、回転軸の軸方向一端側に位置して冷風および温風を遠心多翼ファン側に導入する空気導入口(212、212a、212b)が形成され、ファン収容室は、遠心多翼ファンから吹き出された空気を車室側に流通させる吹き出し流路(213、213a、213b)を含み、吹き出し流路は、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状のスクロール部(214、214a、214b)を含み、吸い込み流路において空気導入口に向かって流れる冷風および温風の流れ方向を吸い込み流れ方向(B)とし、ファン収容室における回転軸を通る吸い込み流れ方向長さ(L)の中心位置をファンケーシング中心位置(C)としたとき、回転軸は、ファンケーシング中心位置よりも、吸い込み流れ方向下流側に位置していることを特徴とする。
これによると、回転軸をファンケーシング中心位置よりも吸い込み流れ方向下流側にずらした分、空気導入口に至るまでの流路長が長くなるため、空気導入口に至るまでに冷風と温風の混合が促進される。また、冷風と温風は、スクロール部における昇圧部(すなわち、スクロール巻き始め付近)にて一端絞られ、その後スクロール部で拡散しながら流れ、その際に冷風と温風の混合が促進される。
したがって、それらが相俟って、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器の下流側に送風機が配置される空調装置において、冷風と温風を良好に混合して送風機から吹き出させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。なお、図1中の上下左右を示す矢印は、車両用空調装置を車両に搭載した際の各方向を示している。このことは、その他の図面においても同様である。
以下、第1実施形態について説明する。なお、図1中の上下左右を示す矢印は、車両用空調装置を車両に搭載した際の各方向を示している。このことは、その他の図面においても同様である。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置は、車室内に配置される室内空調ユニット1を備えている。室内空調ユニット1は、車室内に送る送風空気の吸い込み流路7を内部に形成する空調ケーシング2と、当該空調ケーシング2内に配置された各種部材から構成される。
空調ケーシング2の空気流れ上流側端部には、車室内の空気である内気を導入するための内気導入口3と、車室外の空気である外気を導入するための外気導入口4と、これら導入口3、4を選択的に開閉する内外気切換ドア5が設けられている。
この内外気切換ドア5は、サーボモータ等の電動機または手動操作によって駆動され、内気モードと外気モードの切り替えが実現する。内気モードは、内気導入口3を全開とするとともに外気導入口4を全閉として空調ケーシング2内へ内気を導入するモードである。外気モードは、内気導入口3を全閉とするとともに外気導入口4を全開として空調ケーシング2内へ外気を導入するモードである。
内外気切換ドア5の空気流れ下流側部位には、内気導入口3または外気導入口4から導入された送風空気中の塵を捕捉するフィルタ6が配設されている。
フィルタ6の空気流れ下流側には、冷却用熱交換器としての蒸発器9が配設されており、内気導入口3または外気導入口4から導入された送風空気はすべてこの蒸発器9を通過する。蒸発器9は、図示しない圧縮機、凝縮器、気液分離器、および膨張弁等とともに、周知の冷凍サイクルを構成している。そして蒸発器9は、冷凍サイクルにおいて圧縮機での圧縮後に膨張弁によって膨張させられた冷媒を蒸発させ、その冷媒と送風空気とを熱交換させることにより送風空気を冷却する。
蒸発器9の空気流れ下流側には、加熱用熱交換器としてのヒータコア10が配設されており、このヒータコア10は、車両の走行動力を発生するエンジンの冷却水等を熱源として空気を加熱する。
ヒータコア10は、空調ケーシング2の下側に偏って配置されて、空調ケーシング2の下側の内面に接触している。これにより、ヒータコア10をバイパスするバイパス通路12が空調ケーシング2に形成されている。
ヒータコア10の空気流れ上流側かつ蒸発器9の空気流れ下流側には、エアミックスドア13が配設されている。エアミックスドア13は、サーボモータ等によって駆動され、ヒータコア10を通る送風空気(温風31)とバイパス通路12を通る送風空気(冷風32)の風量割合を調節することにより、車室内に吹き出す空気の温度を調節する。
ヒータコア10の空気流れ下流側には、温風31および冷風32を同時に吸い込み、その後吹き出す遠心式の送風機20が配設されている。
送風機20の下流側かつ空調ケーシング2の最下流側部位には、送風機20が吹き出した送風空気を車室内に吹き出させる複数個の吹出口14、15が形成されている。具体的には、車室内の乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口14と、車室内の乗員の足元に空気を吹き出すためのフット吹出口15が形成されている。
そして、上記各吹出口14、15の空気上流側部位には、それぞれ吹出モード切換ドア18、19が配設されている。なお、これらの吹出モード切換ドア18、19は、サーボモータ等の電動機または手動操作によって駆動される。
送風機20は、ヒータコア10を通って暖められた温風31およびバイパス通路12を通った冷風32を吸い込んで吹出口14、15に吹き出す装置であり、ファンケーシング21、電動機22、遠心多翼ファン23を有している。
遠心多翼ファン23は、回転軸Sを中心とする周方向に多数枚配置されたブレード231を有し、電動機22に駆動されて回転軸Sの周りに回転する。この回転により、遠心多翼ファン23は、回転軸Sの近傍において、回転軸Sにほぼ平行な方向に上記温風31および冷風32を吸い込み、回転軸Sから離れる方向(径外方向)に空気を吹き出す。遠心多翼ファン23の上記回転軸Sは、室内空調ユニット1の長手方向に対して傾いて(より具体的には直交して)いる。
ファンケーシング21は、ファン収容室211を備えている。ファン収容室211は、遠心多翼ファン23を収容する空間、および遠心多翼ファン23から吹き出された空気を車室側に流通させる吹き出し流路213を含んでいる。
ファンケーシング21には、温風31および冷風32を遠心多翼ファン23側に導入する円形の空気導入口212が形成されている。この空気導入口212は、回転軸Sの軸方向一端側に位置している。
吹き出し流路213の一部は、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状のスクロール部214になっている。具体的には、ファンケーシング21の内周面のうち、このスクロール部214のファンケーシング21内周面は、回転軸Sからの距離が回転軸Sを中心とする巻き角に対して周知の対数螺旋関数に従って増大するように、スクロール巻き始めA1からスクロール巻き終わりA2まで、回転軸Sの周りを取り巻いて渦巻き状に延びている。
ここで、吸い込み流路7内において空気導入口212に向かって流れる温風31および冷風32の流れ方向を吸い込み流れ方向Bとし、ファン収容室211における回転軸Sを通る吸い込み流れ方向Bの長さLの中心位置をファンケーシング中心位置Cとする。
そして、本実施形態では、回転軸Sは、ファンケーシング中心位置Cよりも、吸い込み流れ方向B下流側に位置している。換言すると、回転軸Sは、ファンケーシング中心位置Cよりも、蒸発器9やヒータコア10から遠ざかった位置にある。
また、回転軸Sを通る吸い込み流れ方向Bの仮想線を第1仮想線D1とし、回転軸Sを通るとともに第1仮想線に対して直交する仮想線を第2仮想線D2とする。遠心多翼ファン23の回転方向Eは、図2において反時計回りである。
さらに、第1仮想線D1と第2仮想線D2によって仕切られる4つの象限のうち、遠心多翼ファン23の任意の点が遠心多翼ファン23の回転に伴って第1仮想線D1から遠ざかりつつ吸い込み流れ方向B上流側に向かって変位する領域を第1象限F1とする。以下、第1象限F1から遠心多翼ファン23の回転方向Eに沿って、順に、第2象限F2、第3象限F3、第4象限F4である。
そして、本実施形態では、スクロール部214のスクロール巻き始めA1は第1象限F1に位置している。スクロール巻き終わりA2は、第2象限F2と第3象限F3の境界部に位置している。
次に、上記のような構成の室内空調ユニット1の作動について説明する。まず、図1に示す通り、ヒータコア10を通過して空気導入口212に至るまでの温風31と、バイパス通路12を通過して空気導入口212に至るまでの冷風32は、略層状になって流通するため、換言すると、衝突することなく流れるため、温風31と冷風32は混ざりにくい。
ただし、本実施形態では、回転軸Sをファンケーシング中心位置Cよりも蒸発器9やヒータコア10から遠ざかる位置にずらして、空気導入口212に至るまでの流路長を長くしているため、空気導入口212に至るまでに温風31と冷風32が少し混ざり合う。
このようにして温風31と冷風32が少し混ざり合った送風空気は、空気導入口212を通って遠心多翼ファン23内に吸い込まれ、遠心多翼ファン23の回転により吹き出し流路213に吹き出される。
ここで、スクロール部214は空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増するため、遠心多翼ファン23から吹き出された送風空気は、スクロール部214における昇圧部(すなわち、スクロール巻き始めA1付近)にて一端絞られ、その後スクロール部214で拡散しながら流れ、その際に温風31と冷風32の混合が促進される。
このようにして温風31と冷風32の混合が促進された送風空気は、フェイス吹出口14やフット吹出口15から車室内に吹き出される。
ところで、第1象限F1においては、吸い込み流れ方向Bと遠心多翼ファン23の回転向きとが略対向する。このため、第1象限F1の空気導入口212付近においては、遠心多翼ファン23内に吸い込まれる送風空気の流れと、遠心多翼ファン23から吹き出される送風空気の流れが衝突し、圧損が増加するとともに、第1象限F1のファン収容室211内に空気が澱みやすくなる。
ここで、本実施形態では、スクロール巻き始めA1を第1象限F1に位置させているため、第1象限F1のファン収容室211内の空気は、スクロール部214にスムーズに引き込まれ、圧損が減少する。
以上述べたように、本実施形態によると、空気導入口212に至るまでの流路長を長くして温風31と冷風32の混合を促進することと、スクロール部214にて温風31と冷風32の混合を促進することとが相俟って、蒸発器9およびヒータコア10の下流側に送風機20が配置される空調装置において、冷風32と温風31を良好に混合して送風機20から吹き出させることができる。
また、スクロール巻き始めA1を第1象限F1に位置させることにより、第1象限F1のファン収容室211内の空気をスクロール部214にスムーズに引き込んで、圧損を減少させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図4〜図6を用いて説明する。本実施形態では温度が独立して制御された送風空気を車室内の異なる部位(例えば、運転席側と助手席側)に導くようにした点および送風機20の構成が第1実施形態と相違している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
次に、第2実施形態について、図4〜図6を用いて説明する。本実施形態では温度が独立して制御された送風空気を車室内の異なる部位(例えば、運転席側と助手席側)に導くようにした点および送風機20の構成が第1実施形態と相違している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図4〜図6に示すように、空調ケーシング2は、センター仕切り板33を備えている。センター仕切り板33は、蒸発器9よりも空気流れ下流側の部位で、吸い込み流路7を第1吸い込み流路7aと第2吸い込み流路7bに仕切っている。
また、センター仕切り板33のうちファンケーシング21の上部に位置する部位は、第1仮想線D1と重なり、空気導入口212を第1空気導入部2121と第2空気導入部2122に二分している。第1空気導入部2121には、第1吸い込み流路7aを流通する送風空気が流入する。第2空気導入部2122には、第2吸い込み流路7bを流通する送風空気が流入する。
第1吸い込み流路7aおよび第2吸い込み流路7bには、独立して制御されるエアミックスドア13がそれぞれ配置されている。これにより、第1吸い込み流路7aから送風機20に導入される送風空気の温度と、第2吸い込み流路7bから送風機20に導入される送風空気の温度が独立して制御される。
ファンケーシング21は、第1仕切り壁214および第2仕切り壁215を備えている。第1仕切り壁214は、ファン収容室211内の第3象限F3に配置されている。第2仕切り壁215は、ファン収容室211内の第1象限F1に配置されている。そして、第1仕切り壁214および第2仕切り壁215により、吹き出し流路213が二分されている。
具体的には、吹き出し流路213は、遠心多翼ファン23が第1吸い込み流路7aの空気を吸い込んで吹き出した空気を流通させる第1吹き出し流路213aと、遠心多翼ファン23が第2吸い込み流路7bの空気を吸い込んで吹き出した空気を流通させる第2吹き出し流路213bに仕切られている。第1吹き出し流路213aは、運転席側のフェイス吹出口およびフット吹出口に連通している。第2吹き出し流路213bは、助手席側のフェイス吹出口およびフット吹出口に連通している。
第1吹き出し流路213aの一部は、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状の第1スクロール部214aになっている。第1スクロール部214aのスクロール巻き始めA11は第3象限F3に位置している。第1スクロール部214aのスクロール巻き終わりA21も、第3象限F3に位置している。
第2吹き出し流路213bの一部は、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状の第2スクロール部214bになっている。第2スクロール部214bのスクロール巻き始めA12は第1象限F1に位置している。第2スクロール部214bのスクロール巻き終わりA22は、第2象限F2と第3象限F3の境界部に位置している。
次に、本実施形態の室内空調ユニット1の作動について説明する。まず、第1吸い込み流路7aを流通する温風31と冷風32は、第1空気導入部2121を通って遠心多翼ファン23内に吸い込まれ、遠心多翼ファン23の回転により第1吹き出し流路213aに吹き出される。そして、第1吹き出し流路213aに吹き出された空気は、運転席側のフェイス吹出口およびフット吹出口から車室内に吹き出される。
一方、第2吸い込み流路7bを流通する温風31と冷風32は、第2空気導入部2122を通って遠心多翼ファン23内に吸い込まれ、遠心多翼ファン23の回転により第2吹き出し流路213bに吹き出される。そして、第2吹き出し流路213bに吹き出された空気は、助手席側のフェイス吹出口およびフット吹出口から車室内に吹き出される。
ここで、回転軸Sをファンケーシング中心位置Cよりも蒸発器9やヒータコア10から遠ざかる位置にずらして、空気導入口212に至るまでの流路長を長くしているため、空気導入口212に至るまでに温風31と冷風32が少し混ざり合う。また、遠心多翼ファン23から吹き出された送風空気は、第1スクロール部214aまたは第2スクロール部214bにて一端絞られた後に拡散しながら流れ、その際に温風31と冷風32の混合が促進される。そして、それらが相俟って、冷風32と温風31が良好に混合される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図7を用いて説明する。本実施形態では外気と内気を分離して送風可能な点および送風機20の構成が第1実施形態と相違している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
次に、第3実施形態について、図7を用いて説明する。本実施形態では外気と内気を分離して送風可能な点および送風機20の構成が第1実施形態と相違している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図7に示すように、ファンケーシング21は、空調ケーシング2内における上下方向中央部に配置されている。
空調ケーシング2は、内外気仕切り板34を備えている。内外気仕切り板34は、蒸発器9からファンケーシング21まで延びており、蒸発器9よりも空気流れ下流側の部位で、吸い込み流路7を第1吸い込み流路7aと第2吸い込み流路7bに仕切っている。
内外気切換ドア5が内気導入口3および外気導入口4をともに開いた位置にあるときは、内外気2層流モードとなり、内気導入口3から導入された内気の全量が第1吸い込み流路7aに流入し、外気導入口4から導入された外気の全量が第2吸い込み流路7bに流入する。
第1吸い込み流路7aおよび第2吸い込み流路7bには、独立して制御されるエアミックスドア13がそれぞれ配置されている。これにより、第1吸い込み流路7aから送風機20に導入される送風空気の温度と、第2吸い込み流路7bから送風機20に導入される送風空気の温度が独立して制御される。
ファンケーシング21は、収容室仕切り板35を備えている。収容室仕切り板35は、ファン収容室211を第1ファン収容室211aと第2ファン収容室211bに仕切っている。
ファンケーシング21には、第1吸い込み流路7aと第1ファン収容室211aとを連通させる第1空気導入口212a、および、第2吸い込み流路7bと第2ファン収容室211bとを連通させる第2空気導入口212bが形成されている。
第1ファン収容室211aには、第1吸い込み流路7aから温風31および冷風32を同時に吸い込いで吹き出す第1遠心多翼ファン23aが配置されている。第2ファン収容室211bには、第2吸い込み流路7bから温風31および冷風32を同時に吸い込んで吹き出す第2遠心多翼ファン23bが配置されている。第1遠心多翼ファン23aと第2遠心多翼ファン23bは、1つの電動機22にて駆動されるようになっている。
なお、図示しないが、第1ファン収容室211aおよび第2ファン収容室211bには、第1実施形態のファン収容室211と同様に吹き出し流路やスクロール部がそれぞれ形成されている。そして、第1ファン収容室211a内の吹き出し流路は、フット吹出口に連通している。また、第2ファン収容室211b内の吹き出し流路は、フェイス吹出口に連通している。
次に、本実施形態の室内空調ユニット1の作動について説明する。まず、第1吸い込み流路7aを流通する温風31と冷風32は、第1空気導入口212aを通って第1遠心多翼ファン23a内に吸い込まれ、第1遠心多翼ファン23aの回転により第1ファン収容室211a内の吹き出し流路に吹き出される。そして、第1ファン収容室211a内の吹き出し流路に吹き出された空気は、フット吹出口から車室内に吹き出される。
一方、第2吸い込み流路7bを流通する温風31と冷風32は、第2空気導入口212bを通って第2遠心多翼ファン23b内に吸い込まれ、第2遠心多翼ファン23bの回転により第2ファン収容室211b内の吹き出し流路に吹き出される。そして、第2ファン収容室211b内の吹き出し流路に吹き出された空気は、フェイス吹出口から車室内に吹き出される。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、ファンケーシング21を空調ケーシング2内における上下方向中央部に配置し、そのファンケーシング21内に2つの遠心多翼ファン23a、23bを配置したが、図8に示す変形例のように、ファンケーシング21を空調ケーシング2の上側と下側に設け、下側のファンケーシング21内に第1遠心多翼ファン23aを配置し、下側のファンケーシング21内に第1遠心多翼ファン23aを配置してもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
2 空調ケーシング
7 吸い込み流路
9 蒸発器(冷却用熱交換器)
10 ヒータコア(加熱用熱交換器)
20 送風機
21 ファンケーシング
23 遠心多翼ファン
211 ファン収容室
212 空気導入口
213 吹き出し流路
214 スクロール部
7 吸い込み流路
9 蒸発器(冷却用熱交換器)
10 ヒータコア(加熱用熱交換器)
20 送風機
21 ファンケーシング
23 遠心多翼ファン
211 ファン収容室
212 空気導入口
213 吹き出し流路
214 スクロール部
Claims (3)
- 車両の車室内に送る送風空気の吸い込み流路(7、7a、7b)を形成する空調ケーシング(2)と、
前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシングの内部に導入された送風空気を冷却する冷却用熱交換器(9)と、
前記空調ケーシング内に配置され、前記空調ケーシングの内部に導入された送風空気を加熱する加熱用熱交換器(10)と、
前記冷却用熱交換器および前記加熱用熱交換器よりも下流側に配置され、前記冷却用熱交換器を通った送風空気である冷風(32)および前記加熱用熱交換器を通った送風空気である温風(31)を吸い込んで吹き出す送風機(20)とを備え、
前記送風機は、回転軸(S)の周りに回転することにより前記冷風および前記温風を前記回転軸方向に吸い込み、径方向外側に向かって前記冷風および前記温風を吹き出す遠心多翼ファン(23、23a、23b)と、前記遠心多翼ファンを収容するファン収容室(211、211a、211b)を形成するファンケーシング(21)とを備え、
前記ファンケーシングには、前記回転軸の軸方向一端側に位置して前記冷風および前記温風を前記遠心多翼ファン側に導入する空気導入口(212、212a、212b)が形成され、
前記ファン収容室は、前記遠心多翼ファンから吹き出された空気を前記車室側に流通させる吹き出し流路(213、213a、213b)を含み、
前記吹き出し流路は、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状のスクロール部(214、214a、214b)を含み、
前記吸い込み流路において前記空気導入口に向かって流れる前記冷風および前記温風の流れ方向を吸い込み流れ方向(B)とし、前記ファン収容室における前記回転軸を通る前記吸い込み流れ方向長さ(L)の中心位置をファンケーシング中心位置(C)としたとき、
前記回転軸は、前記ファンケーシング中心位置よりも、前記吸い込み流れ方向下流側に位置していることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記回転軸を通る前記吸い込み流れ方向の仮想線を第1仮想線(D1)とし、
前記回転軸を通るとともに前記第1仮想線に対して直交する仮想線を第2仮想線(D2)とし、
前記第1仮想線と前記第2仮想線によって仕切られる4つの象限のうち、前記遠心多翼ファンの任意の点が前記遠心多翼ファンの回転に伴って前記第1仮想線から遠ざかりつつ前記吸い込み流れ方向上流側に向かって変位する領域を第1象限(F1)としたとき、
前記スクロール部のスクロール巻き始め(A1、A12)は前記第1象限に位置していることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記吸い込み流路は、温度が独立して制御された送風空気を車室内の異なる部位に導く第1吸い込み流路(7a)と第2吸い込み流路(7b)に仕切られ、
前記吹き出し流路は、前記第1吸い込み流路の空気を吸い込んで吹き出した空気を流通させる第1吹き出し流路(213a)と、前記第2吸い込み流路の空気を吸い込んで吹き出した空気を流通させる第2吹き出し流路(213b)に仕切られ、
前記第1吹き出し流路は、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状の第1スクロール部(214a)を含み、
前記第2吹き出し流路は、空気流れ下流側に沿って流路面積が漸増する渦巻状の第2スクロール部(214b)を含み、
前記回転軸を通る前記吸い込み流れ方向の仮想線を第1仮想線(D1)とし、
前記回転軸を通るとともに前記第1仮想線に対して直交する仮想線を第2仮想線(D2)とし、
前記第1仮想線と前記第2仮想線によって仕切られる4つの象限のうち、前記遠心多翼ファンの任意の点が前記遠心多翼ファンの回転に伴って前記第1仮想線から遠ざかりつつ前記吸い込み流れ方向上流側に向かって変位する領域を第1象限(F1)とし、
前記4つの象限のうち、前記遠心多翼ファンの任意の点が前記遠心多翼ファンの回転に伴って前記第1仮想線から遠ざかりつつ前記吸い込み流れ方向下流側に向かって変位する領域を第3象限(F3)としたとき、
前記第1スクロール部のスクロール巻き始め(A11)および前記第2スクロール部のスクロール巻き始め(A12)のうち、一方は前記第1象限に位置し、他方は前記第3象限に位置していることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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