JP2016193545A - 熱転写シート - Google Patents

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Abstract

【課題】「黒色」の再現が容易であり、かつ、蛍光灯以外の光源下に曝された場合であっても所望の「黒色」を再現することができる熱転写シートを提供すること。
【解決手段】基材上に黒色染料層が設けられた熱転写シートにおいて、前記黒色染料層に所定の昇華性染料を含有せしめる。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写シートに関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、昇華性染料をプラスチックフィルム等の基材上に担持させた昇華型の熱転写シートと、紙やプラスチックフィルム等の別の基材上に染料受容層を設けた熱転写受像シートとを互いに重ね合わせてフルカラー画像を形成する昇華型熱転写方法が知られている。この方法は昇華性染料を色材としているため中間色の再現性や階調性に優れており、原稿通りのフルカラー画像を熱転写受像シート上に鮮明に表現することができるので、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
例えば特許文献1に開示されいるように、昇華型の熱転写シートにあっては、基材上にイエロー染料層、マゼンタ染料層、およびシアン染料層がこの順で面順次に設けられている三色一体型のものがある。当該三色一体型の熱転写シートを用いて「黒色」を再現する場合、イエロー染料、マゼンタ染料、およびシアン染料を重ねて転写することが行われる。
一方で、例えば特許文献2に開示されているように、前記三色の染料層に加えて、基材上に黒色染料層も併せ持ったいわゆる四色一体型の熱転写シートも実用化されている。当該四色一体型の熱転写シートを用いて「黒色」を再現する場合、黒色染料を転写すれば足りる。
特開平7−304272号公報 特開平7−081251号公報
しかしながら、前記三色一体型の熱転写シートを用いて「黒色」を再現する場合、前述の通り、イエロー染料、マゼンタ染料、およびシアン染料を重ねて転写するため、先に転写された染料が次に転写するための染料層に逆転写してしまうことがあり、所望の「黒色」を正確に再現することができない場合があった。
一方、前記四色一体型の熱転写シートを用いて「黒色」を再現する場合、前記三色一体型の熱転写シートのような問題は生じないものの、黒色染料層を製造する段階において、通常は蛍光灯下における「黒色」をイメージして各種昇華型染料を配合することが多く、蛍光灯以外の光源下に曝した場合に所望の「黒色」が再現されない場合があった。
本発明は、このような状況下においてなされた発明であり、「黒色」の再現が容易であり、かつ、蛍光灯以外の光源下に曝された場合であっても所望の「黒色」を再現することができる熱転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記の課題を解決するための本願発明は、基材上に黒色染料層が設けられた熱転写シートであって、前記黒色染料層には、少なくとも下記一般式(1)で示される昇華性染料が含有されているとともに、下記一般式(2)〜(5)で示される昇華性染料からなる群から選択される1または2以上の昇華性染料が含有されていることを特徴とする。
Figure 2016193545
(一般式(1)中の環Aは、置換または非置換のアリール基を表し、R1、R2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアリル基、置換又は非置換のアリール基、または、置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアミノ基、または水素原子を表し、R4は、置換又は非置換のアルキル基、または、置換又は非置換のアリール基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(2)中のR1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基又は置換又は非置換のアラルキル基を、R3は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアルキルカルボニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルアミノカルボニル基、置換又は非置換のアルキルアミノスルホニル基、水素原子又はハロゲン原子を、R4は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアラルキル基、置換又は非置換のアリール基、置換又は非置換のアミノ基、置換又は非置換のシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子を、nは1〜4の整数を表わす。)
Figure 2016193545
(一般式(3)中のR1〜R4はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(4)中のR1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、水素原子、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、メチル基、またはハロゲン原子を表し、R4は、メチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、炭素数1以上4以下のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基、または炭素数1以上8以下のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R5は、水素原子、ニトロ基、または置換又は非置換のアルキル基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(5)中の環Aは、置換又は非置換のアリール基を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表す。)
また、上記の発明にあっては、前記黒色染料層には、さらに、下記一般式(6)および一般式(7)で示される昇華性染料の何れか一方または双方が含有されていてもよい。
Figure 2016193545
(一般式(6)中のXおよびYはそれぞれ独立に、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(7)中のXは、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
本発明の熱転写シートによれば、「黒色」の再現が容易であり、かつ、蛍光灯以外の光源下に曝された場合であっても所望の「黒色」を再現することができる。
本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
以下に、本発明の熱転写シートについて詳細に説明する。
図1は、本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態にかかる熱転写シート10は、基材1上に黒色染料層2Bkが設けられており、当該黒色染料層2Bkには、所定の昇華性染料が含有されていることに特徴を有している。なお、図1に示す本実施形態にかかる熱転写シート10にあっては、基材1と黒色染料層2Bkとの間にプライマー層3が設けられていると共に、基材1の黒色染料層2Bkが設けられている面とは反対側の面に背面層5が設けられているが、これらの層は任意の層である。以下、本実施形態にかかる熱転写シート10の各構成について具体的に説明する。
(基材)
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
また、基材1は、黒色染料層2Bkが形成される側の面に接着処理が施されていても良い。接着処理を施すことで、基材1と黒色染料層2Bk、あるいは基材1と黒色染料層2Bkとの間に設けられる任意の層、例えばプライマー層3との密着性を向上させることができる。
接着処理としては、例えばコロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することができる。また、それらの処理を二種以上併用することもできる。また、基材1に接着処理を施すことに代えて、基材1と黒色染料層2Bkとの間に、プライマー層3(下引き層という場合もある。)を設けてもよい。また、接着処理が施された基材1とマゼンタ染料層との間に、プライマー層3を設けてもよい。
(黒色染料層)
図1に示すように基材1上には黒色染料層2Bkが設けられていおり、当該黒色染料層2Bkには所定の昇華性染料と、バインダー樹脂とが含有されている。以下、これらについて具体的に説明する。
まず、本実施形態にかかる熱転写シート10を構成する黒色染料層2Bkには、「黒色」であることから、イエロー昇華性染料、マゼンタ昇華性染料、およびシアン昇華性染料という3色の昇華性染料が含まれていることが前提となる。そして、この前提の下で本実施形態においては、少なくとも下記一般式(1)で示される昇華性染料が含有されているとともに、下記一般式(2)〜(5)で示される昇華性染料からなる群から選択される1または2以上の昇華性染料が含有されている。
Figure 2016193545
(一般式(1)中の環Aは、置換または非置換のアリール基を表し、R1、R2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアリル基、置換又は非置換のアリール基、または、置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアミノ基、または水素原子を表し、R4は、置換又は非置換のアルキル基、または、置換又は非置換のアリール基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(2)中のR1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基又は置換又は非置換のアラルキル基を、R3は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアルキルカルボニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルアミノカルボニル基、置換又は非置換のアルキルアミノスルホニル基、水素原子又はハロゲン原子を、R4は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアラルキル基、置換又は非置換のアリール基、置換又は非置換のアミノ基、置換又は非置換のシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子を、nは1〜4の整数を表わす。)
Figure 2016193545
(一般式(3)中のR1〜R4はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(4)中のR1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、水素原子、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、メチル基、またはハロゲン原子を表し、R4は、メチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、炭素数1以上4以下のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基、または炭素数1以上8以下のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R5は、水素原子、ニトロ基、または置換又は非置換のアルキル基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(5)中の環Aは、置換又は非置換のアリール基を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表す。)
・イエロー昇華性染料
上記一般式(1)で示される昇華性染料は、イエロー昇華性染料に分類されるものであり、本実施形態にかかる黒色染料層2Bkに必ず含有されるものである。この昇華性染料は、ピラゾロンメチン骨格を有する昇華性染料であり、通常用いられるイエロー昇華性染料に比べて転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。また、この昇華性染料は長波長の光をよく吸収するので、イエローとマゼンタの間の吸収の谷を少なくすることができ、蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色の再現性に優れている。
上記一般式(1)で示される昇華性染料は、一般式(1)中の「環A」が非置換のアリール基であり、「R1」および「R2」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであり、「R3」がアルキルオキシ基、アリールオキシ基、又はアミノ基のいずれかであり、「R4」がアルキル基、アリール基、又は水素のいずれかであることが好ましい。
また、上記一般式(1)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(1−1)を挙げることができる。
Figure 2016193545
本実施形態にかかる熱転写シート10における黒色染料層2Bkには、イエロー昇華性染料として、上記一般式(1)で示される昇華性染料以外の昇華性染料が含まれていてもよい。例えば、公知のイエロー昇華性染料であるジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン系染料;ピラゾロンメチン等のメチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ等の上記一般式(1)以外のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料、等を用いてもよい。
また、市販品として入手することができることから、下記一般式(8)で示されるDisperse Yellow 201(Macrolex Yellow 6G、ランクセス社)や、Solvent Yellow 93(例えば、Plast Yellow 8000(商品名)、有本化学工業社製等)、さらには、下記一般式(9)の染料などが特に好ましい。
Figure 2016193545
Figure 2016193545
また、上記一般式(1)で示される昇華性染料の、イエロー昇華性染料の固形分総量に対する割合については、当該一般式(1)で示される昇華性染料と併用される昇華性染料の種類によって異なるが、例えば5〜40質量%であることが好ましく、10〜35質量%であることが特に好ましい。
・マゼンタ昇華性染料
上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料は、マゼンタ昇華性染料に分類されるものであり、本実施形態にかかる黒色染料層2Bkに選択的に含有されるものである。より具体的には、上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の何れか1又は2以上の昇華性染料が含有される場合もあり、一方で、後述するシアン昇華性染料に分類される上記一般式(5)で示される昇華性染料が含有されている場合には上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の何れも含有されない場合もある。
上記一般式(2)で示される昇華性染料は、ピラゾロトリアゾールアゾメチン骨格を有する昇華性染料であり、通常用いられるマゼンタ昇華性染料に比べて転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。上記一般式(3)で示される昇華性染料は、短波長の光をよく吸収するので、イエローとマゼンタの間の吸収の谷を少なくすることができ、他のマゼンタ昇華性染料と組み合わせることで蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色を再現することができる。上記一般式(4)で示される昇華性染料は、通常用いられるマゼンタ昇華性染料に比べて安価でありながら転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。上記一般式(2)で示される昇華性染料と上記一般式(3)で示される昇華性染料とを組み合わせる、または上記一般式(3)で示される昇華性染料と上記一般式(4)で示される昇華性染料とを組み合わせることにより、濃度を出し易く、黒色の色相が再現し易やすい。
上記一般式(2)で示される昇華性染料は、一般式(2)中の「R1」および「R2」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであり、「R3」が非置換のアルキル基であり、「R4」が置換のアラルキル基、置換のアリール基、又はハロゲン原子であり、「n」が1であることが好ましい。
また、上記一般式(2)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(2−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193545
上記一般式(3)で示される昇華性染料は、一般式(3)中の「R1」、「R2」、「R3」、および「R4」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであることが好ましい。
また、上記一般式(3)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(3−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193545
上記一般式(4)で示される昇華性染料は、一般式(4)中の「R1」および「R2」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであり、「R3」が水素原子であり、「R4」が炭素数1以上3以下のアルキルスルホニルアミノ基であり、「R5」がメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであることが好ましい。
また、上記一般式(4)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(4−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193545
本実施形態にかかる熱転写シート10における黒色染料層2Bkには、マゼンタ昇華性染料として、下記一般式(6)で示される昇華性染料および上記一般式(7)で示される昇華性染料のいずれか一方または双方が含まれていることが好ましい。
Figure 2016193545
(一般式(6)中のXおよびYはそれぞれ独立に、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
Figure 2016193545
(一般式(7)中のXは、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
上記一般式(6)で示される昇華性染料および一般式(7)で示される昇華性染料は、いずれもアントラキノン骨格を有する昇華性染料である。一般式(6)で示される昇華性染料は、長波長の光をよく吸収するので、マゼンタとシアンの間の吸収の谷を少なくすることができ、他のマゼンタ昇華性染料と組み合わせることで蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色を再現することができる。上記一般式(7)で示される昇華性染料は、通常用いられるマゼンタ昇華性染料に比べて耐光性に優れている。また、上記一般式(2)で示される昇華性染料または上記一般式(4)で示される昇華性染料に、上記一般式(6)で示される昇華性染料を組み合わせることにより、濃度を出し易く、黒色の色相が再現し易やすい。
上記一般式(6)で示される昇華性染料は、一般式(6)中の「X」および「Y」が−O−であり、「R1」および「R2」がそれぞれ非置換のアリール基であることが好ましい。
また、上記一般式(6)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(6−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193545
上記一般式(7)で示される昇華性染料は、一般式(7)中の「X」が−O−であり、「R1」が非置換のアリール基であることが好ましい。
また、上記一般式(7)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(7−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193545
本実施形態にかかる熱転写シート10における黒色染料層2Bkには、マゼンタ昇華性染料として、上記一般式(2)〜(7)で示される昇華性染料以外の昇華性染料が含まれていてもよい。例えば、アゾ系染料、アントラキノン系染料、ニトロ系染料、スチリル系染料、ナフトキノン系染料、キノフタロン系染料、アゾメチン系染料、クマリン系染料、縮合多環系化合物染料等の、各種非イオン性の染料を挙げることができ、特には、下記一般式(10)〜(15)で示される昇華性染料を併用することが好ましい。
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
上記一般式(10)および(11)で示される昇華性染料は、上記一般式(7)と同程度の色相を有しており、高濃度を出し易い。また、一般式(12)および(13)で示される昇華性染料は、上記一般式(2)に近い色相を有しており、極めて高い濃度を出すことができ、一般式(13)にあっては耐光性にも優れている。
また、上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の、マゼンタ昇華性染料の固形分総量に対する割合については、当該一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料と併用される昇華性染料の種類によって異なるが、例えば5〜55質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることが特に好ましい。また、同様に上記一般式(6)および(7)で示される昇華性染料の、マゼンタ昇華性染料の固形分総量に対する割合は例えば5〜55質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることが特に好ましい。
・シアン昇華性染料
上記一般式(5)で示される昇華性染料は、シアン昇華性染料に分類されるものであり、本実施形態にかかる黒色染料層2Bkに選択的に含有されるものである。より具体的には、上記一般式(5)で示される昇華性染料が含有される場合もあり、一方で、前述のマゼンタ昇華性染料に分類される上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の何れかが含有されている場合には上記一般式(5)で示される昇華性染料は含有されない場合もある。この昇華性染料は、シアノメチレン骨格を有する昇華性染料であり、通常用いられるシアン昇華性染料に比べて転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。また、短波長の光をよく吸収するので、マゼンタとシアンの間の吸収の谷を少なくすることができ、他のシアン昇華性染料と組み合わせることで蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色を再現することができる。
上記一般式(5)で示される昇華性染料は、一般式(5)中の「環A」が非置換のアリール基であり、「R1」および「R2」がそれぞれ炭素数2〜8のアルキル基あることが好ましい。
また、上記一般式(5)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(5−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193545
本実施形態にかかる熱転写シート10における黒色染料層2Bkには、シアン昇華性染料として、上記一般式(5)で示される昇華性染料以外の昇華性染料が含まれていてもよい。具体的には、下記一般式(16)〜(21)で示される昇華性染料などを挙げることができる。
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
Figure 2016193545
また、上記一般式(5)で示される昇華性染料の、シアン昇華性染料の固形分総量に対する割合については、当該一般式(5)で示される昇華性染料と併用される昇華性染料の種類によって異なるが、例えば35〜70質量%であることが好ましく、40〜65質量%であることが特に好ましい。
ここで、本実施形態にかかる熱転写シート10における黒色染料層2Bkに含まれる昇華性染料の固形分総量に対する、イエロー昇華性染料、マゼンタ昇華性染料、およびシアン昇華性染料それぞれの割合については、各色の昇華性染料として用いられる具体的な昇華性染料の組合せによって異なるが、例えば、イエロー昇華性染料:マゼンタ昇華性染料:シアン昇華性染料=5〜35:5〜55:30〜85が好ましく、10〜30:10〜50:35〜80が特に好ましい。
・バインダー樹脂
本実施形態にかかる熱転写シート10における黒色染料層2Bkには、上述のような各種昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂が含まれている。このバインダー樹脂は特に限定されることはなく、ある程度の耐熱性を有し、昇華性染料と適度の親和性があるものを使用することができる。このようなバインダー樹脂としては、例えば、ニトロセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;等を挙げることができる。
上記に例示した他のバインダー樹脂の中でも、ポリビニルブチラール樹脂や、ポリビニルアセタール樹脂は、基材1と黒色染料層2Bkとの間に任意で設けられるプライマー層3との密着性を向上させることができる点で好ましい。
バインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、黒色染料層2Bkの固形分総量に対する、バインダー樹脂の含有量が20質量%未満である場合には、黒色染料層2Bkで昇華性染料を十分に保持することができず、保存性が低下していく傾向にある。したがって、バインダー樹脂は、黒色染料層2Bkの固形分総量に対し、20質量%以上含有されていることが好ましい。バインダー樹脂の含有量の上限値について特に限定はなく、昇華性染料や、任意の添加剤の含有量に応じて適宜設定することができる。
また、昇華性染料と、バインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))(以下D/B比という)を高くすることで、更なる濃度の向上を図ることもできる。具体的には、D/B比が1.5以上とすることで、本実施形態にかかる熱転写シート10を用いて得られる印画物に高い黒色濃度を付与することができる。なお、昇華性染料の質量とは、黒色染料層2Bkに含まれているすべての昇華性染料の合計質量であり、バインダー樹脂の質量とは、黒色染料層2Bkに含まれているすべてのバインダー樹脂の合計質量を意味する。
D/B比の好ましい上限値について特に限定はないが、D/B比が3.5を超える場合には、バインダー樹脂に対する昇華性染料の染料量が多くなりすぎ、バインダー樹脂が昇華性染料を保持しきれず保存安定性が低下する場合がある。したがって、この点を考慮すると、D/B比は1.5以上3.5以下の範囲内であることが好ましく、1.7以上3.0以下の範囲内であることが特に好ましい。
・その他の成分
また、黒色染料層2Bkは、無機微粒子、有機微粒子等の添加剤を含有していてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂微粒子等が挙げられる。
また、黒色染料層2Bkは、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、変性或いは未変性のシリコーンオイル(シリコーン樹脂と称されるものも含む)、リン酸エステル、脂肪酸エステル等を挙げることができる。
・黒色染料層の形成方法
黒色染料層2Bkの形成方法について特に限定はなく、バインダー樹脂、昇華性染料、必要に応じて添加される添加剤や、離型剤を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、染料層用塗工液を調製し、この黒色染料層用塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの従来公知の塗工手段により、後述する染料プライマー層3上に塗工・乾燥することで形成することができる。黒色染料層2Bkの厚みは、0.2μm〜2.0μm程度が一般的である。
(プライマー層)
図1に示すように、本実施形態にかかる熱転写シート10にあっては、基材1と黒色染料層2Bkとの間にプライマー層3が設けられている。プライマー層3は任意の層であるが、これを設けることで基材1と黒色染料層2Bkとの密着性を向上させることができる。
プライマー層3を構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、プライマー層3は無機微粒子を含有していてもよい。これにより熱転写時の熱転写受像シートへの黒色染料層2Bkの異常転写を防止できるだけでなく、印画時の黒色染料層2Bkからプライマー層3への染料の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
プライマー層3に含有される無機微粒子については、特に限定されることはなく、例えば、アルミナ、シリカ、カーボンブラック、二硫化モリブデン等の微粒子を挙げることができ、これらがコロイド状無機微粒子由来の無機微粒子であってもよい。コロイド状無機微粒子としては、シリカゾル、コロイダルシリカ、アルミナ或はアルミナ水和物(コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。このようなコロイド状無機微粒子は、溶剤又は分散媒にゾル状に分散しやすいようにするため、酸性タイプに処理したものであってもよいし、微粒子荷電をカチオンにしたものであってもよいし、表面処理したものであってもよい。
プライマー層3に含有される無機微粒子の形状について特に限定はなく、球状、針状、板状、羽毛状、無定形等、如何なる形状であってもよい。無機微粒子の粒子径についても特に限定はないが、一次粒子の大きさが10μmを超える無機微粒子を主として含有するプライマー3とした場合には、プライマー層3の透明性が低下していく傾向にある。この点を考慮すると、プライマー層3は、主として一次粒子の大きさが10μm以下の無機微粒子を含有していることが好ましい。「主として」とは、プライマー層3が含有している無機微粒子の総質量に対し、50質量%以上を意味する。下限値については特に限定はないが、一次粒子の大きさで0.1μm程度である。
プライマー層3は、上記で例示した樹脂や無機微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散したプライマー層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗布・乾燥して形成することができる。プライマー層用塗工液の塗工量は、0.02〜1.0g/m2程度であることが好ましい。
また、プライマー層3とともに、又はこれにかえて、各種の機能層を設けてもよい。各種の機能層としては、例えば、帯電防止層等を例示することができる。
(背面層)
図1に示すように、基材1の黒色染料層2Bkが設けられている面とは反対側の面には、背面層5が設けられている。背面層5も前記プライマー層3と同様、任意の層であるが、これを設けることで、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上することができる。
背面層5は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
また、上記した樹脂に硬化剤を添加してもよい。硬化剤として機能するポリイソシアネート樹脂としては、特に制限なく従来公知のものを使用できるが、それらのなかでも、芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。このようなポリイソシアネート樹脂は、上記した水酸基含有熱可塑性樹脂をその水酸基を利用して架橋させ、背面層の塗膜強度や耐熱性を向上させる。
また、背面層5には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加剤が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。
背面層5は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加剤を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、基材1の黒色染料層2Bkの反対側の面上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。背面層5の塗工量は、耐熱性等の向上等の点から、乾燥後塗工量が3g/m2以下であることが好
ましく、0.1〜2g/m2にすることがより好ましい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時1.0g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時0.10g/m2になるように塗布し、プライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成の黒色染料層用塗工液1を乾燥時0.35g/m2になるように塗布し80℃で2分間乾燥することで黒色染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液>
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 36部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 25部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・シリコーン樹脂微粒子(粒子径;4μm 多角形状) 1部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
<プライマー層用塗工液>
・ウレタン樹脂(固形分26%) 9部
(スーパーフレックス650 第一工業製薬(株))
・アルミナゾル(固形分10%) 3.2部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・水 62部
・IPA(イソプロピルアルコール) 75部
<黒色染料層用塗工液1(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 1.2部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 1.4部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 4.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(実施例2)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液2を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例2の熱転写シートを得た。
(実施例2)
<黒色染料層用塗工液2(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.6部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.6部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 1.4部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 4.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(実施例3)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液3を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例3の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液3(D/B比=2.1)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.7部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.7部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(3−1)に示される化合物 1.8部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.2部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.7部
・メチルエチルケトン 42.7部
(実施例4)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液4を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例4の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液4(D/B比=2.1)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.7部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.7部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 0.8部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(3−1)に示される化合物 0.8部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.4部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.7部
・メチルエチルケトン 42.7部
(実施例5)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液5を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例5の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液5(D/B比=2.1)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.7部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.7部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 0.9部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(6−1)に示される化合物 0.9部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.2部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.7部
・メチルエチルケトン 42.7部
(実施例6)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液6を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例6の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液6(D/B比=2.1)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.7部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.7部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(3−1)に示される化合物 1.8部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.2部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.7部
・メチルエチルケトン 42.7部
(実施例7)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液7を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例7の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液7(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.8部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.8部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(3−1)に示される化合物 1.0部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(6−1)に示される化合物 1.0部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 3.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(実施例8)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液8を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例8の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液8(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.6部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.6部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 0.7部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 0.7部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 1.0部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 3.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(実施例9)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液9を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例9の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液9(D/B比=2.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.9部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.9部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 1.2部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 1.2部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 1.5部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.4部
・ニトロセルロース樹脂 4.0部
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.3部
・ネオエタノール 4.4部
・トルエン 44.1部
・メチルエチルケトン 44.1部
(実施例10)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液10を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例10の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液10(D/B比=2.1)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 1.4部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 1.8部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.2部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.7部
・メチルエチルケトン 42.7部
(実施例11)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液11を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例11の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液11(D/B比=2.1)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 1.6部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物 3.2部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 3.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.7部
・メチルエチルケトン 42.7部
(実施例12)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液12を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例12の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液実施例12(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 1.4部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(3−1)に示される化合物 1.2部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物 1.2部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 3.4部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(比較例1)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液13を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例1の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液13(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 2.0部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(15)に示される化合物 1.4部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 3.8部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(比較例2)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液14を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例2の熱転写シートを得た。
<黒色染料層用塗工液(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 1.2部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物 1.4部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 4.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(比較例3)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成のイエロー染料層用塗工液、マゼンタ染料層用塗工液、およびシアン染料層用塗工液のそれぞれを用い、黒色染料層に代えて、イエロー染料層、マゼンタ染料層およびシアン染料層を面順次に形成したことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例3の熱転写シートを得た。
<イエロー染料層用塗工液(D/B比=0.9)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 2.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.1部
・トルエン 47.2部
・メチルエチルケトン 47.2部
<マゼンタ染料層用塗工液(D/B比=1.9)>
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 3.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.1部
・トルエン 47.0部
・メチルエチルケトン 47.0部
<シアン染料層用塗工液(D/B比=1.3)>
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 3.8部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.1部
・トルエン 46.6部
・メチルエチルケトン 46.6部
(評価)
上記実施例1〜12および比較例1〜3それぞれの熱転写シートを用いて、16段階の諧調を有する黒色印画部を、下記の方法で作成した熱転写シートに、下記の印画条件にて印画し、16段階の諧調のすべてについて、分光光度計(GretagMacbeth Spectrolino:グレタグ社製)を用い、白色基準を絶対値とし、D50、D65、C、F6光源(蛍光灯白色)、観測視野2°を濃度標準として、色度値(a*、およびb*)を測定し、以下の基準にて評価を行った。なお、比較例3の熱転写シートにあっては、イエロー、マゼンタ、およびシアンを重ね印画した。
<熱転写受像シートの作成>
多孔質ポリエチレンフィルム(トヨパール−SS P4255 東洋紡績(株) 厚さ35μm)からなる多孔質フィルム層上に、下記組成の中間層用塗工液、受容層用塗工液をグラビアリバースコート方式で、順次塗布、乾燥して、中間層、受容層を形成した。その中間層、受容層の設けられた面と反対面の多孔質ポリエチレンフィルムに、下記組成の接着層用塗工液を用いて、グラビアリバースロールコート方式で塗布、乾燥して、接着層を形成し、RC原紙(155g/m2、厚さ151μm)(三菱製紙(株))と貼り合わせ熱転写受像シートを作製した。上記の各々の塗工量は、全て固形分で、中間層は1.5g/m2、受容層は5.0g/m2、接着層は5g/m2であった。
<中間層用塗工液>
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株))
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株))
・水/イソプロピルアルコール=1/1 28.8部
<受容層用塗工液組成>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部
(ソルバインC,日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T、信越化学工業(株))
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510,信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 5部
<接着層用塗工液>
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株))
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株))
・酢酸エチル 100部
<印画条件>
・発熱体平均抵抗値;5545Ω
・主走査方向印字密度;300dpi、副走査方向印字密度;300dpi
・印画電圧;29V
・1ライン周期;2msec/line
・印字開始温度;25℃
(評価基準)
◎:全て光源で16個の階調の全てのa*およびb*値が−5〜5の範囲内である。
○:F6光源で16個の階調の全てのa*およびb*値が−5〜5の範囲内である。
△:F6光源以外で−5未満であるか、5より大きいa*およびb*値が存在する。
×:F6光源含めて−5未満であるか、5より大きいa*およびb*値が存在する。
以下の表1は、実施例1〜12および比較例1〜3それぞれの熱転写シートの特徴と評価結果をまとめた表である。
Figure 2016193545
上記評価結果からも、本発明の実施例にかかる熱転写シートによれば、蛍光灯以外の光源下に曝された場合であっても所望の「黒色」を再現することができることが分かる。
10…熱転写シート
1…基材
2Bk…黒色染料層
3…プライマー層
5…背面層

Claims (2)

  1. 基材上に黒色染料層が設けられた熱転写シートであって、
    前記黒色染料層には、少なくとも下記一般式(1)で示される昇華性染料が含有されているとともに、
    下記一般式(2)〜(5)で示される昇華性染料からなる群から選択される1または2以上の昇華性染料が含有されていることを特徴とする熱転写シート。
    Figure 2016193545
    (一般式(1)中の環Aは、置換または非置換のアリール基を表し、R1、R2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアリル基、置換又は非置換のアリール基、または、置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアミノ基、または水素原子を表し、R4は、置換又は非置換のアルキル基、または、置換又は非置換のアリール基を表す。)
    Figure 2016193545
    (一般式(2)中のR1及びR2は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基又は置換又は非置換のアラルキル基を、R3は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアルキルカルボニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルアミノカルボニル基、置換又は非置換のアルキルアミノスルホニル基、水素原子又はハロゲン原子を、R4は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアリール基、置換又は非置換のアミノ基、置換又は非置換のシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子を、nは1〜4の整数を表わす。)
    Figure 2016193545
    (一般式(3)中のR1〜R4はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基を表す。)
    Figure 2016193545
    (一般式(4)中のR1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、水素原子、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、メチル基、またはハロゲン原子を表し、R4は、メチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、炭素数1以上4以下のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基、または炭素数1以上8以下のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R5は、水素原子、ニトロ基、または置換又は非置換のアルキル基を表す。)
    Figure 2016193545
    (一般式(5)中の環Aは、置換又は非置換のアリール基を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表す。)
  2. 前記黒色染料層には、さらに、下記一般式(6)および一般式(7)で示される昇華性染料の何れか一方または双方が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
    Figure 2016193545
    (一般式(6)中のXおよびYはそれぞれ独立に、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
    Figure 2016193545
    (一般式(7)中のXは、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
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