JP2016192326A - リレー装置およびリレーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも消費電力や体格を抑制することができるリレー装置およびリレーシステムを提供する。【解決手段】リレー装置11において、複数の電磁コイル(L1,L2,LP)には、近接して配置される第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2とを含み、第1電磁コイルL1に通電するに伴って、第1電磁コイルL1の中空部を通る第1コア119とヨークYkとに第1磁束が流れて形成される第1磁気回路と、第2電磁コイルL2に通電するに伴って、第2電磁コイルL2の中空部を通る第2コア129とヨークYkとに第2磁束が流れて第1磁気回路とは別個の経路で形成される第2磁気回路と、第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2の双方に通電するに伴って、第1コア119,第2コア129およびヨークYkに第3磁束が流れて形成される第3磁気回路MC3とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電磁コイル,ヨーク,複数の可動子,複数の可動接点,複数の固定接点を有するリレー装置と、当該リレー装置を含むリレーシステムに関する。
従来では、複数のプランジャを所定の順序で吸引でき、かつ製造コストを低減することを目的とするソレノイド装置に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。このソレノイド装置は、第1電磁コイルを非通電状態から通電状態に切り替えた際に、第1磁気回路を流れる磁束は1つのギャップ(第1ギャップ)を通過し、第2磁気回路を流れる磁束は2つのギャップ(第1ギャップ及び第2ギャップ)を通過するよう構成されている。
特開2013−211514号公報
リレーでは、一般的に接点吸引時には大きな起磁力が必要であるが、吸引後の接点保持の際には、ソレノイドの磁気回路の磁気抵抗が小さくなるため、比較的小さな起磁力でも大きな磁束を流すことができる。しかし電源の電圧モニタや電圧検知等をしない場合、保持する際に必要な電流を流し続けるため、リレーを長時間ONするシステムでは接点保持時に大きな電力がかかってしまう。特許文献1に記載の発明では磁性材料の非線形性を利用して、1つの電磁コイルで2個のプランジャ(接点)を吸引でき、その後は1個の電磁コイルで保持するため消費電力を50%削減する方法が開示されている。
しかし、特許文献1にあるような2個のリレーを一体化した場合、消費電力を50%以上削減することはできない。また、2つの磁気回路の磁束は第1電磁コイルが巻かれているコアに集中するため、コアの断面積を大きくすることが必要となる。必然的にその外側にまかれる電磁コイルの体格も大きくなるため、リレーの大型化、さらに銅線使用の増加による高コスト化につながる。さらに双方の接点では吸引力に差が生まれ、アンバランスなリレー仕様になる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、従来よりも消費電力や体格を抑制することができるリレー装置およびリレーシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、通電に伴って磁束が発生する複数の電磁コイル(L1,L2,LP)と、前記電磁コイルの中空部に配置されるコア(119,129,139)と、複数の前記電磁コイルを支持するとともに前記磁束が流れるヨークと、一部または全部が磁性体で形成されて進退動作する複数の可動子(111,121,131)と、複数の前記可動子に備える複数の可動接点(112,122,132)と、前記可動子の進退動作に応じて接触/非接触する複数の固定接点(114,124,134)とを有するリレー装置(11)において、複数の前記電磁コイルには、近接して配置される第1電磁コイル(L1)と第2電磁コイル(L2)とを含み、前記第1電磁コイルに通電するに伴って、前記第1電磁コイルの中空部に配置される第1コア(119)と前記ヨークとに第1磁束(φ1,φ5,φ6)が流れて形成される第1磁気回路(MC1)と、前記第2電磁コイルに通電するに伴って、前記第2電磁コイルの中空部に配置される第2コア(129)と前記ヨークとに第2磁束(φ2,φ7,φ8)が流れて前記第1磁気回路とは別個の経路で形成される第2磁気回路(MC2)と、前記第1電磁コイルおよび前記第2電磁コイルの双方に通電するに伴って、前記第1コア,前記第2コアおよび前記ヨークに第3磁束(φ3)が流れて形成される第3磁気回路(MC3)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、第1電磁コイルに通電すると第1磁気回路が形成され、第2電磁コイルに通電すると第2磁気回路が形成され、第1電磁コイルおよび第2電磁コイルの双方を通電すると第3磁気回路が形成される。第1磁気回路は、第1コアとヨーク(第1電磁コイルを囲む部位)とを流れる第1磁束で形成される。第2磁気回路は、第2コアとヨーク(第2電磁コイルを囲む部位)とを流れる第2磁束で形成される。第3磁気回路は、第1コア,第2コアおよびヨーク(第1電磁コイルと第2電磁コイルを橋渡しする部位)を流れる第3磁束で形成される。言い換えると、第1電磁コイルで生じる第1磁束の一部や、第2電磁コイルで生じる第2磁束の一部が第3磁束となる。第3磁気回路において、第1磁束に基づく第3磁束と、第2磁束に基づく第3磁束が同じ方向に流れる場合には強め合う関係になり、逆の方向に流れる場合には打ち消し合う関係になる。前者の強め合う関係になるように通電すると、接点の保持に必要な電流を従来よりも少なく抑えることができるので、リレー装置の消費電力を抑制できる。後者の打ち消し合う関係になるように通電すると、複数の電磁コイルのうちで一の電磁コイルによる磁束を打ち消すので、他の電磁コイルが誤作動する事態を防止することができる。
第2の発明は、前記第3磁気回路において、前記第1電磁コイルへの通電によって生じる前記第1磁束と、前記第2電磁コイルへの通電によって生じる前記第2磁束とが同じ方向に流れることを特徴とする。
この構成によれば、第3磁気回路において、第1磁束に基づく第3磁束と、第2磁束に基づく第3磁束が同じ方向に流れる場合には強め合う関係になる。強め合う関係では、磁束の流れが変わらないので、接点の保持に必要な電流を従来よりも少なく抑えることができ、リレー装置の消費電力を抑制できる。
第3の発明は、前記第3磁気回路において、前記第1電磁コイルへの通電によって生じる前記第1磁束と、前記第2電磁コイルへの通電によって生じる前記第2磁束とが逆の方向に流れることを特徴とする。
この構成によれば、第3磁気回路において、第1磁束に基づく第3磁束と、第2磁束に基づく第3磁束が逆の方向に流れる場合には打ち消し合う関係になる。複数の電磁コイルのうちで一の電磁コイルによる磁束を打ち消すので、他の電磁コイルが誤作動する事態を防止することができる。
第4の発明は、前記ヨークは、前記第3磁気回路を形成する磁束の流れを制限する磁気絞り部(Yka,Ykf,Ykg,Yki)を有することを特徴とする。
第3磁気回路を形成する磁束が強すぎると、第1電磁コイルと第2電磁コイルのうちで一方の電磁コイルを励磁した場合、他方の電磁コイルにかかる可動子を進退動作する可能性がある。この構成によれば、磁気絞り部によって第3磁気回路を形成する磁束の流れを制限するので、意図しない可動子の進退動作を防止できる。
第5の発明は、電力を供給する電源部(E1)と、供給される電力を受けて作用する負荷(30)との間に設けられ、前記電源部から前記負荷に供給線(Ln1,Ln2)を介して供給する電力の通電と遮断を切り替える請求項1から4のいずれか一項に記載のリレー装置(11)と、複数の前記電磁コイルへの通電と遮断を切り替える制御を行う制御部(12)とを有するリレーシステム(10)において、複数の前記電磁コイルを個別に励磁するための第1スイッチ部(SW1,SW2)と、前記電磁コイルの相互間に介在して接続される第2スイッチ部(SW3)とを有し、前記制御部は、前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部のオン/オフを制御することにより、複数の前記電磁コイルを並列接続と直列接続とで切り替えを行うことを特徴とする。
リレーの接点は、可動子や、励磁コイルが巻かれるコアなどを有する。可動子とコアの間にはエアギャップがあるため、磁気回路の磁気抵抗値が高くて磁束が流れにくい。可動子の吸引時には大きな起磁力(励磁コイルに流す電流)が必要となるものの、磁気回路の磁気抵抗値が小さくて磁束が流れ易くなるため、コアに吸引した可動子を保持する場合は小さな起磁力で十分である。
この構成によれば、電源部から負荷に電力を供給するにあたり、制御部は複数の電磁コイルを並列接続と直列接続とで切り替える。可動子の吸引時には複数のリレーを並列接続することで吸引に必要な起磁力を確保し、吸引状態の保持時には複数のリレーを直列接続することで保持に必要な起磁力を確保する。吸引状態の保持時は、吸引時よりも少ない電流で済むので、従来よりも消費電力を低減することができる。例えば複数のリレーに含まれる励磁コイルの抵抗値が同じならば、並列接続時を基準にすると、直列接続時は1/4の電流になる。よって直列接続時以降は、並列接続時と比べて1/4になり、消費電力を75%低減することができる。
第6の発明は、前記制御部は、複数の前記電磁コイルのうち、起磁力(MF1,MF2)が他の前記電磁コイルよりも大きな前記電磁コイルを先に通電する制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、起磁力が大きな電磁コイルを先に通電することによって大きな磁束が生じるので、可動子の進退動作に必要な他の電磁コイルに流す電流を小さく抑制することができる。したがって、リレーシステム全体の消費電力を確実に抑えられる。
なお、電磁コイル,コア,可動子,可動接点,固定接点は「リレー」を構成する。この「リレー」は、特に明示しない限り、励磁の有無によって可動接点を動かして通電/遮断を行う電磁継電器である。「第3磁気回路」は、第1電磁コイルおよび第2電磁コイルのいずれか一方に通電しても形成され得るが、本発明では第1電磁コイルおよび第2電磁コイルの双方に通電して形成されるものと定義する。「電源部」は電力を供給できれば任意である。例えば、充放電が可能な二次電池や、電力の供給が可能な電力源(例えば太陽電池等)、商用電源を含む。「負荷」は、供給される電力を受けて作動すれば任意であり、回転電気,電装部品,充電可能な電源部等を含む。「回転電機」は、回転する部位(例えば軸やシャフト等)を有する機器であれば任意である。例えば、発電機,電動機,電動発電機等が該当する。「電装部品」は、主に車両(特にハイブリッド自動車や電気自動車等)に備えられる電気機器であるが、車両以外に備えられる電気機器でもよい。「第1スイッチ部」,「第2スイッチ部」,「第3スイッチ部」は、いずれも制御部によってオン/オフが制御可能であれば任意であり、例えば接点スイッチ,トランジスタ,半導体リレー(SSR;Solid State Relay)等が該当する。「トランジスタ」は、オン/オフを制御可能な任意の半導体素子である。例えば、バイポーラトランジスタ(パワートランジスタを含む)、FET(電界効果トランジスタ)、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などが該当する。「還流ダイオード」は、例えばダイオード,サイリスタ,MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)等のような整流器が該当し、MOSFET等に形成される寄生ダイオードを含む。「MOSFET」にはパワーMOSFETやCMOS等を含む。
リレー装置の第1構成例の断面を示す模式図である。 図1に示すII−II線から見たフレーム等の第1構成例を平面で示す模式図である。 一のリレーの接点をオンした状態を示す模式図である。 隣り合うリレーの接点を双方ともオンした状態を示す模式図である。 リレーシステムの第1構成例を示す模式図である。 制御部の第1構成例を示す模式図である。 接続切替制御処理の第1手続き例を示すフローチャート図である。 制御部の第2構成例を示す模式図である。 接続切替制御処理の第2手続き例を示すフローチャート図である。 リレー装置の第2構成例の断面を示す模式図である。 隣り合うリレーの接点を双方ともオンした状態を示す模式図である。 リレー装置の第3構成例の断面を示す模式図である。 リレーシステムの第2構成例を示す模式図である。 フレーム等の第2構成例を平面で示す模式図である。 フレーム等の第3構成例を平面で示す模式図である。 フレーム等の第4構成例を側面で示す模式図である。 第1構成例のリレーシステムを適用する例を示す模式図である。 第2構成例のリレーシステムを適用する例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。
英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。例えば、「リレー装置11A〜11C」は「リレー装置11A,11B,11C」を意味する。符号の英文字は大文字と小文字とで別の要素を意味する。例えば、図6に示す制御部12Aと制御手段12aは別の要素である。各形態では、通電や導通は「オン」に相当し、遮断や非導通は「オフ」に相当する正論理を適用する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図4を参照しながら説明する。図1に示すリレー装置11Aは、リレー装置11の一例である。このリレー装置11Aは、複数のリレーRL1,RL2やヨークYkなどをハウジングHs(筐体)内に有する。
リレーRL1は、弾性部材110,可動子111,絶縁部材113,固定子115,プランジャ116,弾性部材117,ホルダー118,第1コア119,第1電磁コイルL1などを有する。
弾性部材110と弾性部材117は、進退動作が可能に可動子111を保持する。この弾性部材110,117は、図示するような弦巻バネのほか、板バネでもよく、ゴムやゲル等の樹脂でもよい。可動子111は、一部または全部が磁性体で形成されて進退動作するとともに、通電のために導電材料で成形される。第1電磁コイルL1に電流を流さない図1の姿勢は、可動子111に設けられる可動接点112と、固定子115に設けられる固定接点114とが接触しない非導通状態である。第1電磁コイルL1に電流を流して励磁すると、図3や図4に示すように可動接点112と固定接点114とが接触する導通状態になる。すなわち可動接点112と固定接点114は、可動子111の進退動作に応じて接触/非接触する。可動子111,可動接点112,固定接点114,固定子115は、一点鎖線で示す接点CS1に相当する(図5をも参照)。
可動子111とプランジャ116は、絶縁部材113によって一体化される。プランジャ116は、弾性部材117を介してホルダー118に支持される。このプランジャ116は、第1電磁コイルL1に電流が流れると励磁された第1コア119に引き寄せられ、第1電磁コイルL1に電流が流れず非励磁になると弾性部材110,117の各弾性力によって第1コア119から離れた姿勢になる。
第1電磁コイルL1は、絶縁材で成形されるホルダー118に巻き付けられる。第1電磁コイルL1の中空部には、磁束が流れる磁性材で成形される第1コア119が配置される。第1電磁コイルL1,ホルダー118,第1コア119は、後述する第2電磁コイルL2,ホルダー128,第2コア129とともにヨークYkに支持(固定)される。
図2に平面図で示すヨークYk(フレーム)の一部または全部は、磁束が流れる磁性材で成形される。このヨークYkは、磁気絞り部Yka、貫通穴Ykb,Ykc、切欠部位Ykdなどを有する。切欠部位Ykdは、ヨークYkの一部を切り欠いた部位である。磁気絞り部Ykaは、切欠部位Ykdによって磁路が狭くなり、磁束の流れが制限される部位である。貫通穴Ykbには、第1コア119の一部が非接触状態で配置される。貫通穴Ykcには、第2コア129の一部が非接触状態で配置される。
リレーRL2は、弾性部材120,可動子121,絶縁部材123,固定子125,プランジャ126,弾性部材127,ホルダー128,第2コア129,第2電磁コイルL2などを有する。
このリレーRL2は上述したリレーRL1と同等の構成である。すなわち、弾性部材120,127は弾性部材110,117に対応する。可動子121は可動子111に対応する。絶縁部材123は絶縁部材113に対応する。固定子125は固定子115に対応する。プランジャ126はプランジャ116に対応する。ホルダー128はホルダー118に対応する。第2コア129は第1コア119に対応し、第2電磁コイルL2の中空部に配置される。第2電磁コイルL2は第1電磁コイルL1に対応する。
ホルダー118に巻き付ける第1電磁コイルL1の方向と、ホルダー128に巻き付ける第2電磁コイルL2の方向は、任意に設定してよい。凡例で示す方向に電流が流れるならば、同一方向に巻き付けてもよく、反対方向(逆方向)に巻き付けてもよい。
可動子121,可動接点122,固定接点124,固定子125は、一点鎖線で示す接点CS2に相当する(図5をも参照)。第1電磁コイルL1の起磁力MF1と、第2電磁コイルL2の起磁力MF2は任意に設定してよい。本形態では、起磁力MF2が起磁力MF1よりも大きく設定した場合(MF1<MF2)について説明する。
図3は、複数のリレーRL1,RL2のうちで、一方のリレー(例えばリレーRL2)をオンし、他方のリレー(例えばリレーRL1)をオフする状態を示す。第2コア129は、第2電磁コイルL2に凡例で示す方向に電流が流れて励磁される。この励磁によって、第2コア129→ヨークYk(第2電磁コイルL2を囲む部位)→プランジャ126→第2コア129→…の順で第2磁束φ2が流れる。第2磁束φ2が流れる経路には、第2磁気回路MC2が形成される。なお、図3とは逆方向に第2電磁コイルL2に電流が流れる場合は、第2磁束φ2の流れる方向も逆になる。
第2コア129で生じる磁束は、上述した第2磁束φ2が生じるほか、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を橋渡す部位のヨークYkを介して第1コア119に流れる磁束φbも生じる。磁束φbは第2磁束φ2よりも小さい。このとき、可動子111が動かない程度に第1電磁コイルL1に電流を流すと、第1コア119の第3磁気回路MC3(図4を参照)において磁束φbとは逆の向きに磁束φaが生じる。この磁束φaによって磁束φbは打ち消される。図示を省略するが、リレーRL1をオンして、リレーRL2をオフする場合でも、第1コア119と第2コア129が逆になるだけであり、同様に磁束を打ち消すことができる。
リレーRL1,RL2の双方をオンしている状態を図4に示す。第2電磁コイルL2に電流が流れて第2磁気回路MC2が形成される点は、図3と同じである。第1コア119は、第1電磁コイルL1に凡例で示す方向(図3とは逆方向)に電流が流れて励磁される。この励磁によって、第1コア119→ヨークYk(第1電磁コイルL1を囲む部位)→プランジャ116→第1コア119→…の順で第1磁束φ1が流れる。第1磁束φ1が流れる経路には、第1磁気回路MC1が形成される。なお、図4とは逆方向に第1電磁コイルL1に電流が流れる場合は、第1磁束φ1の流れる方向も逆になる。
上述した第1磁束φ1と第2磁束φ2は同じ方向に流れるので、第3磁束φ3からなる第3磁気回路MC3が形成される。第3磁束φ3は、第2コア129→ヨークYk(第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を橋渡す部位)→第1コア119→プランジャ116→ヨークYk(第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を橋渡す部位)→プランジャ126→第2コア129→…の順で流れる。図4とは逆方向に第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2に電流が流れる場合は、第3磁束φ3の流れる方向も逆になる。
上述した第1磁気回路MC1,第2磁気回路MC2,第3磁気回路MC3は、別個に形成される。図示するように、第1コア119に流れる第1磁束φ1と、第2コア129に流れる第2磁束φ2は反対方向となる。また、第1コア119における第1磁束φ1と第3磁束φ3が同じ方向に流れ、第2コア129における第2磁束φ2と第3磁束φ3が同じ方向に流れる。第3磁気回路MC3において磁束を同じ方向に流すと、磁束を強め合う関係になる。第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を並列接続から直列接続に切り替えても、磁束の流れは変わらないので、接点CS1,CS2のオン状態を保持できる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図5〜図7を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1と相違する点を説明する。
図5に示すリレーシステム10Aは、リレーシステム10の一例である。このリレーシステム10Aは、電源部E1と負荷30との間に設けられ、外部装置20から伝達される制御情報CIに基づいて電源部E1の電力を負荷30に供給する機能を担う。電源部E1と負荷30との間は、供給線Ln1,Ln2によって電力を供給可能に接続される。供給線Ln1と供給線Ln2の間には、電源部E1から供給される電力(特に電圧)を平滑にする平滑コンデンサC1を接続する。平滑コンデンサC1は、図示するようにリレーシステム10Aと負荷30の間に設けてもよく、リレーシステム10Aの出力側(負荷30側)に設けてもよい。
本形態の電源部E1には、二次電池(例えばリチウムイオン電池等)を適用する。本形態の負荷30には、インバータ31,回転電機32,コンバータ33,電装部品34を適用する。インバータ31とコンバータ33は、リレーシステム10Aの出力側に並列接続される。インバータ31およびコンバータ33のうちで一方または双方は、外部装置20との間で信号を伝達可能に構成してもよい。インバータ31は、電源部E1から供給される電力を変換して回転電機32に出力する。本形態の回転電機32には、電動機能と発電機能を兼ねる電動発電機を適用する。コンバータ33は、電源部E1から供給される電力を変換して電装部品34に出力する。電装部品34は、車両に備える電気機器として、計器、カーナビゲーションシステム、ランプ類(例えば前照灯,室内灯,尾灯等)、空調機器(エアコンやヒーター等)、ワイパー等の部材を作動させるモータなどが該当する。
図5に示す構成例のリレーシステム10Aは、複数のリレーRL1,RL2、プリチャージリレーRLP、制御部12A、電流センサ13などを有する。リレーRL1は、接点CS1や第1電磁コイルL1などを有する。リレーRL2は、接点CS2や第2電磁コイルL2などを有する。プリチャージリレーRLPは、必要に応じて備えてよく、接点CSPやプリチャージ電磁コイルLPなどを有する。このプリチャージリレーRLPの配置は、図1に示すハウジングHsの内外を問わない。接点CS1は、可動子やコアを含み、一方側が供給線Ln1によって電源部E1の一極(正極)側に接続され、他方側が供給線Ln1によって負荷30の一極側に接続される。接点CS2は、可動子やコアを含み、一方側が供給線Ln2によって電源部E2の他極(負極)側に接続され、他方側が供給線Ln2によって負荷30の他極側に接続される。第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2は、いずれも制御部12Aに接続されて励磁/非励磁が個別に制御される。
制御部12Aは、制御部12の一例である。この制御部12Aは、複数のスイッチ部を含み、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2について並列接続と直列接続を切り替える制御を行う。制御部12Aの具体的な構成例と制御例については後述する(図6を参照)。電流センサ13は、供給線Ln1,Ln2に流れる電流I1を検出する。
図6に示す制御部12Aは、第1スイッチ部SW1,SW2、第2スイッチ部SW3、第4スイッチ部SW5、整流器D1,D2,D5、制御手段12aなどを有する。この図6では、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2について接続形態(並列接続や直列接続)を分かり易くするため、リレーRL1に含まれる第1電磁コイルL1と、リレーRL2に含まれる第2電磁コイルL2は、二点鎖線で囲んで示す。第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を二点鎖線で囲んで図示する点については、後述する図8でも同様である。なお、第4スイッチ部SW5と整流器D5はプリチャージリレーRLPを備える場合に限る。プリチャージリレーRLPを備えない構成では、第4スイッチ部SW5と整流器D5が不要になるので、後述する図7のステップS13,S14,S19も不要になる。
第1スイッチ部SW1,SW2、第2スイッチ部SW3、第4スイッチ部SW5は、いずれも制御手段12aから伝達される信号に基づいてオン(導通)/オフ(非導通)が制御可能な任意の素子や部品を適用してよい。例えば、接点スイッチ,トランジスタ,半導体リレー等が該当する。整流器D1,D2,D5は整流作用を有する素子、例えばダイオード,サイリスタ,MOSFET等が該当する。本形態では、整流器D1,D2,D5としてダイオードを用いる。
第1スイッチ部SW1と整流器D1は直列接続される(第1直列接続部)。第2電磁コイルL2,第2スイッチ部SW3,第1電磁コイルL1は直列接続される(第2直列接続部)。整流器D2と第1スイッチ部SW2は直列接続される(第3直列接続部)。これらの第1直列接続部,第2直列接続部,第3直列接続部は、並列接続されるとともに、電源部E2に接続される。第4スイッチ部SW5とプリチャージ電磁コイルLPは直列接続される(第4直列接続部)。プリチャージ電磁コイルLPと整流器D5は並列接続される。第4直列接続部は、上述した第1直列接続部,第2直列接続部,第3直列接続部とともに並列接続され、電源部E2に接続される。電源部E2は、図5に示す電源部E1とは別個に備えられ、電源部E1よりも低い電力(特に電圧)を供給する。本形態の電源部E2には、二次電池(例えば鉛蓄電池等)を適用する。
第1スイッチ部SW1と整流器D1の間は、第2スイッチ部SW3と第1電磁コイルL1との間に接続される。第2電磁コイルL2と第2スイッチ部SW3の間は、整流器D2と第1スイッチ部SW2の間に接続される。
制御手段12aは、第1スイッチ部SW1,SW2、第2スイッチ部SW3および第4スイッチ部SW5について、個別にオン(導通)/オフ(非導通)を制御できれば任意に構成してよい。この制御手段12aの一部または全部は、ソフトウェアで実現してもよく、ハードウェアで実現してもよい。例えば、CPU(ワンチップCPUを含む)や制御回路等が該当する。
制御手段12aにおいて実行される接続切替制御処理の一例を図7に示す。この接続切替制御処理は、制御手段12aが作動する際に繰り返し実行される。なお、ステップS11,S12は必要に応じて実行してよい。
図7において、まず負荷30に電力を供給し始めるための供給条件(開始条件)を満たすか否かを判別する〔ステップS10〕。供給条件は任意に設定してよい。図5の例では、車両の走行等で回転電機32を回転させる場合や、車両の計器等の電装部品34を作動させる場合などが該当する。もし、既に電力を供給している場合を含めて、供給条件を満たさない場合は(NO)、後述するステップS20に進む。
一方、供給条件を満たす場合は(YES)、リレーRL1,RL2(具体的には接点CS1,CS2)が故障しているか否かを検査する故障検査処理を実行する〔ステップS11〕。リレーRL1,RL2の故障には、接点CS1,CS2の溶着を含む。故障検査処理は、第1スイッチ部SW1だけをオン(導通)にすることで第1電磁コイルL1だけを励磁して、接点CS1をオンして供給線Ln1を導通する。もし供給線Ln2に電流I1が流れる場合は(I1>0)、リレーRL2が故障していると判別する。また、第1スイッチ部SW2だけをオン(導通)にすることで第2電磁コイルL2だけを励磁して、接点CS2をオンして供給線Ln2を導通する。もし供給線Ln2に電流I1が流れる場合は(I1>0)、リレーRL1が故障していると判別する。さらに、第1スイッチ部SW1,SW2の双方をオフ(非導通)にすることで第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2について双方を非励磁にし、供給線Ln2に電流I1が流れる場合は(I1>0)、リレーRL1,RL2の双方が故障していると判別する。
リレーRL1,RL2の一方または双方が故障している判別した場合には(ステップS12でYES)、リレーシステム10Aの全スイッチ部をオフにして〔ステップS21〕、接続切替制御処理を終了(リターンを含む)する。この場合には、リレーRL1,RL2の修理や交換などを行う。
リレーRL1,RL2の双方とも正常であると判別した場合には(ステップS12でNO)、第4スイッチ部SW5をオン(導通)にして、プリチャージ電磁コイルLPを流して励磁する〔ステップS13〕。プリチャージ電磁コイルLPが励磁されると接点CSPがオン(導通)になる。
また、第4スイッチ部SW5をオンにする以後(同時を含む)、第1スイッチ部SW2をオン(導通)にすることで第2電磁コイルL2を励磁する〔ステップS14〕。ステップS14の実行によって、図6に示すように第2電磁コイルL2には電流Icが流れ、図3に示す状態(姿勢)になる。本形態は起磁力MF2が起磁力MF1よりも大きいので、第2電磁コイルL2に対応する第1スイッチ部SW2を先にオンするとよい。
上述した第4スイッチ部SW5と第1スイッチ部SW2の双方がオンになると、電源部E1から電流が電流制限抵抗R1を流れて平滑コンデンサC1に蓄電される。よって、平滑コンデンサC1のプリチャージを行うことができる。
また、第4スイッチ部SW5をオンにすることで行う平滑コンデンサC1へのプリチャージは、蓄電条件を満たすまで継続する(ステップS15でNO)。蓄電条件は任意に設定してよい。例えば、第4スイッチ部SW5をオンしてから所定時間が経過すること、平滑コンデンサC1の蓄電電圧が所定電圧に達したこと、電流制限抵抗R1を流れる電流が所定電流に達したことなどが該当する。所定時間,所定電圧,所定電流は、いずれも平滑コンデンサC1への蓄電を終了する条件であれば任意の数値を設定してよい。
蓄電条件を満たすと(ステップS15でYES)、第1スイッチ部SW1をオン(導通)にすることで第1電磁コイルL1を励磁する〔ステップS16〕。このとき、図6に示すように第1電磁コイルL1には電流Iaが流れ、図4に示す状態(姿勢)になる。電流Iaと上記電流Ibは、同一または異なる電流値であり、例えば500[mA]である。
第1スイッチ部SW1をオンにした後、第4スイッチ部SW5をオフにしてプリチャージ電磁コイルLPを非励磁にする〔ステップS17〕。このとき、プリチャージ電磁コイルLPが非励磁になると接点CSPがオフ(非導通)になるので、平滑コンデンサC1へのプリチャージを終える。
第1スイッチ部SW1,SW2の双方をオンにすると、図6に示すように第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2は並列接続される。また、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2の双方に電流を流して励磁されている間は接点CS1,CS2もオン(導通)になるので、負荷30に電力が供給される。
そして第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2について並列接続を解除するため、第1スイッチ部SW1,SW2を同時にオフ(非導通)にして第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2を非励磁にする〔ステップS18〕。このとき、一時的にサージ電流Is(図6に図示する二点鎖線)が流れた後に消失する。第1スイッチ部SW1,SW2を同時にオフすればよいので、時間制約がなく、システム的に使いやすい。
第1スイッチ部SW1,SW2をオフにした後、第2スイッチ部SW3をオン(導通)にすることで第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2を励磁する〔ステップS19〕。このとき図6に示すように、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2が直列接続に切り替えられて電流Ibが流れ、負荷30に電力が供給される。
負荷30に電力を供給するのを停止するための停止条件を満たすか否かを判別する〔ステップS20〕。停止条件は任意に設定してよい。例えば、車両が停止(一時停止を含む)等して回転電機32の回転を停止させる場合や、車両の駐車等で電装部品34を停止させる場合などが該当する。
もし停止条件を満たす場合は(YES)、リレーシステム10Aの全スイッチ部をオフにして〔ステップS21〕、接続切替制御処理を終了する。すなわち、第1スイッチ部SW1,SW2、第2スイッチ部SW3および第4スイッチ部SW5を全てオフにする。一方、停止条件を満たさない場合は(ステップS20でNO)、何も行わずに接続切替制御処理を終了する。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は図8,図9を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1,2と相違する点を説明する。
図8に示す制御部12Bは、制御部12の一例であり、図6に示す制御部12Aに代えて適用する。この制御部12Bは、トランジスタQ1,Q2,Q5、第3スイッチ部SW4、整流器D3、制御手段12aなどを有する。なお、トランジスタQ5はプリチャージリレーRLPを備える場合に限る。プリチャージリレーRLPを備えない構成では、トランジスタQ5が不要になるので、後述する図9のステップS30,S14,S35も不要になる。
トランジスタQ1,Q2,Q5は、それぞれトランジスタQの一例であり、本形態ではMOSFETを適用する。トランジスタQ1は第1スイッチ部SW1に相当し、トランジスタQ2は第1スイッチ部SW2に相当し、トランジスタQ5は第4スイッチ部SW5に相当する。本形態のトランジスタQ1,Q2(MOSFET)は、還流ダイオードとなる寄生ダイオードを含む。当該寄生ダイオードは、便宜的に整流器D1,D2で図示する。なお、寄生ダイオードの有無にかかわらず、トランジスタQ1,Q2のうちで一方または双方には別個の整流器を並列接続してもよい。
第2電磁コイルL2,整流器D3,第1電磁コイルL1,第3スイッチ部SW4は直列接続される(第5直列接続部)。第5直列接続部は、電源部E2の両端に接続される。トランジスタQ1は、電源部E2の正極と、整流器D3と第1電磁コイルL1との間に接続される。トランジスタQ2は、第2電磁コイルL2と整流器D3の間と、第2電磁コイルL2と第3スイッチ部SW4の間に接続される。
トランジスタQ5とプリチャージ電磁コイルLPは直列接続される(第6直列接続部)。プリチャージ電磁コイルLPと整流器D5は並列接続される。第6直列接続部は、第5直列接続部(第2電磁コイルL2,整流器D3,第1電磁コイルL1,第3スイッチ部SW4)とともに並列接続され、電源部E2に接続される。
制御手段12aは、トランジスタQ1,Q2,Q5と第3スイッチ部SW4のオン/オフを制御する。制御手段12aにおいて実行される接続切替制御処理の一例を図9に示す。図9に示す接続切替制御処理は、制御手段12aが作動する際に繰り返し実行される。図9は、図7のステップS13,S14,S16〜S19に代えて、ステップS30〜S35を実行する点が相違する。
ステップS11の故障検査処理は、リレーRL1,RL2が故障(特に溶着)しているか否かを検査する。具体的には、図7のステップS11において、第1スイッチ部SW1,SW2をそれぞれトランジスタQ1,Q2に読み替えて実行すればよい。
リレーRL1,RL2の双方とも正常であると判別した場合には(ステップS12でNO)、トランジスタQ5をオン(導通)にして電流Ipを流し、プリチャージ電磁コイルLPを励磁する〔ステップS30〕。また、トランジスタQ2をオン(導通)にすることで第2電磁コイルL2を励磁する〔ステップS31〕。トランジスタQ5,Q2の双方がオンになると、平滑コンデンサC1へのプリチャージが行える。平滑コンデンサC1へのプリチャージは、蓄電条件を満たすまで継続する(ステップS15でNO)。
トランジスタQ5,Q2の双方をオンにした後、第3スイッチ部SW4をオンにする〔ステップS32〕。このとき、図8に示すように第2電磁コイルL2とトランジスタQ2には電流Ifが流れ、図3に示す状態(姿勢)になる。本形態は起磁力MF2が起磁力MF1よりも大きいので、第2電磁コイルL2に対応する第1スイッチ部SW2を先にオンするとよい。
蓄電条件を満たすと(ステップS15でYES)、トランジスタQ1をオン(導通)にすることで第1電磁コイルL1を励磁する〔ステップS33〕。このとき、図8に示す整流器D3の両端に印加される電圧は順方向電圧降下よりも低いので、電流Id,Ifが並行して流れる。そのため、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2は並列接続された状態になる。図8に示すように、トランジスタQ1と第1電磁コイルL1には電流Idが流れ、図4に示す状態(姿勢)になる。電流Idと上記電流Ifは、同一または異なる電流値であり、例えば500[mA]である。第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2の双方に電流が流れて励磁される間は接点CS1,CS2もオン(導通)になるので、負荷30に電力が供給される。
トランジスタQ1をオンにした後、トランジスタQ5をオフにしてプリチャージ電磁コイルLPを非励磁にする〔ステップS34〕。このとき、プリチャージ電磁コイルLPが非励磁になると接点CSPがオフ(非導通)になるので、平滑コンデンサC1へのプリチャージを終える。
そして、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2について並列接続を直列接続に切り替えるため、トランジスタQ1,Q2を同時にオフ(非導通)にする〔ステップS35〕。このとき、第5直列接続部(第2電磁コイルL2,整流器D3,第1電磁コイルL1,第3スイッチ部SW4)に電流Ieが流れ、第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2が励磁される。トランジスタQ1,Q2を同時にオフすればよいので、時間制約がなく、システム的に使いやすい。この励磁と並行して、整流器D1,D2,D3に沿って一時的にサージ電流Is(図8に図示する二点鎖線)が流れた後に消失する。第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2が励磁されると接点CS1,CS2もオン(導通)になるので、負荷30に電力が供給される。
その後、トランジスタQ5をオフ(非導通)にしてプリチャージ電磁コイルLPを非励磁にする〔ステップS35〕。そして、停止条件を満たす場合は(ステップS20でYES)、リレーシステム10Aの全スイッチ部をオフにして〔ステップS21〕、接続切替制御処理を終了する。すなわち、トランジスタQ1,Q2,Q5および第3スイッチ部SW4を全てオフにする。一方、停止条件を満たさない場合は(ステップS20でNO)、何も行わずに接続切替制御処理を終了する。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は図10,図11を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜3で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1〜3と相違する点を説明する。
図10に示すリレー装置11Bは、リレー装置11の一例である。このリレー装置11Bは、複数のリレーRL1,RL2やヨークYkなどをハウジングHs(筐体)内に有する。図1に示すリレー装置11Aは、リレーRL1,RL2を水平方向(左右方向)に隣り合って配置し、かつ、垂直方向(上下方向)における各要素の配置を同じにする。これに対してリレー装置11Bは、リレーRL1,RL2を垂直方向に隣り合って配置し、かつ、垂直方向における各要素の配置を逆にする。この配置に伴って、図10に示すヨークYkは図1に示すヨークYkと異なる形状で成形される。
図4と同様にして、リレーRL1,RL2の双方をオンしている状態を図11に示す。第1コア119は、第1電磁コイルL1に凡例で示す方向に電流が流れて励磁される。この励磁によって第1磁束φ5,φ6が流れる。第1磁束φ5,φ6は、いずれも第1コア119→プランジャ116→ヨークYk(第1電磁コイルL1を囲む部位)→第1コア119→…の順で流れる。第1磁束φ5が流れる経路には第1磁気回路MC5が形成され、第1磁束φ6が流れる経路には第1磁気回路MC6が形成される。第1磁束φ5と第1磁束φ6の違いは、磁束が流れるヨークYkの部位(図面左側部位または図面右側部位)である。なお、図11とは逆方向に第1電磁コイルL1に電流が流れる場合は、第1磁束φ5,φ6の流れる方向も逆になる。
また、第2コア129は、第2電磁コイルL2に凡例で示す方向に電流が流れて励磁される。この励磁によって第2磁束φ7,φ8が流れる。第2磁束φ7,φ8は、いずれも第2コア129→プランジャ126→ヨークYk(第2電磁コイルL2を囲む部位)→第2コア129→…の順で流れる。第2磁束φ7が流れる経路には第2磁気回路MC7が形成され、第2磁束φ8が流れる経路には第2磁気回路MC8が形成される。第2磁束φ7と第2磁束φ8の違いは、磁束が流れるヨークYkの部位(図面左側部位または図面右側部位)である。なお、図11とは逆方向に第2電磁コイルL2に電流が流れる場合は、第2磁束φ7,φ8の流れる方向も逆になる。
図示するように、第1コア119を流れる第1磁束φ5,φ6と、第2コア129を流れる第2磁束φ7,φ8はともに同じ方向(図11では図面上方向)となる。磁束が同じ方向に流れると磁束を強め合う関係になるので、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を直列接続にして、各コイルに印加する電圧を下げても、接点CS1,CS2のオン状態(導通状態)を保持することができる。各コイルに印加する電圧を下げると、各コイルに流れる電流も下がるので、結果として消費電力を抑制することができる。
図10,図11に示すように、リレーRL1とリレーRL2は互いに反対方向に設けられる。例えば、接点CS1,CS2がオフ(非導通)のとき、外部要因でリレーRL1,RL2に外力が加わっても、意図せずに接点CS1,CS2が両方ともオン(導通)になって負荷30に電力を供給する事態を防止することができる。すなわち、接点CS1と接点CS2は対向しているので、外力を受けて一方の接点(例えば接点CS1)がオンになったとしても、他方の接点(例えば接点CS2)はオフの状態を維持するので、結果として負荷30に電力を供給しないからである。
上述した構成におけるリレーRL1,RL2(さらにはプリチャージリレーRLP)の制御は、実施の形態3,4と同様に行える(図5〜図9を参照)。すなわち、実施の形態3,4に示すリレー装置11Aをリレー装置11Bに読み替えて適用すればよい。よって、実施の形態3,4と同様の作用効果を得ることができる。
〔実施の形態5〕
実施の形態5は図12,図13を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜4で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1〜4と相違する点を説明する。
図12に示すリレー装置11Cは、リレー装置11の一例である。このリレー装置11Cは、リレーRL1,RL2とともに、プリチャージリレーRLPやヨークYkなどをハウジングHs内に有する。図1に示すリレー装置11Aとの相違は、プリチャージリレーRLPを追加した点である。
プリチャージリレーRLPは、弾性部材130,可動子131,絶縁部材133,固定子135,プランジャ136,弾性部材137,ホルダー138,第3コア139,プリチャージ電磁コイルLPなどを有する。可動子131,可動接点132,固定接点134,固定子135は、一点鎖線で示す接点CSPに相当する(図13をも参照)。
プリチャージリレーRLPはリレーRL1,RL2と同等の構成である。すなわち、弾性部材130,137は弾性部材110,117,120,127に対応する。可動子131は可動子111,121に対応する。絶縁部材133は絶縁部材113,123に対応する。固定子135は固定子115,125に対応する。プランジャ136はプランジャ116,126に対応する。ホルダー138はホルダー118,128に対応する。第3コア139は第1コア119や第2コア129に対応する。プリチャージ電磁コイルLPは、第1電磁コイルL1や第2電磁コイルL2に対応する。
図13に示すリレーシステム10Bは、リレーシステム10の一例である。このリレーシステム10Bは、実施の形態3,4に示すリレーシステム10Aと同様に、電源部E1の電力を負荷30に供給する機能を担う。リレーシステム10Bは、図5に示すリレーシステム10Aのリレー装置11Aに代えて、図12のリレー装置11Cを用いる点が相違する。
上述した構成におけるリレーRL1,RL2(さらにはプリチャージリレーRLP)の制御は、実施の形態3,4と同様に行える(図5〜図9を参照)。すなわち、実施の形態3,4に示すリレー装置11Aをリレー装置11Cに読み替えて適用すればよい。よって、実施の形態3,4と同様の作用効果を得ることができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜5に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜5において、磁束の流れを制限する磁気絞り部Ykaは、ヨークYkの一部を、角を丸めた四角形状の切欠部位Ykdで切り欠いて構成した(図2を参照)。この形態に代えて、磁束の流れを制限する他の形態で構成してもよい。例えば、図14に示すように、ヨークYkの一部を三角形状の切欠部位Ykeで切り欠いて構成する磁気絞り部Ykaとしてもよい。図示しないが、四角形状や三角形状以外の形状を切り欠くことで磁気絞り部Ykaを構成してもよい。図15に示すように、ヨークYkの一部に穴部位Ykhを設けて構成する二箇所の磁気絞り部Ykf,Ykgとしてもよい。図16に示すように、ヨークYkの一部に凹状部位Ykj(窪み)を設けて構成する磁気絞り部Ykiとしてもよい。磁気絞り部Yka,Ykf,Ykg,Ykiを二以上で組み合わせて構成してもよい。いずれの構成にせよ、第3磁気回路MC3を形成する磁束の流れを制限するので、意図しない可動子111,121,131の進退動作を防止できる。なお、図14と図15は図2と同様に平面図であるが、図16は側面図である。
上述した実施の形態1〜5では、電源部E1の電力を負荷30に供給する構成とした(図5,図13を参照)。すなわち、電源部E1から放電される電力を利用した。この形態に代えて(あるいは加えて)、図17や図18に示すように、商用電源40を電源部とし、電源部E1を負荷30とし、商用電源40から供給される電力を電源部E1に供給する構成としてもよい。図17には図5に対応する構成例を示し、図18には図13に対応する構成例を示す。これらの構成では、電源部E1への蓄電(充電)を行う。商用電源40とリレーシステム10の間には、電源部E1への充電を制御する充電部50を介在させる。電源部E1を負荷30とする場合でも、電力を供給する際に第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2について並列接続と直列接続を切り替えるので、リレーシステム10全体の消費電力を従来よりも低減することができる。
上述した実施の形態3では、第1スイッチ部SW1,SW2として、寄生ダイオードが形成されるMOSFETのトランジスタQ1,Q2を適用する構成とした(図8を参照)。この形態に代えて、寄生ダイオードが形成されないMOSFETや、バイポーラトランジスタ(パワートランジスタを含む)、MOSFET以外のFET、IGBTなどを適用してもよい。整流器D1,D2が別個に必要となる点を除けば、実施の形態3と同様の作用効果を得ることができる。トランジスタQ5についても同様である。
上述した実施の形態3では、第1スイッチ部SW1にトランジスタQ1を適用し、かつ、第1スイッチ部SW2にトランジスタQ2を適用する構成とした(図8を参照)。この形態に代えて、第1スイッチ部SW1にトランジスタQ1を適用し、第1スイッチ部SW2に接点スイッチや半導体リレーなどを適用する構成としてもよい。また、第1スイッチ部SW2にトランジスタQ2を適用し、第1スイッチ部SW1に接点スイッチや半導体リレーなどを適用する構成としてもよい。トランジスタ以外の素子や部品を用いても、実施の形態3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜5では、通電や導通は「オン」に相当し、遮断や非導通は「オフ」に相当する正論理を適用する構成とした(図3,図4,図6,図8,図11を参照)。この形態に代えて、オンとオフが逆になる負論理を適用してもよい。すなわち、制御手段12aが伝達する信号が「オフ」のときに通電や導通を行い、「オン」のときに遮断や非導通を行う。正論理か負論理かの相違に過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜5では、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を並列接続してから直列接続に切り替える第1切替手段で構成とした(図7のステップS15〜S18、図9のステップS31〜S34を参照)。この形態に代えて、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を直列接続してから並列接続に切り替える第2切替手段で構成としてもよい。例えば、電源部E1の状態(供給する電圧や電流)を監視し、接点CS1,CS2のオン状態(導通状態)を保持できる閾値(最低電圧や最低電流等)が記録媒体(メモリ等)に記録されているシステムを仮定する。当該システムにおいて、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を直列接続したとき、電源部E1の電圧や電流が上記閾値を下回れば、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を並列接続に切り替える制御を行う。この制御によって、第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2の接続形態にかかわらず、確実にオン状態を保持することができる。接続形態が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、リレー装置11に2つのリレーRL1,RL2を備える構成とした(図1,図3,図4,図5,図10,図11を参照)。また、実施の形態5では、リレー装置11に3つのリレーRL1,RL2およびプリチャージリレーRLPを備える構成とした(図12を参照)。この形態に代えて、リレー装置11に4以上のリレーを備える構成としてもよい。リレーシステム10として、4以上のリレーを備える構成としてもよい。リレーの数が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜5では、本発明をリレー装置11に適用する構成とした(図1,図3,図4,図5,図10,図11を参照)。この形態に代えて、本発明をソレノイド装置に適用することもできる。言い換えると、ソレノイド装置に接点(例えば接点CS1,CS2)を付加したものがリレー装置11であり、接点以外の要素は同じである。接点の有無に過ぎないので、実施の形態1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
〔作用効果〕
上述した実施の形態1〜5および他の実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)リレー装置11(11A〜11C)において、複数の電磁コイル(第1電磁コイルL1,第2電磁コイルL2,プリチャージ電磁コイルLP)には、近接して配置される第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2とを含み、第1電磁コイルL1に通電するに伴って、第1電磁コイルL1の中空部を通る第1コア119とヨークYkとに第1磁束φ1,φ5,φ6が流れて形成される第1磁気回路MC1,MC5,MC6と、第2電磁コイルL2に通電するに伴って、第2電磁コイルL2の中空部を通る第2コア129とヨークYkとに第2磁束φ2,φ7,φ8が流れて第1磁気回路MC1,MC5,MC6とは別個の経路で形成される第2磁気回路MC2,MC7,MC8と、第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2の双方に通電するに伴って、第1コア119,第2コア129およびヨークYkに第3磁束φ3が流れて形成される第3磁気回路MC3とを有する構成とした(図1,図4,図11を参照)。この構成によれば、第3磁気回路MC3において磁束が同じ方向に流れる場合には強め合う関係になり、接点CS1,CS2の保持に必要な電流を従来よりも少なく抑えることができる。よって、リレー装置11の消費電力を抑制できる。第3磁気回路MC3において磁束が逆の方向に流れる場合には打ち消し合う関係になり、一方の電磁コイル(例えば第1電磁コイルL1)による磁束の影響によって他方の電磁コイル(例えば第2電磁コイルL2)が作動する事態を防止することができる。
(2)第3磁気回路MC3において、第1電磁コイルL1への通電によって生じる第1磁束φ1,φ5,φ6と、第2電磁コイルL2への通電によって生じる第2磁束φ2,φ7,φ8とが同じ方向に流れる構成とした(図4を参照)。この構成によれば、第3磁気回路MC3において磁束が同じ方向に流れる場合には強め合う関係になり、磁束の流れが変わらない。よって、接点CS1,CS2の保持に必要な電流を従来よりも少なく抑えることができ、リレー装置11の消費電力を抑制できる。
(3)第3磁気回路MC3において、第1電磁コイルL1への通電によって生じる第1磁束φ1,φ5,φ6と、第2電磁コイルL2への通電によって生じる第2磁束φ2,φ7,φ8とが逆の方向に流れる構成とした(図3を参照)。この構成によれば、第3磁気回路MC3において磁束が逆の方向に流れる場合には打ち消し合う関係になる。よって、複数の電磁コイルのうちで一の電磁コイル(例えば第2電磁コイルL2)による磁束を打ち消すので、他の電磁コイル(例えば第1電磁コイルL1)が誤作動する事態を防止することができる。
(4)ヨークYkは、第3磁気回路MC3を形成する磁束の流れを制限する磁気絞り部Yka,Ykf,Ykg,Ykiを有する構成とした(図2,図14〜図16を参照)。この構成によれば、磁気絞り部Yka,Ykf,Ykg,Ykiによって第3磁気回路MC3を形成する磁束の流れを制限するので、意図しない可動子111,121,131の進退動作を防止できる。
(5)リレーシステム10(10A〜10D)において、複数の電磁コイルを個別に励磁するための第1スイッチ部SW1,SW2と、電磁コイルの相互間に介在して接続される第2スイッチ部SW3とを有し、制御部12は、第1スイッチ部SW1,SW2および第2スイッチ部SW3のオン/オフを制御することにより、複数の電磁コイルを並列接続と直列接続とで切り替えを行う構成とした(図5,図6,図8を参照)。この構成によれば、接点CS1,CS2に含まれる可動子の吸引時には複数のリレーRL1,RL2を並列接続することで吸引に必要な起磁力を確保し、吸引状態の保持時には複数のリレーRL1,RL2を直列接続することで保持に必要な起磁力を確保する。吸引状態の保持時は、吸引時よりも少ない起磁力(電流)で済むので、従来よりも消費電力を低減することができる。例えば、リレーRL1に含まれる第1電磁コイルL1の抵抗値と、リレーRL2に含まれる第2電磁コイルL2の抵抗値が同じならば、並列接続時を基準にすると、直列接続時は1/4の電流になる。よって複数の電磁コイル(第1電磁コイルL1や第2電磁コイルL2等)を直列接続する時以降は、消費電力を75%低減することができる。
(6)制御部12(12A,12B)は、複数の電磁コイルのうち、起磁力MF1,MF2が他の電磁コイルよりも大きな電磁コイル(例えば第2電磁コイルL2)を先に通電する制御を行う構成とした(図7のステップS15,S16、図9のステップS31,S32を参照)。この構成によれば、起磁力MF1,MF2が大きな電磁コイルを先に通電することによって大きな磁束が生じるので、可動子111,121,131の進退動作に必要な他の電磁コイルに流す電流を小さく抑制することができる。したがって、リレーシステム10全体の消費電力を確実に抑えられる。
(7)電源部E1から負荷30に流れる電流I1を検出する電流センサ13と、電磁コイルと直列接続される第3スイッチ部SW4とを有し、制御部12は、第3スイッチ部SW4と所定の第1スイッチ部SW1,SW2をオンにして、電流センサ13で検出される電流I1に基づいて、可動接点112,122と固定接点114,124との溶着を検出する構成とした(図5,図13,図17,図18を参照)。この構成によれば、電流I1を電流センサ13で検出するだけで、容易に可動接点112,122と固定接点114,124との溶着を検出することができる。
(8)リレー装置11に並列接続されるプリチャージリレーRLPと、プリチャージリレーRLPに直列接続されるとともに、リレー装置11に並列接続される電流制限抵抗R1と、供給線Ln1,Ln2の相互間に接続される平滑コンデンサC1とを有し、制御部12は、リレー装置11を作動させる前に、プリチャージリレーRLPをオンして平滑コンデンサC1に蓄電する制御を行う構成とした(図5,図13,図17,図18を参照)。この構成によれば、プリチャージリレーRLPのオン/オフにかかわらず、負荷30に対して確実に電力を供給することができる。
(9)第1スイッチ部SW1,SW2および第2スイッチ部SW3のうちで一方または双方は、導通/非導通を制御可能なトランジスタQ1,Q2である構成とした(図8を参照)。この構成によれば、第1スイッチ部SW1,SW2や第2スイッチ部SW3にトランジスタQ1,Q2を用いる。トランジスタQ1,Q2は導通/非導通を容易に制御可能であるので、複数のリレーRL1,RL2について第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2の並列接続と直列接続との切り替えも容易に行える。
〔他の発明の態様〕
以上では発明の実施の形態について説明したが、当該実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を含む。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
〔態様1〕
通電に伴って磁束が発生する複数の電磁コイル(L1,L2,LP)と、前記電磁コイルの中空部に配置されるコア(119,129,139)と、複数の前記電磁コイルを支持するとともに前記磁束が流れるヨークと、一部または全部が磁性体で形成されて進退動作する複数の可動子(111,121,131)と、複数の前記可動子に備える複数の可動接点(112,122,132)とを有するソレノイド装置(11)において、
複数の前記電磁コイルには、近接して配置される第1電磁コイル(L1)と第2電磁コイル(L2)とを含み、
前記第1電磁コイルに通電するに伴って、前記第1電磁コイルの中空部に配置される第1コア(119)と前記ヨークとに第1磁束(φ1,φ5,φ6)が流れて形成される第1磁気回路(MC1)と、
前記第2電磁コイルに通電するに伴って、前記第2電磁コイルの中空部に配置される第2コア(129)と前記ヨークとに第2磁束(φ2,φ7,φ8)が流れて前記第1磁気回路とは別個の経路で形成される第2磁気回路(MC2)と、
前記第1電磁コイルおよび前記第2電磁コイルの双方に通電するに伴って、前記第1コア,前記第2コアおよび前記ヨークに第3磁束(φ3)が流れて形成される第3磁気回路(MC3)とを有することを特徴とするソレノイド装置。
〔態様1の関連説明〕
態様1の構成によれば、第1電磁コイルL1に通電すると第1磁気回路MC1,MC5,MC6が形成され、第2電磁コイルL2に通電すると第2磁気回路MC2,MC7,MC8が形成され、第1電磁コイルL1および第2電磁コイルL2の双方を通電すると第3磁気回路MC3が形成される。第1磁気回路MC1,MC5,MC6は、第1コア119とヨークYk(第1電磁コイルL1を囲む部位)とを流れる第1磁束φ1,φ5,φ6で形成される。第2磁気回路MC2,MC7,MC8は、第2コア129とヨークYk(第2電磁コイルL2を囲む部位)とを流れる第2磁束φ2,φ7,φ8で形成される。第3磁気回路MC3は、第1コア119,第2コア129およびヨークYk(第1電磁コイルL1と第2電磁コイルL2を橋渡しする部位)を流れる第3磁束φ3で形成される。言い換えると、第1電磁コイルL1で生じる第1磁束φ1,φ5,φ6の一部(磁束φa)や、第2電磁コイルL2で生じる第2磁束φ2,φ7,φ8の一部(磁束φb)が第3磁束φ3となる。第3磁気回路MC3において、第1磁束φ1,φ5,φ6に基づく第3磁束φ3と、第2磁束φ2,φ7,φ8に基づく第3磁束φ3が同じ方向に流れる場合には強め合う関係になり、逆の方向に流れる場合には打ち消し合う関係になる。前者の強め合う関係になるように通電すると、可動子111,121の保持に必要な電流を従来よりも少なく抑えることができる。よって、ソレノイド装置の消費電力を抑制できる。後者の打ち消し合う関係になるように通電すると、一方の電磁コイル(例えば第1電磁コイルL1)による磁束の影響によって他方の電磁コイル(例えば第2電磁コイルL2)が作動する事態を防止することができる。
10(10A〜10D) リレーシステム
11(11A〜11C) リレー装置
111,121,131 可動子
119 第1コア
129 第2コア
φ1,φ5,φ6 第1磁束
φ2,φ7,φ8 第2磁束
L1 第1電磁コイル
L2 第2電磁コイル
LP プリチャージ電磁コイル
MC1,MC5,MC6 第1磁気回路
MC2,MC7,MC8 第2磁気回路
Yk ヨーク

Claims (9)

  1. 通電に伴って磁束が発生する複数の電磁コイル(L1,L2,LP)と、前記電磁コイルの中空部に配置されるコア(119,129,139)と、複数の前記電磁コイルを支持するとともに前記磁束が流れるヨークと、一部または全部が磁性体で形成されて進退動作する複数の可動子(111,121,131)と、複数の前記可動子に備える複数の可動接点(112,122,132)と、前記可動子の進退動作に応じて接触/非接触する複数の固定接点(114,124,134)とを有するリレー装置(11)において、
    複数の前記電磁コイルには、近接して配置される第1電磁コイル(L1)と第2電磁コイル(L2)とを含み、
    前記第1電磁コイルに通電するに伴って、前記第1電磁コイルの中空部に配置される第1コア(119)と前記ヨークとに第1磁束(φ1,φ5,φ6)が流れて形成される第1磁気回路(MC1)と、
    前記第2電磁コイルに通電するに伴って、前記第2電磁コイルの中空部に配置される第2コア(129)と前記ヨークとに第2磁束(φ2,φ7,φ8)が流れて前記第1磁気回路とは別個の経路で形成される第2磁気回路(MC2)と、
    前記第1電磁コイルおよび前記第2電磁コイルの双方に通電するに伴って、前記第1コア,前記第2コアおよび前記ヨークに第3磁束(φ3)が流れて形成される第3磁気回路(MC3)とを有することを特徴とするリレー装置。
  2. 前記第3磁気回路において、前記第1電磁コイルへの通電によって生じる前記第1磁束と、前記第2電磁コイルへの通電によって生じる前記第2磁束とが同じ方向に流れることを特徴とする請求項1に記載のリレー装置。
  3. 前記第3磁気回路において、前記第1電磁コイルへの通電によって生じる前記第1磁束と、前記第2電磁コイルへの通電によって生じる前記第2磁束とが逆の方向に流れることを特徴とする請求項1に記載のリレー装置。
  4. 前記ヨークは、前記第3磁気回路を形成する磁束の流れを制限する磁気絞り部(Yka,Ykf,Ykg,Yki)を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のリレー装置。
  5. 電力を供給する電源部(E1)と、供給される電力を受けて作用する負荷(30)との間に設けられ、前記電源部から前記負荷に供給線(Ln1,Ln2)を介して供給する電力の通電と遮断を切り替える請求項1から4のいずれか一項に記載のリレー装置(11)と、
    複数の前記電磁コイルへの通電と遮断を切り替える制御を行う制御部(12)とを有するリレーシステム(10)において、
    複数の前記電磁コイルを個別に励磁するための第1スイッチ部(SW1,SW2)と、
    前記電磁コイルの相互間に介在して接続される第2スイッチ部(SW3)とを有し、
    前記制御部は、前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部のオン/オフを制御することにより、複数の前記電磁コイルを並列接続と直列接続とで切り替えを行うことを特徴とするリレーシステム。
  6. 前記制御部は、複数の前記電磁コイルのうち、起磁力(MF1,MF2)が他の前記電磁コイルよりも大きな前記電磁コイルを先に通電する制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のリレーシステム。
  7. 前記電源部から前記負荷に流れる電流(I1)を検出する電流センサ(13)と、
    前記電磁コイルと直列接続される第3スイッチ部(SW4)とを有し、
    前記制御部は、前記第3スイッチ部と所定の前記第1スイッチ部をオンにして、前記電流センサで検出される電流に基づいて、前記可動接点と前記固定接点との溶着を検出することを特徴とする請求項5または6に記載のリレーシステム。
  8. 前記リレー装置に並列接続されるプリチャージリレーと、
    前記プリチャージリレーに直列接続されるとともに、前記リレー装置に並列接続される電流制限抵抗(R1)と、
    前記供給線の相互間に接続される平滑コンデンサ(C1)とを有し、
    前記制御部は、前記リレー装置を作動させる前に、前記プリチャージリレーをオンして前記平滑コンデンサに蓄電する制御を行うことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のリレーシステム。
  9. 前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部のうちで一方または双方は、導通/非導通を制御可能なトランジスタ(Q1,Q2,Q5)であることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載のリレーシステム。
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