JP2016182540A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】余分なエネルギーを使用することがなく、液体の吐出を停止した後、速やかにユースポイントにおける吐出開口からの液だれを防止する。
【解決手段】本発明は所定量の液体を吐出する装置に関する。当該装置は、液体供給手段1に接続される供給流路2と、液体を吐出する吐出開口13を有する吐出流路3と、供給流路と吐出流路との間の液体の流通を開放または遮断する第一バルブ5と、液体を排出する排出開口14を有する排出流路4と、吐出流路と排出流路との間の液体の流通を開放または遮断する第二バルブ6と、を備える。吐出開口は排出開口よりも高い位置に配置され、第一バルブが供給流路と吐出流路との間の液体の流通を遮断し、第二バルブが吐出流路と排出流路との間の液体の流通を開放したときに、吐出開口に液面を有するように吐出流路の内部に満たされた液体が、サイフォン効果によって、排出開口側に流れる。
【選択図】図1C

Description

本発明は液体を対象物に吐出するための液体吐出装置に関し、特に、液体の吐出を停止した後に生じる、吐出開口からの液だれを防ぐことができる液体吐出装置に関する。
従来、液体の吐出停止後の液だれを防ぐことができる液体吐出装置として、図6に示す液体吐出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この液体吐出装置は、図6に示すように、液体の供給部1001と、液体のユースポイント1002と、供給部1001からユースポイント1002へ液体を流通させる供給配管部1003とを有する液体吐出装置である。供給配管部1003は、供給部1001側から供給される液体を流通させる主配管部1004と、主配管部1004に接続されるアスピレータ1005と、アスピレータ1005により分岐されユースポイント1002側に液体を供給する使用側配管部1006および副配管部1007と、副配管部1007に接続され開閉機能を有する弁1008と、を備えている。アスピレータ1005の主流路側に主配管部1004および副配管部1007が接続され、アスピレータ1005の吸引流路側に使用側配管部1006が接続される。
特開2013−59735号公報
しかしながら、前記従来の液体吐出装置では、アスピレータ1005の主流路側に液体を流通させることによってアスピレータ1005内を減圧させ、ユースポイント側配管部1006内の液体を副配管部1007に吸引することによって、ユースポイント1002における吐出開口からの液だれが防止される。従って、液だれを防止するためには、液体の吐出を停止した後でも、ポンプ等の圧送設備を用いてアスピレータ1005に液体を圧送し続ける必要があり、圧送設備を運転するために余分なエネルギーが必要となる。また、アスピレータ1005内の減圧された液体の流れによって液だれを防止しているので、液だれを効果的に防止するためにはユースポイント側配管部1006の圧力損失を小さくする必要があり、ユースポイント側配管部1006の配管径や配管長さ、屈曲部の有無等が制限され、設計の自由度が低下する。また、弁1008が開放されてからアスピレータ1005内が十分に減圧されるまでの間にタイムラグが発生する。アスピレータ1005内が十分に減圧されるまでは、液体は慣性によってユースポイント1002に吐出される。従って、弁1008を開放しても、速やかに液だれを防ぐことはできない。
本発明の目的は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、液体を対象物に吐出するための液体吐出装置に関し、余分なエネルギーを使用することがなく、液体の吐出を停止した後、速やかにユースポイントにおける吐出開口からの液だれを防止することができる液体吐出装置を提供することである。
請求項1の発明によれば、所定量の液体を吐出する装置において、液体を圧送する液体供給手段と、前記液体供給手段に接続される供給流路と、前記液体を吐出する吐出開口を有する吐出流路と、前記供給流路と前記吐出流路とに接続され、前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を開放または遮断する第一バルブと、前記液体を排出する排出開口を有する排出流路と、前記吐出流路と前記排出流路とに接続され、前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放または遮断する第二バルブと、を備え、前記吐出開口は前記排出開口よりも高い位置に配置され、前記第一バルブが前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を遮断し、前記第二バルブが前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放したときに、前記吐出開口に液面を有するように前記吐出流路の内部に満たされた液体が、サイフォン効果によって、前記排出開口側に流れることを特徴とする液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項1の発明では、吐出開口に液面を有するように吐出流路の内部に満たされた液体が、サイフォン効果によって、排出開口から排出されるので、液体の吐出を停止したときに吐出開口からの液だれを速やかに防止することができる。また、液だれを防止するために、排出流路側を減圧させる必要がないので、排出流路側を減圧させる設備(例えば、ポンプなど)を必要とすることがなく、設備投資負担を軽減することができる。また、ポンプなどの設備を必要としないことから、それらの設備を運転するためのエネルギーを省くことができ、エネルギー負担を軽減することができる。また、液だれを防止するために、排出流路側を減圧させる必要がないので、液だれの防止に及ぼす圧力損失の影響を小さくすることができ、吐出流路の配管径や配管長さ、屈曲部の有無等の制限を緩和させ、設計の自由度を向上することができる。
請求項2の発明によれば、前記排出流路には、第二バルブが接続されている排出流路入口側開口が端部に設けられており、排出流路入口側開口は前記吐出開口よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項2の発明では、排出流路が満水状態でなくてもサイフォン効果を発現することができ、より確実に吐出開口からの液だれを防止することができる。
請求項3の発明によれば、前記第一バルブと前記第二バルブとが一体的に結合され、一つのマニホールドバルブとして配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項3の発明では、第一バルブと第二バルブの設置のために必要なスペースを小さくすることができる。
請求項4の発明によれば、前記マニホールドバルブが、バルブ本体であって、第一バルブ側弁室と、第二バルブ側弁室と、前記第一バルブ側弁室に形成された連通流路側第一開口と前記第二バルブ側弁室に形成された連通流路側第二開口とに接続して、前記第一バルブ側弁室と前記第二バルブ側弁室とを連通させる連通流路と、前記第一バルブ側弁室に形成された入口流路側開口と前記供給流路とに接続される入口流路と、前記第二バルブ側弁室に形成された出口流路側開口と前記吐出流路とに接続される出口流路と、前記第二バルブ側弁室に形成された分岐流路側開口と前記排出流路とに接続される分岐流路と、を備えるバルブ本体と、前記入口流路側開口または前記連通流路側第一開口を開閉する第一弁体と、前記第一弁体を駆動する第一駆動部と、前記連通流路および前記第二バルブ側弁室と前記出口流路との間の連通状態を遮断することなく、前記分岐流路側開口を開閉する第二弁体と、前記第二弁体を駆動する第二駆動部と、を備えていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項4の発明では、第二バルブ側弁室の底面に形成された分岐流路側開口を開閉することによって、分岐流路の入口で液体の排出流路への流入を開放または遮断することができ、第二バルブが閉弁しているときに液体が滞留する部分が生じることを防ぐことができる。
請求項5の発明によれば、前記第二弁体が前記分岐流路側開口に向かって先細りとなるテーパ形状の先端部を有していることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項5の発明では、第二弁体が分岐流路側開口に向かって先細りとなるテーパ形状の先端部を有しているので、第二弁体の分岐流路側開口への挿入量を調節することによって、分岐流路側開口の開口面積を調整することができ、液体が吐出流路から排出流路に流入する液体の流量を調整することができる。
請求項6の発明によれば、前記バルブ本体が一つのベースブロックから形成され、前記入口流路側開口が第一弁体によって開閉され、前記入口流路側開口が前記第一バルブ側弁室の底部中央に設けられ、前記分岐流路側開口が前記第二バルブ側弁室の底部中央に設けられ、前記第一駆動部および前記第二駆動部はそれぞれの軸線が前記連通流路および前記出口流路の流路軸線に直交するように配置され、前記分岐流路が前記連通流路および前記出口流路の流路軸線を挟み前記第二弁体と対向する方向に配置され、前記第一駆動部が、上下方向に延在する第一シリンダと、前記第一シリンダ内を上下動可能に配置された第一ピストンと、を備え、前記第一ピストンには、前記第一シリンダの前記バルブ本体側に配置された第一ダイヤフラム押さえを貫通し、先端部に前記第一弁体が接続される下軸部が設けられ、前記第一シリンダには、前記第一シリンダの外部と、前記第一ダイヤフラム押さえの上端面と前記第一シリンダの内周面と前記第一ピストンの下端面とで形成された空間または前記第一シリンダの外部と前記第一シリンダの天井面及び内周面と前記第一ピストンの上端面とで形成された空間の少なくとも一方に通気口が設けられ、前記第二駆動部が、上下方向に延在する第二シリンダと、前記第二シリンダ内を上下動可能に配置された第二ピストンと、を備え、前記第二ピストンには、前記第二シリンダの前記バルブ本体側に配置された第二ダイヤフラム押さえを貫通し、先端部に前記第二弁体が接続される下軸部が設けられ、前記第二シリンダには、前記第二シリンダの外部と、前記第二ダイヤフラム押さえの上端面と前記第二シリンダの内周面と前記第二ピストンの下端面とで形成された空間または前記第二シリンダの外部と前記第二シリンダの天井面及び内周面と前記第二ピストンの上端面とで形成された空間の少なくとも一方に通気口が設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項6の発明では、マニホールドバルブの構成を簡単かつコンパクトな構成にすることができる。
請求項7の発明によれば、前記第一シリンダの前記通気口に、前記通気口を通過する空気の流量を調整する流量調整手段が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項7の発明では、第一バルブを緩やかに閉弁することができるので、第一バルブを急激に閉弁したときに吐出流路内の液体が吐出開口側に付勢されるのを防ぐことができ、吐出開口からの液だれを防止することができる。
請求項8の説明によれば、前記マニホールドバルブには、前記吐出流路から前記排出流路に向かって流れる液体の流量を調整する流量調整手段が設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項8の発明では、吐出流路内の液体を排出流路側に緩やかに流すことができる。排出流路に向かって流れる吐出流路内の液体を緩やかに流すことによって、液体の液面が破壊されることを防ぐことができる。ここで、「液面の破壊」について説明する。まず、吐出流路内の液体がサイフォン効果を受け排出流路側に流れ始めるときに、吐出開口における液体の液面は流路軸線に略直交するように形成されている。液体が排出流路側に流れているときの液面は、液体が排出流路側に流れ始めるときと同様の状態(すなわち、液面が流路軸線に略直交している状態)であることが望ましい。しかしながら、液体が急激に流れると、流路中心付近の液体と流路内周面付近の液体との流速差や、流路の起伏などによって、液面が流路軸線に対して傾斜して形成されるようになる。液面の傾斜が大きくなると、液面が流路軸線方向に間延びし、流路の径方向の一方には液体が、他方には空気が偏って存在するようになる。従って、「液面の破壊」とは、液面が流路軸線方向に間延びした状態になることをいう。液体の液面が破壊されることを防ぐことによって、液体がサイフォン効果を効果的に受けることができ、流路内に空気だまりが生じにくくすることができる。また、液体を緩やかに流すことによって、液体の吐出と停止を繰り返す場合には、排出流路に向かって流れる液体の液面が吐出流路内に存在する間に、液体の吐出を再開することが容易になり、液体を再吐出するまでのタイムラグを短くすることができる。また、マニホールドバルブの外部に流量調整手段を設ける場合に比べて、流量調整手段の設置のために必要なスペースを小さくすることができる。
請求項9の発明によれば、前記第二バルブには、前記吐出流路から前記排出流路に向かって流れる液体の流量を調整する流量調整手段である開度調整用ステムが設けられており、前記開度調整用ステムは、前記第二シリンダ内を上下動可能に配置され、前記第二シリンダに設けられた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を有する軸部と、前記第二バルブが開弁しているときに前記第二ピストンの上端面と当接する係合部とが設けられていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項9の発明では、簡単な構成を用いて容易に吐出流路から排出流路に流入する液体の流量を調整することができる。
請求項10の発明によれば、前記第一バルブと前記第二バルブが別体であり、離間して配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項10の発明では、第一バルブと第二バルブを配置する場所を臨機応変に設計することができる。
請求項11の発明によれば、前記第一バルブと前記第二バルブとが一体的に結合され、一つの弁体で、前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を開放し、かつ前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を遮断した状態と、前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を遮断し、かつ前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放した状態とを切換える、一つの切換えバルブとして構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項11の発明では、液だれを防止するために必要なバルブの数を減らすとともに、バルブを設置するためのスペースを小さくすることができる。また、一つの弁体を操作することで液だれを防止することができるので、バルブの操作が容易になる。
請求項12の発明によれば、前記吐出流路または前記排出流路に液面計および流量計の少なくとも一つの計測器が配置され、前記計測器の測定結果に基づいて、前記第二バルブが前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放または遮断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項12の発明では、吐出流路内の液体を排出流路側に流すときに、液体の液面が移動を停止する位置や液体の流量を自在に制御することができる。液面計によって、排出流路側に移動する吐出流路内の液体の液面が移動を停止する位置を、吐出開口から可能な限り近い位置に制御することによって、吐出開口からの液だれを防止した上で、液体の吐出を停止した状態から吐出を再開するまでのタイムラグを小さくすることができる。また、流量計によって、吐出流路内の液体が排出流路側に流れる流量を制御することによって、液体の吐出量をより正確に管理することができる。
請求項13の発明によれば、前記吐出開口に液面を有するように前記吐出流路の内部に満たされた液体がサイフォン効果によって前記排出開口側に流れるときに、前記液面が前記第二バルブに流入する前に、前記第二バルブが前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を遮断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置が提供される。
すなわち、請求項13の発明では、液体を再度吐出する操作において、液体の吐出を停止した状態から吐出を再開するまでのタイムラグを小さくすることができる。
請求項1乃至請求項13に記載の発明によれば、液体を吐出するための液体吐出装置に関し、余分なエネルギーを使用することがなく、液体の吐出を停止した後、速やかに吐出開口からの液だれを防止することができる液体吐出装置を提供することができる。
満水状態にある本発明の第一の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。 吐出状態にある本発明の第一の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。 停止状態にある本発明の第一の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。 本発明の第三の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。 本発明の第三の実施形態に係る液体吐出装置に使用されるマニホールドバルブの概略構成を示す縦断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。 従来の液体吐出装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明するが、本発明がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
‐第一の実施形態‐
図1A〜1Cを参照して、本発明の第一の実施形態に係る液体吐出装置について説明する。図1A〜1Cは、第一の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。第一の実施形態では、液体の供給源としての液体供給手段1と、液体供給手段1から供給された液体を移送する供給流路2と、吐出開口13を有する吐出流路3と、供給流路2と吐出流路3に接続される第一バルブ5と、排出開口14を有する排出流路4と、吐出流路3と排出流路4に接続される第二バルブ6とを備える。液体供給手段1はさらに、液体を貯留する液体タンク7と、液体を液体タンク7から供給流路2へ圧送する圧送手段8を含む。なお、第一の実施形態では、液体吐出装置は主に半導体製造装置の内部に配置され、対象物であるシリコンウエハ12に液体であるフォトレジスト液を吐出する。
液体タンク7は、第一の実施形態ではポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFE)製であり、液体を貯留する容器である。また、液体タンク7には圧送手段8としてポンプが接続されている。圧送手段8は液体をユースポイント9に移送することができれば特に限定されず、ポンプの他に、例えば、液体タンク7内を空気や窒素ガス等で加圧して液体を圧送する装置などが挙げられる。ここで、ユースポイント9とは、供給流路2から吐出流路3を経て圧送されてきた液体が実際に使用される場所である。第一の実施形態では、ユースポイント9にはスピンチャック10が配置され、スピンチャック10の回転盤11にはシリコンウエハ12が戴置される。
供給流路2は、第一の実施形態ではテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、PFA)製のチューブで形成されている。供給流路2の一端部は圧送手段8に接続され、他端部は第一バルブ5に接続されている。吐出流路3は第一の実施形態ではPFA製のチューブで形成され、途中で二方向に分岐している。吐出流路3の一端部は第一バルブ5に接続され、分岐した吐出流路3の一方の他端部は第二バルブ6に接続され、他方の他端部は液体をシリコンウエハ12に対して吐出する吐出開口13となる。排出流路4は第一の実施形態ではPFA製のチューブで形成されている。排出流路4の一端部には、排出流路入口側開口15が形成され、他端部には排出開口14が形成されている。排出流路4の排出流路入口側開口15は第二バルブ6に接続され、排出開口14は液体タンク7に接続されている。ここで、吐出流路3の吐出開口13は排出流路4の排出開口14および排出流路入口側開口15よりも高い位置に配置されている。第一バルブ5は、第一の実施形態では電動式のダイヤフラムバルブであり、供給流路2と吐出流路3とに接続されている。第一バルブ5は制御部(図示せず)によって弁開度が制御され、供給流路2と吐出流路3との間の液体の流通を開放または遮断する。第二バルブ6は、第一の実施形態では電動式のダイヤフラムバルブであり、吐出流路3と排出流路4とに接続されている。第二バルブ6は、制御部(図示せず)によって弁開度が制御され、吐出流路3と排出流路4との間の液体の流通を開放または遮断する。
次に、図1A〜1Cを用いて本発明の第一の実施形態に係る液体吐出装置の作用について説明する。
まず、液体吐出装置内の全ての流路が液体で満たされる状況について説明する。図1Aは、第一の実施形態に係る液体吐出装置の全ての流路に液体が略満水状態で満たされた状態を示している。図1Aにおいて、第一バルブ5は開弁状態である。すなわち、供給流路2と吐出流路3とが連通した状態である。第二バルブ6は開弁状態である。すなわち、吐出流路3と排出流路4とが連通した状態である。液体は液体吐出装置内を図1A中の矢印のとおり略満水状態で流れる。液体は液体タンク7から圧送手段8により供給流路2に圧送され、第一バルブ5に到達する。さらに、液体は第一バルブ5を経て、吐出流路3に流入する。吐出流路3に流入した液体は分岐点で二つの方向に分岐され、一方の流路では、液体が吐出流路3内を吐出開口13へと流れ、他方の流路では、第二バルブ6を経て、排出流路4内を排出開口14へと流れる。排出流路4内が液体で満たされたら第二バルブ6を閉弁する。このとき、排出流路4内は略満水状態に保たれ、排出開口14付近に液面が形成される。同様に、供給流路2および吐出流路3が液体で満たされたら第一バルブ5を閉弁する。このとき、供給流路2および吐出流路3は略満水状態であり、吐出開口13付近に液面が形成される。
次に、液体が吐出される状況を説明する。図1Bは第一の実施形態に係る液体吐出装置の吐出状態を示している。図1Bにおいて、第一バルブ5は開弁状態である。すなわち、供給流路2と吐出流路3とが連通した状態である。第二バルブ6は閉弁状態である。すなわち、吐出流路3と排出流路4との連通が遮断された状態である。液体供給手段1によって圧送された液体は液体吐出装置内を図1B中の矢印のとおり流れ、吐出開口13からシリコンウエハ12に吐出される。
次に、液体の吐出が停止される状況を説明する。図1Cは第一の実施形態に係る液体吐出装置の停止状態を示している。図1Cにおいて、第一バルブ5は閉弁状態である。すなわち、供給流路2と吐出流路3との連通が遮断された状態であり、供給流路2から吐出流路3への液体の供給が停止される。図1Cにおいて、第二バルブ6は開弁状態である。第二バルブ6は、第一バルブ5を閉弁するのと同時またはほぼ同時に開弁され、吐出流路3と排出流路4とを連通させる。第一バルブ5が閉弁された直後は、吐出流路3内の液体は吐出開口13に向かって流れようとする。しかしながら、吐出開口13は排出開口14よりも高い位置に配置されており、第二バルブ6が開弁されると、吐出流路3および排出流路4内に略満水状態で存在する液体はサイフォン効果の作用を受ける。サイフォン効果を受けた液体は、重力の影響を受け、図1C中の矢印のように排出開口14側に流れる。このとき、吐出開口13付近の液面は排出流路4に向かって速やかに移動するので、シリコンウエハ12への液体の吐出停止後の吐出開口13からユースポイント9への液だれを速やかに防止することができる。吐出開口13からの液だれを防止することによって、シリコンウエハ12などの対象物に対して液体を均一に吐出することができる。また、吐出開口13付近の液体がサイフォン効果によって排出流路4側に流れることから、排出流路4側を減圧させる装置の必要がなく、液体吐出装置の構成を簡素化するとともに、設備投資負担の軽減および省エネルギー化を達成することができる。また、吐出開口13付近の液体を排出流路4に向かって移動させるために、第二バルブ6の排出流路4側を減圧させる必要がないので、排出流路4側への液体の移動に及ぼす圧力損失の影響を小さくすることができ、吐出流路3を設計するときの自由度を高めることができる。また、吐出開口13付近の液体がサイフォン効果によって排出流路4側に流れることから、排出流路4側に流れる液体の体積に係る制約を受けにくく、吐出開口13付近の液面を確実に排出流路4側に移動させることができる。
ここで、排出流路入口側開口15が吐出開口13よりも低い位置に配置されていると、排出流路入口側開口15よりも吐出流路3側が液体で満たされていれば、サイフォン効果を発現させることができるので、より効果的に吐出開口13からの液だれを防止することができる。この場合、図1Aで説明された状況、すなわち、排出流路4内を液体で満たすことを行わなくても、吐出開口13からの液だれを防止することができる。また、サイフォン効果を用いて、より効果的に吐出開口13からの液だれを防止するためには、排出開口14が排出流路入口側開口15よりも低い位置に配置されていることが望ましい。また、吐出開口13から排出開口14にかけての流路が、流路内に存在する液体の高い位置の液面が常に吐出開口13側に存在し、低い位置の液面が常に排出開口14側に存在するようにすることが望ましい。吐出開口13側の液面が常に高い位置に存在するようにすることによって、液体が吐出開口13から排出開口14にかけて流れるときに、液体の流れが不用意に停滞することを防ぐことができる。吐出流路3および排出流路4の設計は、サイフォン効果によって吐出開口13からの液だれを防ぐことができれば、特に限定されることはなく、例えば、流路の途中に起伏があったり、排出開口14が液体タンク7内で接液していたりしてもよい。
第一の実施形態では、第一バルブ5と第二バルブ6が別体で構成され、かつ離間して配置されているので、第一バルブ5と第二バルブ6とを周囲の状況に応じて臨機応変に配置することができる。第一の実施形態では、第一バルブ5と第二バルブ6に電動式のバルブが用いられているが、バルブの駆動方式は、空動式でも、手動式でもよく、特に限定されない。また、第一の実施形態では、第一バルブ5と第二バルブ6とが連動して作動している。第一バルブ5と第二バルブ6とを連動させることは、吐出開口13からの液だれを安定的に防止することができるので好適である。第一の実施形態では、第一バルブ5を閉弁するのとほぼ同時に第二バルブ6が開弁するように設定されているが、第一バルブ5と第二バルブ6が連動するタイミングは特に限定されない。例えば、液だれをより確実に防止するために、第一バルブ5が閉弁する動作の途中で、第二バルブ6を開弁する動作を開始させ、液体の吐出を停止する少し前に、供給流路2から排出流路4への流れを予め設けておいてもよい。また、第一の実施形態において、第一バルブ5、第二バルブ6はともにダイヤフラムバルブであるが、液体の流通を開放または遮断することができればよく、特に限定されない。ダイヤフラムバルブの他には、ボールバルブ、バタフライバルブ、ストップバルブ、ゲートバルブ、ニードルバルブなどが挙げられる。すなわち、サックバック機能を有していない、単純な構成のバルブを用いて吐出開口13からの液だれを確実に防ぐことができる。
‐第二の実施形態‐
図2を参照して、本発明の第二の実施形態に係る液体吐出装置について説明する。図2は、第二の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。第二の実施形態が第一の実施形態と異なる点は、液体吐出装置内の流路に、エア抜き機構21と、定圧弁22と、液面レベルセンサ23と、流量計24と、オリフィス25とを備えたことである。なお、第一の実施形態と同一の機能を有する箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施形態との相違点を主に説明する。
エア抜き機構21は例えばエア抜き弁である。エア抜き機構21は、液体吐出装置内に空気が滞留し、サイフォン効果の発現を妨げることを防ぐために、供給流路2の途中に配置されている。定圧弁22は、吐出流路3内の圧力を一定圧力に保つために、供給流路2の途中に配置されている。液面レベルセンサ23は、例えば、静電容量型の近接センサである。液面レベルセンサ23は、吐出流路3内の液面レベルの位置を検出する液面計として吐出流路3に配置されている。液面レベルセンサ23は、吐出流路3内の液面が液面レベルセンサ23の取り付け位置よりも排出流路4側に移動したことを検出し、その検出信号を制御部(図示せず)に出力する。流量計24は例えば超音波流量計である。流量計24は、吐出流路3から排出流路4に流入する液体の流量および積算流量を検出するために、吐出流路3に配置されている。流量計24は、吐出流路3内の液体が排出流路4側に流れるときの流量および積算流量を検出し、その検出信号を制御部(図示せず)に出力する。オリフィス25は、円環形状に形成されたPTFE製の板がユニオン継手に内蔵されたものである。オリフィス25は、吐出流路3から排出流路4に流入する液体の流量を制限するために、排出流路4の排出流路入口側開口15付近に配置されている。オリフィス25は、円環形状に形成された板を交換することによって、容易に流量を調整することができる。
次に、図2を用いて、本発明の第二の実施形態に係る液体吐出装置の作用について説明する。
液体供給手段1によって圧送された液体は、液体吐出装置内を図2中の実線の矢印のとおり流れ、吐出開口13からシリコンウエハ12に吐出される。液体タンク7から液体を圧送するときに、液体吐出装置内に空気が混入することがあるが、混入した空気はエア抜き機構21に集められ、液体吐出装置外に排出される。それにより、吐出流路3内に空気が滞留することを防ぐことによって、効果的にサイフォン効果を発現させることができる。圧送手段8であるポンプによって供給流路2に圧送された液体は、圧力変動を伴って下流側に流れていくが、定圧弁22を通過することによって一定圧力に調整される。液体が一定圧力に調整されて吐出流路3を流れることから、シリコンウエハ12に吐出される液体の流量を精密に制御することができる。第二の実施形態では、エア抜き機構21を独立して配置しているが、第一バルブ5の内部に一体的に配置してもよい。
液体の吐出を停止するために、第一バルブ5が閉弁され、第二バルブ6が開弁されると、吐出流路3内の液体がサイフォン効果により図2中の破線の矢印のとおり排出開口14に向かって流れる。このとき、液面レベルセンサ23が、吐出開口13に形成されていた液面が液面レベルセンサ23の取り付け位置に達したことを検出すると、その検出信号が制御部(図示せず)に出力され、第二バルブ6が閉弁される。第二バルブ6が閉弁されると液体が排出開口14に向かって流れなくなる。このように、液面レベルセンサ23を用いて、吐出停止時に吐出開口13に形成されていた液面がサイフォン効果によって、排出流路4側に移動する量(以下、戻り量と記す)や液面が停止する位置(以下、停止位置と記す)を自在に制御することができる。戻り量を小さくし、吐出開口13の近くに停止位置を設定することによって、液だれを防ぐとともに、シリコンウエハ12への吐出を再開するときに、速やかに吐出することができ、タイムラグを小さくすることができる。液面レベルセンサ23は液面の位置を直接的に検出することができるので、特に停止位置を制御するときに好適である。第二の実施形態では、一つの液面レベルセンサ23で停止位置を制御しているが、複数の液面レベルセンサ23を用いてもよい。例えば、複数種の液体を使用する場合は、液体の性状に合わせて停止位置を変化させてもよい。
戻り量や停止位置の制御は流量計24によっても行うことができる。吐出流路3内の液体がサイフォン効果により排出開口14に流れるときに、流量計24を通過した液体の積算流量が検出される。そして、積算流量が所定の値に達したら、その検出信号が制御部(図示せず)に出力され、第二バルブ6が閉弁される。第二の実施形態では、液面レベルセンサ23が作動しなかったときに、流量計24からの検出信号を制御部(図示せず)に出力する。このように、液面レベルセンサ23と流量計24の二つを吐出流路3に配置することによって、安定的に戻り量や停止位置を制御することができる。流量計24は液体の流量を直接的に検出することができるので、特に吐出量を管理するときに好適である。また、流量計24は、オリフィス25の孔径を調整するときに、流量計24で検出された流量を目安にすることができる。
第二の実施形態では、戻り量や停止位置の制御は液面レベルセンサ23と流量計24を用いて行われているが、サイフォン効果により吐出流路3から排出開口14に向かって流れる液体の流れを止めることができれば、どのような方法でもよく、特に限定されることはない。例えば、第二バルブ6が開弁してから所定時間経過後に自動で閉弁するようにしてもよい。第二バルブ6が開弁してから短時間で閉弁すると、停止位置が吐出開口13から近くなるので、吐出を再開するときにライムラグを小さくすることができる。また、液体の吐出と停止を頻繁に繰り返すような場合は、第一バルブ5と第二バルブ6をともに短時間で開閉操作すると好適である。
液体がオリフィス25を流れると、液体の流れを緩やかにすることができる。すなわち、液体が吐出流路3から排出開口14に向かって流れるときの流速を遅くすることができる。吐出流路3から排出開口14に向かって流れる液体の流速を遅くすると、液体の液面が破壊されることを防ぐことができる。液面の破壊を防ぐことによって、サイフォン効果の発現を阻害されたり、流路内に空気だまりを生じさせたりすることを防ぐことができ、液体にサイフォン効果を効果的に作用させることができる。また、吐出流路3から排出開口14に向かって流れる液体の流速を遅くすると、液面レベルセンサ23や流量計24を用いた戻り量の制御をより精密に行うことができる。また、吐出流路3から排出開口14に向かって流れる液体の流速を遅くすると、液面レベルセンサ23や流量計24を配置していなくても、液面の停止位置を容易に吐出開口13近傍にあわせることができる。停止位置が吐出開口13から近くなると、吐出を再開するときのタイムラグを小さくすることができる。第二の実施形態では、ユニオン継手に円環形状に形成された板を内蔵したものがオリフィス25として使用されているが、流量調整弁などを新たに設置してもよく、流量を制限することができれば、特に限定されない。第二の実施形態において、液体の吐出及び停止の状況は第一の実施形態と同様なので説明を省略する。また、吐出停止時の吐出開口13からの液だれを速やかに防ぐ作用は、第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
‐第三の実施形態‐
図3、4を参照して、本発明の第三の実施形態に係る液体吐出装置について説明する。図3は、第三の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。第三の実施形態が第一の実施形態および第二の実施形態と異なる点は、第一バルブ5と第二バルブ6とが一体的に結合され、一つのマニホールドバルブとして構成されていることである。図4は、第三の実施形態に係る液体吐出装置に用いられるマニホールドバルブの概略構成を示す縦断面図である。なお、第一の実施形態および第二の実施形態と同一の機能を有する箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施形態および第二の実施形態との相違点を主に説明する。
図3、図4に示されるように、マニホールドバルブ31は第一バルブ5と第二バルブ6とが一体的に結合されたものである。第三の実施形態では、第一バルブ5と第二バルブ6とがマニホールドバルブ31に変更されたことによって、第一バルブ5と第二バルブ6とを設置するために必要なスペースを小さくすることができる。図4を参照して、マニホールドバルブ31の詳細な構成について説明する。マニホールドバルブ31は主にバルブ本体32、シリンダ本体51a、51b、ピストン61a、61b、ダイヤフラム押さえ71a、71b、弁体81a、81b、を備え、バルブ本体32とシリンダ本体51a、51bはピストン61a、61b、ダイヤフラム押さえ71a、71b、弁体81a、81bを介在させた状態で、ボルト、ナット(図示せず)で固定されている。なお、図4において、上方向とはシリンダ本体51a、51b側の方向であり、下方向とはバルブ本体32側の方向である。
バルブ本体32は例えばPTFE製であり、略ブロック形状に形成されている。バルブ本体32の上部には、第一穴部33aと第二穴部33bが形成されている。第一穴部33aの直径は、第一弁体81aの弁体部82aおよび第一穴部33aの底部中央に設けられた入口流路側開口34の直径より大きく形成されている。同様に、第二穴部33bの直径は、第二弁体81bおよび第二穴部33bの底部中央に設けられた段差部48と分岐流路側開口35の直径より大きく形成されている。第一穴部33aと第一弁体81aとで形成される空間が第一バルブ側弁室36aとなり、入口流路側開口34の周縁部は第一弁体81aの弁体部82aが圧接、離間される第一弁座37aとなる。同様に、第二穴部33bと第二弁体81bの弁体部82bとで形成される空間が第二バルブ側弁室36bとなり、段差部48の周縁部は第二弁体81bが圧接、離間される第二弁座37bとなる。第一バルブ側弁室36aの内周面には連通流路側第一開口39aが設けられ、第二バルブ側弁室36bの内周面には連通流路側第二開口39bが設けられている。連通流路側第一開口39aと連通流路側第二開口39bには連通流路38が接続され、第一バルブ側弁室36aと第二バルブ側弁室36bとが連通されている。第一穴部33aと第二穴部33bの周縁部にはそれぞれの中心軸と同じ中心軸を有する環状突起部49a、49bと、環状突起部よりも大径の環状溝部50a、50bが形成されている。
バルブ本体32の一端面には入口開口41が形成され、他端面には出口開口42と分岐開口43が形成されている。分岐開口43は出口開口42よりも小径に形成されている。入口開口41には入口流路44が連通し、入口流路44は入口流路側開口34に連通している。入口流路44は入口開口41の周辺に突出して形成された接続部40aで供給流路2に接続している。出口開口42には出口流路45が連通し、出口流路45は第二穴部33bの内周面に形成された出口流路側開口46に連通している。出口流路45は連通流路38と同一の流路軸線上に配置されている。出口流路45は出口開口42の周辺に突出して形成された接続部40bで吐出流路3に接続している。出口流路45の内径は吐出流路3の内径とほぼ同じ内径に形成されている。分岐開口43には分岐流路47が連通し、分岐流路47は分岐流路側開口35に連通している。分岐流路47は連通流路38および出口流路45の間であって第二弁体81bに対向する位置に配置されている。分岐流路47は分岐開口43の周辺に突出して形成された接続部40cで排出流路4に接続している。分岐流路47の第二バルブ側弁室36b側の内径は出口流路45とほぼ同じ内径に形成されている。分岐流路47の分岐開口43側の内径は出口流路45よりも小さい内径、かつ排出流路4とほぼ同じまたはこれよりも大きい内径に形成されている。マニホールドバルブ内の流路(入口流路44、出口流路45、分岐流路47)とマニホールドバルブ外の流路(供給流路2、吐出流路3、排出流路4)との接続は特に限定されることはなく、一般的な接続方法によって接続される。
次に、図4を参照して、第一バルブ5の第一弁体81aを駆動するための、第一シリンダ本体51a、ピストン61aおよびダイヤフラム押さえ71aを具備する第一駆動部の詳細な構成について説明する。ここで、第一駆動部の軸線は連通流路38および出口流路45の流路軸線に直交するように配置されている。
第一シリンダ本体51aは例えばPTFE製であり、略四角柱形状に形成されている。第一シリンダ本体51aの下部には大径円筒穴部52aが形成されており、大径円筒穴部52aの内部空間が円筒空間部53aとなる。大径円筒穴部52aの底面(図4では、上方向)には小径円筒穴部54が形成されている。また、大径円筒穴部52aの底面には、小径円筒穴部54の中心軸と同じ中心軸を有する円環状穴部55aが形成されている。円環状穴部55aには第一ピストン61aを下方向に付勢するバネが配置される。第一シリンダ本体51aの円筒空間部53aには第一ピストン61aが上下動可能に配置される。第一シリンダ本体51aの大径円筒穴部52aの底面および内周面と第一ピストン61aの外周面および第一ピストン61aの鍔部62a上面とで区画される空間が上部空間56aとなる。同様に、大径円筒穴部52aの内周面と第一ピストン61aの外周面および第一ピストン61aの鍔部62a下面と第一ダイヤフラム押さえ71aの上面とで区画される空間が下部空間57aとなる。第一シリンダ本体51aの上部には円環状穴部55a、小径円筒穴部54、下部空間57aにそれぞれ連通する通気口が形成されている。下部空間57aに連通する通気口には、下部空間57aから排気される空気の流量を調整する流量調節弁95が配置されている。
第一ピストン61aは例えばPTFE製である。第一ピストン61aは径方向に延設される鍔部62aと、鍔部62a上面から突出する大径上軸部63aと、大径上軸部63aの上面から突出する小径上軸部64aと、鍔部62a下面から突出する下軸部65aと、を有している。第一ピストン61aは第一シリンダ本体51aの円筒空間部53a内を上下動自在に配置されている。鍔部62aは第一シリンダ本体51aの大径円筒穴部52aに摺動自在に形成され、鍔部62aの外周面にはOリングが装着されている。小径上軸部64aは第一シリンダ本体51aの小径円筒穴部54に摺動自在に形成されている。小径上軸部64aを小径円筒穴部54に挿入することによって、第一ピストン61aの中心軸が傾くことを防ぐことができる。下軸部65aは第一ダイヤフラム押さえ71aの貫通孔に摺動自在に形成されている。下軸部65aの先端には雄ネジ部が形成され、第一弁体81aが螺着されている。
第一ダイヤフラム押さえ71aは例えばPTFE製である。第一ダイヤフラム押さえ71aの中央には、内周面にOリングが嵌着され、第一ピストン61aの軸部が水密状態で挿通される貫通孔が形成されている。第一ダイヤフラム押さえ71aの中部外周面には径方向に鍔部が延設されている。第一ダイヤフラム押さえ71aの上部外周面にはOリングが嵌着されており、第一ダイヤフラム押さえ71aの上部が第一シリンダ本体51aの大径円筒穴部52aに水密状態で嵌挿される。第一ダイヤフラム押さえ71aの下部はバルブ本体32の第一穴部33aに挿入される。第一ダイヤフラム押さえ71aは、第一ダイヤフラム押さえ71aとバルブ本体32との間に第一弁体81aのダイヤフラム部83aを水密状態に挟持固定している。
第一弁体81aは例えばPTFE製である。第一弁体81aの中央下面には下方に突出した弁体部82aが形成されている。弁体部82aの上部中央には第一ピストン61aの下軸部65aの雄ネジ部と螺着される雌ネジ部が形成されている。第一弁体81aは第一ピストン61aの上下動に伴って、上下に移動可能でありバルブ本体32の第一弁座37aに圧接、離間され、入口流路44から連通流路38に流れる流体の遮断あるいは開放が行なわれる。第一弁体81aの弁体部82aの上面周縁部からダイヤフラム部83aが延設されている。ダイヤフラム部83aは鉛直方向と水平方向の両方に延伸しており、全体として弁体部82aから上方向に広がるすり鉢形状に形成されている。
次に、図4を参照して、第二バルブ6の第二弁体81bを駆動するための、第二シリンダ本体51b、第二ピストン61b、第二ダイヤフラム押さえ71bおよび開度調整用ステム91を具備する第二駆動部の詳細な構成について説明する。ここで、第二駆動部の軸線は連通流路38および出口流路45の流路軸線に直交するように構成されている。なお、以下では第一駆動部との相違点を主に説明する。
第二シリンダ本体51bの内部には大径円筒穴部52bが形成されている。大径円筒穴部52bの底面(図4では、上方向)には、第二シリンダ本体51bの外部と連通し、開度調整用ステム91が螺着される雌ネジ部が形成されている。その他の第二シリンダ本体51bの構成は第一シリンダ本体51aと同様の構成である。すなわち、内部には円環状穴部55bが形成されている。また、第二ピストン61bと第二弁体81bとで上部空間56b、下部空間57bが形成されている。また、外周面には円環状穴部55b、下部空間57bにそれぞれ連通する通気口が形成されている。また、円筒空間部53bには第二ピストン61bが上下動自在に配置される。
第二ピストン61bの鍔部62bの上面は平坦に形成されている。鍔部62b上面には、開度調整用ステム91の係合部94を受容する受容部が形成されている。その他の第二ピストン61bの構成は第一ピストン61aと同様の構成である。すなわち、下部には第二ダイヤフラム押さえ71bの貫通孔を水密状態で挿通される下軸部65bが形成され、下軸部65bの先端部には第二弁体81bが接続されている。
第二ダイヤフラム押さえ71bは第一ダイヤフラム押さえ71aと同様に形成されている。すなわち、第二ダイヤフラム押さえ71bには、中央に第二ピストン61bの下軸部65bが水密状態で挿通される貫通孔が形成され、その中部外周面に鍔部が延設されている。
第二弁体81bは弁体部82bが第一弁体81aとは異なる形状に形成されている。すなわち、弁体部82bは下面中央部に突設置され下方向にすぼまるニードル部84bを有している。また、弁体部82bの下面には第二弁座37bに圧接、離間する傾斜面が形成されている。弁体部82bの下面に形成された傾斜面は、弁体部82bの外周縁から中心に向かって下方向に傾斜している。また、弁体部82aは連通流路38と出口流路45との間の連通状態を遮断することのない形状に形成されている。第二弁体81bのその他の部位は第一弁体81aと同様に形成され、第二弁体81bの弁体部82bにはダイヤフラム部83bが延設されている。
開度調整用ステム91は例えばポリプロピレン(以下、PP)製である。開度調整用ステム91は、第二シリンダ本体51bの円筒空間部53bを自在に上下動できるように配置されている。開度調整用ステム91の上部には、第二シリンダ本体51bに設けられた雌ネジ部に螺合される雄ネジ部が形成された軸部92が設けられている。開度調整用ステム91の下部には、第二バルブ6が開弁しているときに軸部92の下部から径方向に延設され第二ピストン61bの上面に当接する係合部94が設けられている。開度調整用ステム91の軸部92には、第二シリンダ本体51bに螺着された後、開度固定ナット93が装着される。
次に、図3および図4を用いて、本発明の第三の実施形態に係る液体吐出装置の作用について説明する。
液体タンク7から圧送手段8によって圧送された液体は供給流路2を流れ、定圧弁22によって圧力を調整された状態でマニホールドバルブ31の入口開口41に流入する。第一バルブ5は下部空間57aに連通する通気口から下部空間57aに圧縮空気が給気され開弁している。入口開口41に流入した液体は入口流路44を経て入口流路側開口34から第一バルブ側弁室36aに流入する。第一バルブ側弁室36aに流入した液体は連通流路側第一開口39aから連通流路38に流れ、連通流路側第二開口39bから第二バルブ側弁室36bに流入する。第二バルブ6は下部空間57bに連通する通気口に圧縮空気が給気されておらず閉弁している。第二弁体81bは第二バルブ側弁室36bよりも小径なので、液体は第二弁体81bを迂回して流れ、出口流路側開口46から出口流路45に流入する。出口流路45に流入した液体は、出口開口42から吐出流路3に流入し、吐出開口13からユースポイント9のシリコンウエハ12に吐出される。このとき、出口流路45の内径を吐出流路3の内径とほぼ同じか大きく形成すると、吐出流路3内に空気だまりが形成されにくくすることができる。
第三の実施形態では、第二バルブ側弁室36bの内周面に連通流路38と出口流路45が同一軸線上に接続されている。また、第二バルブ側弁室36bの底面に形成された分岐流路側開口35の周縁部に第二弁座37bが形成されている。分岐流路側開口35の周縁部に第二弁座37bを形成することによって、分岐流路47の途中ではなく、分岐流路47の入口で液体が排出流路4に流入することを開放または遮断することができる。従って、連通流路38から出口流路45までの流路が一続きの流路として構成され、第二バルブ6閉弁時に液体が滞留する部分が生じることを防ぐことができる。
次に、図3および図4を用いて液体の停止の状況について説明する。第一バルブ5の下部空間57aへの圧縮空気の給気が停止されると、第一シリンダ本体51aの円環状穴部55aに配置されたバネによって第一ピストン61aが下方向に付勢され、第一バルブ5が閉弁状態となる。下部空間57aに連通する通気口には下部空間57aから排気される空気の流量を調節する流量調節弁95が配置されているので、第一ピストン61aを第一弁座37aに緩やかに着座させることができる。第一ピストン61aを緩やかに着座させることによって、第一ピストン61aが第一バルブ側弁室36a内の液体を急激に連通流路38側に押し出すことを防ぐことができ、吐出開口13から急激に液体が押し出されるのを防ぐことができる。
第一バルブ5を閉弁する動作とほぼ同時に、第二バルブ6の下部空間57bに連通する通気口から下部空間57bに圧縮空気が給気され、第二バルブ6が速やかに開弁される。このとき、吐出開口13に形成される液面が分岐流路側開口35に形成される液面よりも高い位置に存在するので、第一弁体81aより下流側に満水状態で存在する液体はサイフォン効果によって分岐流路47に流入する。第三の実施形態では、第一弁体81aが第一弁座37aに着座する前に、分岐流路側開口35を開放しているので、第一バルブ5が完全に閉弁する前に、分岐流路47に流入する液体の流れを形成することができる。予め分岐流路47に流入する流れを形成することによって、吐出を停止した直後に、慣性によって吐出開口13に向かう液体を円滑に分岐流路47に向けることができ、吐出開口13からの液だれを効果的に防止することができる。
第二バルブ6が開弁されると、吐出流路3内の液体の吐出開口13付近の液面は排出流路4に向かって移動する。液面が液面レベルセンサ23の取り付け位置に達すると、検出信号が制御部(図示せず)に出力される。制御部(図示せず)が検出信号を受信すると、下部空間57bへの圧縮空気の給気が停止され、第二シリンダ本体51bの円環状穴部55bに配置されたバネによって、第二ピストン61bが第二弁座37b方向に付勢される。第二ピストン61bが第二弁座37bに圧接されると第二バルブ6が閉弁状態となる。第二バルブ6が閉弁されると、吐出流路3内の液体の流れが停止し、液面は液面レベルセンサ23の取り付け位置で停止する。
分岐流路47に流入した液体は、分岐開口43から排出流路4に流入し、排出開口14から液体タンク7に流入する。このとき、分岐流路47の分岐開口43側の内径は第二バルブ側弁室36bの内径より小さく形成されており、分岐流路47から排出流路4に流入する液体の流量を小さくしている。分岐流路47から排出流路4に流入する液体の流量を小さくすると、吐出流路3を流れる液体の流れを緩やかにすることができるので、液面の破壊を防ぐことができ、液体にサイフォン効果を効果的に作用させることができる。第三の実施形態では、分岐流路47の分岐開口43側を縮径しているが、分岐開口43付近にオリフィス板を配置してもよい。また、分岐流路47の内径を出口流路45の内径とほぼ同じか小さく形成すると、液体が分岐流路47に流入するときに、満水状態で流れやすくなる。また、分岐流路47の内径を排出流路4の内径とほぼ同じか大きく形成すると、液体が分岐流路47から排出流路4に流入するときに、排出流路4内に空気だまりが形成されにくくすることができる。
ここで、第二バルブ6の第二弁体81bは開度調整用ステム91によって上方向への移動を規制されている。第二弁体81bの弁体部82bのニードル部84bは分岐流路47に挿入されている。ニードル部84bの分岐流路47への挿入量を調節することによって、分岐流路側開口35の開口面積を調整し、液体が吐出流路3から排出流路4に流入する液体の流量を調整することができる。第三の実施形態では、吐出流路3から分岐流路47側に流れる液体の流量を小さくすることによって、吐出流路3を流れる液体の流速を遅くしている。吐出流路3を流れる液体の流速を遅くすることによって、液面の破壊を防ぐことができ、液体にサイフォン効果を効果的に作用させることができる。また、吐出流路3を流れる液体の流速を遅くすることによって、液面レベルセンサを用いた停止位置の管理が容易かつ正確になる。また、分岐流路側開口35の開口面積を小さくすることによって、第二バルブ6を開弁したときに、分岐流路47内から第二バルブ側弁室36bに空気が混入するのを防ぐことができる。
第三の実施形態では、第二シリンダ本体51bに螺着されている開度調整用ステム91を上下動させることによって、第二バルブ6の開弁時における、ニードル部84bの分岐流路47への挿入量を調節している。ここで、開度調整用ステム91と第二シリンダ本体51bとの間に、外周面と内周面にピッチの異なるネジ部を有する筒体を介在させて差動ネジを構成すると、より精密に分岐流路側開口35の開口面積を調整することができる。また、開度調整用ステム91を用いなくても、第二バルブ6の下部空間57bに圧縮空気を給気するときに、電空レギュレータを介して圧縮空気を給気することによって、ニードル部84bの位置を調整することができる。電空レギュレータを用いると、遠隔操作によって、ニードル部84bの位置を変化させることができるので、液種によってニードル部84bの位置を容易に変えることができる。
第三の実施形態では、マニホールドバルブ31に排出流路4を接続しているが、マニホールドバルブ31の外部に直接液体を排出していいような場合は排出流路4を設けなくてもよい。このような場合は、マニホールドバルブ31の分岐流路47が排出流路4を兼ね、分岐開口43が排出開口14を兼ね、分岐流路側開口35が排出流路入口側開口15を兼ねるものとする。また、第三の実施形態では、第二バルブ側弁室36bの底面が平坦に形成されているが、第二バルブ側弁室36bの底面を分岐流路側開口35の方向にすぼむ凹形状にして、液体が分岐流路47に流入しやすくしてもよい。また、第二バルブ側弁室36bの内周面や底面に溝を形成し、液体が第二バルブ側弁室36bから分岐流路47側に流れるときに、旋回流を発生させるようにしてもよい。また、第三の実施形態では、出口開口42および分岐開口43がそれぞれ一つの面に一つずつ設けられているが、出口開口42および分岐開口43をそれぞれバルブ本体32の複数の面に設けてもよい。出口開口42および分岐開口43をバルブ本体32の複数の面に設けることによって、サイフォン効果がより効果的に発現するように吐出流路3および排出流路4を配置することができる。
第三の実施形態では、バルブ本体32は一つのベースブロックから形成されているが、二つのバルブのバルブ本体を直接的に一体化したものでもよい。例えば、二つのバルブ本体を接着や溶接によって接合したもの、バルブ本体に設けられたフェルールをクランプで連結したもの、などが挙げられる。また、第三の実施形態では、第一バルブ5および第二バルブ6ともに空動式の駆動部が逆作動(圧縮空気を給気したときに開弁状態となる)であるが、正作動(圧縮空気を給気したときに閉弁状態となる)、複動(開操作、閉操作のどちらにも給気が必要である)でもよく、特に限定されない。また、第三の実施形態のように、第一バルブ5と第二バルブ6とを一体的に結合し、一つのマニホールドバルブ31にすると、第一バルブ5と第二バルブ6の動作を機械的に連動させたいときに、第一バルブ5と第二バルブ6とを連動させる機構をコンパクトに形成することができるので好適である。第三の実施形態において、液体の吐出及び停止の状況は第一の実施形態および第二の実施形態と同様なので説明を省略する。また、吐出停止時の吐出開口13からの液だれを速やかに防ぐ作用は、第一の実施形態および第二の実施形態と同様なので説明を省略する。
‐第四の実施形態‐
図5を参照して、本発明の第四の実施形態に係る液体吐出装置について説明する。図5は、第四の実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す図である。第四の実施形態が第一の実施形態と異なる点は、第一バルブ5と第二バルブ6とを一つの切換えバルブ101に置き換えたことである。なお、第一の実施形態と同一の機能を有する箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施形態との相違点を主に説明する。
切換えバルブ101は、例えば三方向ボールバルブであり、一つの弁体で複数の流路の連通状態を切換えることができるものである。切換えバルブ101は、液体が供給流路2と吐出流路3に流れることはできるが排出流路4に流入することはできない状態と、液体が吐出流路3から排出流路4に流れることはできるが供給流路2から吐出流路3および排出流路4に流入することはできない状態との二つの状態とに切換えることができる。第四の実施形態では、切換えバルブ101として三方向ボールバルブを用いているが、一つの弁体で複数の流路の連通状態を切換えることができれば、三方向バタフライバルブやその他公知の切換えバルブでもよく、特に限定されない。
次に、図5を用いて、本発明の第四の実施形態に係る液体吐出装置の作用について説明する。
まず、液体の吐出の状況を説明する。切換えバルブ101が、液体が供給流路2と吐出流路3に流れることはできるが排出流路4に流入することはできない状態にあると、液体供給手段1によって圧送された液体は図5中の実線矢印のとおりに流れ、吐出開口13からシリコンウエハ12に吐出される。切換えバルブ101が、液体が吐出流路3から排出流路4に流れることはできるが供給流路2から吐出流路3および排出流路4に流入することはできない状態に切換えられると、供給流路2から吐出流路3への液体の供給が停止される。ここで、吐出流路3内に略満水状態で存在する液体は、サイフォン効果により図5中の破線矢印のとおり排出流路4側に流れる。第四の実施形態において、吐出停止時の吐出開口13からの液だれを速やかに防ぐ作用は、第一の実施形態と同様なので説明を省略する。第四の実施形態では、第一バルブ5と第二バルブ6とを一つの切換えバルブ101に置き換えることによって、バルブ類を設置するスペースを小さくすることができるとともに、バルブ類の操作を単純にすることができる。
第三の実施形態において、マニホールドバルブにおける、バルブ本体32、シリンダ本体51a、51b、ピストン61a、61b、ダイヤフラム押さえ71a、71bおよび開度調整用ステム91の材質は、使用する流体や環境に適した物性を有していれば特に限定されず、PTFE、ポリ塩化ビニル、ポリビニリデンフルオロライド、ポリエチレン、PP、ポリスチレン、PFAなどの樹脂、鉄、ステンレスなどの金属または合金、ガラスなどでもよく特に限定されない。
第三の実施形態において、マニホールドバルブにおける、弁体81a、81bの材質は、使用する流体や環境に適した物性を有していれば特に限定されず、PTFE、ポリ塩化ビニル、PFAなどの樹脂、フッ素ゴム、シリコンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、アクリルゴムなどのエラストマーを用いることができ、特に限定されることはない。
第一の実施形態から第四の実施形態では、液体吐出装置は半導体製造装置向けの液体吐出装置であり、吐出する液体としてフォトレジスト液が示され、液体を吐出する対象物としてシリコンウエハ12が示されているが、液体を対象物に吐出する装置であれば使用用途は特に限定されない。その他の用途としては、化学薬品や医薬品を各種容器に吐出する用途、飲料水や液状食品を各種容器に吐出する用途、液体洗剤やシャンプー・リンスなどを各種容器に吐出する用途などが挙げられる。
なお、上記第一の実施形態から第四の実施形態を任意に組み合わせて液体吐出装置を構成してもよい。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施形態の液体吐出装置に限定されない。
1 液体供給手段
2 供給流路
3 吐出流路
4 排出流路
5 第一バルブ
6 第二バルブ
13 吐出開口
14 排出開口
15 排出流路入口側開口
23 液面レベルセンサ
24 流量計
31 マニホールドバルブ
32 バルブ本体
34 入口流路側開口
35 分岐流路側開口
36a 第一バルブ側弁室
36b 第二バルブ側弁室
38 連通流路
41 入口開口
42 出口開口
43 分岐開口
44 入口流路
45 出口流路
46 出口流路側開口
47 分岐流路
51a 第一シリンダ本体
51b 第二シリンダ本体
61a 第一ピストン
61b 第二ピストン
71a 第一ダイヤフラム押さえ
71b 第二ダイヤフラム押さえ
81a 第一弁体
81b 第二弁体
82a、82b 弁体部
83a、83b ダイヤフラム部
84b ニードル部
91 開度調整用ステム
95 流量調節弁
101 切換えバルブ

Claims (13)

  1. 所定量の液体を吐出する装置において、
    液体を圧送する液体供給手段と、
    前記液体供給手段に接続される供給流路と、
    前記液体を吐出する吐出開口を有する吐出流路と、
    前記供給流路と前記吐出流路とに接続され、前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を開放または遮断する第一バルブと、
    前記液体を排出する排出開口を有する排出流路と、
    前記吐出流路と前記排出流路とに接続され、前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放または遮断する第二バルブと、
    を備え、
    前記吐出開口は前記排出開口よりも高い位置に配置され、
    前記第一バルブが前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を遮断し、前記第二バルブが前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放したときに、前記吐出開口に液面を有するように前記吐出流路の内部に満たされた液体が、サイフォン効果によって、前記排出開口側に流れる
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記排出流路には、第二バルブが接続されている排出流路入口側開口が端部に設けられており、
    前記排出流路入口側開口は前記吐出開口よりも低い位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第一バルブと前記第二バルブとが一体的に結合され、一つのマニホールドバルブとして配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記マニホールドバルブが、
    バルブ本体であって、
    第一バルブ側弁室と、
    第二バルブ側弁室と、
    前記第一バルブ側弁室に形成された連通流路側第一開口と前記第二バルブ側弁室に形成された連通流路側第二開口とに接続して、前記第一バルブ側弁室と前記第二バルブ側弁室とを連通させる連通流路と、
    前記第一バルブ側弁室に形成された入口流路側開口と前記供給流路とに接続される入口流路と、
    前記第二バルブ側弁室に形成された出口流路側開口と前記吐出流路とに接続される出口流路と、
    前記第二バルブ側弁室に形成された分岐流路側開口と前記排出流路とに接続される分岐流路と、
    を備えるバルブ本体と、
    前記入口流路側開口または前記連通流路側第一開口を開閉する第一弁体と、
    前記第一弁体を駆動する第一駆動部と、
    前記連通流路および前記第二バルブ側弁室と前記出口流路との間の連通状態を遮断することなく、前記分岐流路側開口を開閉する第二弁体と、
    前記第二弁体を駆動する第二駆動部と、
    を備えている
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第二弁体が前記分岐流路側開口に向かって先細りとなるテーパ形状の先端部を有している
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記バルブ本体が一つのベースブロックから形成され、
    前記入口流路側開口が第一弁体によって開閉され、
    前記入口流路側開口が前記第一バルブ側弁室の底部中央に設けられ、
    前記分岐流路側開口が前記第二バルブ側弁室の底部中央に設けられ、
    前記第一駆動部および前記第二駆動部はそれぞれの軸線が前記連通流路および前記出口流路の流路軸線に直交するように配置され、
    前記分岐流路が前記連通流路および前記出口流路の流路軸線を挟み前記第二弁体と対向する方向に配置され、
    前記第一駆動部が、
    上下方向に延在する第一シリンダと、
    前記第一シリンダ内を上下動可能に配置された第一ピストンと、
    を備え、
    前記第一ピストンには、前記第一シリンダの前記バルブ本体側に配置された第一ダイヤフラム押さえを貫通し、先端部に前記第一弁体が接続される下軸部が設けられ、
    前記第一シリンダには、前記第一シリンダの外部と、前記第一ダイヤフラム押さえの上端面と前記第一シリンダの内周面と前記第一ピストンの下端面とで形成された空間または前記第一シリンダの外部と前記第一シリンダの天井面及び内周面と前記第一ピストンの上端面とで形成された空間の少なくとも一方に通気口が設けられ、
    前記第二駆動部が、
    上下方向に延在する第二シリンダと、
    前記第二シリンダ内を上下動可能に配置された第二ピストンと、
    を備え、
    前記第二ピストンには、前記第二シリンダの前記バルブ本体側に配置された第二ダイヤフラム押さえを貫通し、先端部に前記第二弁体が接続される下軸部が設けられ、
    前記第二シリンダには、前記第二シリンダの外部と、前記第二ダイヤフラム押さえの上端面と前記第二シリンダの内周面と前記第二ピストンの下端面とで形成された空間または前記第二シリンダの外部と前記第二シリンダの天井面及び内周面と前記第二ピストンの上端面とで形成された空間の少なくとも一方に通気口が設けられている
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記第一シリンダの前記通気口に、前記通気口を通過する空気の流量を調整する流量調整手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記マニホールドバルブには、前記吐出流路から前記排出流路に向かって流れる液体の流量を調整する流量調整手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記第二バルブには、前記吐出流路から前記排出流路に向かって流れる液体の流量を調整する流量調整手段である開度調整用ステムが設けられており、
    前記開度調整用ステムは、
    前記第二シリンダ内を上下動可能に配置され、
    前記第二シリンダに設けられた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を有する軸部と、前記第二バルブが開弁しているときに前記第二ピストンの上端面と当接する係合部とが設けられている
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の液体吐出装置。
  10. 前記第一バルブと前記第二バルブが別体であり、離間して配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第一バルブと前記第二バルブとが一体的に結合され、
    一つの弁体で、前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を開放し、かつ前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を遮断した状態と、前記供給流路と前記吐出流路との間の前記液体の流通を遮断し、かつ前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放した状態とを切換える、一つの切換えバルブとして構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  12. 前記吐出流路または前記排出流路に液面計および流量計の少なくとも一つの計測器が配置され、
    前記計測器の測定結果に基づいて、前記第二バルブが前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を開放または遮断する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  13. 前記吐出開口に液面を有するように前記吐出流路の内部に満たされた液体がサイフォン効果によって前記排出開口側に流れるときに、前記液面が前記第二バルブに流入する前に、前記第二バルブが前記吐出流路と前記排出流路との間の前記液体の流通を遮断する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
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