JP2016171619A - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサの放電をより適切に実施できる電力変換装置の制御装置を提供する。【解決手段】直列接続された複数の半導体スイッチのオンオフにより電力変換を行うインバータ11と、インバータ11に並列接続されたコンデンサ13と、を備える電力変換システムに適用される電力変換装置の制御装置は、コンデンサ13に蓄積された電荷を急速に放電する急速放電要求があるか否かを判定し、急速放電要求が無いと判定した場合には、半導体スイッチのゲート抵抗を第1抵抗値に設定してスイッチング動作させる。急速放電要求があると判定した場合には、半導体スイッチのゲート抵抗を第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値に設定して半導体スイッチをオンオフ駆動させて、コンデンサの電荷を放電させる。【選択図】 図5

Description

本発明は、交流モータに接続される電力変換装置と、電力変換装置に並列接続されたコンデンサとを備える電力変換システムに適用される電力変換装置の制御装置に関するものである。
車両の動力源として交流モータを搭載した車両においては、電力変換装置(以下、インバータ)で直流電圧を交流電圧に変換して交流モータを駆動するとともに、コンデンサで電源ラインの直流電圧を平滑化している。この際、コンデンサにはインバータの電源電圧相当の電荷が蓄積されるため、蓄積電荷が意図せずに放電されることを抑えるために、コンデンサの蓄積電荷を放電する制御が行われている。
例えば特許文献1では、直流電源と、コンデンサ及びインバータとを電気的に切り離した状態で、交流モータのq軸指令電流をゼロ、d軸電流指令を非ゼロに設定する。そして、インバータを制御して交流モータを通電制御することで、交流モータの巻線で電気エネルギを消費させる。これにより、交流モータのトルクをゼロに制御しつつ、コンデンサの電荷を放電することができる。
特開平9−70196号公報
交流モータの巻線による電気エネルギの消費量が小さい場合、コンデンサの放電を急速に行う必要がある状況下では、コンデンサの放電に時間を要する課題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、コンデンサの放電をより適切に実施できる電力変換装置の制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、直列接続された複数の半導体スイッチを有し該半導体スイッチのオンオフにより電力変換を行う電力変換装置(11)と、前記電力変換装置に並列接続されたコンデンサ(13)と、を備える電力変換システムに適用され、前記コンデンサに蓄積された電荷を急速に放電する急速放電要求があるか否かを判定する要求判定手段(15)と、急速放電要求が無いと判定した場合には、前記半導体スイッチのゲート抵抗を第1抵抗値に設定し、急速放電要求があると判定した場合には、前記半導体スイッチのゲート抵抗を前記第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値に設定するゲート抵抗設定手段(50)と、前記急速放電がある場合に、前記半導体スイッチをオンオフ駆動することにより、前記コンデンサの電荷を放電する放電制御手段(41〜46)と、を備えることを特徴とする電力変換装置の制御装置。
本発明によれば、コンデンサに蓄積された電荷を急速に放電する急速放電要求がある場合には、半導体スイッチのゲート抵抗を強制的に大きくした状態で、半導体スイッチをスイッチング動作させるようにした。この場合、半導体スイッチのスイッチング動作を利用して、コンデンサの蓄積電荷の放電をより短時間で完了させることができる。また、急速に放電する急速放電要求がない場合には、電圧、電流、温度の少なくともいずれかに基づいて、半導体スイッチのゲート抵抗を設定することで、半導体スイッチを保護しつつ損失を極力少なくすることもできる。
電力変換システムの概略構成図。 インバータの駆動回路の概略構成図。 モータ制御を説明するブロック図。 急速放電に関する処理手順を示すフローチャート。 急速放電に関する処理手順を示すフローチャート。 急速放電に関する処理手順を示すフローチャート。 電力変換システムの動作の実行例を示す図。 他の実施形態の急速放電に関する処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、車両の動力源としての交流モータを搭載した車両(例えば、ハイブリッド車両や電気自動車)に電力変換装置の制御装置を適用する場合を説明する。
図1において、二次電池等からなる直流電源であるバッテリ12には、リレー14を介して昇圧コンバータ19が接続されている。昇圧コンバータ19は、バッテリ12の直流電源を昇圧してシステム電源ラインL1とアースラインL2との間に直流のシステム電圧を発生させたり、システム電圧を降圧してバッテリ12に電力を戻したりする機能を持つ。なお昇圧コンバータ19を省略した構成としてもよい。
システム電源ラインL1とアースラインL2との間にはシステム電圧を平滑化する平滑コンデンサ13、電圧制御型の三相のインバータ11が接続されている。なおインバータ11に平滑コンデンサ13が組み込まれた構成としてもよい。
インバータ11は、6つのスイッチング素子21〜26(上アームの各相の3つのスイッチング素子21,23,25と、下アームの各相の3つのスイッチング素子22,24,26)が設けられている。例えば、各スイッチング素子21〜26にはIGBT素子等が用いられる。各スイッチング素子21〜26には、それぞれ還流ダイオード31〜36が並列接続されている。また各スイッチング素子21〜26には、各スイッチング素子21〜26のオン動作とオフ動作とを制御する駆動回路としてのドライブユニット41〜46がそれぞれ接続されている。
ここで、図2にドライブユニット41の概略構成図を示す。なお、他のドライブユニット42〜46は、ドライブユニット41と同じ構成であるため図示並びに詳述は省略する。
ドライブユニット41は、1チップ化された半導体集積回路であるドライブIC50、定電圧電源Vom(例えば15V)、定電圧電源Vomを電力供給源とする定電流電源V1を備えている。また、ドライブIC50は、駆動制御部50a、充電回路50b、放電回路50cを備えている。
充電回路50bは、スイッチング素子21のゲート端子に接続されたゲート抵抗R1,R2、pチャネルMOSFETのスイッチング素子51,52を備えている。放電回路50cは、スイッチング素子21のゲート端子に接続されたゲート抵抗R3,R4,nチャネルMOSFETのスイッチング素子53,54を備えている。各スイッチング素子51〜54のゲート端子は、駆動制御部50aに接続されている。
充電回路10bの各スイッチング素子51,52のソース端子は定電流電源V1に接続されている。スイッチング素子51のドレイン端子はゲート抵抗R1に接続されている。スイッチング素子52のドレイン端子はゲート抵抗R2に接続されている。なお、ゲート抵抗R1の抵抗値は、ゲート抵抗R2の抵抗値よりも大きい値に設定されている(R1>R2)。
放電回路10cの各スイッチング素子53,54のソース端子は接地されている。スイッチング素子53のドレイン端子はゲート抵抗R3に接続されている。スイッチング素子54のドレイン端子はゲート抵抗R4に接続されている。なお、ゲート抵抗R3の抵抗値は、ゲート抵抗R4の抵抗値よりも大きい値に設定されている(R3>R4)。
駆動制御部50aは、制御装置15と通信可能に接続されており、制御装置15との間で制御信号やデータ信号等を送受信して、充電回路10b及び放電回路10cの状態を切り替える。この際、駆動制御部50aは、スイッチング素子21の物理量を検出する各種センサ(例えば電圧センサ、電流センサ、温度センサ等)による各物理量(電圧、電流、温度)の検出結果に基づいて、スイッチング素子21のゲート抵抗を切り替える。
すなわち、低電流時等、スイッチング動作に伴って発生するサージ電圧が比較的に小さくなる場合には、スイッチング素子21に比較的に抵抗値の小さいゲート抵抗R2,R4を接続する。この場合、スイッチング速度が大きくなるため、スイッチング損失をより積極的に低減することができる。
一方、高電流時等、スイッチング動作に伴って発生するサージ電圧が比較的に大きくなる場合には、スイッチング素子21に比較的に抵抗値の大きいゲート抵抗R1,R3を接続する。この場合、スイッチング速度が小さくなり、スイッチング動作に伴い発生するサージ電圧が抑えられるため、スイッチング素子21を過電圧から保護することができる。
このように、スイッチング素子21の各種物理量の検出結果に基づいて、スイッチング素子21に接続するゲート抵抗を切り替えることで、スイッチング損失の低減とスイッチング素子の保護(サージ電圧の抑制)との両立を図ることができる。
図1の説明に戻り、交流モータ10は、例えば、永久磁石が内装された三相の同期電動機であり、ロータ回転位置θ(回転角度)を検出する回転角センサ18が搭載されている。なお、交流モータ10のU相に流れるU相電流iuは、電流センサ17aで検出され、W相に流れるW相電流iwは、電流センサ17bで検出される。
交流モータ10、インバータ11、昇圧コンバータ19の各々は、フォトカプラなどの絶縁素子を備えるインターフェース16を介して、制御装置15に接続されている。制御装置15は、車両全体を総合的に制御するECU20と通信可能に接続されている。
ECU20は、アクセル開度(アクセルペダルの操作量)を検出するアクセルセンサ、シフトレバーの操作位置を検出するシフトスイッチ、ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ、車速を検出する車速センサ、車体に加わる加速度を検出する加速度センサ(Gセンサ)等の各種のセンサやスイッチの出力信号を読み込んで車両の運転状態を検出するものである。
制御装置15は、ECU20との間で制御信号やデータ信号等を送受信して、車両の運転状態に基づいて交流モータ10の駆動を制御する。すなわち、車両の通常運転中は、システム電圧が目標電圧となるように昇圧コンバータ19を制御すると共に、交流モータ10の出力トルクが目標トルク(トルク指令値)となるようにインバータ11を制御して交流モータ10に印加する交流電圧を調整するトルク制御を実行する。
トルク制御では、ECU20から出力されるトルク指令値と、交流モータ10のU相電流iuと、W相電流iwと、交流モータ10のロータ回転位置θに基づいて、例えば、正弦波PWM制御方式や矩形波制御方式等の制御方式で、三相電圧指令信号を生成してインバータ11に出力する。
詳しくは、図3に示すように、交流モータ10のロータ回転座標として設定されたd−q座標系において、d軸電流検出値Idとq軸電流検出値Iqをそれぞれ独立にフィードバック制御するために、交流モータ10のトルク指令値Trqとに基づいて、指令電流ベクトル(d軸電流指令値SId,q軸電流指令値SIq)をマップ又は数式等により演算する。
また、交流モータ10のU相電流iuとW相電流iw(電流センサ17a,17bの出力信号)と、交流モータ10のロータ回転位置θ(回転角センサ18の出力信号)とに基づいて、交流モータ10に流れる電流の検出値である検出電流ベクトル(d軸電流検出値Id,q軸電流検出値Iq)を演算する。
この後、d軸電流指令値SIdとd軸電流検出値Idとの偏差ΔIdが小さくなるようにPID制御等によりd軸電圧指令値Vdを演算すると共に、q軸電流指令値SIqとq軸電流検出値Iqとの偏差ΔIqが小さくなるようにPID制御等によりq軸電圧指令値Vqを演算して、指令電圧ベクトル(d軸電圧指令値Vd,q軸電圧指令値Vq)を求める。
この指令電圧ベクトル(d軸電圧指令値Vd,q軸電圧指令値Vq)と、交流モータ10のロータ回転位置θ(回転角センサ18の出力信号)とに基づいて、三相電圧指令値Vu,Vv,Vwを演算した後、これらの三相電圧指令値Vu,Vv,Vwを、例えば、正弦波PWM制御方式又は矩形波制御方式等で三相の電圧指令信号S1〜S6に変換して、これらの三相の電圧指令信号S1〜S6を、インバータ11において対応する各ドライブユニット41〜46に出力する。
各ドライブユニット41〜46は、各電圧指令信号S1〜S6に基づいて、各スイッチング素子21〜26のオン動作とオフ動作とを制御する。例えば、ドライブユニット41の駆動制御部50aは、電圧指令信号S1のオン期間は、充電回路50bをオン状態、放電回路50cをオフ状態にする。電圧指令信号S1のオフ期間は、充電回路50bをオフ状態、放電回路50cをオン状態にする。また上述したように、ドライブユニット41は、インバータ11の現在の物理量に応じて、充電回路10aのスイッチング素子51,52、放電回路10cのスイッチング素子53,54のいずれをオンオフするかを決定する。
以上により、各スイッチング素子21〜26のオン動作とオフ動作とを切り替えるスイッチング動作が行われることで、直流電力と交流電力との間で電力変換がされる。そして、平滑コンデンサ13により直流電圧が平滑化される際に、平滑コンデンサ13に電荷が蓄積されることとなる。
ところで、平滑コンデンサ13の蓄積電荷が直ちに放電されることが要求される場合がある。例えば、車両に外部衝突が加えられた場合等には、平滑コンデンサ13の蓄積電荷による影響を抑えるために、平滑コンデンサ13の電荷が短時間で放電されることが求められる。この際、各スイッチング素子を保護しつつ損失を極力少なくするように、ゲート抵抗値が小さい値に設定されていると、各スイッチング素子のスイッチング動作に伴う電気エネルギの消費量が小さいため、平滑コンデンサ13の放電に時間を要する課題が生じてしまう。
そこで、本実施形態では、平滑コンデンサ13の電荷を短時間で放電する要求(以下、急速放電要求と記す)が生じた場合には、各スイッチング素子21〜26のゲート抵抗の抵抗値を強制的に大きい値に設定する。そして、リレー14をオフ(開状態)にした後、インバータ11のスイッチング動作を利用して、平滑コンデンサ13の蓄積電荷を消費させる。詳しくは、スイッチング動作のオン期間は、各スイッチング素子21〜26のゲート端子にゲート抵抗R1を接続し、オフ期間はゲート抵抗R3を接続した状態で、各スイッチング素子21〜26をオンオフする。このように、ゲート抵抗が大きい状態でスイッチング動作がされることで、スイッチング損失が増加し、ひいては、平滑コンデンサ13の蓄積電荷を短時間で放電させることができる。
また本実施形態の制御装置15は、急速放電要求がある場合には、リレー14をオフとした状態で、交流モータ10の巻線での電気エネルギ消費(すなわちジュール熱による電力消費)を利用して、平滑コンデンサ13の蓄積電荷を消費させる。この場合、インバータ11による電力消費に、交流モータ10の電力消費が更に加えられることとなり、平滑コンデンサ13の蓄積電荷の消費量が更に増加するため、平滑コンデンサ13の放電をより短時間で終了させることができる。
この際、交流モータ10が回転すると、その回転の状態によっては、動力伝達系(例えば変速機等)のギヤ機構の歯と歯が衝突して音のノイズが発生したり、車両が動くといった不都合が生じたりする可能性がある。
そこで制御装置15は、平滑コンデンサ13の蓄積電荷を放電するに際して、交流モータ10のトルク発生に寄与しないd軸電流を流すためにd軸電圧指令値Vdを非ゼロ(α)に設定する。一方、交流モータ10のトルク発生に寄与するq軸電流を流さないためにq軸電流指令値SIqをゼロに設定する。そして、交流モータ10のU相電流iuとW相電流iwと、交流モータ10のロータ回転位置θとに基づいて、q軸電流検出値Iqを演算し、q軸電流指令値SIqとq軸電流検出値Iqとの偏差ΔIqが小さくなるようにPID制御等によりq軸電圧指令値Vqを設定するq軸電流フィードバック制御を実行する。
その後、指令電圧ベクトル(d軸電圧指令値Vd,q軸電圧指令値Vq)と、交流モータ10のロータ回転位置θとに基づいて、三相電圧指令値Vu,Vv,Vwを演算した後、これらの三相電圧指令値Vu,Vv,Vwを、例えば、正弦波PWM制御方式又は矩形波制御方式等で三相の電圧指令信号S1〜S6に変換し、これらの三相の電圧指令信号S1〜S6をインバータ11に出力して、交流モータ10の通電を制御することで、交流モータ10の巻線で電気エネルギを消費(ジュール熱に変換)して、交流モータ10のトルクをほぼ0に制御した状態で、平滑コンデンサ13に蓄えられた電荷を放電する。この場合、交流モータ10のトルクをゼロに制御しつつ、平滑コンデンサ13の蓄積電荷の放電量を増加させることができる。
次に、制御装置15が行う平滑コンデンサ13の放電処理の手順を図4〜図6のフローチャートを用いて説明する。なお以下の各処理は、車両の図示を略すイグニッションスイッチがオンの状態で、制御装置15が所定周期で繰り返し実施する。
まず、図4の処理において、急速放電要求が無いか否かを判定する(S11)。例えば、車両に搭載された加速度センサ等(図示略)の検出値が所定未満の場合には、車両の衝突検知はないと判定する。加速度センサ等の検出値が所定以上の場合には、車両の衝突検知があると判定する。急速放電要求が無いと判定した場合には、急速放電要求フラグをオフにする(S12)。急速放電要求があると判定した場合には、急速放電要求フラグをオンにし(S13)、リレー14をオフにする(S14)。
次に図5を用いて、急速放電処理における条件設定処理ついて説明する。まず急速放電要求フラグがオンであるか否かを判定する(S21)。急速放電要求フラグがオフの場合には、処理を終了する。急速放電要求フラグがオンの場合には、ゲート抵抗を最大値に設定する(S22)。本実施形態の場合、電圧指令信号S1のオン期間は各スイッチング素子21〜26にゲート抵抗R1を接続し、電圧指令信号S1のオフ期間は各スイッチング素子21〜26にゲート抵抗R3を接続する。次に、交流モータ10の各指令電流を設定する。すなわち、q軸指令電流0、d軸電流指令を非ゼロ(α)に設定する(S23)。
次に図6を用いて、制御装置15による急速放電処理について説明する。まず、急速放電要求フラグがオフであるか否かを判定する(S31)。肯定判定した場合には、通常運転時の処理を行う(S32)。通常運転時の処理では、上述したように、交流モータ10の出力トルクが目標トルクとなるように、d軸電流指令値SId,q軸電流指令値SIqをマップ又は数式等により演算する。そして上述のようにして求めた電圧指令信号S1〜S6を、インバータ11の対応する各ドライブユニット41〜46に出力する。一方、インバータ11においては、現在の物理量に基づいてゲート抵抗が設定され、スイッチング動作により電力変換をする。
一方、急速放電要求フラグがオンの場合には、図示を略す電圧センサで検出したインバータ11の入力電圧V、すなわち平滑コンデンサ13の両端電圧が所定の判定値Va以上であるか否かを判定する(S33)。判定値Vaは、例えば平滑コンデンサ13の放電が完了した際の平滑コンデンサ13の両端電圧又はその付近の電圧に設定される。
インバータ11の入力電圧Vが判定値Va未満と判定した場合には、平滑コンデンサ13の急速放電処理を終了する。インバータ11の入力電圧が判定値Vaよりも高いと判定した場合には、平滑コンデンサ13の急送放電処理を行う(S34)。
すなわち、交流モータ10のq軸電流指令値SIqをゼロ、d軸電流指令値SIdを非ゼロ(α)に設定した状態で、交流モータ10を駆動して、交流モータ10の巻線で電気エネルギを消費する(ジュール熱に変換する)。また、インバータ11の各スイッチング素子21〜26に対して抵抗値の大きいゲート抵抗R1,R3を切替接続しながら、インバータ11をスイッチング動作させて平滑コンデンサ13の蓄積電荷を放電する。
次に上記処理の作用効果について図7を用いて説明する。なお図7では、本実施形態の処理を行わない場合のインバータ11の消費電力とシステム電圧を破線で示している。図7において、急速放電要求が発生すると、リレー14がオフになるとともに、急速放電要求フラグがオンになる(t1)。そして、q軸指令電流がゼロ、d軸電流指令が非ゼロに設定されるとともに、インバータ11のゲート抵抗が大きい値に設定され、インバータ11の消費電力が増加される。これにより、システム電圧(平滑コンデンサ13の両端電圧)の減少度合いが高められる。そのため、本実施形態の処理を実施しない場合に比べて、平滑コンデンサ13の放電を完了するまでに要する時間を短縮できる。
上記によれば以下の優れた効果を奏することができる。
・平滑コンデンサ13に蓄積された電荷を急速に放電する急速放電要求がある場合には、スイッチング素子21〜26のゲート抵抗を強制的に大きくした状態で、スイッチング素子21〜26のスイッチング動作を行うようにした。この場合、スイッチング素子21〜26のスイッチング動作に伴う電力消費量が増加するため、平滑コンデンサ13を短時間で放電させることができる。
・車両の外部衝突が発生した際に、急送放電要求があると判定するようにした。この場合、平滑コンデンサ13の蓄電電荷の放電が短時間で完了させることにより、外部衝突の発生状態で平滑コンデンサ13に電荷が残されていることによる影響を早期に回避できる。
・急速放電要求がある場合に、スイッチング素子21〜26のゲート抵抗値を設定可能な抵抗値の最大値に設定する場合、スイッチング素子21〜26の電力消費量を増加し、平滑コンデンサ13の電荷を早期に完了させる効果を高めることができる。
・急速放電要求がある場合に、スイッチング素子21〜26のゲート抵抗値を大きくした状態でスイッチング動作させることに加えて、交流モータ10の巻線による電気エネルギ消費を利用して、平滑コンデンサ13の蓄積電荷を放電させるようにした。この場合、平滑コンデンサ13の蓄積電荷の放電をより短時間で完了させる効果を高めることができる。
・急速放電要求が無い場合には、スイッチング素子21〜26の各物理特性(電圧、電流、温度)を用いて、スイッチング素子21〜26のスイッチング損失が少なくなるように、ゲート抵抗の抵抗値を設定するようにした。この場合、急速放電要求が無い場合には、スイッチング素子21〜26のスイッチング損失を抑えることができる。
なお本発明は上記に限定されず以下のように実施してもよい。なお以下の説明において上記と同様の構成には同じ図番号を付し詳細な説明は省略する。
・上記において、急速放電要求の有無に応じて、PWM制御方式で電圧指令信号を生成する際のキャリア周波数が可変設定されてもよい。例えば、図8の処理において、急送放電要求フラグがオフであるか否かを判定する(S41)。急速放電要求フラグがオフの場合には、キャリア周波数f1に設定する。一方、急速放電要求フラグがオンの場合には、キャリア周波数を強制的に増加してキャリア周波数f2(>f1)に設定する。この場合、急速放電要求が行われる際のインバータ11の単位時間当たりのスイッチング回数を増加させることができ、平滑コンデンサ13の蓄積電荷をより短時間で放電する効果を高めることができる。
・上記では、急速放電要求がある場合に、インバータ11のオン期間及びオフ期間の両方でゲート抵抗値を大きくしているが、少なくともオン期間及びオフ期間の一方におけるゲート抵抗値が大きい値に設定されればよい。この場合にも、平滑コンデンサ13の電荷の放電に要する時間を短縮することができる。
・上記では、急速放電要求がある際に、インバータ11及び交流モータ10の駆動を利用して、平滑コンデンサ13を放電させているが、インバータ11のスイッチング動作による電力消費量が、交流モータ10のジュール熱損失に比べて大きい場合、インバータ11のスイッチング動作のみを利用して、平滑コンデンサ13の急速放電が行われてもよい。
・上記において、急速放電要求は、加速度センサの検出結果以外のパラメータを用いて実施してもよい。例えば、イグニッションスイッチがオフ後の車両点検時においても、急速放電要求があると判定されてもよい。
・上記では、2つのゲート抵抗を切り替えることにより、ゲート抵抗値が2段階で設定されるようにしている。これ以外にも、ゲート抵抗が複数段階で可変設定されるようにしてもよい。例えば図2において、充電回路10b,放電回路10cのそれぞれに異なる抵抗値を有するn個(n>3)のゲート抵抗を切り替え可能に設けてもよい。これ以外にも、充電回路10b、放電回路10cのそれぞれに可変抵抗を設けることで、ゲート抵抗値が連続的に設定されるようにしてもよい。これらの場合にも、急速放電要求が無い場合には、インバータ11の電流、電圧、温度等のパラメータに基づきゲート抵抗を設定し、急速放電要求がある場合には、ゲート抵抗を最大値に設定すればよい。
・上記において、電力変換システムのシステム電源ラインL1とアースラインL2との間には平滑コンデンサ13以外のコンデンサ成分が接続されることがある。例えば、昇圧コンバータ19の入力コンデンサ(図示略)が接続されることがある。このように、電力変換システムが複数のコンデンサ成分を備えている場合、急速放電要求が生じた際には、全てのコンデンサ成分の蓄積電荷が放電されるように放電制御をするとよい。
11…インバータ、13…平滑コンデンサ、15…制御装置、50…ドライブIC、50a…駆動制御部。

Claims (6)

  1. 直列接続された複数の半導体スイッチを有し該半導体スイッチのオンオフにより電力変換を行う電力変換装置(11)と、前記電力変換装置に並列接続されたコンデンサ(13)と、を備える電力変換システムに適用され、
    前記コンデンサに蓄積された電荷を急速に放電する急速放電要求があるか否かを判定する要求判定手段(15)と、
    急速放電要求が無いと判定した場合には、前記半導体スイッチのゲート抵抗を第1抵抗値に設定し、急速放電要求があると判定した場合には、前記半導体スイッチのゲート抵抗を前記第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値に設定するゲート抵抗設定手段(50)と、
    前記急速放電がある場合に、前記半導体スイッチをオンオフ駆動することにより、前記コンデンサの電荷を放電する放電制御手段(41〜46)と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  2. 前記電力変換システムが搭載された車両における外部衝突の発生の有無を判定する衝突判定手段(15)を備え、
    前記要求判定手段は、外部衝突の発生があると判定された際に、急速放電要求があると判定する請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
  3. 前記衝突判定手段は、自車両に加わる加速度の検出結果に基づいて、前記外部衝突の有無を判定する請求項2に記載の電力変換装置の制御装置。
  4. 前記ゲート抵抗設定手段は、前記半導体スイッチのゲート抵抗の抵抗値を複数段階で切替設定可能であり、前記急速放電要求があると判定された場合には、前記ゲート抵抗の抵抗値を設定可能な抵抗値の最大値に設定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  5. 前記電力変換装置で駆動される交流モータ(10)を備える電力変換システムに適用され、
    前記急速放電要求があると判定した場合に、前記交流モータのトルク発生に寄与しないd軸電流を流すためにd軸電圧指令値を非ゼロの値に設定すると共に、前記交流モータのトルク発生に寄与するq軸電流を流さないためにq軸電流指令値をゼロに設定して、前記交流モータの通電を制御する交流モータ制御手段を備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  6. 前記急速放電要求が無いと判定した場合には、前記半導体スイッチの電圧、電流、温度の少なくともいずれかに基づいて、前記半導体スイッチの前記ゲート抵抗を設定する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
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