JP2016163142A - プログラム及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二つ折りされた状態でキャリアシートに挟み込まれてスキャンされる原稿に対応する画像データに対する画像処理が、原稿の形状に応じて自動的に実行される、プログラム及び画像処理装置を提供する。【解決手段】原稿の第一領域と第二領域にそれぞれ対応する第一画像データと第二画像データが取得される。文字が記録された原稿は、第一辺の第一サイズが第二辺の第二サイズより長く、キャリアシートに二つ折りされて挟み込まれる。原稿の第一領域はキャリアシートの第一面の側となる領域で、原稿の第二領域はキャリアシートの第二面の側となる領域である。第二サイズに対応する第一画像データの短辺サイズが取得される。短辺サイズが基準サイズより小さい場合、少なくとも第一画像データに対するOCR処理の認識結果に従い回転量が決定され、回転処理が実行される。短辺サイズが基準サイズより小さくない場合、前述した処理は実行されない。【選択図】図1

Description

本発明は、二つ折りされた状態でキャリアシートに挟み込まれ、スキャナ装置によってスキャンされる原稿に対応する画像データを画像処理するプログラムと画像処理装置に関する。
キャリアシートと両面同時読み取りスキャナ装置を用いたスキャンが実用化されている。キャリアシートと両面同時読み取りスキャナ装置を用いたスキャンによって生成される画像データを対象とした画像処理に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、原稿の表裏両面をスキャンし、表面画像データと裏面画像データを生成し、両画像データを合成する技術が開示されている。表面画像データと裏面画像データを合成する場合、原稿は、二つ折りにされてキャリアシートに挟み込まれる。キャリアシートには、合成指示マークが、二つ折りにされた原稿を挟む位置以外の位置に描かれる。画像処理部において、合成指示マークが検出された場合、表面画像データ及び裏面画像データの所定の位置から切り出した表面切出画像及び裏面切出画像が1枚の画像データに合成される。合成指示マークが検出されない場合、表面画像データ及び裏面画像データは、独立した1枚の画像データとされる。特許文献1の技術によれば、通常の両面原稿の読み取りモードと、二つ折りにして画像を読み取り合成するモードを区別するための設定操作が不要で、モードの切り替えを行う必要がなくなる。
特許文献2には、読取装置が開示されている。読取装置では、搬送中のキャリアシートに挟み込まれた原稿シート上の画像が読み取られる。原稿シートは、レシートのような長尺原稿である。読取装置では、キャリアシートの表面と裏面の画像からそれぞれ画像データが生成される。読取装置では、表面と裏面の画像データから、キャリアシートに挟み込まれたレシートに対応する部分が部分データとして検出される。レシートが折られた状態であるか否かが判断される。レシートが折られた状態である場合、表面の部分データと裏面の部分データが合成され、一つの画像データとされる。このとき、合成は、表面の部分データに対応するレシートの折り目の位置と、裏面の部分データに対応するレシートの折り目の位置が一致するようにして行われる。レシートが折られた状態でない場合、前述したような合成は実行されない。
特開2005−260387号公報 特開2014−216998号公報
各種の原稿が、キャリアシートに挟み込まれ、キャリアシートの両面がスキャンされることがある。キャリアシートに挟み込まれる原稿は、二つ折りにされることもある。例えば、レシートのような長尺の原稿が二つ折りにされて挟み込まれることもあれば、A3サイズの原稿が二つ折りにされて挟み込まれることもある。従って、キャリアシートを用いたスキャンにおいては、キャリアシートに挟み込まれる原稿に応じた画像処理のモードを設ける必要がある。キャリアシートに挟み込まれる原稿に応じた画像処理のモードは、スキャンに合わせて自動的に設定されることが望ましい。換言すれば、ユーザが画像処理のモードの設定を手動で行う処理手順は、ユーザフレンドリーではない。
本発明は、二つ折りされた状態でキャリアシートに挟み込まれてスキャンされる原稿に対応する画像データに対する画像処理が、原稿の形状に応じて自動的に実行される、プログラム及び画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、スキャナ装置によってスキャンされた原稿に対応する画像データを画像処理する画像処理装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記コンピュータを、文字が記録され、第一辺の第一サイズが第二辺の第二サイズより長い長尺の前記原稿が、折り目が前記第二辺に沿った状態で二つ折りされて挟み込まれたキャリアシートの第一面の側となる、前記原稿の第一領域に対応する第一画像データと、前記キャリアシートの前記第一面と反対側の第二面の側となる、前記原稿の第二領域に対応する第二画像データと、を取得する第一取得手段と、前記原稿の前記第二サイズに対応し、且つ前記第一画像データの短辺に対応する短辺サイズを取得する第二取得手段と、前記第二取得手段によって取得された前記短辺サイズが、基準となる基準サイズより小さいかを判断する第一判断手段と、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、少なくとも前記第一画像データに対するOCR処理の認識結果に従い、少なくとも前記第一画像データの回転量を決定する決定処理を実行し、少なくとも前記第一画像データに対して、前記決定処理によって決定された前記回転量に従った回転処理を実行し、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さくない場合、前記決定処理と前記回転処理とを実行しない、変形手段と、して機能させるプログラムである。
これによれば、第一画像データの短辺に対応する短辺サイズに応じて、決定処理及び回転処理の実行又は未実行を制御することができる。第一画像データの短辺に対応する短辺サイズが基準サイズより小さい場合、回転量を決定し、決定された回転量に従った回転処理を実行することができる。決定処理では、OCR処理の認識結果に従い、回転量を決定することができる。第一画像データの短辺に対応する短辺サイズが基準サイズより大きい場合、回転量は決定されない。従って、回転処理も実行されない。
このプログラムは、前記コンピュータを、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、前記原稿に対応させた状態で、前記第一画像データ及び前記第二画像データの各短辺で、前記第一画像データと前記第二画像データとを合成した第一合成データを生成し、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さくない場合、前記原稿に対応させた状態で、前記第一画像データ及び前記第二画像データの各長辺で、前記第一画像データと前記第二画像データとを合成した第二合成データを生成する、合成手段として機能させる、ようにしてもよい。これによれば、第一画像データの短辺に対応する短辺サイズが基準サイズより小さくなる二つ折りされた原稿について、この原稿に対応する第一合成データを生成することができる。第一画像データの短辺に対応する短辺サイズが基準サイズより大きい二つ折りされた原稿について、この原稿に対応する第二合成データを生成することができる。
このプログラムにおいて、前記変形手段は、前記第一画像データと前記第二画像データとを含む前記第一合成データに対するOCR処理の認識結果に従い、前記第一画像データと前記第二画像データとを含む前記第一合成データの前記回転量を決定する前記決定処理を実行し、前記第一画像データと前記第二画像データとを含む前記第一合成データに対して、前記回転処理を実行する機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、二つ折りされていない状態の原稿に対応する第一合成データを対象として、回転量を決定し、決定された回転量に従った回転処理を実行することができる。
このプログラムにおいて、前記合成手段は、前記第二画像データが、文字を含む所定の情報を含まない領域に対応するデータである場合、前記第一画像データと前記第二画像データとを合成しない、機能を含み、前記変形手段は、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さく、且つ前記第一画像データと前記第二画像データとが合成されない場合、前記第一画像データに対するOCR処理の認識結果に従い、前記第一画像データの前記回転量を決定する前記決定処理を実行し、前記第一画像データに対して、前記回転処理を実行する機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、文字を含まない領域に対応する第二画像データが、第一画像データに合成された合成データが生成されることを防止することができる。第一画像データを対象として、回転量を決定し、決定された回転量に従った回転処理を実行することができる。
このプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、前記第二取得手段によって取得され、且つ前記判断手段の判断対象とされた前記短辺サイズが、前記スキャナ装置におけるスキャンの主走査方向に一致する、前記第一画像データの水平方向のサイズであるかを判断する第二判断手段として機能させ、前記変形手段は、前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズである場合、前記決定処理において、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの鉛直方向における上下が逆となる量と、未回転と、を決定し、前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズでない場合、前記決定処理において、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの水平方向が鉛直方向となる量を決定する、機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、第一画像データの短辺に対応する短辺サイズの方向に応じて、回転量を適宜決定することができる。
このプログラムにおいて、前記変形手段は、前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズであり、前記主走査方向に直交する副走査方向に一致する、前記第一画像データの鉛直方向の下側から上側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第一パラメータ値が、前記第一画像データの鉛直方向の上側から下側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第二パラメータ値より大きい場合、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの鉛直方向における上下が逆となる量を決定し、前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズであり、前記第一パラメータ値が前記第二パラメータ値より小さい場合、前記回転量として、未回転を決定し、前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズではなく、前記第一画像データの前記水平方向の左側から右側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第三パラメータ値が、前記第一画像データの水平方向の右側から左側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第四パラメータ値より大きい場合、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの水平方向が鉛直方向となる右回りの量を決定し、前記短辺サイズが、前記第一画像データの前記水平方向のサイズではなく、前記第三パラメータ値が前記第四パラメータ値より小さい場合、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの水平方向が鉛直方向となる左回りの量を決定する、ようにしてもよい。これによれば、短辺サイズが水平方向のサイズである場合、第一パラメータ値と第二パラメータ値の大小関係に応じて、回転量を適宜決定することができる。短辺サイズが水平方向のサイズでない場合、第三パラメータ値と第四パラメータ値の大小関係に応じて、回転量を適宜決定することができる。OCR処理の認識結果の信頼度を示すパラメータとは、例えば、その高低を比較するためならば、認識できた文字数を用いることができる。
本発明の他の側面は、スキャナ装置によってスキャンされた原稿に対応する画像データを画像処理する画像処理装置であって、文字が記録され、第一辺の第一サイズが第二辺の第二サイズより長い長尺の前記原稿が、折り目が前記第二辺に沿った状態で二つ折りされて挟み込まれたキャリアシートの第一面の側となる、前記原稿の第一領域に対応する第一画像データと、前記キャリアシートの前記第一面と反対側の第二面の側となる、前記原稿の第二領域に対応する第二画像データと、を取得する第一取得手段と、前記原稿の前記第二サイズに対応し、且つ前記第一画像データの短辺に対応する短辺サイズを取得する第二取得手段と、前記第二取得手段によって取得された前記短辺サイズが、基準となる基準サイズより小さいかを判断する第一判断手段と、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、少なくとも前記第一画像データに対するOCR処理の認識結果に従い、少なくとも前記第一画像データの回転量を決定する決定処理を実行し、少なくとも前記第一画像データに対して、前記決定処理によって決定された前記回転量に従った回転処理を実行し、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さくない場合、前記決定処理と前記回転処理とを実行しない、変形手段と、を備える画像処理装置である。
これによれば、上記の対応するプログラムと同様の作用が実現される。この画像処理装置は、上記のプログラムと同様、他の機能が実現される画像処理装置として特定することもできる。
本発明によれば、二つ折りされた状態でキャリアシートに挟み込まれてスキャンされる原稿に対応する画像データに対する画像処理が、原稿の形状に応じて自動的に実行される、プログラム及び画像処理装置を得ることができる。
画像処理システムの一例を示す図である。 読取媒体の一例としてのレシートとキャリアシートに関する図である。上段はレシートをキャリアシートに挟み込む状態を示す。下段左側は、レシートが挟み込まれたキャリアシートの第一面を示す。下段右側は、レシートが挟み込まれたキャリアシートの第二面を示す。 レシートが二つ折りされる状態を示す図である。 画像処理の第一部分のフローチャートである。 画像処理の第二部分のフローチャートである。 画像処理の第三部分のフローチャートである。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<画像処理システム>
画像処理システム10について、図1〜図3を参照して説明する。画像処理システム10は、画像処理装置20と、スキャナ装置30を含む。画像処理システム10において、画像処理装置20とスキャナ装置30は、通信ケーブル11によって接続される。画像処理装置20とスキャナ装置30の間では、通信ケーブル11を介してデータ通信が行われる。例えば、スキャナ装置30によって生成された画像データが、通信ケーブル11を介して画像処理装置20に送信される。画像データは、読取媒体の第一面又は第二面に対応するデータである。画像処理装置20では、スキャナ装置30から送信された前述の画像データが受信され、画像処理装置20は、これを取得する。
画像処理装置20では、取得された画像データに対する画像処理が実行される。画像処理装置20は、例えば、パーソナルコンピュータのような情報処理装置である。画像処理装置20で実行される画像処理については後述する。スキャナ装置30では、読取媒体がスキャンされ、スキャンされた読取媒体に対応する画像データが生成される。スキャナ装置30は、読取媒体の第一面及び第二面を、1回のスキャン動作で、まとめてスキャンすることができる。この場合、スキャナ装置30では、読取媒体の第一面に対応する画像データと、読取媒体の第二面に対応する画像データが生成される。
スキャナ装置30では、キャリアシート40を用いたスキャン動作を行うことができる。キャリアシート40には、図2に示すように、原稿が挟み込まれる。原稿には、各種の情報が記録されている。原稿に記録された情報には、少なくとも文字が含まれる。例えば、原稿としては、A3サイズの資料(不図示)と、レシートが挙げられる。レシートは、所定の物品を購入した際、又は所定のサービスを受けた際、精算時に店員等から渡される。レシートには、図3に示すように、例えば、購入物品名とその値段等の文字が記録されている。レシートにおいて文字は、短辺に沿って記録される。キャリアシート40に挟み込まれる原稿は、二つ折りにされることもある(図2及び図3参照)。実施形態では、読取媒体は、1枚又は複数枚の原稿が挟み込まれたキャリアシート40であるとする。図2に示すキャリアシート40は、簡易的な図示とされている。キャリアシート40を構成する2枚の透明シートの接続は、図2とは異なる構成であってもよい。キャリアシート40としては、公知のキャリアシートを採用することができる。
<画像処理装置>
画像処理装置20は、図1に示すように、CPU21と、記憶装置22と、RAM23と、表示部24と、操作部25と、通信部26を備える。これら各部21〜26は、通信可能に接続される。CPU21は、演算処理を実行する。記憶装置22は、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体によって構成される。例えば、記憶装置22は、ハードディスク及び/又はフラッシュメモリによって構成される。この他、記憶装置22は、ROMを含むものであってもよい。記憶装置22には、各種のプログラムが記憶される。例えば、記憶装置22には、OS(Operating System)と各種のアプリケーションが記憶される。記憶装置22に記憶されるアプリケーションには、後述する画像処理(図4〜図6参照)のプログラムと、この画像処理において実行される、ラベリング処理(図4のS15参照)、OCR処理(図5のS43又は図6のS51参照)、回転処理(図6のS59参照)及び傾き補正処理(図6のS61参照)の各プログラムが含まれる。
例えば、アプリケーションは、記憶装置22に事前にインストールされる。事前のインストールは、例えば、半導体メモリ等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、画像処理装置20の読取部(不図示)によって読み取られることで行われる。画像処理装置20が、例えば、光学ドライブ(不図示)を備えている場合、事前のインストールは、光学メディアに記憶されたプログラムが、光学ドライブによって読み取られることで行われるようにしてもよい。この他、画像処理装置20がインターネットのようなネットワーク(不図示)に接続されている場合、事前のインストールは、このネットワークに接続されたサーバ装置のハードディスク等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、通信部26で伝送信号として受信されることで行われるようにしてもよい。何れの形態とするかは、諸事情を考慮して適宜決定される。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば、伝送信号)を含まない、非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を記憶可能な記憶媒体であればよい。
RAM23は、CPU21が各種のプログラムを実行する際に利用される記憶領域となる。RAM23には、処理の実行途中に、処理で利用される所定のデータと情報が、所定の記憶領域に記憶される。画像処理装置20では、CPU21が、記憶装置22に記憶されたOS及び上述した各プログラム(図4〜図6参照)を実行する等して、画像処理装置20を制御する。これにより、画像処理装置20では、各種の機能手段が実現される。
表示部24は、例えば、液晶ディスプレイである。表示部24には、各種の情報が表示される。例えば、表示部24には、図4〜図6に示す画像処理によって合成される第一合成データ又は第二合成データに対応する画像が表示される。操作部25は、画像処理装置20に対する各種の指示等の入力を受け付ける。例えば、操作部25は、スキャン動作の開始指示の入力を受け付ける。操作部25は、例えば、キーボード及びマウスを含む。詳細は省略するが、キーボード及びマウスへの各操作に対応する操作情報を生成する処理は、例えば、公知のパーソナルコンピュータで採用されている技術であり、画像処理装置20でも採用される。
通信部26には、通信ケーブル11が接続される。通信部26は、通信ケーブル11を介したスキャナ装置30との間のデータ通信を行う。例えば、画像処理装置20では、通信部26を介してスキャナ装置30から送信される画像データが受信される。通信部26は、例えば、USB(Universal Serial Bus )規格又はイーサネット(登録商標)規格に適合するインターフェース回路である。通信部26がイーサネット(登録商標)規格に適合するインターフェース回路であるとする。この場合、スキャナ装置30との接続は、有線接続又は無線接続の何れであってもよい。
画像処理装置20は、図4〜図6に示す画像処理のプログラムが記憶装置22に記憶されている点が、公知の画像処理装置と相違する。但し、画像処理装置20は、ハードウェア的には、公知の画像処理装置と同様の情報処理装置である。従って、上記では説明を省略したが、画像処理装置20は、上述した各部21〜27の他、公知の画像処理装置が備える構成を備える。
<スキャナ装置>
スキャナ装置30は、図1に示すように、CPU31と、記憶装置32と、RAM33と、搬送部34と、第一イメージセンサ35と、第二イメージセンサ36と、通信部37を備える。これら各部31〜37は、通信可能に接続される。CPU31は、演算処理を実行する。記憶装置32は、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体によって構成される。例えば、記憶装置32は、フラッシュメモリによって構成される。記憶装置32には、各種のプログラムが記憶される。例えば、記憶装置32に記憶されるプログラムには、スキャン動作に応じて、画像データを生成するプログラムが含まれる。
RAM33は、CPU31が各種のプログラムを実行する際に利用される記憶領域となる。RAM33には、処理の実行途中に、処理で利用される所定のデータが、所定の記憶領域に記憶される。例えば、RAM33には、生成された画像データが記憶される。スキャナ装置30では、CPU31が、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行する等して、スキャナ装置30を制御する。これにより、スキャナ装置30では、各種の機能手段が実現される。
搬送部34は、スキャナ装置30にセットされた読取媒体を搬送する。読取媒体としては、上述したように、例えば、1枚又は複数枚の原稿が挟み込まれたキャリアシート40が含まれる。読取媒体は、原稿そのものであることもある。第一イメージセンサ35及び第二イメージセンサ36は、CIS方式のイメージセンサである。但し、第一イメージセンサ35及び第二イメージセンサ36は、CCD方式のイメージセンサであってもよい。スキャナ装置30では、互いに対向する2個の第一イメージセンサ35及び第二イメージセンサ36によって、1回のスキャン動作における両面スキャンが実現される。実施形態では、第一イメージセンサ35によってスキャンされるキャリアシート40の面を、「第一面」という。第二イメージセンサ36によってスキャンされるキャリアシート40の面を、「第二面」という。
スキャナ装置30でスキャンできるサイズが、A4縦サイズに設定された場合を例に挙げる。A4縦サイズは、297mmである。この場合、第一イメージセンサ35及び第二イメージセンサ36では、主走査方向における最大スキャンサイズは、210mmとなる。スキャナ装置30では、A4サイズに対応したサイズのキャリアシート40が用いられる。スキャナ装置30では、キャリアシート40は、キャリアシート40の長手方向に沿って搬送される。キャリアシート40の長手方向は、A4サイズの縦方向に一致する。通信部37は、通信ケーブル11が接続される。通信部37は、通信ケーブル11を介した画像処理装置20との間のデータ通信を行う。例えば、スキャナ装置30では、通信部37から画像データが画像処理装置20に送信される。通信部37は、通信部26と同様の構成である。従って、通信部37に関するこの他の説明は省略する。
スキャナ装置30は、ハードウェア的には、公知のスキャナ装置である。従って、上記では説明を省略したが、スキャナ装置30は、上述した各部31〜37の他、公知のスキャナ装置が備える構成を備える。
<画像処理>
画像処理装置20で実行される画像処理について、図4〜図6を参照して説明する。画像処理の説明において、キャリアシート40に挟み込まれる原稿は、レシートと、葉書と、二つ折りされたA3サイズの資料であるとする。レシートは、長辺の第一サイズが短辺の第二サイズより長い長尺の原稿である。レシートは、長辺のサイズが短辺のサイズの2倍より長いものを対象とする(図3参照)。レシートは、二つ折りにされず、そのままの状態でキャリアシート40に挟み込まれることもある。画像処理は、この処理の開始指示が操作部25で受け付けられ、CPU21が、この開始指示を操作部25から取得した場合に開始される。ユーザは、開始指示の入力に際し、原稿が挟み込まれたキャリアシート40を、スキャナ装置30にセットする。このとき、キャリアシート40に挟み込まれる原稿の枚数は、1枚又は複数枚とされる。スキャナ装置30にセットされるキャリアシート40の枚数は、1枚であるとする。
開始指示を取得したCPU21は、カウンタを「0」に初期化する(S10)。カウンタは、S19〜S63(図6参照)の処理が実行された回数をカウントする。カウンタによってカウントされるカウント数は、RAM23に記憶される。続けて、CPU21は、開始指示の送信を制御する(S11)。即ち、CPU21は、開始指示の送信指令を通信部26に出力する。開始指示の送信先は、スキャナ装置30である。これに伴い、開始指示が、通信部26からスキャナ装置30に送信される。
スキャナ装置30では、CPU31が、通信部37を介して開始指示を取得し、スキャン動作を開始させる。これに伴い、搬送部34が駆動し、スキャナ装置30にセットされたキャリアシート40が搬送される。スキャナ装置30では、スキャン動作に応じて、画像データが生成される。1回のスキャン動作において、スキャナ装置30で生成される画像データは、第一面データと、第二面データである。第一面データは、第一イメージセンサ35によってスキャンされたキャリアシート40の第一面に対応する画像データである。第二面データは、第二イメージセンサ36によってスキャンされたキャリアシート40の第二面に対応する画像データである。スキャナ装置30では、生成された画像データが、通信部37からスキャナ装置30に送信される。
画像処理装置20では、スキャナ装置30からの第一面データ及び第二面データが、通信部26で受信される。CPU21は、通信部26を介して第一面データ及び第二面データを取得する(S13)。取得された第一面データ及び第二面データは、RAM23に記憶される。続けて、CPU21は、ラベリング処理を実行する(S15)。ラベリング処理は、第一面データ及び第二面データを対象として実行される。ラベリング処理では、第一画像データと第二画像データとラベル数が取得される。ラベル数は、キャリアシート40に挟み込まれた原稿の枚数に対応する。
第一面データを対象としたラベリング処理では、第一画像データが取得される。第一画像データは、キャリアシート40に挟み込まれた各原稿において、キャリアシート40の第一面の側となる原稿の第一領域に対応する画像データである。例えば、1枚のレシートが、図3に示すように、二つ折りにされた状態で、キャリアシート40に挟み込まれていたとする(図2参照)。この場合、第一画像データは、キャリアシート40に挟み込まれたレシートの印字面の全領域(図3の「<折り曲げ前(レシートの全体)>」参照)のうち、図2下段に示すように、キャリアシート40の第一面の側となるレシートの第一領域(図3の「<第一領域>」参照)に対応する画像データである。
第二面データを対象としたラベリング処理では、第二画像データが取得される。第二画像データは、キャリアシート40に挟み込まれた各原稿において、キャリアシート40の第二面の側となる原稿の第二領域に対応する画像データである。例えば、1枚のレシートが、図3に示すように、二つ折りにされた状態で、キャリアシート40に挟み込まれていたとする(図2参照)。この場合、第二画像データは、キャリアシート40に挟み込まれたレシートの印字面の全領域のうち、図2下段に示すように、キャリアシート40の第二面の側となるレシートの第二領域(図3の「<第二領域>」参照)に対応する画像データである。図3に示す、レシートの第二領域について、この図は、レシートを、短辺に沿った折り目Lで二つ折りにした状態を基準として図示されている。
ラベリング処理で取得される第一画像データ及び第二画像データは、RAM23に記憶される。第一画像データ及び第二画像データは、水平方向及び鉛直方向の各サイズが所定値となる矩形の画像データである。ラベリング処理では、処理が適切に実行された場合、キャリアシート40に挟み込まれた原稿の枚数に対応する組数の第一画像データ及び第二画像データが取得される。例えば、1枚のレシートが、キャリアシート40に挟み込まれていたとする(図2参照)。ラベリング処理では、1組の第一画像データ及び第二画像データが取得される。この場合、CPU21は、ラベル数「1」を取得する。
上述した例とは異なり、2枚のレシートが、キャリアシート40に挟み込まれていたとする。ラベリング処理では、2組の第一画像データ及び第二画像データが取得される。この場合、CPU21は、ラベル数「2」を取得する。更に、1枚のレシートと1枚の葉書が、キャリアシート40に挟み込まれていたとする。ラベリング処理では、2組の第一画像データ及び第二画像データが取得される。この場合、CPU21は、ラベル数「2」を取得する。葉書は、短辺の第二サイズがレシートの短辺の第二サイズより大きい原稿である。例えば、レシートの短辺の最大サイズは、80mmで、葉書の短辺は、100mmである。更に、2枚の葉書が、キャリアシート40に挟み込まれていたとする。ラベリング処理では、2組の第一画像データ及び第二画像データが取得される。この場合、CPU21は、ラベル数「2」を取得する。
この他、A3サイズの資料が、二つ折りにされた状態で、キャリアシート40に挟み込まれていたとする。ラベリング処理では、1組の第一画像データ及び第二画像データが取得される。この場合、CPU21は、ラベル数「1」を取得する。即ち、CPU21は、ラベル処理によって取得された第一画像データ及び第二画像データの組数に一致する数を、ラベル数とする。ラベリング処理が適切に実行されず、第一画像データのみが取得されたとする。この場合、CPU21は、取得された第一画像データの数を、ラベル数とする。S15で実行されるラベリング処理は、公知の処理である。S15では、公知のラベリング処理技術を採用することができる。従って、ラベリング処理の詳細については省略する。
S15を実行した後、CPU21は、取得されたラベル数を繰返数に設定する(S17)。繰返数は、S19〜S67(図6参照)の処理を繰り返す数である。画像処理では、同一の原稿に対応する1組の第一画像データ及び第二画像データは、まとめて取り扱われる。但し、第一面データを対象としたラベリング処理、又は第二面データを対象としたラベリング処理の何れか一方が適切に実行されないこともある。このような場合、画像処理では、適切に行われたラベリング処理により取得された画像データが、単独で取り扱われる。実施形態では、適切に実行されないことがあるラベリング処理は、第二面データを対象としたラベリング処理であるとする。
CPU21は、S15におけるラベリング処理によって取得された第一画像データのうち、未処理の第一画像データを処理対象として選択する(S19)。このとき、CPU21は、カウンタを1アップする。続けて、CPU21は、処理対象として選択された第一画像データの短辺の短辺サイズを取得する(S21)。ラベリング処理で、1組の第一画像データ及び第二画像データが取得されていたとする。1組の第一画像データ及び第二画像データは、1枚の原稿に対応する画像データである。そのため、1組の第一画像データ及び第二画像データでは、各短辺の短辺サイズは同一となる。
次に、CPU21は、S19で取得された短辺サイズが基準サイズ以下であるかを判断する(S23)。S23は、キャリアシート40に挟み込まれた原稿が、レシートであることを特定しようとする処理である。従って、基準サイズは、市販等されている公知のレシートの短辺のサイズを考慮して予め設定される。ここで、公知のレシートでは、その短辺のサイズは、定型化されている。従って、基準サイズとしては、例えば、公知のレシートにおいて定型化された幅の最大寸法が設定される。例えば、基準サイズは、80mmに設定される。基準サイズは、キャリアシート40が主走査方向に対して傾いた状態で搬送される場合があること、及び/又はキャリアシート40にレシートが傾いた状態(図2下段の「角度θ」参照)で挟み込まれる場合があること等を考慮し、前述した最大寸法より大きな寸法に設定するようにしてもよい。但し、この場合、基準サイズは、例えば、葉書等と区別可能で、レシートを特定できるサイズとされる。基準サイズは、画像処理のプログラムに登録されている。短辺サイズが基準サイズ以下である場合(S23:Yes)、CPU21は、処理を図5のS31に移行する。実施形態では、S23が肯定(S23:Yes参照)される原稿は、レシートである。
短辺サイズが基準サイズ以下でない場合(S23:No)、CPU21は、繰返数が「1」に設定されているかを判断する(S25)。例えば、キャリアシート40に2枚の葉書が挟み込まれていたとする。この場合、ラベル数は2枚の葉書に対応して「2」となり、S17では、繰返数「2」が設定されている。この他、キャリアシート40に1枚のレシートと1枚の葉書が挟み込まれており、S19で葉書に対応する第一画像データが処理対象として選択されているとする。この場合、ラベル数は「2」となり、S17では、繰返数「2」が設定されている。CPU21は、繰返数が「1」でない場合(S25:No)、処理を図6のS63に移行する。
読取媒体が二つ折りにされたA3サイズの原稿が挟み込まれたキャリアシート40であったとする。この場合、ラベル数は「1」となり、S17では、繰返数「1」が設定されている。繰返数が「1」に設定されている場合(S25:Yes)、CPU21は、合成位置として、第一画像データ及び第二画像データの各長辺を決定する(S27)。合成位置として決定される第一画像データ及び第二画像データの各長辺は、A3の原稿を二つ折りしたときの折り目に一致する。
続けて、CPU21は、第二合成データを生成する(S29)。第二合成データは、S27で決定された第一画像データ及び第二画像データの各長辺を一致させた状態で、第一画像データと第二画像データを合成した画像データである。第二合成データは、RAM23に記憶される。S27とS29では、キャリアシート40を用いたスキャンにおいて既に実用化されている合成処理技術を採用することができる。従って、S27とS29に関するこの他の説明は省略する。第二画像データが白紙データである場合、後述する図5のS33が否定(S33:No参照)されると、図5のS37が未実行とされる処理手順と同様、S29は省略するようにしてもよい。白紙データについては後述する。その後、CPU21は、処理を図6のS63に移行する。
図5のS31でCPU21は、第二画像データがRAM23に記憶されているかを判断する。第二画像データは、図3のS19で処理対象として選択された第一画像データに対応する画像データである。この判断は、S15で、第二面データを対象としたラベリング処理が適切に実行されておらず、第二画像データがRAM23に記憶されていない場合に対応する処理である。第二画像データが記憶されていない場合(S31:No)、CPU21は、処理をS39に移行する。第二画像データが記憶されている場合(S33:Yes)、CPU21は、第二画像データが白紙データであるかを判断する(S33)。白紙データは、各画素の色情報に基づき、文字を含む所定の情報を含まない白紙領域であると判断されるデータである。例えば、キャリアシート40に挟み込まれたレシートにおいて、キャリアシート40の第二面の側となったレシートの第二領域には、何も記録されていないとする。このような場合、第二画像データは、白紙データとなる。レシートが二つ折りにされておらず、キャリアシート40の第二面の側となるレシートの面が白紙である場合も、第二画像データは、白紙データとなる。第二画像データが白紙データである場合(S33:Yes)、CPU21は、処理をS39に移行する。
第二画像データが白紙データでない場合(S33:No)、CPU21は、合成位置として、第一画像データ及び第二画像データの各短辺を決定する(S35)。合成位置として決定される第一画像データ及び第二画像データの各短辺は、レシートを二つ折りしたときの折り目Lに一致する。図3に示す符号「P」を付した破線は、レシートに記録された情報ではなく、前述したレシートの折り目Lとなる位置を明示するものである。続けて、CPU21は、第一合成データを生成する(S37)。第一合成データは、S35で決定された第一画像データ及び第二画像データの各短辺を一致させた状態で、第一画像データと第二画像データを合成した画像データである。第一合成データは、RAM23に記憶される。S37では、公知の合成処理技術を採用することができる。従って、合成処理の詳細については省略する。その後、CPU21は、処理をS39に移行する。
S39でCPU21は、第一画像データ又は第一合成データの短辺サイズを取得する。CPU21は、S31が否定された場合(S31:No参照)、又はS33が肯定された場合(S33:Yes参照)、第一画像データの短辺サイズを取得する。CPU21は、S37が実行された場合、第一合成データの短辺サイズを取得する。第一合成データの短辺サイズは、合成前の第一画像データの短辺サイズに一致する。従って、第一合成データの短辺サイズは、実質的には、合成前の第一画像データの短辺サイズということもできる。続けて、CPU21は、取得された短辺サイズが、第一画像データ又は第一合成データの水平方向のサイズであるかを判断する(S41)。第一画像データ又は第一合成データの水平方向は、スキャナ装置30におけるスキャンの主走査方向(図2参照)に一致する。
短辺サイズが水平方向のサイズでない場合(S41:No)、CPU21は、処理を図6のS51に移行する。短辺サイズが水平方向のサイズである場合(S41:Yes)、CPU21は、読取パターンが鉛直方向に設定されたOCR処理を実行する(S43)。読取パターンが鉛直方向に設定されたOCR処理では、第一画像データ又は第一合成データが、鉛直方向の下側から上側にOCR処理され、更に、鉛直方向の上側から下側にOCR処理される。鉛直方向の下側から上側にOCR処理することは、第一画像データ又は第一合成データを180°回転した後に、鉛直方向の上側から下側にOCR処理を行うことに等価である。第一画像データ又は第一合成データの鉛直方向は、副走査方向に一致する。副走査方向は、主走査方向に直交する方向であって、搬送部34によってキャリアシート40が搬送される方向に対応する。CPU21は、S43におけるOCR処理のプロセスから、第一パラメータ値と第二パラメータ値を取得する。第一パラメータ値は、読取パターンを鉛直方向の下側から上側とした場合の認識結果の信頼度を示すパラメータの値である。第二パラメータ値は、読取パターンを鉛直方向の上側から下側とした場合の認識結果の信頼度を示すパラメータの値である。OCR処理は、公知の処理であり、S43及び後述する図6のS51では、公知のOCR処理技術が採用される。従って、OCR処理の詳細については省略する。
続けて、CPU21は、第一パラメータ値が第二パラメータ値より大きいかを判断する(S45)。第一パラメータ値が第二パラメータ値より大きい場合(S45:Yes)、CPU21は、回転量として上下回転を決定する(S47)。第一パラメータ値が第二パラメータ値より大きくない、即ち、第一パラメータ値が第二パラメータ値以下である場合(S45:No)、CPU21は、回転量として未回転を決定する(S49)。S47又はS49を実行した後、CPU21は、処理を図6のS59に移行する。
図6のS51でCPU21は、読取パターンが水平方向に設定されたOCR処理を実行する。読取パターンが水平方向に設定されたOCR処理では、第一画像データ又は第一合成データが、水平方向の左側から右側にOCR処理され、更に、水平方向の右側から左側にOCR処理される。水平方向の左側から右側にOCR処理することは、第一画像データ又は第一合成データを右回りに90°回転した後に、鉛直方向の上側から下側にOCR処理を行うことに等価である。水平方向の右側から左側にOCR処理することは、第一画像データ又は第一合成データを左回りに90°回転した後に、鉛直方向の上側から下側にOCR処理を行うことに等価である。CPU21は、S51におけるOCR処理のプロセスから、第三パラメータ値と第四パラメータ値を取得する。第三パラメータ値は、読取パターンを水平方向の左側から右側とした場合の認識結果の信頼度を示すパラメータの値である。第四パラメータ値は、読取パターンを水平方向の右側から左側とした場合の認識結果の信頼度を示すパラメータの値である。
続けて、CPU21は、第三パラメータ値が第四パラメータ値より大きいかを判断する(S53)。第三パラメータ値が第四パラメータ値より大きい場合(S53:Yes)、CPU21は、回転量として、水平方向が鉛直方向となる右回りの量を決定する(S55)。第三パラメータ値が第四パラメータ値より大きくない、即ち、第三パラメータ値が第四パラメータ以下である場合(S53:No)、CPU21は、回転量として、水平方向が鉛直方向となる左回りの量を決定する(S57)。S55又はS57を実行した後、CPU21は、処理をS59に移行する。
S59でCPU21は、第一画像データ又は第一合成データを対象とした回転処理を実行する。図5のS47で回転量として、上下回転が決定されていたとする。この場合、CPU21は、第一画像データ又は第一合成データの上下を回転(例えば、180°回転)させた画像データを新たに生成する。図5のS49で回転量として、未回転が決定されていたとする。この場合、CPU21は、回転処理を実行しない。S55で回転量として、水平方向が鉛直方向となる右回りの量が決定されていたとする。この場合、CPU21は、第一画像データ又は第一合成データの水平方向が鉛直方向となる量だけ、第一画像データ又は第一合成データを右回りに回転(例えば、右回りに90°回転)させた画像データを新たに生成する。S57で回転量として、水平方向が鉛直方向となる左回りの量が決定されていたとする。この場合、CPU21は、第一画像データ又は第一合成データの水平方向が鉛直方向となる量だけ、第一画像データ又は第一合成データを左回りに回転(例えば、左回りに90°回転)させた画像データを新たに生成する。S59で実行される回転処理は、公知の処理である。S59では、公知の回転処理技術を採用することができる。従って、回転処理の詳細については省略する。その後、CPU21は、処理をS61に移行する。図5のS49で回転量が未回転に決定されていた場合、CPU21は、実質的には、S59を未実行とし、或いは、第一画像データ又は第一合成データを、回転処理を適用することなくそのままコピーした画像データを新たに生成し、処理をS61に移行する。即ち、CPU21は、図5のS49を実行した後、処理をS61に移行する。
S61でCPU21は、傾き補正処理を実行する。傾き補正処理の対象となる傾きは、スキャナ装置30でのスキャンの際に生じる。即ち、この傾きは、例えば、キャリアシート40が主走査方向に対して傾いた状態で搬送されることで生じる。この他、原稿が主走査方向に対して傾いた状態でキャリアシート40に挟み込まれることで生じる。図2下段では、原稿としてのレシートが、主走査方向に対して角度θだけ傾いた状態でキャリアシート40に挟み込まれている状態が図示されている。
図5のS41とS45が共に肯定されていた場合(S41,S45:Yes参照)、傾き補正処理は、S59で上下が回転された第一画像データ又は第一合成データを対象として実行される。図5のS41が否定されていた場合(S41:No参照)、傾き補正処理は、S59で右回り又は左回りに所定量だけ回転された第一画像データ又は第一合成データを対象として実行される。例えば、第一合成データに対応するレシートの画像に含まれる文字が、水平方向に対して傾いていたとする。傾き補正処理によれば、第一合成データを、前述した文字が水平方向に配置された状態の画像データに補正することができる。
第一画像データ又は第一合成データが傾きが発生していない状態である、又は第一画像データ又は第一合成データに発生している傾きが所定値以下であることもある。この場合、傾き補正処理の前後において、これら画像データに変化は生じず、又は画像データの変化量は極僅かである。従って、第一画像データ又は第一合成データが傾きが発生していない状態である、又は第一画像データ又は第一合成データに発生している傾きが所定値以下であることが特定された場合、S61は、省略するようにしてもよい。S61で実行される傾き補正処理は、公知の処理である。S61では、公知の傾き補正処理技術を採用することができる。従って、傾き補正処理の詳細については省略する。
実施形態では、S59で回転処理が実行され、且つS61で傾き補正処理が実行された後の画像データ、又はS61で傾き補正処理が実行された後の画像データの名称は、各処理の対象とされた画像データの名称のままとする。即ち、第一画像データを対象として、S59で回転処理が実行され、且つS61で傾き補正処理が実行され、又はS59で回転処理が実行されずに、S61で傾き補正処理が実行されていたとする。この場合、傾き補正処理後の画像データは、処理前と同じく、「第一画像データ」という。第一合成データを対象として、S59で回転処理が実行され、且つS61で傾き補正処理が実行され、又はS59で回転処理が実行されずに、S61で傾き補正処理が実行されていたとする。この場合、傾き補正処理後の画像データは、処理前と同じく、「第一合成データ」という。
次に、CPU21は、第二合成データ、第一画像データ又は第一合成データの表示を制御する(S63)。即ち、CPU21は、第二合成データ、第一画像データ又は第一合成データの表示指令を表示部24に出力する。これに伴い、表示部24では、第二合成データ、第一画像データ又は第一合成データに対応する画像が表示される。例えば、図2下段に示すような状態のキャリアシート40が、スキャナ装置30でスキャンされていたとする。この場合、表示部24では、図3に示すようなレシートの全体(図3の「<折り曲げ前(レシート全体)>」参照)が表示される。
続けて、CPU21は、カウンタのカウント数と図4のS17で設定された繰返数が一致するかを判断する(S65)。カウント数と繰返数が一致しない場合(S65:No)、CPU21は、処理を図4のS19に戻す。その後、CPU21は、S19以降の処理を繰り返して実行する。カウント数と繰返数が一致する場合(S65:Yes)、CPU21は、画像処理を終了する。
<実施形態の効果>
上述した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)図4〜図6に示す画像処理では、ラベリング処理が実行される(図4のS15参照)。ラベリング処理では、キャリアシート40の第一面に対応する第一面データから第一画像データが取得され、キャリアシート40の第二面に対応する第二面データから第二画像データが取得される。その後、第一画像データの短辺サイズが基準サイズ以下であるかが判断される(図4のS23参照)。第一画像データの短辺サイズが基準サイズ以下である場合(図4のS23:Yes参照)、第一画像データと第二画像データが各画像データの短辺で合成され、第一合成データが生成される(図5のS37参照)。第一合成データは、OCR処理の対象とされる(図5のS43又は図6のS51参照)。画像処理では、OCR処理の認識結果の信頼度を示すパラメータ値に応じて、第一合成データの回転量が適宜決定され(図5のS47、又は図6のS55若しくはS57参照)、回転処理が実行される(図6のS59参照)。これに対して、第一画像データの短辺サイズが基準サイズより大きい場合(図4のS23:Yes参照)、第一画像データと第二画像データが各画像データの長辺で合成され、第二合成データが生成される(図4のS29参照)。この場合、第二合成データは、OCR処理の対象とはされず、回転量も決定されない(図5のS31〜図6のS57未実行参照)。その結果、回転処理も実行されない(図6のS59未実行参照)。
そのため、画像処理装置20において、キャリアシート40に二つ折りにされて挟み込まれた原稿のタイプを自動的に判断し、各原稿のタイプに応じた合成を実行することができる。例えば、レシートとA3サイズの資料があり、何れかの原稿がキャリアシート40に二つ折りにされた状態で挟み込まれることがあるとする。このような場合、画像処理装置20の側で、キャリアシート40に挟み込まれた原稿が、レシートであるか、A3サイズの資料であるかが自動的に判断され、レシートに応じた合成と、A3サイズの資料に応じた合成を自動的に実行することができる。OCR処理の認識結果の信頼度を示すパラメータ値に応じて、回転量を決定することで、レシートに対応する第一合成データにおいて、文字の向きを正しい向きとすることができる。第一合成データにおいて、水平方向及び鉛直方向の向きを、実際のレシートの正しい向きに一致させることができる。画像処理装置20の操作性を向上させることができる。画像処理装置20では、ユーザフレンドリーな画像処理の手順が実現される。
(2)画像処理では、第一画像データの短辺サイズが基準サイズ以下であっても(図4のS23:Yes参照)、第二画像データが白紙データである場合(図5のS33:Yes参照)、第一画像データと第二画像データは、合成されない(図5のS37未実行参照)。この場合、第一画像データがOCR処理の対象とされる(図5のS43又は図6のS51参照)。画像処理では、OCR処理の認識結果の信頼度を示すパラメータ値に応じて、第一画像データの回転量が適宜決定され(図5のS47、又は図6のS55若しくはS57参照)、回転処理が実行される(図6のS59参照)。そのため、白紙データを含む第一合成データが生成されることを抑制することができる。
<変形例>
上述した実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)上記では、スキャナ装置30は、第一イメージセンサ35と、第二イメージセンサ36を備える。スキャナ装置30では、キャリアシート40の第一面が第一イメージセンサ35によってスキャンされ、キャリアシート40の第二面が第二イメージセンサ36によってスキャンされる。スキャナ装置が備えるイメージセンサは、1個とするようにしてもよい。この場合、スキャナ装置の搬送部は、公知のスキャナ装置に設けられた反転機構を備える。キャリアシート40は、第一面がスキャンされた後、搬送部において搬送経路を適宜搬送され、反転される。その後、スキャナ装置では、キャリアシート40の第二面が、第一面をスキャンしたイメージセンサによって再度スキャンされる。スキャナ装置では、このようにして、上述した第一面データと第二面データが生成される。
(2)上記では、図4〜図6に示す画像処理は、スキャナ装置30と通信ケーブル11で接続された画像処理装置20で実行される。画像処理は、スキャナ装置30で実行するようにしてもよい。この場合、ユーザは、スキャナ装置30に、上記同様、キャリアシート40をセットする。その後、ユーザは、スキャナ装置30に設けられた不図示の操作部を操作し、開始指示を入力する。スキャナ装置30の操作部では、開始指示が受け付けられ、CPU31は、これを取得する。開始指示を取得したCPU31は、スキャン動作を開始させ、第一面データ及び第二面データを取得する。第一面データ及び第二面データは、RAM33に記憶される。これ以降、CPU31は、図4のS15以降の各処理に対応する処理を、上記同様に実行する。CPU31は、図4のS19に対応する処理の実行前の所定のタイミングで、カウンタを「0」に初期化する。
CPU31は、図6のS63に対応する処理において、第二合成データ、第一画像データ又は第一合成データの表示を制御する。これに伴い、スキャナ装置30では、第二合成データ、第一画像データ又は第一合成データに対応する画像が、スキャナ装置30に設けられた不図示の表示部に表示される。スキャナ装置30がメモリカードへの書き込み機能を備える場合、第二合成データ、第一画像データ又は第一合成データをメモリカードに記憶するようにしてもよい。
(3)上記では、白紙データを、文字を含む所定の情報を含まない白紙領域に対応する画像データとして定義した。この場合、文字を含む所定の情報を含まない白紙領域は、文字を含む所定の情報を含まない無地の領域を含む。無地は、全体が1色の領域である。無地は、無模様を含む。
(4)上記では、画像処理のS35及びS37(図5参照)で、合成位置として短辺が決定され、第一画像データと第二画像データが合成され、第一合成データが生成される。S35及びS37に対応する各処理は、例えば、図6のS61の傾き補正処理を実行した後、実行するようにしてもよい。この場合、図5のS39〜図6のS61は、第一画像データ及び第二画像データのそれぞれを対象として実行される。傾き補正処理が実行された後の第一画像データ及び第二画像データを対象として、上記同様、合成位置としての各短辺が決定される。続けて、決定された第一画像データ及び第二画像データの各短辺を一致させた状態で、第一画像データと第二画像データが合成され、第一合成データが生成される。
(5)上記では、画像処理のS45(図5参照)の判断条件を「第一パラメータ値>第二パラメータ値」とした。この判断条件は、「第一パラメータ値<第二パラメータ値」としてもよい。CPU21は、この判断が否定される場合、処理をS47に移行し、この判断が肯定される場合、処理をS49に移行する。画像処理のS53(図6参照)の判断条件を「第三パラメータ値>第四パラメータ値」とした。この判断条件は、「第三パラメータ値<第四パラメータ値」としてもよい。CPU21は、この判断が否定される場合、処理をS55に移行し、この判断が肯定される場合、処理をS57に移行する。図5のS45又は図6のS53では、比較対象の両パラメータが等しい場合、各判断を肯定するようにしてもよい。
10 画像処理システム
11 通信ケーブル
20 画像処理装置
21 CPU
22 記憶装置
23 RAM
24 表示部
25 操作部
26 通信部
30 スキャナ装置
31 CPU
32 記憶装置
33 RAM
34 搬送部
35 第一イメージセンサ
36 第二イメージセンサ
37 通信部
40 キャリアシート
L 折り目

Claims (7)

  1. スキャナ装置によってスキャンされた原稿に対応する画像データを画像処理する画像処理装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    文字が記録され、第一辺の第一サイズが第二辺の第二サイズより長い長尺の前記原稿が、折り目が前記第二辺に沿った状態で二つ折りされて挟み込まれたキャリアシートの第一面の側となる、前記原稿の第一領域に対応する第一画像データと、前記キャリアシートの前記第一面と反対側の第二面の側となる、前記原稿の第二領域に対応する第二画像データと、を取得する第一取得手段と、
    前記原稿の前記第二サイズに対応し、且つ前記第一画像データの短辺に対応する短辺サイズを取得する第二取得手段と、
    前記第二取得手段によって取得された前記短辺サイズが、基準となる基準サイズより小さいかを判断する第一判断手段と、
    前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、少なくとも前記第一画像データに対するOCR処理の認識結果に従い、少なくとも前記第一画像データの回転量を決定する決定処理を実行し、少なくとも前記第一画像データに対して、前記決定処理によって決定された前記回転量に従った回転処理を実行し、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さくない場合、前記決定処理と前記回転処理とを実行しない、変形手段と、して機能させるプログラム。
  2. 前記コンピュータを、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、前記原稿に対応させた状態で、前記第一画像データ及び前記第二画像データの各短辺で、前記第一画像データと前記第二画像データとを合成した第一合成データを生成し、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さくない場合、前記原稿に対応させた状態で、前記第一画像データ及び前記第二画像データの各長辺で、前記第一画像データと前記第二画像データとを合成した第二合成データを生成する、合成手段として機能させる、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記変形手段は、前記第一画像データと前記第二画像データとを含む前記第一合成データに対するOCR処理の認識結果に従い、前記第一画像データと前記第二画像データとを含む前記第一合成データの前記回転量を決定する前記決定処理を実行し、前記第一画像データと前記第二画像データとを含む前記第一合成データに対して、前記回転処理を実行する機能を含む、請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記合成手段は、前記第二画像データが、文字を含む所定の情報を含まない領域に対応するデータである場合、前記第一画像データと前記第二画像データとを合成しない、機能を含み、
    前記変形手段は、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さく、且つ前記第一画像データと前記第二画像データとが合成されない場合、前記第一画像データに対するOCR処理の認識結果に従い、前記第一画像データの前記回転量を決定する前記決定処理を実行し、前記第一画像データに対して、前記回転処理を実行する機能を含む、請求項2又は請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記コンピュータを、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、前記第二取得手段によって取得され、且つ前記判断手段の判断対象とされた前記短辺サイズが、前記スキャナ装置におけるスキャンの主走査方向に一致する、前記第一画像データの水平方向のサイズであるかを判断する第二判断手段として機能させ、
    前記変形手段は、
    前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズである場合、前記決定処理において、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの鉛直方向における上下が逆となる量と、未回転と、を決定し、
    前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズでない場合、前記決定処理において、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの水平方向が鉛直方向となる量を決定する、機能を含む、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のプログラム。
  6. 前記変形手段は、
    前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズであり、前記主走査方向に直交する副走査方向に一致する、前記第一画像データの鉛直方向の下側から上側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第一パラメータ値が、前記第一画像データの鉛直方向の上側から下側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第二パラメータ値より大きい場合、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの鉛直方向における上下が逆となる量を決定し、
    前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズであり、前記第一パラメータ値が前記第二パラメータ値より小さい場合、前記回転量として、未回転を決定し、
    前記短辺サイズが、前記第一画像データの水平方向のサイズではなく、前記第一画像データの前記水平方向の左側から右側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第三パラメータ値が、前記第一画像データの水平方向の右側から左側へのOCR処理の認識結果の信頼度を示す第四パラメータ値より大きい場合、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの水平方向が鉛直方向となる右回りの量を決定し、
    前記短辺サイズが、前記第一画像データの前記水平方向のサイズではなく、前記第三パラメータ値が前記第四パラメータ値より小さい場合、前記回転量として、少なくとも前記第一画像データの水平方向が鉛直方向となる左回りの量を決定する、請求項5に記載のプログラム。
  7. スキャナ装置によってスキャンされた原稿に対応する画像データを画像処理する画像処理装置であって、
    文字が記録され、第一辺の第一サイズが第二辺の第二サイズより長い長尺の前記原稿が、折り目が前記第二辺に沿った状態で二つ折りされて挟み込まれたキャリアシートの第一面の側となる、前記原稿の第一領域に対応する第一画像データと、前記キャリアシートの前記第一面と反対側の第二面の側となる、前記原稿の第二領域に対応する第二画像データと、を取得する第一取得手段と、
    前記原稿の前記第二サイズに対応し、且つ前記第一画像データの短辺に対応する短辺サイズを取得する第二取得手段と、
    前記第二取得手段によって取得された前記短辺サイズが、基準となる基準サイズより小さいかを判断する第一判断手段と、
    前記短辺サイズが前記基準サイズより小さい場合、少なくとも前記第一画像データに対するOCR処理の認識結果に従い、少なくとも前記第一画像データの回転量を決定する決定処理を実行し、少なくとも前記第一画像データに対して、前記決定処理によって決定された前記回転量に従った回転処理を実行し、前記短辺サイズが前記基準サイズより小さくない場合、前記決定処理と前記回転処理とを実行しない、変形手段と、を備える画像処理装置。
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