JP6128994B2 - 印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像を印刷媒体へ印刷させる印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラムに関する。
印刷装置において印刷が実行されるときに、印刷装置において使用される用紙の幅を印刷装置が備えるセンサが検出し、センサにより検出された用紙の幅に合わせて印刷対象の画像を変倍する技術がある。
特許文献1には、印刷装置の用紙カセットに格納されている用紙の幅と長さを印刷装置が検知し、検知された幅と長さに対応する複数の用紙サイズを特定することが記載されている。またそのように特定された複数の用紙サイズにおいて、印刷装置の仕向け地に応じた所定の優先順位に従って用紙サイズを一意に特定することが記載されている。
特開平6−72562号公報
しかしながら特許文献1では所定の優先順位に従って用紙サイズを特定するため、適切な用紙サイズを特定することができない場合がある。
例えば特許文献1において、複数の用紙サイズが印刷用紙のサイズの候補として特定された場合、上記の優先順位において順位が最も高い候補が必ず特定されてしまう。例えば、印刷用紙のサイズA、サイズB、サイズCについて、印刷装置のある仕向け地ではサイズAが最も優先順位が高かったとする。このとき仮にユーザが印刷装置にサイズBやサイズCの印刷用紙をセットしたとしても、特許文献1に記載の技術によれば、サイズA、サイズB、サイズCが候補となった場合、優先順位の最も高いサイズAが必ず選ばれてしまう。よって、ユーザがサイズB、サイズCの印刷用紙を印刷装置にセットしたにもかかわらず、サイズAが印刷用紙のサイズとして特定されてしまい、サイズAに応じた大きさの画像がサイズB、サイズCの印刷用紙に印刷されてしまうことがある。このように、特許文献1に記載の技術によれば、所定の優先順位のおける順位が低いサイズの印刷用紙が印刷装置にセットされた場合、適切な印刷を行えないことがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、適切な大きさの画像を印刷媒体へ印刷させることができる印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明の印刷制御装置は、印刷媒体のサイズをセンサが検出することで得られた当該印刷媒体のサイズの1または複数の候補を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された候補であって且つ印刷媒体のサイズを特定するための複数の条件の組み合わせに対応する候補に基づく大きさの画像を、印刷手段に前記印刷媒体へ印刷させる印刷制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、印刷媒体のサイズをセンサが検出することで得られた当該印刷媒体のサイズの候補であり且つ印刷媒体のサイズを特定するための複数の条件の組み合わせに対応する候補に基づく大きさの画像が印刷される。そのため、適切な大きさの画像を印刷媒体へ印刷させることができる。
印刷装置100が備える印刷機構を示す図である。 用紙センサ118による用紙幅の検出を説明するための図である。 印刷装置100の構成を示すブロック図である。 本実施形態における用紙サイズテーブルを示す図である。 CPU201による印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。 用紙サイズと優先度の関係を示す図である。 図5のS1006におけるフィッティング処理を示すフローチャートである。 コピー機能における印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における印刷装置100が備える印刷機構を示す図である。給紙トレイ101には印刷用紙が格納されている。給紙ローラ103は、給紙トレイ101に格納されている印刷用紙を搬送ローラ105、106に給紙する。印刷用紙104は、給紙ローラ103により給紙され、搬送ローラ105、106により搬送されている印刷用紙である。図1のように、印刷用紙104は、搬送ローラ105、106により部材107、108による搬送路を通り、搬送ローラ109、110へ搬送される。搬送ローラ109、110は、印刷用紙104をプラテン111に搬送する。
またプラテン111の上部には印刷ヘッド112を搭載したキャリッジ113が設けられている。キャリッジ113は、ガイドレール114に沿って図1に示すA方向(図1中手前から奥に向かう方向)、B方向(図1中奥から手前に向かう方向)に往復走査する。印刷装置100は、キャリッジ113をA方向、B方向に走査させながら、印刷ヘッド112に駆動パルスを印加することにより印刷ヘッド112からインク等の記録剤を吐出させる。このように印刷ヘッド112から印刷用紙104に記録剤が吐出されることで、印刷用紙104に印刷対象の画像が印刷される。画像が印刷された印刷用紙104はさらに搬送ローラ109、110により、排紙ローラ115、116に搬送される。排紙ローラ115、116は印刷用紙104を、排紙トレイ117に排紙する。
またキャリッジ113には、反射型の光学センサである用紙センサ118が設けられている。印刷装置100は、この用紙センサ118が受光した光の強さを示す出力レベル(出力電圧)を取得し、その出力レベルが印刷用紙からの反射光に対応するレベルであるか判定することにより、当該受光された位置に印刷用紙が存在するか検出することができる。また上記のように、用紙センサ118はキャリッジ113に設けられており、印刷ヘッド112とともに走査される。そして印刷装置100は、用紙センサ118の走査が行われる範囲について印刷用紙104が存在するか検出することで、当該走査の範囲における印刷用紙の端部を判定することができる。そして当該印刷用紙の左右の端部間の距離に基づいて、当該印刷用紙の幅を検出することができる。この検出処理の詳細について図2を用いて説明する。用紙センサ118(キャリッジ113)の走査位置は後述するエンコーダ224によって検出される。
印刷装置100は、上記の給紙トレイ101、プラテン111、印刷ヘッド112、キャリッジ113、ガイドレール114、排紙トレイ117、また上記の各種のローラを印刷機構として備える。
図2は、用紙センサ118による用紙幅の検出を説明するための図である。
上記のように、印刷装置100はキャリッジ113をガイドレール114に沿って矢印A方向、B方向に往復移動させながら印刷ヘッド112に記録剤を吐出させることにより、印刷用紙104上に画像を印刷する。またキャリッジ113の移動範囲においてプラテン111から外れた位置には、印刷ヘッド112のキャッピングを行うためにヘッド回復機構119が設けられている。
また用紙センサ118はプラテン111上を走査しながら光を受光し、受光された光の出力レベルを検出する。図2に示すグラフは、キャリッジ113の移動範囲(用紙センサの位置x)において用紙センサ118が検出した出力レベルを示す。用紙センサの位置xは、後述するエンコーダ224により検出されたキャリッジ113の位置により特定される。なお本実施形態においては、印刷用紙は白色等の明るい色であり、プラテン111は黒色等の暗い色である。よって印刷用紙がプラテン111に存在する位置については高い出力レベル(印刷用紙からの強い反射光)が取得され、印刷用紙が存在しない位置については低い出力レベル(プラテン111からの弱い反射光)が検出される。
用紙センサ118は、キャリッジ113がヘッド回復機構119の位置にいるときにプラテン111における位置Eの反射光を受光する。そして、キャリッジ113がA方向に向かって移動すると、印刷用紙104の端部に対応する位置で出力レベルが上がる。そして、印刷用紙104の端部から反対側の端部までは、およそ一定の出力レベルが取得され、端部において出力レベルが下がる。
本実施形態においては、用紙センサ118の出力レベルが所定の閾値Vthを超える場合に、当該出力レベルが検出された位置に印刷用紙104が存在するものと判定する。具体的には、図2における位置G、位置Fが印刷用紙104の端の位置であり、位置G〜位置Fまでの範囲を、印刷用紙104が存在する範囲とする。そして、位置G〜位置Fの距離を、印刷用紙104の用紙幅として検出する。
なお本実施形態において印刷装置100は、印刷用紙の中心がプラテン111の中央位置Cとなるように、印刷用紙104を中央寄せで搬送する。このとき仮に印刷用紙104が大きく、図2において印刷用紙104の右端が位置Eよりも右側であった場合、印刷用紙104の右端の位置を検出できないことがある。
そこで本実施形態において印刷装置100は、印刷用紙104の右端の位置が位置Eよりも右にある場合、中央位置Cと印刷用紙104の左端の位置Gとの距離により、印刷用紙104の用紙幅を判定する。具体的には、まず位置Eにおける出力レベルがVthを超える場合、印刷用紙104の右端の位置が位置Eもしくは位置Eよりも右側であると判定される。このように判定された場合、中央位置Cと位置Gの距離を2倍した長さが、印刷用紙104の用紙幅として検出される。即ち、印刷装置100は印刷用紙104の中心が中央位置Cとなるように印刷用紙104を搬送するため、中央位置Cと印刷用紙104の左端の位置Gとの距離が用紙幅の半分の長さとなる。よって印刷装置100は、中央位置Cと位置Gとの距離を2倍した長さを用紙幅として検出することができる。なお、キャリッジの走査範囲における中央位置Cを示す値が印刷装置100内のメモリに予め記憶されており、印刷装置100はこの値を参照することで、中央位置Cと位置Gとの距離を求めることができる。
なお、上記の閾値Vthは固定の値でなくてもよく、例えば位置Eにおける出力レベルに応じて閾値を変更する場合であってもよい。また印刷媒体の表面の特性による反射光の強さに応じて閾値Vthを決定してもよい。具体的には、印刷に用いられる用紙の種別(普通紙、光沢紙等)に応じて、閾値Vthを変更する。さらに、印刷用紙の有無を検出する方法として、上記のように出力レベルが閾値を超えるか判定する方法でなく、位置Eにおける出力レベルと他の位置における出力レベルの比較結果から印刷用紙の有無を検出してもよい。例えば、位置Eの出力レベルにより位置Eにおいて印刷用紙が存在しないと判定した場合に、その出力レベルから所定値以上大きな出力レベルの位置に印刷用紙が存在すると判定してもよい。
また、図2の方法では、キャリッジ113に用紙センサ118を設け、用紙センサ118が移動しながら検出を行う例について説明したが、これに限らない。例えばプラテン111上にキャリッジ113とは個別に用紙センサが設けられる場合であってもよい。この場合、印刷用紙の搬送路の幅に対応する数の用紙センサを並べて配置し、各用紙センサが印刷用紙の存在を検出したか判定することにより、印刷用紙の幅を判定することができる。
次に、印刷装置100の構成を説明する。図3は、印刷装置100の構成を示すブロック図である。
CPU201は、印刷装置100を制御するプロセッサである。CPU201は内部バス202を介して、ROMやハードディスク等のプログラムメモリ203とRAM等のデータメモリ204と接続されている。プログラムメモリ203には、印刷装置100を制御するためのプログラムが格納されている。CPU201は、プログラムメモリ203に格納されているプログラムをデータメモリ204に読み出し、データメモリ204に割り当てられているワークメモリ205上で実行することにより、印刷装置100を制御することができる。またデータメモリ204には、画像メモリ206も割り当てられており、印刷装置100において印刷される画像データなどの各種のデータがCPU201により画像メモリ206に展開される。
インタフェース制御部207は、CPU201の制御によりインタフェースを介してスマートフォン等のスマートデバイス208と通信を行う。例えば、スマートデバイス208から印刷対象のジョブを受信し、また印刷装置100のステータス情報をスマートデバイス208へ通知することができる。なお、インタフェース制御部207は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等の有線のインタフェースを介して通信を行ってもよいし、または赤外線通信や無線LAN等の無線インタフェースを介して通信を行ってもよい。なお、スマートデバイス208は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。また携帯電話やPDA等の携帯端末が、本実施形態におけるスマートデバイス208として動作してもよい。
また通信相手は、スマートデバイス208に限らずパーソナルコンピュータであってもよい。その他、ネットワークを介して接続されたサーバであってもよいし、電話回線を介して接続されたファクシミリ装置や、デジタルテレビ等の装置であってもよい。また、印刷ジョブに印刷対象のデータが含まれている場合に限らず、印刷ジョブに含まれているアドレス情報に従って印刷装置100がサーバ等の外部装置から印刷対象のデータを取得する場合であってもよい。
モータ制御部209はCPU201による制御により、印刷装置100の印刷機構を駆動するための各種モータを制御する。搬送モータ210は、モータ制御部209の制御に従って、図1で示した給紙ローラ103、搬送ローラ105、106、109、110、排紙ローラ115、116を駆動する。キャリッジモータ211(CRモータ)は、モータ制御部209の制御に従ってキャリッジ113を駆動し、キャリッジ113を往復移動させる。また回復モータ212は、モータ制御部209の制御に従ってヘッド回復機構119を駆動する。
ヘッド制御部213は、CPU201の制御に従って印刷ヘッド112を制御し、印刷ヘッド112にインク等の記録剤を吐出させる。CPU201は印刷ヘッド112と搬送モータ210を共に駆動させることで、印刷ヘッド112を走査させながら印刷用紙に画像を印刷させる。即ち、印刷装置100内のCPU201が印刷制御装置として動作し、印刷機構としての各種のモータ、印刷ヘッド112を制御して、当該印刷機構に画像を印刷させる。
センサ制御部214は、CPU201の制御に従って、用紙センサ118に含まれるセンサ光源215を発光させ、また用紙センサ118が備える光学センサ216に反射光を受光させる。またセンサ制御部214は、光学センサ216が受光した光の強さを示す出力レベルを取得する。CPU201は、センサ制御部214が取得した出力レベルを取得することで、図2で示した用紙幅の判定を行うことができる。なお、CPU201は後述する処理により、上記のように判定された用紙幅に応じて、用紙長も含めた用紙サイズを判定する。
パネル制御部217は、CPU201の制御に従って、操作パネル218を制御する。なお、操作パネル218は、キーやタッチパネルなどユーザが操作を行う操作デバイスと、画像等の各種の情報を表示できる表示パネルを含む。例えばユーザが操作パネル218の操作デバイスを操作すると、ユーザの指示がパネル制御部217に入力され、その指示がさらにCPU201に入力される。またパネル制御部217がCPU201の指示に応じて、画像メモリ206に展開されている画像を操作パネルの表示パネルに表示する。
スキャナ制御部219は、CPU201の制御に従って、スキャナ220を制御し、スキャナ220の原稿台に載置されている原稿をスキャナ220に読み取らせ、その読取画像を入力する。またスキャナ制御部219を画像メモリ206に格納する。メモリカード制御部221は、CPU201の制御により、メモリカードスロット222に装着されたメモリカード223に対して各種のデータの書き込み、読み出しを行う。
エンコーダ224は、ガイドレール114に沿ってキャリッジ113が走査するときのキャリッジ113の位置を特定する。CPU201は、エンコーダ224により特定されたキャリッジ113の位置と、キャリッジ113における用紙センサ118の取り付け位置により、図2に示した用紙センサの位置xを特定する。
本実施形態においてCPU201は、上記のように用紙センサ118により判定された用紙幅に応じて、用紙長も含めた用紙サイズを判定する。なお、本実施形態の印刷装置100は、用紙センサ118が印刷ヘッド112とともにキャリッジ113に設けられている。そして、キャリッジ113を移動させるための各種のモータやガイドレール114、キャリッジ113の位置を特定するためのエンコーダ224等の部材は、印刷ヘッド112による印刷と用紙センサ118による用紙幅の検出の両方に共通して用いられる。そのため、印刷のための部材とは別に、用紙幅の検出のために上記の部材を設けなくてもよく、印刷装置100が大型化してしまうことを防ぐことができる。
図4は、本実施形態における用紙サイズテーブルを示す図である。図4(a)の用紙サイズ管理テーブルは、印刷装置100で使用され得る用紙サイズ300と、当該サイズの用紙幅301、用紙長302、縦横比(アスペクト比)303が含まれている。なお、用紙幅301、用紙長302の単位はミリメートル(mm)である。
なお用紙サイズテーブルはプログラムメモリ203に格納されており、CPU201は、プログラムメモリ203からデータメモリ204に用紙サイズテーブルを読み出すことで用紙サイズテーブルを参照することができる。なお、用紙幅301の情報はテーブル形式で保持される場合に限らず、用紙サイズに対応付けて用紙幅301を記憶する種々の方法が採用される。
本実施形態においてCPU201は、用紙センサ118により検出された用紙幅に応じて印刷用紙のサイズを判定する。具体的には、CPU201は用紙サイズテーブルにおいて、用紙センサ118により検出された用紙幅の所定範囲内にある用紙幅301を持つ用紙サイズ300を、印刷装置100において搬送されている印刷用紙104のサイズとして特定する。このように所定の範囲を設ける理由は、例えば印刷用紙の状態や印刷装置100が置かれている環境によって印刷用紙からの反射光の強さが異なるために、用紙センサ118の検出結果と実際の用紙幅の間に誤差が生じる場合があるからである。
そこで例えば上記所定の範囲を上下3mmとして、用紙センサ118により用紙幅として126.0mmが検出された場合、123.0mm〜129.0mmに含まれる用紙幅301に対応する用紙サイズ300を、印刷用紙のサイズの候補として特定する。図4(a)の用紙サイズテーブルに示されているように、この場合、用紙幅301(127.0mm)に対応する2L判が候補として特定される。
またこのように用紙サイズが一意に特定される場合に限らず、用紙幅が近い複数の用紙サイズが、当該印刷媒体のサイズの候補として特定される場合がある。例えば用紙センサ118により用紙幅として99.0mmが検出された場合、用紙幅の範囲96.0mm〜102.0mmに封筒洋形6号(用紙幅 98.0mm)、はがき(用紙幅 100.0mm)、4×6判(用紙幅 101.6mm)が含まれる。同様に、用紙幅として213.0mmが検出された場合、A4サイズ(用紙幅 210.0mm)とレター(用紙幅 215.9mm)が用紙サイズの候補として特定される。
本実施形態では、このように印刷用紙104の用紙サイズとして複数の候補が特定された場合、印刷装置100の仕向け情報に応じて、印刷用紙104の用紙サイズを判定する。この用紙サイズ判定処理の詳細については、図5〜図8を用いて後述する。
なお、図2を用いて説明したように、本実施形態においては印刷用紙104が大きい場合に印刷用紙104の片端が用紙センサ118により検出されないことがあり、このとき中央位置Cと位置Gとの距離に基づく計算により用紙幅が判定される。この場合、例えば印刷用紙104の特性等により、印刷用紙104の中心が中央位置Cから外れて搬送されてしまうことがある。よって、印刷用紙104の片端が検出されなかった場合には、上記所定の範囲を±3mmではなく±10mmなど比較的広く設定するようにしてもよい。この場合、例えば用紙幅210mmが検出されると、往復はがき(用紙幅 200.0mm)、六切(用紙幅 203.2mm)、A4サイズ(用紙幅 210.0mm)とレター(用紙幅 215.9mm)が用紙サイズの候補として特定される。
また上記の例では、用紙センサ118の検出結果である用紙幅を中心に、所定の範囲内(例えば±3mm)に含まれる用紙サイズを特定していた。しかしこれに限らず、検出結果よりも所定幅(例えば+3mm)大きい範囲に含まれる用紙サイズを特定してもよいし、逆に所定幅小さな範囲に含まれる用紙サイズを特定してもよい。また印刷用紙の種別(普通紙、光沢紙)によって上記所定の範囲を変更するようにしてもよい。例えば印刷用紙が光沢紙の場合、普通紙の場合に比べて反射光が強い。このとき、本来は印刷用紙の位置ではない位置において用紙センサ118が取得した出力レベルが上記閾値Vthを越えてしまい、当該位置に印刷用紙があるものと判定してしまう可能性がある。よって、例えば印刷用紙の種別が普通紙の場合には±3mmの範囲を設定し、光沢紙の場合には、―6mmの範囲を設定するようにしてもよい。その他、用紙センサ118の特定等、種々の条件に応じて上記所定の範囲を設定してよい。
また上記の説明では、図4(a)に示した用紙サイズテーブルを用いて用紙サイズの判定を行っていたが、別の例として、図4(b)の用紙サイズテーブルを用いてもよい。
図4(b)の用紙サイズテーブルは、図4(a)の用紙サイズテーブルに加えて、用紙幅が近い用紙を示す用紙情報304を含む。具体的には、テーブル内に記号(×)が記入されている用紙サイズが、テーブルにおいて当該用紙サイズに対応する用紙サイズと用紙幅が近いものである。例えばA4サイズとレターサイズは用紙幅が近いものとして用紙サイズテーブルにおいて指定されている。また封筒洋形6号、はがき、4×6判が、用紙幅が近いものとして指定されている。
CPU201は、プログラムメモリ203からデータメモリ204に図4(b)の用紙サイズテーブルを読み出すことで用紙幅301を参照することができる。そしてCPU201は、用紙センサ118により用紙幅が検出されたときに、検出された用紙幅に対応する用紙サイズを特定する。そして、用紙サイズテーブルにおいて当該用紙サイズに用紙幅が近い用紙サイズが指定されている場合には、その用紙幅が近い用紙サイズも含め、用紙サイズの複数の候補を特定する。
例えば、用紙センサ118により検出された用紙幅が90.0mmの場合、用紙サイズとしてL判が一意に特定される。一方、用紙センサ118により検出した用紙幅が99.0mmの場合、用紙サイズとして、当該検出された用紙幅に最も近いはがきサイズが特定され、さらにはがき以外にも、用紙情報304で指定されている封筒洋形6号、4×6判が特定される。
以上のようにCPU201は、図4(a)または図4(b)の用紙サイズテーブルに基づき、用紙幅301に加えて用紙長302も含めた印刷用紙の用紙サイズを判定する。そして、CPU201は、判定した用紙サイズに応じた印刷処理を実行する。
なお、上記のように、用紙センサ118により検出された用紙幅と用紙サイズテーブルにより、用紙サイズとして複数の候補が特定される場合がある。そこで本実施形態においてCPU201は、印刷装置100の仕向け情報等の各種の条件に従って、印刷用紙のサイズを判定する。これにより、仮に上記のように用紙サイズを一意に特定できない場合でも、適切な用紙サイズを判定することができる。以下、用紙サイズ判定処理について詳細に説明する。
図5は、CPU201による印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。なお図5に示すフローチャートの処理に対応するプログラムがプログラムメモリ203に格納されている。CPU201はこのプログラムをワークメモリ205に読み出し、ワークメモリ205上で実行することにより、図5に示すフローチャートの各ステップにおける処理を実現することができる。
S1000でCPU201は、インタフェース制御部207を介して外部装置からの印刷ジョブを受信し、データメモリ204に格納する。なお、この印刷ジョブには、印刷装置100における印刷対象となる画像等のデータと、当該データの印刷における用紙の種別等の印刷設定を示す印刷設定情報が含まれている。
S1000において印刷ジョブが受信されると、CPU201はS1001において、印刷設定において設定されている用紙サイズ、当該印刷ジョブを送信した装置の種類、当該印刷ジョブに含まれている印刷対象のデータの種類を特定する。
なおS1001でCPU201は、S1000において受信された印刷ジョブに含まれている印刷設定情報を解析する。そして、その印刷設定情報内で当該印刷ジョブに対応する印刷対象のデータに対して設定されている印刷用紙の設定サイズ(設定用紙サイズ)を特定する。この印刷設定情報内の設定用紙サイズは、S1000において受信された印刷ジョブを送信した装置(サーバやホストコンピュータ、スマートデバイスなど)により設定される。例えば、当該装置のユーザが当該装置の画面上で印刷用紙のサイズを指定すると、そのサイズを示すサイズ情報が設定用紙サイズとして印刷設定情報内に登録され、当該印刷設定情報を含む印刷ジョブがS1001で受信される。S1001では、例えばこのように設定された印刷用紙のサイズが特定される。
なお上記印刷設定情報は、印刷ジョブ内において、印刷対象のデータとは別の情報として印刷ジョブに含まれている。即ち、上記設定用紙サイズを示す情報についても、印刷対象のデータとは別に含まれている。またDPOF (Digital Print Order format)ファイルのように、設定用紙サイズを含む印刷設定情報が1つのファイルとして印刷装置100に送信されてもよい。即ち、印刷対象のデータ(JPEGファイル等)とは別のファイルとして印刷設定情報が印刷装置100に送信されてもよい。
ただし、S1000において受信された印刷ジョブを送信した装置や、当該印刷ジョブにおいて印刷指示を行ったアプリケーションによって、印刷設定情報に印刷用紙のサイズの設定情報が含まれている場合と、その設定情報が含まれていない場合がある。S1001では、印刷用紙のサイズの設定情報が含まれている場合に、当該設定情報が示すサイズを上記の設定用紙サイズとして特定される。
また、装置の種類を判定する場合、例えば外部装置から印刷ジョブを受信したときの通信におけるプロトコルにより種類を判定してもよいし、当該外部装置から当該外部装置の種類を示す情報を受信し、当該情報により判定を行ってもよい。また印刷対象のデータの種類は、印刷対象のファイルの拡張子を確認することで判定されてもよいし、印刷ジョブを送信した装置から印刷対象のデータの種類を示す情報を印刷装置100が受信し、その情報により判定処理を行うようにしてもよい。
S1002では、S1001において特定された装置の種類と印刷対象のデータの種類に応じて、印刷対象の画像の大きさを印刷装置100に格納されている印刷用紙のサイズに合わせて印刷を行うフィッティング印刷を実行するか判定する。具体的には、S1001において特定された装置の種類とデータの種類がそれぞれ所定の種類であるか判定し、当該所定の種類である場合に、フィッティング印刷を行うものと判定する。例えば印刷装置100がサーバやホストコンピュータ、スマートデバイス208から印刷ジョブを受信可能である場合、スマートデバイス208を上記所定の種類の装置としてフィッティング印刷を実行する。また印刷対象のデータのファイル形式を確認し、ファイル形式が所定のファイル形式であるか判定するものとする。上記の所定の種類として、例えば印刷対象として写真が選ばれる可能性が高い装置、ファイル形式を上記の所定の種類として設定することで、写真についてより確実にフィッティング印刷を実行することができる。
印刷装置100において印刷可能なファイルの形式として、JPEG形式、所定のラスターファイル形式、PDF(Portable Document Format)が含まれているものとする。そして、ファイル形式の上記所定の種類は、例えばJPEG形式や所定のラスター形式であり、S1002では、S1001において特定されたファイル形式が所定のファイル形式である場合、フィッティング印刷を実行すると判定する。一方、S1001において特定されたファイル形式がPDFである場合、フィッティング印刷を実行しないと判定する。
なお、S1002では装置の種類と印刷対象のデータの種類の両方に基づいてフィッティング印刷を実行するか判定されているが、いずれかの種類により判定処理が行われてもよい。例えば撮影装置により撮影された画像のファイル形式としてJPEG形式で画像がメモリに記憶されることがある。そこでS1002では、印刷対象のデータがJPEG形式である場合にフィッティング印刷を実行するよう判定処理を行ってもよい。
またS1001において特定されS1002における判定の条件となる情報は種々のものであってよい。例えば印刷装置100の印刷モードがフィッティング印刷を行うモードであった場合に、フィッティング印刷を行うようにしてもよい。さらに、印刷装置100が複数のインタフェースを備える場合には、S1001における印刷ジョブの受信で使用されたインタフェースによりフィッティング印刷を行う判定してもよい。また印刷設定情報において「等倍印刷」が指定されている場合にはフィッティング印刷を行わないようにしてもよい。
また他の条件として、S1001において受信された印刷ジョブに含まれている印刷設定情報において用紙サイズが指定されていなかった場合に、フィッティング印刷を行うようにしてもよい。このように用紙サイズが指定されていなかった場合とは、例えば用紙サイズを示す情報が印刷設定情報に含まれていなかった場合でもよいし、フィッティング印刷を指示するための情報が用紙サイズの情報として印刷設定情報に含まれている場合であってもよい。
さらに別の条件として、用紙センサ118による用紙幅の検出によりフィッティング印刷を行うことをユーザが画面上で指示したかに応じて、フィッティング印刷を行うか判定する場合であってもよい。例えば上記指示を行うためのチェックボックスを含む画面を印刷装置100のCPU201が操作パネル218に表示させ、当該チェックボックスにユーザがチェックを入れた場合に、フィッティング印刷を行うようにする。他にも、印刷ジョブデータを印刷装置100に送信する外部装置において上記の画面が表示され、ユーザがその外部装置においてフィッティング印刷を指示する場合でもよい。この場合、外部装置はフィッティング印刷を行わせるための情報を印刷ジョブデータの中に含ませて(または印刷ジョブデータに付加して)、印刷装置100に送信する。印刷装置100のCPU201は、S1002において、外部装置から上記の情報が受信されたか否かにより、フィッティング印刷を行うか判定する。なお、操作パネル218または外部装置に表示される上記の画面は印刷前に予め表示され、印刷前にユーザが指示した内容が印刷実行時にS1002において確認されることで、フィッティング印刷を行うか判定される。また他にも、上記の画面が印刷実行時に表示されて印刷実行時にユーザが指示を行う場合であってもよい。
さらにフィッティング印刷を行わせるためのユーザによる上記の指示がなかった場合、S1001において特定された装置の種類と印刷対象のデータの種類に関わらず、フィッティング印刷を行わないようS1002において判定してもよい。即ち、ユーザによる上記の指示があり、且つ装置の種類と印刷対象のデータの種類が所定の種類である場合に、フィッティング印刷を行うよう判定してもよい。
S1002において、フィッティング印刷が実行されると判定された場合には、S1003〜S1006の処理が実行される。一方、フィッティング印刷が実行されると判定されなかった場合、S1007に処理が遷移する。
S1003でCPU201は、モータ制御部209、センサ制御部214により、キャリッジ113および用紙センサ118を駆動させ、図2を用いて説明した用紙幅検出を実行する。続くS1004では、S1003における用紙幅検出により検出された用紙幅を取得し、ワークメモリ205に用紙幅情報として記憶する。
次にCPU201はS1005において、S1004において記憶された用紙幅情報と図4の用紙サイズテーブルを参照して、印刷装置100がサポートする定型用紙サイズのから1または複数の用紙サイズを印刷媒体のサイズの候補として特定する。上述のように、S1004において記憶された用紙幅情報によっては、複数の用紙サイズが印刷媒体のサイズの候補として抽出される。なお、この抽出された用紙サイズ(群)は、候補用紙サイズ情報としてワークメモリ205に記憶される。
次にCPU201はS1006において、印刷装置100において搬送されている印刷媒体の大きさに合わせて印刷対象の画像を画像メモリ206上に作成するフィッティング処理を実行する。このフィッティング処理の詳細については図7を用いて説明する。
上記S1002における判定においてフィッティング印刷が実行されると判定されなかった場合、S1007の処理が実行される。S1007においてCPU201は、印刷設定情報により指定されている印刷設定に従って印刷対象の画像を画像メモリ206上に作成する。例えば印刷ジョブに印刷対象の画像データが含まれており、印刷設定において印刷方法として「拡大/縮小印刷」、印刷用紙サイズとして「A4サイズ」が設定されていた場合、画像データを展開し、展開された画像をA4サイズに合わせて変倍する。また印刷方法として「等倍印刷」が指定されていた場合には、上記変倍処理を行わずに印刷対象の画像を作成する。なお、フチなし印刷が指定されている場合は、印刷設定に設定されている印刷用紙サイズがフチなし拡大率で拡大されたレイアウト領域に印刷対象の画像がレイアウトされる。
S1008においてCPU201は、上記のS1006またはS1007において画像メモリ206上に作成された印刷対象の画像をヘッド制御部213に出力する。そして、印刷ヘッド112、キャリッジ113を駆動させて当該印刷対象の画像を印刷媒体に印刷させる。
なお、上記S1006またはS1007において印刷対象の画像を作成するときに、印刷対象のデータがJPEG画像ファイル等の画像データであれば伸長処理を行ってビットマップデータを画像メモリ206上に展開する。また印刷対象のデータがベクターデータの場合は画像メモリ206においてレンダリング処理を行い、画像メモリ206上にビットマップデータを展開する。
以上、図5のフローチャートが示す処理により、印刷設定に応じた大きさまたは用紙センサ118の検出結果に基づく大きさの画像が印刷装置100により印刷される。
本実施形態では、用紙センサ118により検出された用紙幅と用紙サイズテーブルにより用紙サイズとして複数の候補が特定された場合、印刷装置100の仕向け情報等の条件に従って印刷用紙のサイズを判定する。具体的には、印刷装置100の仕向け情報、印刷に用いられる用紙の種別と図6に示すテーブルを比較することにより印刷用紙のサイズを判定する。
図6は、用紙サイズと優先度の関係を示す図である。
図6に示す優先度テーブル400は、種別401、優先国402と、使用頻度403を含む。種別401は、各用紙サイズに対応する用紙種別(普通紙、光沢紙、封筒、はがき)を示す情報である。優先国402は、印刷装置100が出荷または販売される国のうちの各用紙サイズが多く使用される国を示す地域情報である。なお、本実施形態では地域情報は国を示すが、国または地域のどちらでもよく、またその両方を示す場合であってもよい。このような地域情報を参照することにより、印刷装置100が使用されている国または地域を特定することができる。さらに、国または地域により、印刷に使用される印刷用紙のサイズに傾向があるため、地域情報を参照することにより、印刷装置100において使用される可能性が高い印刷用紙のサイズを特定することができる。
使用頻度403は、優先国402において使用される頻度を示す情報である。なお、本実施形態においては仕向け情報が示す国または地域として日本(JP)と米国(US)が候補であるものとする。例えば、封筒洋形6号については、用紙サイズの種別は「封筒」に該当し、米国よりも日本で多く使われ、また日本における使用頻度は低いことを示す。さらにレターサイズについては、用紙サイズの種別は「その他」に該当し、日本よりも米国で多く使用され、また米国における使用頻度が中程度であることを示す。
なお、この優先度テーブル400はプログラムメモリ203に格納されており、CPU201は優先度テーブル400をプログラムメモリ203からワークメモリ205に読み出すことで、優先度テーブル400を参照することができる。また、印刷装置100が出荷されるときに、出荷される国が印刷装置100の仕向け情報として予めプログラムメモリ203に格納されている。
本実施形態では、印刷用紙のサイズとして複数の候補が特定された場合、CPU201が印刷装置100の仕向け情報や用紙の種別、優先度テーブル400を参照して、当該複数の候補のうちの優先度が高い用紙サイズを、当該印刷用紙のサイズとして判定する。上記図5のS1006におけるフィッティング処理では、このように印刷用紙のサイズを判定し、判定された印刷用紙のサイズに応じて印刷対象の画像を作成する。
図7は、図5のS1006におけるフィッティング処理を示すフローチャートである。
S1100においてCPU201は、用紙センサ118の用紙幅の検出結果に基づく印刷用紙のサイズとして図5のS1005において特定された候補が一つのみであるか判定する。候補が一つのみの場合は、複数の候補からの絞り込み処理を行う必要がないため、後述するS1101〜S1107の処理が省略されてS1108の処理が実行される。一方、印刷用紙のサイズの候補が複数ある場合はS1101の処理が実行される。
S1101においてCPU201は、図5のS1001において受信された印刷ジョブに対応する用紙種別(普通紙、光沢紙、はがき、封筒)を示す種別情報を特定する。用紙種別を特定する方法として、例えば印刷ジョブに含まれている印刷設定で指定されている用紙種別を参照する方法がある。その他にも、印刷ジョブを送信した機能(アプリケーション)を特定するための情報が印刷ジョブに含まれている場合には、その情報に応じて用紙種別を判定してもよい。例えば写真印刷用のアプリケーションにより発行された印刷ジョブであれば、用紙種別として「その他」を特定し、はがき印刷用のアプリケーションにより発行された印刷ジョブであれば用紙種別として「はがき」を特定してもよい。また、図5における印刷制御処理が特定の用途に応じた印刷(写真印刷、はがき印刷)である場合には、その用途に応じて用紙種別を特定してもよい。例えば写真印刷のための印刷が実行される場合には、用紙種別として「その他」が特定され、はがき印刷のための印刷が実行される場合には、用紙種別「はがき」が特定される。このようにS1101において用紙種別が特定されるとS1102に進む。
S1102においてCPU201は、優先度テーブル400の種別401を参照して、図5のS1005にて抽出された用紙サイズの複数の候補のうち、S1101において特定された用紙種別に該当する候補を抽出する。例えば用紙サイズの候補が「往復はがき」、「六切」、「A4」、「レター」であり、S1101において当該印刷の用紙種別が「はがき」と特定された場合、「往復はがき」が抽出される。また用紙サイズの候補が「往復はがき」、「六切」、「A4」、「レター」であり、用紙種別が「その他」と特定された場合、「六切」、「A4」、「レター」が抽出される。
S1103においてCPU201は、S1102において用紙サイズの候補が一つに絞り込めたか判定する。候補が一つのみの場合S1108へ進む。一方、抽出された候補用紙サイズが一つだけではない場合S1104へ進む。
S1104においてCPU201は、印刷装置100の仕向け情報をプログラムメモリ203から入力する。本実施形態では、印刷装置100が出荷される仕向け国を示す仕向け情報がプログラムメモリ203に予め格納されており、CPU201はその仕向け情報をワークメモリ205に読み出すことで印刷装置100の仕向け国を参照できる。
S1105では、図6で説明した優先度テーブル400の優先国402を参照する。そして、S1102において抽出された複数の候補から、S1104において取得された印刷装置100の仕向け情報に該当する用紙サイズを抽出する。例えば上記のようにS1102において「六切」、「A4」、「レター」が抽出されており、S1104で入力された仕向け情報が日本に対応するものであった場合、「六切」、「A4」が抽出される。
S1106においてCPU201は、S1102において用紙サイズの候補が一つに絞り込めたか判定する。候補が一つのみの場合、S1108へ進む。一方、抽出された候補用紙サイズが一つだけではない場合、S1107へ進む。
S1107においてCPU201は、図6で説明した優先度テーブル400の使用頻度403を参照し、S1105において抽出された複数の候補から、最も使用頻度が高い用紙サイズを抽出する。例えば上記のようにS1105において「六切」、「A4」が抽出された場合、S1107において「A4」が抽出される。S1107において用紙サイズが抽出されると、S1108に進む。
S1108においてCPU201は、フィッティング処理を実行する。具体的には、S1101〜S1107における処理により絞り込まれた用紙サイズに合わせて印刷データを作成する。例えば印刷対象が画像データであった場合、当該画像データに対応する画像を用紙サイズに応じて変倍することにより、用紙サイズに応じた印刷データを画像メモリ206上に作成する。また印刷対象がベクターデータの場合は、用紙サイズに応じて変倍処理を行い、変倍処理後のベクターデータに基づいて画像メモリ206上にビットマップデータを作成する。
さらに、以上の図7を用いて説明した処理について別のケースを例に説明する。例えば印刷装置100で搬送されている印刷用紙のサイズの候補として図5のS1003において「封筒洋形6号」、「はがき」、「4×6判」が検出されたとする。そして、図7のS1101において用紙種別「封筒」が特定された場合、S1102において用紙サイズ「封筒洋形6号」が上記印刷用紙のサイズとして判定される。また、図5のS1003において用紙サイズ「L判」「封筒洋形6号」、「はがき」、「4×6判」が特定され、S1101において用紙種別「その他」が特定された場合、S1102において「L判」、「4×6判」が上記印刷用紙のサイズとして判定される。そしてS1004において入力された印刷装置100の仕向け情報が仕向け国「米国」に対応するものであった場合、「4×6判」が用紙サイズとして判定される。
以上のように、図7に示したフィッティング処理(図5のS1006)によれば、図5のS1003において用紙センサ118に基づき検出された用紙サイズの候補が複数あった場合に、印刷装置100の仕向け情報等により用紙サイズを判定することができる。
従って、仮に用紙センサ118により印刷用紙のサイズを一意に特定できない場合でも、適切な用紙サイズを判定して、その判定された用紙サイズにあった大きさの印刷対象の画像を作成することができる。
また図7に示したように、用紙センサ118による用紙幅の検出結果により用紙サイズの複数の候補が特定された場合、複数の条件(用紙種別、仕向け情報、使用頻度等)により用紙サイズが絞り込まれる。具体的には、その複数の条件のうちの当該複数の候補に応じた条件により候補の絞り込みが行われることで、用紙サイズが一意に特定される。
なお、図7の例ではS1102、S1105、S1107のように複数の条件を順次用いて判定を行うことで候補の絞り込みを行っていたがこれに限らない。例えば用紙サイズの複数の候補と、当該複数の候補に対して上記の複数の条件で絞り込みを行ったときに絞り込まれる用紙サイズとが対応付けられているテーブルをプログラムメモリ203に予め用意する場合であってもよい。この場合、当該複数の候補を基にテーブルを参照することにより、複数の条件が考慮された用紙サイズを一意に特定することができる。またこのようなテーブルを用意する場合、印刷装置100の仕向け地に応じたテーブルをプログラムメモリ203に記憶させておくことで当該仕向け地に応じた用紙サイズを特定することができる。他の方法として、複数の仕向け地に応じた複数のテーブルをプログラムメモリ203に記憶させ、用紙サイズの絞り込みの際に、当該印刷装置100の仕向け地を確認して、当該仕向け地に対応するテーブルを参照するようにしてもよい。
また上記のテーブルの別の例として、複数の候補を絞り込むための複数の条件のうち、当該複数の候補の絞りこみが可能な条件を示すテーブルをプログラムメモリ203上に用意してもよい。例えば複数の候補が六切サイズ、A4サイズ、レターサイズである場合、テーブルにおいて、仕向け情報と使用頻度が絞り込み可能な複数の条件として当該複数の候補に対応付けられて登録されている。また複数の候補がL判、封筒洋形6号が複数の候補である場合、用紙種別、使用頻度が絞り込み可能な複数の条件として当該複数の候補に対応付けられる。
なお、以上の説明では、印刷装置100の仕向け情報がプログラムメモリ203に予め記憶されている例を示したが、これに限らない。例えばユーザが印刷装置100を使用するときに、印刷装置100が使用される国や地域を指定し、その指定された国や地域を示す仕向け情報がプログラムメモリ203に格納される場合であってもよい。
また、図6の例では優先度テーブル400に予め各用紙サイズの使用頻度が含まれている例を示したがこれに限らない。例えば印刷装置100において印刷が実行されるたびにCPU201が各用紙サイズの使用回数をカウントして、そのカウント値をプログラムメモリ203に記憶してもよい。そして、用紙サイズの複数候補から絞り込みを行うときに、プログラムメモリ203に記憶されているカウント値を使用頻度として参照する。これにより、各用紙サイズが印刷装置100における実際の印刷で使用された使用回数を参照することができるため、印刷装置100に個別に対応する使用頻度を用いて用紙サイズを判定することができる。
また図7の例においては、用紙サイズを判定するための条件として、用紙種別、優先国、使用頻度としているが、その他の条件として、印刷対象のデータの内容に応じて用紙サイズを判定してもよい。例えば印刷対象のデータを解析して、そのデータの印刷に使用される色がモノクロであった場合、L判等の主に写真の印刷に用いられる用紙サイズよりも、封筒等のテキストの印刷に用いられる用紙サイズを優先するようにしてもよい。
その他、例えば印刷対象のファイルの拡張子を取得し、その拡張子に応じて用紙サイズを判定してもよい。例えば拡張子が「.jpg」であった場合、画像の内容が写真であると判断し、用紙サイズとしてL判等の主に写真の印刷に使用される用紙サイズを優先してもよい。
なお、以上の実施形態では、印刷装置100の仕向け地域、また図6における優先度テーブル400が示す地域の例として国を例に説明した。しかしこれに限らず、例えば複数の国を含む地域(アジア、北米、欧州など)や、国内において区分された地域(市、州等)を印刷装置100の仕向け地域、優先度テーブル400が示す地域としてもよい。さらに、以上の実施形態では、印刷装置100の仕向け地域を示す仕向け情報により仕向け地域を特定する例を示した。しかしこれに限らず、印刷装置100に設定されている言語設定等の各種の情報により、印刷装置100の仕向け地域を特定してもよい。
さらに、上記図7に示す処理では、用紙サイズの絞り込みを行う際の判定処理の順序として、用紙種別による判定(S1102)、仕向け情報による判定(S1105)、使用頻度に基づく所定の優先順序による判定(S1107)の順に判定を行っていた。このように用紙種別による判定(S1102)を他の判定よりも優先することにより、当該印刷における印刷対象のデータに対して適切な印刷用紙のサイズをより確実に特定することができる。即ち、用紙種別はユーザによる設定やアプリケーションに応じて決定されるため、当該印刷において使用される印刷用紙の印刷用紙に合致している可能性が高い。よって、用紙種別をより優先的に参照することで、適切な印刷用紙のサイズをより確実に特定することができる。
しかし上記の順序に限らず、他の順序によって判定を行ってもよいし、また各種の条件により判定の順序を入れ替えるようにしてもよい。例えば、用紙センサにより検出された用紙幅により特定された印刷用紙のサイズの候補に応じて、判定の順序を入れ替えるようにしてもよい。具体的には、印刷用紙のサイズの候補としてA4、レターが特定された場合、S1105における仕向け情報による判定(S1105)を他の判定処理よりに優先して実行する。すると、この場合、仕向け情報による判定により、印刷用紙のサイズがA4、レターのいずれかに一意に特定されるため、S1102、S1107による判定処理を行わなくても、印刷用紙のサイズを特定することができる。別の例として、印刷用紙のサイズの候補として封筒洋形6号、はがき、4×6判が特定された場合、用紙種別による判定(S1102)を他の判定よりも優先するようにしてもよい。この場合、当該3つの候補のそれぞれに対応する用紙種別が異なるため、用紙種別により判定を行うことで、他の判定を行わなくても印刷用紙のサイズを一意に特定することができる。
さらに、以上の実施形態では、用紙センサにより検出された用紙幅により特定された定型のサイズの候補から絞り込みを行い、定型のサイズを印刷用紙のサイズとして特定していた。しかしこれに限らず、用紙センサにより検出された用紙幅により定型のサイズの候補を特定し、その定型のサイズの候補に基づいて非定形のサイズを印刷用紙のサイズとして特定してもよい。
例えば、図7のS1106における判定処理において、定型の候補サイズが1つに絞れていない場合、そのときの複数の候補と各種の条件により、非定形のサイズを特定してもよい。具体的には、当該印刷における印刷設定として、印刷用紙の縁に余白を設けないように印刷するための「フチなし印刷」が指定されているか否かにより、非定形のサイズを特定してもよい。「フチなし印刷」では、画像が印刷されたときに印刷用紙の縁に余白ができないように、印刷用紙のサイズよりも大きくなるよう印刷対象の画像を作成する。即ち、印刷用紙よりも大きな画像が印刷されることで、「フチなし印刷」を実現することができる。
そこで、例えば「フチなし印刷」が指定されており、且つS1106における判定処理において定型のサイズの複数の候補がある場合を想定する。この場合に、その複数の候補の用紙幅のうちの最大の用紙幅、複数の候補の用紙長のうちの最大の用紙長を、非定形の印刷用紙のサイズとして特定する。これにより実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズが上記複数の候補のいずれであっても、フチなし印刷を実現することができる。例えば、定型のサイズの候補としてA4、レターが含まれる場合、図7のS1106における判定では、A4、レターが候補として残っているものと判定される。そこで、「フチなし印刷」が指定されている場合に、レターサイズの用紙幅、A4サイズの用紙長を印刷用紙のサイズとして特定する。これによりA4、レターのいずれが印刷に用いられても、印刷用紙よりも大きな画像を印刷することができる。
また逆に「フチなし印刷」が指定されていない場合、定型サイズの複数候補の用紙幅のうちの最小の用紙幅、複数候補の用紙長の最小の用紙長を非定形のサイズとして特定する。これにより、例えばユーザが印刷用紙の縁に余白を設けさせるために「フチなし印刷」をオフに設定していた場合、印刷用紙よりも小さな画像が印刷されるため、印刷用紙の縁に適切に余白を設けることができる。
また以上の実施形態では、印刷装置100が外部装置から印刷ジョブを受信したときに、印刷用紙の用紙サイズを判定して、判定された用紙サイズに応じた印刷を実行する例について説明した。しかしこれに限らず、印刷装置100が備えるスキャナ220により読み取られたスキャン画像を印刷用紙に印刷させるコピー機能において、用紙サイズの判定を行ってもよい。
図8は、コピー機能における印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートの処理は、図5において示した処理と同様に、CPU201により実行される。また図8に示すフローチャートの処理は、ユーザが印刷装置100の操作パネル218を用いてコピー機能を選択し、コピー機能実行の指示がCPU201に入力されたときに実行される。
S2000においてCPU201は、パネル制御部217により、コピー機能におけるコピー設定やコピー開始をユーザが指定するための設定画面を操作パネル218の表示パネルに表示させる。コピー設定画面により設定される内容には、コピー機能において印刷される印刷用紙の用紙サイズ、印刷部数、印刷用紙において余白(フチ)を設けるか否の指定、印刷濃度等の設定が含まれる。なお、初期設定のコピー設定を示すコピー設定情報がプログラムメモリ203に記憶されており、CPU201はコピー設定情報をデータメモリ204に読み出して、上記初期設定をコピー設定画面に表示させる。ユーザはそのデフォルト設定を変更することによりコピー設定を指示することができる。
上記コピー設定には、スキャナ220により読み取られたスキャン画像の変倍(拡大または縮小)に関する変倍設定が含まれており、例えば「等倍設定」が指定された場合には、スキャン画像が変倍されずに印刷される。またユーザにより倍率指定がされた場合には、その指定された倍率でスキャン画像が変倍される。さらに「自動変倍」が指定された場合には、印刷装置100に格納されている用紙の大きさに合うように変倍(フィッティング処理)が実行される。
S2001においてCPU201は、操作パネル218に対してユーザがコピー設定を指示したか判定する。コピー設定を指示したと判定された場合、S2002に進み、コピー設定が指示されていないと判定された場合、S2003に進む。
S2002においてCPU201は、操作パネル218に対してユーザが指定したコピー設定を示すコピー設定情報を、パネル制御部217を介して取得する。S2002では、CPU201が、データメモリ204に記憶されているコピー設定情報をユーザにより指定されたコピー設定情報に書き換える。S2003では、ユーザによりコピー開始が指示されたか判定する。S2002でコピー開始が指示されたと判定されるとS2004へ進み、コピー開始指示が指示されたと判定されなかった場合にはS2001に戻る。S2004においてCPU201は、スキャナ制御部219によりスキャナ220に原稿を読み取らせる。
次にS2005においてCPU201は、データメモリ204に記憶されているコピー設定情報において「自動変倍」が指定されているか判定する。S2005において「自動変倍」が指定されていないと判定された場合、S2006において、コピー設定情報における変倍設定に従って印刷対象の画像を画像メモリ206上に作成する。
一方、S2005において「自動変倍」が指定されていると判定された場合には、S2007〜S2010の処理が実行される。S2007〜S2010では、印刷装置100において搬送されている印刷用紙のサイズが判定され、S2004における読取りにより取得されたスキャン画像が、判定された用紙サイズに応じて変倍される。このS2007〜S2010の処理は、図5を用いて上述したS1003〜S1006の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
S1008においてCPU201は、上記のS2006またはS2010において画像メモリ206上に作成された印刷対象の画像をヘッド制御部213に出力する。そして、印刷ヘッド112、キャリッジ113を駆動させて当該印刷対象の画像を印刷媒体に印刷させる。
以上、図8に示した処理では、コピー設定情報における変倍設定が「自動変倍」である場合に、用紙センサ118に基づき判定された、印刷装置100において搬送されている用紙サイズに応じた大きさの画像を印刷させることができる。
また、図8のS2007において用紙センサ118に基づき検出された用紙サイズの候補が複数あった場合に、印刷装置100の仕向け情報等により用紙サイズを判定することができる。従って、仮に用紙センサ118により印刷用紙のサイズを一意に特定できない場合でも、適切な用紙サイズを判定して、その判定された用紙サイズにあった印刷データを作成することができる。
以上の実施形態によれば、用紙センサ118により検出された用紙幅により用紙サイズの複数の候補が特定された場合、複数の条件(用紙種別、仕向け情報、使用頻度等)のうちの当該複数の候補に対応する1または複数の条件により用紙サイズが絞り込まれる。
よって、仮に1つの条件では候補を一意に絞り込みこめない場合でも、複数の条件を参照することにより、用紙サイズを一意に特定することができる。また、第1の条件において複数の候補が同列の優先度である場合、別の第2の条件が参照されるため、第1の条件で絞り込みを行ってしまい、結果適切でない用紙サイズを特定してしまうことを防ぐことができる。
なお、以上の実施形態では、印刷装置100の外部装置から受信された印刷ジョブに基づく印刷や、印刷装置100においてコピー機能が実行されたときに、用紙センサ118の検出結果に基づいて印刷用紙のサイズを判定する例を示した。しかしこれに限らず、例えばメモリカードスロット222に装着されたメモリカード223に記憶されている画像を、ユーザが操作パネル218において設定した印刷設定に従って印刷するときに、上記の印刷用紙サイズの判定処理を実行してもよい。例えばユーザが指定した印刷設定を示す印刷設定情報において用紙サイズが指定されていなかった場合に、上記のサイズ判定処理を行ってもよい。なお、印刷設定情報において用紙サイズが指定されていなかった場合とは、印刷設定情報に用紙サイズが含まれていない場合でもよい。また、用紙センサ118による用紙幅の検知結果に応じた用紙サイズの設定処理を実行させるための指示が印刷設定情報に含まれている場合でもよい。
また、このように印刷装置100においてユーザが指定した印刷設定に従って印刷を行う場合、メモリカード223のような外部メモリに限らず、印刷装置100が備える内部メモリに記憶されている画像を印刷する場合であってもよい。また、印刷装置100とネットワークを介して接続されたサーバ等の外部装置に格納されている画像を、印刷装置100の操作パネル218においてユーザが指定した印刷設定に従って印刷する場合であってもよい。
さらに、以上の実施形態では印刷装置100の用紙センサ118が用紙の幅を検出する例を示したが、これに限らず、センサにより用紙の長さが検出される場合でもよいし、または用紙の幅、長さの両方が検出される場合であってもよい。いずれの検出方法であっても、印刷装置100において用いられる印刷用紙のサイズとして複数の候補があった場合に、以上の実施形態で示した処理により適切な用紙サイズを判定することができる。
また、以上の実施形態では、図7で示した用紙サイズの判定処理を印刷装置100が備えるCPU201が情報処理装置として実行する例を示した。しかしこれに限らず、印刷装置100に接続され当該印刷装置に印刷を実行させるホストコンピュータやサーバ等の情報処理装置が本実施形態における印刷制御装置として動作することで、本実施形態の処理が実行される場合であってもよい。
具体的には、ホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスが印刷装置100に印刷ジョブを送信するときに、図5におけるS1001〜S1007の処理を実行する。即ち、これらの装置が印刷装置100に印刷ジョブを送信するときに、印刷装置100の用紙センサ118により検出された印刷用紙の用紙幅の情報を取得する。そして、その取得された情報が示す用紙幅に応じて印刷用紙のサイズの候補を特定し、特定された候補と設定用紙サイズによりレイアウト領域を決定する。そして、ホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスが備えるメモリ上において、レイアウト領域に対して印刷対象の画像を展開し、展開された画像を印刷装置100に印刷ジョブとして送信し、印刷装置100に印刷を実行させる。具体的には、印刷装置100のCPU201の制御により、ホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスから受信した画像を印刷装置100内の印刷機構が印刷用紙に印刷する。
またホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスにおいて本実施形態の処理を行う場合の別の例として、図7のS1101〜S1107におけるレイアウト領域のサイズの決定までを上記装置で行ってもよい。この場合、S1108における印刷対象の画像の変倍については、印刷装置100のCPU201により実行される。印刷装置100と、ホストコンピュータ、サーバ、スマートデバイス等の装置とにおける処理の分担については、他にも種々の構成を本実施形態に適用することができる。
さらに、例えばホストコンピュータが上記の実施形態で説明した処理を実行する場合、印刷装置100の仕向け情報を印刷装置100から取得しなくてもよい。例えば、ホストコンピュータにインストールされているプリンタドライバやアプリケーションといった印刷装置100に印刷を実行させるためのソフトウェアにおける設定情報を用いて仕向け地域を特定してもよい。具体的には、上記のソフトウェアにおける言語設定を示す言語情報や使用国設定に応じて印刷装置100が使用される地域を特定し、特定された地域を上記実施形態における印刷装置100の仕向け地域として用紙サイズの判定を行ってもよい。
また以上の実施形態では、印刷装置により画像が印刷される印刷媒体の例として印刷用紙を例に説明したが、これに限らず、OHPシートであってもよいし、またCDやDVD等の記録メディアであってもよい。このような印刷媒体のサイズに対応する地域情報や種別、使用頻度を参照することで、本実施形態の処理を実行することができる。
なお、本実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。
100 印刷装置
201 CPU
203 プログラムメモリ
204 データメモリ

Claims (15)

  1. 印刷媒体のサイズをセンサが検出することで得られた当該印刷媒体のサイズの1または複数の候補を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された候補であって且つ印刷媒体のサイズを特定するための複数の条件の組み合わせに対応する候補に基づく大きさの画像を、印刷手段に前記印刷媒体へ印刷させる印刷制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 所定の複数の条件のうちの前記取得手段により取得された複数の候補から印刷媒体のサイズの絞り込みが可能な複数の条件を用いて、当該複数の候補から当該複数の条件の組み合わせに対応する候補を特定する特定手段を有し、
    前記印刷制御手段は、前記特定手段により特定された候補に基づく大きさの画像を印刷させることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記特定手段は、前記所定の複数の条件のそれぞれを順次用いることで、当該所定の複数の条件のうちの前記複数の候補から絞り込みが可能な複数の条件の組み合わせに対応する候補を特定することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記特定手段は、第1の条件を用いて前記複数の候補から候補を絞り込み、当該第1の条件による絞り込みにより候補が1つに絞り込めなかった場合に第2の条件を用いて絞り込むことで、当該第1の条件と当該第2の条件の組み合わせに対応する候補を特定することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装置。
  5. 前記特定手段は、前記複数の候補に応じて、前記所定の複数の候補から絞り込みが可能な複数の条件を決定し、当該決定された複数の条件の組み合わせに対応する候補を特定することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  6. 前記特定手段は、前記複数の条件の組み合わせにより前記複数の候補から1つの候補が絞り込めなかった場合、印刷媒体のサイズの所定の優先順序に応じて1つの候補を特定することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  7. 前記印刷手段における印刷に用いられる印刷媒体のサイズの、当該印刷手段による印刷に用いられた使用頻度を判定する判定手段を有し、
    前記所定の優先順序は、印刷媒体の複数のサイズのそれぞれに対応する前記判定手段により判定された使用頻度に基づく順序であることを特徴とする請求項6に記載の印刷制御装置。
  8. 前記複数の条件は、前記印刷制御装置に対応する国または地域を示す仕向け情報と、前記印刷手段による印刷に用いられる印刷媒体の種別の少なくとも一方に対応する条件であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  9. 前記印刷制御手段は、前記仕向け情報が示す国または地域と前記複数の候補に対応する国または地域とに対応する候補に基づく大きさの画像を印刷させることを特徴とする請求項8に記載の印刷制御装置。
  10. 前記印刷制御装置が備えるメモリから前記仕向け情報を入力することを特徴とする請求項8または9に記載の印刷制御装置。
  11. 前記仕向け情報は、前記印刷制御装置において登録されている言語を示す言語情報であり、前記印刷制御手段は、当該言語情報が示す言語と前記複数の候補に対応する国または地域とに対応する候補に基づく大きさの画像を印刷させることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  12. 前記印刷手段は、印刷媒体を印刷ヘッドに対応する位置に搬送して当該搬送された印刷媒体に対して印刷ヘッドにより印刷を実行し、前記センサは、当該印刷ヘッドに対応する位置に設けられ、印刷媒体が搬送されたときに当該印刷媒体のサイズを検出することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  13. 前記取得手段は、印刷媒体の幅をセンサが検出することで得られた当該印刷媒体のサイズの1または複数の候補を取得することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  14. 印刷媒体のサイズをセンサが検出することで得られた当該印刷媒体のサイズの1または複数の候補を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された候補であって且つ印刷媒体のサイズを特定するための複数の条件の組み合わせに対応する候補に基づく大きさの画像を、印刷手段に前記印刷媒体へ印刷させる印刷制御工程と、
    を有することを特徴とする印刷制御方法。
  15. 請求項14に記載の印刷制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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